(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】空気浄化用の浄化装置およびそれを備える空気浄化器
(51)【国際特許分類】
F24F 8/133 20210101AFI20220621BHJP
F24F 8/80 20210101ALI20220621BHJP
F24F 8/142 20210101ALI20220621BHJP
B01D 47/06 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
F24F8/133
F24F8/80 140
F24F8/80 220
F24F8/80 238
F24F8/80 300
F24F8/142
B01D47/06 B
(21)【出願番号】P 2021522118
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(86)【国際出願番号】 CN2018122119
(87)【国際公開番号】W WO2020042455
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-01-05
(31)【優先権主張番号】201811013328.1
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ ▲運▼晴
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲統▼升
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲輝▼
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105817099(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106422624(CN,A)
【文献】中国実用新案第204543859(CN,U)
【文献】特開2019-058256(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/133
F24F 8/80
F24F 8/142
B01D 47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気浄化用の浄化装置であって、
吸気口および排気口を有するハウジングであって、前記ハウジング内に前記吸気口および前記排気口と連通するキャビティが規定されている、ハウジングと、
前記キャビティ内に回転可能に設けられ、且つ前記吸気口と前記排気口の間に配置される浄化アセンブリであって、前記浄化アセンブリは第1回転ドラムと第1回転ディスクとを備え、前記第1回転ドラムは、前記ハウジングの側壁から離れて設けられ、前記第1回転ドラムの側壁の周方向に回って第1メッシュが設けられ、前記第1回転ディスクは、前記第1回転ドラムの下流側に接続され、且つ、前記第1回転ディスクの半径方向において、前記第1回転ドラムと前記ハウジングの間の部分に第2メッシュが設けられる、浄化アセンブリと、
入水端と出水端とを含む入水管であって、前記
出水端に、周方向に分布される複数の噴水孔が設けられ、前記出水端は、前記第1回転ドラム内に延在する、入水管と、
ファンとモーターとを備えるファンアセンブリであって、前記ファンは、前記浄化アセンブリの下流に設けられて、空気を、前記吸気口から、前記浄化アセンブリを経由して前記排気口に流れるように駆動し、前記モーターは、前記浄化アセンブリと前記ファンを回転させるために使用される、ファンアセンブリと、を備えることを特徴とする、空気浄化用の浄化装置。
【請求項2】
前記モーターは、前記ファンの上に設けられ、且つ前記ファンに接続されて、前記浄化アセンブリと前記ファンが同期回転するように駆動されることを特徴とする、
請求項1に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項3】
前記ファンは、前記第1回転ディスクの上方向に設けられ、且つ前記第1回転ディスクに固定して接続されることを特徴とする、
請求項2に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項4】
前記モーターは、モーター軸を有し、前記浄化アセンブリと前記ファンは、両方とも前記モーター軸に接続されることを特徴とする、
請求項2に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項5】
