(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-21
(45)【発行日】2022-06-29
(54)【発明の名称】住宅プラン提案装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20220622BHJP
【FI】
G06Q50/08
(21)【出願番号】P 2018096452
(22)【出願日】2018-05-18
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100161230
【氏名又は名称】加藤 雅博
(72)【発明者】
【氏名】笹川 拓也
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-304555(JP,A)
【文献】特開2003-281343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅についての顧客要望を取得する顧客要望取得手段と、
予め用意された複数の住宅プランが記憶されている住宅プラン記憶手段と、
前記顧客要望取得手段により取得した顧客要望に基づいて、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する住宅プラン抽出手段と、
その住宅プラン抽出手段により抽出した前記住宅プランをディスプレイに表示させる住宅プラン表示手段と、を備える住宅プラン提案装置であって、
前記住宅プラン記憶手段に記憶された前記各住宅プランごとに、前記住宅プランに沿って建てられた既設住宅に住む住人の居住満足度を示す居住満足度データが当該住宅プランと対応付けて記憶されている居住満足度記憶手段を備え、
前記住宅プラン抽出手段は、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する際、前記居住満足度記憶手段に記憶された前記住宅プランの前記居住満足度データを参照して抽出
し、
前記住宅プラン提案装置は、前記既設住宅に設けられた住宅サーバと通信可能に接続され、
前記住宅サーバは、前記既設住宅に住む住人が当該既設住宅での居住満足度に関する情報を入力する入力部を備え、
前記入力部に入力された居住満足度が前記住宅サーバより送信されることで、当該居住満足度を取得する取得手段と、
その取得された居住満足度に応じた前記居住満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶する記憶実施手段と、
を備えることを特徴とする住宅プラン提案装置。
【請求項2】
住宅居住性に関する複数の居住性項目が予め設定されており、
前記各居住性項目のうち、前記顧客が優先する居住性項目を優先居住性項目として取得する優先居住性項目取得手段を備え、
前記居住満足度記憶手段には、前記居住満足度データとして、前記各居住性項目についての住人満足度を示す住人満足度データが記憶されており、
前記住宅プラン抽出手段は、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する際、前記居住満足度記憶手段に記憶された前記住宅プランの前記優先居住性項目の前記住人満足度データを参照して抽出することを特徴とする請求項1に記載の住宅プラン提案装置。
【請求項3】
前記既設住宅に住む住人の行動履歴を取得する行動履歴取得手段と、
その取得された住人の行動履歴に基づき、前記既設住宅における住人の居住満足度を判定する居住満足度判定手段と、
その判定された居住満足度に応じた前記居住満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶する記憶実施手段と、
を備えることを特徴とする請求項1
又は2に記載の住宅プラン提案装置。
【請求項4】
前記居住満足度記憶手段には、前記居住満足度データとして、住宅動線についての住人満足度を示す動線満足度データが記憶されており、
前記行動履歴取得手段は、前記既設住宅における住人の移動に関する移動履歴を前記行動履歴として取得し、
前記居住満足度判定手段は、前記取得した住人の移動履歴に基づき、住人の前記既設住宅における動線に関する動線満足度を前記居住満足度として判定し、
前記記憶実施手段は、その判定された動線満足度に応じた前記動線満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶することを特徴とする請求項
