IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 住友ベークライト株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-脳波測定装置 図1
  • 特許-脳波測定装置 図2
  • 特許-脳波測定装置 図3
  • 特許-脳波測定装置 図4
  • 特許-脳波測定装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】脳波測定装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/256 20210101AFI20220621BHJP
   A61B 5/291 20210101ALI20220621BHJP
【FI】
A61B5/256 110
A61B5/291
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021532499
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(86)【国際出願番号】 JP2021000782
(87)【国際公開番号】W WO2021157296
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】P 2020019314
(32)【優先日】2020-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】北添 雄眞
(72)【発明者】
【氏名】原田 拓弥
(72)【発明者】
【氏名】八木澤 隆
【審査官】佐藤 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-039007(JP,U)
【文献】実開平03-085005(JP,U)
【文献】特開2018-102413(JP,A)
【文献】特開2016-220770(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/24-5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脳波の検出に用いられる電極部と、
前記電極部が設けられる電極ユニットと、
平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
前記電極ユニットをネジ嵌合可能な電極取付孔を有する、複数の電極保持部と、を有し、
前記電極保持部は、前記一対のレールと、3つの連結面により余空間を形成して、当該余空間に前記レールを収容する連結部を備え、
前記電極ユニットの前記電極取付孔へのネジ嵌合によって、前記電極部が頭皮に圧接すると共に、前記電極保持部が頭皮から離れる方向に移動してレールとの固定を強め
前記連結部は、
前記電極取付孔を有する第1の連結部と、
前記第1の連結部から、前記頭部の方向に延出する第2の連結部と、
前記第2の連結部から延出し、前記第1の連結部と対向するように設けられた第3の連結部と、
を有し、
前記レールは、前記第1の連結部と第3の連結部の間に配置され、
前記電極ユニットが前記電極保持部に固定されていない状態において、前記連結部と前記レールとの相対位置を調整可能な前記余空間が設けられている、脳波測定装置。
【請求項2】
前記電極ユニットが前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、前記レールの延出方向の位置を調整可能である、請求項1に記載の脳波測定装置。
【請求項3】
前記電極ユニットが前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、2本のレールのわたす方向の位置を調整可能である、請求項1または2に記載の脳波測定装置。
【請求項4】
前記電極ユニットが前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、前記レールと頭部との間隔方向の位置を調整可能である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
【請求項5】
それぞれの前記電極保持部と前記電極ユニットとの固定は、他の前記電極保持部と前記電極ユニットとの固定と独立している、請求項1からまでのいずれか1項に記載の脳波測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脳波測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで脳波検出用電極に関して様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に開示の脳波測定用電極(脳波電極保持具)は、頭部の周囲に配置する本体部と、前記本体部に取り付けられた複数の支持部と、少なくとも一部の前記支持部の先端側に設けられ、前記本体部の内側に支持された脳波電極と、を備える脳波電極保持具であって、前記本体部は、手指を挿通させて前記脳波電極に触れることができる大きさの開口部を有し、前記脳波電極は、基端側を前記支持部によって支持され、可撓性を有し弾性変形する可撓部と、前記可撓部の先端側に設けられ、頭表に接触させる電極部と、を有し、前記可撓部は、前記電極部を前記支持部の軸線から離間させる方向に移動させるまで変形でき、前記可撓部は、前記電極部に前記頭表との接触圧を加え、前記可撓部は、前記頭表に沿って略平行方向に移動させた前記電極部にも前記頭表との接触圧を加える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-94054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、脳波測定装置は電極とヘッドセットが固定されているため、各電極を調整した際にほかの電極が動いてしまうという課題があり、改善した技術が求められていた。