(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-20
(45)【発行日】2022-06-28
(54)【発明の名称】効率的なシステム動作のための共通制御シグナリング
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220621BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220621BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220621BHJP
【FI】
H04L27/26 112
H04W28/06 130
H04W72/04 131
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2020529820
(86)(22)【出願日】2018-08-10
(86)【国際出願番号】 EP2018071749
(87)【国際公開番号】W WO2019030378
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2020-04-13
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】ファラハティ, ソルール
(72)【発明者】
【氏名】パルクヴァル, ステファン
(72)【発明者】
【氏名】クーラパティ, ハヴィシュ
(72)【発明者】
【氏名】ラーソン, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】チョン, チュン-フー
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,On the contents of group common PDCCH in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710985,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710985.zip>,2017年06月17日
【文献】Samsung,Functionalities for UE-Common NR-PDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707997,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707997.zip>,2017年05月06日
【文献】Intel Corporation,Group-common PDCCH: Contents[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710548,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710548.zip>,2017年06月17日
【文献】CATT,[89-20] email discussion: Group-common PDCCH for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710968,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710968.zip>,2017年06月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
H04W 28/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システム(100)においてユーザ機器(UE)(105)によって実装される方法(1800)であって、前記方法は、
アクセスノード(110)から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能であるスロット(68a)のためのスロットフォーマットインジケータ(SFI)を、受信すること(1810)であって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含み、前記SFIが、前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と、前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、SFIを受信すること(1810)と、
アップリンクシンボルの前記数とダウンリンクシンボルの前記数とに基づいて前記スロット(68a)中の前記シンボルの各々の前記タイプを決定すること(1820)と
、
前記アクセスノード(110)から、各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、受信することと、
を含
み、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
方法(1800)。
【請求項2】
前記SFIは、前記
異なるシンボルが前記スロット(68a)中に含まれることを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異なるシンボルがガードシンボルである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記SFIをオーバーライドする制御リソースセットについての前記スロット(68a)中の
シンボルを
、決定された前記タイプとは無関係に、監視することをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ブロックサイズと前記反復係数とに基づいて、前記SFIが適用される第1の複数のスロット(68a、68b)を識別することをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセスノード(110)から、前記ブロックサイズまたは前記反復係数のうちの1つに対する更新を受信し、応答して、更新された前記ブロックサイズまたは前記反復係数と、更新されなかった前記ブロックサイズまたは前記反復係数とに基づいて、前記SFIが適用される第2の複数のスロット(68c、68d)を識別することをさらに含む、請求項
1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記SFIおよび前記さらなる制御シグナリングが、事前定義された数のシグナリングビット中で一緒に受信される、請求項
1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記さらなる制御シグナリングは、前記さらなるSFIを含み、前記さらなるSFIが前記後続のスロット(68b)に適用されることを示す、請求項
1から
7いずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システム(100)においてアクセスノード(110)によって実装される方法(1900)であって、前記方法は、
ユーザ機器(UE)(105)のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット(68a)中の各シンボルを設定すること(1910)であって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含む、各シンボルを設定すること(1910)と、
前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と、前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、スロットフォーマットインジケータ(SFI)を前記UE(105)に送信すること(1920)と
、
各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、前記UE(105)に送信することと、
を含み、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
方法。
【請求項10】
前記SFIは、前記
異なるシンボルが前記スロット(68a)中に含まれることを示す、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記異なるシンボルがガードシンボルである、請求項
9または
10に記載の方法。
【請求項12】
前記タイプとは無関係に、前記スロット(68a)の
前記SFIをオーバーライドする制御リソースセットを送信することをさらに含む、請求項
9から
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ブロックサイズおよび前記反復係数は、前記SFIが適用される第1の複数のスロット(68a、68b)を識別する、請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記ブロックサイズまたは前記反復係数のうちの1つに対する更新を前記UE(105)に送信することをさらに含み、更新された前記ブロックサイズまたは前記反復係数、および更新されなかった前記ブロックサイズまたは前記反復係数は、前記SFIが適用される第2の複数のスロット(68c、68d)を識別する、請求項
9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記SFIおよび前記さらなる制御シグナリングが、事前定義された数のシグナリングビット中で一緒に送信される、請求項
9から
14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記さらなる制御シグナリングは、前記さらなるSFIを含み、前記さらなるSFIが前記後続のスロット(68b)に適用されることを示す、請求項
9から
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
