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  • 特許-センサモジュールおよび電気機器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】センサモジュールおよび電気機器
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/88 20180101AFI20220627BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20220627BHJP
【FI】
F24F11/88
F24F1/0007 401E
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017058616
(22)【出願日】2017-03-24
(65)【公開番号】P2018162885
(43)【公開日】2018-10-18
【審査請求日】2020-02-28
【審判番号】
【審判請求日】2021-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】史 偉
(72)【発明者】
【氏名】凌 悟朗
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 裕貢
【合議体】
【審判長】松下 聡
【審判官】槙原 進
【審判官】平城 俊雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-116140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0007 - 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平面に対して傾斜する回転軸線回りで回転可能に支持部材に支持されて、前記回転軸線に同軸の円筒形状に形成されたセンサケースと、
前記センサケースの中心軸を回転軸線とし前記回転軸線に所定の傾斜角で交差する斜め切断面に沿って広がる底板と、
前記センサケースの側面のうち母線が前記底板と鋭角をなす領域に区画される窓孔と、
前記センサケース内に収容されて、前記窓孔に臨むセンサと、
を備えることを特徴とするセンサモジュール。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサモジュールにおいて、前記窓孔は、前記回転軸線に平行な母線を有する円筒面に配置されることを特徴とするセンサモジュール。
【請求項3】
外面に開口を有する筐体と、
前記筐体に収容される請求項1に記載のセンサモジュールとを備え、
前記センサモジュールは、前記開口を規定する平面に対して前記傾斜角で傾斜する回転軸線回りに回転自在に支持されるとともに前記底板を前記開口に臨ませる
ことを特徴とする電気機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電気機器において、前記筐体の内面から連続して、前記センサケースの側面を囲む囲い壁をさらに備えることを特徴とする電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体等を検出するセンサを有するセンサモジュールおよびそれを備えた電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は空気調和機を開示する。空気調和機は温度センサを備える。温度センサの検出部は、室内で人体の存在あるいは床面や壁面の輻射温度(以下、人体等)を検出する。温度センサは垂直軸回りで回転する。したがって、温度センサの検出部の画角よりも広範囲にわたって人体等を検出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-8796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、空気調和機の下面から温度センサは突出する。空気調和機の見栄えは悪化する。しかも、他物品の衝突といった事態から温度センサが保護されていない。
【0005】
本発明は、筐体内にセンサを収容することで電気機器の見栄えを向上し、簡単に保護機能を確保することができるセンサモジュールおよびそれを備えた電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態は、支持部材に回転可能に支持されて円筒形状に形成されたセンサケースと、前記センサケースの中心軸を回転軸線とし前記回転軸線に所定の傾斜角で交差する斜め切断面に沿って広がる底板と、前記センサケースの側面のうち母線が前記底板と鋭角をなす領域に区画される窓孔と、前記センサケース内に収容されて前記窓孔に臨むセンサとを備えるセンサモジュールである。
【0007】
センサモジュールは電気機器で利用されることができる。電気機器の筐体にセンサモジュールは収容される。センサモジュールの底板は、筐体の外面に設けられた開口に臨むよう配置される。円筒形状のセンサケースは、筐体内に収容される。センサケースの突出は防止される。電気機器の見栄えは損なわれない。このとき、センサケースの窓孔は電気機器の筐体内に向けられる。
