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特許7092754分解ガスを圧縮するためのステージおよびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】分解ガスを圧縮するためのステージおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   C10G 70/04 20060101AFI20220621BHJP
   F25J 3/06 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
C10G70/04
F25J3/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019518422
(86)(22)【出願日】2017-10-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-19
(86)【国際出願番号】 IB2017056156
(87)【国際公開番号】W WO2018065935
(87)【国際公開日】2018-04-12
【審査請求日】2020-09-14
(31)【優先権主張番号】16192720.7
(32)【優先日】2016-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】508171804
【氏名又は名称】サビック グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ファン・ヴィリゲンブルク,ヨリス
(72)【発明者】
【氏名】クエイパース,リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ヘンドリックス,ヘンク
(72)【発明者】
【氏名】アルタン,レカイ
【審査官】上坊寺 宏枝
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第00509592(EP,A1)
【文献】特開昭53-098910(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0172649(US,A1)
【文献】特表2003-525344(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101503631(CN,A)
【文献】特開昭61-069889(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C10G 1/00-99/00
B01D 3/00-3/42
F25J 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分解ガスの圧縮のための圧縮ステージであって、
液体成分を分解ガスのガス状成分から分離するための液体分離手段と、
前記液体分離手段に接続された圧縮機と、
前記圧縮機からの圧縮ガスを冷却するための前記圧縮機に接続されたガス冷却手段であって、前記ガス冷却手段が冷却流体源からの第一冷却流体によって冷却されるガス冷却手段と、を含み、
前記分解ガスを受け入れるための入口を有する前記液体分離手段に接続されたガス予冷手段をさらに含み、
前記ガス予冷手段が熱交換手段と吸収冷却手段とを含み、
前記熱交換手段が、前記吸収冷却手段からの第二冷却流体によって冷却され、
前記吸収冷却手段が、前記冷却流体源からの第一冷却流体と、加熱流体源からの熱水と、を用いて前記第二冷却流体を生成するために配置され、
前記吸収冷却手段のための前記第一冷却流体が、前記ステージの前記ガス冷却手段の一次ガス冷却器から供給され、
前記吸収冷却手段からの前記第一冷却流体が、前記ステージの前記ガス冷却手段の二次ガス冷却器に供給される、
圧縮ステージ。
【請求項2】
前記吸収冷却手段のための前記加熱流体源からの熱水が、70~110℃の温度を有する請求項1に記載のステージ。
【請求項3】
前記熱水が、70~95℃の温度を有する請求項2に記載のステージ。
【請求項4】
前記加熱流体源が、蒸気分解器の急冷カラムを含む請求項2に記載のステージ。
【請求項5】
前記加熱流体源が熱廃水源である請求項2に記載のステージ。
【請求項6】
前記ガス予冷手段の前記熱交換手段が冷凍器を含む請求項1に記載のステージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2016年10月7日に出願された欧州特許出願第16192720.7号の優先権の利益を主張するものであって、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、分解プロセスから分解ガスを圧縮するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
原油製品の製造において、気化した炭化水素供給原料を高温に短期間供して炭素鎖の長さが短い分解炭化水素成分類を形成することを含む分解プロセスで炭化水素供給原料を分解することができる。結果物は、かかる成分を有する高温の分解ガスとなる。