3に記載の住宅プラン提案装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅プラン提案装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅販売会社では、住宅の購入を考えている顧客に対し、ディスプレイ上に住宅のプランを表示して提案するといったことがよく行われている。特許文献1には、こうした提案を行う際に用いられるプラン提案システムが開示されている。この提案システムでは、顧客が住宅について希望する床面積や建築面積等の基本条件が入力されると、その入力された基本条件に見合う住宅プランが抽出され、その抽出された住宅プランがディスプレイ上に表示されるようになっている。これにより、顧客の希望に合った住宅プランを提案することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1のシステムにおいて、顧客の希望に合った住宅プランを提案したとしても、その住宅に顧客が実際に住んでみると、顧客がその住宅に満足できないという場合が想定される。例えば、顧客が実際に住宅に住んでみると、動線が長く不便であったり、日当たりが悪かったりと、はじめてわかることがあると考えられる。このため、上記特許文献1のシステムでは、顧客に対し満足度の高い住宅プランを提案するという点で未だ改善の余地があると考えられる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、顧客満足度の高い住宅プランを提案することができる住宅プラン提案装置を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、第1の発明の住宅プラン提案装置は、住宅についての顧客要望を取得する顧客要望取得手段と、予め用意された複数の住宅プランが記憶されている住宅プラン記憶手段と、前記顧客要望取得手段により取得した顧客要望に基づいて、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する住宅プラン抽出手段と、その住宅プラン抽出手段により抽出した前記住宅プランをディスプレイに表示させる住宅プラン表示手段と、を備える住宅プラン提案装置であって、前記住宅プラン記憶手段に記憶された前記各住宅プランごとに、前記住宅プランに沿って建てられた既設住宅に住む住人の居住満足度を示す居住満足度データが当該住宅プランと対応付けて記憶されている居住満足度記憶手段を備え、前記住宅プラン抽出手段は、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する際、前記居住満足度記憶手段に記憶された前記住宅プランの前記居住満足度データを参照して抽出することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、住宅についての顧客要望が取得され、その取得された顧客要望に基づき、顧客の要望に合った住宅プランが住宅プラン記憶手段から抽出される。そして、その抽出された住宅プランがディスプレイに表示されるため、顧客要望に合った住宅プランを提案することができる。
【0008】
また、居住満足度記憶手段には、住宅プランごとに、その住宅プランに沿って建てられた既設住宅に住む住人の居住満足度に関する居住満足度データが記憶されている。住宅プラン記憶手段から住宅プランが抽出される際には、居住満足度データベースに記憶された住宅プランの居住満足度データが参照される。この場合、顧客要望に合う住宅プランのうち、住人の居住満足度の高い住宅プランを抽出することができるため、顧客満足度の高い住宅プランを提案することが可能となる。
【0009】
第2の発明の住宅プラン提案装置は、第1の発明において、住宅居住性に関する複数の居住性項目が予め設定されており、前記各居住性項目のうち、前記顧客が優先する居住性項目を優先居住性項目として取得する優先居住性項目取得手段を備え、前記居住満足度記憶手段には、前記居住満足度データとして、前記各居住性項目についての住人満足度を示す住人満足度データが記憶されており、前記住宅プラン抽出手段は、前記住宅プラン記憶手段より前記住宅プランを抽出する際、前記居住満足度記憶手段に記憶された前記住宅プランの前記優先居住性項目の前記住人満足度データを参照して抽出することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、住宅居住性に関する複数の居住性項目のうち、顧客が優先する居住性項目が優先居住性項目として取得される。なお、この場合、居住性項目としては、例えば動線や日当たり、断熱性等が挙げられる。また、居住満足度記憶手段には、各住宅プランごとに、各居住性項目についての住人満足度を示す住人満足度データが記憶されている。そして、住宅プランが住宅プラン記憶手段より抽出される際には、居住満足度データベースに記憶された住宅プランの優先居住性項目の住人満足度データが参照される。この場合、例えば顧客が住宅居住性について重視する項目について住人満足度が高い住宅プランを抽出することができる。このため、顧客満足度のより高い住宅プランを提案することができる。
【0011】
第3の発明の住宅プラン提案装置は、第1又は第2の発明において、前記既設住宅に設けられた住宅サーバと通信可能に接続された住宅プラン提案装置であって、前記住宅サーバは、前記既設住宅に住む住人が当該既設住宅での居住満足度に関する情報を入力する入力部を備え、前記入力部に入力された居住満足度が前記住宅サーバより送信されることで、当該居住満足度を取得する取得手段と、その取得された居住満足度に応じた前記居住満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶する記憶実施手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、住宅プランに沿って建てられた既設住宅の住人により居住満足度が入力されることで、その居住満足度が取得され、その取得された居住満足度に応じた居住満足度データが当該既設住宅の住宅プランと対応付けて居住満足度記憶手段に記憶される。この場合、各住宅プランの居住満足度を容易に収集し蓄積することができるため、居住満足度に基づき住宅プランを提案する上述のシステムを実現する上で好ましい構成とすることができる。
