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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220627BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022017620
(22)【出願日】2022-02-08
【審査請求日】2022-02-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】田代 渚
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104035761(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0097883(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ配信に係る動画データの生成側のユーザ端末に、
ネットワークを介してサーバに動画データを送信する機能と、
占いに関連付けられた複数のオブジェクトのうち再生側のユーザにより指定されたオブジェクトに対応する情報を、生成側のユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、
前記情報を提示された生成側のユーザによる占い結果の入力を受け付ける機能と、を実現させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記受け付ける機能は、生成側のユーザによる、前記ディスプレイに表示された複数の選択肢のうちのひとつの選択肢の指定を受け付ける機能を含み、
前記複数の選択肢は前記情報が異なると異なる請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
生成側のユーザによる、前記情報に対応する選択肢の設定を可能とする機能をさらに生成側のユーザ端末に実現させる請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記ライブ配信中に、複数のオブジェクトの表示を再生側のユーザ端末に開始させるための指示を受け付ける機能をさらに生成側のユーザ端末に実現させる請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記ライブ配信の開始前に、生成側のユーザから、前記ライブ配信のスケジュールと、対価と、の登録を受け付ける機能をさらに生成側のユーザ端末に実現させる請求項1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
ライブ配信に係る動画データの生成側のユーザ端末から再生側のユーザ端末への前記動画データの伝送を中継する手段と、
再生側のユーザ端末のディスプレイに表示された占いに関連付けられた複数のオブジェクトのうち再生側のユーザにより指定されたオブジェクトの識別情報を、再生側のユーザ端末から受信する手段と、
受信した識別情報に基づいて、指定されたオブジェクトに対応する情報を特定する手段と、
特定された情報を、生成側のユーザ端末に送信する手段と、
特定された情報を提示された生成側のユーザが入力した占い結果を、生成側のユーザ端末から受信する手段と、
受信した占い結果を再生側のユーザ端末に提供する手段と、を備えるサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータプログラム及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
IT技術の発展と共に情報のやりとりの様も移り変わってきた。昭和の時代には新聞やテレビなどの一方通行の情報伝達が主であった。平成になると、ケータイやパソコンが普及し、インターネットの通信速度も大きく改善されたので、チャットサービスなどの即時双方向通信サービスが台頭し、また記憶コストの低減に伴ってオンデマンド型の動画配信サービスが受け入れられていった。そして、現在、令和の時代となり、スマートフォンの高機能化や5Gに代表されるネットワークの速度のさらなる向上を受けて、動画によるリアルタイムのコミュニケーションを実現するサービス、特にライブ配信(Live Streaming)サービスが急速に認知度を高めている。ライブ配信サービスは、離れた場所にいても皆が同じ楽しい時間を共有できるサービスとして、若者を中心に利用者が拡大している。
【0003】
これまで対面で行われてきたサービスのひとつに占いがある。占い師と顧客とが向かい合って着席し、占い師が顧客と対話しながら占いを行う。この占いをライブ配信で行おうとする試みが、例えば非特許文献1に開示されている。昨今のコロナ禍により、占いライブ配信を行いたい、視聴したいという声も増えてきた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】「ケイブの対面占いライブ配信サービス『占占(sensen)』3月15日よりプレオープン」、株式会社ケイブ、URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000928.000001290.html
【文献】「ライバーアーミー」、17LIVE、URL:https://helpfeel.com/17media-jp/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC-5d1b19ed60a44d0017857bf6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
顧客との対話を重要な要素の一つとする占いと、配信者と視聴者との双方向コミュニケーションを実現するライブ配信と、の親和性は高いので、占いライブ配信の需要は今後伸びていくことが期待される。しかしながら、従来のライブ配信には、良い占い体験を提供するための機能が不足している。
【0006】
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ライブ配信を通じて良い占い体験を提供することができる技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある態様は、コンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、ライブ配信に係る動画データの再生側のユーザ端末に、ネットワークを介してサーバから動画データを受信する機能と、占いに関連付けられた複数のオブジェクトを、再生側のユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、再生側のユーザによる、複数のオブジェクトのうちのひとつのオブジェクトの指定を受け付ける機能と、ライブ配信中に、指定されたオブジェクトに対応する情報を提示された生成側のユーザが入力した占い結果を取得する機能と、を実現させる。
【0008】
本発明の別の態様もまた、コンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、ライブ配信に係る動画データの生成側のユーザ端末に、ネットワークを介してサーバに動画データを送信する機能と、占いに関連付けられた複数のオブジェクトのうち再生側のユーザにより指定されたオブジェクトに対応する情報を、生成側のユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、情報を提示された生成側のユーザによる占い結果の入力を受け付ける機能と、を実現させる。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、サーバである。このサーバは、ライブ配信に係る動画データの生成側のユーザ端末から再生側のユーザ端末への前記動画データの伝送を中継する手段と、再生側のユーザ端末のディスプレイに表示された占いに関連付けられた複数のオブジェクトのうち再生側のユーザにより指定されたオブジェクトの識別情報を、再生側のユーザ端末から受信する手段と、受信した識別情報に基づいて、指定されたオブジェクトに対応する情報を特定する手段と、特定された情報を、生成側のユーザ端末に送信する手段と、特定された情報を提示された生成側のユーザが入力した占い結果を、生成側のユーザ端末から受信する手段と、受信した占い結果を再生側のユーザ端末に提供する手段と、を備える。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ライブ配信を通じて良い占い体験を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態に係るライブ配信システムの構成を示す模式図である。
図2】実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3図1のユーザ端末の機能および構成を示すブロック図である。
図4図1のサーバの機能および構成を示すブロック図である。
図5図4のストリームDBの一例を示すデータ構造図である。
図6図4のユーザDBの一例を示すデータ構造図である。
図7図4のスケジュールDBの一例を示すデータ構造図である。
図8図4のギフトDBの一例を示すデータ構造図である。
図9図4のカスタマイズDBの一例を示すデータ構造図である。
図10図4の占い履歴DBの一例を示すデータ構造図である。
図11】ライブ配信システムにおけるプライベートタロット占い配信に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。
図12】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される配信スケジュール登録画面の代表画面図である。
図13】フォロワーのユーザ端末のディスプレイに表示される配信スケジュール通知画面の代表画面図である。
図14】フォロワーのユーザ端末のディスプレイに表示される配信スケジュール通知画面の代表画面図である。
図15】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
図16】サーバにおけるカレンダ情報作成に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。
図17】カレンダ情報要求の送信元のユーザ端末のディスプレイに表示されるカレンダ表示画面の代表画面図である。
