(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】表示装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20220621BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20220621BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20220621BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20220621BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20220621BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G09G5/38 A
G09G5/00 530H
G09G5/36 520D
G06F3/041 640
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2016217502
(22)【出願日】2016-11-07
【審査請求日】2019-10-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-039107(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0338888(US,A1)
【文献】特開2013-196623(JP,A)
【文献】特開2015-028617(JP,A)
【文献】特開2006-243621(JP,A)
【文献】特開2005-266226(JP,A)
【文献】特開平11-143606(JP,A)
【文献】特開平11-312040(JP,A)
【文献】特開平11-134087(JP,A)
【文献】特開2016-162447(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00
G09G 5/38
G09G 5/36
G06F 3/041
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、
前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、予め定められた処理を実行する実行部と、
を備え、
前記実行部は、
一方向における前記表示画面の
一方側の端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他方側の端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されずに前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが当該検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重なる領域に画像を表示させずに相重ならない領域に画像を表示させ、
前記一方側の端部のうちの前記交差方向における前記一端部および前記他端部と、前記他方側の端部のうちの当該交差方向における前記一端部および前記他端部との重なりが前記検知部により検知されると、
前記表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置。
【請求項2】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、
データを格納する格納部が表示されている前記一部の領域と、特定のデータが表示されている前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、当該特定のデータを当該格納部に格納させる実行部と、
を備え、
前記実行部は、
一方向における前記表示画面の
一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置。
【請求項3】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、
選択されると特定のデータを前記表示画面に表示する表示部が表示されている前記一部の領域と、前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、当該特定のデータが当該表示画面に表示されていない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに、当該特定のデータに対する処理をさせる実行部と、
を備え、
前記実行部は、
一方向における前記表示画面の
一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置。
【請求項4】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、
一方向における前記表示画面の一端部に設けられ、当該表示画面が変形し当該表示画面のうちの当該一端部を含む前記一部の領域と前記他の一部の領域とが重なる際に当該他の一部の領域における静電容量を変化させる作用部と、
前記作用部が前記他の一部の領域における静電容量を変化させたことが前記検知部により検知されると、予め定められた処理を実行する実行部と、
を備え、
前記実行部は、
前記一方向における前記表示画面の
前記一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置。
【請求項5】
前記作用部は、前記表示画面の各々の隅の部分に設けられ、
前記実行部は、2以上の前記作用部が前記他の一部の領域における静電容量を変化させたことが前記検知部により検知されると、前記予め定められた処理を実行する請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、
前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが検知されると、予め定められた処理を実行する機能と、
一方向における前記表示画面の
一方側の端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他方側の端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されずに前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重なる領域に画像を表示させずに相重ならない領域に画像を表示させる機能と、
前記一方側の端部のうちの前記交差方向における前記一端部および前記他端部と、前記他方側の端部のうちの当該交差方向における前記一端部および前記他端部との重なりが検知されると、
前記表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項7】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、
データを格納する格納部が表示されている前記一部の領域と、特定のデータが表示されている前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該特定のデータを当該格納部に格納させる機能と、
一方向における前記表示画面の
一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項8】
任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、