【0004】
炭化水素供給原料分解プロセスの主要分留装置内および/または急冷塔内における分解ガスの冷却および精製の後、さらなる処理は、分解ガスから異なる炭化水素留分を分離するために、3200~3800kPaのオーダーの高圧力への圧縮を必要とする。
【0005】
典型的には、中間冷却を伴う四つから五つのステージでタービン駆動遠心圧縮機によって圧縮は行われる。圧縮中に水および炭化水素類の何らかの凝縮が発生し、後のステージにおいて、酸性ガス類が除去される。圧縮分解ガスを冷却し、分解ガス流から凝縮炭化水素留分を分離することができる。多ステージ圧縮機システム内で圧縮を行うことが可能であり、ステージの数は、主に、分解ガス組成物と、冷却媒体の温度レベルと、ステージ間放出を可能にする最高温度とに依存する。圧縮機は、通常、タービンまたは同等の駆動装置を含む単一の駆動装置によって駆動される。
【0006】
分解ガスの圧縮はエネルギー集約型である。圧縮機および圧縮機を駆動するタービンは、高価な機器であり、多くの蒸気分解器プラントにおいて障害を示す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ゆえに、本発明の目的は、効率性が増大した分解ガス圧縮システムのための圧縮ステージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、分解ガスの圧縮のための圧縮ステージであって、液体成分を分解ガスのガス状成分から分離するための液体分離手段または液体分離器と、液体分離手段または液体分離器に接続された圧縮機と、圧縮機からの圧縮ガスを冷却するための圧縮機に接続されたガス冷却手段またガス冷却器であって、冷却流体源からの第一冷却流体によって冷却されるガス冷却手段または冷却器と、を含む圧縮ステージにおいて達成される。
【0009】
ステージは、さらに、分解ガスを受け入れるための入口を有する液体分離手段または液体分離器分解ガスに接続されたガス予冷手段またはガス予冷器を含む。
【0010】
圧縮機による圧縮の前の分解ガスの予冷によって、圧縮機の負荷が減少し、より低い温度で、結果的により小さい体積で所要圧力が得られる。しかるに、流体-ガス分離は、従来技術と同じ結果であるが、より低い費用で行われる。結果として、圧縮機としては、より低い性能の、すなわち、本技術分野で知られている設計よりも小さいものを選択することができる。
【0011】
一つの実施形態において、ガス予冷手段またはガス予冷器は、熱交換手段または熱交換器と、吸収冷却手段または吸収冷却器と、を含み、熱交換手段または熱交換器は、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第二冷却流体によって冷却される。吸収冷却手段または吸収式冷凍器は、冷却流体源からの第一冷却流体と加熱流体源からの熱水とを用いて第二冷却流体を生成するために配置される。
【0012】
吸収冷却手段によって、たとえば圧縮後にガス冷却手段またはガス冷却器内で圧縮ガスを冷却するすでに利用可能な冷却源を使用し、かつ、分解プロセスにおいて直ちに利用可能な通常は廃棄される加熱流体を使用して、第二冷却流体の生成が起きる。
【0013】
一つの実施形態において、吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための第一冷却流体は、ステージのガス冷却手段の一次ガス冷却器から供給され、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第一冷却流体は、二次ガス冷却器に供給される。
【0014】
これによって、ガス冷却手段またはガス冷却器において使用される、第一冷却流体源からの第一冷却流体のより効率的な使用が行われる。
【0015】
代替的な実施形態において、ステージの吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための第一冷却流体は、別のステージのガス冷却手段またはガス冷却器の一次ガス冷却器から供給され、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第一冷却流体は、別のステージの二次ガス冷却器に供給される。
【0016】
第一冷却流体は、分解ガスの圧縮における任意のステージからのより効率的な使用のためにガス冷却手段またはガス冷却器から得られうる。
【0017】
一つの実施形態において、吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための加熱流体源からの加熱流体は、70~110℃の温度を有する。この温度範囲は、吸収冷却手段または吸収式冷凍器、すなわち生成器を操作するために充分な蒸気を発生させるためのものである。70℃未満では吸収冷却手段または吸収式冷凍器は機能せず、その一方で110℃超の温度では熱源の温度が必要とされるものよりも高いので、熱が非効率的に用いられる。
【0018】
