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  • 特許-不可視プリントタオルの生産方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-21
(45)【発行日】2022-06-29
(54)【発明の名称】不可視プリントタオルの生産方法
(51)【国際特許分類】
   D06B 11/00 20060101AFI20220622BHJP
   D06P 5/00 20060101ALI20220622BHJP
   D06M 15/13 20060101ALI20220622BHJP
   D06M 11/76 20060101ALI20220622BHJP
   D06M 13/256 20060101ALI20220622BHJP
   D06M 11/52 20060101ALI20220622BHJP
【FI】
D06B11/00 E
D06P5/00 A
D06M15/13
D06M11/76
D06M13/256
D06M11/52
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020163698
(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公開番号】P2022022044
(43)【公開日】2022-02-03
【審査請求日】2020-09-29
(31)【優先権主張番号】202010713745.8
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514060167
【氏名又は名称】濱州亜光家紡有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】王 紅星
【審査官】櫛引 明佳
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-296180(JP,A)
【文献】特開平08-170278(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0337488(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106835751(CN,A)
【文献】米国特許第04351638(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06B 1/00-23/00
D06M 11/00-11/84
D06M 13/00-15/715
D06P 1/00- 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不可視プリントタオルの生産方法であって、具体的なプロセスは、(1)タオル生地の選択、(2)不純物を除去するタオル生地の前処理、(3)花柄のデザイン、(4)底色印刷に必要なスクリーンを製造する製版、(5)ペースト調製、(6)白色抜染、および(7)乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-縫製を含み、
(3)花柄のデザインとは、タオル生地に印刷される花柄をデザインすることをいい、
(5)ペースト調製は以下のステップa、bを含み、
ステップaにおいて、底色ペーストを製造し、染料は、反応染料を選択し、
ステップbにおいて、白色抜染ペーストを製造し、原料は、質量%で、アルギン酸ナトリウム1%-10%、ソーダ灰3%-6%、蛍光増白剤0.1%-2%,白色抜染剤2%-30%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、50-1000mPa・sであり、
(6)白色抜染は以下のステップa、bを含み、
ステップaにおいて、底色印刷を行い、
ステップbにおいて、白色抜染処理を行い、白色抜染ペーストは、ループの上部に付着し、前記ループの上部は、ループの先端からループの高さの5%-80%の範囲の中から選択されるいずれかの点までの範囲であり、
前記不可視プリントとは、前記ループの上部に前記白色抜染ペーストを付着させ、ループの底部に前記花柄を印刷するプリントをいう、
ことを特徴とする不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項2】
前記白色抜染剤は、還元剤である、
ことを特徴とする請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項3】
請求項2に記載の不可視プリントタオルの生産方法であって、
前記還元剤は、無機還元剤、有機還元剤のうちの一種であり、無機還元剤は、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化第一スズ、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、漂白粉のうちの一種であり、有機還元剤は、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、亜鉛ホルムアルデヒドスルホキシレート、不溶性ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートのカルシウム塩、二酸化チオ尿素、ジメチルフェニルベンジルアンモニウムクロリドジスルホン酸カルシウム塩、ジメチルフェニルベンジルアンモニウムクロリド、ベンジルアミノベンゼンスルホン酸ナトリウム、アントラキノン、グルコースのうちの一種である、