前記ファンは、本体およびファンブレードを含み、前記ファンブレードは複数であり、複数の前記ファンブレードは、前記本体の周方向に沿って間隔を置いて分布されることを特徴とする、
請求項1に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項6】
前記ファンブレードは、前記本体の側壁に設けられ、且つ、前記第1回転ディスク
の上に位置することを特徴とする、
請求項5に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項7】
前記本体は、円筒形に形成され、前記本体は、前記第1回転ディスクおよび前記第1回転ドラムと同軸に設けられ、前記本体の半径方向のサイズは、前記第1回転ドラムの半径方向のサイズと同じであることを特徴とする、
請求項5に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項8】
前記第1回転ドラムの
上端は、閉鎖構造に形成され、前記第1回転ドラムの底壁には、前記入水管が通過するのに適する開口部が設けられることを特徴とする、
請求項1に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項9】
前記排気口は、前記吸気口より高く設けられ、前記浄化アセンブリは複数を含み、複数の前記浄化アセンブリは、上下方向に順に重ね合わせることを特徴とする、
請求項1に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項10】
さらに、前記浄化アセンブリと前記ファンアセンブリとの間に回転可能に設けられ、第2回転ドラムと第2回転ディスクとを含む、遮断アセンブリを備え、前記第2回転ドラムの外周壁は、円筒面であり、前記第2回転ドラムは、前記ハウジングの側壁から離れて設けられ、前記第2回転ディスクは、前記第2回転ドラムの下流側に接続され、且つ、前記第2回転ディスクは、少なくとも前記第2回転ドラムと前記ハウジングとの間の半径方向の部分に第3メッシュが設けられることを特徴とする、
請求項1に記載の空気浄化用の浄化装置。
【請求項11】
空気浄化器であって、
請求項1ないし10のいずれか一項に記載の空気浄化用の浄化装置を備えることを特徴とする、空気浄化器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年8月31日に中国特許局に提出された、出願番号が201811013328.1である、中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、ホームデバイス分野に関し、特に、空気浄化用の浄化装置およびそれを備える空気浄化器に関する。
【背景技術】
【0003】
空気浄化器は、空気を浄化して空気の質を改善するために使用され、関連技術の空気浄化器は、ほとんど浄化装置を使用して直接に空気を浄化し、例えば、浄化ネットまたは吸着装置は、空気中のほこりを浄化および吸着することができるが、構造が複雑であり、浄化効果も悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、関連技術に存在する技術的課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。そのため、本願の1つの目的は、構造が簡単で、浄化効果は良く、且つ圧力損失も低い、空気浄化用の浄化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、さらに、空気浄化用の浄化装置を有する、空気浄化器を提供する。
本願の第1態様の実施例による空気浄化用の浄化装置は、吸気口および排気口を有するハウジングであって、ハウジング内に吸気口および排気口と連通するキャビティが規定されている、ハウジングと、キャビティ内に回転可能に設けられ、且つ吸気口と排気口の間に配置される浄化アセンブリであって、浄化アセンブリは第1回転ドラムと第1回転ディスクとを備え、第1回転ドラムは、ハウジングの側壁から離れて設けられ、第1回転ドラムの側壁の周方向に回って第1メッシュが設けられ、第1回転ディスクは、第1回転ドラムの下流側に接続され、且つ、第1回転ディスクの半径方向において、第1回転ドラムとハウジングの間の部分に第2メッシュが設けられる、浄化アセンブリと、入水端と出水端とを含む、入水管であって、入水端に、周方向に分布される複数の噴水孔が設けられ、出水端は、第1回転ドラム内に延在する、入水管と、ファンとモーターとを備える、ファンアセンブリであって、ファンは、浄化アセンブリの下流に設けられて、空気を、吸気口から浄化アセンブリを経由して排気口に流れるように駆動し、モーターは、浄化アセンブリとファンを回転させるために使用される、ファンアセンブリと、を備える。