図18】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される配信リマインド画面の代表画面図である。
図19】プライベートタロット占い配信における処理の流れを示すチャートである。
図20】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される配信側ライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
図21】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるカード選択画面の代表画面図である。
図22】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される選択結果画面の代表画面図である。
図23】配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される占い結果選択画面の代表画面図である。
図24】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される占い結果説明画面の代表画面図である。
図25】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される占い履歴画面の代表画面図である。
図26】変形例に係る視聴者全員参加型のタロット占い配信において視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるカード選択画面の代表画面図である。
図27】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示される占い結果表示画面の代表画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0014】
実施の形態に係るライブ配信システムでは、占い配信者が占いライブ配信を円滑かつ効果的に行うことができる仕組みが提供される。これにより、占いライブ配信を盛り上げ、さらに普及させることができる。
【0015】
さらに、実施の形態では、視聴者に占いの結果の履歴を確認できる機能が提供される。ライブ配信の不得意な点のひとつとして、基本的に配信の内容が記録に残らないことがある。したがって、占いライブ配信の後に視聴者が占いの内容を忘れてしまった場合、従来では対処のしようがなかった。これに対し本実施の形態では占いライブ配信における占いの結果がデータとして残る仕組みとなっているので、視聴者は忘れてしまった占いの内容を、履歴を参照することで思い出すことができる。
【0016】
図1は、本開示の実施の形態に係るライブ配信システム1の構成を示す模式図である。ライブ配信システム1は、配信者(ライバー、ストリーマ(Streamer)ともいう)LVと視聴者(オーディエンスともいう)AU(AU1、AU2、…)とがリアルタイムでやりとりできる双方向型のライブ配信サービスを提供する。図1に示すように、ライブ配信システム1は、サーバ10と、配信者側のユーザ端末20と、視聴者側のユーザ端末30(30a、30b、…)と、を備える。配信者および視聴者をユーザと総称することがある。サーバ10は、ネットワークNWに接続された一または複数の情報処理装置によって構成されてもよい。ユーザ端末20、30は例えばスマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCやレコーダや携帯型ゲーム機やウェアラブル装置などの携帯端末であってもよいし、デスクトップPCなどの据え置き型の装置であってもよい。サーバ10、ユーザ端末20およびユーザ端末30は、有線または無線の各種ネットワークNWにより互いに通信可能に接続される。
【0017】
ライブ配信システム1には、配信者LVと、視聴者AUと、サーバ10を管理する管理者(不図示)と、が関与する。配信者LVは、自分の歌や、トーク、パフォーマンス、占い、ゲーム実況などのコンテンツを自身のユーザ端末20で録音・録画してそのままサーバ10にアップロードすることで、リアルタイムにコンテンツを発信する者である。本実施の形態では、配信者LVはライブ配信を通じて視聴者AUに占いを提供する。配信者LVは占い師であってもよいし、そうでなくてもよい。管理者は、サーバ10においてコンテンツのライブ配信のためのプラットフォームを提供し、また、配信者LVと視聴者AUとのリアルタイムのやりとりを仲介または管理する。視聴者AUは、ユーザ端末30でプラットフォームにアクセスして所望のコンテンツを選択し、視聴する。このコンテンツのライブ配信中に視聴者AUがユーザ端末30を介してコメントをしたり応援するための操作を行い、当該コンテンツを提供する配信者LVがそのようなコメントや応援に反応し、当該反応が映像および/または音声で視聴者AUに伝わることで、双方向のコミュニケーションが成立する。
【0018】
本明細書において「ライブ配信」は、配信者LVのユーザ端末20で録音・録画されたコンテンツが実質的にリアルタイムで視聴者AUのユーザ端末30で再生され視聴可能となる状態を実現するデータの伝送態様を意味するものであってもよく、またはそのような伝送態様により実現される配信そのものを意味してもよい。ライブ配信は、HTTP Live StreamingやCommon Media Application FormatやWeb Real-Time CommunicationsやReal-Time Messaging ProtocolやMPEG DASHなどの既存のライブ配信技術を用いて実現されてもよい。ライブ配信は、配信者LVがコンテンツを録音・録画しているときに、視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴可能な伝送態様を含む。遅延の大きさについて、少なくとも、配信者LVと視聴者AUとのやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許される。ただし、ライブ配信は、コンテンツを録音・録画したデータ全体をいったんサーバに保存し、その後の任意のタイミングでユーザからの求めに応じて当該データをサーバからユーザに提供するいわゆるオンデマンド型の配信とは区別される。
【0019】
本明細書において「動画データ」は、ユーザ端末20、30の撮像機能により生成される画像データ(ビデオデータともいう)と、ユーザ端末20、30の音声入力機能により生成される音声データ(オーディオデータともいう)と、を含むデータである。動画データは、ユーザ端末20、30で再生されることで、ユーザによるコンテンツの視聴を可能とする。本実施の形態では、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてから視聴者のユーザ端末で再生されるまでの間に、圧縮や伸張や符号化や復号やトランスコーディングなどの、データの形式やサイズや仕様を変更する処理が行われることが想定されている。このような処理の前後で動画データが表す内容(例えば、動画像や音声)は実質的に変わらないので、本実施の形態ではそのような処理が行われた後の動画データはそのような処理が行われる前の動画データと同じであるとして説明する。すなわち、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてからサーバ10を経由して視聴者のユーザ端末で再生される場合、配信者のユーザ端末で生成された動画データと、サーバ10を通過する動画データと、視聴者のユーザ端末で受信されて再生される動画データと、は全て同じ動画データである。
【0020】
図1の例では、配信者LVが占いをライブ配信している。配信者LVのユーザ端末20は占いを行っている配信者LVの像および音声を録画・録音することで動画データを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せてユーザ端末20は、録画された配信者LVの動画像VDをユーザ端末20のディスプレイに表示させることで、配信者LVによる配信内容の確認を可能とする。
【0021】
配信者LVのライブ配信の視聴をプラットフォームに要求した視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bはそれぞれ、ネットワークNWを介してライブ配信に係る動画データを受信し、受信した動画データを再生することでディスプレイに動画像VD1、VD2を表示させると共にスピーカーから音声を出力する。各ユーザ端末30a、30bで表示される動画像VD1、VD2は配信者LVのユーザ端末20が撮像した動画像VDと実質的に同一であり、各ユーザ端末30a、30bで出力される音声も配信者LVのユーザ端末20が録音した音声と実質的に同一である。
【0022】
配信者LVのユーザ端末20における録音・録画と、視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにおける動画データの再生と、は実質的に同時に行われる。配信者LVの占いの内容についてひとりの視聴者AU1がコメントをユーザ端末30aに入力すると、サーバ10は当該コメントをリアルタイムで配信者LVのユーザ端末20に表示させると共に各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにも表示させる。当該コメントを読んだ配信者LVがその内容に被せたトークを展開すると、そのトークの動画像と音声が各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bで出力され、これにより配信者LVと視聴者AU1との会話が成立したと認識される。このように、ライブ配信システム1では、一方通行でない双方向のコミュニケーションを可能とするライブ配信が実現される。
【0023】
図3は、図1のユーザ端末20の機能および構成を示すブロック図である。ユーザ端末30はユーザ端末20と同様の機能および構成を有する。図3および以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0024】
