IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ピュアウィック コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特許-流体収集装置及びその使用方法 図1A
  • 特許-流体収集装置及びその使用方法 図1B
  • 特許-流体収集装置及びその使用方法 図2
  • 特許-流体収集装置及びその使用方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-22
(45)【発行日】2022-06-30
(54)【発明の名称】流体収集装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/455 20060101AFI20220623BHJP
【FI】
A61F5/455
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020561736
(86)(22)【出願日】2019-04-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 US2019029614
(87)【国際公開番号】W WO2019212955
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】62/665,317
(32)【優先日】2018-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エッカート キャスリン ローズ
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0120178(US,A1)
【文献】国際公開第2017/210524(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0172620(US,A1)
【文献】米国特許第07588560(US,B1)
【文献】国際公開第2018/056953(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/455
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアであって、更にそれを貫通する開口部を画定し、前記開口部の反対側の前記流体不透過性バリアから突出する球根状部分を有する流体不透過性バリアであって、前記開口部は女性の尿道開口部に隣接して配置されるように構成される、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に少なくとも部分的に配置された導管であって、前記流体不透過性バリアの前記球根状部分の近くに配置された、少なくとも1つの開口をその中に画定して、前記導管の内部と前記チャンバとの間の流体連通を供給する導管と、を備え、
ここで約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の幅及び約12.7mm(0.5in)~約44.45mm(1.75in)の長さを有する、
流体収集装置。
【請求項2】
前記幅にわたって可変の高さ、及び約2.54mm(0.1in)~約12.7mm(0.5in)の最大高さを有する、請求項1に記載の流体収集装置。
【請求項3】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の直径を有し、
前記流体不透過性バリアは、前記開口部を画定する上部分、前記開口部の反対側にあり前記球根状部分を含む下部分、および前記上部分と前記下部分との間にある中間部分を含み、前記上部分は前記中間部分よりも直径又は円周が小さい、請求項1に記載の流体収集装置。
【請求項4】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の幅を有する、請求項1に記載の流体収集装置。
【請求項5】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約44.45mm(1.75in)の長さを有する、請求項1に記載の流体収集装置。
【請求項6】
前記チャンバ内に少なくとも部分的に配置された流体透過性膜を更に備え、前記流体透過性膜の一部分は前記開口部をわたって延びる、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の流体収集装置。
【請求項7】
流体をその中に保持するように構成された前記球根状部分に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのリザーバを更に備え、前記導管の前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つのリザーバ内に、又は、前記少なくとも1つのリザーバに隣接して配置される、請求項6に記載の流体収集装置。
【請求項8】
流体透過性支持体を更に備え、前記流体透過性膜は前記開口部と前記流体透過性支持体との間に配置される、請求項6又は7に記載の流体収集装置。
【請求項9】
流体を収集及び輸送するためのシステムであって、
真空源と、
流体を収集するように構成され、前記真空源と流体連通する流体貯蔵容器と、
前記流体貯蔵容器から上流側に配置された流体収集装置であって、
少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアであって、更にそれを貫通する開口部を画定し、前記開口部の反対側の前記流体不透過性バリアから突出する球根状部分を有する流体不透過性バリアであって、前記開口部は女性の尿道開口部に隣接して配置されるように構成された、流体不透過性バリアと、
