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特許7093834ダウンリンクコントロール情報の発送・検知方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】ダウンリンクコントロール情報の発送・検知方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220623BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220623BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220623BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04L27/26 113
H04W72/12 130
H04W72/04 131
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020518432
(86)(22)【出願日】2018-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-03
(86)【国際出願番号】 CN2018109097
(87)【国際公開番号】W WO2019063014
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-03-30
(31)【優先権主張番号】201710939525.5
(32)【優先日】2017-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】特許業務法人航栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳藝▲ゲン▼
(72)【発明者】
【氏名】魯照華
(72)【発明者】
【氏名】李儒岳
(72)【発明者】
【氏名】張楠
【審査官】白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/089119(WO,A1)
【文献】特開2015-185930(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,UE procedure of PDCCH monitoring for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1709993,2017年06月17日
【文献】ZTE, Sanechips,On transmission setting,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715437,2017年09月12日
【文献】Huawei, HiSilicon,UE procedure of PDCCH monitoring for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1709993,2017年06月17日
【文献】ZTE, Sanechips,On transmission setting,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715437,2017年09月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04L27/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局は複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当て、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係があることと、
前記基地局は前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送することとを含み、
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、
第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又は準コーロケション関係の指示シグナリングであり、
第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のチャンネル状態情報のレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
前記長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に長い影響を与えるダウンリンクコントロール情報であり、前記短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に短い影響を与えるダウンリンクコントロール情報である、
ダウンリンクコントロール情報発送方法。
【請求項2】
前記サブセット関係は
なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は整数倍の関係があることであることと
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、前記使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、
の少なくとも1つである、
請求項1に記載のダウンリンクコントロール情報発送方法。
【請求項3】
前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報及び前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の関係は、
前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、
前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、
の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のダウンリンクコントロール情報発送方法。
【請求項4】
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、又は、前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含み、
ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットは、アクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットのサブセットであり、あるいは、
ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットはチャンネル状態情報参考信号の発送位置に基づいて確定し、あるいは、
ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットは前記チャンネル状態情報参考信号に対するチャンネル状態情報測定フィードバック割り当てに基づいて確定する、
請求項1に記載のダウンリンクコントロール情報発送方法。
【請求項5】
前記半持続のチャンネル状態情報の測定シグナリングとディーアクティベーションシグナリングは同じシグナリングを採用して同時に発送する、請求項1に記載のダウンリンクコントロール情報発送方法。
【請求項6】
端末は長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知し、
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係があり、
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、
第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又は準コーロケション関係の指示シグナリングであり、
第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のチャンネル状態情報のレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
