(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】流体収集衣服
(51)【国際特許分類】
A61F 5/455 20060101AFI20220623BHJP
A61F 5/453 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
A61F5/455
A61F5/453
(21)【出願番号】P 2020561626
(86)(22)【出願日】2019-04-29
(86)【国際出願番号】 US2019029613
(87)【国際公開番号】W WO2019212954
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-12-11
(32)【優先日】2018-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グリセロ ジェイソン イアン
(72)【発明者】
【氏名】ヨハネス アシュリー マリー
(72)【発明者】
【氏名】ナップ トレイシー
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】モーニンウェグ デービッド
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0287894(US,A1)
【文献】特開2003-180722(JP,A)
【文献】特開2001-070331(JP,A)
【文献】特許第4801218(JP,B1)
【文献】国際公開第2017/210524(WO,A1)
【文献】特表2005-518237(JP,A)
【文献】特開昭55-155618(JP,A)
【文献】特開2011-087823(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0270822(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/453-5/455
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の骨盤に着用するように構成された衣服であって、
前記衣服の股部分に形成され、前記衣服が着用されたときに前記対象者の前記骨盤の尿道領域の周りに配置されるように構成された
穴とポケットを有する
衣服であって、前記衣服の前記穴は少なくとも前記ポケットの近くに配置されている、衣服と、
前記
ポケット内に嵌合するサイズ及び形状にされた流体収集装置であって、
少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアであって、更にそれを通って延びる開口部を画定し、前記開口部は女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に配置されたウィッキング材料と、
前記ウィッキング材料内に配置され
、前記流体収集装置が前記ポケット内に配置されたときに前記衣服の前記穴を通過するようにサイズ決めされた導管であって、
前記流体収集装置内に配置された入口及び真空源と流体連通するように構成された出口を含む、導管と、を含む流体収集装置と、を備え
、
前記ポケットは、前記流体収集装置を前記衣服内の実質的に固定された位置に保持するように、前記流体収集装置とサイズが相補的であり、前記ポケットは、着用者の皮膚と前記流体収集装置との間に位置するように配置された領域にある伸縮性のある多孔質材料で形成されており、これにより、前記多孔質材料は、前記衣服による吸収を最小限に抑え、前記伸縮性のある材料によって加えられる圧力によって前記流体収集装置が前記ポケット内に保持された状態で、流体が前記着用者から前記流体収集装置に流れることを可能にする、
流体収集衣服。
【請求項2】
前記流体収集装置は女性の流体収集装置として
構成される、請求項
1に記載の流体収集衣服。
【請求項3】
前記流体収集装置は実質的に円筒形である、請求項
1又は2に記載の流体収集衣服。
【請求項4】
前記流体収集装置は男性の流体収集装置として構成される、請求項
1に記載の流体収集衣服。
【請求項5】
前記流体収集装置は実質的にカップ形状である、請求項
1又は4に記載の流体収集衣服。
【請求項6】
前記
ポケットは前記衣服の内部に形成される、請求項1~
5のいずれか一項に記載の流体収集衣服。
【請求項7】
前記
ポケットは前記衣服の外部に形成される、請求項1~
6のいずれか一項に記載の流体収集衣服。
【請求項8】
前記衣服は前記
ポケットとその中の
前記流体収集装置の位置を、前記対象者の尿道に対して変更するように構成された1つ以上の調整可能なストラップを含む
、請求項1~
7のいずれか一項に記載の流体収集衣服。
【請求項9】
流体を保持するように構成された流体貯蔵容器と、
衣服におけるポケットと、前記ポケットの近くに配置された前記衣服における穴とを含む衣服と、
前記
ポケット内に配置されて前記流体貯蔵容器と流体連通するようにサイズを決められて構成された流体収集装置であって、
少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアであって、更にそれを通って延びる開口部を画定し、前記開口部は女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に配置されたウィッキング材料と、
前記ウィッキング材料内に配置され
、前記流体収集装置が前記ポケット内に配置されたときに前記衣服の前記穴を通過するようにサイズ決めされた導管であって、
前記流体収集装置内に配置された入口及び出口を含む、導管と、を含む流体収集装置と、
前記流体貯蔵容器又は前記流体収集装置の前記出口との1つ以上に流体連通しており、前記流体収集装置から流体を引き出すように構成された真空源と、を備え
、
前記ポケットは、前記流体収集装置を前記衣服内の実質的に固定された位置に保持するように前記流体収集装置とサイズが相補的であり、前記ポケットは、着用者の皮膚と前記流体収集装置との間に位置するように配置された領域にある伸縮性のある多孔質材料で形成されており、これにより、前記多孔質材料は、前記衣服による吸収を最小限に抑え、前記伸縮性のある材料によって加えられる圧力によって前記流体収集装置が前記ポケット内に保持された状態で、流体が前記着用者から前記流体収集装置に流れることを可能にする、
流体収集システム。
【請求項10】
前記衣服は対象者の骨盤に着用するように構成され、前記
ポケットは前記衣服が着用されたときに前記対象者の前記骨盤の尿道領域の周りに配置されるように構成される、請求項
9に記載の流体収集システム。
【請求項11】
前記
ポケットは前記衣服の股に形成され
ている、請求項
9又は
10に記載の流体収集システム。
【請求項12】
前記衣服はソング、ブリーフ、局部用サポータ、ショーツ、又はパンツの1つ以上を含む下着として構成される、請求項
9~
11のいずれか一項に記載の流体収集システム。
【請求項13】
前記流体収集装置は略円筒形を含む、請求項
9~
12のいずれか一項に記載の流体収集システム。
【請求項14】
前記流体収集装置は実質的にカップ形状である、請求項
9~
12のいずれか一項に記載の流体収集システム。
【請求項15】
流体を収集する方法であって、
流体収集装置を衣服の
ポケットに配置する工程であって、前記
ポケットは前記流体収集装置の開口部を前記衣服の着用者の尿道と位置合わせするようにサイズが決められ、前記衣服上に配置され
ている、工程と、
前記ポケットに近接する前記衣服の穴に導管を通す工程であって、前記導管は、前記流体収集装置内に配置された入口を含む、工程と、
前記衣服を前記着用者に配置して、前記流体収集装置を前記着用者の前記尿道に隣接して配置する工程と、
流体を前記尿道から前記流体収集装置のチャンバの中へ受容する工程と、を含む、
方法。
【請求項16】
前記チャンバ内に配置されて真空源と流体連通にある導管を介して、前記チャンバから前記流体を吸引するのに効果的な前記真空源を用いて吸引を加える工程を更に含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記流体収集装置は、
少なくとも部分的に前記チャンバを画定する流体不透過性バリアであって、更にそれを通って延びる開口部を画定し、前記開口部は女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に配置されたウィッキング材料と、
を含む、
請求項
15又は
16に記載の方法。
【請求項18】
前記衣服を前記着用者に配置して、前記流体収集装置を前記着用者の前記尿道に隣接して配置する
工程は、前記流体収集装置を前記衣服の前記
ポケットに配置した後に実行される、請求項
15~
17のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年5月1日に出願された米国仮出願第62/665,335号の優先権を主張し、その開示はその全体が、この参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
個人は、可動性が限られているか損なわれている場合があり、そのため、通常の排尿プロセスが困難又は不可能である。例えば、個人は、可動性を損なう手術を受けるか、又は障害がある可能性がある。別の例では、個人は、パイロット、運転手、及び危険区域での労働者による経験のような、制約された移動条件を有する可能性がある。更に、個人からの流体収集は、モニタリング目的又は臨床試験のために必要とされる場合がある。
【0003】
便器、及び導尿カテーテルなどの尿道カテーテルを用いて、これらの状況のいくつかに対処できる。しかし、便器及び尿道カテーテルには、それらに関連するいくつかの問題がある。例えば、便器は不快感、こぼれ、その他の衛生上の問題となりやすい場合がある。尿道カテーテルは不快で痛みを伴う場合があり、尿路感染症を引き起こす可能性がある。
【0004】
したがって、流体収集装置のユーザ及び製造業者は、集尿するための新しく改良された装置、システム、及び方法を引き続き探求している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示される実施形態は、流体収集装置を担持する衣服及び衣服を含有する流体収集装置を使用する方法に関する。
【0006】