前記チャンバ内に少なくとも部分的に配置された導管であって、前記流体不透過性バリアの前記球根状部分の近くに配置された、少なくとも1つの開口をその中に画定して、前記導管の内部と前記チャンバとの間の流体連通を供給する導管と、を含み、
ここで約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の幅及び約12.7mm(0.5in)~約44.45mm(1.75in)の長さを有する、流体収集装置と、を備える、
システム。
【請求項10】
前記流体貯蔵容器は前記真空源と前記流体収集装置との間に流体連通を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記流体収集装置は前記装置の前記幅にわたって可変の高さ、及び約2.54mm(0.1in)~約12.7mm(0.5in)の最大高さを有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の直径を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約25.4mm(1.0in)の幅を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記流体不透過性バリアの前記開口部は、約12.7mm(0.5in)~約44.45mm(1.75in)の長さを有する請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記流体収集装置は前記チャンバ内に少なくとも部分的に配置された流体透過性膜を含み、前記流体透過性膜の一部分は前記開口部をわたって延びる、請求項9~14のうちのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記流体収集装置は前記膜に隣接して、かつ前記開口部の遠位側に配置された流体透過性支持体を更に含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記流体収集装置は、流体をその中に保持するように構成された前記球根状部分に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのリザーバを含み、前記導管の前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つのリザーバ内に、又は、前記少なくとも1つのリザーバに隣接して配置される、請求項9~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
流体を収集する方法であって、
流体収集装置を女性の会陰に隣接して配置する工程であって、その結果、前記流体収集装置の流体不透過性バリアによって画定される開口部は、尿道開口部を覆い、そして陰核、恥丘、膣開口部、肛門開口、又は臀裂のうちの少なくとも1つは前記流体収集装置による被覆がない工程と、
前記女性の尿道から、前記開口部の反対側にある前記流体収集装置のチャンバの球根状部分の中に流体を受容する工程であって、前記流体収集装置の前記チャンバと前記球根状部分は前記流体不透過性バリアによって少なくとも部分的に画定される工程と、を含む、
方法。
【請求項19】
前記流体収集装置は、前記陰核、前記恥丘、前記膣開口部、前記肛門開口、又は前記臀裂のうちの1つ以上が前記流体収集装置と接触しないように配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記流体収集装置を真空源に接続する工程と、
前記陰核、前記恥丘、前記膣開口部、前記肛門開口、及び前記臀裂のいずれか1つ以上に真空圧を加えることなく前記真空圧を前記尿道開口部へ前記装置を介して加える工程と、を更に含む、
請求項18又は19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年5月1日に出願された米国仮出願第62/665,317号の優先権を主張し、その開示はその全体が、この参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
個人は、可動性が限られているか損なわれている場合があり、そのため、通常の排尿プロセスが困難又は不可能である。例えば、個人は、障害がある、病気である、又は可動性を損なう手術を受けた可能性がある。別の例では、個人は、トイレへのアクセスを制限され、又は例えば、パイロット、運転手、及び危険区域又は遠隔地での労働者が経験するような、別の移動制限を経験している場合がある。更に、個人からの流体収集は、モニタリング目的又は臨床試験のために必要とされる場合がある。
【0003】
便器、及び導尿カテーテルなどの尿道カテーテルを用いて、これらの状況のいくつかに対処できる。しかし、便器及び尿道カテーテルには、それらに関連するいくつかの問題がある。例えば、便器はこぼれやすく、不快感、その他の衛生上の問題を引き起こす場合がある。尿道カテーテルは不快で痛みを伴う場合があり、自己挿入が困難であり、尿路感染症を引き起こす可能性がある。女性の場合、泌尿生殖器組織はデリケートであり、既存の流体収集装置との接触により損傷を受けやすい。
【0004】
