(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】動物を気絶させること及び/または殺処理することが含まれる動物に対する処理を実施する方法
(51)【国際特許分類】
A22B 3/00 20060101AFI20220621BHJP
【FI】
A22B3/00
(21)【出願番号】P 2019531253
(86)(22)【出願日】2017-12-07
(86)【国際出願番号】 NL2017050823
(87)【国際公開番号】W WO2018106115
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2020-11-30
(32)【優先日】2016-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】519204906
【氏名又は名称】キーゼブリンク,ハルム
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キーゼブリンク,ハルム
【審査官】比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第02492480(GB,A)
【文献】国際公開第2007/021178(WO,A1)
【文献】Harm Kiezebrink,Applying the Anoxia Method for culling small poultry,DESCRIPTION ANOXIA METHOD FOR EUTHANSING ANIMALS,NL,2015年03月12日,URL:https://www.slideshare.net/charmkey5/applying-the-anoxia-method-for-small-culling-poultry-flocks
【文献】D. E . F. MCKEEGAN ET AL,Physiological and behavioralresponses of poultry exposed to gas-filied high expansion foam,POULTRY SCIENCE,米国,2013年05月01日,vol.92 No.5,1145-1154
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底(110)で泡を受けるように構成される、気絶及び/または殺処理の実施のための容器(100)を用いて動物に対する処理を実行する方法であって、
前記方法は、
前記動物を前記容器(100)内に導入するステップ、
気絶及び/または殺処理の実施に適切な気体組成を有する泡を前記容器(100)内に導入するステップ、及び、
前記容器(100)内の少なくとも90%の空気を、前記容器(100)から追い出すことにより処理を実施するステップ、を有し、
泡は、前記容器(100)の底(110)から前記容器(100)の上部に向けて供給され、新しく導入された泡によって、泡は押し上げられ、
空気を追い出した後で、泡の供給が停止されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記容器(100)は、空気用の出口開口(142)を有し、いったん空気が追い出されると、前記出口開口(142)は塞がれる、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
出口開口(142)には、コンジット(140)が備わっている、請求項1
または2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンジット(140)は、サイフォン(141)を有しており、空気は、前記サイフォン(141)に進入する
泡を使用して容器(100)から追い出される、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
泡は、体積で2%未満
の酸素を含んでいる、請求項1から
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
泡は、一酸化炭素の濃度が体積で2%未満の気体を含んでいる、請求項1から
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
泡は、体積で少なくとも98%の窒素を含んでいる、請求項1から
6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
空気は、動物の鼻が
泡で覆われた後で、30秒未満
で追い出される、請求項1から
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
泡は、膨張係数が少なくとも350
の泡である、請求項1から
8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
容器(100)内の空気の少なくとも90%を容器(100)から追い出すステップの後、
泡は、
泡を破裂させるステップの対象となる、請求項1から
9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記容器(100)は、底(110)と、屋根(130)と、前記底(110)から屋根(130)まで延びている壁(120)とを有している、請求項1から