前記長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に長い影響を与えるダウンリンクコントロール情報であり、前記短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に短い影響を与えるダウンリンクコントロール情報である、
ダウンリンクコントロール情報検知方法。
【請求項7】
前記サブセット関係は、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は整数倍の関係があることであることと、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、前記使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、
の少なくとも1つである、
請求項6に記載のダウンリンクコントロール情報検知方法。
【請求項8】
前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報及び前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の関係は、
前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、
前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、
の少なくとも1つを含む、
請求項6に記載のダウンリンクコントロール情報検知方法。
【請求項9】
前記端末が長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで検知する複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報のフォーマットは、
短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報と長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第2種類フォーマットを含む、
請求項6に記載のダウンリンクコントロール情報検知方法。
【請求項10】
同時に発送する前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、前記端末はアップリンクシグナリングで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報に対して合わせて応答する、
請求項9に記載のダウンリンクコントロール情報検知方法。
【請求項11】
複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当て、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される割り当てモジュールと、
前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送するように設定される発送モジュールとを備え、
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、
第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又は準コーロケション関係の指示シグナリングであり、
第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のチャンネル状態情報のレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
前記長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に長い影響を与えるダウンリンクコントロール情報であり、前記短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に短い影響を与えるダウンリンクコントロール情報である、
ダウンリンクコントロール情報発送装置。
【請求項12】
前記サブセット関係は、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は整数倍の関係があることであることと、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、前記使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、
の少なくとも1つである、
請求項11に記載のダウンリンクコントロール情報発送装置。
【請求項13】
長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知し、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される検知モジュールを備え、
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、
第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又は準コーロケション関係の指示シグナリングであり、
第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のチャンネル状態情報のレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、
前記長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に長い影響を与えるダウンリンクコントロール情報であり、前記短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報よりも伝送に短い影響を与えるダウンリンクコントロール情報である、
ダウンリンクコントロール情報検知装置。
【請求項14】
前記サブセット関係は、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は整数倍の関係があることであることと、
前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、前記使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、
の少なくとも1つである、
請求項13に記載のダウンリンクコントロール情報検知装置。
【請求項15】
前記検知モジュールが長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで検知する複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報のフォーマットは、
短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報と長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第2種類フォーマットを含む、
請求項13に記載のダウンリンクコントロール情報検知装置。
【請求項16】
検知する複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を同時に発送する場合、アップリンクシグナリングで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報に対して合わせて応答するように設定される応答モジュールを備える、
請求項15に記載のダウンリンクコントロール情報検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出願番号201710939525.5、出願日2017年09月30日の中国特許出願に基づいて提出し、該中国特許出願の優先権を主張するものであり、該中国特許出願のすべての内容が引用により本発明に援用される。
【0002】
本発明は、通信分野に関し、具体的には、ダウンリンクコントロール情報の発送・検知方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムにおいて、ダウンリンク物理層のコントロールチャンネルが非常に重要な役割を有し、物理層のコントロール情報が、主にユーザー端末(User Equipment、UE)に対して、UEがダウンリンクデータチャンネルでの受信のために、ダウンリンク割り当て情報(DL Assignment)を発送することに用いられ、上記データチャンネルは、データに加えて、上層のシグナリング情報を運んでもよく、また、UEがアップリンクデータチャンネルでの発信のために、UEに対してアップリンク割り当て情報(UL Grant)を発送することに用いられる。