したがって、流体収集装置のユーザ及び製造業者は、集尿するための新しく改良された装置、システム、及び方法を引き続き探求している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例では、流体収集装置は、少なくとも部分的にチャンバを画定する流体不透過性バリアを含む。流体不透過性バリアはまた、それを貫通する開口部を画定する。開口部は、女性の尿道に隣接して配置されるように構成される。流体収集装置はまた、チャンバ内に少なくとも部分的に配置された導管を含む。導管は、少なくとも1つの開口を画定し、それは導管の内部とチャンバとの間の流体連通を供給する。導管はまた、導管の内部と真空源又は流体貯蔵容器との間の流体連通を供給する出口を含む。流体収集装置のサイズと形状は、装置に接触し、真空圧が加えられるユーザの皮膚の領域を最小限にするのに役立つ。
【0006】
一実施形態では、流体を収集する方法は、女性の会陰に隣接して流体収集装置を配置することを含み、その結果、流体収集装置の流体不透過性バリアによって画定される開口部は、尿道開口部を覆い、そして陰核、恥丘、膣開口部、肛門開口、又は臀裂のうちの少なくとも1つは流体収集装置による被覆がない。この方法はまた、女性の尿道から流体収集装置のチャンバの中に流体を受容することを含み、流体収集装置のチャンバは流体不透過性バリアによって少なくとも部分的に画定される。
【0007】
開示された実施形態のいずれかからの特徴は、限定されることなく、互いに組み合わせて使用されてもよい。加えて、本開示の別の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を考慮することにより、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面は、本開示のいくつかの実施形態を示し、同一の参照番号は、図面に示される異なる図又は実施形態における同一又は類似の要素又は特徴を指す。
図1A】一実施形態による,流体収集装置の概略上面等角図である。
図1B図1Aの流体収集装置の概略断面図である。
図2】一実施形態による、流体収集システムの概略である。
図3】一実施形態による、本明細書で開示された流体収集装置及び/又は流体収集システムのいずれかを使用する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に開示される実施形態は、流体収集装置を使用する装置、システム、及び方法に関する。一実施形態では、流体収集装置は流体不透過性バリアを含み、それは少なくとも部分的にチャンバを画定する。流体不透過性バリアはまた、それを貫通する開口部を画定する。開口部は、女性の尿道に隣接して配置されるように構成される。流体収集装置はまた、チャンバ内に少なくとも部分的に配置される導管を含む。導管は、導管の内部とチャンバとの間の流体連通を供給する少なくとも1つの開口を画定する。導管はまた、導管の内部と真空源又は流体貯蔵容器との間の流体連通を供給する出口を含む。流体収集装置のサイズと形状は、装置に接触して真空圧が加えられるユーザの皮膚の領域を最小限にするのに役立つ。
【0010】
本明細書に開示される流体収集装置は、ユーザから流体を収集するように構成される。流体収集装置によって収集される流体は、尿を含む。流体収集装置によって収集される流体はまた、膣分泌物、陰茎分泌物、生殖液、血液、汗、又は他の体液を含み得る。
【0011】
図1Aは、一実施形態による、流体収集装置100の概略上面等角図であり、図1Bは流体収集装置の断面図である。流体収集装置100は、女性から尿などの流体を受容するように構成される流体収集装置100の一例である。流体収集装置100は、流体不透過性バリア102を含む。流体不透過性バリア102は、少なくとも部分的にチャンバ104及び開口部106を画定する。開口部106は、流体不透過性バリア102を貫通し、それにより流体がチャンバ104に入ることを可能にする。開口部106は、女性の尿道に隣接して配置されるように構成される。流体収集装置100はまた、チャンバ104内に少なくとも部分的に配置される導管108(例えば、チューブ)を含む。導管108は、少なくとも1つの開口110をその中に画定し、それは導管108の内部112とチャンバ104との間の流体連通を供給する。例えば、導管108は、少なくとも1つの開口110をその中に画定して、それは導管108の内部112をチャンバ104に直接又は間接的のいずれかで流体的に結合してもよい。導管108はまた、出口128を含み、それは真空源(例えば、図2の真空源206)又は流体収集容器(例えば、図2の流体収集容器204)のうちの少なくとも1つとの間の流体連通を供給するように構成される。したがって、出口128は、真空源206又は流体収集容器204のうちの少なくとも1つに流体的に結合可能であり得る。
【0012】
流体収集装置100は、開口部106を介して流体をチャンバ104に受容するように構成される。開口部106は、流体収集装置100の上部分114の最大100%を横断する。例えば、開口部106は、上部分114の約75%~約100%、約80%~約100%、約85%~約100%、約75%~約95%、又は約75%~約90%を横断し得る。開口部106は、尿道開口部の真下に配置されるように構成された、略円形又は長方形の形状を示し得て、その結果、尿道開口部の下でほぼ中央に配置される。開口部106は、使用時に尿道開口部を覆うための直径(D)又は他の最大寸法を示すことができ、一方、会陰の皮膚又は組織を取り囲む広い領域は、流体収集装置100による被覆がないか、覆われないままである。例えば、陰核、恥丘、膣開口部、肛門開口、又は臀裂のいずれか1つ以上は、流体収集装置100による被覆がないか、流体収集装置100が使用中、流体収集装置100によって覆われないままであってもよい。