(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】安全スイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 27/00 20060101AFI20220627BHJP
H01H 9/16 20060101ALI20220627BHJP
【FI】
H01H27/00 G
H01H9/16 D
(21)【出願番号】P 2018173504
(22)【出願日】2018-09-18
【審査請求日】2021-09-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000000309
【氏名又は名称】IDEC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 健広
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2007/066803(WO,A1)
【文献】特開2001-160354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 27/00
H01H 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
危険区域側に設置され、押された場合にロック解除状態に移行するロック解除ボタンと、
前記ロック解除ボタンの移動に追従して移動し、前記ロック解除状態において安全区域側に突出するインジケータ用部材と、
を備え、
前記インジケータ用部材は、前記安全区域側から押された場合に、弾性力によって前記ロック解除ボタンを前記ロック解除状態からロック状態に移行させないことを特徴とする、
安全スイッチ。
【請求項2】
前記ロック解除ボタンの軸部材に段差が設けられている、
請求項1に記載の安全スイッチ。
【請求項3】
前記軸部材の前記段差は、テーパ状になっている、
請求項2に記載の安全スイッチ。
【請求項4】
前記ロック解除ボタンおよび前記インジケータ用部材は一体となっている、
請求項1に記載の安全スイッチ。
【請求項5】
前記インジケータ用部材は、一方向に付勢され、回動可能な接合部を有する
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の安全スイッチ。
【請求項6】
前記インジケータ用部材は、前記ロック解除ボタンを押す方向以外の方向に突出する、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の安全スイッチ。
【請求項7】
前記インジケータ用部材は、コイルバネを含む、
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の安全スイッチ。
【請求項8】
前記インジケータ用部材が複数設けられている、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の安全スイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、危険区域の出入口に設置される安全スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
産業機械等が設置される危険区域の出入口には、ロック機能付の安全スイッチが設置される。安全スイッチは、アクチュエータが挿入された場合に出入口をロックして機械の動作を許可する。安全スイッチは、ロック解除状態にならない限り、アクチュエータが外れないようになっている。
【0003】
ただし、メンテナンス等のために、危険区域側に作業者が入る場合がある。この様な作業中において、何らかの要因により安全スイッチがロック状態に移行し、作業者が危険区域側に閉じ込められる場合もある。そこで、安全スイッチは、危険区域側に緊急用のロック解除ボタンを備えている。ロック解除ボタンは、押された場合に安全スイッチをロック解除状態に移行させる。作業者は、ロック解除ボタンを押すことで、危険区域側からでも、安全スイッチをロック解除状態に移行させることができる。
【0004】
危険区域側からロック解除状態に移行させると、ロック解除状態である旨を安全区域側に知らせることが好ましい。そこで、例えばLED等の表示器を安全区域側に設置し、ロック解除状態である旨を電気的に安全区域側に表示することが考えられる。
【0005】
しかし、電気的にロック解除状態を表示するためには、常に通電状態にしておく必要がある。そこで、例えば特許文献1では、ロック解除ボタンに機械的に連動して安全区域側に突出するインジケータを備えた安全スイッチが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ロック解除ボタンに機械的に連動するインジケータでは、突出したインジケータを安全区域側から押すと意図せずにロック状態に復帰する可能性がある。
【0008】
