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特許7093492環境に優しい無臭発泡靴底材料及び靴底の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】環境に優しい無臭発泡靴底材料及び靴底の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A43B 13/04 20060101AFI20220623BHJP
【FI】
A43B13/04 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020178662
(22)【出願日】2020-10-26
(65)【公開番号】P2021176474
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2021-04-25
(31)【優先権主張番号】202010381318.4
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521162470
【氏名又は名称】杭州加▲みょう▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倪益玲
(72)【発明者】
【氏名】朱益軍
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-505280(JP,A)
【文献】特開2009-207744(JP,A)
【文献】特開2001-112501(JP,A)
【文献】特表2016-532761(JP,A)
【文献】国際公開第2019/112010(WO,A1)
【文献】特開2017-082064(JP,A)
【文献】国際公開第2019/194162(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無臭発泡靴底材料による靴底の製造方法であって、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、酢酸エステル澱粉90部、シルクフィブロイン40部、ステアリン酸ナトリウム0.5部、発泡剤0.8部及び触媒0.3部を、常温で第一反応釜に投入し、1~2h撹拌し、混合物Aを得、
前記ステップ二は、ポリエーテルポリオール30部を常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、真空で3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、イソシアネート80部を加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、架橋剤4部、ナノ竹繊維10部、ナノシリカ10部、酸化亜鉛10部、活性炭5部、炭化ケイ素2部を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物Bをそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、3~5分間後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得、
前記ポリエーテルポリオールは、グリセリンとエチレンオキサイドを重合させて得られ、官能性が2であり、数平均分子量が4000~6000のポリエーテルポリオールであり、
前記イソシアネートは、4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートであり、
前記触媒は、質量比が2:1のトリエチレンジアミンとトリエタノールアミンとの混合物であり、
前記架橋剤は、質量比が1:1:1のグリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの混合物であり、
前記発泡剤は、水である、
ことを特徴とする無臭発泡靴底材料による靴底の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポリウレタン弾性技術分野に属し、特に環境に優しい無臭発泡靴底材料及び靴底の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
靴は、人間の生活における必須の用品であり、また、人類文明の発展に伴い、靴の種類も豊かになっており、例えば、メンズ革靴、ウィメンズ革靴、カジュアルシューズ、スニーカー、ズック靴、サンダル、及びスリッパなどの様々な種類の靴がある。
【0003】
ポリウレタンは、主鎖に繰り返しウレタン基を含む高分子化合物の総称であり、二価又は多価の有機イソシアネートとポリオール化合物とが相互作用して得られる高分子化合物である。ポリウレタンは、その物理的性能や用途に応じて、通常、硬質ウレタンフォーム、軟質ポリウレタンフォーム、ポリウレタンエラストマー及びポリウレタン塗料等に分類することができる。ポリウレタンは、その優れた性能から建築、自動車、軽工業、紡績、石化等の多くの分野に広く利用されており、新興の有機高分子材料である。
【0004】
鄭水蓉等は《エンジニアリングプラスチック運用》2010年第38巻第2期47~50ページに発表された論文において、トウモロコシ茎葉粉砕粉でポリウレタン発泡断熱プラスチックを充填する方法を開示し、ポリウレタン発泡断熱プラスチックのコストを低減する。馬立国等は《ポリウレタン工業》2011年第26巻第3期44~46ページにトウモロコシ基多価アルコール副生成物樹脂で改質ポリウレタンフォームを製造するプロセスを開示し、トウモロコシ基副生成物の樹脂添加量が5部程度である場合に製造されたポリウレタンフォームは保温材料の関連要件を満たすことができるとともに、ポリウレタンフォームの製造コストを大幅に低減する。しかしながら、上記方法で生成されたポリウレタンは、力学的性質に劣り、靴底の作製には適さない。
【0005】
CN110105538Aには、75~80部のポリエステルポリオール、7~9部の鎖延長剤、35~40部のMDI、0.8~1.3部の酸化防止剤、0.3~0.5部の触媒、4~6部の変性多壁カーボンナノチューブ、0.1~0.3部のシリコーン、0.2~0.4部のエポキシ化大豆油、0.2~0.5部のステアリン酸ナトリウムを添加して製造された靴底用ポリウレタンエラストマー材料が開示されているが、添加される変性多壁カーボンナノチューブは発がん剤であり、人体の健康には不利であり、グリーンの環境保護の要求には該当しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】中国特許出願公開第110105538号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来の技術における上記問題を解決するために、環境に優しい無臭発泡靴底材料及び靴底の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を実現するために、無臭発泡靴底材料は、酢酸エステル澱粉60~90部、シルクフィブロイン20~40部、ポリエーテルポリオール10~30部、イソシアネート50~80部と、架橋剤1~4部と、発泡剤0.2~0.8部と、ナノ竹繊維5~10部と、ナノシリカ5~10部と、酸化亜鉛5~10部と、活性炭1~5部部、炭化ケイ素1~2部と、ステアリン酸ナトリウム0.2~0.5部と、触媒0.1~0.3部と、から作られる。