無線通信システム(100)におけるユーザ機器(UE)(105)であって、前記UE(105)は、
アクセスノード(110)から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能であるスロット(68a)のためのスロットフォーマットインジケータ(SFI)を、受信することであって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含み、前記SFIは、前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、SFIを受信することと、
アップリンクシンボルの前記数とダウンリンクシンボルの前記数とに基づいて前記スロット(68a)中の前記シンボルの各々の前記タイプを決定することと
、
前記アクセスノード(110)から、各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、受信することと、
を行うように設定され
、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
ユーザ機器(UE)(105)。
【請求項18】
請求項2から
8のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
無線通信システム(100)におけるユーザ機器(UE)(105)であって、前記UE(105)は、
プロセッサ(910)とメモリ(920)とを備え、前記メモリ(920)が前記プロセッサ(910)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記UE(105)は、
アクセスノード(110)から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である、スロット(68a)のためのスロットフォーマットインジケータ(SFI)を受信することであって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含み、前記SFIは、前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、SFIを受信することと、
アップリンクシンボルの前記数とダウンリンクシンボルの前記数とに基づいて前記スロット(68a)中の前記シンボルの各々の前記タイプを決定することと
、
前記アクセスノード(110)から、各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、受信することと、
を行うように設定され
、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
ユーザ機器(UE)(105)。
【請求項20】
請求項2から
8のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項
19に記載のUE。
【請求項21】
無線通信システム(100)におけるユーザ機器(UE)(105)であって、前記UE(105)は、
アクセスノード(110)から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である、スロット(68a)のためのスロットフォーマットインジケータ(SFI)を受信するように設定された受信モジュール(2010)であって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含み、前記SFIは、前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、受信モジュール(2010)と、
アップリンクシンボルの前記数とダウンリンクシンボルの前記数とに基づいて前記スロット(68a)中の前記シンボルの各々の前記タイプを決定するように設定された決定モジュール(2020)と
を
備え、
前記受信モジュール(2010)が、
前記アクセスノード(110)から、各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを受信するようにさらに設定され、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
ユーザ機器(UE)(105)。
【請求項22】
請求項2から
8のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項
21に記載のUE。
【請求項23】
無線通信システム(100)におけるアクセスノード(110)であって、前記アクセスノード(110)は、
ユーザ機器(UE)(105)のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット(68a)中の各シンボルを設定することであって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含む、各シンボルを設定することと、
前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と、前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、スロットフォーマットインジケータ(SFI)を前記UE(105)に送信することと
、
各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、前記UE(105)に送信することと、
を行うように設定され
、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
アクセスノード(110)。
【請求項24】
請求項
10から
16のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項
23に記載のアクセスノード。
【請求項25】
無線通信システム(100)におけるアクセスノード(110)であって、前記アクセスノード(110)は、
プロセッサ(910)とメモリ(920)とを備え、前記メモリ(920)が前記プロセッサ(910)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記アクセスノード(110)は、
ユーザ機器(UE)(105)のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット(68a)中の各シンボルを設定することであって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含む、各シンボルを設定することと、
前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示す、スロットフォーマットインジケータ(SFI)を前記UE(105)に送信することと
、
各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、前記UE(105)に送信することと、
を行うように設定され
、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
アクセスノード(110)。
【請求項26】
請求項
10から
16のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項
25に記載のアクセスノード。
【請求項27】
無線通信システム(100)におけるアクセスノード(110)であって、前記アクセスノード(110)は、
ユーザ機器(UE)(105)のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット(68a)中の各シンボルを設定するように設定された設定モジュール(2110)であって、前記タイプが、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、
前記アップリンクシンボルおよび前記ダウンリンクシンボルとは異なるシンボルとを含む、設定モジュール(2110)と、
前記スロット(68a)中のダウンリンクシンボルの数と前記スロット(68a)中のアップリンクシンボルの数とを指定し、前記スロット(68a)が
、数は指定されないが、前記異なるシンボルを含むか否かを示すスロットフォーマットインジケータ(SFI)を前記UE(105)に送信する
ことと、
各シンボルが前記複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロット(68b)に前記SFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、前記UE(105)に送信することと、
を行うように設定された送信モジュール(2120)と、
を備え
、
前記さらなる制御シグナリングが前記スロットのブロックサイズと前記SFIの反復係数とを含む、
アクセスノード(110)。
【請求項28】
請求項
10から
16のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項
27に記載のアクセスノード。
【請求項29】
無線通信システム(100)中のデバイス(105、110)の少なくとも1つのプロセッサ(910)上で実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサ(910)に請求項1から
16のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項30】
請求項
29に記載のコンピュータプログラムを含んでいる
