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特許7092356ビアリール尿素誘導体またはそれらの塩、およびそれらの調製方法および使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】ビアリール尿素誘導体またはそれらの塩、およびそれらの調製方法および使用
(51)【国際特許分類】
   C07C 317/14 20060101AFI20220621BHJP
   C07C 311/16 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 311/17 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 311/08 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 381/10 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 311/03 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 275/30 20060101ALI20220621BHJP
   C07C 275/28 20060101ALI20220621BHJP
   C07D 231/12 20060101ALI20220621BHJP
   C07D 213/70 20060101ALI20220621BHJP
   C07D 213/71 20060101ALI20220621BHJP
   C07D 213/55 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220621BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/17 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/18 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/277 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/415 20060101ALI20220621BHJP
   A61K 31/195 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
C07C317/14
C07C311/16
C07C311/17
C07C311/08
C07C381/10
C07C311/03
C07C275/30
C07C275/28
C07D231/12 C CSP
C07D213/70
C07D213/71
C07D213/55
A61P43/00 111
A61P25/00
A61P19/02
A61P29/00 101
A61P17/06
A61P1/04
A61P11/06
A61P35/00
A61P29/00
A61P37/06
A61K31/17
A61K31/18
A61K31/44
A61K31/277
A61K31/415
A61K31/195
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018567278
(86)(22)【出願日】2017-06-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-18
(86)【国際出願番号】 CN2017088956
(87)【国際公開番号】W WO2017219935
(87)【国際公開日】2017-12-28
【審査請求日】2020-06-05
(31)【優先権主張番号】201610455177.X
(32)【優先日】2016-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201610455207.7
(32)【優先日】2016-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516137742
【氏名又は名称】フーダン ユニヴァーシティ
【氏名又は名称原語表記】Fudan University
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ヨンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ヤーフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ユー、ファジー
(72)【発明者】
【氏名】タン、ティン
【審査官】早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/029338(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/101928(WO,A1)
【文献】国際公開第97/029743(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/021963(WO,A1)
【文献】国際公開第99/038846(WO,A1)
【文献】国際公開第03/000245(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/113022(WO,A1)
【文献】特表2006-507329(JP,A)
【文献】特表2005-538152(JP,A)
【文献】特表2007-537272(JP,A)
【文献】国際公開第2011/025965(WO,A1)
【文献】REGISTRY(STN)[online],掲載日:2016年5月6日以前,検索日:2021年3月25日,CAS登録番号1904954-76-2, 1901278-91-8, 1647447-27-5
【文献】REGISTRY(STN)[online],掲載日:2007年4月13日,検索日:2021年3月25日,CAS登録番号930033-27-5
【文献】REGISTRY(STN)[online],掲載日:2012年8月8日,検索日:2021年4月5日,CAS登録番号1388209-34-4
【文献】REGISTRY(STN)[online],掲載日:2014年9月18日,検索日:2021年4月5日,CAS登録番号1623369-31-2
【文献】WANG, Y. et al.,Discovery of Biaryl Amides as Potent, Orally Bioavailable, and CNS Penetrant RORγt Inhibitors,ACS Medicinal Chemistry Letters,2015年,6(7),pp. 787-792
【文献】TARKO, L. et al.,QSAR studies of sulfamate and sulfamide inhibitors targeting human carbonic anhydrase isozymes I, II, IX and XII,Bioorganic & Medicinal Chemistry,2013年,21(6),pp. 1404-1409
【文献】WINUM, J. et al.,Ureido-substituted sulfamates show potent carbonic anhydrase IX inhibitory and antiproliferative activities against breast cancer cell lines,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2012年,22(14),pp. 4681-4685
【文献】POTKIN, V. I. et al.,The Synthesis of Isoxazolyl- and Isothiazolylcarbamides Exhibiting Antitumor Activity,Russian Journal of Organic Chemistry,2014年,50(11),pp. 1667-1676
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
CASREACT(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式II:
【化1】
(式中、
Bはフェニルまたはヘテロアリールであり;
は、選択的に水素、メチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-CF、-CHFおよび-CH
らなる群より選択され;
′は、選択的にハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル 、ハロゲン置換したC-Cアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、C-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
は、選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、 ハロゲン置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、C-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
およびRは、それぞれ独立に水素、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選択され;
およびRはそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、シアノ、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、およびヒドロキシル置換C-Cアルキルからなる群より選択され;
は、選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、およびC-Cアルキルからなる群より選択され ;
Yは、共有結合、-NR-、-O-、-NRCRa1a2-、-OCRa1a2-、-CRa1a2-、および-C(O)NR -からなる群より選択され;
は、
【化2】
であり;
は、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、ヒド ロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルケニル 、-(CHNRa1a2および-NHC(O)CHからなる群より選択され;
Zは、OまたはNRaであり;
、Ra1およびRa2は、それぞれ独立に、水素またはC-Cアルキルから選択され;
m,r、tおよびnはそれぞれ独立に、0~2のいずれかの整数から選択される)に示される化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項2】
Bがフェニルまたは6員ヘテロアリールである請求項1に記載の 化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項3】
およびRがそれぞれ独立に、水素およびメチルからなる群より選択される請求項 1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項4】
′が、-OCF、-OCHF、-CFおよびヘテロアリールからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項5】
mが1であり、Rが、-H、-Cl、-F、および-CHからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項6】
rが1であり、Rが、-H、-Cl、-F、-CF、-OCF、-CN、C-Cアルキルおよびヘテロアリールからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項7】
rが2であり、Rが、-Cl、-F、-CF、-OCF、-CN、およびC-Cアルキルからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項8】
ZがOまたはNHである請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項9】
が、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、およびC-Cアルキルからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項10】
が、メチル、エチル、-NHCH、-NHおよび-NHC(O)CHからなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬 上許容可能な塩。
【請求項11】
【化3】
から選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項12】
【化4】
【化5】
から選択される請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【請求項13】
有効成分として請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩と、
1個以上の医薬上許容可能な担体と、
を含むことを特徴とするRORγt受容体阻害剤としての医薬組成物。
【請求項14】
RORγt受容体阻害剤の調製における請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩の使用。
【請求項15】
RORγt受容体関連疾患の治療または予防のための医薬の調製における請求項1に記載の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩の使用。
【請求項16】
前記疾患が炎症性免疫関連疾患である請求項15に記載の使用。
【請求項17】
前記疾患が多発性硬化症、リウマチ関節炎、コラーゲン-誘導した関節炎、乾癬、炎症 性腸疾患、脳脊髄炎、クローン疾患、喘息、または癌である請求項16に記載の使用。
【請求項18】
前記癌が前立腺癌である請求項17に記載の使用。
【請求項19】
【化6】
から選択される化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学的な医薬の技術分野に属し、概して、一般式Iで表される、RORγt阻害活性を有する新規ビアリール尿素誘導体またはそれらの塩およびそれらの調製方法に関し、さらに、そのような化合物のRORγt関連疾患の治療のための使用に関する。
【背景技術】
【0002】
レチノイン酸受容体関連オーファン受容体(RORs)は、NF1Rとしても既知であり、リガンド依存転写因子核受容体スーパーファミリーのメンバーである。RORサブファミリーは、主として、3つのメンバー:RORα、RORβおよびRORγを含む。RORγの2つの異なるサブタイプ:RORγ1およびRORγt(RORγ2としても既知)がある。RORγ1は、骨格筋、胸腺、精巣、膵臓、前立腺、心臓、および肝臓等に分布しているが、RORγtは一部の免疫細胞において発現しているのみである。
【0003】
Littmanらは、RORγtがナイーブCD4T細胞のTh17細胞への分化に必要であることを最初に報告している。抗原刺激Thp細胞のTh17細胞への分化の際、RORγtは、IL-6、IL-21およびTGF-βなどのサイトカインの誘導効果の下で発現される。RORγt-欠損マウスから単離したThp細胞では、Th17細胞株への分化が明らかに減少する。これらのすべては、RORγtがTh17細胞の分化の促進のための重要な制御因子であることを示す。
【0004】
Thl7細胞は、ヘルパーT細胞の1種であり、IL-17および他の炎症性サイトカインを生産し得る。Thl7細胞は、実験的なアレルギー性脳脊髄炎(EAE)およびコラーゲン誘導性関節炎(CIA)の動物モデルなどの多くのマウス自己免疫疾患モデルの重要な機能を有する。加えて、IL-17レベルの上昇が、リウマチ関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)、乾癬および炎症性腸疾患(IBD)などのいくつかのヒト自己免疫疾患にて検出できる。Th17細胞の増加が、自己免疫疾患患者の組織および末梢血液試料でみられる。したがって、Th17細胞またはTh17細胞によって生産されるIL-17サイトカインは、炎症および自己免疫疾患の発症に密接に関連している。
【0005】
2015年1月に、Novartis社によって開発され、IL-17の特異的な阻害による乾癬の治療に使用されるモノクローナル抗体であるコセンティクス(セクキヌマブ/AIN457)が、FDAによって市場での発売が承認された。これは、乾癬の治療用薬剤におけるIL-17に作用する最初の薬剤である。また、これは、炎症性疾患でのIL-17シグナル伝達経路の重要性を強調し、IL-17シグナル伝達経路にRORγt阻害剤によって影響を与えることによる炎症性疾患の治療の可能性を実証する。
【0006】
したがって、RORγtは、自己免疫疾患の治療の新しい標的として使用できる。RORγtに対する小分子モジュレーターの探索およびRORγt-媒介性炎症および自己免疫疾患の治療におけるそれらの使用は大きな意義を持つ。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、一般式Iで表される新規ビアリール尿素化合物類およびそれらの医薬上許容可能な塩を提供する:
【化1】
式中、
Aはフェニルまたはヘテロアリールであり;
Bはフェニルまたはヘテロアリールであり;
は、任意選択的に水素、メチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、-CF、-CHF、および-CHFからなる群より選択され;
’は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換フェニル、フェノキシル、置換フェノキシル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)ORおよび-C(O)NRala2からなる群より選択され;
は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換フェニル、フェノキシル、置換フェノキシル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、カルボキシルまたはシアノ置換ヘテロアリール、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)ORおよび-C(O)NRala2からなる群より選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C-CシクロアルキルおよびC-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、C-CシクロアルキルおよびC-Cオキソ(zao)ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、RおよびRは結合して、C-C環を形成してもよく;
は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換フェニル、フェノキシル、置換フェノキシル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、カルボキシルまたはシアノ置換ヘテロアリール、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)ORおよび-C(O)NRala2からなる群より選択され;
Yは、共有結合、-NR-、-O-、-NRCRa1a2-、-OCRala2-、-CRala2-または-C(O)NR-であり;

【化2】
から選択され;
は、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルケニル、-(CHNRala2および-NHC(O)CHからなる群より選択され;
ZはOまたはNRであり;
、Ra1およびRa2はそれぞれ独立に、水素またはC-Cアルキルから選択され;
m,r、t、nおよびsはそれぞれ独立に、0~2のいずれかの整数から選択される。
【0008】
好ましくは、Aはフェニルである。
【0009】
好ましくは、sは1である。
【0010】
好ましくは、本発明で提供される新規ビアリール尿素化合物の構造は一般式IIで示される通りである:
【化3】
式中、
Bはフェニルまたはヘテロアリールであり;
は、任意選択的に水素、メチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、-CF、-CHF、および-CHFからなる群より選択され
’は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換したC-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換フェニル、フェノキシル、置換フェノキシル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)ORおよび-C(O)NRala2からなる群より選択され;
は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換したヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、カルボキシルまたはシアノ置換ヘテロアリール、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)OR、および-C(O)NRala2からなる群より選択され;
およびRは、それぞれ独立に水素、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C-CシクロアルキルおよびC-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され;
およびRはそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、C-CシクロアルキルおよびC-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、RおよびRは結合して、C-C環を形成してもよく;
は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、C(O)ORまたはシクロアルキル置換C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換C-Cアルコキシル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、フェニル、置換フェニル、フェノキシル、置換フェノキシル、ヘテロシクリル、ヘテロシクロオキシル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシル、C-Cアルケニル、ハロゲン置換芳香族ケトン基、カルボキシルまたはシアノ置換ヘテロアリール、-C(O)R、-(CHNRala2、-(CHC(O)ORおよび-C(O)NRala2からなる群より選択され;
Yは、共有結合、-NR-、-O-、-NRCRala2-、-OCRala2-、-CRala2-、および-C(O)NR-からなる群より選択され;

【化4】
であり;