前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、
選択されると特定のデータを前記表示画面に表示する表示部が表示されている前記一部の領域と、前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該特定のデータが当該表示画面に表示されていない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに、当該特定のデータに対する処理をさせる機能と、
一方向における前記表示画面の
一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、前面または背面にベンディングまたは折畳することができるフォールディング部は、端末装置ボディーの真中央領域に形成されることができるフレキシブル形態端末装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像を表示する表示装置の画像表示部には、任意の箇所で変形可能な表示画面が設けられることがある。しかしながら、例えば表示画面を変形させても表示装置において予め定められた処理が行われず、表示画面を変形させることが活用されていなかった。
本発明は、表示画面を変形させても予め定められた処理が実行されない場合に比べて、表示画面が変形可能な表示装置の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、予め定められた処理を実行する実行部と、を備え、前記実行部は、一方向における前記表示画面の一方側の端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他方側の端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されずに前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが当該検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重なる領域に画像を表示させずに相重ならない領域に画像を表示させ、前記一方側の端部のうちの前記交差方向における前記一端部および前記他端部と、前記他方側の端部のうちの当該交差方向における前記一端部および前記他端部との重なりが前記検知部により検知されると、前記表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置である。
請求項2に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、データを格納する格納部が表示されている前記一部の領域と、特定のデータが表示されている前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、当該特定のデータを当該格納部に格納させる実行部と、を備え、前記実行部は、一方向における前記表示画面の一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置である。
請求項3に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、選択されると特定のデータを前記表示画面に表示する表示部が表示されている前記一部の領域と、前記他の一部の領域との重なりが前記検知部により検知されると、当該特定のデータが当該表示画面に表示されていない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに、当該特定のデータに対する処理をさせる実行部と、を備え、前記実行部は、一方向における前記表示画面の一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置である。
請求項4に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部と、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する検知部と、一方向における前記表示画面の一端部に設けられ、当該表示画面が変形し当該表示画面のうちの当該一端部を含む前記一部の領域と前記他の一部の領域とが重なる際に当該他の一部の領域における静電容量を変化させる作用部と、前記作用部が前記他の一部の領域における静電容量を変化させたことが前記検知部により検知されると、予め定められた処理を実行する実行部と、を備え、前記実行部は、前記一方向における前記表示画面の前記一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが前記検知部により検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない表示装置である。
請求項5に記載の発明は、前記作用部は、前記表示画面の各々の隅の部分に設けられ、前記実行部は、2以上の前記作用部が前記他の一部の領域における静電容量を変化させたことが前記検知部により検知されると、前記予め定められた処理を実行する請求項4記載の表示装置である。
請求項6に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが検知されると、予め定められた処理を実行する機能と、一方向における前記表示画面の一方側の端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他方側の端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されずに前記一部の領域と前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重なる領域に画像を表示させずに相重ならない領域に画像を表示させる機能と、前記一方側の端部のうちの前記交差方向における前記一端部および前記他端部と、前記他方側の端部のうちの当該交差方向における前記一端部および前記他端部との重なりが検知されると、前記表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項7に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、データを格納する格納部が表示されている前記一部の領域と、特定のデータが表示されている前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該特定のデータを当該格納部に格納させる機能と、一方向における前記表示画面の一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項8に記載の発明は、任意の箇所で変形可能な表示画面を有する画像表示部を備える端末装置として機能するコンピュータに、前記表示画面の変形による当該表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域との重なりを検知する機能と、選択されると特定のデータを前記表示画面に表示する表示部が表示されている前記一部の領域と、前記他の一部の領域との重なりが検知されると、当該特定のデータが当該表示画面に表示されていない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに、当該特定のデータに対する処理をさせる機能と、一方向における前記表示画面の一端部のうちの当該一方向と交差する交差方向における一端部および他端部と、当該一方向における当該表示画面の他端部のうちの当該交差方向における一端部および他端部との重なりが検知されると、当該表示画面のうちの相重ならない領域が存在する場合であっても、相重なる領域および当該相重ならない領域の何れにも画像を表示させない機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、表示画面の一方側の端部のうちの交差方向における一端部および他端部と他方側の端部のうちの交差方向における一端部および他端部との重なりが検知部により検知されても表示画面のうちの相重ならない領域に画像を表示させる場合に比べて相重ならない領域への画像の表示による電力の消費を抑えることと、表示画面のうちの相重ならない領域によりユーザに情報を提供することとを、表示画面のうちの重なりが検知された部分に応じて切り替えることができる。
