(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】演出用調光制御システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/165 20200101AFI20220627BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20220627BHJP
H05B 47/175 20200101ALI20220627BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20220627BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20220627BHJP
【FI】
H05B47/165
H05B47/16
H05B47/175
H05B45/10
H05B47/18
(21)【出願番号】P 2021202948
(22)【出願日】2021-12-14
【審査請求日】2021-12-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599040713
【氏名又は名称】株式会社コマデン
(74)【代理人】
【識別番号】100109243
【氏名又は名称】元井 成幸
(72)【発明者】
【氏名】中島 千明
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-527954(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/165
H05B 47/16
H05B 47/175
H05B 45/10
H05B 47/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調光制御信号を送信する調光装置と、前記調光制御信号を受信する灯体とを備える演出用調光制御システムであって、
前記灯体に、発光部と、前記調光制御信号から発光駆動信号を生成して出力する発光制御部と、前記発光駆動信号に対応して前記発光部を駆動する発光駆動部が設けられ、
前記発光制御部が、前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して以下若しくは未満の場合に前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力すると共に、前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が前記変化基準値に対して超若しくは以上の場合に前記調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力
し、
前記発光制御部が、任意時点の調光指令値から直近の所定個数の調光指令値の中から最大と最小の調光指令値の差を継続して演算取得し、特定時点の前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量と対比する前記変化基準値として、前記特定時点の前記最大と最小の調光指令値の差に対応する値が用いられることを特徴とする演出用調光制御システム。
【請求項2】
前記発光制御部が、前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、段階的調光の完了時刻より前に前記調光装置から受信する次の前記調光制御信号の調光指令値で発光すべきタイミングが到来したときには、前記タイミングで次の前記調光制御信号の調光指令値による発光を優先するように前記発光駆動信号を生成して出力することを特徴とする請求項
1記載の演出用調光制御システム。
【請求項3】
前記灯体に、補助発光部と、補助発光駆動信号に対応して前記補助発光部を駆動する補助発光駆動部が設けられ、
前記発光制御部が、前記発光部を前記調光指令値まで一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、前記補助発光部を駆動させる前記補助発光駆動信号を前記補助発光駆動部に入力することを特徴とする請求項
1又は2記載の演出用調光制御システム。
【請求項4】
前記発光制御部が、前記発光部を前記調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、前記調光指令値に対応する光度よりも所定割合で光度が増加した発光を行うように前記発光部の駆動を制御することを特徴とする請求項1~
3の何れかに記載の演出用調光制御システム。
【請求項5】
前記灯体に、前記灯体の設定パラメータ調整用の報知を行う報知部と、報知を行うように前記報知部の動作を制御する報知動作制御部が設けられ、
前記発光制御部が、段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する際に段階的調光に対応する段階判定信号を生成して前記報知動作制御部に出力し、若しくは一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する際に一度に変化させる調光に対応する急変判定信号を生成して前記報知動作制御部に出力し、