【0013】
第4の発明の住宅プラン提案装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記既設住宅に住む住人の行動履歴を取得する行動履歴取得手段と、その取得された住人の行動履歴に基づき、前記既設住宅における住人の居住満足度を判定する居住満足度判定手段と、その判定された居住満足度に応じた前記居住満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶する記憶実施手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、既設住宅に住む住人の行動履歴が取得され、その取得された住人の行動履歴に基づき、住人の居住満足度が判定される。そして、判定された居住満足度に応じた居住満足度データが当該既設住宅の住宅プランと対応付けて居住満足度記憶手段に記憶される。これにより、各住宅プランの居住満足度を自動的に蓄積することができるため、居住満足度に基づき住宅プランを提案するシステムを実現する上で好ましい構成とすることができる。
【0015】
第5の発明の住宅プラン提案装置は、第4の発明において、前記居住満足度記憶手段には、前記居住満足度データとして、住宅動線についての住人満足度を示す動線満足度データが記憶されており、前記行動履歴取得手段は、前記既設住宅における住人の移動に関する移動履歴を前記行動履歴として取得し、前記居住満足度判定手段は、前記取得した住人の移動履歴に基づき、住人の前記既設住宅における動線に関する動線満足度を前記居住満足度として判定し、前記記憶実施手段は、その判定された動線満足度に応じた前記動線満足度データを当該既設住宅の前記住宅プランと対応付けて前記居住満足度記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、既設住宅における住人の移動履歴が取得され、その移動履歴に基づき住人の動線に関する動線満足度が判定される。そして、その動線満足度に応じた動線満足度データが居住満足度記憶手段に記憶される。これにより、各住宅プランにおける動線満足度を自動的に蓄積することができるため、動線満足度に基づき住宅プランを提案する上で好ましい構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】住宅プラン提案システムの概略構成を示す図。
【
図2】住宅プランデータベースに記憶されている住宅プランの一例を示す図。
【
図3】居住満足度データベースに記憶されている居住満足度データの一例を示す図。
【
図4】居住満足度を入力するための入力画面を示す図。
【
図6】顧客の要望に合う住宅プランを説明するための図。
【
図7】居住満足度を与える間取り要素について説明するための図。
【
図8】居住満足度を与える間取り要素について説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、顧客に対して住宅プランを提案する住宅プラン提案システムについて具体化している。
図1は、その住宅プラン提案システムの概略構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、住宅プラン提案システム10は、住宅メーカ11の販売店に設けられた住宅プラン提案装置12を備える。本実施形態では、販売店に訪れた顧客に対し、住宅プラン提案装置12を用いて住宅プランを提案することを想定している。また、本実施形態では、販売店の販売スタッフが、顧客との面談時(顧客対応時)に、顧客から住宅に関する各種情報を聞き出し、その聞き出した情報を基に住宅プランの提案を行うことを想定している。
【0020】
図1に示すように、住宅プラン提案装置12は、制御部13と、操作部14と、表示部15と、記憶部16とを備える。制御部13は、住宅プランの提案に関する各種処理を行うものであり、操作部14、表示部15及び記憶部16とそれぞれ接続されている。制御部13は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。操作部14は、住宅プラン提案処理に必要な各種情報を入力するためのもので、キーボードやマウス等を備えて構成されている。表示部15は、顧客に提案を行う住宅プラン等、各種情報を表示するもので、ディスプレイからなる。
【0021】
記憶部16は、住宅プラン提案処理に必要な各種情報を記憶するものである。記憶部16には、住宅プランデータベース18と、居住満足度データベース19とが構築されている。住宅プランデータベース18には、予め用意された複数の住宅プランが記憶されている。制御部13は、この住宅プランデータベース18を用いて住宅プラン提案処理を実施する。
