(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】マルチRAT WTRUにおける干渉の処理
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220621BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20220621BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20220621BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W88/06
H04W16/14
(21)【出願番号】P 2020144362
(22)【出願日】2020-08-28
(62)【分割の表示】P 2018534673の分割
【原出願日】2016-12-29
【審査請求日】2020-09-28
(32)【優先日】2015-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エル・オルセン
(72)【発明者】
【氏名】ルイ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ムン-イル・リー
(72)【発明者】
【氏名】アルファン・サヒン
(72)【発明者】
【氏名】ハンチン・ロウ
(72)【発明者】
【氏名】フェンジュン・シー
(72)【発明者】
【氏名】フランク・ラシータ
(72)【発明者】
【氏名】ビョン・ケイ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット・エイ・ステム-バーコウィッツ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0223075(US,A1)
【文献】国際公開第2014/153365(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
メモリと、
プロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
第1の無線アクセス技術の上のダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の第1のセットのサブセットが第2の無線アクセス技術の上のダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の第2のセットに重なることを判定し、
リソース要素の前記第2のセットに重ならないダウンリンクリソース要素の前記第1のセットのリソース要素を介して、前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信を受信し、
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットの前記サブセットに関連付けられる干渉回避を実行する
ように構成される、WTRU。
【請求項2】
前記干渉回避を実行するように構成されることは、前記プロセッサが、前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットの前記サブセットに重なる前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットをパンクチャするように構成されることを備える、請求項1のWTRU。
【請求項3】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信に関連付けられる、請求項1のWTRU。
【請求項4】
前記重なりは、時間および周波数においてである、請求項1のWTRU。
【請求項5】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットは、セル固有の参照信号送信に関連付けられる、請求項1のWTRU。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットが前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットよりも高いプライオリティを有することを判定するようにさらに構成される、請求項5のWTRU。
【請求項7】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットが前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットよりも高いプライオリティを有するという判定は、前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットにおけるトラフィックよりも高いプライオリティを有する前記セル固有の参照信号送信に基づく、請求項6のWTRU。
【請求項8】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記方法は、
第1の無線アクセス技術の上のダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の第1のセットのサブセットが第2の無線アクセス技術の上のダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の第2のセットに重なることを判定することと、
リソース要素の前記第2のセットに重ならないダウンリンクリソース要素の前記第1のセットのリソース要素を介して、前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信を受信することと、
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットの前記サブセットに関連付けられる干渉回避を実行することと
を備える方法。
【請求項9】
前記干渉回避を実行することは、前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットの前記サブセットに重なる前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットをパンクチャすることを備える、請求項8の方法。
【請求項10】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信に関連付けられる、請求項8の方法。
【請求項11】
前記重なりは、時間および周波数においてである、請求項8の方法。
【請求項12】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットは、セル固有の参照信号送信に関連付けられる、請求項8の方法。
【請求項13】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットが前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットよりも高いプライオリティを有することを判定することをさらに備える、請求項12の方法。
【請求項14】
前記第1の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるダウンリンクリソース要素の前記第1のセットが前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットよりも高いプライオリティを有するという判定は、前記第2の無線アクセス技術の上の前記ダウンリンク送信に関連付けられるリソース要素の前記第2のセットにおけるトラフィックよりも高いプライオリティを有する前記セル固有の参照信号送信に基づく、請求項13の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年12月30日に出願された米国特許仮出願第62/272,936号明細書、および2016年5月20日に出願された米国特許仮出願第62/339,335号明細書の利益を主張するものであり、それらの全ての内容は、あらゆる目的で、それぞれの全体が本明細書に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明は無線通信に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイル通信は、多入力多出力、すなわちMIMOを採用することができる。MIMOは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを使用してマルチパス伝搬を利用することで、無線リンクの容量を増大させることができる。MIMOは、送信機および受信機における複数のアンテナの使用を採用することができる。MIMOはまた、マルチパス伝搬を利用することによって、2つ以上のデータ信号を同時に、おそらくは同じ無線リンクを介して、送信および受信するための技法を採用することができる。モバイル通信は継続的に進化しており、第5世代すなわち5Gはすぐ目の前まで迫っている。
【発明の概要】
【0004】
メッセージを送信するためのシステム、方法および手段が開示される。例えば、第1の無線アクセス技術(RAT)および第2のRATが決定され得る。第1のRATはデータの受信のために決定され得る。第2のRATは、第1のRATを介して受信された表示(indication)に基づいて、データの受信のために決定され得る。データは、第1のRATに関連付けられた第1のノード、および第2のRATに関連付けられた第2のノードを介して受信され得る。
【0005】
WTRUが動的なRAT構成を利用するように構成され得る。例えば、WTRUは、1次RATおよび2次RATを用いて構成され得る。2次RATは、1次RATからの表示に基づいて決定され得る。WTRUは、好ましいRATを報告するように構成され得る。例えば、WTRUは、1つまたは複数の基準(例えば、測定値)に基づいて、1つまたは複数の好ましいRATを選択することができ、マルチRAT送信のために使用され得る複数のRATのうちの好ましいRATを報告することができる。WTRUは、指示されたRATおよび/または別途ネットワークによって指定されたRATを使用するように構成され得る。例えば、WTRUは、知られているアップリンクリソースを使用して特定のRAT(例えば、好ましいRAT)に関連付けられ得るプローブ信号を送ることができる。WTRUは、プローブ信号によって示されたRATに基づいて送信された確認信号を受信することができる。
【0006】
例えば、1つのRATが、ロングタームエボリューション(LTE)RAT(例えば、OFDMAを利用する第1のRAT)に対応してよく、第2のRATは、5G通信に使用され得るnew RAT(NR)に対応してよい。WTRUは、例えば部分的リソースパンクチャリング(resource puncturing)を使用して、より高い優先度の送信のための望ましい信号受信品質が満たされることを保証することで、第1のRAT(例えばLTE)および第2のRAT(例えばNR)へのおよび/またはそれらからの送信を調整するように構成され得る。WTRUは、RAT信号の送信のために利用されるリソースが別のRATからの信号と重なるか否か(例えば、それがLTE RAT信号と重なるかどうかなど)に基づいて、RAT信号タイプ(例えば、NR RAT信号タイプ)を決定するように構成され得る。WTRUは、RAT信号タイプ(例えばNR信号タイプ)に基づいて、波形のタイプ、RATのヌメロロジ(numerology)、RATフレーム構造、および/またはRAT多元接続方式のうちの1つまたは複数を決定するように構成され得る。WTRUは、動的なクロスRATスケジューリングのために使用されるダウンリンク制御チャネルを受信するように構成され得る。
【0007】
例えば、ダウンリンク制御チャネル内のRATフラグが、どのRATにダウンリンク制御情報(DCI)が適用可能であるかを示すことができる。WTRUは、1次RAT構成または2次RAT構成に基づいて(例えば、どのRATにDCIが適用可能であると決定されるかに応じて)、ダウンリンク制御チャネルを解釈することができる。1つもしくは複数または多数のRAT(例えば、LTEおよびNR)についてのサウンディング参照信号(SRS)送信が、調整セットで行われ、および/または、WTRUが、SRS送信に使用するために適切なRATを決定するように構成され得る。
【0008】
無線送受信ユニット(WTRU)はメモリを備えることができる。WTRUは受信機を備えることができる。受信機は、第1の構成を受信するように構成され得る。第1の構成は、第1の無線アクセス技術(RAT)を介する通信のための1つまたは複数の第1のリソースを含むことができる。受信機は、第2の構成を受信するように構成され得る。第2の構成は、第1のRATまたは第2のRATのうちの少なくとも1つを介する通信のための1つまたは複数の第2のリソースを含むことができる。WTRUは、プロセッサを備えることができる。プロセッサは、1つまたは複数の第1のリソースを第1のRATに関連付けるように構成され得る。プロセッサは、第1のRATを介して伝達される第1の信号と第2のRATを介して伝達される第2の信号とが1つまたは複数の第2のリソースの少なくとも1つにおいて重なることができるように、1つまたは複数の第2のリソースを第1のRATおよび第2のRATに関連付けるように構成され得る。受信機は、第1のRATおよび1つまたは複数の第2のリソースを介して第1の信号を受信するようにさらに構成され得る。受信機は、第2のRATおよび1つまたは複数の第2のリソースを介して第2の信号を受信するように構成され得る。プロセッサは、1つまたは複数の第2のリソースの少なくとも1つにおいて第1のRATを介する第1の信号からの干渉なしに第2のRATを介して第2の信号が受信され得るように、第1のRATに関連付けられた1つまたは複数の第2のリソースの少なくとも1つをパンクチャするようにさらに構成され得る。
【0009】
無線送受信ユニット(WTRU)はメモリを備えることができる。WTRUは受信機を備えることができる。受信機は、1つまたは複数の第1の時間期間において第1の無線アクセス技術(RAT)のための第1の制御チャネルを受信するように構成され得る。受信機は、1つまたは複数の第2の時間期間において第2のRATのための第2の制御チャネルを受信するように構成され得る。WTRUは、プロセッサを備えることができる。プロセッサは、1つまたは複数の第1の時間期間の少なくとも1つにおいて第1の制御チャネルを監視するように構成され得る。プロセッサは、第1の制御チャネル内の表示を検出して、1つまたは複数の第2の時間期間の少なくとも1つにおいて第2の制御チャネルを監視するように構成され得る。1つまたは複数の第2の時間期間の少なくとも1つは、1つもしくは複数の第1の時間期間の少なくとも1つの中の時間期間、または1つもしくは複数の第1の時間期間の少なくとも1つに続く時間期間のうちの少なくとも一方であり得る。プロセッサは、表示の検出をすると、1つまたは複数の第2の時間期間の少なくとも1つにおいて第2の制御チャネルを監視するように構成され得る。プロセッサは、少なくとも第1の制御チャネルおよび第2の制御チャネルに基づいて、第1のRATと第2のRATとにわたるジョイント通信(joint communication)を調整するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
