(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】グルカゴン受容体拮抗薬として有用なインダゾール誘導体
(51)【国際特許分類】
C07D 231/56 20060101AFI20220623BHJP
C07D 401/06 20060101ALI20220623BHJP
A61K 31/416 20060101ALI20220623BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20220623BHJP
A61P 3/10 20060101ALI20220623BHJP
A61P 3/04 20060101ALI20220623BHJP
A61P 13/12 20060101ALI20220623BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220623BHJP
C07D 407/04 20060101ALI20220623BHJP
C07D 409/04 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
C07D231/56 A CSP
C07D401/06
A61K31/416
A61K31/4439
A61P3/10
A61P3/04
A61P13/12
A61P43/00 111
C07D407/04
C07D409/04
(21)【出願番号】P 2019512783
(86)(22)【出願日】2017-09-05
(86)【国際出願番号】 US2017050003
(87)【国際公開番号】W WO2018048762
(87)【国際公開日】2018-03-15
【審査請求日】2020-07-28
(32)【優先日】2016-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397060175
【氏名又は名称】ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100194423
【氏名又は名称】植竹 友紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ゴール,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】スー,グォジャン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シャイ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ティアンバォ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,フェンビン
【審査官】前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-502923(JP,A)
【文献】特表2006-516622(JP,A)
【文献】特表2002-544254(JP,A)
【文献】国際公開第2010/098994(WO,A1)
【文献】Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,25(19),2015年,P.4143-4147
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 231/00
C07D 401/00
A61K 31/00
C07D 407/00
C07D 409/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
R
1は、フェニル、-(C
1~2アルキル)-フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の置換基で任意に置換され、
aは、0~2の整数であり、
各R
2は、独立して、ハロゲン、C
1~4アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ、及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から選択され、
R
4は、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、-(C
1~2アルキル)-O-(C
1~4アルキル)、C
3~6シクロアルキル、-(C
1~2アルキル)-C
3~6シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
前記フェニルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の置換基で任意に置換され、
Zは、C及びNからなる群から選択される]、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式中、
R
1が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル及びピリジルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、C
1~2アルコキシ及びフッ素化C
1~2アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されており、
aが、0~2の整数であり、
各R
2が、独立して、ハロゲン、C
1~2アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、C
1~2アルコキシ、及びフッ素化C
1~2アルコキシからなる群から選択され、
R
4が、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、-(C
1~2アルキル)-O-(C
1~4アルキル)、C
3~6シクロアルキル、-(C
1~2アルキル)-C
3~6シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
前記フェニルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~2アルコキシからなる群から独立して選択される、1~2つの置換基で任意に置換されており、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式中、
R
1が、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル及びキノリニルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、又はピラゾリルが、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、並びに、C
1~2アルコキシ及びフッ素化C
1~2アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されており、
aが、0~1の整数であり、
各R
2が、ハロゲン、C
1~2アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、及びC
1~2アルコキシからなる群から選択され、
R
4が、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、-(C
1~2アルキル)-O-(C
1~2アルキル)、C
3~6シクロアルキル、-(C
1~2アルキル)-C
3~6シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
フェニルが、ハロゲン、C
1~2アルキル及びフッ素化C
1~2アルキルからなる群から選択される置換基で任意に置換されており、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式中、
R
1が、フェニル、4-フルオロ-フェニル、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-メトキシ-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメトキシ-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、3,5-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、ナフト-1-イル、ナフト-2-イル、6-メトキシ-ナフト-2-イル、ピリド-3-イル、チエン-3-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、5-メチル-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イル、1-メチル-インダゾール-5-イル、1-メチル-インダゾール-6-イル、1-メチル-ピラゾール-4-イル、1-イソペンチル-ピラゾール-4-イル、キノリン-3-イル及びキノリン-6-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、4-トリフルオロメチル、6-クロロ、6-メチル、及び7-メチルからなる群から選択され、
R
4が、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、2-フルオロ-2-メチル-n-プロピル、4,4,4-トリフルオロ-n-ブチル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-n-ブチル、メトキシ-エチル-、シクロプロピル-メチル-、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロペンチル-エチル-、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、4-トリフルオロメチル-フェニル、フェニルエチル-、及び4-クロロ-フェニルエチル-からなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式中、
R
1が、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ナフト-2-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、及び5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、6-クロロ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4が、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロヘキシル-メチル-、及びシクロヘキシル-エチル-からなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式中、
R
1が、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、及びベンゾチエン-2-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2が、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4が、イソブチル及び2,2-ジメチル-n-プロピルからなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式中、
R
1が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択され、
aが1であり、
R
2が、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4が、イソブチルであり、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
【請求項8】
R
1が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択され、
aが1であり、
R
2が、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4が、イソブチルであり、
Zが、C及びNからなる群から選択されるものからなる群から選択される、化合物、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩。
【請求項9】
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、
3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩、
からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項10】
薬学的に許容される担体と請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物とを含む、医薬組成物。
【請求項11】
請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することにより製造される、医薬組成物。
【請求項12】
請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することを含む医薬組成物の製造方法。
【請求項13】
治療有効量のグルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための医薬品の製造における、請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
前記グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害が、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患からなる群から選択される、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
治療有効量の1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症又は腎疾患を治療するための医薬品の製造における、請求項10に記載の組成物の使用。
【請求項16】
1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症又は腎疾患の治療を必要とする対象において、それらを治療するための医薬品の製造における、請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物を含む
医薬組成物。
【請求項18】
1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患からなる群から選択される、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1
~9のいずれか一項に記載の化合物を含む
医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は米国特許仮出願第62/383,620号(2016年9月6日出願)に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、インダゾール誘導体、これを含む医薬組成物、並びに例えば、2型糖尿病及び肥満症などの代謝疾患において、1つ以上のグルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害及び状態を、処置及び/又は予防する際の、これらの使用を目的とする。
【背景技術】
【0003】
世界保健機関(WHO)は、世界中で1億7700万人もの糖尿病患者が存在しており、その数は2030年には2倍以上に膨れ上がる可能性があると報告している。2型糖尿病は、全糖尿病症例のおおよそ90%を占める(世界保健機関、http://www.who.int/diabetes/global-report/en/、2016年更新)。2型糖尿病の長期合併症としては、アテローム性動脈硬化症、心疾患、脳卒中、末期腎疾患、失明につながる網膜症、神経損傷、性機能不全、頻発する感染症、及び下肢の切断につながり得る治療抵抗性足潰瘍が挙げられる。糖尿病患者は、母集団と比較して、心臓血管疾患を発現する又は脳卒中を有する可能性が2倍高く、一過性脳虚血発作を有する可能性が2~6倍高く、並びに下肢切断を要する可能性が15~40倍高い。2007年には、糖尿病に関係する経済的な総損失額は1740億USドルに上るものと見積もられた。この金額は、米国で支払われる治療費のおよそ1/8を占める。
【0004】
2型糖尿病(これまで、インスリン非依存性糖尿病、すなわちNIDDMと呼称されていた)に罹患している患者では、末梢組織のインスリン抵抗性と、膵臓のインスリン分泌が不十分であることとが組み合わさり、高血糖症を発症する。これらの異常により、グルコースの処分量が低下し、内在性のグルコース生産量が増大することになる。これらの異常を個々に又は合わせて逆転させることで、血糖コントロールを改善することができる。
【0005】
正常血糖の維持においては、肝臓も強く関与する。グルコース生産量は、インスリン及びグルカゴンが肝臓によるグルコースの生産に対し示す拮抗により、維持される。2型糖尿病では、正常なグルカゴン-インスリン比が崩れている。肝臓のグルコース産生と血漿グルカゴン濃度の関係を調べる研究は、2型糖尿病患者では、グルカゴン作用の上昇が、肝インスリン抵抗性及びグルコース産生速度の増加に大きな役割を果たしていることを示唆している(REAVEN,G.,et al.,「Documentation of Hyperglucagonemia Throughout the Day in Nonobese and Obese Patients with Noninsulin-Dependent Diabetes Mellitus」,J Clin Endocrinol Metab,1987;pp106~110,Vol.64;及びSHAH,P.et al.,「Lack of Suppression of Glucagon Contributes to Postprandial Hyperglycemia in Subjects with TYPE II Diabetes Mellitus」,J Clin Endocrinol Metab,2000,pp4053~4059,Vol.85)。絶食時グルカゴン濃度が上昇し、及び食後のグルカゴン分泌の抑制が損なわれることで、食後低血糖(hyperglycemia during postabsorptive and postprandia)が生じることになる。血漿グルカゴン濃度及び肝臓によるグルコース生産量と、絶食時グルコース濃度との正の相関は、これまでにヒトにおいて報告されている(DEFRONZO,R.A.,et al.,「Fasting Hyperglycemia in Non-Insulin-Dependent Diabetes Mellitus:Contributions of Excessive Hepatic Glucose Production and Impaired Tissue Glucose Uptake」Metabolism,1989,pp387~395,Vol.38;及びCONSOLI,A.,et al.,「Predominant Role of Gluconeogenesis in Increased Hepatic Glucose Production in NIDDM」,Diabetes,1989,pp550~557,Vol.38)。したがって、グルカゴン受容体拮抗剤により、2型糖尿病患者における血糖症を改善する機序として肝臓によるグルコースの放出を減少させる、有望なアプローチが提供される。
【0006】
グルカゴンは、プログルカン遺伝子によりコードされる29個のアミノ酸ペプチドからなるホルモンであり、膵臓のα細胞において、プロホルモン転換酵素2(PC2)により特異的に切断を受ける(ROUILLE,Y.,et al.,「Role of the Prohormone Convertase PC2 in the processing of Proglucagon to Glucagon」,FEBS Letters,1997,pp119~123,Vol.413)。プログルカン遺伝子内には、グルカン様ペプチド1(GLP1)、グルカン様ペプチド2(GLP2)、オキシントモジュリン及びグリセンチンの配列もコードされている。α細胞からのグルカゴンの分泌は、数々の因子により細かに調節されており、中でも最も重要な因子はグルコース及びインスリンである(QUESADA,I.,et al.,「Physiology of the Pancreatic alpha-cell and Glucagon Secretion:Role in Glucose Homeostasis and Diabetes」,Endocrinology,2008;pp5~19,Vol.199)。グルコース濃度が低下すると、特異的なATP感受性K+チャネルが活性化され、活動電位が生成され、グルカゴン分泌が刺激される(MACDONALD,P.E.,et al.,「A KATP Channel-Dependent Pathway within α-Cells Regulates Glucagon Release from Both Rodent and Human Islets of Langerhans」,PLOS Biology,2007,pp1236~1247,Vol.5)。アミノ酸(TRABELSI,F.,et al.,「Arginine-Induced Pancreatic Hormone Secretion During Exercise in Rats」,J.Appl.Physiol.,pp2528~2533,Vol.81)及び運動(BOTTGER,I.,et al.,「The Effect of Exercise on Glucagon Secretion」,J.Clin.Endocrinology and Metabolism,1972,pp117~125,Vol.35)などの更なる刺激がグルカゴン分泌を刺激することが知られているが、その発生機序はよくわかっていない。
【0007】
グルカゴンは、主に、肝臓からのグルコース放出に対するインスリンの作用に対抗するという生理的役割をもつ。グルカゴンは、グルカゴン受容体に結合し、これを活性化させることでその作用を介在することが、最初にRodbell及びその共同研究者らにより報告されている(RODBELL M.,et al.,「The Glucagon-Sensitive Adenyl Cylcase System in Plasma Membranes of Rat Liver.3.Binging of Glucagon:Method of Assay and Specificity.」,J.Biol.Chem.,1971,pp1861~1871,Vol.246)。配列相同性解析によると、グルカゴン受容体(GCGR)は、関連するペプチドのグルカン様ペプチド-1(GLP-1)及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドを含有する7回膜貫通型のグアノシン三リン酸(GTP)結合タンパク質(Gタンパク質)共役受容体の、クラスBファミリーのメンバーである(MAYO K.E.,et al.,「International Union of Pharmacology.XXXV.The Glucagon Receptor Family.」,Pharmacological Reviews,2003,pp167~194,Vol.55)。この受容体は主に肝臓及び腎臓で発現するものであり、これらの部位と比較すると低量であるが心臓、脂肪組織、副腎、膵臓、大脳皮質及び胃腸管でも発現することが判明している(HANSEN LH,et al.,「Glucagon Receptor mRNA Expression in Rat Tissues.」Peptides,1995,pp1163~1166,Vol.16)。
【0008】
グルカゴンの即時作用は迅速であり、一過性のものである。具体的には、グルカゴンの肝臓に対する主な作用の1つはグリコーゲン分解作用である。ホルモンの活性に関する分子機序は、その同族の受容体の活性化、Gsαサブユニットへのシグナル伝達、及びアデニル酸シクラーゼの活性化により、細胞内cAMP濃度が上昇し、続いてプロテインキナーゼA(PKA)が活性化されることで介在される。PKAは、グリコーゲンホスホリラーゼの活性化、及びグリコーゲンシンターゼの不活性化により活性化され、これにより、グリコーゲン分解による正味の糖新生量が増大する(JIANG,G.,et al.,「Glucagon and Regulation of Glucose Metabolism」,Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.,2003,pp 671~678,Vol.284)。グリコーゲン分解に加えて、グルカゴンは、乳酸、アラニン、ピルビン酸及びグリセロールなどの前駆体からの糖新生を増強する。調節の度合いは、CREBのcAMP依存性のPKA活性化、並びにPGC1α及びPEPCKなどの糖新生遺伝子の転写活性化に関係するゲノムに依存し、及び一部依存しているようである(KOO,S-H,et al.,「The CREB Coactivator TORC2 is a Key Regulator of Fasting Glucose Metabolism」,Nature,2005,pp1109~1114,Vol.437)。
【0009】
グルコース恒常性におけるGCGRの役割は、この受容体を欠損しているマウスを使用して研究されている。GCGR欠損マウスでは、野生型マウスと比較して血漿グルコース及びインスリン濃度がわずかに減少しており、かつこれらのマウスでは耐糖能が向上していた(GELLING,R.,et al.,「Lower Blood Glucose,Hyperglucagonemia and Pancreatic Alpha Cell Hyperplasia in Glucagon Receptor Knockout Mice」,PNAS,2003,pp1438~1443,Vol.100)。ヘテロ接合型のマウスは、明瞭な表現形を有さない。ストレプトゾトシンに暴露した際、GCGR欠損マウスが高血糖耐性を示しかつ膵臓のβ細胞が破壊されたことから、β細胞の生存及び機能に働きかけるグルカゴンのシグナル伝達が阻害されていることが示唆されている(CONARELLO,S.L.,et al.,「Glucagon Receptor Knockout Mice are Resistant to Diet-Induced Obesity and Streptozotocin-Mediated Beta Cell Loss and Hyperglycemia」,Dioabetologia,2007,pp142~150,Vol.20)。GCGR欠損マウスは、24時間未満の絶食期間には低血糖症を示さず、かつインスリン暴露後には正常どおりに回復した(GELLING,R.,et al.,「Lower Blood Glucose,Hyperglucagonemia and Pancreatic Alpha Cell Hyperplasia in Glucagon Receptor Knockout Mice」,PNAS,2003,pp1438~1443,Vol.100)。この結果により、拮抗ホルモンとは別に、グルカゴン受容体の非存在下で低血糖症を打ち消すシグナル経路の存在が示唆された。GCGR欠損マウスの肝臓膜は、エピネフリンにより誘導されるcAMP産生に対する応答性が上昇していることが判明している。加えて、欠損マウスは、長期(12~14時間)にわたって絶食させた場合のコルチコステロン濃度が2倍に上昇していた。絶食状態が24時間続いた場合、これらのマウスは深刻な低血糖症を示した。
【0010】
GCGR欠損マウスでは、α細胞が過形成されており、プログルカン遺伝子の発現レベルが上昇していた(GELLING,R.,et al.,「Lower Blood Glucose,Hyperglucagonemia and Pancreatic Alpha Cell Hyperplasia in Glucagon Receptor Knockout Mice」,PNAS,2003,pp1438~1443,Vol.100)。ヒトにおいてこの経路を慢性的に遮断した場合の長期安全性は知られていないものの、げっ歯目の膵島細胞複製能がヒトの複製能よりも高いことは言及する価値がある(PARNAUD,G.,et al.,「Proliferation of Sorted Human and Rat Beta Cells」,Diabetologia,2008,pp91~100,Vol.51)。具体的には、ラットのβ細胞は、細胞外マトリックス上に播種し、増殖させることができ、この場合の増殖性は、リラグルチドなどの外因性の因子の存在下で更に向上する。対照的に、ヒトのβ細胞は、インビトロでは増殖させることができない。欠損マウスにおいてα細胞を過形成させると、結果として、プログルカンのプロセシング、及び膵臓によるGLP-1の生成が増加する。腸管によりプロセシングを受けたGLP-1が、グルカゴンの分泌を阻害し、インスリンの分泌を増加させ、並びにβ細胞のグルコース感受性及びβ細胞の質量を向上させるよう作用することは既知である。GLP-1は、中枢神経系(CNS)による食品の摂取も阻害する。したがって、GCGR欠損マウスにおける膵臓由来のGLP-1濃度の上昇には、グルコースにより刺激されるインスリン分泌及び耐糖能の上昇に関係している可能性もある(SLOOP,K.W.,et al.,「Hepatic and Glucagon-Like Peptide-1-Mediated Reversal of Diabetes by Glucagon Receptor Antisense Oligonucleotide Inhibitors」,J Clin Invest,2004,pp1571~1581,Vol.113)。これは近年、Gu et al.により実証されており、この発表において、著者らは、GLP-1 KOマウスにおいてマウスGCGR中和抗体を評価し、この抗体ではipGTT時の耐糖能に改善が見られないことを発見した。これらの結果に基づくと、膵臓GLP-1は、げっ歯目において、グルカゴン受容体拮抗剤の効果を著しく増大させるものと考えられる(GU,W.,et al.,「Glucagon Receptor Antagonist-Mediated Improvements in Glycemic Control are Dependent on Functional Pancreatic GLP-1 Receptor」,Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.,2010,ppE624~E632,Vol.299)。
【0011】
より最近の研究は、肝臓による脂肪酸酸化、脂質生合成、及び肝細胞の生存、に対するグルカゴン受容体の機能に焦点を当てている。グルカゴンの投与により、ラットでは脂質低下効果が促進され(GUETTE,C.,et al.,「Effect of Chronic Glucagon Administration on Lipoprotein Composition in Normally Fed,Fasted and Cholesterol-Fed Rats」,Lipids,1991,pp451~458,Vol.26)、授乳中の乳牛では脂肪肝が回復した(HIPPEN,A.R.,et al.,「Alleviation of Fatty Liver in Dairy Cows with 14-Day Intravenous Infusions of Glucagon」,J.Dairy Sci,.1999,pp1139~1152,Vol.82)。実際に、グルカゴンは、脂肪肝の治療法として提唱されている(HIPPEN,A.R.,「Glucagon as a Potential Therapy for Ketosis and Fatty Liver」,Vet.Clin.North Am.Food Anim.Pract.,2000,pp267~282,Vol.16)。16時間空腹にさせたGCGR欠損マウスは、トリグリセリドクリアランス及び脂質合成に欠陥を有する表現型をもたらす。これらの生物から単離された肝細胞では、脂肪酸β酸化能が低下していた(LONGUET,C.,et al.,「The Glucagon Receptor is Required for the Adaptive Metabolic Response to Fasting」,Cell Metabolism,2008,pp359~371,Vol.8)。全てではないが、一例としては(CONARELLO,S.L.,et al.,「Glucagon Receptor Knockout Mice are Resistant to Diet-Induced Obesity and Streptozotocin-Mediated Beta Cell Loss and Hyperglycemia」,Diabetologia,2007,pp142~150,Vol.20)、GCGRノックアウトアニマル(LONGUET,C.,et al.,「The Glucagon Receptor is Required for the Adaptive Metabolic Response to Fasting」,Cell Metabolism,2008,pp359~371,Vol.8)並びにASOにより薬理学的な処置を施した前臨床モデル(LIANG,Y.,et al.,「Reduction in Glucagon Receptor Expression by an Antisense Oligonucleotide Ameliorates Diabetic Syndrome in db/db Mice」,Diabetes,2004,pp410~417,Vol.53)では脂肪肝が観察されている。この機序では、PKAは、独立して、肝臓においてその他のグルカゴンシグナル経路を示す。肝臓におけるグルカゴンシグナル伝達による脂肪酸酸化の増加に関係する正確な機序は、不明だが、一部は、マイトジェンにより活性化されるプロテインキナーゼ経路による、PPARαの活性化により介在されるようである。グルカゴンは、肝細胞において、p38及びERK1/2をいずれも活性化することができる。p38はPPARα活性を増大させ(BARGER,P.M.,et al.,「Deactivation of Peroxisome Proliferator-Activated Receptor-α During Cardiac Hypertrophic Growth」,The J.of Clinical Investigation,2000,pp1723-1730,Vol.105)、ERK1/2はPPARα活性を減少させる(BARGER,P.M.,「p38 Mitogen-Activated Protein Kinase Activates Peroxisome Proliferator-activated Receptor α」,J.Biol.Chem.,2001,pp44495~444501,Vol.276)。p38経路では、肝臓における脂質生合成が、グルカゴンにより阻害され、及びインスリンにより刺激される(XIONG,Y.,et al.,「p38 Mitogen-activated Protein Kinase Plays an Inhibitory Role in Hepatic Lipogenesis」,J.Biol.Chem.,2007,pp4975~4982,Vol.282)。これらの観察により、グルカゴンによるシグナル伝達は、肝臓における脂肪酸の酸化及び合成の調節に必要であることを示唆する。この機序が、古典的な、グルカゴンによるG-タンパク質PKAシグナル伝達とは独立しているという事実により、特定のシグナル経路にのみ望ましく作用し、それに対しその他の経路については全てのグルカゴンシグナル経路の不活性化を持続させる可能性のある経路に歯止めをかけるよう作用し得る、偏向性のある拮抗剤の開発についての可能性が示唆される。
【0012】
フランスにおける2型糖尿病の患者では、機能喪失を招く、ヘテロ接合型のミスセンス変異Gly40Serが糖尿病と関係付けられている(HANSEN,L.H.,et al.,「The Gly40Ser Mutation in the Human Glucagon Receptor Gene Associated with NIDDM Results in a Receptor with Reduced Sensitivity to Glucagon」,Diabetes,1996,pp725~730,Vol.45)。げっ歯目では、GCGRの欠損により耐糖能が向上するため、何故この変異がグルコースの調節に悪影響を及ぼすのかは不明である。最近では、ヘテロ接合型の変異Pro86Serを有する患者が文献で報告されている。この患者は、良性の膵臓腫瘍を示しており、これに加え、試験により、絶食時グルコース及びインスリン濃度が正常である状況下で、グルカゴン濃度が上昇していることが明らかとなった(約60,000pg/mL)(YU,R.et al.,「Nesidioblastosis and Hyperplasia of α Cells,Microglucagonoma,and Nonfunctioning Islet Cell Tumor of the Pancreas」,Pancreas,2008,pp428~431,Vol.36)。腫瘍を摘除し、組織学的検査を行ったところ、α細胞の過形成が観察された。手術後には高グルカゴン血症が持続し、この症状はソマトスタチン投与により抑制された。この女性患者のグルカゴン受容体遺伝子の配列決定を行ったところ、この患者はホモ接合型のPro86Ser変異をもち、更には、この変異により機能性の応答が1/10に低下していることが判明した(ZHUO,C.,et al.,「Homozygous P86S Mutation of the Human Glucagon Receptor Is Associated with Hyperglucagonemia,a Cell Hyperplasia,and Islet Cell Tumor」,Pancreas,2009,pp941~946,Vol.38)。示された高濃度のグルカゴンは、恐らく、グルカゴン受容体のシグナル伝達及び正常血糖を維持するのに十分なものであった。ホモ接合型の変異は両親から遺伝的に受け継がれるため、ヘテロ接合型の変異は良性であるものと示唆される。これは一症例の報告であるため、この変異とα-細胞過形成との相関を特定する必要がある。
【0013】
グルカゴン拮抗薬は、インスリン分泌の増加又はインスリン感受性の増加に焦点をおいた従来の糖尿病薬とともに、2型糖尿病を調節するための治療薬となる可能性がある。前臨床データによると、GCGR拮抗剤のもつ抗糖尿病効果は、2つの機序、すなわち1)肝臓においてグルカゴン作用を減弱させることによる、肝臓によるグルコース放出の減少、並びに2)膵臓におけるプレプログルカンのプロセシングの向上の結果として生じる、活性GLP-1の2次的な増加、と関係付けられる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、2型糖尿病及び肥満などの代謝障害を処置するための新規グルカゴン拮抗剤が未だに必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、式(I)の化合物であるインドール誘導体
【0016】
【化1】
[式中、
R
1は、フェニル、-(C
1~2アルキル)-フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、
フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換され、
aは、0~2の整数であり、
各R
2は、独立して、ハロゲン、C
1~4アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ、及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から選択され、
R
4は、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、-(C
1~2アルキル)-O-(C
1~4アルキル)、C
3~6シクロアルキル、-(C
1~2アルキル)-C
3~6シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
フェニルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換され、
Zは、C及びNからなる群から選択される]、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩を目的とする。
【0017】
本発明は更に、式(II)の化合物
【0018】
【化2】
[式中、
R
1は、フェニル、-(C
1~2アルキル)-フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、
フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換され、
aは、0~2の整数であり、
各R
2は、独立して、ハロゲン、C
1~4アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、C
1~4アルコキシ、及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から選択され、
R
4は、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~4アルキル、-(C
1~2アルキル)-O-(C
1~4アルキル)、C
3~6シクロアルキル、-(C
1~2アルキル)-C
3~6シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
フェニルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6アルキル、フッ素化C
1~2アルキル、C
1~4アルコキシ及びフッ素化C
1~4アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換され、
Zは、C及びNからなる群から選択される]、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩を目的とする。
【0019】
本発明は、式(I)の化合物及び/又は式(II)の化合物の調製のためのプロセスを更に目的とする。本発明は、更に、本明細書に記載の方法に従って調製される生成物に関する。
【0020】
本発明の実例は、薬学的に許容される担体と本明細書に記載の方法に従って調製される生成物とを含む医薬組成物である。本発明の実例は、本明細書に記載のプロセスに従って製造される生成物と薬学的に許容される担体とを混合することにより製造される医薬組成物である。本発明を例示するものは、本明細書に記載の方法に従って調製される生成物と薬学的に許容される担体とを混合することを含む、医薬組成物を製造するためのプロセスである。
【0021】
本発明は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害(1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患(限定するものではないが、糖尿病合併症としての腎不全)からなる群から選択される疾患)を処置する方法を例示し、方法には、処置する必要のある患者に、治療有効量の任意の化合物又は上記医薬組成物を投与する工程を含む。
【0022】
一実施形態では、本発明は、薬剤として使用するための式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。他の実施形態では、本発明は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害(1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患(限定するものではないが、糖尿病合併症としての腎不全)からなる群から選択される疾患)を処置する際に使用するための式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。他の実施形態では、本発明は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害(1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患(限定するものではないが、糖尿病合併症としての腎不全)からなる群から選択される疾患)を処置するための、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を含む組成物を目的とする。
【0023】
本発明の他の例は、これらの組成物を必要としている患者の(a)1型糖尿病、(b)2型糖尿病、(c)肥満症、(d)腎疾患を処置するための薬剤の調製時に、本明細書に記載の任意の化合物を使用するものである。他の例では、本発明は、これらの組成物を必要としている患者の、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症、腎疾患(例えば、糖尿病合併症としての腎不全)、からなる群から選択される障害を処置するための方法に使用するための、本明細書に記載されるとおりの化合物を目的とする。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、式(I)の化合物を目的とし、
【0025】
【化3】
式中、R
1、a、R
2、R
4、及びZは、本明細書で定義するとおりである。本発明の化合物は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する、限定するものではないが、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患などの、状態及び障害の処置に有用である。
【0026】
本発明は更に、式(II)の化合物を目的とし、
【0027】
【化4】
式中、R
1、a、R
2、R
4、及びZは、本明細書で定義するとおりである。本発明の化合物は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する、限定するものではないが、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患などの、状態及び障害の処置に有用である。
【0028】
当業者は、式(I)の化合物及び式(II)の化合物が位置異性体であり、
【0029】
【化5】
置換基が、インダゾールコア上の1位の窒素原子又は2位の窒素原子に代わって結合していることを認識するであろう。
【0030】
当業者は、いくつかの置換基変数(例えば、R1、a、R2、R4、Zなど)が式(I)の化合物及び式(II)の化合物の両方に現れることを認識するであろう。当業者は、特定の置換基が式(I)の化合物に対する既定の変項に対して選択される場合、当該選択は、式(II)の化合物に対する当該変項の範囲を制限するように意図されないことを、更に認識するであろう。同様に、式(II)の化合物に対する既定の変項に対する特定の置換基の選択は、式(I)の化合物に対する当該変項の範囲を制限するように意図されない。
