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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-23
(45)【発行日】2022-07-01
(54)【発明の名称】撮影装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20220624BHJP
   G02B 7/28 20210101ALI20220624BHJP
   G03B 13/36 20210101ALI20220624BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220624BHJP
   G03B 17/38 20210101ALI20220624BHJP
   H04N 5/235 20060101ALI20220624BHJP
   G03B 7/083 20210101ALN20220624BHJP
【FI】
H04N5/232 030
G02B7/28 N
G03B13/36
G03B17/02
G03B17/38 B
H04N5/235 300
G03B7/083
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2017245541
(22)【出願日】2017-12-21
(65)【公開番号】P2018107803
(43)【公開日】2018-07-05
【審査請求日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2016-0176788
(32)【優先日】2016-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】511289530
【氏名又は名称】エスケー プラネット カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、キ ドン
【審査官】中嶋 樹理
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/136054(WO,A1)
【文献】特開2009-127336(JP,A)
【文献】国際公開第2016/073102(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G02B 7/28
G03B 13/36
G03B 17/02
G03B 17/38
H04N 5/235
G03B 7/083
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の撮影にかかる演算を行うプロセッサ、及び
上記プロセッサを通して実行される少なくとも一つの命令が保存されたメモリ、を含み、
上記少なくとも一つの命令は、
上記被写体から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認するようにする確認命令、
上記近距離通信信号から上記被写体の撮影のための撮影参照情報を獲得するようにする獲得命令、及び
上記撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って上記被写体に対する撮影を処理するようにする処理命令、を含み、
上記撮影参照情報は、
上記近距離通信信号の受信信号強度から確認される上記被写体との距離、及び隣り合う周期間の上記受信信号強度差から確認される上記被写体の移動状態のうち少なくとも一つを含み、
上記被写体の移動状態は、
隣り合う周期間の上記受信信号強度差が大きいほど早い移動速度と確認される上記被写体の移動速度を含むことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記少なくとも一つの命令は、
上記被写体に対する撮影が事前処理されるようにし、上記事前撮影時点の焦点値と、上記事前撮影時点の受信信号強度とをマッピングした撮影基準情報を生成するように生成命令をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項3】
上記処理命令は、
上記撮影参照情報から確認される受信信号強度とマッピングされる特定焦点値を上記撮影基準情報から確認し、上記特定焦点値に従って上記被写体に対する撮影を処理するようにすることを特徴とする請求項に記載の撮影装置。
【請求項4】
被写体から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する確認段階、
上記近距離通信信号から上記被写体の撮影のための撮影参照情報を獲得するようにする獲得段階、及び
上記撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って上記被写体に対する撮影を処理する処理段階、を含み、
上記撮影参照情報は、
上記近距離通信信号の受信信号強度から確認される上記被写体との距離、及び隣り合う周期間の上記受信信号強度差から確認される上記被写体の移動状態のうち少なくとも一つを含み、
上記被写体の移動状態は、
隣り合う周期間の上記受信信号強度差が大きいほど早い移動速度と確認される上記被写体の移動速度を含むことを特徴とする撮影装置の動作方法。
【請求項5】
上記方法は、
上記確認段階以前に、上記被写体に対する撮影を事前処理し、上記事前撮影時点の焦点値と、上記事前撮影時点の受信信号強度とをマッピングした撮影基準情報を生成する生成段階をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の撮影装置の動作方法。
【請求項6】
上記処理段階は、
上記撮影参照情報から確認される受信信号強度とマッピングされる特定焦点値を上記撮影基準情報から確認し、上記特定焦点値に従って上記被写体に対する撮影を処理することを特徴とする請求項に記載の撮影装置の動作方法。
【請求項7】
請求項のうちいずれか一項の各段階を実行させるように具現されてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存されたコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項のうちいずれか一項の各段階を実行させるための命令語を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体から送出される近距離通信信号に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter speed)に従って被写体に対する撮影を処理するための方案に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラは、アナログ映像をデジタルに変換して使用することにより、既存のアナログ環境では具現しにくかった映像信号の安定化(Stabilization)、電子式ズーム(Electronic Zoom)、自動調節機能が内蔵されており、回路の低電力化技術の発展によりデジタルカメラはますます小型化されている。
【0003】
従って、最近のデジタルカメラは、独立した形態の製品として生産、販売される場合も多いが、携帯電話、PDA、そしてノートパンコンなど移動端末機に内蔵される場合が大幅に増えた。
【0004】
