IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ピルリア テクノロジー カンパニー,リミテッドの特許一覧

特許7094048デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法
<>
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図1
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図2
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図3
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図4
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図5
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図6
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図7
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図8
  • 特許-デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-23
(45)【発行日】2022-07-01
(54)【発明の名称】デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20220624BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20220624BHJP
【FI】
E05B49/00 J
E05B49/00 R
E05B49/00 B
B60R25/24
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021066200
(22)【出願日】2021-04-09
【審査請求日】2021-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015165
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520089978
【氏名又は名称】ピルリア テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ク ヒョン
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-056224(JP,A)
【文献】特開2005-207157(JP,A)
【文献】特開2017-190668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00-49/04
77/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルドアロックにおいて、
モバイル装置からブルートゥース(登録商標)通信を通じて伝送された設定情報を受信するブルートゥース送受信器と、
ドアロック装置と、
ドアロック解除装置と、
保存装置と、
前記ブルートゥース送受信器から伝送された前記設定情報に基づいて、前記ドアロック解除装置のそれぞれによって、前記ドアロック装置のロックが解除されるように、前記ドアロック解除装置のそれぞれについての開閉設定情報と動作設定情報とを前記保存装置に自動で登録するコントローラと、
を含み、
前記開閉設定情報は、使用者情報、パスワード、及びRFIDカード番号を含み、
前記動作設定情報は、前記ドアロック装置を前記デジタルドアロックの使用者をして手動または自動で開閉させるか否かを示すロック設定、及び前記ドアロック装置が解除された後、再び自動でロックするまでかかる時間を示す再ロック時間を含む、デジタルドアロック。
【請求項2】
前記コントローラは、
誰が、いつ、如何なる手段で前記ドアロック解除装置のそれぞれを用いて、前記ドアロック装置を解除したか否かを示す使用履歴情報を生成して、前記保存装置に自動で保存し、
前記ブルートゥース送受信器から伝送された使用履歴情報伝送要請に応じて、前記保存装置に保存された前記使用履歴情報を検索して、前記ブルートゥース送受信器に伝送し、
前記ブルートゥース送受信器は、前記ブルートゥース通信を通じて前記使用履歴情報を前記モバイル装置に伝送する、請求項1に記載のデジタルドアロック。
【請求項3】
前記ドアロック解除装置は、キーパッド、RFIDリーダー、手動開閉器、信号受信器、生体情報認識装置、及び内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含み
記如何なる手段は、前記パスワード、前記RFIDカード番号を保存するRFIDカード、前記手動開閉器、前記信号受信器に開き信号を伝送する信号伝送装置、生体情報、及び前記内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含む、請求項2に記載のデジタルドアロック。
【請求項4】
モバイル装置で実行され、ブルートゥース通信を通じてデジタルドアロックのそれぞれを制御するために媒体に保存されたモバイルアプリにおいて、前記モバイルアプリは、前記デジタルドアロックのそれぞれを制御するために、前記デジタルドアロックのそれぞれについての設定情報を含む設定情報ファイルを外部装置から受信して、前記設定情報ファイルを前記モバイル装置の保存装置に保存する段階と、
ブルートゥースペアリングのために、前記デジタルドアロックのそれぞれを検索する段階と、
検索された前記デジタルドアロックのドアロックIDをディスプレイする段階と、
ディスプレイされた前記ドアロックIDのうちから第1デジタルドアロックの第1ドアロックIDが選択されれば、前記保存装置に保存された前記設定情報ファイルに含まれた前記第1デジタルドアロックについての第1設定情報を読み取って、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する段階と、を行い、
前記第1設定情報は、開閉設定情報と動作設定情報とを含み、
前記開閉設定情報は、使用者情報、パスワード、及びRFIDカード番号を含み、
前記動作設定情報は、前記第1デジタルドアロックの使用者をして前記第1デジタルドアロックを手動または自動で開閉させるか否かを示すロック設定、及び前記第1デジタルドアロックが解除された後、再び自動でロックするまでかかる時間を示す再ロック時間を含む媒体に保存された、モバイルアプリ。
【請求項5】
前記モバイルアプリは、
前記ブルートゥース通信を通じて、使用履歴情報伝送要請をペアリングされた前記第1デジタルドアロックに伝送する段階と、
前記ブルートゥース通信を通じて、前記第1デジタルドアロックから伝送された使用履歴情報を受信する段階と、
前記使用履歴情報を前記外部装置に伝送する段階と、
をさらに行う媒体に保存された、請求項4に記載のモバイルアプリ。
【請求項6】
前記第1デジタルドアロックによって収集される前記使用履歴情報は、誰が、いつ、如何なる手段で前記第1デジタルドアロックのドアロック解除装置のそれぞれを用いて、前記第1デジタルドアロックのドアロック装置を解除したか否かを示し、
前記ドアロック解除装置は、キーパッド、RFIDリーダー、手動開閉器、信号受信器、生体情報認識装置、及び内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含み、
前記如何なる手段は、前記パスワード、前記RFIDカード番号を保存するRFIDカード、前記手動開閉器、前記信号受信器に開き信号を伝送する信号伝送装置、生体情報、及び前記内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含む媒体に保存された、請求項5に記載のモバイルアプリ。
【請求項7】
前記外部装置がPCである時、
前記設定情報ファイルを前記モバイル装置の保存装置に保存する段階は、前記PCと前記モバイル装置との間に連結されたケーブルを通じて前記PCから前記設定情報ファイルをダウンロードされて、前記保存装置に保存する段階を含み、
前記使用履歴情報を前記外部装置に伝送する段階は、前記使用履歴情報を前記PCに保存するために、前記ケーブルを通じて前記モバイル装置から前記PCにアップロードする段階を含む媒体に保存された、請求項6に記載のモバイルアプリ。
【請求項8】
前記外部装置がPCである時、
前記設定情報ファイルを前記モバイル装置の保存装置に保存する段階は、前記PCと前記モバイル装置との間に形成されたWi-Fi(登録商標)通信網を通じて前記PCから前記設定情報ファイルをダウンロードされて、前記保存装置に保存する段階を含み、
前記使用履歴情報を前記外部装置に伝送する段階は、前記使用履歴情報を前記PCに保存するために、前記Wi-Fi通信網を通じて前記モバイル装置から前記PCにアップロードする段階を含む媒体に保存された、請求項6に記載のモバイルアプリ。
【請求項9】
前記外部装置がウェブサーバである時、
前記設定情報ファイルを前記モバイル装置の保存装置に保存する段階は、前記ウェブサーバと前記モバイル装置との間に形成された携帯電話の通信網を通じて前記ウェブサーバから前記設定情報ファイルをダウンロードされて、前記保存装置に保存する段階を含み、
前記使用履歴情報を前記外部装置に伝送する段階は、前記使用履歴情報を前記ウェブサーバに保存するために、前記携帯電話の通信網を通じて前記モバイル装置から前記ウェブサーバにアップロードする段階を含み、
前記ウェブサーバに保存された前記設定情報ファイルは、Wi-Fi通信を通じてPCから前記ウェブサーバに伝送された後、データベースに保存された媒体に保存された、請求項6に記載のモバイルアプリ。
【請求項10】
設定情報登録段階で、電子装置で実行されるコンピュータプログラムが、デジタルドアロックのうちから第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階と、
前記コンピュータプログラムが、前記デジタルドアロックのそれぞれを制御するために、前記デジタルドアロックのそれぞれについての設定情報を含む設定情報ファイルをディスプレイする段階と、
前記設定情報ファイルに含まれた前記第1デジタルドアロックについての第1設定情報が選択されれば、前記コンピュータプログラムが、前記第1設定情報を前記第1デジタルドアロックに登録するために、前記第1設定情報をブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する段階と、
を含み、
前記第1設定情報は、開閉設定情報と動作設定情報とを含み、
前記開閉設定情報は、使用者情報、パスワード、及びRFIDカード番号を含み、
前記動作設定情報は、前記第1デジタルドアロックの使用者をして前記第1デジタルドアロックを手動または自動で開閉させるか否かを示すロック設定、及び前記第1デジタルドアロックが解除された後、再び自動でロックするまでかかる時間を示す再ロック時間を含む、デジタルドアロックの制御方法。
【請求項11】
使用履歴情報伝送段階で、前記コンピュータプログラムが、前記デジタルドアロックのうち、前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階と、
前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とがブルートゥースペアリングされれば、前記コンピュータプログラムが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに使用履歴情報伝送要請を伝送する段階と、
前記コンピュータプログラムが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックから使用履歴情報を受信する段階と、をさらに含み、
前記第1デジタルドアロックによって収集される前記使用履歴情報は、誰が、いつ、如何なる手段で前記第1デジタルドアロックのドアロック解除装置のそれぞれを用いて、前記第1デジタルドアロックのドアロック装置を解除したか否かを示し、
前記ドアロック解除装置は、キーパッド、RFIDリーダー、手動開閉器、信号受信器、生体情報認識装置、及び内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含み、