ことを特徴とする不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項4】
前記白色抜染処理の方式は、印刷、パディング、スプレー、塗布のうちの一種である、
ことを特徴とする請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項5】
請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法であって、
前記印刷は、白色抜染処理に必要のスクリーンを製造し、印刷機により、白色抜染ペーストをループに付着させるステップを含む、
ことを特徴とする不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項6】
前記白色抜染処理に必要のスクリーンのメッシュ数は、40-200メッシュである、
ことを特徴とする請求項5に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項7】
前記白色抜染処理に必要のスクリーンに5%-100%の密度点を設置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項8】
前記タオル生地前処理において、不純物を除去した後に、タオル生地の動的吸水性は、4cm-20cmに達する、
ことを特徴とする請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項9】
ループの高さが1mm-30mmのループ類織物を前記タオル生地として選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【請求項10】
具体的なプロセスは、タオル生地の選択-タオル生地前処理-花柄のデザイン-製版-ペースト調製-底色印刷-乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-白色抜染処理-乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-縫製に調製される、
ことを特徴とする請求項1に記載の不可視プリントタオルの生産方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タオル生産技術領域に属し、特に不可視プリントタオルの生産方法に属する。
【背景技術】
【0002】
家庭用繊維産業におけるタオル分野では、プリントタオル製品は、無地の製品に比べ、色が豊かでパターンが多様である利点がある。従来のプリントタオルは、色堅牢度が標準以下になることや白い底色に色が付いてしまうことがよくある。また、従来のプリントタオルは、タオル生地の表面にのみパターンを印刷することができ、効果が単調で変化に富んでいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来のプリントタオル製品の上記の問題を解決するために、不可視プリントタオルの製造方法を提供するものであり、白色抜染処理により、ループは、底に花柄があるとともに先端が白いことが実現され、ぼんやりとした外観があり、洗濯や擦りによる退色が改善され、肌にやさしい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のある様態によれば、不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセスは、(1)タオル生地の選択、(2)不純物を除去するタオル生地の前処理、(3)花柄のデザイン、(4)底色印刷に必要なスクリーンを製造する製版、(5)ペースト調製、(6)白色抜染、および(7)乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-縫製を含み、(5)ペースト調製は以下のステップa、bを含み、ステップaにおいて、底色ペーストを製造し、染料は、反応染料を選択し、ステップbにおいて、白色抜染ペーストを製造し、原料は、質量%で、アルギン酸ナトリウム1%-10%、ソーダ灰3%-6%、蛍光増白剤0.1%-2%,白色抜染剤2%-30%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、50-1000mPa・sであり、(6)白色抜染は以下のステップa、bを含み、ステップaにおいて、底色印刷を行い、ステップbにおいて、白色抜染処理を行い、白色抜染ペーストは、ループの高さの5%-80%に付着する。
【0005】
