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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-24
(45)【発行日】2022-07-04
(54)【発明の名称】潮流力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03B 13/26 20060101AFI20220627BHJP
【FI】
F03B13/26
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022034805
(22)【出願日】2022-01-26
【審査請求日】2022-01-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000185879
【氏名又は名称】小野寺 修三
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 修三
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第8601808(US,B1)
【文献】特表2014-514211(JP,A)
【文献】特開2015-200233(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0123283(US,A1)
【文献】特表2017-532497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03B 13/00-13/26
F03B 17/00-17/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部に設置する櫓状と、
前記櫓状の上部に取り付ける円板と、
前記円板と連係する軸穴とキャスター状を設けた支持材と、
前記支持材から垂直の上方の位置から真上に等間隔に平行して配置される伝動体の後方が延長された前記複数の伝動体と、
前記支持材の一方の端から上方に等間隔に配置された前記複数の伝動体の前方端の間を接続する支柱と、
前記支持材の他方の端から垂直に立設された垂直尾翼に前記複数の伝動体の後方が延長された端を接続する垂直尾翼とを備え、
前記複数の伝動体の内部から前方壁に軸受と防水手段を有して外部に貫通させた出っ張った横主軸と、
前記横主軸に元部Bと元部Aを並べて取り付けた外周面に立設した一定方向に回転する複数の駆動羽根と、
前記横主軸に伝動手段を有して連係された縦軸と、
前記縦軸に前記伝動手段を有して連係された発電機とを装備され、
前記複数の駆動羽根の回転駆動が前記横主軸から連係する前記縦軸と前記発電機に伝達され発電を可能にしたことを特徴とする潮流力発電装置。
【請求項5】
前記縦軸を繋ぐ軸筒の内側に、軸受とリングとシールリングを取り付けた回転軸が取り付けられ、前記軸筒の両側端に係止キヤプの中央の穴に前記回転軸の出っ張った部分を通してねじ式で前記係止キャプが取り付けられ、前記軸筒の両端の前記係止キャプから前記回転軸が回転可能に出っ張った前記軸筒を設けたことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の潮流力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
木発明は、水流エネルギーを発電の効率化を図った発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の発電装置では、風力と水流力の組み合わせたものがある。
【0003】
風が吹いていない時には、クラチ板を切り離して、一方の水流力の発電だけに切り替えたものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-40306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1の風水力発電装置は、実施においてコストが高く、安定した発電力が低いと思われる。
【0006】