【0009】
更に、前記ポリエーテルポリオールは、グリセリンとエチレンオキサイドを重合させて得られ、官能性が2であり、数平均分子量が4000~6000のポリエーテルポリオールである。
【0010】
更に、前記イソシアネートは、2,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートと4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートのいずれか一種又は両者の混合物である。
【0011】
更に、前記触媒は、トリエチレンジアミンとトリエタノールアミンとのいずれか一種又は両者の混合物である。
【0012】
前記架橋剤は、グリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの少なくともいずれか一種である。
【0013】
前記発泡剤は、水である。
【0014】
前記無臭発泡靴底の製造方法は、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、前記配合比率で、酢酸エステル澱粉、シルクフィブロイン、ステアリン酸ナトリウム、発泡剤及び触媒を、常温で第一反応釜に投入し、1~2h撹拌し、混合物Aを得、
前記ステップ二は、上記配合比で、ポリエーテルポリオールを常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、真空で3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、イ
ソシアネートを加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、上記配合比率で、架橋剤、ナノ竹繊維、ナノシリカ、酸化亜鉛、活
性炭、炭化ケイ素を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物B
をそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、3~5分間
後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得た。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、従来技術に比べて以下の効果を奏する:
生分解性の酢酸エステル澱粉を主体材料とすることにより、調製されたポリウレタン発泡靴底が生分解性に優れ、土壌中の微生物作用により分解、代謝された後、靴底本体材料が二酸化炭素と水とに分解され、環境への汚染が低減される。
【0016】
添加されたナノ竹繊維は優れた力学的性質、抗紫外線、静菌等の特徴を有し、ナノシリカ、炭化ケイ素と共同作用して環境にやさしい無臭発泡靴底材料の力学的性質を効果的に改善し、その耐用年数を延長することができる。
【0017】
添加されたシルクフィブロインは、良好な生体適合性を有するため、架橋剤と安定剤とすることができ、その独特のアミノ酸構成は、ナノ竹繊維上の水酸基と分子間力を形成し、シルクフィブロインを添加した環境に優しい無臭発泡靴底材料の力学的性質をさらに向上させることができる。
【0018】
活性炭は良好な吸着性能を有しており、ナノ竹繊維や酸化亜鉛と共に制菌抗菌環境を形成しており、それから作られた環境に優しい無臭発泡靴底材料は、水虫を予防することができる。
【0019】
本発明の環境保護無臭発泡靴底材料は、いずれも生分解可能な材料を主体材料とし、製造方法が簡単で、エネルギー消費を節約し、生産コストが低い。従来の靴底材料に比べて環境汚染を大幅に低減するとともに、耐摩耗性に優れ、履き心地が良く、良好な経済効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例を参照して本発明をさらに説明するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、当業者が本発明の技術的解決手段を変更することは、いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0021】
実施例1
環境に優しい無臭発泡靴底材料は、酢酸エステル澱粉90kg、シルクフィブロイン40kg、ポリエーテルポリオール30kg、イソシアネート80kgと、架橋剤4kgと、水0.8kgと、ナノ竹繊維10kgと、ナノシリカ10kgと、酸化亜鉛10kgと、活性炭5kg、炭化ケイ素2kgと、ステアリン酸ナトリウム0.5kgと、触媒0.3kgと、から作られる。
【0022】
前記架橋剤は、グリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの混合物であり、質量比がグリセリン:ジエタノールアミン:トリエタノールアミン=1:1:1である。
【0023】
前記触媒は、トリエチレンジアミンとトリエタノールアミンとの混合物であり、質量比がトリエチレンジアミン:トリエタノールアミン=2:1である。
【0024】
前記イソシアネートは4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートである。
【0025】
前記環境に優しい無臭発泡靴底の製造方法は、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、上記配合比率で、酢酸エステル澱粉、シルクフィブロイン、ステアリン酸ナトリウム、発泡剤及び触媒を、常温で第一反応釜に投入し、2h撹拌し、混合物Aを得、
前記ステップ二は、上記配合比で、ポリエーテルポリオールを常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、‐0.1MPaまで真空排気し、3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートを加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、上記配合比率で、架橋剤、ナノ竹繊維、ナノシリカ、酸化亜鉛、活性炭、炭化ケイ素を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物Bをそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、5分間後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得た。
【0026】
実施例2
環境に優しい無臭発泡靴底材料は、酢酸エステル澱粉75kg、シルクフィブロイン30kg、ポリエーテルポリオール20kg、イソシアネート65kgと、架橋剤2.5kgと、水0.5kgと、ナノ竹繊維7.5kgと、ナノシリカ7.5kgと、酸化亜鉛7.5kgと、活性炭3kg、炭化ケイ素1.5kgと、ステアリン酸ナトリウム0.3kgと、触媒0.2kgと、から作られる。