【0031】
特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物の各変数(例えば、R1、R2、R3、R4)の範囲(又は考えられ得る置換基のマーカッシュ群)が、以下に続く実施形態で定義されるリストから独立して選択される、式(I)の化合物及び/又は式(II)の化合物を目的とする。
【0032】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、フェニル、-(C1~2アルキル)-フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル、又はピリジルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C1~6アルキル、フッ素化C1~4アルキル、C1~4アルコキシ及びフッ素化C1~4アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0033】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル、及びキノリニルからなる群から選択され、フェニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、又はピラゾリルが、ハロゲン、C1~6アルキル、フッ素化C1~2アルキル、並びに、C1~2アルコキシ及びフッ素化C1~2アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0034】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル、又はピリジルが、ハロゲン、C1~6アルキル、フッ素化C1~4アルキル、C1~4アルコキシ及びフッ素化C1~4アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の(好ましくは1~2つの)置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0035】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、インダゾリル、及びキノリニルからなる群から選択され、フェニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、又はインダゾリルが、ハロゲン、C1~6アルキル、フッ素化C1~2アルキル、C1~2アルコキシ及びフッ素化C1~2アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0036】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、フェニル、4-フルオロ-フェニル、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-メトキシ-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメトキシ-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、3,5-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、ナフト-1-イル、ナフト-2-イル、6-メトキシ-ナフト-2-イル、ピリド-3-イル、チエン-3-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、5-メチル-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イル、1-メチル-インダゾール-5-イル、1-メチル-インダゾール-6-イル、1-メチル-ピラゾール-4-イル、1-イソペンチル-ピラゾール-4-イル、キノリン-3-イル及びキノリン-6-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0037】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ナフト-2-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、及び5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、及びベンゾチエン-2-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0038】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0039】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-t-ブチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ナフト-2-イル、6-メトキシ-ナフト-2-イル、チエン-3-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、5-メチル-ベンゾチエン-2-イル、1-イソペンチル-ピラゾール-4-イル、1-メチル-イダゾール-5-イル、1-メチル-インダゾール-6-イル、キノリン-3-イル、及びキノリン-6-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0040】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-t-ブチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、及び6-フルオロ-ベンゾチエン-2-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-t-ブチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、及び5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0041】
別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、4-t-ブチルフェニル、2,4-ジメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R1が、2,4-ジクロロ-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0042】
一実施形態では、本発明は、式中、aが0~2の整数である、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、aが0~1の整数である、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、aが0である、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、aが1である、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、aが2である、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0043】
別の実施形態では、本発明は、式中、各R2が、ハロゲン、C1~4アルキル、フッ素化C1~2アルキル、C1~4アルコキシ、及びフッ素化C1~2アルコキシからなる群から独立して選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、各R2が、ハロゲン、C1~2アルキル、フッ素化C1~2アルキル、及びC1~2アルコキシからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0044】
別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、4-トリフルオロメチル、6-クロロ、6-メチル、及び7-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、6-クロロ、6-メチル、及び7-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0045】
別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、6-クロロ、及び6-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0046】
別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R2が、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0047】
別の実施形態では、本発明は、式中、aが1~2の整数であり、R2基が、インドールコアの4-、6-及び/又は7-位に結合している、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、aが1~2の整数であり、好ましくはaが1であり、R2基が、インドールコアの4-及び/又は6-位に結合している、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0048】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、C1~6アルキル、フッ素化C1~4アルキル、-(C1~2アルキル)-O-(C1~4アルキル)、C3~6シクロアルキル、-(C1~2アルキル)-C3~6シクロアルキル、フェニル及び-(C1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、フェニルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C1~6アルキル、フッ素化C1~2アルキル、C1~4アルコキシ及びフッ素化C1~2アルコキシからなる群から独立して選択される、1~2つの置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0049】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、C1~6アルキル、フッ素化C1~4アルキル、-(C1~2アルキル)-O-(C1~2アルキル)、C3~6シクロアルキル、-(C1~2アルキル)-C3~6シクロアルキル、フェニル及び-(C1~2アルキル)-フェニルからなる群から選択され、フェニルが、ハロゲン、C1~2アルキル及びフッ素化C1~2アルキルからなる群から選択される置換基で任意に置換されている、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0050】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、2-フルオロ-2-メチル-n-プロピル、4,4,4-トリフルオロ-n-ブチル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-n-ブチル、メトキシ-エチル-、シクロプロピル-メチル-、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロペンチル-エチル-、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、4-トリフルオロメチル-フェニル、フェニルエチル-、及び4-クロロ-フェニルエチル-からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0051】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-n-ブチル、2-フルオロ-2-メチル-プロピル、メトキシ-エチル-、シクロプロピル-メチル-、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロペンチル-エチル-、シクロヘキシル、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、4-トリフルオロメチル-フェニル、フェニルエチル-、及び4-クロロ-フェニルエチル-からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0052】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、n-プロピル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-n-ブチル、2-フルオロ-2-メチル-プロピル、シクロプロピル-メチル-、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロペンチル-エチル-、シクロヘキシル、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、フェニルエチル-、及び4-クロロ-フェニルエチル-からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロヘキシル-メチル-、及びシクロヘキシル-エチル-からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0053】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、イソブチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、シクロブチル-メチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロヘキシル、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、及び4-クロロ-フェニルエチルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、イソブチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、シクロヘキシル-メチル-、及びシクロヘキシル-エチル-からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0054】
別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、イソブチル及び2,2-ジメチル-n-プロピルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R4が、イソブチル及びn-ヘキシルからなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。別の実施形態では、本発明は、式中、R4がイソブチルである、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0055】
別の実施形態では、本発明は、3-[[4-[(1R)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メトキシ-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩、からなる群から選択される、式(I)の化合物又は式(II)の化合物を目的とする。
【0056】
別の実施形態では、本発明は、3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩、からなる群から選択される、式(I)の化合物を目的とする。
【0057】
別の実施形態では、本発明は、3-[[4-[(1R)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メトキシ-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩、からなる群から選択される、式(II)の化合物を目的とする。
【0058】
特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、エナンチオマーの混合物として、好ましくはラセミ化合物として存在する、式(I)の化合物を目的とする。特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、対応するS-配置のエナンチオマー過剰率で存在する、式(I)の化合物を目的とする。特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、対応するR-配置のエナンチオマー過剰率で存在する、式(I)の化合物を目的とする。
【0059】
特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、エナンチオマーの混合物として、好ましくはラセミ化合物として存在する、式(II)の化合物を目的とする。特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、対応するS-配置のエナンチオマー過剰率で存在する、式(II)の化合物を目的とする。特定の実施形態では、本発明は、「*」印で示される立体中心が、対応するR-配置のエナンチオマー過剰率で存在する、式(II)の化合物を目的とする。
【0060】
特定の実施形態では、本発明の化合物は、S-又はR-立体配置(「*」印で示される立体中心において)のエナンチオマー過剰率で存在し、かかるエナンチオマー過剰率は、好ましくは50%~100%の範囲、又はその中の任意の量若しくは範囲であり、より好ましくは、エナンチオマー過剰率は約75%、より好ましくは約80%、より好ましくは約90%、より好ましくは約95%、より好ましくは約97%、より好ましくは約98%、より好ましくは約99%である。
【0061】
本発明の更なる実施形態は、本明細書において定義される可変要素のうちの1つ以上について選択される置換基(すなわち、R1、a、R2、R4、Zなど)が、本明細書に定義される完全なリストから選択される任意の単独の置換基又は置換基の任意のサブセットとなるように独立して選択されるものを含む。
【0062】
本発明の別の実施形態は、以下の表1~2において列挙される代表的な化合物から選択される任意の単一の化合物又は化合物のサブセットである。
【0063】
本発明の式(I)の代表的な化合物は、以下の表1に列挙するとおりである。式(II)の代表的な化合物は、以下の表2に列挙するとおりである。特に明記しない限り、列挙された化合物には立体中心が存在し、このような化合物は複数の立体構造体の混合物として製造された。立体中心が存在し、S*又はR*表記が記載されている場合、S*及びR*表記は、化合物が立体異性体のうちの一方があるエナンチオマー過剰率で調製されたが、中心の正確な立体配置は決定されなかったことを示す。立体中心が存在し、S又はR表記が記載されている場合、S及びRの表記は、化合物が立体異性体のうちの一方があるエナンチオマー過剰率で調製され、更に、中心の正確な立体配置が、示されるS又はRであると判定されたことを示す。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
定義
本明細書で使用するとき、「ハロゲン」は塩素、臭素、フッ素及びヨウ素を意味するものとする。好ましくは、ハロゲンは、塩素、臭素及びフッ素からなる群から選択される。
【0074】
本明細書で使用するとき、用語「CX~Yアルキル」は、X及びYが整数であり、単独又は置換基の一部として使用されるいずれの場合も、X~Y個の炭素原子を含む長鎖及び分岐鎖を含む。例えば、C1~4アルキルラジカルとして、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル及びt-ブチルなどの1~4個の炭素原子を含む直鎖及び分岐鎖が挙げられる。
【0075】
当業者であれば、用語「-(CX~Yアルキル)-」は、X及びYが整数であり、本明細書で定義する任意の、直鎖又は分岐鎖CX~Yアルキル炭素鎖を意味するものであり、かかるCX~Yアルキル鎖は二価であり、2点の結合部位を介して、好ましくは2個の末端炭素原子を介して更に結合されることを認識するであろう。例えば、用語「-(C1~2アルキ)-」は、-CH2-及び-CH2CH2-を含むものとする。
【0076】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「フッ素化C1~4アルキル」は、少なくとも1つのフッ素原子で置換された上記に定義された任意のC1~4アルキル基を意味し、好適な例として、-CF3、-CH2-CF3、-CF2-CF2-CF2-CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0077】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、「C1~4アルコキシ」は、1~4個の炭素原子を含有する上記の直鎖又は分岐鎖アルキル基の酸素エーテルラジカルを示すものとする。例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、sec-ブトキシ、t-ブトキシ及び同様物など。
【0078】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「フッ素化C1~4アルコキシ」は、少なくとも1個のフッ素原子で置換されている、上で定義したとおりの任意のC1~4アルコキシ基を意味するものとする。好適な例としては、-OCF3、-OCH2-CF3、-OCF2-CF2-CF2-CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0079】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「CX~Yシクロアルキル」は、X及びYが整数であり、任意の安定なX~Y員の単環式飽和環系を意味するものとする。例えば、用語「C3~6シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むものとする。
【0080】
特定の基が「置換された」場合(例えば、アルキル、シクロアルキル、フェニルなど)、その基は、置換基のリストから独立して選択される1つ以上の置換基、好ましくは1~5つの置換基、より好ましくは1~3つの置換基、最も好ましくは1~2つの置換基を有してよい。
【0081】
置換基に関し、用語「独立して」は、このような置換が1つ以上可能であるとき、かかる置換基が互いに同じであっても異なっていてもよいことを意味する。
【0082】
本明細書で使用するとき、表記「*」は、立体中心の存在を示すものとする。
【0083】
本発明による化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、結果としてそれらは鏡像異性体として存在してもよい。化合物が2つ以上のキラル中心を有する場合、ジアステレオマーとして追加的に存在してもよい。かかる異性体及びその混合物は全て、本発明の範囲内に包含されると理解される。好ましくは、化合物がエナンチオマーとして存在する場合、そのエナンチオマーは、約80%以上のエナンチオマー過剰率で、更に好ましくは約90%以上のエナンチオマー過剰率で、更に好ましくは更に約95%以上のエナンチオマー過剰率で、更に好ましくは更に約98%以上のエナンチオマー過剰率で、最も好ましくは約99%以上のエナンチオマー過剰率で存在する。同様に、化合物がジアステレオマーとして存在する場合、ジアステレオマーは、約80%以上のジアステレオマー過剰率で、更に好ましくは約90%以上のジアステレオマー過剰率で、更に好ましくは更に約95%以上のジアステレオマー過剰率で、更に好ましくは更に約98%以上のジアステレオマー過剰率で、最も好ましくは約99%以上のジアステレオマー過剰率で存在する。
【0084】
更に、本発明の化合物に関し、結晶形態の一部は多型として存在してよく、それらをそのようなものとして本発明に含めることを意図している。加えて、本発明の化合物の一部は、水と溶媒和物(すなわち、水和物)を形成してよく、又は一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成してよく、そのような溶媒和物も本発明の範囲内に包含することを意図している。
【0085】
本明細書、特にスキーム及び実施例において使用する略語は、以下のとおりである。
【0086】
【0087】
【0088】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り用語「単離形態」は、化合物が、他の化合物(複数可)、溶媒系若しくは生物学的環境とのあらゆる固形混合物から分離された形で存在することを意味するものとする。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物は単離された形態で存在する。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物は単離された形態で存在する。
【0089】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「実質的に純粋な形態」は、単離した化合物中の不純物のモルパーセントが、約5モルパーセント未満、好ましくは約2モルパーセント未満、より好ましくは約0.5モルパーセント未満、最も好ましくは約0.1モルパーセント未満であることを意味するものとする。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物は、実質的に純粋な形態として存在する。
【0090】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「対応する塩形態を実質的に含まない」は、式(I)の化合物を説明するために用いるとき、単離した式(I)の化合物中の対応する塩形態のモルパーセントが、約5モルパーセント未満、好ましくは約2モルパーセント未満、より好ましくは約0.5モルパーセント未満、最も好ましくは約0.1モルパーセント未満であることを意味するものとする。本発明の1つの実施形態において、式(I)の化合物は、対応する塩形態を実質的に含まない形態で存在する。
【0091】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「グルカゴン受容体に拮抗することで改善する状態、疾病又は障害」は、1つ以上のグルカゴン受容体に拮抗した場合に、記載の状態、疾病又は障害に関係する少なくとも1つの症状が改善する又は消失する、状態、疾病又は障害を意味するものとする。好適な例としては、限定するものではないが、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患(例えば、糖尿病合併症としての腎不全)が挙げられる。好ましくは、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する状態、疾病又は障害は、2型糖尿病及び肥満症からなる群から選択される。
【0092】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「腎疾患」は、持続性高グルカゴン血症により特徴づけられる糖耐性を示す患者における腎肥大、糸球体障害及び微量アルブミン尿症に関係する腎疾患を包含するものとする。
【0093】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、「治療する」、及び「治療」などの用語は、疾病、病状、又は障害の治療を目的とする、被験体又は患者(好ましくは哺乳類、より好ましくはヒト)の管理及びケアを含み、また、症状又は合併症の発生の予防、症状又は合併症の緩和、又は疾病、病状、若しくは障害の排除のための、本発明の化合物の投与を含むものとする。
【0094】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「予防」は、(a)1つ若しくは2つ以上の症状の頻度の低減、(b)1つ以上の症状の重篤化の低減、(c)別の症状の発現の遅延若しくは回避、及び/又は(d)障害若しくは病状の発現の遅延又は回避を含むものとする。
【0095】
本発明が予防法を目的とする場合、この方法を必要とする対象(すなわち、予防を必要とする対象)が、予防される障害、疾患、若しくは状態のうち少なくとも1つの症状を経験又は示している任意の対象又は患者(好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒト)を含むものであることを当業者は認識するであろう。更に、それを必要とする対象は、加えて、予防される障害、疾患、又は病状の任意の症状も示していないが、上記障害、疾患、又は病状の進行のリスクがあると医師、臨床医、又は他の医療専門家によって判断されている対象(好ましくは哺乳類、より好ましくはヒト)であり得る。例えば、特に限定されるものではないが、対象の、家族歴、素因、併発(重複)疾患又は併発(重複)状態、遺伝子検査などを含む対象の医療歴の結果として、対象を、障害、疾患、又は状態の発現の危険性がある(それ故に予防又は予防的治療の必要がある)とみなし得る。
【0096】
本明細書で使用するとき、用語「対象」は、治療、観察又は実験の対象である動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。好ましくは、対象は、治療すべき及び/又は予防すべき疾病又は障害の少なくとも1つの症状を経験し及び/又は示している。
【0097】
本明細書で使用するとき、用語「治療有効量」は、研究者、獣医、医師又は他の臨床医により求められている、治療されている疾病又は障害の症状の緩和を含む、組織系、動物又はヒト内で生体学的反応又は医薬反応を引き出す活性化合物又は医薬的薬剤の量を意味する。
【0098】
本明細書で使用するとき、用語「組成物」は、特定の成分を特定の量で含む生成物、並びに直接的又は間接的に特定の成分の特定の量の組み合わせから生じる任意の生成物を包含するよう意図されている。
【0099】
より簡潔な説明を提供するために、本明細書で与えられる量的表現の一部は、用語「約」により修飾されていない。用語「約」が明確に用いられていようといまいと、本明細書に記載する全ての量はその実際値を指すことを意味し、またこのような値の実験及び/又は測定条件による近似値を含む、当該技術分野における通常の技量に基づいて合理的に推測されるこのような値の近似値を指すことも意味することが理解される。
【0100】
より正確な記載を提供するため、本明細書において、定量的表現の一部は約X量から約Y量の範囲として引用される。範囲が挙げられている場合、その範囲は、挙げられている上限及び下限に限定されず、約X量から約Y量の全範囲、又はその範囲内の任意の量若しくは範囲を含むと理解される。
【0101】
記載された説明においてより広範囲に与えられる場合、「反応させる」及び「反応した」というような用語は(a)こうした化学物質の実際に記載された形態、及び(b)化合物の命名時に考慮される媒質中でのこうした化学物質の任意形態、のいずれかをとっている化学物質を指して本明細書で使用される。
【0102】
当業者は、特に指示がない限り、(1つ又は複数の)反応工程が、適切な条件下で、既知の方法に従って行われ、望ましい生成物を提供することを認識するであろう。当業者は、更に、本明細書に提示された明細書及び特許請求の範囲において、試薬又は試薬のクラス/種類(例えば塩基、溶媒など)が方法の1を超える工程に引用されている場合、個々の試薬は、各反応工程に関して独立して選択され、同一であっても又は互いに異なっていてもよいことを認識するであろう。例えば、方法の2つの工程が、試薬として有機又は無機塩基を挙げている場合、第1工程に関して選択される有機又は無機塩基は、第2工程の有機又は無機塩基と同一であっても又は異なっていてもよい。更に、当業者は、本発明の反応工程を、様々な溶媒又は溶媒系中で行うことができ、かかる反応工程もまた、適切な溶媒又は溶媒系の混合物中でも行うことができることを認識するであろう。当業者は、2つの連続した反応段階又は工程段階が中間生成物(すなわち、2つの連続した反応段階又は工程段階のうち最初の生成物)を単離することなく実行される場合、第1及び第2の反応段階又は工程段階が、同じ溶媒又は溶媒系中で実行できるかあるいは溶媒交換後に異なる溶媒又は溶媒系中で実行でき、これらが既知の方法に従って完了し得ることも更に認識するであろう。
【0103】
好適な溶媒、塩基、反応温度、並びに他の反応パラメータ及び構成要素の例を、本明細書における以下の詳細な説明にて提供する。当業者であれば、前述の例の列挙が、本明細書の後に続く「特許請求の範囲」に記載の本発明をいかなる点においても限定することを意図したものではなく、また限定すると見なすべきではないことを認識されるであろう。
【0104】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「脱離基」は、置換反応又は追出し反応中に離脱する荷電又は非荷電原子又は基を意味するものとする。好適な例としては、Br、Cl、I、メシラート、トシラート、トリフラート及びこれらに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0105】
本発明の化合物を調製するための任意のプロセスにおいて、関連する分子のいずれかにおける感受性基又は反応性基を保護することが必要及び/又は望ましい場合がある。これは、Protective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973、及びT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991などに記載されるような従来の保護基を用いることによって達成されるだろう。保護基は、その後の便利な段階において、当該技術分野で周知の方法を用いて除去することができる。
【0106】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「窒素保護基」は、窒素原子に結合して当該窒素原子が反応に参加しないように保護し得る、かつ反応後に容易に除去され得る基を意味するものとする。好適な窒素保護基としては、式中、Rが例えばメチル、エチル、t-ブチル、ベンジル、フェニルエチル、CH2=CH-CH2-などである式-C(O)O-Rのカルバメート基;式中、R’が例えばメチル、フェニル、及びトリフルオロメチルなどである式-C(O)-R’のアミド基;式中、R”が例えばトリル、フェニル、トリフルオロメチル、2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-イル-、及び2,3,6-トリメチル-4-メトキシベンゼンなどである、式-SO2-R”のN-スルホニル誘導体基、が挙げられるがこれらに限定されない。他の好適な窒素保護基を、T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991などに記載されるような従来の保護基を用いることによって達成されるだろう。
【0107】
本明細書で使用するとき、特に明記しない限り、用語「酸素保護基」は、酸素原子に結合することで、かかる酸素原子が反応への参加するのを防止することができ、かつ反応後には容易に除去できる基を意味するものとする。好適な酸素保護基としては、アセチル、ベンゾイル、t-ブチル-ジメチルシリル、トリメチルシリル(TMS)、MOM、THPなどが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適な窒素保護基を、T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991などに記載されるような従来の保護基を用いることによって達成されるだろう。
【0108】
本発明による化合物の調製プロセスにより立体異性体混合物が生じる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来法により分離することができる。化合物はラセミ体として調製されてもよく、又は個々のエナンチオマーをエナンチオ選択的な合成、又は分割のいずれかにより調製することもできる。化合物は、例えば(-)-ジ-p-トルオイル-D-酒石酸及び/又は(+)-ジ-p-トルオイル-L-酒石酸のような光学的に活性な酸と共に塩を形成させることでジアステレオマー対を形成した後、分別結晶化及び遊離塩基の再生などの標準的方法により、その成分であるエナンチオマーに分割することができる。化合物はまた、ジアステレオマーのエステル又はアミドを形成した後、クロマトグラフィー分離を行い、キラル補助基を除去することにより、分割することもできる。あるいは、化合物をキラルHPLCカラムを用いて分割してもよい。
【0109】
更に、標準物質と比較してキラルHPLCを用いて、エナンチオマー過剰率(%ee)を決定することができる。エナンチオマー過剰率を次のように算出してよい:
[(Rモル-Sモル)/(Rモル+Sモル)]×100%
式中、Rモル及びSモルは、得られる混合物におけるR及びSモル分率であり、Rモル+Sモル=1となる。あるいは、所望のエナンチオマーと調製された混合物の比旋光度から、次のようにエナンチオマー過剰率を算出してもよい:
ee=([α-実測値]/[α-最大値])×100。
【0110】
本発明は、その範囲内に本発明の化合物のプロドラッグを含む。一般に、かかるプロドラッグは、インビボで目的の化合物に容易に変換可能な、当該化合物の機能的誘導体である。したがって、本発明の治療方法における用語「投与」には、本明細書に記載される様々な障害の、具体的に開示された化合物による治療か、又は具体的に開示されていなくとも、患者への投与後にインビボで特定の化合物に変換される、化合物による治療が含まれるものとする。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び調製に関する通常の手順は、例えば、「Design of Prodrugs」,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
【0111】
薬剤での使用に関し、本発明の化合物の塩類は、非毒性の「薬学的に許容される塩類」を示す。しかしながら、他の塩類が本発明による化合物又はこれらの薬学的に許容される塩の調製に有用な場合がある。化合物の好適な薬学的に許容される塩としては、酸付加塩類が挙げられ、酸付加塩類は例えば、化合物の溶液を塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸などの薬学的に許容される酸の溶液と混合することにより形成できる。更に、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、これらの好適な薬学的に許容される塩としては、例えば、アルカリ金属塩類、例えば、ナトリウム塩又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩類、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩、及び好適な有機配位子で形成された塩類、例えば、第四級アンモニウム塩類を挙げることができる。したがって、代表的な薬学的に許容される塩類としては、次のもの:酢酸塩、ベンゼンスルホン酸、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩(estolate)、エシル酸塩(esylate)、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、及び吉草酸塩が挙げられるがこれらに限定されない。
【0112】
医薬的に許容できる塩の製造に使用され得る代表的な酸としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L-アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、(+)-カンファー酸、カンファースルホン酸、(+)-(1S)-カンファー-10-スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D-グルコン酸、D-グルコロン酸、L-グルタミン酸、α-オキソ-グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)-L-乳酸、(±)-DL-乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(-)-L-リンゴ酸、マロン酸、(±)-DL-マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、L-ピログルタミン酸、サリチル酸、4-アミノ-サリチル酸、セバシン酸(sebaic acid)、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)-L-酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸及びウンデシレン酸などの酸。
【0113】
医薬的に許容できる塩の調製に使用され得る代表的な塩基には、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:アンモニア、L-アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2-(ジエチルアミノ)-エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-メチル-グルカミン、ヒドラバミン、1H-イミダゾール、L-リシン、水酸化マグネシウム、4-(2-ヒドロキシエチル)-モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1-(2-ヒドロキシエチル)-ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン及び水酸化亜鉛などの塩基。
【0114】
一般的な合成法
式(I)及び式(II)の化合物は、スキーム1に概説される方法に従って調製できる。
【0115】
【0116】
これによると、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(V)の化合物(式中、LG1は、Br、I、OTf(すなわち、-OSO2CF3)、アセチルオキシ、Clなどといった好適に選択された脱離基であり、A1は、C1~4アルキル、好ましくは、メチル又はエチルからなる群から選択される)を、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に選択された式(VI)の化合物と、Pd(PPh3)4、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2などの好適に選択されたカップリング触媒の存在下で、THF、1,4-ジオキサン、トルエンなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(VII)の化合物を得る。
【0117】
式(VII)の化合物を、例えばNBS、Br2、HBrなどの好適に選択された臭素化剤と、過酸化ベンゾイル、AIBNなどのラジカル開始剤の存在下で、四塩化炭素、DCM、ClCH2CH2Clなどといった好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(VIII)の化合物を得る。
【0118】
式(VIII)の化合物を、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(IX)の化合物(例えば、5-ブロモ-インダゾールの、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式R1-B(OH)2の化合物であるボロン酸との、Pd(PPh3)4などの好適に選択されたカップリング剤の存在下、K2CO3などの好適に選択された塩基の存在下、1,4-ジオキサン/水などの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中の反応)、Cs2CO3、K2CO3、NaHなどの好適に選択された塩基の存在下で、DMF、アセトニトリル、NMP(N-メチル-2-ピロリドン)などの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(X)の化合物と対応する式(XI)の化合物の混合物を得る。
【0119】
式(X)及び式(XI)の化合物の混合物を既知の方法によって加水分解して、A1-アルキルエステルを対応するカルボン酸に変換し、対応する式(XII)と式(XIII)の化合物の混合物を得る。例えば、A1がメチルである場合、式(X)及び式(XI)の化合物の混合物を、メタノールなどのアルコール中でLiOH/THFと反応させる。別の例では、式(X)及び式(XI)の化合物の混合物を、NaOH、TFAなどの好適に選択された酸又は塩基とTHF/メタノール、DCE、DCMなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で反応させる。
【0120】
式(XII)及び式(XIII)の化合物の混合物を、式(XIV)の化合物(式中、PG1は、C1~4アルキル(好ましくはメチル又はエチル)、tert-ブチルなどの好適に選択された保護基である)であって、既知の化合物である好適に保護されたβ-アラニンと、DIPEA、TEA、ピリジンなどの好適に選択された有機塩基、好ましくはDIPEAの存在下で、HATU、HOBtなどの好適に選択されたカップリング剤の存在下で、EDCIなどと組み合わせて反応させ、対応する式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を得る。
【0121】
式(XV)及び式(XVI)の化合物の混合物を既知の方法に従って脱保護し、それぞれ対応する式(I)及び式(II)の化合物を得る。例えば、PG1基がt-ブチルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、TFA、(CH3)3SiI、HClなどの好適に選択された酸と、DCM、Et2O、H2Oなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させることによって脱保護する。別の例では、PG1がC1~4アルキルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、NaOH、LiOH、KOHなどの好適に選択された塩基と、MeOH/THF、MeOH/1,4-ジオキサンなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で加水分解することによって脱保護する。
【0122】
当業者であれば、代替的に、既知の方法(例えば、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー又はHPLCによる)に従って、式(X)及び式(XI)の化合物を分離し、次いで、式(X)及び式(XI)の個々の化合物を、次に、上記のように反応させ(連続的に、(a)A1基を除去し、(b)式(XIV)の化合物と反応させて保護されたβ-アラニンを付加し、(c)β-アラニンPG1保護基を除去する)、対応する式(I)及び式(II)の化合物を個々に調製することを認識するであろう。