前記如何なる手段は、パスワード、RFIDカード番号を保存するRFIDカード、前記手動開閉器、前記信号受信器に開き信号を伝送する信号伝送装置、生体情報、及び前記内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含む、請求項10に記載のデジタルドアロックの制御方法。
【請求項12】
前記電子装置がPCである時、
前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階は、
前記PCが、第1Wi-Fi通信網を通じてウェブサーバと通信チャンネルを形成する段階と、
前記ウェブサーバが、第2Wi-Fi通信網を通じてインターネット共有器と通信チャンネルを形成する段階と、
前記インターネット共有器が、第3Wi-Fi通信網を通じてブリッジと通信チャンネルを形成する段階と、
前記ブリッジが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックと通信チャンネルを形成する段階と、を含み、
前記PCで実行される前記コンピュータプログラムは、前記ウェブサーバ、前記インターネット共有器、及び前記ブリッジを通じて前記第1設定情報を遠隔で前記第1デジタルドアロックに登録するために、前記第1設定情報を前記ウェブサーバ、前記インターネット共有器、及び前記ブリッジを通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する、請求項11に記載のデジタルドアロックの制御方法。
【請求項13】
前記電子装置がモバイル装置である時、
前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階は、
前記モバイル装置が、移動通信網を通じてウェブサーバと通信チャンネルを形成する段階と、
前記ウェブサーバが、第2Wi-Fi通信網を通じてインターネット共有器と通信チャンネルを形成する段階と、
前記インターネット共有器が、第3Wi-Fi通信網を通じてブリッジと通信チャンネルを形成する段階と、
前記ブリッジが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックと通信チャンネルを形成する段階と、を含み、
前記モバイル装置で実行される前記コンピュータプログラムは、前記ウェブサーバ、前記インターネット共有器、及び前記ブリッジを通じて前記第1設定情報を遠隔で前記第1デジタルドアロックに登録するために、前記第1設定情報を前記ウェブサーバ、前記インターネット共有器、及び前記ブリッジを通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する、請求項11に記載のデジタルドアロックの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルドアロック(digital door lock)に係り、特に、非接触方式または無線通信方式で前記デジタルドアロックに設定情報または変更情報を登録し、該デジタルドアロックの使用履歴情報を照会する方法、該方法を行うことができるコンピュータプログラム、及び該デジタルドアロックを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、家庭のドアや事務室のドアには、デジタルドアロックが設けられている。通常のデジタルドアロックは、ドアに穴を開けて設置し、前記ドアの室内側には、ロック装置が設けられ、前記ドアの室外側には、前記ロック装置のロックを解除することができるキーパッドまたはRFID(radio frequency identification)カードリーダー(card reader)などが設けられる。
【0003】
従来のデジタルドアロックは、ロック装置のロックを解除するために、パスワードを入力するか、RFIDカードを利用する。管理者が管理するデジタルドアロックの個数が増加するにつれて、前記デジタルドアロックのそれぞれにパスワードをいちいち設定する作業と前記デジタルドアロックのそれぞれに少なくとも1つのRFIDカードをいちいち登録する作業は、煩わしくて時間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許 10―2012―0074569号公報
【文献】韓国公開特許 10―2018―0087693号公報
【文献】韓国公開特許 10―2019―0036583号公報
【文献】韓国登録特許 10―1242122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、数十個ないし数百個のデジタルドアロックのそれぞれにいちいちパスワードを設定する作業と該デジタルドアロックのそれぞれにいちいち少なくとも1つのRFIDカードを登録する作業との煩わしさと不便さとを除去するために案出されたものであって、管理者が、該デジタルドアロックのそれぞれを直接操作せずとも、非接触方式または無線通信方式で該デジタルドアロックのそれぞれにパスワード、少なくとも1つのRFIDカード、及び設定情報を自動的に、またはコンピュータプログラム的に登録することができるデジタルドアロック、該デジタルドアロックで実行されるコンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法を提供するところにある。
【0006】
また、本発明が解決しようとする技術的な課題は、デジタルドアロックのそれぞれの使用履歴情報を非接触方式または無線通信方式で該デジタルドアロックのそれぞれから自動的に、またはコンピュータプログラムを用いて獲得し、該獲得された使用履歴情報をPC(personal computer)またはサーバ(server)に自動でアップロードすることができるデジタルドアロック、該デジタルドアロックで実行されるコンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるデジタルドアロックは、モバイル装置からブルートゥース(登録商標)通信を通じて伝送された設定情報を受信するブルートゥース送受信器;ドアロック装置;ドアロック解除装置;保存装置;及び前記ブルートゥース送受信器から伝送された前記設定情報に基づいて、前記ドアロック解除装置のそれぞれによって、前記ドアロック装置のロックが解除されるように、前記ドアロック解除装置のそれぞれについての開閉設定情報と動作設定情報とを前記保存装置に自動で登録するコントローラ;を含む。
【0008】
前記コントローラは、誰が、いつ、如何なる手段で前記ドアロック解除装置のそれぞれを用いて、前記ドアロック装置を解除したか否かを示す使用履歴情報を生成して、前記保存装置に自動で保存し、前記ブルートゥース送受信器から伝送された使用履歴情報伝送要請に応じて、前記保存装置に保存された前記使用履歴情報(HI1)を検索して、前記ブルートゥース送受信器に伝送し、前記ブルートゥース送受信器は、前記ブルートゥース通信を通じて前記使用履歴情報を前記モバイル装置に伝送する。
【0009】
本発明によって、モバイル装置で実行され、ブルートゥース通信を通じてデジタルドアロックのそれぞれを制御するために、媒体に保存されたモバイルアプリは、前記デジタルドアロックのそれぞれを制御するために、前記デジタルドアロックのそれぞれについての設定情報を含む設定情報ファイルを外部装置から受信して、前記設定情報ファイルを前記モバイル装置の保存装置に保存する段階;ブルートゥースペアリングのために、前記デジタルドアロックのそれぞれを検索する段階;検索された前記デジタルドアロックのドアロックIDをディスプレイする段階;及びディスプレイされた前記ドアロックIDのうちから第1デジタルドアロックの第1ドアロックIDが選択されれば、前記保存装置に保存された前記設定情報ファイルに含まれた前記第1デジタルドアロックについての第1設定情報を読み取って、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する段階;を行い、前記第1設定情報は、開閉設定情報と動作設定情報とを含み、前記開閉設定情報は、使用者情報、パスワード、及びRFIDカード番号を含み、前記動作設定情報は、前記第1デジタルドアロックの使用者をして前記第1デジタルドアロックを手動または自動で開閉させるか否かを示すロック設定、及び前記第1デジタルドアロックが解除された後、再び自動でロックするまでかかる時間を示す再ロック時間を含む。
【0010】
本発明によって、デジタルドアロックの制御方法は、設定情報登録段階で、電子装置で実行されるコンピュータプログラムが、デジタルドアロックのうちから第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階;前記コンピュータプログラムが、前記デジタルドアロックのそれぞれを制御するために、前記デジタルドアロックのそれぞれについての設定情報を含む設定情報ファイルをディスプレイする段階;前記設定情報ファイルに含まれた前記第1デジタルドアロックについての第1設定情報が選択されれば、前記コンピュータプログラムが、前記第1設定情報を前記第1デジタルドアロックに登録するために、前記第1設定情報をブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに伝送する段階;を含む。
【0011】
前記デジタルドアロックの制御方法は、使用履歴情報伝送段階で、前記コンピュータプログラムが、前記デジタルドアロックのうち、前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とをブルートゥースペアリングする段階;前記第1デジタルドアロックと前記電子装置とがブルートゥースペアリングされれば、前記コンピュータプログラムが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックに使用履歴情報伝送要請を伝送する段階;前記コンピュータプログラムが、前記ブルートゥース通信を通じて前記第1デジタルドアロックから使用履歴情報を受信する段階;をさらに含み、前記第1デジタルドアロックによって収集される前記使用履歴情報は、誰が、いつ、如何なる手段で前記第1デジタルドアロックのドアロック解除装置のそれぞれを用いて、前記第1デジタルドアロックのドアロック装置を解除したか否かを示し、前記ドアロック解除装置は、キーパッド、RFIDリーダー、手動開閉器、信号受信器、生体情報認識装置、及び内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含み、前記如何なる手段は、前記パスワード、前記RFIDカード番号を保存するRFIDカード、前記手動開閉器、前記信号受信器に開き信号を伝送する信号伝送装置、生体情報、及び前記内部ハンドルのうちから少なくとも3つを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によるデジタルドアロック、前記デジタルドアロックで実行されるコンピュータプログラム、及び非接触方式で前記デジタルドアロックを制御する方法は、管理者が、前記デジタルドアロックを直接操作せずとも、非接触方式または無線通信方式で前記デジタルドアロックにパスワード、少なくとも1つのRFIDカード、及び設定情報を自動で登録することができる。
【0013】
また、本発明の実施形態によるデジタルドアロック、前記デジタルドアロックで実行されるコンピュータプログラム、及び非接触方式で前記デジタルドアロックを制御する方法は、前記デジタルドアロックの使用履歴情報を非接触方式で前記デジタルドアロックから自動で獲得し、該獲得された使用履歴情報をPCまたはサーバに自動でアップロードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態によってPCとスマートフォンとで実行されるモバイルアプリを用いてデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。
図2】本発明の実施形態によるデジタルドアロックのブロック図である。
図3図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCとモバイルアプリとを用いてデジタルドアロックに設定情報または変更情報を設定する方法を説明するフローチャートである。
図4図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCからスマートフォンにダウンロードされる設定情報ファイルの実施形態である。
