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  • 特許-センサ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】センサ
(51)【国際特許分類】
   G01H 1/00 20060101AFI20220621BHJP
【FI】
G01H1/00 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018159009
(22)【出願日】2018-08-28
(65)【公開番号】P2020034320
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 一弘
【審査官】岡村 典子
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-273224(JP,A)
【文献】特開平06-300771(JP,A)
【文献】実開昭59-037620(JP,U)
【文献】特開2012-127481(JP,A)
【文献】実開昭58-067222(JP,U)
【文献】特開2017-020829(JP,A)
【文献】特開2006-161616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01H 1/00-17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース固定用ネジによって被測定物の検出面に直に一側面が取り付けられるセンサケースと、
蓋固定用ネジによって前記センサケースに取り付けられる蓋部材と、
前記蓋固定用ネジを覆うと共に、前記ケース固定用ネジによって前記センサケースと共締めされるカバー部材と、
を備えことを特徴とするセンサ。
【請求項2】
前記蓋部材には、前記蓋固定用ネジの頭部を収容する頭部収容孔が形成され、
前記カバー部材は、前記頭部収容孔が開口する前記蓋部材の表面を覆うことで、前記蓋固定用ネジを覆う、請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記ケース固定用ネジは、ワイヤリング又はネジロックによって緩み止めされている、請求項1又は2に記載のセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサに関し、特に、被測定物の振動、温度などを測定するため、産業機械、鉄道、自動車等に適用されるセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両等に取り付けられる振動センサや温度センサは、検出部や基板等をケース内部に収容し、蓋部材を固定ネジでケースに固定し、ケースを車両に他の固定ネジで固定している。
【0003】
また、従来のセンサ組立体としては、センサ検出部を検出体固定ネジを用いてケースの上壁面内側に固定することで、ケースに対する相対的な運動を生じさせず、ケースに生じた運動に応じた量のみを検出するようにして、センサ検出部が信頼性に優れた検出性能を有するものが知られている(特許文献1参照)。また、この特許文献1では、センサ組立体の本体を被検出体へ固定するブラケットは、被検出体に固定されると共に、ブラケット固定ネジを用いて、検出体固定ネジと同じ方向からケースに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第3201242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のセンサでは、振動によってネジが緩むと、ネジや蓋部材が脱落する可能性がある。
特許文献1に記載のセンサ組立体においても、ブラケット固定ネジは、外部に露出しているため、被検出体の振動によってネジが緩むと、ネジの脱落、さらには、ブラケットからケースが分離する可能性があった。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動によってネジが緩んだ場合でも、ネジが脱落せず、蓋部材が脱落するのを防止できるセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) ケース固定用ネジによって被測定物の検出面に取り付けられるセンサケースと、
蓋固定用ネジによって前記センサケースに取り付けられる蓋部材と、
前記蓋固定用ネジを覆うと共に、前記ケース固定用ネジによって前記センサケースと共締めされるカバー部材と、
を備えることを特徴とするセンサ。
(2) 前記蓋部材には、前記蓋固定用ネジの頭部を収容する頭部収容孔が形成され、
前記カバー部材は、前記頭部収容孔が開口する前記蓋部材の表面を覆うことで、前記蓋固定用ネジを覆う、(1)に記載のセンサ。
(3) 前記ケース固定用ネジは、ワイヤリング又はネジロックによって緩み止めされている、(1)又は(2)に記載のセンサ。
【発明の効果】
【0008】
本発明のセンサによれば、蓋固定用ネジを覆うと共に、ケース固定用ネジによってセンサケースと共締めされるカバー部材を備えるので、振動によって蓋固定用ネジが緩んだ場合でも、該ネジが脱落せず、よって、蓋部材が脱落するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るセンサの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るセンサについて、図面に基づいて詳細に説明する。この図1に示すセンサ10は、被測定物1の振動や温度などの物理量を検出するものであり、被測定物1の検出面2に取り付けられる。
【0011】
センサ10は、複数のケース固定用ネジ31(図1では、1本のみ図示)によって被測定物1の検出面2に取り付けられる略矩形状のセンサケース11と、複数の蓋固定用ネジ32によってセンサケース11に取り付けられる平板状の蓋部材21と、を備える。そして、センサケース11と蓋部材21とによって囲まれた図示しない空間に、不図示の検出部や基板が配置される。蓋部材21は、防水、防塵などから、センサ10の内部部品を保護するために設けられている。検出部にて検出された信号は、センサケース11の側面に接続された信号ケーブル13によって外部へと送られる。
【0012】
また、本実施形態では、蓋部材21は、信号ケーブル13が接続されるセンサケース11の側面と反対側の側面に取り付けられている。蓋部材21には、蓋固定用ネジ32の皿形の頭部32aを収容する頭部収容孔22が形成されており、蓋固定用ネジ32が締め付けられた状態では、蓋固定用ネジ32の頭部32aは、蓋部材21の表面から突出しない。
【0013】
さらに、センサ10は、頭部収容孔22が開口する蓋部材21の表面を覆うことで、蓋固定用ネジ32を覆うと共に、ケース固定用ネジ31によってセンサケース11と共締めされるカバー部材40を、さらに備える。即ち、ケース固定用ネジ31は、センサケース11及びカバー部材40の貫通孔12、41を介して、検出面2に形成されるネジ穴3に締結される。
【0014】
このカバー部材40は、蓋部材21の表面を覆うと共に、センサケース11の上面、及びセンサケース11の両側面(図1の紙面に垂直な両側面)を覆い、センサケース11と蓋部材21との接合面も覆っている。
【0015】
ここで、センサケース11を固定するケース固定用ネジ31は、蓋固定用ネジ32より大径で、センサケース11が確実に脱落しないように、被測定物1の検出面2への締結力が大きくなるように設計されているので、カバー部材40のセンサケース11からの脱落も確実に防止される。
したがって、本実施形態のセンサ10によれば、ケース固定用ネジ31によって被測定物1の検出面2に取り付けられるセンサケース11と、蓋固定用ネジ32によってセンサケース11に取り付けられる蓋部材21と、蓋固定用ネジ32を覆うと共に、ケース固定用ネジ31によってセンサケース11と共締めされるカバー部材40と、を備える。これにより、振動によって蓋固定用ネジ32が緩んだ場合でも、該ネジ32が脱落せず、また、蓋部材21が脱落するのを防止できる。
【0016】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、ケース固定用ネジ31は、図示しないワイヤリングやネジロック等で緩み防止対策を行う事で、より効果的に緩みを防止することができる。
また、蓋部材固定用ネジ32の緩みを防止するために、接着剤を用いて、該ネジ32と蓋部材21を固定してもよい。
センサは、上述した振動センサや温度センサに限定されず、他の物理量を検出する任意のセンサであればよい。
【符号の説明】
【0017】
1 被測定物
2 検出面
10 センサ
11 センサケース
21 蓋部材
31 ケース固定用ネジ
32 蓋部材固定用ネジ
40 カバー部材
図1