(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-21
(45)【発行日】2022-06-29
(54)【発明の名称】連続血糖測定用センサー部材
(51)【国際特許分類】
A61B 5/145 20060101AFI20220622BHJP
【FI】
A61B5/145
(21)【出願番号】P 2021513430
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(86)【国際出願番号】 KR2019007487
(87)【国際公開番号】W WO2020067627
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2018-0114826
(32)【優先日】2018-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,インソク
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨンジェ
(72)【発明者】
【氏名】カク,スミン
(72)【発明者】
【氏名】リー,スジン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ソクウォン
【審査官】山口 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-502689(JP,A)
【文献】特表2015-509011(JP,A)
【文献】特表2015-517395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/145
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続血糖測定のために一端部が一方向に長く形成されて身体に挿入される連続血糖測定用センサー部材において、身体に挿入されるように一端部が一方向に長く形成される基板と、前記基板の少なくとも一端部の上面に積層形成される第1電極層と、前記第1電極層の上面を囲むように積層形成される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上面に積層形成される第2電極層と、及び前記第2電極層の上面を囲むように積層形成される第2絶縁層を含んで、一端部の幅方向両側面のうちで一側面には前記第1電極層及び第2電極層のうちで何れか一つが露出して、他側面には残り一つが露出するように前記第1電極層及び第2電極層がお互いに行き違うように配置されることを特徴とする連続血糖測定用センサー部材。
【請求項2】
前記第1絶縁層は前記第1電極層の上面及び側面を囲むように前記基板及び第1電極層に積層形成されることを特徴とする請求項1に記載の連続血糖測定用センサー部材。
【請求項3】
前記第2絶縁層は前記第2電極層の上面及び側面を囲むように前記第1絶縁層及び第2電極層に積層形成されることを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定用センサー部材。
【請求項4】
一端部の幅方向両側面のうちで一側面には前記基板、第1電極層、第1絶縁層及び第2絶縁層が順次に積層された形態で露出して、他側面には前記基板、第1絶縁層、第2電極層及び第2絶縁層が順次に積層された形態で露出することを特徴とする請求項3に記載の連続血糖測定用センサー部材。
【請求項5】
前記基板の少なくとも一端部の下面には第3電極層が積層形成され、前記基板及び第3電極層には前記第3電極層の下面を囲むように第3絶縁層が積層形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちで何れか一つに記載の連続血糖測定用センサー部材。
【請求項6】
前記
連続血糖測定用センサー部材は別途の電気接点に接触するように形成されるセンサーボディー部と、及び前記センサーボディー部の一側から折曲される形態で一方向に長く延長形成されて身体に挿入されるセンサープローブ部を含んで、少なくとも前記
センサープローブ部の領域で前記基板、第1電極層、第1絶縁層、第2電極層及び第2絶縁層が順次に積層され、積層された状態で幅方向両側面に第1電極層及び第2電極層が一つずつ露出するように両側面が切断形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちで何れか一つに記載の連続血糖測定用センサー部材。
【請求項7】
前記第1電極層及び第2電極層は前記電気接点に接触するように前記
センサーボディー部の領域に延長形成されることを特徴とする請求項6に記載の連続血糖測定用センサー部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定用センサー部材に関するものである。より詳細には、連続血糖測定のためのセンサー部材の電極層を形成する過程で第1電極層と第2電極層をお互いに行き違うように配置されるように積層形成することで、センサー部材の幅方向両側面切断過程で発生することがある第1電極層及び第2電極層の電気的接触現象を防止し、これによる製品不良を防止してセンサー性能の安全性を向上させる連続血糖測定用センサー部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患で国内の場合全体人口の5%に該当する200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵膓で作られるインシュリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで、血液内に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
血液内には普通一定濃度の葡萄糖が含有されているし、組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、葡萄糖が必要以上に増加するようになれば、肝腸や筋肉または脂肪細胞などに適切に貯蔵されることができずに血液内に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持され、過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって身体各組織に異常をもたらすようになる。
【0006】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚そうよう症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われて、病気がいっそうさらに進行されれば、視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉痙攣及び神経痛、壊疽などで進展する合併症が現われる。
【0007】
このような糖尿病を診断して合併症に進展されないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0008】
糖尿病患者及び糖尿病に進展されなかったが、血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では家庭で血糖を測定できるように多様な種類の血糖測定器を提供している。
【0009】
血糖測定器は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着して血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0010】
糖尿病患者の場合、一般に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態でやって来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続すれば、命を失うこともある。よって、低血糖状態の即刻な発見は、糖尿病患者に非常に重要であるが間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定器ではこれを正確に把握することに限界がある。
【0011】
最近にはこのような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定装置(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されているし、これを通じて糖尿病患者の管理と応急状況に対する対処を容易に遂行することができる。
【0012】
また、採血式血糖測定器は糖尿病患者が自分の血糖を検査するために針で痛症に敏感な手先を突いて血液を採取する方式で血糖測定がなされるので、採血過程で苦痛と拒否感を誘発するようになる。このような苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態のセンサーを挿入した後連続的に血糖を測定する連続血糖測定システムに対する研究開発が遂行されているし、さらにひいては血液を採取しないで血糖を測定する非侵襲血糖測定システム(Non-Invasive Glucose Monitoring System)に対する研究開発も活発に進行されて来た。
【0013】
非侵襲血糖測定システムは過ぎ去った過去40余年間血液を採取しないで血糖を測定するために光学的な方法、電気的な方法、呼気で測定するなどの多様な方式に対する研究が進行されている。シグナス社(Cygnus、Redwoo City、Ca、USA)は逆イオン滲透療法を利用して腕時計形態のGlucowatch G2 Biographerを開発して出市したが、肌刺激問題と検定に対する問題、発汗時機器が止まる問題、高血糖に比べて低血糖をよく認知することができない問題などによって2007年販売が中断された。現在まで多くの無採血血糖測定技術が登場したと報告されているが、正確性が落ちて実用的に使用されることはできない。
【0014】
連続血糖測定装置は身体の肌に付着されて体液を抽出して血糖を測定するセンサーモジュールと、センサーモジュールによって測定された血糖数値を端末機に送るトランスミッタと、伝送を受けた血糖数値を出力する端末機などを含んで構成される。センサーモジュールには皮下脂肪に挿入されて細胞間質液を抽出するように針模様で形成されたセンサープローブなどが具備され、センサーモジュールを身体に付着するために別途のアプリケーターが使用される。
【0015】
このような連続血糖測定装置は製造社ごとに非常に多様な形態で製作されているし、その使用方式も多様になされる。しかし、大部分の連続血糖測定器らは、1回用センサーモジュールをアプリケーターを通じて身体に付着する方式で製作流通されているし、使用者は1回用センサーモジュールの身体付着のためのアプリケーターの作動のために多くの段階の作業を遂行しなければならないし、センサーモジュールを身体に付着した後、針を直接抜き出さなければならないなどさまざまの後続手続きらを遂行しなければならない。
【0016】
例えば、1回用センサーモジュールの包装をむき出してアプリケーターに正確に挿入しなければならないし、センサーモジュールをアプリケーターに挿入した状態でアプリケーターを作動させてセンサーモジュールを肌に挿入させ、挿入以後には別途の器具を利用してセンサーモジュールの針を肌から直接抜き出すなどの作業らを遂行しなければならないし、血糖測定結果を使用者端末機に送るために別途のトランスミッタをセンサーモジュールに結合させるなどの作業を遂行しなければならない。
【0017】