請求項2の発明によれば、格納部に格納するデータをユーザが選択する操作が行われない場合であっても、格納部にデータを格納することができる。
請求項3の発明によれば、表示画面に特定のデータを表示させるためのユーザの操作が行われない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに特定のデータに対する処理をさせることができる。
請求項4の発明によれば、表示画面の曲がりが検知部により検知されると予め定められた処理を実行する構成に比べて、表示画面のうちの一部の領域と他の一部の領域とが重なっていない場合であっても予め定められた処理が実行されることを抑制できる。
請求項5の発明によれば、作用部の数が、表示画面の各々の隅の部分に設けられるよりも少ない場合に比べて、ユーザの表示画面への接触に起因して表示画面が相重なっていると誤検知されることが抑制される。
請求項6の発明によれば、表示画面の一方側の端部のうちの交差方向における一端部および他端部と他方側の端部のうちの交差方向における一端部および他端部との重なりが検知部により検知されても表示画面のうちの相重ならない領域に画像を表示させる場合に比べて相重ならない領域への画像の表示による電力の消費を抑えることと、表示画面のうちの相重ならない領域によりユーザに情報を提供することとを、表示画面のうちの重なりが検知された部分に応じて切り替えることができる。
請求項7の発明によれば、格納部に格納するデータをユーザが選択する操作が行われない場合であっても、格納部にデータを格納することができる。
請求項8の発明によれば、表示画面に特定のデータを表示させるためのユーザの操作が行われない場合であっても、アプリケーションソフトウェアに特定のデータに対する処理をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態に係る端末装置の構成の全体図である。
【
図2】(a)~(d)は、端末装置が変形したときの形態を示した図である。
【
図3】(a)~(d)は、端末装置が変形したときの形態を示した図である。
【
図4】折り畳み時処理を実現するための制御部の機能構成例を示した図である。
【
図5】端末装置における作用部の各々の位置関係を示した図である。
【
図6】(a)、(b)は、表示画面を縦折りして畳んだときに重なり領域として検知される領域を示した図である。
【
図7】表示画面を折り畳んだ際の検知処理の流れを示したフローチャートである。
【
図8】(a)、(b)は、折り畳み時処理としての表示画面の画像表示に係る処理を示した図である。
【
図9】折り畳み時処理としての表示画面の画像表示に係る処理を示した図である。
【
図10】(a)、(b)は、折り畳み時処理としての表示画面の画像表示に係る処理を示した図である。
【
図11】(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのデータの移動に係る処理を示した図である。
【
図12】(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのデータの移動に係る処理を示した図である。
【
図13】(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのアプリケーションソフトウェアを動作させる処理を示した図である。
【
図14】端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る端末装置1の全体図である。また、
図2(a)~(d)および
図3(a)~(d)は、端末装置1が変形したときの形態を示した図である。
図1に示すように、表示装置の一例としての端末装置1は、画像を表示する画像表示部2と、端末装置1全体を制御する制御部3とを備える。
なお、本実施形態では、
図1に示す端末装置1の長手方向を縦方向Vとし、端末装置1の長手方向と交差する方向であって端末装置1の幅方向を横方向Hとして説明を行う。
【0009】
画像表示部2は、画像を表示する表示画面21と、表示画面21に作用する作用部22とを備える。
表示画面21は、タッチパネルとして機能するようになっている。表示画面21としては、例えば、有機ELディスプレイを用いることができる。
【0010】
また、本実施形態の表示画面21は、折り曲げが可能になっている。
図2(a)~(c)に示すように、表示画面21の縦方向Vの任意の位置において、横方向Hに延びる境界線L1を折り目として表示画面21を二つ折り(縦折り)することができる。すなわち、本実施形態では、表示画面21の縦方向Vにおけるいずれの位置でも、境界線L1を折り目として表示画面21を縦折りすることができる。また、縦折りした表示画面21は、
図2(d)に示すように、そのまま折り畳むことができる。
【0011】
さらに、
図3(a)~(c)に示すように、表示画面21の横方向Hの任意の位置において、縦方向Vに延びる境界線L2を境界として表示画面21を二つ折り(横折り)することができる。縦折りの場合と同様に、表示画面21の横方向Hにおけるいずれの位置でも、境界線L2を折り目として表示画面21を横折りすることができる。また、横折りした表示画面21は、
図3(d)に示すように、そのまま折り畳むことができる。
【0012】
図1に示す作用部22は、例えば、導電性樹脂材料により形成される。作用部22は、全部で4箇所に設けられており、具体的には、表示画面21の四隅の部分にそれぞれ一つずつ設けられている。
また、作用部22は、表示画面21から僅かに突出している。そのため、表示画面21を折り畳むと、作用部22が表示画面21の一部に押し当たる。なお、作用部22の具体的な構成や位置については、後に詳述する。
【0013】
本実施形態では、表示画面21を折り畳むと、作用部22が表示画面21の一部に押し当たり、作用部22が表示画面21に押し当たる位置が検知される。また、表示画面21を折り畳むと表示画面21の一部若しくは全ての領域が相重なるが(
図2(d)および
図3(d)参照)、本実施形態では、作用部22が表示画面21に押し当たる位置に基づいて、表示画面21のうちの相重なる領域が算出される。
さらに、本実施形態では、表示画面21のうちの一部の領域と他の一部の領域とが重なっていることが検知されると、端末装置1は、予め定められた処理を行う。すなわち、端末装置1は、表示画面21を折り畳んだときに、予め定められた処理(以下、折り畳み時処理と称する)を行う。なお、折り畳み時処理の具体的な内容については、後に詳述する。
【0014】
図4は、折り畳み時処理を実現するための制御部3の機能構成例を示した図である。