【0004】
4Gロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)において、非周期性のチャンネル状態情報(Channel State Information、CSI)のレポートをリクエストすることと、メインコントロールチャンネル(Main Control Channel、MCCH)の変化を通知することと、アップリンクのパワーコントロールコマンドを発送することと、アップリンクのハイブリッド自動リピートリクエスト(Hybrid Automatic Repeat reQuest、 HARQ)の関連情報を発送することと、復調参考シグナル(Demodulation Reference Signal、DMRS)の設定を指示することとしても用いられる。
【0005】
5G新たな無線アクセス技術(New Radio access technology、NR)において、コントロールシグナリングがより多くの機能を有し、例えば、非周期性又は半持続の測定パイロット信号、例として、チャンネル状態情報参考信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)とサウンディング参考信号(Sounding reference signal、SRS)をトリガすることと、物理リソースブロックのバンドリング(PRB bundling)のパラメータを指示することと、伝送ビームを指示し、参考信号の準コーロケション(Quasi-collocation、QCL)関係を指示し、アップリンクプリコーディングを指示すること等としても用いられる。これらの機能には、一定時間内の複数のタイムスロットを影響可能である機能が存在する。
【0006】
5G NRのコントロール情報には、後続の長時間伝送に大きい影響を与える重要なコントロール情報が含まれるため、これらの情報をなくした場合、後続の一定時間内の伝送プロセスにおいて、送受信側の情報が一致しない状況が現れ、エラーの持続に繋がり、比較的厳重なパフォーマンスの低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明実施例は、関連技術においてダウンリンクコントロール情報をなくしたことによってシステムパフォーマンスが低下するという問題を解決するダウンリンクコントロール情報の発送・検知方法及び装置を提供する。
【0008】
本発明の1つの実施例において、当該方法は、基地局は複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当て、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係があることと、基地局は前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送することとを含む。
【0009】
本発明の他の実施例によれば、端末は長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知し、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係があることを含むダウンリンクコントロール情報検知方法をさらに提供する。
【0010】
本発明の更なる実施例によれば、複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当て、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される割り当てモジュールと、前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送するように設定される発送モジュールとを備えるダウンリンクコントロール情報発送装置をさらに提供する。
【0011】
本発明の更なる実施例によれば、長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知し、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される検知モジュールを備えるダウンリンクコントロール情報検知装置をさらに提供する。
【0012】
本発明の更なる実施例によれば、基地局は第1種類のシグナリングで伝送リソースのアクティベーション又は端末レポートの開始を指示することと、基地局は第2種類のシグナリングで伝送リソースのディーアクティベーション又は端末レポートの停止を指示することとを含み、前記第1種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数は、第2種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数以上であるシグナリング発送方法をさらに提供する。
【0013】
本発明の更なる実施例によれば、第1種類のシグナリングで伝送リソースのアクティベーション又は端末レポートの開始を指示するように設定される第1指示モジュールと、第2種類のシグナリングで伝送リソースのディーアクティベーション又は端末レポートの停止を指示するように設定される第2指示モジュールとを備え、前記第1種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数は、第2種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数以上であるシグナリング発送装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
ここで説明される図面は、本発明に対する更なる理解を提供し、本発明の一部を構成し、本発明の模式実施例及びその説明は、本発明を解釈するためのものであり、本発明の技術案を不適当に制限するものではない。
【0015】
図1】本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報発送方法のフローチャートである。
図2】本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報検知方法のフローチャートである。
図3】本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報の発送可能なリソースに関する割り当て模式図である。
図4】本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報のフォーマット模式図である。
図5】本発明実施例に係るシグナリング発送リソースの割り当て模式図である。
図6】本発明実施例に係る基地局の構造ブロック図である。
図7】本発明実施例に係る端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら実施例を結び付けて本発明を説明する。なお、衝突しない場合、本発明の実施例及び実施例の特徴を組み合わせることができる。
【0017】
なお、本発明の明細書と特許請求の範囲及び上述した図面における「第1」と「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は前後順序を説明するものではない。
【0018】
5G NRのコントロール情報には、後続の長時間伝送に大きい影響を与える重要なコントロール情報が含まれ、これらの情報をなくした場合、受信側はそれを認識できないため、後続の一定時間内の伝送プロセスにおいて、送受信側の情報が一致しない状況が現れる。
【0019】
例えば、ビーム切り替えの場合、基地局はダウンリンクコントロールシグナリング(Downlink Control Information、DCI)で切り替えシグナリングを通知し、ここで、この情報が受信できなかった場合、後続の一定時間内の伝送ビームについて間違った理解が現れることに繋がる。
【0020】
もう1つの例として、基地局はDCIでアップリンクのパワーコントロールを行い、この情報が受信できなかった場合、基地局は端末が発送パワーの調整を行ったと認識したが、端末は実際調整しなかったため、基地局のアップリンクに対する一部の伝送判断について問題が現れ、間違ったアップリンクの調整、変調とコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme、MSC)の判断及びレイヤー(layer)の判断になる可能性がある。