したがって、連続血糖測定器を利用して血糖を測定するための作業が非常に煩わしくて不便であるという問題がある。また、センサーモジュール及びトランスミッタの作動開始動作が使用者によってなされなくて血糖測定結果の正確度低下及び装置寿命低下などの原因になる問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、従来技術の問題点を解決するために発明したものであり、 本発明の目的は連続血糖測定のためのセンサー部材の電極層を形成する過程で第1電極層と第2電極層をお互いに行き違うように配置されるように積層形成することで、センサー部材の幅方向両側面切断過程で発生することがある第1電極層及び第2電極層の電気的接触現象を防止して、これによる製品不良を防止してセンサー性能の安全性を向上させる連続血糖測定用センサー部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、連続血糖測定のために一端部が一方向に長く形成されて身体に挿入される連続血糖測定用センサー部材において、身体に挿入されるように一端部が一方向に長く形成される基板と、前記基板の少なくとも一端部の上面に積層形成される第1電極層と、前記第1電極層の上面を囲むように積層形成される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上面に積層形成される第2電極層と、及び前記第2電極層の上面を囲むように積層形成される第2絶縁層を含んで、一端部の幅方向両側面のうちで一側面には前記第1電極層及び第2電極層のうちで何れか一つが露出して、他側面には残り一つが露出するように前記第1電極層及び第2電極層がお互いに行き違うように配置されることを特徴とする連続血糖測定用センサー部材を提供する。
【0020】
この時、前記第1絶縁層は前記第1電極層の上面及び側面を囲むように前記基板及び第1電極層に積層形成されることができる。
【0021】
また、前記第2絶縁層は前記第2電極層の上面及び側面を囲むように前記第1絶縁層及び第2電極層に積層形成されることができる。
【0022】
また、一端部の幅方向両側面のうちで一側面には前記基板、第1電極層、第1絶縁層及び第2絶縁層が順次に積層された形態で露出して、他側面には前記基板、第1絶縁層、第2電極層及び第2絶縁層が順次に積層された形態で露出するように構成されることができる。
【0023】
また、前記基板の少なくとも一端部の下面には第3電極層が積層形成され、前記基板及び第3電極層には前記第3電極層の下面を囲むように第3絶縁層が積層形成されることができる。
【0024】
また、前記センサー部材は別途の電気接点に接触するように形成されるセンサーボディー部と、及び前記センサーボディー部の一側から折曲される形態で一方向に長く延長形成されて身体に挿入されるセンサープローブ部を含んで、少なくとも前記センサープローブ部領域で前記基板、第1電極層、第1絶縁層、第2電極層及び第2絶縁層が順次に積層され、積層された状態で幅方向両側面に第1電極層及び第2電極層が一つずつ露出するように両側面が切断形成されることができる。
【0025】
また、前記第1電極層及び第2電極層は前記電気接点に接触するように前記センサーボディー部領域に延長形成されることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、連続血糖測定のためのセンサー部材の電極層を形成する過程で第1電極層と第2電極層をお互いに行き違うように配置されるように積層形成することで、センサー部材の幅方向両側面の切断過程で発生することがある第1電極層及び第2電極層の電気的接触現象を防止して、これによる製品不良を防止してセンサー性能の安全性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の外形を概略的に示した斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例による身体付着ユニットの外形を概略的に示した斜視図である。
【
図3】
図3は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の構成を概略的に示した分解斜視図である。
【
図4】
図4は
図1の"B-B"線に沿って取った断面図である。
【
図5】
図5は
図1の"A-A"線に沿って取った断面図である。
【
図6】
図6は本発明の一実施例による保護キャップの構成を概略的に示した斜視図である。
【
図7】
図7及び
図8は本発明の一実施例による保護キャップと共に異形紙分離除去過程を説明するための図面である。
【
図8】
図7及び
図8は本発明の一実施例による保護キャップと共に異形紙分離除去過程を説明するための図面である。
【
図9】
図9は本発明の一実施例による加圧ボタンの結合構造を概略的に示した斜視図である。
【
図10】
図10及び
図11は本発明の一実施例による加圧ボタンのモード変換構造を概略的に示した図面である。
【
図11】
図10及び
図11は本発明の一実施例による加圧ボタンのモード変換構造を概略的に示した図面である。
【
図12】
図12は本発明の一実施例による加圧ボタンの加圧作動状態を概略的に示した図面である。
【
図13】
図13及び
図14は本発明の一実施例による加圧ボタンの作動によるシューテングプレートの移動状態を概略的に示した斜視図である。
【
図14】
図13及び
図14は本発明の一実施例による加圧ボタンの作動によるシューテングプレートの移動状態を概略的に示した斜視図である。
【
図15】
図15及び
図16は本発明の一実施例によるアプリケーターと身体付着ユニットの分離構造を説明するための図面である。
【
図16】
図15及び
図16は本発明の一実施例によるアプリケーターと身体付着ユニットの分離構造を説明するための図面である。
【
図17】
図17乃至
図19は本発明の一実施例によるアプリケーターの再使用防止構造を説明するための図面である。
【
図18】
図17乃至
図19は本発明の一実施例によるアプリケーターの再使用防止構造を説明するための図面である。
【
図19】
図17乃至
図19は本発明の一実施例によるアプリケーターの再使用防止構造を説明するための図面である。
【
図20】
図20は本発明の一実施例による針引き出し手段の作動構造を説明するための図面である。
【
図21】
図21乃至
図25は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【
図22】
図21乃至
図25は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【
図23】
図21乃至
図25は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【
図24】
図21乃至
図25は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【
図25】
図21乃至
図25は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【
図26】
図26は本発明の一実施例によって身体に付着した身体付着ユニットの外形を概略的に示した斜視図である。
【
図27】
図27は本発明の一実施例による身体付着ユニットの構成を概略的に示した分解斜視図である。
【
図30】
図30は本発明の一実施例による加圧作動モジュールの作動状態を概略的に示した図面である。
【
図31】
図31は本発明の一実施例による加圧作動モジュールの詳細構成を概略的に示した斜視図である。
【
図32】
図32は本発明の一実施例によるセンサー部材の詳細構成を概略的に示した斜視図である。
【
図33】
図33は本発明の一実施例によるセンサー部材の加圧作動状態を概念的に示した図面である。
【
図34】
図34は本発明の一実施例によるセンサー部材と電気接点との配置関係を概念的に示した図面である。
【
図35】
図35乃至
図37は本発明の一実施例による接点連結モジュールの多様な構成を概念的に示した図面である。
【
図36】
図35乃至
図37は本発明の一実施例による接点連結モジュールの多様な構成を概念的に示した図面である。
【
図37】
図35乃至
図37は本発明の一実施例による接点連結モジュールの多様な構成を概念的に示した図面である。
【
図38】
図38及び
図39は本発明の一実施例による加圧ボタンのモード変換ロック部材に対する構造を概略的に示した図面である。
【
図39】
図38及び
図39は本発明の一実施例による加圧ボタンのモード変換ロック部材に対する構造を概略的に示した図面である。
【
図40】
図40及び
図41は本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュールの構造及び作動状態を概略的に示した図面である。
【
図41】
図40及び
図41は本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュールの構造及び作動状態を概略的に示した図面である。
【
図42】
図42は本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュールの構造を概略的に示した図面である。
【
図43】
図43は本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材の詳細構成を概略的に示した斜視図である。
【
図44】
図44は本発明の一実施例によるセンサー部材の加圧変形部に対する形態を例示的に示した斜視図である。
【
図45】
図45は本発明の一実施例によるセンサー部材の多様な変形例を例示的に示した図面である。
【
図46】
図46は本発明の一実施例によるセンサー部材の電極積層構造を説明するために
図45の"E-E"ラインに沿って取った断面図である。
【
図47】
図47及び
図48は本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材の電極積層構造を説明するために
図45の"E-E"ラインに沿って取った断面図である。
【
図48】
図47及び
図48は本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材の電極積層構造を説明するために
図45の"E-E"ラインに沿って取った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の望ましい実施例を添付された図面らを参照して詳しく説明する。先ず、各図面の構成要素らに参照符号を付け加えるにおいて、同一な構成要素らに対してはたとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一な符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁ごすことがあると判断される場合には、その詳細な説明は略する。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置の外形を概略的に示した斜視図であり、
図2は本発明の一実施例による身体付着ユニットの外形を概略的に示した斜視図であり、
図3は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の構成を概略的に示した分解斜視図であり、
図4は
図1の"B-B"線に沿って取った断面図であり、
図5は
図1の"A-A"線に沿って取った断面図である。
【0030】
