(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/74 20060101AFI20220627BHJP
H01L 29/41 20060101ALI20220627BHJP
H01L 29/417 20060101ALI20220627BHJP
【FI】
H01L29/74 W
H01L29/74 F
H01L29/74 J
H01L29/44 P
H01L29/50 B
(21)【出願番号】P 2018043184
(22)【出願日】2018-03-09
【審査請求日】2021-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 いく子
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-087487(JP,A)
【文献】特開昭54-046488(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104409491(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/74
H01L 29/417
H01L 29/423
H01L 29/08
H01L 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の一方の面に形成された第2導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域上に形成された第1電極と、
前記第1半導体領域に形成された第1導電型の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域上に形成された第2電極と、
前記第2半導体領域を貫通し
て形成され、
前記第1半導体領域と前記第2電極を電気的に接続させる第1ショート部と、
前記半導体基板の他方の面に形成された第2導電型の第3半導体領域と、
前記第3半導体領域上に形成された第3電極と、
前記第1電極と前記第1ショート部の間の位置において、前記第2半導体領域を貫通して形成され、前記第1半導体領域と前記第2電極を電気的に接続させる第2ショート部と、を
備え、
前記第2ショート部は、平面視において前記第1電極を囲むように形成され、当該第2ショート部が、前記第1電極と前記第1ショート部の間の位置において複数形成されている半導体装置。
【請求項2】
複数の前記第2ショート部は、平面視において前記第1電極を囲む同心の円環状に形成されている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2半導体領域の不純物濃度は、前記半導体基板の不純物濃度よりも高
くなっている請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1半導体領域に形成された第2導電型の第4半導体領域
を備え、
前記第1電極は、前記第4半導体領域を介して前記第1半導体領域上に形成され、
前記第1ショート部の不純物濃度および前記第2ショート部の不純物濃度は、前記第4半導体領域の不純物濃度と同じ不純物濃度を有し
ている請求項1~3のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第4半導体領域の不純物濃度、前記第1ショート部の不純物濃度および前記第2ショート部の不純物濃度は、前記第1半導体領域の不純物濃度よりも高
くなっている請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第3半導体領域に形成された第2導電型の第5半導体領域
を備え、
前記第3電極は、前記第5半導体領域を介して前記第3半導体領域上に形成されている
請求項1~5のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第5半導体領域の不純物濃度は、前記第3半導体領域の不純物濃度よりも高
くなっている請求項6に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サイリスタは、ゲート電流が振り込まれることで、ゲート周りからある一定の傾きの上昇率でOFFからONへと移行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のサイリスタは、使用例によっては、サイリスタに接続された平滑コンデンサなどからの放電により、より急峻な上昇率でサイリスタのアノードから電流が流れることで、ゲート周りの電流集中の起こりやすい箇所で破壊(溶融)が生じてしまう場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、電極の周辺における電流集中を抑えて破壊を抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る半導体装置は、
第1面および前記第1面と反対側の第2面を有する第1導電型の半導体基板と、
前記第1面に形成された第2導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域上に形成された第1電極と、
