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特許7094801制御装置、制御装置の制御方法、及び、照明装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】制御装置、制御装置の制御方法、及び、照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/30 20200101AFI20220627BHJP
   H05B 47/185 20200101ALI20220627BHJP
【FI】
H05B45/30
H05B47/185
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018123462
(22)【出願日】2018-06-28
(65)【公開番号】P2020004617
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(72)【発明者】
【氏名】林 正明
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-35429(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0167631(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置であって、
交流電源から出力された交流電圧を整流した入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、
前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、
前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、
前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、
予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、
オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、
前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、
前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、
前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であり且つ前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上の場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記スイッチがオンに制御され、
一方、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満、又は、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記スイッチがオフに制御される
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記マイコンが停止、又は、前記入力電圧が外部スイッチにより遮断されてから、前記マイコンが起動、又は、前記入力電圧が外部スイッチのオンで供給されるまでの、停止時間を判断し、判断した前記停止時間に基づいて、前記LEDランプの動作モードを選択する
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲にあると判断した場合には、前回の停止時に前記不揮発性メモリに記憶していた動作モードと異なる動作モードを選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲外にあると判断した場合には、前回の停止時に前記不揮発性メモリに記憶していた動作モードを継続して選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記スイッチは、前記制御電圧の供給が停止されている場合でもオフを維持することが可能である
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項7】
前記充電電圧監視回路は、
前記検出結果に基づいた前記電圧検出信号を前記マイコンが読み取るまで、又は、次に充電電圧監視回路が充電電圧を検出する動作直前まで、又は、前記マイコンが次に起動するタイミングの直前まで、前記電圧検出信号の出力を保持する
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項8】
前記電圧検出回路は、
前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合は、前記入力電圧の値に拘わらず、前記スイッチをオフし前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満である旨の信号を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項9】
前記充電電圧監視回路は、
前記スイッチがオンされる前に前記充電電圧を検出することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項10】
前記時定数回路は、
前記充電電圧が出力される充電端子と、
一端が前記充電端子に接続され、他端が接地された抵抗と、
一端が前記充電端子に接続され、他端が接地されたコンデンサと、を備える
ことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
【請求項11】
直流電源端子に前記基準電圧を出力する直流電源をさらに備え、
前記スイッチは、一端が前記充電端子に接続され、他端が前記直流電源端子に接続されている
ことを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
ユーザーにより操作される前記外部スイッチがオンされると、前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間に、入力電圧が整流された電圧が供給されるようになっている
