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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】物品収納設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20220621BHJP
   B65G 1/06 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
B65G1/04 521
B65G1/06 M
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020084222
(22)【出願日】2020-05-13
(62)【分割の表示】P 2017242189の分割
【原出願日】2017-12-18
(65)【公開番号】P2020117405
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2020-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】吉永 和治
(72)【発明者】
【氏名】秋山 崇
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-324712(JP,A)
【文献】特開昭48-094175(JP,A)
【文献】特表2017-509564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
B65G 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、
複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備であって、
前記搬送台車が、親台車と、当該親台車に連結される子台車と、を有し、
前記走行経路は、前記親台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第一走行経路と、前記親台車から分離した前記子台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第二走行経路と、を含み、
前記収納棚は、前記第二走行経路に沿って設置されていると共に物品が載置される載置面を備え、
作業者が搭乗可能な搭乗台を備えた台車であって、前記第二走行経路に沿って移動する作業用の台車を備え、
前記作業用の台車は、前記第一走行経路に沿って移動する前記親台車とは異なる移動用の台車に載置可能に構成され、当該移動用の台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動し、
前記移動用の台車は、前記移動用の台車が前記第二走行経路に沿って設けられたレールに対応する位置にある状態で前記移動用の台車の移動を規制する第一規制部を備え、
前記第一規制部は、前記第二走行経路に沿って設けられたレールを支持する支柱に係合して、前記移動用の台車の前記移動を規制する、物品収納設備。
【請求項2】
収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、
複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備であって、
前記搬送台車が、親台車と、当該親台車に連結される子台車と、を有し、
前記走行経路は、前記親台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第一走行経路と、前記親台車から分離した前記子台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第二走行経路と、を含み、
前記収納棚は、前記第二走行経路に沿って設置されていると共に物品が載置される載置面を備え、
作業者が搭乗可能な搭乗台を備えた台車であって、前記第二走行経路に沿って移動する作業用の台車を備え、
前記作業用の台車は、前記第一走行経路に沿って移動する前記親台車とは異なる移動用の台車に載置可能に構成され、当該移動用の台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動し、
前記第一走行経路に沿って前記作業者が歩行可能な歩廊を備え、
前記移動用の台車は、前記作業者が前記移動用の台車を押引操作するための操作部を備え、前記歩廊の前記作業者による前記操作部に対する操作により、前記第一走行経路に沿って移動する、物品収納設備。
【請求項3】
前記移動用の台車は、前記移動用の台車が前記第二走行経路に沿って設けられたレールに対応する位置にある状態で前記移動用の台車の移動を規制する第一規制部を備え、
前記第一規制部は、前記第二走行経路に沿って設けられたレールを支持する支柱に係合して、前記移動用の台車の前記移動を規制する、請求項に記載の物品収納設備。
【請求項4】
前記作業用の台車は、前記搭乗台の側周囲から立設されている柵部と、前記第二走行経路に沿って設けられたレール上を転動する複数の車輪と、レール上の任意の位置で前記作業用の台車の移動を規制する第二規制部と、を備えている、請求項1から3のいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項5】
前記作業用の台車及び前記移動用の台車を保持する保持部と、前記保持部と前記第一走行経路との間で前記作業用の台車及び前記移動用の台車を搬送する搬送装置と、を備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項6】
前記収納搬送部は、前記第二走行経路に沿って設置された一対のビーム材を備え、
前記一対のビーム材の上面が、前記載置面となっている、請求項1からのいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項7】
前記ビーム材は、前記上下方向に延びる基部と、前記基部の下端部から、前記一対のビーム材が対向する方向の内側に延びる第一延在部と、前記基部の上端部から前記一対のビーム材が対向する方向の外側に延びる第二延在部と、を備え、
前記一対のビーム材における一対の前記第一延在部によって前記第二走行経路に沿うレールが形成されており、前記一対のビーム材における一対の前記第二延在部の上面によって前記載置面が形成されている、請求項に記載の物品収納設備。
【請求項8】
前記収納棚は、前記第一走行経路を挟んだ両側の夫々において前記第一走行経路に沿う方向に並ぶ状態で複数設けられている、請求項1からのいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項9】
前記子台車は、前記親台車に載置可能に構成され、前記親台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動する、請求項1からのいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項10】
前記第一走行経路に沿って設けられた第一走行レールと、前記第二走行経路に沿って設けられた第二走行レールと、を備え、
前記親台車は、前記第一走行レール上を転動する第一走行車輪と、第三走行レールと、を備え、