本発明のある様態によれば、不可視プリントタオルの具体的なプロセスは、タオル生地の選択-タオル生地前処理-花柄のデザイン-製版-ペースト調製-底色印刷-乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-白色抜染処理-乾燥-蒸化-水洗い-乾燥-縫製に調製されてもよい。この方式により、白色抜染処理を行うことで白色抜染ペーストは、よりループに付着しやすい。
【0006】
好ましくは、白色抜染処理の方式は、印刷、パディング、スプレー、塗布のうちの一種であるが、他の方式により白色抜染ペーストをループに付着してもよい。
【0007】
好ましくは、印刷は、白色抜染処理に必要のスクリーンを製造し、印刷機により、白色抜染ペーストをループに付着させるステップを含む。
【0008】
さらに好ましくは、白色抜染処理に必要のスクリーンメッシュ数は、40-200メッシュであり、白色抜染処理に必要のスクリーンに5%-100%の密度点を設置する。スクリーンメッシュ数が40メッシュ未満の場合に、メッシュが大きく、白色抜染ペーストが浸透しやすく、横方向と縦方向への拡散が深刻で、パターンの形に影響する。メッシュ数が200メッシュである場合に、メッシュが小さく、白色抜染ペーストが浸透しにくく、効果的にループまで浸透することができない。適切の密度点を設置することにより、より白色抜染ペーストの浸透量を制御することができる。
【0009】
好ましくは、白色抜染剤は還元剤である。
【0010】
さらに好ましくは、還元剤は、無機還元剤、有機還元剤のうちの一種であり、無機還元剤は、亜ジチオン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化第一スズ、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、漂白粉のうちの一種であり、有機還元剤は、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、亜鉛ホルムアルデヒドスルホキシレート、不溶性ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートのカルシウム塩、二酸化チオ尿素、ジメチルフェニルベンジルアンモニウムクロリドジスルホン酸カルシウム塩、ジメチルフェニルベンジルアンモニウムクロリド、ベンジルアミノベンゼンスルホン酸ナトリウム、アントラキノン、グルコースのうちの一種である。
【0011】
好ましくは、ループの高さが1mm-30mmのループ類織物をタオル生地として選択する。
【0012】
好ましくは、タオル生地前処理において、油脂やワックスを除去した後に、タオル生地の動的吸水性は、4cm-20cmに達する。
【0013】
底色ペーストを製造するとき、反応染料を選択し、具体的には、ジクロロ-s-トリアジン、モノクロロ-s-トリアジン、ビニルスルホン、ホスホネート、ビス(モノクロロ-s-トリアジン)、ジフルオロモノクロロピリミジン、アゾ染料のうちの一種または複数種の任意比率での混合物を選択する。また、他の還元しやすい染料を選択し、実際のニーズに応じて適切な染料の色を選択することができる。
【0014】
本発明では、ループの高さが1mm-30mmのループ類織物をタオル生地として選択する。ループの高さが1mm未満である場合に、白色抜染処理を行うことができない。ループの高さが30mmを超える場合に、ループを構成する繊維の重さにより、ループが倒れやすく、印刷効果が悪い。花柄のデザインにおいて、不可視プリントの特殊性を考え、複数の計画を設計し、様々な線の細さの印刷効果を試し、デザインする際に過度なパターン効果を避けるようにする必要がある。それは、過度なエフェクトパターンがパターンが複雑で、不可視プリントの主な特徴を表現することができないためである。タオル生地の動的吸水性は、4cm-20cmである。タオル生地の動的吸水性が4cm未満である場合に、白色抜染ペーストは、ループまでに効果的に浸透することができない。タオル生地の動的吸水性が20cmを超える場合に、白色抜染ペーストは、横方向と縦方向への拡散が深刻で、パターンの形に影響する。また、白色抜染ペーストは、ループの高さの5%-80%に付着する。それは、附着量が5%未満である場合に、抜染効果が不鮮明で、不可視効果が悪い。附着量が80%以上である場合に、底色の残りが少なく、パターンがはっきりしない。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、従来技術に比べ、以下の利点を有する。
(1)従来のプリントに比べ、プリントの態様が開発され、製品がより美しくなる。
(2)不可視プリントタオルは、ループの先端が白いため、表面には色がなく、下に色がある。これにより、すべての堅牢度のテストインジケーターは優れており、その色堅牢度は、使用中にユーザに快適感を与える。
(3)洗濯に対する色の堅牢度、汗に対する色の堅牢度、および摩擦に対する色の堅牢度が優れている。
【0016】