さらなる実施形態において、加熱流体は、70~95℃の温度を有する。これによって、吸収冷却手段または吸収式冷凍器の最も効率的な操作が行われる。
【0019】
別の実施形態において、加熱流体源は熱廃水源を含む。
【0020】
さらなる実施形態において、加熱流体源は、蒸気分解器の急冷カラムを含む。
【0021】
蒸気分解器ユニットの急冷カラムからの急冷水からの熱は、通常、冷却によって廃棄されるか、または、蒸留カラム内における再沸騰のために用いられるが、本発明にかかる圧縮ステージにおける効率的な使用に取り入れられて、本発明にかかる圧縮ステージにおける圧縮機の作業負荷を減少させることができる。
【0022】
一つの実施形態において、ガス予冷手段またはガス予冷器の熱交換手段または熱交換器は冷凍器を含む。
【0023】
一つの実施形態において、液体分離手段または液体分離器は、別の圧縮ステージから流体を受け入れるための流体入口を有する。
【0024】
これによって、後の圧縮ステージからの液体成分が再利用されて、分解ガスからのガス状成分と液体成分との間の分離の向上が得られる。
【0025】
本発明の目的は、上記の通りの複数のカスケード圧縮ステージを含む分解ガス圧縮のためのシステムであって、第一圧縮ステージが、分解ガス源に接続されたそのガス予冷手段またはガス予冷器を有し、続く圧縮ステージが、その前の圧縮ステージのガス冷却手段またはガス冷却器に接続されたそのガス予冷手段またはガス予冷器を有するシステムにおいても達成される。
【0026】
本発明にかかる圧縮ステージはカスケードされうる。予冷を用いて、システムにおける圧縮機に対する全体的な作業負荷を減少させることができる。
【0027】
一つの実施形態において、各ステージにおける圧縮機は、一般的な圧縮機駆動装置によって駆動される。
【0028】
圧縮機は、有利には、タービンエンジン、ディーゼルモータ、または電気モータ、および同種のものによって駆動される、一般的な軸上の一般的な駆動装置によって駆動されうる。
【0029】
本発明の目的は、分解ガスを圧縮するためのプロセスであって、液体分離手段または液体分離器において分解ガスのガス状成分から液体成分を分離するステップと、圧縮機において液体分離手段または液体分離器からのガス状成分を圧縮するステップと、ガス冷却手段またはガス冷却器において圧縮ガス状成分を冷却するステップと、を含むプロセスにおいても達成される。当該プロセスは、液体分離手段または液体分離器において分解ガスのガス状成分から液体成分を分離する前にガス予冷手段またはガス予冷器において分解ガスを予冷するステップと、冷却流体源からの第一冷却流体と加熱流体源からの熱水とを用いて、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第二冷却流体によってガス予冷手段またはガス予冷器を冷却するステップと、をさらに含む。
【0030】
一つの実施形態において、ガス予冷手段は、熱交換手段または熱交換器と、吸収冷却手段または吸収式冷凍器と、を含み、プロセスは、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第二冷却流体によって熱交換手段または熱交換器を冷却するステップと、冷却流体源からの第一冷却流体と加熱流体源からの熱水とを用いて、吸収冷却手段または吸収式冷凍器において第二冷却流体を生成するステップと、をさらに含む。
【0031】
以下は、本明細書にわたって用いられる各種の用語および句の定義を含む。
【0032】
「約(about)」または「およそ(approximately)」という用語は、当業者によって理解されるものに近いものとして定義される。非限定的な一実施形態において、これらの用語は、10%の範囲内、好ましくは5%の範囲内、より好ましくは1%の範囲内、最も好ましくは0.5%の範囲内であると定義される。
【0033】
「重量%」、「容量%」、または「モル%」という用語は、ある成分を含む材料の総重量、総体積または総モルに対する、それぞれ、当該成分の重量百分率、体積百分率またはモル百分率を指す。非限定的な例において、100モルの材料中の10モルの成分は、10モル%の成分である。
【0034】
「効果的(effective)」という用語は、当該用語が明細書および/または請求項において用いられる場合、所望の、期待される、または、意図された結果を達成するために適切なものを意味する。
【0035】
「一つの(a)」または「一つの(an)」という語の使用は、請求項または明細書において「含む(comprising)」という用語とともに用いられる場合、「一つ」を意味することができるが、「一つ以上」、「少なくとも一つ」および「一つまたは一つ超」の意味にも一致する。
【0036】
