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  • 特許-たわみ軸継手用の水よけ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】たわみ軸継手用の水よけ
(51)【国際特許分類】
   F16D 3/18 20060101AFI20220627BHJP
   F16D 3/84 20060101ALI20220627BHJP
   F16J 15/3224 20160101ALI20220627BHJP
【FI】
F16D3/18 G
F16D3/84 J
F16D3/84 Q
F16D3/84 R
F16J15/3224
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017125288
(22)【出願日】2017-06-27
(65)【公開番号】P2019007587
(43)【公開日】2019-01-17
【審査請求日】2020-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000196587
【氏名又は名称】西日本旅客鉄道株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000104490
【氏名又は名称】キーパー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087468
【弁理士】
【氏名又は名称】村瀬 一美
(72)【発明者】
【氏名】八野 英美
(72)【発明者】
【氏名】角井 真哉
(72)【発明者】
【氏名】安永 年広
(72)【発明者】
【氏名】中野 大輔
(72)【発明者】
【氏名】上島 啓之
(72)【発明者】
【氏名】山岡 晃司
(72)【発明者】
【氏名】山中 和也
【審査官】西藤 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-279985(JP,A)
【文献】実開昭54-51254(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 3/18
F16D 3/84
F16J 15/3224
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一軸上に相対する駆動軸と被駆動軸の軸端部にそれぞれ結合された外歯車と、前記外歯車とそれぞれ噛合する内歯車を備え駆動軸と被駆動軸の両軸端部の前記外歯車を包囲する外筒と、前記外筒の両端部に備えられて前記外筒の内側の空間に充填された潤滑油の流出を防ぐ油切りとを有するたわみ軸継手の前記油切りの外面に当接して粉塵及び水の浸入を防ぐ水よけにおいて、
前記駆動軸あるいは前記被駆動軸と嵌合する嵌合部と、
前記嵌合部から径方向外側に伸びる立上部と、
前記立上部の先端から前記油切りの外面に向けて突出する先細りのリップとを有し、前記リップと前記立上部との連結部及び前記立上部と前記嵌合部との連結部が屈曲点となることを特徴とするたわみ軸継手用の水よけ。
【請求項2】
前記リップの先端には、前記油切りの外面に接触する平面または曲面から成る面を有することを特徴とする請求項1記載のたわみ軸継手用の水よけ。
【請求項3】
前記油切りに対し非接触状態において、前記リップの径方向外側の面は、前記嵌合部の中心軸に対して±5°未満の範囲内の傾斜とし、前記リップの径方向内側の面は、リップ先端から立上部にかけて径方向内側へ傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のたわみ軸継手用の水よけ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はたわみ軸継手用の水よけに関する。さらに詳述すると、本発明は、鉄道車両に適用して好適な歯車型たわみ軸継手(ギアカップリングとも呼ばれる)用の水よけに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、たわみ軸継手において、軸と油切りの間の隙間から粉塵又は水等の侵入が起こることを防止するための水よけが備えられたものがある(特許文献1)。例えば、図4に示す鉄道車両用歯車形たわみ軸継手の場合、継手内部に潤滑油が封入されて使用されるため、外筒106a,106bの両側の開口部には内部に封入する潤滑油の漏洩防止のための油切り107が備えられている。さらに、この油切り107はモータ軸101及び小歯車軸102に対して非接触状態に配置されるため、油切り107と軸101,102との間の隙間から粉塵又は水等などが浸入するのを防ぐための水よけ108がそれぞれの軸101,102に備えられている。尚、図中の符号104a,104bは外歯車103a,103bをそれぞれ有する内筒(ハブ)、105a,105bは外筒(スリーブ)106a,106bに設けられた内歯車である。