ことを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
前記電圧検出回路が、前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオンするための信号を出力し、且つ、前記制御電圧監視回路が、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオンするための信号を出力している場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記充放電制御用スイッチがオンし、
一方、前記電圧検出回路が、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオフするための信号を出力し、又は、前記制御電圧監視回路が、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオフするための信号を出力している場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記充放電制御用スイッチがオフする
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項14】
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置であって、交流電源から出力された交流電圧を整流した入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える制御装置の制御方法であって、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であり且つ前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上の場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記スイッチがオンに制御され、
一方、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満、又は、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記スイッチがオフに制御される
ことを特徴とする制御装置の制御方法。
【請求項15】
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御する照明装置であって、
第1出力と第2出力から交流電圧を出力する交流電源と、
前記交流電源の前記第1出力に一端が接続された外部スイッチと、
第1入力が前記外部スイッチの他端に接続され、第2入力が前記交流電源の第2出力に接続され、前記第1入力及び第2入力を介して供給された交流電圧を整流して出力する整流回路と、
前記整流回路が出力した電圧を電源部で定電流化した電流が供給されて点灯するLEDランプと、
前記外部スイッチの操作に応じて、前記整流回路が出力した電圧を電源部で定電流化した電流を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記交流電源から出力された交流電圧を整流した前記入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、
前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、
前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、
前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、
予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、
オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、
前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、
前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、
前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える
ことを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御装置の制御方法、及び、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、調光タイフ゜のLED照明に関して壁スイッチのオン・オフで調光できる壁スイッチ調光機能を備えた照明装置が知られている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
【0003】
このような従来の照明装置は、リモコン等がすぐ見つからない時に壁スイッチでも調光することが可能となる。
【0004】
当該壁スイッチ調光の機能は、壁スイッチをオフして1~2秒以内にオンすることで照明機器の方で記憶している壁スイッチオフ直前の調光モードを一つ進めた調光モードに切り替える機能である。
【0005】
つまり、照明機器側で全光→50%調光→30%調光→10%調光→常夜灯→消灯→全光→・・・・等、決めており、壁スイッチでオフ後1~2秒以内にオンすると例えば上記のようにモードを一つ一つ切り換えていくというような機能を備える。
【0006】
よって、照明機器及び電源は、1~2秒以内の入力停電を検出しフラッシュメモリ等で記憶している調光モードを切り換えていくというものである。
【0007】
通常、精度良く入力停電時間をカウントする為にはマイコン等を動作させつづけなくてはならず、入力停電している間も電源としてマイコンの制御電圧を供給し続けなくてはならない。
【0008】
また、2コンバータ構成の電源では比較的マイコンの電源を保持しやすいが、1コンバータ構成の電源では大きな容量が出力側にしか無く、特に数秒マイコンの電源を供給し続けるのは難しい。
【0009】
このように、上記従来技術では、外部スイッチの操作により入力電圧の供給が停止された場合に、マイコンの電源を確保しなくても、精度良く当該入力電圧の停電時間を検出し、外部スイッチの操作による停止時間に関する情報を当該マイコンに信号で伝達することができない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開昭49-106154