本発明の一実施例による連続血糖測定装置は身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に組み立てされて一つの単位製品に製作され、連続血糖測定装置の使用時使用者の付加作業が最小化される形態で使用方式が非常に単純な構造である。
【0031】
身体付着ユニット20は、体液を抽出して周期的に血糖を測定できるように身体に付着可能に形成されるが、血糖測定結果を外部端末機(図示せず)などの外部機器に送るように形成される。このような身体付着ユニット20には、一端部が身体に挿入されるセンサー部材520と、外部端末機と無線通信することができるように無線通信チップ(
図27参照)540が内部に配置されていて別途のトランスミッタを追加結合する必要もなしに使用可能である。
【0032】
アプリケーター10は身体付着ユニット20が内部に結合固定されるように形成され、使用者の操作によって身体付着ユニット20を外部吐出するように作動する。
【0033】
この時、身体付着ユニット20はアプリケーター10内部に挿入された状態で組み立て製作され、使用者の操作によるアプリケーター10の作動によって外部吐出方向に移動して身体に付着するように構成される。
【0034】
すなわち、本発明の一実施例によるセンサーアプリケーター組立体1は製作段階で、身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に挿入された状態でアプリケーター10の作動だけで身体付着ユニット20が肌に付着するように組み立て製作され、この状態で使用者に供給されるので、使用者は身体付着ユニット20を肌に付着するための別途の付加作業なしに単純にアプリケーター10を作動させる作業だけで身体付着ユニット20を肌に付着させることができる。特に、身体付着ユニット20に別途の無線通信チップ540が具備されていて別途のトランスミッタを結合する必要もなくて、より便利に使用することができる。
【0035】
従来の一般的な連続血糖測定装置は、別に包装された身体付着ユニットの包装をむき出した後アプリケーターに正確に挿入し、挿入した以後アプリケーターを作動させて身体付着ユニットを肌に付着させるようになるが、身体付着ユニットをアプリケーターに正確に挿入させる作業が煩わしくて難しいだけでなく、子供や老弱者方々の場合このような作業時身体付着ユニットを汚染させるなどの理由で血糖測定正確度を低下させるなどの問題があった。
【0036】
本発明の一実施例では製作段階で身体付着ユニット20をアプリケーター10に挿入した状態で製作流通することで、使用者が身体付着ユニット20をむき出してアプリケーター10に挿入する過程などが省略され、単純にアプリケーター10を操作することだけで身体付着ユニット20を肌に付着させることができるので、使用性が画期的に向上し、特に、身体付着ユニット20の汚染などを防止することができて血糖測定正確度を向上させることができる。
【0037】
このように身体付着ユニット20をアプリケーター10に挿入した状態で製作されるので、身体付着ユニット20及びアプリケーター10は再使用が不可能な1回用で使用されることが望ましい。このような再使用不可構造のために本発明の一実施例によるアプリケーター10は内部に挿入された身体付着ユニット20が外部吐出されるように1回作動した以後には身体付着ユニット20の再挿入が不可能になるように形成される。
【0038】
すなわち、アプリケーター10は一面が開放された形態で形成されて身体付着ユニット20はアプリケーター10の開放された一面を通じて外部吐出されるように構成されるが、アプリケーター10の最初1回作動を通じて内部の身体付着ユニット20を外部吐出させるようになれば、以後には他の身体付着ユニット20をアプリケーター10に挿入して使用することができないように使用者による身体付着ユニット20の挿入が不可能に構成されることができる。
【0039】
一方、アプリケーター10には身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に挿入された状態で外部露出が遮られるように別途の保護キャップ200が分離可能に結合されることができるし、使用者は保護キャップ200を分離した以後のみにアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を身体に付着させるように構成されることができる。
【0040】
この時、身体付着ユニット20の身体接触面には身体付着ユニット20が身体に付着できるように接着テープ560を付着し、接着テープ560の身体接触面には接着テープ560保護のために異形紙561を付着するが、接着テープ560の異形紙561は保護キャップ200をアプリケーター10から分離する過程で接着テープ560から分離除去されるように形成されることができる。
【0041】
例えば、異形紙561は一側が保護キャップ200に接着されているように構成されることができるし、よって、使用者がアプリケーター10から保護キャップ200を分離すれば、保護キャップ200と共に接着テープ560から分離除去されるようにできる。これによって使用者が保護キャップ200を分離するようになれば、接着テープ560の異形紙561が分離除去されるので、この状態でアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を身体に付着させることができる。
【0042】
また、アプリケーター10は身体付着ユニット20が内部に挿入された状態では身体付着ユニット20を結合固定して身体付着ユニット20が外部吐出移動した状態では身体付着ユニット20に対する結合固定状態を解除するように形成されることができる。よって、身体付着ユニット20がアプリケーター10の内部に挿入組み立てされた状態では身体付着ユニット20は固定された状態で維持され、アプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を外部吐出して肌に付着するようにした場合にはアプリケーター10と身体付着ユニット20の結合固定状態が解除されるので、この状態でアプリケーター10を分離すれば、身体付着ユニット20と分離して、肌には身体付着ユニット20だけ付着した状態で残っているようになる。
【0043】
一方、本発明の一実施例による身体付着ユニット20は、使用者によって操作される別途のスイッチ手段を通じてセンサー部材520と無線通信チップ540が作動開始されるように形成されることができる。すなわち、アプリケーター10を通じて身体付着ユニット20を身体に挿入付着した以後、使用者は身体付着ユニット20に具備されたスイッチ手段などを通じて身体付着ユニット20が作動開始されるようにできて、このような作動開始時点からセンサー部材520及び無線通信チップ540が作動して身体の血糖を測定して測定結果を外部端末機に送ることができる。この時、使用者によって操作されるスイッチ手段は多様な方式で構成されることができるし、このようなスイッチ手段及び身体付着ユニット20に対する詳細な説明は、
図26乃至
図37を中心に後述する。
【0044】
また、身体付着ユニット20は、上部ハウジング512と下部ハウジング511で分離形成されるハウジング510内部にセンサー部材520が配置され、センサー部材520の一端部がハウジング510から外部突き出されて身体に挿入付着するように形成される。センサー部材520は身体に挿入されるセンサープローブ部521と、ハウジング510内部に配置されるセンサーボディー部522で構成されるが、センサープローブ部521とセンサーボディー部522は折曲された形態でそれぞれセンサー部材520の一端部と他端部をなす。
【0045】
この時、センサー部材520の身体挿入過程が円滑になされるように別途の針部550がハウジング510に分離可能に結合されることができる。針部550はセンサー部材520の一端部が身体に安定的に挿入されるようにセンサー部材520の一端部を囲んでセンサー部材520と共に身体に挿入されるように構成される。
【0046】
このような針部550は、
図2に示されたように身体付着ユニット20のハウジング510を上下貫通する方向に分離可能に装着され、センサー部材520の外部を囲む形態で形成されて上端部には針ヘッド551が形成される。このような針部550は身体付着ユニット20がアプリケーター10によって外部吐出方向に移動すれば、センサー部材520より先に身体に挿入されてセンサー部材520が安定的に肌に挿入されるように補助する。針部550は針ヘッド551を通じてアプリケーター10の針引き出しボディー400と結合され、身体付着ユニット20がアプリケーター10の作動によって身体に挿入付着した以後にはアプリケーター10の針引き出しボディー400によって身体から引き出し除去されるように形成される。
【0047】
次に、本発明の一実施例によるアプリケーター10の詳細構成に対してもう少し詳しく見る。
【0048】
本発明の一実施例によるアプリケーター10は、一側に使用者によって加圧操作されるように加圧ボタン110が装着されるメインケース100と、メインケース100の内部第1位置に結合固定されて加圧ボタン110の操作によって第1位置で結合固定解除されて外部吐出方向である第2位置に直線移動するプランジャーボディー300と、プランジャーボディー300が第1位置から第2位置に直線移動するようにプランジャーボディー300に弾性力を加えるプランジャー弾性スプリング(S1)を含んで構成され、身体付着ユニット20はプランジャーボディー300の一端に結合されてプランジャーボディー300と共に一体で第1位置から第2位置に移動する。
【0049】
メインケース100の下端部には前述したように内部の身体付着ユニット20を保護するために別途の保護キャップ200が分離可能に結合される。
【0050】
保護キャップ200は、
図6乃至
図8に示されたようにアプリケーター10の外周面を接触する形態で囲んでアプリケーター10の一端部に結合されるように形成される外側カバー部201と、外側カバー部201の一端からアプリケーター10の内側中心方向に延長される延長部202と、延長部202から上向き延長されてアプリケーター10の内部に挿入された身体付着ユニット20の身体接触面を支持する内側支持部203を含んで構成されることができる。この時、内側支持部203の中心部には身体付着ユニット20の身体接触面から下向き突き出されるセンサープローブ521及び針部550を囲むようにセンサー保護部204が局所的に下向き突き出されるように形成されることができる。
【0051】
したがって、保護キャップ200はアプリケーター10の内部に挿入された身体付着ユニット20の外部露出遮断だけでなく身体付着ユニット20に対する支持機能も遂行し、全体的にアプリケーターの構造的な安全性を向上させる。
【0052】
一方、身体付着ユニット20には、
図7及び
図8に示されたように身体接触面に接着テープ560及び異形紙561を付着し、接着テープ560の異形紙561は保護キャップ200をアプリケーター10から分離する過程で保護キャップ200と共に接着テープ560から分離除去されるように形成される。
【0053】
この時、異形紙561は保護キャップ200の内側支持部203上面に付着することができて、別途の接着部材562を通じて保護キャップ200の内側支持部203に付着することができる。すなわち、
図7に示されたように異形紙561によれば、一側には別途の接着部材562が接着され、このような接着部材562は保護キャップ200の内側支持部203上面と異形紙561との間に位置して下面が内側支持部203の上面に接着される。接着部材562の接着力は異形紙561と接着テープ560との間の接着力よりさらに大きく形成される。よって、保護キャップ200をアプリケーター10から分離すれば、接着部材562を通じて保護キャップ200の内側支持部203に接着された異形紙561が共に分離して接着テープ560から分離除去される。