10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記容器(100)は、バッグであって、動物は、さらなる容器(100)の内側のバッグ内に導入され、
泡はバッグ内に導入され、動物は、無意識になるまで
泡の対象となり、その後、容器が開かれ、バッグが閉じられる、請求項1から
10のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物に対する処理を実施することに関し、
処理は、泡沫を使用した、
i)気体ベースの気絶、及び
ii)気体ベースの殺処理、
から選択され、泡沫は、処理を実施するのに適している気体組成を有し、
処理は、容器を使用して実施され、
方法は、
気体を容器に導入し、
処理を実施する
ステップを有している。
【背景技術】
【0002】
前文の方法は、例えば、病原性の高い疾病の広がりを抑えるのに必要かもしれない何らかの動物の衛生上の屠殺に関連している特許文献1において当該分野で既知である。この公開は、家禽などの動物が通行できるようにする穴を有している蓋を備えている容器を開示している。容器には、泡沫が供給され、鶏が容器内にそして泡沫内に導入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この方法の問題は、泡沫が破裂することである。これは、動物が無意識になって、不随意性筋収縮が発生した時に特に発生する。
【0005】
本発明の目的は、この問題の影響をより受けない方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目標を達成するために、プリアンブルによる方法は、動物が容器内に導入され、その後、泡沫が少なくとも90%の容器内の空気を容器から追い出すのに使用されることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、泡沫が破裂することはもはや問題ではない。したがって、本発明は、動物にとってより不快ではない気泡が比較的大きい泡沫の使用も可能にする。一般的に、容器は出口開口を容器の上半分、より好ましくは屋根または壁と屋根との間の結合部分に有することになる。容器内の空気全体の少なくとも94%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも99%が、泡沫の導入によって追い出される。泡沫は、出口開口から出るまで導入されるのが最も好ましい。
【0008】
気体ベースの気絶は、その用語の範疇のいくつかの方法を詳細に説明している理事会規則(EC)第1099/2009号に例が開示されている、気体を使用して動物を無意識にする任意の方法である。単に便宜上、本願において、麻酔という用語とその動詞は、気体ベースの気絶と同じ意味で使用される。
【0009】
本発明による方法は、家禽(鶏、七面鳥等)および豚などの哺乳類などの様々な動物の気絶及び/または殺処理のために使用されてもよい。
【0010】
動物は、消費のための屠殺の目的のために気絶及び/または殺処理される。本発明による方法を使用して気絶させられただけの場合、気絶している間に、放血または感電などの他の技法を使用して殺処理される。様々な技法によって動物を無意識にし、本発明の方法によって屠殺することも可能である。本発明の方法は、動物の麻酔及び(例えば、選別、屠殺等のための)殺処理の方法で使用することもできる。
【0011】
気絶、選別、殺処理、屠殺、及び関連する処理時の不必要な苦痛、苦悩、または苦しみを防止するために、動物は、動物の福祉のための最適な状態を保証するように、例えば、棒または壁の間に保持されている拘束服またはハンモックを使用して拘束されていてもよい。
【0012】
好ましい実施態様によれば、空気を追い出した後、泡の供給が停止される。
【0013】
これによって、方法を実施するのに必要な泡の量を節約することができる。これは、泡沫に使用される気体も節約する。
【0014】
好ましい実施態様によれば、容器は、空気の出口開口を有しており、空気がいったん追い出されると、開口は塞がれる。
【0015】
したがって、周囲の酸素が容器内に進入することができず、泡沫の破裂の問題を減少させるだけでなく、動物の鼻が泡沫の上方になる、及び/または破裂の結果、気泡の大きさが大きくなり、動物にとってより不快ではなくなるので有利である。
【0016】
好ましい実施態様によれば、出口開口には、コンジットが備わっている。
【0017】
したがって、空気が泡沫によって、容器の内部空間からコンジットを介して追い出される。典型的には、泡沫は、コンジット内でなくなることになる。コンジットは、周囲の空気(及び、したがって酸素)が容器に入るのを困難にするのを助ける。これは、特に正しいが、それは、容器内の動物の移動が空気及び/または泡沫の流れの原因になるからで、それが容器内への空気の進入を促進することがある。
【0018】
好ましい実施態様によれば、コンジットはサイフォンを有しており、空気がサイフォンに進入する泡沫を使用して容器から追い出される。
【0019】
サイフォン内の泡沫は、容器内の泡沫が破裂しても、サイフォン内の定位置に残ろうとするので、出口開口をふさぐように作用する。泡沫がサイフォンを離れるまで空気が追い出されると、泡沫の供給が停止したかもしれないことの視覚的証拠を得ることができる。また、出口開口を塞ぐ弁または(蓋などの)他の手段を備えている容器の使用も必要ない。これによって、なすべき作業が簡単になる。