尿道開口部を覆う一方で、会陰の皮膚又は組織を取り囲む広い領域が、流体収集装置100による被覆がないか、覆われないままであるために、開口部106は、約0.25in(6.35mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.7in(17.78mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.6in(15.24mm)、0.5in(12.7mm)~約0.7in(17.78mm)、0.6in(15.24mm)~約0.8in(20.32mm)、0.7in(17.78mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.25in(6.35mm)~約0.4in(10.16mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.5in(12.7mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.6in(15.24mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.7in(17.78mm)、約0.7in(17.78mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.8in(20.32mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.9in(22.86mm)~約1.0in(25.4mm)、約1.0in(25.4mm)未満、約0.9in(22.86mm)未満、約0.8in(20.32mm)未満、約0.7in(17.78mm)未満、約0.6in(15.24mm)未満、0.5in(12.7mm)未満、約0.4in(10.16mm)未満、又は約0.3in(7.62mm)未満の直径(D)又は他の最大寸法を示し得る。
【0013】
尿道開口部を覆う一方で、会陰の皮膚又は組織を取り囲む広い領域が、流体収集装置100による被覆がないか、覆われないままであるために、開口部は、幅(W)が、約0.25in(6.35mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.7in(17.78mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.6in(15.24mm)、0.5in(12.7mm)~約0.7in(17.78mm)、0.6in(15.24mm)~約0.8in(20.32mm)、0.7in(17.78mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.25in(6.35mm)~約0.4in(10.16mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.5in(12.7mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.6in(15.24mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.7in(17.78mm)、約0.7in(17.78mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.8in(20.32mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.9in(22.86mm)~約1.0in(25.4mm)、約1.0in(25.4mm)未満、約0.9in(22.86mm)未満、約0.8in(20.32mm)未満、約0.7in(17.78mm)未満、約0.6in(15.24mm)未満、0.5in(12.7mm)未満、約0.4in(10.16mm)未満、又は約0.3in(7.62mm)未満を示し得る。
【0014】
尿道開口部を覆う一方で、会陰の皮膚又は組織を取り囲む広い領域が、流体収集装置100による被覆がないか、覆われないままであるために、開口部は、長さ(L)が、約0.5in(12.7mm)~約1.75in(44.45mm)、約0.5in(12.7mm)~約1.5in(38.1mm)、約1.0in(25.4mm)~約1.75in(44.45mm)、約0.75in(19.05mm)~約1.5in(38.1mm)、約0.5in(12.7mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.75in(19.05mm)、約0.75in(19.05mm)~約1.0in(25.4mm)、約1.0in(25.4mm)~約1.25in(31.75mm)、約1.25in(31.75mm)~約1.50in(38.1mm)、約1.50in(38.1mm)~約1.75in(44.45mm)、約1.75in(44.45mm)未満、約1.5in(38.1mm)未満、約1.25in(31.75mm)未満、約1.0in(25.4mm)未満、約0.75in(19.05mm)未満、又は0.5in(12.7mm)未満を示し得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、開口部106は、垂直方向に配向され得る(例えば、流体収集装置100の長手方向軸101に平行である主軸を有する)。いくつかの実施形態では(図示せず)、開口部106は、水平方向に配向され得る(例えば、装置100の長手方向軸101に垂直な主軸を有する)。一例では、流体不透過性バリア102は、ユーザに取り付けられるように、例えばユーザに接着的に取り付けられる(例えば、ヒドロゲル接着剤を用いて)ように構成され得る。一実施形態によると、適切な接着剤は、米国特許出願公開第2017/0189225号に開示されるものなどのヒドロゲル層であり、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0016】