詳細な理解が添付図面と併せて例として与えられる以下の説明から得られるであろう。
【
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実装され得る例示的な通信システムのシステム図である。
【
図1B】
図1Aに示された通信システム内で使用され得る例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【
図1C】
図1Aに示された通信システム内で使用され得る例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【
図1D】
図1Aに示された通信システム内で使用され得る別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【
図1E】
図1Aに示された通信システム内で使用され得る別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【
図2】例示的なマルチ無線アクセス技術(RAT)干渉を示す図である。
【
図3】例示的なグループベースの通信を示す図である。
【
図4】例示的なソーシャルおよびコンテキスト認識(social and context aware)日和見MIMO(Opportunistic MIMO:O-MIMO)を示す図である。
【
図5】例示的なマルチRAT無線層スタックを示す図である。
【
図6】例示的なRAT間ジョイント通信を示す図である。
【
図8】モバイルデバイスを介する1つもしくは複数または多数のRATにわたる例示的な調整を示す図である。
【
図9】例示的なモバイル向けRATを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、様々な図を参照して例示的な実施形態の詳細な説明が説明される。この説明は可能な実装形態の詳細な例を提供するが、詳細は例であることが意図され、適用の範囲を全く限定しないことに留意されたい。
【0012】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実装され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有によってそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0013】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(全体的または集合的にWTRU102と呼ばれることがある)、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、並びに他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワークおよび/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意の種類のデバイスであり得る。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ノートブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電子機器などを含み得る。
【0014】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークに対するアクセスを容易にするように構成された任意の種類のデバイスであり得る。例えば、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、Node-B、eNode B、ホームNode B、ホームeNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることは理解されよう。
【0015】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部とすることができ、RAN103/104/105は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルは、さらにセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルが、3つのセクタに分割され得る。従って、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわちセルの各セクタについて1つのトランシーバを含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、従って、セルの各セクタについて複数のトランシーバを利用することができる。
【0016】
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であり得るエアインターフェース115/116/117を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができる。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0017】
より具体的には、上記されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN103/104/105内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することが可能な、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0018】
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することが可能な、発展型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装することができる。
【0019】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0020】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、家、車両、キャンパスなどの局所化されたエリア内で無線接続性を容易にするための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110に対する直接接続を有することができる。従って、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされなくてよい。
【0021】
RAN103/104/105は、コアネットワーク106/107/109と通信することができ、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供すること、および/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用中であり得るRAN103/104/105に接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0022】
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイの役割をすることもできる。PSTN108は、単純な従来型の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるTCP、UDP、およびIPなどの一般的な通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを採用することが可能な1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
【0023】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部がマルチモード能力を含んでよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含んでよい。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用できる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用できる基地局114bと通信するように構成され得る。
【0024】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら上記の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、並びに/または基地局114aおよび114bが表し得るノード、例えば、以下に限定されないが特に、トランシーバ局(BTS)、Node-B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームnode-B、発展型ホームnode-B(eNodeB)、ホーム発展型node-B(HeNB)、ホーム発展型node-Bゲートウェイ、およびプロキシノードなどが、
図1Bに示され本明細書に説明される要素の一部または全部を含み得ることを企図する。
【0025】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、WTRU102が無線環境で動作することを可能にする信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または他の任意の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々の構成要素として示すが、プロセッサ118とトランシーバ120は電子パッケージまたはチップに一緒に組み込まれてもよいことが理解されよう。
【0026】
送受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して信号を基地局(例えば基地局114a)に送信し、または基地局から受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであり得る。別の実施形態では、送受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成され得る。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0027】
また、送受信要素122は
図1Bでは単一の要素として示されているが、WTRU102は任意の数の送受信要素122を含んでよい。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を採用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0028】
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記されたように、WTRU102はマルチモード能力を有することができる。従って、トランシーバ120は、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするために複数のトランシーバを含み得る。
【0029】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することができる。また、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、それらのメモリにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されていない、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などのメモリからの情報にアクセスすることができ、それらのメモリにデータを記憶することができる。
【0030】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102における他の構成要素に対する電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0031】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して位置情報を受信し、および/または2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、その位置を決定してもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得し得ることが理解されよう。
【0032】
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器138にさらに結合されてよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真またはビデオ用)デジタルカメラ、USBポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含み得る。
【0033】
図1Cは、実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上記されたように、RAN103は、UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN103は、コアネットワーク106と通信することもできる。
図1Cに示されるように、RAN103は、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバをそれぞれ含み得るNode-B140a、140b、140cを含むことができる。Node-B140a、140b、140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103は、RNC142a、142bを含むこともできる。RAN103は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のNode-BおよびRNCを含み得ることが理解されよう。
【0034】
図1Cに示されるように、Node-B140a、140bは、RNC142aと通信することができる。また、Node-B140cはRNC142bと通信することができる。Node-B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142a、142bのそれぞれは、それが接続された関連するNode-B140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化など、他の機能性を実行またはサポートするように構成され得る。
【0035】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことは理解されよう。
【0036】
RAN103内のRNC142aは、コアネットワーク106内のMSC146にIuCSインターフェースを介して接続され得る。MSC146はMGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0037】