【0020】
好ましい実施態様によれば、泡沫は、体積で2%未満、好ましくは体積で1%、より好ましくは体積で0.5%未満の酸素含んでいる。
【0021】
これによって、苦痛及びパニックの反応を避けて、処理の実施を素早く行うことが助けられる。特に、無酸素濃度(体積で1%未満の酸素)によって、これらの反応が少なくなることがあり、それが、けがにつながる筋肉のけいれんを減少させるかもしれない。
【0022】
好ましい実施態様によれば、泡は、一酸化炭素の濃度が体積で2%未満の気体を含んでいる。
【0023】
これは、筋肉の痙攣を減少させるのを助ける。
【0024】
特に好ましい実施態様によれば、泡沫は、容器の底から容器の上部に向けて供給される。
【0025】
底に泡沫を供給することによって、新しく導入された泡沫によって、泡沫は押し上げられる(動物は泡沫によって下方から覆われることになり、それはストレスが少ない)。これによって、空気のポケットが残る危険性が減少する。これによって、動物の不快さも減少し;容器の特定の部分に向けて逃げるという欲求も減少する。泡沫が出るノズルは、容器の床に向いていることが好ましく、それによって、空気が容器から所望の程度追い出させることを保証するのも助ける。
【0026】
好ましい実施態様によれば、泡沫は、体積で少なくとも98%の窒素を含んでいる。
【0027】
窒素は、現場で大気から取り込まれてもよく、それによって、高圧容器を引き回したり、低温を扱ったりする必要がなくなる。どこでも無制限に供給され、作業者にとって安全であり、環境にやさしい。
【0028】
好ましい実施態様によれば、空気は、動物の鼻が泡沫で覆われた後で、30秒未満、好ましくは20秒未満、より好ましくは10秒未満で追い出される。
【0029】
したがって、動物の意識がなくなり、泡沫の破裂が問題になる前に、容器を確実に満たすことができる。
【0030】
鼻の高さについては、動物の通常の(非給餌の)立っている位置での鼻の高さを採用することができる。
【0031】
好ましい実施態様によれば、泡沫は、膨張係数が少なくとも350、好ましくは500、より好ましくは750の泡沫である。
【0032】
膨張係数は、泡沫が形成された液体の量で除した泡沫の体積に等しい。高い膨張係数は、気泡が比較的大きいことを意味している。そのような気泡はより破裂しやすく、従来技術の方法では問題となるが、本発明の問題となることは少なく、本発明による方法によって、動物の不快さを減少させることができる。
【0033】
好ましい実施態様によれば、容器内の空気の少なくとも90%を容器から追い出すステップの後、泡沫は、泡沫を破裂させるステップの対象となる。
【0034】
したがって、泡沫は、動物を見ることを妨げず、例えば、動物福祉の目的で、動物を監視できる。泡沫は、泡沫に噴霧された消泡剤を使用したり、回転するファンの羽によって機械的に破裂させてもよい。容器の内側で破裂した泡沫によって放たれた気体を保持することに注意が払われることになる。例えば、容器に蓋がある場合、それは閉じたままになる。
【0035】
容器が閉じたままでの泡沫の破裂によって、気体がその効果を発揮している間に動物を観察することができる。また、泡沫による動物にとっての不快さは、空気を追い出すように泡沫で容器を満たし、泡沫の量がその破裂によって十分に減少して、動物の敏感な部分を覆わなくなるまでの比較的短い期間に短縮される。
【0036】
好ましい実施態様によれば、容器は、底、屋根、及び底から屋根まで延びている壁を有している。
【0037】
これは、本発明の重要な用途である。そのような容器は、本発明の方法における繰り返した使用に特に適している。容器には、センサ(たとえば、温度、気体密度用)、カメラ(内部空間内の動物の監視)等を設けることができる。これは、特に、泡沫の破裂を伴う方法にも適している。
【0038】
好ましい実施態様によれば、容器は、バッグであって、動物は、さらなる容器の内側のバッグ内に導入され、泡沫はバッグ内に導入され、動物は、無意識になるまで泡沫の対象となり、その後、容器が開かれ、バッグが閉じられる、
【0039】
バッグは、バッグの開口の周囲の縁の部分が、さらなる容器の周囲の縁上に配置されるように、さらなる容器の内側に配置されていてもよい。バッグは、動物の動きが停止するまで蓋で閉じられてもよい。それから、蓋が取り除かれ、バッグが、タイラップによって、閉じられることになる。これによって、動物がバッグ内で、しかしさらなる容器の外側で、その最後を迎えている間にさらなる容器を他の動物に使用することができる。これによって、時間が節約される。
【0040】
本発明を、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1A】
図1Aは、気絶及び/または殺処理の実施のための装置の模式的な外観を示しており、容器を上面図で示している。
【
図2】
図2は、
図1Bの容器で使用するのに適している泡沫発生器の模式図を示している。
【
図3】
図3は、
図1Aに示している容器の異なる実施形態の
図1Bに対応している模式的な前面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1Aは、気絶及び/または殺処理の実施のための装置190の模式的な外観を示しており、容器100を上面図で示している。装置は、窒素の源170(ここでは気体ボトル)及び水の中に洗剤を含んでいる水の源180を有している。窒素及び洗剤を含んでいる水の源180は、泡沫を生成するのに使用されることになる。
