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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】医療情報表示システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20220621BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20220621BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20220621BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20220621BHJP
【FI】
G16H10/00
G06F3/01 510
A61B5/00 D
G16H30/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018112394
(22)【出願日】2018-06-13
(65)【公開番号】P2019215690
(43)【公開日】2019-12-19
【審査請求日】2021-03-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健一郎
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-267604(JP,A)
【文献】特開2017-004354(JP,A)
【文献】特開2014-018440(JP,A)
【文献】河上 惟人,ヘッドマウントディスプレイを用いた携帯型端末画面拡張システムの提案と評価,情報処理学会 研究報告 ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),情報処理学会,2014年01月08日,pp.1-4
【文献】ARmKeypad Air(アームキーパッド エアー),C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016 ,2016年11月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06F 3/01
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主表示部を有する主端末と、
ユーザーに装着することが可能に構成されるとともに、装着したユーザーが視認可能な補助表示部を有する補助表示装置と、
第一医療情報を記憶する第一情報記憶手段と、
前記第一医療情報に付帯する第二医療情報を記憶する第二情報記憶手段と、
前記第一医療情報を前記主表示部へ表示させる主表示制御手段と、
前記主表示部へ表示された前記第一医療情報に関連する前記第二医療情報を前記補助表示部へ表示させることが可能な補助表示制御手段と、
ユーザーが操作可能な操作部と、
前記補助表示装置に対する前記主表示部の相対的な位置、向き、距離の少なくともいずれかの空間情報を生成する空間情報生成手段と、
前記空間情報生成手段が生成した空間情報、及び前記主表示部のサイズに基づいて、前記補助表示部における前記第二医療情報の表示位置を決定する表示位置決定手段と、を備え、
前記補助表示制御手段は、前記第二医療情報を、前記補助表示部における前記表示位置決定手段によって決定された前記表示位置に表示させ、
前記第二情報記憶手段は、前記操作部になされた操作と前記第二医療情報の表示位置とを対応付ける表示位置情報を記憶しており、
前記表示位置決定手段は、前記操作部になされた操作に対応する前記表示位置情報に基づいて、前記補助表示部における前記第二医療情報の表示位置を決定することを特徴とする医療情報表示システム。
【請求項2】
記操作部になされた操作に基づいて、前記第一情報記憶手段が記憶している複数の前記第一医療情報の中から、前記主表示部に表示する第一医療情報を選択する第一情報選択手段と、
前記主表示部に表示されている前記第一医療情報、及び前記操作部になされた操作に基づいて、前記第二情報記憶手段が記憶している複数の前記第二医療情報の中から、前記補助表示部に表示する第二医療情報を選択する第二情報選択手段と、を備え、
前記主表示制御手段は、前記第一情報選択手段によって選択された前記第一医療情報を表示し、
前記補助表示制御手段は、前記第二情報選択手段によって選択された前記第二医療情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の医療情報表示システム。
【請求項3】
前記補助表示装置は、
前記補助表示部が透過型ディスプレイで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報表示システム。
【請求項4】
前記表示位置情報には、前記主表示部に対する相対的な表示位置が含まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報表示システム。
【請求項5】
前記操作部は、前記主表示部の表示画面の座標と対応付けられた操作が可能に構成されており、