RAN103内のRNC142aは、コアネットワーク106内のSGSN148にも、IuPSインターフェースを介して接続され得る。SGSN148はGGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0038】
上記されたように、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112にも接続され得る。
【0039】
図1Dは、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上記されたように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、コアネットワーク107と通信することもできる。
【0040】
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装することができる。従って、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、およびWTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0041】
eNode-B160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示されるように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0042】
図1Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含むことができる。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことは理解されよう。
【0043】
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode-B160a、160b、160cのそれぞれに接続されることが可能であり、制御ノードの役割をすることができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当することができる。MME162は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り換えるための制御プレーン機能を提供することもできる。
【0044】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode-B160a、160b、160cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、102cへ/からのユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能なときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実行することもできる。
【0045】
サービングゲートウェイ164は、PDNゲートウェイ166に接続されてもよく、PDNゲートウェイ166は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0046】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースの役割をするIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれらのIPゲートウェイと通信することができる。また、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112に対するアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0047】
図1Eは、実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を採用して、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信するアクセスサービスネットワーク(ASN)であり得る。以下にさらに論じられるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクが、参照ポイントとして定義され得る。
【0048】
図1Eに示されるように、RAN105は、基地局180a、180b、180cおよびASNゲートウェイ182を含むことができるが、RAN105は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されよう。基地局180a、180b、180cは、RAN105内の特定のセル(図示せず)にそれぞれ関連付けられることが可能であり、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバをそれぞれ含むことができる。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装することができる。従って、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、およびWTRU102aから無線信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー施行などのモビリティ管理機能を提供することもできる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントの役割をすることができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109に対するルーティングなどを担当することができる。
【0049】
WTRU102a、102b、102cとRAN105の間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実装するR1参照ポイントとして定義され得る。また、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用されることが可能なR2参照ポイントとして定義され得る。
【0050】
基地局180a、180b、180cのそれぞれの間の通信リンクは、基地局間のWTRUハンドオーバおよびデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むR8参照ポイントとして定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照ポイントとして定義され得る。R6参照ポイントは、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づくモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0051】
図1Eに示されるように、RAN105はコアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109の間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を容易にするためのプロトコルを含むR3参照ポイントとして定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP-HA)184、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ186、およびゲートウェイ188を含むことができる。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことは理解されよう。
【0052】
MIP-HAは、IPアドレス管理を担当することができ、異なるASNおよび/または異なるコアネットワークの間でWTRU102a、102b、102cがローミングすることを可能にすることができる。MIP-HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスとの間の通信を容易にすることができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証、およびユーザサービスをサポートすることを担当することができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを容易にすることができる。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。また、ゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112に対するアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0053】
図1Eには示されていないが、RAN105が他のASNに接続されてよく、コアネットワーク109が他のコアネットワークに接続されてよいことは理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができるR4参照ポイントとして定義され得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと訪問されたコアネットワークとの間のインターワーキングを容易にするためのプロトコルを含むことができるR5参照ポイントとして定義され得る。
【0054】
図1A~
図1Eおよび対応する
図1A~
図1Eの説明を考慮すると、WTRU102a~d、基地局114a~b、Node B140a~c、RNC142a~b、MSC146、SGSN148、MGW144、CGSN150、eNode-B160a~c、MME162、サービングゲートウェイ164、PDNゲートウェイ166、基地局180a~c、ASNゲートウェイ182、AAA186、MIP-HA184、および/またはゲートウェイ188などのうちの1つまたは複数に関して本明細書で説明された機能の1つもしくは複数または全部が、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)(例えば、本明細書で説明される機能の1つもしくは複数または全部をエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイス)によって実行されてもよい。
【0055】
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、1つまたは複数のモダリティで1つもしくは複数または全部の機能を実行するように構成され得る。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として完全または部分的に実装/展開されている状態で1つもしくは複数または全部の機能を実行してもよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている状態で1つもしくは複数または全部の機能を実行してもよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない状態で(例えば、試験室並びに/または展開されていない(例えば試験)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおける試験シナリオ、並びに/または有線および/もしくは無線通信ネットワークの1つもしくは複数の展開された構成要素で実行される試験において)、1つもしくは複数または全部の機能を実行してもよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは試験機器であってもよい。
【0056】
以下の略称および/または頭字語が、本明細書で1つまたは複数の例示的な技法および/またはデバイスを表すために使用されることがある。
CoMP 協調マルチポイント送信/受信(Coordinated Multi-Point transmission/reception)
CQI チャネル品質インジケータ
CSI チャネル状態情報
D2D デバイス間送信(例えばLTEサイドリンク)
DL ダウンリンク
DM-RS 復調参照信号
IP インターネットプロトコル
LAA ライセンス補助アクセス(License Assisted Access)
LBT リッスンビフォアトーク(Listen-Before-Talk)
LTE ロングタームエボリューション(例えば、3GPP LTE R8以上から)
MIMO 多入力多出力
PHY 物理層
QoS (物理層の観点からの)サービス品質
RS 参照信号
SOM スペクトルオペレーションモード(Spectrum Operation Mode)
TTI 送信時間間隔(例えば、1つまたは複数のTIの整数倍で)
UL アップリンク
V2V 車車間通信(Vehicle to vehicle communications)
V2X 車両通信(Vehicular communications)
WLAN 無線ローカルエリアネットワークおよび関係付けられた技術(IEEE802.xxドメイン)
【0057】
5Gエアインターフェースは、以下の使用事例、すなわち、改善されたブロードバンド性能(improved broadband performance:IBB)、産業制御および通信(industrial control and communications:ICC)、車両アプリケーション(V2X)、並びに/または大規模マシンタイプ通信(massive machine-type communications:mMTC)を可能にすることができる。これらの使用事例は、5Gエアインターフェースの期待される要件を推進し得る。
【0058】
超低送信レイテンシをサポートすることは、5Gシステムの設計目標であり得る。(例えば、1msラウンドトリップ時間(RTT)ほどに短い)エアインターフェースレイテンシは、送信時間間隔(TTI)、例えば1ms未満のTTIを利用し得る。例えば、(例えば、1ms RTTほどに短い)エアインターフェースレイテンシは、TTIについて100μsと250μsとの間のどこかで達成され得る。超低アクセスレイテンシ(例えば、初期システムアクセスから最初のユーザプレーンデータユニットの送信の完了までの時間)のサポートは、関心の対象となることがあり、5Gシステムの設計目標であり得る。超低アクセスレイテンシ(例えば、初期システムアクセスから最初のユーザプレーンデータユニットの送信の完了までの時間)のサポートは、関心の対象となることがあるが、優先度は低くなり得る。ICCおよび/またはV2Xは、10ms未満のエンドツーエンド(e2e)レイテンシを必要とすることがある。
【0059】
超高信頼性送信をサポートすることは、5Gシステムの設計目標であり得る。設計考慮事項(例えば、主要な設計考慮事項)は、送信信頼性、例えば、レガシLTEシステムで可能なものよりも高い(例えば、かなり高い)送信信頼性であり得る。例えば、送信信頼性の目標は、99.999%の送信成功および/またはサービス可用性であり得る。例えば0~500km/hの範囲の速度のためのモビリティのサポートが考慮されることがある。ICCおよび/またはV2Xは、10e-6よりも小さいパケット損失率を必要とすることがある。
【0060】