【0003】
水よけ108は、図4及び図5に示すように、内筒104a,104bの楔型環状溝109内に先端が入り込むように略J形に湾曲させられた油切り107の内周面側湾曲部110とは逆向きで且つ嵌合部112から径方向外側に凸となるように湾曲したシール部111を有しており、先端に向かう程に油切り107の内周面側湾曲部110から離れるように反り返っている。これにより、水よけ108の湾曲したシール部111が油切り107の内周面側湾曲部110に対して線接触に近い状態で当接して密封するように図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開平5-79054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示される水よけ108の場合、油切り107の内周面側湾曲部110とは反対の凸となるように、シール部111が反り返るように形成されているため、油切り107が径方向外側に向かって変位した時にシール部111が油切り107の内周面側湾曲部110から離間し易い。このため、油切り107の挙動に対して水よけ108のシール部111が追従できずに、油切り107の内周面側湾曲部110とシール部111との接触状態が常に変わることで、水よけ108と油切り107との接触状態が安定しない問題がある。
【0006】
例えば、たわみ軸継手が大きく挙動し、油切り107が径方向外側に変位した場合、油切り107の内周面側湾曲部110と水よけ108のシール部111との間が大きく開いて隙間Sが発生し(図6(A)参照)、たわみ軸継手内部へ粉塵等の又は水等115が侵入することを防ぐことができない。また、油切り107が径方向内側に変位した場合にも、シール部111の先端が大きく反り返ってしまい、水よけ108のシール部111とこれが当接する油切り107の粉塵又は水等側の面・内周面側湾曲部110との成す角度αが大きく開き(図6(B)参照)、油切り107の内周面側湾曲部110と水よけ108のシール部111との接触部(シール部)へ多方向から流れてくる粉塵又は水等115が集められるので、たわみ軸継手内部に粉塵又は水等115が侵入してしまう危険性が高まってしまう。
【0007】
さらに、水よけ108は、変形の際の屈曲点が嵌合部112とシール部111との連結部113のみとなるため、応力が一点に集中してしまって寿命が短くなる問題がある。
【0008】
本発明は、粉塵及び水がたわみ軸継手内部に侵入することを防止できるたわみ軸継手用の水よけを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、同一軸上に相対する駆動軸と被駆動軸の軸端部(以後、両軸端部とする)にそれぞれ結合された外歯車と、外歯車とそれぞれ噛合する内歯車を備え両軸端部の外歯車を包囲する外筒と、外筒の両端部に備えられて外筒の内側の空間に充填された潤滑油の流出を防ぐ油切りとを有するたわみ軸継手の油切りの外面に当接して粉塵及び水の浸入を防ぐ水よけにおいて、駆動軸あるいは被駆動軸と嵌合する嵌合部と、嵌合部から径方向外側に伸びる立上部と、立上部の先端から油切りの外面に向けて突出する先細りのリップとを有し、リップと立上部との連結部及び立上部と嵌合部との連結部が屈曲点となるようにしている。
【0010】
また、請求項2記載の発明にかかるたわみ軸継手用の水よけは、リップの先端には油切りの面に接触する平面または曲面から成る面を有することが好ましい。
【0011】
さらに、請求項3記載の発明にかかるたわみ軸継手用の水よけは、油切りに対し非接触状態において、リップの径方向外側の面が、嵌合部の中心軸に対して±5°未満の範囲内の傾斜とし、リップの径方向内側の面が、リップ先端から立上部にかけて径方向内側へ傾斜するように形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のたわみ軸継手用の水よけによれば、油切りの挙動に伴ってリップが軸方向に押された場合でも、リップが変形せずに立上部が嵌合部側に倒れるように変形するため、リップと油切りとの接触状態を安定的に維持できる。また、油切りが径方向外側に向かって変位した時にも、油切り側に突出するリップの先端が接触しやすい構成になっている。つまり、リップが変形せずに立上部が起き上がるように変形するため、リップと油切りとの接触状態を安定的に維持できるようになる。このため、油切りの挙動に対して水よけのリップが追従して、油切りの面との接触状態が維持されるため、水よけと油切りとの接触状態が安定し、シール性を向上させることができる。
【0013】