前記第1半導体領域に形成された第1導電型の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域上に形成された第2電極と、
前記第2半導体領域を貫通し、前記第1面に露呈する前記第1半導体領域が前記第2電極と電気的に接続された第1ショート部と、
前記第2面に形成された第2導電型の第3半導体領域と、
前記第3半導体領域上に形成された第3電極と、
前記第1電極の端と前記第1ショート部との間に、平面視で前記第1電極を囲むように前記第2半導体領域を貫通し、前記第1面に露呈する前記第1半導体領域が前記第2電極と電気的に接続する第2ショート部と、を有する。
【0007】
前記半導体装置において、
前記第2ショート部は、前記第1電極の側面からの距離が一定であってもよい。
【0008】
前記半導体装置において、
前記第2ショート部は、前記第1電極の側面に沿った周方向に直交する方向の幅が一定であってもよい。
【0009】
前記半導体装置において、
前記第1ショート部は、規則性をもって配置されていてもよい。
【0010】
前記半導体装置において、
前記第1電極は、平面視した場合に円形状を有し、
前記第2ショート部は、平面視した場合に前記第1電極と同心の円環形状を有してもよい。
【0011】
前記半導体装置において、
前記第2半導体領域の不純物濃度は、前記半導体基板の不純物濃度よりも高くてもよい。
【0012】
前記半導体装置において、
前記第1半導体領域に形成された第2導電型の第4半導体領域を更に備え、
前記第1ショート部の不純物濃度および前記第2ショート部の不純物濃度は、前記第4半導体領域の不純物濃度と同じ不純物濃度を有し、
前記第1電極は、前記第4半導体領域を介して前記第1半導体領域上に形成されていてもよい。
【0013】
前記半導体装置において、
前記第4半導体領域の不純物濃度、前記第1ショート部の不純物濃度および前記第2ショート部の不純物濃度は、前記第1半導体領域の不純物濃度よりも高くてもよい。
【0014】
前記半導体装置において、
前記第3半導体領域に形成された第2導電型の第5半導体領域を更に備え、
前記第3電極は、前記第5半導体領域を介して前記第3半導体領域上に形成されていてもよい。
【0015】
前記半導体装置において、
前記第5半導体領域の不純物濃度は、前記第3半導体領域の不純物濃度よりも高くてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様に係る半導体装置は、
第1面および第1面と反対側の第2面を有する第1導電型の半導体基板と、
第1面に形成された第2導電型の第1半導体領域と、
第1半導体領域上に形成された第1電極と、
第1半導体領域に形成された第1導電型の第2半導体領域と、
第2半導体領域上に形成された第2電極と、
第2半導体領域を貫通し、第1面に露呈する第1半導体領域が第2電極と電気的に接続された第1ショート部と、
第2面に形成された第2導電型の第3半導体領域と、
第3半導体領域上に形成された第3電極と、
第1電極の端と第1ショート部との間に、平面視で第1電極を囲むように第2半導体領域を貫通し、第1面に露呈する第1半導体領域が第2電極と電気的に接続する第2ショート部と、を有する。
本発明によれば、平面視で第1電極を囲む第2ショート部を有することで、第1電極からの電流集中を抑制することができる。
したがって、本発明によれば、電極の周辺における電流集中を抑えて破壊を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【
図2】本実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
【
図3】本実施形態の第1の変形例に係る半導体装置を示す断面図である。
【
図4】本実施形態の第1の変形例に係る半導体装置を示す平面図である。
【
図5】本実施形態の第2の変形例に係る半導体装置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、
図1~
図5を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
【0019】
図1は、本実施形態に係る半導体装置1を示す断面図である。
図2は、本実施形態に係る半導体装置1を示す平面図である。
【0020】
図2は、
図1の構成から、後述するゲート電極Gおよびカソード電極Kを削除した構成の平面図すなわち後述する半導体基板2の第1面21の平面図である。ただし、
図2には、ゲート電極Gの端すなわち側面の位置を明確にするために、ゲート電極Gが破線で図示されている。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置1は、半導体基板2と、第1半導体領域3と、第2半導体領域4と、第3半導体領域5と、第4半導体領域6と、第5半導体領域7とを備える。各領域3~7は、不純物の拡散プロセスで形成することができる。
【0022】