【0054】
この時、異形紙561には接着部材562の幅と同一な大きさの離隔距離を有する2個の切開線(図示せず)が相互平行に一部区間に形成されることができるし、これによって
図8に示されたように保護キャップ200を分離する過程で接着部材562と共に異形紙561が切開線に沿って接着テープ560から先に分離離脱され、以後、保護キャップ200の分離過程がずっと進行されることによって、すなわち、保護キャップ200が
図8に示された方向を基準にずっと下向き移動することによって切開線以外部分の異形紙561が牽引されて接着テープ560から分離除去される。このような異形紙分離除去過程を通じて異形紙561の分離除去作業をより円滑で安定的に遂行することができる。
【0055】
メインケース100には使用者によって加圧操作されるように加圧ボタン110が装着され、メインケース100内部には加圧ボタン110の加圧操作によって移動するシューテングプレート150が移動可能に結合される。
【0056】
プランジャーボディー300は第1位置でシューテングプレート150と噛み合われて結合固定されてシューテングプレート150の移動によって噛み合い解除されてプランジャー弾性スプリング(S1)の弾性力によって第2位置に移動する。
【0057】
メインケース100は一側に加圧ボタン110が装着される外部ケース101と、外部ケース101の内部に結合されてプランジャーボディー300の直線移動経路をガイドするように形成されるインナーケース102で分離形成されることができるし、シューテングプレート150はインナーケース102に安着支持されて移動することができる。
【0058】
加圧ボタン110は外部ケース101に加圧操作可能に結合されるが、
図9に示されたように外部ケース101には加圧ボタン110が加圧操作可能に結合されるようにボタンガイド溝1011が形成される。加圧ボタン110は上端部側に形成されたヒンジ軸112を中心に回動する形態で加圧操作可能に構成され、下端部側にはシューテングプレート150を加圧することができるように加圧ロード111が形成され、一側に加圧ボタン110の分離離脱を防止するために別途の固定ホック113が形成される。
【0059】
このような加圧ボタン110は加圧操作による加圧移動が遮られる安全モードと、加圧操作による加圧移動が可能な加圧待機モード状態でモード変換可能に装着される。
【0060】
加圧ボタン110は安全モード状態でメインケース100の外部表面に沿って一定区間スライド移動して加圧待機モード状態に変換されるように構成されることができる。メインケース100には加圧ボタン110が装着される部位に係止突起1012が形成されることができるし、安全モード状態では加圧ボタン110が係止突起1012に噛み合われて加圧移動が遮られて、安全モード状態で加圧待機モード状態にスライド移動することによって係止突起1012から噛み合い解除されるようにして加圧移動が可能になるようにできる。
【0061】
すなわち、
図10に示されたように加圧ボタン110が安全モード状態では外部ケース101の係止突起1012に噛み合われて加圧操作が不可能であり、
図11に示されたように加圧ボタン110が加圧待機モード状態で上向き移動すれば、外部ケース101の係止突起1012から噛み合い解除されて加圧操作が可能である。
【0062】
このような加圧ボタン110は安全モード状態で加圧待機モード状態にスライド移動すれば、再び安全モード状態に復帰されないように位置固定されるように形成されることができる。
【0063】
このために、加圧ボタン110の一側には固定突起114が形成され、外部ケース101のボタンガイド溝1011の底面には一部区間が切開された形態で弾性変形可能な切開変形部1013が形成され、切開変形部1013は加圧ボタン110が安全モードに位置した状態で固定突起114を挿入収容することができる収容溝1014が形成され、加圧ボタン110が加圧待機モードに移動完了した状態で末端面が固定突起114と噛み合われて加圧ボタン110の復帰移動を拘束するように形成される。
【0064】
このような構造によって加圧ボタン110は加圧待機モード状態にスライド移動した状態のみで使用者による加圧操作が可能であるので、使用者の間違いによる加圧操作を防止して安全な使用ができるようにする。特に、安全モード状態で加圧待機モード状態に変換されれば、再び安全モードに復帰することができないようにすることで、使用者の愼重な操作を誘導することと共に安定的な作動状態を維持させることができる。
【0065】
加圧ボタン110が加圧待機モード状態に変換されて
図12に示されたように加圧操作されれば、加圧ボタン110の加圧ロード111がシューテングプレート150を加圧移動させる。
【0066】
シューテングプレート150はインナーケース102に安着支持されて加圧ボタン110の加圧操作によってスライド移動可能に結合され、プランジャーボディー300は第1位置でシューテングプレート150と噛み合われてシューテングプレート150の移動によってシューテングプレート150と噛み合い解除されてプランジャー弾性スプリング(S1)の弾性力によって第2位置に移動する。
【0067】
プランジャーボディー300には
図12及び
図13に示されたようにシューテングプレート150と噛み合われるように噛み合いホック310が形成され、シューテングプレート150の一側にはプランジャーボディー300の噛み合いホック310と噛み合い結合されることができる係止突出部153が形成され、係止突出部153はシューテングプレート150がスライド移動することによって噛み合いホック310との噛み合い状態が解除されるように形成される。
【0068】
インナーケース102にはシューテングプレート150のスライド移動経路をガイドするようにガイドレール162が突き出形成され、シューテングプレート150にはガイドレール162が挿入ガイドされるようにガイドスロット151が形成される。また、インナーケース102にはシューテングプレート150を加圧ボタン110の操作によるスライド移動方向と反対方向に弾性支持する弾性部材163が装着される。よって、シューテングプレート150は弾性部材163の弾性力によって加圧ボタン110側に弾性支持されるので、加圧ボタン110を加圧操作しない以上、プランジャーボディー300の噛み合いホック310との噛み合い状態が安定的に維持される。
【0069】
このような構造によって使用者が加圧ボタン110を加圧操作すれば、シューテングプレート150がスライド移動するようになって、これによってプランジャーボディー300とシューテングプレート150との噛み合い状態が解除されてプランジャーボディー300はプランジャー弾性スプリング(S1)の弾性力によって
図15及び
図16に示されたように第1位置から第2位置に外部吐出移動する。
【0070】
プランジャーボディー300には第2位置への移動範囲を制限できるようにストッパ突起320が形成されることができるし、ストッパ突起320はプランジャーボディー300が第2位置に移動することによってインナーケース102の一側に噛み合われる方式で前記プランジャーボディー300の移動を制限することができる。すなわち、プランジャーボディー300はストッパ突起320によって第2位置までに移動し、その以上の範囲ではメインケース100から外部吐出されない。この時、インナーケース102にはプランジャーボディー300が第2位置に移動した状態でストッパ突起320と噛み合われてストッパ突起320の移動を拘束するようにストッパ固定部1021が形成されることができる。
【0071】
また、プランジャーボディー300の一端部には身体付着ユニット20が挿入収容されるようにセンサー収容部301が形成され、身体付着ユニット20はセンサー収容部301に挿入収容されてプランジャーボディー300と共に第1位置から第2位置に直線移動する。プランジャーボディー300及び身体付着ユニット20が第2位置に直線移動することによって身体付着ユニット20のセンサープローブ521及び針部550が身体に挿入される。
【0072】
この時、センサー収容部301の縁にはセンサー収容部301に挿入された身体付着ユニット20と噛み合い結合されて身体付着ユニット20を結合固定させることができるセンサー固定ホック330が装着される。身体付着ユニット20の両側端部には身体付着ユニット20がセンサー収容部301に挿入された状態でセンサー固定ホック330と噛み合われるように噛み合い結合溝5112が形成される。
【0073】
センサー固定ホック330は回転軸331を中心に弾性回転可能に結合され、プランジャーボディー300が第1位置に位置した状態では、
図15に示されたようにセンサー固定ホック330が身体付着ユニット20の噛み合い結合溝5112と噛み合い結合されるように内側方向に加圧されるように弾性支持され、プランジャーボディー300が第2位置に位置した状態では
図16に示されたように身体付着ユニット20からアプリケーター10を分離する過程でセンサー固定ホック330が身体付着ユニット20の噛み合い結合溝5112から噛み合い解除されるように構成されることができる。センサー固定ホック330が身体付着ユニット20から噛み合い解除される過程は、回転軸331が拗じれ弾性回転する方式でなされることができる。
【0074】
図示されなかったが、インナーケース102の内側壁面にはセンサー固定ホック330を身体付着ユニット20と噛み合われるように内側方向に加圧し、プランジャーボディー300の第2位置移動状態でセンサー固定ホック330を加圧解除する形態の断面形状を有するホックガイド部(図示せず)が形成されることもできる。すなわち、ホックガイド部はインナーケース102の内側壁面に突き出面及び凹面を有する形態でなされることができるし、突き出面はセンサー固定ホック330を加圧して凹面はセンサー固定ホック330を加圧解除するように形成され、凹面はセンサー固定ホック330がプランジャーボディー300と共に第2位置に移動した状態でセンサー固定ホック330を加圧解除するように形成される。
【0075】
一方、本発明では身体付着ユニット20がアプリケーター10に挿入された状態で製作されるので、前述したようにアプリケーター10にまた他の身体付着ユニット20を挿入して再使用することを防止するように構成される。
【0076】
このためにメインケース100にはプランジャーボディー300が第2位置に移動した以後にはプランジャーボディー300が第1位置に復帰移動することを防止する復帰防止手段が具備される。
【0077】
復帰防止手段は
図17乃至
図19に示されたようにプランジャーボディー300の一側に形成される噛み合いボディー340と、プランジャーボディー300が第1位置から第2位置に下向き移動完了時プランジャーボディー300の噛み合いボディー340と噛み合い結合されてプランジャーボディー300の復帰移動を防止するようにインナーケース102に形成される復帰防止ホック161を含んで構成されることができる。
【0078】
復帰防止ホック161は噛み合いボディー340と噛み合われる過程で弾性復元力が作用して噛み合われるように構成される。もう少し具体的に、復帰防止ホック161はインナーケース102の一側に回転軸1613を中心に弾性回転可能に結合される回動ボディー1611と、回動ボディー1611の内側面に下向き内側方向に傾くように突き出されるホックボディー1612を含む形態で構成されることができる。この時、回転軸1613は弾性材質の材質特性による弾性力が作用してホックボディー1612が内側方向に突き出される方向に回動ボディー1611を弾性支持するように形成される。