【0123】
当業者であれば、反応工程が位置異性体の混合物を生じさせる場合、かかる位置異性体の混合物を個々の化合物に分離でき、この個々の化合物を上記のように更に反応させて、対応する式(I)又は式(II)の化合物を得ることができることを更に認識するであろう。
【0124】
式(I)及び式(II)の化合物は、スキーム2に概説されるプロセスに従って代替的に調製することもできる。
【0125】
【0126】
これによると、例えば上記スキーム1に記載されるように調製された、好適に置換された式(VIII)の化合物を既知の方法によって加水分解して、A1-アルキルエステルを対応するカルボン酸に変換し、対応する式(XVII)の化合物を生成する。例えば、A1がメチルである場合、式(VIII)の化合物を、メタノールなどのアルコール中でLiOH/THFと反応させる。別の例では、式(VIII)の化合物を、NaOH、TFAなどの好適に選択された酸又は塩基とTHF/メタノール、DCE、DCMなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で反応させる。
【0127】
式(XVII)の化合物を、式(XIV)の化合物(式中、PG1は、C1~4アルキル(好ましくはメチル又はエチル)、tert-ブチルなどの好適に選択された保護基である)であって、既知の化合物である好適に保護されたβ-アラニンと、DIPEA、TEA、ピリジンなどの好適に選択された有機塩基、好ましくはDIPEAの存在下で、HATU、HOBtなどの好適に選択されたカップリング剤の存在下で、EDCIなどと組み合わせて反応させ、対応する式(XVIII)の化合物を得る。
【0128】
式(XVIII)の化合物を、既知の化合物又は例えば上記スキーム1に記載されるように調製された化合物である、好適に置換された式(IX)の化合物と、Cs2CO3、K2CO3、NaHなどの好適に選択された塩基の存在下で、DMF、アセトニトリル、NMPなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(XV)の化合物と対応する式(XVI)の化合物の混合物を得る。
【0129】
式(XV)及び式(XVI)の化合物の混合物を既知の方法に従って脱保護し、それぞれ対応する式(I)及び式(II)の化合物を得る。例えば、PG1基がt-ブチルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、TFA、(CH3)3SiI、HClなどの好適に選択された酸と、DCM、Et2O、H2Oなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させることによって脱保護する。別の例では、PG1がC1~4アルキルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、NaOH、LiOH、KOHなどの好適に選択された塩基と、MeOH/THF、MeOH/1,4-ジオキサンなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で加水分解することによって脱保護する。
【0130】
あるいは、式(XV)及び式(XVI)の化合物の混合物を個々の化合物に分離し、続いてそのそれぞれを本明細書に記載されるように反応させてPG1基を除去し、それぞれ対応する式(I)及び式(II)の化合物を得る。
【0131】
式(I)及び式(II)の化合物は、スキーム3に概説されるプロセスに従って代替的に調製することもできる。
【0132】
【0133】
これによると、例えば上記スキーム1に記載されるように調製された、好適に置換された式(VIII)の化合物を、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XIX)の化合物(式中、LG2は、Br、I、OTfなどの好適に選択された脱離基である)と、Cs2CO3、K2CO3、NaHなどの好適に選択された塩基の存在下で、DMF、アセトニトリル、NMPなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(XX)の化合物と対応する式(XXI)の化合物の混合物を得る。
【0134】
式(XX)及び式(XXI)の化合物の混合物を既知の方法によって加水分解して、A1-アルキルエステルを対応するカルボン酸に変換し、対応する式(XXII)の化合物と対応する式(XXIII)の化合物の混合物を得る。例えば、A1がメチルである場合、式(XX)及び式(XXI)の化合物の混合物を、メタノールなどのアルコール中でLiOH/THFと反応させる。別の例では、式(XX)及び式(XXI)の化合物の混合物を、NaOH、TFAなどの好適に選択された酸又は塩基とTHF/メタノール、DCE、DCMなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で反応させる。
【0135】
式(XXII)及び式(XXIII)の化合物の混合物を、式(XIV)の化合物(式中、PG1は、C1~4アルキル(好ましくはメチル又はエチル)、tert-ブチルなどの好適に選択された保護基である)であって、既知の化合物である好適に保護されたβ-アラニンと、DIPEA、TEA、ピリジンなどの好適に選択された有機塩基、好ましくはDIPEAの存在下で、HATU、HOBtなどの好適に選択されたカップリング剤の存在下で、EDCIなどと組み合わせて反応させ、対応する式(XXIV)の化合物と対応する式(XXV)の化合物の混合物を得る。
【0136】
式(XXIV)と式(XXV)の化合物の混合物を、式(XXVI)の化合物であって、既知の化合物又は既知の方法によって調製された化合物である好適に置換されたボロン酸と、Pd(dppf)Cl2、Pd(dba)2、Pd(OAc)2などの好適に選択されたパラジウム触媒の存在下で、K2CO3、Na2CO3などの好適に選択された無機塩基の存在下で、THF/水、1,4-ジオキサン/水、エタノール/トルエン、DME/水などの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で反応させ、対応する式(XV)の化合物と対応する式(XVI)の化合物を得る。
【0137】
式(XV)及び式(XVI)の化合物の混合物を既知の方法に従って脱保護し、それぞれ対応する式(I)及び式(II)の化合物を得る。例えば、PG1基がt-ブチルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、TFA、(CH3)3SiI、HClなどの好適に選択された酸と、DCM、Et2O、H2Oなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させることによって脱保護する。別の例では、PG1がC1~4アルキルであるとき、式(XV)と式(XVI)の化合物の混合物を、NaOH、LiOH、KOHなどの好適に選択された塩基と、MeOH/THF、MeOH/1,4-ジオキサンなどの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で加水分解することによって脱保護する。
【0138】
当業者であれば、上記スキーム3に記載される反応工程が位置異性体の混合物を生じさせる場合、かかる位置異性体の混合物を個々の化合物に分離でき、続いて個々の化合物を上記のように更に反応させて、所望の対応する式(I)又は式(II)の化合物を得ることができることを認識するであろう。
【0139】
式(VIII)の化合物は、既知の化合物又は既知の方法によって調製されてよい化合物である。式(VIII)の化合物は、上記スキーム1に記載されるように調製できる。あるいは、式(VIII)の化合物を、スキーム4に概要が示される方法に従って調製してもよい。
【0140】
【0141】
これによると、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(XXVII)の化合物(式中、LG3は、Br、I、OTfなどの好適に選択された脱離基であり、A1は、C1~4アルキル、好ましくは、メチル又はエチルである)を、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(XXVIII)の化合物(式中、LG4は、Br、I、OTfなどの好適に選択された脱離基である)と、NiI2・H2Oなどの好適に選択された触媒の存在下で、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン(dppBz)などの好適に選択された配位子の存在下で、4,4-ジ-t-ブチル-2,2’-ジピリジルなどの好適に選択された窒素系二座配位子の存在下で、マンガン(Mn)などの金属の存在下で反応させ、対応する式(VII)の化合物を得る。
【0142】
これによると、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(XXVII)の化合物(式中、LG3は、Br、I、OTfなどの好適に選択された脱離基であり、A1は、C1~4アルキル、好ましくは、メチル又はエチルである)を、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(XXVIII)の化合物(式中、LG4は、BF3
-K+などである)と、Pd(dppf)Cl2、Pd(PPh3)4などの好適に選択された触媒の存在下で、Cs2CO3、K2CO3、Na3PO4などの好適に選択された塩基の存在下で、DMF、1,4-ジオキサン、トルエンなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(VII)の化合物を得る。
【0143】
式(VII)の化合物を、例えばNBS、Br2、HBrなどの好適に選択された臭素化剤と、過酸化ベンゾイル、AIBNなどのラジカル開始剤の存在下で、四塩化炭素、DCM、ClCH2CH2Clなどといった好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(VIII)の化合物を得る。
【0144】
あるいは、式(VIII)の化合物を、スキーム5に概要が示される方法に従って調製してもよい。
【0145】
【0146】
これによると、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換された式(XXIX)の化合物(式中、LG3は、Br、I、OTfなどの好適に選択された脱離基であり、A1は、C1~4アルキル、好ましくは、メチル又はエチルである)を、式(XXX)の化合物であって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である、好適に置換されたボロン酸と、Pd(PPh3)4、Pd(dppf)Cl2などの好適に選択されたカップリング剤の存在下で、CsFなどの好適に選択された塩基の存在下で、THF/水、1,4-ジオキサン/水、エタノール/トルエン、DME/水などの好適に選択された溶媒又は溶媒混合物中で反応させ、対応する式(VII)の化合物を得る。
【0147】
式(VII)の化合物を、例えばNBS、Br2、HBrなどの好適に選択された臭素化剤と、過酸化ベンゾイル、AIBNなどのラジカル開始剤の存在下で、四塩化炭素、DCM、ClCH2CH2Clなどといった好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(VIII)の化合物を得る。
【0148】
あるいは、式(VIII)の化合物を、本明細書で後述する実施例に記載される手順に従い、当業者に容易に認識され理解されるように、試薬、出発材料、及び条件を変更して調製してもよい。
【0149】
式(I)及び式(II)の化合物、特にエナンチオ濃縮された式(I)及び式(II)の化合物は、スキーム6に概説される方法に従って調製できる。
【0150】
【0151】
これによると、既知の化合物又は既知の方法により調製された化合物である好適に置換された式(XXXI)の化合物(式中、LG5は、ZnBr又はZnIである)を、式(XXXII)の化合物であって、既知の化合物又は既知の方法により調製された化合物である好適に置換された酸クロリドと、PdCl2(dppf)などの好適に選択されたカップリング剤の存在下で、THF、1,4-ジオキサンなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(XXXIII)の化合物を得る。
【0152】
式(XXXIII)の化合物を、(S)-メチル-CBS及びBH3Me2Sの混合物などの好適に選択されたエナンチオ選択性還元剤と、THF、トルエンなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応するエナンチオ濃縮された式(XXXIV)の化合物を得る。
【0153】
式(XXXIV)の化合物を、既知の化合物である塩化メシルと、TEA、DIPEA、ピリジンなどの好適に選択された有機塩基の存在下で、DCM、トルエン、THFなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、反応させて、対応する式(XXXV)の化合物を生成する。
【0154】
式(XXXV)の化合物を、既知の化合物又は例えば上記スキーム1に記載されるように調製された化合物である、好適に置換された式(IX)の化合物と、Cs2CO3、K2CO3、NaHなどの好適に選択された塩基の存在下で、DMF、アセトニトリル、NMPなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(XXXVI)の化合物と対応する式(XXXVII)の化合物の混合物を得る。
【0155】
式(XXXVI)と式(XXXVII)の化合物の混合物を、例えば、スキーム1の式(X)及び式(XI)の化合物の代わりに使用して記載されるように反応させ、対応するエナンチオ濃縮された式(Ia)と式(IIa)の化合物を得る。
【0156】
当業者であれば、エナンチオ濃縮された式(XXXIV)の化合物と後続の化合物との反応は、顕著な量のラセミ化をもたらさないことが予想されることを認識するであろう。したがって、スキーム6のプロセスは、エナンチオ濃縮された式(I)及び式(II)の化合物をもたらす。
【0157】
あるいは、当業者であれば、式(XXXIII)の化合物を、例えば、上記の(R)-メチル-CBS及びBH3Me2Sの混合物と反応させて、対向する立体配向の対応する式(XXXIV)の化合物、すなわち、式(XXXIV-A)の化合物を得て、
【0158】
【化12】
次に、この式(XXXIV-A)の化合物をスキーム6に記載されるように反応させ、対応する式(Ib)及び(IIb)の化合物を得ることができることを更に認識するであろう。
【0159】
【0160】
当業者であれば、上記スキーム6に記載される反応工程が位置異性体の混合物を生じさせる場合、かかる位置異性体の混合物を個々の化合物に分離でき、続いて個々の化合物を上記のように更に反応させて、所望の対応するエナンチオ濃縮された式(I)又は式(II)の化合物を得ることができることを更に認識するであろう。
【0161】
あるいは、式(XXXIII)の化合物を、スキーム7に概要が示される方法に従って調製してもよい。
【0162】
【0163】
これによると、A1がC1~4アルキル、好ましくはメチル又はエチルである、既知の化合物又は既知の方法により調製された化合物である好適に置換された式(XXXVIII)の化合物を、既知の化合物又は既知の方法により調製された化合物である好適に置換された式(XXXIX)の化合物と、グリニャール条件下(THFなどの好適に選択された無水溶媒中)で反応させ、対応する式(XL)の化合物を得る。
【0164】
式(XL)の化合物を、PCC、Martin試薬、MnO2などの好適に選択されたオキシダントと、DCM、アセトニトリルなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させ、対応する式(XLI)の化合物を得る。
【0165】
式(XLI)の化合物を、既知の化合物であるクロロ((1R,2R,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)((1R,2S,3S,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ボラン((+)-ジイソピノカンフェイルクロロボランとしても知られる)と、THF、トルエン、Et2Oなどの好適に選択された有機溶媒中で反応させて対応するエナンチオ濃縮された式(XXXIII)の化合物を得る。
【0166】
医薬組成物
本発明は、1つ以上の式(I)又は式(II)の化合物を薬学的に許容される担体と共に含有する医薬組成物を更に含む。有効成分として本明細書に記載する本発明の化合物の1つ以上の化合物を含有する医薬組成物は、1種以上の化合物を従来の医薬配合技術に従って医薬担体とよく混合することによって調製することができる。担体は、望ましい投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて、様々の形態をとってよい。それゆえに、懸濁液、エリキシル剤及び溶液などの経口液体製剤の場合、好適な担体及び添加剤としては、水、グリコール、油、アルコール、着香剤、防腐剤、安定剤、着色剤などが挙げられる。散剤、カプセル剤及び錠剤などの経口固形製剤の場合、好適な担体及び添加剤としては、デンプン、糖類、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが挙げられる。経口固形製剤は、糖のような物質でコーティングされてもよく、又は主要な吸収部位を調節するために腸溶コーティングされてもよい。非経口投与では、担体は通常、滅菌水から構成され、溶解度の上昇又は保存のために他の成分を添加してもよい。注射用の懸濁液又は溶液はまた、水性担体を適切な添加剤と共に用いて製造してもよい。
【0167】
本発明の医薬組成物を調製するために、有効成分として本発明の1つ以上の化合物を、従来の医薬配合技術に従って医薬担体とよく混合するが、この担体は、投与に所望される製剤の形態、例えば経口若しくは筋肉内のような非経口により、様々な形態をとることができる。組成物を経口剤形態に調製する際、任意の通常の医薬媒体を用いることができる。それゆえに、例えば、懸濁液、エリキシル剤及び溶液などの経口液体製剤の場合、好適な担体及び添加剤としては、水、グリコール、油、アルコール、着香剤、防腐剤、着色剤などが挙げられる。散剤、カプセル剤、カプレット、ゲルキャップ、及び錠剤などの経口固形製剤の場合、好適な担体及び添加剤としては、デンプン、糖類、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが挙げられる。投与が容易であるため、錠剤及びカプセルは最も有利な経口投薬単位形態であり、この場合、固体医薬担体が使用されることは明らかである。所望される場合には、標準的な技術により錠剤に糖衣又は腸溶コーティングしてもよい。非経口用の担体は、通常、滅菌水を含むが、例えば溶解性の補助などを目的として又は保存のために他の成分を含んでもよい。注射用懸濁液を調製してもよく、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤などを用いてよい。本明細書の医薬組成物は、投薬単位、例えば、錠剤、カプセル、粉末、注射液、小さじ1杯など毎に、上記の有効用量を送達するのに必要な活性成分の量を含有することになる。本明細書に記載の医薬組成物は、単位用量(例えば、錠剤、カプセル、粉末、注射、坐剤、茶さじなど)当たり約0.01mg~約1000mg又はこの間の任意の量若しくは範囲を含有することになり、約0.01mg/kg/日~約300mg/kg/日又はこの間の任意の量若しくは範囲、好ましくは約0.1mg/kg/日~約50mg/kg/日又はこの間の任意の量若しくは範囲、好ましくは約0.05mg/kg/日~約15mg/kg/日又はこの間の任意の量若しくは範囲の用量で与えてよい。しかし、患者の要求、治療する状態の重症度、及び用いる化合物に応じて投薬量を変えてよい。連日投与又は間欠投与のいずれを用いてもよい。
【0168】
好ましくはこれらの組成物は、経口、非経口、鼻腔内、舌下、若しくは直腸投与のための、又は吸入若しくは送気による投与のための、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、無菌非経口液剤若しくは懸濁剤、定量エアゾル若しくは液体噴霧剤、ドロップ、アンプル、自動注入装置、又は坐薬などの単位剤形である。あるいは、本組成物は、1週間に1回又は1カ月に1回の投与に好適な形態で提供され得る。例えば、筋肉注射用のデポ剤を提供するようデカン酸塩など活性化合物の不溶性塩を構成することもできる。錠剤のような固体組成物の製造に関しては、主要な有効成分を、医薬担体、例えば、トウモロコシデンプン、乳糖、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、又はゴムのような従来の錠剤化成分、及びその他の医薬希釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物の均質混合物又はその薬学的に許容される塩を含有する固体の事前処方組成物を形成する。これらの事前処方組成物を均質と呼ぶ場合、組成物を錠剤、丸剤及びカプセル剤のような同等に有効な投与形態に容易に細分することができるように、有効成分が組成物の全体にわたって均一に分散していることを意味する。この固体予備処方組成物は、次に約0.01mg~約1,000mg(又はその中の任意の量若しくは範囲)の本発明の活性成分を含有する、上述したタイプの単位剤形に再分割される。新規組成物の錠剤又は丸剤は、長期間作用するという利点をもたらす剤形を提供するためにコーティングされてもよく、又は別の方法で配合されてもよい。例えば、錠剤若しくは丸剤は、内殻投与成分及び外殻投与成分を含むことができ、後者は前者を封入する形態のものである。2つの成分は、胃での崩壊に抵抗する働きをし、かつその内核成分を無傷で十二指腸内まで通過させる、又は放出を遅延させることができる、腸溶性の層により分離することができる。かかる腸溶性の層又はコーティングには様々な物質を使用することができ、かかる物質は、シェラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような物質と共に多くのポリマー酸を含む。
【0169】
経口投与又は注入投与用に本発明の新規の組成物を組み込むことのできる液体形態としては、水性液剤、好適に香味付けされたシロップ剤、水性又は油性懸濁剤、及び綿実油、ゴマ油、ヤシ油又はピーナッツ油などのような食用油により香味付けされた乳剤、並びにエリキシル剤及び同様の医薬賦形剤が挙げられる。水性懸濁液用の好適な分散剤又は懸濁化剤としては、合成及び天然ゴム、例えばトラガカント、アカシア、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル-ピロリドン又はゼラチンが挙げられる。
【0170】
本発明に記載の状態、疾病又は障害の処置は、本明細書で定義する任意の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を使用して実施することもできる。医薬組成物は、約0.01mg~約1000mgの化合物、又はこれに含まれる任意の量若しくは範囲の化合物;好ましくは約1.0mg~約500mgの化合物、又はこれに含まれる任意の量若しくは範囲の化合物を含有することができ、並びに選択した投与態様に好適な任意の形態に構成することができる。担体は、結合剤、懸濁化剤、滑沢剤、着香剤、甘味剤、保存剤、染料、及びコーティングが挙げられるがこれらに限定されない、必要とされ不活性な医薬賦形剤を含む。経口投与用に好適な組成物としては、固体形態、例えば、丸剤、錠剤、カプレット、カプセル(各々、即時放出、持効性及び徐放製剤を含む)、顆粒及び粉末、並びに液体形態、例えば、溶液、シロップ、エリキシル、エマルジョン及び懸濁液が挙げられる。非経口投与に有用な形態としては、滅菌液剤、エマルジョン及び懸濁液が挙げられる。
【0171】
有利には、本発明の化合物は1日に1回の用量で投与することができ、又は1日の全投薬用量を1日に、2回、3回、又は4回の用量に分割して投与してもよい。更に、本発明の化合物は、当業者に周知の、適切な鼻腔用ビヒクルの局所的使用を介する鼻腔内投与形態で、又は経皮的な皮膚パッチを介して、投与することができる。経皮的送達系の形態で投与するには、用量投与は当然のことながら投与レジメン全体を通じて間欠的ではなく連続的に行われる。
【0172】
例えば、錠剤又はカプセル剤の形態の経口投与の際には、活性薬剤成分をエタノール、グリセロール、水などのような経口用の無毒の薬学的に許容される好不活性担体と組み合わせることができる。更に、望ましい又は必要な場合、好適な結合剤、潤滑剤、崩壊剤及び着色剤もまた、その得られる混合物に組み込まれ得る。好適な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、グルコース又はβ-ラクトースなどの天然の糖、コーン甘味料、アカシア、トラガカントなどの天然及び合成ガム、又はオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定されない。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0173】
液体は、例えばトラガカント、アカシア、メチルセルロースなどのような好適に香味付けされた懸濁化剤又は分散剤の形態をとる。非経口投与には、滅菌懸濁液及び溶液が望ましい。静脈内投与が所望される場合、好適な保存剤を一般に含有する等張製剤を用いる。
【0174】
本発明の医薬組成物を調製する際、活性成分としての式(I)の化合物を、従来の医薬配合技術に従って医薬担体と共に十分に混合するが、この担体は、投与(例えば、経口又は非経口)に所望される製剤の形態に応じて様々な形態をとることができる。薬学的に許容される好適な担体は、当該技術分野において周知である。これらの薬学的に許容される担体のいくつかの説明は、米国薬剤師会及び英国薬剤師会によって出版されたThe Handbook of Pharmaceutical Excipients中に見ることができる。
【0175】
医薬組成物の配合方法は、Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Second Edition,Revised and Expanded,Volumes 1-3(Lieberman et al.編集)、Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications,Volumes 1-2(Avis et al.編集)、及びPharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems,Volumes 1-2(Lieberman et al.編集、Marcel Dekker,Inc.出版)などの数々の出版物に記載されている。
【0176】
本発明の化合物は、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する必要のある状態、障害又は疾病を処置する際にはいつでも、当該技術分野で確立された投与レジメンに従って任意の前述の組成物の形態で、投与することもできる。
【0177】
生成物の1日用量は、ヒト成人につき1日当たり0.01mg~約10,000mg又はこの範囲の任意の値若しくは範囲の幅広い範囲で変動し得る。経口投与については、好ましくは、処置すべき患者への投薬量の対症調整のために0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250及び500ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態で当該組成物を提供する。薬物の有効量は、通常、約0.01mg/kg体重/日~約300mg/kg体重/日、又はその中の任意の量若しくは範囲の用量レベルで供給される。好ましくは、この範囲は、1日当たり約0.1~約1000.0mg/kg体重、又はこの中の任意の量若しくは範囲である。より好ましくは、1日当たり約0.1~約50.0mg/kg体重、又はこの中の任意の量若しくは範囲である。より好ましくは、1日当たり約0.5~約25.0mg/kg体重、又はこの中の任意の量若しくは範囲である。より好ましくは、1日当たり約0.5~約15mg/kg体重、又はこの中の任意の量若しくは範囲である。より好ましくは、1日当たり約0.75~約7.5mg/kg体重、又はこの中の任意の量若しくは範囲である。化合物は、1日あたり1~4回の投薬計画で投与されてもよい。
【0178】
投与する最適用量は、当業者により容易に決定することが可能であり、使用される特定の化合物、投与方法、調製物の強度、投与方法、及び病状の進行状態によって様々に異なり得る。加えて、患者の年齢、体重、食事、及び投与回数をはじめとする、治療を受ける特定の患者に関連する因子により、結果として投薬量の調整が必要になる。
【0179】
当業者は、適切で既知の一般的に受け入れられている細胞及び/又は動物モデルを使用したインビボ及びインビトロ試験の両方で、所与の障害を治療又は予防するための試験化合物の性能が予測されることを認識するであろう。
【0180】
当業者であれば、健常な患者及び/又は所与の障害を患う患者を対象としたファースト・イン・ヒューマン試験、用量範囲及び効力試験を含むヒト臨床試験を、臨床及び医学分野で周知の方法に従って実施することができることを更に認識するであろう。
【0181】
合成例
以下の実施例は、本発明の理解を助けるために記載するものであり、本明細書に付属する「特許請求の範囲」に記載される発明をいかなる意味においても限定することを目的としたものではなく、またそのように解釈されるべきではない。
【0182】
以下の例中に、残留物として単離された合成生成物を掲載する。この用語「残留物」が、その生成物を単離した物理的状態を限定せず、例えば、固体、油、フォーム、ゴム及びシロップなどを含んでよいことは、当業者には理解されるであろう。
【0183】
以下の実施例では、いくつかの合成工程は、本発明の化合物のインダゾールコア上のN原子への置換基の結合をもたらす。当業者であれば、このようなカップリング反応により、一般に、インダゾールのN-1及びN-2窒素原子に結合した2つの位置異性体の調製をもたらすことを認識するであろう。かかる位置異性体を、以下の実施例において、それぞれ「N-1置換化合物」及び「N-2置換化合物」と示す。
【0184】
実施例1-化合物番号1
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0185】
【0186】
工程A:5-ブロモ-1H-インダゾール(1.00g、5.08mmol)、(4-(tert-ブチル)フェニル)ボロン酸(1.08g、6.09mmol)、K2CO3(1.68g、12.18mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.59g、0.51mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)及びH2O(5mL)中反応混合物を、N2下120℃にて、マイクロ波中で3時間加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、H2Oで洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させた。濾過及び濃縮により、固体が得られた。固体を10mLのCH2Cl2と共に粉砕し、濾過した。得られた灰白色固体を回収した。濾液を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~30%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。濾過後及びカラム後に回収した固体(5-(4-tert-ブチル-フェニル)-インダゾール)を合わせ、次の工程で使用した。1H NMR(CDCl3、400MHz)δ10.06(br s,1H))、8.13(s,1H)、7.94(s,1H)、7.67(d,J=8.5Hz,1H)、7.58(d,J=8.3Hz,2H)、7.56(d,J=8.5Hz,1H)、7.49(d,J=8.3Hz,2H)、1.38(s,9H)。
【0187】
工程B:(5-(4-tert-ブチル-フェニル)-インダゾール)(0.43g、1.72mmol)、4-(1-ブロモ-3-メチルブチル)安息香酸(0.54g、1.89mmol)及びCs2CO3(0.67g、2.06mmol)のDMF(15mL)中混合物を、N2下、68℃の油浴中で16時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、濾過した。濾液を、高真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中10%EtOAc)によって精製し、灰白色発泡固体としてN-1置換化合物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、7.96(d,J=8.1Hz,2H)、7.89(s,1H)、7.38-7.60(m,8H)、5.74(dd,J=9.8,5.4Hz,1H)、3.87(s,3H)、2.66-2.75(m,1H)、2.03-2.12(m,1H)、1.42-1.53(m,1H)、1.37(s,9H)、0.99(d,J=6.0Hz,3H)、0.97(d,J=6.0Hz,3H);
続いて、白色発泡固体としてN-2置換化合物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.03(s,1H)、7.99(d,J=8.1Hz,2H)、7.77-7.82(m,2H)、7.53-7.60(m,3H)、7.47(d,J=8.1Hz,2H)、7.43(d,J=8.1Hz,2H)、5.74(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.89(s,3H)、2.57(ddd,J=14.3,8.9,5.9Hz,1H)、2.13(dt,J=14.1,7.2Hz,1H)、1.42-1.51(m,1H)、1.37(s,9H)、1.01(br d,J=6.6Hz,3H)、0.97(br d,J=6.6Hz,3H)。
【0188】
工程C:N-1置換化合物(灰白色発泡固体)(184mg、0.41mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(12mL)溶液を、LiOH(H2O中1M)(2mL、2mmol)で処理した。混合物を室温で2時間の後、50℃で1時間撹拌した。1N HClで中和した後、ブラインを加え、混合物をEtOAcで2回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、灰白色発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、8.02(d,J=8.3Hz,2H)、7.89(s,1H)、7.58(dd,J=8.8,1.7Hz,1H)、7.50-7.56(m,2H)、7.40-7.49(m,5H)、5.75(dd,J=9.8,5.4Hz,1H)、2.66-2.76(m,1H)、2.05-2.12(m,1H)、1.41-1.54(m,1H)、1.36(s,9H)、0.99(t,J=6.2Hz,3H)、0.98(t,J=6.2Hz,3H)。
【0189】
工程D:室温の、工程Cの灰白色発泡体(303mg、0.69mmol)とN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(198mg、1.03mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液に、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(150mg、0.82mmol)及びトリエチルアミン(0.19mL、1.37mmol)を加えた。溶液を室温で48時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~50%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.12(s,1H)、7.89(s,1H)、7.68(d,J=7.8Hz,2H)、7.50-7.59(m,3H)、7.38-7.50(m,5H)、6.81(br t,J=5.7Hz,1H)、5.73(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.64(q,J=5.8Hz,2H)、2.64-2.73(m,1H)、2.51(t,J=5.8Hz,2H)、2.08(ddd,J=14.0,7.9,6.2Hz,1H)、1.44(s,9H)、1.36(s,9H)、0.99(t,J=5.9Hz,3H)、0.97(t,J=5.9Hz,3H);MS(ES,m/z)568[M+H+]。
【0190】
工程E:工程Dで調製した白色固体(272mg、0.48mmol)の4N HCl/ジオキサン(10mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物の濃縮後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2~CH2Cl2中10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色の発泡固体として得た。
【0191】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.14(s,1H)、7.95(s,1H)、7.73(d,J=8.3Hz,2H)、7.66(s,2H)、7.56(d,J=8.3Hz,2H)、7.47(br d,J=8.3Hz,2H)、7.44(br d,J=8.3Hz,2H)、5.93(dd,J=10.5,5.1Hz,1H)、3.55-3.62(m,2H)、2.64-2.73(m,1H)、2.59(t,J=6.8Hz,2H)、2.05(ddd,J=13.9,8.7,5.3Hz,1H)、1.36-1.44(m,1H)、1.35(s,9H)、1.00(d,J=6.6Hz,3H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)512[M+H+]。
【0192】
実施例1で調製した物質のキラルHPLCによる分離により、R*配向が指定された対応するエナンチオ濃縮された化合物番号37と、S*配向が指定された対応するエナンチオ濃縮された化合物番号163を得た。
【0193】
実施例2-化合物番号34
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0194】
【0195】
工程A:実施例1、工程Bで調製したN-2置換白色発泡固体(104mg、0.23mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(12mL)溶液を、LiOH(H2O中1M)(2mL、2mmol)で処理した。混合物を室温で2時間の後、50℃で1時間撹拌した。1N HClで中和した後、ブラインを加え、混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、灰白色発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.00-8.10(m,3H)、7.76-7.82(m,2H)、7.54-7.59(m,3H)、7.42-7.50(m,4H)、5.76(br dd,J=8.8,6.6Hz,1H)、2.53-2.62(m,1H)、2.09-2.18(m,1H)、1.40-1.53(m,1H)、1.37(s,9H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H)。
【0196】
工程B:室温の、工程Aで調製した灰白色発泡体(161mg、0.37mmol)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(105mg、0.55mmol)のCH2Cl2(4mL)溶液に、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(80mg、0.44mmol)及びトリエチルアミン(0.10mL、0.73mmol)を加えた。溶液を室温で48時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~50%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.02(s,1H)、7.77-7.81(m,2H)、7.72(d,J=8.1Hz,2H)、7.56(d,J=8.3Hz,3H)、7.47(d,J=8.3Hz,2H)、7.43(d,J=8.1Hz,2H)、6.83(br t,J=5.5Hz,1H)、5.72(dd,J=8.9,6.5Hz,1H)、3.66(q,J=6.1Hz,2H)、2.50-2.59(m,3H)、2.14(dt,J=14.2,7.1Hz,1H)、1.41-1.50(m,10H)、1.37(s,9H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)。
【0197】
工程C:上記工程Bで調製した白色固体(143mg、0.25mmol)の4N HCl/ジオキサン(5mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物の濃縮後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2~CH2Cl2中10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色の発泡固体として得た。
【0198】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.44(s,1H)、7.87(s,1H)、7.77(d,J=7.3Hz,2H)、7.65-7.69(m,1H)、7.54-7.62(m,3H)、7.43-7.52(m,4H)、5.85(dd,J=10.0,5.9Hz,1H)、3.60(t,J=6.8Hz,2H)、2.53-2.63(m,3H)、2.12(ddd,J=14.1,8.2,5.9Hz,1H)、1.33-1.41(m,10H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)512[M+H+]。
【0199】
実施例3-化合物番号68
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)エチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0200】
【0201】
工程A:室温の、4-(1-ブロモエチル)安息香酸(2.29g、10.0mmol)とN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.01g、10.5mmol)のCH2Cl2(30mL)中混合物に、メチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(1.40g、10.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.95mL、11.0mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物をCH2Cl2で希釈し、1N HCl水溶液、H2O(2回)、ブラインで連続的に洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~50%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(CDCl3,400MHz)δ7.75(d,J=8.3Hz,0.9H)、7.74(d,J=8.1Hz,1.1H)(2つの回転異性体0.9H+1.1H=2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1.1H)、7.48(d,J=8.3Hz,0.9H)(2つの回転異性体0.9H+1.1H=2H)、6.86(br s,1H)、5.20(q,J=6.9Hz,0.55H)、5.20(q,J=6.9Hz,0.45H)(2つの回転異性体0.55H+0.45H=1H)、3.73(t,J=5.9Hz,2H)、3.71(s,3H)、2.66(t,J=5.9Hz,2H)、2.04(d,J=6.9Hz,1.65H)、1.84(d,J=6.9Hz,1.35H)(2つの回転異性体1.65H+1.35H=3H);MS(ES,m/z)314,316[M+H+]。
【0202】
工程B:工程Aの白色固体及びメチル3-(4-(1-ブロモ-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパノエート(0.36g、1.1mmol)及びCs2CO3(0.39g、1.2mmol)のDMF(6mL)中混合物を、N2下、68℃の油浴中で18時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~80%EtOAc)によって精製し、灰白色発泡固体としてN-1置換化合物を得た。1H NMR(CDCl3,400MHz)δ8.11(s,1H)、7.90(s,1H)、7.70(d,J=8.1Hz,2H)、7.45-7.56(m,5H)、7.28-7.33(m,3H)、6.77(br t,J=5.6Hz,1H)、5.86(q,J=6.8Hz,1H)、3.66-3.72(m,5H)、2.62(t,J=5.9Hz,2H)、2.07(d,J=6.8Hz,3H)、1.36(s,9H);MS(ES,m/z)484[M+H+];
続いて、フラスコ壁に貼り付いた無色フィルムとしてN-2置換化合物を得た。1H NMR(CDCl3,400MHz)δ7.98(s,1H)、7.71-7.81(m,4H)、7.54-7.60(m,3H)、7.47(d,J=8.3Hz,2H)、7.31(d,J=8.3Hz,2H)、6.84(br t,J=5.7Hz,1H)、5.86(q,J=7.0Hz,1H)、3.67-3.73(m,5H)、2.64(t,J=5.7Hz,2H)、2.03-2.10(m,3H)、1.37(s,9H);MS(ES,m/z)484[M+H+]。
【0203】
工程C:工程Bで調製した灰白色の発泡固体(N-1置換化合物199mg、0.41mmol)(THF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(12mL)中)を、LiOH(H2O中1M)(2mL、2mmol)で処理した。混合物を室温で3時間撹拌した。飽和NH4Cl水溶液を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮によって残留物を得て、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色の発泡固体として得た。
【0204】