前記表示位置情報には、前記操作部になされた操作に対応する座標に対する相対的な表示位置が含まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報表示システム。
【請求項6】
主表示部を有する主端末と、
ユーザーに装着することが可能に構成されるとともに、装着したユーザーが視認可能な補助表示部を有する補助表示装置と、
第一医療情報を記憶する第一情報記憶手段と、
前記第一医療情報に付帯する第二医療情報を記憶する第二情報記憶手段と、
前記第一医療情報を前記主表示部へ表示させる主表示制御手段と、
前記主表示部へ表示された前記第一医療情報に関連する前記第二医療情報を前記補助表示部へ表示させることが可能な補助表示制御手段と、を備え
前記第一医療情報には、被検者を撮影して得られた医用画像又は検査日時が含まれることを特徴とする医療情報表示システム。
【請求項7】
主表示部を有する主端末と、
ユーザーに装着することが可能に構成されるとともに、装着したユーザーが視認可能な補助表示部を有する補助表示装置と、
第一医療情報を記憶する第一情報記憶手段と、
前記第一医療情報に付帯する第二医療情報を記憶する第二情報記憶手段と、
前記第一医療情報を前記主表示部へ表示させる主表示制御手段と、
前記主表示部へ表示された前記第一医療情報に関連する前記第二医療情報を前記補助表示部へ表示させることが可能な補助表示制御手段と、を備え
前記第二医療情報には、被検者の氏名、ID番号、生年月日、性別、対応する前記第一医療情報に対する所見、対応する前記第一医療情報に基づく診断結果のうちの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする医療情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療情報の中には、被検者を撮影して得られた診断用の医用画像の他、医用画像に付帯する被検者の個人情報(例えば氏名や過去の診断結果等)等がある。
医療情報、その中でも特に個人情報が、被検者及び医療従事者以外の第三者に漏えいしてしまうことは大きな問題であり、従来、その漏洩を防止するための各種技術が提案されている。
例えば特許文献1には、患者情報を、対応する画像データから切り離して別々に管理し、画像データを取得する際に、各画像データに固有の画像IDに基づいて、当該画像データに対応する患者情報をサーバーから呼び出し、端末装置に表示する技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-264107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、画像データをネットワーク経由で転送する際の患者情報の漏洩を防ぐことはできるが、転送されてきた画像データに基づく医用画像を端末装置に表示させる際、対応する患者情報を併せて表示させることとなる。
特許文献1に記載の技術は、医療施設外で医用画像の読影を行うためのものであり、端末装置は不特定多数の人たちが存在する医療施設外で使用される。このため、読影する場所によっては、端末装置に表示される医用画像や患者情報が、ユーザー(医師等)の背後にいる第三者に見られてしまう可能性がある。
また、不特定多数の人たちが存在する医療施設外では、端末装置が盗難にあう可能性が医療施設内に比べて高くなる。端末装置が盗まれてしまうと、やはり医用画像や患者情報が第三者に晒されてしまうこととなる。
【0005】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、不特定多数の人が存在する医療施設外であっても、第三者に知られたくない医療情報を第三者に漏洩することなくユーザーが診断を行うことのできる医療情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の問題を解決するために、本発明は、
主表示部を有する主端末と、
ユーザーに装着することが可能に構成されるとともに、装着したユーザーが視認可能な補助表示部を有する補助表示装置と、
第一医療情報を記憶する第一情報記憶手段と、
前記第一医療情報に付帯する第二医療情報を記憶する第二情報記憶手段と、
前記第一医療情報を前記主表示部へ表示させる主表示制御手段と、
前記主表示部へ表示された前記第一医療情報に関連する前記第二医療情報を前記補助表示部へ表示させることが可能な補助表示制御手段と、
ユーザーが操作可能な操作部と、
前記補助表示装置に対する前記主表示部の相対的な位置、向き、距離の少なくともいずれかの空間情報を生成する空間情報生成手段と、
前記空間情報生成手段が生成した空間情報、及び前記主表示部のサイズに基づいて、前記補助表示部における前記第二医療情報の表示位置を決定する表示位置決定手段と、を備え、
前記補助表示制御手段は、前記第二医療情報を、前記補助表示部における前記表示位置決定手段によって決定された前記表示位置に表示させ、
前記第二情報記憶手段は、前記操作部になされた操作と前記第二医療情報の表示位置とを対応付ける表示位置情報を記憶しており、