また、本発明にかかる水よけによれば、リップと立上部との連結部及び立上部と嵌合部との連結部との2点が屈曲点となるため、一点に集中していた応力を分散できるようになり、水よけの寿命を延ばすことができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明にかかるたわみ軸継手用の水よけは、油切り側に突出するリップ先端に油切りの面と接触する平面または曲面から成る面を形成することで、面接触を積極的に成立させ易い構成とし、内筒(軸)回転時にかかる油切りとリップとの接触圧を分散できるようにしている。このため、リップ先端が早期に摩耗することを防止できる。
【0015】
また、請求項3記載の発明にかかるたわみ軸継手用の水よけは、油切りに対し非接触状態において、リップの径方向外側の面が嵌合部の中心軸に対して±5°未満の範囲内の傾斜とし、リップの径方向内側の面がリップ先端から立上部にかけて径方向内側へ傾斜するように形成されているので、水よけが油切りに接触している状態において油切りに動きが生じても、リップが油切りの面と安定的に接触する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明にかかるたわみ軸継手用の水よけの一実施形態を示す中央縦断面図である。
図2】本実施形態にかかる水よけを適用したたわみ軸継手の一実施形態を示す中央縦断半截断面図である。
図3】本実施形態にかかる水よけと油切りとの関係を説明する図であり、(A)は径方向外側に油切りが変位したときの水よけの変形イメージ、(B)は油切りが径方向内側に変位したときの水よけの変形イメージを示す。
図4】従来の水よけを有するたわみ軸継手の一実施形態を示す中央縦断半截断面図である。
図5図4に示す従来の水よけの中央縦断面図である。
図6】従来の水よけと油切りとの関係を説明する図であり、(A)は径方向外側に油切りが変位したときに油切りと水よけとが離隔する状態を示すイメージ、(B)は油切りが径方向内側に変位したときの水よけの変形イメージを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1に、本発明のたわみ軸継手用の水よけの実施形態の一例を示す。この実施形態の水よけ1は、装着相手の軸と嵌合する嵌合部2と、嵌合部2から径方向外側に伸びる立上部3と、立上部3の先端から油切りの面に向けて突出する先細りのリップ4とを有する環状体である。尚、嵌合部2には補強のための金属環8がインサート成形により埋設されている。
【0019】
さらに詳述すると、本実施形態の水よけ1は、駆動軸あるいは被駆動軸と嵌合する嵌合部2と、嵌合部2から径方向外側に延び軸直交平面と平行な膜状となる立上部3と、立上部3の先端(径方向外側の端部)から嵌合部2とは反対側で軸方向に突出する先細りのリップ4とを有する環状体である。リップ4と嵌合部2とは立上部3の径方向外側の端部と内側の端部からそれぞれ互いに逆方向に軸方向に突出する環状体として構成されているので、図1に示すように略Z形の縦断面形状を呈する。この場合、径方向寸法及び軸方向寸法のスペース確保が増大せず、コンパクトにできるという利点がある。
【0020】
ここで、本実施形態の水よけ1は、本発明者等の実験及び研究の結果、油切りに接触していない状態において、リップ4の径方向外側の面(外周面)6が中心軸Cに対して±5°の範囲以上の傾きがある場合には、油切りの挙動に伴って軸方向にリップ4が押し出された時に、条件によってはリップ4が径方向外側に逸れてしまう場合があることを知見した。また、リップ4の径方向内側の面(内周面)7が、リップ4の先端から立上部3にかけて径方向内側へ傾斜している状態でない場合には、つまりリップ4の径方向内側の面7が中心軸に対して平行であったり、あるいは径方向外側へ傾斜することにより、リップ4の根元部分(リップ4と立上部3との境界部分)が細くなっている場合には、リップ4が径方向内側に変形してしまう場合があることを知見した。
【0021】
そこで、本実施形態の水よけ1は、例えば図1に示すように、リップ4の径方向外側の面6は、油切りと非接触状態において、嵌合部2の中心軸Cに対して±5°の範囲内の傾斜とし、リップ4の径方向内側の面7は、リップ4の先端から立上部3にかけて径方向内側へ傾斜するように形成されている。これによって、リップ4は、先端側に向けて先細りとなるように形成されている。
【0022】
また、リップ4の径方向内側の面7と立上部3とが交差する部分(連結部9)は比較的大きなRとなるように形成されており、応力が集中するのを回避して屈曲し易い形状にされている。また、同様に、立上部3と嵌合部2とが交差する部分(連結部10)も、大きなRとなるように形成されて応力が集中するのを回避して屈曲し易い形状にされている。したがって、立上部3とリップ4との連結部9及び立上部3と嵌合部2との連結部10は屈曲点となる。
【0023】