は、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換C-Cアルキル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルケニル、-(CHNRala2および-NHC(O)CHからなる群より選択され;
ZはOまたはNRaであり;
、RalおよびRa2はそれぞれ独立に、水素またはC-Cアルキルから選択され;
m,r、tおよびnはそれぞれ独立に、0~2のいずれかの整数から選択される。
【0011】
さらに好ましくは、Bはフェニルまたは6員ヘテロアリールである。
【0012】
さらに好ましくは、R、およびRはそれぞれ独立に、水素またはメチルから選択される。
【0013】
さらに好ましくは、R′は、水素、-OCF、-OCHF、-CFおよびヘテロアリールからなる群より選択される。
【0014】
さらに好ましくは、mは1であり、Rは-H、-Cl、-F、および-CHからなる群より選択される。
【0015】
さらに好ましくは、rは1または2であり、Rは、-H、-Cl、-F、-CF、-OCF、-CN、C-Cアルキルおよびヘテロアリールから選択される1個または2個の基である。
【0016】
さらに好ましくは、ZはOまたはNHである。
【0017】
さらに好ましくは、Rは、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、およびC-Cアルキルから選択される。
【0018】
さらに好ましくは、Rは、メチル、エチル、-NHCH、-NHおよび-NHC(O)CHからなる群より選択される。
【0019】
好ましくは、本発明で提供される新規ビアリール尿素化合物の構造は、一般式IIIで示される通りである:
【化5】
式中、
XはCHまたはNであり;
は、任意選択的に-H、-Cl、-F、および-CHからなる群より選択され;
’は、任意選択的に-H、-OCF、-OCHFおよび-CFからなる群より選択され;
は、任意選択的に-H、-Cl、-F、-CF、-OCF、-CNおよびC-Cアルキルからなる群より選択され;
およびRはそれぞれ独立に、水素またはメチルから選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C-Cアルキル、ハロゲン置換したC-Cアルキル、ヒドロキシルまたはC-Cアルコキシル置換C-Cアルキル、C-Cアルコキシル、ハロゲン置換したC-Cアルコキシル、C-CシクロアルキルおよびC-Cオキソ(アゾ)ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、RおよびRは結合して、C-C環を形成することができ;
は、任意選択的に水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、およびC-Cアルキルからなる群より選択され;
Yは、共有結合、-NR-、-O-、-NRCRala2-、-OCRala2-、-CRala2-または-C(O)NR-であり;

【化6】
であり;
は、メチル、エチル、-NHCH、-NH、および-NHC(O)CHからなる群より選択され;
ZはOまたはNHから選択され;
、RalおよびRa2はそれぞれ独立に、水素またはC-Cアルキルから選択され;
rおよびtはそれぞれ独立に1または2から選択される。
【0020】
最も好ましくは、本発明で提供されるビアリール尿素化合物としては、以下の特定の化合物が挙げられるが、これらに限定されない:
【化7】
【0021】
本発明は、本発明の化合物の調製方法をさらに提供する。該方法は、下記の合成スキームを含む。
【0022】
合成スキーム1:
【化8】
【0023】
1.式1-1で表される化合物および式1-2で表される化合物を、マイクロ波の下、110℃でPd(dba)、リン酸カリウムおよびt-ブチルテトラフルオロボレートと反応させて、式1-3で表される化合物を得る。
【0024】
2.式1-3で表される化合物を、エタノール中のSnClおよび塩酸の溶液中、60℃で反応させて、式1-4で表される化合物を得る。
【0025】
3.式1-4で表される化合物を、トリホスゲンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、0℃~室温の温度で中間体1と反応させて、式1-aで表される目標化合物を得る。
【0026】
合成スキーム2:
【化9】
【0027】
1.式2-1で表される化合物を、NaHまたはKCOの存在下で、ハロゲン化アルキルと室温で反応させて、式2-2で表される化合物を得る。
【0028】
2.式2-2で表される化合物を、トリホスゲンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で0℃~室温の温度で中間体1と反応させて、式2-aで表される目標化合物を得る。
【0029】
合成スキーム3:
【化10】
【0030】
1.式3-1で表される化合物を、トリホスゲンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、0℃~室温の温度で、式3-2で表される化合物と反応させて、式3-3で表される化合物を得る。
【0031】
2.式3-3で表される化合物を、最初にジクロロメタン中室温で一晩、トリフルオロアセトアミド、マグネシウムオキシド、ロジウムアセテートおよびヨードベンゼンテトラアセテートと反応させ、その後、炭酸カリウム/メタノールの存在下で、室温で2時間反応させて、式3-aで表される目標化合物を得る。
【0032】
合成スキーム4:
【化11】
【0033】
1.式4-1で表される化合物を、Pd(dba)、リン酸カリウムまたは炭酸カリウムおよびt-ブチルテトラフルオロボレートの存在下で、マイクロ波の下で110℃で、式4-2で表される化合物と反応させて、式4-3で表される化合物を得る。
【0034】
2.式4-3で表される化合物を、エタノール中のSnCl/塩酸溶液中60℃で反応させて、式4-4で表される化合物を得る。
【0035】
3.式4-4で表される化合物を、トリホスゲンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、0℃~室温の温度で中間体Aと反応させて、式4-5で表される化合物を得る。
【0036】
4.式4-5で表される化合物を、室温で、エタノール/水中の水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムの溶液中で反応させて、式4-aで表される目標化合物を得る。
【0037】
合成スキーム5:
【化12】
【0038】
1.式5-1で表される化合物を、NaHまたはKCOの存在下で、ハロゲン化アルキルと反応させて、式5-2で表される化合物を得る。
【0039】
2.式5-2で表される化合物を、トリホスゲンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、0℃~室温の温度で中間体Aと反応させて、式5-3で表される化合物を得る。
【0040】
3.式5-3で表される化合物を、室温で、エタノール/水中の水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムの溶液中で反応させて、式5-aで表される目標化合物を得る。
【0041】
特に明記しない限り、上記合成スキームで使用した基および用語は、一般式I、IIおよびIIIで表される化合物におけるものと同じ意味を有する。
【0042】
上記合成スキームは、本発明の化合物の一部の調製方法の例示にすぎない。当業者であれば、上記合成スキームに基づいて、本発明の化合物を、当分野の技術常識に従って類似の方法によって合成できる。
【0043】
本明細書で「化合物」は、すべての立体異性体、幾何異性体、互変異性体および同位体を含む。
【0044】
本明細書で「化合物」は、不斉であり得、例えば、1個以上の立体異性体を有する。特に明記しない限り、すべての立体異性体は、例えば、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む。不斉炭素原子を含有する化合物は、光学活性の純粋な形態またはラセミ形態で単離できる。光学活性の純粋な形態は、ラセミ混合物から分割できるか、またはキラル物質またはキラル試薬で合成できる。
【0045】
本明細書で「化合物」は、互変異性体をさらに含む。互変異性体は、プロトンの転移を伴う、単結合の隣接した二重結合との交換から誘導される。
【0046】
また、本発明は、中間体または最終化合物におけるすべての同位体の原子も含む。同位体の原子は、原子の同じ番号を有するが、異なる質量数を有するものを含む。例えば、水素の同位体は、重水素およびトリチウムを含む。
【0047】
本発明では、特段の定めのない限り、使用される用語は以下の意味を有する。
【0048】
「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、好ましくはフルオロまたはクロロを意味する。
【0049】
「シアノ」は、-CNを意味する。
【0050】
「ヒドロキシル」は、-OHを意味する。
【0051】
「カルボキシ」は、-COOHを意味する。
【0052】
「アルキル」は、C-C20アルキル基などの炭素原子および水素原子からなる直鎖または分岐状の飽和炭化水素基を意味し、好ましくはC-Cアルキルであり、例えば、メチル、エチル、プロピル(n-プロピルおよびイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、sec-ブチルまたはtert-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルを含む)、n-ヘキシル、および2-メチルヘキシル等である。アルキル基は、1個以上の置換基で置換されていても、置換されていなくてもよく、該置換基としては、アルキル、アルコキシル、シアノ、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、ハロゲン、スルホニル、スルフィニル、およびホスホリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、スピロ[3.4]オクチル、およびビシクロ[3.1.1]ヘキシルなどの炭素単独からなる単環、縮合環、スピロ環または橋かけ環を意味する。
【0054】
「ヘテロシクロアルキル」は、N、OまたはSの1個以上のヘテロ原子を含有する単環または縮合環、典型的には、ピペラジノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニルおよびそれらの誘導体などの、N、OまたはSの1個以上のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルを意味する。
【0055】
「アリール」は、完全に共役したπ-電子系を有し、典型的に6~14個の炭素原子を有する、好ましくは6~12個の炭素原子を有する、最も好ましくは6個の炭素原子を有するすべて炭素の単環または縮合環を意味する。アリール基は、1個以上の置換基で置換されていても、置換されていなくてもよく、該置換基としては、アルキル、アルコキシル、シアノ、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシル、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン、スルホニル、スルフィニル、およびホスホリルが挙げられるが、これらに限定されない。非置換アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
「ヘテロアリール」は、N、O、およびSから選択される1~4個の環原子を含有し、残りの環原子がCであり、完全に共役したπ-電子系を有する5~12個の環原子の単環または縮合環を意味する。該ヘテロアリールとしては、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリル、トリアゾリル、およびテトラヒドロピロリルが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリールは、置換基で置換されていても、置換されていなくてもよく、該置換基としては、アルキル、アルコキシル、アリール、アラルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、カルボニルおよびヘテロ脂環式基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0057】
「尿素」は、式-N(RRb)-C(=O)-NR(式中、Ra、、RおよびRは独立に、水素、アルキル、シクロアルキル、複素環、アリールまたはヘテロアリール等から選択される)で表される基を意味する。
【0058】
「共有結合」は、共有電子対で形成される相互作用を意味する。
【0059】
「治療」は、哺乳類の疾患のいずれの治療も意味し(1)疾患の予防、すなわち、臨床疾患の症状の進行の妨害;(2)疾患の阻害、すなわち、臨床症状の発達の阻害;および(3)疾患の軽減、すなわち、臨床症状の寛解を含む。
【0060】
本発明は、有効成分として上記の化合物またはそれらの医薬上許容可能な塩と、1個以上の医薬上許容可能な担体と、を含む医薬組成物をさらに提供する。
【0061】
本明細書で「医薬組成物」は、本発明の1個以上の化合物またはそれらの塩と、生物学的に活性な化合物の生物(例えば、ヒト)への送達のために当分野である。医薬組成物の目的は、生物への薬の送達を促進することある。
【0062】
「医薬上許容可能な担体」は、物質有効成分と共に投与され、活性成分の投与を促進する物質を意味し、中国国家食品薬品監督管理局によって承認されている、ヒトまたは動物(例えば、家畜)に使用される許容可能な流動促進剤、甘味料、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、調味料、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、崩壊剤、懸濁剤、安定化剤、等張剤、溶媒または乳化剤のいずれも含むがこれらに限定されない。該物質としては、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、糖および種々のタイプのデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油,およびポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0063】
本発明の医薬組成物は、錠剤、丸薬、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、エマルジョン、懸濁液、溶液、座薬、注射、吸入抗原、ゲル、ミクロスフェアおよびエアロゾル等の固体,半固体,液体またはガス状の調製物に製剤化し得る。
【0064】
本発明の医薬組成物は、当分野で周知の方法、例えば、従来の混合法、溶解法、造粒法、糖コーティング丸薬法、粉砕法、乳化法、凍結乾燥法等によって製造できる。
【0065】
本発明における化合物もしくはその医薬上許容可能な塩、またはそれらの医薬組成物の投与経路としては、経口、直腸、経粘膜、腸内、または局所、経皮、吸入、非経口、舌下、膣内、経鼻、眼内、腹腔内、筋肉内、皮下、または静脈内投与が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、投与経路は経口投与である。
【0066】
経口投与では、医薬組成物は、活性化合物と当分野で周知の医薬上許容可能な担体とを混合することによって製剤化できる。これらの担体と共に、化合物は、患者への経口投与用の錠剤、丸薬、トローチ、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、スラリー、懸濁液または同種のものに製剤化できる。例えば、経口投与用の医薬組成物では、以下のようにして錠剤を得ることができる。有効成分を1個以上の固体担体と混合し、必要に応じて生じた混合物を顆粒化し、必要に応じて少量の賦形剤を添加して混合物または顆粒を形成し、錠剤または錠剤コアを形成する。錠剤コアは、任意の腸溶性コーティング材料と組み合わせ得、ヒトなどの生物による吸収により好都合であるコーティング製剤の形態に加工される。
【0067】
本発明は、RORγt受容体阻害剤の調製における前記化合物、またはそれらの医薬上許容可能な塩の適用をさらに提供する。
【0068】
本発明は、RORγt関連疾患の治療または予防用の薬剤の調製における、RORγt受容体阻害剤としての前記化合物、またはそれらの医薬上許容可能な塩またはそれらの医薬組成物の使用をさらに提供する。
【0069】
好ましくは、上述したRORγt阻害剤関連疾患は、多発性硬化症、リウマチ関節炎、コラーゲン誘導関節炎、乾癬、炎症性腸疾患、脳脊髄炎、クローン疾患、喘息、癌および他の炎症関連疾患から選択される。癌は好ましくは前立腺癌である。
【0070】
本発明は、一般式Iで表されるあるクラスのビアリール尿素化合物を提供する。研究は、このクラスの化合物が、RORγtタンパク質受容体を効果的に阻害でき、それによって、Th17細胞の分化を制御でき、IL-17の生産を阻害でき、RORγt-媒介性炎症関連疾患の治療用薬として使用できることを示した。
【発明を実施するための形態】
【0071】
以下の実施形態は、本発明の技術的解決手段をさらに説明するが、本発明の保護の範囲はこれらの実施形態に限定されない。本発明の概念から逸脱しない改変または等価物が本発明の保護の範囲内に入るものとする。
【0072】
本発明で提供される目標化合物の調製方法において、カラムクロマトグラフィーは、Rushan Sun Desiccant 社製シリカゲル(300-300メッシュ)を採用し、薄層クロマトグラフィーは、GF254(0.25mM)を採用し、核磁気共鳴クロマトグラフィー(NMR)は、Varian-400核磁気共鳴装置を採用し、LC/MSは、Agilent Technologi ESI612OLC/MS装置を採用する。
【0073】
加えて、酸化または加水分解の影響を受けやすい材料を伴うすべての操作は、窒素保護下で実施した。特に明記しない限り、本願で使用した開始材料は、さらに精製しなくても直接使用できる市販の材料である。
【実施例
【0074】
実施例1:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素)
【化13】
【0075】
中間体1:2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミンの合成
ステップ1:2-ブロモ-1、3-ジクロロ-5-ニトロベンゼン
2,6-ジクロロ-4-ニトロアニリン(5g,24mmol)、臭化銅(16g,72mmol)およびアセトニトリル(50mL)を一口ビンに添加し、t-ブチル亜硝酸塩(7.46g,72mmol)を氷浴下で撹拌しながら滴下し、その後、得られた混合物の反応を6時間、室温で撹拌しながら行った。反応後、混合物に水(100mL)を添加し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して6.3gの橙色固体を97%の収率で得た。
【0076】
ステップ2:4-ブロモ-3,5-ジクロロアニリン
室温で、2-ブロモ-1、3-ジクロロ-5-ニトロベンゼン(1g,4mmol)、エタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(1mL)、濃塩酸(1mL)、および塩化スズ(3.78g,16mmol)を一口ビンに添加し、その後、50℃に加熱し、反応のために2時間撹拌した。反応後、得られた混合物を室温に冷却し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、混合物に2N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。その後、有機層を混合し、乾燥し、減圧下で濃縮して、粗生成物(0.86g)を96.7%の収率で得た。
【0077】
ステップ3:2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン
4-ブロモ-3,5-ジクロロアニリン(200mg,0.83mmol)、(2-(トリフルオロメトキシ)ベンジル)ボロン酸(342mg,1.66mmol)、トリ-tert-ブチルホスフィンテトラフルオロボレート(96mg,0.33mmol)、Pddba(304mg,0.33mmol)、飽和炭酸ナトリウム(1.245mL,2.49mmol)、および1,4-ジオキサン(4mL)をマイクロ波チューブに添加し、マイクロ波の下で120℃で4時間反応させた。反応後、反応混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、水を添加し、酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、溶媒を減圧下で乾燥させ、シリカゲルカラム(酢酸エチル:石油エーテル=0:100~10:90)で分離し、生成物(黄色固体,136mg)を59.9%の収率で得た。
【0078】
中間体2の合成:(4-(エチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン
ステップ 1: 4-(エチルスルホニル)ベンゾニトリル
4-シアノベンゼン-1-スルホニル塩化物(lg,4.97mmol)、水(15mL)、重炭酸ナトリウム(835mg,9.94mmol)、および亜硫酸ナトリウム(689mg,5.47mmol)をl00mL一口ビンに添加し、反応溶液を撹拌しながら70℃で4時間反応させ、溶媒を減圧下で回転させた。粗生成物をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)で再溶解させ、ヨウ化エチル(1.2mL)を添加し、反応混合物を70℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却した後、水(30mL)を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を混合し、で洗浄し飽和塩溶液、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。その後、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得、粗生成物をシリカゲルカラム(酢酸エチル:石油エーテル=1:4-1:2)で精製して、生成物(黄色固体,630mg)を65.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.04(d,J=8.5Hz,2H),7.89(d,J=8.6Hz,2H),3.16(q,J=7.4Hz,2H),1.30(t,J=7.4Hz,3H).
【0079】
ステップ2:(4-(エチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン
4-(エチルスルホニル)ベンゾニトリル(630mg,3.23mmol)、メタノール(10mL)、およびPd/C(100mg,10%)を25mL一口ビンに添加した。反応溶液を水素雰囲気下で、室温で1時間撹拌し、その後、セライト上で濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(白色固体,500mg)を77.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.86(d,J=8.3Hz,2H),7.53(d,J=8.2Hz,2H),3.99(s,2H),3.10(d,J=7.4Hz,2H),1.27(t,J=7.4Hz,3H).