図5図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCからスマートフォンにダウンロードされる変更情報ファイルの実施形態である。
図6図1に示されたデジタルドアロック制御システムでモバイルアプリを用いてデジタルドアロックの使用履歴情報をPCにアップロードする方法を説明するフローチャートである。
図7】第1デジタルドアロックの第1使用履歴情報の実施形態である。
図8】本発明の実施形態によってサーバとスマートフォンとで実行されるモバイルアプリを用いてデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。
図9】本発明の実施形態によってPCまたはスマートフォンで実行されるモバイルアプリを用いて遠隔でデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
デジタルドアロックは、既存の鍵の代わりに、パスワードや半導体チップ、スマートカード、指紋などデジタル化した情報を鍵として活用するロック装置を言う。モバイルアプリ(mobile app)は、モバイル装置またはスマートフォンのアプリストア(app store)を通じてダウンロードされるモバイルアプリケーション(mobile application)の略称であり、前記モバイルアプリケーションは、前記モバイル装置または前記スマートフォンで実行される応用プログラムである。
【0016】
データ処理の観点から見れば、ファイル(file)は、関連したレコード(records)の集合である。例えば、デジタルドアロックのそれぞれに関する情報(または、事項)が、1つのファイルに保存されると仮定すれば、各レコードは、デジタルドアロック固有番号フィールド、使用者フィールド、デジタルドアロックパスワード(または、パスワード(password))フィールド、RFIDカード番号フィールド、及び/またはデジタルドアロック設定情報フィールドで構成することができる。
【0017】
図1は、本発明の実施形態によってPCとスマートフォンとで実行されるモバイルアプリを用いてデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。図1を参照すれば、デジタルドアロック制御システム100-1は、PC200、スマートフォン300、及び複数個のデジタルドアロック400-1~400-n(nは、3以上の自然数)を含む。スマートフォン300は、モバイル装置の一例であり、前記モバイル装置の例は、ノート型パソコン(laptop computer)、スマートフォン、PDA(personal digital assistants)、またはEDA(Enterprise Digital Assistant)などを含む。
【0018】
複数個の住宅(または、複数個の事務室)のそれぞれに設けられたデジタルドアロックを管理する管理者が、PC200の入力装置240を用いて、各デジタルドアロック400-1~400-nについての設定情報(SIi、1≦i≦n)または変更情報(CIi、1≦i≦n)を入力すれば、プロセッサ210によって実行されるプログラム215は、入力装置240を通じて入力された設定情報(SIi)または変更情報(CIi)を受信し、設定情報(SIi)を含む設定情報ファイル(SIF)または変更情報(CIi)を含む変更情報ファイル(CIF)を生成し、該生成された設定情報ファイル(SIF)または生成された変更情報ファイル(CIF)を保存装置220に保存する。保存装置220の例は、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)またはソリッドステートドライブ(Solid state drive、SSD)などであるが、これに限定されるものではない。
【0019】
図4に例示的に示したように、設定情報ファイル(SIF)に含まれた各設定情報(SIi、1≦i≦n)は、各デジタルドアロック400-1~400-nの開閉設定情報と動作設定情報とを含む。
【0020】
開閉設定情報は、使用者(または、使用者情報)、パスワード、及び少なくとも1つのRFIDカード番号を含み、動作設定情報は、デジタルドアロックに含まれたスピーカーのスピーカーボリューム、ドアロック装置(「ドアロック開閉装置」とも称する)を使用者をして手動または自動で開閉させるか否かを示すロック設定、及び前記ドアロック装置が解除された後、再び自動でロックするまでかかる時間を示す再ロック時間を含む。
【0021】
変更情報ファイル(CIF)に含まれた各変更情報(CIi)は、変更される開閉設定情報及び/または変更される動作設定情報を含む。図5には、第1デジタルドアロック400-1についての第1変更情報(CI1)が例示的に示されている。図4図5とを参照すれば、第1変更情報(CI1)は、第1デジタルドアロック400-1の使用者(U1_1)に対するパスワードとRFIDカード番号とが削除されている。
【0022】
管理者が、プログラム215を用いて設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)のダウンロードを選択した場合、プログラム215の制御によって、設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)は、PC200とスマートフォン300とを連結するケーブル(例えば、USBケーブル)250またはWi-Fi(登録商標)通信網を通じてPC200からスマートフォン300にダウンロード(または、伝送)される。
【0023】
管理者が、プログラム215を用いて使用履歴情報ファイル(HIF)のアップロードを選択する場合、プログラム215の制御によって、使用履歴情報ファイル(HIF)は、PC200とスマートフォン300とを連結するケーブル(例えば、USBケーブル)250またはWi-Fi通信網を通じてスマートフォン300からPC200にアップロード(または、伝送)される。使用履歴情報ファイル(HIF)は、少なくとも1つのデジタルドアロック400-1~400-nの使用履歴情報(HIi、1≦i≦n)を含みうる。
【0024】
管理者は、PC200の出力装置(例えば、モニタまたはディスプレイ装置)230を用いて、各デジタルドアロック400-1~400-nについての使用履歴情報(HIi、1≦i≦n)または使用履歴情報ファイル(HIF)が見られる。
【0025】
スマートフォン300は、モバイルアプリ(「モバイルアプリケーション」または「プログラム」とも称する)315を実行するプロセッサ(「アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)」とも称する)310、ブルートゥース送受信器320、ディスプレイ装置330、及び保存装置340を含む。
【0026】
実施形態によって、PC200とスマートフォン300が、情報ファイル(SIFまたはCIF)と使用履歴情報ファイル(HIF)とをWi-Fi通信を通じて送受信する場合、PC200とスマートフォン300のそれぞれには、Wi-Fi通信のための送受信器がさらに設けられる。
【0027】
スマートフォン300のモバイルアプリ315は、ケーブル250またはWi-Fi通信を通じてPC200からダウンロードされた情報ファイル(SIFまたはCIF)を受信して保存装置340に保存する機能と、ブルートゥースペアリングされた(または、ブルートゥースペアリングのために)各デジタルドアロック400-1~400-nを検索する機能と、管理者によって選択されたデジタルドアロック400-1~400-nに設定情報(SI1~SIn)または変更情報(CI1~CIn)をブルートゥース送受信器320を通じて伝送する機能と、前記管理者によって選択されたデジタルドアロック400-1~400-nに使用履歴情報(HI1~HIn)の伝送要請をブルートゥース送受信器320を通じて伝送する機能と、受信された使用履歴情報(HI1~HIn)を含む使用履歴情報ファイル(HIF)を生成する機能と、使用履歴情報ファイル(HIF)をケーブル250またはWi-Fi通信を通じてPC200に伝送する機能と、を行う。
【0028】
設定情報登録(「設定情報設定」とも称する)段階で、スマートフォン300(または、モバイルアプリ315)とブルートゥースペアリング(bluetooth pairing)された第1デジタルドアロック400-1は、モバイルアプリ315から伝送された第1設定情報(SI1)を受信し、第1設定情報(SI1)に基づいて第1デジタルドアロック400-1の機能を管理者が第1デジタルドアロック400-1を直接操作せずとも、非接触方式または自動(または、プログラム的)で登録(登録は「設定」とも称する)する。
【0029】
設定情報変更段階で、スマートフォン300(または、モバイルアプリ315)とブルートゥースペアリングされた第1デジタルドアロック400-1は、モバイルアプリ315から伝送された第1変更情報(CI1)を受信し、第1変更情報(CI1)に基づいて第1デジタルドアロック400-1の機能を非接触方式または自動で(または、プログラム的に)変更するので、管理者は、第1デジタルドアロック400-1を手で直接触って操作しなくても良い。
【0030】
ここで、設定または変更される機能の例は、パスワード登録機能、RFIDカード番号登録機能、スピーカーのボリューム調節機能、ロック設定機能、及び再ロック時間設定機能などを含む。実施形態によって、前記機能の例は、使用者別にパスワード登録機能、RFIDカード番号登録機能、スピーカーのボリューム調節機能、ロック設定機能、及び再ロック時間設定機能などを含みうる。
【0031】
第1デジタルドアロック400-1は、第1デジタルドアロック400-1の第1使用履歴情報(HI1)をリアルタイムで生成して保存装置414に保存し、使用履歴情報伝送段階でモバイルアプリ315からの使用履歴情報伝送要請に応答して、第1使用履歴情報(HI1)をブルートゥース通信を通じてスマートフォン300に管理者が第1デジタルドアロック400-1を直接手で操作せずとも、非接触方式または自動(または、プログラム的)で伝送する。
【0032】
図7に例示的に示したように、第1使用履歴情報(HI1)は、誰が、いつ、何(または、如何なる手段)で第1デジタルドアロック400-1のドアロック開閉装置を動作させ、ドアのロック/アンロックについての情報(または、履歴)を含む。
【0033】
設定情報登録段階で、スマートフォン300(または、モバイルアプリ315)とブルートゥースペアリングされた第2デジタルドアロック400-2は、モバイルアプリ315から伝送された第2設定情報(SI2)を受信し、第2設定情報(SI2)に基づいて第2デジタルドアロック400-2の機能を管理者が第2デジタルドアロック400-2を手で直接操作せずとも、自動で設定または登録する。
【0034】
設定情報変更段階で、スマートフォン300(または、モバイルアプリ315)とブルートゥースペアリングされた第2デジタルドアロック400-2は、モバイルアプリ315から伝送された第2変更情報(CI2)を受信し、第2変更情報(CI2)に基づいて第2デジタルドアロック400-2の機能を管理者が第2デジタルドアロック400-2を手で直接操作せずとも、自動で変更する。
【0035】
第2デジタルドアロック400-2は、第2デジタルドアロック400-2の第2使用履歴情報(HI2)を生成して保存装置に保存し、使用履歴情報伝送段階でモバイルアプリ315からの使用履歴情報伝送要請に応答して、第2使用履歴情報(HI2)をブルートゥース通信を通じてスマートフォン300に管理者が第2デジタルドアロック400-2を手で直接操作せずとも、自動伝送する。
【0036】
図7に例示的に示したように、第2使用履歴情報(HI2)は、誰が、いつ、何(または、如何なる手段)で第2デジタルドアロック400-2のドアロック開閉装置を動作させて、ドアのロック/アンロックについての情報(または、履歴)を含む。
【0037】
設定情報登録段階で、スマートフォン300(または、モバイルアプリ315)とブルートゥースペアリングされた第nデジタルドアロック400-nは、モバイルアプリ315から伝送された第n設定情報(SIn)を受信し、第n設定情報(SIn)に基づいて第nデジタルドアロック400-nの機能を第nデジタルドアロック400-nに対する管理者の直接的な操作なしに自動で設定または登録する。
【0038】