また、リップ4の先端には、油切りの面に接触する平面あるいは曲面から成る面5を有する。リップ4の先端の面5は、例えば、図1に示すように、リップ4の径方向外側の面(外周面)6の附近の最も外周縁となる位置が軸方向に最も突出し、径方向内側の面(内周面)7の附近の最も内周縁となる位置が軸方向に最も凹む位置となるように傾斜する湾曲した面とされることもある。
【0024】
本実施形態において、水よけ1は、フッ素ゴムによって構成されているが、これに特に限られるものではなく、その他のゴム状弾性体、例えばアクリルゴム、ニトリルゴム、合成ゴムあるいは天然ゴムなどによっても良い。
【0025】
以上のように構成された水よけ1は、例えば鉄道車両用歯車形たわみ軸継手に適用することができる。
【0026】
図2に、本実施形態の水よけを適用したたわみ軸継手の一実施形態を示す。この実施形態にかかるたわみ軸継手11は鉄道車両用歯車形たわみ軸継手であって、同一軸上に相対向して配置された駆動軸(モータ軸)12と被駆動軸(歯車軸)13の軸端部にそれぞれ結合された外歯車14,15を有する内筒(ハブ)18,19と、外歯車14,15とそれぞれ噛合する内歯車16,17を備え両軸端部の外歯車14,15を包囲する外筒20,21と、外筒20,21の両端部に備えられて外筒20,21の内側の空間22に封入された潤滑油(図示省略)の流出を防ぐ油切り23とを有する。内筒18,19はテーパ焼嵌めにより駆動軸12及び被駆動軸13にそれぞれ装着され、さらに駆動軸12と被駆動軸13との各軸端にそれぞれ形成されている締結用ボルト27,29に締結ナット28,30を螺合させて固定されている。これら内筒18,19のそれぞれの外歯車14,15に噛合する内歯車16,17を有する外筒20,21を遊動可能に配置した構造で、外筒20,21の両側には油切り23が締結ボルト33によって止め付けられている。尚、油切り23の材質は特に限定されないが、アルミ材であることが軽量で且つ比較的剛性を得る上で好ましい。勿論、合成樹脂製であっても良い。また、外筒20,21は締結ボルト34によって締結されている。
【0027】
水よけ1は駆動軸12及び被駆動軸13にそれぞれ嵌合部2が嵌合されて固定されている。嵌合部2は、図2に示すように、駆動軸12と被駆動軸13の軸端部にそれぞれ結合された内筒の後ろの環状凹部31,32に嵌合され、外筒18に装着された油切り23の面24に向けてリップ4が突出するように装着される。これによって、水よけ1は、たわみ軸継手の各軸12,13に装着した状態において、例えば先端のリップ4がたわみ軸継手11の油切り23の面24に接触して立上部3が嵌合部2に重なる方向に全体的に撓み、立上部3の先端のリップ4が油切り23の面24に常時押しつけられることにより、油切り23と各軸(駆動軸12及び被駆動軸13)との間の隙間を密封し粉塵及び水の浸入を防ぐ。
【0028】
水よけ1が装着された上述の鉄道車両用歯車形たわみ軸継手によれば、たわみ軸継手の駆動軸12と被駆動軸13との間で径方向あるいは軸方向の変位が起きても、水よけ1の立上部3の変形によりリップ4が油切り23の面24に押し当てられたまま油切り23の動きに追従する。例えば、油切り23が径方向外側に変位する場合、図3(A)に示すように、立上部3が立ち上がることで油切り23の面24にリップ4の先端の面5が押しつけられて接触した状態を維持する。他方、油切り23が径方向内側に変位する場合、図3(B)に示すように、立上部3が屈曲点10を中心に倒れることで油切り23の面24にリップ4の先端の面5が押しつけられて接触した状態を維持する。これにより、粉塵及び水がたわみ軸継手内部に侵入することを防止できる
【0029】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、本発明にかかる水よけは鉄道車両用歯車形たわみ軸継手に適用した例を挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、その他の用途の歯車形たわみ軸継手に適用することも可能である。
【0030】
また、油切り23の形状は、図2に示す実施形態では略J型の縦断面形状を成すリング形に形成されているが、これに特に限定されず、必要に応じて適宜断面形状のものを使用しても良い。例えば、略レ型の縦断面形状を成すリング形に形成したものでも良い。この場合には、油切り23の面24は軸直交平面となるので、リップ4の先端の面5は軸心と平行に配置されたまま押し当てられることとなる。
【符号の説明】
【0031】
1 水よけ
2 嵌合部
3 立上部
4 リップ
5 リップ先端の面
6 リップの径方向外側の面(外周面)
7 リップの径方向内側の面(内周面)
9 リップと立上部との連結部(屈曲点)
10 立上部と嵌合部との連結部(屈曲点)
23 油切り
24 油切りの
図1
図2
図3
図4
図5
図6