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特許7093117目地プレートの支持構造及び床用目地装置
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  • 特許-目地プレートの支持構造及び床用目地装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-21
(45)【発行日】2022-06-29
(54)【発明の名称】目地プレートの支持構造及び床用目地装置
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/68 20060101AFI20220622BHJP
   E04B 1/64 20060101ALI20220622BHJP
【FI】
E04B1/68 100A
E04B1/64 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019185111
(22)【出願日】2019-10-08
(65)【公開番号】P2021059911
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2021-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000110365
【氏名又は名称】ドーエイ外装有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080838
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 光康
(74)【代理人】
【識別番号】100194261
【弁理士】
【氏名又は名称】栢原 崇行
(72)【発明者】
【氏名】後藤 英夫
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-021201(JP,A)
【文献】特開2011-220035(JP,A)
【文献】特開平10-317516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/64,1/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体間の前記目地部を塞ぐ目地プレートを支持する目地プレートの支持構造において、
前記一方の躯体に形成され、前記目地プレートの一端部側を支持する第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に形成され前記目地プレートの他端部側を左右方向にスライド移動可能に支持する第2の目地プレート支持部と、前記第2の目地プレート支持部に形成された凹所状の雨水受け部と、前記雨水受け部に位置する前記目地プレートの底面を支持でき、かつ、前記雨水受け部の雨水が通過可能な目地プレート支持部材と、前記雨水受け部と連通し、前記雨水受け部で受けた雨水を排水する排水手段とで構成され、
前記目地プレート支持部材は、前記第2の目地プレート支持部にすのこ状に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられ、かつ、前記雨水受け部まで延在する支持金具で構成されている目地プレートの支持構造。
【請求項2】
前記第2の目地プレート支持部は、少なくともその一部に前記雨水受け部に向かって低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の目地プレートの支持構造。
【請求項3】
一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体間の前記目地部を塞ぐ目地プレートを有する床用目地装置において、
前記一方の躯体に形成された第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に形成された第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部が左右方向にスライド移動可能に支持される前記目地プレートと、前記第2の目地プレート支持部に形成された凹所状の雨水受け部と、前記雨水受け部に位置する前記目地プレートの底面を支持でき、かつ、前記雨水受け部の雨水が通過可能な目地プレート支持部材と、前記雨水受け部と連通し、前記雨水受け部で受けた雨水を排水する排水手段とで構成され、前記目地プレート支持部材は、前記第2の目地プレート支持部にすのこ状に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられ、かつ、前記雨水受け部まで延在する支持金具で構成されている床用目地装置。
【請求項4】
前記第2の目地プレート支持部は、少なくともその一部に前記雨水受け部に向かって低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の床用目地装置。
【請求項5】
前記目地プレートは、前後方向に略隙間なく複数個設けられており、前後方向に隣り合う前記目地プレートの間には、雨水の通過を防止するシール部材が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載の床用目地装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目地部を介して設けられた躯体の間の目地部を塞ぐ目地プレートを支持する目地プレートの支持構造及びこの目地プレートの支持構造を用いた床用目地装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、躯体の床面間の目地部を塞ぐ床用目地装置としては、目地プレートを複数個前後方向に設けるものが一般的に知られている。
【0003】
このような床用目地装置等においては、目地プレートと躯体の間から侵入した雨水が目地部に落下してしまうという欠点があった。このような課題を解決するために、例えば「目地部を介して設けられた左右の床躯体の少なくとも一方の目地部側の床躯体に、反目地部側が傾斜面に形成された目地プレートスライド支持凹部と、この目地プレートスライド支持凹部を覆う目地プレート下地カバーと、前記目地プレートスライド支持凹部にスライド移動可能で、かつ前記目地部を覆う浅皿状の皿部材を備える目地プレートと、この目地プレートの上面の水を前記目地プレート下地カバー上あるいは、前記目地部の近傍部位へ排水する、該目地プレートに埋設された排水パイプと、前記目地プレート下地カバー上あるいは前記目地部の近傍部位に排水された水を受けられるように、前記一方の目地部側の床躯体に取付けられた樋とからなることを特徴とする床用目地装置」が知られている(特許文献1)。
【0004】
しかし、樋を用いて排水する場合、雨量が多くなると樋が溢れてしまい目地部内部に雨水が落下するという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-220035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、雨量が多い場合でも目地部内部に雨水等が落下することを防止できる目地プレートの支持構造及び床用目地装置を提供することを目的としている。