前記表示位置決定手段は、前記操作部になされた操作に対応する前記表示位置情報に基づいて、前記補助表示部における前記第二医療情報の表示位置を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、不特定多数の人が存在する医療施設外であっても、第三者に知られたくない医療情報を第三者に漏洩することなくユーザーが診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第一実施形態に係る医療情報表示システムの概略構成図である。
図2図1の医療情報表示システムが備えるサーバーの具体的構成を表すブロック図である。
図3図1の医療情報表示システムが備える主端末の主表示部に表示される表示画像の一例を表す図である。
図4図1の医療情報表示システムが備える主端末の主表示部に表示される表示画像の一例を表す図である。
図5図2のサーバーが記憶する表示位置決定テーブルの一例を表す図である。
図6図2のサーバーが記憶する表示位置決定テーブルの他の例を表す図である。
図7図1の医療情報表示システムが備える主端末の具体的構成を表すブロック図である。
図8図7の主端末が有する三次元情報発信部の一例を表す図である。
図9図1の医療情報表示システムが備える補助表示装置の一例を表す斜視図である。
図10図9の補助表示装置の具体的構成を表すブロック図である。
図11図9の補助表示装置が空間情報を生成する方法の一例を説明する概念図である。
図12図9の補助表示装置が空間情報を生成する方法の他の例を説明する概念図である。
図13】補助表示装置を装着したユーザーによる第一,第二医療情報の見え方を表す図である。
図14】補助表示装置を装着したユーザーによる第一,第二医療情報の見え方を表す図である。
図15】補助表示装置を装着したユーザーによる第一,第二医療情報の見え方を表す図である。
図16】本発明の第二実施形態に係る医療情報表示システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施形態や図面に記載されたものに限定されるものではない。
【0010】
<第一実施形態>
初めに、本発明の第一実施形態について、図1~15を参照しながら説明する。
【0011】
〔医療情報表示システム〕
まず、本実施形態に係る医療情報表示システム(以下表示システム100)の概略構成について説明する。図1は表示システム100の概略構成を表すブロック図である。
【0012】
本実施形態の表示システム100は、図1に示したように、サーバー1と、主端末2と、補助表示装置3と、を備えて構成されている。
これらは、図示しないネットワークを介して接続されている。
また、表示システム100は、図示しない各種モダリティー(コンピュータ断層撮影装置(CT)、磁気共鳴診断装置(MRI)、デジタルX線撮影装置(DR)、コンピューターラジオグラフィー(CR)、血管造影X線診断装置(XA)、超音波診断装置(US)等)から、医用画像や検査情報のデータを取得することが可能となっている。
【0013】
サーバー1は、PCや専用の装置で構成されている。
また、サーバー1は、主端末2や補助表示装置3と通信可能となっている。
なお、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:PACS)を構成するサーバーを、表示システム100のサーバー1として用いることも可能である。
このサーバー1の詳細については後述する。
【0014】
主端末2は、PCやタブレット端末等で構成されている。
また、主端末2は、サーバー1や補助表示装置3と通信可能となっている。
なお、主端末2は、携帯可能なものとし、サーバー1や補助表示装置3と無線通信を行うものとするのが好ましい。
この主端末2の詳細については後述する。
【0015】
補助表示装置3は、ユーザーに装着することが可能に構成されている
また、補助表示装置3は、サーバー1や主端末2と通信可能となっている。
なお、補助表示装置3は、サーバー1や主端末2と無線通信を行うものとするのが好ましい。
この補助表示装置3の詳細についても後述する。
【0016】
このように構成された本実施形態の表示システム100は、サーバー1に保存されている医療情報を、主端末2や補助表示装置3を用いて閲覧することが可能となっている。
【0017】
〔サーバー〕
次に、上記表示システム100が備えるサーバー1の具体的構成について説明する。図2は、サーバー1の具体的構成を表すブロック図である。
【0018】
サーバー1は、図2に示したように、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、を備えて構成されている。
これらは、バス14で接続されている。
【0019】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部11のCPUは、記憶部13に記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、サーバー1各部の動作を集中制御する。
【0020】
通信部12は、無線モジュール等で構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された他の装置(主端末2や補助表示装置3等)との間で各種情報(信号やデータ)を送受信することが可能となっている。