前記報知動作制御部が、前記段階判定信号に応じて、若しくは前記急変判定信号に応じて、報知を行うように前記報知部の動作を制御することを特徴とする請求項1~
4の何れかに記載の演出用調光制御システム。
【請求項6】
前記発光制御部の記憶装置に、調光制御信号の送受信の時間間隔Tを基準に時間間隔Tの分割数Nを設定記憶し、
前記発光制御部が、前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、調光制御信号の送受信の時間間隔T/分割数Nの時間間隔毎に分割した調光指令値分だけ段階的に変化させる発光駆動信号を生成して出力することを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の演出用調光制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばテレビスタジオ、舞台、イルミネーションのような演出用途に適する演出用調光制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、演出用途に適する調光制御システムとして、調光装置にLEDのような発光部を有する灯体を複数接続し、調光装置から各灯体に調光制御信号を送信し、各灯体において調光制御信号の調光指令値に基づく発光駆動信号を生成し、発光駆動信号で発光部を発光させる調光制御システムが知られている。そして、このような調光制御システムにおいて、所定の調光指令値に段階的に灯体の発光部の光度を変化させ、光の変化を滑らかにして観者の違和感を抑制するシステムも提案されている(特許文献1-4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-91024号公報
【文献】特開2011-113794号公報
【文献】特許第5008463号公報
【文献】特許第4790710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、演出用途に適する調光制御システムでは、発光部の発光の滑らかな光度変化が求められる一方で、点滅のような急峻で大幅な光度変化が求められる場合も多い。そのため、滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる演出用調光制御システムが求められている。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、発光部の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる演出用調光制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の演出用調光制御システムは、調光制御信号を送信する調光装置と、前記調光制御信号を受信する灯体とを備える演出用調光制御システムであって、前記灯体に、発光部と、前記調光制御信号から発光駆動信号を生成して出力する発光制御部と、前記発光駆動信号に対応して前記発光部を駆動する発光駆動部が設けられ、前記発光制御部が、前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して以下若しくは未満の場合に前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力すると共に、前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が前記変化基準値に対して超若しくは以上の場合に前記調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力することを特徴とする。更に、本発明の演出用調光制御システムでは、前記発光制御部の記憶装置に、調光制御信号の送受信の時間間隔Tを基準に時間間隔Tの分割数Nを設定記憶し、前記発光制御部が、前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、調光制御信号の送受信の時間間隔T/分割数Nの時間間隔毎に分割した調光指令値分だけ段階的に変化させる発光駆動信号を生成して出力する構成とするとよい。
これによれば、演出用途の照明の特定に適合し、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が小さい場合には滑らかな光度変化を表出し、調光指令値の直前値に対する変化量が大きく、光が急激に変化する表現が求められている場合には急峻で大幅な光度変化を表出することができる。更に、目標の調光指令値まで段階的調光を行う処理では目標の調光指令値に対応する発光のタイミングまで調光制御信号の送信周期に対応する時間だけ遅れるのが通常であるが、光が急激に変化する演出表現が求められている場合には他の演出要素とタイミングを合わせて点滅する演出表現が必要とされている場合が多く、一律に段階的調光を行うとこのような他の演出要素とタイミングを合せた発光の演出表現が困難となる。これに対しては、目標の調光指令値に対応する発光まで段階的調光で到達する構成と一度に到達する構成の双方を備えることにより、斯様な他の演出要素とタイミングを合せた発光の演出表現もスムーズに行うことができる。即ち、発光部の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【0007】