前記子台車は、前記第三走行レール上から前記第二走行レール上に移動することで前記収納棚に沿って走行し、前記第二走行レール上から前記第三走行レール上に移動することで前記親台車に載置される、請求項に記載の物品収納設備。
【請求項11】
前記子台車は、前記第二走行経路に沿って設けられたレール上を転動する第二走行車輪と、物品を下方から支持する支持台と、前記支持台を昇降させる昇降装置と、を備え、
前記子台車が前記第二走行経路上にある状態で、前記支持台を上昇位置から下降位置に移動させることで前記支持台に支持していた物品を前記載置面に載置し、前記支持台を前記下降位置から前記上昇位置に移動させることで前記載置面に載置されていた物品を前記支持台によって支持する、請求項1から10のいずれか一項に記載の物品収納設備。
【請求項12】
前記子台車は、蓄電装置を備えると共に当該蓄電装置の電力により作動し、前記親台車は、前記第一走行経路に沿って設置された給電線から供給される電力により作動する、請求項1から11のいずれか一項に記載の物品収納設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる物品収納設備の従来例が、特開平03-267204号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1の物品収納設備は、複数の収納搬送部の夫々に、収納棚(棚4)と搬送台車(ピッカー6)と入庫用昇降台12と出庫用昇降台17とを備えている。搬送台車は、入庫用昇降台12から収納棚に物品を搬送し、収納棚から出庫用昇降台17に物品を搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平03-267204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような物品収納設備では、搬送台車が走行経路にある状態でその搬送台車に対してメンテナンス作業を行うが、搬送台車が走行する走行経路が上下方向に並んでおり、また、走行経路の周囲に収納棚が存在しているため、メンテナンス作業を行い難く作業に時間を要すると共に、メンテナンス作業の対象となる搬送台車以外の周辺の搬送台車の走行も停止させる必要が生じ得るなど、物品収納設備の稼働効率が低下する場合があった。
【0005】
そこで、搬送台車に対するメンテナンス作業が行い易く、設備の稼働効率の低下を抑制することができる物品収納設備の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた、物品収納設備の特徴構成は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備え、
前記搬送台車を保持する保持部を複数備えた保管部と、複数の前記走行経路と複数の前記保持部との間で前記搬送台車を搬送する搬送装置と、前記搬送装置を制御する制御部と、前記搬送台車のそれぞれについてメンテナンス作業が必要か否かを判定する判定部と、を更に備え、メンテナンス作業が必要であると前記判定部が判定した前記搬送台車を第一状態台車とし、メンテナンス作業が必要であると前記判定部が判定していない前記搬送台車を第二状態台車とし、前記搬送台車が保持されていない前記保持部を第一状態保持部とし、前記第二状態台車が保持されている前記保持部を第二状態保持部として、前記制御部は、前記第一状態台車を当該第一状態台車が存在する前記走行経路である対象走行経路から前記第一状態保持部に搬送した後、前記第二状態台車を前記第二状態保持部から前記対象走行経路に搬送するように、前記搬送装置を制御する点にある。
【0007】
この構成によれば、判定部によってメンテナンス作業が必要と判断された搬送台車は、対象走行経路から第一状態保持部に搬送され、メンテナンス作業が終了している等によってメンテナンス作業が必要ない搬送台車が、第二状態保持部から対象走行経路に搬送される。そのため、メンテナンス作業が必要な搬送台車を対象走行経路から取り出した後、直ぐに別の搬送台車によって物品を搬送することが可能となる。そのため、物品の搬送作業の停止を短時間に抑えることができ、物品収納設備の稼働効率の低下を抑制することができる。また、メンテナンス作業が必要な搬送台車は対象走行経路から取り出して第一保管部に搬送することで、走行経路の外で搬送台車に対してメンテナンス作業を行うことができる。従って、搬送台車に対するメンテナンス作業の効率も高めることができる。
【0008】
物品収納設備のもう一つの特徴構成は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備であって、前記搬送台車が、親台車と、当該親台車に連結される子台車と、を有し、前記走行経路は、前記親台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第一走行経路と、前記親台車から分離した前記子台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第二走行経路と、を含み、前記収納棚は、前記第二走行経路に沿って設置されていると共に物品が載置される載置面を備え、作業者が搭乗可能な搭乗台を備えた台車であって、前記第二走行経路に沿って移動する作業用の台車を備え、前記作業用の台車は、前記第一走行経路に沿って移動する前記親台車とは異なる移動用の台車に載置可能に構成され、当該移動用の台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動し、前記移動用の台車は、前記移動用の台車が前記第二走行経路に沿って設けられたレールに対応する位置にある状態で前記移動用の台車の移動を規制する第一規制部を備え、前記第一規制部は、前記第二走行経路に沿って設けられたレールを支持する支柱に係合して、前記移動用の台車の前記移動を規制する点にある。
【0009】
物品収納設備の更にもう一つの特徴構成は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備であって、前記搬送台車が、親台車と、当該親台車に連結される子台車と、を有し、前記走行経路は、前記親台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第一走行経路と、前記親台車から分離した前記子台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第二走行経路と、を含み、前記収納棚は、前記第二走行経路に沿って設置されていると共に物品が載置される載置面を備え、作業者が搭乗可能な搭乗台を備えた台車であって、前記第二走行経路に沿って移動する作業用の台車を備え、前記作業用の台車は、前記第一走行経路に沿って移動する前記親台車とは異なる移動用の台車に載置可能に構成され、当該移動用の台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動し、前記第一走行経路に沿って前記作業者が歩行可能な歩廊を備え、前記移動用の台車は、前記作業者が前記移動用の台車を押引操作するための操作部を備え、前記歩廊の前記作業者による前記操作部に対する操作により、前記第一走行経路に沿って移動する点にある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】物品収納設備の平面図
図2図1におけるII-II矢視図
図3図1におけるIII-III矢視図