制御部3は、作用部22が表示画面21に押し当たる位置を検知する検知部31と、表示画面21が相重なっている領域を算出する領域算出部32とを備える。また、制御部3は、表示画面21が相重なっている領域に表示されているものに関する情報を取得する表示情報取得部33と、折り畳み時処理として行う内容を指示する指示部34と、表示画面21に表示する画像を制御する描画部35とを備える。さらに、制御部3は、端末装置1の電源を制御する電源制御部36と、折り畳み時処理としての種々の処理を実行する処理実行部37とを備える。
【0015】
検知部31は、作用部22が表示画面21に押し当たることで表示画面21のうちの電圧や静電容量が変化する位置に基づいて、作用部22が表示画面21に押し当たっている位置を検知する。
領域算出部32は、作用部22が表示画面21に押し当たっている位置に基づいて、表示画面21が相重なっている領域(以下、重なり領域と称する)を算出する。
【0016】
表示情報取得部33は、表示画面21の重なり領域の各々に表示されているものに関する情報を取得する。取得する情報としては、例えば、表示されている画像に関する情報や、表示されているデータ(例えば、文書ファイルなど)に関する情報や、表示されているアプリケーションソフトウェアに関する情報である。そして、取得した情報を、各領域の識別情報と共に指示部34へ送信する。
なお、本実施形態では、例えば、データを格納する格納部を表すアイコンが表示画面21に表示されている場合、この格納部に格納されているデータも、表示画面21に表示されている情報として取得される。
【0017】
指示部34は、表示画面21の重なり領域の大きさや、重なり領域の各々に表示されている情報の内容に基づいて、折り畳み時処理として実行する内容を決定する。そして、描画部35、電源制御部36、若しくは、処理実行部37に対して、折り畳み時処理を実行するために必要な指示を送信する。
【0018】
描画部35は、指示部34からの指示に基づいて、表示画面21の特定の領域に画像を表示させる。
電源制御部36は、指示部34からの指示に基づいて、端末装置1の電源の入り切りを行う。
処理実行部37は、指示部34からの指示に基づいて、データの移動や、画像の印刷指示の出力や、アプリケーションソフトウェアを用いたデータの処理等を実行する。
【0019】
なお、描画部35、電源制御部36、および、処理実行部37が実行する処理の内容については、後に詳述する。また、指示部34、描画部35、電源制御部36、および、処理実行部37は、実行部としての一例である。
【0020】
次に、作用部22の詳細について説明する。
図5は、端末装置1における4つの作用部22の相互の位置関係を示した図である。なお、以下の説明では、作用部22の各々を、第1作用部22a、第2作用部22b、第3作用部22c、第4作用部22dとして区別する。
作用部22は、円形の形状を有しており、表面の面積が面積Rである。
【0021】
第1作用部22aおよび第2作用部22bは、ともに表示画面21の縦方向Vにおける一方側(図中右側)の端部に設けられている。また、第1作用部22aと第2作用部22bとは、縦方向Vにおける位置が揃っていない。具体的には、第2作用部22bは、第1作用部22aよりも、表示画面21の縦方向Vにおける外側に設けられている。
【0022】
第1作用部22aおよび第3作用部22cは、ともに表示画面21の横方向Hにおける一方側(図中左側)の端部に設けられている。また、第1作用部22aと第3作用部22cとは、横方向Hにおける位置が揃っていない。具体的には、第1作用部22aは、第3作用部22cよりも、表示画面21の横方向Hにおける外側に設けられている。
【0023】
第2作用部22bおよび第4作用部22dは、ともに表示画面21の横方向Hにおける他方側(図中右側)の端部に設けられている。また、第2作用部22bと第4作用部22dとは、横方向Hにおける位置が揃っていない。具体的には、第4作用部22dは、第2作用部22bよりも、表示画面21の横方向Hにおける外側に設けられている。
【0024】
第3作用部22cおよび第4作用部22dは、ともに表示画面21の縦方向Vにおける他方側(図中左側)の端部に設けられている。また、第3作用部22cと第4作用部22dとは、縦方向Vにおける位置が揃っていない。具体的には、第3作用部22cは、第4作用部22dよりも、表示画面21の縦方向Vにおける外側に設けられている。
【0025】
また、第1作用部22aと第2作用部22bとの間の距離、および、第3作用部22cと第4作用部22dとの間の距離は、ともに距離Xである。また、第1作用部22aと第3作用部22cとの間の距離、および、第2作用部22bと第4作用部22dとの間の距離は、ともに距離Yである。さらに、距離Xと距離Yとの間には、距離X<距離Yの関係が成立する。
【0026】
次に、表示画面21における重なり領域の検知処理について説明する。
図6(a)、(b)は、表示画面21を縦折りして畳んだときに表示画面21の重なり領域として検知される領域を示した図である。
図6(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける中央部21Mよりも図中右側において、境界線L1を縦折りの折り目として表示画面21を折り畳むと、第1作用部22aおよび第2作用部22bは、表示画面21に押し当たる。すると、検知部31は、第1作用部22aが表示画面21に押し当たる位置である第1押し当たり位置21e、第2作用部22bが表示画面21に押し当たる第2押し当たり位置21fを検知する。なお、このとき、第3作用部22cおよび第4作用部22dは、表示画面21に接触していない。
【0027】
また、検知部31は、4つの作用部22のうちの何れのものが表示画面21に押し当たっているかを判断する。ここで、第3作用部22cおよび第4作用部22dが表示画面21に押し当たるように縦折りする場合、第3作用部22cの第3押し当たり位置21gは、第1作用部22aの第1押し当たり位置21eから、横方向Hにおける図中右側にずれる。また、第4作用部22dの第4押し当たり位置21hも、第2作用部22bの第2押し当たり位置21fから、横方向Hにおける図中右側にずれる。
【0028】
そのため、検知部31は、作用部22の押し当たり位置に基づいて、作用部22のうちの何れのものが表示画面21に押し当たっているかを判断する。
図6(a)に示す例では、検知部31は、押し当たり位置としての第1押し当たり位置21e、第2押し当たり位置21fから、作用部22のうちの第1作用部22aおよび第2作用部22bが表示画面21に押し当たっていると判断する。
【0029】
続いて、領域算出部32は、表示画面21の重なり領域を算出する。具体的には、まず、領域算出部32は、第1作用部22aから第1押し当たり位置21eまでの中間の位置、および、第2作用部22bから第2押し当たり位置21fまでの中間の位置を境界線L1の位置として算出する。
【0030】
そして、領域算出部32は、境界線L1から表示画面21のうちの第1作用部22a、第2作用部22b側の先端までの領域を重なり領域21aとして検知する。また、境界線L1を介して重なり領域21aとは反対側の領域を、重なり領域21bとして検知する。重なり領域21aと重なり領域21bとは、同面積である。さらに、重なり領域21a、重なり領域21bの範囲に基づいて、表示画面21のうちの相重ならない領域21cも検知する。
【0031】
図6(b)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける中央部21Mにおいて、境界線L1を縦折りの折り目として表示画面21を折り畳むと、第1作用部22a、第2作用部22b、第3作用部22c、第4作用部22dは、表示画面21に押し当たる。すると、検知部31は、第1押し当たり位置21e、第2押し当たり位置21f、第3押し当たり位置21g、第4押し当たり位置21hを検知する。
【0032】