配信者LVおよび視聴者AUは、ダウンロードサイトからネットワークNWを介して、本実施の形態に係るライブ配信アプリケーションプログラム(以下、ライブ配信アプリという)をユーザ端末20、30にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ライブ配信アプリはユーザ端末20、30にプリインストールされていてもよい。ライブ配信アプリがユーザ端末20、30により実行されることにより、ユーザ端末20、30はネットワークNWを介してサーバ10と通信し、各種機能を実現する。以下、ユーザ端末20、30(のCPUなどのプロセッサ)がライブ配信アプリを実行することにより実現する機能をユーザ端末20、30の機能として説明する。それらの機能は実際はライブ配信アプリがユーザ端末20、30に実現させる機能である。なお、他の実施の形態では、これらの機能は、サーバ10からユーザ端末20、30のウェブブラウザにネットワークNWを介して送信され、そのウェブブラウザによって実行される、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムにより実現されてもよい。
【0025】
ユーザ端末20は、ユーザの像および音声を記録した動画データを生成してサーバ10に提供する配信部100と、サーバ10から動画データを取得して再生する視聴部200と、を備える。ユーザは、配信を行う場合は配信部100を、視聴を行う場合は視聴部200を、それぞれ起動する。配信部100がアクティブとなっているユーザ端末は配信者側、つまり動画データの生成側のユーザ端末であり、視聴部200がアクティブとなっているユーザ端末は視聴者側、つまり動画データの再生側のユーザ端末である。
【0026】
配信部100は、撮像制御部102と、音声制御部104と、動画送信部106と、配信側UI制御部108と、を含む。撮像制御部102は図3では不図示のカメラと接続され、カメラによる撮像を制御する。撮像制御部102はカメラから画像データを取得する。音声制御部104は図3では不図示のマイクロフォンと接続され、マイクロフォンによる音声入力を制御する。音声制御部104は、マイクロフォンから音声データを取得する。動画送信部106は、撮像制御部102により取得された画像データおよび音声制御部104により取得された音声データを含む動画データを、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。動画送信部106による動画データの送信はリアルタイムで行われる。すなわち、撮像制御部102および音声制御部104による動画データの生成と、生成された動画データの動画送信部106による送信と、は実質的に同時に行われる。配信側UI制御部108は、配信者向けのUIを制御する。配信側UI制御部108は、図3では不図示のディスプレイと接続され、動画送信部106による送信対象となっている動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させる。配信側UI制御部108は、ディスプレイに操作用オブジェクトや指示受け付け用のオブジェクトを表示させ、配信者によるタップ入力を受け付ける。
【0027】
視聴部200は、視聴側UI制御部202と、重畳情報生成部204と、入力情報送信部206と、を含む。視聴部200は、ネットワークNWを介してサーバ10から、ライブ配信に係る動画データを受信する。視聴側UI制御部202は、視聴者向けのUIを制御する。視聴側UI制御部202は、図3では不図示のディスプレイおよびスピーカと接続され、受信した動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させると共に音声をスピーカから出力させる。ディスプレイに画像が出力されると共にスピーカから音声が出力されることを、合わせて「動画データが再生」されていると言うことができる。視聴側UI制御部202は、図3では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介してユーザ入力を取得する。重畳情報生成部204は、サーバ10から取得された動画データの画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、ユーザから入力を受け付けるための様々なユーザインタフェースオブジェクト(以下、単にオブジェクトという)と、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。入力情報送信部206は、視聴側UI制御部202が取得したユーザ入力を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0028】
図4は、図1のサーバ10の機能および構成を示すブロック図である。サーバ10は、配信情報提供部302と、中継部304と、スケジュール管理部306と、ギフト処理部308と、支払い処理部310と、タロット処理部312と、ストリームDB314と、スケジュールDB316と、ユーザDB318と、ギフトDB320と、カスタマイズDB322と、占い履歴DB324と、を備える。
【0029】
図5は、図4のストリームDB314の一例を示すデータ構造図である。ストリームDB314は現在行われているライブ配信の情報を保持する。ストリームDB314は、ライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームにおいてライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者を特定するユーザIDである配信者IDと、当該ライブ配信の視聴者を特定するユーザIDである視聴者IDと、を対応付けて保持する。本実施の形態に係るライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームでは、ユーザがライブ配信を行う場合そのユーザは配信者となり、また同じユーザが他のユーザが配信するライブ配信を視聴する場合は視聴者となる。したがって、配信者・視聴者の別は固定的なものではなく、あるとき配信者IDとして登録されていたユーザIDが別のタイミングでは視聴者IDとして登録されることもある。
【0030】
図6は、図4のユーザDB318の一例を示すデータ構造図である。ユーザDB318は、ユーザに関する情報を保持する。ユーザDB318は、ユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが有しているポイントと、当該ユーザをフォローしている他のユーザのユーザIDであるフォロワーIDと、当該ユーザがフォローしている他のユーザのユーザIDであるフォロー先IDと、を対応付けて保持する。ポイントは、ライブ配信プラットフォーム内で流通する電子的価値である。配信者がライブ配信において視聴者からギフトを贈られると、配信者のポイントが当該ギフトに対応する値だけ増加する。ポイントは例えば配信者がライブ配信プラットフォームの管理者から受け取る報酬または金銭の額を決めるために用いられる。
【0031】
図7は、図4のスケジュールDB316の一例を示すデータ構造図である。スケジュールDB316は、予定されているライブ配信のスケジュールを保持する。スケジュールDB316は、スケジュールを特定するスケジュールIDと、当該スケジュールに係るライブ配信を行う配信者の配信者IDと、当該ライブ配信の予定開始日時と、予定終了日時と、当該ライブ配信がプライベート配信であるか否かを示すフラグと、特定視聴者IDと、タロット種別と、を対応付けて保持する。以下、本実施の形態では配信者がタロット占いのライブ配信を行う場合を説明するが、占星術などの他の種類の占いのライブ配信にも本実施の形態に係る技術的思想を適用できることは、本明細書に触れた当業者には明らかである。
【0032】
プライベート配信は、配信者以外には予め指定された視聴者である特定視聴者のみが参加できるライブ配信である。そのようなプライベート配信を実現するための技術は公知であるから本明細書では詳述しない。プライベートフラグが「Y」であり、かつ、特定視聴者IDが登録されているスケジュールは、特定視聴者IDで特定される特定視聴者のみが参加可能な予約済みのライブ配信のスケジュールである。例えば、図7のスケジュールDB316におけるスケジュールID「SC002」のスケジュールは、配信者ID「ABCFO」の配信者が1月3日10:00~1月3日11:00に配信する予定のライブ配信であって、特定視聴者ID「001A」で特定される特定視聴者のみが参加可能なプライベート配信のスケジュールである。当該ライブ配信では、配信者が特定視聴者に対してワンオラクルのタロット占いを提供する予定である。プライベートフラグが「Y」であり、かつ、特定視聴者IDが登録されていないスケジュールは、予約を受け付けているまたは予約可能なプライベート配信のスケジュールである。例えば、図7のスケジュールDB316におけるスケジュールID「SC004」のスケジュールは、配信者ID「ABCFO」の配信者が1月5日11:00~1月5日11:30に配信する予定のツーオラクルタロット占いのプライベート配信のスケジュールであり、特定視聴者IDが登録されていないことから、そのプライベート配信が参加予約受付中の状態であることが示される。
【0033】
図8は、図4のギフトDB320の一例を示すデータ構造図である。ギフトDB320は、ライブ配信において視聴者が使用可能なギフトに関する情報を保持する。ギフトは、以下の特徴を有する電子データである。
・ポイントや金銭を対価として購入可能、または無料で付与可能。
・視聴者が配信者に贈ることができるもの。配信者にギフトを贈ることを、ギフトを使用する、またはギフトを投げるともいう。
・ギフトの購入と使用とがセットで同時に発生するタイプのものもあれば、購入した後、視聴者が任意のタイミングで使用可能なタイプのものもある。
・視聴者が配信者にギフトを贈ると、その配信者に相応のポイントが付与され、場合によってはギフトに関連付けられた効果が生じる。例えば、ギフトに対応するエフェクトがライブ配信画面に表れる。
【0034】
ギフトDB320は、ギフトを特定するギフトIDと、当該ギフトを配信者に贈った場合に当該配信者に付与されるポイントである付与ポイントと、当該ギフトがスケジュールに対応する場合のそのスケジュールのスケジュールIDと、を対応付けて保持する。視聴者は、ライブ配信視聴中に、所望のギフトの付与ポイントに対応する対価を支払うことで配信者に当該ギフトを贈ることができる。この対価の支払いは適宜の電子的決済手段により行われてもよく、例えば付与ポイントに相当するポイント(例えば、付与ポイントそのもの、または付与ポイントに1.2などの所定の係数を乗じて得られるポイント、または付与ポイントに所定の手数料ポイントを加算して得られるポイント、など)を視聴者が管理者に支払うことで行われてもよい。あるいはまた、銀行振込やクレジットカードによる支払いが用いられてもよい。