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ8.11(s,1H)、7.89(s,1H)、7.67(d,J=8.1Hz,2H)、7.44-7.56(m,5H)、7.27-7.32(m,3H)、6.79(br t,J=5.9Hz,1H)、5.85(q,J=6.8Hz,1H)、3.67(dt,J=5.8Hz,2H)、2.65(br t,J=5.8Hz,2H)、2.04(d,J=6.8Hz,3H)、1.36(s,9H)。
【0205】
実施例4-化合物番号161
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)エチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0206】
【0207】
実施例3、工程Bで調製した無色フィルム(N-2置換化合物、108mg、0.22mmol)(THF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(12mL)中)を、LiOH(H2O中1M)(2mL、2mmol)で処理した。混合物を室温で3時間撹拌した。飽和NH4Cl水溶液を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮によって残留物を得て、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中10%MeOH)によって精製し、表題化合物を帯黄色の発泡固体として得た。
【0208】
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ8.00(s,1H)、7.67-7.81(m,4H)、7.45-7.60(m,5H)、7.29(br d,J=8.1Hz,2H)、6.90(br s,1H)、5.89(q,J=7.0Hz,1H)、3.68(br dt,J=4.9Hz,2H)、2.65(t,J=4.9Hz,2H)、2.04(br d,J=7.0Hz,3H)、1.37(s,9H)。
【0209】
実施例5-化合物番号9
3-(4-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0210】
【0211】
工程A:5-ブロモ-1H-インダゾール(2.10g、10.68mmol)、メチル4-(1-ブロモ-3-メチルブチル)ベンゾエート(3.05g、10.68mmol)、及びCs2CO3(4.18g、12.82mmol)のDMF(40mL)中混合物を、N2下、68℃の油浴中で6時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を高真空下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中10%EtOAc)によって精製し、黄色油としてN-1置換化合物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.02(s,1H)、7.95(d,J=8.3,2H)、7.87(d,J=1.7Hz,1H)、7.39(dd,J=8.8,1.7Hz,1H)、7.35(d,J=8.3Hz,2H)、7.25(d,J=8.8Hz,1H)、5.67(dd,J=9.9,5.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.66(ddd,J=14.0,9.9,5.5Hz,1H)、2.06(ddd,J=14.0,8.5,5.5Hz,1H)、1.35-1.47(m,1H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)、0.94(d,J=6.6Hz,3H);
続いて、帯褐色油としてN-2置換化合物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ7.99(d,J=8.3Hz,2H)、7.93(s,1H)、7.79(d,J=1.7Hz,1H)、7.61(d,J=9.3Hz,1H)、7.40(d,J=8.3Hz,2H)、7.33(dd,J=9.3,1.7Hz,1H)、5.70(dd,J=9.3,6.6Hz,1H)、3.89(s,3H)、2.48-2.57(m,1H)、2.12(dt,J=14.0,7.1Hz,1H)、1.35-1.46(m,1H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)。
【0212】
工程B:上記工程Aで調製した黄色油(N-1置換化合物、1.25g、3.12mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、48mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、8mL、8mmol)で処理した。反応混合物を50℃の油浴中で2時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、わずかな帯黄色の発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.94-8.07(m,3H)、7.87(s,1H)、7.33-7.43(m,3H)、7.25(d,J=8.8Hz,1H)、5.68(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、2.61-2.71(m,1H)、2.01-2.10(m,1H)、1.36-1.49(m,1H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H)。
【0213】
工程C:室温の、工程Bのわずかな帯黄色の発泡固体(1.11g、2.87mmol)、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.46g、2.53mmol)及びHATU(1.05g、2.76mmol)のDMF(25mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(1.19mL、6.89mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中30%EtOAc)によって精製し、黄色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.01(s,1H)、7.86(d,J=1.5Hz,1H)、7.67(d,J=8.3Hz,2H)、7.39(dd,J=8.9,1.5Hz,1H)、7.34(d,J=8.3Hz,2H)、7.25(d,J=8.9Hz,1H)、6.80(br t,J=5.9Hz,1H)、5.66(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.65(q,J=5.9Hz,2H)、2.57-2.68(m,1H)、2.51(t,J=5.9Hz,2H)、2.06(ddd,J=14.0,8.3,5.9Hz,1H)、1.37-1.46(m,10H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)458,460[M-tBu]。
【0214】
工程D:工程Cの黄色固体(77mg、0.15mmol)、(2,4-ジクロロフェニル)ボロン酸(38mg、0.20mmol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(12mg、0.015mmol)及びK2CO3(55mg、0.40mmol)の1,4ジオキサン(1.5mL)/水(0.5mL)中混合物を、N2下、90℃で3時間加熱した。冷却した反応混合物をCH2Cl2で希釈し、Na2SO4で乾燥させて、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中40%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.12(s,1H)、7.74(s,1H)、7.69(d,J=8.3Hz,2H)、7.50(d,J=1.5Hz,1H)、7.35-7.44(m,5H)、7.28-7.30(m,2H)、6.80(br t,J=6.1Hz,1H)、5.73(dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.65(q,J=6.1Hz,2H)、2.68(ddd,J=13.9,9.5,5.6Hz,1H)、2.52(t,J=6.1Hz,2H)、2.10(ddd,J=13.9,8.3,5.9Hz,1H)、1.41-1.52(m,10H)、0.99(d,J=6.6,3H)、0.98(d,J=6.6,3H);MS(ES,m/z)580[M+H+]。
【0215】
工程E:工程Dで調製した白色固体(72mg、0.12mmol)のTFA/CH2Cl2(1:1v/v、4mL)溶液を室温で1時間撹拌した。濃縮後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中2%~10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色固体として得た。
【0216】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.12(s,1H)、7.73(s,1H)、7.67(d,J=8.1Hz,2H)、7.49(s,1H)、7.35-7.44(m,4H)、7.24-7.31(m,2H)、6.79(br t,J=5.6Hz,1H)、5.73(dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.67(q,J=5.5Hz,2H)、2.61-2.70(m,3H)、2.08(ddd,J=14.0,8.0,5.9Hz,1H)、1.46(dt,J=13.4,6.6Hz,1H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)524[M+H+]。
【0217】
実施例6-化合物番号226
3-(4-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0218】
【0219】
工程A:実施例5、工程Aで調製した帯褐色油(N-2置換化合物、0.71g、1.77mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、12mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、2mL、2mmol)で処理した。反応混合物を50℃の油浴中で2時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、帯黄色の発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.02(br d,J=7.8Hz,2H)、7.93(s,1H)、7.79(s,1H)、7.62(d,J=9.3Hz,1H)、7.39(br d,J=7.8Hz,2H)、7.33(dd,J=9.3,1.7Hz,1H)、5.70(dd,J=8.8,6.6Hz,1H)、2.51(ddd,J=14.2,8.8,6.1Hz,1H)、2.10(dt,J=14.2,7.2Hz,1H)、1.34-1.45(m,1H)、0.99(br d,J=6.6Hz,3H)、0.95(br d,J=6.6Hz,3H)。
【0220】
工程B:室温の、工程Aで調製した帯黄色の発泡固体(0.63g、1.63mmol)、メチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.25g、1.79mmol)及びHATU(0.74g、1.95mmol)のDMF(15mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(0.84mL、4.88mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフ(ヘプタン中10%~40%EtOAc)によって精製し、灰色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ7.92(s,1H)、7.78(s,1H)、7.72(d,J=8.3Hz,2H)、7.61(d,J=9.0Hz,1H)、7.41(d,J=8.3Hz,2H)、7.32(dd,J=9.0,1.5Hz,1H)、6.80(br t,J=5.5Hz,1H)、5.68(dd,J=8.7,7.0Hz,1H)、3.67-3.73(m,5H)、2.64(t,J=5.7Hz,2H)、2.45-2.55(m,1H)、2.04-2.17(m,1H)、1.40(ddd,J=6.6,6.6,6.6Hz,1H)、0.99(br d,J=6.6Hz,3H)、0.95(br d,J=6.6Hz,3H)
【0221】
工程C:工程Bで調製した灰色固体(47mg、0.10mmol)、(2,4-ジクロロフェニル)ボロン酸(21mg、0.11mmol)、PdCl2(dppf・CH2Cl2(8mg、0.01mmol)及びK2CO3(30mg、0.22mmol)のジオキサン(1mL)/水(0.3mL)中混合物を、85℃、N2下で4時間加熱した。冷却した反応混合物をCH2Cl2で希釈し、Na2SO4で乾燥させて、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中10%~50%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.04(s,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、7.73(d,J=8.3Hz,2H)、7.63(s,1H)、7.42-7.51(m,3H)、7.28-7.34(m,3H)、6.79(br t,J=5.9Hz,1H)、5.73(dd,J=8.8,6.6Hz,1H)、3.68-3.73(m,5H)、2.64(t,J=5.9Hz,2H)、2.55(ddd,J=14.4,8.8,6.2Hz,1H)、2.11-2.19(m,1H)、1.38-1.51(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)538[M+H+]。
【0222】
工程D:工程Cで調製した白色固体(23mg、0.04mmol)(THF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(6mL)中)を、LiOH(H2O中1M)(1mL、1mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。1N HCl水溶液との反応を行った後、混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、白色固体として表題化合物が得られた。
【0223】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.05(s,1H)、7.75(br d,J=9.0Hz,1H)、7.71(br d,J=7.8Hz,2H)、7.63(s,1H)、7.49(s,1H)、7.43(br d,J=7.8Hz,2H)、7.32(d,J=9.0Hz,1H)、7.25-7.30(m,2H)、6.95(br s,1H)、5.79(br t,J=7.7Hz,1H)、3.65-3.73(m,2H)、2.67(m,2H)、2.45-2.60(m,1H)、2.06-2.16(m,1H)、1.43(m,1H)、0.99(br d,J=6.6Hz,3H)、0.96(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)524[M+H+]。
【0224】
以下の化合物(以下の実施例7~15に示される)を、鈴木カップリング工程において好適に置換されたボロン酸を選択し、置き換えて、実施例5及び6に記載の手順に従って同様に調製した。
【0225】
実施例7-化合物番号39
3-(4-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0226】
【0227】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.10(s,1H)、7.68(br d,J=8.1Hz,2H)、7.59(s,1H)、7.37-7.43(m,3H)、7.13-7.24(m,4H)、6.78(br t,J=5.5Hz,1H)、5.73(dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.63-3.73(m,2H)、2.61-2.72(m,3H)、2.23(s,3H)、2.09(ddd,J=13.9,8.2,6.0Hz,1H)、1.47(dt,J=13.9,6.7Hz,1H)、0.98(d,J=5.9Hz,3H)、0.96(d,J=5.9Hz,3H)。
【0228】
実施例8-化合物番号168
3-(4-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0229】
【0230】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.03(s,1H)、7.73(br d,J=7.8Hz,3H)、7.40-7.52(m,3H)、7.14-7.26(m,4H)、6.97(br t,J=5.6Hz,1H)、5.81(br dd,J=8.3,7.1Hz,1H)、3.70(q,J=5.5Hz,2H)、2.67(br t,J=5.5Hz,2H)、2.46-2.55(m,1H)、2.23(s,3H)、2.06-2.20(m,J=14.0,7.1,7.1Hz,1H)、1.37-1.49(m,1H)、1.00(br d,J=6.6Hz,3H)、0.96(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)504[M+H+]。
【0231】
実施例9-化合物番号41
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0232】
【0233】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.77(s,1H)、7.75(s,1H)、7.68(br d,J=8.1Hz,2H)、7.57(br d,J=8.1Hz,1H)、7.37-7.49(m,5H)、6.80(br t,J=5.6Hz,1H)、5.74(br dd,J=9.7,5.7Hz,1H)、3.68(q,J=5.2Hz,2H)、2.62-2.71(m,3H)、2.04-2.13(m,1H)、1.41-1.51(m,1H)、0.98(d,J=5.9Hz,3H)、0.97(d,J=5.9Hz,3H);MS(ES,m/z)558[M+H+]。
【0234】
実施例10-化合物番号225
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0235】
【0236】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.08(s,1H)、7.66-7.80(m,5H)、7.53-7.60(m,1H)、7.48(d,J=8.1Hz,1H)、7.44(d,J=8.1Hz,2H)、7.35(d,J=9.8Hz,1H)、6.93(br t,J=5.5Hz,1H)、5.77-5.83(m,1H)、3.70(q,J=5.4Hz,2H)、2.68(br t,J=5.4Hz,2H)、2.52(ddd,J=14.4,8.6,5.9Hz,1H)、2.13(dt,J=14.4,7.2Hz,1H)、1.38-1.48(m,1H)、1.00(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)558[M+H+]。
【0237】
実施例11-化合物番号84
3-((4-(3-メチル-1-(5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンジル)アミノ)プロパン酸
【0238】
【0239】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.14(br s,1H)、7.65-7.73(m,2H)、7.63(s,1H)、7.39-7.54(m,5H)、7.28-7.36(m,2H)、6.73-6.81(m,1H)、5.75(br dd,J=9.0,5.6Hz,1H)、3.70(br d,J=5.4Hz,2H)、2.64-2.75(m,3H)、2.30(s,3H)、2.05-2.14(m,1H)、1.43-1.53(m,1H)、0.99(t,J=6.0Hz,3H)、0.98(t,J=6.0Hz,3H);MS(ES,m/z)538[M+H+]。
【0240】
実施例12-化合物番号189
3-(4-(3-メチル-1-(5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0241】
【0242】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.05(s,1H)、7.68-7.80(m,3H)、7.43-7.55(m,5H)、7.34(d,J=8.1Hz,1H)、7.23(d,J=8.9Hz,1H)、6.94(br t,J=5.7Hz,1H)、5.81(br t,J=7.7Hz,1H)、3.70(q,J=5.8Hz,2H)、2.68(br t,J=5.8Hz,2H)、2.47-2.57(m,1H)、2.32(s,3H)、2.14(dt,J=13.8,7.0Hz,1H)、1.37-1.50(m,1H)、1.01(d,J=6.4Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)538[M+H+]。
【0243】
実施例13-化合物番号38
3-((4-(1-(5-(4-メトキシフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンジル)アミノ)プロパン酸
【0244】
【0245】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.11(s,1H)、7.84(s,1H)、7.66(d,J=8.1Hz,2H)、7.47-7.56(m,3H)、7.34-7.42(m,3H)、6.98(d,J=8.8Hz,2H)、6.78(br t,J=6.0Hz,1H)、5.73(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.61-3.73(m,2H)、2.61-2.71(m,3H)、2.06(ddd,J=13.8,8.4,5.7Hz,1H)、1.45(dt,J=13.8,6.7Hz,1H)、0.97(t,J=6.6Hz,3H)、0.95(t,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)486[M+H+]。
【0246】
実施例14-化合物番号10
3-((4-(3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンジル)アミノ)プロパン酸
【0247】
【0248】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、7.86(s,1H)、7.67(d,J=8.3Hz,2H)、7.51-7.60(m,3H)、7.41-7.46(m,1H)、7.38(d,J=8.3Hz,2H)、7.28(dd,J=8.8,2H)、6.74(t,J=6.1Hz,1H)、5.73(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.67(q,J=6.0Hz,2H)、2.62-2.71(m,3H)、2.07(ddd,J=14.0,8.5,5.6Hz,1H)、1.40-1.51(m,1H)、0.98(t,J=6.5Hz,3H)0.96(t,J=6.5Hz,3H);MS(ES,m/z)540[M+H+]。
【0249】
実施例15-化合物番号118
3-((4-(1-(5-(3,5-ジクロロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンジル)アミノ)プロパン酸
【0250】
【0251】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、7.87(s,1H)、7.65-7.71(m,2H)、7.36-7.52(m,6H)、7.32(t,J=1.8Hz,1H)、6.66-6.74(m,1H)、5.73(dd,J=9.4,5.5Hz,1H)、3.64-3.75(m,2H)、2.62-2.74(m,3H)、2.03-2.13(m,1H)、1.41-1.51(m,1H)、0.98(t,J=6.0Hz,3H)、0.97(t,J=6.0Hz,3H);MS(ES,m/z)524[M+H+]。
【0252】
実施例16-化合物番号113
3-(5-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0253】
【0254】
工程A:5-ブロモ-1H-インダゾール(2.69g、13.65mmol)、メチル5-(1-ブロモ-3-メチルブチル)ピコリネート(3.55g、12.42mmol)、及びCs2CO3(5.34g、16.38mmol)のDMF(50mL)中混合物を、N2下、68℃の油浴中で60時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を高真空下で濃縮して残留物を得、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中10%~40%EtOAc)により精製して黄色油(N-1置換化合物)を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.71(d,J=2.2Hz,1H)、8.03(s,1H)、8.04(d,J=8.6Hz,1H)、7.88(d,J=1.5Hz,1H)、7.79(dd,J=8.6,2.2Hz,1H)、7.43(dd,J=8.9,1.5Hz,1H)、7.28(d,J=8.9Hz,1H)、5.71(dd,J=10.0,5.6Hz,1H)、3.98(s,3H)、2.68(ddd,J=13.9,10.0,5.6Hz,1H)、2.04(ddd,J=14.0,8.4,5.6Hz,1H)、1.35-1.47(m,1H)、0.97(d,J=5.4Hz,3H)、0.95(d,J=5.4Hz,3H);
続いて、第2の黄色油(N-2置換化合物)を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.75(d,J=2.2Hz,1H)、8.09(d,J=8.3Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.87(dd,J=8.3,2.2Hz,1H)、7.80(d,J=1.8Hz,1H)、7.60(d,J=9.2Hz,1H)、7.34(dd,J=9.2,1.8Hz,1H)、5.68-5.75(m,1H)、3.99(s,3H)、2.58(ddd,J=13.9,9.4,6.0Hz,1H)、2.04-2.15(m,1H)、1.34-1.43(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)。
【0255】
工程B:第1の黄色油(N-1置換化合物、1.85g、4.61mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、60mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、10mL、10mmol)で処理した。反応混合物を50℃の油浴中で2時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、白色の発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.59(s,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.86-7.96(m,2H)、7.46(dd,J=9.0,1.7Hz,1H)、7.29(d,J=8.8Hz,1H)、5.74(dd,J=10.1,5.4Hz,1H)、2.71(ddd,J=14.1,10.1,5.4Hz,1H)、1.99-2.08(m,1H)、1.35-1.46(m,1H)、0.98(t,J=6.8Hz,3H)、0.96(t,J=6.8Hz,3H)。
【0256】
工程C:室温の、工程Bで調製した白色発泡体(1.79g、4.60mmol)、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.92g、5.06mmol)及びHATU(1.05g、2.76mmol)のDMF(30mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(2.38mL、13.8mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中10%~40%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.51(d,J=2.1Hz,1H)、8.37(br t,J=6.1Hz,1H)、8.10(d,J=8.1Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.88(d,J=1.5Hz,1H)、7.80(dd,J=8.1,2.1Hz,1H)、7.43(dd,J=8.8,1.5Hz,1H)、7.29(d,J=8.8Hz,1H)、5.70(dd,J=9.9,5.5Hz,1H)、3.67(q,J=6.1Hz,2H)、2.63-2.72(m,1H)、2.53(t,J=6.1Hz,2H)、2.05(ddd,J=14.0,8.5,5.6Hz,1H)、1.36-1.48(m,10H)、0.96(t,J=6.1Hz,3H)、0.95(t,J=6.1Hz,3H);MS(ES,m/z)515,517[M+H+]。
【0257】
工程D:工程Cの白色固体(77mg、0.15mmol)、(2,4-ジクロロフェニル)ボロン酸(38mg、0.20mmol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(12mg、0.015mmol)及びK2CO3(55mg、0.40mmol)の1,4-ジオキサン(1.5mL)/水(0.5mL)中混合物を、N2下、90℃で16時間加熱した。冷却した反応混合物をCH2Cl2で希釈し、Na2SO4で乾燥させて、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中40%EtOAc)によって精製し、白色固体として得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.56(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(br t,J=5.9Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.11(d,J=8.1Hz,1H)、7.86(dd,J=8.1,2.0Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.37-7.52(m,3H)、7.27-7.33(m,2H)、5.77(dd,J=9.9,5.7Hz,1H)、3.68(q,J=6.4Hz,2H)、2.63-2.77(m,1H)、2.53(t,J=6.1Hz,2H)、2.08(ddd,J=14.0,8.4,5.7Hz,1H)、1.43-1.51(m,10H)、1.00(t,J=7.0Hz,3H)、0.98(t,J=7.0Hz,3H);MS(ES,m/z)581,583[M+H+]。
【0258】
工程E:4N HCl中の工程Dで調製した白色固体(78mg、0.13mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。濃縮後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中2%~10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色固体として得た。
【0259】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.66(br s,1H)、8.19(s,1H)、7.95-8.06(m,2H)、7.74-7.81(m,2H)、7.56(s,1H)、7.34-7.48(m,3H)、6.07(br dd,J=10.4,4.5Hz,1H)、3.64(br t,J=6.6Hz,2H)、2.68-2.79(m,1H)、2.61(br t,J=6.6Hz,2H)、2.05(ddd,J=13.8,8.9,5.0Hz,1H)、1.28-1.46(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)525,527[M+H+]。
【0260】
実施例17-化合物番号83
3-(5-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0261】
【0262】
工程A:実施例16、工程Aで調製した第2の黄色油(N-2置換化合物、1.08g、2.69mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、18mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、3mL、3mmol)で処理した。反応混合物を50℃の油浴中で2時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、黄色の発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.64(s,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.98(d,J=8.1Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.61(d,J=9.0Hz,1H)、7.36(dd,J=9.0,1.7Hz,1H)、5.74(dd,J=9.7,6.0Hz,1H)、2.57-2.66(m,1H)、2.03-2.13(m,1H)、1.34-1.45(m,1H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)。
【0263】
工程B:室温の、工程Aで調製した黄色発泡体(1.04g、2.68mmol)、メチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.41g、2.95mmol)及びHATU(1.22g、3.21mmol)のDMF(25mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(1.39mL、8.04mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中20%~50%EtOAc)によって精製し、帯黄色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.56(s,1H)、8.39(br t,J=5.9Hz,1H)、8.14(d,J=8.1Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.60(d,J=9.3Hz,1H)、7.34(d,J=9.3Hz,1H)、5.70(dd,J=9.3,6.6Hz,1H)、3.68-3.75(m,5H)、2.64(t,J=6.1Hz,2H)、2.52-2.61(m,1H)、2.11(dt,J=14.1,7.2Hz,1H)、1.33-1.43(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)。
【0264】
工程C:工程Bで調製した帯黄色固体(47mg、0.10mmol)、(2,4-ジクロロフェニル)ボロン酸(21mg、011mmol)、PdCl2(dppf)・CH2Cl2(8mg、0.01mmol)及びK2CO3(30mg、0.22mmol)のジオキサン(1mL)/水(0.3mL)中混合物を、85℃、N2下で4時間加熱した。冷却した反応混合物をCH2Cl2で希釈し、Na2SO4で乾燥させて、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中10%~50%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.58(s,1H)、8.39(br t,J=5.7Hz,1H)、8.14(d,J=8.1Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.89(dd,J=8.1,1.6Hz,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.50(s,1H)、7.29-7.35(m,3H)、5.75(dd,J=9.5,6.4Hz,1H)、3.68-3.76(m,5H)、2.57-2.67(m,3H)、2.09-2.17(m,1H)、1.39-1.53(m,1H)、1.03(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)581,583[M+H+]。
【0265】
工程D:工程Cで調製した白色固体(43mg、0.08mmol)(THF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v)(6mL)中)を、LiOH(H2O中1M)(1mL、1mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を1N HCl水溶液で中和した後、混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、灰白色固体として表題化合物が得られた。
【0266】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.60(br s,1H)、8.44(br s,1H)、8.05-8.19(m,2H)、7.88(br d,J=7.6Hz,1H)、7.76(br d,J=9.0Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.49(s,1H)、7.28-7.35(m,3H)、5.80(br t,J=7.2Hz,1H)、3.75(br d,J=5.5Hz,2H)、2.71(br t,J=5.5Hz,2H)、2.49-2.66(m,1H)、2.04-2.19(m,1H)、1.38-1.48(m,1H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)525,527[M+H+]。
【0267】
以下の化合物(以下の実施例18~27に示される)を、鈴木カップリング工程において好適に置換されたボロン酸を選択し、置き換えて、実施例16及び17に記載の手順に従って同様に調製した。
【0268】
実施例18-化合物番号36
3-(5-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0269】
【0270】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.63(s,1H)、8.17(s,1H)、7.90-8.02(m,3H)、7.63-7.77(m,2H)、7.56(br d,J=8.3Hz,2H)、7.46(br d,J=8.1Hz,2H)、6.03(br dd,J=10.5,4.6Hz,1H)、3.63(br t,J=6.6Hz,2H)、2.65-2.76(m,1H)、2.60(br t,J=6.6Hz,2H)、2.04(ddd,J=13.6,8.7,5.0Hz,1H)、1.34(s,10H)、1.00(br d,J=6.4Hz,3H)、0.94(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)513[M+H+]。
【0271】
実施例19-化合物番号14
3-(5-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0272】
【0273】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.55(d,J=2.0Hz,1H)、8.39(t,J=6.2Hz,1H)、8.11(s,1H)、8.12(d,J=7.5Hz,1H)、7.87(dd,J=8.1,2.2Hz,1H)、7.61(s,1H)、7.42(d,J=8.8Hz,1H)、7.23-7.29(m,3H)、7.18-7.23(m,1H)、7.14-7.18(m,1H)、5.77(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.74(q,J=6.3Hz,2H)、2.67-2.76(m,3H)、2.22(s,3H)、1.99-2.13(m,1H)、1.42-1.55(m,1H)、1.00(d,J=7.1Hz,3H)0.98(d,J=7.1Hz,3H);MS(ES,m/z)505[M+H+]。
【0274】
実施例20-化合物番号252
3-(5-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0275】
【0276】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.61(s,1H)、8.45(br t,J=6.0Hz,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.89(br d,J=8.1Hz,1H)、7.74(d,J=8.8Hz,1H)、7.49(s,1H)、7.15-7.24(m,4H)、5.80(dd,J=9.0,6.4Hz,1H)、3.75(q,J=6.0Hz,2H)、2.71(br t,J=6.0Hz,2H)、2.53-2.66(m,1H)、2.25(s,3H)、2.07-2.20(m,1H)、1.39-1.51(m,1H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)505[M+H+]。
【0277】
実施例21-化合物番号43
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0278】
【0279】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.69(s,1H)、8.22(s,1H)、8.06(br s,2H)、7.79-7.87(m,3H)、7.65-7.71(m,1H)、7.59-7.65(m,1H)、7.51(d,J=8.9Hz,1H)、6.10(br dd,J=10.4,4.8Hz,1H)、3.61-3.68(m,2H)、2.70-2.80(m,1H)、2.59-2.65(m,2H)、2.01-2.11(m,1H)、1.33-1.46(m,1H)、0.99-1.06(m,3H)、0.96(dd,J=6.6,1.7Hz,3H);MS(ES,m/z)559[M+H+]。
【0280】
実施例22-化合物番号53
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0281】
【0282】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.57-8.62(m,1H)、8.44(br t,J=6.0Hz,1H)、8.15(br d,J=8.9Hz,1H)、8.11(s,1H)、7.89(br d,J=8.2Hz,1H)、7.79(d,J=8.9Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.68(s,1H)、7.54-7.59(m,1H)、7.50(d,J=8.2Hz,1H)、7.36(d,J=9.3Hz,1H)、5.77-5.83(m,1H)、3.69-3.79(m,2H)、2.66-2.75(m,2H)、2.55-2.67(m,1H)、2.08-2.17(m,1H)、1.39-1.49(m,1H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)559[M+H+]。
【0283】
実施例23-化合物番号79
3-(5-(1-(5-(ベンゾフラン-2-イル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0284】
【0285】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.52-8.58(m,1H)、8.40(br t,J=6.1Hz,1H)、8.26(s,1H)、8.16(s,1H)、8.12(d,J=7.6Hz,1H)、7.81-7.89(m,2H)、7.58(d,J=7.2Hz,1H)、7.52(d,J=8.2Hz,1H)、7.45(d,J=8.8Hz,1H)、7.21-7.31(m,3H)、6.98(s,1H)、5.76(dd,J=9.9,5.5Hz,1H)、3.73(q,J=6.0Hz,2H)、2.64-2.75(m,3H)、2.06(ddd,J=14.1,8.3,5.5Hz,1H)、1.38-1.51(m,1H)、0.97(br d,J=8.3Hz,3H)、0.98(br d,J=8.3Hz,3H);MS(ES,m/z)497[M+H+]。
【0286】
実施例24-化合物番号260
3-(5-(1-(5-(ベンゾフラン-2-イル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0287】
【0288】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.60(br s,1H)、8.44(br s,1H)、8.11-8.21(m,2H)、8.09(s,1H)、7.88(br d,J=7.6Hz,1H)、7.70-7.81(m,2H)、7.58(d,J=7.3Hz,1H)、7.52(d,J=8.1Hz,1H)、7.27-7.30(m,1H)、7.20-7.25(m,1H)、6.99(s,1H)、5.77(br dd,J=8.6,6.8Hz,1H)、3.66-3.81(m,2H)、2.71(br s,2H)、2.44-2.66(m,1H)、2.07-2.21(m,1H)、1.36-1.48(m,1H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)497[M+H+]。
【0289】
実施例25-化合物番号262
3-(5-(3-メチル-1-(5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0290】
