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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】ダクト入りシートパッドの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 44/58 20060101AFI20220627BHJP
   B29C 39/26 20060101ALI20220627BHJP
   B29C 39/10 20060101ALI20220627BHJP
   B29C 39/24 20060101ALI20220627BHJP
   B29C 44/00 20060101ALI20220627BHJP
   B29C 44/12 20060101ALI20220627BHJP
   A47C 7/74 20060101ALI20220627BHJP
   B29K 105/04 20060101ALN20220627BHJP
【FI】
B29C44/58
B29C39/26
B29C39/10
B29C39/24
B29C44/00 A
B29C44/12
A47C7/74
B29K105:04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021071722
(22)【出願日】2021-04-21
(62)【分割の表示】P 2017030854の分割
【原出願日】2017-02-22
(65)【公開番号】P2021104683
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2021-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】犬飼 佳宏
【審査官】橋本 有佳
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-085724(JP,A)
【文献】特開2006-020730(JP,A)
【文献】特開2015-020402(JP,A)
【文献】特開2012-126086(JP,A)
【文献】特開平10-276858(JP,A)
【文献】特開2012-171262(JP,A)
【文献】特開2016-007352(JP,A)
【文献】特開2004-159671(JP,A)
【文献】特開2012-081161(JP,A)
【文献】特開2012-080909(JP,A)
【文献】特開2012-085712(JP,A)
【文献】特開2012-105816(JP,A)
【文献】特開2015-223304(JP,A)
【文献】特開2015-226632(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第2404527(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2004/0198212(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0286445(US,A1)
【文献】国際公開第2011/093386(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C7/00-7/74
27/00-27/22
31/00-31/12
B29C33/00-33/76
39/00-39/44
41/38-41/44
43/00-44/60
45/26-45/44
45/64-45/68
45/73
49/48-49/56
49/70
51/30-51/40
51/44
67/20
B60N2/00-2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡成形金型にインサートされるダクトの開口に前記発泡成形金型の金型突部を嵌合すると共に、前記ダクトの開口縁を、前記金型突部に形成した環状溝に係合させた状態にしてシートパッドを発泡成形するダクト入りシートパッドの製造方法。
【請求項2】
前記金型突部に、前記環状溝を境にして基端側の部分を先端側の部分よりも太くする段差を形成しておく、請求項1に記載のダクト入りシートパッドの製造方法。
【請求項3】
前記ダクトの前記開口に挿入された前記金型突部の先端を、前記ダクトの内面に宛がう、請求項1又は2に記載のダクト入りシートパッドの製造方法。
【請求項4】
前記金型突部の先端部をドーム状に形成しておく、請求項1から3の何れか1の請求項に記載のダクト入りシートパッドの製造方法。
【請求項5】
発泡成形金型にインサートされるダクトの開口に前記発泡成形金型の金型突部を嵌合してシートパッドを発泡成形するダクト入りシートパッドの製造方法であって、