設定情報変更段階で、スマートフォン300とブルートゥースペアリングされた第nデジタルドアロック400-nは、モバイルアプリ315から伝送された第n変更情報(CIn)を受信し、第n変更情報(CIn)に基づいて第nデジタルドアロック400-nの機能を第nデジタルドアロック400-nに対する管理者の直接的な操作なしに自動で変更する。
【0039】
第nデジタルドアロック400-nは、第nデジタルドアロック400-nの第n使用履歴情報(HIn)を生成して保存し、使用履歴情報伝送段階でモバイルアプリ315からの使用履歴情報伝送要請に応答して、第n使用履歴情報(HIn)をブルートゥース通信を通じてスマートフォン300に管理者の直接的な操作なしに自動伝送する。
【0040】
図7に例示的に示したように、第n使用履歴情報(HIn)は、誰が、いつ、何(または、如何なる手段)で第nデジタルドアロック400-nのドアロック開閉装置を動作させて、ドアのロック/アンロックについての情報(または、履歴)を含む。
【0041】
設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び/または使用履歴情報伝送段階で、各情報(SIi、CIi、及びHIi)は、ブルートゥース通信(または、非接触方式)を通じてモバイルアプリ315から各デジタルドアロック400-1~400-nに自動伝送されるか、各デジタルドアロック400-1~400-nからモバイルアプリ315に自動伝送される。
【0042】
したがって、各デジタルドアロック400-1~400-nの管理者は、各デジタルドアロック400-1~400-nに含まれた如何なる装置も手で直接操作せずとも、非接触方式で各情報(SIi、CIi、またはHIi)を各デジタルドアロック400-1~400-nに容易に自動で登録または獲得することができる効果がある。
【0043】
例えば、従来、数十個ないし数百個のデジタルドアロックを管理する管理者は、前記デジタルドアロックのそれぞれを手で直接操作してパスワードとRFIDカード番号などを手動で前記デジタルドアロックのそれぞれに個別的に登録または変更し、使用履歴情報を獲得した。
【0044】
しかし、本発明によって、数十個ないし数百個のデジタルドアロックを管理する管理者は、自分のスマートフォン300のプロセッサ310で実行されるモバイルアプリ315を用いて、前記デジタルドアロックのそれぞれを手で直接操作せずとも、当該設定情報を当該デジタルドアロックに自動で登録することができ、前記当該デジタルドアロックに既に登録された設定情報を前記当該デジタルドアロックについての変更情報を用いて自動で変更(または、アップデート)することができ、前記当該デジタルドアロックについての使用履歴情報を自動で獲得することができる。
【0045】
実施形態によって、本発明によって数十個ないし数百個のデジタルドアロックを管理する管理者は、自分のスマートフォン300のプロセッサ310で実行されるモバイルアプリ315を用いて、前記デジタルドアロックのそれぞれのファームウェア(firmware)またはファームウェアのバージョン(version)を自動的に、またはプログラム的にアップデートすることができる。
【0046】
図2は、本発明の実施形態によるデジタルドアロックのブロック図である。図1に示されたデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれの構造と動作は同一なので、第1デジタルドアロック400-1の構造と動作が、代表的に詳しく説明される。
【0047】
第1デジタルドアロック400-1は、モバイル装置300からブルートゥース通信を通じて伝送された第1設定情報(SI1)を受信するブルートゥース送受信器410、ドアロック装置432、ドアロック解除装置、保存装置414、ブルートゥース送受信器410から伝送された第1設定情報(SI1)に基づいて、前記ドアロック解除装置のそれぞれによってドアロック装置432のロックが解除されるように、前記ドアロック解除装置のそれぞれについての開閉設定情報と動作設定情報とを保存装置414に非接触で自動的に、またはプログラム的に登録するコントローラ412を含む。
【0048】
コントローラ412は、誰が、いつ、如何なる手段でドアロック解除装置のそれぞれを用いてドアロック装置432を解除したか否かを示す使用履歴情報(HI1)を生成して、それを保存装置414に自動で保存し、ブルートゥース送受信器410から伝送された第1使用履歴情報伝送要請に応じて保存装置414に保存された使用履歴情報(HI1)を検索して、それ(HI1)をブルートゥース送受信器410に伝送し、ブルートゥース送受信器410は、ブルートゥース通信を通じて第1使用履歴情報(HI1)をモバイル装置300に伝送する。
【0049】
ドアロック解除装置は、キーパッド416、RFIDリーダー418、手動開閉器426、信号受信器422、生体情報認識装置420、及び内部ハンドル428のうちから少なくとも2つまたは少なくとも3つを含む。
【0050】
前記如何なる手段は、パスワード、RFIDカード番号を保存するRFIDカード、手動開閉器426、信号受信器422に開き信号を伝送する信号伝送装置(例えば、リモートコントローラまたはボタン)、生体情報、及び内部ハンドル428のうちから少なくとも2つまたは少なくとも3つを含む。
【0051】
第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥース送受信器410、コントローラ412、保存装置414、複数個の数字キー(keys)と複数個の特殊文字キー(例えば、*と#)とを含むキーパッド(「キーボタン」とも称する)416、RFIDリーダー(RFID reader)418、手動開閉器426、及びドアロック開閉装置(「ドアロック装置」とも称する)432を含み、実施形態によって、または第1デジタルドアロック400-1の製造社によって、第1デジタルドアロック400-1は、生体情報認識装置420、信号受信器422、キーホール(key hole)424、内部ハンドル428、及びスピーカー430のうちから少なくとも1つをさらに含みうる。
【0052】
第1デジタルドアロック400-1は、外部メモリ装置が挿入されるスロット(slot)と、前記スロットとコントローラ412との間にインターフェースを含まないので、第1デジタルドアロック400-1の構成は簡単になる。前述したように、管理者は、情報(SI1、CI1、またはHI1)の処理(例えば、送受信)のために、第1デジタルドアロック400-1を手で直接操作する必要がない。
【0053】
ブルートゥース送受信器(または、BLE(Bluetooth Low Energy)技術を利用する送受信器410は、ブルートゥースペアリングされたスマートフォン300のブルートゥース送受信器320から伝送された設定情報(SI1)または変更情報(CI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。
【0054】
プロセッサ(processor)とも呼ばれるコントローラ412は、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)を受信して保存装置414に保存し、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)を解析(または、分析)して、解析(または、分析)の結果に該当する機能を行うことができる。
【0055】
例えば、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)が、第1デジタルドアロック400-1の開閉(open/close)のためのパスワードである時、コントローラ412は、前記パスワードを保存装置414に保存し、キーパッド416を通じて使用者が入力したパスワードと保存装置414に保存されたパスワードとを比較し、入力されたパスワードと保存されたパスワードとが一致する時、ドアのロック解除のためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。
【0056】
例えば、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)が、第1デジタルドアロック400-1の開閉のためのRFIDカード番号である時、コントローラ412は、前記RFIDカード番号を保存装置414に保存し、RFIDリーダー418によって読み取られたRFIDカード番号と保存装置414に保存されたRFIDカード番号とを比較し、読み取られたRFIDカード番号と保存されたRFIDカード番号パスワードとが一致する時、ドアのロック解除のためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。
【0057】
例えば、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)が、第1デジタルドアロック400-1のスピーカー430のボリュームを調節するボリューム調節情報(図4では、「スピーカーボリューム」と表示する)である時、コントローラ412は、前記ボリューム調節情報を保存装置414に保存し、調節されたボリュームに該当する音声を出力することができる。また、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)が、第1デジタルドアロック400-1のロック設定または再ロック時間である時、コントローラ412は、ロック設定または再ロック時間を保存装置414に保存し、ロック設定または再ロック時間によってドアロック開閉装置432の動作を制御することができる。
【0058】
手動開閉器426は、手動でドアロック開閉装置432のロックとロック解除とのための装置またはボタンであり、ドアのロック状態で手動開閉器426が使用者によって押されれば、コントローラ412は、手動開閉器426から出力された開き信号に応答して、前記ドアのロック解除のためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。また、ドアのロック解除状態で手動開閉器426が使用者によって押されれば、コントローラ412は、手動開閉器426から出力された閉まり信号に応答して、前記ドアのロックのためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。
【0059】
ドアロック開閉装置432は、モータ駆動装置とドアロックモータとを含み、前記モータ駆動装置は、コントローラ412の制御によってドアのロック動作とロック解除動作とを行うドアロックモータを駆動する。
【0060】
生体情報認識装置420の例は、使用者の指紋を認識する指紋認識装置、使用者の静脈を認識する静脈認識装置、または使用者の虹彩を認識する虹彩認識装置であり、生体情報認識装置420によって認識された生体情報(例えば、指紋情報、静脈情報、または虹彩情報)は、コントローラ412によって使用者別に保存装置414に保存することができる。
【0061】
したがって、コントローラ412は、生体情報認識装置420によって認識された生体情報と保存装置414に保存された生体情報とを比較し、認識された生体情報と保存された生体情報とが一致する時、ドアのロック解除のためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。
【0062】
信号受信器422は、リモートコントローラ(remote controller)または信号受信器422に有線で連結された装置から出力された制御信号(OPS)を受信してコントローラ412に伝送し、ドアロック開閉装置432は、制御信号(OPS)に応答して動作するコントローラ412の制御によってドアのロック解除のためにドアロック開閉装置432の動作を制御する。
【0063】
キーホール424は、ドアのロックとロック解除とのためのキーが挿入されるホール(hole)であり、使用者は、キーホール424に前記キーを挿入して、前記ドアのロックまたはロック解除ができる。使用者は、ドアの室内側に付着された内部ハンドル428を用いて前記ドアに対するロックまたはロック解除ができる。
【0064】
スピーカー430は、コントローラ412の制御によってドアに対する動作(例えば、ドアのロックまたはロック解除)を音声で出力することができる。例えば、設定情報(SI1)または変更情報(CI1)は、スピーカー430のボリュームを調節するための情報である。
【0065】