このように、移動端末機に搭載されたデジタルカメラで最も重要な部分を占めるカメラシステムは、入力された映像に対する最適の映像を獲得するための、自動焦点(AF:Automatic Focus)、自動露出(AE:Automatic Exposure)、自動ホワイトバランス(AWB:Automatic White Balance)調節のような自動調節装置である。
【0005】
ところで、自動焦点調節機能は映像の画質に直接的に影響を与える重要な機能である反面、移動端末機で具現されている自動焦点調節機能は独立した形態の製品として発売されているデジタルカメラでの自動焦点調節機能に比べてその性能が劣るのが現実である。
【0006】
よって、本発明では移動端末機で具現されている自動焦点調節性能を向上させることができる方案を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記の事情を勘案して創出されたものであり、本発明で到逹しようとする目的は、被写体から送出される近距離通信信号に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理する方式を通して自動焦点調節機能の性能を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による撮影装置は、被写体の撮影にかかる演算を行うプロセッサ、及び、上記プロセッサを通して実行される少なくとも一つの命令が保存されたメモリ、を含み、上記少なくとも一つの命令は、上記被写体から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認するようにする確認命令、上記近距離通信信号から上記被写体の撮影のための撮影参照情報を獲得するようにする獲得命令、及び、上記撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って上記被写体に対する撮影を処理するようにする処理命令、を含むことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するための本発明の一実施例による撮影装置の動作方法は、被写体から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する確認段階、上記近距離通信信号から上記被写体の撮影のための撮影参照情報を獲得するようにする獲得段階、及び、上記撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って上記被写体に対する撮影を処理する処理段階、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
よって、本発明の撮影装置及びその動作方法によれば、被写体から送出される近距離通信信号を用いて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理することにより、自動焦点調節機能の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例による被写体撮影システムの概略的な構成図である。
図2】本発明の第1実施例による撮影装置の概略的な構成図である。
図3】本発明の第1実施例による撮影装置を具現するためのハードウェアシステムの概略的な構成図である。
図4】本発明の第1実施例による撮影装置での動作の流れを説明するためのフローチャートである。
図5】本発明の第2実施例による撮影装置の概略的な構成図である。
図6】本発明の第2実施例による撮影装置を具現するためのハードウェアシステムの概略的な構成図である。
図7】本発明の第2実施例による撮影装置での動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で使われている技術的用語は単に特定の実施例を説明するために用いられたもので、本明細書に開示されている技術の思想を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本明細書で使われている技術的用語は、本明細書で特別に他の意味として定義されていない限り、本明細書に開示されている技術の属する分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味として解釈されなければならず、過度に包括的な又は縮小した意味として解釈されてはならない。また、本明細書で使われている技術的な用語が本明細書に開示されている技術の思想を正確に表現できていない誤った技術的用語であるときは、当業者が正しく理解できる技術的用語に替えて理解されなければならない。また、本明細書で使われている一般的な用語は、事前に定義されているところ、または前後の文脈上によって解釈されなければならず、過度に縮小した意味として解釈されてはならない。
【0013】
また、本明細書で使われている単数の表現は、文脈上明白に異なる意味をなさない限り、複数の表現を含む。本明細書で、“構成される”または“含む”などの用語は、明細書上に記載されている色々な構成要素、または色々な段階を必ず全て含むものと解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素または一部の段階は含まれないこともあり、または追加の構成要素または段階を更に含み得るものと解釈されなければならない。
【0014】
また、本明細書で使われている第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するにあたって使われ得るが、上記構成要素は上記用語によって限定されてはならない。上記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲で、第1構成要素は第2構成要素と命名されることができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されることができる。
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本明細書に開示されている実施例を詳しく説明するが、図面符号にかかわらず同一または類似の構成要素は同一の参照番号を付与し、これに関して重複する説明は省略することにする。
【0016】
また、本明細書に開示されている技術を説明するにあたって、関連する公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている技術の要旨を不明瞭にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示されている技術の思想を容易に理解できるようにするためのものであるだけで、添付図面によってその技術の思想が制限されることと解釈されてはならないことを留意しなければならない。
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施例に関して説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例による被写体撮影システムを示した図面である。
【0019】
図1に示されているように、本発明の一実施例による被写体撮影システムは、被写体100、及び被写体100を撮影する撮影装置200を含む構成を有することができる。
【0020】
被写体100は、撮影装置200を通して撮影がなされる客体を称するもので、設定周期ごとに近距離通信信号を送出する。
【0021】