【0022】
図2には、住宅プランデータベース18に記憶されている住宅プランの一例が示されている。
図2に示すように、住宅プランデータベース18には、住宅条件の相違する複数の住宅プランが記憶されている。住宅条件としては、床面積、建築面積、家族構成(住居人数)、間取り等がある。なお、住宅プランデータベース18が住宅プラン記憶手段に相当する。
【0023】
居住満足度データベース19には、住宅プランデータベース18に記憶された各住宅プランごとに、住宅プランに沿って建てられた住宅21(既設住宅に相当)に住む住人の居住満足度を示す居住満足度データが記憶されている。住宅21は過去に住宅メーカ11によって建てられた住宅となっており、詳しくは過去に住宅メーカ11が当該住宅21の住人に提案した住宅プランに沿って建てられた住宅となっている。
【0024】
図3には、居住満足度データベース19に記憶されている居住満足度データの一例が示されている。
図3に示すように、居住満足度データベース19には、各住宅プランごとに、居住満足度データとして、住宅居住性に関する複数の居住性項目それぞれについての住人満足度を示す住人満足度データが記憶されている。居住性項目としては、動線、日当たり、断熱性、プライバシ性等があり、それら各居住性項目ごとに住人満足度データが記憶されている。住人満足度データには、「〇」、「△」、「×」の3種類があり、住人満足度の高いものについては「〇」、住人満足度が普通のものについては「△」、住人満足度の低いものについては「×」が記憶されている。この場合、「○」「△」「×」をそれぞれ高満足度データ、中満足度データ、低満足度データということもできる。なお、居住満足度データベース19が居住満足度記憶手段に相当する。
【0025】
図1の説明に戻って、住宅プラン提案装置12は、住宅メーカ11により(住宅プランに沿って)建てられた各住宅21に設けられるホームサーバ23とインターネット等の通信網22を介して接続されている。ホームサーバ23は、コントローラ24と、住宅21の住人により操作される操作部25と、ディスプレイからなる表示部26とを備える。コントローラ24は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、操作部25及び表示部26と接続されている。なお、ホームサーバ23が「住宅サーバ」に相当し、操作部25が「入力部」に相当する。また、
図1では便宜上、一の住宅21にのみホームサーバ23を図示している。
【0026】
ちなみに、本実施形態では、各住宅21に住宅内の設備管理を行うHEMS(ホームエネルギ管理システム)が導入され、そのHEMSの管理装置によりホームサーバ23が構成されている。但し、ホームサーバ23は必ずしもHEMSの管理装置により構成する必要はなく、パーソナルコンピュータにより構成してもよい。
【0027】
各住宅21のホームサーバ23は、住人による住宅21の居住満足度の入力を可能とする居住満足度入力機能を有している。ホームサーバ23のコントローラ24は、住人により操作部25に対し居住満足度の入力開始操作が行われると、表示部26に居住満足度を入力するための入力画面を表示させる。その入力画面の一例を
図4に示す。
図4に示すように、入力画面には、各居住性項目ごとに、その居住性項目についての住人の満足度を入力する入力部28が設けられている。入力部28は、住人満足度として、「極めて良い」「良い」「普通」「悪い」「極めて悪い」のうちいずれかを選択可能な選択欄を有している。これら選択欄のうちいずれかが操作部25の操作により選択されると、その選択に対応する住人満足度が入力部28に入力される。
図4の例では、「動線」については住人満足度として「良い」が入力され、「日当たり」については「普通」が入力され、「断熱性」については「良い」が入力されている。なお、入力画面に表示される各居住性項目はそれぞれ居住満足度データベース19における各居住性項目(
図3参照)と対応している。
【0028】
コントローラ24は、各入力部28に入力された各居住性項目の住人満足度情報を通信網22を介して住宅プラン提案装置12の制御部13に送信する。制御部13は、コントローラ24から各居住性項目の住人満足度情報を受信(取得)すると(取得手段に相当)、その情報がいずれの住宅21から送信されたかを判定するとともに、その判定した送信元の住宅21がいずれの住宅プランに沿って建てられたかを判定する。以下、この判定により判定された住宅21を住宅21Xといい、住宅プランを住宅プランPXという。また、ここでは、住宅21Xの住宅プランPXとして「プランC」を想定している。
【0029】
また、制御部13は、受信した各居住性項目の住人満足度情報に基づき、各居住性項目の住人満足度データを生成する。例えば、住人満足度が「極めて良い」又は「良い」の場合には住人満足度データを「〇」とし、住人満足度が「普通」の場合には住人満足度データを「△」とし、住人満足度が「悪い」又は「極めて悪い」の場合には住人満足度データを「×」として生成する。そして、制御部13は、生成した各居住性項目の住人満足度データを、住宅21Xの住宅プランPXと対応付けて居住満足度データベース19に記憶する(記憶実施手段に相当)。