【文献】実願平4-115799
【文献】特開平1-255195
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、外部スイッチの操作により入力電圧の供給が停止された場合に、マイコンの電源を確保しなくても、精度良く当該入力電圧の停電時間を検出し、外部スイッチの操作による停止時間に関する情報を当該マイコンに信号で伝達することが可能な制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様に係る制御装置は、
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置であって、
交流電源から出力された交流電圧を整流した入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、
前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、
前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、
前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、
予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、
オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、
前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、
前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、
前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える
ことを特徴とする。
【0013】
前記制御装置において、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であり且つ前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上の場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記スイッチがオンに制御され、
一方、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満、又は、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記スイッチがオフに制御される
ことを特徴とする。
【0014】
前記制御装置において、
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記マイコンが停止、又は、前記入力電圧が外部スイッチにより遮断されてから、前記マイコンが起動、又は、前記入力電圧が外部スイッチのオンで供給されるまでの、停止時間を判断し、判断した前記停止時間に基づいて、前記LEDランプの動作モードを選択する
ことを特徴とする。
【0015】
前記制御装置において、
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲にあると判断した場合には、前回の停止時に前記不揮発性メモリに記憶していた動作モードと異なる動作モードを選択する
ことを特徴とする。
【0016】
前記制御装置において、
前記マイコンは、
前記充電電圧監視回路が出力した前記電圧検出信号に基づいて、前記充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲外にあると判断した場合には、前回の停止時に前記不揮発性メモリに記憶していた動作モードを継続して選択する
ことを特徴とする。
【0017】
前記制御装置において、
前記スイッチは、前記制御電圧の供給が停止されている場合でもオフを維持することが可能である
ことを特徴とする。
【0018】
前記制御装置において、
前記充電電圧監視回路は、
前記検出結果に基づいた前記電圧検出信号を前記マイコンが読み取るまで、又は、次に充電電圧監視回路が充電電圧VCRを検出する動作直前まで、又は、前記マイコンが次に起動するタイミングの直前まで、前記電圧検出信号の出力を保持する
ことを特徴とする。
【0019】
前記制御装置において、
前記電圧検出回路は、
前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合は、前記入力電圧の値に拘わらず、前記スイッチをオフし前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満である旨の信号を出力する
ことを特徴とする。
【0020】
前記制御装置において、
前記充電電圧監視回路は、
前記スイッチがオンされる前に前記充電電圧を検出する
ことを特徴とする。
【0021】
前記制御装置において、
前記時定数回路は、
前記充電電圧が出力される充電端子と、
一端が前記充電端子に接続され、他端が接地された抵抗と、
一端が前記充電端子に接続され、他端が接地されたコンデンサと、を備える
ことを特徴とする。
【0022】
前記制御装置において、
直流電源端子に前記基準電圧を出力する直流電源をさらに備え、
前記スイッチは、一端が前記充電端子に接続され、他端が前記直流電源端子に接続されている
ことを特徴とする。
【0023】
前記制御装置において、
ユーザーにより操作される前記外部スイッチがオンされると、前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間に、入力電圧が整流された電圧が供給されるようになっている
ことを特徴とする。
【0024】
前記制御装置において、
前記電圧検出回路が、前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオンするための信号を出力し、且つ、前記制御電圧監視回路が、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオンするための信号を出力している場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記充放電制御用スイッチがオンし、