本発明の演出用調光制御システムは、前記調光指令値の最小値と最大値の間の所定の中間値が前記変化基準値として前記発光制御部に変更可能に設定されていることを特徴とする。
これによれば、発光部の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化を分ける基準となる変化基準値を簡単に設定することができる。また、変化基準値を変更可能に設定することにより、演出の特性に合わせて発光の滑らかさ優先或いは急峻さ優先の程度を調整することができる。
【0008】
本発明の演出用調光制御システムは、前記発光制御部が、任意時点の調光指令値から直近の所定個数の調光指令値の中から最大と最小の調光指令値の差を継続して演算取得し、特定時点の前記調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量と対比する前記変化基準値として、前記特定時点の前記最大と最小の調光指令値の差に対応する値が用いられることを特徴とする。
これによれば、適切な変化基準値をリアルタイムで動的に設定することができる。即ち、実際の演出では調光指令値が比較的狭い範囲でしか変動しない場合があり、又、調光制御信号の調光指令値が演出の進行に沿って臨機応変にリアルタイムに生成されて、調光指令値やその変動幅を事前に既知とすることが難しい場合も多いが、このような場合にも適切な変化基準値をリアルタイムで動的に設定することにより、演出表現に適合する発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【0009】
本発明の演出用調光制御システムは、前記発光制御部が、前記調光指令値まで段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、段階的調光の完了時刻より前に前記調光装置から受信する次の前記調光制御信号の調光指令値で発光すべきタイミングが到来したときには、前記タイミングで次の前記調光制御信号の調光指令値による発光を優先するように前記発光駆動信号を生成して出力することを特徴とする。
これによれば、調光制御信号の送受信の時間間隔が突発的に変動して小さくなった場合にも、灯体の意図した発光状態からの変更を最小限に留めて適応することができる。
【0010】
本発明の演出用調光制御システムは、前記灯体に、補助発光部と、補助発光駆動信号に対応して前記補助発光部を駆動する補助発光駆動部が設けられ、前記発光制御部が、前記発光部を前記調光指令値まで一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、前記補助発光部を駆動させる前記補助発光駆動信号を前記補助発光駆動部に入力することを特徴とする。
これによれば、演出用途の照明で光が急激に変化する表現が求められている場合には、急峻で大幅な光度変化を表出するように灯体の発光部を発光させると同時に、灯体の補助発光部を発光させて急峻で大幅な光度変化をより強調することができる。また、急峻で大幅な光度変化の表出時に発光部と同時に発光する補助発光部を発光部と別に設けることにより、例えば補助発光部の発光を発光部の発光と異なる色で発光させる等で演出照明の多様化を図ることができる。
【0011】
本発明の演出用調光制御システムは、前記発光制御部が、前記発光部を前記調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する場合に、前記調光指令値に対応する光度よりも所定割合で光度が増加した発光を行うように前記発光部の駆動を制御することを特徴とする。
これによれば、演出用途の照明で光が急激に変化する表現が求められている場合には、急峻で大幅な光度変化を表出するように発光部を発光させると同時に、調光指令値に対応する光度よりも所定割合で光度が増加した発光を発光部が行うことで、急峻で大幅な光度変化をより強調することができる。
【0012】
本発明の演出用調光制御システムは、前記灯体に、前記灯体の設定パラメータ調整用の報知を行う報知部と、報知を行うように前記報知部の動作を制御する報知動作制御部が設けられ、前記発光制御部が、段階的調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する際に段階的調光に対応する段階判定信号を生成して前記報知動作制御部に出力し、若しくは一度に変化させる調光を行う前記発光駆動信号を生成して出力する際に一度に変化させる調光に対応する急変判定信号を生成して前記報知動作制御部に出力し、前記報知動作制御部が、前記段階判定信号に応じて、若しくは前記急変判定信号に応じて、報知を行うように前記報知部の動作を制御することを特徴とする。
これによれば、例えば調光制御信号の送受信の時間間隔Tに対する分割数N、変化基準値を求めるために調光制御信号の調光指令値の最大値に乗算する変更可能に設定可能な定数CG等の各灯体で設定されるパラメータを、灯体の光度の段階判定信号若しくは急変判定信号に対応する報知部の報知を基準に用いて、容易且つ適切に調整して設定することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の演出用調光制御システムによれば、発光部の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による実施形態の演出用調光制御システムの模式構成図。