本発明は、水流力による従来の多種類の発電装置の問題の解決をしようとするものであり、故障を少くなく、実施コストを安く、安定した機能性と発電効率を高くすることと、常に安定した電力を持続して得ることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために基部に設置する櫓状と、前記櫓状の上部に取り付ける円板と、前記円板と連係する軸穴とキャスター状を設けた支持材と、前記支持材から垂直の上方の位置から等間隔に平行して配置される伝動体の後方が延長された前記複数の伝動体と、前記支持材の一方の端から上方に等間隔に配置された前記複数の伝動体の前方端の間を接続する支柱と、前記支持材の他方の端から垂直に立設された垂直尾翼に前記複数の伝動体の後方が延長された端を接続する垂直尾翼とを備え、前記複数の伝動体の内部から前方壁に軸受と防水手段を有して外部に貫通させた出っ張った横主軸と、前記横主軸に元部Bと元部Aを並べて取り付けた外周面に立設した一定方向に回転する複数の駆動羽根と、前記横主軸に伝動手段を有して連係された縦軸と、前記縦軸に前記伝動手段を有して連係された発電機とを装備され、前記複数の駆動羽根の回転駆動が前記横主軸から連係する前記縦軸と前記発電機に伝達され発電を可能にしたものである。
【0008】
上記第1課題解決手段による作用は次の通りであり、海底に設置する櫓状の上部に円板が取り付けられ、円板の上面に平行して配置される支持材の下側に複数のキャスター状が取り付けられ、支持材の軸穴が円板の中央に位置して縦軸を軸とする軸穴が設けられ、支持材の長手方向の両端から支柱と垂直尾翼が垂直に立設され、支持材の垂直の上方に平行して第1~第3伝動体が真上に等間隔で配置した前方端の間を支柱で接続され、第1~第3伝動体の後方が延長された端が垂直尾翼に水平に連結され、縦軸の下部が軸穴を通した下端が円板の中央に取り付けられる軸筒から出っ張った回転軸に取り付けられ、縦軸の上部が上方の第1伝伝動体の下部に取り付けられることで、垂直尾翼の作用で水流が流れてくる方向に複数の駆動羽根の前面を向けることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の潮流力発電装置は、水流エネルギーを第1~第3伝動体の前方に出っ張った複数の駆動羽根に均等に受け、一定方向に回転する大きな回転駆動力が連係された1本の縦軸に伝えられ、その回転が1つの発電機に伝えることで大きな電力に変換できる効果があります。
【0010】
また、本発明は、各所に軸筒を用いたことで、機能性と安定した発電の持続が可能である。
【0011】
また、潮流力発電装置の組み立て施工による実施コストは安くできることが可能です。
【0012】
また、本発明は、風力発電に使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 本発明の実施形態を示す潮流力発電装置の部分断面図。
図2】 同潮流力発電装置の横から見た外観図。
図3】 同潮流力発電装置の正面から見た外観図。
図4】 同潮流力発電装置の真上から見た外観図。
図5】 同軸筒と縦軸を斜め横から見た部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図1~図に基づいて説明します。
【0015】
始めに、図5に示すように軸筒50の構成を明確にするため説明を致します。
【0016】
筒状の軸筒50は、内側に丸棒状の回転軸51に軸受52と、リング54と、シールリング53が取り付けられた、それぞれの間にグリス、または潤滑油50aが注入されて回転可能に回転軸51が取り付けられている。
【0017】
また、軸筒50の両端の外周面には、おねじ50bが形成され、そのおねじ50bに噛み合うめねじ55aが係止キヤプ55の内周面に形成された係止キヤプ55の中央に回転軸51を内側から外側に貫通させる貫通した穴55bが設けられている。
【0018】
また、係止キャプ55の中央の貫通した穴55bに回転軸51を通した係止キャプ55を軸筒50の両端にねじ式を噛み合わせて蓋をするように取り付けた軸筒50の両端から回転軸51が出っ張って備えられている。
【0019】
また、回転軸51に軸受52とシールリング53を取り付けた回転軸51を軸筒50の内側に取り付けたことで軸筒50の両端から水分の侵入を防ぐと共に、回転軸51の滑らかな回転が持続可能になります。
【0020】
また、軸筒50の両端から回転可能に出っ張った回転軸51を縦軸6の筒管の内側に挿入して縦軸6の外周面から内側の回転軸51にかけてネジボルト穴6bを形成して、ネジボルト6cで縦軸6を回転軸51に接続することができます。