【0021】
記憶部13は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成され、制御部11が実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
【0022】
また、記憶部13は、主端末2の主表示部23に表示される各種表示画面のデータを記憶している。具体的には、検査一覧画面S1や画像確認画面S2のデータを記憶している。
【0023】
本実施形態における検査一覧画面S1は、例えば図3に示したように、検査リスト領域Saや、操作アイコン領域Sb、サムネイル領域Sc等を有するものとなっている。
検査リスト領域Saは、過去に行われた複数の検査の検査番号や検査日時等を一覧表示する領域である。なお、検査番号については、ユーザーの検索性を高めるため、一部の桁の数字のみを表示するようにしてもよい。
操作アイコン領域Sbは、各種操作を行うためのアイコンIc(例えば、検査リスト領域Saで選択されている検査のレポートを表示させるレポート表示アイコンや、画像確認画面S2に遷移させる画像表示アイコン、補助装置で表示しているレポートの作成日付より一つ新しいレポートを表示させるレポート戻りアイコン、補助装置で表示しているレポートの作成日付より1つ古いレポートを表示させるレポート送りアイコン等)を表示する領域となっている。
サムネイル領域Scは、検査リスト領域Saにおいて選択している検査に対応するサムネイルTを表示する領域となっている。
【0024】
また、本実施形態における画像確認画面S2は、例えば図4に示したように、画像表示領域Sdや、操作アイコン領域Se、関連検査リスト領域Sf、上記検査一覧画面S1と同様のサムネイル領域Sc等を有するものとなっている。
画像表示領域Sdは、検査リスト領域Saにおいて選択している検査に対応する医用画像を表示する領域となっている。
操作アイコン領域Seは、各種操作を行うためのアイコンIc(上記検査一覧画面S1に表示される、レポート表示アイコン、レポート戻りアイコン、レポート送りアイコンと同様の操作アイコンの他、例えば、検査一覧画面S1に遷移させる検査一覧アイコンや、画像表示領域に表示している画像に対する操作をパンニングモードに変更させるパンニングアイコン、画像表示領域に表示している画像に対する操作を階調変更モードに変更させる階調アイコン等)を表示する領域となっている。
関連検査リスト領域Sfは、表示している検査の被検者が受けた他の検査の一覧を表示する領域となっている。
【0025】
また、記憶部13は、第一医療情報格納領域と、第二医療情報格納領域を有しており、記憶部13は、第一医療情報を第一医療情報格納領域に記憶している。
本実施形態における第一医療情報には、被検者を撮影して得られた診断用の医用画像又は検査日時が含まれる。
すなわち、本実施形態の記憶部13は、本発明における第一情報記憶手段をなす。
【0026】
また、記憶部13は、第一医療情報に付帯する第二医療情報を第二医療情報格納領域に記憶している。
本実施形態における第二医療情報には、被検者の氏名、ID番号、生年月日、性別、対応する第一医療情報に対する所見、対応する第一医療情報に基づく診断結果のうちの少なくともいずれかが含まれる。
第一医療情報は、一目見ただけでは個人を特定することが困難な情報であるが、第二医療情報は第一医療情報に比べて個人の特定につながり易いため、第三者に知られたくない情報であると言える。
【0027】
また、本実施形態における記憶部13は、主端末2の操作部24になされた操作と第二医療情報の表示位置とを対応付ける表示位置情報を記憶している。
具体的には、例えば図5,6に示したような、主表示部23の表示画面、ユーザーの操作、表示する第二医療情報、第二医療情報の表示位置の対応関係を表す表示位置決定テーブルの形で記憶している。
上述したような第二医療情報や表示位置情報を記憶する本実施形態の記憶部13は、本発明における第二情報記憶手段をなす。
【0028】
なお、一つの記憶手段の中に第一医療情報格納領域と第二医療情報格納領域を設けるのではなく、第一医療情報と第二医療情報を二つの独立した記憶手段にそれぞれ記憶するようにしてもよい。
【0029】
このように構成されたサーバー1の制御部11は、記憶部13に記憶されたプログラムを実行することにより以下のような機能を有する。
例えば、制御部11は、後述する主端末2の操作部24になされた操作に基づいて、記憶部13が記憶している複数の第一医療情報の中から、主表示部23に表示する第一医療情報を選択する機能を有している。
具体的には、操作部24を用いて検査一覧画面S1を呼び出す操作を行えば、第一医療情報である検査日時が選択されることとなる。
一方、操作部24を用いて画像確認画面S2を呼び出す操作を行えば、検査に対応する医用画像が選択されることとなる。
このような機能を有することにより、本実施形態の制御部11は、本発明における第一情報選択手段をなす。
【0030】
また、制御部11は、後述する主表示部23に表示されている第一医療情報、及び主端末2の操作部24になされた操作に基づいて、記憶部13が記憶している複数の第二医療情報の中から、補助表示部33に表示する第二医療情報を選択する機能を有している。