一方、前記電圧検出回路が、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオフするための信号を出力し、又は、前記制御電圧監視回路が、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満であることを検出して、前記充放電制御用スイッチをオフするための信号を出力している場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記充放電制御用スイッチがオフする
ことを特徴とする。
【0025】
本発明の一態様に係る制御装置の制御方法は、
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置であって、交流電源から出力された交流電圧を整流した入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える制御装置の制御方法であって、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上であり且つ前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上の場合には、前記時定数回路へ前記基準電圧が印加されるように前記スイッチがオンに制御され、
一方、前記入力電圧が前記第1閾値電圧未満、又は、前記制御電圧が前記第2閾値電圧未満の場合には、前記時定数回路への前記基準電圧の印加が遮断されるように前記スイッチがオフに制御される
ことを特徴とする。
【0026】
本発明の一態様に係る照明装置は、
外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御する照明装置であって、
第1出力と第2出力から交流電圧を出力する交流電源と、
前記交流電源の前記第1出力に一端が接続された外部スイッチと、
第1入力が前記外部スイッチの他端に接続され、第2入力が前記交流電源の第2出力に接続され、前記第1入力及び第2入力を介して供給された交流電圧を整流して出力する整流回路と、
前記整流回路が出力した電圧を電源部で定電流化した電流が供給されて点灯するLEDランプと、
前記外部スイッチの操作に応じて、前記整流回路が出力した電圧を前記電源部で定電流化した電流を供給してLEDランプの点灯をさせ且つ前記LEDランプの調光を制御するための制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記交流電源から出力された交流電圧を整流した前記入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、
前記LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子と、
前記LEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、
前記第1入力電源端子と前記第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、
予め設定された基準電圧が印加されている場合には、前記基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、前記基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、
オンすることで前記時定数回路へ前記基準電圧を印加し、一方、オフすることで前記時定数回路への前記基準電圧の印加を遮断するスイッチと、
前記分圧信号に基づいて、前記入力電圧の低下を検出し、前記入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、
前記LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、前記入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードで前記LEDランプの点灯を制御するマイコンと、
前記制御電圧の低下を監視し、前記制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、前記スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、
前記入力電圧が前記第1閾値電圧以上、且つ、前記制御電圧が前記第2閾値電圧以上になったときに、前記時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号を前記マイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一態様に係る制御装置は、外部スイッチの操作に応じて電圧を供給してLEDランプの点灯をさせるとともに調光するための制御装置であって、交流電源から出力された交流電圧を整流した入力電圧が供給される第1入力電源端子及び第2入力電源端子と、LEDランプの一端が接続される第1出力電源端子及びLEDランプの他端が接続される第2出力電源端子と、第1入力電源端子と第2入力電源端子との間の入力電圧を分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路と、基準電圧が印加されている場合には、基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路と、オンすることで時定数回路へ基準電圧を印加し、一方、オフすることで時定数回路への基準電圧の印加を遮断するスイッチと、分圧信号に基づいて、入力電圧の低下を検出し、入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、スイッチの動作を制御する電圧検出回路と、LEDランプの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードでLEDランプの点灯を制御するマイコンと、制御電圧の低下を監視し、制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、スイッチの動作を制御する制御電圧監視回路と、入力電圧が第1閾値電圧以上、又は、制御電圧が第2閾値電圧以上になったときに、時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号をマイコンに出力する充電電圧監視回路と、を備える。