ここで、近距離通信信号は、例えば、低電力ブルートゥース(登録商標)(BLE、Bluetooth(登録商標) Low Energy)、及びWi-Fiなど近距離通信方式によって周期的に送出される信号を称する。
【0022】
このような、被写体100は、近距離通信信号を送出する装置を所持する人または物である得るが、この場合、上記装置は、例えば、スマートフォン(Smart Phone)、携帯端末機(Portable Terminal)、移動端末機(Mobile Terminal)、個人情報端末機(Personal Digital Assistant:PDA)、PMP(Portable Multimedia Player)端末機、テレマティックス(Telematics)端末機、ナビゲーション(Navigation)端末機、パソコン(Personal Computer)、ノートパソコン、スレートPC(Slate PC)、タブレットPC(Tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device、例えば、スマートウォッチ(Smartwatch)、スマートグラス(Smart Glass)、HMD(Head Mounted Display)などを含む)、ワイブロ(Wibro)端末機、及びフレキシブル端末機(Flexible Terminal)などが該当することができ、その反面、被写体100が撮影される対象そのものである場合、被写体100は通信機能をサポートするその如何なる形態でも具現可能である。
【0023】
撮影装置200は、デジタルカメラが搭載された移動端末機を称するもので、例えば、スマートフォン、タブレットPC、及びPDAなどが含まれることができ、これに制限されるものではなく、デジタルカメラ機能をサポートできる装置は全て含まれることができる。
【0024】
一方、デジタルカメラは、アナログ映像をデジタルに変換して使用することにより、既存のアナログ環境では具現しにくかった映像信号の安定化(Stabilization)、電子式ズーム(Electronic Zoom)、自動調節機能が内蔵されており、回路の低電力化技術の発展によってデジタルカメラはますます小型化されている。
【0025】
よって、最近のデジタルカメラは、独立した形態の製品として生産、販売される場合も多いが、携帯電話、PDA、そしてノートパンコンなど移動端末機に内蔵される場合が大幅に増えており、本発明の一実施例による撮影装置200がまさにこのような場合に該当すると言える。
【0026】
このように、撮影装置200に搭載されたデジタルカメラでは、例えば、最適の映像を獲得するために自動焦点(AF:Automatic Focus)、自動露出(AE:Automatic Exposure)、自動ホワイトバランス(AWB:Automatic White Balance)調節機能などをサポートすることができるが、そのうち自動焦点調節機能は映像の画質に直接的な影響を及ぼすことになる。
【0027】
ところで、撮影装置200でサポートする自動焦点調節機能の場合、デジタルカメラ以外に多目的具現のための多様なハードウェア及びソフトウェアが組み合わされるしかない移動端末機の特性により、独立した形態の製品として発売されるデジタルカメラでの自動焦点調節機能に比べて性能が劣るのが現実である。
【0028】
よって、本発明の一実施例ではデジタルカメラ以外に多目的具現のための多様なハードウェア及びソフトウェアが組み合わされた撮影装置200での自動焦点調節機能の性能を向上させるための新しい方案を提案しようとし、以下ではこれを実現するための撮影装置200内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0029】
図2は、本発明の第1実施例による撮影装置200の概略的な構成を示している。
【0030】
図2に示されているように、本発明の第1実施例による撮影装置200は、近距離通信信号を確認する確認部210、撮影参照情報を獲得する獲得部220、及び撮影を処理する処理部230を含む構成を有する。
【0031】
上記の確認部210、獲得部220、及び処理部230を含む本発明の第1実施例による撮影装置200の構成の全体乃至は少なくとも一部は、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール形態またはハードウェアモジュール形態で具現されるか、ソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができる。
【0032】
ここで、ソフトウェアモジュールとは、例えば、撮影装置200内で演算を行うプロセッサによって実行される命令語として理解されることができ、このような命令語は撮影装置200内のメモリに保存された形態を有することができる。
【0033】
一方、本発明の第1実施例による撮影装置200は、上述の構成以外に、通信部240、及びカメラ250をさらに含むことができる。
【0034】
参考として、このような通信部240、及びカメラ250の構成は、下の図3を参照して説明される通信部1310とカメラ1321の構成と各々対応するため、具体的な構成は以下で説明することにする。
【0035】
結局、本発明の第1実施例による撮影装置200は、確認部210、獲得部220、及び処理部230を含む核心構成を通して、被写体100から送出される近距離通信信号を用いて被写体100に対する撮影を処理することができるようになる。以下では、これを具現するための撮影装置200内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0036】
確認部210は、近距離通信信号を確認する機能を行う。
【0037】
より具体的に、確認部210は、被写体100から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する。
【0038】
このとき、確認部210は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0039】
獲得部220は、撮影参照情報を獲得する機能を行う。
【0040】
より具体的に、獲得部220は、被写体100から送出される近距離通信信号が確認されると、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得する。
【0041】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)から確認される被写体100との距離、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0042】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0043】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0044】
参考として、隣り合う周期間の受信信号強度差は、近距離通信信号を受信する撮影装置200から被写体100が遠くなったり近くなったりする位置変化の程度を意味することになるため、このような位置変化程度は被写体100の移動速度に換算できることが分かる。
【0045】
処理部230は、被写体100に対する撮影を処理する機能を行う。
【0046】