具体的には、図5,6に示した表示位置決定テーブルを参照して、表示されている第一医療情報及びなされた操作に対応する第二医療情報を選択する。
このような機能を有することにより、本実施形態の制御部11は、本発明における第二情報選択手段をなす。
【0031】
また、本実施形態の制御部11は、後述する補助表示装置3が生成した空間情報、及び主端末2の主表示部23のサイズに基づいて、補助表示装置3の補助表示部33における第二医療情報の表示位置を決定する機能を有している。
この表示位置の決定方法については後述する。
【0032】
〔主端末〕
次に、上記表示システム100が備える主端末2の具体的構成について説明する。図7は、主端末2の具体的構成を表すブロック図である。
【0033】
主端末2は、例えば図7に示したように、制御部21と、通信部22と、主表示部23と、操作部24と、これらに電力を供給する内蔵バッテリー25と、を備えて構成されている。
これらはバス26で接続されている。
また、本実施形態における主端末2は、三次元情報発信部27も備えている。
【0034】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部21のCPUは、サーバー1の記憶部13に記憶されている各種プログラムを取得してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、主端末2各部の動作を集中制御する。
【0035】
通信部22は、無線モジュール等で構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された他の装置(サーバー1や補助表示装置3等)との間で各種情報(信号やデータ)を送受信することが可能となっている。
【0036】
主表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等のモニターにより構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、画像や各種情報等を表示する。
【0037】
操作部24は、ユーザーが操作可能に構成されている。
また、本実施形態における操作部24は、主表示部23に積層されたタッチパネルとなっており、主表示部23の表示画面の座標と対応付けられた操作が可能に構成されている。
なお、操作部24を、二次元状に配置された複数のボタンや、マウス等で構成してもよい。
【0038】
三次元情報発信部27は、各種センサー(位置センサーやジャイロセンサー等)や、主端末2の筐体表面に設けられるマーカー(例えばQRコード(登録商標))等で構成されている。
マーカーは、主表示部23の四隅のうちのいくつか、あるいは主表示部23の周りに複数設けるのが好ましい。
なお、三次元情報発信部27をマーカーとする場合には、例えば図8に示したように、主表示部23に表示するようにしてもよい。
【0039】
このように構成された主端末2の制御部21は、サーバー1から取得したプログラムを実行することにより以下のような機能を有する。
例えば、制御部21は、サーバー1に記憶されている各種表示画面(検査一覧画面S1や画像確認画面S2)のデータを取得し、図3,4に示したように、これらのデータに基づく表示画面S1,S2を主表示部23へ表示させる機能を有している。
【0040】
また、制御部21は、第一医療情報を主表示部23へ表示させる機能を有している。
上述したように、本実施形態においては、サーバー1が、主端末2になされた操作に基づいて第一医療情報を選択するようになっており、制御部21は、サーバー1により選択された第一医療情報を取得して表示する。
すなわち、上記検査一覧画面S1を呼び出せば、検査リスト領域Saに第一医療情報である検査日時が主表示部23へ表示されることとなる。
一方、上記画像確認画面S2を呼び出せば、第一医療情報である医用画像が主表示部23へ表示されることとなる。
このような機能を有することにより、本実施形態の制御部21は、本発明における主表示制御手段をなす。
【0041】
〔補助表示装置〕
次に、上記表示システム100が備える補助表示装置3の具体的構成について説明する。図9は補助表示装置3の一例を表す図、図10は補助表示装置3の具体的構成を表すブロック図である。
【0042】
本実施形態における補助表示装置3は、補助表示部33が透過型ディスプレイで構成されたものとなっている。
具体的には、例えば図9に示したように、目に装着するコンタクトレンズ型のディスプレイや、頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ、他の部位に装着するウェアラブルディスプレイ等で構成されたものとなっている。
また、透過型のディスプレイで構成されていないが、例えば、頭部に装着することで主端末2を含む周囲の映像を撮影可能なカメラと撮影した周囲の映像を表示する非透過型のディスプレイとを有するヘッドマウントディスプレイや、原則装着している本人にしか見ることが困難な腕時計タイプのディスプレイ等を使用することも可能である。
このため、ユーザーが補助表示装置3を装着したときの補助表示部33は、補助表示装置3を装着するユーザー以外の者による視認が困難となる。
【0043】