特許文献1に開示技術も同様であって、頭皮と垂直方向には移動させることで圧力を調整することができるが、前後左右方向には調整機能がなく、上述のようにある電極を調整すると、本来位置を調整する必要のない電極も動いてしまい、再調整が必要になってしまい調整作業が非常に手間であるという課題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、脳波測定装置において、電極の位置を調整する作業を容易にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
脳波の検出に用いられる電極部と、
前記電極部が設けられる電極ユニットと、
平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
前記電極ユニットをネジ嵌合可能な電極取付孔を有する、複数の電極保持部と、を有し、
前記電極保持部は、前記一対のレールと、3つの連結面により余空間を形成して、当該余空間に前記レールを収容する連結部を備え、
前記電極ユニットの前記電極取付孔へのネジ嵌合によって、前記電極部が頭皮に圧接すると共に、前記電極保持部が頭皮から離れる方向に移動してレールとの固定を強め
前記連結部は、
前記電極取付孔を有する第1の連結部と、
前記第1の連結部から、前記頭部の方向に延出する第2の連結部と、
前記第2の連結部から延出し、前記第1の連結部と対向するように設けられた第3の連結部と、
を有し、
前記レールは、前記第1の連結部と第3の連結部の間に配置され、
前記電極ユニットが前記電極保持部に固定されていない状態において、前記連結部と前記レールとの相対位置を調整可能な前記余空間が設けられている、脳波測定装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、脳波測定装置において、電極の位置を調整する作業を容易にする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る、人の頭部に装着した状態の脳波測定装置を模式的に示す図である。
図2】実施形態に係る、脳波電極ユニットの正面図である。
図3】実施形態に係る、電極保持部が取り付けられた固定用フレームの斜視図である。
図4】実施形態に係る、電極保持部を示した図である。
図5】実施形態に係る、電極保持部と固定用フレームの固定状態の推移を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<概要>
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は人の頭部99に装着した状態の脳波測定装置10を模式的に示す図である。なお、図1図5において、便宜的に、矢印で示す上下/前後/左右方向で説明する。
【0010】
脳波測定装置10は、人の頭部99に装着され、脳波を生体からの電位変動として検出し、検出した脳波を脳波表示装置(図示せず)に出力する。脳波表示装置は、脳波測定装置10が検出した脳波を取得して、モニタ表示したり、データ保存したり、周知の脳波解析処理を行う。
【0011】
<脳波測定装置10の構造>
図1に示すように、脳波測定装置10は、複数の脳波電極ユニット80と、固定用フレーム20と、脳波電極ユニット80を固定用フレーム20に取り付けるための電極保持部40とを有する。脳波電極ユニット80は、電極保持部40に取り付けられたうえで固定用フレーム20に取り付けられる。
【0012】
本実施形態では、脳波電極ユニット80は、5ch分(5個)設けられており、それにともない電極保持部40も5個設けられている。上記5chの位置(すなわち脳波電極ユニット80の取付位置)は、国際10-20電極配置法におけるT3、C3、Cz、C4、T4の位置に対応する。
【0013】
図2に脳波電極ユニット80の正面図を示す。脳波電極ユニット80は略円柱状の胴部81と、その一端側(図中下側)に設けられた電極突起部83とを有する。胴部81の側面部分には螺刻が設けられ、電極保持部40に設けられた電極取付孔49(図3、4参照)にネジ嵌合される。
【0014】
脳波電極ユニット80の一端(図示上側の端部)には信号取出部が形成されている。脳波電極ユニット80の他端(図示下側の端部)には電極突起部83が設けられている。電極突起部83は、例えば所定形状のゴム状の弾性体(シリコーンゴムなど)の構造に、導電性の電極部材を設け、電極部材で検出した信号を信号線で信号取出部から取り出すようになっている。
【0015】
電極突起部83が呈するゴム状の弾性体の所定形状は、例えば、円柱状の基部から、複数の突起部が円環状に延出する形状である。突起部に導電性の電極部材が設けられる。
【0016】
<固定用フレーム20及び電極保持部40の構造>
図3に電極保持部40が取り付けられた固定用フレーム20の斜視図を示す。固定用フレーム20及び電極保持部40は、例えばポリアミド樹脂のような硬質部材で形成されているが、これら材料に限る趣旨では無く、脳波検出に影響を及ぼさず、また装着性や作業性に適した材料であればよい。また、固定用フレーム20と電極保持部40として異なる材料が用いられてもよい。
【0017】
<固定用フレーム20の構造>
固定用フレーム20は、平行に配置された一対(2本)のレール21と、それらレール21を複数箇所でわたすように連結するレール締結部23とを有する。