一実施形態では、流体収集衣服が開示される。流体収集衣服は、対象者の骨盤に着用するように構成された衣服を含み、衣服は、衣服が着用されたときに対象者の骨盤の尿道領域の周りに配置されるように構成されたポートを有する。流体収集衣服は、ポート内に嵌合するようなサイズ及び形状の流体収集装置を含む。流体収集装置は、少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアを含み、流体不透過性バリアもまたそれを通って延びる開口部も画定し、開口部は女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道をそれに通して配置するように構成される。流体収集装置は、チャンバとともに配置されたウィッキング材料を含む。流体収集装置は、ウィッキング材料内に配置された導管を含み、導管は流体収集装置内に配置された入口、及び真空源と流体連通するように構成された出口を含む。
【0007】
一実施形態では、流体収集システムが開示される。流体収集システムは、流体を保持するように構成された流体貯蔵容器を含む。流体収集システムは、その中にポートを含む衣服を含む。流体収集システムは、ポート内に配置され、流体貯蔵容器と流体連通するようにサイズが決められ、構成された流体収集装置を含む。流体収集装置は少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアを含み、流体不透過性バリアはまた、それを通って延びる開口部を画定し、開口部は、女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される。流体収集装置は、チャンバとともに配置されたウィッキング材料を含む。流体収集装置は、ウィッキング材料内に配置された導管を含み、導管は、流体収集装置内に配置された入口と出口とを含む。流体収集システムは、流体貯蔵容器又は流体収集装置の出口の1つ以上と流体連通する真空源を含み、真空源は、流体収集装置から流体を引き出すように構成される。
【0008】
一実施形態では、流体を収集する方法が開示される。この方法は、流体収集装置を衣服のポートに配置することを含み、ポートは、流体収集装置の開口部を衣服の着用者の尿道と位置合わせするようにサイズが決められ、衣服上に配置される。この方法は、着用者に衣服を配置することを含み、その結果、流体収集装置は着用者の尿道に隣接して配置される。この方法は、尿道から流体収集装置のチャンバの中に流体を受容することを含む。
【0009】
開示された実施形態のいずれかからの特徴は、限定されることなく、互いに組み合わせて使用されてもよい。加えて、本開示の別の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を考慮することにより、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面は、本開示のいくつかの実施形態を示し、同一の参照番号は、図面に示される異なる図又は実施形態における同一又は類似の要素又は特徴を指す。
【
図1】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図2A】一実施形態による、流体収集装置の等角図である。
【
図2B】一実施形態による、
図2Aの流体収集装置の平面A-Aの断面図である。
【
図3】一実施形態による、流体収集装置の断面図である。
【
図4】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図4A】一実施形態による、
図4の衣服の側面図概略である。
【
図4B】一実施形態による、
図4の衣服の側面図概略である。
【
図4C】一実施形態による、
図4の衣服の後面の等角図である。
【
図5】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図6】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図7】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図7A】一実施形態による、流体収集用衣服の正面図である。
【
図8】一実施形態による、流体収集用システムのブロック図である。
【
図9】一実施形態による、流体を収集する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に開示される実施形態は、流体収集装置を担持する衣服と、その使用方法に関する。衣服は、その中に流体収集装置を保持するようにサイズを決められ、配置されたポート(例えば、ポケット)を含む。衣服は、ポート内に少なくとも部分的に嵌合するサイズの少なくとも1つの流体収集装置を担持する。ポートは、衣服が着用されたときに、その中の流体収集装置を着用者の1つ以上の解剖学的構造(例えば、尿道)と位置合わせするように衣服上に配置される。
【0012】
いくつかの例では、衣服は、ポートの領域に材料を含み、それは流体がその中の流体収集装置に容易に通過することを可能にする。流体収集装置は、その中にチャンバを少なくとも部分的に画定する流体不透過性バリアを含む。流体不透過性バリアはまた、バリアを通って延びる開口部を画定し、それは女性の尿道に隣接して配置されるように、又は男性の尿道がそれを通って配置されるように構成される。流体収集装置は、チャンバから流体を除去するための導管を含む。導管は、流体収集装置のチャンバと流体連通する(例えば、その中に配置される)入口と、真空源又は流体貯蔵容器と流体連通する(例えば、流体的に結合される)ように構成された出口とを含む。流体収集装置はまた、入口と出口との間に延びるチャネルを有するチューブを含む。入口は真空源と流体連通するように構成され、出口は流体貯蔵(器又は容器)と流体連通するように構成され、又はその逆である。出口は入口の下流側に配置される。
【0013】
本明細書に開示される衣服は、個人から流体を収集するように構成される。衣服(例えば、その中の液体収集装置)によって収集された流体は、尿を含み得る。流体収集装置によって収集される体液はまた、膣分泌物、陰茎分泌物、生殖液、血液、汗、又は他の体液のうちの少なくとも1つを含み得る。本明細書に開示される流体収集衣服、システム、及び方法は、着用者のドライ感と衛生を維持し、一方でカテーテル挿入などの流体放出を収集する、より侵襲的な手段の必要性を低減又は排除するのに役立ち得る。
【0014】
図1は、一実施形態による、流体収集用衣服10の正面図である。衣服10は、着用者16の骨盤に適合し、そこで位置を維持するようなサイズ及び形状にされた布体12を含む。衣服10の布体12は、その中にポート14を含む。ポート14は、布体12の股(例えば、衣服10が着用されたときに着用者16の股に対応する位置)に配置されてもよい。衣服の股は、衣服が着用されたときに対象者の陰部から肛門又は会陰まで延びる領域を覆うように配置された衣服の領域を含み得る。ポート14は、衣服10が着用されるとき、着用者16の少なくとも尿道の領域の上に(例えば、股の領域内に)配置される。流体収集装置(図示せず)は、ポート14内に配置され得て、その結果、尿などのその領域内の流体は流体収集装置によって収集され得る。したがって、衣服10は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするのに役立ち得て、そこから発生する流体を衣服又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0015】
布体12は、綿、羊毛、絹、ゴムなどの天然材料、又は合成材料、例えばポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリ(エチレンテレフタレート)、β?1,4?グルカン-4-グルカノヒドロラーゼ(例、レーヨン)、ポリエステル、シリコーン、ポリエーテル-ポリウレア共重合体(例、スパンデックス)、オレフィン繊維、アクリル繊維など、のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの例では、布体は、メッシュ布、織布、又は不織布材料のうちの1つ以上を含む。布体12は、衣服として形成され得て、例えば、下着、パンツ、ショーツ、局部用サポータ、前述のいずれかの調整可能な変形物、又は前述のいずれかの類似物である。そのような例では、ステッチ、ボタン、スナップ、又は別のファスナは、集合的に衣服を形成する複数のパネルを結合し得る。
【0016】
例では、布体12は、布の別個の部分又は間隙をそこに含んでもよく、流体が布体12を通って流れるのを可能にする。例えば、布体12は下着であってもよく、下着の股は、メッシュ布又は1つ以上の間隙をそこに含み得て、その結果、着用者から放出された尿は布体12を通過できる。例では、布体12は、比較的柔らかい布を含む1つ以上の部分と、比較的粗い布を含む1つ以上の部分とを含み得る。例えば、布体12は、綿マチ及びナイロン本体を含み得る。
【0017】
ポート14は、布体12上又は布体12内にポケットとして配置されてもよい。ポート14は、衣服10が着用されるときに、ポート14が対象者の骨盤上の尿道領域の周りに位置するように、布体12に配置されてもよい。例えば、ポート14は、布体12の股の上又は股内に配置され得る。ポート14は、その中に流体収集装置を受容して保持し得る。ポート14は、少なくとも2つの側面(例えば、3つ又は4つ)で布体12に付着されてポケットを形成する布の別個の部分であり得る。ポート14は、流体収集装置を収容するため、流体収集装置がその中に配置されていないとき過剰量の布を含んでもよい。例えば、ポート14は、本明細書に開示されるもののいずれかなど、女性の流体収集装置又は男性の流体収集装置を収容するサイズと形状にされてもよい。ポート14は、女性の流体収集装置又は男性の流体収集装置を収容するため、ポート14を形成する布の量に応じて、例えば調整(例えば、引き紐又はストラップを締結する)によって、調整可能であってもよい。ポート14は、布体12に縫い付ける、又は縫い込められてもよい。ポート14は、布体12内に一体的に形成されてもよい(例えば、布体12に織り込む)。
【0018】
