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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-27
(45)【発行日】2022-07-05
(54)【発明の名称】連設結束バンド及び締付装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 63/10 20060101AFI20220628BHJP
【FI】
B65D63/10 B
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020536750
(86)(22)【出願日】2018-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2018089658
(87)【国際公開番号】W WO2019136913
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201810030813.3
(32)【優先日】2018-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520231957
【氏名又は名称】深▲セン▼市施威▲徳▼自▲ドン▼化科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SWIFT AUTOMATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】C, Floor 1, Building C, Zhuoke Technology Park, No.190, Chongqing Road, Heping Community, Fuhai Street, Baoan District Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼修▲ギ▼
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107128596(CN,A)
【文献】特開平05-162910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 63/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主筋板と、一体化固定結束バンドとを有し、
前記一体化固定結束バンドは、スクエアなヘッド部を有する結束バンドと付設のヘッド部固定用の弾力性スナップフィットとの組み合わせにより構成され、
前記一体化固定結束バンドは、既定のピッチで配列され、
前記主筋板は、前記一体化固定結束バンドの長手方向に垂直に設けられ、
少なくとも1つの前記一体化固定結束バンドの弾力性スナップフィットが1つの前記主筋板と一体に接続され、1つの連設結束バンドユニットが構成され、
前記弾力性スナップフィットは、杉先端状の本体の基端に外側への凸片が設けられてなるスナップフィット、矢印状の本体の基端にフランジが設けられてなるスナップフィット、又は矢印状の本体の基端に外側への凸片が設けられてなるスナップフィットを含み、
前記主筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が設けられる
ことを特徴とする連設結束バンド。
【請求項2】
前記一体化固定結束バンドは、複数あり、
複数の前記一体化固定結束バンドの弾力性スナップフィットのそれぞれは、1つの前記主筋板と直接接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の連設結束バンド。
【請求項3】
前記一体化固定結束バンドの弾力性スナップフィットのそれぞれと前記主筋板との間に分岐路が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の連設結束バンド。
【請求項4】
前記主筋板の両端にそれぞれ位置決め部材が設けられることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の連設結束バンド。
【請求項5】
前記位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱、或いは位置決めリブ及び/又は位置決め溝を含むことを特徴とする請求項に記載の連設結束バンド。
【請求項6】
前記位置決め部材は、それぞれ前記主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含み、又はそれぞれ前記主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決めリブと位置決め溝とを含むことを特徴とする請求項に記載の連設結束バンド。
【請求項7】
2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離は、前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンドのピッチに等しく、
又は、2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離は、前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンドのピッチのn倍又は1/n倍であり、ただし、nは正整数である
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の連設結束バンド。
【請求項8】
前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状は、円形、楕円形又は多角形であることを特徴とする請求項に記載の連設結束バンド。
【請求項9】
前記連設結束バンドは、前記一体化固定結束バンドの長手方向に垂直に設けられるとともに前記一体化固定結束バンドの尾部と接続されるサブ筋板をさらに有することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の連設結束バンド。
【請求項10】
前記サブ筋板の両端にそれぞれ位置決め部材が設けられることを特徴とする請求項に記載の連設結束バンド。
【請求項11】
前記位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱を含むことを特徴とする請求項1に記載の連設結束バンド。
【請求項12】
前記位置決め部材は、それぞれ前記サブ筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含むことを特徴とする請求項1に記載の連設結束バンド。
【請求項13】
前記サブ筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が設けられ、
つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離は、前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンドのピッチに等しく、
又は、前記2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離は、前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンドのピッチのn倍又は1/nであり、ただし、nは正整数である