【0030】
図4の例では、住宅21Xにおける動線、日当たり、断熱性の住人満足度がそれぞれ「良い」「普通」「良い」となっているため、動線、日当たり、断熱性の住人満足度データがそれぞれ「〇」、「△」、「〇」として生成される。そのため、それら生成された各住人満足度データ(「〇」、「△」、「〇」)が住宅プランPXである「プランC」と対応付けて居住満足度データベース19に記憶される(
図3参照)。
【0031】
このように、居住満足度データベース19には、住宅プランデータベース18に記憶された各住宅プランについての、各居住性項目の住人満足度データが逐次記憶されるようになっている。これにより、本住宅プラン提案装置12では、居住満足度データベース19は半ば自動で構築されるようになっている。
【0032】
次に、住宅プラン提案装置12により実行される住宅プラン提案処理の流れを
図5に基づいて説明する。
図5は、住宅プラン提案処理を示す機能ブロック図である。なお、住宅プラン提案装置12では、
図5中の各ブロック31~36が制御部13により実現されている。
【0033】
図5に示すように、顧客要望取得部31は、住宅についての顧客要望を取得する。顧客要望取得部31は、住宅において予め定められた各住宅条件ごとに顧客要望を取得する。これら各住宅条件は住宅プランデータベース18に記憶された住宅プランの各住宅条件(
図2参照)と対応している。したがって、顧客要望取得部31では、床面積、建築面積、家族構成等の住宅条件について顧客要望を取得する。また、顧客要望取得部31では、操作部14により各住宅条件の顧客要望が入力されることに基づき、それら各住宅条件の顧客要望を取得する。なお、顧客要望取得部31が顧客要望取得手段に相当する。
【0034】
優先居住性項目取得部32は、住宅居住性に関する複数の居住性項目のうち、顧客が優先する居住性項目を優先居住性項目として取得する。この場合、これら複数の居住性項目は居住満足度データベース19における各居住性項目(
図3参照)に対応している。したがって、優先居住性項目取得部32では、動線、日当たり、断熱性、プライバシ性等の各居住性項目のうちで、顧客が優先する居住性項目を優先居住性項目として取得する。また、優先居住性項目取得部32では、操作部14により顧客が優先する居住性項目が入力されると、その入力された居住性項目を優先居住性項目として取得する。この場合、操作部14により入力する(顧客の優先する)居住性項目は1つであっても複数であってもよい。そのため、優先居住性項目取得部32では、優先居住性項目が1つ又は複数取得される。また、本実施形態では、優先居住性項目取得部32により、優先居住性項目として、「日当たり」が取得されている。
図3では便宜上、その優先居住性項目「日当たり」の欄にドットハッチを付している。なお、優先居住性項目取得部32が優先居住性項目取得手段に相当する。
【0035】
住宅プラン抽出部33は、住宅プランデータベース18より顧客に提案する住宅プランを抽出する。住宅プラン抽出部33は、住宅プランデータベース18に記憶されている各住宅プランのうちいずれの住宅プランを抽出するかを特定するプラン特定部34,35を有している。住宅プラン抽出部33では、これらプラン特定部34,35により特定された住宅プランを顧客に提案する住宅プランとして抽出する。なお、住宅プラン抽出部33が住宅プラン抽出手段に相当する。
【0036】
各プラン特定部34,35のうち、第1プラン特定部34では、顧客要望取得部31により取得された住宅についての顧客要望に基づき、住宅プランデータベース18に記憶された各住宅プランの中から顧客に合った住宅プランを特定する。この場合、第1プラン特定部34は、顧客要望取得部31により取得された各住宅条件の顧客要望に基づき、顧客の要望に合った住宅プランを特定する。
【0037】
具体的には、第1プラン特定部34では、住宅プランデータベース18に記憶された各住宅プランごとに、住宅プランの各住宅条件のうちで顧客要望を満たしている(顧客要望と一致している)住宅条件がどれだけあるかを判定し、その判定の結果を基に顧客の要望に合った住宅プランを特定する。より具体的には、各住宅プランのうち、顧客要望を満たしている住宅条件が多い住宅プラン(例えば顧客要望を満たしている住宅条件が所定数以上ある住宅プラン)を顧客の要望に合った住宅プランとして特定する。
【0038】
図6の例では、顧客要望を満たす住宅条件が2つ以上ある住宅プランを顧客の要望に合う住宅プランとして特定している。この例では、顧客の要望に合う住宅プランとして、「プランB」「プランD」「プランE」等が特定され、
図6では便宜上、それらの住宅プランの欄にドットハッチを付している。また、
図6では、顧客要望を満たす各住宅条件を丸枠で囲んでいる。
【0039】
第2プラン特定部35では、第1プラン特定部34により特定された各住宅プランのうち、住人の居住満足度の高い住宅プランを特定する。第2プラン特定部35では、居住満足度データベース19に記憶されている上記特定された各住宅プランの優先居住性項目の住人満足度データを参照して、居住満足度の高い住宅プランを特定する。
【0040】
本実施形態では、