ポート14は、布体12に解放可能に取り付け可能であってもよい。例えば、ポート14は、面ファスナ、ボタン、スナップ、ジッパ、磁石、又は任意の別のファスナによって布体に付着され得る。そのような例では、布体12は、スナップ接続のオス部分、フック片、ボタン、又は磁石を含み得て、それらは、対象者の股の周りの領域、例えば、衣服を着用する間に着用者の尿道が位置されてもよい領域の周囲の周りに配置される。ポート14を画定する布片は、布片の周囲の周りに配置されたスナップ接続のメス部分、ループ片、ボタン穴、又は磁石を含み得る。そのような例では、ポート14は、スナップ接続、フック片、ボタン、又は磁石によって、布体12上に位置合わせされ、保持され得る。したがって、ポート14は、衣服内の流体収集装置を、挿入、交換、洗浄、又はその他の方法のサービスのためなどに、取り外して交換し得る。ポート14は、そこに尿収集装置を保持するための部分的な密封装置、例えば引き紐、スナップ、面ファスナなどを含んでもよい。例えば、ポート14は、面ファスナなどの一時的に密封可能な構造を上部分に含み得て、ユーザが尿収集装置を挿入及び取り外すのを可能にし、かつユーザがポート14内で尿収集装置を密封することを可能にする。いくつかの例では、尿収集装置は、ポート14を形成するために使用される伸縮性材料によってその上に加えられる圧力を介して、ポート14内に保持されてもよい。
【0019】
流体収集装置は、衣服10内(例えば、ポート14内)に配置され得る。例えば、ポート14は、本明細書に開示されるもののいずれかなど、女性の流体収集装置又は男性の流体収集装置を収容するサイズ及び形状にされてもよい。
【0020】
いくつかの例(図示せず)では、ポート14はポケットを形成しない場合がある。そのような例では、衣服は、ファスナを含んでもよく、流体収集装置を着用者の解剖学的特徴(例えば、尿道)に、又はその上に適合するように構成された衣服上の位置に固定する。例えば、ポートは、スナップ、面ファスナなどを衣服の股に含んでもよく、流体収集装置上の対応するファスナに取り付ける。
【0021】
図2Aは、一実施形態による、流体収集装置の等角図である。
図2Bは、一実施形態による、
図2Aの流体収集装置の平面A?Aの断面図である。
図2Aと
図2Bの両方の参照を以下に行う。
【0022】
流体収集装置100は、実質的に円筒形、楕円形、角柱状、又は女性対象者の膣領域を補完又は輪郭付けするのに適した任意の他の形状であり得る。流体収集装置100は、流体不透過性バリア102、ウィッキング材料115、及び導管108を含み得る。ウィッキング材料115は、流体不透過性バリア102内に配置されてもよい。導管108は、ウィッキング材料115内に少なくとも部分的に配置されてもよい。
【0023】
流体不透過性バリア102は、流体収集装置100の外面の少なくとも一部分を少なくとも部分的に画定する。流体不透過性バリア102は、その中にチャンバ104(例えば、流体収集装置100の内部領域)及び開口部106を少なくとも部分的に画定する。開口部106は、流体不透過性バリア102内に形成されて、それを通って延び、それによって、流体が、流体収集装置100の外側からチャンバ104に入ることができる。開口部106は、女性の尿道に隣接して、例えば、女性ユーザの大陰唇上又はその間に配置されるように構成され得る。
【0024】
流体不透過性バリア102はまた、流体をチャンバ104内に一時的に保持又は貯蔵してもよい。例えば、流体不透過性バリア102は、任意の適切な流体不透過性材料から形成され得て、例えば、流体不透過性ポリマ(例えば、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ラテックス、シリコーンなど)、金属フィルム、別の適切な材料、又はそれらの組み合わせである。したがって、流体不透過性バリア102は、流体(複数可)の少なくとも一部が、開口部106から離隔されたチャンバ104の部分を出るのを防止し得る。
【0025】
流体不透過性バリア102は、空気透過性及び流体不透過性であり得る。そのような例では、流体不透過性バリア102は、複数の細孔を画定する疎水性材料で形成され得る。一例では、流体不透過性バリア102の外面の少なくとも1つ以上の部分は、柔らかい、及び/又は滑らかな材料から形成され得て、それによってユーザの皮膚の擦れを低減する。流体不透過性バリア102は、その上に1つ以上のマーキングなどのマーキングを含んでもよく、ユーザが装置100を着用者に位置合わせするのを支援する。例えば、流体不透過性バリア102の上(例えば、開口部106の反対側)のラインは、医療専門家が、着用者の尿道の上に開口部106を位置合わせすることを可能にし得る。例では、マーキングは、1つ以上の位置合わせガイド又は方向インジケータ、例えばストライプ又はハッシュを含み得る。そのようなマーキングは、装置100を恥骨などの1つ以上の解剖学的特徴に位置合わせするように配置され得る。
【0026】
ウィッキング材料115は、流体不透過性バリア102内に配置され得る。ウィッキング材料115は、流体を吸い上げ、又は通過させるように設計された透過性材料を含んでもよい。本明細書で参照される透過性特性は、ウィッキング、毛細管作用、拡散、又は他の類似の特性若しくは手順であり得て、本明細書では「透過性」及び/又は「ウィッキング」と呼ばれる。そのような「透過性」又は「ウィッキング」は、透過性又はウィッキング材料の中への吸収を含まなくてもよい。ウィッキング材料115は、開口部106を通って移動する流体を収集し得る。吸収性材料を使用しないことにより、ウィッキング材料115は、ウィッキング材料115内に流体(複数可)を保持することなく、開口部106を通ってチャンバ104の中への流体(複数可)の移動を容易にし得る。したがって、装置100は、流体が着用者からチャンバ100の中に吸い上げられた後でさえ、着用者とのドライな境界面を提供し得る。ウィッキング材料115は、複数の材料などの2つ以上の材料を含んでもよい。複数の材料は、互いに同心円状に配置された複数の層を含み得る。同心円状に配置されたウィッキング材料の層は、ウィッキングの勾配を示してもよく、例えば、最も内側のウィッキング材料が複数の材料のうちの最大又は最小のウィッキング能力を含む。
【0027】
例では、ウィッキング材料115は流体透過性支持体120(
図2B)又は流体透過性膜118の1つ以上を含んでもよい。例えば、流体収集装置100は、チャンバ104に配置された流体透過性膜118を含み得る。流体透過性膜118は、開口部106の少なくとも一部分(例えば、すべて)を覆うことができる。流体透過性膜118は、任意の流体を開口部106から離して吸い上げ、それによって流体がチャンバ104から逃げるのを防止するように構成され得る。流体透過性膜118はまた、以下でより詳細に論じられるように、流体を一般にチャンバ104の内部に向かって吸い上げることができる。流体透過性膜118は、流体を吸い上げることができる任意の材料を含み得る。流体透過性膜118は、非吸収性であるウィッキング材料であってもよい。例えば、流体透過性膜118は、布を含むことができ、ガーゼ(例えば、絹、リネン、又は綿のガーゼ)、織布(例えば、トリコットなど)、天然繊維(例えば、羊毛など)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、スパンデックスなど)、処理された布(例えば、綿、絹、リネン、又は1つ以上の疎水性薬剤又は親水性薬剤で化学的に処理されて流体を皮膚から離すその別の布地)、任意の別の柔らかい布、又は任意の別の滑らかな布などである。いくつかの例では、流体透過性膜118は、連続気泡発泡体を含み得て、例えば、上記に開示された流体透過性膜材料118のいずれかから形成され、流体を吸い上げる発泡体である。発泡体は、発泡体の薄層であり得る。ガーゼ、柔らかく及び/又は滑らかな布、又は柔らかく/滑らかな発泡体から流体透過性膜118を形成することにより、流体収集装置100がユーザの皮膚を摩擦することによって引き起こされる擦れを減らし得る。
【0028】
流体収集装置100は、チャンバ104の中に配置された流体透過性支持体120(
図2B)を含み得る。流体透過性支持体は、流体透過性膜118を支持してもよく、それは流体透過性膜118が折り畳み可能、薄くて弱い、又はそうでなければ容易に変形可能な材料から形成され得るためである。例えば、流体透過性支持体は、流体透過性膜118が流体透過性支持体と流体不透過性バリア102との間に配置されるように位置決めされ得る。したがって、流体透過性支持体は、流体透過性膜118の位置を支えて維持し得る。流体透過性支持体は、流体透過性膜118よりも変形しにくい任意の流体透過性材料から形成され得る。例えば、流体透過性支持体120は、多孔質ナイロン構造又は連続気泡発泡体を含み得る。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、流体収集装置100から省略することができる。
【0029】
いくつかの例では、ウィッキング材料115(例えば、流体透過性膜118又は流体透過性支持体120の1つ以上)は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を少なくとも実質的に完全に満たすことができる。例えば、ウィッキング材料115は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を満たしてもよい。いくつかの例では、流体透過性膜118及び流体透過性支持体は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を実質的に完全に満たしていない場合がある。そのような例では、流体収集装置100は、チャンバ104内に配置されたリザーバ122(例えば、空所)を含み得る。リザーバ122は、チャンバ104内のウィッキング材料と流体不透過性バリア102の内面との間に画定された空所を含んでもよい。ウィッキング材料115によって吸い上げられた流体の少なくとも一部は、ウィッキング材料115から排出され、リザーバ122に集められる場合がある。
【0030】