「含む(comprising)」(および「含む(comprise)」や「含む(comprises)」などの「含む(comprising)」の任意の形態)、「有する(having)」(および「有する(have)」や「有する(has)」などの「有する(having)」の任意の形態)、「含む(including)」(および「含む(includes)」や「含む(include)」などの「含む(including)」の任意の形態)または「含む(containing)」(「含む(contains)」や「含む(contain)」などの「含む(containing)」の任意の形態)という語は、始めと終わりを含むか、またはオープンエンドであり、追加的で列挙されない要素や方法ステップを除外するものではない。
【0037】
本発明のプロセスは、明細書にわたって開示される特定の含有成分(ingredients)、構成成分(components)、組成物(compositions)、ステップなど「を含む(comprise)」、「から実質的になる(consist essentially of)」または「のみからなる(consist of)」ことができる。ある種の成分を含む生成物/組成物/プロセス/システムについての記載が、これらの成分からなる生成物/組成物/システムをも開示することも理解される。これらの成分からなる生成物/組成物/プロセス/システムは、たとえば、生成物/組成物の作製のための、より単純で、より経済的なプロセスを提供するという点で有利でありうる。同様に、たとえば、ある種のステップを含むプロセスについての記載が、これらのステップからなるプロセスをも開示することも理解される。これらのステップからなるプロセスは、より単純で、より経済的なプロセスを提供する点で有利でありうる。
【0038】
値がパラメータについての下限および上限について示される場合、下限の値と上限の値との組み合わせによって生じる範囲も開示されることが理解される。
【0039】
本発明の文脈において、次に14の態様が記載される。第1の態様は、分解ガスの圧縮のための圧縮ステージであって、液体成分を分解ガスのガス状成分から分離するための液体分離手段または液体分離器と、液体分離手段または液体分離器に接続された圧縮機と、圧縮機からの圧縮ガスを冷却するための圧縮機に接続されたガス冷却手段またはガス冷却器であって、冷却流体源からの第一冷却流体によって冷却されるガス冷却手段またはガス冷却器と、を含む圧縮ステージであって、分解ガスを受け入れるための入口を有する液体分離手段に接続されたガス予冷手段をさらに含む圧縮ステージである。第2の態様は、ガス予冷手段またはガス予冷器が、熱交換手段または熱交換器と、吸収冷却手段または吸収式冷凍器と、を含み、熱交換手段または熱交換器が、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第二冷却流体によって冷却され、吸収冷却手段または吸収冷却器が、冷却流体源からの第一冷却流体と、加熱流体源からの熱水と、を用いて第二冷却流体を生成するために配置される第1の態様に記載のステージである。第3の態様は、吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための第一冷却流体が、ステージのガス冷却手段またはガス冷却器の一次ガス冷却器から供給され、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第一冷却流体が、二次ガス冷却器に供給される第1または第2の態様に記載のステージである。第4の態様は、ステージの吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための第一冷却流体が、別のステージのガス冷却手段またはガス冷却器の一次ガス冷却器から供給され、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第一冷却流体が、別のステージの二次ガス冷却器に供給される第1または第2の態様に記載のステージである。第5の態様は、吸収冷却手段または吸収式冷凍器のための加熱流体源からの加熱流体が、70~110℃の温度を有する第1~4の態様のいずれかに記載のステージである。第6の態様は、加熱流体が、70~95℃の温度を有する第5の態様に記載のステージである。第7の態様は、加熱流体源が、蒸気分解器の急冷カラムを含む第5または第6の態様のいずれかに記載のステージである。第8の態様は、加熱流体源が熱廃水源である第5または第6の態様に記載のステージである。第9の態様は、ガス予冷手段またはガス予冷器の熱交換手段または熱交換器が冷凍器を含む第1~8の態様のいずれかに記載のステージである。第10の態様は、液体分離手段または液体分離器が、別の圧縮ステージから流体を受け入れるための流体入口を有する第1~9の態様のいずれかに記載のステージである。
【0040】
第11の態様は、カスケードされた第1~10の態様のいずれか一つに記載の圧縮ステージを複数含む分解ガス圧縮のためのシステムであって、第一圧縮ステージが、分解ガス源に接続されたガス予冷手段またはガス予冷器を有し、続く圧縮ステージが、その前の圧縮ステージのガス冷却手段またはガス予冷器に接続されたガス予冷手段またはガス予冷器を有するシステムである。第12の態様は、各ステージにおける圧縮機が、一般的な圧縮機駆動装置によって駆動される第11の態様に記載のシステムである。
【0041】