より具体的に、処理部230は、近距離通信信号から被写体100を撮影するための撮影参照情報が獲得されると、獲得された撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従ってカメラ250を駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0047】
このとき、処理部230は、撮影参照情報内の被写体100との距離を参照して被写体100との距離に適したカメラの焦点(Focus)値を決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0048】
以上説明した本発明の第1実施例による撮影装置200内の各構成の場合、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール形態で具現されるか、乃至はソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができ、これについては先に言及した。
【0049】
このように、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、乃至はソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態は、ハードウェアシステム(例:コンピュータシステム)で具現されることができるであろう。
【0050】
従って、以下では本発明の第1実施例による撮影装置200を具現するためのハードウェアシステムに関して説明することにする。
【0051】
参考として、以下で述べられる内容は、ハードウェアシステム内で先に説明した撮影装置200内の各構成を具現した一例であり、各構成とそれによる動作が実際のシステムと相異し得ることは、念頭に置かなければならない。
【0052】
図3は、本発明の第1実施例によるハードウェアシステム1000の構造を示した図面である。
【0053】
図3に示されているように、本発明の第1実施例によるハードウェアシステム1000は、プロセッサ部1100、メモリインターフェース部1200、及び周辺装置インターフェース部1300を含む構成を有することができる。
【0054】
このような、ハードウェアシステム1000内の各構成は、個別部品であるか一つ以上の集積回路に集積されることができ、このような各構成はバスシステム(図示せず)に結合されることができる。
【0055】
ここで、バスシステムの場合、適切なブリッジ、アダプタ、及び/又は制御機によって連結された任意の一つ以上の個別的な物理バス、通信ライン/インターフェース、及び/又はマルチドロップ(multi-drop)又はポイントツーポイント(point-to-point)連結を示す抽象化(abstraction)である。
【0056】
プロセッサ部1100は、ハードウェアシステムで多様な機能を行うためにメモリインターフェース部1200を通してメモリ部1210と通信することにより、メモリ部1210に保存されている多様なソフトウェアモジュールを実行する役割をすることになる。
【0057】
ここで、メモリ部1210には、図2を参照して説明した撮影装置200内の各構成である確認部210、獲得部220、及び処理部230がソフトウェアモジュール形態で保存されることができ、その他にオペレーティングシステムが追加保存されることができる。
【0058】
上記オペレーティングシステム(例:I-OS、Android、Darwin、RTXC、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、またはVxWorksのようなエンベデッドオペレーティングシステム)の場合、一般的なシステム作業(例えば、メモリ管理、保存装置制御、電力管理など)を制御及び管理する多様な手続、命令語セット、ソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含んでおり、多様なハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの間の通信を容易にする役割をすることになる。
【0059】
参考として、メモリ部1210は、キャッシュ、メインメモリ及び補助記憶装置(secondary memory)を含むが、これに制限されないメモリ階層構造を含むことができ、上記メモリ階層構造の場合、例えばRAM(例:SRAM、DRAM、DDRAM)、ROM、FLASH、磁気及び/又は光保存装置[例:ディスクドライブ、磁気テープ、CD(compact disk)及びDVD(digital video disc)など]の任意の組み合わせを通して具現できる。
【0060】
周辺装置インターフェース部1300は、プロセッサ部1100と周辺装置との間で通信を可能にする役割を行う。
【0061】
上記周辺装置の場合、コンピュータシステムに相異する機能を提供するためのものであり、本発明の第1実施例では、例えば、通信部1310、及び入出力部1320が含まれることができる。
【0062】
ここで、通信部1310は、他の装置との通信機能を提供する役割をすることになり、このために、例えば、アンテナシステム、RF送受信器、一つ以上の増幅器、チューナー、一つ以上の発振器、デジタル信号処理器、コーデック(CODEC)チップセット、及びメモリなどを含むが、これに制限されず、この機能を行う公知の回路を含むことができる。
【0063】
このような、通信部1310がサポートする通信プロトコルとしては、例えば、無線LAN(Wireless LAN:WLAN)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、ワイブロ(Wireless Broadband:Wibro)、ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access:Wimax)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、IEEE 802.16、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service:WMBS)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra-Wideband)、ジグビー(登録商標)(ZigBee(登録商標))、近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)、超音波通信(Ultra Sound Communication:USC)、可視光通信(Visible Light Communication:VLC)、Wi-Fi、Wi-Fiダイレクト(Wi-Fi Direct) などが含まれることができる。また、有線通信網としては、有線LAN(Local Area Network)、有線WAN(Wide Area Network)、電力線通信(Power Line Communication:PLC)、USB通信、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))、シリアル通信(serial communication)、光/同軸ケーブルなどが含まれることができ、これに制限されるものではなく、他の装置との通信環境を提供することができるプロトコルは全て含まれることができる。
【0064】