【0080】
化合物1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素の合成
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(48mg,0.15mmol)、ジクロロメタン(2mL)、およびDIEA(38.7mg,0.3mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(13mg,0.05mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、(4-(エチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン(30mg,0.15mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。得られた混合物にHO(10mL)を添加し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離して、生成物1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,r-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素(白色固体,26mg)を31.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.67-7.65(d,J=8.4Hz,2H),7.56(s,2H),7.54(s,1H),7.49-7.43(m,1H),7.39-7.34(m,4H),7.26-7.22(m,1H),6.08-6.05(t,J=6.0Hz,1H),4.51-4.50(d,J=6.0Hz,2H),3.18-3.13(q,J=7.4Hz,2H),1.31-1.27(t,J=7.4Hz,3H).MS(ESI)m/z:546.7(MH+).
【0081】
実施例2:(1-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素)
【化14】
(4-(エチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン(50mg,0.30mmol)、DCM(2mL)、およびDIEA(77.4mg,0.6mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴条件下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(26mg,0.10mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-ビフェニルアミン(60mg,0.30mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離した1-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素(白色固体,16mg)の生成物を22.8%の収率で得た。H NMR(400MHz、DMSO)δ7.83(d,J=7.9Hz,2H),7.64-7.51(m,7H),7.48(d,J=8.2Hz,2H),7.41(t,J=7.7Hz,2H),7.28(t,J=7.5Hz,1H),6.81(s,1H),4.40(s,2H),3.24(d,J=7.4Hz,2H),1.06(t,J=7.2Hz,3H).MS(ESI)m/z:394.9(MH+).
【0082】
実施例3:(1-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素)
【化15】
ステップ1:2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン
4-クロロ-3-ブロモアニリン(500mg,2.43mmol)、2-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(649mg,3.15mmol)、Pd(dppf)Cl(69mg,0.12mmol)、炭酸カリウム(1.01g,7.29mmol)、およびアセトニトリル/水(4mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加し、窒素で5分間スパージングした後、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱し、その後、生じた混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(溶離液石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)を通して分離し生成物2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(黄色油,610mg)を88.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42-7.35(m,1H),7.36-7.28(m,3H),7.06-7.04(d,J=8.2Hz,1H),6.81-6.80(d,J=1.9Hz,1H),6.64-6.62(d,J=8.2Hz,1H),3.57(s,2H).MS(ESII)m/z:288.0(MH+).
【0083】
ステップ2:1-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホニル)ベンジル)尿素
2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(50mg,0.17mmol)、ジクロロエタン(2mL)、およびDIEA(45mg,0.35mmol)25mL三つ口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(18.6mg,0.06mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。その後、(4-(エチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン(37.8mg,19mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。反応後、HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物1-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4)(エチルチオスルホニル)フェニル)尿素(白色固体,15mg)を16.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.90-7.88(d,J=8.3Hz,2H),7.72(d,J=2.0Hz,1H),7.62-7.60(d,J=8.1Hz,2H)、7.53-7.43(m,1H),7.44-7.36(m,2H),7.37-7.29(m,2H),7.19-7.17(d,J=8.4Hz,1H),4.53(s,2H),3.21-3.17(q,J=7.4Hz,2H),1.23-1.19(t,J=7.4Hz,3H).MS(ESI)m/z:513.1(MH+).
【0084】
実施例4:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[l、1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)尿素)
【化16】
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(87mg,0.27mmol)、DCM(3mL)、およびDIEA(104mg,0.81mmol)25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(27mg,0.09mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、(4-(メチルスルホニル)ベンジル)メチルアミン(59mg,0.27mmol)を添加し、氷浴を30分間続け、その後、反応を一晩室温で置いた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離して、生成物1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)尿素(白色固体,5mg)を3.47%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.73-7.71(d,J=8.2Hz,2H),7.54(s,2H),7.51-7.42(m,2H),7.41-7.33(m,4H),7.27-7.23(m,2H),6.02-5.99(t,J=6.1Hz,1H),4.49-4.48(d,J=5.7Hz,2H),3.09(s,3H).MS(ESI)m/z:531.0(M-1).
【0085】
実施例5:(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[l、1′-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-メチルベンゼンスルホンアミド)
【化17】
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(97mg,0.3mmol)、DCM(10mL)、およびDIEA(77mg,0.6mmol)を50mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.12mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-(アミノメチル)-N-メチルベンゼンスルホンアミド(72mg,0.36mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=100:1~20:1)で分離して、生成物4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-メチルベンゼンスルホンアミド(白色固体,130mg)を79.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ9.20(s,1H),7.74-7.72(d,J=8.2Hz,2H),7.66(s,2H),7.59-7.55(t,J=8.2Hz,1H),7.53-7.43(m,4H),7.44-7.32(m,2H),7.07-7.04(t,J=5.8Hz,1H),4.39-4.38(d,J=5.7Hz,2H),2.38-2.37(d,J=4.8Hz,3H).MS(ESI)m/z:547.8(M+1).
【0086】
実施例6(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[l、1′-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンゼンスルホンアミド)
【化18】
ステップ1:4-シアノベンゼンスルファミド
アンモニア水溶液(13mL,194mmol,28%)を50mL一口ビンに添加し、4-シアノベンゼンスルホニル塩化物(4g,19.4mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、ビン中の反応溶液に滴下して、反応を2時間室温で行った。水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物4-シアノベンゼンスルファミド(白色固体,3.4g)、94の収率でを得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.06(d,J=8.5Hz,2H),7.96(d,J=8.6Hz,2H),7.65(s,2H).MS(ESI)m/z:180.9(M+l).
【0087】
ステップ2:4-(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド
4-シアノベンゼンスルファミド(500mg,2.74mmol)、メタノール(3mL)、テトラヒドロフラン(1mL)、アンモニア水溶液(0.5mL)およびラネーNi(100mg)を20mL一口ビンに添加し、混合物を水素雰囲気下で室温で30分間反応させ、濾過し、真空下で濃縮して、生成物4-(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド(白色固体,420mg)を82.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ7.74(d,J=8.0Hz,2H),7.50(d,J=7.9Hz,2H),7.29(s,2H),3.77(s,2H).MS(ESI m/z:187.0(M-1).
【0088】
ステップ3:4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンゼンスルホンアミド
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(177mg,0.55mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(212mg,1.65mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(58.8mg,0.20mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド(110mg,0.6mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)で分離して、生成物(白色固体,150mg)を47.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.86(d,J=8.3Hz,2H),7.58(s,2H),7.53-7.47(m,3H),7.43-7.36(m,2H),7.28(d,J=7.5Hz,1H),4.47(s,2H).MS(ESI)m/z:531.7(M-1).
【0089】
実施例7:(N-((4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)スルホニル)アセトアミド)
【化19】
4-((3、6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンゼンスルホンアミド(77mg,0.14mmol)、メチレン塩化物(5mL)、無水酢酸(17.5mg,0.17mmol)、およびトリエチルアミン(17.3mg,0.17mmol)を25mL一口ビンに添加して、室温で撹拌しながら2時間反応させ、その後、メチレン塩化物(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウム(10mL)で洗浄した。有機層を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分離して、生成物(白色固体,52mg)を62.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.97(d,J=8.3Hz,2H),7.59(s,2H),7.54(d,J=8.2Hz,2H),7.51(d,J=8.1Hz,1H)、7.45-7.41(m,1H),7.40-7.36(m,1H),7.29(d,J=6.3Hz,1H),4.49(s,2H),1.94(s,3H).MS(ESI m/z:573.5(M-1).
【0090】
実施例8:(N-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド)
【化20】
ステップ1:N-(4-シアノベンジル)メタンスルホンアミド
p-シアノアニリン(2g,16.9mmol)、ピリジン(2.67g,33.8mmol)およびジクロロメタン(10mL)を25mL一口ビンに添加し、塩化メタンスルホニル(2.12g,18.6mmol)を撹拌しながら滴下して、2時間室温で撹拌を続けた。水(50mL)を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して、生成物(白色固体,2.5g)を78.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ10.50(s,1H),7.76(d,J=8.6Hz,2H),7.30(d,J=8.6Hz,2H),3.11(s,3H).
【0091】
ステップ2:N-(4-(アミノメチル)ベンジル)メタンスルホンアミド
N-(4-シアノベンジル)メタンスルホンアミド(100mg,0.51mmol)、メタノール(10mL)、アンモニア水溶液(0.5mL,28%)およびラネーNi(100mg)を25mL一口ビンに添加して、反応する30分間室温で撹拌しながら、得られた混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して、生成物(白色固体,95mg)を93.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ7.25(s,2H),7.12(d,J=7.9Hz,2H),3.14(s,2H),2.89(s,3H).MS(ESI)m/z:198.9(M-1).
【0092】
ステップ3:N-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メタンスルホンアミド
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、N-(4-(アミノメチル)ベンジル)メタンスルホンアミド(74mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,120mg)を70.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.56(s,2H),7.49(t,J=28Hz,1H),7.44-7.35(m,2H),7.35-7.25(m,3H),7.25-7.16(m,2H),4.34(s,2H),2.90(s,3H).MS(ESI)m/z:545.7(M-1).
【0093】
実施例9:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホンイミドイル)ベンジル)尿素)
【化21】
ステップ 1: (4-(エチルスルフィニル)ベンジル)メチルアミン
4-(エチルスルフィニル)ベンゾニトリル(228mg,1.37mmol)、メタノール(10mL)、アンモニア水溶液(0.5mL,28%)およびラネーNi(100mg)を25mL一口ビンに添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、セライトを通して濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(白色固体,200mg)を98.3%の収率で得た。MS(ESI)m/z:184.1(MH+).
【0094】
ステップ2:1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルフィニル)ベンジル)尿素
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(200mg,0.62mmol)、ジクロロメタン/N,N-ジメチルホルムアミド(4mL/2mL)およびDIEA(239mg,1.86mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(65mg,0.22mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、(4-(エチルスルフィニル)ベンジル)メタンアミン(136mg,0.74mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:2-1:1)で分離して、生成物(白色固体,137mg)を41.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.51(s,1H),7.59(s,2H),7.50-7.43(m,1H),7.44-7.30(m,6H),7.27(s,1H),4.49(s,2H),3.01-2.86(m,2H),1.23(t,J=7.4Hz,3H).MS(ESI)m/z:530.7(MH+).
【0095】
ステップ3:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルホンイミド)ベンジル)尿素)
1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(4-(エチルスルフィニル)ベンジル)尿素(140mg,0.25mmol)、トリフルオロアセトアミド(58mg,0.52mmol)、マグネシウムオキシド(42mg,1.04mmol)、ロジウムアセテート(2.8mg,2.5mol%)、ヨードベンゼンテトラアセテート(128mg,0.4mmol)、およびジクロロメタン(10mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で一晩反応させた。混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、その後、メタノール(1mL)および炭酸カリウム(179mg,1.3mmol)を添加し、室温で2時間連続的に撹拌した。真空での濃縮によって溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離し、生成物(白色固体,70mg)を50.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.36(s,1H),7.75(d,J=6.9Hz,2H),7.55(s,2H),7.45(t,J=7.1Hz,1H),7.39-7.28(m,4H),7.22(d,J=6.7Hz,1H),6.68(s,1H),4.44(d,J=4.4Hz,2H),3.20(s,2H),2.77(s,1H),1.25(d,J=7.5Hz,3H).MS(ESI)m/z:545.7(MH+).
【0096】
実施例10:4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド
【化22】
ステップ1:(4-シアノ-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド)
p-シアノ安息香酸(lg,6.8mmol)、塩化チオニル(0.5mL)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(2滴)を25mL一口ビンに添加し、加熱して2時間70℃で反応させ、塩化チオニルを減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリエチルアミン(2.06g,20mmol)、メタンスルホンアミド(770mg,8.2mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。その後、HO(20mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離し、生成物(黄色固体,400mg)を26.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.04(d,J=8.3Hz,2H),7.88(d,J=8.3Hz,2H),3.10(s,3H).MS(ESI)m/z:222.9(M-1).
【0097】
ステップ2:(4-(アミノメチル)-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド)
4-シアノ-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド(400mg,1.79mmol)、メタノール(2mL)、アンモニア水溶液(0.5mL,28%)およびラネーNi(100mg)を25mL一口ビンに添加した。反応混合物を室温で30分間、水素雰囲気下、大気圧で撹拌し、その後、セライトを通して濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(白色固体,360mg)を78.7%の収率で得た。MS(ESI)m/z:226.9(M-1).
【0098】
ステップ3:((4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-(アミノメチル)-N-(メチルスルホニル)ベンズアミド(74mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,70mg)を39.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.88(d,J=8.2Hz,2H),7.59(s,2H),7.55-7.49(m,1H),7.49-7.45(m,2H),7.45-7.36(m,2H),7.29(dd,J=7.6、1.5Hz,1H),4.48(s,2H),3.34(d,J=1.7Hz,3H).MS(ESI)m/z:575.6(MH).
【0099】
実施例11:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-((5-(エチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチル)尿素
【化23】
ステップ1:(5-(エチルチオ)ピリジンカルボニトリル)
5-ブロモ-2-ピリジンカルボニトリル(940mg,5.14mmol)、エタンチオール(505mg,6.01mmol)、炭酸カリウム(981mg,7.11mmol)、およびNMP(10mL)を50mL一口ビンに添加した。得られた混合物を室温で撹拌しながら一晩反応させた。水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物5-(エチルチオ)ピリジンカルボニトリル(900mg)を、100%の収率で得た。MS(ESI)m/z:165.1(MH+).
【0100】
ステップ2:(5-(エチルスルホニル)-2-ピリジンカルボニトリル)
5-(エチルチオ)ピリジンカルボニトリル(800mg,4.88mmol)およびジクロロメタン(20mL)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、mCPBA(1.84g,10.7mmol)を 一部反応混合物に添加し、反応を室温で一晩置いた。反応混合物を2N炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を真空で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1~1:1)に通して、生成物(900mg)を90.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.18(d,J=1.2Hz,1H),8.37(dd,J=8.0、1.8Hz,1H),7.93(d,J=8.0Hz,1H),3.21(q,J=7.4Hz,2H),1.34(t,J=7.4Hz,3H).MS(ESI)m/z:197.1(MH+).
【0101】
ステップ3:((5-(エチルスルホニル)-ピリジン-2-イル)メチルアミン)
5-(エチルスルホニル)2-ピリジンカルボニトリル(200mg,1mmol)、メタノール(10mL)およびPd/C(100mg,10%)を25mL一口ビンに添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、セライトを通して濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(白色固体,110mg)を53.9%の収率で得た。MS(ESI)m/z:201.1(MH+).
【0102】
ステップ4:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(5-(エチルスルホニル)-2-ピリジル)尿素)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌した。その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、(5-(エチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチルアミン(74mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を、分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,70mg)を39.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.27(dd,J=8.3、2.3Hz,1H),7.67(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,2H),7.56-7.47(m,1H),7.46-7.36(m,2H),7。29(dd,J=7.6、1.5Hz,1H),4.64(s,2H),3.28(dd,J=14.7、7.3Hz,2H),1.24(dd,J=10.0、4.8Hz,3H).MS(ESI)m/z:547.7(MH+).