図4図1におけるIV-IV矢視図
図5】搬送台車の斜視図
図6】作業台車の斜視図
図7】作業台車の斜視図
図8】スタッカークレーンの斜視図
図9】制御ブロック図
図10】搬送台車を搬送する制御のフローチャート
図11】搬送台車の搬送の作用図
図12】搬送台車の搬送の作用図
図13】別実施形態の保管部を示す平面図
図14】別実施形態の保管部を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.実施形態
作業台車を備えた物品収納設備の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品収納設備は、物品Wを収納する倉庫としての自動倉庫1と、物品Wを搬送する物品搬送車2と、作業者が押引操作可能な作業台車3(図4参照)と、作業台車3を搬送する搬送装置としてのスタッカークレーン4と、が備えられている。本実施形態では、物品Wは、パレットとそのパレットに段積みされた複数の荷とで構成されている。
【0012】
図2及び図3に示すように、自動倉庫1は、上下方向Zに並べて設置された複数の収納搬送部6と、複数の収納搬送部6の夫々に対して設置された第一搬送コンベヤ7と、昇降自在な昇降台8と、第二搬送コンベヤ9と、を備えている。複数の第一搬送コンベヤ7と昇降台8と第二搬送コンベヤ9とを有して構成される搬送ユニットは、自動倉庫1に物品Wを入庫するときに用いる入庫用の搬送ユニットと、自動倉庫1から物品Wを出庫するときに用いる出庫用の搬送ユニットと、が設けられている。
【0013】
〔収納搬送部〕
収納搬送部6は、物品Wを収納する収納棚11と、走行経路Rに沿って走行して物品Wを搬送する搬送台車12と、第一方向Xに沿って設置された一対の第一走行レール13と、第二方向Yに沿って設置された一対の第二走行レール14と、を備えている。図1に示すように、走行経路Rは、第一走行経路R1と第二走行経路R2とを含み、搬送台車12の親台車18は、一対の第一走行レール13上を走行することで第一走行経路R1に沿って走行し、搬送台車12の子台車19は、一対の第二走行レール14上を走行することで第二走行経路R2に沿って走行する。収納棚11は、第一走行レール13に対して第二方向Yの両側の夫々に備えられており、その第二方向Yの両側の夫々において第一方向Xに並ぶ状態で複数備えられている。尚、本実施形態では、第二方向Yは、第一方向Xに対して平面視で直交する方向である。また、第一方向Xにおける一方側を第一方向第一側X1と称し、その反対側を第一方向第二側X2と称する。また、第二方向Yにおける一方側を第二方向第一側Y1と称し、その反対側を第二方向第二側Y2と称する。
【0014】
図5に示すように、一対の第一走行レール13は、第二方向Yに間隔を空けた状態で互いに同じ高さに設置されている。また、一対の第二走行レール14は、第一方向Xに間隔を空けた状態で互いに同じ高さに設置されている。一対の第一走行レール13は、1組のみ備えられている。一対の第二走行レール14は、複数の収納棚11の夫々に対して備えられており、複数組備えられている。
【0015】
収納搬送部6について説明を加えると、収納搬送部6は、第二方向Yに沿って設置された一対のビーム材15を複数組備えている。一対のビーム材15は、上下方向Zに延びる基部15Aと、基部15Aの下端部から第一方向Xの内側に延びる第一延在部15Bと、基部15Aの上端部から第一方向Xの外側に延びる第二延在部15Cと、を備えている。
一対のビーム材15における一対の第一延在部15Bの夫々によって第二走行レール14が形成されており、一対のビーム材15における一対の第二延在部15Cによって収納棚11が形成されている。より詳しくは、一対の第二延在部15Cの上面が、収納棚11における物品Wが載置される載置面となっている。
【0016】
収納棚11に収納された物品Wは、その第一方向Xの両端部が一対のビーム材15の第二延在部15Cによって下方から支持される。そして、一対の第二走行レール14は、第一方向Xにおいて一対の第二延在部15Cの間に位置し、且つ、一対の第二延在部15C(収納棚11)より低い高さに位置している。
【0017】
〔歩廊〕
自動倉庫1には、作業者が歩行可能な歩廊16が備えられている。歩廊16として、一対の第一走行レール13の間を作業者が歩行するための第一歩廊16Aと、第一走行レール13に対して第二方向Yの外側を作業者が歩行するための第二歩廊16B及び第三歩廊16Cと、がある。第一歩廊16Aは、一対の第一走行レール13の間に位置するように設置されている。第二歩廊16Bは、収納搬送部6に対して第一方向第一側X1に隣接し且つ第一走行レール13に対して第二方向第一側Y1に隣接するように設置されている。
第三歩廊16Cは、収納搬送部6に対して第一方向第一側X1に隣接し且つ第一走行レール13に対して第二方向第二側Y2に隣接するように設置されている。第二歩廊16B及び第三歩廊16Cは、第一歩廊16Aとの間で作業者が乗り移り可能に配置されている。
本実施形態では、上下方向Zに隣接する第一走行レール13の間隔が、作業者が歩行可能な間隔以上となっているため、上下方向Zに並ぶ複数の収納搬送部6の夫々に対して歩廊16を設置している。本実施形態では、作業者が歩行可能な間隔は、成人男性の平均身長としている。
【0018】
第二歩廊16Bの第一方向第一側X1の縁部及び第二方向第一側Y1の縁部に固定柵29が立設されている。また、第三歩廊16Cの第一方向第一側X1の縁部及び第二方向第二側Y2の縁部に固定柵29が立設されている。また、第一歩廊16Aの第一方向第一側X1の縁部には、上下方向Zに移動可能な移動柵30が立設されている。
【0019】
移動柵30は、閉じ位置と、この閉じ位置から上方に移動させた開き位置と、に移動可能に構成されている。閉じ位置は、移動柵30の下端の高さが搬送台車12の上端より高く且つ作業台車3の上端より低い位置であり、移動柵30が閉じ位置にある状態では、搬送台車12は移動柵30の下方を通過できるが作業台車3は移動柵30の下方を通過できないようになっている。開き位置は、移動柵30の下端の高さが搬送台車12の上端及び作業台車3の上端より高い位置であり、移動柵30が開き位置にある状態では、搬送台車12と作業台車3の双方が移動柵30の下方を通過できるようになっている。移動柵30に対して、移動柵30が閉じ位置にあることを検出する第一検出部S1が備えられている。
【0020】
〔搬送台車〕
搬送台車12は、第一方向Xに沿って第一走行レール13上を走行する親台車18と、第二方向Yに沿って第二走行レール14上を走行する子台車19と、を有している。親台車18は、子台車19を載置可能に構成されており、子台車19を親台車18に載置している状態では、親台車18を第一方向Xに沿って移動させることで、この親台車18と一体的に子台車19も第一方向Xに沿って移動する。
【0021】
親台車18は、第一走行レール13上を転動する第一走行車輪21と、物品Wを支持すると共に物品Wを第二方向Yに搬送する搬送コンベヤ22と、第三走行レール23と、を備えている。親台車18は、第一走行レール13に沿って走行する。
【0022】
親台車18が第二走行レール14に対応する位置にある状態では、第三走行レール23が第二走行レール14に接続される。尚、第三走行レール23が第二走行レール14に接続される、とは、第二走行レール14と第三走行レール23との位置関係が一直線上に並び、第二走行レール14と第三走行レール23との間で子台車19が乗り移り可能な位置関係であることを表している。つまり、親台車18が第二走行レール14に対応する位置にある状態とは、このような位置関係が成立する状態である。