続いて、領域算出部32は、第1押し当たり位置21e、第2押し当たり位置21f、第3押し当たり位置21g、第4押し当たり位置21hに基づいて、境界線L1の位置を算出する。そして、境界線L1から表示画面21のうちの第1作用部22a、第2作用部22b側の先端までの領域を重なり領域21aとして検知する。また、境界線L1を介して重なり領域21aとは反対側の領域を、重なり領域21bとして検知する。
図6(b)に示す例では、表示画面21のうちの相重ならない領域は存在しない。
【0033】
なお、
図6(a)、(b)に示した例では、横方向Hに平行な境界線L1を折り目として表示画面21を縦折りする場合について説明した。すなわち、表示画面21を縦折りして畳む際には、表示画面21のうちの折り目の一方側と他方側とでは、横方向Hにおけるずれが生じないものとした。そして、作用部22の押し当たり位置に基づいて作用部22のうちの何れのものが表示画面21に押し当たっているかを判断するものとした。
【0034】
ここで、横方向Hに対して傾斜する境界線を折り目として表示画面21を折り畳んでもよい。すなわち、表示画面21を折り畳む際に、表示画面21のうちの折り目の一方側と他方側とで、横方向Hにおけるずれが生じてもよい。このように折り畳まれる端末装置1を用いる場合、第1作用部22aから第2作用部22bまでの距離を距離X1とし、第3作用部22cから第4作用部22dまでの距離を距離X2とする端末装置1を採用することができる。ここで、距離X1と距離X2との間には、距離X1≠距離X2の関係が成立する。
【0035】
このような構成によると、表示画面21を縦折りして畳んだときに、検知部31は、二つの押し当たり位置の間の距離に基づいて、作用部22のうちの何れのものが表示画面21に押し当たっているかを判断することができる。
【0036】
また、
図6(a)、(b)に示した例では、表示画面21を縦折りして畳んだときの重なり領域について説明したが、表示画面21を横折りして畳んだときであっても、同様の方法により重なり領域が検知される。
【0037】
次に、表示画面21を折り畳んだ際の検知処理について説明する。
図7は、表示画面21を折り畳んだ際の検知処理の流れを示したフローチャートである。
まず、表示画面21を折り畳むと、表示画面21に押し当たるものが存在することが検知部31により検知される(ステップ101)。
【0038】
続いて、検知部31は、表示画面21に押し当たる部分が2箇所以上であって4箇所以下であるか否かを判断する(ステップ102)。表示画面21に押し当たる部分が1箇所若しくは5箇所以上ある場合、(ステップ102でNO)、作用部22ではなくユーザが表示画面21を押圧していることが考えられる。このような場合、検知部31は、作用部22が表示画面21に押し当たっているとは判断しない。
【0039】
表示画面21に押し当たる部分が2箇所以上であって4箇所以下である場合(ステップ102でYES)、検知部31は、表示画面21に押し当たる各部分の領域の面積が面積R以下であるか否かを判断する(ステップ103)。面積Rよりも大きい領域の部分がある場合(ステップ103でNO)、作用部22以外のもの(例えば、ユーザの指など)が表示画面21を押していることが考えられる。このような場合もまた、検知部31は、作用部22が表示画面21に押し当たっているとは判断しない。
【0040】
表示画面21に押し当たっている各部分の領域の面積が面積R以下である場合(ステップ103でYES)、次のステップに移動する。具体的には、検知部31は、表示画面21に押し当たっている各部分の間隔として、距離Xよりも短い間隔の箇所があるか否かを判断する(ステップ104)。距離Xよりも短い間隔の箇所がある場合(ステップ104でYES)もまた、作用部22以外のものが表示画面21を押していることが考えられる。このような場合、検知部31は、作用部22が表示画面21に押し当たっているとは判断しない。
【0041】
その一方で、距離Xよりも短い間隔の箇所がない場合(ステップ104でNO)、検知部31は、作用部22が表示画面21に押し当たっていると判断する。
その後、領域算出部32により表示画面21の重なり領域が算出される。また、折り畳み時処理を実行する(ステップ105)。
【0042】
続いて、折り畳み時処理について具体的に説明する。
本実施形態の折り畳み時処理では、表示画面21の画像表示に係る処理と、端末装置1の電源に係る処理と、データの移動に係る処理と、アプリケーションソフトウェアを動作させる処理とをそれぞれ実行可能になっている。なお、この4つの処理は、単独に実行されても、同時に併用されてもよい。
【0043】
(表示画面21の画像表示に係る処理、およびデータの移動に係る処理)
図8(a)、(b)は、折り畳み時処理としての表示画面21の画像表示に係る処理を示した図である。
図8(a)、(b)に示す例では、画像表示に係る処理として、描画部35は、表示画面21のうちの相重なっていない領域に画像を表示する。その一方で、描画部35は、表示画面21のうちの重なり領域には画像を表示しない。
【0044】
図8(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける中央部21Mよりも図中右側において、境界線L1を縦折りの折り目として表示画面21を折り畳む。すると、検知部31は、第1押し当たり位置21e、および第2押し当たり位置21fを検知する。
また、領域算出部32は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bを算出するとともに、表示画面21のうちの相重ならない領域21cを算出する。そして、算出した領域に係る情報を、指示部34へ送信する。
【0045】
指示部34は、領域算出部32から取得した情報に基づいて、描画部35に対して、表示画面21のうちの画像を表示させる領域を指示する。
そして、描画部35は、表示画面21のうちの相重ならない領域21cに対して、画像G1を表示する。その一方で、描画部35は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bには、画像を表示しない。
【0046】
図8(b)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける中央部21Mにおいて、境界線L1を縦折りの折り目として表示画面21を折り畳む。すると、検知部31は、第1押し当たり位置21e、第2押し当たり位置21f、第3押し当たり位置21g、第4押し当たり位置21hを検知する。
また、領域算出部32は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bを算出する。さらに、領域算出部32は、この算出の結果として、表示画面21のうちの相重ならない領域が存在しないことを検知する。そして、領域算出部32は、算出した領域に係る情報を、指示部34へ送信する。
【0047】
指示部34は、領域算出部32から取得した情報に基づいて、描画部35に対して、表示画面21の全ての領域に画像を表示させないことを指示する。
その結果、描画部35は、表示画面21の全ての領域に画像を表示しない。
【0048】
このように、本実施形態では、折り畳み時処理として、表示画面21のうちの相重なっていない領域に画像を表示し、表示画面21のうちの重なり領域には画像を表示しない。言い換えると、作用部22が表示画面21に作用することで、描画部35は、画像を表示させる操作を行い、若しくは画像を表示させる操作を行わない。さらに言い換えると、表示画面21としての表面同士が重なった部分のみには画像が表示されない。これにより、端末装置1が消費する電力量が低減される。