図3は、図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCとモバイルアプリとを用いてデジタルドアロックに設定情報を設定する方法を説明するフローチャートであり、図4は、図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCからスマートフォンにダウンロードされる設定情報ファイルの実施形態であり、図5は、図1に示されたデジタルドアロック制御システムでPCからスマートフォンにダウンロードされる変更情報ファイルの実施形態であり、図6は、図1に示されたデジタルドアロック制御システムでモバイルアプリを用いてデジタルドアロックの使用履歴情報をPCにアップロードする方法を説明するフローチャートであり、図7は、第1デジタルドアロックの第1使用履歴情報の実施形態である。
【0066】
図1ないし図7を参照すれば、複数個のデジタルドアロック400-1~400-nを管理する管理者が、PC200に設けられたプログラム210を実行すれば、設定情報ファイル(SIF)は、出力装置230に表示される。管理者は、PC200の入力装置240を用いてデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての設定情報(SI1~SIn)をプログラム210に入力する。プログラム210は、各デジタルドアロック400-1~400-nについての設定情報(SI1~SIn)を含む設定情報ファイル(SIF)を生成し、管理者の操作によって設定情報ファイル(SIF)を保存装置220に保存する。
【0067】
保存装置220に保存された設定情報ファイル(SIF)は、プログラム210の制御によってケーブル250またはWi-Fi通信を通じてスマートフォン300に伝送(または、ダウンロード)される(ステップS110)。モバイルアプリ315は、設定情報ファイル(SIF)を保存装置340に保存する。
【0068】
管理者は、設定情報ファイル(SIF)がダウンロードされたスマートフォン300を持ってデジタルドアロック400-1~400-nが設けられた場所に移動する。例えば、デジタルドアロック400-1~400-nのいずれもは、同じ建物に設けられ、デジタルドアロック400-1~400-nのうちから一部は、第1建物(または、第1建物の第1階)に設けられ、デジタルドアロック400-1~400-nのうちから残りの一部は、第2建物(または、第1建物の第2階)に設けられる。
【0069】
第1デジタルドアロック400-1に第1設定情報(SI1)を非接触方式または自動(または、プログラム的)で登録するために、管理者は、第1デジタルドアロック400-1前でスマートフォン300のモバイルアプリ315を実行させ、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記設定モードを選択する(ステップS120)。
【0070】
モバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能な(または、ペアリングされた)デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0071】
管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる(ステップS130)。
【0072】
モバイルアプリ315は、設定情報ファイル(SIF)を保存装置340から読み取って、それをディスプレイ装置330に表示する。実施形態によって、ステップS130がステップS120よりも先に行われる。
【0073】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された図4の設定情報ファイル(SIF)から第1設定情報(SI1)を選択すれば、モバイルアプリ315は、ブルートゥース送受信器320を通じて第1設定情報(SI1)を第1デジタルドアロック400-1に伝送する(ステップS140)。
【0074】
図4に示された第1設定情報(SI1)を参照すれば、第1ドアロックID(DID1)に該当する第1デジタルドアロック400-1には、3人の使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)が設定され、使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)のそれぞれには、同じパスワード(PW1)が設定され、使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)のそれぞれには、互いに異なるRFIDカード番号(RN1_N1、RN1_N2、及びRN1_N3)を有するRFDIカードが設定され、使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)のそれぞれには、同じスピーカーボリュームが設定され、使用者(U1_1とU1_3)のそれぞれには、自動ロック(AUTO)が設定され、使用者(U1_2)には、手動ロック(MANU)が設定され、使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)のそれぞれには、同じ再ロック時間(T1)が設定される。
【0075】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、第1設定情報(SI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。コントローラ412は、使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)別にパスワード、RFIDカード番号、スピーカーボリューム、ロック設定、及び再ロック時間を管理者が第1デジタルドアロック400-1を手で直接触って操作せずとも、自動で設定(または、登録)し、第1設定情報(SI1)を保存装置414に保存する(ステップS150)。
【0076】
第1デジタルドアロック400-1に第1設定情報(SI1)を非接触方式または自動で登録した後、第2デジタルドアロック400-2に第2設定情報(SI2)を非接触方式または自動で登録するために、第2デジタルドアロック400-2前に移動した管理者は、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記設定モードを選択する(ステップS120)。この際、設定モードが既に選択された場合、管理者は、前記設定モードを再び選択しなくても良い。
【0077】
モバイルアプリ315は、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0078】
管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第2デジタルドアロック400-2に該当する第2ドアロックID(DID2)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第2デジタルドアロック400-2は、ブルートゥースペアリングされる(ステップS130)。
【0079】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された設定情報ファイル(SIF)から第2設定情報(SI2)を選択すれば、モバイルアプリ315は、ブルートゥース送受信器320を通じて第2設定情報(SI2)を第2デジタルドアロック400-2に伝送する(ステップS140)。
【0080】
図4に示された第2設定情報(SI2)を参照すれば、第2ドアロックID(DID2)に該当する第2デジタルドアロック400-2には、2人の使用者(U2_1とU2_2)が設定され、使用者(U2_1とU2_2)のそれぞれには、互いに異なるパスワード(PW2_1とPW2_2)が設定され、使用者(U2_1とU2_2)のそれぞれには、互いに異なるRFIDカード番号(RN2_N1とRN2_N2)を有するRFDIカードが設定され、使用者(U2_1とU2_2)のそれぞれには、互いに異なるスピーカーボリュームが設定され、使用者(U2_1)には、自動ロック(AUTO)が設定され、使用者(U2_2)には、手動ロック(MANU)が設定され、使用者(U2_1とU2_2)のそれぞれには、互いに異なる再ロック時間(T2_1とT2_2)が設定される。
【0081】
第2デジタルドアロック400-2のブルートゥース送受信器は、第2設定情報(SI2)を受信して、それをコントローラに伝送する。コントローラは、使用者(U2_1とU2_2)別にパスワード、RFIDカード番号、スピーカーボリューム、ロック設定、及び再ロック時間を管理者が第2デジタルドアロック400-2を手で直接触って操作せずとも、自動で設定(または、登録)し、第2設定情報(SI2)を保存装置414に保存する(ステップS150)。
【0082】
第nデジタルドアロック400-nに第n設定情報(SIn)を非接触方式または自動で登録するために、第nデジタルドアロック400-n前に移動した管理者は、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記設定モードを選択する(ステップS120)。この際、設定モードが既に選択された場合、管理者は、前記設定モードを再び選択しなくても良い。
【0083】
モバイルアプリ315は、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0084】
管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第nデジタルドアロック400-nに該当する第nドアロックID(DIDn)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第nデジタルドアロック400-nは、ブルートゥースペアリングされる(ステップS130)。
【0085】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された設定情報ファイル(SIF)から第n設定情報(SIn)を選択すれば、モバイルアプリ315は、ブルートゥース送受信器320を通じて第n設定情報(SIn)を第nデジタルドアロック400-nに伝送する(ステップS140)。
【0086】
図4に示された第n設定情報(SIn)を参照すれば、第nドアロックID(DIDn)に該当する第nデジタルドアロック400-nには、1人の使用者(Un)が設定され、使用者(Un)には、パスワード(PWn)が設定され、RFIDカード番号(RNn)を有するRFDIカードが設定され、スピーカーボリュームが設定され、自動ロック(AUTO)が設定され、再ロック時間(Tn)が設定される。
【0087】
第nデジタルドアロック400-nのブルートゥース送受信器は、第n設定情報(SIn)を受信して、それをコントローラに伝送する。コントローラは、使用者(Un)のパスワード、RFIDカード番号、スピーカーボリューム、ロック設定、及び再ロック時間を管理者が第nデジタルドアロック400-nを手で直接触って操作せずとも、自動で設定(または、登録)し、第n設定情報(SIn)を保存装置414に保存する(ステップS150)。
【0088】
図1ないし図7を参照すれば、デジタルドアロック400-1~400-nを管理する管理者が、PC200のプログラム210を実行すれば、設定情報ファイル(SIF)は、出力装置230に表示される。管理者は、PC200の入力装置240を用いて、各デジタルドアロック400-1~400-nについての変更情報(CI1~CIn)をプログラム210に入力する。プログラム210は、各デジタルドアロック400-1~400-nについての変更情報(CI1~CIn)を含む変更情報ファイル(CIF)を生成して保存装置220に保存する。
【0089】
変更情報ファイル(CIF)は、プログラム210の制御によってケーブル250またはWi-Fi通信を通じてスマートフォン300に伝送(または、ダウンロード)される(ステップS110)。モバイルアプリ315は、変更情報ファイル(CIF)を保存装置340に保存する。
【0090】
管理者は、変更情報ファイル(CIF)がダウンロードされたスマートフォン300を持ってデジタルドアロック400-1~400-nが設けられた建物または場所に移動する。
【0091】