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年8月11日に出願された米国仮出願第62/544697号の利益を主張するものであり、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、無線通信システムにおける制御シグナリングの分野に関し、より詳細には、スロット情報の効率的なシグナリングに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムでは、1つまたは複数の無線周波数(RF)リソースを使用する無線通信媒体(たとえば、エアインターフェース)を介して、1つまたは複数のユーザ機器(UE)と1つまたは複数のアクセスノードとの間でシグナリングが交換される。これらのRFリソースは、一般に有限であり、しばしば共有される。したがって、UEとアクセスノードとの間の効率的なシグナリングが有利である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、UEとアクセスノードとを備える無線通信システムの態様を対象とする。アクセスノードは、UEのために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット中の各シンボルを設定する。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。アクセスノードは、スロット中のダウンリンクシンボルの数と、スロット中のアップリンクシンボルの数とを指定し、スロットが指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示す、スロットフォーマットインジケータ(SFI)をUEに送信する。UEは、アクセスノードから、スロットのためのSFIを受信し、アップリンクシンボルの数とダウンリンクシンボルの数とに基づいてスロット中のシンボルの各々のタイプを決定する。
【0005】
より詳細には、本明細書の実施形態は、無線通信システムにおけるUEによって実装される方法を含む。本方法は、アクセスノードから、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能であるスロットのためのSFIを、受信することを含む。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。SFIは、スロット中のダウンリンクシンボルの数と、スロット中のアップリンクシンボルの数とを指定し、スロットが、指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示す。本方法は、アップリンクシンボルの数とダウンリンクシンボルの数とに基づいてスロット中のシンボルの各々のタイプを決定することをさらに含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、SFIは、指定されない数の異なるシンボルがスロット中に含まれることを示す。
【0007】
いくつかの実施形態では、異なるシンボルがガードシンボルである。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、SFIに基づいて、事前定義されたシンボルについて決定されたタイプとは無関係に、SFIをオーバーライドする制御リソースセットについてのスロット中の事前定義されたシンボルを監視することをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、本方法は、アクセスノードから、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロットにSFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、受信することをさらに含む。いくつかのそのような実施形態では、さらなる制御シグナリングはブロックサイズと反復係数とを備える。いくつかのそのような実施形態では、本方法は、ブロックサイズと反復係数とに基づいて、SFIが適用される第1の複数のスロットを識別することをさらに含む。追加または代替として、いくつかの実施形態では、本方法は、アクセスノードから、ブロックサイズまたは反復係数のうちの1つに対する更新を受信し、応答して、更新されたブロックサイズまたは反復係数と、更新されなかったブロックサイズまたは反復係数とに基づいて、SFIが適用される第2の複数のスロットを識別することをさらに含む追加または代替として、いくつかの実施形態では、SFIおよびさらなる制御シグナリングは、事前定義された数のシグナリングビット中で一緒に受信される。追加または代替として、いくつかの実施形態では、さらなる制御シグナリングは、さらなるSFIを備え、さらなるSFIが後続のスロットに適用されることを示す。
【0010】
他の実施形態は、無線通信システムにおけるアクセスノードによって実装される方法を含む。本方法は、UEのために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット中の各シンボルを設定することを含む。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。本方法は、スロット中のダウンリンクシンボルの数と、スロット中のアップリンクシンボルの数とを指定し、スロットが、指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示す、SFIをUEに送信することをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、SFIは、指定されない数の異なるシンボルがスロット中に含まれることを示す。
【0012】
いくつかの実施形態では、異なるシンボルがガードシンボルである。
【0013】
いくつかの実施形態では、本方法は、事前定義されたシンボルについて設定されたタイプとは無関係に、スロットの事前定義されたシンボル中のSFIをオーバーライドする制御リソースセットを送信することをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、本方法は、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能である後続のスロットにSFIまたはさらなるSFIが適用されるかどうかを示すさらなる制御シグナリングを、UEに送信することをさらに含む。いくつかのそのような実施形態では、さらなる制御シグナリングはブロックサイズと反復係数とを備える。いくつかのそのような実施形態では、ブロックサイズおよび反復係数は、SFIが適用される第1の複数のスロットを識別する。追加または代替として、いくつかの実施形態では、本方法は、ブロックサイズまたは反復係数のうちの1つに対する更新をUEに送信することをさらに含む。更新されたブロックサイズまたは反復係数、および更新されなかったブロックサイズまたは反復係数は、SFIが適用される第2の複数のスロットを識別する。追加または代替として、いくつかの実施形態では、SFIおよびさらなる制御シグナリングは、事前定義された数のシグナリングビット中で一緒に送信される。追加または代替として、いくつかの実施形態では、さらなる制御シグナリングは、さらなるSFIを備え、さらなるSFIが後続のスロットに適用されることを示す。
【0015】
他の実施形態は、無線通信システムにおけるUEを含む。いくつかのそのような実施形態では、UEは、本明細書で説明するUEの方法のいずれかを実行するように設定される。
【0016】
いくつかの実施形態では、UEはプロセッサとメモリとを備え、メモリはプロセッサによって実行可能な命令を含んでおり、それにより、UEが設定される。追加または代替として、いくつかの実施形態では、UEは1つまたは複数の物理ユニットまたは機能モジュールを備え、それにより、UEが設定される。
【0017】
他の実施形態は、無線通信システムにおけるアクセスノードを含む。いくつかのそのような実施形態では、アクセスノードは、本明細書で説明するアクセスノードの方法のいずれかを実行するように設定される。
【0018】
いくつかの実施形態では、アクセスノードはプロセッサとメモリとを備え、メモリはプロセッサによって実行可能な命令を含んでおり、それにより、アクセスノードが設定される。追加または代替として、いくつかの実施形態では、アクセスノードは1つまたは複数の物理ユニットまたは機能モジュールを備え、それにより、アクセスノードが設定される。
【0019】
他の実施形態は、本明細書で説明する方法および/または装置のいずれかに対応する、コンピュータプログラムと、コンピュータ可読記憶媒体と、キャリアとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な通信システムを示す図である。
【
図2】本開示の1つまたは複数の実施形態による、周波数領域にわたって、15kHzの間隔をもつ隣接するサブキャリアに分割された物理リソースの例を示す図である。
【
図3】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な無線フレームを示す図である。
【
図4A】本開示の1つまたは複数の実施形態による、異なるスロットフォーマットを記述する例示的なスロットフォーマットインジケータ(SFI)を示す表である。
【
図4B】本開示の1つまたは複数の実施形態による、SFIをシグナリングするために使用される例示的な制御シグナリングを示す図である。
【
図5A-5B】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な反復SFIパターンを示す図である。
【
図6】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図7】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図8】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的なハードウェアを示すブロック図である。
【