【0028】
これにより、本発明の制御装置によれば、外部スイッチの操作により入力電圧の供給が停止された場合に、マイコンの電源を確保しなくても、精度良く当該入力電圧の停電時間を検出し、外部スイッチの操作による停止時間に関する情報を当該マイコンに信号で伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本実施形態に係る制御装置CNTを含む照明装置100のシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、図1に示す制御装置CNTの動作波形の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本実施形態に係る制御装置CNTを含む照明装置100のシステム構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示す制御装置CNTの動作波形の一例を示す図である。
【0031】
本実施形態に係る照明装置100は、例えば、図1に示すように、交流電源ACと、外部スイッチQと、整流回路RECと、LEDランプXと、制御装置CNTと、を備える。
【0032】
この照明装置100は、ユーザーによる外部スイッチQの操作に応じて電圧を供給してLEDランプXの点灯をさせ且つLEDランプXの調光を制御するようになっている。
【0033】
そして、交流電源ACは、例えば、図1に示すように、第1出力A1と第2出力A2から交流電圧を出力するようになっている。
【0034】
また、外部スイッチQは、例えば、照明装置100が設置される室内の壁に配置され、ユーザーにより操作される壁スイッチである。
【0035】
この外部スイッチQは、一端が交流電源ACの第1出力A1に接続され、他端が整流回路RECの第1入力E1に接続されている。
【0036】
この外部スイッチQは、オンすることにより、その一端と他端との間が導通し、一方、オフすることにより、その一端と他端との間が遮断されるようになっている。
【0037】
例えば、ユーザーにより操作される外部スイッチQがオンされると、整流回路RECに交流電圧が印加され、整流回路RECがこの交流電圧を整流して入力電圧VINを出力し、第1入力電源端子TINと第2入力電源端子TIN2との間に、整流回路RECが出力した入力電圧VINが供給されるようになっている。
【0038】
一方、ユーザーにより操作される外部スイッチQがオフされると、整流回路RECへの交流電圧が遮断され、第1入力電源端子TINと第2入力電源端子TIN2との間への入力電圧VINの供給が停止するようになっている。
【0039】
また、整流回路RECは、第1入力E1が外部スイッチQの他端に接続され、第2入力E2が交流電源ACの第2出力A2に接続されている。
【0040】
この整流回路RECは、第1入力E1及び第2入力E2を介して供給された交流電圧を整流した入力電圧VINを、第1出力E3及び第2出力E4を介して、第1入力電源端子TIN1と第2入力電源端子TIN2との間に出力するようになっている。
【0041】
また、LEDランプXは、一端(アノード側)が第1出力電源端子TOUT1に接続され、他端(カソード側)が第2出力電源端子TOUT2に接続されている。
【0042】
このLEDランプXは、制御装置CNTにより点灯が制御され、制御装置CNTにより選択された動作モードで、整流回路RECが出力した電圧(入力電圧VIN)を電源部Jで定電流化した電流が供給されて点灯するようになっている。マイコンMは、LEDランプXの点灯、消灯、調光等の制御を電源部に対して行う。図1は、マイコンMが電源部Jをデジタル制御するような構成としているが、マイコンMと電源部Jの間にアナログの制御回路がある場合も含まれる。
【0043】
なお、図1の例では、LEDランプXは、直列に接続された複数のLED素子で構成されているが、1つ、若しくは、並列に接続された複数のLED素子で構成されていてもよい。
【0044】
また、制御装置CNTは、外部スイッチ(壁スイッチ)Qの操作に応じて、整流回路RECが出力した電圧(入力電圧VIN)を電源部で定電流化した電流を供給してLEDランプの点灯をさせるとともに、既述の動作モードをLEDランプXの調光を制御するようになっている。
【0045】
なお、この制御装置CNTは、図示しない外部のリモートコントローラのユーザーによる操作によっても、整流回路RECが出力した電圧(入力電圧VIN)を電源部で定電流化した電流を供給してLEDランプの点灯をさせるとともに、既述の動作モードをLEDランプXの調光を制御するようになっている。
【0046】
ここで、この制御装置CNTは、例えば、図1に示すように、第1入力電源端子TIN1と、第2入力電源端子TIN2と、第1出力電源端子TOUT1と、第2出力電源端子TOUT2と、分圧回路RXと、時定数回路CRと、充放電制御用スイッチSWと、電圧検出回路Hと、マイコンMと、制御電圧監視回路UVLOと、充電電圧監視回路Zと、直流電源Bと、電源部Jと、を備える。
【0047】
そして、第1入力電源端子TIN1は、整流回路RECの第1出力E3に接続されている。
【0048】
また、第2入力電源端子TIN2は、整流回路RECの第2出力E4に接続されている。
【0049】
これらの第1入力電源端子TIN1及び第2入力電源端子TIN2は、交流電源ACから出力された交流電圧を整流した入力電圧VINが供給されるようになっている。
【0050】
なお、第1入力電源端子TIN1と第2入力電源端子TIN2との間には、必要に応じて、入力電圧VINの平滑化のためのコンデンサ(図示せず)等の素子や回路が接続される。なお、以下では、入力電圧VINの値は、平滑化された値である場合も含む。
【0051】
電源部Jは、第1、第2入力電源端子TIN1、TIN2と第1、第2出力電源端子TOUT1、TOUT2との間に接続されている。この電源部Jは、マイコンMにより制御されるようになっている。
【0052】
また、第1出力電源端子TOUT1は、LEDランプXの一端が接続されている。この第1出力電源端子TOUT1は、電源部Jを介して第1入力電源端子TIN1に電気的に接続されている。
【0053】
また、第2出力電源端子TOUT2は、電源部Jを介してLEDランプXの他端が接続されている。この第2出力電源端子TOUT2は、第2入力電源端子TIN2に電気的に接続されている。