【0291】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.61(d,J=2.0Hz,1H)、8.44(br t,J=6.2Hz,1H)、8.16(d,J=8.3Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.90(dd,J=8.1,2.2Hz,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、7.53(s,2H)、7.49(br d,J=8.1Hz,1H)、7.35(d,J=7.8Hz,1H)、7.24(d,J=8.9Hz,1H)、5.81(dd,J=9.4,6.2Hz,1H)、3.75(q,J=6.2Hz,2H)、2.71(t,J=6.2Hz,2H)、2.55-2.67(m,1H)、2.32(s,3H)、2.08-2.18(m,1H)、1.40-1.51(m,1H)、1.03(d,J=6.6Hz,3H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)539[M+H+]。
【0292】
実施例26-化合物番号114
3-(5-(3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0293】
【0294】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.55(d,J=2.0Hz,1H)、8.46(br t,J=6.2Hz,1H)、8.16(s,1H)、8.11(d,J=8.3Hz,1H)、7.84-7.90(m,2H)、7.55-7.61(m,3H)、7.47(d,J=8.8Hz,1H)、7.27-7.30(m,2H)、5.78(dd,J=10.0,5.6Hz,1H)、3.74(q,J=6.2Hz,2H)、2.67-2.76(m,3H)、2.07(ddd,J=14.1,8.6,5.5Hz,1H)、1.39-1.51(m,1H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(br d,J=6.8Hz,3H);MS(ES,m/z)541[M+H+]。
【0295】
実施例27-化合物番号70
3-(5-(3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0296】
【0297】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.76(br s,1H)、8.21-8.26(m,2H)、8.08-8.17(m,2H)、7.82-7.87(m,3H)、7.72-7.79(m,3H)、6.15(br dd,J=10.4,4.3Hz,1H)、3.65(br t,J=6.5Hz,2H)、2.66-2.78(m,1H)、2.60-2.66(m,2H)、2.06(ddd,J=13.8,9.0,4.9Hz,1H)、1.32-1.43(m,1H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)525[M+H+]。
【0298】
実施例28-化合物番号47
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0299】
【0300】
工程A:5-ブロモ-4-メチル-1H-インダゾール(0.49g、2.31mmol)、メチル4-(1-ブロモ-3-メチルブチル)ベンゾエート(0.59g、2.08mmol)、及びCs2CO3(0.90g、2.77mmol)のDMF(9mL)中混合物を、N2下、68℃の油浴中で16時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、濾過した。濾液を、高真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中10%EtOAc)によって精製し、帯黄色固体(N-1置換化合物)を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.07(s,1H)、7.94(d,J=8.3Hz,2H)、7.43(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(d,J=8.3Hz,2H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、5.66(dd,J=9.9,5.5Hz,1H)、3.87(s,3H)、2.63-2.70(m,1H)、2.62(s,3H)、2.00-2.09(m,1H)、1.34-1.47(m,1H)、0.95(d,J=6.5Hz,3H)、0.94(d,J=6.5Hz,3H);
続いて、第2の帯黄色固体(N-2置換化合物)を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.93-8.02(m,3H)、7.35-7.50(m,4H)、5.69(dd,J=9.0,6.6Hz,1H)、3.90(s,3H)、2.49-2.56(m,1H)、2.53(s,3H)、2.13(dt,J=14.2,7.1Hz,1H)、1.36-1.48(m,1H)、1.00(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.8Hz,3H)。
【0301】
工程B:上記工程Aで調製した第1の帯黄色固体(N-1置換化合物、0.22g、0.54mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、12mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、2mL、2mmol)で処理した。反応混合物を60℃の油浴中で2時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、帯黄色の発泡固体が得られた。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.07-8.09(m,1H)、8.00(d,J=8.3Hz,2H)、7.44(d,J=8.8Hz,1H)、7.37(d,J=8.3Hz,2H)、7.09(d,J=8.8Hz,1H)、5.67(dd,J=10.3,5.4Hz,1H)、2.63-2.72(m,1H)、2.62(s,3H)、2.00-2.09(m,2H)、1.37-1.47(m,1H)、0.96(d,J=6.5,Hz,3H)、0.95(d,J=6.5,Hz,3H)。
【0302】
工程C:室温の、工程Bで調製し帯黄色の発泡固体(0.23g、0.45mmol)、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.09g、0.49mmol)及びHATU(0.21g、0.54mmol)のDMF(5mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、1.36mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフ(ヘプタン中10%~40%EtOAc)によって精製し、黄色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.06(s,1H)、7.67(d,J=8.3Hz,2H)、7.42(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(d,J=8.3Hz,2H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、6.80(br t,J=5.9Hz,1H)、5.65(dd,J=9.8,5.4Hz,1H)、3.64(q,J=5.9Hz,2H)、2.63-2.68(m,1H)、2.62(s,3H)、2.51(t,J=5.9Hz,2H)、2.05(ddd,J=13.9,8.3,5.6Hz,1H)、1.36-1.45(m,1H)、1.44(s,9H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H)、0.95(d,J=6.6Hz,3H)。
【0303】
工程D:工程Cで調製した黄色固体(42mg、0.08mmol)、(4-(tert-ブチル)フェニル)ボロン酸(17mg、0.10mmol)、Pd(PPh3)4(9mg、0.008mmol)及びCsF(73mg、0.48mmol)のジオキサン(1mL)中混合物を、マイクロ波中120℃で2時間加熱した。冷却した反応混合物をCH2Cl2で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中30%EtOAc)によって精製し、帯黄色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ8.12(s,1H)、7.68(d,J=7.2Hz,2H)、7.42-7.45(m,2H)、7.40(d,J=8.3Hz,2H)、7.22-7.30(m,4H)、6.80(br t,J=5.9Hz,1H)、5.71(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.65(q,J=6.0Hz,2H)、2.70(ddd,J=13.9,10.0,5.4Hz,1H)、2.49-2.58(m,5H)、2.03-2.11(m,1H)、1.47-1.54(m,1H)、1.44(s,9H)、1.37(s,9H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H)。
【0304】
工程E:工程Dで調製した帯黄色固体(36mg、0.06mmol)のTFA/CH2Cl2(1:1v/v、4mL)溶液を室温で1時間撹拌した。濃縮後、残留物をEtOAcに溶解し、ブラインを加えた。飽和NaHCO3水溶液を添加することによって、混合物を中和した。中和した混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮によって残留物を得て、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中5%~10%MeOH)によって精製し、表題化合物をわずかに帯黄色の発泡固体として得た。
【0305】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、7.67(d,J=8.3Hz,2H)、7.43(br d,J=8.1Hz,2H)、7.40(br d,J=8.1Hz,2H)、7.28(s,1H)、7.22-7.28(m,3H)、6.72(br t,J=6.0Hz,1H)、5.72(dd,J=10.1,5.5Hz,1H)、3.69(q,J=6.0Hz,2H)、2.63-2.73(m,3H)、2.53(s,3H)、2.02-2.11(m,1H)、1.42-1.53(m,1H)、1.37(s,9H)、0.98(t,J=6.0Hz,3H)、0.97(t,J=6.0Hz,3H);MS(ES,m/z)526[M+H+]。
【0306】
実施例29-化合物番号78
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-4-メチル-2-H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0307】
【0308】
工程A:実施例28、工程Aで調製した第2の帯黄色固体(N-2置換化合物、0.18g、0.44mmol)のTHF/MeOH/H2O(4:1:1v/v/v、12mL)溶液を、LiOH水溶液(H2O中1M、2mL、2mmol)で処理した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。塩酸(H2O中1M)を添加して混合物を中和した。ブラインを加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により、灰白色固体が得られた。
【0309】
工程B:室温の、工程Aで調製した灰白色固体(0.18g、0.36mmol)、tert-ブチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(0.07g、0.39mmol)及びHATU(0.16g、0.42mmol)のDMF(5mL)中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.07mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた抽出物を、H2O、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮により残留物が得られ、これをシリカゲルでのクロマトグラフ(ヘプタン中10%~40%EtOAc)によって精製し、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ7.92(s,1H)、7.72(d,J=8.3Hz,2H)、7.34-7.46(m,4H)、6.84(br t,J=5.9Hz,1H)、5.68(dd,J=8.9,7.0Hz,1H)、3.66(q,J=5.9Hz,2H)、2.47-2.58(m,6H)、2.14(dt,J=14.1,7.2Hz,1H)、1.40-1.47(m,10H)、1.00(d,J=6.6Hz,3H)、0.96(d,J=6.6Hz,3H)。
【0310】
工程C:工程Bで調製した白色固体(42mg、0.08mmol)、(4-(tert-ブチル)フェニル)ボロン酸(17mg、0.10mmol)、Pd(PPh3)4(9mg、0.008mmol)及びNa2CO3水溶液(2M、0.24mL、0.48mmol)のトルエン(0.75mL)中混合物を、マイクロ波中120℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物をNa2SO4及びセライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン~ヘプタン中30%EtOAc)によって精製し、帯黄色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ7.99(s,1H)、7.72(d,J=8.1Hz,2H)、7.60(d,J=8.8Hz,1H)、7.44(d,J=8.3Hz,4H)、7.29(d,J=8.3Hz,2H)、7.25(d,J=8.8Hz,1H)、6.84(br t,J=6.0Hz,1H)、5.73(dd,J=9.2,6.5Hz,1H)、3.67(q,J=5.9Hz,2H)、2.47-2.60(m,3H)、2.46(s,3H)、2.14(dt,J=14.1,7.0Hz,1H)、1.45(s,10H)、1.37(s,9H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H)。
【0311】
工程D:工程Cで調製した帯黄色固体(41mg、0.07mmol)のTFA/CH2Cl2(1:1v/v、4mL)溶液を室温で1時間撹拌した。濃縮後、残留物をEtOAcに溶解し、ブラインを加えた。飽和NaHCO3水溶液を添加することによって、混合物を中和した。中和した混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮によって残留物を得て、これをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH2Cl2中5%~10%MeOH)によって精製し、表題化合物を白色の発泡固体として得た。
【0312】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.00(s,1H)、7.73(d,J=8.3Hz,2H)、7.58(d,J=8.8Hz,1H)、7.41-7.48(m,4H)、7.24-7.29(m,3H)、6.90(br t,J=6.1Hz,1H)、5.83(dd,J=9.0,6.6Hz,1H)、3.72(q,J=5.6Hz,2H)、2.69(t,J=5.6Hz,2H)、2.53(ddd,J=14.3,9.0,5.7Hz,1H)、2.45(s,3H)、2.09-2.17(m,1H)、1.41-1.51(m,1H)、1.37(s,9H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)526[M+H+]。
【0313】
以下の化合物(以下の実施例30~66に示される)を、好適に置換されたインダゾールを出発材料として選択し、置き換えて、実施例28及び29に記載の手順に従って同様に調製した。
【0314】
実施例30-化合物番号55
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0315】
【0316】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.73-7.77(m,1H)、7.65-7.70(m,2H)、7.53-7.59(m,1H)、7.25-7.44(m,4H)、707-7.12(m,1H)、6.83(br t,J=5.7Hz,1H)、5.71(dd,J=9.3,5.9Hz,1H)、3.67(q,J=5.6Hz,2H)、2.60-2.71(m,3H)、2.35(d,J=1.7Hz,3H)、2.00-2.14(m,1H)、1.38-1.54(m,1H)、0.92-1.01(m,6H);MS(ES,m/z)572[M+H+]。
【0317】
実施例31-化合物番号18
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0318】
【0319】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.04(d,J=5.1Hz,1H)、7.71-7.78(m,3H)、7.61(br d,J=8.8Hz,1H)、7.57(br d,J=7.8Hz,1H)、7.47(d,J=8.3Hz,2H)、7.38(br d,J=7.8Hz,1H)、7.06(d,J=8.3Hz,1H)、6.97(br t,J=6.0Hz,1H)、5.82(br t,J=7.8Hz,1H)、3.71(q,J=5.9Hz,2H)、2.68(t,J=5.9Hz,2H)、2.47-2.57(m,1H)、2.27(s,3H)、2.09-2.19(m,1H)、1.40-1.51(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)572[M+H+]。
【0320】
実施例32-化合物番号21
3-(4-(3-メチル-1-(4-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0321】
【0322】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.13(s,1H)、7.65-7.72(m,2H)、7.38-7.54(m,4H)、7.17-7.28(m,2H)、7.03-7.08(m,1H)、6.77-6.85(m,1H)、5.72(br dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.63-3.72(m,2H)、2.61-2.72(m,3H)、2.28(s,3H)、2.02-2.15(m,4H)、1.39-1.54(m,1H)、0.94-1.02(m,6H);MS(ES,m/z)552[M+H+]。
【0323】
実施例33-化合物番号63
3-(4-(3-メチル-1-(4-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0324】
【0325】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.03(br d,J=3.4Hz,1H)、7.75(br d,J=7.8Hz,2H)、7.61(br d,J=8.6Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.48(br d,J=7.8Hz,3H)、7.18-7.25(m,1H)、7.05(d,J=8.6Hz,1H)、6.86-6.93(m,1H)、5.82-5.89(m,1H)、3.69-3.76(m,2H)、2.67-2.73(m,2H)、2.47-2.57(m,1H)、2.18-2.24(m,4H)、2.12(s,3H)、1.43-1.53(m,1H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)552[M+H+]。
【0326】
実施例34-化合物番号127
3-(4-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0327】
【0328】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.14(s,1H)、7.67(br d,J=5.1Hz,2H)、7.49(br d,J=5.6Hz,1H)、7.42(br d,J=7.8Hz,1H)、7.38(br d,J=8.1Hz,1H)、7.07-7.32(m,4H)、6.76-6.85(m,1H)、5.67-5.75(m,1H)、3.67(br d,J=5.4Hz,2H)、2.60-2.71(m,3H)、2.34(s,3H)、2.07(tt,J=14.8,7.3Hz,1H)、1.36-1.54(m,1H)、0.92-1.01(m,6H);MS(ES,m/z)538,540[M+H+]。
【0329】
実施例35-化合物番号20
3-(4-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0330】
【0331】
1H NMR(クロロホルム-d)δ7.96-8.04(m,1H)、7.74(br d,J=7.8Hz,2H)、7.53-7.61(m,1H)、7.48(br d,J=7.8Hz,2H)、7.27(s,1H)、7.20(dd,J=8.2,2.1Hz,1H)、7.01-7.07(m,2H)、6.85-6.91(m,1H)、5.79-5.87(m,1H)、3.72(br d,J=6.1Hz,2H)、2.67-2.73(m,2H)、2.48-2.57(m,1H)、2.12-2.24(m,4H)、2.04(s,3H)、1.42-1.52(m,1H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)518[M+H+]。
【0332】
実施例36-化合物番号135
3-(4-(1-(4-クロロ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0333】
【0334】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.20(s,1H)、7.70(dd,J=8.2,4.8Hz,2H)、7.21-7.55(m,7H)、7.13(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.73-6.80(m,1H)、5.71(dd,J=9.7,5.7Hz,1H)、3.70(q,J=5.9Hz,2H)、2.63-2.73(m,3H)、2.04-2.20(m,4H)、1.39-1.50(m,1H)、0.94-1.02(m,6H);MS(ES,m/z)572[M+H+]。
【0335】
実施例37-化合物番号232
3-(4-(1-(4-クロロ-5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2Hインダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0336】
【0337】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.11(d,J=2.7Hz,1H)、7.75(d,J=8.1Hz,2H)、7.67(d,J=8.8Hz,1H)、7.44-7.57(m,4H)、7.26-7.30(m,1H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、6.89(br t,J=4.8Hz,1H)、5.77(br t,J=6.8Hz,1H)、3.65-3.77(m,2H)、2.69(br t,J=5.5Hz,2H)、2.53(dt,J=13.9,7.2Hz,1H)、2.11-2.21(m,4H)、1.39-1.50(m,1H)、1.02(br d,J=6.4Hz,3H)、0.98(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)572[M+H+]。
【0338】
実施例38-化合物番号67
3-(4-(1-(4-クロロ-5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0339】
【0340】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.22(s,1H)、7.65-7.75(m,4H)、7.56(d,J=8.1Hz,2H)、7.27-7.41(m,4H)、6.75-6.83(m,1H)、5.71(dd,J=10.0,5.6Hz,1H)、3.63-3.72(m,1H)、2.59-2.74(m,3H)、2.03-2.11(m,1H)、1.39-1.50(m,1H)、0.98(t,J=5.9Hz,3H)、0.96(t,J=5.9Hz,3H)。
【0341】
実施例39-化合物番号147
3-(4-(1-(4-クロロ-5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0342】
【0343】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.14(s,1H)、7.67-7.76(m,6H)、7.59(d,J=8.1Hz,2H)、7.45(d,J=8.3Hz,2H)、7.23-7.26(m,1H)、6.90(br t,J=5.9Hz,1H)、5.76(dd,J=8.8,6.8Hz,1H)、3.70(q,J=5.9Hz,2H)、2.68(br t,J=5.9Hz,2H)、2.45-2.57(m,1H)、2.15(dt,J=14.0,7.1Hz,1H)、1.37-1.49(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)。
【0344】
実施例40-化合物番号141
3-(4-(1-(4-クロロ-5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0345】
【0346】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.21(s,1H)、7.77(d,J=5.6Hz,1H)、7.69(dd,J=8.1,4.2Hz,2H)、7.56-7.62(m,1H)、7.32-7.48(m,4H)、7.19(dd,J=8.5,5.6Hz,1H)、6.73-6.81(m,1H)、5.71(dd,J=9.5,5.6Hz,1H)、3.62-3.72(m,2H)、2.61-2.72(m,3H)、2.02-2.14(m,1H)、1.36-1.54(m,1H)、0.92-1.01(m,6H);MS(ES,m/z)592,594[M+H+]。
【0347】
実施例41-化合物番号29
3-(4-(1-(4-メトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0348】
【0349】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.27(s,1H)、7.70(d,J=8.3Hz,2H)、7.51(s,1H)、7.38-7.49(m,3H)、7.23-7.32(m,1H)、7.07(s,2H)、6.71-6.80(m,1H)、5.69(dd,J=9.7,5.7Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.70(br d,J=5.9Hz,2H)、2.62-2.73(m,3H)、2.02-2.25(m,4H)、1.40-1.59(m,1H)、0.96-1.02(m,6H);MS(ES,m/z)568[M+H+]。
【0350】
実施例42-化合物番号233
3-(4-(1-(4-メトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0351】
【0352】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.14(s,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,2H)、7.43-7.54(m,5H)、7.34(d,J=7.8Hz,1H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、6.89(br s,1H)、5.73-5.80(m,1H)、3.69-3.76(m,2H)、3.73(s,3H)、2.69(br s,2H)、2.48-2.58(m,1H)、2.23(s,3H)、2.11-2.21(m,1H)、1.41-1.51(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)568[M+H+]。
【0353】
実施例43-化合物番号103
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0354】
【0355】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.28(s,1H)、7.73(s,1H)、7.67(br d,J=7.8Hz,2H)、7.54(br d,J=8.1Hz,1H)、7.35-7.45(m,3H)、7.05-7.13(m,2H)、6.75-6.84(m,1H)、5.68(dd,J=9.7,6.0Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.60-3.72(m,2H)、2.57-2.69(m,3H)、2.01-2.12(m,1H)、1.39-1.54(m,1H)、0.91-1.00(m,6H);MS(ES,m/z)588[M+H+]。
【0356】
実施例44-化合物番号137
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシ-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0357】
【0358】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.17(s,1H)、7.69-7.77(m,3H)、7.56(d,J=7.8Hz,1H)、7.41-7.49(m,4H)、7.07(d,J=8.8Hz,1H)、6.84-6.96(m,1H)、5.73(br t,J=7.8Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.63-3.72(m,2H)、2.58-2.73(m,2H)、2.47-2.58(m,1H)、2.08-2.19(m,1H)、1.39-1.50(m,1H)、1.00(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)588[M+H+]。
【0359】
実施例45-化合物番号99
3-(4-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-4-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0360】
【0361】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.25(s,1H)、7.69(br d,J=7.8Hz,2H)、7.37-7.46(m,2H)、7.02-7.28(m,5H)、6.78-6.84(m,1H)、5.68(br dd,J=8.6,5.9Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.63-3.74(m,2H)、2.59-2.73(m,3H)、2.01-2.16(m,4H)、1.40-1.54(m,1H)、0.98(br d,J=4.2Hz,6H);MS(ES,m/z)534[M+H+]。
【0362】
実施例46-化合物番号64
3-(4-(1-(5-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-4-メトキシ-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0363】
【0364】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.12(s,1H)、7.74(br d,J=8.1Hz,2H)、7.47(br d,J=8.1Hz,2H)、7.43(br d,J=8.8Hz,1H)、7.13-7.23(m,3H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、6.91-6.98(m,1H)、5.77(br t,J=7.7Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.67-3.75(m,2H)、2.68(br s,2H)、2.46-2.57(m,1H)、2.10-2.18(m,1H)、2.15(s,3H)、1.40-1.50(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)534[M+H+]。
【0365】
実施例47-化合物番号258
3-(5-(3-メチル-1-(4-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0366】
【0367】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.60-8.72(m,1H)、8.24(s,1H)、7.93-8.04(m,2H)、7.49-7.62(m,3H)、7.25-7.34(m,1H)、7.11-7.16(m,1H)、6.04(dd,J=10.5,4.9Hz,1H)、3.64(t,J=6.7Hz,2H)、2.70-2.79(m,1H)、2.61(t,J=6.7Hz,2H)、2.30(s,3H)、1.98-2.16(m,4H)、1.35-1.49(m,1H)、0.93-1.05(m,6H);MS(ES,m/z)553[M+H+]。
【0368】
実施例48-化合物番号155
3-(5-(3-メチル-1-(4-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0369】
【0370】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.63(br s,1H)、8.51-8.42(m,1H)、8.16(br d,J=7.8Hz,1H)、8.04(d,J=4.2Hz,1H)、7.86-7.94(m,1H)、7.45-7.61(m,3H)、7.22-7.28(m,1H)、7.02(d,J=9.0Hz,1H)、5.77-5.86(m,1H)、3.70-3.82(m,2H)、2.65-2.78(m,2H)、2.55-2.65(m,1H)、2.21(s,3H)、2.08-2.18(m,4H)、1.40-1.53(m,1H)、1.04(br d,J=6.4Hz,3H)、0.99(br d,J=6.6Hz,3H)。
【0371】
実施例49-化合物番号198
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0372】
【0373】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.58-8.74(br s,1H)、8.26(s,1H)、7.92-8.06(m,2H)、7.84(d,J=5.5Hz,1H)、7.45-7.70(m,3H)、7.17(dd,J=8.7,4.5Hz,1H)、6.04(dd,J=10.5,4.9Hz,1H)、3.64(t,J=6.7Hz,2H)、2.69-2.79(m,1H)、2.61(t,J=6.7Hz,2H)、2.35(s,3H)、2.00-2.10(m,1H)、1.31-1.49(m,1H)、0.93-1.05(m,6H);MS(ES,m/z)573[M+H+]。
【0374】
実施例50-化合物番号154
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0375】
【0376】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.62(br s,1H)、8.43-8.49(m,1H)、8.16(br d,J=8.1Hz,1H)、8.07(d,J=4.2Hz,1H)、7.91(br d,J=8.1Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.55-7.64(m,2H)、7.39(t,J=7.2Hz,1H)、7.07(d,J=9.0Hz,1H)、5.81(br t,J=7.7Hz,1H)、3.72-3.80(m,2H)、2.71(br t,J=5.0Hz,2H)、2.55-2.67(m,1H)、2.28(s,3H)、2.10-2.19(m,1H)、1.41-1.53(m,1H)、1.03(br d,J=6.6Hz,3H)、0.99(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)573[M+H+]。
【0377】
実施例51-化合物番号250
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシ-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0378】
【0379】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.67(br s,1H)、8.43(s,1H)、7.94-8.05(m,2H)、7.78(s,1H)、7.62(br d,J=7.8Hz,1H)、7.51(br s,1H)、7.40(br d,J=8.6Hz,1H)、7.19(d,J=8.6Hz,1H)、6.02(br dd,J=10.5,4.9Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.64(br t,J=6.6Hz,2H)、2.67-2.78(m,1H)、2.61(br t,J=6.6Hz,2H)、1.97-2.08(m,1H)、1.36-1.51(m,1H)、1.01(br d,J=6.4Hz,3H)、0.97(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)589[M+H+]。
【0380】
実施例52-化合物番号178
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシ-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0381】
【0382】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.62(s,1H)、8.44(br t,J=6.1Hz,1H)、8.15-8.22(m,2H)、7.93(br d,J=7.8Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.56(d,J=8.1Hz,1H)、7.47(br d,J=8.8Hz,2H)、7.09(d,J=8.8Hz,1H)、5.76(dd,J=9.0,6.6Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.75(q,J=5.9Hz,2H)、2.71(t,J=5.9Hz,2H)、2.55-2.65(m,1H)、2.14(dt,J=13.9,7.1Hz,2H)、1.40-1.50(m,1H)、1.03(d,J=6.6Hz,3H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)589[M+H+]。
【0383】
実施例53-化合物番号213
3-(5-(1-(4-メトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0384】
【0385】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.67(br s,1H)、8.40(s,1H)、7.95-8.05(m,2H)、7.45-7.55(m,2H)、7.41(br d,J=8.6Hz,1H)、7.27-7.36(m,1H)、7.15(d,J=8.6Hz,1H)、6.02(dd,J=10.5,4.9Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.64(t,J=6.6Hz,2H)、2.69-2.79(m,1H)、2.61(t,J=6.6Hz,2H)、2.12-2.23(m,3H)、1.98-2.12(m,1H)、1.38-1.50(m,1H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H)、0.97(br d,J=6.4Hz,3H);MS(ES,m/z)569[M+H+]。
【0386】
実施例54-化合物番号236
3-(5-(1-(4-メトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0387】
【0388】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.76(s,1H)、8.72(br s,1H)、8.06(br s,2H)、7.55(br s,1H)、7.49(br s,1H)、7.34-7.41(m,2H)、7.03-7.08(m,1H)、5.95-6.02(m,1H)、3.86(br s,3H)、3.61-3.69(m,2H)、2.58-2.72(m,3H)、2.22(br s,3H)、2.09-2.19(m,1H)、1.31-1.42(m,1H)、1.03-1.09(m,3H)、0.93-1.03(m,3H);MS(ES,m/z)569[M+H+]。
【0389】
実施例55-化合物番号179
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-エトキシ-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0390】
【0391】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.66(s,1H)、8.35(s,1H)、7.95-8.04(m,2H)、7.79(s,1H)、7.63(br d,J=8.1Hz,1H)、7.49-7.58(m,1H)、7.41(d,J=8.6Hz,1H)、7.20(d,J=8.6Hz,1H)、6.02(dd,J=10.5,4.9Hz,1H)、4.31-4.42(m,2H)、3.64(t,J=6.7Hz,2H)、2.69-2.78(m,1H)、2.61(t,J=6.7Hz,2H)、2.00-2.08(m,1H)、1.39-1.50(m,1H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)603[M+H+]。
【0392】
実施例56-化合物番号205
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-エトキシ-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0393】
【0394】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.76(s,1H)、8.70(s,1H)、8.05(s,2H)、7.80(s,1H)、7.64(d,J=8.1Hz,1H)、7.55(d,J=8.1Hz,1H)、7.38(d,J=8.8Hz,1H)、7.10(d,J=8.8Hz,1H)、5.98(dd,J=10.1,5.5Hz,1H)、4.18-4.28(m,2H)、3.65(t,J=6.6Hz,2H)、2.64-2.71(m,1H)、2.62(t,J=6.6Hz,2H)、2.13(ddd,J=13.9,8.1,5.9Hz,1H)、1.29-1.39(m,1H)、1.19(t,J=7.0Hz,3H)、1.05(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.4Hz,3H);MS(ES,m/z)603[M+H+]。
【0395】
実施例57-化合物番号197
3-(5-(1-(4-エトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0396】
【0397】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.66(br s,1H)、8.31(s,1H)、7.95-8.04(m,2H)、7.54(s,1H)、7.27-7.50(m,3H)、7.16(d,J=8.6Hz,1H)、6.02(br dd,J=10.4,4.8Hz,1H)、4.13-4.28(m,2H)、3.64(t,J=6.6Hz,2H)、2.69-2.78(m,1H)、2.61(t,J=6.6Hz,2H)、2.14-2.26(m,3H)、1.99-2.09(m,1H)、1.36-1.50(m,1H)、1.16(t,J=6.8Hz,3H)、1.02(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(br d,J=6.6Hz,3H);MS(ES,m/z)583[M+H+]。
【0398】
実施例58-化合物番号207
3-(5-(1-(4-エトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0399】
【0400】
1H NMR(メタノール-d4)δ8.71(s,1H)、8.70(br s,1H)、8.06(s,2H)、7.47-7.57(m,2H)、7.35-7.41(m,2H)、7.07(d,J=8.8Hz,1H)、5.99(br dd,J=10.1,5.5Hz,1H)、3.96-4.15(m,2H)、3.65(br t,J=6.6Hz,2H)、2.64-2.71(m,1H)、2.62(br t,J=6.6Hz,2H)、2.23(br s,3H)、2.14(ddd,J=13.8,8.3,5.6Hz,1H)、1.30-1.40(m,1H)、1.13(t,J=7.0Hz,3H)、1.06(br d,J=6.4Hz,3H)、0.98(br d,J=6.4Hz,3H);MS(ES,m/z)583[M+H+]。
【0401】
実施例59-化合物番号263
3-(5-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0402】
【0403】