図9】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図10】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図11】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図12】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図13】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図14】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図15】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図16】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図17】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図18】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図19】本開示の実施形態による、例示的な方法を示す流れ図である。
【
図20】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【
図21】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な通信システム100を示す。本明細書では、通信システム100のいくつかの態様について、Long-Term Evolution(LTE)通信ネットワークの文脈で説明することがあるが、本開示全体にわたる説明は、限定はしないが、5Gネクスト無線(NR)および/またはWi-Fiを含む、他の無線通信システムおよび/またはそれらの組合せに同様に適用され得る。
【0022】
通信システム100は複数の無線通信ノードを備える。特に、無線通信ノードのうちの1つは、UE105にセル115をサーブするアクセスノード110である。UE105および/またはアクセスノード110は、いくつかの実施形態では、それぞれ、無線ノード(すなわち、無線通信が可能なネットワークノード)と呼ばれることがある。さらに、アクセスノード110は、いくつかの実施形態では、たとえば、基地局(eNB、gNBなど)と呼ばれることがある。
図1では、1つのアクセスノード110および1つのUE105のみが示されているが、通信システム100の他の例は任意の数のアクセスノード110を含み得、アクセスノード110の各々は任意の数のUE105に1つまたは複数のセル115をサーブし得る。さらに、他の実施形態によれば、UE105は、代わりに、基地局(たとえば、フェムトセル、リレー基地局)であり得る。
【0023】
アクセスノード110と1つまたは複数のUE105との間の無線通信は、時間領域、周波数領域、または両方にわたって、無線リソースを使用して実行される。LTEおよびNRは、特に、ダウンリンクにおいてOFDMを使用する。基本的なNRまたはLTEのダウンリンク物理リソースは、
図2に示されているように、時間周波数グリッドとして見られ得る。
【0024】
図2は、たとえば、LTEおよび/またはNRのための例示的なOFDM時間周波数グリッド50の一部分を示す。概して、以下で説明するように、時間周波数グリッド50はサブフレームに分割される。各サブフレームは複数のOFDMシンボル55を含む。各シンボル55はサイクリックプレフィックスを含み得る。サイクリックプレフィックスは、条件に基づいてより長くまたはより短くなり得る。たとえば、マルチパス分散が激しいと予想されない状況では、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)長さが使用され得る。代替的に、マルチパス分散が激しいと予想される状況では、拡張サイクリックプレフィックスが使用され得る。一般に、サブフレームは、より長いサイクリックプレフィックスが使用されるときは、より少ないシンボル55を備え得、より短いサイクリックプレフィックスが使用されるときは、より多いシンボル55を備え得る。
【0025】
本例によれば、
図2に示された物理リソースは、周波数領域にわたって、15kHzの間隔をもつ隣接するサブキャリアに分割される。他の実施形態は他の間隔を含み得る(すなわち、時間領域において、周波数領域において、または両方において異なる)。特に、サブキャリアの数は、いくつかの実施形態では、割り当てられたシステム帯域幅によって変動し得る。時間周波数グリッド50の最も小さい要素は一般にリソースエレメント52と呼ばれ、リソースエレメント52は1つのOFDMシンボル間隔中に1つのOFDMサブキャリアを備える。
【0026】
データは、ダウンリンクトランスポートチャネル上でアクセスノード110からUE105に送信される。ダウンリンクトランスポートチャネルは、複数のUE105によって共有される時間および周波数多重化チャネルである。ダウンリンク送信は、一般に、所与の持続時間(たとえば、10ミリ秒)の無線フレーム60に編成される。各無線フレーム60は複数のサブフレーム62を備え得る。一例によれば、無線フレーム60は、
図3に示されているように、10個の等しいサイズのサブフレーム62a~62jを備え得る。各サブフレーム62は複数のスロット68を備え得る。一例によれば、サブフレーム62aは、
図3に示されているように、2つの等しいサイズのスロット68a~68bを備え得る。特に、
図3は、無線フレーム60が20個の等しいサイズのスロット68a~68tを備える例を示す。
【0027】
実施形態によれば、スロット68は複数のシンボル55を備え得、シンボル55の正確な数は実施形態によって変動し得る。たとえば、特定の実施形態によれば、スロット68は7個または14個のシンボル55を備え得る。さらに、いくつかの実施形態では、スロット持続時間は、スロット68中のシンボル55の数が、たとえば、アクセスノード110によってUE105中で設定され得るように設定可能であり得る。さらにまた、スロット68中のシンボルの数よりも少ない複数のシンボル55は、いくつかの実施形態では、ミニスロット(図示せず)と呼ばれることがある。
【0028】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)のためのNRにおいて使用され得る。このDCIは、たとえば、ダウンリンクスケジューリング割り当てとアップリンクスケジューリンググラントとを含み得る。PDCCHは、一般に、スロット68の冒頭で送信され、同じまたは後のスロット中のデータに関する。ミニスロットについて、PDCCHはまた、通常のスロット内で送信され得る。PDCCHの異なるフォーマット(たとえば、サイズ)は、異なるDCIペイロードサイズおよび異なるアグリゲーションレベル(すなわち、所与のペイロードサイズのための所与のコードレート)を処理することが可能である。
【0029】
実施形態によれば、UE105は、異なるアグリゲーションレベルおよびDCIペイロードサイズのいくつかのPDCCH候補をブラインドで監視する(および/または検索する)ように(暗黙的におよび/または明示的に)設定される。有効なDCIメッセージ(たとえば、候補の復号が成功し、DCIは、UEが監視するように告げられたIDを含んでいる)を検出すると、UE105はDCIに従う(たとえば、対応するダウンリンクデータを受信するか、またはアップリンクにおいて送信する)。ブラインド復号プロセスはコストがかかる(たとえば、UE105における追加の複雑さを必要とする)ことがあるが、このブラインド復号は、いくつかの実施形態では、異なるDCIペイロードサイズのフレキシブルなスケジューリングおよび処理を与え得る。
【0030】
本開示の特定の実施形態は、(たとえば、ネットワーク100がNRをサポートする、いくつかの実施形態によれば)、たとえば、複数のUE105によって受信される「ブロードキャストされた制御チャネル」を含み得る。このチャネルは、たとえば、物理スロットフォーマットインジケータチャネル(PSFICH)、「PCFICH様チャネル」、「UEグループ共通制御チャネル」、「共通PDCCH」、および/または「グループ共通PDCCH」と呼ばれ得る。本開示の目的で、これらの名称は互換的に使用され得る。さらに、これらの特定の用語は本開示内で使用され得るが、本明細書で説明される様々な実施形態は他のチャネルに同様に適用され得る。実際、本明細書の実施形態は、たとえば、アクセスノード110とUE105との間の制御シグナリングを与える任意のチャネルに適用可能であり得る。
【0031】
そのようなチャネルに入れられ得る情報の1つの例は、スロットフォーマットについての情報である。特に、チャネルは、あるスロット68がアップリンクスロットであるのか、またはダウンリンクスロットであるのかについての情報を搬送し得る。チャネルは、追加または代替として、スロット68のどの部分がアップリンクおよび/またはダウンリンクのためであるかについての情報を搬送し得る。そのような情報は、多くの実施形態では、ダイナミックTDDシステムにおいて有用であり得る。さらに、この情報は、1つまたは複数のスロット68のためのシンボルレベルで与えられ得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、共通PDCCHは、制御領域の長さ、すなわち、制御シグナリングのために使用されるOFDMシンボルの数55を示し得る。しかしながら、共通PDCCHの実施形態は、制御領域サイズを示すための1つの特定の構造に必ずしも限定されるとは限らない。特に、共通PDCCHは、たとえば、追加の情報を搬送することによって、将来のエンハンスメントをサポートするために拡張されるように設計され得る。実際、本開示の実施形態は、アップリンクおよび/またはダウンリンク通信をサポートする様々な異なるシグナリング構造を含み得る。
【0033】
本開示の特定の実施形態は、たとえば、システム動作を改善する機能を有効にするために、UE105のグループの間で共通である制御信号を含み得る。たとえば、UE105が、それらのUE105が通信のためにスケジュールされていない時間期間について通知された場合、UE105のグループにおける電力消費は低減され得る。UE105は、応答して、そのような時間期間中にチャネルを監視しないことによって電力を節約し得る。したがって、本開示の実施形態は、複数のスロット68のうちの1つのためのシンボルレベルでUE105に「スロット関係情報」を与え得る。
【0034】