【0027】
前記架橋剤は、グリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの混合物であり、質量比がグリセリン:トリエタノールアミン=1:1である。
【0028】
前記触媒はトリエチレンジアミンである。
【0029】
前記イソシアネートは2,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートである。
【0030】
前記環境に優しい無臭発泡靴底の製造方法は、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、上記配合比率で、酢酸エステル澱粉、シルクフィブロイン、ステア
リン酸ナトリウム、発泡剤及び触媒を、常温で第一反応釜に投入し、1h撹拌し、混合物
Aを得、
前記ステップ二は、上記配合比で、ポリエーテルポリオールを常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、‐0.1MPaまで真空排気し、3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、2,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートを加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、上記配合比率で、架橋剤、ナノ竹繊維、ナノシリカ、酸化亜鉛、活性炭、炭化ケイ素を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物Bをそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、4分間後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得た。
【0031】
実施例3
環境に優しい無臭発泡靴底材料は、酢酸エステル澱粉60kg、シルクフィブロイン20kg、ポリエーテルポリオール10kg、イソシアネート50kgと、架橋剤1kgと、水0.2kgと、ナノ竹繊維5kgと、ナノシリカ5kgと、酸化亜鉛5kgと、活性炭1kg、炭化ケイ素1kgと、ステアリン酸ナトリウム0.2kgと、触媒0.1kgと、から作られる。
【0032】
前記触媒は、トリエチレンジアミンとトリエタノールアミンとの混合物であり、質量比がトリエチレンジアミン:トリエタノールアミン=1:1であった。
【0033】
前記イソシアネートは2,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートと4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートとの混合物であり、質量比が2:1であった。
【0034】
前記環境に優しい無臭発泡靴底の製造方法は、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、上記配合比率で、酢酸エステル澱粉、シルクフィブロイン、ステアリン酸ナトリウム、発泡剤及び触媒を、常温で第一反応釜に投入し、1.5h撹拌し、混合物Aを得、
前記ステップ二は、上記配合比で、ポリエーテルポリオールを常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、‐0.1MPaまで真空排気し、3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、イソシアネートを加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、上記配合比率で、架橋剤、ナノ竹繊維、ナノシリカ、酸化亜鉛、活性炭、炭化ケイ素を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物Bをそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、3分間後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得た。
【0035】
比較例1
環境に優しい無臭発泡靴底材料は、酢酸エステル澱粉90kg、ポリエーテルポリオール30kg、イソシアネート80kgと、架橋剤4kgと、水0.8kgと、ステアリン酸ナトリウム0.5kgと、触媒0.3kgと、から作られる。
【0036】
前記架橋剤は、グリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの混合物であり、質量比がグリセリン:ジエタノールアミン:トリエタノールアミン=1:1:1である。
【0037】
前記触媒は、トリエチレンジアミンとトリエタノールアミンとの混合物であり、質量比がトリエチレンジアミン:トリエタノールアミン=2:1であった。
【0038】
前記イソシアネートは4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートである。
【0039】
前記環境に優しい無臭発泡靴底の製造方法は、ステップ一からステップ三を含み、
前記ステップ一は、上記配合比率で、酢酸エステル澱粉、ステアリン酸ナトリウム、発泡剤及び触媒を、常温で第一反応釜に投入し、2h撹拌し、混合物Aを得、
前記ステップ二は、上記配合比で、ポリエーテルポリオールを常温で第二反応釜に投入し、120℃まで攪拌昇温し、‐0.1MPaまで真空排気し、3.5時間脱水脱気した後、60℃まで降温し、4,4‐ジフェニルメタンジイソシアネートを加え、90℃で4時間反応させ、混合物Bを得、
前記ステップ三は、上記配合比率で、架橋剤を前記混合物Aに加え、均一に混合した後、この混合物と前記混合物Bをそれぞれ低圧鋳造機のタンクに注入し、ヘッドに70℃金型を混合注入し、5分間後に型開きして生分解性ポリウレタン発泡靴底製品を得た。
【0040】
実施例1~3及び比較例1で得られたポリウレタン靴底を6mm厚のサンプル片に裁断し、物理的性能試験を行い、靴底全体に対し生分解試験を行い、試験方法は以下の通りである:
(1)製品の引張強度、引裂強度、伸び率は、いずれもサーボ引張試験機により測定し、
(2)90°曲げは、靴底曲げ機で測定し、靴底前掌部分を一時間6000回90°折り曲げ、
(3)生分解試験の試験条件は、微生物を含む土壌に、靴底を深さ0.5m埋め、温度が10~35℃であり、2ヶ月間分解したデータである。
【0041】
試験結果を表1に示す。
表1 実施例1~3及び比較例1の製品性能試験結果
【0042】
表1から明らかなように、本発明に開示される靴底材料および前記靴底材料から作られる靴底(実施例1~3)は、比較例1に対して、力学的性質および使用安定性に優れているが、これは、ナノシリカ、炭化ケイ素等の耐摩耗材料およびナノ竹繊維とシルクフィブロインとを加えたことで、果たした強化作用が促進しているためである。また、表1からも明らかなように、本発明で得られた靴底は、良好な生分解性を有し、環境への影響が小さく、グリーン生産の要求に合致した。