この発明は、ロック解除ボタンに機械的に連動するインジケータにおいても、意図せずにロック状態に復帰することを防止する安全スイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の安全スイッチは、危険区域側に設置され、押された場合にロック解除状態に移行するロック解除ボタンと、前記ロック解除ボタンの移動に追従して移動し、前記ロック解除状態において安全区域側に突出するインジケータ用部材と、を備えている。そして、インジケータ用部材は、前記安全区域側から押された場合に、弾性力によって前記ロック解除ボタンを前記ロック解除状態からロック状態に移行させないことを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の安全スイッチは、ロック解除ボタンを操作した場合にはインジケータも追従して移動するが、インジケータ側を操作してもロック解除ボタンを移動させることはない。したがって、本発明の安全スイッチは、ロック解除ボタンに機械的に連動するインジケータにおいても、意図せずにロック状態に復帰することを防止することができる。
【0011】
なお、前記ロック解除ボタンの軸部材には段差が設けられていてもよい。インジケータ用部材をロック解除ボタンの軸部材の周りを囲むように嵌める場合、ロック解除ボタンと段差とでインジケータ用部材を挟みこむことで、ロック解除ボタンの移動に追従させることができる。
【0012】
また、前記軸部材の前記段差は、テーパ状になっていてもよい。段差をテーパ状にすることで、インジケータ用部材をテーパ部分に嵌めることができ、軸方向の厚みを低減することができる。
【0013】
また、前記ロック解除ボタンおよび前記インジケータ用部材は一体となっていてもよい。一体の部材となっていることで、製造が容易になる。
【0014】
また、前記インジケータ用部材は、一方向に付勢され、回動可能な接合部を有していてもよい。これにより、インジケータ用部材の材料そのものに弾性がなくとも、インジケータを意図せずにロック状態に復帰することを防止することができる。
【0015】
また、前記インジケータ用部材は、前記ロック解除ボタンを押す方向以外の方向に突出してもよい。例えば、ロック解除ボタンの軸方向から見て横方向にインジケータ用部材が突出するため、当該軸方向からインジケータ用部材を視認することができる。
【0016】
また、前記インジケータ用部材は、コイルバネを含んでいてもよい。この場合も、インジケータ用部材の材料そのものに弾性がなくとも、インジケータを意図せずにロック状態に復帰することを防止することができる。
【0017】
また、前記インジケータ用部材は、複数設けられていてもよい。この場合、安全区域側において、複数の方向からインジケータを視認することができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、ロック解除ボタンに機械的に連動するインジケータにおいても、意図せずにロック状態に復帰することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1(A)および
図1(B)は、安全スイッチ1の斜視図である。
【
図2】
図2(A)、
図2(B)および
図2(C)は、安全スイッチ1の横断面図である。
【
図3】
図3(A)は、変形例1に係る安全スイッチ1の横断面図であり、
図3(B)は、変形例2に係る安全スイッチ1の横断面図である。
【
図4】
図4(A)変形例3に係る安全スイッチ1の横断面図であり、
図4(B)は、変形例4に係る安全スイッチ1の横断面図である。
【
図5】変形例5に係る安全スイッチ1の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1(A)および
図1(B)は、安全スイッチ1の斜視図である。
図2(A)、
図2(B)および
図2(C)は、安全スイッチ1の横断面図である。
【0021】
安全スイッチ1は、安全区域と危険区画とを隔てる壁10のうち安全区域側に設置される。この例では、安全スイッチ1は、壁10に設置されているが、柱、柵等に設置される場合もある。
【0022】
安全スイッチ1は、ロック解除ボタン11、ヘッド部13および本体部14を備えている。本体部14は、ロック解除ボタン11およびヘッド部13に接続されている。ヘッド部13および本体部14は、直方体形状の筐体である。本体部14の上面にヘッド部13が接続されている。
【0023】
ヘッド部13は、不図示のアクチュエータが挿入される。安全スイッチ1は、危険区画の出入口に設置される。アクチュエータは、当該出入口を塞ぐための扉に取り付けられている。扉が閉じると、アクチュエータがヘッド部13に挿入され、扉が開くとアクチュエータがヘッド部13から抜かれる。
【0024】
アクチュエータがヘッド部13に挿入されると、ヘッド部13の内部のカム等の機構により、本体部14内のNC接点を閉(オン)にする。これにより、本体部14から産業機械等に対して稼動を許可する信号を送信する。また、アクチュエータがヘッド部13に挿入されると、上記カム等の動作がロックされ、アクチュエータが抜けない状態(ロック状態)に移行する。一方で、ロック解除状態に移行すると機械の動作を停止し、アクチュエータを抜くと扉の開閉信号を遮断する。
【0025】
ロック解除ボタン11は、危険区画側に配置される。本体部14のうち壁10側の面には、軸部材21が突出している。軸部材21は、壁10に設けられた穴から危険区画側に突出する。軸部材21には、ロック解除ボタン11が接続される。
【0026】