【0079】
このような復帰防止ホック161によってプランジャーボディー300は、第1位置から第2位置に移動完了時再び第1位置に向けて復帰移動することが防止され、これによってまた他の身体付着ユニット20を使用者が任意に挿入して使用することを防止することができる。
【0080】
復帰防止ホック161の動作状態をよく見れば、
図17に示されたようにプランジャーボディー300が第1位置に位置した状態で、加圧ボタン110の操作によって第2位置に移動すれば、
図18に示されたようにプランジャーボディー300が第2位置に移動する過程でプランジャーボディー300の噛み合いボディー340によってホックボディー1612が加圧されて復帰防止ホック161が回転軸1613を中心に時計方向(外側方向)に弾性回転するようになる。以後、プランジャーボディー300が
図19に示されたように第2位置に移動完了するようになれば、噛み合いボディー340によるホックボディー1612の加圧状態が解除されるので、復帰防止ホック161は回転軸1613を中心に反時計方向(内側方向)に復帰して弾性回転するようになる。このように復帰防止ホック161が弾性復帰回転することによって復帰防止ホック161の下端がプランジャーボディー300の噛み合いボディー340上端と噛み合い結合され、これによってプランジャーボディー300は復帰防止ホック161と噛み合いボディー340との噛み合い状態によって第1位置に復帰移動が防止される。
【0081】
一方、アプリケーター10は身体付着ユニット20が第1位置から第2位置に外部吐出移動完了することと共に身体付着ユニット20の針部550を身体から引き出し除去するように構成され、このためにアプリケーター10はプランジャーボディー300が第1位置から第2位置に移動完了することと共に針部550を上向き移動させて身体から引き出し除去する針引き出し手段(N)を具備することができる。
【0082】
針引き出し手段(N)は、針部550の針ヘッド551と結合されてプランジャーボディー300に噛み合い結合されてプランジャーボディー300と共にインナーケース102に沿って第1位置から第2位置に直線移動する針引き出しボディー400と、針引き出しボディー400が第1位置に向けて上向き移動する方向に針引き出しボディー400に弾性力を加える針引き出し弾性スプリング(S2)を含むことができる。
【0083】
針引き出しボディー400はプランジャーボディー300に噛み合い結合されるが、このために針引き出しボディー400には弾性変形可能な別途の弾性ホック410が形成され、弾性ホック410はプランジャーボディー300のホック噛み合い部350に噛み合い結合される方向に弾性偏向される。よって、プランジャーボディー300が加圧ボタン110の操作によって第1位置から第2位置に直線移動すれば、針引き出しボディー400もまたプランジャーボディー300と共に第2位置に直線移動する。
【0084】
この時、インナーケース102には針引き出しボディー400が第2位置に移動することによって弾性ホック410がプランジャーボディー300のホック噛み合い部350から噛み合い解除されるように弾性ホック410を内側方向に加圧する針引き出し加圧部130が形成される。
【0085】
このような構造によって加圧ボタン110が加圧操作されれば、
図19に示されたように針引き出しボディー400はプランジャーボディー300と共に第1位置から第2位置に直線移動し、これと共に針引き出しボディー400の弾性ホック410がインナーケース102の針引き出し加圧部130によって加圧されてホック噛み合い部350との噛み合い状態が解除されるので、
図20に示されたように針引き出しボディー400は針引き出し弾性スプリング(S2)の弾性力によって第1位置に向けて上向き復帰移動するようになる。
【0086】
この時、針引き出しボディー400は一端の針ヘッド結合部420を通じて針部550の針ヘッド551と結合されているので、針引き出しボディー400が上向き復帰移動する過程で針部550が共に移動して身体から引き出し除去される。針ヘッド結合部420は針ヘッド551に形成された結合溝552に噛み合い結合される形態で針引き出しボディー400の下端部に形成される。
【0087】
一方、プランジャーボディー300がプランジャー弾性スプリング(S1)の弾性力によって第2位置に移動することによって身体付着ユニット20のセンサープローブ521及び針部550が身体に挿入されるが、針部550の身体挿入過程で挿入抵抗が発生して反力によって針部550が身体挿入方向の反対方向に微細に後退することもある。この場合、センサープローブ521が正常な深さで身体に挿入されないこともあるので、針部550の後退が防止されることが望ましい。このために針引き出しボディー400には針部550が針引き出しボディー400に対して上部側に相対移動しないように針部550の上端を下向き支持する針支持ブロックが結合されることができる。
【0088】
次に、以上で説明したセンサーアプリケーター組立体の使用状態を
図21乃至
図25を中心に詳しく見る。
【0089】
図21乃至
図25は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置の使用状態を動作手順によって段階的に示した図面である。
【0090】
先ず、
図21に示されたようにアプリケーター10の保護キャップ200を分離する。保護キャップ200を分離する過程で身体付着ユニット20の接着テープ560の異形紙561が保護キャップ200と共に分離して接着テープ560から除去される。以後、身体付着ユニット20を付着する身体位置にセンサーアプリケーター組立体を位置させ、この状態で加圧ボタン110を安全モードで加圧待機モード状態に変換した後、加圧ボタン110を加圧操作する。
【0091】
加圧ボタン110を加圧操作すれば、シューテングプレート150が移動してプランジャーボディー300と噛み合い状態が解除されるので、
図22及び
図23に示されたようにプランジャーボディー300がプランジャー弾性スプリング(S1)によって外部吐出される方向に下向き移動し、この過程で身体付着ユニット20の針部550とセンサープローブ521が身体(E)に挿入される。勿論、この時、身体付着ユニット20は底面の接着テープ560によって身体(E)表面に接着される。このようにプランジャーボディー300が外部吐出される方向に移動すれば、
図23に示されたようにプランジャーボディー300はインナーケース102の復帰防止ホック161によって噛み合われて再び上昇移動することができない。よって、一度使ったアプリケーター10は再び再使用が不可能である。
【0092】
一方、本発明の一実施例によるプランジャーボディー300は外部吐出方向である第2位置に移動した状態で
図22に示されたようにプランジャーボディー300及びプランジャーボディー300に結合された身体付着ユニット20の下端面がメインケース100の下端面と同一高さをなすように形成される。しかし、
図22の拡大図に示されたようにプランジャーボディー300の下端面がメインケース100の下端面よりX距離程度さらに下向き突き出されるように形成されることもでき、これによってプランジャーボディー300に結合された身体付着ユニット20の下端面もメインケース100の下端面よりX距離程度さらに下向き突き出される。
【0093】
このようにプランジャーボディー300の弾性移動時プランジャーボディー300がメインケース100の開口からさらに突き出されるように構成されることで、プランジャーボディー300に結合された身体付着ユニット20をさらに強く身体表面に付着させることができるし、特に、使用者がアプリケーターを操作する過程で恐れなどによってメインケース100を身体表面からこっそり上げるか、または動く場合にもプランジャーボディー300がメインケース100の開口よりさらに突き出されるように作動するので、身体付着ユニット20が身体表面に安定的に加圧接触されることができる。
【0094】
プランジャーボディー300が下向き移動すれば、
図23に示されたようにセンサー収容部301のセンサー固定ホック330は身体付着ユニット20との噛み合い結合状態が解除されることがある。また、針引き出しボディー400の弾性ホック410はインナーケース102の針引き出し加圧部130によって内側方向に加圧されてプランジャーボディー300との噛み合い状態が解除される。
【0095】
したがって、プランジャーボディー300が下向き移動すれば、これと同時に
図24に示されたように針引き出しボディー400が針引き出し弾性スプリング(S2)によって上向き復帰移動するようになる。この時、針引き出しボディー400と共に針部550が上向き移動するようになるので、針部550は身体(E)から引き出し除去される。
【0096】
この状態では、前述したようにセンサー固定ホック330と身体付着ユニット20との噛み合うことが解除可能な状態であるので、
図25に示されたようにアプリケーター10を上向き分離除去することができて、このようにアプリケーター10を分離除去すれば、身体(E)には身体付着ユニット20だけ付着した状態になる。
【0097】
以後、身体付着ユニット20の加圧作動モジュール570などを操作して身体付着ユニット20のセンサー部材520及び無線通信チップ540を作動開始することができるし、これによって身体付着ユニット20による血糖測定結果が別途の外部端末機に伝送される。本発明では身体付着ユニット20にセンサー部材520及び無線通信チップ540がすべて具備されているので、別途のトランスミッタを連結結合するなどの付加作業が不必要である。
【0098】
次に、本発明の一実施例による身体付着ユニット20に対してもう少し詳しく見る。
【0099】
図26は、本発明の一実施例によって身体に付着した身体付着ユニットの外形を概略的に示した斜視図であり、
図27は本発明の一実施例による身体付着ユニットの構成を概略的に示した分解斜視図であり、
図28は
図26の"C-C"線に沿って取った断面図であり、
図29は
図26の"D-D"線に沿って取った断面図であり、
図30は本発明の一実施例による加圧作動モジュールの作動状態を概略的に示した図面である。
【0100】
本発明の一実施例による身体付着ユニット20は、底面が肌に付着するように接着テープ560を付着したハウジング510と、一端部がハウジング510の底面から外部突き出されるようにハウジング510内部に配置されてハウジング510が肌に付着する時一端部が身体に挿入されるセンサー部材520と、ハウジング510内部に配置されるPCB基板530を含んで構成される。
【0101】
センサー部材520は一端部が身体に挿入されるように形成されて他端部はPCB基板530に接触できるように形成されるが、他端部にはPCB基板530の電気接点に接触できるようにセンサーボディー部522が形成され、一端部にはセンサーボディー部522の一側から折曲される形態で延長形成されてハウジング510から外部突き出されて身体に挿入されるセンサープローブ部521が形成される。センサーボディー部522は相対的に広い面積を有する形態で形成され、センサープローブ部521は相対的に狭くて長い形態で形成される。
【0102】
ハウジング510は内部収容空間が形成されるように上部ハウジング512と下部ハウジング511で分離形成されることができるし、ハウジング510内部にはセンサーボディー部522をPCB基板530の電気接点531から一定間隔離隔されるように支持するセンサー支持部5121が形成され、また、センサープローブ部521の一部区間を支持しながらガイドすることができるセンサーガイド部(図示せず)が形成される。また、ハウジング510内部にはPCB基板530を一定位置に固定支持するための基板支持部5113が形成されることができる。