【0008】
回転軸線回りでセンサケースが回転すると、センサケースの側面のうち母線が底板と鋭角をなす領域は筐体の外面から外側に現れる。したがって、窓孔は筐体の外側に配置される。センサは窓孔を通して筐体外の空間に検知範囲を確保する。センサは本来の検知機能を発揮する。
【0009】
センサモジュールは、前記回転軸線回りに前記センサケースの回転力を生み出す動力源を備えてもよい。動力源の働きで、センサケースは回転軸線回りで回転することができる。検知機能の動作時にセンサケースが回転すれば、センサの画角よりも広い範囲にわたって検知範囲は確保される。しかも、動力源は、非動作時に筐体内にセンサケースの側面(以下、円筒面)を格納する第1位置と、動作時に筐体外に円筒面を露出する第2位置との間でセンサケースを駆動することができる。いわゆる動作時の首振り動作と、格納および露出の切り替え動作とが単一の動力源で実現される。
【0010】
電気機器は、前記筐体の内面から連続して、前記センサケースの前記円筒面を囲む囲い壁をさらに備えてもよい。斜め切断面と、回転軸線に直交する切断面との間に広がる円筒面が筐体の外面から外側に現れる際に、筐体の開口の縁とセンサケースの底板との間に隙間が形成される。隙間は囲い壁で閉ざされる。囲い壁は筐体内の構造を覆い隠すことができる。検知機能の作動時でも電気機器の見栄えは良好に維持されることができる。
【0011】
電気機器は、前記センサの作動時に前記回転軸線回りで角位置ごとに検知範囲を設定する制御回路をさらに備えてもよい。センサケースの回転軸線は筐体の外面に対して傾斜することから、角位置の変化に応じてセンサの検知範囲に開口の縁が進入する。制御回路は、角位置に応じて検知範囲を変化させることで検知範囲から自機の筐体を除外することができる。こうしてセンサは高い精度で検知機能を実現することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように開示の装置によれば、電気機器の見栄えを向上し、簡単に保護機能を確保することができるセンサモジュールおよびそれを備えた電気機器は提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による電気機器の一実施形態に係る空気調和機の構成を概略的に示す概念図である。
図2】一実施形態に係る室内機の外観を概略的に示す正面図である。
図3】室内機の分解斜視図である。
図4】センサモジュールの拡大垂直断面図である。
図5】室内機の正面図である。
図6】センサモジュールの拡大垂直断面図である。
図7】筐体の外面から突出するセンサモジュールの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0015】
(1)空気調和機の構成
図1は本発明による電気機器の一実施形態に係る空気調和機11の構成を概略的に示す。空気調和機11は室内機12および室外機13を備える。室内機12は例えば建物内の室内空間に設置される。その他、室内機12は室内空間に相当する空間に設置されればよい。室内機12には室内熱交換器14が組み込まれる。室外機13には圧縮機15、室外熱交換器16、膨張弁17および四方弁18が組み込まれる。室外機13は、室外空気との熱交換が可能な屋外に設置されればよい。室内熱交換器14、圧縮機15、室外熱交換器16、膨張弁17および四方弁18は冷凍回路19を形成する。
【0016】
冷凍回路19は第1循環経路21を備える。第1循環経路21は四方弁18の第1口18aおよび第2口18bを相互に結ぶ。第1循環経路21には、圧縮機15が設けられている。圧縮機15の吸入管15aは四方弁18の第1口18aに冷媒配管を介して接続される。第1口18aからガス冷媒は圧縮機15の吸入管15aに供給される。圧縮機15は低圧のガス冷媒を所定の圧力まで圧縮する。圧縮機15の吐出管15bは四方弁18の第2口18bに冷媒配管を介して接続される。圧縮機15の吐出管15bからガス冷媒は四方弁18の第2口18bに供給される。冷媒配管は例えば銅管であればよい。
【0017】
冷凍回路19は第2循環経路22をさらに備える。第2循環経路22は四方弁18の第3口18cおよび第4口18dを相互に結ぶ。第2循環経路22には、第3口18c側から順番に室外熱交換器16、膨張弁17および室内熱交換器14が組み込まれる。室外熱交換器16は、通過する冷媒と周囲の空気との間で熱エネルギーを交換する。室内熱交換器14は、通過する冷媒と周囲の空気との間で熱エネルギーを交換する。第2循環経路22は例えば銅管などの冷媒配管で形成されればよい。
【0018】
室外機13には送風ファン23が組み込まれる。送風ファン23は室外熱交換器16に通風する。送風ファン23は例えば羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン23の働きで気流は室外熱交換器16を通り抜ける。室外の空気は室外熱交換器16を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は室外機13から吹き出される。通り抜ける気流の流量は羽根車の回転数に応じて調整される。