特に、このスロット関係情報が(たとえば、アクセスノード110からの適切なシグナリングによって)与えられたとき、UE105は、シンボル55がダウンリンク送信を含んでいるのか、アップリンク送信を含んでいるのか、またはそれらのいずれをも含んでいないのかを決定することが可能であり得(たとえば、シンボル55は、「未知」と見なされ得る)、および/またはシンボル55がどのように設定されるかを決定するための根拠としてさらなる情報を使用し得る。とはいえ、そのような情報は様々な展開シナリオにおいて(すなわち、1つまたは複数の実施形態によれば)有益であり得るが、そのような信号は、この信号の検出によって有効にされる対応する機能が適切な動作にとって必須でないように随意(たとえば、他の制御シグナリングに対するアドオン信号)であり得る。それにもかかわらず、追加の複雑さは、しばしば、そのような追加のシグナリングによって与えられる利益に対するコストとして考量されるので、そのようなシグナリングのための低複雑度設計は、いくつかの実施形態では有利であり得る。
【0035】
たとえば、UE105に十分な電力節約の利益を与えるために、複数のスロット68にわたる「スロット関係情報」が必要とされ得る。そのようなことは、スロット68がより少ないシンボル55(たとえば、スロット68ごとに14個のシンボル55と比較して、7個のシンボル55)を含む実施形態では、特に当てはまり得る。とはいえ、たとえば、この情報をアクセスノード110からUE105に伝達するためには、追加のシグナリングが必要とされ得る。実際、場合によっては、この「スロット関係情報」を複数のスロット68のために与えることの結果は、追加のシグナリングの量をかなり増加させ得る。したがって、本開示の実施形態は、いくつかの意図された機能を有効にしながら、送信についての情報(たとえば、NRをサポートする「スロット関係情報」)を与えるために、効率的なシグナリングを使用する。特に、本開示のいくつかの実施形態は、いくつかの他のコンテキスト(たとえば、いくつかのレガシーネットワーク)において必要とされるであろう他のシグナリングと比較して低減された、この「スロット関係情報」を与え得る。特定の実施形態は、UEのグループに共通の制御シグナリング(たとえば、NRにおけるグループ共通PDCCH)における時間期間(たとえば、1つまたは複数のスロット)についてのスロット関係情報を与えることを可能にする。
【0036】
実施形態によれば、グループ共通PDCCHは、1つまたは複数のスロット68についてのスロット関係情報を与える。情報はシンボルレベルで与えられる。このスロット関係情報は、たとえば、スロット関係情報またはSFIと互換的に呼ばれ得る。実施形態によれば、このSFIは、所与のスロット68について、スロット68中のシンボルのタイプまたは複数のタイプをUE105に示す。特に、SFIは、スロット内の特定のシンボルがダウンリンクシンボルとして設定されているのか、アップリンクシンボルとして設定されているのか、またはいずれとしても設定されていないのか(たとえば、未知のシンボル、指定されないシンボル、ガードシンボル)を示し得る。
【0037】
スロット68中の各シンボル55が、アップリンクシンボル、ダウンリンクシンボル、または未知のシンボル、スロット情報のいずれかであり得る一例によれば、多くの可能な組合せがあるであろう。これらの組合せのすべてに対処することは、かなりの量のシグナリングオーバーヘッドを必要とし得る。したがって、本開示の実施形態は、SFIのために使用されるシグナリングをシンボルタイプのいくつかの組合せに限定する。特に、SFIは、スロット情報68に関する制御シグナリングのサイズおよび/または量を小さく保つために、いくつかのルールに従う、スロットのいくつかの設定を特にサポートし得る。
【0038】
たとえば、いくつかの実施形態では、SFIシグナリングは、スロット68内のシンボルタイプの推定される順序付けを利用し得る。たとえば、ダウンリンク送信とアップリンク送信の両方を含むスロット68では、スロット68中のダウンリンクシンボルはアップリンクシンボルに先行し得る(またはその逆)。その上、UE105がダウンリンクとアップリンクの間で切り替わるガード期間のために使用されるシンボルは、ダウンリンクシンボルとアップリンクシンボルとの間にあり得る。さらに、UE105のこのガード期間機能は既知であり、このSFIの効率的なシグナリングをサポートするために使用され得る。さらにまた、1つの送信方向についての情報(たとえば、スロット68中のアップリンクシンボルまたはダウンリンクシンボルの数)が与えられた場合、実施形態は、他の方向における送信が存在するように設定されているか否かをシグナリングするために、他の送信方向のためのインジケータを使用し得る。
【0039】
UE105が、本明細書でNによって示されるスロット持続時間を用いて設定され、スロット持続時間を予想し、および/またはスロット持続時間を決定することが可能である例について考える。たとえば、UE105は、NRベースの通信をサポートする7個または14個のシンボル55のいずれかを使用するように(たとえば、無線リソース制御シグナリングを介して)設定され得る。さらに、(シンボルの数による)ガード期間は、ここではGによって示され、UE105ごとに半静的に設定される。さらに、この例によれば、ダウンリンクシンボルを用いて設定されたスロット68は、ダウンリンク送信において使用するためのそれらのダウンリンクシンボルで始まりその後に(存在する場合)アップリンク送信において使用するためのアップリンクシンボルが続くことが推定され得る。これらの例示的なルールによれば、設定された2つのRRCパラメータNおよびGを用いて、グループ共通PDCCHにおける第1のフィールドおよび第2のフィールドは、所与のスロットxのためのSFI中に含まれ得る。
【0040】
第1のフィールドは、Dxによって示される、スロットx中のダウンリンクシンボルの数であり得る。Dxの値は0からNまでであり得る。すなわち、Dxの値によって指定されるように、スロットxはダウンリンクシンボルを有しないことがあるか、またはN個のシンボルのすべてがダウンリンクシンボルであり得る。7個および14個のシンボルのスロット持続時間について、Dxの値をシグナリングするためには、それぞれ、3ビットおよび4ビットが必要とされる。第2のフィールドは、ULxによって示される、スロットxのためのアップリンク送信インジケータであり得る。このアップリンク送信インジケータは、スロットxにおけるアップリンク送信の存在または不在を示し得る。したがって、このインジケータのためにはただ1つのビットが必要とされ得る。上記の情報に基づいて、UE105は、(スロットx中のダウンリンクシンボルの数Dxに加えて)アップリンクシンボルの数Ux、ならびに、以下の例の場合と同様に、(Kxによって示される)「未知の」シンボルを決定することができる。
【0041】
スロットx中にアップリンク送信がない場合(すなわち、ULx=0)、第1のDxシンボルは、式Kx=N-Dxに従って、ダウンリンクシンボルと、それに続くいくつかの未知のシンボルKxであると決定される。
【0042】
スロットx中にアップリンク送信のみがある場合(すなわちDx=0およびULx=1)、スロットxはアップリンクのみのスロット(すなわちUx=NおよびKx=0)であると仮定される。
【0043】
スロットxのために設定されたダウンリンク送信とアップリンク送信の両方がある場合(すなわち、Dx>0およびULx=1)、スロットxはDx個のダウンリンクシンボルで始まり、式Ux=N-(Dx+G)に従って、いくつかの数のアップリンクシンボルUx個で終わり、それらの間にKx=G個のシンボルをもつ。そのようなシナリオでは、ガードシンボルは未知のシンボルKxである。すなわち、UEのグループのために同じSFIが使用され得、UEの各々は、ガード期間として使用するためのそれぞれの数のシンボルを用いて設定され得る。したがって、SFI情報は、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルとの間にいくつかの未知のシンボルを許し得る。しかしながら、UE105は、それでも、これらの未知のシンボルがガードシンボルであると決定し得る。
【0044】
図4Aは、上記で説明した例示的なルールに従って異なるスロットフォーマットを記述するために(Dx、ULx)として表されたSFIの例を示す。
図4Aに示された例示的なスロットフォーマットの各々は、14個のシンボル55を備える単一のスロット68を表す。この例によれば、UE105は、ダウンリンクとアップリンクとの間の切替えのために1シンボルのガードインターバルを用いて設定される。
【0045】
上記で説明したルールに基づいて、
図4Aに示されているように、ダウンリンクのみのスロットは、Dx=N(すなわち、この例では、Dx=14)およびULx=0によって指定され得る(およびこれらから決定され得る)。さらに、アップリンクのみのスロットは、Dx=0およびULx=1によって指定され得る(およびこれらから決定され得る)。
【0046】
SFIは、1つまたは複数の実施形態では、グループ共通制御における対応するシグナリングが効率的にスケーリングされるように、複数のスロットに適用するように拡張され得る。いくつかのそのような実施形態によれば、特定の構造は、スロットのブロックに対応するSFIが反復され得る、反復SFIパターンを示し得る。このことは、いくつかの実施形態では、(Xによって示される)スロットの数による対応するブロックサイズ、および(Rによって示される)反復係数をシグナリングすることによって達成され得る。これらのパラメータのシグナリングは半静的に行われ得る。これらのパラメータの一方または両方が半静的に設定されるか、または他の手段によってUE105に知られているとき、SFIのための制御シグナリングにおける対応するフィールドの数があらかじめUE105に知られているであろうことにより、(たとえば、これらのパラメータを各スロットについて動的に、すなわち、パラメータの一方または両方が半静的に設定されることなしに設定することと比較して)UE105の複雑さは低減され得る。たとえば、反復係数が半静的に設定される一実施形態では、制御シグナリングサイズは反復係数によって低減され得る。言い換えれば、UE105が、制御シグナリングから受信されたSFIがR回反復されると仮定することができる場合、SFIフィールドの数はX*RからXに低減され得る。