MCT動作(例えば狭帯域動作)をサポートすることは、5Gシステムの設計目標であり得る。エアインターフェースは、狭帯域動作をサポートし(例えば、200KHz未満を使用するなどして狭帯域動作を効率的にサポートし)、バッテリ寿命を延ばし(例えば、最大15年の自律性)、秒、時間などのアクセスレイテンシを伴う通信オーバヘッド(例えば、1~100kbpsの範囲の低データレートなどの小規模および/またはまれなデータ伝送に関する)を最小限にする可能性がある。
【0061】
変化するスペクトルオペレーティングモード(spectrum operating mode)をサポートすることは、5Gシステムの設計目標であり得る。WTRUは、例えば1つまたは複数のスペクトルオペレーティングモード(SOM)に従って、送信を実行するように構成され得る。例えば、SOMは、TTI期間、初期電力レベル、HARQ処理タイプ、成功したHARQ受信/送信の上限、送信モード、物理チャネル(例えばアップリンクおよび/もしくはダウンリンク)、波形タイプ、並びに/またはRATに従う(例えばレガシLTE、および/もしくは5G送信方法に従う)送信、のうちの1つもしくは複数を使用する送信、並びに/またはそれらのうちの1つもしくは複数によって定義される送信に対応することができる。SOMは、QoSレベル並びに/または関係付けられた態様(例えば、最大/目標レイテンシおよび/もしくは最大/目標BLERなど)に対応することができる。SOMは、スペクトル領域、並びに/または特定の制御チャネルおよび/もしくはその態様(例えば、探索空間、DCIタイプなど)に対応することができる。
【0062】
(例えば、IBBについて)5Gエアインターフェースの要件を達成するために、スペクトル効率強化が使用され得る(例えば、必要とされ得る)。スペクトル効率(例えば、MIMO送信技法の使用により利用可能なユーザ毎のスループットおよび/またはエリアスループットの向上)は、例えば空間的な多入力多出力(MIMO)技法を使用して、改善され得る。MIMOの初期導入は、ユーザ毎のスループットが改善され得るユーザ毎のMIMO送信方法(例えばシングルユーザ(SU)MIMO)用であり得る。これは、マルチユーザ(MU)MIMOおよび/または協調マルチポイント(CoMP)に拡張されてよく、その場合、1つもしくは複数または多数のアンテナが、例えば、1つもしくは複数または多数のユーザにサービングするため、および/またはエリアスループットを改善するために使用され得る。これらの技術のユーザは、例えばこれらのMIMO送信方法の可用性から利益を得るように、それらが接続されるノード(例えばeNodeB、APなど)によって構成され得る。
【0063】
大規模MIMOの最近の発展は、例えば、多数のTxアンテナの使用を活用することで、ユーザ毎のSNRを改善する(例えば、さらに改善する)ことができる。
【0064】
マルチRAT干渉が説明され得る。
図2に示されるように、他のRATによって共有されるスペクトルを使用するRATは、例えば異なるRATにわたるそのコンテンションベースのリソース共有に起因して、RAT間干渉を被る可能性がある。例えば、LTEアンライセンスト(LTE unlicensed:LTE-U)および/またはWiFiは、同じ周波数リソースを共有することができ、および/または、RATのうちの1つまたは複数(例えば、LTE-Uおよび/またはWiFi)は、例えばスペクトルが他のRATによって占有されていない場合、スペクトルを使用することができる。例えば、隠れノード問題、信頼できないリッスンビフォアトークなどに起因して、RAT間干渉が依然として存在することがある。
【0065】
マルチRAT MIMOが説明され得る。MIMO利得を改善するために、例えば地理的に離れた位置にわたり分散された送信アンテナを利用することによって、協調マルチポイント(CoMP)が使用され得る。例えば、1つもしくは複数または多数の送信ポイント(例えば基地局)が、信号をモバイルに送信するために使用され得る。干渉信号が望ましい信号へ変わる可能性があり、並びに/またはモバイルにおける信号対干渉および/もしくは雑音比(SINR)が改善される(例えば、大幅に改善される)可能性がある。大規模MIMO(例えば、多数のアンテナがMIMO利得を改善するために使用され得る)は、近くの送信ポイントを使用して(例えば、空間チャネルのより高い自由度のために)アンテナの数を増大させることにより利得(例えば、大きな利得)を提供できることを示すことがある。
【0066】
パーソナルMIMOデータトランシーバ改善のための、異なるRATの利用可能な近くの送信/受信ノードの使用は、例えば多くの理由により禁止されることがある。パーソナルMIMOデータトランシーバ改善のための、異なるRATの利用可能な近くの送信/受信ノードの使用は、以下の理由、すなわち、RATの間(例えば、セルラからWiFi、WiFiからBluetoothなど)の互換性のないエアインターフェース、互換性のない無線スタック、異なるMIMOベースのサービスの使用に関する整合性のないユーザポリシー、並びに/または、整合性のない能力および/もしくは手順を有する(例えば、eNodeB、WiFi、および/またはBluetoothビーコンが固有である、および/もしくは異なる可能性がある)近くのMIMOトランシーバの発見および/もしくは近くのMIMOトランシーバとの関連、のうちの1つまたは複数により禁止されることがある。
【0067】
スペクトルは、LTEおよび/またはnew RAT(NR)、例えば、5Gネットワークの展開のために使用されているRATによって共有され得る。本明細書で使用される場合、用語は、5G無線アクセスの使用を考慮した無線アクセス技術に関して参照され得る。NRの例は、LTEおよび/または3GPP New Radio、LTE Advancedおよび/または3GPP New Radio超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable Low Latency Communications:URLLC)、並びにLTEおよび/または3GPP New Radio拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband:eMBB)を含み得る。NRは、OFDMベースまたは非OFDMベースであり得る。例えば、スペクトルは、5Gネットワークの初期展開においてLTEおよび/またはNew RAT(NR)によって共有され得る。例えば、1つまたは複数のレガシLTE WTRUは、NRをサポートする能力を有しないことがあるので、初期展開および/またはより後の展開は、レガシデバイスによるアクセスを可能にするために共有されたスペクトルを利用することがある。例えば、LTEネットワークがマクロエリアをカバーしてもよく、および/またはNRネットワークがホットスポットエリアをカバーしてもよく、そうすることで、例えばピークスループットを増大させる。
【0068】
LTEとNRとの間のエリア(例えば、重ねられたエリア)内のWTRUは、RAT(例えば、LTEおよび/またはNRなど他のRAT)からの干渉を受けることがあり、例えば、その結果として、システムおよび/またはWTRUスループットのパフォーマンス変化(例えば低下)をもたらすことがある。
【0069】
WTRUは、日和見MIMO送信および/または日和見MIMO受信を実行するように構成され得る。(例えば、RATに関わりなく、近くの送信ノードを含む送信ノードを結び付けることができる)日和見MIMO(O-MIMO)は、例えば、MIMO技法の可能性(例えば最大の可能性)を活用することにより、ユーザーエクスペリエンスを改善することができる。O-MIMO、RAT間ジョイント送信、RAT間ジョイント通信、マルチRAT送信、マルチRATジョイント送信、動的RAT選択、および/またはジョイントRAT送信という用語は、本明細書では交換可能に使用され得る。日和見MIMOは、一般に、無線アクセス技術に関係なく、様々な送信ノード(例えば、1つもしくは複数または多数の送信アンテナ、対応するアンテナを有する1つもしくは複数または多数のトランシーバ)を利用して、MIMO送信技法を実行して送信性能を改善するMIMO技法とみなされ得る。日和見MIMOは、調整されたRAT間および/もしくはマルチRAT送信、調整されていないRAT間および/もしくはマルチRAT通信、モバイル補助調整通信(mobile assisted coordinated communications)、モバイル向けRAT、並びに/またはマルチRAT無線層スタックなどの技法を含み得る。日和見MIMOは、グループベースの送信を容易にするために使用され得る。日和見MIMOの使用は、ソーシャルおよび/またはコンテキスト認識ネットワーキングによって可能にされ得る。
【0070】
グループベースの通信は、日和見MIMOを使用して実行され得る。例えば、
図3に示されるように、異なるRATを利用する送信ノードとの同時通信の機会は、グループベースであり得る。
【0071】
マルチRAT日和見MIMOに対する異なる要件に対処するために、1つまたは複数のグループが形成され得る。形成されることが可能なグループは、物理チャネルベースのグループ、パフォーマンスベースのグループ、ユーザ優先度ベースのグループ、サービスおよび/もしくはアプリケーションベースのグループ、並びに/または仮想ネットワークベースのグループを含み得る。物理チャネルベースのグループは、無線伝搬チャネルの特性に基づいて形成され得る。例えば、MIMOチャネルのランク、RSSIなどである。パフォーマンスベースのグループはパフォーマンス要件に基づいて形成され得る。
【0072】
例えば、同期要件、スループット/データレート、サービス品質(QoS)、レイテンシ要件などである。ユーザ優先度ベースのグループはユーザ優先度に基づいて形成され得る。サービスおよび/またはアプリケーションベースのグループは、アプリケーションおよび/またはサービスに基づいて形成され得る。例えば、ビデオグループ、VoIPグループなどである。仮想ネットワークベースのグループは、システム(例えば企業システム)において望まれる仮想ネットワークに基づいて形成され得る。例えば、人事グループ、技術者グループなどである。1つもしくは複数またはそれぞれのグループは、いくつかの設定、例えば、セキュリティおよびブロードキャスト設定(例:それらの個々のセキュリティおよび/またはブロードキャスト設定)をカスタマイズすることが可能にされ得る。
【0073】
日和見MIMOグループは、干渉回避およびアライメント能力を強化するためにインタレースされてもよい。
図4に示されるように、ソーシャルおよびコンテキスト認識ネットワーキングによって可能にされる日和見MIMOが提供され得る。ソーシャルネットワークは、ユーザ対話、例えばそれらのモバイルデバイスとのユーザ対話の一部(例えば中心的部分)であり得る。この例は、グループでのソーシャル活動のための大きな集まりを開始および/または形成するためのFacebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、および他のプラットフォームの使用であり得る。これらのプラットフォームが使用され得るコンテキスト(例えばスポーツ会場など)は、密なネットワークにおけるモバイルデータの有用性に影響し得る。知識(例えば、モバイルソーシャルネットワークを介して利用可能な知識)を活用することにより、O-MIMOの潜在的利益を可能にすることができる。
【0074】
マルチRAT無線層スタックが提供され得る。マルチRAT/RAT間通信をサポートする(例えば、同時にサポートする)、および/または既存のRAT(例えば、LTE、802.11など)と下位互換性のあるマルチRAT無線層スタック(例えば、新しいマルチRAT無線層スタック)が開示され得る。
図5は、例示的なマルチRAT無線層スタックを示す。デバイスnにおいて、アプリケーション層パケットは、1つまたは複数のトランスポートRAT層に渡され得る。トランスポート層は、例えば特定のプロトコルに基づいて、パケット(例えばそれ自信のパケット)を構築し、および/またはそれらを対応するPHY RAT層に渡す。マルチRAT無線層スタックの特徴は、1つもしくは複数または多数のRATについての複数の同時のアプリケーション、トランスポート、および/もしくは物理層インスタンス化をサポートすること、並びに/または複数の同時のRATをサポートするように拡張されたスケジューリングおよび/もしくは構成パラメータを含み得る。
【0075】
調整されたRAT間通信が提供され得る。無線アクセス技術(RAT)は、例えば、波形、波形のヌメロロジ、信号構造、トレーニングシーケンス、物理チャネル、および/または周波数スペクトルのうちの1つまたは複数を含み得るエアインターフェースとして示され得るが、これらに限定されない。
【0076】
1つもしくは複数の送信ポイント(TP)が信号送信のために使用されてよく、並びに/または送信ポイントは同じおよび/もしくは異なる地理的位置にあってよい。送信ポイントは、基地局(BS)、Node-B(NB)、拡張Node-B(eNB)、アクセスポイント(AP)、無線遠隔ヘッド(RRH)、サービスノード、ノード、および/またはリレーと共に使用され得る(例えば、交換可能に使用され得る)。
【0077】
1つもしくは複数のTPは、ダウンリンク送信、例えばユーザ機器(UE)のために使用されてよく、および/またはTPは、異なるRATを使用してよい。例えば、1つもしくは複数または多数のTPが、WTRUに対するダウンリンク送信のために使用されてよく、第1のTPは第1のRATに基づくことができ、および/または第2のTPは第2のRATに基づくことができる。UE、WTRU、モバイル、モバイルデバイス、ハンドセット、デバイス、RXデバイス、エンドデバイス、および/またはユーザデバイスという用語は、交換可能に使用され得る。
【0078】
複数のRATからのジョイント通信(例えば送信および/または受信)が提供され得る。(例えば、異なるRATを使用する)1つまたは複数のTPが、同じまたは異なる信号をWTRUに送信することができる。下記の1つまたは複数を適用することができる。
【0079】
WTRUは、(例えば、第1のRATに基づいて)ダウンリンク信号を受信し、および/もしくは復号しようと試みることができ、並びに/またはWTRUは、ジョイント送信に使用される第2のRATに関係付けられた1つまたは複数のパラメータを受信することができる。第2のRATに関係付けられたパラメータは、送信ポイントインデックス、RATインデックス、地理的位置に関係付けられた情報、および/または第2のRATにおいて送信される信号のスケジューリング情報(例えば、変調次数、符号化レート、周波数リソース、および/または時間リソース)のうちの1つまたは複数を含み得る。ジョイント送信は、同じ情報ブロックが第1のRATおよび第2のRATから送信され得ること、並びに/または異なる情報ブロックが第1のRATおよび第2のRATから送信され得ることのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0080】
WTRUが、1つもしくは複数またはそれぞれのRATからのダウンリンク信号を受信し、および/もしくは復号しようと試みることができ、並びに/または、RAT(例えば、1つもしくは複数またはそれぞれのRAT)についてのスケジューリング情報が、自身に含まれることができる。
【0081】