【0006】
本願実施例による空気浄化用の浄化装置は、空気に対する高効率浄化を実現でき、浄化効果は良く且つ構造が簡単であり、圧力損失は低い。
【0007】
さらに、本願実施例による空気浄化用の浄化装置は、以下の付加的技術特徴をさらに有し得る。
【0008】
本願のいくつかの実施例によれば、モーターは、ファンの上に設けられ、且つ、浄化アセンブリとファンを駆動して同期回転させるために、ファンに接続される。
【0009】
例示的に、ファンは、第1回転ディスクの上方向に設けられ、且つ、第1回転ディスクに固定して接続される。
【0010】
例示的に、モーターは、モーター軸を有し、浄化アセンブリとファンは、両方ともモーター軸に接続される。
【0011】
本願のいくつかの実施例によれば、ファンは、本体とファンブレードを備え、ファンブレードは複数であり、複数のファンブレードは、本体の周方向に沿って間隔を置いて分布される。
【0012】
例示的に、ファンブレードは、本体の側壁に設けられ、且つ、第1回転ディスクの、ハウジングと本体の間の部分の上に位置する。
【0013】
例示的に、本体は、円筒形に形成され、本体は、第1回転ディスクおよび第1回転ドラムと同軸に設けられ、本体の半径方向のサイズは、第1回転ドラムの半径方向のサイズと同じである。
【0014】
本願のいくつかの実施例によれば、第1回転ドラムの上端および下端は、閉鎖構造に形成され、第1回転ドラムの底壁には、入水管が通過するのに適する、開口部が設けられる。
【0015】
本願のいくつかの実施例によれば、排気口は、吸気口より高く設けられ、浄化アセンブリは複数が含まれ、複数の浄化アセンブリは、上下方向に順に重ね合わせる。
【0016】
本願のいくつかの実施例によれば、空気浄化用の浄化装置は、さらに、浄化アセンブリとファンアセンブリとの間に回転可能に設けられ、第2回転ドラムと第2回転ディスクとを含む、遮断アセンブリを備え、第2回転ドラムの外周壁は、円筒面であり、第2回転ドラムは、ハウジングの側壁から離れて設けられ、第2回転ディスクは、第2回転ドラムの下流側に接続され、且つ、第2回転ディスクは、少なくとも第2回転ドラムとハウジング間の半径方向の部分に第3メッシュが設けられる。
【0017】
本願は、さらに、上記の実施例の空気浄化用の浄化装置を有する、空気浄化器を提供する。
【0018】
本願の第2態様の実施例による空気浄化器は、上記の実施例における空気浄化用の浄化装置を設置することにより、浄化効果を改善することができ、構造は簡単であり、圧力損失も少ない。
【0019】
本願の付加的態様および利点は、以下の説明において、一部が与えられ、一部は、以下の説明から明らかになり、または本願の実践を通じて学習される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願の上記および/または付加的態様および利点は、以下の図面を参照して、実施例を説明することによって明らかになり、理解しやすくなる。
【
図1】本願実施例による空気浄化用の浄化装置の例示的な構造図である。
【
図4】本願の一実施例による空気浄化用の浄化装置の浄化アセンブリと入水管の例示的な構造図である。
【
図5】本願の別の実施例による空気浄化用の浄化装置の、浄化アセンブリと入水管の例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は図面に示され、ここで、全文を通じて同じまたは類似の参照番号は、同じまたは類似の要素、または同じまたは類似の機能を有する要素を示す。図面を参照して説明する以下の実施例は、例示的であり、本願を説明するためにのみ使用され、本願に対する限定として理解することはできない。
【0022】
以下、
図1ないし
図5を参照して、本願実施例による空気浄化用の浄化装置100を説明する。
【0023】
図1ないし
図5に示されるように、本願実施例による空気浄化用の浄化装置100は、ハウジング1、浄化アセンブリ、入水管4、ファンアセンブリ5を備え、ハウジング1は、吸気口11および排気口12を有し、ハウジング1内に、吸気口11および排気口12と連通するキャビティ10が規定されており、これにより、空気は、吸気口11からハウジング1に入り、次にキャビティ10を通って浄化された後、排気口12から排出され得る。