【0021】
更なる例として、基地局は半持続の測定パイロット信号の発送をアクティブにし、この情報が受信できなかった場合、端末は正確なレートマッチング(Rate Matching)を行うことができず、発送したパイロット信号の情報をデータとして理解するため、ダウンリンクの復調パフォーマンスに影響をもたらす。この状況は半持続の測定パイロット信号をディーアクティブにする場合でも発生する。
【0022】
その他の影響、例えば、基地局アクティベーション又はディーアクティベーション用の半持続CSIレポート情報の紛失、複数タイムスロットに有効なプリコーディング情報の紛失、複数タイムスロット(Slot)に有効なPRB Bunding情報の紛失がある。この種類の複数のタイムスロットに有効なコントロール情報をなくした場合、送受信側の理解の不一致が生まれ、大きいシステムパフォーマンスの低下をもたらす。
【0023】
本実施例はダウンリンクコントロール情報発送方法を提供する。図1に示すように、該プロセスは以下のステップS102とステップS104を含む。ステップS102において、基地局は複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当てる。
【0024】
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係がある。
【0025】
ステップS104において、基地局は前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送する。
【0026】
本実施例において、複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送するとき、タイムドメインリソースのサブセット関係の制限で、同じタイムスロットに位置するため、異なる種類のダウンリンクコントロール情報を更新する際の衝突問題を解決する。
【0027】
1つの実施例において、複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報のサブセット関係は、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであるか又は整数倍の関係があること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、の少なくとも1つである。
【0028】
1つの実施例において、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又はQCL関係の指示シグナリングであり、第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のCSIのレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングである。
【0029】
1つの実施例において、前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報及び前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の関係は、前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、の少なくとも1つを含む。
【0030】
1つの実施例において、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、又は、前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットは、アクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットのサブセットであり、あるいは、ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットはチャンネル状態情報参考信号の発送位置に基づいて確定し、あるいは、ディーアクティベーションシグナリングの発送可能なリソースのサブフレームセットは前記チャンネル状態情報参考信号に対するチャンネル状態情報測定フィードバック割り当てに基づいて確定する。
【0031】
1つの実施例において、前記半持続のチャンネル状態情報の測定シグナリングとディーアクティベーションシグナリングは同じシグナリングを採用して同時に発送する。
【0032】
本実施例はダウンリンクコントロール情報検知方法を提供する。図1に示すように、該プロセスは以下のステップS202を含む。
【0033】
ステップS202において、端末は対応するリソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知する。
【0034】
前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係がある。
【0035】
1つの実施例において、複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報のサブセット関係は、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであるか又は整数倍の関係があること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、の少なくとも1つである。
【0036】
1つの実施例において、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又はQCL関係の指示シグナリングであり、第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のCSIのレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングである。
【0037】
1つの実施例において、前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報及び前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の関係は、前記第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、前記第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットは前記第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースのタイムスロットリソースセットのサブセットであること、の少なくとも1つを含む。
【0038】
1つの実施例において、前記端末が長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の発送リソースで検知する複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報のフォーマットは、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第1種類フォーマットと、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報と長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第2種類フォーマットとを含む。
【0039】
1つの実施例において、同時に発送する前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、端末はアップリンクシグナリングで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報に対して合わせて応答する。
【0040】
図3は本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報の発送可能なリソースに関する割り当て模式図である。
【0041】
本実施例において、基地局は複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当てるか、又は、送受信側で該使用可能な発送リソースを約束する。その後、基地局は、前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのコントロール情報を受信側へ発送する。以下、それぞれ発送リソースの割り当てとDCIの検知の2つ点から本実施例を詳しく説明する。
【0042】