また、入出力部1320は、その他ハードウェアシステムと連動されるI/O装置を制御するためのコントローラの役割を行うことになるが、本発明の一実施例では被写体100に対する実質的な撮影がなされるカメラ1321の制御を担当することができる。
【0065】
結局、メモリ部1210にソフトウェアモジュール形態で保存されている撮影装置200内の各構成は、プロセッサ部1100によって実行される場合にメモリインターフェース部1100と周辺装置インターフェース部1300を媒介として通信部1310と入出力部1320との通信を行うことにより、被写体100から送出される近距離通信信号を用いて被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0066】
以下では、本発明の第1実施例による撮影装置200を具現するためのハードウェアシステム1000内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0067】
説明の便宜のために、メモリ部1210にソフトウェアモジュール形態で保存されている撮影装置200内の核心構成である確認部210、獲得部220、及び処理部230それぞれはプロセッサ部1100によって実行された状態であることを前提とする。
【0068】
確認部210は、近距離通信信号を確認する機能を行う。
【0069】
より具体的に、確認部210は、被写体100から設定周期ごとに送出され通信部1310を通して受信される近距離通信信号を確認し、確認結果を獲得部220に伝達する。
【0070】
このとき、確認部210は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0071】
獲得部220は、撮影参照情報を獲得する機能を行う。
【0072】
より具体的に、獲得部220は、近距離通信信号に対する確認結果が確認部210から受信されると、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得し、獲得結果を処理部230に伝達する。
【0073】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)から確認される被写体100との距離、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0074】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0075】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0076】
参考として、隣り合う周期間の受信信号強度差は、近距離通信信号を受信する撮影装置200から被写体100が遠くなったり近くなったりする位置変化の程度を意味することになるため、このような位置変化程度は被写体100の移動速度に換算できることが分かる。
【0077】
処理部230は、被写体100に対する撮影を処理する機能を行う。
【0078】
より具体的に、処理部230は、獲得部220から撮影参照情報が受信されると、該当撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従って入出力部1320を通してカメラ1321を駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0079】
このとき、処理部230は、撮影参照情報内の被写体100との距離を参照して被写体100との距離に適したカメラの焦点(Focus)値を決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0080】
以上で考察したように、本発明の第1実施例による被写体撮影システム内の各構成によれば、被写体100から送出される近距離通信信号の受信信号強度(RSSI)を用いて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理することにより、カメラでサポートされる自動焦点調節機能にのみ依存する既存方式よりも自動焦点調節機能の性能を向上できることが分かる。
【0081】
以下では、図4を参照して本発明の第1実施例による撮影装置200での動作の流れを説明することにする。
【0082】
説明の便宜のために、上述の図1乃至図3に示されている構成については、該当参照番号を言及して説明する。
【0083】
先ず、確認部210は、段階S11及びS12によって、被写体100から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する。
【0084】
このとき、確認部210は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0085】
それから、獲得部220は、被写体100から送出される近距離通信信号が確認されると、段階S13によって、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得する。
【0086】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)から確認される被写体100との距離、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0087】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0088】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0089】
参考として、隣り合う周期間の受信信号強度差は、近距離通信信号を受信する撮影装置200から被写体100が遠くなったり近くなったりする位置変化の程度を意味することになるため、このような位置変化程度は被写体100の移動速度に換算できることが分かる。
【0090】
以後、処理部230は、近距離通信信号から被写体100を撮影するための撮影参照情報が獲得されると、段階S14及びS15によって、獲得された撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従ってカメラ250を駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0091】
このとき、処理部230は、撮影参照情報内の被写体100との距離を参照して被写体100との距離に適したカメラの焦点(Focus)値を決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0092】
以上で考察したように、本発明の第1実施例による撮影装置200での動作の流れによれば、被写体100から送出される近距離通信信号の受信信号強度(RSSI)を用いて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理することにより、カメラでサポートされる自動焦点調節機能にのみ依存する既存方式よりも自動焦点調節機能の性能を向上できることが分かる。
【0093】
以上、本発明の第1実施例による撮影装置200及びハードウェアシステム1000の構成及び動作の流れに関する説明を終え、以下では本発明の第2実施例に関する説明を引き続き行うことにする。
【0094】
図5は、本発明の第2実施例による撮影装置200の概略的な構成を示している。
【0095】