【0049】
表示画面21が折り畳まれている際は、表示画面21のうちの重なり領域は、ユーザが視認することができない。ここで、例えば、この重なり領域にも画像を表示させると、端末装置1が消費する電力量が増大する。
これに対し、本実施形態のように、表示画面21のうちの重なり領域に画像を表示しない場合、この重なり領域に画像を表示するために要する電力量の消費が低減される。
なお、
図8(a)、(b)を用いて説明した折り畳み時処理は、重なり領域21a、重なり領域21bに表示されている画像データの移動に係る処理としても捉えられる。
【0050】
図9は、折り畳み時処理としての表示画面21の画像表示に係る処理を示した図である。
図9に示す例では、画像表示に係る処理として、表示画面21の一端部と他端部とが重なっている場合に表示画面21の全ての領域に画像を表示しない。
【0051】
図9に示すように、表示画面21の横方向Hにおける中央部21Nよりも僅かに図中左側において、境界線L2を横折りの折り目として表示画面21を折り畳む。すると、検知部31は、第1押し当たり位置21e、第2押し当たり位置21f、第3押し当たり位置21g、第4押し当たり位置21hを検知する。
また、領域算出部32は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bを算出するとともに、表示画面21のうちの相重なっていない領域21cを算出する。そして、領域算出部32は、算出した領域に係る情報を、指示部34へ送信する。
【0052】
指示部34は、領域算出部32から取得した情報に基づいて、描画部35に対して、表示画面21の全ての領域に画像を表示させないことを指示する。
その結果、描画部35は、表示画面21の全ての領域に画像を表示しない。
【0053】
このように、本実施形態では、全ての作用部22(第1作用部22a、第2作用部22b、第3作用部22c、および、第4作用部22d)が表示画面21に押し当たっていることが検知された場合、表示画面21の全ての領域に画像を表示させない。言い換えると、表示画面21のうちの一端部と他端部とが重なっていることが検知されると、表示画面21の全ての領域に画像を表示させない。
これにより、ユーザにとって視認が困難である画像が表示画面21に表示されることが抑制される。
【0054】
全ての作用部22が表示画面21に押し当たっている場合、表示画面21のうちの相重ならない領域が存在するとしても、その領域は非常に狭い。そのため、この領域に画像を表示しても、ユーザはこの画像を視認することが困難である。また、この領域に画像を表示する場合、端末装置1が消費する電力量が増大する。
これに対し、本実施形態のように、全ての作用部22が表示画面21に押し当たっている場合には表示画面21に画像を表示しない構成であると、ユーザにとって視認が困難である画像が表示されることが抑制される。その結果、端末装置1が消費する電力量が低減される。
【0055】
(表示装置1の電源に係る処理)
なお、本実施形態では、
図8(b)に示したように表示画面21の全ての領域が相重なっている場合や、
図9に示したように全ての作用部22が表示画面21に押し当たっている場合に、表示画面21の全ての領域に画像を表示させないこととした。ここで、これらの場合には、電源制御部36により、端末装置1の電源を切ることとしてもよい。このようにすれば、ユーザが端末装置1を見なくなることを契機として端末装置1の電源が切られる。
【0056】
(表示画面21の画像表示に係る処理)
図10(a)、(b)は、折り畳み時処理としての表示画面21の画像表示に係る処理を示した図である。
図10(a)、(b)に示す例では、画像表示に係る処理として、表示画面21を折り畳んだ際に、表示画面21のうちの一方の領域に表示されている画像と他方の領域に表示されている画像とを互いに入れ替える。より具体的には、表示画面21のうちの第1の画像が表示されている第1の重なり領域と、第2の画像が表示されている第2の重なり領とが重なる場合に、表示画面21のうちの第1の重なり領域に第2の画像を表示し、第2の重なり領域に第1の画像を表示する。
【0057】
図10(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける図中奥側には、画像G2が表示されている。また、図中手前側には、画像G3が表示されている。
表示画面21を縦折りして畳むと、作用部22の押し当たり位置が検知部31により検知された後に、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bが領域算出部32により算出される。また、領域算出部32は、算出した重なり領域21a、重なり領域21bに係る情報を、表示情報取得部33へ送信する。
【0058】
表示情報取得部33は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bの各々に表示されているものに関する情報を取得する。具体的には、表示情報取得部33は、重なり領域21aに画像G2が表示されているという情報を取得する。また、重なり領域21bに画像G3が表示されているという情報を取得する。表示情報取得部33は、取得した情報を、重なり領域21a、重なり領域21bの識別情報と共に指示部34へ送信する。
【0059】
指示部34は、表示情報取得部33から取得した情報に基づいて、重なり領域21a、重なり領域21bのそれぞれに表示させる画像を描画部35に指示する。
描画部35は、指示部34の指示に基づいて、
図10(b)に示すように、重なり領域21aに画像G3を表示する。また、重なり領域21bに画像G2を表示する。
【0060】
このように、本実施形態では、折り畳み時処理として、表示画面21を折り畳む前に重なり領域21aに表示されている画像と重なり領域21bに表示されている画像とを入れ替える。これにより、ユーザの直感的な操作(表示画面21のうちの画像G2が表示されている領域を、画像G3が表示されている領域に接触させる操作)により、画像G2と画像G3との入れ替えが行われる。
【0061】
(アプリケーションソフトウェアを動作させる処理)
なお、
図10(a)、(b)に示した例において、折り畳み時処理として、表示画面21のうちの重なり領域21aに表示されている画像G2と、重なり領域21bに表示されている画像G3との印刷が行われるようにしてもよい。この場合、指示部34は、表示情報取得部33から取得した情報に基づいて、重なり領域21aに表示されている画像G2と重なり領域21bに表示されている画像G3とを印刷することを処理実行部37に指示する。
【0062】
処理実行部37は指示部34からの指示に基づいて、ネットワークを介して端末装置1に接続されている画像形成装置(不図示)に対して印刷指示を出力する。これにより、画像形成に係るアプリケーションソフトウェアを動作させて印刷を行う。なお、重なり領域21aに表示されている画像と重なり領域21bに表示されている画像とを1枚ずつ印刷しても良いし、二つの画像を1枚の用紙にまとめて印刷しても良い。
これにより、二つの画像の印刷するための操作をそれぞれ行う必要がなくなる。
【0063】
(データの移動に係る処理)
図11(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのデータの移動に係る処理を示した図である。
図11(a)、(b)に示す例では、データの移動に係る処理として、データを格納する格納部の対象を切り替える処理を行う。より具体的には、表示画面21のうちのデータを格納する第1の格納部が表示されている第1の重なり領域と、データが格納されている第2の格納部が表示されている第2の重なり領域とが重なる場合、第2の格納部に格納されているデータを、第1の格納部に格納する。