ロック解除ボタン11を押すと、軸部材21が本体部14側に移動する。軸部材21が本体部14側に移動すると、カム等の機構のロックを解除することができ、ロック解除状体に移行する。これにより、作業者がメンテナンス等のために危険区域側に入った状態で、かつ何らかの要因により安全スイッチ1がロック状態に移行した場合でも、作業者は、ロック解除ボタン11を押すことで、危険区域側からでも安全スイッチ1をロック解除状態に移行させ、機械の動作を停止させることができる。
【0027】
そして、本実施形態の安全スイッチ1は、ロック解除ボタン11の移動に追従して移動し、ロック解除状態において安全区域側に突出するインジケータ用部材15を備えている。
【0028】
インジケータ用部材15は、
図2(A)の断面図に示す様に、細長い柱形状の部材からなる。インジケータ用部材15の断面形状は円形でも方形でもよい。本実施形態のインジケータ用部材15は、方形状の断面であり、薄い板状の部材である。インジケータ用部材15のうち安全区域側に配置される第1端部150は、断面積が大きくなっている。また、インジケータ用部材15のうちロック解除ボタン11側に配置される第2端部153は、輪形状となっている。
【0029】
第2端部153は、軸部材21の周りを囲むように嵌めこまれる。軸部材21には、テーパ状の段差201が設けられている。第2端部153は、テーパ状の段差201に嵌めこまれる。第2端部153の内周面は段差201と同じ向きのテーパ状になっている。段差201は、ロック解除ボタン11側の外周長が短く、本体部14側の外周面が長い。第2端部153は、ロック解除ボタン11に配置される側の内周長が短く、本体部14に配置される側の内周長が長い。段差201の厚みと第2端部153の厚みは同一である。そのため、段差201の外周面と第2端部153の内周面が接する。
【0030】
軸部材21の先端は、ロック解除ボタン11にネジ止めされる。したがって、第2端部153は、ロック解除ボタン11および段差201で挟みこまれる。よって、第2端部153は、ロック解除ボタン11の移動に追従することになる。なお、段差201がテーパ状になっていることは必須ではない。第2端部153は、テーパ状でなくともロック解除ボタン11および段差201で挟みこむことができる。ただし、テーパ状になっていることで、段差201と第2端部153が重なり、軸方向の厚みが低減される。
【0031】
なお、軸部材21の断面形状は円形状でも方形状でもよい。軸部材21の断面が円形状である場合、インジケータ用部材15の第2端部153の輪も円形状になる。この場合、ロック解除ボタン11を回転させても、インジケータ用部材15の第2端部153が回転しないため、インジケータ用部材15が捻れることがない。
【0032】
インジケータ用部材15は、第2端部153の一部側面から本体部14側に延び、壁10の穴から本体部14の側面に挿入されている。インジケータ用部材15は、折れ曲がり部151および折れ曲がり部152を有する。インジケータ用部材15は、折れ曲がり部151および折れ曲がり部152により、本体部14の筐体内のうち側面に近い側に沿って配置される。インジケータ用部材15の第1端部150は、本体部14の安全区域側に配置された開口部付近に配置される。
【0033】
そして、
図2(B)に示す様に、ロック解除ボタン11が押されると、インジケータ用部材15は、ロック解除ボタン11の移動に追従して移動する。したがって、インジケータ用部材15の第1端部150は、本体部14の開口部から突出する。
【0034】
よって、安全区域側にいる作業者等は、本体部14から突出したインジケータ用部材15を視認することができ、ロック解除ボタン11が押されてロック解除状態である旨を把握することができる。また、
図2(A)に示す様に、ロック解除ボタン11が元に戻されてロック状態に戻る場合にも、インジケータ用部材15は、ロック解除ボタン11の移動に追従して移動する。そのため、インジケータ用部材15は、本体部14の内部に隠れる。よって、安全区域側にいる作業者等は、ロック状態である旨を把握することができる。
【0035】
ここで、インジケータ用部材15は、安全区域側から押し込まれた場合でも、弾性力によってロック解除ボタン11をロック解除状態からロック状態に移行させないことが特徴である。この例に係るインジケータ用部材15は、ナイロン6等のある程度の弾性力を有する材質からなる。したがって、
図2(C)に示す様に、仮に第1端部150が本体部14の内部側に押し込まれたとしても、折れ曲がり部151および折れ曲がり部152の内角がより鋭角に折れ曲がり、ロック解除ボタン11を移動させることはない。また、第1端部150への押し込みを解除すると、インジケータ用部材15は、弾性力により第1端部150を押し返して、再び第1端部150を本体部14から突出させる。
【0036】
この様に、安全スイッチ1は、ロック解除ボタン11に機械的に連動するインジケータであるインジケータ用部材15を備え、かつ意図せずにロック状態に復帰することを防止することができる。
【0037】
なお、仮にインジケータ用部材15が剛性の高い部材からなる場合、本体部14の開口部にゴミなどが詰まった場合に、ロック解除ボタン11を押し込むことができない可能性がある。しかし、上記実施形態のインジケータ用部材15は、本体部14の開口部にゴミなどが詰まっていても、折れ曲がり部151および折れ曲がり部152の内角がより鋭角に折れ曲がり、第1端部150が開口部から突出できない状態でも、ロック解除ボタン11を押し込むことができる。
【0038】
次に、