【0024】
具体的には、浄化アセンブリは、キャビティ10内に回転可能に設けられ、且つ、吸気口11と排気口12との間に配置され、浄化アセンブリは、第1回転ドラム2および第1回転ディスク3を備え、第1回転ドラム2は、ハウジング1の側壁から離れて設けられ、言い換えれば、第1回転ドラム2は、キャビティ10内で高速で回転することができ、第1回転ドラム2は、キャビティ10の内壁面から離れて、空気が通過するのに適する、第1間隔スペース23を形成し、且つ、第1回転ドラム2は、吸気口11と排気口12との間に配置され、これにより、吸気口11から入る空気は、第1間隔スペース23を通過することができ、即ち、空気の流れの方向(例えば、
図3に示される矢印の方向)に、空気は、吸気口11、第1間隔スペース23と排気口12を順に通過できる。
第1回転ドラム2の側壁の周方向に回って、第1メッシュ21が設けられ、第1回転ディスク3は、第1回転ドラム2の下流側に接続され、
図2ないし
図5に示されるように、第1回転ディスク3は、第1回転ドラム2の上に回転可能に設けられる。第1回転ディスク3の半径方向において、第1回転ドラム2とハウジング1との間の部分に第2メッシュ31が設けられ、即ち、第1回転ディスク3の外径サイズは、第1回転ドラム2の外径サイズより大きく、第1回転ディスク3の軸方向において、第1間隔スペース23に対応する第1回転ディスク3の一部には、複数の第2メッシュ31が設けられ、空気は、第2メッシュ31を通って、下流に流れることができる。
【0025】
空気の流れ方向において、空気が最初に通過する位置が上流であり、後で通過する位置が下流であり、上流および下流は、位置関係を示すためにのみ使用され、下流側は、即ち、構造上に空気が後に流れる位置であり、例えば、第1回転ディスク3は、第1回転ドラム2の下流側に接続されることは、即ち、空気の流れ方向において、第1回転ディスク3は、第1回転ドラム2の、空気が後に流れる側に設けられることであり、例えば、
図2ないし
図5に示されるように、第1回転ディスク3は、第1回転ドラム2の上側に設けられることに留意されたい。
【0026】
入水管4は、入水端41および出水端42を備え、出水端42には、複数の周方向に分布される、噴水孔が設けられ、出水端42は、第1回転ドラム2内に延在する。ここで、入水管4は固定されており、第1回転ドラム2は、入水管4に対して高速で回転し、これにより、水の輸送に役立つ。もちろん、本願は、これに限定されなく、入水管4は、それ自体の軸を中心に回転することもできる。
【0027】
具体的に、入水管4の入水端41は、水源と連通され、周方向に分布される、複数の出水端42の噴水孔を介して、入水管4から第1回転ドラム2内に水を噴霧することができ、第1回転ドラム2は、高速で回転して、第1回転ドラム2内に噴霧された水は、第1回転ドラム2の内壁で液膜に広がり、遠心力によって、液膜は、第1メッシュ21を通過し且つ剪断力によって、薄い水柱、水滴またはミストの形に細断され、ここで、水を、薄い水柱、水滴またはミストの形に細断することを介して、水と空気の接触面積を増やすことができ、水と空気を充分に混合することに役立ち、さらに、空気中のほこりなどの不純物粒子に対する水の浄化に役立つ。
【0028】
説明を容易にするために、以下、主に前記薄い水柱、水滴またはミストのうちの水滴を例として説明するが、これを本願に対する限定として理解することはできない。
水滴は、第1間隔スペース23内に入り、第1間隔スペース23を通って流れる空気と混合することができ、これにより、水滴の一部は、空気中のほこり粒子を捕獲し、ほこり粒子を運んで遠心運動することができ、ハウジング1の内壁面に向かって投げられて、内壁面に沿って落下されることができ、ここで、水滴の一部は、下流に流れ続け、第1回転ディスク3は、第1間隔スペース23の下流に設けられ、空気が第1回転ディスク3を通って流れるとき、空気の残留水滴は、第1回転ディスク3に接触し、第1回転ディスク3が高速で回転するため、遠心運動によって、複数の第2メッシュ31を有する第1回転ディスク3で、水滴は、薄い液膜に広げられるか、またはより小さな水滴に霧化され得、第2メッシュ31を通過する空気と強く衝突し、これにより、気液接触面積をさらに大きくすると同時に、広げられた薄い液膜またはより小さな水滴は、空気中のほこり粒子に対して、より効率的な捕獲効果があり、さらに、ほこりの除去を強化する目的を達成することができる。また、空気が第1回転ディスク3を通過するとき、第1回転ディスク3の回転も、空気の流れを駆動することができ、第1回転ディスク3を通過する空気に、電力を提供して、浄化後の空気が排気口12に向かって流れるようにする。