第13の態様は、分解ガスを圧縮するためのプロセスであって、液体分離手段または液体分離器において分解ガスのガス状成分から液体成分を分離するステップと、圧縮機において液体分離手段または液体分離器からのガス状成分を圧縮するステップと、ガス冷却手段またはガス冷却器、一次ガス冷却器において圧縮ガス状成分を冷却するステップと、を含み、液体分離手段または液体分離器において分解ガスのガス状成分から液体成分を分離する前にガス予冷手段またはガス予冷器において分解ガスを予冷するステップと、冷却流体源からの第一冷却流体と加熱流体源からの熱水とを用いて、吸収冷却手段からの第二冷却流体によってガス予冷手段を冷却するステップと、をさらに含むプロセスを提供する。第14の態様は、ガス予冷手段またはガス予冷器が、熱交換手段または熱交換器と、吸収冷却手段または吸収式冷凍器と、を含み、吸収冷却手段または吸収式冷凍器からの第二冷却流体によって熱交換手段または熱交換器を冷却するステップと、冷却流体源からの第一冷却流体と加熱流体源からの熱水とを用いて、吸収冷却手段または吸収式冷凍器において第二冷却流体を生成するステップと、をさらに含む第13の態様に記載のプロセスである。
【0042】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の図、詳細な説明および例から明らかになるであろう。なお、本発明は、本明細書に記載される特徴の全ての可能な組み合わせに関し、請求項に存在する特徴のそれらの組み合わせが特に好ましい。ゆえに、当然のことながら、本発明にかかる組成物、プロセス、システムに関する特徴の全ての組み合わせ、本発明にかかるプロセスに関する特徴の全ての組み合わせ、および本発明にかかるシステムに関する特徴と本発明にかかるプロセスに関する特徴との全ての組み合わせは、本明細書に記載される。しかし、図、詳細な説明および例は、本発明の特定の実施形態を示すが、例示としてのみ示されるものであって、限定することを意味するものではないことを理解すべきである。追加的に、本発明の精神および範囲内の変更および改変は、この詳細な説明から当業者にとって明らかになるであろうということが考えられる。さらなる実施形態において、特定の実施形態からの特徴を他の実施形態からの特徴と組み合わせてもよい。たとえば、一実施形態からの特徴を他の実施形態のいずれかからの特徴と組み合わせてもよい。さらなる実施形態において、本明細書に記載される特定の実施形態に追加的な特徴を加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1a】従来技術に係る圧縮機ステージを有する圧縮機システムの概略図。
図1b】従来技術に係る圧縮機ステージを有する圧縮機システムの概略図。
図2a】本発明の実施形態に係る圧縮機ステージ。
図2b】本発明の実施形態に係る圧縮機ステージ。
図2c】本発明の実施形態に係る圧縮機ステージを有する圧縮機システムの概略図。
図3】従来技術に係る吸収式冷凍器の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0044】
従来技術に記載されているように、間にステージ間冷却器を有する3~5つの圧縮機ステージの多くの構成が可能である。5つのステージを有する従来技術にかかる構成が図1aに示される。各圧縮機ステージは、液体-ガス分離のための急冷カラムV-101、V-111、V-121、V-131、V-141と、圧縮機K-111、K-121、K-131、K-141、K-151と、ステージ間冷却器H-111/112、H-121/122、H-131/132、H-141/142、H-151/151と、を含む。ステージ間冷却器の後、水および炭化水素凝縮物を、たとえば、分留塔に、または別の圧縮機ステージに、圧縮機の前の急冷カラムに、さらなる処理のために、102、116、126、136、146、156により送ることができる。液体分解において、C6~C8芳香族類を含むガソリン留分の大部分は、C4およびC5成分の多くもまた、圧縮機のステージ間冷却器内で凝縮される。この例における圧縮機K-111~K-151は、一般的な軸208を介して一般的なタービンエンジンX-101によって駆動される。
【0045】
図1bにおいて、前のステージに凝縮水および炭化水素を別ルートで送る図1bの構成と同様の従来技術において知られている別の構成が示されており、ここで急冷カラムV-111~V-141は、次のステージから液体成分を受け入れるための入口を有する。
【0046】
軽度の分解度(0.58のプロピレン/エチレン比)で分解したナフサに由来する100t/hのエチレンを含む分解ガスを圧縮する、それぞれ図1aおよび1bにかかる5つのステージの分解ガス圧縮機について、2つのコンピュータシミュレーションを行った。ステージ間冷却器出口114~154の温度を30℃に保つ。各圧縮機K-111~K-151は、80%の等エントロピー効率を有する。
【0047】