【0043】
全ての現実的な手段及び目的に対して、処理に悪影響がある限り、床、壁、及び上部が雰囲気空気を入れず、泡沫を出さないように容器100は、周囲の雰囲気から密封されている。
【0044】
図1Bは、
図1Aの容器100の前面図を示している。容器は、底110、直立している壁120、及び屋根130、ここではヒンジ131を中心にピボット運動ができる蓋130を有している(
図1A)。
【0045】
図示の実施形態において、容器100の内部空間101を監視できるように、蓋130はプレキシガラスの窓132を有している。
【0046】
容器100の屋根130には、U形状の部分141(サイフォン)を有している筒140が備わっており、U形状の部分は、泡沫用の上向きの出口開口142を定めている。泡沫がこの開口をいったん離れると、窓132を使用しなくても、容器100が泡沫で満たされており、容器100内に導入された動物が処理の対象となっていることが確認される。
【0047】
容器100内には、柔軟な気体ホース171及び柔軟な水ホース172を介して供給を受ける洗剤溶液用の泡沫発生器150が設けられている。供給は、磁気弁173及び磁気弁183によってそれぞれ制御される。泡沫発生器150は、以下でより詳細に説明する。
【0048】
図2は、本発明の方法で使用するのに適している泡沫発生器150を模式的に図示している。350以上の気体対液体比率(膨張率としても知られている)が高い泡沫を発生することができる。
【0049】
泡沫発生器150は、半径が20cmで、発生した泡沫が下向きに及び横向きに自由に流れることができるように、4個の脚251を備えている円柱状の筐体250を有している。泡沫発生器150は、容器100の底に配置されているので、発生した泡沫は上向きに上昇して、容器から空気を追い出すことになる。空気は、チューブ140を介して排出される。
【0050】
窒素が、気体ホース171を介して、穿孔されている上部を有しており、気体散布器として動作し、窒素がその縁に沿って下向きに円柱状の筐体250の内部空間に流れ出る中空の円盤270内に導入される。窒素は、3.5barの圧力及び1分あたり600リットルの割合で供給される(雰囲気圧力で表現)。
【0051】
同時に、水ホース172を介して供給される3体積%のHTF1000(Stahmer、ハンブルク、ドイツ)を洗剤として含んでいる水が水ノズル280を介して内部空間内及び直径が5mmの複数の穴を有している円錐ふるい板230上に散布される。洗剤を含んでいる水は、1.2リットル/分の速度、0.5barの圧力で導入される。
【0052】
前述の動作値は、処理を実施し、泡沫で240リットルの容積の容器100を30秒未満で満たすのに適切な動作パラメータであることがわかった。本明細書で説明する容器100は、実験が目的であった。高いスループットのためには、容積が著しくより大きくなるが、容器を満たす時間は、著しく異なることはなく、それは、多数の泡沫発生器及び/またはより性能の高い泡沫発生器の使用によって達成できる。そのような容器の壁は、処理の対象の動物を導入及び/または取り除く1個または2個以上の閉じることができるドアを有していてもよい。
【0053】
高膨張泡沫が、泡沫が素早く容器の上部に到達し、容器100の上部に接続されているサイフォン141を通して流れるまで、容器100を底から満たし、容器内に配置された動物を包む。
【0054】
本発明の方法を添付の請求項の範囲でいくつかの態様で変更することができる。例えば、空気を上から下に導入し、閉じることが可能な床の高さのまたはそれに近い高さの開口を通して広い範囲で泡沫を容器から追い出すことができる。心臓の床までの距離は、せいぜい50cmであることが好ましく、30cm未満であることが好ましい。
【0055】
図3は、
図1Aに示している容器100の異なる実施形態の
図1Bに対応している模式的な前面図を示している。容器の内側には、チューブ320が壁120に沿って設けられており、チューブ320にはファン330が設けられている。容器100から泡沫を使用して空気を追い出した後、泡沫は、ファン330をオンにすることによって破裂する。泡沫は、チューブ320内に(好ましくは下から)吸い込まれ、ファン330の下流でチューブ320から離れる気体によって内部空間101内で強制的に下降させられることになる。したがって、容器100の内部空間101内の動物を泡沫で覆う必要がなくなり、窒素雰囲気が維持される。これによって、プロセスが動物にとってより不快ではなくなる。これで、動物は例えばカメラを使用したり窓を通したりして容易に監視できるようになる。原則的に、容器は透明であってもよい。
【0056】
本発明は、添付の請求項の範囲で変更できる。例えば、泡沫を破裂させるファン330は、容器100の蓋つまり天井に、両方が内部空間に通じている入口及び出口を実現するバイパスを備えて設けられていてもよい。ファンは、バイパス内に設けられることになる。したがって、ファンを操作すると、泡沫はバイパスを強制的に通され、その泡沫はファンを通過するときに破裂することになる。蓋に設けられるので、内部空間の空間が無駄にならない。また、本実施形態は、バッグが容器として使用され、屋根つまり蓋が、バッグを収容しているさらなる容器のそれである場合に適している。