図3(A)は、変形例1に係る安全スイッチ1の横断面図である。変形例1に係る安全スイッチ1は、インジケータ用部材15およびロック解除ボタン11が一体となっている点が特徴である。
図2(A)に示すように、インジケータ用部材15は、ロック解除ボタン11のうち本体部14側の端面から延長されている。軸部材21には、段差が設けられていない。その他の構成は
図2(A)に示した構成と同様である。
【0039】
この様に、インジケータ用部材15およびロック解除ボタン11が一体となっていることで、インジケータ用部材15は、軸部材21に段差がなくともロック解除ボタン11の移動に追従して移動する。また、インジケータ用部材15およびロック解除ボタン11が一体となっていることで製造が容易になる。
【0040】
図3(B)は、変形例2に係る安全スイッチ1の横断面図である。変形例2に係るインジケータ用部材15は、折れ曲がり部151および折れ曲がり部152が、バネ蝶番151Aおよびバネ蝶番152Aに置き換わっている。また、インジケータ用部材15は、バネ蝶番151Aに接続される第1端部150側の部材と、バネ蝶番152Aに接続される第2端部153側の部材と、バネ蝶番152Aおよびバネ蝶番152Aに接続される部材と、3つの部材からなる。バネ蝶番151Aおよびバネ蝶番152Aは、回動可能な接合部の一例である。
図3(B)に示す様に、仮に第1端部150が本体部14の内部側に押し込まれても、バネ蝶番151Aおよびバネ蝶番152Aの内角がより鋭角に折れ曲がり、ロック解除ボタン11を移動させることはない。また、押し込みを解除すると、インジケータ用部材15は、バネ蝶番151Aおよびバネ蝶番152Aの付勢力(すなわち弾性力)により第1端部150を押し返して、再び第1端部150を本体部14から突出させる。
【0041】
変形例2に係るインジケータ用部材15は、ロック解除ボタン11の移動に追従して移動し、第1端部150が押された場合にバネ蝶番151Aおよびバネ蝶番152Aの弾性力によりロック解除ボタン11をロック状態に戻すことがない。そのため、変形例2に係るインジケータ用部材15は、インジケータ用部材15そのものが弾性体である必要ない。そのため、インジケータ用部材15に折れ曲がり部151および折れ曲がり部152が不要となり、複雑な形状に成型する必要がなくなる。また、インジケータ用部材15の材料そのものは高い剛性を有していてもよい。
【0042】
図4(A)は、変形例3に係る安全スイッチ1の横断面図である。変形例3に係る安全スイッチ1は、インジケータ用部材15の第1端部150が、ロック解除ボタン11を押す方向以外の方向に突出する。
図4(A)の例では、本体部14の側面から突出する態様である。無論、インジケータ用部材15は、上面や下面から突出する態様であってもよい。
【0043】
図2(B)に示した様にインジケータ用部材15の第1端部150が、ロック解除ボタン11を押す方向に突出する場合、ロック解除ボタン11を押す方向以外からの視認性が高い。一方で、
図4(A)の場合、ロック解除ボタン11が押される方向の正面から見て横方向にインジケータ用部材15が突出するため、当該正面から見る場合の視認性が向上する。
【0044】
図4(B)は、変形例4に係る安全スイッチ1の横断面図である。変形例4に係るインジケータ用部材15は、コイルバネ70を備えている。また、変形例4に係るインジケータ用部材15は、第1端部150側の部材と、第2端部153側の部材と、2つの部材からなる。2つの部材は、コイルバネ70を解して接続される。この場合、仮に第1端部150が本体部14の内部側に押し込まれても、コイルバネ70の弾性力により、ロック解除ボタン11を移動させることはない。また、押し込みを解除すると、インジケータ用部材15は、コイルバネ70の付勢力(すなわち弾性力)により第1端部150を押し返して、再び第1端部150を本体部14から突出させる。
【0045】
変形例4に係るインジケータ用部材15は、ロック解除ボタン11の移動に追従して移動し、第1端部150が押された場合にコイルバネ70の弾性力によりロック解除ボタン11をロック状態に戻すことがない。そのため、変形例4に係るインジケータ用部材15は、インジケータ用部材15そのものが弾性体である必要はない。また、インジケータ用部材15の材料そのものは高い剛性を有していてもよい。
【0046】
図5は、変形例5に係る安全スイッチ1の横断面図である。変形例5に係る安全スイッチ1は、複数のインジケータ用部材15を備えている。
図5の例では、安全スイッチ1は、2つのインジケータ用部材15を備えている。2つのインジケータ用部材15は、それぞれ本体部14の右側面および左側面から、ロック解除ボタン11を押す方向に沿って突出する。
【0047】
この場合、安全区域側にいる作業者等は、右側面側および左側面側の両方からロック解除状態であるか否かを判断することができる。
【0048】
図5の例では、安全スイッチ1は、2つのインジケータ用部材15を備えているが、より多数のインジケータ用部材15を備えていてもよい。また、複数のインジケータ用部材15のうち一部は、
図4(A)に示した様にロック解除ボタン11を押す方向以外の方向に突出してもよい。
【符号の説明】
【0049】
1…安全スイッチ
10…壁
11…ロック解除ボタン
13…ヘッド部
14…本体部
15…インジケータ用部材
21…軸部材
70…コイルバネ
150…第1端部
151A,152A…バネ蝶番
153…第2端部
201…段差