【
図2】実施形態の演出用調光制御システムにおける灯体の構成を示すブロック図。
【
図3】実施形態の演出用調光制御システムにおける灯体の信号処理を示すフローチャート。
【
図4】実施形態の演出用調光制御システムにおける灯体の調光指令値に対する処理例を説明するグラフ。
【
図5】
図4の処理例に対応する発光駆動信号の経時変化を示すグラフ。
【
図6】実施形態の演出用調光制御システムにおける灯体の調光指令値に対する別の処理例を説明するグラフ。
【
図7】
図6の処理例に対応する発光駆動信号の経時変化を示すグラフ。
【
図8】実施形態の演出用調光制御システムにおける第1変形例の灯体の構成を示すブロック図。
【
図9】第1変形例の灯体の信号処理を示すフローチャート。
【
図10】第2変形例の灯体の信号処理を示すフローチャート。
【
図11】実施形態の演出用調光制御システムにおける第3変形例の灯体の構成を示すブロック図。
【
図12】第3変形例の灯体の信号処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔実施形態の演出用調光制御システム〕
本発明による実施形態の演出用調光制御システム1は、
図1に示すように、調光制御信号を送信する調光卓のような調光装置2と、調光制御信号を受信する灯体3を備え、複数の灯体3が信号ケーブル4で数珠繋ぎに接続されている。数珠繋ぎの最上流に位置する灯体3は調光装置2に信号ケーブル4で接続されていると共に、数珠繋ぎの最下流に位置する灯体3には終端抵抗のターミネータ5が設置されている。
【0016】
調光制御信号には、後述する灯体3の発光部33の明るさ(光度)に対応する調光指令値で構成される適宜の調光制御信号を用いることが可能であり、例えばDMX512のDMX信号を用いると好適である。DMX信号の場合には、各灯体3の調光制御を行う1バイトの範囲0~255(256階調)が調光指令値に対応し、例えば1バイトの範囲0~255(256階調)を調光指令値0~100%に対応させて規定、設定することができる。
【0017】
DMX信号等の調光制御信号は、調光装置2から数珠繋ぎされた各灯体3に基本的に一定の時間間隔で連続して送信され、各灯体3は、調光制御信号を一定の時間間隔Tで連続して受信し、この時間間隔T毎に受信した調光制御信号の調光指令値に対応する明るさ(光度)で発光部33を発光させる。この調光制御信号の送受信の時間間隔Tは、DMX信号の場合、約1/30秒が標準的である。
【0018】
灯体3は、
図2に示すように、DMX信号のような調光制御信号からPWM信号のような発光駆動信号を生成して出力する発光制御部31と、発光駆動信号に対応して発光部33を駆動するLED駆動回路のような発光駆動部32と、LED(発光ダイオード)のような発光部33と、発光制御部31の設定の変更入力が可能な入力部34を備える。
【0019】
発光制御部31は、例えばCPU、フラッシュメモリ、RAM、タイマー、インターフェイスで構成されるマイクロコンピュータで構成され、CPU等で構成される演算処理装置311と、フラッシュメモリ、RAM等で構成される記憶装置312を有する。記憶装置312の不揮発性の記憶部分には、調光制御信号から発光駆動信号を生成する信号生成プログラムが記憶され、発光制御部31の演算処理装置311は、信号生成プログラムに従って、DMX信号のような調光制御信号の調光指令値から発光駆動信号を生成して発光駆動部32に出力する。発光駆動信号には、例えば調光指令値に対応付けられたデューティー比を持つPWM信号を用いると好適である。
【0020】
更に、発光制御部31の記憶装置312には、段階的調光の実行と不実行の基準となる変化基準値が記憶される。そして、
図3に示すように、灯体3の発光制御部31の演算処理装置311は、信号生成プログラムに従い且つ変化基準値を用い、調光制御信号を受信し(S1)、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して以下若しくは未満の場合に調光指令値まで段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力する(S2、S3)と共に、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して超若しくは以上の場合に調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する(S2、S4)。
【0021】
発光制御部31における段階的調光では、例えば調光制御信号の送受信の時間間隔T=1/29.97-α[秒](α:設定可能な正の定数)、時間間隔Tの分割数N=4を記憶装置312に設定し、調光指令値まで段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力する場合には、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量をN=4で4分割し、受信した調光制御信号の目標となる調光指令値までT/N、本例ではT/4の時間間隔毎に分割した調光指令値分、換言すれば分割した光度分だけ段階的に変化させる発光駆動信号を生成して出力する。尚、上述のαは、調光制御信号の受信間隔に変動がある場合、または使用事例によって同受信間隔に複数の種類がある場合などに対応するためのものであり、例えば標準的な調光制御信号の受信間隔をT’とする場合において、実際の受信間隔の最小値がT’minと見込まれる場合に、α=T’-T’minのように設定すると好ましい。