【0029】
ファンアセンブリ5は、ファン51およびモーター52を備え、ファン51は、浄化アセンブリの下流に設けられて、空気を、吸気口11から、浄化アセンブリを通って排気口12に流れるように駆動し、モーター52は、浄化アセンブリとファン51が回転させるために使用される。これにより、浄化アセンブリの下流にファン51を設置することにより、ファン51は、モーター52の駆動によって、高速で回転して、空気を、吸気口11からハウジング1のキャビティ10内に入り、排気口12の方向に向かって流れるように駆動し、例えば、ファン51は、空気を、
図3に示される矢印の方向に流れるように駆動することができ、これにより、空気の流れを駆動して、圧力損失を回避できるだけでなく、ファン51および浄化アセンブリが、同じモーター52によって駆動され、構造が簡単であり、設置面積は小さく、エネルギー消費量が少ない。
【0030】
これにより、本願実施例の空気浄化用の浄化装置100によれば、第1回転ドラム2は、高速で回転して、入水管4から、第1回転ドラム2内に噴霧される水が、第1メッシュ21によって、水柱、水滴または水ミストの形に細段され、第1間隔スペース23に流れるようにし、同時に、吸気口11から入る空気は、第1間隔スペース23を通して流れ、これにより、第1間隔スペース23内の水滴は、流れる空気と混合し、水滴は、効率的に第1間隔スペース23を通って流れる空気中のほこりを捕獲でき、これにより、空気中のほこり粒子などを除去することができ、空気に対する浄化効果を実現する。
ファンアセンブリ5は、浄化アセンブリの下流に設けられ、これにより、ファンアセンブリ5を介して、空気の流れを駆動して、圧力損失を回避できるだけでなく、ファン51と浄化アセンブリは、同じモーター52によって駆動されて、浄化装置100の構造が簡単であり、設置面積が小さく、エネルギ消費量も少なくなる。
【0031】
例示的に、
図1ないし
図3に示されるように、モーター52は、ファン51の上に設けられ、且つ、ファン51に接続されて、浄化アセンブリとファン51を、同期回転するように駆動することができる。これにより、第1回転ドラム2、第1回転ディスク3およびファン51は、同じモーター52によって駆動され、同期回転することができ、浄化装置100の構造を、単純化することができるだけてなく、浄化装置100の一貫性および安定性も、より良くすることができる。同時に、空気は、浄化アセンブリを介して浄化された後、上に向かって流れ、モーター52を、ファン51の上に設置することにより、モーター52が空気中のほこりによって蓄積されるのを防ぐこともできる。
本願のいくつかの例において、ファン51は、第1回転ディスク3の上に設けられ、且つ、第1回転ディスク3に固定して接続されることができる。即ち、モーター52をファン51の上に設置し、且つ、ファン51に接続され、これにより、モーター52は、ファン51を駆動して回転させ、ファン51は、第1回転ディスク3に固定して接続され、ファン51を介して、第1回転ディスク3を回転するように駆動し、第1回転ドラム2を回転するように駆動して、ファン51と浄化アセンブリの同期回転、簡単な構造および便利な組み立てを実現することができる。
【0032】
本願の別のいくつかの例において、モーター52は、モーター軸を有し、浄化アセンブリおよびファン51は、両方ともモーター軸に接続され、即ち、浄化アセンブリおよびファン51は、モーター52のモーター軸とそれぞれ直接に接続することができ、これにより、モーター52は、浄化アセンブリとファン51を回転するようにそれぞれ駆動することができ、それにより、浄化アセンブリおよびファン51の回転速度を保証することができる。
【0033】
本願のいくつかの実施例において、ファン51は、本体511およびファンブレード512を備えることができ、ファンブレード512は複数であり、複数のファンブレード512は、本体511の周方向に沿って間隔を置いて設けられ、ここで、モーター52は本体511に接続され、本体511は回転して、複数のファンブレード512を回転するように駆動し、複数のファンブレード512を設置することにより、ハウジング1内の空気の流れ速度を改善し、さらに、浄化装置100内の空気の流動性能を改善することができる。
【0034】