第1デジタルドアロック400-1に設定された第1設定情報(SI1)を第1変更情報(CI1)に非接触方式または自動で変更するために、管理者は、第1デジタルドアロック400-1前でスマートフォン300のモバイルアプリ315を実行させ、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記変更モードを選択する(ステップS120)。
【0092】
モバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0093】
管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1にマッチングされた第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる(ステップS130)。モバイルアプリ315は、変更情報ファイル(CIF)を保存装置340から読み取って、それをディスプレイ装置330に表示する。
【0094】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された変更情報ファイル(CIF)から第1変更情報(CI1)を選択すれば、モバイルアプリ315は、ブルートゥース送受信器320を通じて第1変更情報(CI1)を第1デジタルドアロック400-1に伝送する(ステップS140)。
【0095】
図5に示された変更情報ファイル(CIF)に含まれた第1変更情報(CI1)を参照すれば、第1デジタルドアロック400-1の使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)のうちから使用者(U1_1)のパスワード(PW1)とRFIDカード番号(RN1_N1)とが削除された。
【0096】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、第1変更情報(CI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。第1変更情報(CI1)に基づいて、コントローラ412は、保存装置340に保存された第1設定情報(SI1)に含まれた使用者(U1_1)のパスワード(PW1)とRFIDカード番号(RN1_N1)とを管理者が第1デジタルドアロック400-1を手で直接触って操作せずとも、自動で削除する(ステップS150)。例えば、コントローラ412は、第1設定情報(SI1)を第1変更情報(CI1)にアップデートする。したがって、使用者(U1_1)のパスワード(PW1)とRFIDカード番号(RN1_N1)は、無効化される。
【0097】
第2デジタルドアロック400-2に保存された第2設定情報(SI2)を非接触方式で第2変更情報(CI2)に変更またはアップデートする方法から第nデジタルドアロック400-nに保存された第n設定情報(SIn)を非接触方式で第n変更情報(CIn)に変更またはアップデートする方法までは、第1デジタルドアロック400-1に保存された第1設定情報(SI1)を非接触方式で第1変更情報(CI1)に変更またはアップデートする方法と同一または類似している。
【0098】
第1デジタルドアロック400-1のコントローラ412は、誰が、いつ、何でドアロック開閉装置432のロック動作とロック解除動作とを行ったか否かを示す第1使用履歴情報(HI1)をリアルタイムで生成し、それを保存装置414に保存する(ステップS210)。
【0099】
図7を参照すれば、第1デジタルドアロック400-1がブルートゥース送受信器410、コントローラ412、保存装置414、キーパッド416、RFIDリーダー418、指紋認識装置420、信号受信器422、手動開閉器426、及び内部ハンドル428を含むと仮定する時、第1使用履歴情報(HI1)は、如何なる使用者(U1_1、U1_2、及びU1_3)がいつ(OT1~OT6)如何なる開き手段でドアロック開閉装置432のロック解除動作を行ったか否かを示す情報(または、履歴)を含む。各開かれた時間(OT1~OT6)は、時間を年月日時分秒の順に表示し、開き手段の例は、パスワード、RFIDカード、指紋、手動開閉器、内部ハンドル、及びリモートコントローラ(「リモコン」とも称する)を含む。
【0100】
第1デジタルドアロック400-1に保存された第1使用履歴情報(HI1)を非接触方式で獲得するために、管理者は、第1デジタルドアロック400-1前でスマートフォン300のモバイルアプリ315を実行させ、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記使用履歴情報要請モードを選択する(ステップS220)。
【0101】
モバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0102】
管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1にマッチングされた第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる(ステップS230)。モバイルアプリ315は、使用履歴情報要請をブルートゥース送受信器320を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送する(ステップS240)。
【0103】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、使用履歴情報要請を受信してコントローラ412に伝送する。コントローラ412は、前記使用履歴情報要請に応答して、保存装置340に保存された第1使用履歴情報(HI1)を読み取って、ブルートゥース送受信器410を通じてスマートフォン300のモバイルアプリ315に伝送する(ステップS250)。
【0104】
モバイルアプリ315は、第1使用履歴情報(HI1)を使用履歴情報ファイル(HIF)に保存または含ませ、それを保存装置340に保存する。
【0105】
第2デジタルドアロック400-2に保存された第2使用履歴情報(HI2)を非接触方式で獲得するために、管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第2デジタルドアロック400-2にマッチングされた第2ドアロックID(DID2)を選択すれば、スマートフォン300またはモバイルアプリ315と第2デジタルドアロック400-2は、ブルートゥースペアリングされる(ステップS230)。
【0106】
モバイルアプリ315は、使用履歴情報要請をブルートゥース送受信器320を通じて第2デジタルドアロック400-2に伝送する(ステップS240)。
【0107】
第2デジタルドアロック400-2のブルートゥース送受信器は、使用履歴情報要請を受信してコントローラに伝送する。コントローラは、前記使用履歴情報要請に応答して、保存装置に保存された第2使用履歴情報(HI2)を読み取って、ブルートゥース送受信器410を通じてスマートフォン300のモバイルアプリ315に伝送する(ステップS250)。
【0108】
モバイルアプリ315は、第2使用履歴情報(HI2)を使用履歴情報ファイル(HIF)に保存または含ませ、それを保存装置340に保存する。
【0109】
第nデジタルドアロック400-nに保存された第n使用履歴情報(HIn)を非接触方式で獲得するために、管理者が、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第nデジタルドアロック400-nにマッチングされた第nドアロックID(DIDn)を選択すれば、モバイルアプリ315と第nデジタルドアロック400-nは、ブルートゥースペアリングされる(ステップS230)。モバイルアプリ315は、使用履歴情報要請をブルートゥース送受信器320を通じて第nデジタルドアロック400-nに伝送する(ステップS240)。
【0110】
第nデジタルドアロック400-nのブルートゥース送受信器は、使用履歴情報要請を受信してコントローラに伝送する。コントローラは、前記使用履歴情報要請に応答して、保存装置に保存された第n使用履歴情報(HIn)を読み取って、ブルートゥース送受信器410を通じてスマートフォン300のモバイルアプリ315に伝送する(ステップS250)。
【0111】
モバイルアプリ315は、第n使用履歴情報(HIn)を使用履歴情報ファイル(HIF)に保存または含ませ、それを保存装置340に保存する。
【0112】
管理者が、ケーブル250またはWi-Fi通信を通じて各使用履歴情報(HI1~HIn)を含む使用履歴情報ファイル(HIF)をスマートフォン300からPC200にアップロードさせれば、PC200のプログラム215は、使用者の操作によって、各使用履歴情報(HI1~HIn)を含む使用履歴情報ファイル(HIF)を出力装置230に表示するか、保存装置220に保存される(ステップS260)。
【0113】
図8は、本発明の実施形態によってサーバとスマートフォンとで実行されるモバイルアプリを用いてデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。
【0114】
図8を参照すれば、デジタルドアロック制御システム100-2は、PC200、サーバ(または、ウェブサーバ)500、スマートフォン300、及び複数個のデジタルドアロック400-1~400-nを含む。
【0115】
管理者が、前述したように、既に生成された設定情報ファイル(SIF)または既に生成された変更情報ファイル(CIF)をサーバ500に伝送するためにPC200に設けられたプログラム215を実行すれば、プログラム215は、設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)をPC200のWi-Fi通信装置(または、インターネット通信装置)を通じてサーバ500に伝送する。
【0116】
サーバ500は、データベース510、プロセッサ520、及び通信装置530を含むデータ処理装置を意味する。データベース510は、データ記録装置または前記データ記録装置に保存されたデータを意味する。
【0117】
プロセッサ520は、PC200から伝送された設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)を通信装置530を通じて受信してデータベース510に保存する機能と、データベース510に保存された設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)を読み取って、通信装置530を通じてスマートフォン300に伝送する機能と、スマートフォン300から伝送された使用履歴情報ファイル(HIF)を通信装置530を通じて受信してデータベース510に保存する機能などを制御する。
【0118】
通信装置530は、PC200との通信(例えば、Wi-Fi通信またはインターネット通信)、及びスマートフォン300との通信(例えば、携帯電話通信またはLTE通信)を行う通信装置を総称する。
【0119】
サーバ500のプロセッサ520は、スマートフォン300から伝送された設定情報ファイル伝送要請に応じて設定情報ファイル(SIF)をデータベース510から読み取って、それをスマートフォン300に伝送し、スマートフォン300から伝送された変更情報ファイル伝送要請に応じて変更情報ファイル(CIF)をデータベース510から読み取って、それをスマートフォン300に伝送する。
【0120】
図8に示されたスマートフォン300は、図1に示されたスマートフォン300の構成310、315、320、330、及び340だけではなく、サーバ500と当該ファイル(SIF、CIF、またはHIF)を送受信するための無線送受信器350とをさらに含む。
【0121】
図8に示されたスマートフォン300と各デジタルドアロック400-1~400-nとの間で行われる非接触方式を利用した設定情報登録段階、非接触方式を利用した設定情報変更段階、及び/または非接触方式を利用した使用履歴情報伝送段階は、図1ないし図7を参照して説明されたスマートフォン300と各デジタルドアロック400-1~400-nとの間で行われる非接触方式を利用した設定情報登録段階、非接触方式を利用した設定情報変更段階、及び/または非接触方式を利用した使用履歴情報伝送段階と同一なので、これらについての説明は省略する。スマートフォン300を利用した設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び/または使用履歴情報伝送段階は、各デジタルドアロック400-1~400-n前で行われる。
【0122】