【0007】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地プレートの支持構造は、一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体間の前記目地部を塞ぐ目地プレートを支持する目地プレートの支持構造において、前記一方の躯体に形成され、前記目地プレートの一端部側を支持する第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に形成され前記目地プレートの他端部側を左右方向にスライド移動可能に支持する第2の目地プレート支持部と、前記第2の目地プレート支持部に形成された凹所状の雨水受け部と、前記雨水受け部に位置する前記目地プレートの底面を支持でき、かつ、前記雨水受け部の雨水が通過可能な目地プレート支持部材と、前記雨水受け部と連通し、前記雨水受け部で受けた雨水を排水する排水手段とで構成され、前記目地プレート支持部材は、前記第2の目地プレート支持部にすのこ状に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられ、かつ、前記雨水受け部まで延在する支持金具で構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の目地プレートの支持構造の前記第2の目地プレート支持部は、少なくともその一部に前記雨水受け部に向かって低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の床用目地装置は、一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体間の前記目地部を塞ぐ目地プレートを有する床用目地装置において、前記一方の躯体に形成された第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に形成された第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部が左右方向にスライド移動可能に支持される前記目地プレートと、前記第2の目地プレート支持部に形成された凹所状の雨水受け部と、前記雨水受け部に位置する前記目地プレートの底面を支持でき、かつ、前記雨水受け部の雨水が通過可能な目地プレート支持部材と、前記雨水受け部と連通し、前記雨水受け部で受けた雨水を排水する排水手段とで構成され、前記目地プレート支持部材は、前記第2の目地プレート支持部にすのこ状に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられ、かつ、前記雨水受け部まで延在する支持金具で構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の床用目地装置の前記第2の目地プレート支持部は、少なくともその一部に前記雨水受け部に向かって低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする
【0012】
請求項5に記載の床用目地装置の前記目地プレートは、前後方向に略隙間なく複数個設けられており、前後方向に隣り合う前記目地プレートの間には、雨水の通過を防止するシール部材が設けられていることを特徴とする
【0013】
【0014】

【0015】

【0016】

【発明の効果】
【0017】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1及び請求項3に記載の各発明においては、第2の目地プレート支持部に雨水受け部を形成し、この雨水受け部に連通する排水手段を備えるので、雨水が多い場合であっても確実に排水することができ、目地部に雨水が落下することを防止できる。
(2)請求項2及び請求項4に記載の各発明についても、前記(1)と同様な効果が得られるとともに、第2の目地プレート支持部の傾斜により、確実に雨水を雨水受け部に誘導することができる。
(3)請求項5に記載の発明についても、前記(1)~(2)と同様な効果が得られるとともに、目地プレートの間から雨水が侵入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図10乃至図13は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
図1】第1の実施形態の目地プレートの支持構造の平面図。
図2図1の2-2線に沿う断面図。
図3】第2の目地プレート支持部の説明図。
図4】目地プレート支持部材の説明図。
図5】第1の実施形態の床用目地装置の平面図。
図6図5の6-6線に沿う断面図。
図7】雨水の流れる状態を示す説明図。
図8】地震で目地部が狭くなった状態の説明図。
図9】地震で目地部が広くなった状態の説明図。
図10】第2の実施形態の目地プレートの支持構造の平面図。
図11】第2の実施形態の床用目地装置の平面図。
図12図11の12-12線に沿う断面図。
図13】目地プレート支持部材の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して左右に設けられた一方の躯体3と他方の躯体4間に設置された目地プレート5を支持する目地プレートの支持構造である。
【0020】
なお、左右方向とは図1における左右方向であり、前後方向とは図1における上下方向をいい、上下方向とは図2における上下方向をいう。
【0021】
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
【0022】
この目地プレートの支持構造1は、図1及び図2に示すように、一方の躯体3に形成され、前記目地プレート5の一端部側を支持する第1の目地プレート支持部6と、前記他方の躯体4に形成され前記目地プレート5の他端部側を左右方向にスライド移動可能に支持する第2の目地プレート支持部7と、前記第2の目地プレート支持部7に前後方向に延在するように形成された凹所状の雨水受け部8と、前記雨水受け部8に設けられ、この雨水受け部8の上方に位置する前記目地プレート5の他端部側の底面の一部を支持でき、かつ、前記雨水受け部8の雨水が通過可能な目地プレート支持部材9と、前記雨水受け部8と連通し、前記雨水受け部8で受けた雨水を排水する排水手段10とで構成されている。
【0023】
一方の躯体3には、本実施形態においては、凹所状の第1の目地プレート支持部6が形成されており、この第1の目地プレート支持部6には目地プレート5を取り付けるための取付ピン11が固定されている。なお、第1の目地プレート支持部6を一方の躯体3に一体的に形成しているが、例えば断面視アングル状でレール状に前後方向に延在する金具等を一方の躯体3の目地部2側の壁面に固定して第1の目地プレート支持部6としてもよい。
【0024】