また、半導体装置1は、第1電極の一例であるゲート電極Gと、第2電極の一例であるカソード電極Kと、第3電極の一例であるアノード電極Aと、パッシベーション層9とを備える。
【0023】
第1半導体領域3は、第1ショート部31および第2ショート部32を有する。
【0024】
半導体基板2は、第1面21および第1面21と反対側の第2面22を有する。
【0025】
半導体基板2は、導電型が、第1導電型の一例であるn型である。半導体基板2は、Siウェハで構成されていてもよい。
【0026】
第1半導体領域3は、半導体基板2の第1面21に形成された不純物の拡散領域である。
【0027】
第1半導体領域3の導電型は、第2導電型の一例であるp型である。
【0028】
ゲート電極Gは、第1半導体領域3上に形成されている。
【0029】
第2半導体領域4は、第1半導体領域3に形成された不純物の拡散領域である。
【0030】
第2半導体領域4の導電型は、n型である。より詳しくは、第2半導体領域4は、半導体基板2よりもn型不純物の不純物濃度が高い。
【0031】
カソード電極Kは、第2半導体領域4上に形成されている。
【0032】
第1ショート部31は、第1半導体領域3のうちの第2半導体領域4を貫通する部分である。
【0033】
より詳しくは、第1ショート部31は、第2半導体領域4を貫通して第1面21に露呈する第1半導体領域3が、カソード電極Kと電気的に接続すなわち短絡されることで構成されている。
【0034】
また、
図1に示すように、第1ショート部31は、第1ショート部31と半導体基板2との間の第1半導体領域3よりもp型不純物の不純物濃度が高くてもよい。
【0035】
また、
図2に示すように、第1ショート部31は、規則性をもって配置されている。例えば、第1ショート部31は、格子点状に配置されていてもよいし、または、放射点状に配置されていてもよい。
【0036】
第2ショート部32は、第1半導体領域3のうちのゲート電極Gの端と第1ショート部31との間において平面視でゲート電極Gを囲むように第2半導体領域4を貫通する部分である。
【0037】
より詳しくは、第2ショート部32は、第1ショート部31と同様に、第1面21に露呈する第1半導体領域3が、カソード電極Kと電気的に接続されることで構成されている。
【0038】
また、
図1に示すように、第2ショート部32は、第2ショート部32と半導体基板2との間の第1半導体領域3よりもp型不純物の不純物濃度が高くてもよい。
【0039】
また、
図2に示すように、第2ショート部32は、平面視した場合にゲート電極Gの端すなわち側面を全周にわたって包囲する形状を有する。
【0040】
より詳しくは、
図2に示すように、ゲート電極Gは、平面視した場合に円形状を有し、第2ショート部32は、平面視した場合にゲート電極Gと同心の円環形状を有する。
【0041】
第2ショート部32は、ゲート電極Gの側面からの距離が一定であってもよい。
【0042】
第2ショート部32は、ゲート電極Gの側面に沿った周方向に直交する方向の幅が一定であってもよい。
【0043】
第3半導体領域5は、半導体基板2の第2面22に形成された不純物の拡散領域である。
【0044】
第3半導体領域5の導電型は、p型である。
【0045】
アノード電極Aは、第3半導体領域5上に形成されている。
【0046】
第4半導体領域6は、第1半導体領域3に形成された不純物の拡散領域である。第4半導体領域6は、ゲート電極Gとオーミック接触したオーミック領域である。
【0047】
第4半導体領域6の導電型は、p型である。より詳しくは、第4半導体領域6は、第1半導体領域3よりもp型不純物の不純物濃度が高い。
なお、
図1に示すように、第4半導体領域6と、第1ショート部31及び第2ショート部32は同じ不純物濃度(p++)であってもよい。
また、第1半導体領域3よりp型不純物濃度が高い第4半導体領域6と、第1半導体領域3よりp型不純物濃度が高い第1ショート部31及び第2ショート部32は、形成されていてもよく形成されてなくてもよい。
【0048】
ゲート電極Gは、第4半導体領域6を介して第1半導体領域3上に形成されている。
【0049】
第5半導体領域7は、第3半導体領域5に形成された不純物の拡散領域である。第5半導体領域7は、アノード電極Aとオーミック接触したオーミック領域である。
【0050】
第5半導体領域7は、導電型がp型である。より詳しくは、第5半導体領域7は、第3半導体領域5よりもp型不純物の不純物濃度が高い。
【0051】
アノード電極Aは、第5半導体領域7を介して第3半導体領域5上に形成されている。
【0052】
パッシベーション層9は、第1面21に第1半導体領域3を貫通する深さに形成された溝10の内部に形成されている。パッシベーション層9は、ガラスなどの絶縁性を有する材料から成る。
【0053】
図1に示すように、カソード電極Kとアノード電極Aとの間に第2半導体領域4を挟む領域は、サイリスタSCRを構成する。
【0054】
一方、カソード電極Kとアノード電極Aとの間に第1ショート部31または第2ショート部32を挟む領域は、ショートゲート構造SGを構成する。
【0055】
既述したように、第2ショート部32は、平面視した場合にゲート電極Gの端すなわち側面を全周にわたって包囲する形状を有する。