図3を参照すると、上記特定された各住宅プランである「プランB」「プランD」「プランE」について、優先居住性項目「日当たり」の住人満足度データがそれぞれ「○」「×」「○」となっている。このため、第2プラン特定部35では、「プランB」「プランE」を住人満足度の高い住宅プランとして特定する。なお、
図6では便宜上、これら「プランB」「プランE」を「プランD」よりも濃いドットを付して示している。
【0041】
上記のように、第2プラン特定部35により特定された住宅プラン(「プランB」「プランE」)は、顧客の要望に合うプランであるとともに、居住満足度の高いプランとなっている。そして、住宅プラン抽出部33では、この第2プラン特定部35により特定された住宅プランを住宅プランデータベース18より抽出するようになっている。なお、住宅プラン抽出部33により抽出される住宅プランは必ずしも複数である必要はなく1つであってもよい。
【0042】
住宅プラン表示部36は、住宅プラン抽出部33により抽出された住宅プランを表示部15に表示させる。これにより、顧客に対して住宅プランが提示される。なお、住宅プラン表示部36が住宅プラン表示手段に相当する。
【0043】
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0044】
住宅についての顧客要望を取得し、その取得した顧客要望に基づき、顧客の要望に合った住宅プランを住宅プランデータベース18から抽出するようにした。そして、その抽出した住宅プランを表示部15に表示させるようにした。これにより、顧客要望に合った住宅プランを提案することができる。
【0045】
また、居住満足度データベース19には、住宅プランデータベース18に記憶されている各住宅プランごとに、その住宅プランに沿って建てられた住宅21に住む住人の居住満足度に関する居住満足度データを記憶するようにした。そして、住宅プランを住宅プランデータベース18より抽出する際には、居住満足度データベース19に記憶されている住宅プランの居住満足度データを参照して抽出するようにした。この場合、顧客要望に合う住宅プランのうち、住人の居住満足度の高い住宅プランを抽出することができるため、顧客満足度の高い住宅プランを提案することが可能となる。
【0046】
予め設定された複数の居住性項目のうち、顧客が優先する居住性項目(上記実施形態では「日当たり」)を優先居住性項目として取得するようにした。また、居住満足度データベース19には、各住宅プランごとに、上記複数の居住性項目それぞれについての住人満足度を示す住人満足度データを記憶するようにした。そして、住宅プランを住宅プランデータベース18より抽出する際には、居住満足度データベース19に記憶されている住宅プランの優先居住性項目の住人満足度データを参照して抽出するようにした。この場合、例えば顧客が住宅居住性について重視する項目について住人満足度が高い住宅プランを抽出することができる。このため、顧客満足度のより高い住宅プランを提案することが可能となる。
【0047】
住宅21に設けられたホームサーバ23の操作部25により、当該住宅21に住む住人の居住満足度が入力されることで、その居住満足度を取得するようにした。具体的には、操作部25により、居住満足度として、各居住性項目についての住人満足度が入力されることで、それら各居住性項目の住人満足度を取得するようにした。そして、各居住性項目ごとに、取得した居住性項目の住人満足度に応じた住人満足度データを当該住宅21の住宅プランと対応付けて居住満足度データベース19に記憶するようにした。この場合、各住宅プランについての居住性項目の住人満足度(居住満足度)を容易に収集し蓄積することができる。そのため、居住満足度に基づき住宅プランを提案する上述のシステムを実現する上で好ましい構成とすることができる。
【0048】
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
【0049】
(1)上記実施形態では、住宅プラン抽出部33において、住宅プランを住宅プランデータベース18より抽出するに際し、居住満足度データベース19に記憶されている住宅プランの優先居住性項目の住人満足度データを参照して抽出を行ったが、これを変更して、住宅プランの各居住性項目の住人満足度データすべてを参照して抽出を行ってもよい。この場合、例えば、住人満足度データが「○」となっている居住性項目の数が所定数以上ある住宅プランを、居住満足度の高い住宅プランとして特定することが考えられる。
【0050】
(2)上記実施形態では、居住満足度データベース19に、住宅プランの居住満足度データとして、各居住性項目ごとの住人満足度データを記憶したが、住宅プランの居住満足度データとしては必ずしもかかる居住性項目ごとのデータを記憶する必要はない。例えば、住宅プランの居住満足度データとして、住宅の居住性(住みやすさ)についてのデータ1つだけ記憶するようにしてもよい。その場合、住宅プランの抽出に際しては、その住宅の居住性データを参照して抽出を行うことになる。
【0051】
(3)上記実施形態では、住宅21のホームサーバ23に住人が居住満足度を入力することに基づき、住人の居住満足度が取得されるようにしたが、例えばインターネット上で住人による居住満足度の入力を可能し、その入力に基づき住人の居住満足度が取得されるようにしてもよい。