流体不透過性バリア102はまた、流体をチャンバ104内に一時的に貯蔵するように構成される。例えば、流体不透過性バリア102は、任意の適切な流体不透過性材料から形成され得て、例えば、流体不透過性ポリマ(例えば、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなど)、金属フィルム、別の適切な材料、又はそれらの組み合わせである。したがって、流体不透過性バリア102は、流体が、開口部106から離隔されたチャンバ104の部分を出るのを実質的に防止し得る。一例では、流体不透過性バリア102は、空気透過性及び流体不透過性であり得る。そのような例では、流体不透過性バリア102は、複数の細孔を画定する疎水性材料で形成され得る。一例では、流体不透過性バリア102の外面の1つ以上の部分は、柔らかい、及び/又は滑らかな材料から形成され得て、それによってバリア102が接触する皮膚又は組織の擦れを低減する。流体不透過性バリア102は、その上に1つ以上のマーキングなどのマーキングを含んでもよく、ユーザが装置100を着用者に位置合わせするのを支援する。例えば、流体不透過性バリア102の上(例えば、開口部106の反対側)のラインは、医療専門家が、着用者の尿道の上に開口部106を位置合わせすることを可能にし得る。例では、マーキングは、1つ以上の位置合わせガイド又は方向インジケータ、例えばストライプ又はハッシュを含んでもよい。そのようなマーキングは、装置100を恥骨などの1つ以上の解剖学的特徴に位置合わせするように配置されてもよい。
【0017】
流体収集装置100は、チャンバ104に配置された流体透過性膜120を含み得る。流体透過性膜120は、開口部106の少なくとも一部分(例えば、すべて)を覆うことができる。すなわち、流体透過性膜120の外面は、別の材料の層による被覆がなくてもよい。流体透過性膜120の外面は、流体不透過性バリア102の側壁の終端部と実質的に同一平面であってもよい。流体透過性膜120は、任意の流体を開口部106から離して吸い上げ、それによって流体がチャンバ104から逃げるのを防止するように構成され得る。本明細書で参照される透過性特性は、ウィッキング、毛細管作用、拡散、又は他の類似の特性若しくは手順であり得て、本明細書では「透過性」及び/又は「ウィッキング」と呼ばれる。そのような「ウィッキング」は、ウィッキング材料の中への吸収がないときに生じてもよい。流体透過性膜120は、一方向流体移動布を含み得る。したがって、流体透過性膜120は、女性の尿道の周囲の領域から流体を除去することができ、それにより、尿道を乾いたままにすることができる。流体透過性膜120はまた、流体を一般にチャンバ104の内部、例えばリザーバ124(図1Bに示す)に向かって吸い上げることができる。流体透過性膜120は、流体を吸い上げることができる任意の材料を含み得る。例えば、流体透過性膜120は、ガーゼ(例えば、絹、リネン、又は綿のガーゼ)などの布、別の柔らかい布、又は別の滑らかな布を含み得る。ガーゼ、柔らかい布、及び/又は滑らかな布から流体透過性膜120を形成することにより、流体収集装置100によって引き起こされる擦れを減らし得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、流体透過性膜120は、親水性ポリオレフィンなどの多孔性又は繊維性材料を含み得る。いくつかの実施形態では、流体透過性膜120は、親水性ポリオレフィンなどの多孔性又は繊維性材料からなるか、又は本質的にそれからなる。流体透過性膜120で使用し得るポリオレフィンの例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマ、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。多孔性又は繊維性材料は、流体不透過性バリア102のチャンバ106内に嵌合する形状に押し出すことができる。流体透過性膜120は、様々な密度又は寸法を含み得る。さらに、流体透過性膜120は、様々な製造方法に従って製造することができ、例えば成形、押し出し、又は焼結などである。
【0019】
流体収集装置100は、チャンバ104の中に配置された流体透過性支持体122を含み得る。流体透過性支持体122は、流体透過性膜120が折り畳み可能、薄くて弱い、又はそうでなければ容易に変形可能な材料から形成される場合に、流体透過性膜120を支持するように構成される。例えば、流体透過性支持体122は、流体透過性膜120が流体透過性支持体122と流体不透過性バリア102との間に配置されるように位置決めされ得る。したがって、流体透過性支持体122は、流体透過性膜120の位置を支えて維持し得る。流体透過性支持体122は、流体透過性膜120よりも変形しにくい任意の流体透過性材料から形成され得る。例えば、流体透過性支持体122は、プラスチック紡糸繊維(spun plastic fibers)を含み得る。一例では、流体透過性支持体122は、流体収集装置100から省略することができる。
【0020】
いくつかの例では、流体透過性膜120、流体透過性支持体122、及び少なくとも導管108の一部分は、一緒になってチャンバ104を少なくとも実質的に完全に満たし得る。別の例では、流体透過性膜120、流体透過性支持体122、及び少なくとも導管108の一部分は、チャンバ104を実質的に完全に満たさない。このような例では、流体収集装置100は、チャンバ104内に配置されたリザーバ124を含む。リザーバ124は、チャンバ104の実質的に占有されない部分であり、他の材料がない。流体は、流体膜120及び/又は流体透過性支持体122によって開口部から離れてリザーバ124に吸い上げられる。リザーバ124は、その中に流体の少なくとも一部を貯蔵して、導管108を介してチャンバ104から除去し得る。これら、及び別の実施形態では、流体透過性膜120、流体透過性支持体122、少なくとも導管108の一部分、及びリザーバ124は、チャンバ104を少なくとも実質的に完全に満たし得る。