【0022】
即ち、
図4に示すように、時刻t
iの調光指令値がg
i、時刻t
iから調光制御信号の送受信の時間間隔Tが経過した時刻t
i+1の調光指令値がg
i+1である場合、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量Δg
i+1=g
i+1-g
iを4分割し、段階的調光を行わない場合の時刻t
i+1における調光指令値g
i+1に代えて時刻t
i+1に調光指令値g
i+(Δg
i+1)/4で調光し、時刻t
i+1aに調光指令値g
i+2(Δg
i+1)/4で調光し、時刻t
i+1bに調光指令値g
i+3(Δg
i+1)/4で調光し、時刻t
i+1cに調光指令値g
i+4(Δg
i+1)/4=g
i+1で調光するように発光駆動信号を生成する。この例で生成した発光駆動信号であるPWM信号を
図5に示す。
【0023】
尚、
図4の例、及び後述する
図6の例のいずれも、時刻t
i+1から通常の調光制御信号の送受信の時間間隔Tが経過した時刻t
i+2には新たに受信した調光指令値g
i+2で調光するように発光駆動信号を生成して出力するが、調光装置2と各灯体3の接続状態等によって通常の調光制御信号の送受信の時間間隔Tより短い時間間隔T’が時刻t
i+1から経過した時点で時刻t
i+2の調光指令値g
i+2で発光すべきタイミングが発生した場合、即ち灯体3の段階的調光による補間調光完了時刻t
i+1cより前に時刻t
i+2の調光指令値g
i+2で発光すべきタイミングが到来した場合には、時刻t
i+2の調光指令値g
i+2を優先して調光し、発光駆動信号を生成、出力すると好適である。この時刻t
i+2の調光指令値g
i+2を優先して調光する処理により、調光制御信号の送受信の時間間隔Tが突発的に変動して小さくなった場合にも、灯体3の意図した発光状態からの変更を最小限に留めて適応することができる。
【0024】
また、
図4の例、及び後述する
図6の例のいずれも、段階的調光を行う場合に、段階的調光を行わない場合の時刻t
i+1における調光指令値g
i+1に代え、時刻t
i+1に調光指令値g
i+(Δg
i+1)/4で調光を開始することにより、灯体3の段階的調光による補間調光完了時刻t
i+1cより後で且つ本来の時刻t
i+2より前に、時刻t
i+2の調光指令値g
i+2で発光すべきタイミングが到来した場合には、段階的調光の目標の調光指令値g
i+4(Δg
i+1)/4=g
i+1で調光するように発光駆動信号を生成する処理まで到達し、完了することができる。
【0025】
また、段階的調光の有無に拘わらず、調光指令値から発光駆動信号を生成して出力する処理時間、即ち調光指令値の変更処理時間Sにはある程度の長さを必要とするが、調光指令値の変更処理時間Sよりも、段階的調光における調光指令値の更新時間間隔であるT/Nが大きくなるようにNを設定することにより、調光指令値の変更処理の実行と、灯体3の意図した発光状態の現出を保証することができる。
【0026】
上述の段階的調光の実行と不実行の基準となる変化基準値の好適例としては、例えば調光指令値の最小値と最大値の間の所定の中間値が用いられ、この所定の中間値が発光制御部31の記憶装置312に入力部34からの入力等によって変更可能に設定される。この所定の中間値の変化基準値は、例えば調光制御信号の調光指令値gの最大値100[%]をGとし、変更可能に設定可能な定数をCG(0≦CG≦1)とした場合に、変化基準値(所定の中間値):G×CGのように設定する。
【0027】
そして、灯体3の発光制御部31或いはその演算処理装置311は、例えば調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量:|Δg
i+1|<(又は≦)変化基準値(所定の中間値):G×C
Gの場合に調光指令値まで段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力し、
図4の時刻t
i+1、時刻t
i+1a、時刻t
i+1b、時刻t
i+1cの黒ドットに対応する調光、発光駆動を実行する。他方で、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量:|Δg
i+1|≧(又は>)変化基準値(所定の中間値):G×C
Gの場合に調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力し、
図4の時刻t
i+1の白ドットに対応する調光、発光駆動を実行する。
【0028】