1次RATおよび/または2次RATが、使用、決定、定義、および/または構成され得る。1次RATは、システム構成を含むことができるブロードキャスト信号、並びに/またはアップリンクおよびダウンリンク制御および/もしくはデータ信号のうちの1つまたは複数を、WTRUが送信および/または受信するために使用され得る。2次RATは、アップリンクおよび/またはダウンリンク制御および/またはデータ信号をWTRUが送信および/または受信するために使用され得る。1次RATは、初期アクセスに基づいて決定されてよく、および/または1つまたは複数の2次RATは1次RATを介して構成されてよい。1次RATは、ライセンスされたスペクトルおよび/もしくはライセンスされていないスペクトルを使用できるセルラネットワークとすることができ、並びに/または、1つもしくは複数の2次RATは、ライセンスされていないスペクトルを使用できる(例えば、ライセンスされていないスペクトルのみを使用できる)ホットスポットとすることができる。1次RATは、ライセンスされたスペクトルで使用されるRATであってよく、および/または、ライセンスされていないスペクトルで使用される他のRATは、2次RATであってよい。(例えば、ライセンスされたスペクトルにおける)第1のRATは1次RATであってよく、および/または(例えば、ライセンスされていないスペクトルにおける)第2のRATは2次RATであってよい。第1のRATおよび第2のRATは、同じRATまたは異なるRATであり得る。
【0082】
WTRUは、マルチRATジョイント送信/通信の能力を示すことができる。RATをサポートするための能力リストがネットワークへ示され得る。
【0083】
変調方式が決定されることができ、例えば、マルチRAT送信のために使用されるRATの数に基づいて決定されることができる。WTRUは、例えば単一のRATがダウンリンク送信のために使用される場合、RATから第1の変調方式を受信することができる。WTRUは、例えば複数のRATがダウンリンク送信のために使用される場合、RATから第2の変調方式を受信することができる。WTRUは、(例えば、単一のRATが使用されるときに)特定のRATから第1の変調方式を受信することができると共に、WTRUは、そのRATから第2の変調方式を受信することができ、単一のRATが使用されるときは、そのRATのために第1の変調方式が使用される。第2の変調方式は、第1の変調方式の位相が回転されたバージョンであり得る。位相回転値は、使用されるRATの数に基づいて決定され得る。
【0084】
動的なRAT選択が提供され得る。調整セットが、ダウンリンク送信のためにWTRUと関連付けられたTPのセットを決定するために使用されることができ、および/または調整セットは、1つもしくは複数または多数のRATの1つまたは複数のTPを含むことができる。TPの調整セットは、WTRU能力に基づいて決定されてよく、WTRU能力は、マルチRAT送信をサポートすること、RATの送信および受信能力、並びに/またはサポートされるスペクトルなどを含み得る。TPの調整セットは、WTRU能力に基づいて、RATのうちの1つによってWTRUのために構成され得る。例えば、1つまたは複数のRATが調整RATとして使用され得る。調整RATは、TPについての調整情報および/または制御情報を搬送することができる。TPは、例えば1つまたは複数のRAT(例えば調整RAT)を使用して、互いに通信することができる。TPの調整セットを構成するRATは、1次RAT、現在接続されているRAT、Cプレーンに使用されるRAT、および/またはダウンリンク制御チャネルに使用されるRATのうちの1つまたは複数であり得る。TPの調整セットは、ブロードキャストチャネルによって構成され得る。ブロードキャストチャネルは、例えばマルチRAT送信に使用され得る送信ポイントに関係付けられた情報を含むことができる。
【0085】
WTRUは、調整セットにおいて構成、決定、および/または使用される1つまたは複数のRATの好ましいRAT情報を報告することができる。
【0086】
WTRU受信機における選択は、以下の基準(例えば、O-MIMOシステムに対して定義(例えば、汎用的に定義)され、および/またはRAT毎に比較され得る測定値であり得る)、すなわち、RATの可用性および/またはRATのシステム効率のうちの1つまたは複数に基づくことができる。RATの可用性は、特定の時間期間内でRATがデバイスにサービングし得るかどうかを含むことができる。RATの可用性の例示的な測定値は、RATのトラフィック負荷であり得る。RATの可用性の別の例示的な測定値は、RATに関係付けられた測定値であり得る。例えば、WiFiシステムに関して、平均バックオフ時間が有効な測定値であり得る。RATのシステム効率の例示的な測定値は、可能なサポートされるデータレートであり得る。サポートされるデータレートは、例えばRAT送信ポイントとUEとの間の物理リンクによって達成可能であり得る、データレートであってよい。サポートされるデータレートは、RAT送信ポイントとUEとの間の距離、チャネル状態などに依存し得る。
【0087】
1つまたは複数の送信ポイントは、選択されたRAT内で選択され得る。WTRUは、RAT内の1つまたは複数の送信ポイントに関連付けられ得る。2つ以上の送信ポイントとの関連付けがサポートされ得る。2つ以上の送信ポイントとの関連付けをサポートする能力は、制御または管理フレームで明示的に信号伝達され得る。送信ポイントの選択は、特定のRATにおいて定義された基準に従ってよい。
【0088】
WTRUは、例えば選択されたRAT内の2つ以上の送信ポイントが選択されたとき、例えば制御および/または管理フレームを使用して、RAT送信ポイント(例えば、RAT送信ポイントの1つもしくは複数またはそれぞれ)に、O-MIMOシステムにおける関連付けられた送信ポイントの情報(例えば、関連付けられた送信ポイントのすべて)を信号伝達することができる。
【0089】
複数の送信ポイントからのジョイント送信は、同じRAT内でサポートされ得る。同期および/または電力制御などは、例えばジョイント送信の前に実行され得る。
【0090】
RATは、RAT間ハンドオーバなしにWTRUに対して選択されてよい。選択される、決定される、および/または構成されるは、交換可能に使用され得る。
【0091】
制御情報が、ライセンスされたスペクトルで使用される第1のRAT(例えば1次RAT)において送信されて、例えば、ライセンスされていないスペクトルで使用される第2のRAT(例えば2次RAT)の選択されたRATを示すことができる。制御情報は、第2のRATにおけるデータチャネルのスケジューリング情報、第2のRATの選択されたRAT(例えばRATインデックス)、第2のRATの部分的情報、および/またはRATに関連付けられ得る送信ポイントインデックスのうちの1つまたは複数を含み得る。制御情報は、上位層シグナリング、物理層シグナリング、および/またはブロードキャストなどを介して信号伝達され得る。
【0092】
マルチRAT送信のためのスペクトルにおいて送信され得る共通制御チャネルが、マルチRAT送信のために使用されるRATの間で定義され得る。共通制御チャネルは、RAT選択に関係付けられた制御情報のために使用され得る。
【0093】
共通制御チャネルは、定期的におよび/または折に触れて構成された時間/周波数リソースで送信され得る。共通制御チャネルは、マルチRAT送信に使用されるRATの1つであり得るRATに基づくことができる。共通制御チャネルは、マルチRAT送信に使用されるRATの1つに基づくことができる。共通制御チャネルに使用されるRATは、マルチRAT送信に使用されるRATのうちのRATが最短のTTI長および/もしくはより広いサブキャリア間隔などを有し得ること、並びに/またはRATがセルラネットワークのために使用され得ること、のうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。
【0094】
トレーニングシーケンスが、選択されたRATを示すために使用され得る。トレーニングシーケンス、参照信号、ビーコン、および/またはプリアンブルは、交換可能に使用され得る。トレーニングシーケンスは、マルチRAT送信に使用されるRAT内で使用され得る。トレーニングシーケンスのセットが定義および/もしくは使用されてよく、並びに/または、1つもしくは複数またはそれぞれのトレーニングシーケンスが特定のRATに関連付けられ得る。WTRUは、トレーニングシーケンスインデックスを無分別に復号することができ、および/またはWTRUは、検出されたトレーニングシーケンスインデックスに基づいてRATを決定することができる。トレーニングシーケンスは、位置(例えば、知られている位置)で送信され得る。例えば、トレーニングシーケンスは、TTI、サブフレーム、および/または無線フレームなどの始まりで送信され得る。
【0095】
WTRU位置補助されたジョイントビームフォーミング/プリコーディング(WTRU location assisted joint beamforming/precoding)が提供され得る。WTRU位置情報(例えばポジショニング)が、1つもしくは複数または多数の送信ポイントから、例えばビームフォーミングのために使用され得る。下記の1つまたは複数を適用することができる。WTRU地理的位置情報が、例えば1つもしくは複数または多数の送信ポイントからの送信ビームフォーミングを補助するために報告され得る。WTRUは、1つもしくは複数またはそれぞれの送信ポイントの好ましいビームを選択するために、異なるRATを使用し、1つもしくは複数または多数の送信ポイントからのチャネルを測定しなくてよいことがある(例えば測定する必要がないことがある)。WTRU地理的位置情報は、(例えば、1つもしくは複数または多数の送信ポイントに関連付けられた)1つもしくは複数のトレーニングシーケンスのタイミング遅延、1つもしくは複数のトレーニングシーケンスの間のタイミング差、1つもしくは複数または多数の送信ポイントに関連付けられた1つもしくは複数のトレーニングシーケンスの受信された電力、並びに/または1つもしくは複数のトレーニングシーケンスの間の受信された電力差のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0096】
WTRUは、(例えば、位置変化が予め定義された閾値よりも大きい場合に)WTRUが地理的位置変化を(例えば自律的に)決定することに基づいて、地理的位置(例えばポジショニング)変化を報告することができ、例えば、トレーニングシーケンスのタイミング遅延変化が予め定義された閾値よりも大きい場合、WTRUはポジショニング変化を報告することができ、並びに/または、WTRUは周期的に報告し、周期性は、上位層シグナリングを介して構成され、および/もしくは決定され得る(例えば、WTRUモビリティに基づいて決定され得る)。
【0097】
例示的な調整されたRAT間通信が
図6に示され得る。この例では、RAT1内のRXがRAT3パケットを受信する能力を有することができる。RAT1内のTXは、RXにジョイントして送信するためにRAT3内のTXと調整することができる。
【0098】
調整されていないRAT間通信が提供され得る。調整されていないRAT間通信は、複数のRATが調整する必要がなくてよい。
図7に示されるように、1つのRAT内で通信しているノードのペアが、別のRATにおける送信を認識し得る。望ましいペアは、例えばO-MIMOで、例えば他のRATにおける送信を干渉として扱うのでなく、干渉送信を監視し、および/または(例えば意図的に)信号を分離することができる。モバイルは、MIMO受信機との干渉の除去/抑制/分離、および/または、調整されていない干渉を抑制するためのチャネル推定のための1つもしくは複数または多数のRATに対するユニバーサルな参照/トレーニング信号、のうちの1つまたは複数を使用してRAT間干渉を処理することができる。MIMO受信機との干渉の除去/抑制/分離は、例えば、1つのRAT内のモバイルが別のRATで送信された信号を理解できないことがある場合、干渉している信号のブラインドチャネル推定に基づくことができ、並びに/または、MIMO受信機との干渉の除去/抑制/分離は、例えば、1つのRAT内のモバイルが別のRATで送信された信号を理解できる場合、干渉信号のパイロット支援チャネル推定を利用することができる。干渉RATシステムのパイロット支援チャネル推定は、望ましい送信の前に実行され得る。(例えばチャネル推定のための)1つもしくは複数または多数のRATのためのユニバーサルな参照/トレーニング信号が、調整されていない干渉を抑制することができる。
【0099】
モバイル補助調整通信が提供され得る。1つもしくは複数または多数のRATからの1つまたは複数の送信ポイントが、RAT間干渉を低減するように調整することができる。RAT間干渉回避が使用され得る。
【0100】
WTRUは、情報(例えば、RAT間干渉回避に関係付けられた情報)を、1つのRATに関連付けられた、および/または1つもしくは複数または多数のRATに関連付けられた1つまたは複数の送信ポイントに報告することができる。RAT間干渉回避に関係付けられた情報は、干渉しているRAT(例えば、干渉しているRATインデックスであり、RATインデックスのセットがブロードキャストチャネルを介して構成されてよく、WTRUが1つまたは複数の干渉しているRATインデックスを示してよい)、干渉している送信ポイント(例えば、示された干渉しているRATの送信ポイントインデックス)、および/または干渉しているRATの干渉しているビーム方向(例えば、1つまたは複数の干渉しているビーム方向は、対応する送信ポイントおよび/またはRATと共に報告され得る)のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0101】
WTRUは、好ましい干渉ヌリング(nulling)リソースを報告および/または要求することができる。例えば、WTRUは、特定の送信ポイントからリソース(例えば、時間、周波数、および/または空間リソースなどの特定の物理リソース)のヌリングを要求することができる。干渉ヌリングは、特定の物理リソースに信号送信がないこと、信号送信電力が特定の閾値よりも低いこと、および/または信号受信電力が特定の閾値よりも低いことのうちの1つまたは複数を含み得る。干渉ヌリングリソースに関係付けられた情報は、RATインデックス、時間期間、周波数位置、周波数帯域幅、ビーム方向(例えば、プリコーディングベクトル/行列インデックス)、および/または送信ポイントインデックスのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0102】
調整は、RAT間で実行され得る。調整は、モバイルデバイスによって補助され得る。
図8に示されるように、モバイルデバイス(例えば、図に示されたRXデバイス)は、RAT1とRAT2の両方の範囲にあり得る。モバイルデバイスは、RAT1および/またはRAT2において通信する能力があり得る。モバイルデバイスは、(例えば、望ましいRAT/RAT信号、選択されたRAT/RAT信号、好ましいRAT/RAT信号などとして)1つのRATを選択し、別のRATを別の状態(例えば、選択されていないRAT/RAT信号、好ましくないRAT/RAT信号、またはヌルにされたRAT/RAT信号など)に設定することができる。
図9に示されるように、例えば、モバイル向けRATが提供され得る。