【0021】
一例では、リザーバ124は、開口110に最も近いチャンバ104の一部分に配置され得る。リザーバ124は、開口部106から遠位側のチャンバ104の一部分に配置され得る。しかしながら、リザーバ124は、チャンバ104内の異なる位置に配置され得る。例えば、リザーバ124は、出口128に最も近いチャンバ104の一部分に配置され得る。別の例では、流体収集装置100は、複数のリザーバを含み得て、例えば、開口110に最も近いチャンバ104の一部分に配置された第1のリザーバと、出口128に最も近いチャンバ104の一部分に配置された第2のリザーバである。別の例では、流体透過性支持体122は、導管108の少なくとも一部分から離隔され、リザーバ124は、流体透過性支持体122と導管108との間の空間であり得る。一例では、図1Bを参照すると、流体透過性膜120はチャンバ内に配置され得て、その結果、それは開口部106の下に隣接して配置されて、女性の尿道の周りの領域から流体を除去し、それによって尿道を乾いたままにする。流体透過性膜120は、流体透過性支持体122の上に隣接して配置され得る。流体透過性支持体122は、流体透過性膜120とリザーバ124との間に配置され得る。流体透過性支持体122は、導管108の少なくとも一部分の周りに配置され得る。開口部106、流体透過性膜120、流体透過性支持体122、及びリザーバ124の配置は、流体をリザーバ124に向け、及び/又は導管108に向けるのに役立ち得る。
【0022】
別の実施形態では、流体透過性膜120は、単一の多孔質本体を含み、流体収集装置100は流体透過性支持体122を含まない。すなわち、使用中、流体透過性膜120は、開口部106からリザーバ124まで連続的に延在し、開口部106からリザーバ122に直接流体を吸い上げる。これら及び別の実施形態では、流体透過性膜、少なくとも導管108の一部分、及びリザーバ120は、チャンバ104を少なくとも実質的に完全に満たし得る。単一の流体透過性膜120は、畝織り圧縮包帯で覆われたエアレイド不織布パッドを通常必要とする従来のシステムに有利であり、なぜなら、単一の流体透過性膜120が、流体収集装置100内の構成要素の数を減らし、流体収集装置100の組み立て時間を短縮し、単一の構成要素のみの貯蔵期間データを必要とし、ラテックスを含まない単一の構成要素を供給するためである。更に、流体不透過性バリアは可撓性であり、流体透過性膜120は、身体から流体を吸収して身体に対して流体を保持するのではなく、身体から流体を吸い上げるように構成されるため、流体収集装置100は、多くの実施形態では、開口部106を画定する内側縁部にシール又はクッションリングがない。
【0023】
流体不透過性バリア、流体透過性膜、流体透過性支持体、及びチャンバの別の例は、2016年9月8日に出願された米国特許出願第15/260,103号に開示され、その開示は、その全体がこの参照によって本明細書に組み込まれる。
【0024】
導管108は、少なくとも1つの開口110と出口128とを含んでその間に延び、出口128は、例えば、真空源又は流体貯蔵容器に結合可能である。いくつかの例では、導管108は、弾性である1つ以上の部分を含んでもよく、例えば、導管が可撓性であることを可能にする1つ以上の直径又は壁厚を有することによる。いくつかの例では、導管は、つや消し又は不透明(例えば、黒)であり得て、その中の流体の視認性を不明瞭にする。開口110は、導管108の内部112とチャンバ104との間の流体連通を供給する。例えば、開口110は、導管108の内部112をチャンバ104に直接又は間接的に流体的結合してもよく、流体がチャンバ104から導管108の内部112に流れることを可能にする。一実施形態では、開口110は、リザーバ124内又はリザーバ124に隣接して配置され得て、それにより、リザーバ124内の流体の貯留を低減又は防止する。一実施形態では、開口110は、流体収集装置100の重量分析最低点又はその近くに配置され得て、それによって流体収集装置100の重量分析最低点での流体の貯留を防ぐ。一実施形態では、開口110は、流体透過性膜120及び/又は流体透過性支持体122に隣接するように、リザーバ124から離隔され得て、それにより、流体透過性膜120及び/又は流体透過性支持体122における流体滞留を防止する。図1Bに示される実施形態では、導管108は、1つの開口110を含む。別の実施形態では、導管108は、複数の開口110を含み得る。そのような実施形態では、導管108は、リザーバ124内又はその近くに配置された少なくとも1つの開口110と、リザーバ124から離隔される少なくとも1つの開口100とを含み得る。いくつかの実施形態では、穴134は、リザーバ124に近い領域に配置されてもよい。そのような実施形態では、導管108は、入口110が端部領域(例えば、リザーバ122)に配置された状態で、リザーバに近い領域にのみ配置されてもよい。
【0025】