【0047】
6つのスロット68にわたって反復SFIパターンが適用される例が
図5Aに示されている。
図5Aの例はSFIブロック200a、200bを含む。
図5A中の6つのスロット68にわたる反復SFIパターンの設定は、SFIブロックサイズX=3および反復係数R=2に従ってシグナリングされ得る。6つのスロット68にわたって反復SFIパターンが適用される別の例が
図5Bに示されている。
図5Bの例はSFIブロック200c~200eを含む。
図5B中の6つのスロット68にわたる反復SFIパターンの設定は、SFIブロックサイズX=2および反復係数R=3に従ってシグナリングされ得る。
【0048】
本明細書で説明した実施形態のうちのいくつかでは、UE105は、受信された信号の正しい復号を実行するために、SFI中のビットの数を知っている必要がある。たとえば、7OFDMシンボル長である単一のスロット68のみのためにSFIが与えられるいくつかの実施形態では、4ビットが使用され得る。相応して、2つのそのようなスロット68のために与えられるSFIのためには、8ビットが使用され得る。3つの同等のスロット68のためにSFIが与えられる実施形態では、8+2=10ビットが使用され得、最後の2ビットは、たとえば、0と3の間のRの値について、反復係数Rを表すために使用される。
【0049】
そのような一実施形態では、UE105は、これらの3つのシナリオの間でブラインド復号を実行し、どのシナリオが当てはまるかを検査することが必要とされ得る。そのようなブラインド復号は、しかしながら、追加のUE複雑さを必要とし、そのことが、今度は追加のレイテンシを引き起こし得る。そのような実施形態では、情報ビットの誤り検出コーディング(CRCコーディングなど)も必要とされ得、そのことが共通制御信号のカバレッジを低減し得る。
【0050】
したがって、特定の実施形態は、固定の情報サイズを使用する上記の3つの使用事例のジョイントコーディングを使用する。7シンボルのスロットサイズを使用する非限定的な例示的な一実施形態では、固定の数の情報ビットが使用される。具体的に言うと、8つの情報ビットが使用され得、それらビットのうちの最初の4つは、上記で教示したように(たとえば、
図4Aに示されているように)、スロット68のためのSFIパターンを示すために使用され得る。
【0051】
第2の4ビットは、それらの値に応じて異なって解釈され得る。たとえば、第2の4ビットが(7,1)以外のいずれかの値ペアをシグナリングする場合、第2の4ビットは、上記で説明したように(たとえば、
図4Aに示されているように)、次のスロットのためのSFIパターンをシグナリングする。したがって、8つの情報ビットは、それぞれ、2つのスロットのためのSFIパターンをシグナリングするために使用される2つの4ビットのセットを含む。第2の4ビットが(7,1)の値ペアをシグナリングする場合、第2の4ビットは、第1の4ビットによってシグナリングされたパターンに従って、次の2つのスロットのSFIパターンをシグナリングする。したがって、8つの情報ビットは、3つのスロットのためのSFIパターンをシグナリングするために使用される。
【0052】
14シンボルのスロットサイズが使用される別の非限定的な例示的な実施形態では、固定のサイズの10個の情報ビットが使用される。第1の5ビットは、上記で教示したように、現在のスロットのためのSFIパターンを示すために使用される(たとえば、上記で説明したDxおよびULxとして解釈され得る値をシグナリングする)。第2の5ビットが(14,1)、(15,0)または(15,1)以外のいずれかの値ペアをシグナリングする場合、第2の5ビットは、(たとえば、上記の
図4Aに示されているように)次のスロットのためのSFIパターンをシグナリングする。この場合、10個の情報ビットは、2つのそれぞれのスロットのための2つのSFIパターンをシグナリングするために使用される。
【0053】
代替的に、第2の5ビットが(14,1)の値ペアをシグナリングする場合、第2の5ビットは、第1の5ビットによってシグナリングされたパターンに従って次の2つのスロットのSFIパターンをシグナリングする。この場合、10個の情報ビットは、合計3つのスロットのためのSFIパターンをシグナリングするために使用される。
【0054】
代替的に、第2の5ビットが(15,0)の値ペアをシグナリングする場合、第2の5ビットは、第1の5ビットによってシグナリングされたパターンに従って次の3つのスロットのSFIパターンをシグナリングする。この場合、10個の情報ビットは、合計4つのスロットのためのSFIパターンをシグナリングするために使用される。
【0055】
代替的に、第2の5ビットが(15,1)の値ペアをシグナリングする場合、第2の5ビットは、第1の5ビットによってシグナリングされたパターンに従って次の4つのスロットのSFIパターンをシグナリングする。この場合、10個の情報ビットは、合計5つのスロットのためのSFIパターンをシグナリングするために使用される。
【0056】
もちろん、上記の実施形態は、本明細書の原理を8ビットおよび10ビットの固定の情報ビットサイズに適用する例にすぎない。同様の原理は、さらに、上記で説明したように、他の実施形態では、同様のコーディング値を使用して、または異なる数の情報ビットを使用して適用され得る。
【0057】
図4Bは、複数のスロット68のためのSFIをシグナリングするために使用される例示的な制御シグナリングを示す。
図4Bに示されているように、スロットnにおいて、共通制御信号は、スロットn、n+1、n+2およびn+3のすべてが11個のダウンリンクシンボルと2個のアップリンクシンボルとを有することを示すために(11,1,15,0)を使用する。
【0058】
スロットn+2において、信号(11,1,11,1)は、スロットn+2およびスロットn+3が11個のダウンリンクシンボルと2個のアップリンクシンボルとを有することを示す。
【0059】
スロットn+3において、信号(11,1,2,1)は、このスロットが11個のダウンリンクシンボルと2個のアップリンクシンボルとを有すること、および次のスロットが2個のダウンリンクシンボルと11個のアップリンクシンボルとを有することを示す。
【0060】
スロットn+6において、共通制御信号は、スロットn+6、n+7、…、n+10のすべてが11個のダウンリンクシンボルと2個のアップリンクシンボルとを有することを示すために(11,1,15,1)を使用する。
【0061】
いくつかの実施形態では、不規則である1つまたは複数のスロット68があり得る。すなわち、1つまたは複数のスロット68は、たとえば、上記で説明したように、それらの対応するSFIにおいて示されたアップリンク/ダウンリンクスプリットに従わないことがある。特に、遅延に敏感である(たとえば、対応する半静的に設定されたSFIが適切でない)特定のトラフィックを送信する必要があり得る。これらの不規則なスロット68をサポートするために、ダウンリンク送信は、いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信および/またはアップリンク送信をスケジュールするために(たとえば、上記で説明したように、シグナリングされたSFIをオーバーライドするために)スロット68中の任意のシンボル55中で送信され得る。そのような送信は、(特に、NR関係の実施形態では)「ミニスロット」送信と呼ばれることがあり、いくつかの実施形態では、スロット境界とは無関係に、スロット68中の任意のシンボル55において始まり得る。
【0062】
より詳細には、1つまたは複数のUE105は、特定の実施形態によれば、チャネルのための制御シグナリングが、特定のスロット68のためのSFI情報とは無関係に、特定の場合(たとえば、14シンボルのスロット68における第6のシンボル55)に予想される、制御リソースセット(CORESET)を監視し得る。制御シグナリングがどこで予想されるべきであるか、および、どのような場合に(たとえば、どのスロットが監視されるべきであるか)が、たとえば、CORESETのプロパティ中に備えられ得る。
【0063】
したがって、UE105は、上述のCORESETに従ってUEが設定されたシンボル55のために受信されたSFIとは無関係に、共通制御シグナリングからのSFIを受信し得る。したがって、UE105は共通制御シグナリングからのSFIを使用し得、またそれでも、送信のためにスケジュールされた不規則なトラフィックがあるか否かを見つけ出すために、CORESETによって設定されたシンボルを監視し得る。
【0064】
同様の様式で、UE105は、UE105が送るべき情報を有するいくつかの場合において、特定のスロット68のSFI情報とは無関係に、アップリンクグラントまたはスケジューリング要求(SR)なしに、アップリンクSPS/アップリンクリソースのために設定されたリソース上で送信し得る。上記で説明したCORESET設定と同様に、このことはSRおよびUL SPS/ULリソース設定のプロパティとして行われ得る。さらに、同様の態様は、そのスロットのスロットフォーマットにおいてDLまたは未知のいずれかであることが示されているスロットのために動的にスケジュールされるアップリンクグラントのために適用し得る。アップリンクグラントが適用されるかどうかは、一般に設定に基づくか、またはアップリンクグラントに関連する送信プロファイル/リンク制御プロトコル(LCP)、またはこれらの優先度を有するCORESETからアップリンクグラントがスケジュールされる送信プロファイル/リンク制御プロトコル(LCP)に基づき得る。さらに、同じ態様はまた、上述のプロパティを有するCORESETから来た物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックのために適用し得る。
【0065】
上記のすべてに鑑みて、本開示の特定の一実施形態は、