以上により、本発明の実施例に係る不可視プリントタオルは、色が豊かでパターンが多様で、プリントの態様が開発され、製品がより美しくなり、洗濯や摩擦に対する色の堅牢度が向上し、ユーザに快適感を与える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例に係るループの効果図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例における技術的解決策を以下に明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の実施例の一部にすぎない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0019】
(実施例1)
不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセス
タオル生地仕様:76*132.08cm-491.4g、ループの高さが10mmである。
タオル生地前処理(精練、漂白):タオル生地の動的吸水性が10cmに達するように綿を公知技術により酸素で漂白する。
花柄のデザイン(市場のトレンドによりデザインすることができる):大柄の花柄
底色印刷に必要なスクリーンの製造:通常の印刷色の花柄スクリーン、60メッシュ。
白色抜染印刷に必要なスクリーンの製造:120メッシュを使用して密度が11%のブランキングポイントを設計する。
底色ペーストの製造:ビニルスルホン系オレンジ染料、モノクロロ-s-トリアジンイエローを反応染料として選択する。
白色抜染ペーストの製造:原材料は、質量%で、固体粉末の海藻ペースト6%、ソーダ灰6%、蛍光増白剤1%、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート17%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、400mPa・sである。
白色抜染:通常の底色印刷を行い、その後白色抜染を行い、印刷機で最初の数スクリーンに通常通りに底色ペーストで印刷し、直径16mmの磁気ロッドで2回印刷し、最後の版に白色抜染ペーストを印刷し、直径16mmの磁気ロッドで1回印刷する(通常の磁気ロッドの直径は12mm、16mm、20mm、25mmである)。白色抜染ペーストの付着高さは、ループの高さの30%である。
最後に、乾燥-蒸化(103℃、5-15min)-水洗い-乾燥-縫製を行い、完成する。
本実施例において、最後の白色抜染処理は印刷機で行うが、実際に印刷機で行ってもよい。スクリーンを製造せずに、例えば、浸漬、スプレー、塗布等により白色抜染処理を行ってもよい。
【0020】
(実施例2)
不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセス
タオル生地仕様:34*80cm-90g、ループの高さが8mmである。
タオル生地前処理(デサイジング):タオル生地の毛管効果が10cmに達するように綿を公知技術により酸素で漂白する。
花柄のデザイン(市場のトレンドによりデザインすることができる):動物動画類花柄
底色印刷に必要なスクリーンの製造:通常の印刷色の花柄スクリーン、80メッシュ。
白色抜染印刷に必要なスクリーンの製造:120メッシュを使用して密度が8%のブランキングポイントを設計する。
底色ペーストの製造:ホスホン酸ジュンラン、スカーレット、ビニルスルホン系オレンジ染料を反応染料として選択する。
白色抜染ペーストの製造:原材料は、質量%で、固体粉末の海藻ペースト6%、ソーダ灰6%、蛍光増白剤1%、不溶性ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートのカルシウム塩13%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、500mPa・sである。
白色抜染:印刷機で通常の底色印刷を行い、その後直径16mmの磁気ロッドで2回印刷し、最後の版に白色抜染ペーストを印刷し、直径12mmの磁気ロッドで1回印刷する(通常の磁気ロッドの直径は12mm、16mm、20mm、25mmである)。白色抜染ペーストの付着高さは、ループの高さの25%である。
最後に、乾燥-蒸化(103℃、5-15min)-水洗い-乾燥-縫製を行い、完成する。
【0021】
(実施例3)
不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセス
タオル生地仕様:34*35cm-40g、ループの高さが8mmである。
タオル生地前処理(デサイジング):タオル生地の毛管効果が10cmに達するように綿を公知技術により酸素で漂白する。
花柄のデザイン(市場のトレンドによりデザインすることができる):動物動画類花柄
底色印刷に必要なスクリーンの製造:通常の印刷色の花柄スクリーン、80メッシュ。
白色抜染印刷に必要なスクリーンの製造:200メッシュを使用して密度が20%のブランキングポイントを設計する。
底色ペーストの製造:モノクロロ-s-トリアジン、ビニルスルホン系コンプレックスレッドを反応染料として選択する。
白色抜染ペーストの製造:原材料は、質量%で、固体粉末の海藻ペースト5%、ソーダ灰6%、蛍光増白剤0.5%、亜ジチオン酸ナトリウム1%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、600mPa・sである。