(1)発送リソースの割り当て
【0043】
複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報において、少なくとも2種類について、使用可能なタイムドメインリソースは以下の2種類のサブセット関係がある。
【0044】
1)リソースの周期は同じであるか又は整数倍の関係がある。
【0045】
2)前記複数種類の長時間効果ありのコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがある。
【0046】
図3に示すように、基地局のリソース割り当てが必要となる複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、3種類の長時間効果ありのコントロール情報を含み、第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又はQCL関係の指示シグナリングであり、第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のCSIのレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングである。
【0047】
図3において、第3種類の長時間効果ありのコントロール情報の使用可能なスロットリソースは第2種類のサブセットであり、第2種類の長時間効果ありのコントロール情報の使用可能なSlotリソースは第1種類のサブセットである。
【0048】
(2)DCIの検知
【0049】
帯域を節約するため、基地局はすべての使用可能な長時間効果ありのDCI情報のリソース位置で発送するわけではなく、変更のニーズがなければ発送しなくてもよい。そのため、端末は長時間効果ありのDCI情報が現れる可能性があるタイムスロットで複数種類のダウンリンクコントロール情報フォーマット(DCI format)を検知する必要がある。
【0050】
本実施例において、2種類のDCI formatを提供し、第1種類のformatは短時間効果ありのDCI情報を含み、第2種類のformatは短時間効果ありのDCI情報と長時間効果ありのDCI情報の両方を含む。
【0051】
長時間効果ありのDCI情報を発送する際に、採用するフォーマットは長間効果ありのDCI情報の発送リソースの割り当てに基づいて確定する。図4は、4種類の異なる採用可能な第2種類のDCI formatを示す。
【0052】
DCI format Aでは、短時間効果ありのDCI情報と3種類の異なる長時間効果ありのDCI情報(長時間効果ありのDCI情報 1、DCI情報 2、DCI情報 3)を含む。DCI format Bでは、短時間効果ありのDCI情報と2種類の異なる長時間効果ありのDCI情報(長時間効果ありのDCI情報 1とDCI情報 2)を含む。DCI format Cでは、短時間効果ありのDCI情報と3種類の異なる長時間効果ありのDCI情報(長時間効果ありのDCI情報 1とDCI情報 3)を含む。DCI format Dでは、短時間効果ありのDCI情報と長時間効果ありのDCI情報 1を含む。
【0053】
半持続CSI-RSとは、アクティベーションの期間が対応する時間範囲内に、基地局は割り当てられたリソース位置で周期的にCSI-RSを発送することである。
【0054】
本実施例において、半持続CSI-RSのアクティベーションはより自由であってもよい。例えば、任意のSlotでアクティベーションを実施してもよい。それに対して、半持続CSI-RSのディーアクティベーションは特定のサブフレームに限定する必要がある。
【0055】
本実施例において、ディーアクティベーションシグナリングを発送可能なサブフレームセットは、アクティベーションシグナリングを発送可能なサブフレームセットのサブセットであり、あるいは、ディーアクティベーションシグナリングを発送可能なサブフレームセットはCSI-RSの発送位置に基づいて確定し、あるいは、ディーアクティベーションシグナリングを発送可能なサブフレームセットは該CSI-RSのCSI測定フィードバック割り当てに基づいて確定する。
【0056】
さらに、該CSI-RSに対する半持続CSI測定が存在する場合、対応するディーアクティベーションシグナリングを同時に発送すべきである。同じシグナリングの使用を約束してもよい。
【0057】
本実施例において、第1種類のシグナリングで伝送リソースのアクティベーション又は端末レポートの開始を指示することと、第2種類のシグナリングで伝送リソースのディーアクティベーション又は端末レポートの停止を指示することとを含み、前記第1種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数は、第2種類のシグナリングの使用可能な発送リソースセットに含まれるタイムスロットの数以上である(すなわち、第1種類のシグナリングの発送自由度は、第2種類のシグナリングの発送自由度以上である)シグナリング発送方法を提供する。
【0058】
1つの実施例において、前記第1種類のシグナリングは、物理レイヤーシグナリング、メディアアクセスコントロールシグナリング及び無線リソースコントロールシグナリングのいずれか1つであり、前記第2種類のシグナリングは、物理レイヤーシグナリング、メディアアクセスコントロールシグナリング及び無線リソースコントロールシグナリングのいずれか1つである。図5は、本発明実施例に係るシグナリング発送リソースの割り当て模式図であり、図5に示すように、基地局は周期的なパイロット信号リソースを割り当て、例えば、周期は5msである。アクティベーションを行わない場合、これらのリソースはデータの伝送に使用されてもよい。リソースアクティベーションした場合、パイロット信号の発送に使用される。基地局は第1種類のシグナリングで予め割り当てたパイロット信号のリソースのアクティベーションを行い、第1種類のシグナリングを受信した後、端末は基地局が5ms周期でパイロット信号を発送し始めたことを認識し、ディーアクティベーションシグナリングを受信するまで、端末は基地局がパイロット信号を発送し続けると依然として認識する。基地局は第2種類のシグナリングでパイロット信号のリソースのディーアクティベーションを行ってもよい。一般的には、速やかな測定へのニーズを満たすために、アクティベーションの高い自由度を必要とし、それに対して、ディーアクティベーションはシグナリングの自由度への要求がやや低い。貴重なシグナリングリソースを節約するために、以下の態様を採用してもよい。
【0059】
本実施例において、第1種類のシグナリングと第2種類のシグナリングのタイプは、以下の6種類の組み合わせであってもよい。
【0060】
第1種類のシグナリングのタイプは、物理層シグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプはメディアアクセスコントロール(Media Access Control、MAC)シグナリングである。第1種類のシグナリングのタイプは、物理層シグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプは無線リソースコントロール(Radio Resource Control、RRC)シグナリングである。第1種類のシグナリングのタイプは、物理層シグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプはMACシグナリング又はRRCシグナリングである。第1種類のシグナリングのタイプは、物理層シグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプは、物理層シグナリング、MAC又はRRCシグナリングである。第1種類のシグナリングのタイプはMACシグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプはRRCシグナリングである。第1種類のシグナリングのタイプは、物理層又はMACシグナリングで、第2種類のシグナリングのタイプはMAC又はRRCシグナリングである。
【0061】
本実施例において、基地局は周期的に、チャンネル品質情報又はその他の測定情報をレポートすることに設定してもよい。そのレポート開始とレポート停止の指示はリソースのアクティベーションとディーアクティベーションに類似する。
【0062】