【0103】
送信ポイントは、1つまたは複数のRATを送信および/または受信する能力を有することができる。例えば、1つまたは複数の送信ポイントがダウンリンク信号をWTRUに送信するために使用されてよく、および/または送信ポイントの動作モードがWTRU能力に基づいて決定されてよい。
【0104】
動作モードは、送信ポイントで使用されるRATであり得る。例えば、送信ポイントが2つのRATを利用する能力がある場合、第1の動作モードは、第1のRATに基づく信号送信/受信であってよく、および/または第2の動作モードは、第2のRATに基づく信号送信/受信であってよい。
【0105】
WTRU能力(例えばWTRUプリファレンス)は、予め定義され得るトレーニングシーケンスおよび/もしくは(たとえば、1つもしくは複数またはそれぞれの)トレーニングシーケンスのセットがRATに関連付けられ得ること、WTRUが、WTRU RAT能力に基づいて、知られている時間/周波数リソースにおいて能力があり得るRAT WTRUに関連付けられたトレーニングシーケンスを送ることができること、ならびに/または、WTRUが、トレーニングシーケンスが送信されたアップリンクリソースに関連付けられた知られている時間/周波数リソース内のダウンリンク信号を、監視し、受信し、および/または復号しようと試みることができること、のうちの1つまたは複数を使用して信号伝達され得る。WTRUがトレーニングシーケンスを送信するとき、WTRUは、RATのセットのうちの1つのRATを示すために使用されるトレーニングシーケンス(たとえば、知られているトレーニングシーケンス)のセットの1つを選択することができる。トレーニングシーケンスのうちの1つまたは複数(たとえば、RAT IDシーケンス)が、1つまたは複数のRATを表すために使用され得る。WTRUは、始めに1つまたは複数のRATで動作することができる。WTRUは、RAT IDを特定するために、知られている時間/周波数リソース(たとえば、3GPP RATでの最初のTTI、および/またはWiFi RATでのビーコンフレーム)を調べることができる。トレーニング信号を送信するために、および/またはトレーニング信号の送信に基づいて受信されたダウンリンク制御情報を受信するために使用される知られている時間/周波数リソースは、RATに依存し得る。ダウンリンク信号は、トレーニングシーケンスから示されるRATに基づいて決定され得る。WTRUがダウンリンク信号(たとえば、知られているダウンリンクリソースにおいて示されたRATに関連付けられたダウンリンク信号)を受信しない場合、WTRUは、たとえば次の時間に、トレーニングシーケンス(たとえば、別のトレーニングシーケンス)を送ることを試みることができる。
【0106】
WTRU能力表示のためのトレーニングシーケンス送信用の知られている時間/周波数リソースは、マルチRAT送信に使用される予め定義された構成(例えば、RATに対して共通して使用される予め定義された構成)、および/または共通制御信号からの表示(例えば、1次RATで送信され、および/または1つもしくは複数または多数のRATにわたって共通して使用され得る表示)に基づいて、決定され得る。本明細書の1つまたは複数の例では、トレーニングシーケンスおよび/またはプローブ信号は交換可能に使用され得る。
【0107】
送信ポイントが、(例えば、2つの異なるRATの間のトランスレータとして)使用され得る。例えば、送信ポイントがWTRUとeNBとの間に配置され、eNBとWTRUが信号送信および/または受信のために異なるRATを使用する場合、送信ポイントは、eNBおよび/またはWTRU(例えば、eNBおよび/またはUEの両方)と通信して、eNBからUEまたはその逆に情報を搬送することができる。
【0108】
WTRUは、第1のRATと第2のRAT(例えば、LTE RATとNR RAT)の間で調整された通信(例えば、送信および/または受信)を実行するように構成され得る。
【0109】
調整されたLTEおよびNR送信は、例えば、LTEとNRとの間の干渉を処理するために使用され得る。例えば、調整されたLTEおよびNR送信は、例えばスペクトルの共有に起因するLTEとNRとの間の干渉を処理するために使用され得る(ここで、例えば、LTEとNRにより共有されたスペクトルは、NRのためのシステムスペクトルの全部または一部であり得る)。
【0110】
第1のRAT、LTE、LTE-A、LTE-A pro、帯域幅制限されたRAT(例えば、制限された帯域幅を有するRAT)、レガシRAT、および/または既存のRATという用語は、交換可能に使用され得る。下記のうちの1つまたは複数を第1のRATに対して適用することができる。例えば、RAT(例えば第1のRAT)に関して、単一のコンポーネントキャリアの最大システム帯域幅が、特定の帯域幅(例えば、20MHz)に制限され得る。RAT(例えば第1のRAT)に関して、1つまたは複数のコンポーネントキャリアが、最大の単一のコンポーネント帯域幅(例えば、20MHz)よりも広い帯域幅に対して使用され得る。RAT(例えば第1のRAT)に関して、ダウンリンク送信の波形は、OFDMAに基づくことができ、および/またはアップリンク送信の波形は、SC-FDMA(例えば、および/または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-s-OFDM))で使用されることができる。RAT(例えば第1のRAT)に関して、サブキャリア間隔は、15kHzおよび/または7.5kHzとすることができる。RAT(例えば第1のRAT)に関して、送信アンテナポートの数(例えば最大数)は、数(例えば、32および/または64個のアンテナポート)に制限され得る。RAT(例えば第1のRAT)に関して、FDMA、TDMA、および/またはSDMAを含み得る(例えば、ただしこれらに限定されない)直交リソースベースの多元接続方式が使用され得る。
【0111】
例えば、直交リソースベースの多元接続方式において、1つもしくは複数または多数のWTRUが、時間/周波数リソース(例えば、同じ時間/周波数リソース)を共有することができ、および/または、直交空間リソース(例えばアンテナポート)が、多元接続方式(例えば、空間分割多元接続(SDMA)と呼ばれることがある)としてWTRUによって使用され得る。直交リソースベースの多元接続方式において、1つまたは複数のWTRUは、TTI(例えば、同じTTI)で周波数リソース(例えば、異なる周波数リソース)を割り振られてよく、これは、周波数分割多元接続(FDMA)と呼ばれることがあり、また、1つまたは複数のWTRUは、時間リソース(例えば、異なる時間リソース)を割り振られてよく、これは、時間分割多元接続(TDMA)と呼ばれることがある。直交リソースベースの多元接続方式において、FDMA、TDMA、および/またはSDMAのうちの1つまたは複数が、同時に使用され得る。RATに関して、同じ波形および/またはヌメロロジ(numerology)がシステム帯域幅内で使用され得る。
【0112】
第2のRAT、NR、5G RAT、および/またはより広い帯域幅RAT、より多数のアンテナポートを有するRAT、より広い帯域幅を有するRAT、および/またはLTEエボリューションRATという用語は、交換可能に使用され得る。下記のうちの1つまたは複数を第2のRATに対して適用することができる。RAT(例えば第2のRAT)に関して、コンポーネント(例えば単一のコンポーネント)キャリアに対するシステム帯域幅(例えば最大システム帯域幅)が第1のRATよりも広くてよい。RAT(例えば第2のRAT)に関して、ダウンリンク送信の波形が、1つまたは複数の波形候補内で決定、構成、選択、および/または使用され得る。例えば、1つまたは複数の波形は予め定義されてよく、および/または1つまたは複数の波形は、特定の時間/周波数リソースに対して選択および/または決定されてよい。RAT(例えば第2のRAT)に関して、ヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔、CP長、および/またはTTI長)が、1つまたは複数のヌメロロジ候補内で決定、構成、選択、および/または使用され得る。RAT(例えば第2のRAT)に関して、送信アンテナポートの最大数は、第1のRATのそれよりも大きくてよい。RAT(例えば第2のRAT)に関して、非直交リソースベースの多元接続方式および/または直交リソースベースの多元接続方式が使用され得る。非直交リソースベースの多元接続方式は、電力ベースの非直交多元接続(power-based Non-Orthogonal Multiple Access:P-NOMA)を含むことができ、P-NOMAでは、1つもしくは複数または多数のWTRU(例えば、および/または、1つもしくは複数または多数の層)が、電力レベル(例えば、異なる電力レベル)でスケジューリングされることができ、および/または、(例えば、より低い電力レベルでスケジューリングされ得る)WTRUが、より高い電力レベルを有するWTRUのスケジューリング情報について通知されることができる。
【0113】
例えば、非直交リソースベースの多元接続方式は、階層的コンスタレーションベースのHOMA(Hierarchical constellation based NOMA:HC-NOMA)を含むことができ、HC-NOMAでは、受信されたシンボルコンスタレーションの復調がWTRUに応じて異なることが可能である。非直交リソースベースの多元接続方式は、インターリーブ分割多元接続(Interleave division multiple access:IDMA)を含むことができ、IDMAでは、WTRUのための信号(例えば、および/または、1つもしくは複数または多数の層送信のための層)が、WTRU固有の(例えば、および/または層固有の)インターリーバに関連付けられることができ、それは、ランダムインターリーブ多元接続(random interleaved multiple access:RIMA)と呼ばれることがある。非直交リソースベースの多元接続方式は、スパース符号多元接続(Sparse code multiple access:SCMA)を含むことができ、SCMAでは、WTRUのための信号(例えば、および/または、1つもしくは複数または多数の層送信のための層)が、WTRU固有の(例えば、および/または層固有の)拡散符号に関連付けられることができ、それは符号分割多元接続(CDMA)に類似し得る。非直交リソースベースの多元接続方式は、リソース拡散多元接続(Resource spread multiple access:RSMA)を含むことができ、RSMAでは、WTRUのための信号(および/または、1つもしくは複数または多数の層送信のための層)が、WTRU固有の(例えば、および/または層固有の)リソース拡散符号に関連付けられることができる。リソース拡散符号は、符号化されたデータシンボルを時間および/または周波数リソースのセット内へマップすることができる。
【0114】
第2のRATに関して、波形、ヌメロロジ、フレーム構造、および/または多元接続方式は、時間および/または周波数リソースの部分の1つもしくは複数またはそれぞれについて、決定(例えば個々に決定)され得る。例えば、1つまたは複数の時間および/もしくは周波数リソース区画が、システム帯域幅内で定義、構成、および/もしくは予め決定されることができ、並びに/または、波形、ヌメロロジ、フレーム構造、および/もしくは多元接続方式が、時間(例えば、1つもしくは複数またはそれぞれの時間)および/もしくは周波数リソース区画について決定されることができる。
【0115】
WTRUタイプ(例えば、第1のWTRUタイプ)は、単一のRAT(例えば、第1のRATおよび/もしくは第2のRAT)と通信する能力を有することができ、並びに/または、第2のWTRUタイプは、1つもしくは複数のRAT(例えば、第1のRATおよび第2のRAT)と通信する能力を有することができる。
【0116】
第1のWTRUタイプは、第2のRAT信号を受信または送信する能力を有しなくてよいレガシLTE WTRUであり得る。第2のWTRUタイプは、LTE信号および/またはNR信号を受信および/または送信する能力を有することができるNR WTRUであり得る。
【0117】
WTRUは、サポート可能なRATの能力(および/またはWTRUタイプ)をネットワークに対して示すことができる。例えば、第2のWTRUタイプは、第1のRATおよび/または第2のRATをサポートする能力を示すことができる。
【0118】
WTRUは、下記の1つまたは複数を使用することによってサポート可能なRATを示すことができる。WTRUは、上位層シグナリングを使用することによってサポート可能なRATを示すことができる。上位層シグナリングは、初期アクセス手順中に使用され得る。WTRUは、例えば、予約されたアップリンク信号リソースを使用することによってサポート可能なRATを示すことができる。例えば、アップリンクリソース(例えば、PRACHリソースおよび/またはサウンディング参照信号)が、第1のWTRUタイプのために予約されてよく、アップリンクリソース(例えば、第1のWTRUタイプのためのリソースと重ならないような別のアップリンクリソース)が、第2のWTRUタイプのために予約されてよい。WTRUは、WTRUタイプを示すために、予約されたアップリンクリソースのうちの1つまたは複数を決定することができる。WTRUは、例えば、eNB(例えば、サポート可能なRAT表示報告の報告をトリガし得るeNB)を使用することによって、サポート可能なRATを示すことができる。例えば、eNBは、上位層シグナリングおよび/または物理層シグナリング(例えばダウンリンク制御情報)を介してWTRUタイプを報告するようにWTRUに要求することができる。WTRUは、WTRUタイプ(および/またはサポート可能なRAT)を示す(例えば、暗黙的に示す)ことができるWTRUカテゴリを使用することによって、サポート可能なRATを示すことができる。
【0119】
WTRUは、単一のRAT(例えば、第1のRATおよび/もしくは第2のRAT)並びに/または1つもしくは複数または多数のRAT(例えば、第1のRATおよび/もしくは第2のRAT)に関連付けられ得る送信方式(例えば、好ましい送信方式)を示すことができる。送信方式表示は、干渉レベル表示に基づくことができる。例えば、WTRUは、異なるRATからの信号の干渉レベルを報告することができる。第2のWTRUタイプを有するWTRUは、RAT(例えば第2のRAT)を用いてサービングされてよく、および/または、そのWTRUは、RAT(例えば、第1のRATなどの別のRAT)からの信号強度を測定することができ、測定された信号強度を報告することができる。他のRATからの測定された信号強度は、RAT間干渉と呼ばれることがある。信号強度は、参照信号から測定され得る。WTRUは、構成された場合、RAT間干渉を報告することができる(例えば、RAT間干渉を周期的に報告することができる)。WTRUは、RAT間干渉を報告するようにトリガされ得る。例えば、eNBは、RAT間干渉報告をトリガすることができる。RAT間干渉レベルが予め決定された閾値よりも高い場合、WTRUはRAT間干渉レベルを報告することができる。
【0120】
WTRUは、調整セット内の好ましいRATを示すことができる(例えば、第1のRATおよび/または第2のRATが調整セットにおいて構成され得る)。WTRUは、初期アクセス中に好ましいRATを示すことができる。WTRUは、セル選択またはセル再選択のために物理セルIDによって好ましいRATを示すことができる。