【0035】
スケジュールIDが対応付けられているギフトはスケジュールギフトと称されてもよく、視聴者がライブ配信中に配信者のタロット占いの配信枠をギフトとして購入することを可能とするものである。視聴者が配信者にスケジュールギフトを贈ると、当該配信者と当該視聴者とのプライベート配信が設定される。スケジュールギフトを贈ることは、対価の支払いを伴うプライベート配信への参加の予約の一態様である。
【0036】
図9は、図4のカスタマイズDB322の一例を示すデータ構造図である。カスタマイズDB322は、配信者ごとにカスタマイズされたタロット占いの内容を保持する。カスタマイズDB322は、配信者を特定する配信者IDと、タロット種別と、タロットカードを特定するカードIDおよびその説明と、視聴者がそのタロットカードを引いたときに配信者に提示される占い結果の選択肢と、コメントと、を対応付けて保持する。カスタマイズDB322は、配信者によってその内容を登録、更新可能に構成される。配信者はユーザ端末20を介してサーバ10のカスタマイズDB322にアクセスし、自分が登録しているタロット占いの内容を閲覧する。配信者は適宜登録内容を更新して保存する。ユーザ端末20およびサーバ10は、配信者によるそのような作業を可能とするよう構成される。カスタマイズDB322ではカードIDごとに複数の選択肢が登録されており、この複数の選択肢は、カードIDが異なると異なる。
【0037】
図10は、図4の占い履歴DB324の一例を示すデータ構造図である。占い履歴DB324は、タロット占いのライブ配信で配信者が入力し視聴者に提示された占い結果の履歴を保持する。占い履歴DB324は、タロット占いのライブ配信に参加した視聴者のユーザIDと、当該ライブ配信の開始時刻と、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、当該ライブ配信で行われたタロット占いの種別と、占い結果と、を対応付けて保持する。占い結果は、タロット占いで提示されたタロットカードのカードIDと、それに対して配信者が入力または選択した視聴者の運勢と、を含む。
【0038】
図4に戻り、配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、配信者側のユーザ端末20からライブ配信を開始する旨の通知を受けると、当該ライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、をストリームDB314に登録する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、視聴者側のユーザ端末30の視聴部200からライブ配信に関する情報の提供要求を受けると、ストリームDB314を参照して現在視聴可能なライブ配信のリストを生成する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、生成されたリストを要求元のユーザ端末30に送信する。要求元のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信したリストに基づいてライブ配信選択画面を生成し、ユーザ端末30のディスプレイに表示させる。
【0039】
ユーザ端末30の入力情報送信部206は、ライブ配信選択画面における視聴者によるライブ配信の選択を受け付けると、選択されたライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信情報提供部302は、受信した配信要求に含まれるストリームIDにより特定されるライブ配信の、要求元のユーザ端末30への提供を開始する。配信情報提供部302は、当該ストリームIDの視聴者IDに要求元のユーザ端末30の視聴者の視聴者IDが含まれるようにストリームDB316を更新する。
【0040】
中継部304は、配信情報提供部302によって開始されたライブ配信において、配信者側のユーザ端末20から視聴者側のユーザ端末30への動画データの伝送を中継する。中継部304は、動画データの再生中における視聴者によるユーザ入力を示す信号を入力情報送信部206から受信する。ユーザ入力を示す信号は、ユーザ端末30のディスプレに表示されたオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよく、当該オブジェクト指定信号は、視聴者の視聴者IDと、視聴者が視聴しているライブ配信を行っている配信者の配信者IDと、オブジェクトを特定するオブジェクトIDと、を含む。オブジェクトがギフトである場合、オブジェクトIDはギフトIDとなる。同様に、中継部304は、動画データの再生中における配信者によるユーザ入力を示す信号、例えばオブジェクト指定信号をユーザ端末20の配信部100から受信する。
【0041】
スケジュール管理部306は、ライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームにおけるライブ配信のスケジュールを管理する。スケジュール管理部306は、配信者のユーザ端末20と通信することで配信者からライブ配信のスケジュールの新規登録要求または既存のスケジュールの変更・削除要求を受け付ける。スケジュール管理部306は、受け付けた新規登録要求または変更・削除要求に基づいてスケジュールDB316を更新する。スケジュール管理部306は、スケジュールの新規登録に併せて配信者のフォロワーへの通知を行う。
【0042】
スケジュール管理部306は、ユーザのユーザ端末30と通信することでユーザからライブ配信のスケジュールの取得を求めるカレンダ情報要求を受け付ける。スケジュール管理部306は、スケジュールDB316を参照することで必要な情報を取得し、ユーザ端末30に提供する。
【0043】
ライブ配信の視聴中に視聴者が配信者にスケジュールギフトを贈る指示をユーザ端末30に入力すると、ユーザ端末30からサーバ10に、指定されたスケジュールギフトのギフトIDを含むオブジェクト指定信号が送信される。ギフト処理部308は、ギフトDB320を参照し、オブジェクト指定信号に含まれるギフトIDで特定されるスケジュールギフトに対応する付与ポイントとスケジュールIDとを特定する。ギフト処理部308は、特定された付与ポイントに応じて配信者のポイントを増加させるようにユーザDB318を更新する。例えば、ギフト処理部308は、オブジェクト指定信号に含まれる配信者IDに対応するポイントに、特定された付与ポイントを加えるようユーザDB318を更新する。
【0044】
ギフト処理部308は、特定されたスケジュールIDをスケジュール管理部306に通知する。スケジュール管理部306は、通知されたスケジュールIDで特定されるスケジュールの特定視聴者IDに、オブジェクト指定信号に含まれる視聴者IDを登録するように、スケジュールDB316を更新する。この更新をもって、視聴者によるプライベート配信への参加予約が完了したと言える。ギフト処理部308は、オブジェクト指定信号に含まれるギフトIDで特定されるスケジュールギフトをギフトDB320から削除する。これにより二重予約が防がれる。
【0045】
支払い処理部310は、視聴者による、スケジュールギフトに関連付けられた対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、オブジェクト指定信号に含まれるギフトIDで特定されるスケジュールギフトの対価分のポイントを、オブジェクト指定信号に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから差し引くようユーザDB318を更新する。
【0046】
タロット処理部312の機能は後述する。
【0047】
以上の構成によるライブ配信システム1の動作を説明する。
図11は、ライブ配信システム1におけるプライベートタロット占い配信に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。プライベートタロット占い配信を行おうとする配信者は、ユーザ端末20を介してサーバ10にアクセスし、配信スケジュールを登録する(S502)。スケジュール管理部306は配信者から受け付けた配信スケジュールをスケジュールDB316に登録する。スケジュール管理部306は、登録された配信スケジュールに対する、プッシュ通知、ライブ配信でのギフティングおよび配信カレンダーによる予約を受け付ける(S504)。予約が完了し、配信の開始日時が近づくと、スケジュール管理部306は配信者のユーザ端末20および予約した視聴者のユーザ端末30にリマインド通知を行う(S506)。配信者はユーザ端末20を介してプライベートタロット占い配信を開始し、予約した視聴者はユーザ端末30を介して当該配信に参加する(S508)。当該配信が終わった後、当該配信に参加した視聴者のユーザ端末30は視聴者から要求があると、ディスプレイに占い結果を含む占い履歴画面を表示させる(S510)。
【0048】
図12は、図11のステップS502において配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される配信スケジュール登録画面600の代表画面図である。配信スケジュール登録画面600は、配信の予定開始日時の入力を受け付ける領域と、配信の予定終了日時の入力を受け付ける領域と、配信がプライベートタロット占い配信であるか否かを指定するためのチェックボックスと、タロット占いの種別の選択をプルダウン形式で受け付ける領域と、当該配信を予約するのに必要なポイントの設定を受け付ける領域と、予約をオークション形式にするか否かを指定するためのチェックボックスと、配信スケジュール登録に併せて自分のフォロワーにスケジュールを登録したことを通知するか否かを指定するためのチェックボックスと、登録ボタンと、キャンセルボタンと、を有する。配信者は配信スケジュール登録画面600の各領域に必要事項を入力し、登録ボタンをタップする。ユーザ端末20は、登録ボタンのタップを検出すると、配信スケジュール登録画面600の各領域に入力された情報を取得する。ユーザ端末20は、取得した情報を含むスケジュール登録要求信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。スケジュール管理部306は、受信したスケジュール登録要求信号に含まれる各種情報に基づく新たな配信スケジュール(以下、プライベートタロット占い配信スケジュールという)をスケジュールDB316に登録する。
【0049】