急冷塔からの分解ガス(101)を吸引ドラム容器(V-101)に送り、任意の凝縮物(102)を急冷塔へポンプ輸送で戻すが、分解ガス(1x1)を0.15のMPaの絶対圧力で(第一、第二、第三、第四、第五)圧縮機ステージ(K-1x1)の入口に送る。圧縮機K-1x1からの出口を、30℃の温度に、熱交換器(H-101およびH-1x2)によって冷却水源104からの冷却水に対して冷却し、吸引ドラム容器V-111、V-121、V-131、V-141およびV-151において、凝縮された炭化水素および水106、116、126、136、146、156を、それぞれ分解ガス101、111、121、131、141、151から分離する。
【0048】
第三および第四圧縮機ステージの間で、ガス処理ユニットZ-100内におけるガス処理が、従来技術に記載されているように行われる。ガス処理ユニットZ-100内において、ガスは、ガス、たとえば、二酸化炭素、硫化水素、酸成分などを除去することによって精製される。分解ガスは、3.6Mpa(流れ161)および36.2MWmechにおける計算圧縮機力に圧縮される。図1aのスキームにおいて、凝縮された流れ(116、126、136、146、156)は、圧縮機へ(直接)戻って再利用されないが、分留塔、フラッシュ分離および/またはデカンタにおいて処理されて生成物を回収し、ポンプ輸送されて、さらなる処理のための所望の圧力および温度に加熱および/または冷却される可能性がある。
【0049】
図1bのスキームにおいて、凝縮流れ116、126、136、146、156は、別々に処理されず、前のステージへ戻って再利用され、116は、急冷塔または第一ステージ吸引ドラム(V-101)へ戻される。図1bに示されるように、流れ126はV-111へ、流れ136はV-121へ、流れ146はV-132へ、流れ156はV-141へ。このスキームについて、全圧縮機力は39.5MWmechであると計算された。
【0050】
図2aにおいて、吸引ドラムV-201と、軸271を介してタービンエンジンX-201によって駆動される圧縮機K-211と、ステージ間冷却器H-211/H-212と、予冷器H-201と、を含む圧縮機ステージS-201が示される。ステージ間冷却器H-211/H-212の出口214は、後続の圧縮機ステージ(S-201、たとえば図2c参照)に接続されうる。
【0051】
入口201内の分解ガスは、予冷器H-201において15℃(範囲は1~25℃でありうる)に予冷され、液体およびガス成分を分離するために吸引ドラムV-201に送られる。冷却器H-201は、吸収式冷凍器Y-201によって冷却される冷水ループ(208)において分解ガスから熱を移動させる。吸収式冷凍器は、急冷水源274からの熱を、それを80℃から73℃に冷却し、それを温急冷水ヘッダ275に戻すことによって用いる。吸収式冷凍器Y-201は、25℃の冷却水源273から35℃の冷却水ヘッダ272への冷却水に、急冷水および冷水ループから熱を移動させる。
【0052】
吸引ドラムV-201において、凝縮水および炭化水素は203から分離され、ポンプ輸送され、加熱されて、ガス流204においてそれを分離して、急冷塔と、デカンタ(図2aで不図示)において水から炭化水素を分離することができる液体流れ205と、に送り返す。
【0053】
急冷水源274における急冷塔からの急冷水は、典型的には温度が約85~75℃であるが、蒸気分解器におけるこれの使用は、C3オレフィン/パラフィン分離のための再沸騰器が主要消費体である蒸留カラムにおけるいくつかの再沸騰器に限定される。大量の急冷水を用いることはできず、熱は、空気および冷却水に冷却することによって廃棄されなければならない。しかるに、有利には、吸収式冷凍器Y-201を操作するために急冷水を用いることができる。吸収式冷凍器の操作は、図3および対応する記載において説明される。
【0054】
冷凍器201のための図2bの冷水源は、一次冷却器H-212からの冷却水によって冷却される吸収式冷凍器Y-211である。続いて、吸収式冷凍器Y-211からの冷却水は、二次冷却器H-211に供給される。しかるに、冷却水源273からの冷却水は、より効率的に用いられる。
【0055】
図2cにおいて、図1aおよび1bに係る第一ステージにおける冷凍器201からの冷却水を用いるための両構成がそれぞれ示される。ステージS-201の冷凍器201が、冷却水源273からの冷却水によって直接冷却される吸収式冷凍器Y-201から冷却流体を受け入れるのに対して、ステージS-202の冷凍器H-213は、ステージS-201の一次ガス冷却器H-212からの冷却流体によって冷却される吸収式冷凍器Y-211からその冷却流体を受け入れる。
【0056】
図2cにおいて、さらなる圧縮機ステージS-203~S-205が、圧縮機ステージのカスケードにおいて示される。圧縮機ステージS-203には、図1aおよび1bにおける構成におけるものと同じ機能を有するガス処理ユニットZ-200が設けられる。
【0057】
図2cにおいて、吸引ドラムV-201(211)からの蒸気は、第一圧縮機ステージS-201に送られ、圧縮機K-211によって0.3MPaに圧縮され(212)、それは、H-211およびH-212によって20~50℃の温度、好ましくは約30℃に冷却され、さらに、H-213によって1~25℃の温度、好ましくは約15℃に冷却され、冷凍器H-213を介して第二ステージS-202の吸引ドラムV-211に供給され、それはステージS-202のために予冷される。