流体収集装置100はまた、チャンバ104内に少なくとも部分的に配置された導管108を含んでもよい。導管108は、ウィッキング材料内に配置され得て、流体収集装置100内に配置された入口と、真空源と流体連通するように構成された出口とを含む。導管108は、プラスチックチューブ(例えば、医療用チューブ)などの可撓性材料を含んでもよい。そのようなプラスチックチューブは、熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなどのチューブを含み得る。例では、導管108は、シリコン又はラテックスを含み得る。導管108(例えば、チューブ)は、第1の端部領域に入口と、入口から下流側に配置された第2の端部領域に出口とを含む。導管108は、チャンバ104の内部領域を、流体貯蔵容器又は真空源と流体的に結合し(例えば、構成要素を流体連通に配置する)、流体収集装置100から流体を除去する。流体は、導管108を介してチャンバ104から除去されてもよい。吸引力又は真空力が、真空源(
図8)によって導管108内に加えられ、又は形成されると、チャンバ104内の流体は、入口の中に引き込まれて、導管108を介して流体収集装置100から出てもよい。
【0031】
いくつかの例では、導管108の入口は、チャンバ104の最も内側又は重量分析最低点に配置され得る。例えば、導管108は、十分に遠くまでチャンバ104内に延びて、入口をチャンバ104の重量分析最低点(例えば、流体収集装置100の内部内の流体リザーバ)に配置してもよい。
【0032】
流体収集装置100及びその構成要素は、それに加えられた圧力に応答して変形可能(例えば、曲げ可能)であり得る。例えば、流体収集装置100及びその構成要素は、衣服とユーザとの間に配置されたときなど、ユーザの身体の表面(複数可)に一致するように曲げられてもよい。流体収集装置100の1つ以上の部分は、弾性的に変形可能であり得て、着用時に少なくとも部分的にユーザの身体に輪郭付けられる。例では、流体収集装置100は、衣服と流体収集装置100が着用者(例えば、ユーザ)に配置されるときに、尿道に近接して(例えば、陰唇の間に)配置するときに曲がり得る。そのような例では、流体収集装置100の長手方向端部は、流体収集装置100の中央部分との軸方向の整列から外れて曲げられてもよい。
【0033】
流体収集装置100は、女性ユーザから流体を受容するようにサイズが決められ、形作られ、そうでなければ構成された女性の流体収集装置100の一例である。開口部106は、女性の尿道に隣接して配置されるように構成され得る。開口部106は、流体収集装置100の上向き又は内向き(例えば、ユーザに向かう)部分に配置され得る。導管108(例えば、チューブ)は、第1の端部領域に入口110を含み、入口110の下流側に配置された第2の端部領域に出口112を含む。導管108は、チャンバ104を流体貯蔵容器(図示せず)又は真空源(図示せず)に流体的に結合する。
【0034】
図示の例では、導管108は、少なくとも部分的にチャンバ104内に配置される。例えば、導管108は、第1の端部領域(例えば、出口112に近接する)から流体不透過性バリア102の中に延在してもよく、リザーバ122に近接する点まで第2の端部領域(例えば、第1の端領域の反対側)に延びて、入口110がリザーバ122と流体連通してもよい。いくつかの例(図示せず)では、導管108は第2の端部領域に入ってもよく、導管108の入口110は、第2の端部領域(例えば、リザーバ122)に配置されてもよい。流体収集装置100に収集された流体は、導管108を介してチャンバ104の内部領域から除去され得る。導管108は、本明細書に開示されるようなプラスチックチューブ(例えば、医療用チューブ)などの可撓性材料を含んでもよい。いくつかの例では、導管108は、弾性である1つ以上の部分を含んでもよく、例えば、導管が可撓性であることを可能にする1つ以上の直径又は壁厚を有することによる。いくつかの例では、入口110は、リザーバ122の中に延びなくてもよい。そのような例では、入口110は、ウィッキング材料又はその末端部内に配置され得る。
【0035】
流体収集装置100は、女性の尿道に近接して(例えば、陰唇上又は陰唇の間に)配置されてもよく、尿は、流体収集装置100のチャンバ104の中に開口部106を介して入ってもよい。流体収集装置100は、流体をチャンバ104の中に開口部106を介して受容する。例えば、開口部106は、細長い形状を示し得て、それは尿道開口部の下の第1の位置(例えば、肛門又は膣開口部、又はその近く)から、尿道開口部の上の第2の位置(例えば、陰核又は陰毛、又はその近く)へ延びるようにサイズを決められて配置される。開口部106は、女性着用者の脚が閉じられたときに女性の脚の間の空間が比較的小さいために細長い形状を示し、それによって開口部106の細長い形状に対応する経路に沿った流体の流れのみを可能にし得る。流体不透過性バリア102の開口部106は、流体収集装置100の長手方向を横切って測定される幅を示し得て、それは流体収集装置100の円周の少なくとも約10%であってもよく、例えば、流体収集装置100の円周の約25%、30%、40%、50%、60%、75%、85%、100%、又は前述の任意の組み合わせの範囲であってもよい。開口部106は、流体収集装置100の円周の50%を超える幅を示す場合があり、それは導管108を通る真空(例えば、吸引)が流体を導管108の中に引き込むためである。一例では、流体不透過性バリア102の1つ以上の部分は、衣服に取り付けられるように構成され得て、例えば、接着的に(例えば、ヒドロゲル層、米国特許出願公開第2017/0189225号に開示され、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるなどのヒドロゲル接着剤を用いて)取り付けられ、又は機械的に(例えば、面ファスナ、ボタン、スナップなど)取り付けられる。いくつかの例では、開口部106は、垂直方向に配向され得る(例えば、流体収集装置100の長手方向軸に平行である主軸を有する)。いくつかの例では、(図示せず)、開口部106は、水平方向に配向され得る(例えば、装置100の長手方向軸に垂直な主軸を有する)。本明細書に開示される流体収集装置の長手方向軸又は寸法は、装置の最大寸法である軸又は寸法を指し、例えば、
図2Aに示されるような円筒形装置に沿った軸方向である。
【0036】
図2Bに示されるように、ウィッキング材料115は、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120の1つ以上を含み得て、各々はチャンバ104内に配置される。流体透過性膜118は、開口部106の少なくとも一部分(例えば、すべて)を覆うことができる。流体透過性膜118は、開口部106から離して任意の流体を吸い上げ、それによって流体がチャンバ104から逃げるのを防ぐように構成される。流体透過性膜118はまた、流体を一般的にチャンバ104の内部に向かって吸い上げることができ、これは例えば、真空によって供給される圧力差、又は次第に強くなるウィッキング材料(複数可)の勾配(例えば、流体透過性膜118よりも流体透過性支持体120におけるより強い吸い上げ能力)のためである。ウィッキング材料115は非吸収性であってもよい。
【0037】
流体透過性支持体120は、チャンバ104内に、例えば、流体透過性膜118内に同心円状に配置され得る。流体透過性支持体120は、より硬い材料又はより高密度材料など、流体透過性膜118内の材料よりも剛性が高い(例えば、変形しにくい)材料から形成されてもよい。流体透過性支持体120は、流体を吸い上げるが非吸収性である材料を含んでもよい。流体透過性支持体120は、流体透過性膜118について本明細書に開示される材料のいずれかを含み得る。例えば、流体透過性支持体120は、多孔質ナイロン構造を含み得る。流体透過性支持体120は、流体透過性膜118を支持するようなサイズ及び形状にされ、これは流体透過性膜118が折り畳み可能、薄くて弱い、又はそうでなければ比較的容易に変形可能な材料から形成され得るためである。例えば、流体透過性支持体120は、流体透過性膜118が流体透過性支持体120と流体不透過性バリア102との間に配置されるように位置決めされ得る。したがって、流体透過性支持体120は、流体透過性膜118の位置を支えて維持する一方で、そこから流体をチャンバ104の中に吸い上げて、流体収集装置100から除去することができる。いくつかの例では、流体透過性支持体120は、流体透過性膜118よりも比較的高いウィッキング材料で形成され得る。流体透過性支持体120は、流体収集装置100のいくつかの例から省略され得る。
【0038】
いくつかの例では、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を少なくとも実質的に完全に満たし得る。別の例では、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120は、導管108によって占有されていないチャンバ104の部分を実質的に完全に満たさなくてもよい。そのような例では、流体収集装置100は、リザーバ122を含む。リザーバ122は、チャンバ104の実質的に占有されていない部分である。チャンバ104にある流体は、流体透過性膜118及び/又は流体透過性支持体120を通ってリザーバ122に流動し得る。リザーバ122は、その中に流体の少なくとも一部を貯蔵し得る。例えば、流体不透過性バリア102は、リザーバ122内に流体を貯蔵し得る。リザーバ122は、チャンバ104の内部領域の任意の部分に配置されてもよい。例えば、流体リザーバ122は、チャンバ104の第2の端部領域に配置されてもよい。
【0039】
リザーバ122は、入口110に最も近いチャンバ104の部分(例えば、第2の端部領域)に配置され得る。しかしながら、リザーバ122は、チャンバ104内の異なる位置に配置され得る。例えば、リザーバ122は、出口112に最も近いチャンバ104の端部に位置され得る。別の例では、流体収集装置100は、複数のリザーバを含み得て、例えば、入口110に最も近いチャンバ104の部分(例えば、第2の端部領域)に配置された第1のリザーバと、出口112に最も近いチャンバ104の部分(例えば、第1の端部領域)に配置された第2のリザーバである。別の例では、流体透過性支持体120は、導管108の少なくとも一部分から離隔され、リザーバ122は、流体透過性支持体120と導管108との間の空間であり得る。
【0040】
いくつかの例では、流体収集装置100は、実質的に円筒形、楕円形、角柱状、又は女性対象者の膣領域を補完又は輪郭付けするのに適した任意の他の形状であり得る。本明細書に開示される流体収集装置の断面形状は、様々な形状又はサイズのいずれかを含んでもよい。例えば、断面形状(長手方向軸を横切る)は、実質的に丸形(例えば、円形)、楕円形、長方形、三角形、不規則(例えば、特定の形状を有さない)などであってもよい。