図5に示されているように、本発明の第2実施例による撮影装置200は、撮影基準情報を生成する生成部210、近距離通信信号を確認する確認部220、撮影参照情報を獲得する獲得部230、及び撮影を処理する処理部240を含む構成を有する。
【0096】
以上の生成部210、確認部220、獲得部230、及び処理部240を含む本発明の第2実施例による撮影装置200の構成の全体乃至は少なくとも一部は、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール形態またはハードウェアモジュール形態で具現されるか、ソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができる。
【0097】
ここで、ソフトウェアモジュールとは、例えば、撮影装置200内で演算を行うプロセッサによって実行される命令語として理解されることができ、このような命令語は撮影装置200内のメモリに保存された形態を有することができる。
【0098】
一方、本発明の第2実施例による撮影装置200は、上述の構成以外に、通信部250、及びカメラ260をさらに含むことができる。
【0099】
参考として、このような通信部250、及びカメラ260の構成は、下の図6を参照して説明される通信部1310とカメラ1321の構成とそれぞれ対応するため、具体的な構成は以下で説明することにする。
【0100】
結局、本発明の第2実施例による撮影装置200は、生成部210、確認部220、獲得部230、及び処理部240を含む核心構成を通して、被写体100から送出される近距離通信信号を用いて被写体100に対する撮影を処理することができるようになる。以下では、これを具現するための撮影装置200内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0101】
生成部210は、撮影基準情報を生成する機能を行う。
【0102】
より具体的に、生成部210は、被写体100に対する実質的な撮影が処理される以前に、処理部240と連携して被写体100との距離を調節して事前撮影が処理されるようにし、事前撮影時点の焦点値と、事前撮影時点の被写体100から送出される受信信号強度とをマッピングした撮影基準情報を生成する。
【0103】
このような、事前撮影に関連して処理部240ではカメラを駆動して被写体100に対する事前撮影を処理し、カメラそのものの自動焦点機能を通して決定される焦点値を獲得して生成部210に伝達する。
【0104】
確認部220は、近距離通信信号を確認する機能を行う。
【0105】
より具体的に、確認部220は、被写体100から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する。
【0106】
このとき、確認部220は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0107】
獲得部230は、撮影参照情報を獲得する機能を行う。
【0108】
より具体的に、獲得部230は、被写体100から送出される近距離通信信号が確認されると、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得する。
【0109】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0110】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0111】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0112】
参考として、隣り合う周期間の受信信号強度差は、近距離通信信号を受信する撮影装置200から被写体100が遠くなったり近くなったりする位置変化の程度を意味することになるため、このような位置変化程度は被写体100の移動速度に換算できることが分かる。
【0113】
処理部240は、被写体100に対する撮影を処理する機能を行う。
【0114】
より具体的に、処理部240は、近距離通信信号から被写体100を撮影するための撮影参照情報が獲得されると、獲得された撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従ってカメラを駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0115】
このとき、処理部240は、撮影参照情報から確認される受信信号強度とマッピングされる特定焦点値を撮影基準情報から確認し、確認された特定焦点値を被写体100を撮影するための焦点値として決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0116】
以上説明した本発明の第2実施例による撮影装置200内の各構成の場合、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール形態で具現されるか、乃至はソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態でも具現されることができ、これについては先に言及した。
【0117】
このように、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、乃至はソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールとが組み合わされた形態は、ハードウェアシステム(例:コンピュータシステム)で具現されることができるであろう。
【0118】
従って、以下では本発明の第2実施例による撮影装置200を具現するためのハードウェアシステムに関して説明することにする。
【0119】
図6は、本発明の第2実施例によるハードウェアシステム1000の構造を示した図面である。
【0120】
一方、図6に示されたハードウェアシステム1000の構成のうち、先に図3を参照して説明したハードウェアシステム1000内の構成と名称が一致する構成は互いに同一の構成と見なされることができ、以下ではこのような同一構成に関する具体的な例示や説明は省略することにする。
【0121】
図6に示されているように、本発明の第2実施例によるハードウェアシステム1000は、プロセッサ部1100、メモリインターフェース部1200、及び周辺装置インターフェース部1300を含む構成を有することができる。
【0122】
プロセッサ部1100は、ハードウェアシステムで多様な機能を行うためにメモリインターフェース部1200を通してメモリ部1210と通信することにより、メモリ部1210に保存されている多様なソフトウェアモジュールを実行する役割をすることになる。
【0123】
ここで、メモリ部1210には、図5を参照して説明した撮影装置200内の核心構成である生成部210、確認部220、獲得部230、及び処理部240がソフトウェアモジュール形態で保存されることができ、その他にオペレーティングシステムが追加保存されることができる。
【0124】
周辺装置インターフェース部1300は、プロセッサ部1100と周辺装置との間で通信を可能にする役割をする。
【0125】
上記周辺装置の場合、コンピュータシステムに相異する機能を提供するためのものであり、本発明の第2実施例では、例えば、通信部1310、入出力部1320が含まれることができる。
【0126】