図6に示された方法600を含む。方法600は、無線通信システム100におけるUE105によって実装される。方法600は、アクセスノード110から、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である、スロット68のためのSFIを受信することを含む(ブロック610)。SFIは、スロット68中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。方法600は、SFIに基づいて、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つのために設定されるものとして、スロット68中の各シンボル55のタイプを決定することをさらに含む(ブロック620)。可能なシンボルタイプはアップリンクシンボルタイプとダウンリンクシンボルタイプとを含む。
【0066】
本開示の別の特定の実施形態は、
図7に示された方法700を含む。方法700は、無線通信システム100におけるアクセスノード110によって実装される。方法700は、UE105のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとしてスロット68中の各シンボル55を設定することを含む(ブロック710)。可能なシンボルタイプはアップリンクシンボルタイプとダウンリンクシンボルタイプとを含む。さらに、スロット68は、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である。方法700は、設定されたシンボル55に従って、スロット68中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定するSFIをUE105に送信することをさらに含む。
【0067】
本開示の別の特定の実施形態は、
図11に示された方法400を含む。方法400は、無線通信システム100におけるUE105によって実装される。方法400は、アクセスノード110から、各々がアップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である複数のスロット68のためのSFIを受信することを含む(ブロック410)。SFIは、スロット68の各々におけるダウンリンクシンボルの数、およびスロット68の各々が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。方法400は、アクセスノード110からシグナリングされたブロックサイズと反復係数とに基づいて複数のスロット68を識別することをさらに含む(ブロック420)。
【0068】
本開示の別の特定の実施形態は、
図12に示された方法450を含む。方法450は、無線通信システム100におけるアクセスノード110によって実装される。方法450は、各々がアップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である複数のスロット68のためのSFIをUE105に送信することを含む(ブロック460)。SFIは、スロット68の各々におけるダウンリンクシンボルの数、およびスロット68の各々が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。方法450は、複数のスロット68をUE105に同定する、ブロックサイズおよび反復係数をUE105に送信することをさらに含む(ブロック470)。
【0069】
本開示の別の特定の実施形態は、
図13に示された方法750を含む。方法750は、無線通信システム100におけるUE105によって実装される。方法750は、アクセスノード110から、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能であるスロット68aのためのSFIを受信することを含む(ブロック760)。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68aが指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。方法750は、アクセスノード110から、SFIまたはさらなるSFIが、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である後続のスロット68bに適用されるかどうかを示す、さらなる制御シグナリングを受信することをさらに含む(ブロック770)。
【0070】
本開示の別の特定の実施形態は、
図14に示された方法850を含む。方法850は、無線通信システム100におけるアクセスノード110によって実装される。本方法は、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能であるスロット68aのためのSFIをUE105に送信することを含む(ブロック860)。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68aが指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。方法850は、SFIまたはさらなるSFIが、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である後続のスロット68bに適用されるかどうかを示す、さらなる制御シグナリングを、UE105に送信することをさらに含む(ブロック870)。
【0071】
本開示の別の特定の実施形態は、
図18に示された方法1800を含む。方法1800は、無線通信システム100におけるUE105によって実装される。方法1800は、アクセスノード110から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能であるスロット68aのためのSFIを、受信することを含む(ブロック1810)。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68a中のアップリンクシンボルの数を指定し、スロット68aが指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示す。方法1800は、アップリンクシンボルの数とダウンリンクシンボルの数とに基づいてスロット68a中のシンボルの各々のタイプを決定することをさらに含む(ブロック1820)。
【0072】
本開示の別の特定の実施形態は、
図19に示された方法1900を含む。方法1900は、無線通信システム100におけるアクセスノード110によって実装される。方法1900は、UE105のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット68a中の各シンボルを設定することを含む(ブロック1910)。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。方法1900は、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数と、スロット68a中のアップリンクシンボルの数とを指定し、スロット68aが指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示すSFIをUE105に送信することをさらに含む(ブロック1920)。
【0073】
その上、上記で説明したデバイスおよび/または方法のうちの1つまたは複数は、
図8に示された例示的なハードウェア900を使用して実装され得る。例示的なハードウェア900は処理回路910と通信回路930とを含む。処理回路910は、たとえば、1つまたは複数のバスを介して、通信回路930に通信可能に結合される。処理回路910は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ハードウェア回路、ディスクリート論理回路、ハードウェアレジスタ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはそれらの組合せを備え得る。たとえば、処理回路910は、メモリ回路920中に機械可読コンピュータプログラムとして記憶されたソフトウェア命令を実行することが可能なプログラマブルハードウェアであり得る。様々な実施形態のメモリ回路920は、限定はしないが、1つまたは複数のハードウェアレジスタ、固体メディア(たとえば、SRAM、DRAM、DDRAM、ROM、PROM、EPROM、フラッシュメモリ、固体ドライブなど)、リムーバブルストレージデバイス(たとえば、セキュアデジタル(SD)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、メモリスティック、サムドライブ、USBフラッシュドライブ、ROMカートリッジ、ユニバーサルメディアディスク)、固定ドライブ(たとえば、磁気ハードディスクドライブ)、および/またはそれらの任意の組合せを含む、揮発性か不揮発性かにかかわらず、当技術分野で知られている、または開発され得る任意の非一時的機械可読媒体を備え得る。
【0074】
通信回路930は、ハードウェア900の入力および出力(I/O)データパスを制御するように設定されたコントローラハブであり得る。そのようなI/Oデータパスは、無線通信ネットワーク100上で信号を交換するためのデータパスを含み得る。たとえば、通信回路930は、たとえば、空気、電気、および/または光媒体を介して、UE105およびアクセスノード110内でおよび/またはそれらの間で通信信号を送信および受信するように設定されたトランシーバを備え得る。
【0075】
通信回路930のいくつかの実施形態は単一の物理的構成要素として実装され得るが、通信回路930の他の実施形態は、連続してまたは別個に構成された複数の物理的構成要素として実装され得、それらの物理的構成要素のいずれかは、任意の他の物理的構成要素に通信可能に結合され得、および/または処理回路910を介して任意の物理的構成要素と通信し得る。たとえば、いくつかの実施形態では、通信回路930は、通信信号を送信するように設定された送信機回路(図示せず)と、通信信号を受信するように設定された受信機回路(図示せず)とを備え得る。
【0076】
特定の実施形態によれば、