【0103】
実施例12:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-((5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチル)尿素
【化24】
ステップ1:(5-エチルスルホニル-2-ピリジンカルボニトリル)
6-シアノピリジン-3-スルホニル塩化物(1g,4.9mmol)、水(15mL)、重炭酸ナトリウム(823mg,9.8mmol)および亜硫酸ナトリウム(679mg,5.39mmol)を50mL一口ビンに添加した。反応混合物を、一晩反応させるために70℃で撹拌し、溶媒を減圧下で回転して乾燥させた。粗生成物を再びN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)で溶解し、その後、ヨウ化メチル(2.08g,14.7mmol)を添加し、反応混合物を70℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物に水を添加し(30mL)、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(酢酸エチル:石油エーテル=1.4-1.2)で分離し、生成物(白色固体,450mg)を50.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.24(d,J=1.5Hz,1H),8.41(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),7.93(dd,J=8.1,0.6Hz,1H),3.17(s,3H).MS(ESI)m/z:183.1(MH+).
【0104】
ステップ 2: 5-(メチルスルホニル) 2-ピリジンメチルアミン
5-エチルスルホニル-2-ピリジンカルボニトリル(350mg,1.92mmol)、メタノール(2mL)、濃塩酸(5滴)およびPd/C(35mg)を25mL一口ビンに添加した。反応混合物を、水素ガスを導入しながら室温で30分間撹拌し、セライト上で濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(266mg)を74.5%の収率で得た。MS(ESI)m/z:187.1(MH+).
【0105】
ステップ3:(1-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-(5-(メチルスルホニル)-2-ピリジル)尿素)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を、窒素保護の条件下で25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、5-(メチルスルホニル)2-ピリジルメチルアミン(63mg,0.34mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で分離して、生成物(白色固体,94mg)を56.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ9.03(d,J=1.6Hz,1H),8.30(dd,J=8.3、2.3Hz,1H),7.66(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,2H),7.55-7.47(m,1H),7.45-7.35(m,2H),7.28(dd,J=7.6、1.4Hz,1H),4.63(s,2H),3.19(s,3H).MS(ESI)m/z:533.8(MH+).
【0106】
実施例13:(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド
【化25】
【0107】
ステップ1:(6-シアノピリジン-3-スルホニル塩化物)
水(90mL)を500mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、塩化チオニル(17mL)をゆっくりと滴下し、添加後、得られたもの室温で8時間反応させ、その後、塩化銅(66mg,0.67mmol)を添加し、その後、氷浴中に置いた。
【0108】
5-アミノピリジンカルボニトリル(4.99g,41.9mmol)および濃塩酸(50mL)を別の500mL一口ビンBに添加し、撹拌して、氷浴下で10分間冷却し、その後、亜硝酸ナトリウム(4.11g,59.6mmol)の水溶液(25mL)を滴下し、添加後、得られた混合物を、氷浴下で20分間反応させた。
【0109】
一口ビンBの反応混合物を、氷浴下で一口ビンに添加し、添加後、得られた混合物の反応をさらに1時間氷浴下で行い、大量の茶色固体を沈殿させ、濾過し、水(125mL×3)で洗浄し、真空状態下で乾燥して、生成物(茶色固体,3.7g)を43.5%の収率で得た。MS(ESI)m/z:202.9(MH+).
【0110】
ステップ2:(6-シアノ-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド)
6-シアノピリジン-3-スルホニル塩化物(1g,4.9mmol)、テトラヒドロフラン(10mL)、およびエタノール中のメチルアミン(5.35g,49mmol)を25mL一口ビンに添加し、室温で10分間反応させ、得られた混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルカラム分離して、生成物(550mg)を57.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.15(s,1H),(dd,J=8.1,2.1Hz,1H),7.88(d,J=8.1Hz,1H),4.72(s,1H),2.78(d,J=5.2Hz,3H).MS(ESI)m/z:198.1(MH+).
【0111】
ステップ3:(6-(アミノメチル)-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド)
6-シアノ-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド(250mg,1.27mmol)、メタノール(4mL)、濃塩酸(5滴)およびPd/C(25mg,60%in油)を25mL一口ビンに添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、セライト上で濾過し、その後、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、生成物を次のステップに直接使用した。MS(ESI)m/z:202.1(MH+).
【0112】
ステップ4:(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素保護しつつ氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、6-(アミノメチル)-N-メチルピリジン-3-スルホンアミド(74mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=1:2)で分離し、生成物(白色固体,41mg)を29.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.91(d,J=1.8Hz,1H),8.18(dd,J=8.3、2.2Hz,1H),7.61(d,J=9.9Hz,3H),7.51(td,J=8.1,1.6Hz,1H),7.44-7.37(m,2H),7.29(dd,J=7.6、1.4Hz,1H),4.61(s,2H),2.55(d,J=4.9Hz,3H).MS(ESI)m/z:548.8(MH+).
【0113】
実施例14:4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンゾエート
【化26】
ステップ1:(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)メチルベンゾエート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(5mL)およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(33mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-メチルアミノメチルベンゾエート(56mg,0.34mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で分離して、生成物(白色固体,80mg)を50.3%の収率で得た。NMR(400MHz,CDCl)δ7.86(d,J=8.1Hz,2H),7.82(s,1H),7.49-7.41(m,1H),7.39(s,2H),7.36-7.30(m,2H),7.22(d,J=8.1Hz,2H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.06(s,1H),4.36(d,J=4.9Hz,2H),3.88(s,3H).MS(ESI)m/z:512.7(M-1).
【0114】
ステップ2:(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)安息香酸)
4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル)-4-イル]ウレイド)メチル)メチルベンゾエート(80mg,0.16mmol)、水酸化リチウム(19mg,0.48mmol)、エタノール(1mL)および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、2時間室温で反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、その後、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空下で濃縮して、粗生成物を得、粗生成物を分取薄層クロマトグラフィーで何度か分離して、生成物(白色固体,18mg)を24.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.01(d,J=8.2Hz,2H),7.60(s,2H),7.52(t,J=7.0Hz,1H),7.47-7.39(m,4H),7.30(d,J=7.5Hz,1H),4.48(s,2H).MS(ESI)m/z:496.7(M-1).
【0115】
実施例15:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化27】
ステップ1:(メチル4-アミノメチルフェニルアセテート)
P-メチルシアノベンゾエート(200mg,1.14mmol)、メタノール(2mL)、少量のPd/Cおよび2滴の濃塩酸を25mL一口ビンに添加し、撹拌して、大気圧で水素雰囲気下で、室温で3時間反応させた。TLCで反応完了を確認した後、混合物を濾過し、真空下で濃縮して、生成物メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(白色固体,178mg)を74.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.22(s,2H),7.44(d,J=8.1Hz,2H),7.30(d,J=8.1Hz,2H),3.98(s,2H),3.71(s,2H),3.61(s,3H).MS(ESI)m/z:180.1(M+1).
【0116】
ステップ2:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(40mg,0.12mmol)、DCM(3mL)、およびDIEA(31mg,0.24mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(15mg,0.05mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-アミノメチルフェニル酢酸メチルエステル(27mg,0.15mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(白色固体,25mg)を38.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.60(s,1H),7.48-7.42(t,J=7.1Hz,1H),7.42(s,2H),7.39-7.31(m,2H),7.24-7.22(d,J=6.5Hz,1H),7.20-7.11(m,4H),5.66(s,1H),4.27-4.25(d,J=52Hz,2H),3.71(s,3H),3.63(s,2H),1.87(s,1H).MS(ESI)m/z:527.1(MH+).
【0117】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(25mg,0.047mmol)、水酸化ナトリウム(5.7mg,0.14mmol)、エタノール(2mL)および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで反応の完了を確認した後、反応混合物を2N塩酸でpH3に調整した。混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,18mg)を75.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.59(s,2H),7.54-7.51(t,J=7.1Hz,1H),7.44-7.39(m,2H),7.33-7.25(m,5H),4.39(s,2H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:513.1(MH+).
【0118】
実施例16:2-(4-((3-(2-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化28】
ステップ1:(3-クロロ-5-シアノ-2-ブロモベンゼン)
2-アミノ-3-クロロ-5-ニトロベンゾニトリル(3g,15mmol)、臭化銅(4g,18mmol)およびアセトニトリル(50mL)を25mL一口ビンに添加した。得られた混合物を氷浴下で5分間撹拌した後、亜硝酸n-ペンチル(6.76g,57.8mmol)を量りとり、アセトニトリル(20mL)に添加し、氷浴下で混合物に滴下し、その後、反応を氷浴下で30分間続けた。反応混合物を室温に自然に温め、一晩反応させた。水(100mL)を添加し、反応混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、水(100mL)で洗浄し、飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、粗生成物を得た。その後、粗生成物をシリカゲルカラムで分離して、生成物3-クロロ-5-シアノ-2-ブロモベンゼン(黄色固体,2.3g)を58.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.52(d,J=2.4Hz,1H),8.41(d,J=2.4Hz,1H).
【0119】
ステップ 2: 6-クロロ-4-ニトロ-2’(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニリル]-2-カルボニトリル
2-ブロモ-3-クロロ-5-ニトロベンゾニトリル(300mg,1.15mmol)、2-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(355mg,1.72mmol)、Pd(dba)(11mg,0.012mmol)、トリ-tert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(10mg,0.033mmol)、リン酸カリウム三水和物(897mg,3.45mmol)および1,4-ジオキサン/HO(10mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間100℃に加熱し、生じた混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=30:1)で分離して、生成物6-クロロ-4-ニトロ-2’(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニリル]-2-カルボニトリル(黄色固体,270mg)を68.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCI)δ8.59-8.58(d,J=2.1Hz,1H),8.54-8.53(d,J=2.1Hz,1H),7.65-7.62(t,J=7.1Hz,1H),7.55-7.45(m,2H),7.37-7.35(d,J=7.5Hz,1H).
【0120】
ステップ3:(4-アミノ-6-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1-ビフェニリル]-2-カルボニトリル)
6-クロロ-4-ニトロ-2’(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニリル]-2-カルボニトリル(265mg,0.77mmol)、塩化スズ二水和物(524mg,2.31mmol)、エタノール(20mL)、および濃塩酸(2mL)を25mL一口ビンに添加し、加熱して、3時間60℃で反応させた。TLCで反応の完了を確認した後、混合物を室温に冷却し、2N水素水酸化物溶液を添加して、そのpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(30mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物4-アミノ-6-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1-ビフェニリル]-2-カルボニトリル(白色固体,240mg)を99.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.51-7.48(t,J=7.0Hz,1H),7.43-7.36(m,2H),7.34-7.33(d,J=6.3Hz,1H),6.99(d,J=2.3Hz,1H),6.92(d,J=2.3Hz,1H),2.96(s,2H).
【0121】
ステップ4:(2-(4-((3-(2-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート)
4-アミノ-6-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1-ビフェニリル]-2-カルボニトリル(80mg,0.26mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(67mg,0.52mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(29.7mg,0.10mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(50mg,0.28mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(白色固体,38mg)を28.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.87-7.78(m,2H),7.54-7.47(m,2H),7.41-7.37(t,J=7.2Hz,2H),7.31-7.29(d,J=6.5Hz,1H),7.21-7.16(m,4H),5.70(s,1H),4.29-4.28(d,J=Hz,2H),3.67(s,3H),3.62(s,2H).MS(ESI)m/z:518.2(MH+).
【0122】
ステップ5:(2-(4-((3-(2-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(38mg,0.014mmol)、水酸化リチウム一水和物(9.2mg,0.22mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2-クロロ-6-シアノ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,27mg)を72.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.93-7.92(d,J=2.1Hz,1H),7.87-7.86(d,J=2.1Hz,1H),7.61-6.57(t,J=11.1、4.6Hz,1H),7.51-7.44(m,2H),7.43-7.38(m,1H),7.32-7.26(m,3H),7.25-7.23(d,J=11.0Hz,1H),4.39(s,2H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:5O4.1(MH+).
【0123】
実施例17:2-(4-((3-(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化29】
ステップ1:(2-ブロモ-1-クロロ-3-メチル-5-ニトロベンゼン)
2-クロロ-6-メチル-4-ニトロアニリン(500mg,2.68mmol)、臭化銅(718mg,3.22mmol)、およびアセトニトリル(8mL)を25mL三つ口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌した。亜硝酸tert-ブチル(470mg,4.02mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、その後、三つ口ビンに滴下し、混合物を室温に温め、一晩反応させた。HO(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(20mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、生成物2-ブロモ-1-クロロ-3-メチル-5-ニトロベンゼン(黄色固体,650mg)を96.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.17(s,1H),8.01(s,1H),2.57(s,3H).
【0124】
ステップ2:4-ブロモ-3-クロロ-5-メチルアニリン
2-ブロモ-1-クロロ-3-メチル-5-ニトロベンゼン(640mg,2.56mmol)、塩化スズ二水和物(2.25g,10mmol)、濃塩酸(0.5mL)、エタノール(10mL)およびテトラヒドロフラン(4mL)を25mL一口ビンに添加し、加熱して、60℃で撹拌しながら2時間反応させ、その後、自然に室温に冷却した。その後、水(30mL)および20%塩化ナトリウム(50mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、生成物4-ブロモ-3-クロロ-5-メチルアニリン(黄色固体,540mg)を95.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ6.65(d,J=2.3Hz,1H),6.47(s,1H),3.65(s,2H),2.34(s,3H).MS(ESI)m/z:220.0(MH+).
【0125】
ステップ3:(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン)
4-ブロモ-3-クロロ-5-メチルアニリン(500mg,2.3mmol)、2-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(710mg,3.5mmol)、Pd(dba)(210mg,0.23mmol)、tert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(200mg,0.7mmol)、炭酸ナトリウム(730mg,6.9mmol)、および1,4-ジオキサン/水(10mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で3時間100℃に加熱し、飽和塩化アンモニウム(50mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=20:1~10:1)で分離して、生成物2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(黄色固体,190mg)を27.8%の収率で得た。MS(ESI)m/z:302.1(MH+).MS(ESI)m/z:220.0(MH+).
【0126】
ステップ4:(2-(4-((3-(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)エチルアセテート)
2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(30mg,0.1mmol)DCM(1mL)およびDIEA(26mg,0.2mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(12mg,0.04mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(22mg,0.12mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)エチルアセテート(白色固体,31mg)を62.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.45-7.38(m,1H),7.38-7.30(m,3H),7.22-7.11(m,6H),5.65(s,1H),4.28(s,2H),3.68(s,3H),3.60(s,2H),1.95(s,3H).MS(ESI)m/z:5O7.2(MH+).
【0127】
ステップ5:(2-(4-((3-(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(30mg,0.059mmol)、水酸化ナトリウム(7.1mg,0.177mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2-クロロ-6-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,23mg)を79.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.55(s,1H),7.51-7.47(t,J=1.6、6.4Hz,1H),7.43-7.38(m,2H),7.33-7.22(m,5H),7.19(s,1H),4.39(s,2H),3.59(s,2H),2.00(s,3H).MS(ESI)m/z:493.1(MH+).