【0064】
図11(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける図中奥側には、データ(例えば、文書ファイル)を格納する格納部を表すアイコンG4が表示されている。また、このアイコンG4が表す格納部には、文書ファイルが格納されている。
一方、表示画面21の縦方向Vにおける図中手前側には、格納部を表すアイコンG5が表示されている。アイコンG5が表す格納部には、データは格納されていない。
【0065】
表示画面21を縦折りして畳むと、作用部22の押し当たり位置が検知部31により検知された後に、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bが領域算出部32により算出される。また、領域算出部32は、算出した重なり領域21a、重なり領域21bに係る情報を、表示情報取得部33へ送信する。
【0066】
表示情報取得部33は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bの各々に表示されているものに関する情報を取得する。具体的には、表示情報取得部33は、重なり領域21aにアイコンG4が表示されているという情報を取得する。また、このアイコンG4が表す格納部に文書ファイルが格納されているという情報を取得する。さらに、重なり領域21bにアイコンG5が表示されているという情報を取得する。表示情報取得部33は、取得した情報を、各重なり領域21a、重なり領域21bの識別情報と共に指示部34へ送信する。
【0067】
指示部34は、表示情報取得部33から取得した情報に基づいて、処理実行部37に対して、文書ファイルを格納する格納部の対象を切り替えることを指示する。
処理実行部37は、指示部34の指示に基づいて、
図11(b)に示すように、アイコンG5が表す格納部に文書ファイルを移動させる。その結果、アイコンG4が表す格納部には、文書ファイルが格納されなくなる。
【0068】
このように、本実施形態では、折り畳み時処理として、重なり領域21aに表示されている格納部と、重なり領域21bに表示されている格納部との間で、データを格納する対象(以下、格納対象と称する)の切り替えを行う。これにより、格納対象を切り替えるためにユーザが行う作業の数が少なくなる。
【0069】
格納対象を切り替える場合、データが格納されている格納部を開いてデータ(データを表すアイコン)を表示させてから、このデータを格納する対象を切り替える作業を行う必要がある。
これに対し、本実施形態のように、表示画面21を折り畳むことにより格納対象が切り替わると、データが格納されている格納部を開く操作が不要になる。その結果、格納対象を切り替えるためにユーザが行う作業の数が少なくなる。
【0070】
なお、
図11(a)、(b)に示した例では、表示画面21に表示されている一方の格納部にデータが格納されており、他方の格納部にはデータが格納されていない場合の折り畳み時処理について説明した。ここで、両方の格納部にそれぞれ異なるデータが格納されている場合であっても、折り畳み時処理として、一方の格納部に格納されているデータを他方の格納部に格納してもよい。この場合、折り畳み時処理が行われる場合におけるデータの格納対象を、ユーザが予め指定しておく。その後、折り畳み時処理が行われると、一方の格納部に格納されているデータは、ユーザに指定された他方の格納部に格納される。
【0071】
また、折り畳み時処理としてアイコンG5が表す格納部に文書ファイルを格納するとともに、アイコンG4が表す格納部にも文書ファイルを残すこととしてもよい。また、表示画面21を折り畳んだときに、アイコンG4が表す格納部およびアイコンG5が表す格納部のいずれか一方若しくは両方が開いている場合であっても、この文書ファイルの移動を行うこととしてもよい。さらに、表示画面21を折り畳んだときに、文書ファイルが開いている場合であっても、この文書ファイルの移動を行うこととしてもよい。
【0072】
図12(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのデータの移動に係る処理を示した図である。
図12(a)、(b)に示す例では、データの移動に係る処理として、表示画面21のうちの重なり領域の一方側に表示されているデータを、他方側に表示されている格納部に格納する処理を行う。より具体的には、表示画面21のうちのデータを格納する格納部が表示されている第1の重なり領域と、データが表示されている第2の重なり領域とが重なる場合、第2の重なり領域に表示されているデータを格納部に格納する。
【0073】
図12(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける図中奥側には、文書ファイルを表すアイコンG6が表示されている。また、表示画面21の図中手前側には、格納部を表すアイコンG7が表示されている。
【0074】
表示画面21を縦折りして畳むと、作用部22の押し当たり位置が検知部31により検知された後に、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bが領域算出部32により算出される。また、領域算出部32は、算出した重なり領域21a、重なり領域21bに係る情報を、表示情報取得部33へ送信する。
【0075】
表示情報取得部33は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bの各々に表示されているものに関する情報を取得する。具体的には、表示情報取得部33は、重なり領域21aにアイコンG6が表示されているという情報を取得する。また、重なり領域21bにアイコンG7が表示されているという情報を取得する。表示情報取得部33は、取得した情報を、重なり領域21a、重なり領域21bの識別情報と共に指示部34へ送信する。
指示部34は、表示情報取得部33から取得した情報に基づいて、文書ファイルを格納部に格納することを処理実行部37に指示する。
【0076】
処理実行部37は、指示部34の指示に基づいて、
図12(b)に示すように、アイコンG7が表す格納部に文書ファイルを移動させる。その結果、重なり領域21aには、アイコンG6が表示されなくなる。
【0077】
このように、本実施形態では、折り畳み時処理として、重なり領域の一方側に含まれるデータを、他方側に含まれる格納部に格納する処理を行う。これにより、ユーザの直感的な操作(表示画面21のうちのデータが表示されている領域を、格納部が表示されている領域に接触させる操作)に応じて、データが格納部に格納される。
【0078】
なお、表示画面21を折り畳んだときに、重なり領域21aでは文書ファイルが開かれておりアイコンG6が表示されていない場合であっても、この文書ファイルを格納部に格納することとしてもよい。
【0079】
(アプリケーションソフトウェアを動作させる処理)
図13(a)、(b)は、折り畳み時処理としてのアプリケーションソフトウェアを動作させる処理を示した図である。
図13(a)、(b)に示す例では、アプリケーションソフトウェアを動作させる処理として、表示画面21の一方側に表示されているアプリケーションソフトウェアを用いて、他方側に表示されているデータの処理を行う。より具体的には、表示画面21のうちのデータが表示されている第1の重なり領域と、アプリケーションソフトウェアに係る表示がされている第2の重なり領域とが重なる場合に、このアプリケーションソフトウェアを用いて第1の重なり領域に表示されているデータを処理する。
【0080】