図13は、図11のステップS504においてフォロワーのユーザ端末30のディスプレイに表示される配信スケジュール通知画面602の代表画面図である。図13の配信スケジュール通知画面602は、図12の配信スケジュール登録画面600において配信者が「フォロワーに通知」をチェックし、かつ、「オークション」にチェックせずに登録ボタンをタップした場合に対応する。その場合、スケジュール管理部306は受信したスケジュール登録要求信号に含まれる配信者IDで特定される配信者のフォロワーを、ユーザDB318を参照して特定する。スケジュール管理部306は、特定されたフォロワーのユーザ端末30に、プライベートタロット占い配信スケジュールを通知する。ユーザ端末30は、当該通知に基づき配信スケジュール通知画面602をディスプレイに表示させる。配信スケジュール通知画面602は、登録されたプライベートタロット占い配信の開始日時と、配信者と、タロット占いの種別と、予約に必要なポイント数と、を表示する。配信スケジュール通知画面602はさらに、フォロワーから、プライベートタロット占い配信への参加を予約するための指示を、対価の支払いの承諾と併せて受け付けるためのボタン604を有する。ボタン604がタップされると、ユーザ端末30はフォロワーのユーザIDを含む予約要求信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0050】
予約要求信号を受信したサーバでは以下の処理が行われる。
(1)スケジュール管理部306は、プライベートタロット占い配信スケジュールの特定視聴者IDに、受信した予約要求信号に含まれるユーザIDが登録されるように、スケジュールDB316を更新する。
(2)ギフト処理部308は、プライベートタロット占い配信の予約に必要なポイント数に応じて当該配信の配信者のポイントを増加させるようにユーザDB318を更新する。
(3)支払い処理部310は、プライベートタロット占い配信の予約に必要なポイント数を、受信した予約要求信号に含まれるユーザIDで特定されるユーザのポイントから差し引くようユーザDB318を更新する。
これらの処理の完了をもって、フォロワーによるプライベートタロット占い配信への参加予約が完了したと言える。
【0051】
図14は、図11のステップS504においてフォロワーのユーザ端末30のディスプレイに表示される配信スケジュール通知画面606の代表画面図である。図14の配信スケジュール通知画面606は、図12の配信スケジュール登録画面600において配信者が「フォロワーに通知」をチェックし、かつ、「オークション」をチェックして登録ボタンをタップした場合に対応する。その場合、図13の場合とは異なり、プライベートタロット占い配信の予約を対象としたオークションが開催される。このようなオークションを実現するための技術は公知であるから本明細書では詳述しない。オークションの後、落札したフォロワーを特定視聴者としてプライベートタロット占い配信の予約を完了する処理は図13に関して説明した処理に準じる。
【0052】
図15は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。ライブ配信ルーム画面608は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の画像610と、それぞれが対応するスケジュールギフトを表す複数のギフトアイコン612と、を有する。動画データの再生が開始される際、すなわちライブ配信の視聴が開始される際、サーバ10の中継部304は、ギフトDB320を参照して使用可能なギフトIDを特定する。スケジュールギフトについて、中継部304は、スケジュールDB316を参照し、視聴が開始されようとしているライブ配信の配信者により登録されている、予約可能なプライベートタロット占い配信スケジュールを特定する。中継部304は、ギフトDB320を参照し、特定されたプライベートタロット占い配信スケジュールに対応するギフトIDを使用可能なギフトIDとして特定する。中継部304は、特定されたギフトIDを含むギフト情報を生成し、ユーザ端末30に送信する。ギフト情報は、プライベートタロット占い配信スケジュールに対応するギフトIDに対応付けて、開始日時と終了日時とタロット種別と付与ポイントに応じた対価とを保持する。ユーザ端末30の重畳情報生成部204は、ギフト情報に含まれるギフトIDで特定されるスケジュールギフトのギフトアイコン612をフレーム画像に含める。このギフトアイコン612は、対応するスケジュールギフトに対応するプライベートタロット占い配信スケジュールの開始日時、終了日時、タロット種別および対価をテキストで表示する。視聴側UI制御部202は、そのフレーム画像が重畳された動画像をディスプレイに表示させる。
【0053】
配信者は視聴者に対してギフトアイコン612に対応するスケジュールギフトの購入をライブ配信内で呼びかける。視聴側UI制御部202が視聴者によるスケジュールギフトの選択、すなわちギフトアイコン612の指定を受け付けると、入力情報送信部206は指定されたスケジュールギフトのギフトIDと、視聴者IDと、配信者IDと、を含むオブジェクト指定信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。このオブジェクト指定信号を受信した後のサーバ10における処理は上述したとおりである。それに加えてギフト処理部308は、受信したオブジェクト指定信号に含まれる視聴者IDで特定される視聴者が、当該オブジェクト指定信号に含まれる配信者IDで特定される配信者をフォローするように、ユーザDB318を更新する。すなわち、視聴者は配信者のプライベートタロット占い配信を予約することにより自動的に当該配信者のフォロワーとなる、または、言い換えると、配信者のフォロワーでなければ当該配信者のプライベートタロット占い配信に参加できない、という仕組みが提供される。これにより、ユーザ同士のフォローが促進されることでライブ配信プラットフォームがより活性化される。なお、フォローに代えてまたは加えて、非特許文献2に記載されるアーミーなどのサブスクリプションが用いられてもよい。
【0054】
このように、ユーザ端末30は、プライベートタロット占い配信の開始前に行われる通常のライブ配信において、視聴者から、プライベートタロット占い配信への参加を予約するための指示を、対価の支払いの承諾と併せて受け付ける機能を有している。例えば、ギフトアイコン612へのタップを検出することが、そのような指示を受け付けることに対応する。
【0055】
図16は、サーバ10におけるカレンダ情報作成に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。スケジュール管理部306は、ユーザのユーザ端末30と通信することで、ユーザ端末30から、ライブ配信のスケジュールの取得を求めるカレンダ情報要求を受け付ける(S602)。スケジュール管理部306は、ユーザDB318を参照し、受信したカレンダ情報要求に含まれる要求元のユーザのユーザIDに対応するフォロー先IDを取得する(S604)。スケジュール管理部306は、スケジュールDB316を参照し、取得されたフォロー先IDで特定される配信者が登録しているライブ配信スケジュールを特定する(S606)。特定されたライブ配信スケジュールにプライベートタロット占い配信スケジュールが含まれる場合(S608のYES)、スケジュール管理部306は含まれているプライベートタロット占い配信スケジュールが全て処理されるまで以下のS610、S612、S614、S616からなる処理を繰り返す。
【0056】
スケジュール管理部306は、スケジュールDB316を参照し、プライベートタロット占い配信スケジュールに特定視聴者IDが登録されているか否かを判定する(S610)。登録されていない場合(S610のNO)、スケジュール管理部306はプライベートタロット占い配信スケジュールに対応する付与ポイントを、ギフトDB320から取得する(S612)。その後、処理はステップS610に戻る。登録されている場合(S610のYES)、スケジュール管理部306は登録されている特定視聴者IDが、カレンダ情報要求に含まれる要求元のユーザのユーザIDに一致するか否かを判定する(S614)。一致する場合(S614のYES)は何もせず、処理をステップS610に戻す。一致しない場合(S614のNO)、スケジュール管理部306は、一致しないプライベートタロット占い配信スケジュールを、ステップS606で特定されたライブ配信スケジュールから除外する(S616)。その後、処理はステップS610に戻る。
【0057】
ステップS608で含まれないと判定された場合(S608のNO)、または、プライベートタロット占い配信スケジュールが全て処理された後、スケジュール管理部306は、特定されたライブ配信スケジュールの情報をスケジュールDB316から取得する(S618)。この結果、(1)要求元のユーザがフォローしている配信者が登録している非プライベートのライブ配信スケジュールの情報、(2)要求元のユーザがフォローしている配信者が登録しているプライベートタロット占い配信スケジュールのなかで、当該ユーザが予約しているプライベートタロット占い配信スケジュールの情報、(3)要求元のユーザがフォローしている配信者が登録しているプライベートタロット占い配信スケジュールのなかで、予約可能なプライベートタロット占い配信スケジュールの情報および付与ポイント、が取得される。
【0058】
スケジュール管理部306は、ステップS618で取得されたライブ配信スケジュールの情報を、カレンダ情報要求の送信元のユーザ端末30に送信する(S620)。図17は、カレンダ情報要求の送信元のユーザ端末30のディスプレイに表示されるカレンダ表示画面614の代表画面図である。カレンダ表示画面614は、上記(1)に対応するスケジュール項目616と、上記(2)に対応するスケジュール項目618と、上記(3)に対応するスケジュール項目620と、を有する。上記(2)に対応するスケジュール項目618は、当該スケジュールが予約済みであることを示すテキストを表示するボタン622を有する。このボタン622は、当該スケジュールに係るライブ配信の開始前は非活性化状態となっており、当該ライブ配信が開始されると活性化状態となり、そのボタン622のタップにより当該ライブ配信の配信ルームに入ることを可能とする。上記(3)に対応するスケジュール項目620は、プライベートタロット占い配信の開始日時と、配信者と、タロット占いの種別と、予約に必要なポイント数と、を表示する。スケジュール項目620はさらに、ユーザから、プライベートタロット占い配信への参加を予約するための指示を、対価の支払いの承諾と併せて受け付けるためのボタン624を有する。ボタン624がタップされると、ユーザ端末30はユーザのユーザIDを含む予約要求信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。その後の処理は図13を参照して説明した処理に準じる。