【0021】
また、軸筒50を平らな板材に取り付ける場合には、軸筒50の両端に取り付けた一方の係止キャプ55の外経の中央に出っ張った回転軸51の貫通した穴を板材に設け、その穴に回転軸51を挿入して係止キャプ55の外側の円の面を板材の面に接触させ、係止キャプ55の外経に沿って板材に溶接で軸筒50の一方の端側が取り付けができます。
【0022】
また、海底Pに設置する櫓状1は、図1図4に示すように、上部に取り付けられる円板2に合わせて下部を次第に大きくして円形状に支持枠材1aで組まれて設けられた櫓状1の上部に円板2が取り付けられている。
【0023】
また、円板2の下側面には、密閉された箱型の発電体3の上面が取り付けられている。
【0024】
また、円板2の中央から発電体3の内部にかけて、回転軸51を取り付けた軸筒50が挿入できる貫通した穴が設けられ、その穴に軸筒50を挿入して軸筒50の上端に係止キャプ55がネジ式で取り付けられ、その取り付けた周りと円板2とが溶接で円板2に軸筒50が取り付けられている。
【0025】
また、海底Pに設置される櫓状1は、図1図4に示すように、上部に取り付けられる円板2に合わせて下部が次第に大きく円形状に支持枠材1aで組まれて設けられた櫓状1の上部に円板2が取り付けられている。
【0026】
また、円板2の下側面には、密閉された箱型の発電体3の上面を取り付けられて発電体3が設けられている。
【0027】
また、円板2の中央から発電体3の内部にかけて軸筒50が挿入できる貫通した穴が設けられ、その穴に回転軸51を取り付た軸筒50を挿入して軸筒50の上端に係止キャプ55がネシ式で取り付けられ、その係止キャプ55の周りと円板2とが溶接で軸筒50が取り付けられている。
【0028】
また、密閉された発電体3の板材の1枚を一時剥がして内部に出っ張った軸筒50の下端に係止キャプ55を取り付け、その軸筒50から垂直に下がった底面の位置に軸受3aが取り付けられ、その軸筒50から軸受3aに挿入して取り付けができる傘歯車6aを取り付けた縦軸6を設けて取り付けがされている。
【0029】
また、発電体3の内部に配置される発電機4の軸に取り付けた傘歯車4aを縦軸6の傘歯車6aに噛み合わせて接続された発電機4とコンデンサー4bが配置された発電機4から配線がコンデンサー4bから外部に配置され、剥がされた板材を取り付けて発電体3が密閉されている。
【0030】
また、縦軸6の傘歯車6aから発電機4の軸に回転数を上げる手段として増速機を介在することも可能である。
【0031】
また、図1図3に示すように、円板2の中央を交差して上面を平行に配置される支持材5の垂直の上方に等間隔で真上に平行して配置される第1~第3伝動体8・8A・8Bの前方端から接続板8bを有して後方が延長された端までの長さと、支持材5の幅が長い方の長さが同じ長さに形成されている。
【0032】
また、支持材5の一方端から軸穴5aを設ける位置は、伝動体の前方端から軸筒50を取り付ける同じ長さの位置に支持材5に軸穴5aが上面から下に縦軸6を軸とする貫通した軸穴5aが設けられている。
【0033】
また、支持材5の下側に複数のキャスター状が取り付けられ、円板2の中央に軸穴5aを合わせて縦軸6を取り付けた際に回転可能に支持材5が設けられている。
【0034】
また、支持材5の一方端に立設される支柱7は、駆動羽根の回転する領域以上に長くした同じ長さの支柱7が複数設けられている。
【0035】
また、支持材5の一方の端の上面から垂直の上方に等間隔に平行して配置された第1~第3伝動体8・8A・8Bの間隔から前方端の下部と上部の外面に支柱7が垂直に一直線状に接続されている。
【0036】
また、支持材5の反対方向の端の上面から立設される垂直尾翼12の後方端にパイプ状12aが沿って取り付けられた垂直尾翼12が垂直立設されている。
【0037】
また、第1~第3伝動体8・8A・8Bが延長された端8aが、立設された垂直尾翼12に水平にして等間隔に接続されている。
【0038】
また、第1~第3伝動体8・8A・8Bの上部と下部の外面に取り付けられる軸筒50の位置は、下方の支持材5軸穴5aから支柱7が立設された長さで第1~第3伝動体8・8A・8Bの前方端に支柱7を取り付けた後方に同じ長さ位置に上部と下部の外面に垂直に水の侵入を防ぐ軸筒50が取り付けられている。
【0039】