【0054】
なお、第1出力電源端子TOUT1と第2出力電源端子TOUT2との間には、必要に応じて、平滑化のためのコンデンサ(図示せず)等の素子や回路が接続される。
【0055】
また、分圧回路RXは、第1入力電源端子TIN1と第2入力電源端子TIN2との間の入力電圧VINを分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号VRXを出力するようになっている。
【0056】
この分圧回路RXは、例えば、図1に示すように、第1の分圧抵抗RX1と、第2の分圧抵抗RX2と、を備える。
【0057】
第1の分圧抵抗RX1は、一端が第1出力電源端子TOUT1に接続され、他端が分圧信号VRXを出力する端子に接続されている。
【0058】
第2の分圧抵抗RX2は、一端が分圧信号VRXを出力する端子に接続され、他端が第2出力電源端子TOUT2に接続されている。
【0059】
また、直流電源Bは、直流電源端子TVDに基準電圧VDを出力するようになっている。
【0060】
直流電源Bは入力電圧VINに基づいた制御電圧VCCから生成されている電源であるが、直流電源Bが使用されるのはSWがオンしている時、すなわち入力電圧が第1閾値電圧以上であり且つ制御電圧が第2閾値電圧以上の場合のみであるため、使用時には基準電圧VDを出力することができるようになっている。
【0061】
また、時定数回路CRは、予め設定された基準電圧VDが印加されている場合には、基準電圧VDに応じた電荷を充電し、一方、基準電圧VDが印加されていない場合には、充電された電荷を放電するようになっている。
【0062】
この時定数回路CRは、例えば、図1に示すように、充電端子TCRと、放電抵抗Rと、コンデンサCと、を備える。
【0063】
そして、充電端子TCRは、充電電圧VCRが出力されるようになっている。そして、この充電端子TCRは、充放電制御用スイッチSWがオンしているときは、基準電圧VDが印加されるようになっている。
【0064】
また、コンデンサCは、一端が充電端子TCRに接続され、他端が接地されている。このコンデンサCに基準電圧VDが印加されて、充電されるようになっている。
【0065】
また、放電抵抗Rは、一端が充電端子TCRに接続され、他端が接地されている。なお、後述のように、充放電制御用スイッチSWがオフされた場合には、この放電抵抗Rにより、コンデンサCの電荷が放電されることとなる。
【0066】
また、充放電制御用スイッチSWは、例えば、図1に示すように、一端が充電端子TCRに接続され、他端が直流電源端子TVDに接続されている。
【0067】
この充放電制御用スイッチSWは、オンすることにより、その一端と他端との間が導通し、一方、オフすることにより、その一端と他端との間が遮断されるようになっている。
【0068】
すなわち、充放電制御用スイッチSWは、オンすることで時定数回路CRへ基準電圧VDを印加し、一方、オフすることで時定数回路CRへの基準電圧VDの印加を遮断するようになっている。
【0069】
この充放電制御用スイッチSWは、入力電圧VINが予め設定された第1閾値電圧以上であり且つ制御電圧VCCが予め設定された第2閾値電圧以上の場合には、時定数回路CRへ基準電圧VDが印加されるようにオンに制御されるようになっている。
【0070】
一方、この充放電制御用スイッチSWは、入力電圧VINが該第1閾値電圧未満、又は、制御電圧VCCが該第2閾値電圧未満の場合には、時定数回路CRへの基準電圧VDの印加が遮断されるようにオフに制御されるようになっている。
【0071】
なお、この充放電制御用スイッチSWは、制御電圧VCC(入力電圧VIN)の供給が停止されている場合でも、オフを維持することが可能になっている。
【0072】
すなわち、本実施例では、制御電圧VCC(入力電圧VIN)の供給が停止されている場合は、充放電制御用スイッチSWはオフになっている。
【0073】
これにより、制御電圧VCC(入力電圧VIN)の供給が停止されている場合は、時定数回路CRに基準電圧VDが供給されず、充電されないようになっている。
【0074】
また、電圧検出回路Hは、分圧回路RXが出力した分圧信号VRXに基づいて、入力電圧VINの低下を検出するようになっている。
【0075】
そして、この電圧検出回路Hは、検出した入力電圧VINと予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、充放電制御用スイッチSWの動作を制御するようになっている。なお、該第1閾値電圧と比較される検出した入力電圧VINは、例えば、入力電圧VINを平滑化した値やピーク値等である。又、交流電圧を平滑化した脈流の実効値(平均値)相当を検出する為にタイマ回路を使用した検出回路である場合も含んでいる。
【0076】
なお、この電圧検出回路Hは、例えば、制御電圧VCCが既述の第2閾値電圧未満の場合(制御電圧監視回路UVLOが“Low”レベルを出力する場合(図2))は、入力電圧VINの値に拘わらず、充放電制御用スイッチSWをオフし入力電圧VINが既述の第1閾値電圧未満である旨の信号(“Low”レベル(図2))を出力するようになっている。
【0077】
また、制御電圧監視回路UVLOは、入力電圧VINに基づいた制御電圧VCCの低下を監視するようになっている。
【0078】
そして、この制御電圧監視回路UVLOは、制御電圧VCCと予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、充放電制御用スイッチSWの動作を制御するようになっている。
【0079】
例えば、この制御電圧監視回路UVLOは、制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上であることを検出すると、充放電制御用スイッチSWをオンするための信号S1(“High”レベル)を出力するようになっている。
【0080】
一方、この制御電圧監視回路UVLOは、制御電圧VCCが該第2閾値電圧未満であることを検出すると、充放電制御用スイッチSWをオフするための信号S1(“Low”レベル)を出力するようになっている。
【0081】
また、充電電圧監視回路Zは、時定数回路CRに充電されている充電電圧VCRを監視するようになっている。
【0082】
そして、この充電電圧監視回路Zは、入力電圧VINが第1閾値電圧以上、且つ、制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上になったときに、時定数回路CRに充電されている充電電圧VCRを検出するようになっている。