導管108は、チャンバ104内に配置される第1の部分130と、チャンバ104の外部に配置される第2の部分132とを含んでもよい。流体不透過性バリア102は、導管108が貫通して延びることを可能にする穴134を画定し得る。導管108の第1の部分130は、開口110を画定でき、第2の部分132は、出口128を画定できる。出口128は、真空源又は流体貯蔵容器のうちの少なくとも1つと、直接又は間接的に流体連通を確立するように構成される。例えば、出口128は、真空源又は流体貯蔵容器のうちの少なくとも1つに、直接又は間接的に流体的結合され得る。いくつかの実施形態では、導管108はカテーテル固定装置を用いて着用者の皮膚に固定され、例えば、これに限定するものではないが、C.R.Bard,Inc.から入手可能なSTATLOCK(登録商標)カテーテル固定装置を含み、米国特許第6,117,163号、第6,123,398号、及び第8,211,063号に開示され、これらの開示はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0026】
一例では、流体収集装置100の1つ以上の構成要素は、抗菌材料を含み得て、例えば、流体収集装置が着用者又は着用者の体液に接触し得る場合の抗菌材料である。抗菌材料は、ニトロフラゾン又は銀含有コーティングなどの抗菌コーティングを含み得る。抗菌材料は、微生物の増殖、例えば、流体の貯留又は滞留による微生物の増殖を阻害し得る。一例では、流体収集装置100の1つ以上の構成要素(例えば、不透過性バリア102、導管108など)は、臭気遮断又は吸収材料、例えば、シクロデキストリン含有材料又は熱可塑性エラストマ(TPE)ポリマを含み得る。
【0027】
流体収集装置100の設計及び使用において、流体収集装置100とユーザとの間の接触は最小限に抑えられ、これはデリケートで敏感であることが多いユーザの会陰の皮膚及び組織への損傷又は刺激を防ぐのに役立ち得る。流体収集装置100とユーザとの間の接触を最小限に抑えることは、皮膚又は組織のより広い領域に接触する装置と比較して、ユーザにとってより快適であり得る。流体収集装置100は、使用時に尿道開口部を覆う一方で、会陰の皮膚又は組織を取り囲む広い領域が流体収集装置100による被覆がないか、又は流体収集装置100によって覆われないままであるように形作られ、サイズを決められ得る。例えば、陰核、恥丘、膣開口部、肛門開口、又は臀裂のいずれか1つ以上は、流体収集装置100による被覆がないか、流体収集装置100が使用されるときに、流体収集装置100によって覆われないままであってもよい。流体収集装置100の設計及び使用において、吸引は、限定された標的領域に加えることができ、これはまた、泌尿生殖器の皮膚及び組織を含むユーザの会陰への不快感及び損傷又は刺激を防ぐのに役立ち得る。本開示の流体収集装置100は、既知の装置よりも小さいサイズであってもよく、既知の装置は流体を吸い上げるためのより大きな表面積及び流体を貯蔵するためのより大きな体積を有するが、ユーザの会陰に不快感及び損傷又は刺激を引き起こす可能性がある。
【0028】
いくつかの例では、流体収集装置100は実質的に円盤状である。これら及び別の実施形態では、流体不透過性バリア102は、開口部106に向かって先細り又は狭くなり得る。すなわち、円盤状の流体収集装置100は、上部分114、下部分116、及び上部分114と下部分116との間の中間部分115を含み得る。上部分114は、開口部106から中間部分115まで延在し、中間部分115よりも小さい直径又は円周を有し得る。多くの実施形態では、上部分114は、開口部106からある距離で延びることができ、それは流体収集装置100のチャンバ104内に配置された流体透過性膜120の深さ又は厚さに実質的に等しい。例えば、上部分114は、流体不透過性バリア102が流体透過性膜120と接触しなくなるまで、開口部106から中間部分115に向かって延び得る。いくつかの実施形態では、上部分114は、開口部から、最大の直径、幅、又は長さを有する流体不透過性バリアの一部分まで部分的にのみ延び得る。中間部分115は、上部分114から下部分116まで延びてもよい。いくつかの実施形態では、中間部分115は、流体不透過性バリア102が流体透過性支持体122と接触しなくなるまで、上部分114から下部分116に向かって延び得る。上部分114と下部分116との間に配置されることに加えて、中間部分は、上部分114と下部分116の両方よりも大きい最大の直径又は円周を含んでもよい。流体収集装置100の前部分118、例えば、導管108が延びる穴134又はその近くの部分は、装置100から横方向に離れて延び得る。延長された前部分118は、導管108と流体不透過性バリア102との間に滑らかで確実なインタフェースを供給するのに役立ち得る。流体収集装置100の下部分116、例えば、リザーバ124又はその近くの部分は、長手方向軸101に沿って装置100から離れて長手方向に延びることができる。例えば、下部116は、流体収集装置100から延びる球根状部分を含み得る。いくつかの実施形態では、下部分116は、中間部分から延びることができ、そこでは流体不透過性バリア102が流体透過性支持体122と接触しない。延長された下部分116は、その中に流体を収集し得る領域を設けるのに役立ち得る。
【0029】
流体収集装置100は、幅(W)が、約0.5in(12.7mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.75in(19.05mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.6in(15.24mm)、約0.6in(15.24mm)~約0.7in(17.78mm)、約0.7in(17.78mm)~約0.8in(20.32mm)、約0.8in(20.32mm)~約0.9in(22.86mm)、約0.9in(22.86mm)~約1.0in(25.4mm)、約1.0in(25.4mm)未満、約0.9in(22.86mm)未満、約0.8in(20.32mm)未満、約0.7in(17.78mm)未満、約0.6in(15.24mm)未満、又は約0.5in(12.7mm)未満であり得る。