【0128】
実施例18:2-(4-((3-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[l、l’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化30】
ステップ1:2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン
4-クロロ-3-ブロモアニリン(500mg,2.43mmol)、2-トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(649mg,3.15mmol)、Pd(dppf)Cl(69mg,0.12mmol)、炭酸カリウム(1.0lg,7.29mmol)、およびアセトニトリル/水(4mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱し、飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)で分離して、生成物2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(黄色油,610mg)を88.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.42-7.35(m,1H),7.36-7.28(m,3H),7.06-7.04(d,J=8.2Hz,1H),6.81-6.80(d,J=1.9Hz,1H),6.64-6.62(d,J=8.2Hz,1H),3.57(s,2H).MS(ESI)m/z:288.0(MH+)
【0129】
ステップ2:(2-(4-((3-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート)
2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.34mmol)、ジクロロメタン(4mL)、およびDIEA(129mg,1mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.12mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(73mg,0.34mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分離して、生成物2-(4-((3-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(白色固体,31mg)を18.1%の収率で得た。MS(ESI)m/z:493.1(MH+).
【0130】
ステップ3:(2-(4-((3-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3-(2-クロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル)-4-urela)メチル)ベンジル)メチルアセテート(30mg,0.06mmol)、水酸化ナトリウム(7.3mg,0.18mmol)、エタノール(2mL)および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,23mg)を79.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.71-7.70(d,J=1.9Hz,1H),7.50-7.47(t,J=7.6、1H),7.42-7.36(m,3H),7.35-7.23(m,6H),7.18-7.16(d,J=8.4Hz,1H),4.40(s,2H),3.60(s,2H).MS(ESI)m/z:479.1(MH+).
【0131】
実施例19:2-(4-((3-(2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化31】
ステップ1:(2,6-ジフルオロ-2’-トリフルオロメトキシ-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン)
4-ブロモ-3,5-ジフルオロアニリン(500mg,2.4mmol)、2-トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(590mg,2.9mmol)、Pd(dppf)Cl(98mg,0.12mmol)、炭酸セシウム(2.35g,7.2mmol)およびアセトニトリル/水(10mL/lmL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で1時間100℃に加熱し、飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=50:1)で分離して、生成物2,6-ジフルオロ-2’-トリフルオロメトキシ-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(黄色油,460mg)を66.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.47-7.28(m,4H),6.29-6.27(d,J=9.1Hz,2H),3.67(s,2H).MS(ESI)m/z:290.1(MH+).
【0132】
ステップ2:(2-(4-((3-(2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート)
2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(20mg,0.069mmol)、DCM(1mL)、およびDIEA(18mg,0.03mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(10mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(16mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(白色固体,7mg)を20.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49-7.37(m,2H),7.38-7.30(m,3H),7.21-7.13(m,4H),7.02-7.00(d,J=9.4Hz,2H),5.46-5.43(t,J=5.2Hz,1H),4.28(d,J=53Hz,2H),3.70(s,3H),3.63(s,2H).MS(ESI)m/z:495.2(MH+).
【0133】
ステップ3:2-(4-((3-(2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル))ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
2-(4-((3-2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(7mg,0.014mmol)、水酸化ナトリウム(17mg,0.042mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を100mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジフルオロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル))ウレイド)メチル)フェニル)酢酸(白色固体,5mg)を73.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58-7.47(m,1H),7.37(m,3H),7.29(q,J=10.6、4H),7.17(d,J=9.9Hz,2H),4.39(s,2H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:481.2(MH+).
【0134】
実施例20:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸)
【化32】
ステップ1:(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン)
4-ブロモ-3,5-ジクロロアニリン(500mg,2.07mmol)、2-ジフルオロメトキシベンゼンホウ酸塩(672mg,2.49mmol)、Pd(dba)(378mg,0.4mmol)、トリ-tert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(180mg,0.62mmol)、炭酸セシウム(2.02g,6.01mmol)、および1,4-ジオキサン/水(13mL/2mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で3時間100℃に加熱し、飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)で分離して、生成物2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(黄色油,140mg)を15.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.44-7.40(t,J=6.8Hz,1H),7.31-7.27(t,J=8Hz,1H),7.25-7.20(m,2H),6.72(s,2H),6.55-6.18(t,J=74.1Hz,1H),3.86(s,2H).
【0135】
ステップ2:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(50mg,0.11mmol)、ジクロロメタン(2mL)およびDIEA(63mg,0.49mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(19.5mg,0.066mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(35mg,0.197mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(黄色油,33mg)を49.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.68(s,1H),7.44-7.40(t,J=7.8Hz,1H),7.35(s,2H),7.30-7.26(t,J=8.0Hz,1H),7.24-7.21(d,J=8.2Hz,1H),7.20-7.08(m,5H),6.53-6.18(t,J=74.0Hz,1H),5.77(d,J=5.1Hz,1H),4.24-4.22(d,J=5.3Hz,2H),3.68(s,3H),3.60(s,2H).MS(ESI)m/z:509.1(MH+).
【0136】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1、-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(33mg,0.065mmol)、水酸化ナトリウム(7.78mg,0.19mmol)、エタノール(2mL)、および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸(白色固体,30mg)を90.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.57(s,2H),7.44(t,J=7.2Hz,1H),7.31-7.25(m,5H),7.24-7.20(t,J=8.0Hz,2H),6.85-6.8(t,J=73.9Hz,1H),4.38(s,2H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:495.1(MH+).
【0137】
実施例21:2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化33】
ステップ1:(2-(2-(ジフルオロメトキシ)ベンジル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン)
2-ジフルオロメトキシブロモベンゼン(2g,9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.6g,18mmol)、酢酸カリウム(3.62g,36mmol)、Pd(dppf)Cl(73mg,0.09mmol)、および1,4-ジオキサン(100mL)を100mL三つ口ビンに添加し、120℃に加熱し、一晩撹拌しながら反応させた。混合物を室温に冷却し、水を添加し(50mL)、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=50:1)で分離し、生成物2-(2-(ジフルオロメトキシ)ベンジル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(橙色固体,2.1g)を86.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.76-7.75(d,J=6.3Hz,1H),7.43(t,J=6.9Hz,1H),7.26-7.22(d,J=7.2Hz,1H),7.15(d,J=8.2Hz,1H),6.52(t,J=75.5Hz,1H),1.35(s,12H).
【0138】
ステップ2:(4-ブロモ-3,5-ジメチルアニリン)
3,5-ジメチルアニリン(2g,16.5mmol)、およびアセトニトリル(80mL)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、NBS(3.94g,21.6mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、一口ビンに滴下し、添加後、2時間氷浴下で反応させた。反応後、水(50mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を混合し、真空下で濃縮して、溶媒を除去し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1)で分離して、生成物4-ブロモ-3,5-ジメチルアニリン(白色固体,2.3g)を69.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ6.44(s,2H),3.45(s,2H),2.31(s,6H).MS(ESI)m/z:200.1(MH+).
【0139】
ステップ3:(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ジビフェニル]-4-アミン)
4-ブロモ-3,5-ジメチルアニリン(293mg,1.46mmol)、2-ジフルオロメトキシベンゼンホウ酸塩(330mg,1.2mmol)、Pd(dba)(110mg,0.12mmol)、tert-ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(104mg,0.36mmol)、炭酸セシウム(1.17g,3.6mmol)および1,4-ジオキサン/水(4mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で3時間100℃に加熱した。混合物thenを飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1)で分離して、生成物2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ジビフェニル]-4-アミン(黄色油,62mg)を15.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.3、7-7.33(t,J=1.6、1H),7.30-7.21(m,2H),7.17(dd、7=7.3、1.1Hz,1H),6.48(s,2H),6.45-6.07(t,J=74.6Hz,1H),3.50(s,2H),1.95(s,6H).MS(ESI)m/z:264.1(MH+).
【0140】
ステップ4:(2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート)
2,6-ジメチル-2’-(ジフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(30mg,0.11mmol)、DCM(2mL)、およびDIEA(28mg,0.22mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(13mg,0.044mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(25mg,0.14mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(黄色油,43mg)を81.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.37-7.35(t,J=7.6Hz,1H),7.27-7.19(m,7H),7.10-7.08(d,J=7.3Hz,1H),7.01(s,1H),6.44-6.07(t,J=74.2Hz,1H),5.55(d,J=5.4Hz,1H),4.37-4.35(d,J=5.4Hz,2H),3.68(s,3H),3.61(s,2H),1.94(s,6H).MS(ESI)m/z:469.2(MH+).
【0141】
ステップ5:(2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸)
2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(43mg,0.092mmol)、水酸化ナトリウム(11mg,0.28mmol)、エタノール(3mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加して、室温で1時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2’-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジメチル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸(白色固体,36mg)を84.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.42-7.39(t,J=7.0Hz,1H),7.34-7.23(m,6H),7.13-7.12(m,3H),6.79-6.42(t,J=74.4Hz,2H),4.38(s,2H),3.59(s,2H),1.95(s,6H).MS(ESI)m/z:455.2(MH+).
【0142】
実施例22:2-(4-((3-(2-(l-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸および2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化34】
ステップ1:(1-ブロモ-2-クロロ-4ニトロベンゼン)
2-クロロ-4-ニトロアニリン(5g,28.9mmol)、臭化銅(7.73g,34.7mmol)、およびアセトニトリル(80mL)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、亜硝酸n-ペンチル(6.76g,57.8mmol)を量りとり、アセトニトリル(20mL)に添加した。その後、得られた混合物を氷浴下で反応溶液に滴下し、その後、氷浴下で30分間反応させた。反応混合物を自然に室温に温め、一晩反応させた。水(100mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、水(100mL)で洗浄し、飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、生成物1-ブロモ-2-クロロ-4ニトロベンゼン(黄色固体,5.68g)を82.9%の収率で得た。
【0143】
ステップ2:(2-クロロ-4-ニトロ-2’-トリフルオロメトキシ-1,1’-ビフェニル)
1-ブロモ-2-クロロ-4-ニトロベンゼン(1g,0.42mmol)、2-トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(1.05g,0.51mmol)、Pd(dppf)Cl(160mg,0.02mmol)、炭酸セシウム(2.77g,1.26mmol)、およびCHCN/HO(12mL/3mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱した。酢酸エチル(20mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥した。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=30:1)で分離して、生成物2-クロロ-4-ニトロ-2’-トリフルオロメトキシ-1,1’-ビフェニル(黄色油,1.47g)を99.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.38-8.37(d,J=2.1Hz,1H),8.21-8.18(dd,J=8.4、2.2Hz,1H),7.56-7.47(m,2H),7.45-7.39(m,2H),7.37-7.30(m,1H).
【0144】
ステップ3:(4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン)
2-クロロ-4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-1,1’-ビフェニル(500mg,1.55mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(800mg,4.65mmol)、Pd(dba)(115mg,0.13mmol)、酢酸カリウム(465mg,4.65mmol)、x-phos(240mg,0.5mmol)および1,4-ジオキサン(15mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱した。その後、酢酸エチル(20mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=6:1)で分離して、生成物4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(黄色油,130mg)を20.2%の収率で得た。
【0145】
ステップ4:(1-メチル-4-(4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1H-ピラゾールおよび1-メチル-4-(4’-ニトロ-6-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1H-ピラゾール)
4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(100mg,0.2mmol)、4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール(47mg,0.29mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (22mg,0.014mmol)、炭酸ナトリウム(80mg,0.75mmol)、および1,4-ジオキサン/H2O(4mL/1mL)をマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間90℃に加熱し、生じた混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)で洗浄し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して2組の黄色油(それぞれ15mgおよび20mg)を得た。
【0146】
ステップ5:(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミンおよび2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン)
1-メチル-4-(4-ニトロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1H-ピラゾール(15mg,0.04mmol)、塩化スズ一水和物(37mg,0.16mmol)、エタノール(2mL)、および濃塩酸(0.25mL)を25mL一口ビンに添加し、70℃で加熱して、3時間反応させた。反応の完了をTLCで確認した後、混合物を室温に冷却し、2N塩化水素溶液(10mL)添加し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(30mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(白色固体,12.5mg)を得た。
【0147】
1-メチル-4-(4’-ニトロ-6-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)-1H-ピラゾール(20mg,0.05mmol)、塩化スズ一水和物(37mg,0.16mmol)、エタノール(2mL)、および濃塩酸(0.25mL)を25mL一口ビンに添加し、70℃で加熱して、3時間反応させた。反応の完了をTLCで確認した後、混合物を室温に冷却し、2N塩化水素溶液(10mL)を添加し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(30mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(白色固体,16mg)を得た。
【0148】
ステップ6:(2-(4-((3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテートおよび2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート)
2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(12.5mg,0.037mmol)、DCM(2mL)、およびDIEA(9.5mg,0.074mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(4.4mg,0.015mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(7.39mg,0.04mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(白色固体,12mg)を60.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.47(s,1H),7.39-7.28(m,2H),7.25-7.16(m,7H),7.17-7.09(m,2H),7.04(s,1H),6.89(s,1H),5.64(s,1H),4.33(s,2H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),3.58(s,2H).MS(ESI)m/z:539.2(MH+).
【0149】
2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-フェニル]-4-アミン(16mg,0.048mmol)、DCM(2mL)、およびDIEA(13mg,0.096mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(5.7mg,0.019mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(9.46mg,0.053mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(黄色固体,10mg)を38.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46-7.28(m,4H),7.25-7.12(m,6H),7.11-7.01(m,3H),6.78(s,1H),5.47(s,1H),4.38(s,2H),3.69(s,3H),3.68(s,3H)3.61(s,2H).MS(ESI)m/z:539.2(MH+).
【0150】
ステップ7:(2-(4-((3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル))ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸および2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(12mg,0.022mmol)、水酸化ナトリウム(1.92mg,0.04mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル))ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,10mg)を85.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.61-7.60(d,J=2.0Hz,1H),7.43-7.42(d,J=6.1Hz,1H),7.39-7.33(m,1H),7.32-7.25(m,6H),7.23-7.22(d,J=4.7Hz,2H),7.15-7.13(d,J=8.4Hz,1H),6.97(s,1H),4.40(s,2H),3.75(s,3H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:525.2(MH+).
【0151】
2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(10mg,0.018mmol)、水酸化ナトリウム(1.92mg,0.04mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2’-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,5mg)を51.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.61(d,J=1.9Hz,1H),7.45-7.42(t,J=10.9、4.6Hz,1H),7.37-7.33(t,J=7.5Hz,1H),7.32-7.25(m,7H),7.22(s,1H),7.15-7.14(d,J=8.3Hz,1H),6.97(s,1H),4.39(s,2H),3.73(s,3H),3.57(s,2H).MS(ESI)m/z:525.2(MH+).
【0152】
実施例23:2-(4-((3-([1,1′-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化35】
ステップ1:(メチル4-アミノメチルフェニルアセテート)
p-メチルシアノベンゾエート(200mg,1.14mmol)、メタノール(2mL)、少量のPd/C、および2滴の濃塩酸を水素雰囲気下で大気圧で25mL一口ビンに添加し、撹拌して、室温で3時間反応させた。反応の完了をTLCで確認した後、混合物を濾過し、真空下で濃縮して、生成物メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(白色固体,178mg)を74.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.22(s,2H),7.44(d,J=8.1Hz,2H),7.30(d,J=8.1Hz,2H),3.98(s,2H),3.71(s,2H),3.61(s,3H).MS(ESI)m/z:180.1(MH+).