【0041】
流体不透過性バリア、流体透過性膜、流体透過性支持体、チャンバ、及びそれらの形状と構成の別の例は、2017年6月1日に出願された米国特許出願第15/611,587号及び2016年9月8日に出願された米国特許出願第15/260,103号(2016年12月29日にUS2016-0374848として公開された)に開示され、それぞれの開示は、その全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
流体不透過性バリア102、流体透過性膜118、及び流体透過性支持体120は、導管108を少なくとも部分的にチャンバ104内に配置するように構成され得る。例えば、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120の少なくとも一方は、導管108を収容する空間を形成するように構成され得る。別の例では、流体不透過性バリア102は、導管108(例えば、少なくとも1つのチューブ)を受容するサイズの開口124を画定できる。少なくとも1つの導管108は、開口124を介してチャンバ104内に配置され得る。開口124は、導管108又は少なくとも1つのチューブに対して少なくとも部分的に流体密シールを形成するように構成され得て、それにより、流体がチャンバ104から逃げるのを実質的に防止する。いくつかの例では、開口124は、リザーバ122に近い第2の端部領域に配置されてもよい。そのような例では、導管108は、第2の端部領域にのみ配置され、入口110は、第2の端部領域(例えば、リザーバ122)に配置され得る。
【0043】
前述のように、導管108は、流体貯蔵容器(図示せず)と真空源(図示せず)との1つ以上と流体連通し、その間を少なくとも部分的に延びるように構成される。一例では、導管108は、真空源(図示せず)に直接接続されるように構成される。そのような例では、導管108は、流体不透過性バリア102から少なくとも1フィート、少なくとも2フィート、少なくとも3フィート、又は少なくとも6フィートまで延びることができる。別の例では、導管108は、流体貯蔵容器(図示せず)及び真空源(図示せず)の少なくとも一方と間接的に接続されるか、又は流体連通するように構成される。いくつかの例では、導管はカテーテル固定装置を用いて着用者の皮膚に固定され、例えば、これに限定するものではないが、C.R.Bard,Inc.から入手可能なSTATLOCK(登録商標)カテーテル固定装置を含み、米国特許第6,117,163号、第6,123,398号、及び第8,211,063号に開示され、これらの開示はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0044】
入口110及び出口112は、真空源(図示せず)をチャンバ104(例えば、リザーバ122)に流体的に(例えば、直接又は間接的に)結合するようにサイズを決められ、配置され、又は他の方法で構成される。一例では、入口110及び/又は出口112は、オスコネクタを形成し得る。別の例では、入口110及び/又は出口112は、メスコネクタを形成し得る。一例では、入口110及び/又は出口112は、確実な結合を容易にするように構成されたリブを含み得る。一例では、入口110及び/又は出口112は、先細り形状を形成することができる。一例では、入口110及び/又は出口112は、剛性又は可撓性材料を含むことができる。
【0045】
入口110をチャンバ104の重量分析最低点又はその近くに配置することにより、導管は、入口110が他の場所に配置された場合よりも多くの流体を受容でき、貯留の可能性を低減する(例えば、流体の貯留は微生物の増殖と悪臭を引き起こす場合がある)。例えば、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120内の流体は、毛細管力のために任意の方向に流動できる。しかしながら、流体は、特に流体透過性膜118及び/又は流体透過性支持体120の少なくとも一部分が流体で飽和している場合、重力の方向に流れる優先性を示し得る。
【0046】
真空源(
図8)が導管108内に真空/吸引を加えると、チャンバ104内の(例えば、リザーバ122内などの第2の端部領域の)流体(複数可)は、入口110の中に引き込まれ、導管108を介して流体収集装置100から出てもよい。
【0047】
一例では、導管108は、少なくともチャンバ104に挿入可能であるように構成される。そのような例では、導管108は、その外部に1つ以上のマーカ(図示せず)を含み得て、それは導管108のチャンバ104の中への挿入を容易にするように構成される。例えば、導管108は、導管108の挿入の過不足を防止するように構成された1つ以上のマーキングをその上に含むことができ、導管108が、リザーバ122内又はリザーバ122に隣接して配置されるように構成された入口110を画定する場合などである。別の例では、導管108は、チャンバ104に対する導管108の正しい回転を容易にするように構成された1つ以上のマーキングをその上に含み得る。一例では、1つ以上のマーキングは、ライン、ドット、ステッカ、又は任意の他の適切なマーキングを含むことができる。いくつかの例では、導管は、つや消し又は不透明(例えば、黒色)であってもよく、その中の流体の視認性を不明瞭にする。
【0048】
一例では、流体収集装置100の1つ以上の構成要素は、抗菌材料を含み得て、例えば、流体収集装置が着用者又は着用者の体液に接触し得る場合の抗菌材料である。抗菌材料は、ニトロフラゾン又は銀含有コーティングなどの抗菌コーティングを含み得る。抗菌材料は、微生物の増殖、例えば、体液の貯留又は滞留による微生物の増殖を阻害し得る。一例では、流体収集装置100の1つ以上の構成要素(例えば、不透過性バリア102、導管108など)は、臭気遮断又は吸収材料、例えば、シクロデキストリン含有材料又は熱可塑性エラストマ(TPE)ポリマを含み得る。
【0049】
図3は、一実施形態による、流体収集装置の断面図である。
図3を参照すると、流体収集装置300は、レセプタクル350及びカップ部分352(例えば、カップ形状の容器)を含む。レセプタクル350は、男性の尿道を取り囲む皮膚に配置され、男性の尿道をそれに通して配置するように、サイズを決められ、形作られ、材料で製造される。例えば、レセプタクル350は、レセプタクル350に開口部356を画定する環状ベース354を含み得る。環状ベース354は、男性の尿道の周りに配置される(例えば、陰茎の周りに配置される)ようなサイズと形状にされ、開口部356は、男性の尿道をそれに通して配置するように構成され得る。環状ベース354はまた、男性の尿道の周り(例えば、陰茎の周り)の衣服に結合され(例えば、ヒドロゲル接着剤を用いるなど接着的に取り付けられ)、又は配置されるようにサイズを決められ、形作られ、材料で製造され、又はその他の方法で構成され得る。いくつかの例では、環状ベース354は、環状ベース354が配置されるか、若しくは結合されるように選択される皮膚表面の一般的な形状を示すことができ、及び/又は弾性変形可能若しくは他の方法で可撓性であり得て、それによって環状ベース354が皮膚表面の任意の形状に一致することを可能にする。レセプタクル350はまた、中空領域を画定し、それはカップ部分352を受容する(例えば、密封する)ように構成される。例えば、レセプタクル350は、環状ベース354から上方に延びるフランジ360を含み得る。フランジ360は十分に高く、カップ部分352がレセプタクル350から誤って除去されるのを防ぐ(例えば、少なくとも0.5cmの高さ、1cmの高さ、少なくとも2cmの高さ、又は少なくとも5cmの高さ)。フランジ360は、機械的ロッキング、ねじ切り、締まり嵌め、ファスナ、接着剤などを介して、環状ベース354に恒久的又は取り外し可能に取り付けられてもよい。いくつかの例では、環状ベース354はオプションである。例えば、レセプタクル350は、フランジ354のみを含んでもよい。いくつかの例(図示せず)では、流体収集装置は、カップ部分352及びレセプタクル350が単一部品である一体型の設計を有してもよい。いくつかの例では、レセプタクル350はオプションである。
【0050】
カップ部分352は、レセプタクル350の中空領域の中に嵌合するようなサイズと形状にされた流体不透過性バリア302を含む(例えば、それから形成され得る)。カップ部分352は、その中に流体を保持するように形作られる。例えば、流体不透過性バリア302は、カップ部分352を画定してもよく、例えば、
図3に示されるように、囲まれた端部を有する実質的に管状の(例えば、円筒形の)本体を形成する。カップ部分352は、男性ユーザの尿道、例えば装置を着用している男性の陰茎などに合うようなサイズと形状にされる。したがって、カップ部分352は、その中にチャンバ304を備えた略カップ状の形状を有し得る。流体不透過性バリア302は、1つ以上の態様において、流体不透過性バリア102と類似又は同一であってもよい。流体不透過性バリア302は、チャンバ304を部分的に画定する。流体不浸透性バリア302はまた、流体不浸透性バリア302を通って延びる開口部306を画定してもよく、それは、男性の尿道がそれを通して配置されるように構成される。流体不透過性バリア302はまた、少なくとも1つの通路362を含み得て、チャンバ304が実質的に大気圧に保たれることを可能にする。通路362は、カップ部分352の任意の部分、例えば、収集された流体用のリザーバとして機能することを意図していない部分に配置され得る。カップ部分352はまた、その中に、例えばチャンバ304内に少なくとも部分的に配置された導管108の少なくとも一部分を含む。例えば、導管108は、カップ部分352から開口部356に少なくとも近接する領域まで延びてもよい。開口部356に近接する領域は、男性の尿道の周りの皮膚の近く又は皮膚上(例えば、陰茎上)に配置され得る。したがって、患者が仰向けになると、流体(例えば、尿)は、対象者の皮膚に対して開口部306の近くに集まる場合がある。流体は、導管108を介してチャンバ304から除去され得る。導管108は、ウィッキング材料内に配置されてもよく、流体収集装置内に配置された入口と、真空源又は流体貯蔵容器の1つ以上と流体連通するように構成された出口とを含む。
【0051】