また、段階的調光の実行と不実行の基準となる変化基準値の別の好適例としては、発光制御部31の演算処理装置311が、信号生成プログラムに従い、任意時点の調光指令値から直近の所定個数の調光指令値の中から最大と最小の調光指令値の差を継続して演算取得し、特定時点の調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量と対比する変化基準値として、特定時点の最大と最小の調光指令値の差に対応する値が用いられる。前述の所定個数は信号生成プログラムと供に記憶装置312に設定されて記憶される。
【0029】
この処理例を示す
図6の例では、発光制御部31或いはその演算処理装置311が、任意時点の調光指令値から直近の所定個数の調光指令値の中から最大と最小の調光指令値の差を継続して演算取得し、時刻t
i+1の時点では例えば直近の所定個数:6個の調光指令値である、時刻t
i-(m-1)=時刻t
i-5の調光指令値、時刻t
i-4の調光指令値、時刻t
i-3の調光指令値、時刻t
i-2の調光指令値、時刻t
i-1の調光指令値、時刻t
iの調光指令値の調光指令値の中から最大の調光指令値gmax
i+1と最小の調光指令値gmin
i+1との差ΔG
i+1=gmax
i+1-gmin
i+1を取得し、更に、時刻t
i+2、時刻t
i+3、…でもそれぞれ同様にそれぞれの時点における最大と最小の調光指令値の差を演算取得する。
【0030】
そして、時刻ti+1が特定時点である場合、変化基準値として特定時点の最大と最小の調光指令値の差に対応する値である、ΔGi+1[%]×CGが記憶装置312に設定、記憶される。CG(0≦CG≦1)は上述と同様に変更可能に設定可能な定数である。時刻ti+1の変化基準値:ΔGi+1[%]×CGは、記憶装置312に一時的に記憶され、時刻ti+2、時刻ti+3、…の時間の経過に伴って別の変化基準値に順次更新される。
【0031】
図6の処理例では、灯体3の発光制御部31或いはその演算処理装置311は、例えば調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量:|Δg
i+1|<(又は≦)変化基準値:ΔG
i+1×C
Gの場合に調光指令値まで段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力し、
図6の時刻t
i+1、時刻t
i+1a、時刻t
i+1b、時刻t
i+1cの黒ドットに対応する調光、発光駆動を実行する。他方で、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量:|Δg
i+1|≧(又は>)変化基準値:ΔG
i+1×C
Gの場合に調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力し、
図6の時刻t
i+1の白ドットに対応する調光、発光駆動を実行する。
図6の処理例に対応する発光駆動信号であるPWM信号の経時変化を
図7のグラフに示す。
【0032】
本実施形態の演出用調光制御システム1によれば、演出用途の照明の特定に適合し、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が小さい場合には各灯体3の発光部33で滑らかな光度変化を表出し、調光指令値の直前値に対する変化量が大きく、光が急激に変化する表現が求められている場合には各灯体3の発光部33で急峻で大幅な光度変化を表出することができる。
【0033】
更に、目標の調光指令値まで段階的調光を行う処理では目標の調光指令値に対応する発光のタイミングまで調光制御信号の送信周期に対応する時間だけ遅れるのが通常であるが、光が急激に変化する演出表現が求められている場合には他の演出要素とタイミングを合わせて点滅する演出表現が必要とされている場合が多く、一律に段階的調光を行うとこのような他の演出要素とタイミングを合せた発光の演出表現が困難となる。これに対して、本実施形態の演出用調光制御システム1は、目標の調光指令値に対応する発光まで段階的調光で到達する構成と一度に到達する構成の双方を備えることにより、斯様な他の演出要素とタイミングを合せた発光の演出表現もスムーズに行うことができる。即ち、灯体3の発光部33の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【0034】
また、調光指令値の最小値と最大値の間の所定の中間値を変化基準値として発光制御部31の記憶装置312に変更可能に設定する構成とする場合には、発光部31の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化を分ける基準となる変化基準値を簡単に設定することができる。更に、変化基準値を変更可能に設定することにより、演出の特性に合わせて発光の滑らかさ優先或いは急峻さ優先の程度を調整することができる。
【0035】
また、発光制御部31が、任意時点の調光指令値から直近の所定個数の調光指令値の中から最大と最小の調光指令値の差を継続して演算取得し、特定時点の調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量と対比する変化基準値として、特定時点の最大と最小の調光指令値の差に対応する値を用いる構成とする場合には、適切な変化基準値をリアルタイムで動的に設定することができる。即ち、実際の演出では調光指令値が比較的狭い範囲でしか変動しない場合があり、又、調光制御信号の調光指令値が演出の進行に沿って臨機応変にリアルタイムに生成されて、調光指令値やその変動幅を事前に既知とすることが難しい場合も多いが、このような場合にも適切な変化基準値をリアルタイムで動的に設定することにより、演出表現に適合する発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【0036】