【0121】
(例えば、WTRUのための信号を送信および/または受信するように調整することができる)1つまたは複数のRATは、調整セットと呼ばれることがある。WTRUは、調整セット内の1つまたは複数のRATから1つまたは複数の信号を受信することができる。例えば、第1のRAT(例えばLTE)および第2のRAT(例えばNR)が調整セット内に存在する場合、WTRUは、第1のRATおよび/または第2のRATから信号を受信することができる。調整セットは、WTRU固有の様式で構成され得る。例えば、調整セットは、RAT間干渉測定値に基づいて、WTRUに対して構成され得る。調整セットは、例えば第2のRAT内のブロードキャストチャネルから示され得る。調整セットは、第2のWTRUタイプのために使用されてよい(例えば、第2のWTRUタイプのみのために使用されてよい)。
【0122】
WTRUは、マルチRAT CoMPのためのリソース共有を利用するように構成され得る。例えば、WTRUは、部分的干渉回避などの技法を利用してよい。部分的干渉回避技法は、例えば、第1のRAT信号(例えば、またはその部分)と第2のRAT信号(例えば、またはその部分)との間で共有される送信リソースの量を制限することを含むことができる。
【0123】
例えば、RAT(例えば第2のRAT)のヌメロロジが、(例えば、第1のRATおよび/または第2のRATによって共有される時間/周波数リソースに関して、)第1のRATのヌメロロジに基づいて決定され得る。例えば、(例えば、第1のRATによって共有される時間/周波数リソースに関する)RAT(例えば第2のRAT)のサブキャリア間隔は、第1のRATのサブキャリア間隔の整数倍に基づくことができ、逆も同様であり得る。第2のRATのTTI長は、第1のRATのTTI長に基づいて決定され得る。第2のRATのTTI長は、第1のRATのTTI長の整数倍として選択、決定、および/または使用されることができ、逆も同様であり得る。
【0124】
異なるRAT間の物理信号の優先度規則が、予め定義され、使用され、および/または構成され得る。例えば、第1のRATにおける同期信号が、第2のRATにおける物理信号(例えば、全ての物理信号)に対して優先され得る。下記の規則(例えば、優先度規則)のうちの1つまたは複数を適用することができる。優先度規則は、例えば、第2のRATにおけるユニキャストトラフィックに関係付けられた信号(例えば、ユニキャストトラフィックのための制御およびデータチャネル)よりも高い優先度を有することができる、第1のRATにおけるブロードキャスト信号(例えばPBCH)を含むことができる。優先度規則は、第2のRATにおけるユニキャストトラフィックに関係付けられた信号よりも高い優先度を有することができる、第1のRATにおけるセル固有の参照信号(例えばCRS)を含むことができる。第1のRATにおけるセル固有の参照信号は、例えば第2のRATにおける制御チャネルと同じ優先度を有しながら、第2のRATにおけるデータチャネルよりも高い優先度を有することができる。優先度規則は、第2のRATにおけるデータチャネルよりも高い優先度を有することができる、第1のRATにおける復調参照信号(例えばDM-RS)を含むことができる。優先度規則は、第1のRATにおけるユニキャストトラフィックに関係付けられた信号(例えば、PDSCH、PUSCH、および/またはPDCCH)よりも高い優先度を有することができる、第2のRATにおける測定参照信号を含むことができる。
【0125】
例えば、RAT(例えば、異なるRAT)における1つまたは複数(例えば2つ)の信号が時間/周波数リソースにおいて重ねられる場合、より低い優先度の信号がパンクチャされ得る。(例えば、1つもしくは複数または多数のRATについての信号を受信および/または送信する能力を有することができる)WTRUは、時間/周波数リソースにおける1つもしくは複数または多数のRATからの信号を受信することができる。1つもしくは複数のRATからの信号は、送信(例えば、同時に送信)されてよく、および/または、1つもしくは複数のRATからの信号は、予め決定された優先度規則に基づいてパンクチャされてよい。パンクチャリング、ミューティング、ゼロ電力信号送信、および/またはレートマッチングは、交換可能に使用され得る。
【0126】
RATにおけるより低い優先度の信号がパンクチャされ得る。WTRUは、より低い優先度の信号がパンクチャされると、より高い優先度の信号が送信されることを想定することができる。より高い優先度の信号と重ねられた相当する数の時間/周波数リソースがパンクチャされ得る。例えば、第1のRATのTTI長が第2のRATのTTI長の整数倍である(例えば、および/または、第1のRATのTTIがより高い優先度である)場合、(例えば、第1のRATのより高い優先度TTIと重なり得る)第2のRATにおける1つもしくは複数または多数のTTIがパンクチャされ得る。
【0127】
優先度信号(例えば、および/または非優先度信号)が、送信(例えば、同時に送信)され得る。RAT(例えば、異なるRAT)からの信号(例えば、1つもしくは複数または多数の信号)が、同じ優先度および/または非優先度規則を有する場合、1つもしくは複数または多数の信号が送信(例えば、同時に送信)され得る。WTRUは、信号(例えば、1つもしくは複数または多数の信号)が送信(例えば、同時に送信)されることができること、および/またはWTRUが信号(例えば、1つもしくは複数または多数の信号)を受信することができることを、1つまたは複数のスケジューリング情報に基づいて決定することができる。下記の情報の1つまたは複数が、WTRUに対して示され得る。WTRUに対して示され得る情報は、信号の電力レベルを含むことができる。例えば、WTRUは、より高い信号電力を有するRATからの信号を受信し、復号し、および/もしくは復号しようと試みることができ、並びに/または、WTRUは、(例えば最初に)受信信号から復号された信号をキャンセルし、および/もしくはRAT(例えば、別のRAT)からの信号を続けて復号することなどができる。WTRUに対して示され得る情報は、関連付けられたRATを含むことができる。WTRUは、特定のRAT(例えば第2のRAT)からの信号を復号しようと試み、および/または受信することができ、WTRUは、受信された信号から(例えば最初に)復号された信号をキャンセルしようと試みることができる。WTRU受信機における信号検出順序が、例えば関連付けられたRATに基づいて、決定され得る。例えば、WTRUは、まず第2のRATからの信号を復号しようと試みることができ、WTRUは、受信された信号から第1のRATからの信号を復号しようと試みることができる。WTRUに対して示され得る情報は、1つもしくは複数またはそれぞれのRATのために使用される変調および/または符号化方式を含むことができる。WTRUに対して示され得る情報は、1つもしくは複数またはそれぞれのRATに関連付けた多元接続方式を含むことができる。
【0128】
WTRUは、第2のRATの1つまたは複数の時間/周波数リソースでスケジューリングされ得る。スケジューリングされた時間/周波数リソースの一部は、例えば、第1のRATのより高い優先度の信号と重なることに起因する、より低い優先度の信号であり得る。スケジューリングされたリソースの第1の部分は、第2のRATのみの信号と呼ばれることがあり、スケジューリングされたリソースの第2の部分は、マルチRAT(例えば、第1のRATおよび/または第2のRAT)CoMP信号と呼ばれることがある。下記のうちの1つまたは複数を適用することができる。優先度規則は、スケジューリングされたリソースの第2の部分に対して適用することができる。優先度規則は、スケジューリングされたリソース(例えば、全てのスケジューリングされたリソース)に対して適用することができる。変調および/または符号化方式は、適用することができ、および/またはスケジューリングされたリソースの第2の部分に基づいて決定されることができ、および/またはスケジューリングされたリソース(例えば、全てのスケジューリングされたリソース)のために使用され得る。変調および/または符号化方式は、スケジューリングされたリソースの1つまたは複数(例えば、第1および/または第2)の部分について、適用することができ、および/または決定(例えば、独立して決定)されることができる。パンクチャリングは、より低い優先度の信号に対して適用することができる(例えば、より低い優先度の信号のみに適用することができる)。
【0129】
例えば、パンクチャリングは、スケジューリングされたリソースの部分(例えば、第2の部分)のために(例えば、この部分だけのために)、その優先度が低くおよび/または信号の第1の部分がパンクチャリングなしに送信され得る場合、使用され得る。波形は、スケジューリングされたリソースの部分(例えば、第1の部分)および/またはスケジューリングされたリソースの部分(例えば、第2の部分)について、適用することができ、および/または決定(例えば、独立して決定)されることができる。例えば、第1の波形(例えば、ZT DFT-s-OFDM)は、スケジューリングされたリソースの部分(例えば、第1の部分)に使用されてよく、および/または第2の波形(CP-OFDM)は、スケジューリングされたリソースの部分(例えば、第2の部分)に使用されてよい。ヌメロロジはスケジューリングされたリソースの部分(例えば、第1の部分)および/またはスケジューリングされたリソースの部分(例えば、第2の部分)について、適用することができ、および/または決定(例えば、独立して決定)されることができる。例えば、第1のRATのそれを有するヌメロロジ(例えば、同じヌメロロジ)が、第2のRATのスケジューリングされたリソースの部分(例えば、第2の部分)のために使用されてよく、一方第1のRATのそれを有するヌメロロジ(例えば、異なるヌメロロジ)が、スケジューリングされたリソースの部分(例えば、第1の部分)のために使用されてもよい。
【0130】
WTRUは、非直交ジョイント送信、例えば、第1のRAT(例えばLTE)と第2のRAT(例えばNR)との間の非直交ジョイント送信を処理するように構成され得る。
【0131】
WTRUは、例えば、特定の波形、ヌメロロジ、および/または多元接続方式を有する、RATからの信号を受信し、復号しようと試み、および/または復号することができる。WTRUは、例えば、信号タイプに基づく、特定の波形、ヌメロロジ、および/または多元接続方式を有する、RATからの信号を受信し、復号しようと試み、および/または復号することができる。信号タイプは、調整セット内の異なるRATと重なっているリソースに応じて決定され得る。例えば、第1の信号タイプは、調整セット内の異なるRATからの異なる(例えば、より高い)優先度の信号と重ねられた信号であり得る。第2の信号タイプは、調整セット内の異なるRATからのより高い優先度の信号と重ねられていない信号であり得る。第2の信号タイプは、調整セット内のRAT(例えば、異なるRAT)からの優先度(例えば、同じ優先度および/またはより低い優先度)信号と重ねられた時間/周波数リソースにおいてスケジューリングされた信号であり得る。第2の信号タイプは、調整セット内のRAT(例えば、異なるRAT)からの信号と重ねられていない時間/周波数リソースでスケジューリングされた信号であり得る。
【0132】
波形、ヌメロロジ、および/またはフレーム構造は、信号タイプに基づいて決定され得る。例えば、信号タイプ(例えば、第1の信号タイプ)のTTI長は、異なるRATからの重ねられた優先度(例えば、より高い優先度)信号のTTI長に基づいて決定されてよく、一方、信号タイプ(例えば、第2の信号タイプ)のTTI長は、予め決定され、上位層シグナリングから示され、および/またはセルIDに基づいて決定されてよい。WTRUは、信号の受信および/または送信のための信号タイプに基づいて、波形、ヌメロロジ、および/またはフレーム構造を決定することができる。WTRUは、信号タイプに基づいて、アクセス方式(例えば、多元接続方式)を決定することができる。例えば、第1の多元接続方式(例えば、非直交多元接続方式)は、信号タイプ(例えば、第1の信号タイプ)に対して使用されてよく、および/または、アクセス方式(例えば、直交多元接続方式などの第2の多元接続方式)は、信号タイプ(例えば、第2の信号タイプ)に対して使用されてよい。
【0133】
WTRUは、例えば調整セット内の1つまたは複数のRATから、1つまたは複数の信号を受信することができる。WTRUは、順序(例えば、予め決定された順序)に基づいて1つまたは複数の信号を復号することができる。例えば、WTRUは、アクセス方式(例えば、非直交多元接続方式などの第1の多元接続方式)を有する信号を復号(例えば、最初に復号)することができ、および/またはWTRUは、使用されたアクセス方式(例えば、直交多元接続方式などの第2の多元接続方式)を有する信号を復号することができる。WTRUは、受信された信号から使用されたアクセス方式(例えば、第1の多元接続方式)を有する信号をキャンセルし、および/またはアクセス方式(例えば、第2の多元接続方式)を有する信号を復号することができる。1つまたは複数のRATからの1つまたは複数の信号の復号順序が、下記のうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つまたは複数の信号の復号順序は、使用された1つまたは複数のアクセス方式に基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つもしくは複数または多数の信号の復号順序は、使用された変調順序(例えば、および/またはコンスタレーション)に基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つもしくは複数または多数の信号の復号順序は、例えば調整セット内のRATインデックスに基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つもしくは複数または多数の信号の復号順序は、使用された波形に基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つもしくは複数または多数の信号の復号順序は、使用されたヌメロロジに基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATからの1つもしくは複数または多数の信号の復号順序は、1つまたは複数のシステムパラメータ(例えば、物理セルID、システム帯域幅など)に基づいて決定され得る。
【0134】
RATからの信号のパラメータは、上位層シグナリングおよび/または物理層シグナリング(例えばダウンリンク制御情報)から示され得る。
【0135】
WTRUは、1つまたは複数のRATにより利用され得るアップリンク参照信号を送信するように構成され得る。1つもしくは複数または多数のRATにわたって1つまたは複数の参照信号を利用するためのかかる技法は、アップリンク参照信号共有(Uplink Reference Signal Sharing)と呼ばれることがある。
【0136】