【0103】
PCB基板530にはセンサー部材520と電気的に連結されるように電気接点531が形成され、センサー部材520を通じて測定された血糖測定結果を外部端末機に送るように無線通信チップ540が実装される。本発明の一実施例ではこのように無線通信チップ540が身体付着ユニット20の内部に具備されることによって別途のトランスミッタ連結作業なしも外部端末機と容易に通信することができる。
【0104】
また、ハウジング510内部にはPCB基板530に電源を供給するようにバッテリー535が装着されるが、この時、バッテリー535はPCB基板530の一面に実装される形態で配置されるものではなく、PCB基板530とは独立的な領域に配置される。すなわち、PCB基板530とバッテリー535はハウジング510の底面に映った面積がお互いに重なり領域なしに独立的に配置される。このようにPCB基板530とバッテリー535がお互いに独立的な領域に配置されることで、身体付着ユニット20の厚さを減少させることができるし、より小型化することができる。この時、PCB基板530にはバッテリー535と電気的に接触連結されるように別途の接触端子532がバッテリー535側に延長形成されることができる。
【0105】
本発明の一実施例による身体付着ユニット20は、センサー部材520の他端部、すなわち、センサーボディー部522が使用者操作によってPCB基板530の電気接点531に接触するように形成され、このような電気的接触によって身体付着ユニット20が作動開始されるように構成される。すなわち、使用者の操作によるセンサー部材520とPCB基板530の電気的連結によって電源供給がなされることと共にセンサー部材520及び無線通信チップ540などが作動開始されるように構成されることができる。
【0106】
センサー部材520の他端部とPCB基板530との電気接点531を使用者の操作によって接触させるためにハウジング510には使用者の操作によって作動する別途の加圧作動モジュール570が具備されることができる。
【0107】
加圧作動モジュール570は、ハウジング510に移動可能に結合されて使用者の加圧力によって加圧方向に移動する移動加圧ボディー571を含むことができるし、移動加圧ボディー571の移動によってセンサー部材520の他端部の少なくとも一部領域が移動加圧ボディー571によって加圧変形されてPCB基板530の電気接点531に接触するように構成されることができる。
【0108】
また、加圧作動モジュール570は、移動加圧ボディー571の外部空間を囲む形態で使用者の加圧操作が可能になるようにハウジング510に外部露出するように結合される軟性材質のボタンカバー572をさらに含むことができるし、ボタンカバー572とハウジング510の結合部位は密封処理されるように構成されることができる。
【0109】
この時、ボタンカバー572とハウジング510結合部位の密封処理方式は、両面テープ580を利用した方式で構成されることができる。例えば、センサー部材520の他端部、すなわち、センサーボディー部522の一面には縁まわりに沿って両面テープ580が接着され、ボタンカバー572の内側面は縁まわりに沿って両面テープ580の打面に接着され、このような両面テープ580によってボタンカバー572の縁まわりが密封処理されるようにできる。この場合、センサーボディー部522の打面にも縁まわりに沿って両面テープ580が接着されることができるし、これを通じてセンサーボディー部522は縁まわりが両面テープ580を利用してセンサー支持部5121に接着固定されることができる。
【0110】
このようにセンサーボディー部522の縁まわりが両面テープ580を通じてセンサー支持部5121に接着固定された状態で、
図30に示されたようにセンサーボディー部522の中心領域が移動加圧ボディー571によって加圧変形されてPCB基板530の電気接点531に接触されることができる。移動加圧ボディー571は加圧方向に移動するが、ボタンカバー572は軟性材質で両面テープ580によって縁部分がハウジング510に接着されるので、中心領域だけ加圧方向に変形されるだけ縁部分は接着固定されて密封状態が維持される。
【0111】
一方、センサーボディー部522が使用者操作によってPCB基板530の電気接点531に接触した以後には安定的な血糖測定のために接触状態が安定的に維持されることが望ましく、このために移動加圧ボディー571は使用者の加圧力によって加圧方向に移動した状態で位置固定されるように形成されることができる。
【0112】
このような移動加圧ボディー571の位置固定のために、
図31に示されたように移動加圧ボディー571には移動加圧ボディー571の移動方向に沿って突き出される突き出ガイド部5711が形成され、突き出ガイド部5711の外周面には係止ホック5712が形成されることができる。また、ハウジング510には移動加圧ボディー571が加圧方向に移動した状態で突き出ガイド部5711の係止ホック5712が噛み合い結合されることができる噛み合い突起5124が形成されることができる。移動加圧ボディー571は
図30に示されたように係止ホック5712が噛み合い突起5124に噛み合い結合されることによって位置固定されるように構成されることができる。
【0113】
この時、噛み合い突起5124はハウジング510のセンサー支持部5121に形成されることができるが、ハウジング510のセンサー支持部5121には
図31に示されたように移動加圧ボディー571の突き出ガイド部5711を囲む形態のガイド固定部5123が円周方向に沿って離隔されるように少なくとも2個形成され、それぞれのガイド固定部5123に噛み合い突起5124が形成されることができる。また、それぞれのガイド固定部5123は弾性変形する弾性支持部5125によって弾性支持される形態で配置されることができる。
【0114】
したがって、移動加圧ボディー571が加圧方向に移動する過程でガイド固定部5123が弾性変形して移動加圧ボディー571の移動を円滑にさせて、移動加圧ボディー571の移動が完了すれば、ガイド固定部5123は弾性復帰するようになって係止ホック5712が噛み合い突起5124に噛み合い結合されて、ガイド固定部5123が弾性支持部5125によって弾性支持されるので、係止ホック5712と噛み合い突起5124との噛み合い結合状態が安定的に維持される。
【0115】
一方、センサー部材520は前述したようにセンサーボディー部522とセンサープローブ部521で構成されるが、センサーボディー部522には移動加圧ボディー571の加圧移動によって変形してPCB基板530の電気接点531に接触する加圧変形部523が形成される。
【0116】
加圧変形部523は
図32に示されたようにセンサーボディー部522の中心領域に形成された第1切開線5232に沿って切開された形態の第1切開領域5231を含んで、第1切開領域5231が移動加圧ボディー571によって加圧変形されるように形成されることができる。
【0117】
また、加圧変形部523はセンサーボディー部522の中心領域に第1切開線5232の外郭領域に形成された第2切開線5234に沿って切開された形態の第2切開領域5233をさらに含んで、第1切開領域5231及び第2切開領域5233が移動加圧ボディー571によって加圧変形されるように形成されることができる。
【0118】
この時、第1切開線5232は閉ループのうちで一部区間が開放された形態で形成され、第2切開線5234は第1切開線5232の開放された区間を外部で囲む閉ループ形態で第1切開線5232の開放された区間と対向される位置に開放された区間を有するように形成される。
【0119】
このような構造によって移動加圧ボディー571を加圧操作するようになれば、
図33の(a)及び(b)に示されたように加圧変形部523の第1切開領域5231が下向き弾性変形され、第1切開領域5231の外郭領域に形成された第2切開領域5233が連続して順次に下向き弾性変形され、これによってPCB基板530の電気接点531と直接接触する第1切開領域5231は相対的に水平状態でPCB基板530の電気接点531と接触するようになるので、センサーボディー部522の電気接点531に対する接触状態をより安定的に維持することができる。
【0120】
一方、PCB基板530にセンサーボディー部522と電気接触する電気接点531はセンサーボディー部522に向けて突き出される形態で複数個形成されるが、複数個の電気接点531のうちで少なくとも何れか一つは、残りより突き出高さがさらに高く形成されることができる。
【0121】
例えば、
図34に示されたようにPCB基板530に2個の電気接点531が形成された場合、一つの電気接点531の突き出高さが残り電気接点531の突き出高さより高く形成され、これによってセンサーボディー部522との離隔間隔がd1、d2でお互いに異なるように形成される。
【0122】
このような配置構造を通じて製作及び組み立て公差などの理由で使用者の加圧操作なしもセンサーボディー部522が電気接点531に接触することを防止することができる。
【0123】
もう少し詳しく見れば、本発明の一実施例によるハウジング510内部でセンサー部材520のセンサーボディー部522とPCB基板530の電気接点531がお互いに離隔されるように位置して、使用者の加圧操作によって相互接触するように構成される。しかし、ハウジング510は非常に薄い形態で形成されるので、その内部でセンサーボディー部522と電気接点531との離隔状態を安定的に維持することがとても難しい。特に、製作及び組み立て過程で発生する公差などによってセンサーボディー部522と電気接点531が使用者による加圧操作以前に相互接触状態で製作流通することができる。
【0124】
前述したように複数個の電気接点531のうちで少なくとも何れか一つの突き出高さを残り電気接点531より高くすれば、製作及び組み立て公差によってセンサーボディー部522と電気接点531がお互いに接触しても、最も高く突き出された電気接点531だけセンサーボディー部522と接触するようになって、残り電気接点531はセンサーボディー部522と離隔された状態で維持される。これは、最も高く突き出された電気接点531によってセンサーボディー部522を上向き支持する機能が遂行されるためである。この時、複数個の電気接点531は弾性変形可能な形態でPCB基板530から弾性突き出されるように形成されることができるし、このような弾性力によってセンサーボディー部522に対する支持機能及び接触機能を円滑に遂行することができる。
【0125】
このようにセンサーボディー部522と電気接点531がたとえ接触しても、何れか一つの電気接点531だけ接触するようになれば、身体付着ユニット20の作動が開始されない。すなわち、センサー部材520及び無線通信チップ540などの作動が開始されないし、バッテリー535を通じた電源供給も開始されない。
【0126】
このような作動開始防止機能は複数個の電気接点531がすべてセンサーボディー部522に接触した場合のみに作動開始されるようにPCB基板530のパターン回路を構成するなどの単純な方式を通じて達成されることができる。
【0127】
このように複数個の電気接点531がお互いに突き出高さが異なるように形成された場合、加圧作動モジュール570は移動加圧ボディー571の移動距離が複数個の電気接点531のうち突き出高さが最も低い電気接点531とセンサーボディー部522との間の離隔距離以上で形成されなければならないであろう。