【0023】
親台車18が入庫用の第一搬送コンベヤ7に対応する位置にある状態では、親台車18は、入庫用の第一搬送コンベヤ7からの物品Wを搬送コンベヤ22上に搬送することができる。また、親台車18が出庫用の第一搬送コンベヤ7に対応する位置にある状態では、親台車18は、搬送コンベヤ22上の物品Wを出庫用の第一搬送コンベヤ7に搬送することができる。
【0024】
子台車19は、第二走行レール14上及び第三走行レール23上を転動する第二走行車輪(図示せず)と、物品Wを下方から支持する支持台27と、支持台27を昇降させる昇降装置(図示せず)と、を備えている。子台車19は、第二走行レール14に沿って走行する。そして、第三走行レール23が第二走行レール14に接続されている状態では、子台車19は、第三走行レール23上から第二走行レール14上に移動することで収納棚11に沿って走行する。また、子台車19は、第二走行レール14上から第三走行レール23上に移動することで、親台車18に載置される。
【0025】
子台車19の支持台27は、昇降装置により上昇位置と下降位置とに昇降する。上昇位置は、支持台27の上面(物品Wを載置する面)が、第二延在部15Cの上面(物品Wを載置する面)や搬送コンベヤ22の上面(物品Wを載置する面)より上方に位置する。下降位置は、支持台27の上面が、第二延在部15Cの上面や搬送コンベヤ22の上面より下方に位置する。
【0026】
そのため、子台車19が第二走行レール14上にある状態では、支持台27を上昇位置から下降位置に移動させることで支持台27に支持していた物品Wを一対の第二延在部15Cに載せて収納棚11に収納することができる。また、子台車19が第二走行レール14上にある状態では、支持台27を下降位置から上昇位置に移動させることで、収納棚11に収納されていた物品Wを支持台27によって一対の第二延在部15Cから持ち上げて当該物品Wを支持台27によって支持することができる。
【0027】
子台車19が第三走行レール23上にある状態では、支持台27を上昇位置から下降位置に移動させることで支持台27に支持されていた物品Wを搬送コンベヤ22に載せることができる。また、子台車19が第三走行レール23上にある状態では、支持台27を下降位置から上昇位置に移動させることで、搬送コンベヤ22に支持されている物品Wを支持台27によって持ち上げて当該物品Wを支持台27によって支持することができる。
【0028】
搬送台車12により入庫用の第一搬送コンベヤ7から収納棚11に物品Wを搬送する場合は、次のようにして物品Wを搬送する。つまり、子台車19を載置した親台車18を入庫用の第一搬送コンベヤ7に対応する位置まで走行させ、第一搬送コンベヤ7と親台車18の搬送コンベヤ22との協働で物品Wを第一搬送コンベヤ7から親台車18の搬送コンベヤ22に乗り移らせる。そして、子台車19を載置した親台車18を、物品Wを収納する収納棚11の第二走行レール14に対応する位置まで走行させる。この親台車18の走行中又はその走行前後において子台車19の支持台27を上昇させて子台車19によって物品Wを支持し、子台車19を第三走行レール23から第二走行レール14に乗り移らせた後、物品Wを収納する位置まで子台車19を走行させ、その後、支持台27を下降させて一対のビーム材15上に物品Wを載置させて物品Wを収納棚11に収納する。
【0029】
搬送台車12により収納棚11から出庫用の第一搬送コンベヤ7に物品Wを搬送する場合は、次のようにして物品Wを搬送する。つまり、子台車19を出庫対象の物品Wの直下に移動させた後、子台車19の支持台27を上昇させて子台車19によって物品Wを支持する。その後、子台車19を親台車18まで移動させ、子台車19を載置した親台車18を出庫用の第一搬送コンベヤ7に対応する位置まで走行させる。この親台車18の走行中又はその走行前後において子台車19の支持台27を下降させて搬送コンベヤ22によって物品Wを支持し、第一搬送コンベヤ7と親台車18の搬送コンベヤ22との協働で物品Wを親台車18の搬送コンベヤ22から第一搬送コンベヤ7に乗り移らせる。
【0030】
図9に示すように、搬送台車12には、搬送台車12のオーバーランを検出する第一検査装置A1と、搬送台車12の振動を検出する第二検査装置A2と、搬送台車12に備えられている蓄電装置Pの充電状態を検出する第三検査装置A3と、台車制御装置H1と、が備えられている。
【0031】
本実施形態では、第一走行経路R1における複数の第二走行レール14の夫々に対応する位置に反射板(図示せず)が設置されており、第一検査装置A1は、親台車18が第二走行レール14に対応する位置にある状態で、検出光を反射板に向けて投光すると共に反射板からの反射光を受光する投受光センサにより構成されている。そのため、親台車18が第二走行レール14に対応する位置に適切に停止している状態では、第一検査装置A1が投光した検出光は反射板に反射されてその反射板に反射された反射光を第一検査装置A1によって受光する。これに対して、親台車18が第二走行レール14に対応する位置からずれて停止している状態では、第一検査装置A1が投光した検出光は反射板から外れるため、第一検査装置A1は反射光を受光しない。台車制御装置H1は、親台車18を第二走行レール14に対応する位置に走行させた場合に、第一検査装置A1が反射光を受光しているか否かによって、搬送台車12がオーバーランしたか否かを判別している。
【0032】
また、本実施形態では、第二検査装置A2は、子台車19に設置されて子台車19の振動を検出する振動センサにより構成されている。この第二検査装置A2は、子台車19を載置している親台車18が走行するときの子台車19の振動や、子台車19が走行するときの子台車19の振動を検出する。
また、本実施形態では、第三検査装置A3は、子台車19に備えられた蓄電装置Pの充電状態を検出する充電状態検出センサにより構成されている。この第三検査装置A3は、蓄電装置Pの充電状態に関連する各種状態を検出する。より具体的には、第三検査装置A3は、例えば、蓄電装置Pの電極間電圧を検出する電圧センサ、充放電電流を検出する電流センサを含んでいると好適であり、更に蓄電装置Pの温度を検出する温度センサを含んでいても好適である。これにより、第三検査装置A3は、各状態での蓄電装置Pの電圧や、充放電電力量と電圧との関係、更には、各状態での蓄電装置Pの温度等の情報を取得することができる。尚、本実施形態では、子台車19は、蓄電装置Pの電力により作動し、親台車18は、第一走行経路R1に沿って設置された給電線(図示せず)から供給される電力により作動する。
【0033】
〔作業台車〕
作業台車3は、第一走行レール13上を移動する第一台車31と、第二走行レール14上を移動する第二台車32とを備えている。第一台車31は、第三レール34を備えており、第二台車32は、第二走行レール14から第三レール34に乗り移ることで第一台車31上に載置可能に構成されている。尚、第一走行レール13が、第一方向Xに沿って設置された第一レールに相当し、第二走行レール14が、第二方向Yに沿って設置された第二レールに相当する。
【0034】