図8に示されたハードウェア900は、複数の構成要素を用いて設定され得る。これらの構成要素は、複数の通信可能に結合されたハードウェアユニットおよび/またはソフトウェアモジュールを含み得る。ハードウェアユニットのうちの1つまたは複数は、たとえば、処理回路910の一部であり得る。ソフトウェアモジュールのうちの1つまたは複数は、たとえば、メモリ回路920中に記憶され、処理回路910によって実行可能であり得る。
【0077】
たとえば、ハードウェア900は、UE105中に備えられ、
図9に示された例示的な構成要素950aを用いて設定され得る。構成要素950aは、受信ユニットまたはモジュール1010と、決定ユニットまたはモジュール1020とを含む。受信ユニットまたはモジュール1010は、アクセスノード110から、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能であるスロット68のためのSFIを受信するように設定される。SFIは、スロット68中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。決定ユニットまたはモジュール1020は、SFIに基づいて、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つのために設定されるものとして、スロット68中の各シンボル55のタイプを決定するように設定される。可能なシンボルタイプはアップリンクシンボルタイプとダウンリンクシンボルタイプとを含む。
【0078】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、アクセスノード110中に備えられ、
図10に示された例示的な構成要素950bを用いて設定され得る。構成要素950bは、設定ユニットまたはモジュール1110と、送信ユニットまたはモジュール1120とを含む。設定ユニットまたはモジュール1110は、UE105のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとしてスロット68中の各シンボル55を設定するように設定される。可能なシンボルタイプはアップリンクシンボルタイプとダウンリンクシンボルタイプとを含む。さらに、スロット68は、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である。送信ユニットまたはモジュール1120は、設定されたシンボル55に従って、スロット68中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定するSFIをUE105に送信するように設定される。
【0079】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、UE105中に備えられ、
図15に示された例示的な構成要素950cを用いて設定され得る。構成要素950cは、受信ユニットまたはモジュール1510と、識別ユニットまたはモジュール1520とを含む。受信ユニットまたはモジュール1510は、アクセスノード110から、各々がアップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である、複数のスロット68のためのSFIを受信するように設定される。SFIは、スロット68の各々におけるダウンリンクシンボルの数、およびスロット68の各々が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。識別ユニットまたはモジュール1520は、アクセスノード110からシグナリングされたブロックサイズと反復係数とに基づいて複数のスロット68を識別するように設定される。
【0080】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、アクセスノード110中に備えられ、
図16に示された例示的な構成要素950dを用いて設定され得る。構成要素950dは、第1の送信ユニットまたはモジュール1610と、第2の送信ユニットまたはモジュール1620とを含む。第1の送信ユニットまたはモジュール1610は、各々がアップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である、複数のスロット68のためのSFIをUE105に送信するように設定される。SFIは、スロット68の各々におけるダウンリンクシンボルの数、およびスロット68の各々が指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。第2の送信ユニットまたはモジュール1620は、複数のスロット68をUE105に同定する、ブロックサイズおよび反復係数をUE105に送信するように設定される。
【0081】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、UE105中に備えられ、
図17に示された例示的な構成要素950eを用いて設定され得る。構成要素950eは、第1の受信ユニットまたはモジュール1710と、第2の受信ユニットまたはモジュール1720とを含む。第1の受信ユニットまたはモジュール1710は、アクセスノード110から、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である、スロット68aのためのSFIを受信するように設定される。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68aが指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。第2の受信ユニットまたはモジュール1720は、アクセスノード110から、SFIまたはさらなるSFIが、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である後続のスロット68bに適用されるかどうかを示す、さらなる制御シグナリングを受信するように設定される。
【0082】
ハードウェア900がアクセスノード110中に備えられ、
図16に示された例示的な構成要素950dを用いて設定される別の実施形態によれば、第1の送信ユニットまたはモジュール1610は、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能であるスロット68aのためのSFIをUE105に送信するように設定される。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68aが指定されない数のアップリンクシンボルを含むか否かを指定する。第2の送信ユニットまたはモジュール1620は、SFIまたはさらなるSFIが、アップリンクシンボルとダウンリンクシンボルの両方を含むように設定可能である後続のスロット68bに適用されるかどうかを示す、さらなる制御シグナリングを、UE105に送信するように設定される。
【0083】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、UE105中に備えられ、
図20に示された例示的な構成要素950fを用いて設定され得る。構成要素950fは、受信ユニットまたはモジュール2010と、決定ユニットまたはモジュール2020とを含む。受信ユニットまたはモジュール2010は、アクセスノード110から、各シンボルが複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして単独で設定可能であるスロット68aのためのSFIを、受信するように設定される。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。SFIは、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68a中のアップリンクシンボルの数を指定し、スロット68aが指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示す。決定ユニットまたはモジュール2020は、アップリンクシンボルの数とダウンリンクシンボルの数とに基づいてスロット68a中のシンボルの各々のタイプを決定するように設定される。
【0084】
他の実施形態によれば、ハードウェア900は、アクセスノード110中に備えられ、
図21に示された例示的な構成要素950gを用いて設定され得る。構成要素950gは、設定ユニットまたはモジュール2110と、送信ユニットまたはモジュール2120とを含む。設定ユニットまたはモジュール2110は、UE105のために、複数の可能なシンボルタイプのうちの1つとして、個々にスロット68a中の各シンボルを設定するように設定される。タイプは、アップリンクシンボルと、ダウンリンクシンボルと、異なるシンボルとを含む。送信ユニットまたはモジュール2120は、スロット68a中のダウンリンクシンボルの数、およびスロット68a中のアップリンクシンボルの数を指定し、スロット68aが指定されない数の異なるシンボルを含むか否かを示すSFIをUE105に送信するように設定される。
【0085】
本開示の実施形態は、追加または代替として、以下に列挙される請求項の1つまたは複数の態様、および/または本明細書で説明する特徴の任意の互換的な組合せを含み得る。本発明は、もちろん、本発明の本質的特性から逸脱することなく、本明細書に詳細に記載された方法以外の方法で実行され得る。本実施形態は、すべての点で例示的であり、限定的でないものと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲の意味および等価性の範囲内に入るすべての変更は、その中に包含されるものとする。本明細書で説明する様々なプロセスまたは方法のステップは、シーケンスまたは時間的順序によるものとして図示され、説明されることがあるが、そのようなプロセスまたは方法のステップは、別段の指示なしに、任意の特定のシーケンスまたは順序で実行されるように限定されない。実際、そのようなプロセスまたは方法におけるステップは、一般に、依然として本発明の範囲内に入りながら、様々な異なるシーケンスおよび順序で実行され得る。