【0128】
以上では使用者操作によるセンサーボディー部522と電気接点531との接触構造に対して加圧方式で作動する加圧作動モジュール570の構成に対して説明したが、加圧方式以外にも多様な方式で構成されることができるし、以下ではいくつかの例示的な構成らを詳しく見る。
【0129】
図35乃至
図37は、本発明の一実施例による接点連結モジュールの多様な構成を概念的に示した図面である。
【0130】
図35乃至
図37にはセンサーボディー部522とPCB基板530の電気接点531を接触させることができるように使用者の操作によって作動する接点連結モジュール590が示されるが、このような接点連結モジュール590はセンサーボディー部522とPCB基板530の電気接点531との間で相互接触を遮断するように位置した状態で使用者の操作によって移動して相互接触を遮断解除する方式で作動するように構成されることができる。
【0131】
もう少し具体的に、PCB基板530の電気接点531はセンサーボディー部522に接触する方向に弾性突き出されるように形成され、接点連結モジュール590がセンサーボディー部522とPCB基板530との電気接点531の相互接触を遮断解除するように作動することによって、PCB基板530の電気接点531が弾性力によって弾性移動してセンサー部材520の他端部に接触するように構成されることができる。
【0132】
この時、接点連結モジュール590は、
図35に示されたようにハウジング内部でセンサーボディー部522とPCB基板530の電気接点531との間に配置されて使用者の操作によって移動可能に装着される移動プレート591を含んで構成されることができる。
【0133】
図35の(a)に示されたように、移動プレート591がハウジング510内部に挿入された組み立て状態ではセンサーボディー部522と電気接点531との間に位置してセンサーボディー部522と電気接点531との相互接触を遮断し、
図35の(b)に示されたように使用者の操作によって移動プレート591をハウジング510から引き出し除去する方向に移動させれば、電気接点531が弾性力によって上向き移動してセンサーボディー部522に接触するようになる。
【0134】
一方、
図36に示されたように移動プレート591は、使用者の操作によって第1位置から第2位置に移動可能に装着され、移動プレート591には第1位置で電気接点531をPCB基板530側に加圧して第2位置で電気接点531の加圧状態を解除するように一側に貫通ホール593が形成されることができる。
【0135】
したがって、
図36の(a)に示されたように移動プレート591がハウジング510内部で第1位置に位置した状態では移動プレート591によってセンサーボディー部522と電気接点531の相互接触が遮られて、
図36の(b)に示されたように移動プレート591がハウジング510内部で第2位置に移動すれば、移動プレート591の貫通ホール593が電気接点531とセンサーボディー部522との間に位置するので、電気接点531が弾性移動して貫通ホール593を貫通してセンサーボディー部522と接触するようになる。
【0136】
この時、移動プレート591には移動プレート591の移動範囲を第1位置から第2位置に制限するようにストッパ部592が形成されることができる。
【0137】
一方、移動プレート591は第2位置に移動した状態で位置固定されて再び第1位置に復帰移動することができないように形成されることができる。
【0138】
例えば、移動プレート591の一端部には係止ホック594が形成され、ハウジング510内部には移動プレート591が第2位置に移動した状態で係止ホック594と噛み合い結合されることができる噛み合い突起595が形成され、移動プレート591は係止ホック594が噛み合い突起595に噛み合い結合されることによって第2位置で位置固定されることができる。
【0139】
また、
図37に示されたように移動プレート591に伝導性材質の接点連結部材596が別に装着される方式で構成されることもできる。これは移動プレート591の貫通ホール593が形成された部位に接点連結部材596が装着される形態で構成されることができるし、移動プレート591の移動時電気接点531とセンサーボディー部522が接点連結部材596によって電気的に連結接触される方式で構成されることができる。
【0140】
図38及び
図39は、本発明の一実施例による加圧ボタンのモード変換ロック部材に対する構造を概略的に示した図面である。
【0141】
本発明の一実施例による加圧ボタン110は、前述したように加圧操作による加圧移動が遮られる安全モードと、加圧操作による加圧移動が可能な加圧待機モード状態にモード変換可能に装着される。
【0142】
この時、加圧ボタン110にはこのような加圧ボタン110のモード変換状態遮断及び遮断解除するロック部材115が装着される。
【0143】
ロック部材115は加圧ボタン110が安全モード状態で加圧待機モード状態に変換することを遮断維持して使用者の操作によって遮断解除するように構成される。
【0144】
加圧ボタン110はメインケース100のボタンガイド溝1011にスライド移動可能に装着され、スライド移動によって安全モードまたは加圧待機モード状態でモード変換される。すなわち、加圧ボタン110はボタンガイド溝1011内で安全モード状態で維持されながら使用者の操作によってスライド移動して加圧待機モード状態に変換される。
【0145】
この時、ロック部材115は加圧ボタン110のスライド移動を拘束する方式で加圧ボタン110のモード変換を遮断する。例えば、ロック部材115は一端が加圧ボタン110に結合されて他端がボタンガイド溝1011に噛み合われて加圧ボタン110のスライド移動を拘束するように構成されることができる。
【0146】
もう少し具体的に、ロック部材115は
図38に示されたように使用者によって操作可能になるように一端が加圧ボタン110に結合されるロック本体1151と、ロック本体1151の一側に突き出形成されてボタンガイド溝1011の内周面と噛み合われるロックホック1152を含んで構成されることができる。
【0147】
この場合、ロック本体1151は加圧ボタン110に回動可能に結合され、使用者がロック本体1151を回動操作することによって、ロックホック1152のボタンガイド溝1011に対する噛み合い状態が解除されるように構成されることができる。ロック本体1151の回動可能構造はヒンジなどを利用して構成されることもできるが、
図38及び
図39に示されたように軟性材質の結合部を利用して使用者が手軽く回動操作するように構成されることもできる。
【0148】
また、ロック本体1151は弾性変形可能に形成され、使用者がロック本体1151を弾性変形するように回動操作することによって、ロックホック1152のボタンガイド溝1011に対する噛み合い状態が解除されるように構成されることもでき、併せて、ロック本体1151は加圧ボタン110から分離除去可能に結合され、使用者がロック本体1151を分離除去することによってロックホック1152のボタンガイド溝1011に対する噛み合い状態が解除されるように構成されることもできる。
【0149】
このように加圧ボタン110を安全モードで加圧待機モードに変換させる過程で別途のロック部材115を通じてモード変換がなされるようにすることで、使用者のモード変換操作時さらに注意を傾けるように誘導することができて誤作動やいたずらでアプリケーターを作動させることを防止することができる。
【0150】
また、ロック部材115は加圧ボタン110のモード変換を遮断及び遮断解除する作動状態が使用者によって肉眼識別可能になるように形成されることができるが、以上で説明したようにロック部材115のロック本体1151を加圧ボタン110の一側から突き出されるように延長形成し、これを回動操作して作動する方式で構成するようになれば、使用者がロック部材115を容易に識別することができるし、ロック部材115の作動状態、すなわち、モード変換を遮断しているか、または遮断解除しているかを手軽く把握することができてさらに安全な使用を誘導することができる。
【0151】
図40及び
図41は、本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュールの構造及び作動状態を概略的に示した図面である。
【0152】
加圧作動モジュール570は前述したように使用者の加圧力によって移動してセンサー部材520の他端部を加圧する移動加圧ボディー571と、移動加圧ボディー571の上面を囲む軟性材質のボタンカバー572を含んで構成される。
【0153】
ボタンカバー572は軟性材質で移動加圧ボディー571の上面を囲む形態でハウジング510に結合されるため、使用者の加圧操作によって移動加圧ボディー571が下向き移動完了した以後、ボタンカバー572は別途の支持部材がないため、軟性材質の特性上自由に形状が変形される形態で維持される。この場合、美観上良くないだけでなく、使用者が加圧作動モジュール570を加圧作動した状態であるか、または作動しなかった状態であるかを明確に区分し難い。
【0154】
本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュール570は、使用者の操作によって作動完了することによって作動以前とは異なる状態で状態固定されるように構成され、特に、作動前後状態が使用者によって肉眼識別可能になるように形成される。
【0155】
このために
図40に示されたように移動加圧ボディー571の上面には上向き突き出される加圧突出部5713が形成され、ボタンカバー572は加圧作動モジュール570の作動以前状態で加圧突出部5713によって上向き突き出されるように弾性変形されるように装着される。よって、ボタンカバー572の中心部には移動加圧ボディー571の加圧突出部5713によって上向き突き出されるように弾性変形する弾性突出部5721が形成される。
【0156】
このようなボタンカバー572は、
図41に示されたように加圧作動モジュール570が作動して移動加圧ボディー571が下向き移動することによって加圧突出部5713との密着接触状態が解除されて平たい状態で復帰変形するようになる。すなわち、弾性突出部5721が平たい形態で復帰変形するようになる。
【0157】
このような構造によってボタンカバー572は加圧作動モジュール570の作動によって移動加圧ボディー571が下向き移動した状態で上面が平たい面を成して自体弾性力によって弾性支持されて状態固定される。また、加圧作動モジュール570が作動する前にはボタンカバー572の中心部に弾性突出部5721が突き出形成されるが、加圧作動モジュール570が作動した以後にはボタンカバー572の弾性突出部5721が平たく復帰変形されるので、加圧作動モジュール570の作動前後状態で弾性突出部5721の突き出及び突き出解除状態が現われて、これを通じて作動前後状態を肉眼で容易に識別することができる。
【0158】
図42は、本発明のまた他の一実施例による加圧作動モジュールの構造を概略的に示した図面である。
【0159】
図42に示されたように加圧作動モジュール570の移動加圧ボディー571とボタンカバー572は一体で形成されることができる。
【0160】
剛性材質の移動加圧ボディー571と軟性材質のボタンカバー572がそれぞれ独立的に形成されることによって前述したように加圧作動モジュール570が作動して移動加圧ボディー571が下向き移動すれば、ボタンカバー572が自由に変形するなどの問題が発生して、それぞれ別途製作による製作難しさ及び費用増加などの問題が発生する。