【0058】
ステージS-202の吸引ドラムV-211において、凝縮水および炭化水素類は、デカンタにおける水から炭化水素類を分離することができる216から分離される。吸引ドラムV-211からの蒸気は、それがガス冷却器H-221、H-222によって冷却される圧縮機K-221に供給される。
【0059】
冷却器H-213は、吸収式冷凍器Y-211によって冷却される冷水ループ218において分解ガスから熱を移動させる。吸収式冷凍器Y-211は、急冷水源274からの熱を、それを80℃から73℃に冷却し、それを温急冷水ヘッダ275に戻すことによって用いる。H-211、H-212およびY-211からの熱を、まずH-212によって、次いでY-211によって、次いでH-211によって加熱される冷却水217のカスケードに移動させる。
【0060】
上記のシーケンスをステージS-203およびS-205において繰り返す。ステージS-202からの蒸気は、冷凍器H-223において予冷され、吸引ドラムV-221に供給され、そこから、それは圧縮機ステージK-231に供給され、3bar(232)に圧縮され、それはH-231およびH-232によって、たとえば30℃(20~50℃の範囲)に冷却される。
【0061】
ステージS-203とS-204の間に、記載される通りのガス処理ユニットZ-200が含まれる。この場合、H-233は、このガス精製ステップの下流に位置する。流れを含む追加的な炭化水素は、吸引容器V-202、V-201、V-211、V-221、V-232、V-241、V-251に加えられうるが、図示していない。
【0062】
図1aに記載される通りのシステムと比較して、圧縮機負荷は大幅に低下し、総圧縮機負荷は36.2MWmechから33.5MWmechに低下する。表1において、圧縮機ステージ1つ当たりの結果が提供される。
【0063】
【表1】
【0064】
表1における比較例から、圧縮の前に分解ガスの予冷を用いることによって、およそ3MWの機械的動力が節約されることが明らかである。
【0065】
吸収式冷凍器によるステージ入口冷却の別の重要な効果は、図2cのこの例において図1aよりも9~17℃低い圧縮機ステージ出口温度である。これによって、圧縮機およびステージ間冷却器におけるファウリングが減少する。さらに、これによって、圧縮機ステージがより少ない、より安価な圧縮機設計が可能になる。
【0066】
表2において、図1aにおける圧縮機K-111、K-121、K-131、K-141、K-151と図2cにおける圧縮機K-211、K-221、K-231、K-241、K-251との入口温度および出口温度が示される。
【0067】
【表2】
【0068】
Y-241の急冷水使用量は、672t/hに達する。ヘッダ274からの熱急冷水は、80℃で吸収式冷凍器Y-241に供給され、6.3MWthの熱を受けた後、それは温急冷水として73℃でヘッダ275に戻される。さらに、この温急冷水を、たとえばC3分留塔における再沸騰器熱量(H-261)として用いることができる。急冷水のこのカスケードによって、急冷塔から移した有効熱量の最適使用が可能になる。同じ原理および量が吸収式冷凍器Y-201、Y-211、Y-221、Y-231に当てはまる。
【0069】
カスケード冷却水流217、227、237および247に関して、図2cに係る247について例が提供される。冷却水は、まず吸収式冷凍器Y-241ではなく二次分解ガス冷却器H-242に供給され、次いで第一分解ガス冷却器H-241に供給される。これによって冷却水が節約される。例:冷却水源273から25℃の1400t/hの冷却水(247)が第二の第四ステージ-ステージ間冷却器H-242に供給され、それが1.9MWthの熱を吸収し、26.2℃の温度で出る。次に、冷却水は、吸収式冷凍器において用いられて冷凍器からの移動させた10.6MWthの熱(急冷水からの熱+プロセスから除去された熱)を吸収し、その結果、32.8℃に加熱される。次いで、冷却水は、一次第四ステージ-ステージ間冷却器H-241に送られ、それは3.5MWthの熱を吸収し、35℃に加熱される。
【0070】
再利用が完全な図1bに記載される通りのスキームは、図2cにも当てはまりうる。図2cと比較した差異は、生成物流れ216、226、236、246および256が別々の生成物ではなく、それぞれの前の圧縮機ステージ吸引ドラムへ戻って再利用されるということである。
【0071】
表3において、生成物流れ216、226、236、246および256が再利用される図2cのシステムと比較した従来技術にかかる図1bにかかるシステムの圧縮機負荷が示される。
【0072】
【表3】
【0073】
表3における比較例から、中間生成物流216、226、236、246および256が前のステージで再利用される場合においても、圧縮の前に分解ガスの予冷を用いることによって、およそ3MWの機械的動力が節約されることが明らかである。