1H NMR(クロロホルム-d)δ8.56(s,1H)、8.39(br t,J=5.5Hz,1H)、8.21(s,1H)、8.14(d,J=8.3Hz,1H)、7.89(br d,J=7.6Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.64(s,2H)、7.51(d,J=7.1Hz,1H)、7.34(d,J=7.1Hz,1H)、5.75(dd,J=8.9,6.5Hz,1H)、3.69-3.77(br d,J=5.4Hz,2H)、2.65-2.77(m,2H)、2.48-2.58(m,1H)、2.04-2.16(m,1H)、1.33-1.42(m,1H)、1.21(t,J=7.1Hz,2H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H)、0.93(d,J=6.4Hz,3H);MS(ES,m/z)627[M+H+]。
【0404】
実施例60-化合物番号246
3-(5-(3-メチル-1-(5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-(トリフルオロメチル)-2Hインダゾール-2-イル)ブチル)ピコリンアミド)プロパン酸
【0405】
【0406】
1H NMR(MeOH)δ8.73(d,J=1.5Hz,1H)、8.70(d,J=1.2Hz,1H)、8.00-8.06(m,2H)、7.64(s,1H)、7.53-7.61(m,2H)、7.43-7.53(m,2H)、7.27(d,J=7.1Hz,1H)、6.02(dd,J=10.1,5.7Hz,1H)、3.63(t,J=6.7Hz,2H)、2.56-2.64(m,3H)、2.17(s,3H)、2.08(ddd,J=14.1,8.2,5.6Hz,1H)、1.21-1.36(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.91(d,J=6.6Hz,3H)。
【0407】
実施例61-化合物番号190
3-(4-(1-(5-(2,4-ジクロロフェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0408】
【0409】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.01(d,J=5.1Hz,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,2H)、7.58(d,J=8.8Hz,1H)、7.43-7.53(m,3H)、7.23-7.34(m,1H)、7.18(dd,J=2.3,8.2Hz,1H)、7.05(d,J=8.8Hz,1H)、6.83-6.95(m,1H)、5.73-5.86(m,1H)、3.72(q,J=6.0Hz,2H)、2.70(t,J=5.6Hz,2H)、2.43-2.60(m,1H)、2.26(s,3H)、2.14(d,J=7.1Hz,1H)、1.46(br.s.,1H)、0.98(d,J=6.6Hz,3H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)(カルボン酸のプロトンは示されていない);MS:539(M++1)。
【0410】
実施例62-化合物番号148
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-メチルフェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0411】
【0412】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.01(s,1H)、7.73(d,J=8.1Hz,2H)、7.57(d,J=8.8Hz,1H)、7.45(d,J=8.1Hz,2H)、7.32(s,1H)、7.22-7.30(m,1H)、7.08-7.22(m,2H)、6.92(t,J=6.1Hz,1H)、5.81(dd,J=6.6,9.0Hz,1H)、3.71(q,J=5.8Hz,2H)、2.69(t,J=5.6Hz,2H)、2.46-2.59(m,1H)、2.34-2.46(m,6H)、2.14(dt,J=6.9,13.8Hz,1H)、1.36-1.53(m,1H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)(カルボン酸のプロトンは示されていない);MS:519(M++1)。
【0413】
実施例63-化合物番号143
3-(4-(1-(5-(2,4-ジメチルフェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0414】
【0415】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.98(d,J=4.6Hz,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,2H)、7.40-7.62(m,3H)、6.88-7.16(m,5H)、5.71-5.92(m,1H)、3.71(q,J=5.6Hz,2H)、2.68(t,J=5.5Hz,2H)、2.44-2.59(m,1H)、2.37(s,3H)、2.21(s,3H)、2.08-2.19(m,1H)、2.03(s,3H)、1.36-1.55(m,1H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)(カルボン酸のプロトンは示されていない);MS:499(M++1)。
【0416】
実施例64-化合物番号149
3-(4-(1-(5-(3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-2H-インダゾール-2-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0417】
【0418】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.04(s,1H)、7.73(d,J=7.6Hz,3H)、7.62(d,J=8.8Hz,1H)、7.40-7.55(m,3H)、7.33(d,J=8.1Hz,1H)、7.16(d,J=8.8Hz,1H)、6.88(t,J=5.7Hz,1H)、5.71-5.86(m,1H)、3.71(q,J=5.8Hz,2H)、2.69(t,J=5.5Hz,2H)、2.46-2.62(m,1H)、2.44(s,3H)、2.15(dt,J=7.1,14.2Hz,1H)、1.35-1.53(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,3H)、0.97(d,J=6.6Hz,3H)(カルボン酸のプロトンは示されていない);MS:573(M++1)。
【0419】
実施例65-化合物番号105
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-メチルフェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0420】
【0421】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.13(s,1H)、7.62-7.74(m,J=8.3Hz,2H)、7.33-7.43(m,J=8.1Hz,2H)、7.15-7.33(m,4H)、7.10(d,J=7.6Hz,1H)、6.68-6.78(m,1H)、5.71(dd,J=5.6,10.0Hz,1H)、3.68(q,J=6.0Hz,2H)、2.60-2.76(m,3H)、2.50(s,3H)、2.42(s,3H)、2.01-2.12(m,1H)、1.45(d,J=8.1Hz,1H)、0.97(t,J=6.1Hz,6H);MS:519(M++1)。
【0422】
実施例66-化合物番号177
3-(4-(1-(5-(2,4-ジメチルフェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0423】
【0424】
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.11(s,1H)、7.68(dd,J=5.6,7.8Hz,2H)、7.40(d,J=8.3Hz,1H)、7.44(d,J=8.3Hz,1H)、7.16-7.23(m,1H)、7.06-7.14(m,2H)、6.99-7.06(m,2H)、6.75(d,J=4.9Hz,1H)、5.71(dd,J=5.6,9.8Hz,1H)、3.69(q,J=5.8Hz,2H)、2.68(t,J=5.6Hz,3H)、2.23-2.44(m,6H)、2.05-2.16(m,1H)、2.03-1.97(m,3H)、1.50(br.s.,1H)、0.92-1.04(m,6H)(カルボン酸のプロトンは示されていない);MS:499(M++1)。
【0425】
実施例67-化合物番号223
3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0426】
【0427】
工程A:メチル4-(4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート
NiI2・xH2O(87.7mg、0.198mol)、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン(42.6mg、0.093mmol)、4,4-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(25.4mg、0.093mol)、メチル4-ヨードベンゾエート(500mg、1.85mmol)、1-ヨード-4,4,4-トリフルオロブタン(454.1mg、1.85mmol)を、電磁撹拌棒を備えた5mLのマイクロ波用バイアルに移した。続いて、このバイアルをゴム製セプタムで蓋をし、アルゴンガスでパージした。DMPU(2mL)、ピリジン(1滴)をバイアルに注入した。マンガン粉末(204mg、3.7mmol)を加え、バイアルを、120℃60分間のマイクロ波照射下に置いた。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%>>>20%)で精製して、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.98(d,J=8.1Hz,2H)、7.24(s,2H)、3.91(s,3H)、2.75(t,J=7.6Hz,2H)、2.00-2.19(m,2H)、1.85-1.98(m,2H)。
【0428】
工程B:メチル4-(1-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート
メチル4-(4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(589mg、2.39mmol)、NBS(468.3mg、2.63mmol)及びBPO(57.9mg、0.24mmol)の25mLのCCl4中混合物を、86℃で4時間撹拌した後、室温まで冷却した。沈殿物を濾別した後、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%>>>15%)で精製して、残留物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.02-8.06(m,2H)、7.45-7.49(m,2H)、4.96(dd,J=9.2,5.3Hz,1H)、3.93(s,3H)、2.44-2.57(m,1H)、2.32-2.43(m,2H)、2.07-2.28(m,1H)。
【0429】
工程C:メチル4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート
メチル4-(1-ブロモ-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(437.4mg、1.35mmol)、5-ブロモインダゾール(291.6mg、1.48mmol)及びK2CO3(371.9mg、2.69mmol)の2mLのDMF中混合物を、50℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%>>>20%)により精製し、2種類の生成物を得た。
【0430】
メチル4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(350mg、59%)及びメチル4-(1-(5-ブロモ-2H-インダゾール-2-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(N-1置換化合物)。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.05-8.06(m,1H)、7.97(d,J=8.3Hz,2H)、7.89(d,J=1.5Hz,1H)、7.40(dd,J=8.9,1.6Hz,1H)、7.31(d,J=8.3Hz,2H)、7.19(d,J=8.8Hz,1H)、5.64(dd,J=10.3,5.1Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.89-3.08(m,1H)、2.46-2.62(m,1H)、2.10-2.24(m,2H)。
【0431】
並びに、メチル4-(1-(5-ブロモ-2H-インダゾール-2-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(N-2置換化合物)。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.02(d,J=8.3Hz,2H)、7.91(s,1H)、7.78(d,J=1.2Hz,1H)、7.63(d,J=9.0Hz,1H)、7.41(d,J=8.3Hz,2H)、7.35(dd,J=9.0,1.7Hz,1H)、5.49-5.70(m,1H)、3.90(s,3H)、2.84-3.03(m,1H)、2.47-2.67(m,1H)、2.01-2.17(m,2H)。
【0432】
工程D:4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)安息香酸
メチル4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンゾエート(N-1置換化合物、350mg、0.79mmol)のTHF/MeOH(7mL、v/v=2:5)の溶液に、2mLの1N NaOHを加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌し続けた。溶媒を減圧下で除去し、残留物を1N HClで酸性化して、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下で除去して、白色固体を得た。m/z(MH+):427.0。
【0433】
工程E:tert-ブチル3-(4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンズアミド)プロパノエート
4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)安息香酸(346.5mg、0.81mmol)、tert-ブチル3-アミノプロパノエート(176.8mg、0.97mmol)、EDC(202.1g、1.05mmol)、HOBt(124.2mg、0.81mmol)及びDIEA(314.5mg、2.43mmol)のTHF(6mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>20%>>>30%)により精製し、残留物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.05(s,1H)、7.88(d,J=1.7Hz,1H)、7.69(d,J=8.3Hz,2H)、7.40(dd,J=8.9,1.6Hz,1H)、7.31(d,J=8.3Hz,2H)、7.19(d,J=8.8Hz,1H)、6.85(br t,J=5.7Hz,1H)、5.63(dd,J=10.1,5.3Hz,1H)、3.65(q,J=6.0Hz,2H)、2.84-3.09(m,1H)、2.45-2.61(m,3H)、2.04-2.23(m,2H)、1.44(s,9H)。
【0434】
工程F:tert-ブチル3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンズアミド)プロパノエート
tert-ブチル3-(4-(1-(5-ブロモ-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンズアミド)プロパノエート(80mg、0.14mmol)、2-クロロ-4-フェニルボロン酸(32.7mg、0.19mmol)、PdCl2(dppf)(10.6mg、0.014mmol)、K2CO3(2N、0.14mL)の5mLの1,4-ジオキサン中混合物を、85℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%>>>35%)で精製して、白色発泡体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.69-7.75(m,3H)、7.36-7.41(m,3H)、7.29-7.35(m,1H)、7.23(dd,J=8.6,2.4Hz,1H)、7.04(td,J=8.3,2.7Hz,1H)、6.84(br t,J=5.6Hz,1H)、5.60-5.79(m,1H)、3.59-3.69(m,2H)、2.96-3.08(m,1H)、2.50-2.62(m,3H)、2.10-2.25(m,2H)、1.44(s,9H)。
【0435】
工程G:3-[[4-[1-[5-(2-クロロ-4-フルオロ-フェニル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
tert-ブチル3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-4,4,4-トリフルオロブチル)ベンズアミド)プロパノエート(57mg、0.094mmol)の2mLのDCM溶液に、1mLのTFAを加え、混合物を室温で4時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をGilson HPLCによって精製し、表題化合物\を白色固体として得た。
【0436】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.73(s,1H)、7.69(d,J=8.1Hz,2H)、7.33-7.41(m,4H)、7.30(dd,J=8.6,6.1Hz,1H)、7.22(dd,J=8.6,2.4Hz,1H)、7.03(td,J=8.3,2.6Hz,1H)、6.80-6.96(m,1H)、5.53-5.82(m,1H)、3.66(q,J=5.8Hz,2H)、2.93-3.05(m,1H)、2.65(br t,J=5.7Hz,2H)、2.48-2.59(m,1H)、2.08-2.22(m,2H)。m/z(MH+):548.0。
【0437】
以下の化合物(以下の実施例68~97に示される)を、鈴木カップリング工程において好適に置換されたボロン酸を選択し、置き換えて、上記の手順に従って同様に調製した。
【0438】
実施例68-化合物番号8
3-[[4-[1-[5-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)インダゾール-2-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0439】
【0440】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.79-10.09(m,1H)、8.01(s,1H)、7.73(br dd,J=8.4,4.5Hz,3H)、7.37-7.56(m,4H)、7.11-7.32(m,4H)、5.71(br dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.67(br d,J=5.4Hz,2H)、2.85-3.05(m,1H)、2.61-2.73(m,2H)、2.54(td,J=14.5,6.1Hz,1H)、2.22(s,3H)、2.05-2.15(m,2H)。m/z(MH+):544.2。
【0441】
実施例69-化合物番号111
3-[[4-[1-[5-[3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0442】
【0443】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.18(s,1H)、7.92(s,1H)、7.65-7.77(m,5H)、7.51-7.59(m,2H)、7.40(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(d,J=8.1Hz,2H)、6.94(br s,1H)、5.70(br d,J=4.9Hz,1H)、3.65(br d,J=5.6Hz,2H)、2.90-3.06(m,1H)、2.63(br t,J=5.4Hz,2H)、2.48-2.59(m,1H)、2.08-2.23(m,2H)。m/z(MH+):598.0。
【0444】
実施例70-化合物番号40
3-[[4-[1-[5-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0445】
【0446】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.57-8.91(m,1H)、8.13(s,1H)、7.69(br d,J=8.1Hz,2H)、7.61(s,1H)、7.35(br dd,J=8.1,5.9Hz,3H)、7.26(br dd,J=5.6,1.7Hz,2H)、7.19(br dd,J=8.1,2.0Hz,1H)、7.11-7.16(m,1H)、6.98(br d,J=5.1Hz,1H)、5.59-5.85(m,1H)、3.66(br d,J=4.9Hz,2H)、2.91-3.07(m,1H)、2.65(br d,J=4.9Hz,2H)、2.48-2.59(m,1H)、2.21(s,3H)、2.09-2.19(m,2H)。m/z(MH+):544.2。
【0447】
実施例71-化合物番号167
3-[[4-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0448】
【0449】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.18(s,1H)、7.80(s,1H)、7.75(s,1H)、7.69(br d,J=8.1Hz,2H)、7.57(br d,J=8.1Hz,1H)、7.33-7.50(m,5H)、7.06-7.22(m,1H)、6.92(br t,J=5.7Hz,1H)、5.71(br dd,J=10.3,5.1Hz,1H)、3.67(br d,J=5.4Hz,2H)、2.92-3.08(m,1H)、2.62-2.72(m,2H)、2.55(td,J=13.6,7.3Hz,1H)、2.08-2.25(m,2H)。m/z(MH+):598.0。
【0450】
実施例72-化合物番号112
3-[[4-[1-[5-(2,4-ジクロロフェニル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0451】
【0452】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.16(s,1H)、7.75(s,1H)、7.69(br d,J=8.1Hz,2H)、7.49(br d,J=2.0Hz,1H)、7.34-7.45(m,4H)、7.26-7.32(m,2H)、6.76-6.99(m,1H)、5.69(br dd,J=9.9,5.0Hz,1H)、3.68(br d,J=5.4Hz,2H)、2.94-3.12(m,1H)、2.67(br d,J=5.4Hz,2H)、2.48-2.61(m,1H)、2.10-2.27(m,2H)。m/z(MH+):564.0。
【0453】
実施例73-化合物番号224
3-[[4-[1-[5-(2,4-ジクロロフェニル)インダゾール-2-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0454】
【0455】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.72(br s,1H)、8.01(s,1H)、7.74(br dd,J=18.7,8.4Hz,4H)、7.62(s,1H)、7.48(br d,J=0.7Hz,1H)、7.32-7.45(m,3H)、7.27-7.31(m,1H)、7.01-7.17(m,1H)、5.68(br dd,J=9.7,5.7Hz,1H)、3.67(br d,J=5.4Hz,2H)、2.83-3.03(m,1H)、2.65(br t,J=5.4Hz,2H)、2.53(td,J=14.5,6.0Hz,1H)、2.02-2.17(m,2H)。m/z(MH+):564.0。
【0456】
実施例74-化合物番号75
3-[[4-[4,4,4-トリフルオロ-1-[5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0457】
【0458】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.18(s,1H)、7.93(s,1H)、7.64-7.72(m,6H)、7.54-7.61(m,1H)、7.32-7.43(m,3H)、6.82-6.92(m,1H)、5.69(dd,J=10.3,5.1Hz,1H)、3.66(q,J=5.9Hz,2H)、2.88-3.09(m,1H)、2.64(br t,J=5.7Hz,2H)、2.46-2.60(m,1H)、2.07-2.21(m,2H)。m/z(MH+):564.2。
【0459】
実施例75-化合物番号44
3-[[4-[4,4,4-トリフルオロ-1-[5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0460】
【0461】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.62-7.74(m,3H)、7.53(s,1H)、7.48(br d,J=8.1Hz,1H)、7.37(br d,J=8.3Hz,3H)、7.30(br dd,J=13.2,8.3Hz,2H)、6.83-6.97(m,1H)、5.60-5.80(m,1H)、3.67(q,J=5.5Hz,2H)、2.92-3.10(m,1H)、2.66(br t,J=5.5Hz,2H)、2.49-2.61(m,1H)、2.29(s,3H)、2.08-2.23(m,2H)。m/z(MH+):578.2。
【0462】
実施例76-化合物番号11
3-[[4-[1-[5-(ベンゾフラン-2-イル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0463】
【0464】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.24(s,1H)、8.15(s,1H)、7.78(d,J=8.8Hz,1H)、7.65(br d,J=8.1Hz,2H)、7.54(dd,J=21.2,7.5Hz,2H)、7.19-7.36(m,5H)、6.96(s,1H)、6.82-6.90(m,1H)、5.63(br dd,J=10.0,4.9Hz,1H)、3.63(br d,J=5.4Hz,2H)、2.89-3.03(m,1H)、2.61(br s,2H)、2.50(br d,J=7.6Hz,1H)、2.06-2.20(m,2H)。m/z(MH+):536.2。
【0465】
実施例77-化合物番号115
3-[[4-[1-[5-(ベンゾチオフェン-2-イル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0466】
【0467】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.17(s,1H)、8.05(s,1H)、7.81(br s,1H)、7.74-7.79(m,1H)、7.70(br d,J=8.1Hz,3H)、7.50(s,1H)、7.30-7.39(m,5H)、6.66-6.80(m,1H)、5.68(br s,1H)、4.12(q,J=7.0Hz,2H)、3.70(br d,J=6.1Hz,2H)、3.00(br s,1H)、2.69(br s,2H)、2.55(br d,J=7.3Hz,1H)、2.16(br d,J=8.8Hz,2H)。m/z(MH+):552.2。
【0468】
実施例78-化合物番号76
3-[[4-[4,4,4-トリフルオロ-1-[5-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0469】
【0470】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.87(s,1H)、7.67(d,J=8.1Hz,2H)、7.50-7.60(m,3H)、7.31-7.40(m,3H)、7.25-7.30(m,2H)、6.87(br t,J=6.0Hz,1H)、5.68(dd,J=10.1,5.0Hz,1H)、3.65(q,J=5.8Hz,2H)、2.92-3.07(m,1H)、2.63(br t,J=5.6Hz,2H)、2.46-2.59(m,1H)、2.07-2.21(m,2H)。m/z(MH+):580.2。
【0471】
実施例79-化合物番号45
3-[[4-[1-[5-(3,5-ジクロロフェニル)インダゾール-1-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0472】
【0473】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.16(s,1H)、7.87(d,J=1.0Hz,1H)、7.68(d,J=8.3Hz,2H)、7.46-7.52(m,1H)、7.43(d,J=1.7Hz,2H)、7.30-7.40(m,4H)、6.89(br t,J=6.0Hz,1H)、5.68(dd,J=10.1,5.3Hz,1H)、3.66(q,J=5.9Hz,2H)、2.89-3.05(m,1H)、2.64(br t,J=5.6Hz,2H)、2.47-2.59(m,1H)、2.08-2.22(m,2H)。m/z(MH+):564.0。
【0474】
実施例80-化合物番号50
3-[[4-[4,4,4-トリフルオロ-1-[5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0475】
【0476】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.03(s,1H)、7.72-7.82(m,3H)、7.53(s,2H)、7.46(br d,J=8.3Hz,3H)、7.34(d,J=7.8Hz,1H)、7.26-7.29(m,1H)、7.02-7.13(m,1H)、6.94-7.01(m,1H)、5.73(dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、3.70(q,J=5.9Hz,2H)、2.87-3.02(m,1H)、2.68(t,J=5.7Hz,2H)、2.52-2.64(m,1H)、2.32(s,3H)、2.07-2.18(m,2H)。m/z(MH+):578.2。
【0477】
実施例81-化合物番号16
3-[[4-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0478】
【0479】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.05(s,1H)、7.80(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,3H)、7.67(s,1H)、7.56(s,1H)、7.42-7.51(m,3H)、7.38(dd,J=8.9,1.6Hz,1H)、6.97(t,J=6.0Hz,1H)、5.71(dd,J=9.8,5.9Hz,1H)、5.51-5.67(m,1H)、3.70(q,J=6.0Hz,2H)、2.84-3.02(m,1H)、2.68(t,J=5.7Hz,2H)、2.49-2.62(m,1H)、2.04-2.19(m,2H)。m/z(MH+):598.0。
【0480】
実施例82-化合物番号122
3-[[4-[1-[5-(ベンゾチオフェン-2-イル)インダゾール-2-イル]-4,4,4-トリフルオロ-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0481】
【0482】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.45(s,1H)、8.05(s,1H)、7.75-7.86(m,5H)、7.70-7.75(m,1H)、7.66(s,1H)、7.54(d,J=8.3Hz,2H)、7.25-7.38(m,2H)、5.87(dd,J=9.8,5.9Hz,1H)、3.60(t,J=7.0Hz,2H)、2.85-3.00(m,1H)、2.53-2.66(m,3H)、2.16-2.34(m,1H)、1.97-2.12(m,1H)。m/z(MH+):552.2。
【0483】
実施例83-化合物番号25
3-[[4-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0484】
【0485】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.07(s,1H)、7.67(br t,J=8.7Hz,4H)、7.52(s,1H)、7.39(br dd,J=16.8,7.9Hz,4H)、6.99(br t,J=5.7Hz,1H)、5.72(br dd,J=9.8,5.4Hz,1H)、3.66(br d,J=5.6Hz,2H)、2.60-2.72(m,3H)、2.30(s,3H)、2.01-2.07(m,1H)、1.39-1.54(m,1H)、0.97(br t,J=7.5Hz,6H)。m/z(MH+):538.2。
【0486】
実施例84-化合物番号134
3-[[4-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0487】
【0488】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.00(s,1H)、7.72(d,J=8.3Hz,2H)、7.66(d,J=8.3Hz,2H)、7.59(s,1H)、7.39-7.47(m,5H)、7.06(br t,J=5.9Hz,1H)、5.81(dd,J=9.0,6.6Hz,1H)、3.69(q,J=5.8Hz,2H)、2.67(t,J=5.7Hz,2H)、2.44-2.54(m,1H)、2.26(s,3H)、2.09-2.15(m,1H)、1.38-1.50(m,1H)、0.97(dd,J=15.9,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):538.2。
【0489】
実施例85-化合物番号93
3-[[4-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0490】
【0491】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.58-10.35(m,1H)、8.06(s,1H)、7.70(dd,J=8.1,5.6Hz,2H)、7.36-7.54(m,5H)、7.15-7.36(m,2H)、6.99(br d,J=2.7Hz,1H)、5.72(dd,J=9.7,5.7Hz,1H)、3.62-3.74(m,2H)、2.62-2.74(m,3H)、2.04-2.10(m,7H)、1.42-1.58(m,1H)、0.94-1.04(m,6H)。m/z(MH+):552.15。
【0492】
実施例86-化合物番号174
3-[[4-[1-[5-(ベンゾチオフェン-2-イル)-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0493】
【0494】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.07(s,1H)、7.75-7.84(m,3H)、7.68(d,J=8.3Hz,2H)、7.26-7.40(m,6H)、7.19(s,1H)、6.93(br t,J=6.0Hz,1H)、5.71(dd,J=10.0,5.4Hz,1H)、3.67(q,J=5.9Hz,2H)、2.62-2.73(m,3H)、2.51(s,3H)、2.01-2.07(m,1H)、1.43-1.52(m,1H)、0.91-1.01(m,6H)。m/z(MH+):526.0。
【0495】
実施例87-化合物番号158
3-[[4-[1-[5-(5-フルオロベンゾチオフェン-2-イル)-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0496】
【0497】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.07(s,1H)、7.79(s,1H)、7.71-7.77(m,1H)、7.68(d,J=8.3Hz,2H)、7.43(dd,J=9.5,2.4Hz,1H)、7.37(d,J=8.3Hz,2H)、7.27(s,1H)、7.15(s,1H)、7.05-7.11(m,1H)、6.90(t,J=6.0Hz,1H)、5.71(dd,J=9.9,5.5Hz,1H)、3.63-3.72(m,2H)、2.63-2.68(m,3H)、2.48-2.54(m,3H)、2.02-2.06(m,1H)、1.43-1.51(m,1H)、0.95-1.02(m,6H)。m/z(MH+):544.2。
【0498】
実施例88-化合物番号94
3-[[4-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0499】
【0500】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.06(s,1H)、7.72-7.76(m,1H)、7.65-7.72(m,2H)、7.53-7.61(m,1H)、7.31-7.48(m,4H)、7.25-7.29(m,1H)、6.86(br s,1H)、5.70(br dd,J=8.9,6.0Hz,1H)、3.68(br d,J=5.4Hz,2H)、2.67(br t,J=5.5Hz,2H)、2.60-2.72(m,1H)、2.18(d,J=5.9Hz,3H)、2.06-2.12(m,1H)、1.42-1.57(m,1H)、0.94-1.03(m,6H)。m/z(MH+):572.10。
【0501】
実施例89-化合物番号95
3-[[4-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0502】
【0503】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.41-9.94(m,1H)、7.92-8.08(m,1H)、7.67-7.77(m,3H)、7.61(s,2H)、7.33-7.45(m,4H)、7.04-7.17(m,1H)、5.80(br t,J=7.2Hz,1H)、3.69(br d,J=5.1Hz,2H)、2.67(br t,J=5.1Hz,2H)、2.48(dt,J=13.6,6.8Hz,1H)、2.14(m,4H)、1.43(dt,J=13.0,6.2Hz,1H)、0.97(dd,J=14.4,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):572.10。
【0504】
実施例90-化合物番号54
3-[[4-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0505】
【0506】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.84-9.42(m,1H)、7.94-8.03(m,1H)、7.73(br d,J=7.6Hz,2H)、7.59(s,1H)、7.52(s,1H)、7.40-7.49(m,3H)、7.32(s,1H)、7.22(d,J=7.6Hz,1H)、7.12-7.19(m,1H)、5.69-5.91(m,1H)、3.69(br d,J=4.4Hz,2H)、2.66(br s,2H)、2.44-2.56(m,1H)、2.05-2.15(m,7H)、1.40-1.49(m,1H)、0.97(dd,J=14.9,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):552.15。
【0507】
実施例91-化合物番号261
3-[[4-[1-[6-クロロ-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0508】
【0509】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.55(br s,1H)、8.09(s,1H)、7.67-7.76(m,2H)、7.36-7.57(m,6H)、7.19-7.30(m,1H)、6.95(br s,1H)、5.67(dd,J=9.4,5.7Hz,1H)、3.69(br d,J=5.1Hz,2H)、2.60-2.73(m,3H)、2.08-2.20(m,4H)、1.40-1.58(m,1H)、0.88-1.04(m,6H)。m/z(MH+):572.10。
【0510】
実施例92-化合物番号30
3-[[4-[1-[6-クロロ-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0511】
【0512】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.04(br s,1H)、7.87(s,1H)、7.74(br d,J=7.6Hz,2H)、7.40-7.55(m,5H)、7.21-7.26(m,1H)、6.99-7.15(m,1H)、5.76(br t,J=6.6Hz,1H)、3.69(br d,J=4.2Hz,2H)、2.67(br s,2H)、2.45-2.57(m,1H)、2.10-2.20(m,4H)、1.36-1.50(m,1H)、0.98(dd,J=14.4,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):572.10。
【0513】
実施例93-化合物番号33
3-[[5-[1-[6-クロロ-5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0514】
【0515】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.60(t,J=1.8Hz,1H)、8.46(t,J=6.2Hz,1H)、8.16(d,J=8.1Hz,1H)、8.09(dd,J=3.2,1.0Hz,1H)、7.86-7.94(m,2H)、7.75(s,1H)、7.55-7.62(m,1H)、7.53(s,1H)、7.37-7.45(m,1H)、5.78(br d,J=3.4Hz,1H)、3.75(q,J=6.3Hz,2H)、2.71(t,J=6.1Hz,2H)、2.59(ddd,J=14.4,9.1,5.9Hz,1H)、2.11-2.19(m,1H)、1.37-1.48(m,1H)、0.95-1.08(m,6H)。m/z(MH+):593.0。
【0516】
実施例94-化合物番号140
3-[[5-[1-[6-クロロ-5-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0517】
【0518】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.60(s,1H)、8.46(t,J=6.4Hz,1H)、8.16(d,J=8.1Hz,1H)、8.04(dd,J=2.4,0.7Hz,1H)、7.90(ddd,J=8.0,5.4,2.2Hz,1H)、7.85(s,1H)、7.45(s,1H)、7.20(dt,J=8.1,2.3Hz,2H)、7.03-7.10(m,1H)、5.78(dt,J=9.4,5.7Hz,1H)、3.75(q,J=6.3Hz,2H)、2.71(t,J=6.1Hz,2H)、2.58(dddd,J=13.8,9.7,5.9,3.7Hz,1H)、2.07-2.18(m,4H)、1.36-1.51(m,1H)、0.93-1.06(m,6H)。m/z(MH+):539.2。
【0519】
実施例95-化合物番号102
3-[[5-[1-[6-クロロ-5-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0520】
【0521】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.52-10.58(m,1H)、8.54-8.64(m,1H)、8.45-8.52(m,1H)、8.05-8.17(m,2H)、7.81-7.93(m,1H)、7.50-7.58(m,2H)、7.16-7.31(m,2H)、7.00-7.13(m,1H)、5.57-5.85(m,1H)、3.74(q,J=6.0Hz,2H)、2.65-2.75(m,3H)、2.07-2.14(m,4H)、1.41-1.58(m,1H)、0.99(dt,J=8.6,6.7Hz,6H)。m/z(MH+):541.2。
【0522】
実施例96-化合物番号176
3-[[5-[1-[6-クロロ-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0523】
【0524】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.61(br s,1H)、8.49(br t,J=5.9Hz,1H)、8.16(br d,J=8.1Hz,1H)、8.07(d,J=2.4Hz,1H)、7.83-7.95(m,2H)、7.42-7.55(m,3H)、7.25-7.29(m,1H)、5.68-5.89(m,3H)、3.75(q,J=5.9Hz,2H)、2.71(t,J=5.9Hz,2H)、2.52-2.65(m,1H)、2.17(d,J=7.6Hz,3H)、1.43(dsxt,J=13.2,6.5Hz,1H)、0.93-1.07(m,6H)。m/z(MH+):573.2。
【0525】
実施例97-化合物番号146
3-[[5-[1-[6-クロロ-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0526】
【0527】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.81(br s,1H)、8.49-8.65(m,2H)、8.08-8.20(m,2H)、7.90(ddd,J=20.9,8.2,1.7Hz,1H)、7.43-7.60(m,4H)、7.19-7.31(m,1H)、5.63-5.83(m,1H)、3.75(q,J=6.1Hz,2H)、2.64-2.81(m,3H)、2.05-2.21(m,4H)、1.48(br dd,J=13.3,6.7Hz,1H)、0.91-1.06(m,6H)。m/z(MH+):573.2。