【0161】
これを解決するため、移動加圧ボディー571とボタンカバー572を一体で形成することができる。この場合、加圧作動モジュール570に対する造作性向上のためにボタンカバー572のような材質である軟性材質で形成することができるし、移動加圧ボディー571の場合相対的に剛性を有するように厚く形成することができる。
【0162】
この場合、移動加圧ボディー571とボタンカバー572を一体で一つの工程で製作することができるし、軟性材質の特性上造作性が優秀で干渉や摩耗などによるセンサー部材520などの損傷が防止される。
【0163】
図43は、本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材の詳細構成を概略的に示した斜視図である。
【0164】
センサー部材520は前述したようにPCB基板の電気接点に接触するように中心領域に加圧変形部523が形成されるセンサーボディー部522と、センサーボディー部522の一側から折曲される形態で延長形成されて身体に挿入されるセンサープローブ部521を含んで構成されることができる。
【0165】
この時、加圧変形部523は一部領域が切開された形態で形成されるが、本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材520は加圧変形部523の切開ライン上に一部区間で切開されない形態のブリッジ部524が形成される。
【0166】
もう少し具体的に、加圧変形部523は前述したように第1切開線5232に沿って切開された形態の第1切開領域5231と、第2切開線5234に沿って切開された形態の第2切開領域5233を含んで構成されることができるが、ブリッジ部524は第1切開線5232及び第2切開線5234の多数個支点の一部区間に形成されることができる。
【0167】
このように加圧変形部523の切開ラインに一部区間で切開されない形態のブリッジ部524が形成されることで、切開領域が自重によって変形されるか、または組み立て過程や製作過程で取り扱い不注意などによって変形されるなどの問題を防止することができる。
【0168】
すなわち、加圧変形部523が切開領域に形成されれば、作業者の取り扱い不注意のような間違いなどによって加圧変形部523が易しく変形されることができるが、このように加圧変形部523が使用者操作と無関係に変形されれば、使用者の操作がなくても加圧変形部523が電気接点に接触することができるなどの問題が発生する。本発明のまた他の一実施例では切開ラインにブリッジ部524を形成することで、ブリッジ部524が加圧変形部523を支持して易しく変形されることを防止するようになるので、さらに正確で安定的な作動性能を維持することができる。
【0169】
図44は、本発明の一実施例によるセンサー部材の加圧変形部に対する形態を例示的に示した斜視図である。
【0170】
センサー部材520のセンサーボディー部522には前述したように切開ラインに沿って切開された形態の加圧変形部523が形成される。
【0171】
この時、加圧変形部523は第1切開線5232に沿って切開された形態の第1切開領域5231と、第1切開線5232の外郭領域に形成された第2切開線5234に沿って切開された形態の第2切開領域5233を含んで構成されることができる。
【0172】
このような形態は例示的なものであり、切開ラインは多様に変形適用することができる。例えば、
図44の(a)に示されたように第1切開ライン5232及び第2切開ライン5234が曲線形態で形成されることもできる。
【0173】
また、
図44の(b)に示されたように第1切開線5232は螺旋形態で形成されることができるし、この場合、螺旋形態の第1切開線5232に沿って中心領域を加圧作動モジュール570の移動加圧ボディー571が加圧するように形成されることができるし、移動加圧ボディー571によって加圧されれば、第1切開領域5231は螺旋形態の第1切開ライン5232に沿って中心領域から外郭領域に順次に変形するようになるので、別途の第2切開線及び第2切開領域なしも安定的にPCB基板の電気接点に接触することができる。
【0174】
図45は、本発明の一実施例によるセンサー部材の多様な変形例を例示的に示した図面であり、
図46は本発明の一実施例によるセンサー部材の電極積層構造を説明するために
図45の"E-E"ラインに沿って取った断面図であり、
図47及び
図48は本発明のまた他の一実施例によるセンサー部材の電極積層構造を説明するために
図45の"E-E"ラインに沿って取った断面図である。
【0175】
センサー部材520は一端部が身体に挿入されるように一方向に長く形成されて他端部はPCB基板の電気接点に接触するように形成される。
【0176】
センサー部材520は他端部が電気接点に接触するようにセンサーボディー部522を成して、一端部は身体に挿入されるようにセンサーボディー部521の一側から長く延長されるセンサープローブ部521をなすようになる。
【0177】
このようなセンサー部材520の形態は、非常に多様に変更可能であるが、
図45の(a)に示されたようにセンサーボディー部522が相対的に広い面積を有する平板形態で形成されるか、または(b)及び(c)に示されたように細くて長い形態で中間領域で折曲されるか、または折曲されない形態で形成されることができる。これは例示的なものであり、以外にも多様な形態で形成することができる。
【0178】
このようなセンサー部材520のセンサープローブ部521は、身体に挿入されて体液から多様な物質に対する情報を測定するように複数個の電極層が形成される。
【0179】
もう少し具体的には、
図46に示されたように身体に挿入されるように一端部が一方向に長く形成される基板5201と、基板5201の少なくとも一端部の上面に積層形成される第1電極層5202と、第1電極層5202の上面を囲むように積層形成される第1絶縁層5203と、第1絶縁層5203の上面に積層形成される第2電極層5204と、第2電極層5204の上面を囲むように積層形成される第2絶縁層5205を含んで構成される。
【0180】
このような電極層の積層過程を詳しく見れば、
図46の(a)に示されたように基板5201の上面に第1電極層5202、第1絶縁層5203、第2電極層5204及び第2絶縁層5205を順次に積層する。このような電極層及び絶縁層はセンサープローブ部521の長さ方向に沿って全体区間または一部区間に形成され、長さ方向の直角方向である幅方向には全体領域にかけて形成される。このように電極層及び絶縁層を積層した状態で、幅方向両側面は
図46の(a)に点線で示された切断ラインに沿って切断することで仕上形成される。このような切断過程を通じてセンサープローブ部521の幅方向両側面は
図46の(b)に示されたように滑らかな側面をなすようになる。
【0181】
しかし、実際製作工程では幅方向両側面を切断する過程で第1電極層5202と第2電極層5204が切断刃によって流れ出るなどの理由でお互いに接触するようになって、電気的に連結されてしまう問題が発生する。特に、電極層及び絶縁層はマイクロ単位の非常に微細な厚さで形成されるので、このような問題が頻繁に発生するようになる。第1電極層5202と第2電極層5204は、その間の第1絶縁層5203を通じて完璧に分離すればこそ、正常なセンサー機能を遂行することができるが、このように第1電極層5202と第2電極層5204が側面切断過程で接触するようになれば、センサー機能を正常に遂行することができなくて製品不良処理される。
【0182】
本発明の一実施例ではこのような問題を防止するために
図47に示されたような積層構造を有する。すなわち、センサープローブ部521の幅方向両側面のうちで一側面には第1電極層5202及び第2電極層5204のうちで何れか一つが露出して、他側面には残り一つが露出するように第1電極層5202及び第2電極層5204がお互いに行き違うように配置される。
【0183】
積層過程を例を挙げて詳しく見れば、
図47の(a)に示されたように第1電極層5202を基板5201の上面幅方向左側方に偏心されるように積層し、第1絶縁層5203は第1電極層5202の上面及び側面を囲むように基板5201及び第1電極層5202に積層する。第1絶縁層5203の上面に第2電極層5204を積層するが、基板5201の幅方向右側方に偏心されるように積層する。第2絶縁層5205は第2電極層5204の上面及び側面を囲むように第1絶縁層5203及び第2電極層5204に積層する。
【0184】
このように電極層及び絶縁層を積層した状態で、幅方向両側面は
図47の(a)に点線で示された切断ラインに沿って切断して仕上形成する。このような切断過程を通じてセンサープローブ部521の幅方向両側面は、
図47の(b)に示されたように一側面に第1電極層5202が露出して他側面に第2電極層5204が露出する。
【0185】
この時、
図46に示された積層構造と異なり
図47に示された積層構造は、第1電極層5202及び第2電極層5204がお互いに行き違うように積層されるので、幅方向両側面切断過程で第1電極層5202及び第2電極層5204が切断刃によって流れ出るようになっても第1電極層5202及び第2電極層5204がお互いに接触しなくなるようになって、よって、製品不良発生率が著しく減るようになる。
【0186】
一方、
図48に示されたように基板5201の一端部の下面には別途の第3電極層5206が形成されることができるし、基板5201及び第3電極層5206には第3電極層5206の下面を囲むように第3絶縁層5207が積層形成されることができる。第3電極層5206は第1及び第2電極層5202、5204とは異なる基板5201の下面に積層形成されるので、両側面切断過程で第1及び第2電極層5202、5204と接触する現象が発生しないので、基板5201下面の幅方向全体領域にかけて形成されるか、または
図48に示されたように中心領域のみに形成されるようにする方式で自由に選択することができる。
【0187】
勿論、基板5201の下面にも順次に2個の電極層が積層形成される場合なら、第1電極層5202及び第2電極層5204と同じくお互いに行き違うように配置されるように積層形成することが望ましい。
【0188】
センサー部材に2個の電極層が形成される場合、それぞれの電極層は作動電極及びカウンター電極で作用し、3個の電極層が形成される場合、それぞれの電極層は作動電極、カウンター電極及び基準電極で作用することができる。以外にもさらに多い数の電極層が形成されることができるし、それぞれお互いに異なる物質を測定する用途で使用されることができる。
【0189】
また、第1電極層5202及び第2電極層5204はセンサー部材520のセンサープローブ部521の長さ方向全体区間にわたって形成され、PCB基板の電気接点に接触するようにセンサーボディー部522に延長形成されることができる。
【0190】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者なら本発明の本質的な特性から脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。よって、本発明に開示された実施例らは本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下の請求範囲によって解釈されなければならないし、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されなければならないであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0191】