いくつかの例では、真空源(図示せず)は、カップ部分352から離れて配置されてもよい。そのような例では、導管108は、カップ部分352から出て離れ、真空源又は流体貯蔵容器まで延びてもよい。例えば、導管の入口110は、導管108の出口(図示せず)が流体貯蔵容器の真空源と流体連通しているとき、真空を介してチャンバ304から流体を除去するのに使用し得る。
【0052】
出口(図示せず)は、流体貯蔵容器(図示せず)と、導管108を通って矢印によって示される方向に流体連通してもよい。流体不透過性バリア302は、少なくとも1つの開口324を含み得て、それはチャンバ304内などで、導管108を受容して密封するようなサイズと形状にされる。したがって、チャンバ304の内部領域は、導管108を介して真空源と流体連通してもよい。真空源が
図3の矢印の方向に真空/吸引を加えると、チャンバ304内の流体は、導管108を通して除去され得る。いくつかの例では、流体は、導管108のセクションの中に真空源を通してポンピングされてもよく、導管108は流体が堆積され得る流体貯蔵容器(図示せず)と流体連通する。
【0053】
いくつかの例では、男性の陰茎のサイズ及び剛性が変化するため、チャンバ304の部分は実質的に空であり得る。しかしながら、いくつかの例では(図示せず)、チャンバ304の最も外側の領域(例えば、カップ部分352の内部領域の周囲)は、多孔質材料(例えば、流体透過性膜118及び流体透過性支持体120の1つ以上、
図2B)を含むことができ、それは男性の尿道からの尿の流れを鈍らせ、それにより飛沫を制限し、及び/又は流体をチャンバ304の選択された領域に向けるように構成される。チャンバ304は実質的に空であるため(例えば、チャンバ304の実質的にすべてがリザーバを形成する)、流体は、チャンバ304の重量分析最低点に貯留する可能性がある。チャンバ304の重量分析最低点は、個人の皮膚に対する衣服又は個人の皮膚と流体収集装置300(開口部356に近接する)との交点、カップ部分352に形成されたコーナー、又は別の適切な位置(例えば、開口部356の反対側の領域に近接する)にあり得る。導管108の入口110は、チャンバ304の重量分析最低点に隣接又は近接するように配置され得る。
【0054】
動作中、流体収集装置300を使用している男性は、流体(例えば、尿)をチャンバ304に排出し得る。流体は、ユーザ(例えば、着用者)の皮膚に対してなど、チャンバ304内に貯留するか、そうでなければ収集され得る。流体の少なくとも一部は、入口110を介して導管108の内部に入ることができる。流体は、真空源によって供給される真空/吸引を介して流体収集装置300から引き出され得る。いくつかの例では、動作中、通路362は、流体がチャンバ304の中に導入され、続いてチャンバ304から除去される場合でさえ、チャンバ304内の圧力を大気圧に実質的に維持し得る。
【0055】
図4は、一実施形態による、流体収集用の衣服40の正面図である。衣服40は、1つ以上の態様において、衣服10と類似又は同一であり得る。衣服40は、着用者の骨盤に適合し、その上の位置を維持するようなサイズと形状にされた布体42を含む。布体42は、ブリーフの形態の下着を形成するようにサイズを決められ、形作られ、構成されてもよい。衣服40の布体42は、1つ以上の態様で布体12と類似又は同一であり得る。衣服40の布体42は、その中にポート44を含む。衣服40のポート44は、1つ以上の態様でポート14と類似又は同一であり得る。例えば、ポート44は、布体42の股に配置されてもよい。ポート44は、衣服40が着用されるとき、着用者の尿道の領域又はその上に(例えば、股の領域内に)配置される。流体収集装置(例えば、100又は300)は、ポート44内に配置され得て、その結果、領域内の流体(例えば、尿)は流体収集装置によって収集され得る。したがって、衣服40及びその上のポート44は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするように機能でき、そこから発生する流体を、衣類又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0056】
図4Aは、一実施形態による、
図4の衣服の側面図概略である。
図4Aは、衣服40aを示し、ポート44aを含んで、その中に流体収集装置100などの女性の流体収集装置を含む。流体収集装置100は、ポート44a内に嵌合するようなサイズ及び形状にされる。ポート44aは、衣服40aを着用している女性の尿道に、又は尿道の上に流体収集装置100を配置するようにサイズを決められ、配置され、形作られる。例えば、ポート44aは、流体収集装置100を受容し、流体収集装置の開口部(図示せず)を衣服40aの着用者の尿道領域又は開口部に配置するようにサイズを決められ、配置され得る。ポート44aは、流体収集装置100とサイズが相補的であり得て、例えば、流体収集装置を衣服40a内の実質的に固定された位置に保持する。例示のように、ポート44aは、陰部から会陰部まで延びてもよい。ポート44aは、衣服40aの中又は上に配置されてもよい。ポート44aは、流体収集装置100をその中に挿入することを可能にするのに十分な布を含み、かつ挿入されたときにポート44a及び衣服40a内の流体収集装置100の動きを制限し得る。いくつかの例では、ポート44aは、1つ以上の調整可能なストラップを有するなど、調整可能であり得て、ポート44a内の空間の容積を調整して流体収集装置100を保持し、又はより大きな流体収集装置をそこに挿入することを可能にする。
【0057】
ポート44aは、1つ以上の穴をその中に含んで、導管108を通過させてもよい。例えば、穴はポート44aの下部分(例えば、会陰領域)の衣服40aに形成されてもよく、使用時(例えば、着用時)に導管108を流体収集装置100の最下部分に配置することを可能にする。導管108は、ポート44a内の流体収集装置100の中に挿入され得る。衣服40aは、女性ユーザによって着用されて流体放出を含有して除去し得る。類似の衣服を使用して、男性の着用者(ユーザなど)を治療できる。
【0058】
図4Bは、一実施形態による、
図4の衣服の側面図概略である。
図4Bは、衣服40bを示し、それはポート44bを含んで、流体収集装置300などの男性の流体収集装置をその中に含有する。流体収集装置300は、ポート44b内に嵌合するようなサイズと形状にされる。ポート44bは、衣服40bを着用している男性の尿道に、又は尿道の上に流体収集装置300を配置するようにサイズを決められ、配置され、形作られる。例えば、ポート44bは、流体収集装置300を受容し、流体収集装置300のカップ部分(
図3)を衣服40bの着用者の尿道領域又は開口部(例えば、陰茎)の上方(例えば、上)に配置するようにサイズを決められ、配置され得る。ポート44bは、流体収集装置300とサイズが相補的であってもよく、流体収集装置300を衣服40b内の実質的に固定された位置に保持する。例示のように、ポート44bは、陰部から会陰部に向かって延びてもよい。ポート44bは、衣服40bの中又は上に配置されてもよい。ポート44bは、流体収集装置300をその中に挿入することを可能にするのに十分な布を含み、挿入されたときにポート44b及び衣服40b内の流体収集装置300の動きを制限し得る。いくつかの例では、ポート44bは、1つ以上の調整可能なストラップを有するなど、調整可能であり得て、ポート44b内の空間の容積を調整して流体収集装置300を保持し、又はより大きな流体収集装置をそこに挿入することを可能にする。
【0059】
ポート44bは、1つ以上の穴をその中に含んで、導管108を通過させてもよい。例えば、穴がポート44bの下部分の衣服40bに形成されて、着用時に導管108を流体収集装置300の最下部分に配置することを可能にしてもよい。導管108は、ポート44b内の流体収集装置300の中に挿入され得る。衣服40bは、男性ユーザによって着用されて流体放出を含有して除去し得る。
【0060】
いくつかの例では、ポート又は布体の1つ以上は、伸縮性材料を含み得る。伸縮性材料は、流体収集装置を収容し、それをポート内に保持し得る。
【0061】
いくつかの例では、衣服は多孔質材料を含むことができ、流体が着用者からその中の流体収集装置内に通過することを可能にする。
図4Cは、一実施形態による、
図4の衣服の後面の等角図である。
図4Cは、衣服40cを後面49から示す。衣服40cは、ポート44cを備えた布体42を含み、流体収集装置100又は300などの流体収集装置をその中に含有する。ポート44cは、衣服40cを着用しているユーザの尿道に、又は尿道上に流体収集装置を配置するようにサイズ決めされ、配置され、形作られる。例えば、ポート44cは、流体収集装置を受容し、流体収集装置の開口部を衣服40cの着用者の尿道領域又は開口部の上方(例えば、上)に配置するようにサイズを決められ、配置され得る。ポート44cは、流体収集装置とサイズが相補的であり得て、流体収集装置を衣服40c内の実質的に固定された位置に保持する。例示のように、ポート44cは、衣服40cの内部に配置され得る。
図4Cは、衣服40cの内部を示し、衣服40cの内部陰部領域など、衣服40cの前面48に配置されたポート44cを含む。ポート44cは、着用者の皮膚と流体収集装置との間に位置するように配置された領域に多孔質材料45を含み得る。多孔質材料45は、衣服40c(例えば、ポートの材料)による吸収を最小限に抑えながら、流体が着用者からポート44c内の流体収集装置に流れることを可能にしてもよい。いくつかの例では、多孔質材料45は、疎水性又は非吸収性材料を含み、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル繊維などである。いくつかの例では、多孔質材料45は、布メッシュを含み、例えば、綿、羊毛、絹、ゴム、ポリエステル、アクリル繊維、本明細書に開示される任意の布などのメッシュである。例えば、衣服40cは、対象者及び流体収集装置の開口部に接触する位置にメッシュ材料又は非吸収性材料を含み得る。
【0062】
いくつかの例では、布体42は、布メッシュ、疎水性材料、又は非吸収性材料のうちの1つ以上で作ることができる。そのような例では、ポートは、布体と同じ材料又は異なる材料、例えば、本明細書に開示される布体の任意の材料などで作られてもよい。そのような例では、ポートは、布体の外面に付着されたポート本体(例えば、ポケットを形成する布片)を含んでもよく、布体とポート本体との間にポケットを形成する。着用者によって放出された流体は、布体42を通過して、布体による最小限の吸収で流体収集装置に入ることができる。