1つまたは複数のRATの能力を有することができるWTRUが、調整セット内の1つまたは複数のRATに対するサウンディング参照信号(SRS)を送信するためにスケジューリングおよび/または構成され得る。1つまたは複数のRATにおけるSRS送信は、下記のうちの1つまたは複数に基づいて決定され得る。1つまたは複数のRATにおけるSRS送信は、使用される第1のタイプSRSおよび/または第2のタイプSRSに基づいて決定され得る。第1のタイプSRSは、調整セット内のRATと共有され得る周波数リソースでのSRS送信とすることができ、および/または、第2のタイプSRSは、1つもしくは複数のRATにより使用され得る周波数リソースでのSRS送信とすることができる。1つまたは複数のRATにおけるSRS送信が決定され得る。
【0137】
例えば、1つまたは複数のRATにおけるSRS送信は、1つまたは複数のRAT(例えば、異なるRAT)において1つまたは複数のSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信するように構成され得るWTRUに基づいて決定され得る。WTRUは、1つまたは複数のRATにおいてSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することができる。WTRUは、下記の1つまたは複数に基づいて、WTRUがSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することが可能なRATを決定することができる。WTRUは、予め決定された規則に基づいて、WTRUが第1のタイプSRSを送信することが可能なRATを決定することができる。例えば、1次RATは、調整セット内のRAT内で決定、構成、および/または使用されることができ、並びに/または、WTRUは、RAT(例えば優先度RAT)においてSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することができる。WTRUは、表示に基づいて、WTRUが第1のタイプSRSを送信することが可能なRATを決定することができる。SRS送信をトリガすることができるシグナリング(例えば上位層シグナリング)および/またはダウンリンク制御チャネルが、SRS(例えば、第の1タイプSRS)送信についてのRATインデックスを示すことができる。WTRUは、RAT(例えば、関連付けられたRAT)において第2のタイプSRSを送信することができる。
【0138】
WTRUは、例えば、SRS(例えば、第1のタイプSRS)送信のための時間リソースが1つまたは複数のRATと重ねられる場合、1つまたは複数のRATにおいてSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することができる。WTRUは、例えば、SRS送信がRAT(例えば、異なるRAT)のSRS送信と重ねられない場合、スケジューリングされおよび/または構成された時間リソース内でRAT(例えば、関連付けられたRAT)においてSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することができる。WTRUは、1つまたは複数のRATの1つまたは複数のSRS送信がリソース(例えば同じ時間リソース)内で重ねられ得る場合、RAT(例えば、1次RATのような予め決定されたRAT)においてSRS(例えば、第1のタイプSRS)を送信することができる。
【0139】
SRS、アップリンク参照信号、および/またはアップリンク測定参照信号は、交換可能に使用され得る。
【0140】
WTRUは、マルチRAT CoMPのための1つまたは複数の制御チャネルを利用するように構成され得る。例えば、1次RATおよび2次RATは、WTRUによって利用されることができ、並びに/または、WTRUは、第1のRATと第2のRATとの間のマルチRAT CoMPおよび/もしくはマルチRATジョイント通信を容易にする制御チャネルを送信および/もしくは受信することができる。
【0141】
WTRUは、1次RATおよび/または1つもしくは複数の2次RATを有することができ、並びに/または、1次RATおよび/または1つもしくは複数の2次RATと共に構成され得る。RATは、波形、ヌメロロジ、および/またはフレーム構造のうちの1つまたは複数を使用することができる。例えば、RATは、異なる波形、異なるヌメロロジ、および/または異なるフレーム構造のうちの1つまたは複数を使用することができる。
【0142】
1次RATは、それと共にWTRUが同期し、キャンプオンし、RRC接続を維持し、セキュリティパラメータもしくはプロトコルを取得し、および/またはそれらを維持することなどが可能なRATであり得る。1次RATは、そのRAT上でWTRUが制御チャネルを監視する(例えば、DRXの期間中を除いて常時監視する)ことができるRATであり得る。
【0143】
WTRUは、RAT(例えば1次RAT)および/または別のRAT(例えば2次RAT)上のリソースをスケジューリングし得るRAT(例えば1次RAT)上の制御チャネルを受信することができる。制御チャネルによって搬送され得る制御情報は、スケジューリングされているRATに基づくことができる。例えば、制御情報は、インジケータ、例えば、スケジューリングされているRATを示すことが可能なRATフラグを含むことができる。制御情報の内容は、RATフラグの状態および/または値に依存し得る。
【0144】
RATは、LTEであり得る。制御情報は、例えばRATフラグがLTEを示すときに、LTEスケジューリング情報を含むことができる。RATは、可変ヌメロロジおよび/またはDFT-s-OFDMなどの波形を使用することができるNew Radio(NR)であり得る。制御情報は、例えば、RATフラグがNRおよび/またはDFT-s-OFDMを示すことができるとき、DFT-s-OFDM波形に関連付けられたスケジューリングおよび/またはパラメータを含むことができる。制御情報は、一意なワードに関係付けられたパラメータを含むことができる。制御情報は、(例えば、DLおよび/またはULにおける)スケジューリングされた送信に関するヌメロロジをWTRUが決定することができるパラメータを含むことができる。一意なワードは、予め定義されたシーケンス、知られている信号を有するサブキャリアのセット、および/またはゼロ電力信号であり得る。
【0145】
ネットワークは、例えばWTRUからnew RATへハンドオーバすることによって、WTRUの1次RATを変更することができる。例えば、WTRUは、その1次RATを第2のRATに変更するようにWTRUに示すことができるRAT(例えば第1のRAT)上の構成を(例えば、上位層シグナリングを介して)受信することができる。WTRUは、(例えば、DLにおいて)new RATと同期することができる。WTRUは、例えばnew RATとのUL同期を得るために、new RATへ送信を送ることができる。WTRUは、ハンドオーバが完了した(例えば成功裏に完了した)であろうことを(例えば、new RATを介して)示すことができる。WTRUは、例えば、第2のRAT上の制御チャネルを監視することができる。
【0146】
WTRUは、RAT制御チャネルを送信および/または受信することができる。第1のRATの制御チャネルは、例えばタイミング(例えば第1のタイミング)に基づいて、送信、受信および/または使用され得る。第2のRATの制御チャネルは、例えばタイミング(例えば第1のタイミング)に基づいて、送信、受信および/または使用され得る。
【0147】
RAT制御チャネル(例えば、第1のRAT制御チャネル)は、時間期間で送信され得る(例えば、1msなどのサブフレームにおいて送信され得る)。制御チャネルは、サブフレームの始まりにあるシンボルにおいて送信され得る。RAT(例えば第2のRAT)制御チャネルは、RAT(例えば第1のRAT)の送信時間期間の分数、例えば100μsおよび/または125μsであり得る時間期間において、送信され得る。
【0148】
RAT(例えば第1のRAT)制御チャネルは、例えば、時間期間(例えば、第1のRAT時間期間)内であり得る1つまたは複数の時間期間(例えば、第2のRAT時間期間)において、RAT(例えば第2のRAT)の制御チャネルを監視するように、WTRUに示すことができる。RAT(例えば第1のRAT)制御チャネルは、WTRUがRAT(例えば第2のRAT)の制御チャネルを監視することを可能にするためのパラメータ(例えば、時間/周波数情報、スケジューリング情報、探索空間情報、ダウンリンク制御情報(DCI)、他の制御情報など)を含むことができる。WTRUは、RAT(例えば第1のRAT)制御チャネルを監視することができる。WTRUは、例えば、RAT(例えば第2のRAT)制御チャネルを監視するようにRAT(例えば第1のRAT)制御チャネルが示す場合、RAT(例えば第2のRAT)制御チャネルを監視することができる。
【0149】
RAT(例えば第1のRAT)制御チャネルは、1つまたは複数の時間期間(例えば、100μsおよび/または125μsなどのサブフレーム)で送信され得る。制御チャネルは、例えばサブフレームの始まりにある、シンボルにおいて送信され得る。RAT(例えば第2のRAT)制御チャネルは、例えばRAT(例えば第1のRAT)の1つまたは複数の時間期間、例えば1msに対して異なり得る(例えば、より長い)時間期間において送信され得る。
【0150】
RAT(例えば第1のRAT)制御チャネルは、例えば、1つまたは複数のRAT(例えば第1のRAT)時間期間に続き得る1つまたは複数のRAT(例えば第2のRAT)時間期間において、RAT(例えば第2のRAT)の制御チャネルを監視するように、WTRUに示すことができる。WTRUは、第1のRATと第2のRATとにわたるジョイント通信をアクティブ化および/または非アクティブ化することができ、これは、おそらくは、例えば、1つまたは複数のRAT制御チャネルにおいて監視される情報(例えば、スケジューリング情報、探索空間情報、またはダウンリンク制御情報(DCI)など)に基づく。
【0151】
WTRUは、重なっているRAT(例えば、スペクトルおよび/または他の送信リソースを共有または部分的に共有するRAT)から送信および/または受信をするように構成され得る。
【0152】
例えば、1つまたは複数(例えば2つ)のRATのスペクトルは重なり得る。例えば、RAT(例えばLTE RAT)は、より広いBWの下側および/または上側X MHz(例えば20MHz)を含むことができる。RAT(例えばNR)は、より広いBW(例えば、より広いBW全体)、例えば100MHzを使用することができる。
【0153】
NRは、重要と考えられ得るレガシRATにおける信号を考慮に入れるために使用され得る。NRは、例えば、(例えば、レガシLTE RATで動作しているレガシWTRUに対する干渉および/または影響なしに)両方のRATを使用するために、重要と考えられ得るレガシRATにおける信号を考慮に入れるために使用され得る。
【0154】
1つのRAT(例えばNR)において送信しているとき、1つまたは複数のレガシ信号(例えばPDCCH)との衝突を回避するために送信がパンクチャされ得る。例えば、レガシPDCCH送信と重なるNR送信がパンクチャされ得る。レガシ参照信号と重なるNR送信がパンクチャされ得る。レガシ同期信号と重なるNR送信がパンクチャされ得る。
【0155】
RAT(例えば第1のRAT)上の送信を受信することができるWTRUが、RAT(例えば第2のRAT)の構成を受信することができる。WTRUは、その構成を使用して、例えばRAT(例えば第2のRAT)上の重要であり得る信号との衝突を回避するために、パンクチャされ得るRAT(例えば第1のRAT)上の送信リソースを決定することができる。
【0156】
WTRUは、RAT(例えば、第2のRAT BW)と重ねられ得るRAT(例えば、第1のRAT BW)の1つまたは複数の部分のセットを用いて構成され得る。例えば、WTRUは、RAT(例えば第2のRAT)と重ねられ得るRAT BW(例えば、第1のRAT BW)内の1つまたは複数の(例えば、X MHzの)周波数ブロックを示すことが可能な構成を受信することができる。Xは、例えばLTEのRAT(例えば第2のRAT)の場合、1.4、3、5、10、20などのうちの1つまたは複数であり得る。重なっている周波数ブロックのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の周波数ブロック(例えば重なっている周波数ブロック)とは異なり得るXの値を有することができる。
【0157】
WTRUは、RAT(例えば第1のRAT)が衝突を回避できる、および/またはRAT(例えば第1のRAT)送信をパンクチャできる、RAT(例えば第2のRAT)の時間および/または周波数リソースをWTRUが決定することを可能にできる構成を受信することができる。重なっている周波数ブロックについて、WTRUは、RAT(例えば第1のRAT)が衝突を回避できる、および/またはRAT(例えば第1のRAT)送信をパンクチャできる、RAT(例えば第2のRAT)の時間および/または周波数リソースをWTRUが決定することを可能にできる構成を受信することができる。
【0158】
WTRUは、下記の1つまたは複数によって構成され得る。例えば、WTRUは、第2のRAT(例えば、LTE RAT)について下記のうちの1つまたは複数によって構成され得る。WTRUは、MBSFNサブフレーム構成によって構成され得る。WTRUは、ブランクサブフレーム(blank subframe)構成(例えば、ほぼブランクのサブフレーム構成)によって構成され得る。WTRUは、1つまたは複数のePDCCH構成によって構成され得る。WTRUは、例えばNB-IoTに使用されてよい、サブバンドによって構成され得る。WTRUは、PDCCHに使用され得るシンボルの数(例えば最大数)によって構成され得る。
【0159】
TDD UL/DL構成、および/または(例えば第2のRAT用の)ULサブフレームであり得るサブフレームの表示は、TDDであってよい。
【0160】
MBSFNサブフレーム構成に関して、WTRUは、CRSが制御領域シンボルに存在し得る(例えば、存在のみし得る)サブフレームを決定することができる。第2のRATのMBSFNサブフレームでは、第1のRATが、1つまたは複数の制御チャネルシンボルとの衝突を回避することができる(例えば、回避することのみできる)。
【0161】
本明細書で説明された特徴および/または要素は802.11固有のプロトコルを考慮することがあるが、本明細書に提供された特徴および/もしくは要素は、このシナリオに限定されることはなく、並びに/または他の無線システムに適用可能であり得る。SIFSが様々なフレーム間隔を示すために使用されるが、他の全てのフレーム間間隔(例えば、RIFSおよび/または他の合意された時間間隔)が適用され得る。
【0162】
上記では特徴および/または要素が特定の組み合わせで説明されているが、各特徴または要素が、単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用され得ることは、当業者は理解されよう。本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装され得る。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続を介して送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために、ソフトウェアと関連するプロセッサが使用され得る。