【0083】
そして、この充電電圧監視回路Zは、この検出結果に応じた電圧検出信号SZをマイコンMに出力するようになっている。
【0084】
特に、充電電圧監視回路Zは、充放電制御用スイッチSWがオンされる前に(すなわち、充放電制御用スイッチSWがオフした後、時定数回路CRが基準電圧VDで再度充電される直前に)、充電電圧VCRを検出するようになっている。
【0085】
なお、この充電電圧監視回路Zは、既述の検出結果に基づいた電圧検出信号SZをマイコンMが読み取るまで、又は、次に充電電圧監視回路Zが充電電圧VCRを検出する動作直前まで、又は、マイコンMが次に起動(再起動)するタイミングの直前まで、電圧検出信号SZの出力を保持するようになっている。
【0086】
なお、この充電電圧監視回路Zは、電圧検出信号SZをマイコンMが読み取った旨や再起動の情報等をマイコンMから取得するようになっている。
【0087】
ここで、例えば、電圧検出回路Hが、入力電圧VINが該第1閾値電圧以上であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオンするための信号SH1を出力し、且つ、制御電圧監視回路UVLOが、制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオンするための信号SH1を出力している場合には、時定数回路CRへ基準電圧VDが印加されるように充放電制御用スイッチSWがオンするようになっている。
【0088】
すなわち、入力電圧が該第1閾値電圧以上であり且つ制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上の場合には、時定数回路CRへ基準電圧VDが印加されるように充放電制御用スイッチSWがオンに制御される。
【0089】
一方、電圧検出回路Hが、入力電圧VINが該第1閾値電圧未満であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオフするための信号SH1を出力し、又は、制御電圧監視回路UVLOが、制御電圧VCCが該第2閾値電圧未満であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオフするための信号S1を出力している場合には、時定数回路CRへの基準電圧VDの印加が遮断されるように充放電制御用スイッチSWがオフするようになっている。
【0090】
すなわち、入力電圧が該第1閾値電圧未満、又は、制御電圧VCCが該第2閾値電圧未満の場合には、時定数回路CRへの基準電圧VDの印加が遮断されるように充放電制御用スイッチSWがオフに制御される。
【0091】
また、マイコンMは、LEDランプXの調光等に関する動作モードを記憶する不揮発性メモリ(図示せず)を有する。
【0092】
このマイコンMは、入力電圧VINに基づいた制御電圧VCCが供給されることで起動するようになっている。そして、マイコンMは、該不揮発性メモリに記憶された動作モードから、選択した動作モードでLEDランプXの点灯を制御するようになっている。
【0093】
また、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZに基づいて、マイコンMが停止、又は、入力電圧VINが外部スイッチQにより遮断されてから、当該マイコンMが起動、又は、入力電圧INが外部スイッチQのオンで供給されるまでの、停止時間を判断するようになっている。
【0094】
そして、マイコンMは、判断した当該停止時間に基づいて、LEDランプXの動作モードを選択するようになっている。
【0095】
特に、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZに基づいて、充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲にあると判断した場合には、前回の停止時に不揮発性メモリに記憶していた動作モードと異なる動作モードを選択する(動作モードを切り換える)ようになっている。
【0096】
また、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZに基づいて、充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲外にあると判断した場合には、前回の停止時に不揮発性メモリに記憶していた動作モードを継続して選択するようになっている。
【0097】
次に、以上のような構成を有する制御装置CNTの制御方法の一例について、図面を参照しつつ説明する。
【0098】
例えば、図2に示すように、ユーザーにより操作される外部スイッチQがオフされると、整流回路RECへの交流電圧が遮断され、第1入力電源端子TIN1と第2入力電源端子TIN2との間への入力電圧VINの供給が停止する(時刻t1)。
【0099】
これにより、入力電圧VINに基づいた制御電圧VCCが低下し始める。
【0100】
そして、電圧検出回路Hが、入力電圧VINが該第1閾値電圧未満であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオフするための信号SH1(“Low”レベル)を出力する。
【0101】
これにより、時定数回路CRへの基準電圧VDの印加が遮断されるように充放電制御用スイッチSWがオフする。
【0102】
これにより、時定数回路CRは、基準電圧VDが印加されなくなり、充電された電荷の放電を開始し、充電電圧VCRが低下することとなる。
【0103】
その後、時刻t2において、制御電圧監視回路UVLOが、制御電圧VCCが該第2閾値電圧未満であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオフするための信号S1(“Low”レベル)を出力する(時刻t2)。
【0104】
その後、ユーザーにより操作される外部スイッチQがオンされると、整流回路RECに交流電圧が印加され、整流回路RECがこの交流電圧を整流して入力電圧VINを出力し、第1入力電源端子TINと第2入力電源端子TIN2との間に、整流回路RECが出力した入力電圧VINが供給される(時刻t3)。
【0105】