【0153】
ステップ2:(2-(4-((3([1,1’-ビフェニル-4-イル]ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート)
4-(アミノメチル)メチルフェニルアセテート(76mg,0.45mmol)、ジクロロメタン(2mL)、およびDIEA(116mg,0.90mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(44mg,0.15mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、4-ビフェニルアミン(80mg,0.45mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して、生成物2-(4-((3([1,1’-ビフェニル-4-イル]ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(白色固体,60mg)を37.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55-7.50(m,3H),7.45-7.39(m,2H),7.37-7.30(m,2H),7.27-7.25(m,2H),7.22-7.20(m,3H),4.40(s,2H),3.68(s,3H),3.61-3.60(d,J=2.6Hz,2H).MS(ESI)m/z:374.9(MH+).
【0154】
ステップ3:(2-(4-((3([1,1’-ビフェニル-4-イル]ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸)
2-(4-((3([1,1’-ビフェニル-4-イル)ウレイド)メチル)ベンジル)メチルアセテート(60mg,0.16mmol)、水酸化ナトリウム(19mg0.48mmol)、エタノール(2mL)、およびHO(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3([1,1’-ビフェニル-4-イル]ウレイド)メチル)ベンジル)酢酸(白色固体,40mg)を87.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ8.68(s,1H),7.60-7.58(d,J=7.2Hz,2H),7.54-7.52(d,J=8.8Hz,2H),7.49-7.47(d,J=8.8Hz,2H),7.42-7.48(t,J=7.7Hz,2H),7.29-7.27(t,J=7.3Hz,1H),7.25-7.21(q,J=6.3Hz,3H),7.17(s,1H),6.64(s,1H),4.27(d,J=5.8Hz,2H),4.18(d,J=4.8Hz,1H),3.52(s,2H).MS(ESI)m/z:361.0(MH+).
【0155】
実施例24:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1、l’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)プロパン酸
【化36】
ステップ1:(メチル2-(4-シアノベンジル)イソプロパノエート)
メチルp-シアノフェニルアセテート(300mg,0.86mmol)、およびテトラヒドロフラン(2mL)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、NaH(81mg,1.02mmol,60%)を添加し、反応を氷浴下で10分間続けた。その後、ヨードメタン(243mg,0.86mmol)を添加し、反応を撹拌しながら1時間続け、反応の完了後、反応を水で消滅させた。反応混合物をpH3に2M塩酸溶液で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、その後、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラム(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)に通して、生成物(白色油,190mg)を58.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.62(d,J=8.3Hz,2H),7.41(d,J=8.1Hz,2H),3.78(q,J=7.1Hz,1H),3.67(s,3H),1.51(d,J=7.2Hz,3H).MS(ES)m/z:190.0(MH+).
【0156】
ステップ2:(2-(4-アミノメチルベンジル)メチルイソプロピレート)
2-(4-シアノベンジル)プロピオン酸メチルエステル(190mg,1.0mmol)、メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(2mL)、アンモニア水溶液(0.5mL,28%)およびラネーNi(100mg)を25mL一口ビンに添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌し、セライト上で濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、無水固体生成物(140mg)を72.9%の収率で得た。MS(ES)m/z:194.1(MH+).
【0157】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルイソプロピレート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、2-(4-アミノメチルベンジル)メチルイソプロピレート(71mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,65mg)を38.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.99(d,J=5.7Hz,1H),7.48-7.41(m,1H),7.41(s,2H),7.33(t,J=7.6Hz,2H),7.21-7.10(m,5H),6.11-6.01(m,1H),4.26(d,J=5.6Hz,2H),3.69(d,J=7.2Hz,1H),3.61(s,3H),1.44(d,J=7.2Hz,3H).MS(ES)m/z:540.7(MH+).
【0158】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)イソプロピル酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルイソプロピレート(65mg,0.12mmol)、水酸化リチウム一水和物(15mg,0.36mmol)、エタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,35mg)、56.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58(s,2H),7.50(td,J=8.1,1.4Hz,1H),7.43-7.35(m,2H),7.31-7.23(m,5H),4.37(s,2H),3.69(q,J=7.1Hz,1H),1.43(d,J=7.1Hz,3H)を得た。MS(ES)m/z:526.8(MH+).
【0159】
実施例25:2-(4-((3-(2、6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸
【化37】
ステップ1:(2-(4-シアノベンジル)-2,2-エチルジフルオロアセテート)
4-ヨードベンゾニトリル(940mg,4.21mmol)、DMSO(10mL)、2-ブロモ-2,2-エチルジフルオロアセテート(940mg,4.63mmol)、および銅粉末(539mg)を25mL一口ビンに添加し、加熱して、65℃で18時間反応させ、室温に冷却した。その後、水(40mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、真空下で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エステル=200:1)で分離して、生成物2-(4-シアノベンジル)-2,2-エチルジフルオロアセテート(無水液体、670mg)を70.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.75(q,J=8.5Hz,4H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),1.3O(t,J=7.1Hz,3H).
【0160】
ステップ2:(2-(4-(アミノメチル)フェニル)-2,2-エチルジフルオロアセテート)
少量のラネーNi、2-(4-シアノベンジル)-2,2-エチルジフルオロアセテート(200mg)、無水エタノール(4mL)、およびジエチルエーテル中の塩酸溶液(0.5mL)を25mL一口ビンに添加した。水素ガスを導入して、混合物を室温で10分間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をセライトで濾過し、真空下で濃縮し、粗生成物をカラム(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で分離して、生成物2-(4-(アミノメチル)フェニル)-2,2-エチルジフルオロアセテート(橙色固体,100mg)を49.2%の収率で得た。MS(ESI)m/z:230.1(MH+).
【0161】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-クロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2,2-エチルジフルオロアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を30分間氷浴下で続け、その後、2-(4-(アミノメチル)フェニル)-2,2-エチルジフルオロアセテート(85mg,0.37mmol)をDMF(1mL)に溶解し、添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,30mg)を16.8%の収率で得た。HNMR(400MHz,CDCl)δ7.82(s,1H),7.50(d,J=7.9Hz,2H),7.46(s,2H),7.45-7.40(m,1H),7.36-7.28(m,5H),7.20(d,J=7.0Hz,1H),6.09(s,1H),4.38(d,J=5.1Hz,2H),4.25(q,J=7.1Hz,2H),1.29-1.25(m,4H).MS(ESI)m/z:574.7(M-1).
【0162】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-クロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸)
2-(4-((3-(2,6-クロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2,2-エチルジフルオロアセテート(30mg,0.035mmol)、水酸化リチウム(4.27mg,0.1mmol)、エタノール(2mL)、および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2,6-クロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2,2-ジフルオロ酢酸(白色固体,25mg)を71.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.62-7.55(m,4H),7.55-7.49(m,1H),7.49-7.43(m,3H),7.40(t,J=7.6Hz,2H),7.30(t,J=10.1Hz,1H),4.46(s,2H).MS(ESI)m/z:548.8(MH+).
【0163】
実施例26:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシ)酢酸
【化38】
ステップ1:(2-(4-シアノフェノキシル)メチルアセテート)
4-シアノフェノール(1.32g,11mmol)、2-メチルブロモアセテート(2g,13mmol)、炭酸カリウム(4.15g,33mmol)、およびアセトニトリル(25mL)を50mL一口ビンに一つずつ添加し、加熱して、70℃で1.5時間反応させた。反応の完了後、反応混合物を冷却し、濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物2-(4-シアノフェノキシル)メチルアセテート(白色固体,2.28g)、100の収率で得た。HNMR(400MHz,CDCl)δ7.62-7.60(d,J=8.9Hz,2H),6.97-6.96(d,J=8.9Hz,2H),4.69(s,2H),3.82(s,3H).
【0164】
ステップ2:(2-(4-(アミノメチル)フェノキシル)メチルアセテート)
2-(4-シアノフェノキシル)メチルアセテート(500mg,2.62mmol)、メタノール(10mL)、および濃塩酸(1mL)を25mL一口ビンに添加し、その後、Pd/C(50mg)を添加した。得られた混合物を、水素環境下で、室温、大気圧で2時間反応させ、セライト上で濾過し、その後、濾液を真空で濃縮して、生成物2-(4-(アミノメチル)フェノキシル)メチルアセテート(黄色固体,560mg)を92.7%の収率で得た。HNMR(400MHz,DMSO)δ8.28(s,3H),7.42-7.40(d,J=8.5Hz,2H),6.98-6.96(d,J=8.6Hz,2H),4.83(s,2H),3.94(s,2H),3.69(s,3H).
【0165】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシル)エチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(60mg,0.1mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(72mg,0.56mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(22mg,0.074mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、2-(4-(アミノメチル)フェノキシル)メチルアセテート(44mg,0.20mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシル)エチルアセテート(白色固体,38mg)を37.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.76(s,1H),7.49-7.37(m,3H),7.38-7.30(m,2H),7.21-7.19(d,J=6.6Hz,1H),7.10-7.07(d,J=8.4Hz,2H),6.75-6.73(d,J=8.5Hz,2H),5.89(s,1H),4.58(s,2H),4.22(d,J=3.6Hz,2H),3.78(s,3H).MS(ESI)m/z:541.0(M-1).
【0166】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシル)酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシル)エチルアセテート(38mg,0.07mmol)、水酸化リチウム(8.8mg,0.21mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を真空で濃縮して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェノキシル)酢酸(白色固体,34mg)を91.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58(s,2H),7.52(t,J=7.1Hz,1H),7.41(dd,J=15.3、7.8Hz,2H),7.28(t,J=7.1Hz,3H),6.95-6.87(m,2H),4.67(d,J=22.3Hz,2H),4.33(s,2H),3.77(s,1H).MS(ESI)m/z:529.0(M-1).
【0167】
実施例27:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-メチルウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化39】
ステップ1:(2,6-ジクロロ-N-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、テトラヒドロフラン(1mL)、パラホルムアルデヒド(17mg,0.45mmol)および酢酸(2滴)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間撹拌し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(30mg,0.9mmol)を添加し、反応を室温で一晩続けた。反応の完了後、HO(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(30mL)で洗浄し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、粗生成物を、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)に通して、生成物2,6-ジクロロ-N-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(白色油,45mg)を、26.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.47-7.40(m,1H),7.39-7.32(m,2H),7.31-7.27(m,1H),6.63(s,2H),2.85(s,3H)を得た。MS(ESI)m/z:336.0(MH+).
【0168】
ステップ2:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-メチルウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-N-メチル-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(45mg,0.14mmol)、ジクロロメタン(4mL)、およびDIEA(54mg,0.42mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(16mg,0.05mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、ジクロロメタン(10mL)を添加した。混合物を飽和塩化アンモニウム(10mL)で洗浄し、有機層において溶媒を回転しつつ真空下で乾燥し、得られた生成物を真空乾燥した。生じた生成物をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その後、メチル4-アミノメチルフェニルアセテート(30mg,0.14mmol)、およびDIEA(54mg,0.28mmol)に添加して、60℃で一晩反応させた。得られた混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分離して、生成物2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-メチルウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(白色固体,52mg)を72.2%の収率で得た。MS(ESI)m/z:541.1(MH+).
【0169】
ステップ3:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-メチルウレイド)メチル)フェニル)酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-3-メチルウレイド)メチル)フェニル)メチルアセテート(50mg,0.09mmol)、水酸化ナトリウム(11mg,0.27mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,42mg)を86.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.55(t,J=7.1Hz,1H),7.48(s,2H),7.44(t,J=7.6Hz,2H),7.33-7.21(m,5H),4.36(s,2H),3.57(s,2H),3.31(s,3H).MS(ESI)m/z:526.7(MH+).
【0170】
実施例28:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルウレイド)メチル)フェニル)酢酸
【化40】
ステップ1:(2-(4-(ブロモメチル)ベンジル)酢酸
p-メチルフェニル酢酸(3.88g,25.9mmol)、NBS(4.83g,27.2mmol)、AIBN(42mg,0.26mmol)、および四塩化炭素(50mL)を100mL一口ビンに添加し、90℃で4時間反応させた。混合物を真空で濃縮して溶媒を減圧下で除去し、カラム(酢酸エチル:石油エーテル=1:4)に通して、生成物(白色固体,2.28g)を40.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ12.31(s,1H),7.25(d,J=7.6Hz,2H),7.11(d,J=7.5Hz,2H),4.56(s,2H),3.44(s,2H).MS(ESI)m/z:228.9(MH+)
【0171】
ステップ2:2-(4-((メチルアミノ)メチル)フェニル)酢酸)
エタノール中のメチルアミン溶液(0.5mL)を25mL一口ビンに添加した。その後、2-(4-(ブロモメチル)フェニル)酢酸(1g,4.4mmol)を量りとり、ジクロロメタン(4mL)に溶解し、反応混合物に室温で滴下した。添加後、反応を室温で1時間続け、反応混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、生成物を次の反応に直接使用した。MS(ESI+)m/z:180.1((MH+).
【0172】
ステップ3:(2-(4-((メチルアミノ)メチル)ベンジル)エチルアセテート)
ステップ2で得られた2-(4-((メチルアミノ)メチル)ベンジル)酢酸をメタノール(5mL)に溶解し、その後、塩化チオニル(0.5mL)を添加し、得られた混合物を室温で30分間反応させた。反応混合物を真空で濃縮して溶媒を除去した。その後、水(20mL)を添加し、混合物をpH8に飽和炭酸ナトリウムで調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機層を真空で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1)に通して、生成物(白色固体,120mg)を得た。(ESI+)m/z:194.1((MH+).
【0173】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルウレイド)メチル)フェニル)エチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(5mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、2-(4-((メチルアミノ)メチル)フェニル)エチルアセテート(72mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,70mg)を41.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.51(s,2H),7.48-7.42(m,1H),7.36(t,J=7.0Hz,2H),7.33-7.28(m,2H),7.28-7.26(m,3H),6.43(s,1H),4.58(s,2H),3.70(s,3H),3.64(s,2H),3.05(s,3H).(ESI+)m/z:540.7((MH+).
【0174】
ステップ5:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルウレイド)メチル)フェニル)酢酸 )
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-メチルウレイド)メチル)フェニル)エチルアセテート(73mg,0.13mmol)、水酸化ナトリウム(16mg,0.39mmol)、エタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。圧力を上昇させてエタノールを分離させ、水(5mL)を添加し、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,45mg)、61.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.63(s,2H),7.48(t,J=7.8Hz,1H),7.42-7.32(m,2H),7.29-7.18(m,5H),4.56(s,2H),3.56(s,2H),2.94(s,3H)を得た。(ESI+)m/z:526.8((MH+).