【0059】
図18は、図11のステップS506において配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される配信リマインド画面626の代表画面図である。配信リマインド画面626は、リマインド対象のプライベートタロット占い配信スケジュールの開始日時と、特定視聴者IDと、タロット種別と、開始ボタンと、後でボタンと、を有する。配信者が開始ボタンをタップすると、プライベートタロット占い配信が開始される。なお、配信者は、配信リマインド画面626を介さない方法によってもプライベートタロット占い配信を開始することができる。
【0060】
図19は、プライベートタロット占い配信における処理の流れを示すチャートである。プライベートタロット占い配信において、配信者のユーザ端末20からサーバ10を介して視聴者のユーザ端末30へ動画データが伝送される。併せて視聴者のユーザ端末30からサーバ10を介して配信者のユーザ端末20へ、視聴者が入力したコメント/音声が伝送される。これらを合わせてプライベートライブ配信処理S702と呼ぶ。
【0061】
配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、配信者から占い開始指示を取得する(S704)。配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、占い開始指示を取得すると占い開始要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する(S706)。サーバ10のタロット処理部312は、占い開始要求を受信すると占い開始指示を生成し、ネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末30に送信する(S708)。
【0062】
視聴者のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、占い開始指示を受信すると、カード選択画面をディスプレイに表示させる(S710)。すなわち、視聴側UI制御部202は、ライブ配信中に配信者の指示に応じて、カード選択画面の表示を開始させる。カード選択画面は、タロット占いに関連付けられた複数のカードオブジェクトを有する。視聴側UI制御部202は、視聴者による、カード選択画面に表示された複数のカードオブジェクトのうちのひとつのカードオブジェクトの指定を受け付ける(S712)。視聴者のユーザ端末30の入力情報送信部206は、ステップS712で指定されたカードオブジェクトを特定する選択カード特定情報を含むカード選択情報を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する(S714)。
【0063】
サーバ10のタロット処理部312は、受信したカード選択情報に含まれる選択カード特定情報を所定のアルゴリズムで処理することにより、配信者および視聴者に提示するタロットカードを特定する(S716)。タロット処理部312は、カスタマイズDB322を参照し、特定されたタロットカードに対応する占い結果の選択肢を特定する(S718)。タロット処理部312は、ステップS716で特定されたタロットカードのカードIDを含む特定カード情報を生成し、ネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末30に送信する(S720)。タロット処理部312は、ステップS716で特定されたタロットカードのカードIDおよびステップS718で特定された選択肢を含む占い結果選択要求を生成し、ネットワークNWを介して配信者のユーザ端末20に送信する(S722)。
【0064】
視聴者のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信した特定カード情報に含まれるカードIDで特定されるタロットカードを含む選択結果画面をディスプレイに表示させる(S724)。
【0065】
配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、受信した占い結果選択要求に含まれるカードIDで特定されるタロットカードと、当該要求に含まれる選択肢と、を含む占い結果選択画面をディスプレイに表示させる(S726)。配信側UI制御部108は、配信者による、占い結果選択画面に表示された占い結果の複数の選択肢のうちのひとつの選択肢の選択を受け付ける(S728)。配信側UI制御部108は、選択された占い結果を含む占い結果応答を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する(S730)。サーバ10のタロット処理部312は、受信した占い結果応答に含まれる選択された占い結果を占い履歴DB324に登録する(S732)。タロット処理部312は、受信した占い結果応答を視聴者のユーザ端末30に送信する(S734)。
【0066】
視聴者のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信した占い結果応答に含まれる選択された占い結果を含む占い結果説明画面をディスプレイに表示させる(S736)。これにより、視聴者のユーザ端末30は、プライベートタロット占い配信中に、ステップS712で指定されたカードオブジェクトに対応するタロットカードを提示された配信者が選択した占い結果を取得し、取得した占い結果を視聴者に提供することとなる。視聴者に示される占い結果説明画面と同様の画面が、配信者のユーザ端末20のディスプレイにも表示される(S738)。上記の占いに関する一連の処理の間に、プライベートライブ配信処理S702は並行して実行され続ける。
【0067】
図20は、図19のステップS704において配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される配信側ライブ配信ルーム画面630の代表画面図である。配信側ライブ配信ルーム画面630は、配信者の画像634と、カードを選ばせるボタン632と、を有する。プライベートタロット占い配信が始まると、配信者には配信側ライブ配信ルーム画面630が表示され、視聴者には配信側ライブ配信ルーム画面630のうち選ばせるボタン632を除いた視聴側ライブ配信ルーム画面が表示される。占い師である配信者はまず視聴者と対話し、視聴者についての情報を得る。配信者は、後の占い結果の選択および説明において、ここで得た情報を利用することができる。配信者は、適切なタイミングで配信側ライブ配信ルーム画面630の選ばせるボタン632をタップすることで占い開始指示を行う。配信者のユーザ端末20は当該タップを検出すると、占い開始要求を生成してサーバ10に送信する。
【0068】
図21は、図19のステップS710において視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるカード選択画面636の代表画面図である。カード選択画面636は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の画像638と、裏向きのタロットカードが並んでいる様子を模した裏向きカードオブジェクト群640と、を有する。各裏向きカードオブジェクトは裏向きカードIDにより区別される。配信者は視聴者にひとつの裏向きカードオブジェクトを選ぶようライブ配信にて促し、視聴者は、裏向きカードオブジェクト群640のなかからひとつの裏向きカードオブジェクトをタップにより選択する。視聴者のユーザ端末30は、タップされた裏向きカードオブジェクトの裏向きカードIDを含むカード選択情報を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0069】
タロット処理部312は、以下のいずれかの方法により視聴者および配信者に提示するタロットカードを特定する。
(1)完全ランダム
タロット処理部312は、受信したカード選択情報に含まれる裏向きカードIDに依らずに、ランダムにひとつのタロットカードを特定する。この場合、視聴者による裏向きカードオブジェクトの選択は、ランダムアルゴリズムによるタロットカードの選択のトリガとして作用する。
(2)予め決めておく
タロット処理部312は、占い開始指示を送信する前に、裏向きカードIDに対応するタロットカードを決定し、所定の保持部(不図示)に記録しておく。タロット処理部312は、受信したカード選択情報に含まれる裏向きカードIDに対応するタロットカードを、所定の保持部を参照して特定する。
(3)選択カードに応じたランダムアルゴリズム
タロット処理部312は、受信したカード選択情報に含まれる裏向きカードIDをシード値とするランダム選択アルゴリズムにより、タロットカードを特定する。
いずれにせよ、タロット処理部312で特定されるタロットカードは、視聴者により選択された裏向きカードオブジェクトに対応する。
【0070】
図22は、図19のステップS724において視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される選択結果画面642の代表画面図である。選択結果画面642は、配信者の画像638と、サーバ10から受信した特定カード情報に含まれるカードIDで特定されるタロットカードの画像644と、を有する。視聴者のユーザ端末30のディスプレイにこの画面が表示されている間、配信者のユーザ端末20のディスプレイには占い結果選択画面が表示される。
【0071】
図23は、図19のステップS726において配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される占い結果選択画面646の代表画面図である。占い結果選択画面646は、配信者の画像634と、サーバ10から受信した占い結果選択要求に含まれるカードIDで特定されるタロットカードの画像648と、当該要求に含まれる占い結果の選択肢650と、を有する。配信者は提示されたタロットカードの画像648を見ながら占い結果を複数の選択肢650のなかからタップにより選択する。配信者のユーザ端末20は、タップされた選択肢を含む占い結果応答を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0072】