その後、時刻t4において、電圧検出回路Hが、入力電圧VINが該第1閾値電圧以上であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオンするための信号SH1(“High”レベル)を出力し、且つ、制御電圧監視回路UVLOが、制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上であることを検出して、充放電制御用スイッチSWをオンするための信号S1(“High”レベル)を出力し、時定数回路CRへ基準電圧VDが印加されるように充放電制御用スイッチSWがオンする(時刻t4)。
【0106】
すなわち、入力電圧VINが該第1閾値電圧以上であり且つ制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上であるので、時定数回路CRへ基準電圧VDが印加されるように充放電制御用スイッチSWがオンに制御される。
【0107】
これにより、基準電圧VDにより時定数回路CRが再度充電される状態になる。
【0108】
ここで、既述のように、充電電圧監視回路Zは、上記信号S1、SHに基づいて(すなわち、入力電圧VINが第1閾値電圧以上、且つ、制御電圧VCCが該第2閾値電圧以上になったときに)、時定数回路CRに充電されている充電電圧VCRを検出する。
【0109】
そして、この充電電圧監視回路Zは、この検出結果に応じた電圧検出信号SZ(“High”レベル)をマイコンMに出力する。
【0110】
特に、充電電圧監視回路Zは、充放電制御用スイッチSWがオンされる前に(すなわち、充放電制御用スイッチSWがオフした後、時定数回路CRが基準電圧VDで再度充電される直前に)、充電電圧VCRを検出する。実際には、S1(“High”レベル)、SH2(”High“レベル)になる瞬間に充電開始回路Zが充電電圧VCRを検出した後、充放電制御用スイッチSWはオンする様になっている。
【0111】
そして、図2の例では、充電電圧監視回路Zは、既述の検出結果に基づいた電圧検出信号SZをマイコンMが読み取るまで、電圧検出信号SZの出力(“High”レベル)を保持する。
【0112】
ここで、既述のように、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZ(充電電圧VCRの値)に基づいて、入力電圧VINが外部スイッチQにより遮断されてから、入力電圧INが外部スイッチQのオンで供給されるまでの、停止時間を判断する。すなわち、この場合、当該停止時間は、時定数回路CRの放電時間に対応する。
【0113】
そして、マイコンMは、判断した当該停止時間に基づいて、LEDランプXの動作モードを選択する。
【0114】
特に、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZに基づいて、充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲にあると判断した場合には、前回の停止時に不揮発性メモリに記憶していた動作モードと異なる動作モードを選択する(動作モードを切り換える)。
【0115】
また、マイコンMは、充電電圧監視回路Zが出力した電圧検出信号SZに基づいて、充電電圧VCRが予め設定された電圧範囲外にあると判断した場合には、前回の停止時に不揮発性メモリに記憶していた動作モードを継続して選択する。
【0116】
このように、外部スイッチQの操作により入力電圧VINの供給が停止された場合に、マイコンMの電源を確保しなくても(所定の制御電圧VCCがマイコンMに供給されていなくても)、精度良く当該入力電圧VINの供給が停止している停電時間を検出し、外部スイッチQの操作による当該停止時間に関する情報をマイコンMに信号で伝達することができる。
【0117】
以上のように、本発明の一態様に係る制御装置は、外部スイッチ(壁スイッチ)Qの操作に応じて電圧を供給してLEDランプXの点灯をさせるとともに調光するための制御装置であって、交流電源ACから出力された交流電圧を整流した入力電圧VINが供給される第1入力電源端子TIN1及び第2入力電源端子TIN2と、LEDランプXの一端が接続される第1出力電源端子TOUT1及びLEDランプXの他端が接続される第2出力電源端子TOUT2と、第1入力電源端子TIN1と第2入力電源端子TIN2との間の入力電圧VINを分圧した分圧電圧に基づいた分圧信号を出力する分圧回路RXと、基準電圧が印加されている場合には、基準電圧に応じた電荷を充電し、一方、基準電圧が印加されていない場合には、充電された電荷を放電する時定数回路CRと、オンすることで時定数回路CRへ基準電圧を印加し、一方、オフすることで時定数回路CRへの基準電圧の印加を遮断する充放電制御用スイッチSWと、分圧信号に基づいて、入力電圧の低下を検出し、入力電圧と予め設定された第1閾値電圧とを比較した結果に基づいて、充放電制御用スイッチSWの動作を制御する電圧検出回路Hと、LEDランプXの動作モードを記憶する不揮発性メモリを有し、入力電圧に基づいた制御電圧が供給されることで起動するとともに、選択した動作モードでLEDランプの点灯を制御するマイコンMと、制御電圧の低下を監視し、制御電圧と予め設定された第2閾値電圧とを比較した結果に基づいて、充放電制御用スイッチSWの動作を制御する制御電圧監視回路UVLOと、入力電圧が第1閾値電圧以上、又は、制御電圧が第2閾値電圧以上になったときに、時定数回路に充電されている充電電圧を検出し、この検出結果に応じた電圧検出信号をマイコンに出力する充電電圧監視回路Zと、を備える。
【0118】
これにより、本発明の制御装置によれば、外部スイッチの操作により入力電圧の供給が停止された場合に、マイコンの電源を確保しなくても、精度良く当該入力電圧の停電時間を検出し、外部スイッチの操作による停止時間に関する情報を当該マイコンに信号で伝達することができる。
【0119】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0120】
100 照明装置
AC 交流電源
Q 外部スイッチ
REC 整流回路
X LEDランプ
CNT 制御装置
TIN1 第1入力電源端子
TIN2 第2入力電源端子
TOUT1 第1出力電源端子
TOUT2 第2出力電源端子
RX 分圧回路
CR 時定数回路
SW スイッチ
H 電圧検出回路
M マイコン
UVLO 制御電圧監視回路
Z 充電電圧監視回路
B 直流電源
J 電源部
RX1 第1の分圧抵抗
RX2 第2の分圧抵抗
TCR 充電端子
R 放電抵抗
C コンデンサ
図1
図2