【0056】
このような構成によれば、ショートゲート構造SGを構成する第1ショート部31および第2ショート部32のうち、ゲート電極Gに最も近い第2ショート部32が、平面視でゲート電極Gの側面を囲んでいることで、ゲート電極Gからの電流集中を抑制することができる。
【0057】
具体的には、第2ショート部32が平面視でゲート電極Gの側面を囲んでいることで、第2ショート部32を無端の連続形状にすることができる。
【0058】
第2ショート部32を無端の連続形状にすることで、第2ショート部32に隣接するゲート最近傍のサイリスタSCR-1を一体化することができる。
【0059】
ゲート最近傍のサイリスタSCR-1を一体化することで、最初に動作するサイリスタSCRの箇所を固定し難くすることができる。
【0060】
最初に動作するサイリスタSCRの箇所を固定し難くすることで、電流集中の発生確率を低減することができる。
【0061】
このようにして電流集中の発生確率を低減することで、ゲート電極Gからの電流集中を抑制することができる。
【0062】
また、ゲート最近傍のサイリスタSCR-1のその次にゲート電極Gに近いサイリスタSCR-2まで動作面積を広げることもできるので、電流集中を更に抑制することができる。
【0063】
このような効果は、ゲート電極Gの側面から第2ショート部32までの距離を一定にすることで更に高めることができ、ゲート電極Gの側面に沿った周方向に直交する方向の第2ショート部32の幅を一定にすることでより高めることができる。
【0064】
(変形例)
上記の構成以外にも、本発明には以下の変形例を適用することができる。
図3は、本実施形態の第1の変形例に係る半導体装置1を示す断面図である。
図4は、本実施形態の第1の変形例に係る半導体装置1を示す平面図である。
【0065】
図1および
図2では、半導体装置1の中央に形成されたゲート電極G(すなわち、センターゲート)を全周にわたって第2ショート部32が包囲する半導体装置1の例について説明した。
【0066】
これに対して、
図3および
図4の例に示される半導体装置1においては、半導体装置1の角部にゲート電極G(すなわち、コーナーゲート)が形成されている。
【0067】
より詳しくは、ゲート電極Gは、平面視で扇形状を有する。第2ショート部32は、ゲート電極Gの端のうちパッシベーション層9に隣接する外端を除いた内端(
図4に破線部で示す円弧状の範囲)を囲むように形成されている。その他の構成は、
図1および
図2の例と同様である。
【0068】
図3および
図4の例によれば、コーナーゲートの場合においても、ゲート電極Gに最も近い第2ショート部32が、平面視でゲート電極Gを囲んでいることで、ゲート電極Gからの電流集中を抑制することができる。
【0069】
図5は、本実施形態の第2の変形例に係る半導体装置1を示す平面図である。
【0070】
図1および
図2の例では、第2ショート部32を1つのみ有する半導体装置1の例について説明した。
【0071】
これに対して、
図5に示される半導体装置1においては、平面視でゲート電極Gを包囲するように、同心円状に複数の第2ショート部32が形成されている。
【0072】
このように、複数の第2ショート部32を形成することで、ゲート電極Gからの電流集中を更に有効に抑制することができる。
【0073】
なお、複数の第2ショート部32は、
図5に示されるセンターゲートに限らず、
図3および
図4に示したコーナーゲートに適用することもできる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態に係る半導体装置1は、第1面21および第1面21と反対側の第2面22を有する第1導電型の半導体基板2と、第1面21に形成された第2導電型の第1半導体領域3と、第1半導体領域3上に形成された第1電極Gと、第1半導体領域3に形成された第1導電型の第2半導体領域4と、第2半導体領域4上に形成された第2電極Kと、第2半導体領域4を貫通し、第1面21に露呈する第1半導体領域3が第2電極Kと電気的に接続された第1ショート部31と、第2面22に形成された第2導電型の第3半導体領域5と、第3半導体領域5上に形成された第3電極Aと、第1電極Gの端と第1ショート部31との間に、平面視で第1電極Gを囲むように第2半導体領域4を貫通し、第1面21に露呈する第1半導体領域3が第2電極Kと電気的に接続する第2ショート部32と、を有する。
これにより、ゲート電極Gからの電流集中を抑制することができる。したがって、本発明によれば、電極の周辺における電流集中を抑えて破壊を抑制することができる。
【0075】
上述した実施形態は、あくまで一例であって、発明の範囲を限定するものではない。発明の要旨を逸脱しない限度において、上述した実施形態に対して種々の変更を行うことができる。変更された実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0076】
1 半導体装置
2 半導体基板
21 第1面
22 第2面
3 第1半導体領域
31 第1ショート部
32 第2ショート部
4 第2半導体領域
5 第3半導体領域