【0019】
室内機12には送風ファン24が組み込まれる。送風ファン24は室内熱交換器14に通風する。送風ファン24は羽根車の回転に応じて気流を生成する。送風ファン24の働きで室内機12には室内空気が吸い込まれる。室内空気は室内熱交換器14を通り抜け冷媒と熱交換する。熱交換された冷気または暖気の気流は室内機12から吹き出される。通り抜ける気流の流量は羽根車の回転数に応じて調整される。
【0020】
冷凍回路19で冷房運転が実施される場合には、四方弁18は第2口18bおよび第3口18cを相互に接続し第1口18aおよび第4口18dを相互に接続する。したがって、圧縮機15の吐出管15bから高温高圧の冷媒が室外熱交換器16に供給される。冷媒は室外熱交換器16、膨張弁17および室内熱交換器14を順番に流通する。室外熱交換器16では冷媒から外気に放熱する。膨張弁17で冷媒は低圧まで減圧される。減圧された冷媒は室内熱交換器14で周囲の空気から吸熱する。冷気が生成される。冷気は送風ファン24の働きで室内空間に吹き出される。
【0021】
冷凍回路19で暖房運転が実施される場合には、四方弁18は第2口18bおよび第4口18dを相互に接続し第1口18aおよび第3口18cを相互に接続する。圧縮機15から高温高圧の冷媒が室内熱交換器14に供給される。冷媒は室内熱交換器14、膨張弁17および室外熱交換器16を順番に流通する。室内熱交換器14では冷媒から周囲の空気に放熱する。暖気が生成される。暖気は送風ファン24の働きで室内空間に吹き出される。膨張弁17で冷媒は低圧まで減圧される。減圧された冷媒は室外熱交換器16で周囲の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機15に戻る。
【0022】
(2)室内機の構成
図2は一実施形態に係る室内機12の外観を概略的に示す。室内機12は、重力方向に直交する水平面に平行な床面と、床面に垂直な壁面とからなる部屋の壁面に設置されればよい。室内機12は筐体26を備える。筐体26の底板27には吹出口28が形成される。吹出口28は室内に向けて開口される。吹出口28は、室内熱交換器14で生成される冷気または暖気の気流を吹き出す。筐体26の底板27は重力方向に直交する水平面に沿って広がる。
【0023】
吹出口28には例えば1枚の上下風向板29が配置される。上下風向板29は、室内機12が設置される部屋の床面に水平な水平軸線回りに回転することができる。回転に応じて上下風向板29は吹出口28を開閉することができる。上下風向板29の角度に応じて、吹き出される気流の方向は変えられる。
【0024】
筐体26の天板31には吸込口32が形成される。室内熱交換器14に流入する空気は吸込口32から取り込まれる。筐体26には天板31の下方で室内熱交換器14の前方に複数のエアフィルタアセンブリ(図示されず)が着脱自在に装着される。
【0025】
室内機12は、筐体26に組み込まれるセンサモジュール33を備える。センサモジュール33は、筐体26の外面に開口する開口34内に配置されるセンサケース35を有する。開口34は、吹出口28から外れた位置で筐体26の外面となる底板27に区画される。センサケース35の円筒面36には窓孔37が区画される。窓孔37には、センサケース35内に収容されるセンサ38が臨む。センサモジュール33の詳細は後述される。
【0026】
図3に示されるように、室内機12は、室内熱交換器14の左右両端に取り付けられる1対の取り付け部材39を備える。取り付け部材39は後端で例えば室内の壁面に固定されることができる。取り付け部材39には電装品箱41が支持される。電装品箱41にはセンサモジュール33の動作を制御する制御回路が収容される。制御回路は配線を通じてセンサモジュール33に電気的に接続される。
【0027】
電装品箱41にセンサモジュール33は取り付けられる。センサモジュール33は、回転軸線Px回りで回転自在にセンサケース35を支持する支持部材42を備える。支持部材42は電装品箱41に固着される。
【0028】
図4に示されるように、センサケース35および支持部材42は筐体26内に収容される。センサケース35の外周は円筒の側面(円筒面36)である。円筒面36の軸心は回転軸線Pxに一致する。円筒面36は回転軸線Pxと平行となる。回転軸線Pxは、開口34(底板27の外面)を規定する平面VPに対して決められた傾斜角αで傾斜する。円筒面36の上端には回転軸線Pxに直交する平板で構成される環状のフランジ43が接続される。フランジ43はセンサケース35に一体に形成される。
【0029】
支持部材42は、センサケース35のフランジ43を受け止める筒受け44を備える。筒受け44は、全周にわたって円筒面36を囲んでフランジ43の下面に面で接触する環状板45を有する。筒受け44は回転軸線Px回りでセンサケース35の回転を許容する。
【0030】
支持部材42にはセンサケース35に接続される動力源46が支持される。動力源46は例えばステッピングモータである。動力源46は例えば前述の制御回路から供給される電力に基づき駆動力を発揮する。ステッピングモータの駆動軸47は直接にセンサケース35に結合されてもよく所定の減速比で組み立てられる歯車機構を介してセンサケース35に連結されてもよい。