例示的に、ファンブレード512は、本体511の側壁に設けられ、且つ、ハウジング1と本体511の間の部分に位置する、第1回転ディスク3の上に位置することができ、これにより、ファンブレード512は回転して、空気がハウジング1と第1回転ディスク3との間の第1間隔スペース23で流れるように駆動することができ、ファンブレード512は、第1間隔スペース23の上に配置され、それにより空気がキャビティ10内で流れるように駆動することに役立ち、キャビティ10内の空気の流れ速度を保証する。
【0035】
図1ないし
図3に示されるように、本体511は、円筒形に形成することができ、本体511は、第1回転ディスク3および第1回転ドラム2と同軸に設けられ、本体511の半径方向のサイズは、第1回転ドラム2の半径方向のサイズと同じであり、これにより、ファンブレード512は、本体511の側壁に形成され、且つ、第1間隔スペース23の上に、完全に設けられることができ、それにより、空気の流れを促進することに役立ち、本体511と第1回転ドラム2のサイズの不一致による、空気の流れに対する抵抗の生成を回避することができ、本体511と、第1回転ディスク3および第1回転ドラム2のアセンブリの、一貫性および安定性を改善することにも役立つ。ここで、ファン51は、第1回転ディスク3に支持され得、本体511と第1回転ドラム2のサイズは一致であり、ファン51に対する浄化アセンブリの支持効果および安定性を改善することにも役立つ。
【0036】
本願のいくつかの実施例において、第1回転ドラム2の上端および下端は、閉鎖構造に形成され、即ち、第1回転ドラム2の上部と下部は、両方とも閉じていることである。それにより、水が第1回転ドラム2から漏れて、他の部品に対して腐食を引き起こすのを防ぐことができ、空気が、第1回転ディスク3を通過せずに、第1回転ドラム2の上部から流出するのを防ぐことができる。
図4に示されるように、第1回転ドラム2の底壁には、入水管4が通過するのに適する開口部22が設けられ、入水管4の出水端42は、開口部22を通して、第1回転ドラム2内に延び、ここで、開口部22のサイズは、入水管4のサイズよりわずかに大きくすることができ、それにより、第1回転ドラム2と入水管4の相対回転に役立ち、入水管4と開口部22の組み立てに役立つ。
【0037】
本願のいくつかの実施例において、排気口は、吸気口より高く設けられ、浄化アセンブリは複数備えられる。複数の浄化アセンブリは、上下方向に順に重ね合わせる。即ち、複数の浄化アセンブリは、同軸に設けられ、且つ、すべて排気口12と吸気口11との間に配置される。具体的に、第1回転ドラム2と第1回転ディスク3は、複数設置することができ、複数の第1回転ドラム2と第1回転ディスク33は、交互に順に設置することができ、これにより、空気は、複数の浄化アセンブリを順に通過することができ、空気の多段階浄化を実現して、浄化効果を向上させることができる。ここでの「複数」は、2つまたは2つ以上を示し、例えば、浄化アセンブリは、2つ、3つ、4つまたは5つであり得、複数の浄化アセンブリは、上下方向に順に同軸に設けられることに留意されたい。ここで、モーター52を介して、同時に複数の浄化アセンブリを駆動して回転させることができ、それにより、浄化装置100一貫性および安定性をさらに改善することができる。
【0038】
本願のいくつかの実施例において、空気浄化用浄化アセンブリは、さらに、遮断アセンブリを備えることができ、遮断アセンブリは、浄化アセンブリとファンアセンブリ5との間に回転可能に設けられ、これにより、遮断アセンブリを介して、浄化アセンブリによって浄化された空気に含まれる水滴とほこり粒子を遮断することができ、それにより、空気に対する更なる浄化を実現するだけてなく、モーター52が、浄化アセンブリによって浄化される空気中の水の浸食、およびほこりの蓄積を回避することができる。ここで、例示的に、モーター52は、浄化アセンブリ、遮断アセンブリおよびファン51を、同期回転するように駆動することができる。
【0039】
具体的に、遮断アセンブリは、第2回転ドラムおよび第2回転ディスクを備え、第2回転ドラムの外周壁は、円筒面であり、即ち、第2回転ドラムの外周壁は、閉じた壁に形成され、第2回転ドラムの内部は、第2回転ドラムの外部と連通されていない。例えば、第2回転ドラムは、気密および水密である構造に形成され得る。第2回転ドラムは、ハウジング1の側壁から離れて設けられ、それにより、空気を、第2回転ドラムとハウジング1との間の、第2間隔スペースを通過させる。