流体収集装置100は、長さ(L)が、約0.5in(12.7mm)~約1.75in(44.45mm)、約0.5in(12.7mm)~約1.5in(38.1mm)、約1.0in(25.4mm)~約1.75in(44.45mm)、約0.75in(19.05mm)~約1.5in(38.1mm)、約0.5in(12.7mm)~約1.0in(25.4mm)、約0.5in(12.7mm)~約0.75in(19.05mm)、約0.75in(19.05mm)~約1.0in(25.4mm)、約1.0in(25.4mm)~約1.25in(31.75mm)、約1.25in(31.75mm)~約1.50in(38.1mm)、約1.50in(38.1mm)~約1.75in(44.45mm)、約1.75in(44.45mm)未満、約1.5in(38.1mm)未満、約1.25in(31.75mm)未満、約1.0in(25.4mm)未満、約0.75in(19.05mm)未満、又は0.5in(12.7mm)未満であり得る。
【0030】
流体収集装置100は、高さ(H)が、約0.1in(2.54mm)~約0.5in(12.7mm)、約0.1in(2.54mm)~約0.4in(10.16mm)、約0.2in(5.08mm)~約0.5in(12.7mm)、約0.1in(2.54mm)~約0.3in(7.62mm)、約0.2in(5.08mm)~約0.4in(10.16mm)、約0.3in(7.62mm)~約0.5in(12.7mm)、約0.1in(2.54mm)~約0.2in(5.08mm)、約0.2in(5.08mm)~約0.3in(7.62mm)、約0.3in(7.62mm)~約0.4in(10.16mm)、約0.4in(10.16mm)~約0.5in(12.7mm)、0.5in(12.7mm)未満、0.4in(10.16mm)未満、0.3in(7.62mm)未満、又は0.2in(5.08mm)未満であり得る。流体収集装置100は、均一な高さを有することができ、又はその高さは、装置100の長さ又は幅にわたって変化し得る。例えば、流体収集装置100は、リザーバ124が開口部106の反対側の遠位側に配置される場合、装置100の上部分114から下部分116までの最高又は最大の高さ(HDM)を有し得る。
【0031】
図2は、一実施形態による、流体収集システム200の概略図である。システム200は、流体収集装置202を含む。流体収集装置202は、図1Aの流体収集装置100と同じ又は実質的に類似であり得る。システム200はまた、流体貯蔵容器204を含み、それは第1のチューブ208を介して流体収集装置202と流体連通する。例えば、流体貯蔵容器204は、流体収集装置202に第1のチューブ208を介して直接又は間接的に流体的結合され得る。システム200はまた、真空源206を含み、それは第2のチューブ210を介して流体貯蔵容器204と流体連通する。したがって、真空源206は、第1及び第2のチューブ208、210と流体貯蔵容器204とを介して流体収集装置202と間接的に流体連通する。例えば、真空源206は、第1及び第2のチューブ208、201と流体貯蔵容器204とを介して流体収集装置202に間接的に流体的結合され得る。動作中、真空源206は、流体収集装置202に真空を加えることができる。
【0032】
図3は、一実施形態による、本明細書に開示される流体収集装置及び/又は流体収集システムのいずれかを使用するための方法300の流れ図である。方法300は、動作305を含み得て、それは「尿収集装置の開口部を女性の尿道に隣接して配置すること」と記述される。動作305の後に動作310が続いてもよく、それは「女性の尿道から流体収集装置のチャンバの中に流体を受容すること」と記述される。動作310の後に動作315が続いてもよく、それは「装置と真空源又は流体貯蔵容器との間の流体連通を確立すること」と記述される。
【0033】
方法300の動作305、310、及び315は、例示を目的とするものである。例えば、方法300の動作305、310、及び315は、異なる順序で実行され、複数の動作に分割され、変更され、補足され、又は組み合わされ得る。一例では、方法300の動作315は、方法300から省略され得る。
【0034】
動作305は、「流体収集装置の開口部を女性の尿道に隣接して配置すること」と記述される。一例では、動作305は、女性の流体収集装置の開口部を、女性の流体収集装置の流体透過性膜が女性の尿道に当接するか、又はその近くに配置されるように位置決めすることを含み得る。
【0035】
動作310は、「女性の尿道から流体収集装置のチャンバの中に流体を受容すること」と記述される。例えば、動作310は、流体透過性膜及び流体透過性支持体を使用して、流体を開口部から離して吸い上げることを含み得る。動作310は、導管の開口と流体連通するチャンバの一部分に向かって流体を流すことを含み得る。例えば、動作310は、流体をチャンバの実質的に占有されていない部分(例えば、リザーバ)、又はチャンバの重量分析最低点に流すことを含み得る。
【0036】
オプションの動作315は、「装置と真空源又は流体貯蔵容器との間の流体連通を確立すること」と記述される。流体連通により、流体を別の場所に輸送すること、又は流体を流体貯蔵容器などの容器に収集することを可能にし得る。流体連通を確立することは、装置を真空源又は流体貯蔵容器に流体的に接続することを含んでもよい。動作315は、流体の輸送及び/又は収集を含み得る。
【0037】
様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されるが、別の態様及び実施形態が考えられる。本明細書に開示される様々な態様及び実施形態は、例示を目的とするものであり、限定することを意図するものではない。
図1A
図1B
図2
図3