例えば、スマートフォン300のモバイルアプリ315が、サーバ500またはサーバ500によって提供されるウェブサイトに接続されれば、サーバ500のデータベース510に保存された設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)は、Wi-Fi通信網または携帯電話の通信網を通じてスマートフォン300にダウンロードされ、使用履歴情報ファイル(HIF)は、スマートフォン300からサーバ500にアップロードされる。この場合、当該情報(SIF、CIF、またはHIF)をサーバ500からダウンロードされるか、アップロードするためには、データ使用料が管理者に賦課される。
【0123】
図9は、本発明の実施形態によってPCまたはスマートフォンで実行されるモバイルアプリを用いて遠隔でデジタルドアロックを制御することができるデジタルドアロック制御システムのブロック図である。
【0124】
図9を参照すれば、デジタルドアロック制御システム100-3は、PC200、スマートフォン300、サーバ(または、ウェブサーバ)500、インターネット共有器600、及びブリッジ700、及び複数個のデジタルドアロック400-1~400-nを含む。
【0125】
実施形態によって、管理者は、PC200、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて遠隔で各デジタルドアロック400-1~400-nについての非接触方式を利用した設定情報登録段階、非接触方式を利用した設定情報変更段階、及び/または非接触方式を利用した使用履歴情報伝送段階を行うことができる。
【0126】
PC200とサーバ500は、第1Wi-Fi通信網を通じて通信することができ、サーバ500とインターネット共有器600は、第2Wi-Fi通信網を通じて通信することができ、インターネット共有器600とブリッジ700は、第3Wi-Fi通信網を通じて通信することができ、ブリッジ700は、ブルートゥース通信を通じて各デジタルドアロック400-1~400-nと通信することができる。第1Wi-Fi通信網、第2Wi-Fi通信網、及び第3Wi-Fi通信網のうちから少なくとも2つは、同じWi-Fi通信網である。
【0127】
ブリッジ700は、Wi-Fi通信プロトコル信号をブルートゥース通信プロトコル信号に変更するか、ブルートゥース通信プロトコル信号をWi-Fi通信プロトコル信号に変更する装置を意味する。インターネット共有器600と各デジタルドアロック400-1~400-nとの間にブリッジ700が存在することによって、インターネット共有器600と各デジタルドアロック400-1~400-nは、当該情報(SIi、CIi、またはHIi)を送受信することができる。
【0128】
PC200を用いて遠隔で第1デジタルドアロック400-1についての非接触方式を利用した設定情報登録段階、非接触方式を利用した設定情報変更段階、及び非接触方式を利用した使用履歴情報伝送段階は、図1ないし図7、及び図9を参照して説明される。
【0129】
設定情報登録段階で、PC200を使用する管理者は、プログラム215が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記設定モードを選択する。
【0130】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてPC200のプログラム215は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能な(または、ペアリングされた)デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をPC200の出力装置230に表示する。
【0131】
管理者が、プログラム210を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、PC200と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0132】
管理者が、PC200の出力装置230に表示された図4の設定情報ファイル(SIF)から第1設定情報(SIi、i=1)を選択すれば、第1設定情報(SI1)は、PC200、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送される。
【0133】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、ブリッジ700を通じて入力された第1設定情報(SI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。
【0134】
コントローラ412は、第1設定情報(SI1)、例えば、使用者別パスワード、RFIDカード番号、スピーカーボリューム、ロック設定、及び再ロック時間を管理者が第1デジタルドアロック400-1を手で直接触って操作せずとも、自動で保存装置414に保存する。
【0135】
設定情報変更段階で、PC200を使用する管理者は、プログラム215が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記変更モードを選択する。
【0136】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてPC200のプログラム215は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をPC200の出力装置230に表示する。
【0137】
管理者が、プログラム210を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、PC200と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0138】
管理者が、PC200の出力装置230に表示された図5の変更情報ファイル(CIF)から第1変更情報(CIi、i=1)を選択すれば、第1変更情報(CI1)は、PC200、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送される。
【0139】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、ブリッジ700を通じて入力された第1変更情報(CI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。
【0140】
コントローラ412は、第1変更情報(CI1)を保存装置414に保存する。これにより、第1設定情報(SI1)は、第1変更情報(CI1)に変更またはアップデートされる。
【0141】
第1設定情報(SI1)または第1変更情報(CI1)に基づいて動作する第1デジタルドアロック400-1は、第1使用履歴情報(HI1)を生成して保存装置414に保存する。
【0142】
使用履歴情報伝送段階で、PC200を使用する管理者は、プログラム215が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記使用履歴情報要請モードを選択する。
【0143】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてPC200のプログラム215は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をPC200の出力装置230に表示する。
【0144】
管理者が、プログラム210を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、PC200と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0145】
プログラム210は、第1デジタルドアロック400-1の第1使用履歴情報(HI1)の伝送を要請する第1使用履歴情報伝送要請を生成する。
【0146】
第1デジタルドアロック400-1は、PC200、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて入力された第1使用履歴情報伝送要請に応答して、保存装置414に保存された第1使用履歴情報(HI1)を読み取って、ブリッジ700に伝送する。第1使用履歴情報(HI1)は、ブリッジ700とインターネット共有器600とを通じてサーバ500に伝送され、サーバ500は、第1使用履歴情報(HI1)をデータベース510に保存し、第1使用履歴情報(HI1)をPC200に伝送しうる。
【0147】
この際、使用者は、PC200の出力装置230を通じて第1使用履歴情報(HI1)をビューイング(viewing)することができる。
【0148】
各デジタルドアロック400-2~400-nについての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階は、第1デジタルドアロック400-1についての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階と同一なので、これについての説明は省略する。
【0149】
すなわち、PC200を操作する管理者は、サーバ500またはサーバ500によって提供されるウェブサイトに接続して、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて遠隔で各デジタルドアロック400-1~400-nについての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階を行うことができる。この際、各デジタルドアロック400-1~400-nについての使用履歴情報(HI1~HIn)または使用履歴情報(HI1~HIn)を含む使用履歴情報ファイル(HIF)は、サーバ500のデータベース510に保存される。
【0150】
管理者は、各デジタルドアロック400-1~400-n前で各デジタルドアロック400-1~400-nを操作せずとも、遠隔でPC200を用いて距離制限なしに各デジタルドアロック400-1~400-nに情報(SIiまたはCIi)を設定するか、各デジタルドアロック400-1~400-nから情報(HIi)が得られる。この場合、当該情報(SIi、CIi、またはHIi)をサーバ500からダウンロードされるか、アップロードするためには、データ使用料が管理者に賦課される。
【0151】
実施形態によって、管理者は、スマートフォン300、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて遠隔で各デジタルドアロック400-1~400-nについての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び/または使用履歴情報伝送段階を行うことができる。
【0152】
設定情報ファイル(SIF)または変更情報ファイル(CIF)は、図8を参照して説明したように、PC200からスマートフォン300にダウンロードされる。
【0153】
スマートフォン300とサーバ500は、携帯電話の通信網を通じて通信することができ、サーバ500とインターネット共有器600は、第2Wi-Fi通信網を通じて通信することができ、インターネット共有器600とブリッジ700は、第3Wi-Fi通信網を通じて通信することができ、ブリッジ700は、ブルートゥース通信を通じて各デジタルドアロック400-1~400-nと通信することができる。
【0154】
スマートフォン300を用いて遠隔で第1デジタルドアロック400-1についての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階は、図1ないし図9を参照して説明される。
【0155】
設定情報登録段階で、スマートフォン300を使用する管理者は、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記設定モードを選択する。
【0156】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてモバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0157】