白色抜染:印刷機で通常の底色印刷を行い、その後直径16mmの磁気ロッドで2回印刷し、最後の版に白色抜染ペーストを印刷し、直径12mmの磁気ロッドで1回印刷する(通常の磁気ロッドの直径は12mm、16mm、20mm、25mmである)。白色抜染ペーストの付着高さは、ループの高さの15%である。
最後に、乾燥-蒸化(103℃、5-15min)-水洗い-乾燥-縫製を行い、完成する。
【0022】
(実施例4)
不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセス
タオル生地仕様:34*35cm-40g、ループの高さが8mmである。
タオル生地前処理(デサイジング):タオル生地の毛管効果が10cmに達するように綿を公知技術により酸素で漂白する。
花柄のデザイン(市場のトレンドによりデザインすることができる):動物動画類花柄
底色印刷に必要なスクリーンの製造:通常の印刷色の花柄スクリーン、80メッシュ。
白色抜染印刷に必要なスクリーンの製造:200メッシュを使用して密度が20%のブランキングポイントを設計する。
底色ペーストの製造:アゾ染料オレンジ、ビニルスルホン系レッドを反応染料として選択する。
白色抜染ペーストの製造:原材料は、質量%で、固体粉末の海藻ペースト6%、ソーダ灰6%、蛍光増白剤1%、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート17%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、400mPa・sである。
白色抜染:印刷機で通常の底色印刷を行い、その後直径16mmの磁気ロッドで2回印刷し、最後の版に白色抜染ペーストを印刷し、直径16mmの磁気ロッドで1回印刷する(通常の磁気ロッドの直径は12mm、16mm、20mm、25mmである)。白色抜染ペーストの付着高さは、ループの高さの50%である。
最後に、乾燥-蒸化(103℃、5-15min)-水洗い-乾燥-縫製を行い、完成する。
【0023】
(実施例5)
不可視プリントタオルの生産方法の具体的なプロセス
タオル生地仕様:76*132.08cm-491.4g、ループの高さが10mmである。
タオル生地前処理(精練、漂白):タオル生地の毛管効果が10cmに達するように綿を公知技術により酸素で漂白する。
花柄のデザイン(市場のトレンドによりデザインすることができる):大柄の花柄
底色印刷に必要なスクリーンの製造:通常の印刷色の花柄スクリーン、80メッシュ。
白色抜染印刷に必要なスクリーンの製造:120メッシュを使用して密度が11%のブランキングポイントを設計する。
底色ペーストの製造:ジフルオロクロロピリミジンレッド、ホスホン酸ゴールデンを反応染料として選択する。
白色抜染ペーストの製造:原材料は、質量%で、固体粉末の海藻ペースト6%、ソーダ灰6%、蛍光増白剤1%、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート17%、残部である軟水を含み、白色抜染ペーストの粘度は、360mPa・sである。
底色印刷(底色の花柄):印刷機で通常の底色印刷を行い、その後直径16mmの磁気ロッドで2回印刷し、乾燥-蒸化-水洗い-乾燥を行う。
白色抜染:ローラーにより行う。上部のローラーだけに白色抜染ペーストが付き、底色印刷されたタオル生地がローラーにより転がされる。白色抜染ペーストの付着高さは、ループの高さの50%である。
最後に、乾燥-蒸化(103℃、5-15min)-水洗い-乾燥-縫製を行い、完成する。
【0024】
AATCCアメリカ標準テストを使用する。以下は、2組のタオルの比較テストである。1組目は、実施例1で製造した目に不可視プリントタオルであり、2組目は、通常のプリントタオルである。摩擦による退色は、日常生活でタオルが肌や他の布地と繰り返して触れたりこすったりすることを真似して、タオルの退色の状況である。浸した白い布でタオルと繰り返して摩擦し、どれだけ色が白い布に付くかを観察する。水浸しによる変色とは、タオルを一定時間水に浸して色が変化することである。水浸しによる色付きとは、タオルを一定時間水に浸して、その色が他の白い布に付くことである。海水による変色と海水による色付きも同じであり、水を海水に変えるだけである。洗濯による変色とは、家庭で洗濯することを真似してタオルの変色と白い布の色付きである。表1は、テストの結果である。
【表1】
【0025】
テストの結果により、実施例1で製造された不可視プリントタオルは、湿式摩擦と乾式摩擦のレベルがいずれも普通のプリントタオルより高く、洗濯による変色、洗濯による色付き、水浸しによる色付き、海水による色付きのレベルは、いずれも普通のプリントタオルより高いことが明らかである。本発明で製造された不可視プリントタオルの洗濯や摩擦に対する色の堅牢度が向上する。
本発明により不可視プリントタオルの生産方法が提供される。不可視プリントタオルは、白色抜染処理を行うことにより、ループは、底に花柄があるとともに先端が白いことが実現され、ぼんやりとした外観があり、洗濯や擦りによる退色が改善され、肌にやさしい。また、不可視プリントタオルは、色が豊かでパターンが多様で、プリントの態様が開発され、製品がより美しくなり、洗濯や摩擦に対する色の堅牢度が向上し、ユーザに快適感を与える。
図1