(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】救急キット設置表示シール
(51)【国際特許分類】
G09F 3/00 20060101AFI20220623BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20220623BHJP
G09F 3/10 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
G09F3/00 S
B65D25/20 Q
G09F3/00 M
G09F3/10 A
G09F3/00 Q
(21)【出願番号】P 2017255435
(22)【出願日】2017-12-25
【審査請求日】2020-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】507062255
【氏名又は名称】株式会社エルプエンテインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】藤原 公生
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-024939(JP,A)
【文献】登録実用新案第3211133(JP,U)
【文献】特開2005-059881(JP,A)
【文献】特開平09-020343(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0252378(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 23/00-25/56
G09F 1/00- 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール本体の表面に設けられた、救急キットの資材の所在を示す公示部と、
前記シール本体の裏面に形成された、前記救急キットの資材を収納するための受け皿と、
前記シール本体の裏面
の周縁部に設けられた粘着部と、
を備えた前記シール本体であって、
車両の車体面、施設の壁、または、ドアガラス面に、前記粘着部によって貼り付けられている前記シール本体が剥がされることにより、前記救急キットの資材を取り出せることを特徴とする救急キット設置公示シール。
【請求項2】
前記
公示部にはQRコードあるいはJANコードが設けられ、前記QRコードあるいはJANコードによってAEDの設置場所や応急処置の方法の情報を得られることを特徴とする請求項1
記載の救急キット設置
公示シール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は救急箱を設置するスペースが無い場合に、従来の救急箱が置けなくても壁の面やガラスの面などに救急キットの設置を公示できる公示シールに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、救急キットに関する発明として、既に特許文献1、特許文献2に記載の発明を提案している。しかしながら、救急箱は場所を占有するため、通路等に置きっぱなしにできない。そのため、救急箱が人から見えない場所に置かれる事があり、救急時に救急箱を探すことがあった。そのため、救急箱を置くスペースが無くても、壁やガラス面やドア面などの場所でも救急キットを設置出来、救急キットの設置を公示できる為迅速に救急キットを活用する事が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-024939号公報
【文献】再表2008/105166
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先に提案した救急箱は所定の大きさを有しているため、設置場所にスペースが必要で、室内などの限られた場所での設置しかできなかった。そのため、有事の際必ずしも、そばに救急キットがある環境ではなかった。
【0005】
救急時に、救急箱が人から見えない場所にあるため、
室内に限らず、多くの場合に救急キットを設置できる事で災害や交通事故や事件など救急車の到着までの応急処置が迅速にできる環境を作る事が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる救急キット設置公示シールは、救急キットの所在の公示を特徴とする。
このような公示シールにQRコードやJANによりAEDの所在や応急手当の方法を用い収納されている救急キットを使用し応急手当ができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、安価で容易に多くの救急キットを設置でき、災害や交通事故や事件などの有事の際の応急処置が可能になる。よって人命の救助の向上に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】 本発明にかかる救急キット設置表示シールの、実施形態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【
図2】 救急キット設置表示シールの背面の接着部を表する図である。
【
図3】 公示シールを剥がした際に現れた救急キットの収納された図である。
【
図4】 公示シールを貼った際の横から見た図である。
【
図5】 公示シールをボードに貼り置き型として場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(
図1)この救急キット設置公示シール1は救急キット資材コンテンツ5,6,7,8,9,10,11の設置を公示する表示部2と粘着部3とを備えている。
【0010】
(
図2)公示シールの背面の粘着部3は、両面テープや面ファスナーや磁石を用い、貼られる全ての接する部分(a)または四隅を接着部(b)にしても良い。
【0011】
AEDの所在や応急手当の方法がわかるQRコード・JANコード4を備えている。
【0012】
迅速に救急キットを取り出せる様に、取り出し方の説明18を記載する。
【0013】
(
図3)背面1aには絆創膏5やガーゼ6、包帯7、三角巾8、サージカルテープ9はさみ10、をセットする。他の資材コンテンツをセットしても良い。
【0014】
絆創膏やガーゼ、包帯などのコンテンツの厚みがある為、公示シール1の素材は伸びるビニール系などが良い。
【0015】
【0016】
また、救急キットを取り出しやすくする為に、上部の左右の角は粘着のない箇所12に剥がすつまみにする。また、別の位置に剥がすためのつまみがあっても良い。
【0017】
(
図5)また、屋内の受付口天板面13やカウンター天板面14など救急キットの設置場所に余裕がある場合には救急キット設置表示シール1を自立ボード19に貼り、置き型の救急キット設置公示シールとしても使える。
【0018】
車両内や施設などの受付など、救急キットを置けるスペースが有り、かつ公示シールにより救急キットの置かれている場所が即座に目に付く場合は、公示シールを車両の車体面15や施設の壁16やドアなどのガラス面17に貼る事だけでもよい。
【0019】
公示シールは夜間や暗所でも目立つように夜光塗料での印刷も良い。
【0020】
救急キットに使用期限がある場合に、使用期限を記載できるスペース21を備える。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本実施形態の救急キット設置公示シールを用いた場合、低コストでかつ、精密なシステムを用いる事なく、確実に応急処置に広範囲で使用されるものと大きく期待できる。
【符号の説明】
【0022】
1 救急キット設置公示マーク
1a,b 救急キット設置公示マーク背面
2 公示部
3 粘着部
4 JANコード・QRコード
5 絆創膏
6 ガーゼ
7 包帯
8 三角巾
9 サージカルテープ
10 はさみ
11 マスク
12 救急キット設置公示シール剥離つまみ部
13 屋内の受付口天板面
14 カウンター天板面
15 車両の車体面
16 施設の壁
17 ドアガラス面
18 救急キットの取り出し方の説明部書き部
19 自立ボード
20 資材を収納する受け皿(ケース)
21 使用期限を記載するスペース