なお、補助表示装置3は、図9に示したような、ユーザーが直接装着して用いるものの他、図1に示したような、ユーザーが身に着ける装飾品(例えば眼鏡G等)に取り付けて用いるものとしてもよい。
【0044】
また、補助表示装置3は、例えば図10に示したように、上述した補助表示部33の他、制御部31と、通信部32と、これらに電力を供給する内蔵バッテリー34と、を備えて構成されている。
また、本実施形態における補助表示装置3は、三次元情報取得部35も備えている。
これらは、バス36で接続されている。
【0045】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部31のCPUは、サーバー1の記憶部13に記憶されている各種プログラムを取得してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、補助表示装置3各部の動作を集中制御する。
【0046】
通信部32は、無線モジュール等で構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された他の装置(サーバー1や主端末2等)との間で各種情報(信号やデータ)を送受信することが可能となっている。つまり、サーバー1から直接各種データを受け取ることも可能であるし、主端末2を経由して各種データを受け取ることも可能である。
なお、主端末2を経由して各種データを受け取る場合は、補助表示装置3で表示させる情報が主端末2において表示されないようにサーバー1、主端末2、補助表示装置3のいずれかで設定することも可能である。
【0047】
三次元情報取得部35は、各種センサー(位置センサーやジャイロセンサー等)や、補助表示装置3を装着したユーザーが視認する方向にあるもの(主端末2)を撮影可能なカメラ等で構成されている。
【0048】
このように構成された補助表示装置3の制御部31は、サーバー1から取得したプログラムを実行することにより以下のような機能を有する。
例えば、制御部31は、主表示部23へ表示された第一医療情報に関連する第二医療情報を補助表示部33へ表示させる機能を有している。
上述したように、本実施形態においては、サーバー1が、主端末2に表示されている第一医療情報及び主端末2になされた操作に基づいて第二医療情報を選択するようになっており、制御部31は、サーバー1により選択された第二医療情報を取得して表示させる。
また、本実施形態においては、第二医療情報を、補助表示部33におけるサーバー1によって決定された表示位置に表示させる。
なお、この「表示位置」については後述する。
上述したような機能を有することにより、本実施形態の制御部31は、本発明における補助表示制御手段をなす。
【0049】
また、制御部31は、主端末の三次元情報発信部27及び三次元情報取得部35を用いて、当該補助表示装置3に対する主端末2の主表示部23の相対的な位置、向き、距離の少なくともいずれかの空間情報を生成する機能を有している。
三次元情報取得部35をセンサーで構成する場合には、例えば図11に示したような、三次元情報発信部27(主端末側のセンサー)が生成した三次元情報及び三次元情報取得部35(センサー)が生成した三次元情報をそれぞれ取得し、それらを解析することにより、補助表示装置3に対する主端末2の相対的な位置や画面向きを算出する。算出した位置関係が空間情報となる。
一方、三次元情報取得部35をカメラで構成する場合には、例えば図12に示したように、三次元情報発信部27(マーカー)を含む主端末2を撮影し、得られた画像に写る三次元情報発信部27の位置や大きさに基づいて、補助表示装置3に対する主端末2の相対的な位置や画面向きを算出する。算出した位置関係が空間情報となる。
【0050】
ところで、補助表示装置3は、ユーザーに装着されるため、補助表示装置3に対する主端末2の主表示部23の相対的な位置、向き、距離は、ユーザーの動きにより絶えず変化する。このため、制御部31は、補助表示部33に第二医療情報を表示している間、上述した空間情報の生成を繰り返し行うようになっている。
このような機能を有することにより、本実施形態の制御部31は、本発明における空間情報生成手段をなす。
【0051】
〔表示位置〕
次に、上述したサーバー1の表示位置を決定する機能の詳細について説明する。
【0052】
本実施形態のサーバー1の制御部11は、上述したように、補助表示装置3が生成した空間情報、及び主端末2の主表示部23のサイズに基づいて、補助表示装置3の補助表示部33における第二医療情報の表示位置を決定する機能を有している。
具体的には、第二医療情報が、常に第一医療情報に対して決められた位置に存在して見えるように、すなわち、第二医療情報が主端末2の筐体における主表示部23の周りの部位、主表示部23の周縁部又は主表示部23の内側に重なるようにその表示位置を決定する。
【0053】
また、制御部11は、空間情報や主表示部23のサイズの他、主端末2の操作部24になされた操作に対応する表示位置情報に基づいて、補助表示装置3の補助表示部33における第二医療情報の表示位置を決定する機能を有している。
具体的には、ユーザーが主端末2の操作部24に操作がなされたことを検知する度に表示位置決定テーブルを参照し、なされた操作に対応する表示位置情報に基づいて表示位置を決定する。