【0018】
図1図3で示すように、一対のレール21は、頭部99に沿うように湾曲している。また、図3に示すように、一対のレール21とレール締結部23で囲まれた空間は、電極保持部40が移動可能となる可動領域29となる。すなわち、可動領域29は、電極保持部40(脳波電極ユニット80)が配置され一定範囲で移動する範囲に設けられる。換言すると、レール締結部23は、電極保持部40の移動を阻害しない位置に設けられる。本実施形態では、可動領域29は、5つの電極保持部40(脳波電極ユニット80)のそれぞれに対応した5カ所に設けられている。
【0019】
<固定用フレーム40の構造>
図3図4を参照して、電極保持部40の構造について説明する。図4は電極保持部40を示した図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)は側面図である。
【0020】
電極保持部40は、略板状で前後に長い矩形の第1の連結面41と、第1の連結面41の前後の端部のそれぞれにおいて下方向に延出するアーム状の連結部50とを有する。第1の連結面41の中央には、脳波電極ユニット80をネジ嵌合可能とする電極取付孔49が設けられている。
【0021】
具体的には、連結部50は、第1の連結面41の前後の端部それぞれから下方向に延出する第2の連結面42と、第2の連結面42の下端から内側方向に所定長延出する第3連結面43と、を有する。ここで内側方向とは、前後反対側の端部の方向という意味で有り、具体的には、前側の第2の連結面42から延出する第3の連結面43は、後ろ側に所定長だけ延出する。後ろ側の第2の連結面42から延出する第3の連結面43は、前側に所定長だけ延出する。このときは、前後の連結面42の延出端部の間隔が、電極取付孔49に脳波電極ユニット80が取り付けられたときに干渉しない程度離れる。
【0022】
また、第3の連結面43の内側に延出した端部には、さらに上方向に所定長だけ延出する規制面44が設けられている。規制面44の延出端部(上端部)は、第1の連結面41の内壁面に当たること無く、一定の間隔を有している。
【0023】
第1の連結面41、第2の連結面42、第3の連結面43及び規制面44で囲まれる空間を余空間48と呼ぶ。電極保持部40をレール21に取り付ける際に、この余空間48にレール21が収容される(図5参照)。なお、規制面44の上端と第1の連結面41の内壁面との間隔は、レール21に電極保持部40を取り付ける際に利用される。
【0024】
<電極保持部40と固定用フレーム20の固定状態の推移>
図5は電極保持部40と固定用フレーム20の固定状態の推移を説明する図である。
図5(a)は脳波電極ユニット80が取り付けられた電極保持部40が、固定用フレーム20(レール21)に配置した状態を示している。この状態では、レール21と電極保持部40とは固定されておらず、電極保持部40は、レール21に対して上下左右、またレール21の延在方向に移動可能である。
【0025】
図5(b)は脳波電極ユニット80を電極保持部40にネジ込み、電極突起部83が頭部99に当接し、かつ、レール21が連結部50の当接面45に当接した状態である。この状態から更に脳波電極ユニット80をネジ込むと、レール21と当接面45との固定状態が強くなる。さらに、頭部99に当接した電極突起部83の先端が屈曲し、電極突起部83が頭皮に押し当てられる力が強くなる。すなわち、脳波電極ユニット80の電極突起部83と頭皮(頭部99)の圧接状態が強くなるにしたがい、電極保持部40(連結部50の当接面45)とレール21との固定が強くなる。
【0026】
<脳波測定装置10の特徴・機能>
本実施形態の脳波測定装置10と特徴・機能を纏めると次の通りである。
(1)脳波測定装置10は、
脳波の検出に用いられる脳波電極ユニット80(電極部)と、
平行に設けられた一対のレール21を有し、頭部99に装着される固定用フレーム20と、
脳波電極ユニット80が取り付けられる複数の電極保持部40と、
を有し、
電極保持部40は、レール21のそれぞれと連結する連結部50を有し、
脳波電極ユニット80が取り付けられていない状態において、連結部50とレール21とは固定されておらず、脳波電極ユニット80が取り付けられて、脳波電極ユニット80と頭皮(頭部99)の圧接状態が強くなるにしたがい、電極保持部40とレール21との固定が強くなる。
上述のように、電極保持部40は、2つの連結部50で平行な2本のレール21を固定する固定構造を有する。この固定構造では、脳波電極ユニット80が電極保持部40の電極取付孔49にネジ込まれ、そのネジ込み量で固定の強さが調整される。すなわち、電極保持部40のネジ込み動作に伴い、電極保持部40に設けられた二つの連結部50が、平行な2本のレール21に押しつけられる。その結果、脳波電極ユニット80の取り付け動作(上下方向の位置調整動作)と、レール21と電極保持部40(連結部50)との固定動作とが、同時に進行する。すなわち、脳波電極ユニット80をネジ込み頭部99との当接状態が強くなるにしたがい、レール21と電極保持部40の固定状態も強固になる。
この取り付け動作と固定動作は、それぞれの電極保持部40で独立に行われる。したがって、ある脳波電極ユニット80の取り付け作業や位置調整作業が他の脳波電極ユニット80の取り付け状態に影響を与えることはない。
【0027】
(2)脳波電極ユニット80(電極部)が電極保持部40に固定されていない状態において、連結部50とレール21との相対位置を調整可能な余空間48が設けられている。
すなわち、この余空間48の範囲で、連結部50をレール21に対して相対的に上下前後左右に位置調整することができる。これは、他の電極保持部40の固定状態に影響を与えることはない。