前記ダクトの前記開口に挿入された前記金型突部の先端を、前記ダクトの内面に宛がうダクト入りシートパッドの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッド内にダクトが埋設されたダクト入りシートパッド及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されるダクト入りシートパッドの製造方法では、発泡成形金型の下型にダクトをセットして、ダクトの吹出口を下型の成形面から突出する下型突部にて閉塞する。そして、下型に発泡樹脂原料を注入してから発泡成形金型を型閉じして、発泡樹脂原料を発泡させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5637556号(段落[0022]~[0026]、[0028]、図5,6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、発泡成形金型内でのダクトの固定の安定化を図ることが可能なダクト入りシートパッド及びその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた発明の第1態様は、発泡成形金型における下型の成形面から突出する下型突部をダクトの吹出口に挿通させて前記ダクトを前記下型にセットすると共に前記下型突部にて前記吹出口を塞ぎ、前記発泡成形金型に発泡樹脂原料を注入して発泡させるダクト入りシートパッドの製造方法であって、前記ダクトは、シート材から形成され、前記下型突部の一部をマグネットで構成しておくと共に、前記ダクトのうち前記ダクトが前記下型にセットされるときに前記下型突部の前記マグネットと対向する部分に、磁性部材を取り付けておき、前記ダクトを前記下型にセットするときに、前記ダクトの前記磁性部材と前記下型突部の前記マグネットを磁気結合させるダクト入りシートパッドの製造方法である。
【0007】
発明の第2態様は、第1態様に記載のダクト入りシートパッドの製造方法において、前記磁性部材を、前記ダクトの外面に取り付けるダクト入りシートパッドの製造方法である。
【0008】
発明の第3態様は、第1又は第2態様に記載のダクト入りシートパッドの製造方法において、前記マグネットを前記下型突部の突出方向の先端部に埋設し、前記磁性部材を前記ダクトのうち前記吹出口の軸方向で前記吹出口と重なる部位に取り付けておくと共に、前記下型突部の外周面に環状溝を形成しておき、前記下型に前記ダクトをセットするにあたり、前記下型突部を前記吹出口に突入させて前記マグネットと前記磁性部材を磁気結合させると共に、前記吹出口の開口縁を前記環状溝に係合させるダクト入りシートパッドの製造方法である。
【0009】
発明の第4態様は、第1又は第2態様に記載のダクト入りシートパッドの製造方法において、前記磁性部材を、前記吹出口を囲むように取り付けておくと共に、前記下型突部に基端側を段付き状に拡径する段差を設けて、その段差より基端側に配される大径部の先端部位を前記マグネットで構成しておき、前記ダクトを前記下型にセットするにあたり、前記下型突部のうち前記段差より先端側に配される小径部を前記吹出口に突入させ、前記大径部を前記吹出口の開口縁に当接させて前記マグネットと前記磁性部材を磁気結合させるダクト入りシートパッドの製造方法である。
【0010】
発明の第5態様は、シートパッド内にダクトが埋設されたダクト入りシートパッドにおいて、前記ダクトは、シート材から形成され、前記ダクトのうち吹出口を囲む部分又は前記吹出口の軸方向で前記吹出口と重なる部位に磁性部材が取り付けられているダクト入りシートパッドである。
【0011】
発明の第6態様は、第5態様に記載のダクト入りシートパッドにおいて、前記磁性部材は、前記ダクトの外面に取り付けられているダクト入りシートパッドである。
【発明の効果】
【0012】
[発明の第1、第5態様]
本態様では、発泡成形金型の下型の成形面から突出する下型突部の一部をマグネットで構成することで、ダクトを下型にセットするときに、ダクトに取り付けた磁性部材をマグネットに磁気結合させることが可能となる。これにより、ダクトの下型への固定の安定化が図られ、シート材から形成されたダクトの浮き上がりが抑制される。
【0013】
[発明の第2、第6態様]
本態様によれば、磁性部材がダクト内を通過する気体の通気抵抗となることが抑制される。
【0014】
[発明の第3態様]
本態様では、下型突部のマグネットと環状溝でダクトを固定することが可能となる。即ち、1つの下型突部につき、ダクトの2箇所を固定することが可能となる。これにより、下型突部によるダクトの固定の安定化が図られる。
【0015】
[発明の第4態様]
本態様では、マグネットと磁性部材の磁気結合によって、ダクトの下型への固定と吹出口の閉塞の両方を達成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係るダクト入りシートパッドの平面図
図2】ダクト入りシートパッドの断面図
図3】ダクト入りシートパッドのA-A断面図
図4】ダクトの製造工程を示す断面図
図5】ダクト入りシートパッドの製造工程を示す断面図
図6】ダクト入りシートパッドの製造工程を示す断面図
図7】ダクト入りシートパッドの製造工程を示す断面図
図8】ダクト入りシートパッドの製造工程を示す断面図
図9】第2実施形態に係るダクト入りシートパッドの断面図
図10】ダクト及び下型突部の断面図
図11】他の実施形態に係るダクト及び下型突部の断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1,2に示されるように、本実施形態のダクト入りシートパッド10は、例えば、車両用シートの背もたれ部に用いられるバックパッドや着座部に用いられるクッションパッドであって、シートパッド11にダクト20を内蔵した構造になっている。本実施形態では、ダクト入りシートパッド10をクッションパッドに適用した例について説明する。
【0018】