【0054】
上述したように、本実施形態においては、表示位置情報を、図5,6に示したような表示位置決定テーブルの形で記憶しており、表示位置情報には、主端末2の主表示部23に対する相対的な表示位置や、操作部24になされた操作に対応する座標に対する相対的な表示位置が含まれている。
「主表示部23に対する相対的な表示位置」は、例えば図5に示したような、主表示部23の内側(例えば、中心等)、外側(例えば、右上等)といった位置を指す。
一方、「座標に対する相対的な表示位置」は、例えば図6に示したような、選択した検査項目Itが存在する座標の上側、目印Mが存在する座標の上側といった位置を指す。
なお、表示位置を方向で指定するのではなく、ピクセル数や距離等で指定するようにしてもよい。
【0055】
そして、制御部11は、なされた操作に対応する表示位置情報が、主表示部23に対する相対的な表示位置であった場合には、生成した空間情報に基づいて、主表示部23の内側又は外側を、選択された被検者の第二医療情報の表示位置として決定する。
また、なされた操作に対応する表示位置情報が、座標に対する相対的な表示位置であった場合には、操作部24におけるユーザーの操作に対応する座標及び生成した空間情報に基づいて、当該座標上に位置する検査項目Itや目印Mの周囲(上側)を、選択された被検者の第二医療情報の表示位置として決定する。
【0056】
なお、上述したように、補助表示装置3に対する主端末2の主表示部23の相対的な位置、向き、距離は、ユーザーの動きにより絶えず変化するため、この表示位置の決定も、繰り返し生成される空間情報を用いて繰り返し行うこととなる。
以上のような機能を有することにより、本実施形態の制御部11は、本発明における表示位置決定手段をなす。
【0057】
〔医療情報表示システムの動作〕
次に、上記表示システム100の動作について説明する。図13~15は、補助表示装置3を装着したユーザーによる第一,第二医療情報の見え方を表す図である。
【0058】
補助表示装置3を装着したユーザーが、例えば図13(a)に示したような、検査一覧画面S1(複数の検査日時)が表示されている主端末2の主表示部23を見ながら、検査リスト領域Saの中から閲覧したい検査項目Itをタッチする(操作部24を操作する)と、図13(b)に示したように、対応する被検者の氏名や生年月日等の個人情報(第二医療情報I2)が表示される。
また、一の検査が選択されている状態で、ユーザーが操作アイコン領域Scのレポート表示アイコンIcをタッチすると、対応する医用画像(第一医療情報I1)に対する所見(第二医療情報I2)、対応する医用画像I1に対する診断結果(第二医療情報I2)が主端末2の主表示部23の側方に表示される。
【0059】
また、検査一覧画面S1において一の検査が選択されている状態で、ユーザーが画像表示アイコンIcをタッチすると、例えば図14(a)や図15に示したように、主表示部23の表示画面が画像確認画面S2に切り替わり、対応する被検者の医用画像I1が画像表示領域Sd(主表示部23の中央部)に表示される。
ここで、医用画像I1内の目印Mをタッチすると、対応する第二医療情報I2が、図14(b)に示したように目印Mの上側に表示されたり、図15に示したように医用画像I1の側方に表示されたりする。
また、画像確認画面S2が表示されている状態で、ユーザーが検査一覧アイコンIcをタッチすると、主表示部23の表示画面が、図13(a)に示した検査一覧画面S1に切り替わり、再び検査の選択が可能となる。
【0060】
また、本実施形態では、補助表示装置3の補助表示部33を透過型ディスプレイで構成しているため、補助表示部33に第二医療情報が表示された状態であっても、ユーザーは補助表示部33越しに主端末2を視認することができる。
また、本実施形態では、空間情報に応じて補助表示部33における第二医療情報の表示位置が変化するようになっている。
このため、補助表示部33を装着したユーザーは、図13~15に示したように、第二医療情報I2を、常に第一医療情報I1の周囲(主端末2の主表示部23の周囲、主表示部23に一部が重なる位置あるいは主表示部23の内側(検査項目Itや目印Mの周囲))に位置した状態で視認することができる。
すなわち、第一医療情報の周囲に第二医療情報を仮想的に表示する拡張現実(AR)の形で医療情報の閲覧を行うことができる。
【0061】
ここで、上記目標Mや第二医療情報I2のように、主端末2には実際表示されていないが補助表示装置3に表示されている情報について、主端末2と補助表示装置3が通信で同期されている場合には、主端末2上におけるユーザーの操作により、目標Mや第二医療情報I2があたかも主端末2上に表示されているかのごとく表示位置を変更できるよう構成されていても良い。
なお、このように構成した場合、上記目標Mや第二医療情報I2の位置が主端末2の外に移動すると、主端末2では操作ができなくなるが、その際は、例えば主端末2上の図示しないボタンや、補助表示装置3の図示しない操作部等にて主端末2上に戻す操作を行うといった対応が可能である。
【0062】