【0528】
実施例98-化合物番号253
3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0529】
【0530】
工程A:エチル4-(3-メチルブタノイル)ベンゾエート
4-(エトキシカルボニル)フェニル-ヨウ化亜鉛(THF中0.5M溶液100mL、50mmol)を、アルゴン下、0℃のジクロルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1403mg)のTHF(50mL)中撹拌溶液にゆっくりと加えた。20分後、3-メチルブタノイルクロリド(6.03g、50mmol)を滴下して加え、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した後、1N HClに注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物を、水性NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>5%)により精製して、最初は無色油であり、放置すると白色固体になるものを得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.10-8.14(m,2H)、7.99(d,J=8.6Hz,2H)、4.41(q,J=7.2Hz,2H)、2.86(d,J=6.8Hz,2H)、2.30(dquin,J=13.4,6.7Hz,1H)、1.42(t,J=7.2Hz,3H)、1.01(d,J=6.6Hz,6H)。
【0531】
工程B:(R)-エチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート
0℃に冷却した、(S)-CH3-CBS(743mg、2.68mmol)の無水THF(20mL)溶液を、ボランジメチルスルフィド(16.8mL、THF中2M)で処理し、得られた混合物を0℃で25分間撹拌した。エチル4-(3-メチルブタノイル)ベンゾエート(6.28g、26.8mmol)のTHF(20mL)中溶液を反応混合物にゆっくりと加え、これを2.5時間撹拌し続け、得られた混合物を室温まで加温した。続いて、得られた混合物をMeOHでクエンチし、25分間撹拌させ、溶媒を減圧下で除去した。残留物をEtOAcで希釈し、1N HCl及びブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させて濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>20%)により精製し、無色を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.02(d,J=7.8Hz,2H)、7.41(d,J=8.1Hz,2H)、4.81(br s,1H)、4.37(q,J=7.1Hz,2H)、1.93(d,J=3.4Hz,1H)、1.72(br s,2H)、1.48(s,1H)、1.39(t,J=7.1Hz,3H)、0.96(d,J=6.1Hz,6H)。
【0532】
工程C:(R)-エチル4-(3-メチル-1-((メチルスルホニル)オキシ)ブチル)ベンゾエート
-10℃の(R)-エチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート(4.46g、18.9mmol)及びトリメチルアミン(3.94mL、28.31mmol)のジクロロメタン溶液(70mL)に、塩化メシル(2.05mL、26.4mmol)を滴下して加えた。得られた混合物を-10℃で4時間撹拌し、0.1N HClとDCMに分配した。有機層を合わせ、水性NaHCO3、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、明橙色のゲルを得、これをヘプタンを用いて白色固体(96.43%ee)に結晶化した。
【0533】
工程D:(S)-エチル4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート及び(S)-エチル4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンゾエート
5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-6-メチル-1H-インダゾール(4.10g、13.19mmol)及び水素化ナトリウム(527.7mg、13.19mmol)の混合物に、アルゴン下室温で15mLの無水DMFを加え、得られた混合物をアルゴン下、室温で40分間撹拌し続けた。得られた混合物を0℃に冷却し、15mLのDMF中の(R)-エチル4-(3-メチル-1-((メチルスルホニル)オキシ)ブチル)ベンゾエート(4.56g、14.5mmol)を滴下して加えた。添加完了後、反応混合物をアルゴン下、室温で更に3時間撹拌し続け、0.1N HClでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>5%>>>15%)により精製し、両方とも白色の発泡固体である2種類の異性体を得た。
【0534】
第1の異性体は、(S)-エチル4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート(N-1置換化合物、3.12g、収率:46.5%、>98%ee)であった。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.02-8.06(m,1H)、7.94-8.01(m,2H)、7.40(s,5H)、7.14-7.25(m,2H)、5.71(dd,J=9.5,5.9Hz,1H)、4.34(q,J=7.1Hz,2H)、2.64-2.78(m,1H)、2.03-2.14(m,7H)、1.45-1.55(m,1H)、1.36(t,J=7.1Hz,3H)、0.96-1.05(m,6H)。m/z(MH+):509.2。第2の異性体は、(S)-エチル4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンゾエート(N-2置換化合物、1.83g、収率:27.3%、99.2%ee)であった。1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.98-8.04(m,2H)、7.93-7.97(m,1H)、7.59-7.65(m,1H)、7.50-7.54(m,1H)、7.42-7.50(m,3H)、7.32(s,1H)、7.24(m,1H)、5.65-5.78(m,1H)、4.36(q,J=7.3Hz,2H)、2.50-2.62(m,1H)、2.05-2.18(m,7H)、1.47(br dd,J=12.7,5.9Hz,1H)、1.37(t,J=7.1Hz,3H)、1.00(dd,J=14.1,6.5Hz,6H)。m/z(MH+):509.2。
【0535】
工程E:(S)-4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)安息香酸
(S)-エチル4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート(3.12g、6.14mmol)のTHF(40mL)/MeOH(30mL)溶液に、NaOH(12.3mL、3N)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を1N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して白色固体を得た。m/z(MH+):481.2。
【0536】
工程F:(S)-メチル3-(4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパノエート
(S)-4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)安息香酸(2.94g、6.12mmol)、メチル3-アミノプロパノエート(1.11g、7.95mmol)、EDC(1.52g、7.95mmol)及びHOBt(937mg、6.12mmol)の35mLのジクロロメタン中混合物に、ジイソプロピルエチルアミン(3.20mL、18.4mmol)を加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。得られた混合物を1N HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、得られた残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%>>>40%)により精製して、白色の発泡固体を得た(99.1%ee)。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.03(s,1H)、7.70(t,J=6.7Hz,2H)、7.35-7.57(m,5H)、7.16-7.25(m,2H)、6.68-6.86(m,1H)、5.59-5.79(m,1H)、3.66-3.75(m,5H)、2.65-2.74(m,1H)、2.63(t,J=5.7Hz,2H)、2.03-2.16(m,7H)、1.45-1.57(m,1H)、0.95-1.04(m,6H)。m/z(MH+):567.6。
【0537】
工程G:3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
(S)-メチル3-(4-(3-メチル-1-(6-メチル-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパノエート(2.95g、5.22mmol)の18mLのTHF/MeOH(2:1v/v)溶液に、12mLの3N NaOHを加え、混合物を室温で4時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を白色固体として得た。
【0538】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.05(s,1H)、7.64-7.74(m,2H)、7.35-7.55(m,5H)、7.15-7.30(m,2H)、6.99(br s,1H)、5.71(br dd,J=9.4,5.7Hz,1H)、3.67(br d,J=5.6Hz,2H)、2.59-2.71(m,3H)、2.01-2.14(m,7H)、1.49(td,J=13.0,6.5Hz,1H)、0.89-1.03(m,6H)。m/z(MH+):552.4。
【0539】
以下の化合物(以下の実施例99~100に示される)を、好適に置換されたインダゾール出発材料を選択し、置き換えて、実施例98に記載の手順に従って同様に調製した。
【0540】
実施例99-化合物番号248
3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0541】
【0542】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:7.98(d,J=4.9Hz,1H)、7.73(d,J=7.8Hz,2H)、7.59(s,1H)、7.51(s,1H)、7.40-7.49(m,3H)、7.32(s,1H)、7.21(d,J=7.8Hz,1H)、7.15(br t,J=5.1Hz,1H)、5.83(br s,1H)、3.61-3.77(m,2H)、2.66(br t,J=5.6Hz,2H)、2.44-2.63(m,1H)、2.07(d,J=17.1Hz,7H)、1.44(dquin,J=13.2,6.5Hz,1H)、0.97(dd,J=15.0,6.5Hz,6H)。m/z(MH+):552.40。
【0543】
実施例100-化合物番号241
(S)-3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メチル-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0544】
【0545】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.24(s,1H)、7.84(d,J=4.6Hz,1H)、7.63-7.77(m,3H)、7.40-7.56(m,4H)、7.14(dd,J=8.7,3.5Hz,1H)、5.93(dd,J=10.3,5.1Hz,1H)、3.54-3.66(m,2H)、2.66-2.78(m,1H)、2.60(t,J=7.0Hz,2H)、2.35(s,3H)、1.98-2.13(m,1H)、1.35-1.55(m,1H)、0.98(dt,J=14.8,7.3Hz,6H)。m/z(MH+):571.80。
【0546】
実施例101-化合物番号85
3-[[4-[(1R)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0547】
【0548】
工程A:メチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート
メチル4-ホルミルベンゾエート(9.32g、56.8mmol)の40mLの無水THF中溶液に、窒素下0℃でイソブチルマグネシウムブロミド(2N、31.2mL)を加え、混合物を2時間撹拌した。得られた混合物を水性NH4Clでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>20%)により精製し、無色油を得た。
【0549】
工程B:メチル4-(3-メチルブタノイル)ベンゾエート
メチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート(4.50g、20.24mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、PCC(4.80g、22.27mmol)を何回かに分けて加えた。混合物を室温で3時間撹拌させ、反応をTLCでモニターした。変換完了後、反応混合物をセライトパッドに通した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>10%)で精製して、白色固体を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.12(d,J=8.6Hz,2H)、8.00(d,J=8.3Hz,2H)、3.95(s,3H)、2.86(d,J=6.8Hz,2H)、2.20-2.44(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,6H)。
【0550】
工程C:(S)-メチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート
DIP-Cl(-)(1.60g、4.99mmol)を無水THF(18mL)に溶解し、窒素下で-78℃に冷却した。続いて、この混合物に2mLのTHF中4-(3-メチルブタノイル)ベンゾエート(1.0g、4.54mmol)を滴下して加え、反応混合物をゆっくりと室温まで加温し、合計16時間撹拌し続けた。得られた混合物をMeOH、続いて3mLの濃HCl(37%)を加えることによってクエンチし、混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>20%)により精製し、無色油を得た(97.5%ee)。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.02(d,J=8.1Hz,2H)、7.42(d,J=8.1Hz,2H)、4.82(dt,J=8.3,4.1Hz,1H)、3.91(s,3H)、1.87(d,J=3.7Hz,1H)、1.68-1.79(m,2H)、1.45-1.56(m,1H)、0.96(d,J=6.4Hz,6H)。
【0551】
工程D:(R)-メチル4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンゾエート
(S)-メチル4-(1-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート(49.9mg、0.22mmol)、5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール(66.6mg、0.22mmol)、トリフェニルホスフィン(83.3mg、0.31mmol)の0.8mLのTHF中混合物に、DIEA(67.6mg、0.31mmol)を加え、混合物を65℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、残留物を得た。1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.97(br d,J=7.8Hz,2H)、7.77(br d,J=12.5Hz,2H)、7.57(br d,J=8.1Hz,1H)、7.38-7.51(m,5H)、5.75(br dd,J=9.4,5.7Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.64-2.80(m,1H)、2.01-2.17(m,1H)、1.40-1.54(m,1H)、0.99(br t,J=5.1Hz,6H)。
【0552】
工程E:(R)-tert-ブチル3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパノエート
(R)-メチル4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンゾエート(46mg、0.10mmol)を、まず、NaOHの存在下で酸(20mg)に加水分解した。得られた酸(20mg、0.041mmol)を、tert-ブチル3-アミノプロパノエート(9.7mg、0.053mmol)、EDC(10.2mg、0.05mmol)及びHOBt(6.3mg、0.041mmol)と混合した。次いで、この混合物に1.5mLのTHFを加え、続いてDIEA(15.9mg、0.12mmol)を加えて、反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、残留物をシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン:0>>>30%)で精製して、白色固体を得た。1H NMR(メタノール-d4)δ:8.19(s,1H)、7.83(d,J=8.8Hz,2H)、7.69-7.76(m,3H)、7.66(s,1H)、7.57-7.63(m,1H)、7.46(d,J=8.3Hz,3H)、5.84-6.05(m,1H)、3.56(t,J=7.0Hz,2H)、2.64-2.79(m,1H)、2.53(t,J=6.8Hz,2H)、1.99-2.13(m,1H)、1.43-1.49(m,1H)、1.42(s,9H)、0.98(dd,J=15.7,6.6Hz,6H)。
【0553】
工程F:3-[[4-[(1R)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
(R)-tert-ブチル3-(4-(1-(5-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパノエート(24.5mg、0.04mmol)を2mLのDCMに溶解し、これに0.5mLのTFAを加え、混合物を室温で4時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をGilson HPLCによって精製し、表題化合物を白色固体として得た。
【0554】
1H NMR(メタノール-d4)δ:8.19(s,1H)、7.83(br d,J=8.6Hz,2H)、7.64-7.77(m,4H)、7.61(s,1H)、7.46(br d,J=8.1Hz,3H)、5.96(br dd,J=10.3,5.1Hz,1H)、3.59(t,J=6.8Hz,2H)、2.65-2.76(m,1H)、2.60(t,J=7.0Hz,2H)、2.02-2.11(m,1H)、1.42(dt,J=13.1,6.5Hz,1H)。m/z(MH+):558.2。
【0555】
以下の化合物(以下の実施例102~111に示される)を、好適に置換されたインダゾール出発材料を選択し、置き換えて、実施例98及び101に記載の手順に従って同様に調製した。
【0556】
実施例102-化合物番号145
(R)-3-(4-(1-(4-メトキシ-5-(2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-3-メチルブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0557】
【0558】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.28(s,1H)、7.69(br d,J=6.6Hz,2H)、7.37-7.54(m,4H)、7.26-7.33(m,1H)、7.07(s,2H)、6.89(br s,1H)、5.70(br dd,J=9.3,5.6Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.68(br s,2H)、2.66(br s,3H)、2.19(br d,J=7.8Hz,4H)、1.48(br s,1H)、0.98(br d,J=5.6Hz,6H)。m/z(MH+):568.20。
【0559】
実施例103-化合物番号229
3-[[4-[(1R)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0560】
【0561】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.06(s,1H)、7.67(t,J=7.7Hz,4H)、7.53(s,1H)、7.40(dd,J=13.6,7.9Hz,4H)、6.81(br t,J=5.7Hz,1H)、5.71(dd,J=9.8,5.4Hz,1H)、3.69(q,J=5.7Hz,2H)、2.60-2.74(m,3H)、2.31(s,3H)、2.01-2.13(m,1H)、1.42-1.54(m,1H)、0.98(t,J=6.5Hz,6H)。m/z(MH+):538.2。
【0562】
実施例104-化合物番号90
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0563】
【0564】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.15(s,1H)、7.73-7.79(m,2H)、7.68(d,J=8.3Hz,2H)、7.54-7.59(m,1H)、7.46(d,J=13.2Hz,2H)、7.38-7.43(m,3H)、6.84-6.92(m,1H)、5.74(dd,J=9.8,5.6Hz,1H)、3.67(q,J=6.0Hz,2H)、2.60-2.72(m,3H)、2.09-2.13(m,1H)、1.43-1.52(m,1H)、0.97(t,J=6.2Hz,6H)。m/z(MH+):558.2。
【0565】
実施例105-化合物番号191
3-[[4-[(1R)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メトキシ-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0566】
【0567】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.13-8.33(m,1H)、7.71-7.80(m,3H)、7.57(br d,J=8.1Hz,1H)、7.44-7.52(m,4H)、7.17(d,J=8.6Hz,1H)、7.02(br s,1H)、5.91(br t,J=7.6Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.74(br s,2H)、2.72(br s,2H)、2.41-2.53(m,1H)、2.20(dt,J=14.0,7.1Hz,1H)、1.44-1.54(m,1H)、1.01(br t,J=7.7Hz,6H)。m/z(MH+):588.2。
【0568】
実施例106-化合物番号150
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メトキシ-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0569】
【0570】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.10-8.31(m,1H)、7.67-7.79(m,3H)、7.40-7.61(m,6H)、6.97-7.16(m,2H)、5.70-5.90(m,1H)、3.85(s,3H)、3.67(br s,2H)、2.61-2.72(m,2H)、2.43-2.56(m,1H)、2.09-2.21(m,1H)、1.36-1.54(m,1H)、0.99(br dd,J=13.0,6.4Hz,6H)。m/z(MH+):588.2。
【0571】
実施例107-化合物番号201
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メトキシ-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0572】
【0573】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.30(s,1H)、7.73(s,3H)、7.51-7.57(m,1H)、7.41(br d,J=5.6Hz,3H)、7.10(br d,J=9.3Hz,2H)、6.71-6.87(m,1H)、5.69(br dd,J=9.3,5.9Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.69(br s,2H)、2.58-2.75(m,3H)、2.09(br d,J=6.1Hz,1H)、1.48(br s,1H)、0.98(br d,J=5.9Hz,6H)。m/z(MH+):588.2。
【0574】
実施例108-化合物番号192
3-[[4-[(1S)-1-[4-メトキシ-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0575】
【0576】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.28(s,1H)、7.69(br d,J=7.6Hz,2H)、7.37-7.54(m,4H)、7.27-7.34(m,1H)、7.07(s,2H)、6.87(br s,1H)、5.69(br dd,J=9.4,5.7Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.68(br s,2H)、2.59-2.74(m,3H)、2.06-2.27(m,4H)、1.49(br s,1H)、0.98(br d,J=6.1Hz,6H)。m/z(MH+):568.2。
【0577】
実施例109-化合物番号180
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-メチル-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0578】
【0579】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.67(br s,1H)、8.07(d,J=4.9Hz,1H)、7.67-7.78(m,3H)、7.58(dd,J=15.3,8.4Hz,2H)、7.34-7.44(m,3H)、7.23(br s,1H)、7.04(d,J=8.8Hz,1H)、5.77(br s,1H)、3.63(br d,J=5.1Hz,2H)、2.60(br s,2H)、2.50(dt,J=13.3,6.5Hz,1H)、2.27(s,3H)、2.11(dt,J=13.8,6.9Hz,1H)、1.37-1.51(m,1H)、0.96(dd,J=16.1,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):572.2。
【0580】
実施例110-化合物番号196
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0581】
【0582】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.06(s,1H)、7.65-7.77(m,3H)、7.57(t,J=8.3Hz,1H)、7.31-7.49(m,4H)、7.25(br s,1H)、6.76(br s,1H)、5.67-5.73(m,1H)、3.70(q,J=5.5Hz,2H)、2.61-2.72(m,3H)、2.18(d,J=5.6Hz,3H)、2.05(m,1H)、1.40-1.59(m,1H)、0.93-1.04(m,6H)。m/z(MH+):572.2。
【0583】
実施例111-化合物番号156
3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[4-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸
【0584】
【0585】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.97-10.54(m,1H)、8.09(d,J=3.7Hz,1H)、7.75(d,J=7.8Hz,2H)、7.59(d,J=8.8Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.48(br d,J=7.8Hz,3H)、7.17-7.28(m,2H)、7.04(d,J=8.8Hz,1H)、5.87(br s,1H)、3.63-3.74(m,2H)、2.66(br t,J=5.6Hz,2H)、2.47-2.59(m,1H)、2.21(s,3H)、2.13-2.19(m,1H)、2.11(s,3H)、1.40-1.51(m,1H)、0.99(dd,J=14.4,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):552.3。
【0586】
以下の化合物(以下の実施例112~120に示される)を、好適に置換されたアリールアルキルブロミド及びインダゾールを出発材料として選択し、置き換えて、実施例5及び6に記載の手順に従って同様に調製した。
【0587】
実施例112-化合物番号214
3-[[5-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0588】
【0589】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:9.98(br s,1H)、8.43-8.64(m,2H)、8.14(t,J=7.1Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.88(br dd,J=20.5,8.1Hz,1H)、7.44-7.57(m,2H)、7.42(s,1H)、7.15-7.34(m,2H)、5.76(br dd,J=8.9,6.0Hz,1H)、3.75(q,J=5.8Hz,2H)、2.65-2.78(m,3H)、2.05-2.15(m,7H)、1.43-1.59(m,1H)、0.95-1.08(m,6H)。m/z(MH+):553.2。
【0590】
実施例113-化合物番号187
3-[[5-[3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-2-イル]ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0591】
【0592】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.62(s,1H)、8.50(br t,J=6.0Hz,1H)、8.16(d,J=8.1Hz,1H)、8.01(d,J=4.2Hz,1H)、7.88(br d,J=8.1Hz,1H)、7.60(s,1H)、7.46-7.55(m,2H)、7.33(s,1H)、7.15-7.26(m,1H)、5.83(br s,1H)、3.76(q,J=5.7Hz,2H)、2.71(br t,J=5.9Hz,2H)、2.52-2.64(m,1H)、2.07-2.17(m,7H)、1.40-1.53(m,1H)、1.00(dd,J=16.9,6.6Hz,6H)。m/z(MH+):553.2。
【0593】
実施例114-化合物番号259
3-[[5-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0594】
【0595】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:10.01(br s,1H)、8.57(br d,J=15.9Hz,1H)、8.49(br d,J=4.4Hz,1H)、8.01-8.20(m,2H)、7.87(br dd,J=26.4,8.1Hz,1H)、7.74(br d,J=6.6Hz,1H)、7.57(br t,J=8.2Hz,1H)、7.47(s,1H)、7.26-7.42(m,2H)、5.76(br dd,J=9.0,5.9Hz,1H)、3.75(br d,J=5.6Hz,2H)、2.61-2.81(m,3H)、2.20(br d,J=4.6Hz,3H)、2.10(s,1H)、1.38-1.62(m,1H)、0.93-1.08(m,6H)。m/z(MH+):573.2。
【0596】
実施例115-化合物番号242
3-[[5-[1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-2-イル]-3-メチル-ブチル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]プロパン酸
【0597】
【0598】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:10.31-11.33(m,1H)、8.62(br s,1H)、8.51(br s,1H)、8.15(br d,J=8.1Hz,1H)、8.04(br s,1H)、7.88(br d,J=7.8Hz,1H)、7.74(br s,1H)、7.52-7.66(m,2H)、7.31-7.49(m,2H)、5.74-5.98(m,1H)、3.76(br d,J=5.6Hz,2H)、2.72(br d,J=4.9Hz,2H)、2.51-2.64(m,1H)、2.10-2.27(m,4H)、1.44(br d,J=6.8Hz,1H)、0.99(br dd,J=17.0,6.2Hz,6H)。m/z(MH+):573.2。
【0599】
実施例116-化合物番号56
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0600】
【0601】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.17(s,1H)、7.91(s,1H)、7.71-7.73(m,2H)、7.50-7.63(m,5H)、7.41-7.47(m,2H)、6.80-6.81(m,1H)、5.65-5.71(m,1H)、3.71-3.77(m,2H)、2.65-2.73(m,3H)、2.27-2.33(m,1H)、1.33(s,9H)、0.97-1.02(m,3H)。(ES,m/z)498[M+H]+。
【0602】
実施例117-化合物番号22
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0603】
【0604】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.11(s,1H)、7.81-7.84(m,2H)、7.58-7.73(m,3H)、7.46-7.55(m,6H)、6.93-6.94(m,1H)、5.85(s,1H)、3.74(s,2H)、2.72(s,2H)、2.54(s,1H)、2.32(s,1H)、1.39(s,9H)、1.01(t,J=6.6Hz,3H)。(ES,m/z)498[M+H]+。
【0605】
実施例118-化合物番号23
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-4-メチルペンチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0606】
【0607】
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.16(s,1H)、7.91(s,1H)、7.69-7.72(m,2H)、7.40-7.62(m,8H)、6.75(s,1H)、5.60(m,1H)、3.71-3.73(m,2H)、2.65-2.73(m,3H)、2.29-2.36(m,1H)、1.62-1.64(m,1H)、1.39(s,9H)、1.19-1.24(m,2H)、0.90(dd,J=3.6Hz,6.3Hz,6H)。(ES,m/z)526[M+H]+。
【0608】
実施例119-化合物番号227
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-4-メチルペンチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0609】
【0610】
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.22(s,1H)、7.87(s,1H)、7.70-7.80(m,4H)、7.42-7.57(m,7H)、7.03(s,1H)、5.76-5.79(m,1H)、3.71-3.72(m,2H)、2.70(s,2H)、1.62-1.66(m,1H)、1.38(s,9H)、1.17-1.28(m,2H)、0.88-0.91(m,6H)。(ES,m/z)526[M+H]+。
【0611】
実施例120-化合物番号24
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0612】
【0613】
工程A:窒素の不活性雰囲気でパージし、維持している250mLの三つ口丸底フラスコに、マグネシウム(420mg、17.50mmol、1.10当量)、(2-ブロモエチル)シクロヘキサン(3g、15.71mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を入れた。この溶液を3時間還流させてから、室温まで冷却した。窒素の不活性雰囲気でパージし、維持している250mLの別の三つ口丸底フラスコに、トリメチルボレート(2.46g、23.65mmol、1.50当量)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を、-78℃で撹拌しながら入れた。この混合物に、上記で調製した溶液を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、得られた混合物にKHF2(4.926g、63.15mmol、4.00当量)及び水(80mL)を加えた。得られた溶液を一晩、室温で撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物を3×100mLのプロパン-2-オンで洗浄し、得られた濾液を真空下で濃縮して、カリウム(2-シクロヘキシルエチル)トリフルオロボレートを白色固体として得た。
【0614】
工程B:窒素の不活性雰囲気でパージし、維持している100mL容の丸底フラスコに、メチル4-ブロモベンゾエート(740mg、3.44mmol、1.00当量)の1,4-ジオキサン(30mL)溶液、カリウム(2-シクロヘキシルエチル)トリフルオロボレート(950mg、4.36mmol、1.30当量)の水(15mL)溶液、Cs2CO3(2.77g、8.50mmol、2.50当量)、Pd(dppf)Cl2(270mg、0.34mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を油浴中105℃で一晩撹拌した。冷却後、得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、2×30mLの塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、PE/EA(3:1)を用いるシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーにより精製し、メチル4-(2-シクロヘキシルエチル)ベンゾエートを明黄色油として得た。(ES,m/z)247[M+H]+
【0615】
工程C:50mL容の丸底フラスコに、メチル4-(2-シクロヘキシルエチル)ベンゾエート(800mg、3.25mmol、1.00当量)のCCl4(20mL)溶液、NBS(580mg、3.26mmol、1.00当量)、安息香酸ペルオキシ無水物(7mg、0.03mmol、0.01当量)を入れた。得られた溶液を油浴中で2時間還流して撹拌した後、室温まで冷却した。固形物を濾別した。濾液を、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、PE/EA(3:1)で溶出して、黄色油としてメチル4-(1-ブロモ-2-シクロヘキシルエチル)ベンゾエートを得た。(ES,m/z)326[M+H]+
【0616】
工程D:25mL容の丸底フラスコに、メチル4-(1-ブロモ-2-シクロヘキシルエチル)ベンゾエート(200mg、0.62mmol、1.15当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液、5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール(140mg、0.56mmol、1.00当量)、Cs2CO3(270mg、0.83mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を、油浴中60℃で一晩撹拌した後、25mLの水を添加することによりクエンチした。得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×20mLの塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、酢酸エチル/石油エーテル(1:50~20:1)で溶出して、第1の黄色油(N-1置換化合物)及び第2の黄色油(N-2置換化合物)を得た(ES,m/z)495[M+H]+。
【0617】
工程E:25mL容の丸底フラスコに、メチル4-(2-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)ベンゾエート(106mg、0.21mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン/MeOH(8/2mL)溶液、LiOH・H2O(90mg、2.14mmol、10.00当量)の水(2mL)溶液を入れた。得られた溶液を3時間、室温で撹拌した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた混合物を3×30mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×20mLの塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4-(2-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)安息香酸を黄色油として得た。(ES,m/z)481[M+H]+
【0618】
工程F:25mL容の丸底フラスコに、4-(2-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)安息香酸(90mg、0.19mmol、1.20当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液、HATU(152mg、0.40mmol、2.00当量)を入れた。続いて、この混合物に、\DIEA(103mg、0.80mmol、4.00当量)及びエチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(30mg、0.20mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した後、水で希釈し、2×30mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、2×20mLの塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、PE/EA(3:1)で溶出して、エチル3-(4-(2-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)ベンズアミド)プロパノエートを黄色油として得た。(ES,m/z)580[M+H]+
【0619】
工程G:25mL容の丸底フラスコに、エチル3-(4-(1-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)ベンズアミド)プロパノエート(80mg、0.14mmol、1.00当量)の、テトラヒドロフラン/MeOH(4/1mL)溶液、LiOH・H2O(59mg、1.40mmol、10.00当量)の水(1mL)溶液を入れた。得られた溶液を3時間、室温で撹拌した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を3×15mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×15mLのブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。得られた残留物を、次の条件、すなわち、(1#-Waters 2767-1):カラム、SunFire Prep C18、5um、19*150mm;移動相:水/0.05%TFA及びCH3CN(50% CH3CNから10分で75%まで上げ、2分で100%まで上げ、2分で50%まで下げる);検出器、UV 254nmを用いた分取HPLCで精製し、3-(4-(1-(5-(4-tert-ブチルフェニル)-1H-インダゾール-1-イル)-2-シクロヘキシルエチル)プロパン酸を白色固体として得た。
【0620】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δδ8.14(s,1H)、7.90(s,1H)、7.60-7.69(m,2H)、7.54-7.58(m,3H)、7.47-7.49(m,2H)、7.41-7.43(m,3H)、6.76(s,1H)、5.77-5.80(m,1H)、3.69-3.71(s,2H)、2.62-2.69(m,2H)、2.12-2.17(m,1H)、1.76-1.87(m,2H)、1.61-1.69(m,3H)、1.39(s,9H)、1.05-1.18(m,6H)。(ES,m/z)552[M+H]+。