【0028】
(3)脳波電極ユニット80(電極部)が電極保持部40に固定されていない状態において、余空間48により、連結部50とレール21との延出方向(延在方向)の相対位置を調整可能である。すなわち、可動領域29が形成されている範囲内において、脳波電極ユニット80の左右方向に位置調整が可能である。これは、他の電極保持部40の固定状態に影響を与えることはない。
【0029】
(4)脳波電極ユニット80(電極部)が電極保持部40に固定されていない状態において、余空間48により、連結部50とレール21は、2本のレール21のわたす方向の位置を調整可能である。すなわち、レール21の幅方向(図示で前後方向)に電極保持部40の位置調整が可能である。これは、他の電極保持部40の固定状態に影響を与えることはない。
【0030】
(5)電極部(脳波電極ユニット80)が電極保持部40に固定されていない状態において、余空間48により、連結部50とレール21は、レール21と頭部99との間隔方向の位置を調整可能である。すなわち、余空間48の範囲において、電極保持部40(連結部50)が上下に移動することができる。これは、他の電極保持部40の固定状態に影響を与えることはない。
【0031】
(6)それぞれの電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定は、他の電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定と独立している。
ある脳波電極ユニット80の固定位置を調整する場合に、他の電極保持部40と電極部(脳波電極ユニット80)との固定作業に影響を与えることがない。固定状態や検出レベル等の調整済みの脳波電極ユニット80について、固定状態を変更すると、再度検出レベル等の調整が必要となる。すなわち、ある脳波電極ユニット80の固定状態の調整が他の脳波電極ユニット80の固定状態に影響を与えると、上記の調整作業が必要となり、脳波検出までの時間を要してしまう。しかし、本実施形態の脳波測定装置10では、そのような無駄な作業を回避できる。
【0032】
(7)脳波電極ユニット80(電極部)は、電極保持部40に嵌合機構により固定されてもよい。
(8)脳波電極ユニット80(電極部)は、電極保持部40にマグネット接合機構により固定されてもよい。
脳波電極ユニット80と電極保持部40との固定構造として、上記の実施形態のネジ嵌合に限る趣旨では無く、各種の嵌合機構(差し込み嵌合やサムターン機構)やマグネット接合機構を用いることができる。なお、上記の固定構造として、ネジ込む/戻す動作を伴う機構の場合、固定動作で頭髪を掻き分ける機能も同時に実現できる。特に、本実施形態の電極突起部83ように、円柱の基部に複数の突起が環状に形成されていて構造では、ネジ込み位置(回転位置)に寄らず、適正な接触位置が得られ、脳波測定の精度が安定する。
【0033】
この出願は、2020年2月7日に出願された日本出願特願2020-0
19314号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以下、実施形態の例を付記する。
1.脳波の検出に用いられる電極部と、
平行に設けられた一対のレールを有し、頭部に装着される固定用フレームと、
前記電極部が取り付けられる複数の電極保持部と、
を有し、
前記電極保持部は、前記レールのそれぞれと連結する連結部を有し、
前記電極部が取り付けられていない状態において、前記連結部と前記レールとは固定されておらず、前記電極部が取り付けられて、前記電極部と頭皮の圧接状態が強くなるにしたがい、前記電極保持部と前記レールとの固定が強くなる、
脳波測定装置。
2.前記電極部が前記電極保持部に固定されていない状態において、前記連結部と前記レールとの相対位置を調整可能な余空間が設けられている、1.に記載の脳波測定装置。
3.前記電極部が前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、前記レールの延出方向の位置を調整可能である、2.に記載の脳波測定装置。
4.前記電極部が前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、2本のレールのわたす方向の位置を調整可能である、2.または3.に記載の脳波測定装置。
5.前記電極部が前記電極保持部に固定されていない状態において、前記余空間により、前記連結部と前記レールは、前記レールと頭部との間隔方向の位置を調整可能である、2.から4.までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
6.それぞれの前記電極保持部と前記電極部との固定は、他の前記電極10
保持部と前記電極部との固定と独立している、1.から5.までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
7.前記電極部は、前記電極保持部に嵌合機構により固定される、1.から6.までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
8.前記電極部は、前記電極保持部にマグネット接合機構により固定される、1.から6.までのいずれか1に記載の脳波測定装置。
【符号の説明】
【0034】
10 脳波測定装置
20 固定用フレーム
21 レール
23 レール締結部
29 可動領域
40 電極保持部
41 第1の連結面
42 第2の連結面
43 第3の連結面
44 規制面
45 当接面
48 余空間
49 電極取付孔
50 連結部
80 脳波電極ユニット
81 胴部
83 電極突起部
図1
図2
図3
図4
図5