【0175】
実施例29:2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)酢酸
【化41】
ステップ1:(2-(6-クロロピリジン-3-イル)エチルアセテート)
2-(6-クロロピリジン-3-イル)酢酸(4g,22.4mmol)、エタノール(20mL)および濃硫酸(0.4mL)を100mL一口ビンに添加し、90℃に加熱して、一晩反応させた。反応後、混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を混合し、溶媒を回転しつつ真空下で圧力を上昇させて乾燥し、得られた生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で分離して、生成物(無色油,3.75g)を87.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.28(d,J=1.5Hz,1H),7.61(dd,J=8.2、2.1Hz,1H),7.29(d,J=8.2Hz,1H),4.16(q,J=7.1Hz,2H),3.59(s,2H),1.25(t,J=7.1Hz,3H).
【0176】
ステップ2:(2-(6-シアノピリジン-3-イル)エチルアセテート)
2-(6-クロロピリジン-3-イル)エチルアセテート(2g,10.8mmol)、シアン化亜鉛(1.88g,0.5mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.2g,0.054mmol)、およびDMF(10mL)を25mLマイクロ波チューブに添加し、155℃で2時間反応させ、その後、反応混合物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)で分離し、生成物(白色固体,930mg)を48.9%の収率で得た。MS(ESI)m/z:189.0(M+l).
【0177】
ステップ3:(2-(6-(アミノメチル)ピリジン-3-イル)エチルアセテート)
2-(6-シアノピリジン-3-イル)エチルアセテート(200mg)、メタノール(2mL)、濃塩酸(10mL)、およびPd/C(20mg)を25mL一口ビンに添加した。水素ガスを導入して、混合物を室温で10分間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、次の反応に直接使用した。MS(ESI)m/z:195(M+1).
【0178】
ステップ4:(2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)エチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.3mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、2-(6-(アミノメチル)ピリジン-3-イル)メチルアセテート(57mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,20mg)を11.9%の収率で得た。
【0179】
ステップ5:(2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)酢酸)
2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)エチルアセテート(20mg,0.037mmol)、水酸化リチウム(4.54mg,0.11mmol)、エタノール(1mL)、および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,15mg)、78.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.42(s,1H),7.76(dd,J=8.0、1.8Hz,1H),7.60(s,2H),7.55-7.48(m,1H),7.45-7.36(m,3H),7.29(dd,J=7.6、1.7Hz,1H),4.51(s,2H),3.65(s,2H)を得た。MS(ESI)m/z:513.8(M+1).
【0180】
実施例30:2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)プロパン酸
【化42】
ステップ1:(2-(6-シアノピリジン-3-イル)エチルイソプロパノエート)
2-(6-シアノピリジン-3-イル)エチルアセテート(300mg,1.7mmol)およびテトラヒドロフラン(2mL)を25mLの乾燥した三つ口ビンに添加し、氷浴下で5分間撹拌し、その後、NaH(75mg,1.87mmol)をバッチに添加して、撹拌を氷浴下で15分間続けた。加えて、ヨウ化メチル(241mg,1.7mmol)を取り、テトラヒドロフラン(1mL)で希釈し、反応混合物に添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。反応の完了後、反応を水で消滅させ、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を混合し、溶媒を減圧下で回転しつつ乾燥させ、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で分離して、生成物(無水油,140mg)を43.5%の収率で得た。MS(ESI)m/z:205.1(M+1).
【0181】
ステップ2:(2-(6-(アミノメチル)ピリジン-3-イル)エチルイソプロパノエート)
2-(6-シアノピリジン-3-イル)エチルイソプロピレート(140mg)、メタノール(2mL)、濃塩酸(5滴)およびPd/C(15mg)を25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、得られた混合物を室温で30分間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、次の反応に直接使用した。MS(ESI)m/z:209.1(M+l).
【0182】
ステップ3:(2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)エチルイソプロパノエート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、DCM(4mL)、およびDIEA(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、氷浴下で10分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、その後、2-(6-(アミノメチル)ピリジン-3-イル)エチルイソプロパノエート(77mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間、その後、室温で一晩続けた。HO(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,10mg)を5.81%の収率で得た。MS(ESI)m/z:555.8(M+1).
【0183】
ステップ4:(2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)イソプロピル酸)
2-(6-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)ピリジン-3-イル)エチルアセテート(10mg,0.018mmol)、水酸化リチウム(2.17mg,0.053mmol)、エタノール(1mL)および水(0.3mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を真空で濃縮して、生成物(白色固体,5mg)を52.6%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.46(s,1H),7.81(d,J=7.8Hz,1H),7.60(s,2H),7.52(t,J=8.1Hz,1H),7.48-7.37(m,3H),7.30(d,J=7.4Hz,1H),4.51(s,2H),3.79(d,J=6.7Hz,1H),1.5O(d,J=7.1Hz,3H).MS(ESI)m/z:527.8(M+1).
【0184】
実施例31:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-2-メチルフェニル)酢酸
【化43】
ステップ1:(メチル4-ブロモ-2-メチルフェニルアセテート)
4-ブロモ-2-メチルフェニルアセトニトリル(1g,4.1mmol)およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、その後、塩化チオニル(5mL)を氷浴下で添加し、混合物を氷浴下で20分間反応させ、その後、室温で一晩反応させ。反応後、混合物を濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,630g)を54.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33(s,1H),7.28(d,J=8.1Hz,lH),7.06(d,J=8.1Hz,1H),3.69(s,3H),3.59(s,2H),2.28(s,3H).MS(ESI)m/z:242.9(MH+).
【0185】
ステップ2:(メチル4-シアノ-2-メチルフェニルアセテート)
メチル-4-ブロモ-2-メチルフェニルアセテート(620mg,2.55mmol)、シアン化亜鉛(448mg,3.83mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(301mg,0.26mmol)を添加し、撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、有機層を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~5:1)で分離し、生成物(無色油,350mg)を71.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46(d,J=8.2Hz,2H),7.30(d,J=7.7Hz,1H),3.70(s,3H),3.69(s,2H),2.34(s,3H).MS(ESI)m/z:190.1(MH+).
【0186】
ステップ3:(4-アミノメチル-2-メチルメチルフェニルアセテート)
4-シアノ-2-メチルメチルフェニルアセテート(200mg,1.06mmol)、メタノール(2mL)、アンモニア水溶液(5滴、28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、撹拌して、水素環境下、大気圧で、室温で20分間反応させ、その後、反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,110mg)を53.9%の収率で得た。MS(ESI)m/z:194.1(MH+).
【0187】
ステップ4:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-メチルベンジル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、4-アミノメチル-2-メチルメチルフェニルアセテート(66mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~2:1)で分離して、生成物(白色固体,70mg)を41.7%の収率で得た。MS(ESI)m/z:540.8(MH+).
【0188】
ステップ5:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-メチルベンジル)酢酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-メチルベンジル)メチルアセテート(80mg,0.15mmol)、水酸化リチウム(18mg,0.45mmol)、エタノール(2mL)、および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で3時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,65mg)を95.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.59(s,2H),7.52(td,J=7.8、1.3Hz,1H),7.43(d,J=7.4Hz,1H),7.39(d,J=8.4Hz,1H),7.29(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.14(m,2H),7.12(d,J=8.1Hz,1H),4.35(s,2H),3.62(s,2H),2.31(s,3H).MS(ESI)m/z:526.8(MH+).
【0189】
実施例32:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-フルオロフェニル)酢酸
【化44】
ステップ1:(4-ブロモ-2-メチルフルオロフェニルアセテート)
4-ブロモ-2-フルオロフェニルアセトニトリル(1g,4.67mmol)およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、塩化チオニル(5mL)を氷浴下で滴下した。氷浴下で20分間反応させた後、混合物を室温で一晩反応させた。反応後、混合物を濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,1g)を86.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49(t,J=7.7Hz,1H),7.07(dd,J=9.3、1.7Hz,1H),6.95(d,J=8.2Hz,1H),3.70(s,3H),3.59(s,2H).MS(ESI)m/z:245.9(MH+).
【0190】
ステップ2:(4-シアノ-2-メチルフルオロフェニルアセテート)
4-ブロモ-2-エチルフルオロフェニルアセテート(1.7g,6.68mmol)、シアン化亜鉛(1.21g,10.3mmol)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(795mg,0.69mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で2時間100℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~5:1)で分離し、生成物(無色油,730mg)を55.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.59(t、7=7.3Hz,1H),7.19(d,J=8.7Hz,2H),3.72(s,3H),3.69(s,2H).MS(ESI)m/z:194.1(MH+).
【0191】
ステップ3:(4-アミノメチル-2-メチルフルオロフェニルアセテート)
4-シアノ-2-メチルフルオロフェニルアセテート(160mg,0.81mmol)、メタノール(4mL)、アンモニア水溶液(5滴、28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、室温で1時間反応させた。反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,140mg)を85.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(d,J=7.7Hz,1H),7.02(d,J=8.1Hz,1H),6.99(d,J=11.1Hz,1H),3.88(s,2H),3.70(s,3H),3.60(s,2H),1.78(s,2H).MS(ESI)m/z:198.1(MH+).
【0192】
ステップ4:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-フルオロベンジル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、4-アミノメチル-2-メチルフルオロフェニルアセテート(73mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(developing剤ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、生成物(白色固体,80mg)を40.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.85(s,1H),7.44(m,1H),7.38(s,2H),7.34(d,J=7.9Hz,2H),7.22-7.16(m,2H),6.95-6.92(m,1H),6.90(d,J=6.1Hz,1H),6.00(d,J=2.8Hz,1H),4.32(d,J=3.0Hz,2H),3.68(s,3H),3.58(s,2H).MS(ESI)m/z:544.8(MH+).
【0193】
ステップ5:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-フルオロフェニル)酢酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-フルオロフェニル)メチルアセテート(80mg,0.15mmol)、水酸化リチウム(18mg,0.45mmol)、エタノール(4mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,70mg)を89.7%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58(s,2H),7.54-7.49(m,1H),7.43(d,J=7.6Hz,1H),7.40(s,1H),7.37(d,J=3.7Hz,1H),7.34(d,J=7.9Hz,1H),7.31-7.26(m,1H),7.08(t,J=9.7Hz,2H),4.44(s,2H),3.61(s,2H).MS(ESI)m/z:530.8(MH+).
【0194】
実施例33:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-クロロフェニル)酢酸
【化45】
ステップ1:メチル4-ブロモ-2-クロロフェニルアセテート
4-ブロモ-2-クロロフェニル酢酸(1g,4.02mmol)、およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、その後、塩化チオニル(0.5mL)を添加して、混合物を65℃で3時間反応させた。反応の完了後、混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、生成物(無色油,900mg)を84.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.56(d,J=1.9Hz,1H),7.37(dd,J=8.2、1.9Hz,1H),7.16(d,J=8.2Hz,1H),3.73(s,2H),3.71(s,3H)
【0195】
ステップ2:(メチル4-シアノ-2-クロロフェニルアセテート)
メチル4-ブロモ-2-クロロフェニルアセテート(lg,3.84mmol)、シアン化亜鉛(539mg,4.61mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(222mg,0.19mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間、155℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~5:1)で分離し、生成物(黄色油,350mg)を48.8%の収率で得た。NMR(400MHz,CDCl)δ7.69(s,1H),7.53(d,J=1.3Hz,1H),7.42(d,J=7.9Hz,1H),3.84(s,2H),3.73(s,4H).
【0196】
ステップ3:(メチル4-アミノメチル-2-クロロフェニルアセテート)
メチル4-シアノ-2-クロロフェニルアセテート(350mg,1.67mmol)、メタノール(2mL)、アンモニア水溶液(5滴、28%)、およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、混合物を撹拌しながら1時間反応させ、その後、混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、無色油を得、次の反応に直接使用した。MS(ESI)m/z:214.0MH+).
【0197】
ステップ4:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-クロロフェニル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、メチル4-アミノメチル-2-クロロフェニルアセテート(71mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~2:1)で分離して、生成物(白色固体,90mg)を51.7%の収率で得た。MS(ESI)m/z:560.7(MH+).
【0198】
ステップ5:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-クロロフェニル)酢酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)2-クロロフェニル)メチルアセテート(47mg,0.084mmol)、水酸化リチウム(11mg,0.25mmol)、エタノール(4mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,35mg)を76.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ12.51-12.29(m,1H),9.18(s,1H),7.64(s,2H),7.57(t,J=7.0Hz,1H),7.47(t,J=7.0Hz,2H),7.39-7.35(m,1H),7.33(d,J=7.9Hz,2H),7.20(d,J=9.0Hz,1H),7.04(s,1H),4.28(d,J=5.8Hz,2H),3.66(s,2H).MS(ESI)m/z:546.7(MH+).
【0199】
実施例34:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1、l’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-メチルフェニル)酢酸
【化46】
ステップ1:(メチル4-ブロモ-3-メチルフェニルアセテート)
4-ブロモ-3-メチルフェニルアセトニトリル(1g,4.76mmol)およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、塩化チオニル(5mL)を氷浴下で添加した。氷浴下で20分間反応させた後、得られた混合物を室温で一晩反応させた。反応の完了後、混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、生成物(無色油,1g)を64.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.47(d,J=8.1Hz,1H),7.15(s,1H),6.96(dd,J=8.2、1.6Hz,1H),3.69(s,3H),3.55(s,2H),2.38(s,3H).
【0200】
ステップ2:メチル4-シアノ-3-メチルフェニルアセテート
エチル-4-ブロモ-3-メチルフェニルアセテート(1g,4.1mmol)、シアン化亜鉛(722mg,6.2mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(237mg,0.21mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間、155℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、有機層を真空で濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で分離し、生成物(無色油,360mg)を46.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55(d,J=7.9Hz,1H),7.24(s,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),3.71(s,3H),3.64(s,2H),2.53(s,3H).MS(ESI)m/z:190.1(MH+)
【0201】
ステップ3:(メチル4-アミノメチル-3-メチルフェニルアセテート)
メチル4-シアノ-3-メチルフェニルアセテート(350mg,1.85mmol)、メタノール(5mL)、アンモニア水溶液(5滴、28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、室温で撹拌しながら1時間反応させた。得られた混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,340mg)を95.2%の収率で得た。MS(ESI)m/z:194.1(MH+).
【0202】
ステップ4:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-メチルフェニル)メチルアセテート
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、メチル4-アミノメチル-3-メチルフェニルアセテート(72mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~3:1)で分離して、生成物(白色固体,90mg)を53.5%の収率で得た。MS(ESI)m/z:538.8(M-1)
【0203】
ステップ5:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-メチルベンジル)酢酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-メチルベンジル)メチルアセテート(90mg,0.17mmol)、水酸化リチウム(21mg,0.51mmol)、エタノール(4mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,37mg)を42.0%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ14.32-13.80(m,1H),9.06(s,1H),7.64(s,2H),7.60-7.54(m,1H),7.48(t,J=7.0Hz,2H),7.41-7.35(m,1H),7.18(d,J=8.3Hz,1H),7.08-7.02(m,2H),6.83(t,J=5.6Hz,1H),4.26(d,J=5.6Hz,2H),3.49(s,2H),2.27(s,3H).MS(ESI)m/z:527.0(MH+).