【0063】
いくつかの例では、多孔質材料45は、伸縮可能であり、又は過剰の材料を有してもよく、男性着用者の陰茎がポートに配置された流体収集装置のチャンバに適合することを可能にする。いくつかの例(図示せず)では、多孔質材料45又は布体42は、ポート領域に穴を含んでもよく、それは男性ユーザの陰茎がポートに配置された流体収集装置のチャンバに挿入されることを可能にするサイズと形状にされる。
【0064】
いくつかの例では、衣服は、衣服の尿道領域(例えば、着用者の尿道の上に適合する領域)の布に1つ以上の穴又は穿孔を含み得る。そのような例では、流体は、布の1つ以上の穴又は穿孔を通過して、流体収集装置に入る。流体収集装置の開口部は、1つ以上の穴又は穿孔に配置されてもよい。
【0065】
本明細書の衣服は、異なる形態を有してもよく、パンツ、ショーツ、下着、例えばブリーフ、ボクサブリーフ、ソング、局部用サポータなど、及び生理帯などが挙げられる。
【0066】
図5は、一実施形態による、流体収集用の衣服50の正面図である。衣服50は、1つ以上の態様で衣服10と類似又は同一であり得る。衣服50は、布体52を含み、それは着用者の骨盤に適合し、その上の位置を維持するようなサイズ及び形状にされる。布体52は、ボクサブリーフ又はショーツの形態の下着を形成するようにサイズを決められ、形作られ、構成されてもよい。衣服50の布体52は、1つ以上の態様で布体12と類似又は同一であり得る。衣服50の布体52は、その中にポート54を含む。衣服50のポート54は、1つ以上の態様でポート14と類似又は同一であり得る。例えば、ポート54は、布体52の股に配置され得る。ポート54は、衣服50が着用されるとき、着用者の尿道の領域の上に(例えば、股の領域内に)配置される。流体収集装置(例えば、100又は300)は、ポート54内に配置され得て、その結果、領域内の流体(例えば、尿)は流体収集装置によって収集され得る。したがって、衣服50及びその上のポート54は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするように機能でき、そこから発生する流体を衣類又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0067】
図6は、一実施形態による、流体収集用の衣服60の正面図である。衣服60は、1つ以上の態様で衣服10と類似又は同一であり得る。衣服60は、布体62を含み、それは着用者の骨盤に適合し、その上の位置を維持するようなサイズ及び形状にされる。布体62は、ソング下着の形態で下着を形成するようにサイズを決められ、形作られ、構成されてもよい。衣服60の布体62は、1つ以上の態様で布体12と類似又は同一であり得る。衣服60の布体62は、その中にポート64を含む。衣服60のポート64は、1つ以上の態様でポート14と類似又は同一であり得る。例えば、ポート64は、布体62の股に配置され得る。ポート64は、衣服60が着用されるとき、着用者の尿道の領域の上に(例えば、股の領域内に)配置される。流体収集装置(例えば、100又は300)は、ポート64内に配置され得て、その結果、領域内の流体(例えば、尿)は流体収集装置によって収集され得る。したがって、衣服60及びその上のポート64は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするように機能でき、そこから発生する流体を衣類又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0068】
図7は、一実施形態による、流体収集用の衣服70の正面図である。衣服70は、1つ以上の態様で衣服10と類似又は同一であり得る。衣服70は、布体72を含み、それは着用者の骨盤に適合し、その上の位置を維持するようなサイズ及び形状にされる。布体72は、局部用サポータの形態で下着を形成するようにサイズを決められ、形作られ、構成されてもよい。衣服70の布体72は、1つ以上の態様で布体12と類似又は同一であり得る。衣服70の布体72は、その中にポート74を含む。衣服70のポート74は、1つ以上の態様でポート14と類似又は同一であり得る。例えば、ポート74は、布体72の股に配置され得る。ポート74は、衣服70が着用されるとき、着用者の尿道の領域の上に(例えば、股の領域内に)配置される。流体収集装置(例えば、100又は300)は、ポート74内に配置され得て、その結果、領域内の流体(例えば、尿)は流体収集装置によって収集され得る。したがって、衣服70及びその上のポート74は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするように機能でき、そこから発生する流体を衣類又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0069】
いくつかの例では、衣服は、調整可能であり得て、着用者の尿道領域に対してポートの位置を調整する。例えば、衣服は、1つ以上の調整可能なストラップを含み得る。
図7Aは、一実施形態による、流体収集用の衣服70aの正面図である。衣服70aは、1つ以上の態様で衣服10と類似又は同一であり得る。衣服70aは、布体72aを含み、それは着用者の骨盤に適合し、その上の位置を維持するようなサイズ及び形状にされる。布体72aは、一般的に局部用サポータの形態で下着を形成するようにサイズを決められ、形作られ、構成されてもよい。衣服70の布体72aは、1つ以上の態様で布体12と類似又は同一であり得る。衣服70の布体72aは、その中にポート74を含む。衣服70aのポート74は、1つ以上の態様でポート14と類似又は同一であり得る。例えば、ポート74は、布体72aの股に配置され得る。ポート74は、衣服70aが着用されるとき、着用者の尿道の領域の上に(例えば、股の領域内に)配置される。布体72aは、1つ以上の調整可能なストラップ77及びウエストバンド78を含み得る。1つ以上の調整可能なストラップは、ポート74及びウエストバンド78に取り付けられてもよい。ウエストバンド78及び1つ以上の調整可能なストラップ77は、相補的な接続(例えば、ボタンとボタン穴、フックとループ片など)を有し得る。調整可能なストラップ77は、ストラップの本体に沿って複数の接続特徴(例えば、複数のボタン、フックとループ片など)を含んでもよく、ウエストバンド78とポート74との間の調整可能なストラップの長さの調整を可能にする。いくつかの例では、ウエストバンド78は、拡張可能又は収縮可能であり得る。流体収集装置(例えば、100又は300)は、ポート74内に配置され得て、その結果、領域内の流体(例えば、尿)は流体収集装置によって収集され得る。調整可能なストラップ77を使用して、着用者の尿道領域で流体収集装置の位置を変更し得る。したがって、衣服70、調整可能なストラップ77,及びポート74は、流体収集装置をユーザの尿道と位置合わせするように機能でき、そこから発生する流体を衣類又は寝具を汚す前に収集し得る。
【0070】
本明細書に開示される衣服のいずれも、1つ以上の寸法で調整可能であり得て、着用者の尿道領域に対してポート及びその中の流体収集装置の位置を選択的に調整する。したがって、単一の衣服は多様なサイズのユーザで利用され得る。
【0071】
いくつかの例(図示せず)では、衣服は、生理帯に類似した構造を含んでもよく、ポケット又はポート(及び流体収集装置)は、生理帯の対向する接続の間で着用者の尿道上の所定の位置に保持される。
【0072】
図8は、一実施形態による、流体収集用のシステム800のブロック図である。システム800は、その上のポート814に流体収集装置801を含有する衣服810、流体貯蔵容器860、及び真空源870を含む。流体収集装置801、流体貯蔵容器860、及び真空源870は、1つ以上の導管108を介して互いに流体連通にあり得る。例えば、流体収集装置801は、流体貯蔵容器860又は携帯型供給源870の1つ以上に、導管108を介して動作可能に結合され得る(例えば、流体連通において)。衣服810は、本明細書に開示される衣服のいずれかと類似又は同一であり得る。流体収集装置801は、本明細書に開示される流体収集装置のいずれか、例えば、男性又は女性の流体収集装置と類似又は同一であり得る。
【0073】
流体収集装置801に収集された流体(例えば、尿又は他の体液)は、流体収集装置801の内部領域に突出する導管108を介して流体収集装置801から除去され得る。例えば、導管108の第1の開口端部は、流体収集装置801の中へ、その中のリザーバまで延びてもよい。導管108の第2の開口端部は、流体収集装置801又は真空源870の中に延びてもよい。吸引力は、流体収集装置801の内部領域の中に、導管108の第2の端部に加えられた吸引(例えば、真空)力に応答して、導管108の第1の開口端部を介して導入され得る。吸引力は、真空源870によって直接又は間接的に導管108の第2の開口端部に加えられてもよい。
【0074】
吸引力は、流体貯蔵容器860を介して間接的に加えられてもよい。例えば、導管108の第2の開口端部は、流体貯蔵容器860内に配置され得て、追加の導管108は、流体貯蔵容器860から真空源870まで延び得る。したがって、真空源870は、流体貯蔵容器860を介して流体収集装置801に吸引を加えることができる。いくつかの例では、吸引力は、真空源870を介して直接加えられ得る。例えば、導管108の第1の開口端部は、流体収集装置801内に配置され得て、導管108の第2の開口端部は、真空源870内に配置され得る。追加の導管108は、真空源870から、流体収集装置801の外側の点、例えば流体貯蔵容器860まで延びてもよい。そのような例では、真空源870は、流体収集装置801と流体貯蔵容器860との間に配置され得る。
【0075】