図1,2に示されるように、ダクト20は、シートパッド11の左右方向に延びる横辺部21と、横辺部21の両端部の各々から2股に分岐してシートパッド11の前後方向に延びる1対の縦辺部22,22と、を有している。ダクト20は、シートパッド11の下面寄り位置に埋設されている(図2参照)。ダクト20の横辺部21の中央部からは、後方に向かって空気導入部23が張り出している。そして、空気導入部23の下面には、導入口24が形成されている。また、ダクト20の横辺部21及び縦辺部22の上面には、複数の吹出口25が形成されている。導入口24は、ダクト20内に空気を導入するためのものであり、吹出口25は、ダクト20内の空気を排出するためのものである。
【0019】
図3に示されるように、ダクト20は、溝形状に成形された1対のシート材30,30を接合してなる。溝形状に成形された1対のシート材30,30は、溝開口が突き合わされるように配置されて、その溝開口の縁部同士が接合されている。各シート材30は、単層構造をなしていてもよいし、積層構造をなしていてもよい。本実施形態の例では、シート材30は、積層構造をなし、独立気泡構造の発泡体からなる内側層31と、連続気泡構造の発泡体又は不織布からなる外側層32とから構成されている。
【0020】
ダクト20の底壁20Bの外面には、磁性部材27が取り付けられている。磁性部材27は、例えば、フェライトシートで構成され、接着剤によって底壁20Bの外面に固定されている。また、磁性部材27は、吹出口25の軸方向で吹出口25に重ねて配置されている。
【0021】
図1,2に示されるように、シートパッド11は、例えば、ポリウレタン等の発泡樹脂からなり、ダクト入りシートパッド10の主要部を構成する。シートパッド11の上面には、ダクト20の吹出口25に連通する複数の通気凹部12が設けられている。そして、ダクトの吹出口25から排出された空気が通気凹部12から送給される。
【0022】
次に、ダクト入りシートパッド10の製造方法について説明する。ダクト入りシートパッド10の製造にあたっては、まず、ダクト20が製造される。ダクト20の製造にあたっては、まず、図4(A)に示されるように、溝形状に成形された1対のシート材30,30が準備される。シート材30の溝形状への成形は、真空成形や圧空成形、熱プレス成形によって行われる。溝形状に成形された1対のシート材30,30のうち一方のシート材30における溝底の所定部位には、開口30Aが形成されている。図4(B)に示されるように、溝形状の1対のシート材30,30における溝開口の縁部同士が接合され、ダクト20が完成する。このとき、一方のシート材30の開口30Aによってダクト20の吹出口25が形成され、他方のシート材30によってダクト20の底壁20Bが形成される。そして、ダクト20の底壁20Bの外面のうち吹出口25と重なる部分に、磁性部材27が貼り付けられる。
【0023】
ダクト20が完成すると、図5に示されるように、ダクト20が発泡成形金型40にセットされる。発泡成形金型40は、上型41と下型42とからなり、ダクト20は、下型42にセットされる。具体的には、下型42には、発泡成形金型40のキャビティ40C(図7)の一部を構成する成形凹部42Aが形成され、その成形凹部42Aの内面が成形面42Mとなっている。下型42の成形面42Mからは、ダクト20の吹出口25に対応した複数の下型突部43が突出している。そして、ダクト20の吹出口25が下型突部43と嵌合することによりダクト20が下型42に位置決めされ、吹出口25が下型突部43によって塞がれる。なお、ダクト20の導入口24は、蓋部材24Aによって塞がれる。
【0024】
詳細には、図6に示されるように、下型突部43には、基端側を段付き状に拡径する段差43Dが設けられている。そして、下型突部43のうち段差43Dより基端側に配される大径部43Aが吹出口25の開口縁に突き当てられると共に、下型突部43のうち段差43Dより先端側に配される小径部43Bが吹出口25に突入する。なお、小径部43Bは、先端側へ向かうにつれて縮径されるドーム状をなしている。
【0025】
ここで、下型突部43の先端部は、マグネット44で構成されている。そして、マグネット44がダクト20の磁性部材27と磁気結合する。なお、マグネット44は、下型突部43の先端部に形成された先端凹部44Aに埋設されている。
【0026】
また、下型突部43の外周面(詳細には、小径部43Bにおける大径部43A側の端部の外周面)には、環状溝45が形成されていて、この環状溝45と吹出口25の開口縁とが係合する。なお、下型突部43は、環状溝45が形成されていない構成であってもよい。
【0027】
ダクト20が下型42にセットされると、図7に示されるように、下型42の成形凹部42Aに発泡樹脂原料50が注入されて、発泡成形金型40が型閉じされる。次いで、図8に示されるように、発泡樹脂原料50が発泡成形されてシートパッド11が形成される。そして、発泡成形金型40から成形体が外されると、ダクト入りシートパッド10(図2)が完成する。
【0028】
本実施形態のダクト入りシートパッド10の構成及び製造方法の説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0029】