具体的に、第2回転ドラムは、第1回転ディスク3の下流に配置され、第2回転ドラムとハウジング1との間に第2間隔スペースが形成され、第2間隔スペースは、空気の通過に適し、これにより、第1回転ディスク3を介して浄化された後の空気は、第2間隔スペースを通って流れ、高速で回転する第2回転ドラムを通過して、第2間隔スペースを通って流れる空気の遠心運動を強化することができ、それにより、空気に混入した水滴を、ハウジング1の内壁面に向かって投げることに役立ち、さらに、気液の分離に役立ち、浄化効果を向上させる。
【0040】
第2回転ディスクは、少なくとも第2回転ドラムとハウジング1との間の半径方向の部分に第3メッシュが設けられ、即ち、第2回転ディスクの軸方向に、少なくとも第2間隔スペースに対応する第2回転ディスクの一部に、複数の第3メッシュが設けられ、複数の第3メッシュを介して、空気中の水滴に対するさらなる遮断、および空気に対するさらなる浄化を実現することができる。
第2回転ディスクは、第2回転ドラムの下流側に接続され、第1回転ディスク3を介して浄化された後の空気は、第2回転ディスクに流れ、空気中の小さな水滴が、第2回転ディスクに接触するとき、水滴は、複数の第3メッシュを有する第2回転ディスクで、薄い液膜に広げられるか、またはより小さな水滴に霧化され得、薄い液膜またはより小さく霧化される水滴は、第3メッシュを通した空気と強く衝突し、これにより、気液接触面積をさらに大きくすることができ、同時に、広げられた薄い液膜またはより小さな水滴は、空気中のほこり粒子に対して、より効率的な捕獲効果があり、それにより、ほこりの除去をさらに強化することができる。同時に、第2回転ディスクを介して、空気を駆動して流れ続け、流動性を向上させることもできる。
【0041】
例示的に、遮断アセンブリは、浄化アセンブリの上に設けられ得、ファン51は、遮断アセンブリの上に設けられ得、ここで、遮断アセンブリと浄化アセンブリは、それぞれ複数であり得、複数の浄化アセンブリと複数の遮断アセンブリは、上下方向に順に重ね合わせ、ここで、少なくとも1つの遮断アセンブリは、ファン51の最も近い位置に設けられ、これにより、空気に対する多段階浄化、および空気中の水滴に対する複数の遮断を実現させて、空気の浄化效果を改善し、空気の含水量を低減できるだけでなく、最終段階の遮断アセンブリを通過した後も、空気が必ず上向きに流れ続けることを保証して、水分含有量が最も少ない最も清浄な空気が上向きに流れることを保証し、これにより、モーター52が、浸食されないことおよびほこり粒子によって蓄積されないことをさらに保証する。
【0042】
本願は、さらに、上記の実施例における空気浄化用の浄化装置100を有する空気浄化器を提供する。
【0043】
本願実施例による空気浄化器は、上記の実施例における空気浄化用の浄化装置100を設置することを介して、浄化効果を向上させて、空気浄化器によって浄化された空気をより清浄にし、圧力損失を回避することができ、同時に、浄化アセンブリとファン51は、同じモーター52によって駆動されて、空気浄化器の構造が簡単になり、エネルギ消費量も少なくなる。
【0044】
本願実施例による空気浄化器の他の構成および操作は、当業者に対して知られているため、ここでは詳しく説明しない。
【0045】
本明細書の説明において、参照用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの説明は、当該実施例または例を参照する説明の具体的な特徴、構造、材料または特性は、本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例または例を指すとは限らない。さらに、説明した具体的な特徴、構造、材料または特性は、任意の1つまたは複数の実施例または例において、適切な方法で組み合わせることができる。
【0046】
本願実施例を示し、説明したが、当業者は、本願の原理および旨から逸脱しない場合、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、および変換を行うことができ、本願の範囲は、特許請求の範囲およびそれらの同等物によって定義されることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0047】
100 空気浄化用の浄化装置
1 ハウジング
10 キャビティ
11 吸気口
12 排気口
2 第1回転ドラム
21 第1メッシュ
22 開口部
23 第1間隔スペース
3 第1回転ディスク
31 第2メッシュ
4 入水管
41 入水端
42 出水端
5 ファンアセンブリ
51 ファン
511 本体
512 ファンブレード
52 モーター