例では、流体貯蔵容器860は、バッグ(例えば、排液バッグ)、ボトル又はカップ(例えば、収集瓶)、チューブ、又は尿などの体液を貯蔵する任意の他の容器を含み得る。例では、導管108は、流体収集装置801から延び、その中の第1の点で流体貯蔵容器860に取り付けられ得る。追加の導管108は、流体貯蔵容器860にその上の第2の点で取り付けられ得て、延長されて真空源870に取り付けられてもよい。例えば、流体貯蔵容器860は、容器を含んでもよく、それは流体収集装置801とも流体連通する第1の導管セクションと流体連通にある。容器は、真空源とも流体連通する導管108の第2のセクションと流体連通であってもよい。そのような例では、真空源870は、容器を通して流体収集装置801に真空/吸引を供給し、流体収集装置のチャンバ内に吸引を供給し得る。したがって、真空(例えば、吸引)は、流体貯蔵容器860を介して流体収集装置801を通して引き出され得る。流体がチャンバから排出されると、流体は導管の第1のセクションを通って流体貯蔵容器に移動し、そこで保持されてもよい。尿などの流体は、真空源870を使用して流体収集装置801から排出され得る。
【0076】
真空源870は、手動真空ポンプ、電気真空ポンプ、ダイヤフラムポンプ、遠心ポンプ、置換ポンプ、磁気駆動ポンプ、蠕動ポンプ、又は真空を生成するように構成された任意のポンプのうちの1つ以上を含み得る。真空源870は、真空又は吸引を供給して、流体収集装置801から流体を除去し得る。例では、真空源870は、1つ以上の電源コード(例えば、電源ソケットに接続される)、1つ以上の電池、又は手動電源(例えば、手動真空ポンプ)によって電力を供給されてもよい。本明細書に開示される真空源870は、スイッチ、ボタン、プラグ、リモート、又は真空源870を作動するのに適した任意の他の装置のうちの1つ以上を含み得る。
【0077】
図9は、一実施形態による、流体を収集する方法900の流れ図である。方法900は、動作910を含み得て、それは「流体収集装置を衣服のポートに配置し、ポートは、流体収集装置の開口部を衣服の着用者の尿道と位置合わせするようにサイズが決められ、衣服上に配置されること」と記述される。動作910の後に動作920に移ってもよく、それは「衣服を着用者に配置して、流体収集装置を着用者の尿道に隣接して配置すること」と記述される。動作920の後に動作930に移ってもよく、それは「流体を尿道から流体収集装置のチャンバの中へ受容すること」と記述される。
【0078】
方法900の動作910、920、930は、例示目的のためである。例えば、方法900の動作910、920、930は、異なる順序で実行され、複数の動作に分割され、変更され、補足され、又は組み合わされ得る。一例では、方法900の動作910、920、930のうちの1つ以上は、方法900から省略され得る。例えば、方法900は、動作910を含まなくてもよい。動作910、920、又は930のいずれも、本明細書に開示される衣服、流体収集装置、真空源、流体貯蔵容器、システム、又はその構成要素のいずれかを使用することを含み得る。例えば、流体収集装置は、チャンバを少なくとも部分的に画定する流体不透過性バリアを含んでもよく、流体不透過性バリアはまたそれを通って延びる開口部を画定し、開口部は女性の尿道に隣接して配置され、又は男性の尿道をそれに通して配置するように構成される。流体収集装置は、チャンバとともに配置されたウィッキング材料と、ウィッキング材料内に配置された導管とを含んでもよく、導管は、流体収集装置内に配置された入口と出口とを含む。
【0079】
方法910は、「流体収集装置を衣服のポートに配置し、ポートは、流体収集装置の開口部を衣服の着用者の尿道と位置合わせするようにサイズが決められ、衣服上に配置されること」と記述される。いくつかの例では、動作910は、流体収集装置を衣服のポートに挿入することを含む。流体収集装置は、女性の流体収集装置であり得て、衣服は、その中に女性の流体収集装置を保持するように構成されたポートを含み得る。流体収集装置は、男性の流体収集装置であってもよく、衣服は、男性の流体収集装置をその中に保持するように構成されたポートを含み得る。ポートは、対象着用者の性別に応じて衣服に配置され得る。
【0080】
動作920は、「衣服を着用者に配置して、流体収集装置を着用者の尿道に隣接して配置すること」と記述される。流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように衣服を着用者に配置することは、流体収集装置を衣服のポートに配置する前、後、又は同時に、衣服を着用するか、又は衣服を着用者に配置することを含み得る。流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように衣服を着用者に配置することは、流体収集装置がその中に配置されたときに、流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されることを含み得る。例えば、流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように着用者に衣服を配置することは、動作910の前に実行され得る。流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように着用者に衣服を配置することは、本明細書に開示される衣服のいずれかを着用者に着用又は配置することを含み得る。例えば、流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように、着用者に衣服を配置することは、調整可能なストラップを用いて衣服の1つ以上の寸法を調整して、ポート又は流体収集装置を着用者の尿道上に配置することを含み得る。
【0081】
いくつかの例では、流体収集装置が着用者の尿道に隣接して配置されるように、着用者に衣服を配置することは、女性の流体収集装置の流体透過性膜が女性の尿道に当接するか、又はその近くに配置されるように、女性の流体収集装置の開口部を配置することを含み得る。例えば、ユーザの女性の尿道に隣接して流体収集装置の開口部を配置することは、衣服のポート内で、着用者の陰唇上又は間に流体収集装置の開口部を配置することを含んでもよい。
【0082】
動作930は、「流体を尿道から流体収集装置のチャンバの中へ受容すること」と記述される。例えば、動作930は、ウィッキング材料(例えば、流体透過性膜及び流体透過性支持体)を使用して、開口部を介して流体を尿道から離してウィッキングすることを含み得る。いくつかの例では、動作930は、流体を流体収集装置のチャンバの中に受容することを含み得る。いずれの例でも、動作930は、真空源の流体連通にある導管の入口と流体連通するチャンバの一部分に向かって流体を流すことを含み得る。例えば、動作930は、流体をチャンバの実質的に占有されていない部分(例えば、リザーバ)へ、チャンバの重量分析最低点などへ流すことを含み得る。
【0083】
方法900は、チャンバ内に配置された導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源を用いて吸引を加えることを含んでもよく、導管は真空源と流体連通にある。例において、チャンバ内に配置されて、真空源と流体連通にある導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源を用いて吸引を加えることは、本明細書に開示される真空源のいずれかを使用することを含み得る。一例では、吸引を加えることは、流体収集装置の導管の入口と流体連通する真空源(例えば、吸引装置)を作動させることを含み得る。例では、流体収集装置の導管の入口と流体連通する真空源を作動することは、オン/オフスイッチを入れること、ボタンを押すこと、真空源を電源コンセントに差し込むこと、電池を真空源に入れることの1つ以上によって真空源に電力を供給することを含み得る。例では、真空源は手動真空ポンプを含んでもよく、真空源を用いて吸引を加えることは、チャンバ内に配置されて、真空源と流体連通にある導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な手動真空ポンプを手動で操作することを含み得る。
【0084】
例では、チャンバ内に配置されて、真空源と流体連通にある導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源を用いて吸引を加えることは、流体収集装置のチャンバ(例えば、内部領域)から少なくとも一部の流体(例えば、尿)を除去するのに効果的であり得る。例では、チャンバ内に配置されて、真空源と流体連通にある導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源を用いて吸引を加えることは、流体収集装置のチャンバから真空源及び流体収集装置と流体連通する流体貯蔵容器(例えば、ボトル又はバッグ)に流体の少なくとも一部を輸送するのに効果的であり得る。例では、真空源は、流体収集装置から離隔され得る。
【0085】
例では、チャンバ内に配置されて、真空源と流体連通にある導管を介して、チャンバから流体を吸引するのに効果的な真空源を用いて吸引を加えることは、チャンバ内の水分を(例えば、1つ以上の水分センサを介して)検出し、それに応答して、真空源を作動させてチャンバ内に吸引を加えることを含み得る。水分又はその閾値レベルがチャンバ内に存在することを示す信号に応答する真空源の制御は、コントローラを介するなど自動的であり得て、又は流体収集装置のチャンバからの流体の除去を必要とし得るレベルの水分が存在するという指標を単に提供してもよい。後者の場合、ユーザは指標を受けて、真空ポンプを作動させ得る。
【0086】
一例では、方法900は、流体収集装置から除去された流体を、例えば、流体収集装置から離隔されて導管と流体連通する流体貯蔵容器などに収集することを含み得る。流体貯蔵容器は、本明細書に開示される流体貯蔵容器のいずれかを含み得る。
【0087】
本明細書に記載の装置及び方法は、男性ユーザから集尿するように構成され得て、例えば、男性の尿道(例えば、陰茎)をその中に受容するように形状とサイズを決められた流体収集装置を有する。例では、方法900は、男性の尿道の周りに男性の流体収集装置のレセプタクルを配置することを含み得て、男性の尿道はレセプタクル内に配置される。そのような例では、方法900は、男性の流体収集装置のカップ部分をレセプタクルの中空領域に配置することを含み得て、男性の尿道は男性の流体収集装置のカップ部分の開口部を通して配置される。
【0088】
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されるが、別の態様及び実施形態が考えられる。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的とするものであり、限定することを意図するものではない。