第一台車31は、第三レール34に加えて、第一台車31を所定の位置で第一台車31の移動を規制する第一規制部35と、第一走行レール13上を転動する複数の第一車輪36と、作業者が第一台車31を押引操作するための操作部37と、第三レール34、第一規制部35、第一車輪36及び操作部37を支持する第一本体部38と、を備えている。
第一台車31が第二走行レール14に対応する位置にある状態では、第三レール34が第二走行レール14に接続される。尚、第三レール34が第二走行レール14に接続される、とは、第二走行レール14と第三レール34との位置関係が、第二走行レール14と第三レール34とが一直線上に並び、第二走行レール14と第三レール34との間で第二台車32が乗り移り可能な位置関係であることを表している。つまり、第一台車31が第二走行レール14に対応する位置にある状態とは、このような位置関係が成立する状態である。
【0035】
第一規制部35は、第一方向Xに沿う軸心方向に沿って揺動可能に第一本体部38に連結されている。第一規制部35は、第三レール34が第二走行レール14に連続する位置で第一本体部38に対して揺動させることで、第一規制部35の先端部が、第二走行レール14を支持する支柱39に係合する。このように、第一規制部35を支柱39に係合させることで、第三レール34が第二走行レール14に連続する位置で第一台車31の移動を規制する第一規制状態となる。そして、第一規制部35を揺動させて第一規制部35の支柱39に対する係合を解除することで、第一台車31の移動の規制を解除する第一規制解除状態となる。このように、第一規制部35は、第一規制状態と第一規制解除状態とに切り換え可能に構成されている。第一台車31は、第二方向第一側Y1の支柱39に係合する第一規制部35と、第二方向第二側Y2の支柱39に係合する第一規制部35と、の一対の第一規制部35が備えている。
【0036】
第一車輪36は、第二台車32が第一台車31に載置されている状態において、平面視で搭乗台43に対して外側に配置されている。説明を加えると、第一台車31は、第二台車32が第一台車31に載置されている状態において、平面視で搭乗台43に対して第二方向第一側Y1に位置する第一車輪36と、平面視で搭乗台43に対して第二方向第二側Y2に位置する第一車輪36と、の一対の第一車輪36を二対備えている。そして、二対の第一車輪36うちの一対は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第一側X1に位置し、残る一対は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第二側X2に位置している。
【0037】
操作部37は、第一本体部38における第一方向第二側X2の端部に連結されており、第一台車31における第一方向第二側X2の端部に備えられている。また、操作部37は、第一本体部38から上方に延在しており、操作部37の上端は、歩廊16を移動する作業者が操作し易い高さに位置している。この高さは、例えば、成人男性の腰の高さとすると良い。
【0038】
第二台車32は、第二走行レール14上及び第三レール34上の任意の位置で第二台車32の移動を規制する第二規制部41と、第二走行レール14上及び第三レール34上を転動する複数の第二車輪42と、作業者が搭乗可能な搭乗台43と、柵部44と、第二規制部41、第二車輪42、搭乗台43及び柵部44を支持する第二本体部45と、を備えている。
【0039】
第二規制部41は、作業者が上下方向Zに移動させる第一操作部47及び第二操作部(図示せず)と、第二台車32を第二走行レール14又は第三レール34に保持する保持部(図示せず)と、を備えている。第二規制部41は、第一操作部47を上昇位置から下降位置に押し下げることで、保持部により第二台車32が第二走行レール14又は第三レール34に保持される。このように、保持部により第二台車32を第二走行レール14又は第三レール34に保持させることで、第二走行レール14上及び第三レール34上の任意の位置で第二台車32の移動を規制する第二規制状態となる。そして、第二操作部の操作により、第一操作部47を下降位置から上昇位置に移動させることで、第二台車32の移動の規制を解除する第二規制解除状態となる。
このように、第二規制部41は、第二規制状態と第二規制解除状態とに切り換え可能に構成されている。
【0040】
第二車輪42は、平面視で搭乗台43に対して外側に配置されている。説明を加えると、第二台車32は、平面視で搭乗台43に対して第二方向第一側Y1に位置する第二車輪42と、平面視で搭乗台43に対して第二方向第二側Y2に位置する第二車輪42と、の一対の第二車輪42を二対備えている。そして、二対の第二車輪42うちの2輪は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第一側X1に位置し、残る2輪は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第二側X2に位置している。
【0041】
尚、図示の例では、第二台車32は、第二車輪42に加えて、第二走行レール14上及び第三レール34上を転動する二対の補助車輪46を備えている。この二対の補助車輪46は、第二方向Yにおいて搭乗台43の幅内に位置している。また二対の補助車輪46のうちの2輪は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第一側X1に位置し、残る2輪は、平面視で搭乗台43に対して第一方向第二側X2に位置している。
【0042】
柵部44は、搭乗台43の側周囲から立設されている。尚、柵部44は、柵部44を構成するフレーム材同士の連結を解除可能に構成することや、フレーム材を第二本体部45に揺動可能に連結することにより、柵部44を搭乗台43上に折り畳み可能に構成してもよい。
【0043】
〔スタッカークレーン〕
図1図4及び図8に示すように、スタッカークレーン4は、収納搬送部6と保管部50との間で搬送台車12及び作業台車3を搬送する。説明を加えると、保管部50には、作業台車3を保持する単一又は複数の第一保持部50Aと、搬送台車12を保持する複数の第二保持部50Bと、を備えている。スタッカークレーン4は、複数の第一走行経路R1と単一又は複数の第一保持部50Aとの間で作業台車3を搬送すると共に、複数の第一走行経路R1と複数の第二保持部50Bとの間で搬送台車12を搬送する。本実施形態では、図4に示すように、保管部50は、第一保持部50Aを1つのみ備え、第二保持部50Bを2つ備えている。
【0044】
図8に示すように、スタッカークレーン4は、第二方向Yに沿って走行する走行台車51と、走行台車51に立設されたマスト52に沿って上下方向Zに昇降する昇降体53と、昇降体53に支持された第四レール54と、を備えている。
昇降体53が第一走行経路R1に対応する位置にある状態では、第四レール54と第一走行レール13とが接続され、搬送台車12及び作業台車3が第四レール54と第一走行レール13との間で乗り移ることができる。
また、昇降体53が第一保持部50Aに対応する位置にある状態では、第四レール54と第一保持部50Aに備えられているレールとが接続され、作業台車3が第四レール54と第一保持部50Aに備えられているレールとの間で乗り移ることができる。
また、昇降体53が第二保持部50Bに対応する位置にある状態では、第四レール54と第二保持部50Bに備えられているレールとが接続され、搬送台車12が第四レール54と第二保持部50Bに備えられているレールとの間で乗り移ることができる。