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態、各例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記内容や下記の更なる変形例も含まれる。
【0037】
例えば上記実施形態の演出用調光制御システム1では、複数の灯体3が信号ケーブル4で数珠繋ぎに接続される構成としたが、数珠繋ぎに接続される機器に灯体3以外の機器が含まれている場合も本発明の演出用調光制御システムに包含され、又、調光装置2に単数の灯体3が接続される場合も、本発明の演出用調光制御システムに包含される。また、本発明の演出用調光制御システムにおける調光制御信号はDMX信号以外にも適用可能な範囲で適宜であり、又、発光駆動信号はPWM信号以外にも適用可能な範囲で適宜である。
【0038】
また、上記実施形態の演出用調光制御システム1の第1変形例として、
図8及び
図9に示すように、灯体3aに、LED(発光ダイオード)のような補助発光部36と、補助発光駆動信号に対応して補助発光部36を駆動するLED駆動回路のような補助発光駆動部35を設け、発光制御部31が、S2の判定結果により、発光部33を調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する場合に、補助発光部36を駆動させる補助発光駆動信号を補助発光駆動部35に入力する構成としても好適である(S5)。
【0039】
第1変形例では、例えば発光制御部31が、発光部33を調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号と同一の発光駆動信号を補助発光駆動信号として補助発光駆動部35に並列的に出力すると共に、一度に変化させる調光に対応するON信号のような急変判定信号を生成して補助発光駆動部35に出力し、補助発光駆動信号と急変判定信号が入力された補助発光駆動部35が補助発光駆動信号に対応する駆動で補助発光部36を発光させる処理を行うようにすると良好である。
【0040】
第1変形例の別の処理例では、例えば発光制御部31が、発光部33を調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する場合にだけ、発光部33を調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号と同一の発光駆動信号、又は、この発光駆動信号とは異なる発光駆動信号を補助発光駆動信号として補助発光駆動部35に出力し、補助発光駆動部35が補助発光駆動信号に対応する駆動で補助発光部36を発光させる処理を行うようにしても良好である。発光部33を調光指令値まで一度に変化させる調光を行う発光駆動信号とは異なる発光駆動信号を補助発光駆動信号とする場合には、例えば発光制御部31が、記憶装置312に設定された設定調整値を用いて発光駆動信号のデューティ比を所定割合で増減したものを補助発光駆動信号として生成する。この別の処理例では、急激な光度変化の表出時における補助発光部36の発光状態を自在に調整し、多様化することができる。
【0041】
第1変形例によれば、演出用途の照明で光が急激に変化する表現が求められている場合には、急峻で大幅な光度変化を表出するように灯体3aの発光部33を発光させると同時に、灯体3aの補助発光部36を発光させて急峻で大幅な光度変化をより強調することができる。また、急峻で大幅な光度変化の表出時に発光部33と同時に発光する補助発光部36を発光部33と別に設けることにより、例えば補助発光部36の発光を発光部33の発光と異なる色で発光させる等で演出照明の多様化を図ることができる。
【0042】
また、上記実施形態の演出用調光制御システム1の第2変形例として、
図2及び
図10に示すように、発光制御部31が、S2の判定結果により、発光部33を調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する場合に、調光指令値に対応する光度よりも所定割合で光度が増加した発光を行うように発光部33の駆動を制御する構成としても好適である(S6)。
【0043】
第2変形例では、例えば発光制御部31が、発光部33を調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を発光駆動部32に生成して出力すると共に、一度に変化させる調光に対応するON信号のような急変判定信号を生成して発光駆動部32に出力し、発光駆動部32が急変判定信号の入力に応じて発光部33の駆動電流を発光駆動部32の記憶部に格納された設定値による所定の割合で増加させて発光部33を発光させるようにすると良好である。
【0044】