本実施形態では、発泡成形金型40の下型42の成形面42Mから突出する下型突部43の一部をマグネット44で構成することで、下型突部43にてダクト20の吹出口25を塞ぐときに、ダクト20に取り付けた磁性部材27をマグネット44に磁気結合させることができる。これにより、ダクト20の下型42への固定の安定化が図られ、シート材30から形成されたダクト20の浮き上がりが抑制される。そして、ダクト20の吹出口25からダクト20内に発泡樹脂原料50が入り込むことを防止することが可能となる。しかも、本実施形態では、磁性部材27がダクト20の外面に取り付けられているので、磁性部材27がダクト20内を通過する気体の通気抵抗となることが抑制される。
【0030】
また、本実施形態では、下型突部43のマグネット44と環状溝45でダクト20を固定することが可能となる。即ち、本実施形態では、1つの下型突部43につき、ダクト20の2箇所を固定することが可能となる。これにより、下型突部43によるダクト20の固定の安定化が図られる。
【0031】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ダクト20における磁性部材27の配置及び下型突部43におけるマグネット44の配置が上記第1実施形態と異なっている。具体的には、図9に示されるように、本実施形態では、磁性部材27がダクト20の吹出口25の開口縁に取り付けられている。また、図10に示されるように、マグネット44は、下型突部43における大径部43Aの先端部位を構成する。
【0032】
なお、詳細には、下型突部43は、下型42の成形面42Mから突出する第1突部構成体47に、マグネット44と、第2突部構成体48を固定してなる。第1突部構成体47の先端面には、固定凹部47Aが設けられている。また、第2突部構成体48は、下型突部43の小径部43Bを構成する本体部48Hから基端側に突起48Tが突出した構造になっている。そして、突起48Tが固定凹部47Aに受容された状態で、第2突部構成体48が第1突部構成体47に固定される。マグネット44は、環状に形成されて突起48Tと嵌合し、第2突部構成体48の本体部48Hと第1突部構成体47とに挟まれる。そして、第1突部構成体47とマグネット44とにより下型突部43の大径部43Aが構成され、マグネット44が大径部43Aの先端部位を構成する。なお、上記第1実施形態のように、下型突部43に環状溝45を設けてもよい。
【0033】
本実施形態では、上記第1実施形態と同様にして、ダクト20が製造される。ここで、本実施形態では、ダクト20の吹出口25の開口縁に、磁性部材27が取付けられる。そして、ダクト20を下型42にセットするにあたって、下型突部43の小径部43Bをダクト20の吹出口25に突入させると共に、下型突部43の大径部43Aを吹出口25の開口縁に当接させて、マグネット44と磁性部材27を磁気結合させる。
【0034】
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。また、本実施形態によれば、マグネット44と磁性部材27の磁気結合によって、ダクト20の下型42への固定と吹出口25の閉塞の両方を達成可能となる。
【0035】
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0036】
(1)上記第1実施形態において、図11に示されるように、ダクト20のうち吹出口25の軸方向で吹出口25と重なる部分に、貫通孔29が形成されていてもよい。この場合、磁性部材27は、貫通孔29を全体的に又は部分的に覆うようにダクト20に取り付けられる。そして、ダクト20を下型42にセットするにあたって、下型突部43の小径部43Bをダクト20の吹出口25に突入させ、下型突部43の先端部と磁性部材27を当接させてマグネット44と磁性部材27を磁気結合させる。本実施形態では、貫通孔29が設けられているので、シート材30を介してマグネット44と磁性部材27とが磁気結合することが困難なほどシート材30が厚い場合でも、マグネット44と磁性部材27とを容易に磁気結合させることができる。なお、貫通孔29が磁性部材27によって部分的に覆われる場合には、シートパッド11を形成するにあたり、貫通孔29を塞ぐための蓋部材をダクト20に取り付ければよい。
【0037】
(2)上記実施形態では、磁性部材27が、ダクト20の外面に取り付けられていたが、ダクト20の内面に取り付けられていてもよい。なお、上記実施形態のように、磁性部材27がダクト20の外面に取り付けられる場合、磁性部材27がダクト20内を通過する気体の通気抵抗となることが抑制される。
【0038】
(3)上記第2実施形態において、さらに、上記第1実施形態のように、下型突部43の先端部に設けられたマグネット44と、ダクト20のうち吹出口25の軸方向で吹出口25と重なる部位に取り付けられた磁性部材27と、が備えられてもよい。
【0039】
(4)上記第2実施形態では、吹出口25を囲むようにダクト20に取り付けられた磁性部材27が、環状の1つの部材から構成されていたが、吹出口25の周方向に並んだ複数の部材から構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0040】
10 ダクト入りシートパッド
11 シートパッド
20 ダクト
25 吹出口
27 磁性部材
30 シート材
40 発泡成形金型
42 下型
43 下型突部
44 マグネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11