【0052】
(4)住宅プラン提案装置12の制御部13により、住宅21(既設住宅に相当)に住む住人の行動履歴を取得し、その取得した住人の行動履歴に基づいて住宅21における住人の居住満足度を判定してもよい。そして、その判定した居住満足度に応じた居住満足度データを当該住宅21の住宅プランと対応付けて居住満足度データベース19に記憶するようにしてもよい。この場合、各住宅プランにおける住人の居住満足度を自動的に蓄積することができるため、居住満足度に基づき住宅プランを提案するシステムを実現する上で好ましい構成とすることができる。
【0053】
ここで、住宅21における住人の行動履歴を取得し、その取得した行動履歴に基づき住人の居住満足度を判定する構成について具体例を説明する。例えば、住宅21における複数箇所に人の存在を検知する人感センサを設け、それら人感センサをホームサーバ23と接続する。この場合、各人感センサの検知結果はホームサーバ23を介して住宅プラン提案装置12に送信される。住宅プラン提案装置12の制御部13は、送信される各人感センサの検知結果に基づき、住宅21内における住人の移動履歴(行動履歴に相当する)を取得する(行動履歴取得手段に相当)。
【0054】
制御部13は、取得した住人の移動履歴に基づいて、住宅21内における住人の動線(居住性項目の1つ)に関する住人満足度(動線満足度に相当)を判定する(居住満足度判定手段に相当)。この場合、例えば、住宅21内での住人の移動距離が短い場合には、移動効率のよい動線として動線についての住人満足度が高いと判定したりする。そして、制御部13は、判定した動線の住人満足度に応じた、動線の住人満足度データ(動線満足度データに相当)を当該住宅21の住宅プランと対応付けて居住満足度データベース19に記憶する(記憶実施手段に相当)。これにより、各住宅プランにおける住人の動線満足度を自動的に蓄積することができるため、動線満足度に基づく住宅プランの提案を行う上で好ましい構成とすることができる。
【0055】
(5)上記(4)で説明した例の他に、住宅21に、窓(又はシャッタ)の開閉を検知する開閉センサを設け、住宅プラン提案装置12の制御部13が、その開閉センサの検知結果を基に住宅21内における住人の窓の開閉動作履歴(行動履歴に相当)を取得するようにしてもよい。そして、制御部13が、その取得した住人の開閉動作履歴に基づき、住宅21における断熱性(居住性項目の1つ)に関する住人満足度を判定し、その判定した断熱性の住人満足度に応じた、断熱性の住人満足度データを当該住宅21の住宅プランと対応付けて居住満足度データベース19に記憶するようにしてもよい。この場合、各住宅プランにおける住人の断熱性満足度を自動的に蓄積することができる。
【0056】
(6)住宅21に当該住宅21内の温度や湿度を検知する温湿度センサを設け、住宅プラン提案装置12の制御部13が、その温湿度センサの検知結果を基に住宅21内における温度履歴や湿度履歴を取得するようにしてもよい。そして、制御部13が、その温度履歴や湿度履歴と、住人の行動履歴とを照合し、その照合に基づいて快適性(居住性項目の1つ)に関する住人満足度を判定するようにしてもよい。この場合、快適性の住人満足度データを居住満足度データベース19に記憶するようにすることで、各住宅プランにおける快適性満足度を自動的に蓄積することができる。
【0057】
(7)間取りの異なる複数の住宅プランの間で居住満足度に差異がある場合に、それら各住宅プランの間取りの差異部分を居住満足度を与える間取り要素として特定し記憶部16に蓄積するようにしてもよい。具体的には、間取りの異なる複数の住宅プランについて、居住満足度データベース19に記憶されている各住宅プランの居住満足度データを参照してそれら各住宅プランの間で居住満足度に差異があるか否かを判定し、差異がある場合には各住宅プランの間取りの差異部分を上記間取り要素として特定し蓄積するようにする。この場合、居住満足度の高い間取り要素を把握することができるため、かかる間取り要素を含む住宅プランを作成し住宅プランデータベース18に記憶させて(用意して)おくことができる。これにより、より顧客満足度の高い住宅プランの提案を行うことが可能となる。
【0058】
以下に、居住満足度の高い間取り要素の例を挙げる。
図7(a)では、自走式掃除機の充電所が動線上に設定され、移動の際に掃除機につまずくおそれがある等、居住満足度の低いものとなっている。一方、
図7(b)では、壁の下部に自走式掃除機が収容される凹状スペースが形成され、その凹状スペースに充電所が設定されている。この場合、移動の際、自走式掃除機が邪魔となることがないため、居住満足度の高いものとなっている。したがって、この場合、居住満足度の高い間取り要素は、自走式掃除機が収容される凹状スペースとなる。
【0059】
図8(a)では、夫婦の寝室に夫婦共用のクローゼットが設けられている。この場合、例えば夫が寝ている際には妻がクローゼットを使用しにくいという問題があり、その点で居住満足度の低いものとなっている。一方、