【0621】
以下の化合物(以下の実施例121~123に示される)を、好適に置換されたアリールアルキルブロミド出発材料を選択し、置き換えて、実施例120に記載の手順に従って同様に調製した。
【0622】
実施例121-化合物番号228
3-(4-(1-(5-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)-2-シクロヘキシルエチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0623】
【0624】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):8.05(s,1H)、7.78-7.81(m,2H)、7.72-7.74(m,2H)、7.56-7.60(m,2H)、7.48-7.50(m,2H)、7.42-7.44(m,2H)、6.90-6.93(m,1H)、5.83-5.87(m,1H)、3.71-3.74(m,2H)、2.68-2.71(m,2H)、2.47-2.54(m,1H)、2.13-2.20(m,1H)、1.86-1.89(m,1H)、1.62-1.78(m,4H)、1.39(s,9H)、1.16-1.37(m,6H)。LC-MS(ES,m/z)552[M+H]+
【0625】
実施例122-化合物番号239
3-(4-(3-シクロブチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)プロピル)ベンズアミド)プロパン酸
【0626】
【0627】
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ:8.21(s,1H)、8.09(s,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,2H)、7.72-7.76(m,6H)、7.44(d,J=8.1Hz,2H)、5.82-5.86(m,1H)、3.60(t,J=6.9Hz,2H)、2.59-2.64(m,3H)、2.15-2.45(m,2H)、2.05-2.10(m,2H)、1.79-1.90(m,2H)、1.25-1.50(m,4H)。LC-MS(ES,m/z)550[M+H]+。
【0628】
実施例123-化合物番号215
3-(4-(3-シクロブチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)プロピル)ベンズアミド)プロパン酸
【0629】
【0630】
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ:8.50(s,1H)、8.03(s,1H)、7.73-7.88(m,7H)、7.65-7.68(m,1H)、7.51(d,J=8.1Hz,2H)、5.72-5.77(m,1H)、3.61(t,J=6.9Hz,2H)、2.62(t,J=6.9Hz,2H)、2.41-2.54(m,1H)、2.27-2.41(m,2H)、2.08-2.18(m,2H)、1.78-1.90(m,2H)、1.57-1.63(m,2H)、1.40-1.50(m,1H)、1.25-1.35(m,1H)。LC-MS(ES,m/z)550[M+H]+。
【0631】
実施例124-化合物番号185
3-(4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0632】
【0633】
工程A:1000mL容の丸底フラスコに、4-ホルミル安息香酸(22g、146.67mmol、2.00当量)のテトラヒドロフラン(650mL)溶液、ジメチル2-オキソプロピルホスホネート(10g、60.24mmol、1.00当量)、炭酸カリウム(27.6g、200.00mmol、2.00当量)の水(160mL)溶液を入れた。得られた溶液を室温にて一晩撹拌し、その後、250mLの水を添加することにより反応を停止した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を、2×150mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を3×100mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、(E)-4-(3-オキソブタ-1-エニル)安息香酸を白色固体として得た。
【0634】
工程B:1000mL容の丸底フラスコに、(E)-4-(3-オキソブタ-1-エニル)安息香酸(10g、52.63mmol、1.00当量)の酢酸エチル(800mL)溶液、パラジウム炭素(10g)を入れた。上記溶液にH2を導入した。得られた溶液を一晩、室温で撹拌した。反応の進行を、LCMSによりモニターした。固形物を濾別した。濾液を真空下で濃縮して、4-(3-オキソブチル)安息香酸を白色固体として得た。
【0635】
工程C:不活性雰囲気の窒素がパージ及び維持された100mLの3首丸底フラスコに、4-(3-オキソブチル)安息香酸(3000mg、15.62mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(120mL)溶液を入れ、続いて-10℃でCH3MgBr(3M)(14.6mL)を加えた。得られた溶液を室温にて一晩撹拌し、その後、0℃の水を添加することにより反応を停止した。この溶液のpH値を、1N HClによって2に調整した。得られた溶液を、2×25mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×20mLのブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、石油エーテル:EtOAc(20:1)で溶出して、4-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)安息香酸を白色固体として得た。
【0636】
工程D:150mL容の丸底フラスコに、4-(3-オキソブチル)安息香酸(3000mg、15.62mmol、1.00当量)のメタノール(80mL)溶液、硫酸(0.5mL)を入れた。得られた溶液を加熱して、油浴中で一晩還流させた。次いで、水(20mL)の添加によって反応を停止させた。得られた溶液を、3×25mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×30mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、酢酸エチル/石油エーテル(1/50)で溶出して、4-(3-オキソブチル)ベンゾエートを明黄色油として得た。
【0637】
工程E:250mL容の丸底フラスコに、メチル4-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート(1500mg、6.76mmol、1.00当量)のCCl4(100mL)溶液、NBS(1260mg、7.08mmol、1.05当量)、(C6H5CO)2O2(5mg、0.02mmol)を入れた。得られた溶液を加熱して油浴中で1時間還流させた後、得られた混合物を室温に冷却した。固形物を濾別した。濾液を、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、石油エーテル:EtOAc(100:1)で溶出して、メチル4-(1-ブロモ-3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエートを黄色油として得た。
【0638】
工程F:25mL容の丸底フラスコに、メチル4-(1-ブロモ-3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ベンゾエート(515mg、1.72mmol、2.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液、5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール(250mg、0.95mmol、1.00当量)、Cs2CO3(622mg、1.91mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を油浴中60℃で一晩撹拌し、その後、25mLの水を添加することにより反応を停止した。得られた溶液を、3×25の酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×25mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、石油エーテル:EtOAc(20:1)で溶出して、第1の明黄色油としてのメチル4-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート(N-1置換化合物)と、第2の明黄色油としてのメチル4-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンゾエート(N-2置換化合物)の混合物を得た。
【0639】
工程G:10mL容の丸底フラスコに、メチル4-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート(112mg、0.23mmol、1.00当量)を入れた。次いで、この混合物に-78℃でDAST(0.12mL)を加えた。得られた溶液を室温にて一晩撹拌し、その後、0℃の水を添加することにより反応を停止した。得られた溶液を2×10mLのジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、2×5mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、酢酸エチル/石油エーテル(1:50)で溶出して、メチル4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエートを明黄色油として得た。
【0640】
工程H:10mL容の丸底フラスコに、メチル4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンゾエート(45mg、0.09mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン/MeOH(4/1mL)溶液、LiOH・H2O(39mg、0.93mmol、10.00当量)の水(1mL)溶液を入れた。得られた溶液を室温にて2時間撹拌し、その後、水(25mL)を添加することにより反応を停止した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を、2×5mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を2×5mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)安息香酸を明黄色油として得た。
【0641】
工程I:50mL容の丸底フラスコに、4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)安息香酸(65mg、0.14mmol、1.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)溶液、エチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(25.4mg、0.17mmol、1.20当量)、HATU(105mg、0.28mmol、2.00当量)、DIPEA(71.4mg、0.55mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を室温にて一晩撹拌し、その後、15mLの水を添加することにより反応を停止した。得られた溶液を、2×50mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×25mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、石油エーテル:EtOAc(20:1)で溶出して、エチル3-(4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパノエートを明黄色油として得た。
【0642】
工程J:10mL容の丸底フラスコに、エチル3-(4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパノエート(50mg、0.09mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン/MeOH(8/2mL)溶液、LiOH・H2O(37mg、0.88mmol、10.00当量)の水(2mL)溶液を入れた。得られた溶液を30分間、室温で撹拌した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、2×20mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、次の条件、すなわち、(1#-Waters 2767-1):カラム、SunFire Prep C18、5um、19*150mm;移動相:水/0.05%TFA及びCH3CN(50% CH3CNから10分で75%まで上げ、2分で100%まで上げ、2分で50%まで下げる);検出器、UV 254nmを用いた分取HPLCで精製し、3-(4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸を白色固体として得た。
【0643】
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:8.22(s,1H)、8.09(s,1H)、7.82-7.87(m,2H)、7.74-7.79(m,6H)、7.50(d,J=8.4Hz,2H)、6.12-6.17(m,1H)、3.60(t,J=6.9Hz,2H)、3.32-3.44(m,1H)、2.61(t,J=6.9Hz,2H)、2.50-2.56(m,1H)、1.35(d,J=21.3Hz,3H)、1.10(d,J=21.3Hz,3H)。LC-MS(ES,m/z)542[M+H]+
【0644】
以下の化合物(以下の実施例125に示される)を、メチル4-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンゾエート(工程Fで第2の明黄色油として調製されたN-2置換化合物)を反応させる実施例124の工程G~Jに記載の手順に従って同様に調製した。
【0645】
実施例125-化合物番号256
3-(4-(3-フルオロ-3-メチル-1-(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0646】
【0647】
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:8.58(s,1H)、8.02(s,1H)、7.81-7.87(m,2H)、7.74-7.93(m,4H)、7.65-7.68(m,1H)、7.55-7.56(m,2H)、6.10-6.13(m,1H)、3.60(t,J=6.8Hz,2H)、3.25-3.32(m,2H)、2.59-2.68(m,3H)、1.35(d,J=16.2Hz,3H)、1.19(d,J=16.2Hz,3H)。LC-MS(ES,m/z)542[M+H]+。
【0648】
実施例126-化合物番号101
3-(4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0649】
【0650】
工程A:窒素の不活性雰囲気でパージし、維持している500mL容の丸底フラスコに、4-(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(3.72g、19.580mmol、1.50当量)の1,4-ジオキサン(90mL)溶液、メチル4-(ブロモメチル)ベンゾエート(3.00g、13.100mmol、1.00当量)、Pd(PPh3)4(1.50g、1.300mmol、0.10当量)、CsF(5.00g、32.890mmol、2.50当量)の水(45mL)溶液を入れた。得られた溶液を油浴中105℃で一晩撹拌し、その後、200mLの水を添加することにより反応を停止した。得られた溶液を、3×100mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、3×200mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、酢酸エチル/石油エーテル(50:1)で溶出して、メチル4-(4-トリフルオロメチル)ベンジル)ベンゾエートを明黄色油として得た。LC-MS:(ES,m/z):295.1[M+H]+。
【0651】
工程B:250mL容の丸底フラスコに、メチル4-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンゾエート(1400mg、4.760mmol、1.00当量)のCCl4(150mL)溶液、NBS(1530mg、8.600mmol、1.80当量)、過酸化ベンゾイル(10mg、0.040mmol)を入れた。得られた溶液を加熱して油浴中で2時間還流させた後、得られた混合物を室温に冷却した。固体を濾過して取り除き、濾液を真空下にて濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、PE:EA(100:1)で溶出して、メチル4-(ブロモ(4-(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ベンゾエートを黄色油として得た。LC-MS:(ES,m/z):373.0[M+H]+。
【0652】
工程C:50mL容の丸底フラスコに、メチル4-(ブロモ(4-(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ベンゾエート(430mg、1.150mmol、1.50当量)のCH3CN(30mL)溶液、5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール(200mg、0.760mmol、1.00当量)、炭酸カリウム(213mg、1.540mmol、2.00当量)を入れた。得られた溶液を加熱して、油浴中で一晩還流させた。次に25mLの水を加えて反応を停止した。得られた溶液を、3×25mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×25mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、PE:EA(20:1)で溶出して、第1の白色固体としてのメチル4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンゾエート(N-1置換化合物)、LC-MS:(ES,m/z):555.1[M+H]+;
及び第2の白色固体としてのメチル4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)メチル)ベンゾエート(N-2置換化合物)の混合物を得た。LC-MS:(ES,m/z):555.1[M+H]+。
【0653】
工程D:50mL容の丸底フラスコに、メチル4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンゾエート(300mg、0.540mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン/MeOH(4/1mL)溶液を入れ、LiOH.H2O(227mg、5.400mmol、10.00当量)の水(1mL)溶液を加えた。得られた溶液を3時間、室温で撹拌した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を、3×30mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を3×50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)安息香酸を黄色油として得た。LC-MS:(ES,m/z):541.1[M+H]+。
【0654】
工程E:50mL容の丸底フラスコに、4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)安息香酸(320mg、0.590mmol、1.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(8mL)溶液、エチル3-アミノプロパノエート塩酸塩(108.8mg、0.710mmol、1.20当量)、HATU(450.4mg、1.190mmol、2.00当量)、DIPEA(305.8mg、2.370mmol、4.00当量)を入れた。得られた溶液を室温にて一晩撹拌し、その後、15mLの水を添加することにより反応を停止した。得られた溶液を、2×50mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×25mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムに乗せ、PE:EA(20:1)で溶出して、3-(4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンズアミド)プロパノエートを白色固体として得た。LC-MS:(ES,m/z):640.2[M+H]+。
【0655】
工程F:50mL容の丸底フラスコに、エチル3-(4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンズアミド)プロパノエート(150mg、0.230mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン/MeOH(4/1mL)溶液を入れ、LiOH・H2O(99mg、2.300mmol、10.00当量)の水(1mL)溶液を加えた。得られた溶液を2時間、室温で撹拌した。この溶液のpH値を、2N HClによって2に調整した。得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、3×50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残留物を、次の条件、すなわち、(1#-Waters 2767-1):カラム、SunFire Prep C18、5um、19*150mm;移動相:水と0.05%TFA及びCH3CN(50% CH3CNから10分で75%まで上げ、2分で100%まで上げ、2分で50%まで下げる);検出器、UV 254nmを用いた分取HPLCで精製し、3-(4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-インダゾール-1-イル)メチル)ベンズアミド)プロパン酸を白色固体として得た。
【0656】
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.13(s,1H)、8.13(s,1H)、7.67-7.88(m,10H)、7.44-7.46(m,3H)、7.35-7.38(m,2H)、3.63(t,J=6.6Hz,2H)、2.66(t,J=6.6Hz,2H)。LC-MS:(ES,m/z)612.2[M+H]+。
【0657】
以下の化合物(以下の実施例127に示される)を、メチル4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)メチル)ベンゾエート(工程Cで第2の白色固体として調製された、N-2置換化合物)を置き換えて、実施例126の工程D~Fに記載の手順に従って同様に調製した。
【0658】
実施例127-化合物番号66
3-(4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)(5-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-インダゾール-2-イル)メチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0659】
【0660】
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.31(s,1H)、8.03(s,1H)、7.80-7.88(m,4H)、7.67-7.76(m,6H)、7.34-7.43(m,5H)、3.64(t,J=6.7Hz,2H)、2.64(t,J=6.7Hz,2H)。LC-MS:(ES,m/z)612.2[M+H]+。
【0661】
以下の化合物(以下の実施例128に示される)を、鈴木カップリング工程において1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを置き換えて、実施例5に記載の手順に従って同様に調製した。
【0662】
実施例128-化合物番号12
3-(4-(3-メチル-1-(5-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1H-インダゾール-1-イル)ブチル)ベンズアミド)プロパン酸
【0663】
【0664】
1H NMR(クロロホルム-d)δ:8.10(s,1H)、7.81-7.93(m,1H)、7.60-7.81(m,4H)、7.30-7.46(m,4H)、6.89(br t,J=6.0Hz,1H)、5.72(dd,J=10.0,5.6Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.68(q,J=5.9Hz,2H)、2.60-2.72(m,3H)、2.01-2.12(m,1H)、1.44(dquin,J=13.5,6.7Hz,1H)、0.96(t,J=6.5Hz,6H)。MS(m/z):460.2
【0665】
本発明の追加の化合物は、当業者に容易に認識されるように、好適な試薬、出発物質及び反応物質を選択し、置き換えて、本明細書に記載される一般的な合成スキーム及び実施例に従って同様に調製した。
【0666】
生物学的実施例1-仮想例
ヒトグルカゴン受容体(GCGR)を発現しているHEK293細胞由来の膜に対する125I-グルカゴンの結合の阻害
pcDNA3.1にサブクローニングされた完全長のヒトGCGR(受入番号:NM000160)を、HEK293細胞(hGluc-1HEK)に安定的にトランスフェクトし、G418選択下(500μg/mL)で維持する。細胞培養物を、10% FBS及び1% GlutaMax(商標)Supplement(ThermoFisher Scientificから入手可能、カタログ番号35050061)を補充したDMEM/F12培地で維持する。これらの細胞から、次のとおりに膜を調製する:T225フラスコから細胞を回収し、低浸透圧性溶解緩衝液、すなわちComplete Protease inhibitors(Boehringer Mannheim,Indianapolis,IN)を加えた50mM HEPES(pH7.4)に再懸濁する。氷上で加圧型細胞破砕装置により細胞を20回処理し、700xgで回転して核及び未溶解細胞を除去する。得られたペレットを低浸透圧性溶解緩衝液に再懸濁し、上記工程を繰り返す。低速遠心分離した上清を合わせ、続いて、4℃にて100Kxgで1時間回転させる。得られたペレットを、50mM HEPES(pH7.4)及び10%スクロースを含有する緩衝液に再懸濁し、タンパク質濃度を、Pierce(商標)BCA Protein Assay Kit(ThermoFisher Scientificから入手可能、カタログ番号23225)で測定し、1mg/mLに調節する。膜を分注し、-80℃で保存する。384ウェルフォーマットで、濾過法により結合アッセイを実施する。化合物の存在下で、最終濃度6μg/ウェルにて、膜を0.3nM125I-グルカゴンと室温で2時間インキュベートし、ウェルあたりの反応溶液の総用量は40μLとする。アッセイ緩衝液は、50mM HEPES(pH7.4)、5mM MgCl2、1mM CaCl2及び0.2%BSAからなる。次に、PEI処理したフィルタープレートに30μL反応溶液を移し、吸引濾過する。次にプレートを5回洗浄し、室温で一晩乾燥させる。翌日、プレートの底部をシールテープで覆い、蛍光物質を加える。フィルターにより保持された総カウント数を、Top Count装置で定量化する。Excelで非線形回帰モデルのマクロによりIC50値を算出し、Ki値に変換する。
【0667】
生物学的実施例2:
細胞機能アッセイ時のIC50値:cAMP読み取り値
完全長のヒトGCGR(受入番号:NM000160)を、pcDNA3.1にクローン化させ、これをHEK293細胞(hGluc-1HEK)に安定的に形質移入させ、G418選択条件下(500μg/mL)で維持した。細胞培養物を、10% FBS及び1% GlutaMax(商標)Supplement(ThermoFisher Scientificから入手可能、カタログ番号35050061)を補充したDMEM/F12培地で維持した。グルカゴン刺激により放出されたcAMPを、製造元の指示どおりにLANCE法により定量した。実験当日に、使用済みの培地を除去し、細胞をハンクス平衡塩溶液(HBSS)で洗浄し、細胞を非酵素系性細胞分散溶液により回収し、HBSSで1回洗浄した。0.83×106個/mL濃度で細胞を刺激用緩衝液に再懸濁し、cAMP検出抗体を加えた。次に、この溶液6μl/ウェルを384ウェルプレートに分注した(細胞密度5000個/ウェル)。試験化合物をDMSOに段階希釈し、50nlを細胞溶液の上部に分注し、30分インキュベートした。次に、6μlの2xグルカゴン溶液(アッセイ時最終濃度100pM)を加え、5分後に検出混合液を加え、反応を停止させた。得られた混合液を、遮光下で1.5時間インキュベートした。EnVision装置でのTR-FRETによって、既知の標準に対してcAMP濃度を定量化した。Excelで非線形回帰モデルのマクロによりIC50値を算出し、Ki値に変換した。
【0668】
生物学的実施例2に記載の手順に従って本発明の代表的化合物を試験し、結果を下の表3に収載する。
【0669】
【0670】
【0671】
【0672】
【0673】
【表4-5】
*NTは、化合物が試験されなかったことを示す。
【0674】
生物学的実施例3
血糖値を測定するグルカゴン負荷インビボアッセイ
グルカゴン受容体拮抗剤の有効性は、正常イヌのグルカゴン負荷試験を用いて評価した。試験前に、雄性ビーグル犬を一晩絶食させた。試験化合物(化合物番号196は3mg/kg及び10mg/kg、並びに化合物番号180、248及び253は10mg/kg)又はビヒクル(0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース)を、胃管チューブから投与した。90分後、イヌ(1.5歳、~9Kg)に、5μμg/kgの用量のグルカゴン(Glucagon、rDNA由来、Eli Lilly(Indianapolis,IN))の単回筋注によるグルカゴン負荷試験を行った。血糖値を、グルカゴン投与後-10分、0分(負荷時)、10分、20分、30分、及び60分に測定した。
【0675】
測定された血中グルコース濃度は、ビヒクル処理群と比較して、グルカゴン負荷時間中に化合物番号180による処理が血中グルコース濃度を著しく低下させ、この効果は60分を超えて持続したことを示した。10mg/kgの化合物番号196、化合物番号180、及び化合物番号253は、血糖のGCGが関与する増加を有意に阻害した(それぞれビヒクルに対した23.9%、28.9%、及び17.1%阻害)。化合物番号248は、ビヒクルで処理した動物に対して15%のみの阻害を示した。3mg/kgの化合物番号196は、血糖のGCGが関与する増加に影響を及ぼす傾向があった(5.9%阻害として測定)。
【0676】
製剤実施例1-仮想例
固体経口剤形
経口組成物の特定の実施形態として、実施例101のように調製した100mgの化合番号253を、十分な微粉乳糖と共に配合し、580~590mgの合計量を得て、サイズOの硬質ゲルカプセルに充填した。
【0677】
製剤実施例2-仮想例
固体経口剤形
経口組成物の特定の実施形態として、実施例110のように調製した100mgの化合番号180を、十分な微粉乳糖と共に配合し、580~590mgの合計量を得て、サイズOの硬質ゲルカプセルに充填した。
【0678】
上記の明細書は、説明を目的として与えられる実施例とともに本発明の原理を教示するものであるが、本発明の実施には、以下の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に含まれる全ての通常の変形例、適合例及び/又は改変例が包含される点が理解されるであろう。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
R
1
は、フェニル、-(C
1~2
アルキル)-フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、及びピリジルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、C
1~4
アルコキシ及びフッ素化C
1~4
アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の置換基で任意に置換され、
aは、0~2の整数であり、
各R
2
は、独立して、ハロゲン、C
1~4
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、C
1~4
アルコキシ、及びフッ素化C
1~4
アルコキシからなる群から選択され、
R
4
は、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、-(C
1~2
アルキル)-O-(C
1~4
アルキル)、C
3~6
シクロアルキル、-(C
1~2
アルキル)-C
3~6
シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2
アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
前記フェニルは、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、C
1~4
アルコキシ及びフッ素化C
1~4
アルコキシからなる群から独立して選択される、1つ以上の置換基で任意に置換され、
Zは、C及びNからなる群から選択される]、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項2]
式中、
R
1
が、フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル及びピリジルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、キノリニル、ピラゾリル、又はピリジルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~2
アルキル、C
1~2
アルコキシ及びフッ素化C
1~2
アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されており、
aが、0~2の整数であり、
各R
2
が、独立して、ハロゲン、C
1~2
アルキル、フッ素化C
1~2
アルキル、C
1~2
アルコキシ、及びフッ素化C
1~2
アルコキシからなる群から選択され、
R
4
が、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、-(C
1~2
アルキル)-O-(C
1~4
アルキル)、C
3~6
シクロアルキル、-(C
1~2
アルキル)-C
3~6
シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2
アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
前記フェニルが、単独で、又は置換基の一部として、ハロゲン、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~2
アルキル、C
1~4
アルコキシ及びフッ素化C
1~2
アルコキシからなる群から独立して選択される、1~2つの置換基で任意に置換されており、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項3]
式中、
R
1
が、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、ピラゾリル及びキノリニルからなる群から選択され、
前記フェニル、ナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インダゾリル、又はピラゾリルが、ハロゲン、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~2
アルキル、並びに、C
1~2
アルコキシ及びフッ素化C
1~2
アルコキシからなる群から独立して選択される1~2つの置換基で任意に置換されており、
aが、0~1の整数であり、
各R
2
が、ハロゲン、C
1~2
アルキル、フッ素化C
1~2
アルキル、及びC
1~2
アルコキシからなる群から選択され、
R
4
が、C
1~6
アルキル、フッ素化C
1~4
アルキル、-(C
1~2
アルキル)-O-(C
1~2
アルキル)、C
3~6
シクロアルキル、-(C
1~2
アルキル)-C
3~6
シクロアルキル、フェニル、及び-(C
1~2
アルキル)-フェニルからなる群から選択され、
フェニルが、ハロゲン、C
1~2
アルキル及びフッ素化C
1~2
アルキルからなる群から選択される置換基で任意に置換されており、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項4]
式中、
R
1
が、フェニル、4-フルオロ-フェニル、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-メトキシ-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメトキシ-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、3,5-ジクロロ-フェニル、2-クロロ-4-メチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、3-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジメチル-フェニル、ナフト-1-イル、ナフト-2-イル、6-メトキシ-ナフト-2-イル、ピリド-3-イル、チエン-3-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、5-メチル-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イル、1-メチル-インダゾール-5-イル、1-メチル-インダゾール-6-イル、1-メチル-ピラゾール-4-イル、1-イソペンチル-ピラゾール-4-イル、キノリン-3-イル及びキノリン-6-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2
が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、4-トリフルオロメチル、6-クロロ、6-メチル、及び7-メチルからなる群から選択され、
R
4
が、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、2-フルオロ-2-メチル-n-プロピル、4,4,4-トリフルオロ-n-ブチル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-n-ブチル、メトキシ-エチル-、シクロプロピル-メチル-、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロペンチル-エチル-、シクロヘキシル-メチル-、シクロヘキシル-エチル-、4-トリフルオロメチル-フェニル、フェニルエチル-、及び4-クロロ-フェニルエチル-からなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項5]
式中、
R
1
が、4-イソプロピル-フェニル、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2,4-ジクロロ-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、ナフト-2-イル、ベンゾフラン-2-イル、ベンゾチエン-2-イル、5-フルオロ-ベンゾチエン-2-イル、6-メチル-ベンゾチエン-2-イル、及び5-メトキシ-ベンゾチエン-2-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2
が、4-クロロ、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、6-クロロ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4
が、イソブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2,2-ジメチル-n-プロピル、n-ヘキシル、3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル、シクロブチル-メチル-、シクロブチル-エチル-、シクロペンチル-メチル-、シクロヘキシル-メチル-、及びシクロヘキシル-エチル-からなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項6]
式中、
R
1
が、4-t-ブチルフェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、2-メチル-4-クロロ-フェニル、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル、及びベンゾチエン-2-イルからなる群から選択され、
aが、0~1の整数であり、
R
2
が、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4
が、イソブチル及び2,2-ジメチル-n-プロピルからなる群から選択され、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項7]
式中、
R
1
が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択され、
aが1であり、
R
2
が、4-メチル、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4
が、イソブチルであり、
Zが、C及びNからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物、
又は、これらの立体異性体若しくは薬学的に許容される塩。
[請求項8]
R
1
が、2-メチル-4-トリフルオロメチル-フェニル、及び2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルからなる群から選択され、
aが1であり、
R
2
が、4-メトキシ、4-エトキシ、及び6-メチルからなる群から選択され、
R
4
が、イソブチルであり、
Zが、C及びNからなる群から選択されるものからなる群から選択される、化合物、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩。
[請求項9]
3-[[4-[(1S)-1-[5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-6-メチル-インダゾール-1-イル]-3-メチル-ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、
3-[[4-[(1S)-3-メチル-1-[6-メチル-5-[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]インダゾール-1-イル]ブチル]ベンゾイル]アミノ]プロパン酸、
並びに、これらの立体異性体及び薬学的に許容される塩、
からなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
[請求項10]
薬学的に許容される担体と請求項1に記載の化合物とを含む、医薬組成物。
[請求項11]
請求項1に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することにより製造される、医薬組成物。
[請求項12]
請求項1に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することを含む医薬組成物の製造方法。
[請求項13]
治療有効量のグルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための医薬品の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
[請求項14]
前記グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害が、1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患からなる群から選択される、請求項13に記載の使用。
[請求項15]
治療有効量の1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症又は腎疾患を治療するための医薬品の製造における、請求項10に記載の組成物の使用。
[請求項16]
1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症又は腎疾患の治療を必要とする対象において、それらを治療するための医薬品の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
[請求項17]
医薬品として使用するための、請求項1に記載の化合物。
[請求項18]
グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1に記載の化合物。
[請求項19]
1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患からなる群から選択される、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1に記載の化合物。
[請求項20]
グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1に記載の化合物を含む組成物。
[請求項21]
1型糖尿病、2型糖尿病、肥満症及び腎疾患からなる群から選択される、グルカゴン受容体に拮抗することで改善する障害を治療するための、請求項1に記載の化合物を含む組成物。