前記実施形態の説明により、当業者は前記実施例の方法がソフトウェアと必要となる一般的なハードウェアプラットフォームの態様で実現でき、当然、ハードウェアのみでも実現できることを明瞭に理解できる。この理解に基づき、本発明の技術案は本質上あるいは従来技術に貢献できる部分はソフトウェア製品の形で具体化でき、該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁器ディスク、光ディスク)に記憶され、いくつかのコマンドを含んで一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、あるいはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例を実行させる。
【0063】
本実施例はダウンリンクコントロール情報を発送する側の基地局とダウンリンクコントロール情報を検知する側の端末をさらに提供する。該基地局と端末はそれぞれ前記発送側と検知側の実施例及び実施態様を実現し、説明したものはここでは繰り返し説明しない。例えば、以下で使用される用語「モジュール」は予め設定した機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアとの組み合わせであっても良い。以下の実施例で説明する装置はソフトウェアで実現するものが好適であるが、ハードウェア、あるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせでの実現も考えられる。
【0064】
図6は本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報発送装置の構造ブロック図であり、図6に示すように、該発送装置100は、複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報の使用可能な発送リソースを割り当て、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される割り当てモジュール110と、前記使用可能な発送リソースで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を発送するように設定される発送モジュール120とを備える。
【0065】
1つの実施例において、前記サブセット関係は、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの周期は同じであるか又は整数倍の関係があること、前記少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、使用可能な発送リソースのタイムドメインリソースの位置は同じオフセットがあること、の少なくとも1つである。
【0066】
1つの実施例において、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は、以下の第1種類~第3種類のうちの少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報であり、第1種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報はビーム又はQCL関係の指示シグナリングであり、第2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のパイロット信号測定の発送アクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングであり、第3種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報は半持続のCSIのレポートアクティベーションシグナリング又はディーアクティベーションシグナリングである。1つの実施例において、前記実施例のダウンリンクコントロール情報発送装置は、1つの基地局又は基地局の1つ機能パーツであってもよく、該基地局はプロセッサーと相応する記憶装置を含み、ダウンリンクコントロール情報発送装置の割り当てモジュールは記憶装置に記憶される機能モジュールであってもよく、プロセッサーでこれら機能モジュールを実行して相応のステップ又は操作を実現し、また、ダウンリンクコントロール情報発送装置の発送モジュール機能は基地局の送受信機で実現可能である。
【0067】
図7は本発明実施例に係るダウンリンクコントロール情報検知装置の構造ブロック図であり、図7に示すように、該検知装置200は、対応するリソースで複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を検知し、前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報には、少なくとも2種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報について、タイムドメインリソース間はサブセット関係があるように設定される検知モジュール210を備える。
【0068】
1つの実施例において、前記端末200が検知するダウンリンクコントロール情報のフォーマットは、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第1種類フォーマットと、短時間効果ありのダウンリンクコントロール情報と長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を含む第2種類フォーマットとを含む。
【0069】
1つの実施例において、前記端末200は、検知する複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報を併せて発送する場合、端末はアップリンクシグナリングで前記複数種類の長時間効果ありのダウンリンクコントロール情報に対して合わせて応答するように設定される応答モジュール220をさらに備える。
【0070】
1つの実施例において、前記実施例のダウンリンクコントロール情報検知装置は1つのユーザー端末又はユーザー端末の1つ機能パーツであってもよい。該端末はプロセッサーと相応する記憶装置を含み、ダウンリンクコントロール情報検知装置の検知モジュールは記憶装置に記憶される機能モジュールであってもよく、プロセッサーでこれら機能モジュールを実行して相応のステップ又は操作を実現し、また、ダウンリンクコントロール情報の受信及びアップリンクシグナリングの発送を行って応答する機能は、ユーザー端末の無線周波数モジュールで実現可能である。
【0071】
なお、前記各モジュールはソフトウェア又はハードウェアで実現できる。後者の場合は、以下の態様で実現できるが、それに限定されない。前記モジュールはすべて同じプロセッサーに位置するか、あるいは、前記各モジュールは任意組み合わせの形で異なるプロセッサーに位置する。
【0072】
本発明の更なる実施例は、プロセッサーを提供する。該プロセッサーは記憶装置に記憶されるプログラムを作動させるために用いられ、前記プログラムが作動されると、上述したいずれかの方法を実行する。
【0073】
本発明の更なる実施例は、コンピュータ記憶媒体を提供する。該記憶媒体はプログラムコードを記憶するために用いられ、前記プログラムコートが作動されると、上述した実施例のステップを実行する。
【0074】
本実施例において、前記コンピュータの記憶媒体は、USBメモリー、読み出し専用メモリー(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、可搬型ディスク、磁気ディスクあるいは光ディスクなど各種プログラムコードを記憶できる媒体を含んでもよいが、それに限定されない。
【0075】
本実施例における具体的な例は前記実施例と好ましい実施形態において説明した例を参考できるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0076】
当業者であれば、前記本発明の各モジュールと各ステップは、汎用的な計算装置で実現可能であり、1つの計算装置に集中してもよいか、あるいは、複数の計算装置からなるネットワークに分布してもよい。1つの実施例において、計算装置における実行可能なプログラムコードで実現可能であるため、記憶装置に記憶されて計算装置により実行してもよく、且ついくつかの状況では、ここで示すか又は説明したステップとは異なる順序で実行してもよく、あるいは、それぞれ集積回路のモジュールにし、あるいは、それらの複数のモジュール又はステップを単体の集積回路のモジュールにして実現する。これにより、本発明は特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに制限されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7