【0204】
実施例35:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-フルオロフェニル)酢酸
【化47】
ステップ1:(メチル4-ブロモ-3-フルオロフェニルアセテート)
4-ブロモ-3-フルオロフェニル酢酸(1g,4.3mmol)およびメタノール(10mL)を25mLの一口ビンに添加し、塩化チオニル(0.5mL)を氷浴下で添加し、室温で3時間反応させた。反応後、混合物を濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,1.3g)を得、次のステップに直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49(t、7=7.7Hz,1H),7.08(dd,J=9.3、1.8Hz,1H),6.95(dd,J=8.2、1.4Hz,1H),3.71(s,3H),3.59(s,2H).
【0205】
ステップ2:メチル4-シアノ-3-フルオロフェニルアセテート
エチル-4-ブロモ-3-フルオロフェニルアセテート(1.3g,5.3mmol)、シアン化亜鉛(924mg,7.89mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(613mg,0.53mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間、155℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、有機層を真空で濃縮して粗生成物を得た。その後、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~5:1)で分離し、生成物(白色固体,620mg)を60.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)7.58(t,J=7.2Hz,1H),7.18(d,J=8.7Hz,2H),3.72(s,3H),3.69(s,2H).MS(ESI)m/z:194.1(MH+)
【0206】
ステップ3:(メチル-4-アミノメチル-3-フルオロフェニルアセテート)
メチル-4-シアノ-3-フルオロフェニルアセテート(350mg,1.78mmol)、メタノール(4mL)、アンモニア水溶液(5滴、28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、撹拌しながら2時間反応させ、その後、反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,300mg)を84.0%の収率で得た。MS(ESI)m/z:198.1MH+).
【0207】
ステップ4:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)3-フルオロベンジル)メチルアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、4-アミノメチル-メチル3-フルオロフェニルアセテート(73mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で分離して、生成物(白色固体,85mg)を50.3%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46-7.42(m,3H),7.39-7.33(m,2H),7.24(dd,J=7.8、1.7Hz,2H),7.11(s,1H),7.02-6.93(m,2H),4.40(s,2H),3.72(s,3H),3.63(s,2H).MS(ESI)m/z:544.8(MH+).
【0208】
ステップ5:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-フルオロベンジル)酢酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)-3-フルオロベンジル)メチルアセテート(85mg,0.16mmol)、水酸化リチウム(20mg,0.48mmol)、エタノール(5mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,45mg)を54.2%の収率で得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ12.40(s,1H),9.13(s,1H),7.64(s,2H),7.57(t,J=7.8Hz,1H),7.48(t,J=7.0Hz,2H),7.40-7.35(m,1H),7.29(t,J=7.9Hz,1H),7.07(t,J=9.5Hz,2H),6.95(t,J=5.9Hz,1H),4.32(d,J=5.7Hz,2H),3.57(s,2H).MS(ESI)m/z:530.8(MH+).
【0209】
実施例36:3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[l、1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)プロパン酸
【化48】
ステップ1:(メチル4-シアノベンゾエート)
4-シアノベンゼンプロピオン酸(lg,5.7mmol)およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、塩化チオニル(0.5mL)を室温で滴下し、混合物を室温で3時間撹拌しながら反応させた。反応後、混合物を真空で濃縮して、溶媒を減圧下で除去し、生じた粗生成物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して、生成物(無色油,960mg)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.57(d,J=8.2Hz,2H),7.30(d,J=8.1Hz,2H),3.66(s,3H),3.00(t,J=7.6Hz,2H),2.64(t,J=7.6Hz,2H).MS(ESI)m/z:190.1(MH+).
【0210】
ステップ2:メチル4-アミノメチルフェニルプロピオネート
メチル4-シアノ-フェニルプロピオネート(500mg,2.65mmol)、メタノール(5mL)、アンモニア水溶液(5滴,28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、混合物を室温で撹拌しながら3時間反応させた。反応後、混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール=50:1~25:1)で分離し、生成物(白色固体,126mg)を24.7%の収率で得た。MS(ESI)m/z:194.1(MH+)
【0211】
ステップ3:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルプロピオネート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、メチル4-アミノメチルフェニルプロピオネート(66mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続け、室温で1時間反応させた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~2:1)で分離し、生成物(白色固体,110mg)を59.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.87(s,1H),7.48-7.41(m,1H),7.40(s,2H),7.34(d,J=7.5Hz,2H),7.18(dd,J=6.5、5.2Hz,1H),7.11(d,J=8.1Hz,2H),7.06(d,J=8.1Hz,2H),6.00(d,J=1.0Hz,1H),4.26(s,2H),3.62(s,3H),2.86(t,J=7.7Hz,2H),2.56(t,J=7.7Hz,2H).MS(ESI)m/z:540.8(MH+).
【0212】
ステップ4:(3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)プロピオン酸)
3-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)メチルプロピオネート(110mg,0.2mmol)、水酸化リチウム(26mg,0.6mmol)、エタノール(4mL)および水(1mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で1時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,90mg)を84.1%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58(s,2H),7.51(t,J=11.1、4.6Hz,1H),7.45-7.37(m,2H),7.29(d,J=7.7Hz,1H),7.26(d,J=8.0Hz,2H),7.21(d,J=8.0Hz,2H),4.36(s,2H),2.90(t,J=7.6Hz,2H),2.58(t,J=7.6Hz,2H).MS(ESI)m/z:526.9(MH+).
【0213】
実施例37:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1、l’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-ヒドロキシ酢酸
【化49】
ステップ1:(4-ブロモフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート)
4-ブロモフェニル-2-ヒドロキシ酢酸(2g,8.66mmol)およびメタノール(10mL)を25mL一口ビンに添加し、塩化チオニル(0.5mL)を氷浴下で添加し、得られた混合物を反応させたat65℃2時間。反応後、混合物を真空で濃縮して溶媒を除去し、生じた粗生成物を酢酸エチルに溶解し、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を減圧下で濃縮して、生成物(白色固体,2.1g)を、99%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49(d,J=8.4Hz,2H),7.30(d,J=8.4Hz,2H),5.14(s,1H),3.76(s,3H).
【0214】
ステップ2:(4-シアノフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート)
4-ブロモフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート(lg,4.1mmol)、シアン化亜鉛(720mg,6.1mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(240mg,0.2mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間、155℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を真空で濃縮して、その後、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~2:1)で分離し、生成物(黄色油,450mg)を38.5%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.67(d、7=8.2Hz,2H),7.58(d,J=8.2Hz,2H),5.25(s,1H),3.79(s,3H).MS(ESI)m/z:192.0(MH+).
【0215】
ステップ3:(4-アミノメチルフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート)
4-シアノフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート(200mg,1.05mmol)、メタノール(2mL)、アンモニア水溶液(10滴,28%)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入して、室温で撹拌しながら2時間反応させ、その後、混合物をセライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、生成物(無色油,130mg)を63.7%の収率で得た。MS(ESI)m/z:196.2(MH+).
【0216】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-メチルヒドロキシアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、4-アミノメチルフェニル-2-メチルヒドロキシアセテート(72mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~1:1)で分離して、生成物(白色固体,40mg)を23.8%の収率で得た。MS(ESI)m/z:542.8(MH+).
【0217】
ステップ5:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-ヒドロキシ酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-メチルヒドロキシアセテート(40mg,0.07mmol)、水酸化リチウム(9mg,0.21mmol)、エタノール(2mL)および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で3時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、粗生成物を得、粗生成物を分取薄層クロマトグラフィーでさらに分離して、生成物(白色固体,7mg)、17.9%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.58(s,2H),7.55-7.42(m,3H),7.42-7.36(m,2H),7.33(s,2H),7.28(d,J=7.4Hz,1H),4.40(s,2H),2.03(s,1H).MS(ESI)m/z:526.8(M-1).
【0218】
実施例38:2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1′-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-フルオロ酢酸
【化50】
ステップ1:(メチル-4-ブロモフェニル-2-フルオロアセテート)
メチル4-ブロモフェニル-2-フルオロアセテート(1g,4.1mmol)(同じasステップ1in例56)およびジクロロメタン(10mL)を25mL一口ビンに添加し、得られた混合物を氷浴下で5分間撹拌した後、ビンにビス(2-メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(1.35g,6.1mmol)を滴下し、混合物を室温で一晩反応させた。氷浴下で冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウムの添加によって反応を消滅させ、混合物をジクロロメタン(3x20mL)で抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を真空で濃縮して溶媒を除去し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)で分離して、生成物(無色液体、720mg)を、72%の収率でを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.54(d,J=7.7Hz,2H),7.34(d,J=7.7Hz,2H),5.75(d,J=47.3Hz,1H),3.78(s,3H).
【0219】
ステップ2:(メチル4-シアノフェニル-2-フルオロアセテート)
メチル-4-ブロモ-2-クロロフェニルアセテート(600mg,2.4mmol)、シアン化亜鉛(426mg,3.6mmol)、およびN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を20mLマイクロ波チューブに添加した。混合物に窒素を5分間散布し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(138mg,0.12mmol)を添加し、混合物を撹拌し、マイクロ波の下で1.5時間、155℃に加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合し、水で5回洗浄し、最後に飽和塩化ナトリウムで洗浄し、有機層を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。その後、粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で分離し、生成物(黄色油,270mg)を49.4%の収率で得た。
【0220】
ステップ3:(メチル4-アミノメチルフェニル-2-フルオロアセテート)
メチル4-シアノフェニル-2-フルオロアセテート(100mg,0.52mmol)、メタノール(2mL)、濃塩酸(5滴)およびラネーNiを25mL一口ビンに添加し、水素ガスを導入した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、セライトで濾過し、溶媒を回転しつつ真空下で乾燥して、黄色固体を得、次の反応に直接使用した。MS(ESI)m/z:198.1(MH+).
【0221】
ステップ4:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-メチルフルオロアセテート)
2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメトキシ)-[1,1’-ビフェニル]-4-アミン(100mg,0.31mmol)、ジクロロメタン(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120mg,0.93mmol)を25mL一口ビンに添加し、窒素ガスで保護して氷浴下で5分間撹拌し、その後、トリホスゲン(35mg,0.11mmol)を添加し、反応を氷浴下で10分間続け、その後、4-アミノメチルフェニル-2-メチルフルオロアセテート(72mg,0.37mmol)を添加し、反応を氷浴下で30分間続けた。HO(10mL)を添加し、得られた混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩化ナトリウム(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=4:1~2:1)で分離し、生成物(白色固体,20mg)を11.8%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.73(s,1H),7.48-7.40(m,3H),7.37-7.30(m,4H),7.28-7.26(m,1H),7.25(s,1H),7.19(d,J=7.7Hz,1H),7.15(s,1H),5.97(t,J=5.5Hz,1H),5.76(d,J=47.6Hz,1H),4.36(d,J=5.4Hz,2H),3.74(s,4H).MS(ESI)m/z:544.7(M-1).
【0222】
ステップ5:(2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-フルオロ酢酸)
2-(4-((3-(2,6-ジクロロ-2’-(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ウレイド)メチル)フェニル)-2-メチルフルオロアセテート(20mg,0.037mmol)、水酸化リチウム(4.6mg,0.11mmol)、エタノール(2mL)、および水(0.5mL)を25mL一口ビンに添加し、室温で2時間反応させた。TLCで材料の反応の完了を確認した後、混合物をpH3に2N塩酸で調整し、白色固体を沈殿させ、濾過し、固体を真空で乾燥して、生成物(白色固体,13mg)を97.4%の収率で得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.59(s,2H),7.51(t,J=7.9Hz,1H),7.49-7.43(m,2H),7.43-7.36(m,4H),7.29(d,J=7.6Hz,1H),5.82(d,J=48.2Hz,1H),4.43(s,2H).MS(ESI)m/z:528.7(M-1).
【0223】
実施例39:生体外でのRORγ受容体に対する化合物の阻害活性の決定
RORγ受容体に対する化合物の阻害活性を、蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)実験によって決定した。阻害活性は、50%阻害濃度(IC50)で表した。
【0224】
実験方法:
1.RORγ緩衝液溶液の調製
10mLのDTTおよび100mL緩衝液溶液を一緒に穏やかに混合し、すぐに使用できるようにした。
【0225】
2.化合物溶液の調製
化合物溶液の濃度は、7.5mMから0.25mMまで、7.5mMから3倍ずつ希釈し、合計10濃度とした。
【0226】
3.タンパク質混合物の調製
a.40nM B-RORγLBD溶液および20nM SA-APC溶液を一緒に穏やかに混合した。反応混合物を室温で15分間インキュベートした。その後、400nMビオチンを上記混合物に添加した。一緒に穏やかに混合した後、生じた混合物を室温で10分間インキュベートした。
【0227】
b.40nMビオチン-SRC1溶液および10nM SA-eu溶液を一緒に穏やかに混合し、反応混合物を室温で15分間インキュベートした。その後、200nMビオチンを上記混合物に添加した。一緒に穏やかに混合した後、生じた混合物を室温で10分間インキュベートした。
【0228】
c.上記2つのプレミックスを1:1の比率で一緒に穏やかに混合し、生じた混合物を室温で5分間インキュベートした。
【0229】
d.0.1μMの別のアゴニストN-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-N-((20-メトキシ-[1,10-ビフェニル]-4置換)メチル)ベンゼンスルホンアミド、25μLのB-RORγLBD/SA-APCおよびビオチン-SRCl/SA-eu混合物溶液と試験化合物との混合物を384ウェルプレートのウェルの1つに添加し、その後、それらを1000rpmで1分間遠心し、室温で1時間インキュベートした。Envisionマイクロプレート検出器で値を読み取り、IC50を計算した。試験結果を表1に示す。
【0230】
表1.実施例化合物のRORγ阻害活性の測定結果
【表1】
【0231】
・IC50値は少なくとも2つの独立した試験の平均である。
・+++はIC50<500nMを示し、++は500nM≦IC50<5000nMを示し、+は5000nM≦IC50<50000nMを示す。
【0232】
結果:本発明の化合物の多くがRORγタンパク質受容体に対する強い阻害活性を有する。
【0233】
実施例40:マウスTh17細胞分化の阻害実験
実験方法:マウス脾臓CD4T細胞を単離し、にTh17細胞に分化させた。CD4T細胞を、抗CD3(0.25 μg/mL)、抗CD28(1μg/mL)、抗IL4(2μg/mL)、抗IFN-γ(2μg/mL)、TGF-β(5ng/mL)、およびIL6(20ng/mL)の環境で培養し、その後、試験化合物を添加した。96時間後、Thl7の分化効率を分析した。細胞の回収前に、PMA50ng/mLおよびイオノマイシン500ng/mLを、4時間の刺激のために添加し、IL-17の比率を細胞内染色およびフローサイトメトリーによって検出した。同時に、生/死細胞染料(Invitrogen)染色方法を使用して、細胞生存率を分析し、薬が細胞に対して毒性を有しているかどうか判定し、Th17細胞によるIL-17分化に対する0.3μMの濃度の化合物の阻害率を決定した。結果を下記表2に示す。
【0234】
表2.Th17細胞分化の阻害実験の測定結果
【表2】
【0235】
・+++は%inh@0.3μMが70~100の範囲内であることを示し、++は%inh@0.3μMが40~70の範囲内であることを示し、+は%inh@0.3μMが0~40の範囲内であることを示し、-は試験を実施していないことを示す。
【0236】
結果:本発明の化合物のいくつかが、マウスTh17細胞の分化に対して強い阻害を有する。