【0031】
センサケース35は底板48を備える。底板48は、回転軸線Pxに傾斜角αで交差する斜め切断面SPに沿って広がる。窓孔37は、センサケース35の側面のうち母線が底板48と鋭角をなす領域に区画される。具体的には、センサケース35の回転軸線Pxに直交し斜め切断面SPと円筒の側面で交差する切断面SSおよび底板48の間である。窓孔37は、円筒面36の表面で最長の母線を含む位置に設けられればよい。窓孔37は例えばフィルム状の赤外線透過フィルタ49で塞がれる。
【0032】
センサケース35にはセンサ基板51が収容される。センサ基板51の表面にセンサ(素子)38は実装される。センサ38には例えば赤外線センサ素子が使用される。赤外線センサ素子は検知範囲内で温度分布を検知することができる。検知範囲は、例えば回転軸線Pxに直交する平面内で左右60度ずつの角度で広がる。他に、画像により検知範囲内の人体や家具を判別する画像センサや、音波により物体の有無を検出する音波センサであってもよい。
【0033】
室内機12は、筐体26の内面に、センサケース35の円筒面36を囲む囲い壁52を備える。囲い壁52は回転軸線Pxに同軸の円筒形状を有する。囲い壁52の上端に支持部材42の環状板45は受け止められる。
【0034】
センサ38は限られた検知範囲内で温度分布を検知する。温度分布の検知にあたってセンサケース35は回転軸線Px回りで回転する。決められた角度範囲で順方向の回転および逆方向の回転が繰り返される。いわゆる首振り運動は実現される。センサケース35の回転にあたって電装品箱41内の制御回路から動力源46に制御信号は供給される。検知された温度分布に基づき制御回路は上下風向板29の動きや左右風向板(図示されず)の動きを制御する。例えば、暖房運転の開始時には室内で低温の床面に暖気は向けられる。室温が所定の温度に達すると、人のいない方向に向けて暖気は送り込まれる。
【0035】
センサケース35は、回転軸線Px回りで回転することにより、図5および図6に示す筐体26内に円筒面36を格納する第1位置と、図2および図4に示す筐体26外に円筒面36を露出する第2位置との間で姿勢を変えることができる。図6に示されるように、第1位置ではセンサケース35の底板48は開口34(底板27の外面)を規定する平面VPに沿って配置される。
【0036】
本実施形態では、センサケース35の底板48は第1位置で筐体26の外面に沿って配置される。このとき、センサケース35の突出は防止される。室内機12の見栄えは損なわれない。センサケース35の窓孔37は室内機12の筐体26内に向けられる。
【0037】
前述のように、回転軸線Px回りでセンサケース35が回転すると、斜め切断面SPと、回転軸線Pxに直交する切断面SSとの間に広がる円筒面36は筐体26の外面から外側に現れる。センサケース35の回転の結果、窓孔37は筐体26の外側に配置される。センサ38は窓孔37を通して筐体26外の空間に検知範囲を確保する。センサ38は検知機能を発揮する。
【0038】
センサモジュール33では、動力源46の働きで、センサケース35は回転軸線Px回りで回転することができる。検知機能の動作時にセンサケース35が回転すれば、センサ38の素子そのものの検知範囲が限定されていても、広い範囲にわたって検知範囲を確保することができる。動力源46は、室内機12の非動作時に筐体26内に円筒面36を格納する第1位置と、動作時に筐体26外に円筒面36を露出する第2位置との間で回転軸線Px回りにセンサケース35を駆動する。いわゆる動作時の首振り動作と、格納および露出の切り替え動作とが単一の動力源46で実現される。
【0039】
室内機12の筐体26は、底板27の内面から連続して、センサケース35の円筒面36を囲む囲い壁52を備える。斜め切断面SPと、回転軸線Pxに直交する切断面SSとの間に広がる円筒面36が筐体26の外面から外側に現れる際に、筐体26の開口34の縁とセンサケース35の底板48との間に隙間が形成される(図4参照)。隙間は囲い壁52で閉ざされる。囲い壁52は筐体26内の構造を覆い隠すことができる。検知機能の作動時でも室内機12の見栄えは良好に維持されることができる。
【0040】
電装品箱41内の図示しない制御部は、センサ38が回転軸線Px回りで位置する所定の角度ごとに、検知範囲を限定してもよい。図7に示されるように、センサケース35の回転軸線Pxは筐体26の外面に対して傾斜することから、角位置の変化に応じてセンサ38の検知範囲に開口34の縁が進入する。制御回路は、角位置に応じて検知範囲を変化させることで検知範囲から自機の筐体26を除外することができる。こうしてセンサは高い精度で検知機能を実現することができる。
【符号の説明】
【0041】
12…電気機器(室内機)、26…筐体、27…(筐体の)底板、33…センサモジュール、34…(筐体の)開口、35…センサケース、36…円筒面、37…窓孔、38…センサ、41…電装品箱(制御回路)、46…動力源、52…囲い壁、Px…回転軸線、SP…斜め切断面、SS…(直交する)切断面、VP…(開口を規定する)平面、α…傾斜角。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7