以上説明してきたように、本実施形態に係る表示システム100は、主表示部23を有する主端末2と、ユーザーに装着することが可能に構成されるとともに、装着したユーザーが視認可能な補助表示部33を有する補助表示装置3と、第一医療情報を記憶する記憶部13(第一情報記憶手段)と、第一医療情報に付帯する第二医療情報を記憶する記憶部13(第二情報記憶手段)と、第一医療情報を主表示部23へ表示させる制御部21(主表示制御手段)と、主表示部23へ表示された第一医療情報I1に対応する第二医療情報I2を補助表示部33へ表示させることが可能な制御部31(補助表示制御手段)と、を備えたものとなっている。
【0063】
このため、被検者の個人情報等、第三者に知られたくない情報を第二医療情報に設定しておくことにより、不特定多数の人が存在する医療施設外であっても、第三者に知られたくない医療情報を第三者に漏洩することなくユーザーが診断を行うことができる。
【0064】
また、全ての医療情報をヘッドマウントディスプレイ等で表示するようにしてしまうと、医療情報の表示の指示をジェスチャやリモコン操作により行うことになる。こうした操作は、狭い場所では行いにくいというスペースの問題や、第三者がユーザーの操作を不快に感じてしまうことがあり、人が集まる公共手段の場では適切ではない。
しかし、本実施形態によれば、主端末2の操作(画面タッチ)だけで、主端末2の表示も補助表示装置3の表示も指示することができるため、上記したような問題が生じるのを防ぐことができる。
【0065】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態に係る医療情報表示システム(以下、表示システム100A)について、図16を参照しながら説明する。
なお、ここでは、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
上記第一実施形態に係る表示システム100は、サーバー1を備えたものとなっていたが、本実施形態に係る医療情報表示システム100Aは、例えば図16に示したように、第一実施形態のサーバー1に相当する構成を備えていない。
また、主端末2Aは、上記第一実施形態の主端末2よりも処理能力の高い制御部や、第一実施形態のサーバー1が有していた第一情報記憶手段、第二情報記憶手段、主表示制御手段、補助表示制御手段、第一情報選択手段、第二情報選択手段としての機能を実現するためのプログラムが記憶された記憶部等を備えている。
補助表示装置3は、第一実施形態と同様である。
【0067】
なお、本実施形態における主端末を第一実施形態の主端末2と同様のものとし、第一実施形態のサーバー1が有していた各種機能を、補助表示装置に持たせるようにしてもよいし、サーバー1が有していた各種機能を、主端末と補助表示装置に分担させるようにしてもよい。
【0068】
本実施形態に係る医療情報表示システム100Aのように構成することによっても、第一実施形態と同様、不特定多数の人が存在する医療施設外であっても、第三者に知られたくない医療情報を第三者に漏洩することなくユーザーが診断を行うことができる。
【0069】
以上、本発明を実施形態の形で具体的に説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、補助表示装置3の補助表示部33が透過性ディスプレイで構成されたものを例示したが、図1に示したような、補助表示部33が透過性ディスプレイでないものとしてもよい。この場合、第二医療情報の表示位置を、主端末2と補助表示装置3との位置関係に応じて変える必要性が低いため、空間情報生成手段や表示位置決定手段としての機能を省くこともできる。
【0070】
また、上記実施形態では、被検者の氏名、ID番号、生年月日、性別、対応する第一医療情報に対する所見、対応する第一医療情報に基づく診断結果を第二医療情報としたが、このうちの一部を第一医療情報として主端末2に表示するようにしてもよい。
また、主端末2の操作部24の操作に基づいて、第二医療情報を主端末2に表示するか補助表示装置3に表示するか選択できるようにしてもよい。
また、主端末2及び補助表示装置3に表示されている医療情報のうち不要になったものを、操作部24の操作に基づいて非表示にできるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
100,100A 医療情報表示システム
1 サーバー
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
14 バス
2,2A 主端末
21 制御部
22 通信部
23 主表示部
24 操作部
25 内蔵バッテリー
26 バス
27 三次元情報発信部
3 補助表示装置
31 制御部
32 通信部
33 補助表示部
34 内蔵バッテリー
35 三次元情報取得部
36 バス
G 眼鏡(装飾品)
I1 第一医療情報
I2 第二医療情報
Ic 操作アイコン
It 検査項目
M 目印
S1 検査一覧画面
S2 画像確認画面
Sa 検査リスト領域
Sb 操作アイコン領域
Sc サムネイル領域
Sc 操作アイコン領域
Sd 画像表示領域
Se 操作アイコン領域
Sf 関連検査リスト領域
T サムネイル
図1
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