【0045】
スタッカークレーン4を制御する搬送制御装置H2は、操作端末(図示せず)からの指令に基づいて、走行台車51の走行及び昇降体53の昇降により、第四レール54により支持している搬送台車12や作業台車3を搬送する。搬送制御装置H2は、第一検出部S1により移動柵30の開きが検出されている開き状態や、第二検出部S2により保管部50に作業者の存在が検出されている検出状態では、操作端末から指令があったとしても、スタッカークレーン4を停止させた状態で維持され、開き状態や検出状態が解消された後に、操作端末(図示せず)からの指令に基づいてスタッカークレーン4を作動させる。
【0046】
収納搬送部6において作業台車3を使用する場合について説明する。
作業台車3を使用する場合は、操作端末の操作により第一保持部50Aを指定することで、搬送制御装置H2の制御により昇降体53が第一保持部50Aに対応する位置に移動するようにスタッカークレーン4が作動し、第四レール54と第一保持部50Aに備えられているレールとが接続される。このようにスタッカークレーン4を作動させた状態で、第一保持部50Aの作業者が作業台車3を操作して、第一保持部50Aから昇降体53に作業台車3を移動させる。
【0047】
次に、操作端末の操作により複数の収納搬送部6のうちの一つを指定することで、搬送制御装置H2の制御により昇降体53が収納搬送部6の第一走行経路R1に対応する位置に移動するようにスタッカークレーン4が作動し、第四レール54と第一走行レール13とが接続される。このようにスタッカークレーン4を作動させた状態で、歩廊16の作業者が作業台車3を操作して、昇降体53から第一走行経路R1に作業台車3を移動させる。この際、作業者は、作業台車3の操作部37を歩廊16側から引く操作を行い、作業台車3を第一方向第二側X2に移動させる。
【0048】
その後は、歩廊16の作業者が作業台車3を第一走行経路R1に沿って移動させて、作業台車3を任意の第二走行レール14に対応する位置まで移動させ、第二走行レール14と第三レール34とを接続する。そして、歩廊16の作業者は搭乗台43に搭乗し、第二台車32を第二走行経路R2に沿って第一台車31から第二走行経路R2における任意の位置まで移動させて、第二走行経路R2に位置する子台車19や物品Wに対して作業を行う。作業を行った後は、上述の手順の逆を行うことで作業台車3を第一保持部50Aに移動させる。
【0049】
次に、搬送台車12に対してメンテナンス作業を行う場合について説明する。
図9に示すように、物品収納設備には、スタッカークレーン4や搬送台車12を制御する搬送制御装置H2が備えられている。搬送制御装置H2は、スタッカークレーン4や搬送台車12との間で情報を無線通信可能に構成されている。また、搬送制御装置H2には、第一検出部S1や第二検出部S2から送信されている検出情報が入力されている。
【0050】
搬送台車12の台車制御装置H1は、搬送台車12がオーバーランした場合に搬送台車12がオーバーランしたことを示すオーバーラン情報を搬送制御装置H2に送信する。また、搬送台車12の台車制御装置H1は、第二検査装置A2が検出した振動情報、及び、第三検査装置A3が検出した充電状態情報を、搬送制御装置H2に送信する。
【0051】
搬送制御装置H2は、走行経路Rにある搬送台車12の故障予知判定を行い、予め設定された故障予知判定条件に合う搬送台車12を、メンテナンス作業が必要な第一状態台車12Aと判定する。説明を加えると、搬送制御装置H2は、台車制御装置H1から送信されたオーバーラン情報に基づいて、搬送台車12が走行経路R上の目標停止位置に対してオーバーランした回数が予め設定された第一設定値以上になると、当該搬送台車12についてメンテナンス作業が必要と判断する。また、搬送制御装置H2は、台車制御装置H1から送信された振動情報に基づいて、搬送台車12に生じている振動が予め設定された第二設定値以上になると、当該搬送台車12についてメンテナンス作業が必要と判断する。
ここで、第二設定値と比較する振動の値は、例えば、予め設定された計測時間内の平均値とすると好適である。また、搬送制御装置H2は、台車制御装置H1から送信された充電状態情報に基づいて、蓄電装置Pの充電量の低下量に関する指標が予め設定された第三設定値以下になると、当該搬送台車12についてメンテナンス作業が必要と判断する。ここで、蓄電装置Pの充電量の低下量に関する指標としては、満充電量の低下量に関する指標であると好適であり、より詳しくは、蓄電装置Pの劣化による満充電量すなわち充電可能量の低下の程度を示す指標であると好適である。このような指標としては、例えば、満充電状態での蓄電装置Pの電圧や、基準となる充電状態から満充電状態となるまでに充電した電力量などを用いると好適である。
【0052】
このように、本実施形態では、搬送制御装置H2が、スタッカークレーン4を制御する制御装置Hに相当し、台車制御装置H1と搬送制御装置H2とで、搬送台車12のそれぞれについてメンテナンス作業が必要か否かを判別する判定部Dが構成されている。そして、故障予知判定条件は、搬送台車12が走行経路上の目標停止位置に対してオーバーランした回数に関する指標が第一設定値以上であること、搬送台車12の走行振動に関する指標が第二設定値以上であること、及び、搬送台車12が蓄電装置Pに蓄えた電力を用いて走行する場合において搬送台車12の走行量に対する蓄電装置Pの充電量の低下量に関する指標が第三設定値以下であること、のいずれか一つを満たすことを条件としている。
【0053】
図11に示すように、メンテナンス作業が必要であると判定部Dが判定した搬送台車12を第一状態台車12Aとし、メンテナンス作業が必要であると判定部Dが判定していない搬送台車12を第二状態台車12Bとして、搬送制御装置H2は、第一状態台車12Aを当該第一状態台車12Aが存在する走行経路Rである対象走行経路RTから第一状態保持部50BAに搬送した後、第二状態台車12Bを第二状態保持部50BBから対象走行経路RTに搬送するように、スタッカークレーン4及び第一状態台車12Aを制御する。
【0054】
説明を加えると、図11に示すように、搬送制御装置H2は、自動倉庫1にある複数の搬送台車12のそれぞれについてメンテナンス作業が必要であるか否かを判定する。また、一対の第二保持部50Bの夫々について、搬送台車12が保持されていない第二保持部50Bを第一状態保持部50BAとし、搬送台車12が保持されている第二保持部50Bを第二状態保持部50BBとしている。
【0055】
図示の例では、第二方向Yに並ぶ一対の第二保持部50Bのうち、第二方向第一側Y1の第二保持部50Bが、搬送台車12が保持されていない第一状態保持部50BAである場合に、当該第一状態保持部50BAである第二保持部50Bにスタッカークレーン4が第一状態台車12Aを搬送する。そして、第二方向第一側Y1の第二保持部50Bに搬送された第一状態台車12Aは、メンテナンス作業が行われることにより第二状態台車12Bとなり、その第二状態台車12Bはスタッカークレーン4やフォークリフトによって第二方向第二側Y2の第二保持部50Bに搬送される。このように第二状態台車12Bが移動された第二方向第二側Y2の第二保持部50Bは、第二状態保持部50BBであり、この第二状態保持部50BBに保持されている搬送台車12は、第二状態台車12Bである。
【0056】