また、2つの軸筒50の内側に取り付けられる軸受52とシールリング53を取り付けた一本の回転軸51が内部の2つの間に傘歯車6aを取り付けて2つの軸筒50から外側に出っ張って、回転するように回転軸51が取り付けられている。
【0040】
また、円板2の中央と、第1~第3伝動体8・8A・8Bの上部と下部に出っ張った回転軸51を挿入して繋ぐ縦軸6を間隔に合わせた縦軸6の中間に保持するための軸筒50を取り付けた縦軸6を複数設けられ、縦軸の下部を軸穴5aをを通した縦軸6に円板2の中央に出っ張った回転軸51が挿入され、その反対の縦軸6の上部端に第1伝動体8の下部に出っ張った回転軸51が挿入され、それぞれの間隔の間に出っ張った回転軸51を縦軸6の上と下端に挿入して第1~第3伝動体8・8A・8Bを平行にして、縦軸6のネジボルト穴6bからネジボルト6cでそれぞれの出っ張った回転軸51に縦軸6が接続されている。
【0041】
また、縦軸6の中間に取り付けられた軸筒50の周囲から保持材7aで支柱7の中間に取り付けられ縦軸6と支柱7が保持されている。
【0042】
また、第1~第3伝動体8・8A・8Bの内部には、端に傘歯車9aを取り付けた横主軸9の傘歯車9aを回転軸51に取り付けた傘歯車6aに噛み合わせた横主軸9が内部の中央から水平に前方の壁に軸受52と防水手段を有して外側に貫通させ、出っ張って横主軸9が回転可能に取り付けられている。
【0043】
また、前方の外部に出っ張った横主軸9に並べ取り付けられる元部B10と元部A11の外周面に方射状に複数の駆動羽根10a、11aが立設され、その駆動羽根10aの背面から元部B10にかけて保持棒10bが取り付けられ、もう一方の元部A11も同じく駆動羽根11aの背面から保持棒11bが元部A11にかけて取り付けられている。
【0044】
また、横主軸9に元部B10の中央を挿入して取り付けられ、元部B10の複数の駆動羽根10aの間に元部A11の複数の駆動羽根11aを位置して、横主軸9の元部B10の前方に元部A11の中央を挿入して、元部B10の駆動羽根10aと、元部A11の駆動羽根11aを互い違いにして横主軸9に並べて取り付けられて、潮流力発電装置が装備されています。
【0045】
また、装備された本発明の後方に垂直に立設された垂直尾翼12で複数の駆動羽根10a・11aの前面が水流100が流れてくる方向に案内され、一定方向に回転して発電を可能にされている。
【0046】
また、複数の駆動羽根10a・11aの回転が横主軸9から伝動手段と軸筒50を介して1本の縦軸6に伝えられ、縦軸6から伝動手段を有して回転が発電機4に伝えられて電力に変換されて配線ケーブル4cがコンデンサー4bを介して陸上の受電設備に繋げられ伝達を可能にした実施構成であります。
【符号の説明】
【0047】
1・・・櫓状
1a・・支持枠材
2・・・円板
3・・・発電体
3a・・軸受
4・・発電機
4a・・傘歯車
4b・・コンデンサー
4c・・配線ケーブル
5・・・支持材
5a・・軸穴
5b・・キヤスター状
6・・・縦軸
6a・・傘歯車
6b・・ネジボルト穴
6c・・ネジボルト
7・・・支柱
7a・・保持材
8・・・第1伝動体
8A・・第2伝動体
8B・・第3伝動体
8a・・延長材
8b・・接続板
9・・・横主軸
9a・・傘歯車
10・・元部B
10a・駆動羽根
10b・保持棒
11・・元部A
11a・駆動羽根
11b・保持棒
12・・垂直尾翼
12a・パイプ状
50・・軸筒
50a・潤滑油
50・・おねじ
51・・回転軸
51a・ネジボルト穴
52・・軸受
53・・シールリング
54・・リング
55・・係止キヤプ
55a・めねじ
55b・穴
10c・水流
K・・・海中
P・・・海底
【要約】
【課題】従来の水力発電装置はコストが高く、その割合の十分なエネルギーを取り入れることが出来ない問題があった。
【解決手段】本発明は、後方に立設された垂直尾翼により、第1~第3伝動体の前方に出っ張った複数の駆動羽根の前面を水流が流れてくる方向に案内され、その複数の駆動羽根の回転が横主軸から伝動手段を有して1本の縦軸に回転が伝えられ、その回転が縦軸から伝動手段を有して連係された発電機に伝達される発電機は、海底に設置された櫓状の上部に取り取り付けられた円板の下側に取り付けた発電体の内部に配置された発電機に伝達され、大きな電力に変換されて配線ケーブルで陸上の受電設備に送られるようになっている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5