他方の躯体4は、目地部2側の上面に第2の目地プレート支持部7が形成されており、この第2の目地プレート支持部7の目地部2と反対側の端部付近には、前後方向に延在する凹所状の雨水受け部8が形成されるとともに、地震によって目地部2が狭くなった場合に、目地プレート5の他端部が乗り上げる乗り上げ傾斜面12が形成されている。
この第2の目地プレート支持部7には、本実施形態においては、前後方向に所定間隔を有して複数個、すのこ状となるように設けられた支持金具13が設けられており、この第2の目地プレート支持部7の上面には前記雨水受け部8に雨水が流れるように、雨水受け部8に向かって低くなる傾斜面14が設けられている。一方、支持金具13はその上面が略水平となることが望ましい。
【0025】
このように構成することにより、第2の目地プレート支持部7の一部(支持金具13の隙間)が傾斜面14となって雨水の排水をスムーズに行うことができるとともに、目地プレート5は略水平な支持金具13により支持され、目地プレート5は傾斜することなく設けることができる。
【0026】
雨水受け部8は、第2の目地プレート支持部7の目地部2の反対側の端部付近に設けられた凹所で、第2の目地プレート支持部7内の雨水は、傾斜面14により雨水受け部8に導かれるとともに、他方の躯体4の上面の雨水は、乗り上げ傾斜面12に導かれて雨水受け部8に流れ込む。
【0027】
目地プレート支持部材9は、雨水受け部8内に所定間隔を有して前後方向に複数個設けられ、その上面で前記目地プレート5の底面を支持できるとともに、その下部に雨水通過孔15が形成された支持具16と、前記複数個の支持具16を連結する棒状の連結部材17とで構成される。
【0028】
この支持具16は、雨水受け部8と略同じ高さで、所定の厚さを有するプレート状の部材で、その底面には、雨水が通過可能な切り欠き状の雨水通過孔15が形成されている。この支持具16はバー状の連結部材17に所定間隔を有して複数個、溶接等により固定されており、この複数個の支持具16の上面で目地プレート5の他端部側の底面を支持し、目地プレート5が雨水受け部8の内部に入り込むことを防止している。
ところで、この支持具16の上面は、第2の目地プレート支持部7の上面と略同一となることが望ましい。
【0029】
排水手段10は、前記雨水受け部8に連続する他方の躯体4の一部又は外部、実施形態によっては敷地内外の地中等に形成された単数又は復数の幅広の排水溝18と、この排水溝18と前記雨水受け部8を連通する排水管19とで構成されている。この排水管19は複数個設けることが望ましい。
【0030】
この目地プレートの支持構造1を用いた床用目地装置20は、一方の躯体3に形成された第1の目地プレート支持部6と、他方の躯体4に形成された第2の目地プレート支持部7と、前記第1の目地プレート支持部6に一端部が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部7に他端部が左右方向にスライド移動可能に支持される複数個の前記目地プレート5と、前記第2の目地プレート支持部7に形成された凹所状の雨水受け部8と、前記雨水受け部8に設けられ、前記目地プレート5の底面の一部を第2の目地プレート支持部7と面一の状態で支持でき、かつ、前記雨水受け部8の雨水が通過可能な目地プレート支持部材9と、前記雨水受け部8と連通し、前記雨水受け部8で受けた雨水を排水する排水手段10とで構成される。
【0031】
目地プレート5は、浅皿状の目地プレート本体21と、前記目地プレート本体21の内部に充填されるモルタルやコンクリート等の充填部材22と、前記充填部材22の上面を覆う化粧板23と、前記目地プレート本体21の他端部にヒンジ部材24を介して設けられたカバープレート25とで構成されており、この目地プレート5が前後方向に略隙間なく複数個設けられている。
【0032】
この目地プレート5は、その一端部側にピンボックス26が設けられており、このピンボックス26に第1の目地プレート支持部6に固定された取付ピン11が挿入され、目地プレート5の一端部が回動可能に第1の目地プレート支持部6に支持されている。
【0033】
また、前後方向に隣り合う前記目地プレート5の間には、雨水の通過を防止するゴム、樹脂、コーキング材等のシール部材(図示せず)が設けられている。このシール部材を設けることにより、目地プレート5の間のわずかな隙間から目地部2に直接雨水が落下することを防止でき、より目地部2内を乾燥した状態で維持することができる。
【0034】
地震で左右の躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図8に示すように、目地プレート5の他端部が第2の目地プレート支持部7の乗り上げ傾斜面12により上方にせり上がり、地震による揺れ動きを吸収する。
【0035】
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図9に示すように、目地プレート5の他端部が第2の目地プレート支持部7の上面(支持金具13の上面)を左右方向にスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。
【0036】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図11乃至図14に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0037】
図11乃至図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、支持金具13を雨水受け部8の上方まで延在させ、この支持金具13を雨水受け部8の上方に位置する目地プレート5の底面を支持する目地プレート支持部材9Aとして用いた点で、このような目地プレートの支持構造1A及び床用目地装置20Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
なお、本発明の実施形態では、浅皿状の目地プレート本体に充填部材を充填した目地プレートを複数個設ける形態について説明したが、例えば板状の目地プレートを用いてもよいし、目地プレートを複数個設けず、1つの目地プレートで目地部を覆ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は床用目地装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0040】
1、1A:目地プレートの支持構造、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:目地プレート、 6:第1の目地プレート支持部、
7:第2の目地プレート支持部、 8:雨水受け部、
9、9A:目地プレート支持部材、 10:排水手段、
11:取付ピン、 12:乗り上げ傾斜面、
13:支持金具、 14:傾斜面、
15:雨水通過孔、 16:支持具、
17:連結部材、 18:排水溝、
19:排水管、 20、20A:床用目地装置、
21:目地プレート本体、 22:充填部材、
23:化粧板、 24:ヒンジ部材、
25:カバープレート、 26:ピンボックス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13