【0074】
図3は、圧縮ステージS-201~S-205において用いられる通りの吸収式冷凍器300の概略図が以下で説明されることを示す。
【0075】
吸収式冷凍器における吸収冷却サイクルは、機械的蒸気圧縮冷凍サイクルと同様に、冷媒の蒸発潜熱を利用して、入ってくる冷水から熱を除去する。蒸気圧縮冷凍システムは、冷媒および圧縮機を用いて、凝縮器において凝縮される冷媒蒸気を移動させる。しかし、吸収サイクルは、冷媒305としての水と、吸収剤306としての吸収剤臭化リチウム溶液とを用いて、蒸発冷媒を吸収する。次いで、溶液に熱を加えて吸収剤から冷媒蒸気を放出する。次いで、凝縮器において冷媒蒸気を凝縮する。
【0076】
図3の基本的な単一効果吸収式冷凍器300は、作動溶液として冷媒305および吸収剤306とともに、生成器303、凝縮器301、蒸発器310および吸収器311を含む。生成器303は、熱源、たとえば、バーナーからの熱ガス、蒸気、熱水などの流体307を利用して、生成器303において吸収剤溶液306から冷媒302を蒸発させる。放出された冷媒蒸気302は凝縮器301に移動し、ここでそれは液体冷媒305に凝縮されて戻され、熱交換器315における冷却塔水304に熱を移動させる。一旦凝縮されると、液体冷媒305は蒸発器310に送られ、ここでそれは蒸発器管308にわたって分布し、蒸発器管308において冷水316から熱を除去し、液体冷媒305を冷媒蒸気314に蒸発させる。
【0077】
生成器303からの吸収剤溶液306は、冷却管309を介して吸収器311内へ入り、蒸発器310からの冷媒蒸気314を吸収しつつ、それ自体を希釈する。次いで、希釈された吸収剤溶液312は、ポンプ313を介して生成器305にポンプ輸送で戻され、ここでサイクルが再び開始される。
【0078】
吸収式冷凍器300は、反応器排出物からの水/蒸気の凝縮から放出される低温熱を消費し、0~30℃の冷却デューティを提供する能力を有する。
【0079】
吸収式冷凍器プロセスは、非常にエネルギー効率的なプロセスというわけではなく、典型的には、熱入熱の70%のみが熱的冷却デューティに転化される。しかし、プロセスは低温廃熱を利用することができるので、このことは、充分な廃熱が利用可能である場合に問題ではない。
【0080】
上記例における作動溶液として臭化リチウムが用いられるが、他の作動媒質も使用可能である。アンモニア水混合物に基づいた吸収式冷凍器は同様に一般的であり、臭化リチウム吸収式冷凍器の代わりに使用されうる。
【0081】
図2aにおける圧縮機ステージ201において、生成器303を加熱するための加熱流体307は、急冷水源274から得られる。凝縮器301のための冷却水304は、冷却水源273から、またはガス冷却器H-212の冷却水出口から得られる。蒸発器管308は、図2aにおけるループ208を介した予冷冷凍器H-201のための冷却液316の冷却に備えるものである。
【0082】
上記の実施形態は例示目的のみに示される。これらの実施形態に対する変更および改変は、以下で請求項において述べられる通りの保護の範囲を逸脱することなく可能である。
【符号の説明】
【0083】
101、114、124、134、144、154 分解ガス入口
K-111、K-121、K-131、K-141、K-151 圧縮機
108 一般的駆動装置軸
112、122、132、142、152 圧縮機出口
111、121、131、141、151 圧縮機入口
117、127、137、147、157 冷却水入口
113、123、133、143、153 相互接続部
103 冷却水源
104 冷却水ヘッダ
139 ガス精製器入口
H-111、H-121、H-131、H-141、H-151 一次ガス冷却器
H-112、H-122、H-132、H-142、H-152 二次ガス冷却器
116、126、136、146、156 中間生成物流
Z-100 ガス精製器
201、202、215、225、235、245、254 分解ガス入口
K-211、K-221、K-231、K-241、K-251 圧縮機
H-211、H-221、H-231、H-241、H-251 一次ガス冷却器
H-212、H-222、H-232、H-242、H-252 二次ガス冷却器
Y-201、Y-211、Y-221、Y-232、Y-241 吸収式冷凍器
V-201、V-211、V-221、V-232、V-241 液体分離器
V-202 液体分離器
H-201、H-213、H-223、H-233、H-243 予冷冷凍器
216、226、236、246、256 中間生成物流
273 冷却水源
272 冷却水ヘッダ
274 急冷水源
275 急冷水ヘッダ
300 吸収式冷凍器
301 凝縮器
302 冷媒蒸気
303 生成器
304 凝縮器冷却水
305 冷媒
306 吸収剤
307 加熱流体
308 蒸発器管
309 冷却管
310 蒸発器
311 吸収器
312 希釈吸収剤
315 熱交換器
316 冷水
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図3