図8(b)では、クローゼットが寝室に加え廊下からもアプローチ可能となっている。この場合、夫が寝ている際に妻が廊下からクローゼットを利用できるため、その点で居住満足度の高いものとなっている。したがって、この場合、居住満足度の高い間取り要素は、廊下からクローゼットへのアプローチを可能とする開閉戸となる。
【0060】
(8)上記実施形態では、居住満足度データベース19に、住宅プランデータベース18に記憶されている各住宅プランごとに、住宅プランに沿って建てられた住宅21に住む住人の居住満足度データを記憶したが、居住満足度データに加えて、その居住満足度の要因に関する要因情報を併せて記憶するようにしてもよい。その場合、住宅プランデータベース18より住宅プランを抽出する際、住宅プランの居住満足度だけでなく、その満足度の要因を参照して抽出することができる。
【0061】
(9)住宅プランデータベース18に記憶されている各住宅プランごとに、住宅プランに沿って建てられた住宅21の不具合情報を記憶する不具合データベースを記憶部16に構築してもよい。この場合、住宅プランデータベース18より住宅プランを抽出する際、不具合データベースに記憶されている住宅プランの不具合情報を参照して抽出することが可能となる。例えば、過去に不具合が発生した住宅プランについては、抽出の優先順位を低くしたり抽出しないようにしたりすることが可能となる。
【0062】
また、不具合データベースに、各住宅プランの不具合情報に加えて、不具合の発生要因の情報を記憶させるようにしてもよい。その場合、住宅プランを抽出する際、住宅プランの不具合情報だけでなくその発生要因も参照して抽出することが可能となる。したがって、例えば、発生要因が不具合の生じる可能性の高い要因である場合には、当該要因を含む住宅プランについては抽出の優先順位を低くしたり抽出しないようにしたりすることが可能となる。
【0063】
また、不具合データベースに記憶する不具合情報として、既設の住宅21の不具合情報だけでなく、住宅メーカ11において住宅21の製造途中に生じた不具合情報や販売時に生じた不具合情報を含ませてもよい。この場合、かかる不具合情報は住宅メーカ11の製造作業者や販売店のスタッフ等から取得すればよい。
【0064】
(10)住宅プランデータベース18に記憶されている各住宅プランごとに、住宅プランの顧客への商談時に生じたプラン変更に関する商談時変更情報を記憶する商談時情報データベースを記憶部16に構築してもよい。例えば、住宅プランを顧客に提案した後、その住宅プランを住宅メーカ11や販売店に持ち帰ると、その住宅プランでは製造できない、販売できないといった場合がある。詳しくは、その住宅プランが住宅メーカ11や販売店で決められた住宅の設計ルールに反するもので、製造や販売ができないといった場合がある。こうした場合、その設計ルールを守るように住宅プランを再計画する等、やり直しが発生することになる。
【0065】
その点、商談時変更データベースを用いれば、住宅プランデータベース18より住宅プランを抽出する際、その商談時変更データベースに記憶されている住宅プランの商談時変更情報を参照して抽出することが可能となる。この場合、例えば、過去に商談時において再計画が生じた住宅プランについては、抽出の優先順位を低くしたり抽出しないようにしたりすることが可能となる。そのため、商談時におけるトラブル防止を回避することが可能となる。
【0066】
(11)住宅プラン抽出部33により抽出される各住宅プランを住宅プラン表示部36において表示する際の表示順を設定するようにしてもよい。例えば、表示部15に各住宅プランを上下に並べて表示する場合に、その上下の並び順を表示順として設定することが考えられる。また、各住宅プランを表示部15に1つずつ順に表示する場合に、それら住宅プランを表示する先後の順を表示順として設定することが考えられる。
【0067】
ここで、各住宅プランの表示順を設定するに際しては、例えば以下のようにすることが考えられる。まず、住宅プラン抽出部33により抽出される各住宅プランについて、居住満足度データベース19に記憶されているそれら各住宅プランの居住満足度データベースを基に、それら各住宅プランの居住満足度の高さ(高さ関係)を判定する。そして、その判定された各住宅プランの居住満足度の高さ(高さ関係)に基づき、各住宅プランの表示順を設定することが考えられる。この場合、居住満足度の高い住宅プランほど表示順が先になるように表示順を設定することが考えられる。そして、住宅プラン表示部36では、その設定された表示順で各住宅プランを表示部15に表示させることが考えられる。この場合、顧客満足度の高い住宅プランほど優先して顧客に提案することが可能となる。
【符号の説明】
【0068】
10…住宅プラン提案システム、12…住宅プラン提案装置、13…制御部、15…ディスプレイとしての表示部、18…住宅プラン記憶手段としての住宅プランデータベース、19…居住満足度記憶手段としての居住満足度データベース、21…既設住宅としての住宅、23…住宅サーバとしてのホームサーバ、25…入力部としての操作部、31…顧客要望取得手段としての顧客要望取得部、32…優先居住性項目取得手段としての優先居住性項目取得部、33…住宅プラン抽出手段としての住宅プラン抽出部、36…住宅プラン表示手段としての住宅プラン表示部。