ここで、入出力部1320は、その他ハードウェアシステムと連動されるI/O装置を制御するためのコントローラの役割を行うことになるが、本発明の第2実施例では被写体100に対する実質的な撮影がなされるカメラ1321の制御を担当することができる。
【0127】
結局、メモリ部1210にソフトウェアモジュール形態で保存されている撮影装置200内の各構成は、プロセッサ部1100によって実行される場合にメモリインターフェース部1100と周辺装置インターフェース部1300を媒介として通信部1310と入出力部1320との通信を行うことにより、被写体100から送出される近距離通信信号を用いて被写体100に対する撮影を処理することができるのである。
【0128】
以下では、撮影装置200を具現するためのハードウェアシステム1000内の各構成についてより具体的に説明することにする。
【0129】
説明の便宜のために、メモリ部1210にソフトウェアモジュール形態で保存されている撮影装置200内の各構成である生成部210、確認部220、獲得部230、及び処理部240は、プロセッサ部1100によって実行された状態であることを前提とする。
【0130】
生成部210は、撮影基準情報を生成する機能を行う。
【0131】
より具体的に、生成部210は、被写体100に対する実質的な撮影が処理される以前に、処理部240と連携して被写体100との距離を調節して事前撮影が処理されるようにし、事前撮影時点の焦点値と、事前撮影時点に確認部220から確認される被写体100から送出される受信信号強度とをマッピングした撮影基準情報を生成し、生成結果を処理部240に伝達する。
【0132】
このような、事前撮影に関連して処理部240では入出力部1320を通してカメラ1321を駆動することにより被写体100に対する事前撮影を処理し、カメラ1321でそのものの自動焦点機能を通して決定される焦点値を獲得して生成部210に伝達する。
【0133】
確認部220は、近距離通信信号を確認する機能を行う。
【0134】
より具体的に、確認部220は、被写体100から設定周期ごとに送出され通信部1310を通して受信される近距離通信信号を確認し、確認結果を獲得部230に伝達する。
【0135】
このとき、確認部220は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0136】
獲得部230は、撮影参照情報を獲得する機能を行う。
【0137】
より具体的に、獲得部230は、近距離通信信号に対する確認結果が確認部220から受信されると、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得し、獲得結果を処理部240に伝達する。
【0138】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)から確認される被写体100との距離、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0139】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0140】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0141】
処理部240は、被写体100に対する撮影を処理する機能を行う。
【0142】
より具体的に、処理部240は、獲得部230から撮影参照情報が受信されると、該当撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従って入出力部1320を通してカメラ1321を駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0143】
このとき、処理部240は、撮影参照情報から確認される受信信号強度とマッピングされる特定焦点値を撮影基準情報から確認し、確認された特定焦点値を被写体100を撮影するための焦点値として決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0144】
以上、考察したように、本発明の第2実施例による撮影装置200及びハードウェアシステム1000の構成によれば、被写体100から送出される近距離通信信号の受信信号強度(RSSI)に基づいた撮影基準情報と撮影参照情報を活用して決定される焦点(Focus)値と、そして被写体100の移動速度を考慮して決定されるシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理することにより、カメラでサポートされる自動焦点調節機能にだけ依存する既存方式よりも自動焦点調節機能の性能を向上できることが分かる。
【0145】
以下では、図7を参照して本発明の第2実施例による撮影装置200での動作の流れを説明することにする。
【0146】
先ず、生成部210は、被写体100に対する実質的な撮影が処理される以前の事前処理過程として、段階S21及びS22によって、処理部240と連携して被写体100との距離を調節して事前撮影が処理されるようにし、事前撮影時点の焦点値と、事前撮影時点の被写体100から送出される受信信号強度とをマッピングした撮影基準情報を生成する。
【0147】
このような、事前撮影に関連して処理部240ではカメラを駆動して被写体100に対する事前撮影を処理し、カメラそのものの自動焦点機能を通して決定される焦点値を獲得して生成部210に伝達する。
【0148】
次いで、確認部220は、段階S23及びS24によって、被写体100から設定周期ごとに送出される近距離通信信号を確認する。
【0149】
このとき、確認部220は、近距離通信信号に含まれている識別情報(例:UUID)を確認する方式を通して一定領域内で受信される多数の近距離通信信号のうち被写体100から送出される近距離通信信号を区分することができる。
【0150】
それから、獲得部230は、被写体100から送出される近距離通信信号が確認されると、段階S25によって、確認された近距離通信信号から被写体100の撮影のための撮影参照情報を獲得する。
【0151】
このように獲得される撮影参照情報には近距離通信信号の受信信号強度(RSSI、Received Signal Strength Indication)と、そして隣り合う周期間の受信信号強度差から確認される被写体100の移動状態が含まれることができる。
【0152】
ここで、被写体の移動状態には被写体100の移動速度が含まれることができる。
【0153】
このような被写体100の移動速度の場合、隣り合う周期間の受信信号強度差が大きいほど早い移動速度であることが確認できる。
【0154】
参考として、隣り合う周期間の受信信号強度差は、近距離通信信号を受信する撮影装置200から被写体100が遠くなったり近くなったりする位置変化の程度を意味することになるため、このような位置変化程度は被写体100の移動速度に換算できることが分かる。
【0155】
以後、処理部240は、近距離通信信号から被写体100を撮影するための撮影参照情報が獲得されると、段階S26及びS27によって、該当撮影参照情報に基づいて決定される焦点(Focus)値及びシャッター速度(Shutter Speed)に従ってカメラ260を駆動することにより被写体100に対する撮影を処理する。
【0156】