図10に示すように、搬送制御装置H2は、各搬送台車12についてメンテナンス作業が必要であるか否かを判定する(S1)。そして、メンテナンス作業が必要であると判定した搬送台車12が存在する場合(S1:Yes)、その搬送台車12を第一状態台車12Aとして第一状態保持部50BAに搬送する第一制御を実行する(S2)。その後、第二状態保持部50BBにある第二状態台車12Bを第二状態保持部50BBから対象走行経路RTに搬送する第二制御を実行する(S3)。
【0057】
第一制御(S2)では、搬送制御装置H2は、スタッカークレーン4及び第一状態台車12Aに対して搬出情報を送信し、搬出情報を受信したスタッカークレーン4及び第一状態台車12Aを動作させる。具体的には、図11の矢印(1)で示すように、対象走行経路RTにある第一状態台車12Aを第一状態保持部50BAに搬送するようにスタッカークレーン4及び第一状態台車12Aを動作させる。
また、第二制御(S3)では、第一制御を実行した後、スタッカークレーン4及び第二状態保持部50BBにある第二状態台車12Bを動作させる。具体的には、図11の矢印(2)で示すように、第二状態保持部50BBにある第二状態台車12Bを対象走行経路RTに搬送するようにスタッカークレーン4及び第二状態台車12Bを動作させる。
【0058】
本実施形態では、図4に示すように、保管部50に、複数の区画Eを仕切る区画体56が設けられ、複数の保持部50A,50Bの夫々が互いに異なる区画Eに設置されている。また、複数の区画Eの夫々に対する作業者の進入を検出する検出部としての第二検出部S2が設けられている。本実施形態では、保持部が備えるレールを支持するための枠体によって区画体56が構成されている。また、第二検出部S2として、エリアセンサを用いている。そして、第二検出部S2により作業者の侵入が検出された区画Eに設置された保持部50A,50Bを対象保持部50Cとして、搬送制御装置H2は、スタッカークレーン4による対象保持部50Cへの第一状態台車12Aの搬送と、スタッカークレーン4による対象保持部50Cからの第二状態台車12Bの搬送とを禁止する。
【0059】
説明を加えると、搬送制御装置H2は、第一検出部S1により移動柵30の開きが検出されている開き状態や、第二検出部S2により保管部50に作業者の存在が検出されている検出状態では、第一制御や第二制御を中断してスタッカークレーン4を停止させた状態に維持し、開き状態や検出状態が解消された後に、スタッカークレーン4を作動させて第一制御や第二制御を再開させる。このように、第二検出部S2により保管部50における作業者の存在が検出されている検出状態では、第一制御や第二制御を中断することで、スタッカークレーン4による対象保持部50Cへの第一状態台車12Aの搬送と、スタッカークレーン4による対象保持部50Cからの第二状態台車12Bの搬送とを行わないようになっている。尚、図12では、第二状態保持部55BBが対象保持部50Cとなっている状態を示している。
【0060】
2.その他の実施形態
次に、物品収納設備のその他の実施形態について説明する。
【0061】
(1)上記実施形態では、複数の区画Eを仕切る区画体56を枠材によって構成したが、例えば図13及び図14に示すように、複数の区画Eを仕切る区画体56を、柵57によって構成してもよい。図示の例では、1つの第一保持部50Aと、第二方向第一側Y1の第二保持部50Bと、第二方向第二側Y2の第二保持部50Bとを、柵57によって区画し、柵57の一部に、作業者が出入りするための出入口を開閉する扉58を設けている。
【0062】
(2)上記実施形態では、複数の第二保持部50Bの夫々に、親台車18及び子台車19を含む搬送台車12又は親台車18単独を保持することができるエリアのみを備えたが、図13及び図14に示すように、複数の第二保持部50Bの少なくとも1つが、親台車18を保持する親台車保持エリアE1と、当該親台車保持エリアE1に隣接するエリアであって親台車18から分離した子台車19を保持する子台車保持エリアE2と、を備えても好適である。
具体的には、一対の第二保持部50Bのうちの一つに、親台車保持エリアE1と、この親台車保持エリアE1に平面視で隣接する子台車保持エリアE2と、を備える。そして、親台車保持エリアE1に、親台車18の第一走行車輪21が転動する第五レール59を備え、子台車保持エリアE2に、子台車19の第二走行車輪が転動する第六レール60を備えている。そして、第五レール59は、第一方向Xに沿って設置されており、スタッカークレーン4の昇降体53が第五レール59に対応する位置にある状態で、昇降体53の第四レール54と親台車保持エリアE1の第五レール59との間で親台車18が乗り移り可能となっている。また、第六レール60は、親台車18が第六レール60に対応する位置にある状態で、親台車18の第三走行レール23と子台車保持エリアE2の第六レール60との間で子台車19が乗り移り可能となっている。ちなみに、親台車保持エリアE1では、第五レール59によって親台車18を支持する状態で親台車18を保持し、子台車保持エリアE2では、第六レール60によって子台車19を支持する状態で子台車19を保持する。
【0063】
(3)上記実施形態では、第二検出部S2を、エリアセンサによって構成したが、第二検出部S2を、区画Eに進入した作業者が押し操作するスイッチによって構成してもよい。
また、区画体56に扉58を備えている場合は、この扉58の開閉状態を検出するセンサ(例えばリミットスイッチ)によって構成してもよい。
【0064】
(4)上記実施形態では、複数の第二保持部50Bに搬送台車12を昇降させる機能を備えていないが、複数の第二保持部50Bの少なくとも1つが、搬送台車12を昇降させる機能を備えてもよい。例えば、図14に示すように、搬送台車12の親台車18を下方から支持して保持する保持体61と、この保持体61を昇降させる昇降装置62と、を備えると好適である。保持体61は、昇降装置62による昇降により下降位置と上昇位置との間で昇降する。下降位置の保持体61は、第五レール59によって支持されている親台車18より下方に位置しており、保持体61が下降位置から上昇位置に上昇することで、親台車18を第五レール59から持ち上げることができるようになっている。
【0065】
(5)上記実施形態における第一検査装置A1、第二検査装置A2、第三検査装置A3は適宜変更してもよい。具体的には、例えば、第一検査装置A1を、搬送台車12の基準位置からの距離を計測する距離センサにより構成して、目標停止位置に停止したときの第一検査装置A1と基準位置から目標停止位置までの距離との差が設定値以上の場合にオーバーランしたと判断してもよい。また、第二検査装置A2を、親台車18の振動を検出するように親台車18に備えてもよい。また、第三検査装置A3を、例えば子台車19の走行距離に対する消費電力量に基づいて充電状態を検出する構成としてもよい。
【0066】
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0067】
3.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した物品収納設備の概要について説明する。
【0068】
物品収納設備は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備え、