図13(a)に示すように、表示画面21の縦方向Vにおける図中奥側には、文書ファイルが開かれた画像G8が表示されている。具体的には、「I’m a human.」という文章が記載された画像G8が表示されている。また、表示画面21の図中手前側には、英語を翻訳するアプリケーションソフトウェアが開かれた画像G9が表示されている。より具体的には、アプリケーションソフトウェアを用いることが可能な状態を表す画像G9が表示されている。
【0081】
表示画面21を縦折りして畳むと、作用部22の押し当たり位置が検知部31により検知された後に、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bが領域算出部32により算出される。また、領域算出部32は、算出した重なり領域21a、重なり領域21bに係る情報を、表示情報取得部33へ送信する。
【0082】
表示情報取得部33は、表示画面21のうちの重なり領域21a、重なり領域21bの各々に表示されているものに関する情報を取得する。具体的には、表示情報取得部33は、重なり領域21aに文書ファイルが開かれた画像G8が表示されているという情報を取得する。また、重なり領域21bにアプリケーションソフトウェアが開かれた画像G9が表示されているという情報を取得する。表示情報取得部33は、取得した情報を、各重なり領域21a、重なり領域21bの識別情報と共に指示部34へ送信する。
【0083】
指示部34は、表示情報取得部33から取得した情報に基づいて、アプリケーションソフトウェアを用いて文書ファイルを処理することを処理実行部37に指示する。
処理実行部37は、指示部34の指示に基づいて、アプリケーションソフトウェアを用いて文書ファイルに含まれる文書を翻訳する。その結果、
図13(b)に示すように、重なり領域21bには、翻訳された文書が記載された画像G10が表示される。具体的には、「私は人間です。」と記載された画像G10が表示される。
【0084】
このように、本実施形態では、折り畳み時処理として、表示画面21の一方側に表示されているアプリケーションソフトウェアを用いて、他方側に表示されているデータの処理を行う。これにより、ユーザの直感的な操作(表示画面21のうちの利用したいアプリケーションソフトウェアが表示されている領域と処理したデータが表示されている領域とを接触させる操作)に応じて、データの処理を実行することができる。
【0085】
なお、重なり領域21aに文書ファイルを表すアイコンが表示されている状態であって、文書ファイルが開かれた画像が表示されていない場合であっても、折り畳み時処理としてこの文書ファイルに含まれる文書を翻訳する処理を行うこととしてもよい。さらに、重なり領域21bにアプリケーションソフトウェアを表すアイコンが表示されている状態であって、アプリケーションソフトウェアが開かれていない場合であっても、このアプリケーションソフトウェアを用いてデータを処理することとしてもよい。
【0086】
また、
図10~
図13に示した例では、表示画面21を縦折りして畳んだ際の折り畳み時処理について説明したが、表示画面21を横折りして畳んだ場合であっても、縦折りの場合と同様に折り畳み時処理が行われる。
さらに、
図10~
図13で示した各折り畳み時処理は、表示画面21が折り畳まれて表示画面21の重なり領域に画像が表示されていないときに行われてもよい。
【0087】
また、本実施形態では、表示画面21としての一つの画面を折り畳み、画面の表面同士が重なると予め定められた処理を行う構成とした。ここで、二つ以上の画面を用いて表示画面21を構成してもよい。例えば、表示画面21の縦方向Vにおける中央部よりも一方側と他方側とに異なる画面が設けられていてもよい。そして、このような表示画面21のいずれの位置を折り目としても折り畳める構成としてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、表示画面21が折れ曲がる構成とした。ここで、表示画面21は、折れずに湾曲する構成であってもよい。この場合であっても、作用部22が表示画面21に押し当たることが検知されれば、折り畳み時処理を行うこととしてもよい。
【0089】
また、本実施形態では、表示画面21に4つの作用部22が設けられる構成とした。ここで、表示画面21には、5つ以上の作用部22が設けられていてもよい。
例えば、上述した4つの作用部22が表示画面21の各々の隅の部分に設けられることに加えて、表示画面21の一端部に3つ目の作用部22が設けられている構成であるとする。この構成によると、表示画面21の一端部が表示画面21の一部の領域に重なり、この一端部に設けられた3つの作用部22が一部の領域に押し当たることが検知されると折り畳み時処理を実行することとなる。その結果、ユーザが二本の指で表示画面21に触れることに起因して表示画面21が相重なっていると誤検知されることが抑制される。
【0090】
また、本実施形態では、
図7に示したように、表示画面21に押し当たる部分が2箇所以上存在することを、折り畳み時処理を行うための条件の一つとした。ここで、表示画面21に押し当たる部分が1箇所であっても、折り畳み時処理を行うこととしてもよい。
【0091】
この場合、第1作用部22a、第2作用部22b、第3作用部22c、および、第4作用部22dの表面の面積を、それぞれ異ならせる構成を採用することができる。
このような構成によると、表示画面21を折り畳んだときに、検知部31は、表示画面21に押し当たる部分の面積に基づいて、4つの作用部22のうちの何れのものが表示画面21に押し当たっているかを判断する。そして、領域算出部32は、特定された作用部22の押し当たり位置に基づいて、表示画面21のうちの重なり領域を算出することができる。
【0092】
また、本実施形態では、作用部22が表示画面21に押し当たると折り畳み時処理が行われる構成とした。ここで、表示画面21に作用部22を設けなくてもよい。この場合、例えば、表示画面21の裏側に光を受光する受光部を設ける構成を採用することができる。このような構成によると、表示画面21を折り畳んだ際に、表示画面21の重なり領域の一方側から光が出射され、この光を、重なり領域の他方側に設けられた受光部が受光する。そして、受光部の受光量が予め定められた大きさ以上になると、表示画面21が折り畳まれていることが検知され、折り畳み時処理を行うこととしてもよい。
【0093】
図14は、端末装置1のハードウェア構成例を示した図である。端末装置1は、CPU(Central Processing Unit)91と、メインメモリ92及びHDD(Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ92は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶し、HDD93は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する。更に、端末装置1は、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)94を備える。
【0094】
以上述べた本実施の形態における端末装置1が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
なお、本実施形態を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0095】
1…端末装置、2…画像表示部、3…制御部、21…表示画面、22…作用部、31…検知部、32…領域算出部、33…表示情報取得部、34…指示部、35…描画部、36…電源制御部、37…処理実行部、91…CPU、92…メインメモリ、93…HDD、94…通信I/F