図24は、図19のステップS736において視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される占い結果説明画面654の代表画面図である。占い結果説明画面654は、配信者の画像638と、サーバ10から受信した特定カード情報に含まれるカードIDで特定されるタロットカードの画像656と、サーバ10から受信した占い結果応答に含まれる、配信者によって選択された占い結果658と、を有する。配信者は、視聴者にこの占い結果説明画面654が提示されている間、今回引いたタロットカードの意味や、なぜ提示されている占い結果658となったのか、などをライブ配信を通じて解説する。視聴者が占い結果658について質問や意見がある場合はその場ですぐコメントなどにより配信者に問い合わせ、回答を得ることができる。このように、プライベートタロット占い配信では、占い結果が提示されるだけでなく、その占い結果についての配信者と視聴者との間の対話が促進され、配信者、視聴者双方の満足度をより高めることができる。
【0073】
図25は、図11のステップS510において視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される占い履歴画面660の代表画面図である。占い履歴画面660は、視聴者のユーザID662と、当該視聴者が過去に参加したプライベートタロット占い配信における占い結果を表示する占い履歴表示領域664と、を有する。占い履歴表示領域664は、視聴者が参加した過去のプライベートタロット占い配信ごとに、日付と、配信者IDと、提示されたタロットカードの画像と、配信者により選択された占い結果と、を対応付けて表示する。
【0074】
視聴者のユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、視聴者から履歴表示指示を受け付けると、視聴者のユーザIDを含む履歴取得要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10のタロット処理部312は、受信した履歴取得要求に含まれるユーザIDで特定されるユーザの過去の占い結果を、占い履歴DB324から取得する。図10の例では、履歴取得要求がユーザID「001A」を含む場合、タロット処理部312は、レコード「開始日時=1/3、10:00、配信者ID=ABCFO、タロット種別=ワンオラクル、占い結果=カードID:XX、恋愛運大」と、レコード「開始日時=1/5、12:00、配信者ID=ZZZPP、タロット種別=ワンオラクル、占い結果=カードID:YY、仕事運大」と、を占い結果の履歴として取得する。タロット処理部312は、取得した占い結果の履歴を含む応答情報を生成し、ネットワークNWを介して履歴取得要求の送信元のユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信した応答情報に基づいて占い履歴表示領域664に表示する内容を構成し、当該占い履歴表示領域664を有する占い履歴画面660をディスプレイに表示させる。
【0075】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
【0076】
本実施の形態に係るライブ配信システム1によると、タロット占いライブ配信において、まずは視聴者が裏向きカードオブジェクトの選択というアクションを行う。次いで、当該アクションに対応するタロットカードが配信者に提示され、配信者が占い結果を選択する。このように選択された占い結果はタロット占いライブ配信にいて視聴者、配信者双方に提示される。配信者はどうしてそのような占い結果になったのか、や、補足事項などをライブ配信で説明し、視聴者はその場で疑問などをコメントすることができる。これにより、配信者がタロット占いライブ配信を円滑かつ効果的に行うことができる仕組みが提供される。その結果、タロット占いライブ配信を盛り上げ、さらに普及させることができる。
【0077】
タロット占いライブ配信の形態として、本実施の形態の他に例えば(1)配信者が自分の手元で物理的なタロットカードを操作し、その様子をライブ配信する形態、(2)タロット占いゲームのように、視聴者にカードを選ばせ、その結果を自動的、機械的に提示する形態、が考えられる。本実施の形態のタロット占いライブ配信は、視聴者による直接的なアクションによりタロットカードが特定されるので、(1)の形態と比べて視聴者のライブ配信に参加しているという実感を高めることができる。また、本実施の形態のタロット占いライブ配信では、配信者が提示する占い結果は配信者により端末に入力され、データとして記録されると共に視聴者に提示される。したがって、占い結果の履歴を後で閲覧することが可能となり、(1)の形態と比べてユーザ利便性が向上する。また、本実施の形態のタロット占いライブ配信では、視聴者が裏向きカードオブジェクトを選択し、それに対応するタロットカードが提示される都度、配信者は占い結果の選択肢のなかから今回の占いに適した選択肢を選択して視聴者に提示する。二人の視聴者が同じタロットカードを引いた場合でも、一方の視聴者に提示される占い結果と、他方の視聴者に提示される占い結果とは異なりうる。ある視聴者がある配信者のタロット占いライブ配信であるタロットカードを引いて提示された占い結果と、同じ視聴者が同じ配信者の別のタロット占いライブ配信で同じタロットカードを引いて提示された占い結果と、も異なりうる。本実施の形態における占い結果は、占い師である配信者と視聴者との対話の内容や、占いのタイミングや、配信者の経験と勘などに基づきタロット占いライブ配信のなかで視聴者により適合するよう調整されたものである。したがって、(2)のゲームの形態ような同じタロットカードに対して常に同じ占い結果が出る場合と比較して、配信者に占い結果の自由度が与えられるので占いのクオリティが向上し、また視聴者にとってもより自分用にカスタマイズされた占いを受けることができるので満足度が向上する。
【0078】
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、配信者に対して占い結果の入力を求め、入力された占い結果を記録することで、視聴者による占い結果の履歴の閲覧を可能としている。これにより、タロット占いライブ配信に参加した視聴者がその占い結果を忘れてしまった場合でも履歴を閲覧することで思い出すことができる。その結果、ユーザ利便性が向上する。
【0079】
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1ではカスタマイズDB322を設けて配信者ごとにタロット占いの内容をカスタマイズ可能に構成したので、配信者は自分のタロット占いを他の配信者のタロット占いからより容易に差別化することができる。加えて、プラットフォームとしては多種多様な内容のタロット占いライブ配信をホストすることにより、タロット占いコンテンツを豊富化できる。
【0080】
図2を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれを実現しうる。
【0081】
情報処理装置900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インタフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(不図示)を含む。また、情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
【0082】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。例えば、CPU901は、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれに含まれる各機能部の動作全般を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0083】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置であってもよいし、マイクロフォンなどの音センサ、加速度センサ、傾きセンサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器927であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報または感知した物理量に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
【0084】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OELDなどのディスプレイ、スピーカおよびヘッドホンなどの音響出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音響などの音として出力したりする。
【0085】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0086】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0087】
接続ポート925は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート925に外部接続機器927を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器927との間で各種のデータが交換されうる。
【0088】
通信装置929は、例えば、ネットワークNWに接続するための通信デバイスなどで構成された通信インタフェースである。通信装置929は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置929は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置929に接続される通信ネットワークNWは、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。なお、通信装置929は、通信部としての機能を実現する。
【0089】
カメラなどの撮像装置(不図示)は、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像するものであってもよいし、または動画を撮像するものであってもよい。
