(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】落下防止に広がって、底の道具が取り出し安い工具袋兼、携帯作業台
(51)【国際特許分類】
B25H 3/00 20060101AFI20220627BHJP
A45C 7/00 20060101ALI20220627BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20220627BHJP
【FI】
B25H3/00 Z
A45C7/00 N
A45C11/00 P
(21)【出願番号】P 2019016387
(22)【出願日】2019-01-15
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】592207027
【氏名又は名称】親和精密株式会社
(72)【発明者】
【氏名】木下 東翼
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-145528(JP,A)
【文献】登録実用新案第3204143(JP,U)
【文献】特開2006-149258(JP,A)
【文献】実公昭48-004159(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25H 3/00
A45C 7/00
A45C 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
布製外袋で覆われた固い中底と、
体に装着するベルトと、
前記中底に連結された弾性芯棒とを含む工具袋であって、
前記布製外袋
を開くと前記弾性芯棒が反発して前記布製外袋が広
がって、落下物収納スロープになり、
前記中底は作業テーブル、
及び工具置きスペースと
して機能し、
布製外袋に、
前記弾性芯棒の上端
を弾力に逆らって固い
前記中底の上部
が接近するように収納する
工具袋
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動する時邪魔にならない工具袋に収納されている携帯作業台です。
【背景技術】
【0002】
はしごに乗って作業したり、屋根の上で作業する高所作業者は、足場が不安定なので、はしごや安全ロープ持たなければならない、なので両手が使えない。作業道具を落としたら下まで探しにいかなければならない。
【0003】
しかし、工具だけでなく金具や、光ファイバー融着器など精密機器を使う作業スペースも必要で、そのすべてをもって移動して不安定な場所で、精密作業をしなければならない必要があった。
【0004】
一般的に工具箱は鉄で出来ており蓋に取手がついているので蓋を固定せずに取手をつかみ持ち上げると中身をぶちまける問題があった。
【0005】
この改善策として、工具箱を丈夫な帆布にした工具袋はありますが中身をたくさん入れるには袋が大きくなって底が深くなる。したがって底の工具を取り出すには姿勢を大きく傾かせなければならない欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、精密な作業を不安定場所へ運搬移動し姿勢を変えずに、速やかに作業を終了させる点である。しかも作業中に部品を落としても袋が広がっているので袋の底に回収される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、丈夫で軽く柔らかい帆布で出来た袋の中に弾性棒の芯があり、体密着ベルトの付いた硬い中底の下から斜め前方に固定している。作業する時は弾性棒を開放すれば袋が斜め前方上面に広がる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のバッグ工具袋兼作業テーブルは中底が水平を、保ったままの形で底に残っているので一日何度も同じ作業を繰り返す作業には現場に着けば同じ作業を、繰り返す事が早い利点がある。しかも移動中に体や周りの物に当ってもやわらかい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
丈夫で柔らかい布で作った袋の底の内容物が重心を下げているので、中底を金属で作り端に長さ調節出来るベルトをつなぎ、中底が作業しやすい水平を保ち、胸の高さに調節できる、体密着作業テーブルとして使用出来る。両側面の弾性芯を広げると袋が大きくハの字に斜め前方上向きに開くので姿勢を変えずに中底の下の物を取り出せるし中底から袋底へ収納する事も出来るし、そのまんま移動出来る。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明の実施例の落下防止スロープ付き作業テーブル兼中底であって、1~3は、
図2と同様である。また、4は中底下のスペースからハの字に広がる弾性芯の固定するためのパイプが設置している。
【0011】
5は中底の固定枠上部から下部分につなげたベルトで、肩を入れて体に密着して使用します。ぶら下げられるところが有ればフックに掛けてもよい
【0012】
本考案の工具箱の、中底下のスペースは落下防止スロープで集まった物や、道具入れだけでなく水平を保てる為の重心を下げる効果と弾性芯をハの字に広げる為の必要性が有ります。
【0013】
図3は、本考案の中底を作業テーブルとして使用する時、体に付けて作業する状態をあらわす。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本考案は、電気工事や電話工事のような梯子の途中作業など。屋根の上の壁に移動して作業する用途だけでなく通常の壁掛け工具箱にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】細い線で表した布の袋に、固い中底の下から弾性芯がハの字状の布スロープを広げている
【
図2】中底兼作業台と落下防止スロープを広げた状態の上から見た図です。
【
図3】作業者が体に装着して作業するときの図です。
【
図4】作業終了後落下防止スロープの上端を弾力に逆らって中底固定枠上部に固定して移動する。Åは通常外袋があるので中が見えない図であり。Bは袋を透視して中底が見えている図です。
【実施例2】
【符号の説明】
【0016】
1 芯の弾力のある棒
2 金属で出来た中底兼作業テーブル
3 布製の外袋
4 中底の下の弾性芯の固定スペース
5 肩かけ用のベルト
6 フック