第2変形例の別の処理例では、例えば発光制御部31が、発光部33を調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成する際に、記憶装置312に設定された設定調整値を用いて調光指令値に対応する発光駆動信号のデューティ比を所定割合で増加したものを発光駆動信号として生成し、この発光駆動信号を発光駆動部32に出力するようにしても良好である。
【0045】
第2変形例によれば、演出用途の照明で光が急激に変化する表現が求められている場合には、急峻で大幅な光度変化を表出するように灯体3の発光部33を発光させると同時に、調光指令値に対応する光度よりも所定割合で光度が増加した発光を発光部33が行うことで、急峻で大幅な光度変化をより強調することができる。
【0046】
また、上記実施形態の演出用調光制御システム1の第3変形例として、
図11に示すように、灯体3bに、LED(発光ダイオード)又はスピーカー又はこれらの組み合わせのような灯体3bの設定パラメータ調整用の報知を行う報知部38と、LED駆動回路等の駆動回路のような報知を行うように報知部38の動作を制御する報知動作制御部37を設け、発光制御部31が、段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力する際に段階的調光に対応する段階判定信号を生成して報知動作制御部37に出力し、若しくは一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する際に一度に変化させる調光に対応する急変判定信号を生成して報知動作制御部37に出力し、報知動作制御部37が、ON信号のような段階判定信号に応じて、若しくはON信号のような急変判定信号に応じて、報知を行うように報知部38の動作を制御する構成としても好適である。
【0047】
第3変形例では、例えば
図12に示すように、発光制御部31が、S2の判定結果により、一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する際に一度に変化させる調光に対応する急変判定信号を生成して報知動作制御部37に出力し、報知動作制御部37が、ON信号のような急変判定信号に応じて、報知を行うように報知部38の動作を制御する(S7)。尚、第3変形例における報知動作制御部37と報知部38は、灯体3bに一体的に常設してもよく、又、着脱自在に仮設してもよい。また、報知部38が行う報知は、人間が五感で認識可能な情報であれば適宜であるが、光のような視覚で認識可能な情報や、電子音等の音のような聴覚で認識可能な情報や、これらの組み合わせとすると好適である。
【0048】
上記実施形態の演出用調光制御システム1では、
図3や
図12のS2の判定処理が、調光制御信号の受信毎に短時間の間に高頻度で反復して行われ、更に、その判定結果が都度反映される発光部33の光度は調光指令値によって変化するため、S2の判定結果が認識しづらい。そのため、演出用調光制御システム1を本番で使用する前に、S2の判定結果に応じて、例えば調光制御信号の送受信の時間間隔Tに対する分割数N、変化基準値を求めるために調光制御信号の調光指令値の最大値に乗算する変更可能に設定可能な定数C
G、上記係数α等の灯体3bに設定される各種パラメータを調整して設定する作業も難しい作業となる。
【0049】
第3変形例によれば、このような灯体3bに設定される各種パラメータを灯体の光度の段階判定信号若しくは急変判定信号に対応する報知部38の報知を基準に用いて、容易且つ適切に調整して設定することができる。
【0050】
また、上記第1~第3変形例に関し、本発明の演出用調光制御システムには、第1変形例と第2変形例を組み合わせた構成、或いは第1変形例と第3変形例を組み合わせた構成、或いは第2変形例と第3変形例を組み合わせた構成、或いは第1、第2、第3変形例を組み合わせた構成を適宜実装することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、例えばテレビスタジオ、舞台、イルミネーションのような演出用途の調光制御システムとして利用することができる。
【符号の説明】
【0052】
1…調光制御システム 2…調光装置 3、3a、3b…灯体 31…発光制御部 311…演算処理装置 312…記憶装置 32…発光駆動部 33…発光部 34…入力部 35…補助発光駆動部 36…補助発光部 37…報知動作制御部 38…報知部 4…信号ケーブル 5…ターミネータ
【要約】
【課題】発光部の発光の滑らかな光度変化と急峻で大幅な光度変化をそれぞれ適切なタイミングで表出することができる。
【解決手段】調光制御信号を送信する調光装置2と、調光制御信号を受信する灯体3を備える演出用調光制御システム1であり、灯体3に、発光部33と、調光制御信号から発光駆動信号を生成して出力する発光制御部31と、発光駆動信号に対応して発光部33を駆動する発光駆動部32が設けられ、発光制御部31が、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して以下若しくは未満の場合に調光指令値まで段階的調光を行う発光駆動信号を生成して出力すると共に、調光制御信号の調光指令値の直前値に対する変化量が変化基準値に対して超若しくは以上の場合に調光指令値以上に一度に変化させる調光を行う発光駆動信号を生成して出力する。
【選択図】
図3