管理者が、モバイルアプリ315を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、モバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0158】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された図4の設定情報ファイル(SIF)から第1設定情報(SIi、i=1)を選択すれば、第1設定情報(SI1)は、スマートフォン300、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送される。
【0159】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、ブリッジ700を通じて入力された第1設定情報(SI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。
【0160】
コントローラ412は、第1設定情報(SI1)、例えば、使用者別パスワード、RFIDカード番号、スピーカーボリューム、ロック設定、及び再ロック時間を管理者の直接的な操作なしに自動で保存装置414に保存する。
【0161】
設定情報変更段階で、スマートフォン300を使用する管理者は、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記変更モードを選択する。
【0162】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてモバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をディスプレイ装置330に表示する。
【0163】
管理者が、モバイルアプリ315を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、モバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0164】
管理者が、ディスプレイ装置330に表示された図5の変更情報ファイル(CIF)から第1変更情報(CIi、i=1)を選択すれば、第1変更情報(CI1)は、スマートフォン300、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送される。
【0165】
第1デジタルドアロック400-1のブルートゥース送受信器410は、ブリッジ700を通じて入力された第1変更情報(CI1)を受信して、それをコントローラ412に伝送する。
【0166】
コントローラ412は、第1変更情報(CI1)を保存装置414に保存する。第1設定情報(SI1)は、第1変更情報(CI1)に変更またはアップデートされる。
【0167】
第1設定情報(SI1)または第1変更情報(CI1)に基づいて動作する第1デジタルドアロック400-1は、第1使用履歴情報(HI1)を生成して保存装置414に保存する。
【0168】
使用履歴情報伝送段階で、スマートフォン300を使用する管理者は、モバイルアプリ315が提供する設定モード、変更モード、及び使用履歴情報要請モードのうちから前記使用履歴情報要請モードを選択する。
【0169】
サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じてモバイルアプリ315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれとブルートゥースペアリング動作を行い、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての固有識別情報(例えば、各デジタルドアロックID(DID1~DIDn))をPC200の出力装置230に表示する。
【0170】
管理者が、モバイルアプリ315を用いて、ペアリング可能なデジタルドアロック400-1~400-nのうちから第1デジタルドアロック400-1の第1ドアロックID(DID1)を選択すれば、モバイルアプリ315と第1デジタルドアロック400-1は、ブルートゥースペアリングされる。
【0171】
モバイルアプリ315は、第1デジタルドアロック400-1の第1使用履歴情報(HI1)の伝送を要請する第1使用履歴情報伝送要請を生成する。
【0172】
第1デジタルドアロック400-1は、スマートフォン300、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて入力された第1使用履歴情報伝送要請に応答して、保存装置414に保存された第1使用履歴情報(HI1)を読み取って、ブリッジ700に伝送する。第1使用履歴情報(HI1)は、ブリッジ700とインターネット共有器600とを通じてサーバ500に伝送され、サーバ500は、第1使用履歴情報(HI1)をデータベース510に保存し、第1使用履歴情報(HI1)をモバイルアプリ315に伝送する。この際、使用者は、ディスプレイ装置330を通じて第1使用履歴情報(HI1)をビューイングすることができる。
【0173】
モバイルアプリ315を用いて行われる各デジタルドアロック400-2~400-nについての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階は、第1デジタルドアロック400-1についての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階と同一なので、これについての説明は省略する。
【0174】
すなわち、モバイルアプリ315を操作する管理者は、スマートフォン300、サーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて遠隔で各デジタルドアロック400-1~400-nについての設定情報登録段階、設定情報変更段階、及び使用履歴情報伝送段階を行うことができる。この際、各デジタルドアロック400-1~400-nについての使用履歴情報(HI1~HIn)または使用履歴情報(HI1~HIn)を含む使用履歴情報ファイル(HIF)は、サーバ500のデータベース510に保存される。
【0175】
管理者は、各デジタルドアロック400-1~400-n前で各デジタルドアロック400-1~400-nを操作せずとも、遠隔でスマートフォン300を用いて距離制限なしに各デジタルドアロック400-1~400-nに情報(SIiまたはCIi)を設定するか、各デジタルドアロック400-1~400-nから情報(HIi)が得られる。この場合、当該情報(SIi、CIi、またはHIi)をサーバ500からダウンロードされるか、アップロードするためには、データ使用料が管理者に賦課される。
【0176】
図1ないし図9を参照すれば、設定情報登録段階で、電子装置200、300で実行されるコンピュータプログラム215、315は、デジタルドアロック400-1~400-nのうち、第1デジタルドアロック400-1と電子装置200、300とをブルートゥースペアリングする。
【0177】
コンピュータプログラム215、315は、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれを制御するために、デジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれについての設定情報(SI1~SIn)を含む設定情報ファイル(SIF)を表示装置230、330に表示する。
【0178】
管理者によって設定情報ファイル(SIF)に含まれた第1デジタルドアロック400-1についての第1設定情報(SI1)が選択されれば、コンピュータプログラム215、315は、第1設定情報(SI1)を第1デジタルドアロック400-1に非接触またはプログラム的に自動で登録するために、第1設定情報(SI1)をブルートゥース通信を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送する。
【0179】
使用履歴情報伝送段階で、コンピュータプログラム215、315は、デジタルドアロック400-1~400-nのうち、第1デジタルドアロック400-1と電子装置200、300とをブルートゥースペアリングし、第1デジタルドアロック400-1と電子装置200、300とがブルートゥースペアリングされれば、コンピュータプログラム215、315は、ブルートゥース通信を通じて第1デジタルドアロック400-1に第1使用履歴情報伝送要請を伝送する。
【0180】
コンピュータプログラム215、315は、ブルートゥース通信を通じて第1デジタルドアロック400-1から第1使用履歴情報(HI1)を受信する。
【0181】
実施形態によって、電子装置がPC200である時、第1デジタルドアロック400-1とPC200とをブルートゥースペアリングする以前に、PC200が、第1Wi-Fi通信網を通じてウェブサーバ500と通信チャンネルを形成し、ウェブサーバ500が、第2Wi-Fi通信網を通じてインターネット共有器600と通信チャンネルを形成し、インターネット共有器600が、第3Wi-Fi通信網を通じてブリッジ700と通信チャンネルを形成し、ブリッジ700が、ブルートゥース通信を通じて第1デジタルドアロック400-1と通信チャンネルを形成する。
【0182】
したがって、PC200で実行されるコンピュータプログラム215は、ウェブサーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1設定情報(SI1)を遠隔で第1デジタルドアロック400-1に非接触またはプログラム的に自動で登録するために、第1設定情報(SI1)をウェブサーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送する。
【0183】
実施形態によって、電子装置がモバイル装置300である時、第1デジタルドアロック400-1とモバイル装置300とをブルートゥースペアリングする以前に、モバイル装置300が、移動通信網を通じてウェブサーバ500と通信チャンネルを形成し、ウェブサーバ500が、第2Wi-Fi通信網を通じてインターネット共有器600と通信チャンネルを形成し、インターネット共有器600が、第3Wi-Fi通信網を通じてブリッジ700と通信チャンネルを形成し、ブリッジ700が、ブルートゥース通信を通じて第1デジタルドアロック400-1と通信チャンネルを形成する。
【0184】
したがって、モバイル装置300で実行されるコンピュータプログラム315は、ウェブサーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1設定情報(SI1)を遠隔で第1デジタルドアロック400-1に非接触またはプログラム的に自動で登録するために、第1設定情報(SI1)をウェブサーバ500、インターネット共有器600、及びブリッジ700を通じて第1デジタルドアロック400-1に伝送する。
【0185】
ハードウェア200、300で実行され、ブルートゥース通信を通じてデジタルドアロック400-1~400-nのそれぞれを制御するために、媒体(または、記録媒体)220、340に保存されたコンピュータプログラム215、315は、図1ないし図9を参照して説明された本発明による方法を行うことができる。
【0186】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【符号の説明】
【0187】
100-1、100-2、100-3 デジタルドアロック制御システム
200 PC
215 プログラム
300 スマートフォン
310 プロセッサ
315 モバイルアプリ
320 ブルートゥース送受信器
330 ディスプレイ装置
400-1~400-n デジタルドアロック
410 ブルートゥース装置
412 コントローラ
414 保存装置
【要約】
【課題】デジタルドアロック、コンピュータプログラム、及び非接触方式で該デジタルドアロックを制御する方法を提供する。
【解決手段】デジタルドアロックが開示される。デジタルドアロックは、モバイル装置からブルートゥース(登録商標)通信を通じて伝送された設定情報を受信するブルートゥース送受信器;ドアロック装置;ドアロック解除装置;保存装置;及びブルートゥース送受信器から伝送された設定情報に基づいて、ドアロック解除装置のそれぞれによって、ドアロック装置のロックが解除されるように、ドアロック解除装置のそれぞれについての開閉設定情報と動作設定情報とを保存装置に自動で登録するコントローラ;を含む。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9