【0090】
以上、実施の形態に係るライブ配信システム1の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解される。
【0091】
実施の形態では、プライベートタロット占い配信の例を説明したが、これに限られず、複数の視聴者が参加するタロット占い配信にも本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。例えば、配信者と特定視聴者とのタロット占い配信に、他の視聴者が参加できるように構成してもよい。すなわち、タロット占い配信を、参加を予約した視聴者以外の他の視聴者が参加可能に構成してもよい。このタロット占い配信では、他の視聴者はギャラリーとして、特定視聴者に対して行われるタロット占い配信を見ることになる。配信者がタロット占い配信をプライベートとするか否かを設定するために、図12の配信スケジュール登録画面600に、プライベート配信にするか否かを選ばせる項目を追加してもよい。
【0092】
この場合、配信者としては多くの視聴者に自分の占いを見せることによる宣伝効果、新規顧客開拓効果を期待できる。視聴者としては、他の特定視聴者が占ってもらっている様子を観察することで、自分が占ってもらう配信者を選ぶための検討材料を得るることができる。
【0093】
あるいはまた、視聴者全員参加型のタロット占い配信が提供されてもよい。図26は、変形例に係る視聴者全員参加型のタロット占い配信において視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるカード選択画面670の代表画面図である。カード選択画面670は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の画像638と、裏向きのタロットカードを模した4つの裏向きカードオブジェクト672と、を有する。配信者は、複数の視聴者に向けて、好きな裏向きカードオブジェクトを選ぶようライブ配信にて促し、視聴者は、4つの裏向きカードオブジェクト672のなかからひとつの裏向きカードオブジェクトをタップにより選択する。図26の例では右から2番目の裏向きカードオブジェクトが選択されており、選択されている裏向きカードオブジェクトの周りには選択を示す破線の矩形枠が示されている。
【0094】
本例では、裏向きカードオブジェクト672を選択するために対価を支払う必要がある。図26の例では対価の額「300pt」が各裏向きカードオブジェクトの下に表示されている。視聴者のユーザ端末30は、裏向きカードオブジェクト672に対するタップを検出すると、タップされた裏向きカードオブジェクト672の裏向きカードIDを特定すると共に、対価の支払いの承諾を受け付ける。
【0095】
裏向きカードオブジェクト672を選択したユーザの数が所定数に達する、または、所定の期間が経過する、などの所定の条件が満たされると、サーバ10は4つの裏向きカードオブジェクト672のうちのひとつを選択するための処理を行う。この処理は、例えば配信者のユーザ端末20において配信者からひとつの裏向きカードオブジェクト672の選択を受け付ける処理でもよいし、各裏向きカードオブジェクト672を選択した視聴者の数に応じてひとつの裏向きカードオブジェクト672を選択する(例えば、選択した視聴者の数が最も多い裏向きカードオブジェクト672を選択する)処理であってもよい。サーバ10は、このようにして選択された裏向きカードオブジェクト672の裏向きカードIDに対応するタロットカードを特定する。裏向きカードIDとタロットカード(のカードID)との対応関係は予め配信者により設定され、または自動で設定され、所定の保持部に登録されていてもよい。視聴者により選択された裏向きカードオブジェクト672と、サーバ10により選択された裏向きカードオブジェクト672と、が一致する場合、そのような視聴者に対して図22図23図24を参照して説明された処理と同様の処理が行われる。一致しない場合、サーバ10は、視聴者により選択された裏向きカードオブジェクト672に対応するタロットカードのカードIDに対応するコメントを、カスタマイズDB322から取得する。サーバ10は、サーバ10により選択された裏向きカードオブジェクト672に対応するタロットカードのカードIDと、視聴者により選択された裏向きカードオブジェクト672に対応するタロットカードのカードIDと、取得されたコメントと、を含む通知情報を生成し、ネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末30に送信する。
【0096】
図27は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される占い結果表示画面674の代表画面図である。占い結果表示画面674は、配信者の画像638と、サーバ10により選択された裏向きカードオブジェクト672に対応するタロットカードの画像676と、視聴者により選択された裏向きカードオブジェクト672に対応するタロットカードの画像678と、通知情報に含まれるコメント680と、を有する。視聴者は、自分が選択した裏向きカードオブジェクトが占いの対象として選択されなかった場合でも、タロットカードの画像678を見ることで自分のタロットカードを確認することができ、さらにコメント680を見ることで自分のタロットカードに対応する運勢を知ることができる。これにより、選に漏れたことによる喪失感を軽減することができる。
【0097】
実施の形態では、タロット占い配信の視聴を予約する際に対価を支払う前払いの場合を説明したが、これに限られない。例えば、タロット占い配信中の任意のタイミングで、または裏向きカードオブジェクトを選択する際に視聴者から配信者にギフトの形で対価が支払われてもよい。裏向きカードオブジェクトを選択する際に対価を支払う場合、選択できる裏向きカードオブジェクトをひとつのみ設けてもよく、または対価の異なる複数の裏向きカードオブジェクトのなかから視聴者に選択させる構成としてもよい。あるいはまた、視聴者がタロット占い配信に参加する直前に、対価の支払いを行ってもよい。
【0098】
実施の形態では、占い履歴DB324をサーバ10に設ける場合を説明したが、これに限られず、視聴者のユーザ端末30が当該視聴者の過去の占い結果を保持する占い履歴DBを備えてもよい。
【0099】
実施の形態では、図15を参照して占い師である配信者が自分のプライベートタロット占い配信スケジュールを自分のライブ配信のなかで販売する場合を説明したが、これに限られない。例えば、ある配信者が、自分が良いと思うまたは自分がフォローしている他の配信者のプライベートタロット占い配信スケジュールを自分のライブ配信のなかで販売してもよい。これにより、占いライブ配信のコミュニティがさらに活性化される。
【0100】
実施の形態では、プライベートタロット占い配信スケジュールの新規登録はフォロワーに通知され、また、視聴者がライブ配信でスケジュールギフトを使用した場合、その視聴者はその配信者のフォロワーとして登録される。すなわち、配信者のフォロワーである、または、フォロワーとなることが当該配信者のプライベートタロット占い配信に参加する条件となっている。これにより、フォロー関係を増やすことができるので、ユーザ間の結びつきをさらに強めることができる。ただし、実施の形態はこれに限られず、例えば配信者をフォローすることなく当該配信者のプライベートタロット占い配信に参加できるようにしてもよい。
【0101】
実施の形態では、視聴者により指定された裏向きカードオブジェクトに対応するタロットカードを提示された配信者が、複数の占い結果の選択肢のなかからひとつの選択肢を選択する場合を説明したが、これに限られない。例えば、配信者は、提示されたタロットカードを見て、占い結果をテキストでユーザ端末20に入力してもよい。あるいはまた、配信者がライブ配信にて占い結果をしゃべり、音声テキスト変換機能を有するユーザ端末20が、その配信者の音声をテキストに変換することで占い結果を入力してもよい。
【0102】
実施の形態ではタロット種別を設けたが、これに代えてまたは加えて占いカテゴリを設けてもよい。占いカテゴリは例えば金運、恋愛運、仕事運、健康運などである。カスタマイズDB322は、占いカテゴリごとに選択肢を登録できるように構成されてもよい。プライベートタロット占い配信スケジュールの新規登録をフォロワーに通知する際に、設定された占いカテゴリを併せて通知してもよい。
【0103】
実施の形態におけるギフトの対価からギフトの付与ポイントへの換算率は一例であって、これらは例えばライブ配信システム1の管理者により適宜設定されてもよい。
【0104】
実施の形態に係る技術的思想を、配信者の画像の代わりに配信者の動きと同期した動きをするアバターを用いるバーチャルライブ配信や、ライブコマースに適用してもよい。
【0105】
本明細書において説明された処理手順、特にフロー図、フローチャートを用いて説明された処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること、及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本開示の趣旨を逸脱しない限り本開示の範囲に含まれる。
【0106】
サーバ10により実現される機能の少なくとも一部は、サーバ10以外の装置、例えばユーザ端末20、30により実現されてもよい。ユーザ端末20、30により実現される機能の少なくとも一部は、ユーザ端末20、30以外の装置、例えば、サーバ10により実現されてもよい。例えば、再生側のユーザ端末で行われる動画データの画像への所定のフレーム画像の重畳は、サーバ10で行われてもよいし、生成側のユーザ端末で行われてもよい。
【要約】

【課題】ライブ配信を通じて良い占い体験を提供する。
【解決手段】コンピュータプログラムは、ライブ配信に係る動画データの再生側のユーザ端末に、ネットワークを介してサーバから動画データを受信する機能と、占いに関連付けられた複数のオブジェクトを、再生側のユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、再生側のユーザによる、複数のオブジェクトのうちのひとつのオブジェクトの指定を受け付ける機能と、ライブ配信中に、指定されたオブジェクトに対応する情報を提示された生成側のユーザが入力した占い結果を取得する機能と、を実現させる。
【選択図】図1
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