前記搬送台車を保持する保持部を複数備えた保管部と、複数の前記走行経路と複数の前記保持部との間で前記搬送台車を搬送する搬送装置と、前記搬送装置を制御する制御部と、前記搬送台車のそれぞれについてメンテナンス作業が必要か否かを判定する判定部と、を更に備え、メンテナンス作業が必要であると前記判定部が判定した前記搬送台車を第一状態台車とし、メンテナンス作業が必要であると前記判定部が判定していない前記搬送台車を第二状態台車とし、前記搬送台車が保持されていない前記保持部を第一状態保持部とし、前記第二状態台車が保持されている前記保持部を第二状態保持部として、前記制御部は、前記第一状態台車を当該第一状態台車が存在する前記走行経路である対象走行経路から前記第一状態保持部に搬送した後、前記第二状態台車を前記第二状態保持部から前記対象走行経路に搬送するように、前記搬送装置を制御する。
【0069】
この構成によれば、判定部によってメンテナンス作業が必要と判断された搬送台車は、対象走行経路から第一状態保持部に搬送され、メンテナンス作業が終了している等によってメンテナンス作業が必要ない搬送台車が、第二状態保持部から対象走行経路に搬送される。そのため、メンテナンス作業が必要な搬送台車を対象走行経路から取り出した後、直ぐに別の搬送台車によって物品を搬送することが可能となる。そのため、物品の搬送作業の停止を短時間に抑えることができ、物品収納設備の稼働効率の低下を抑制することができる。また、メンテナンス作業が必要な搬送台車は対象走行経路から取り出して第一保管部に搬送することで、走行経路の外で搬送台車に対してメンテナンス作業を行うことができる。従って、搬送台車に対するメンテナンス作業の効率も高めることができる。
【0070】
また、物品収納設備は、収納搬送部が上下方向に複数並べて設置され、複数の前記収納搬送部の夫々は、物品を収納する収納棚と、走行経路に沿って走行して前記収納棚に物品を搬送する搬送台車と、を備えている物品収納設備であって、前記搬送台車が、親台車と、当該親台車に連結される子台車と、を有し、前記走行経路は、前記親台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第一走行経路と、前記親台車から分離した前記子台車が走行する上下方向に並ぶ複数の第二走行経路と、を含み、前記収納棚は、前記第二走行経路に沿って設置されていると共に物品が載置される載置面を備え、作業者が搭乗可能な搭乗台を備えた台車であって、前記第二走行経路に沿って移動する作業用の台車を備え、前記作業用の台車は、前記第一走行経路に沿って移動する前記親台車とは異なる移動用の台車に載置可能に構成され、当該移動用の台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動する。
【0071】
ここで、前記移動用の台車は、前記移動用の台車が前記第二走行経路に沿って設けられたレールに対応する位置にある状態で前記移動用の台車の移動を規制する第一規制部を備え、前記第一規制部は、前記第二走行経路に沿って設けられたレールを支持する支柱に係合して、前記移動用の台車の前記移動を規制すると好適である。
【0072】
ここで、前記作業用の台車は、前記搭乗台の側周囲から立設されている柵部と、前記第二走行経路に沿って設けられたレール上を転動する複数の車輪と、レール上の任意の位置で前記作業用の台車の移動を規制する第二規制部と、を備えていると好適である。
【0073】
また、前記第一走行経路に沿って前記作業者が歩行可能な歩廊を備え、前記移動用の台車は、前記作業者が前記移動用の台車を押引操作するための操作部を備え、前記歩廊の前記作業者による前記操作部に対する操作により、前記第一走行経路に沿って移動すると好適である。
【0074】
また、前記作業用の台車及び前記移動用の台車を保持する保持部と、前記保持部と前記第一走行経路との間で前記作業用の台車及び前記移動用の台車を搬送する搬送装置と、を備えていると好適である。
【0075】
また、前記収納搬送部は、前記第二走行経路に沿って設置された一対のビーム材を備え、前記一対のビーム材の上面が、前記載置面となっていると好適である。
【0076】
また、前記ビーム材は、前記上下方向に延びる基部と、前記基部の下端部から、前記一対のビーム材が対向する方向の内側に延びる第一延在部と、前記基部の上端部から前記一対のビーム材が対向する方向の外側に延びる第二延在部と、を備え、前記一対のビーム材における一対の前記第一延在部によって前記第二走行経路に沿うレールが形成されており、前記一対のビーム材における一対の前記第二延在部の上面によって前記載置面が形成されていると好適である。
【0077】
また、前記収納棚は、前記第一走行経路を挟んだ両側の夫々において前記第一走行経路に沿う方向に並ぶ状態で複数設けられていると好適である。
【0078】
また、前記子台車は、前記親台車に載置可能に構成され、前記親台車に載置された状態で前記第一走行経路に沿って移動すると好適である。
【0079】
また、前記第一走行経路に沿って設けられた第一走行レールと、前記第二走行経路に沿って設けられた第二走行レールと、を備え、前記親台車は、前記第一走行レール上を転動する第一走行車輪と、第三走行レールと、を備え、前記子台車は、前記第三走行レール上から前記第二走行レール上に移動することで前記収納棚に沿って走行し、前記第二走行レール上から前記第三走行レール上に移動することで前記親台車に載置されると好適である。
【0080】
また、前記子台車は、前記第二走行経路に沿って設けられたレール上を転動する第二走行車輪と、物品を下方から支持する支持台と、前記支持台を昇降させる昇降装置と、を備え、前記子台車が前記第二走行経路上にある状態で、前記支持台を上昇位置から下降位置に移動させることで前記支持台に支持していた物品を前記載置面に載置し、前記支持台を前記下降位置から前記上昇位置に移動させることで前記載置面に載置されていた物品を前記支持台によって支持すると好適である。
【0081】
また、前記子台車は、蓄電装置を備えると共に当該蓄電装置の電力により作動し、前記親台車は、前記第一走行経路に沿って設置された給電線から供給される電力により作動すると好適である。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本開示に係る技術は、収納棚と搬送台車とを備えた収納搬送部が上下方向に複数並べて設置されている物品収納設備に利用することができる。
【符号の説明】
【0083】
4:スタッカークレーン(搬送装置)
6:収納搬送部
11:収納棚
12:搬送台車
12A:第一状態台車
12B:第二状態台車
13:第一走行レール
14:第二走行レール
15:ビーム材
15A:基部
15B:第一延在部
15C:第二延在部
18:親台車
19:子台車
21:第一走行車輪
23:第三走行レール
27:支持台
31:第一台車(移動用の台車)
32:第二台車(作業用の台車)
41:第二規制部(規制部)
42第二車輪(車輪)
43:搭乗台
44:柵部
50:保管部
50B:第二保持部(保持部)
50BA:第一状態保持部
50BB:第二状態保持部
50C:対象保持部
56:区画体
D:判定部
E:区画
E1:親台車保持エリア
E2:子台車保持エリア
H:制御部
P:蓄電装置
R:走行経路
R1:第一走行経路
R2:第二走行経路
S2:第二検出部(検出部)
W:物品
Z:上下方向
図1
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