このとき、処理部240は、撮影参照情報から確認される受信信号強度とマッピングされる特定焦点値を撮影基準情報から確認し、確認された特定焦点値を被写体100を撮影するための焦点値として決定し、撮影参照情報内の被写体100の移動状態として含まれる移動速度を考慮してカメラのシャッタースピードを決定することにより被写体100に対する撮影を処理することができる。
【0157】
以上、考察したように、本発明の第2実施例による撮影装置200での動作の流れによれば、被写体100から送出される近距離通信信号の受信信号強度(RSSI)に基づいた撮影基準情報と撮影参照情報を活用して決定される焦点(Focus)値と、そして被写体100の移動速度を考慮して決定されるシャッター速度に従って被写体に対する撮影を処理することにより、カメラでサポートされる自動焦点調節機能にだけ依存する既存方式よりも自動焦点調節機能の性能を向上できることが分かる。
【0158】
一方、本明細書で説明する機能的な動作と主題の具現物は、デジタル電子回路で具現されるか、本明細書で開示する構造及びその構造的な等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェアあるいはハードウェアで具現されるか、これらのうち一つ以上の結合で具現されることができる。本明細書で説明する主題の具現物は、一つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、処理システムの動作を制御するために或いはこれによる実行のために有形のプログラム保存媒体上にエンコードされたコンピュータプログラム命令に関する一つ以上のモジュールとして具現されることができる。
【0159】
コンピュータで読み取り可能な媒体は、機械で読み取り可能な保存装置、機械で読み取り可能な保存基板、メモリ装置、機械で読み取り可能な電波型信号に影響を及ぼす物質の組成物或いはこれらのうち一つ以上の組み合わせであり得る。
【0160】
本明細書で“システム”や“装置”とは、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータあるいは多重プロセッサやコンピュータを含んでデータを処理するためのあらゆる機構、装置及び機械を包括する。処理システムは、ハードウェアに付け加えて、例えばプロセッサファームウェアを構成するコード、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステムあるいはこれらのうち一つ以上の組み合わせなど、要請時コンピュータプログラムに対する実行環境を形成するコードを含むことができる。
【0161】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプトあるいはコードとしても知られている)は、コンパイルまたは解釈された言語やアプリオリあるいは手続き型言語を含むプログラミング言語の如何なる形態でも作成されることができ、独立型プログラムやモジュール、コンポーネント、サブルーティンあるいはコンピュータ環境での使用に適した他のユニットを含み如何なる形態でも展開されることができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステムのファイルに必ずしも対応するものではない。プログラムは、要請されたプログラムに提供される単一ファイル内に、あるいは多重の相互作用するファイル(例えば、一つ以上のモジュール、下位プログラムあるいはコードの一部を保存するファイル)内に、あるいは他のプログラムやデータを保有するファイルの一部(例えば、マークアップ言語文書内に保存される一つ以上のスクリプト)内に保存されることができる。コンピュータプログラムは、一つのサイトに位置するか複数のサイトにわたり分散して通信ネットワークにより相互接続された多重コンピュータや一つのコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0162】
一方、コンピュータプログラム命令語とデータの保存に適したコンピュータで読み取り可能な媒体は、例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリ装置のような半導体メモリ装置、例えば、内部ハードディスクや外付型ディスクのような磁気ディスク、磁気光学ディスク及びCD-ROMとDVD-ROMディスクを含みあらゆる形態の非揮発性メモリ、媒体及びメモリ装置を含むことができる。プロセッサとメモリは、特殊目的の論理回路によって補充されるか、それに統合されることができる。
【0163】
本明細書で説明した主題の具現物は、例えばデータサーバーのようなバックエンドコンポーネントを含むか、例えばアプリケーションサーバーのようなミドルウェアコンポーネントを含むか、例えばユーザーが本明細書で説明した主題の具現物と相互作用可能なウェブブラウザやグラフィックユーザーインターフェースを有するクライアントコンピュータのようなフロントエンドコンポーネントあるいはそのようなバックエンド、ミドルウェアあるいはフロントエンドコンポーネントの一つ以上のあらゆる組み合わせを含む演算システムで具現されることもできる。システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークのようなデジタルデータ通信の如何なる形態や媒体によっても相互接続可能である。
【0164】
本明細書は多数の特定の具現物の詳細事項を含むが、これらは如何なる発明や請求可能なものの範囲に対しても制限的なものとして理解されてはならず、むしろ特定の発明の特定の実施形態の特有の特徴に関する説明として理解されなければならない。同様に、個別的な実施形態の文脈で本明細書に記述されている特定の特徴は、単一実施形態で組み合わせて具現されることもできる。反対に、単一実施形態の文脈で記述した多様な特徴も個別的にあるいは如何なる適切な下位組み合わせでも複数の実施形態で具現可能である。さらに、特徴が特定の組み合わせで動作できるが、一つ以上の特徴は一部の場合にその組み合わせから排除されることができ、その請求された組み合わせは下位組み合わせや下位組み合わせの変形物に変更されることができる。
【0165】
また、本明細書では特定の手順で図面に動作を描写しているが、これは、望ましい結果を得るために図示されたその特定の手順や順序通りにそのような動作を行うべきであるとか、全ての図示された動作が行われなければならないと理解されてはならない。特定の場合、マルチタスキングと並列プロセッシングが有利であり得る。また、上述の実施形態の多様なシステムコンポーネントの分離は、かかる分離をあらゆる実施形態で要求することと理解されてはならず、説明したプログラムコンポーネントとシステムは一般的に単一のソフトウェア製品として共に統合されるか多重ソフトウェア製品にパッケージされることができるという点を理解しなければならない。
【0166】
このように、本明細書は、その提示された具体的な用語に本発明を制限しようとする意図ではない。従って、上述の例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者であれば本発明の範囲を逸脱しない範囲で本例に対する改造、変更及び変形を加えることができる。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは後述の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれることと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7