ことを特徴とする請求項~1のいずれか1項に記載の連設結束バンド。
【請求項14】
前記サブ筋板におけるピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状は、円形、楕円形又は多角形であることを特徴とする請求項1に記載の連設結束バンド。
【請求項15】
複数の前記連設結束バンドユニットが直列に連結されて直列状又はロール状に形成されることを特徴とする請求項1~1のいずれか1項に記載の連設結束バンド。
【請求項16】
請求項1~1のいずれか1項に記載の連設結束バンドを備えることを特徴とする締付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年01月12日に中国専利局に提出された、出願番号が2018100308133であり、名称が「連設結束バンド」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その全ての内容が、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、結束バンドに関し、殊に、連設結束バンド及び締付装置に関する。
【背景技術】
【0003】
一般のナイロン結束バンドは、ヘッド部がスクエアなものであり、自動結束が実現されやすいものである。市場には、一般の単体ナイロン結束バンドに適用し、振動盤によって材料を供給する自動結束バンド設備がある。また、結束バンドの自動整理、配列を簡単にするため、一般のナイロン結束バンドを連設のものにすることもある。連設結束バンドを使用すれば、自動結束設備がシンプルになるので、一般の連設ナイロン結束バンドに適用する手持ち型自動バンド結束工具が現れた。しかし、自動車、電車、オートバイ及び家電では、一体化固定結束バンドが広く使用されている。上記の一体化固定結束バンドは、一般の結束バンド機能を備えるものとヘッド部固定要素(例えば、弾力性スナップフィット)との組み合わせにより構成され、一体化固定結束バンドを用いて結束対象を締め付けたあとさらに一体化固定結束バンドの弾力性スナップフィットを板金部材に直接係合させるによって使用される。通常の一体化固定結束バンドのヘッド部要素として、おもに、杉先端状と蝶状の組み合わせ型、杉先端状と翼状の組み合わせ型、矢印状と蝶状との組み合わせ型、矢印状と翼状の組み合わせ型、又はロック孔付きの平板型等が挙げられる。自動車及び家電用の一体化固定結束バンドは、プラスチックモールドを利用して射出成形によって形成されるものである。このため、手動で射出成形の流路から1本ずつ抜けてプラスチック袋に入れ、使用する際、プラスチック包装袋から1本ずつ取り出し、手動で1本ずつ結束する必要がある。さらに、結束バンドヘッド部に、文字、パターンの印刷、又は2次元コードの彫りに用いられる1つの平板を付けてラベルとするラベル付き結束バンドがある。それは、工業、農業製品のトレーサビリティ、物流、郵便等の業界に広く使用されている。弊社は、短寸法の一体化固定結束バンドに適用する振動盤によって材料を供給するデスクトップ型自動結束設備を設計したが、単体の一体化固定結束バンドの歪みが避けられないので、振動盤によって一体化固定結束バンドを供給する自動結束設備の信頼性が劣る。そして、振動盤によって材料を供給するデスクトップ型のものの汎用性も低い。一体化固定結束バンド及びラベル付き結束バンドのヘッド部の形状が不規則であるため、今まで、世界中において一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドに適する自動工具が一切なく、連設の一体化固定結束バンド及び連設のラベル付き結束バンドもなかった。発明者は、一体化固定結束バンド及びラベル付き結束バンドに対する自動結束作業を実現するため、一体化固定結束バンド及びラベル付き結束バンドを連設結束バンドに設計した。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、従来の単体の一体化固定結束バンド及びラベル付き結束バンドが自動化結束作業に適しないという欠陥を解決するため連設結束バンドを設計することを目的とする。
【0005】
本出願は、下記の技術案により実現される。連設結束バンドは、主筋板と、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドとを有し、前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドが、既定のピッチで配列され、前記主筋板が、前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられ、前記少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジが1つの前記主筋板と一体に接続され、1つの連設結束バンドユニットが構成される。
【0006】
好ましくは、前記一体化固定結束バンド又は前記ラベル付き結束バンドは、複数あり、複数の前記一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は複数の前記ラベル付き結束バンドのラベルエッジのそれぞれが1つの前記主筋板と直接接続される。
【0007】
好ましくは、前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのヘッド部のそれぞれと前記主筋板との間に分岐路が設けられる。
【0008】
好ましくは、前記主筋板の両端にそれぞれ位置決め部材が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱を含み、或いは位置決めリブ及び/又は位置決め溝を含む。
【0010】
好ましくは、前記位置決め部材は、それぞれ前記主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含み、又はそれぞれ前記主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決めリブと位置決め溝とを含む。
【0011】
好ましくは、前記主筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が設けられ、2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチに等しく、又は、2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチのn倍又は1/n倍であり、ただし、nは正整数である。
【0012】
好ましくは、前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状が、円形、楕円形又は多角形である。
【0013】
好ましくは、前記連設結束バンドは、前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられるとともに前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの尾部と接続されるサブ筋板をさらに有する。
【0014】
好ましくは、前記サブ筋板の両端にそれぞれ位置決め部材が設けられる。
【0015】
好ましくは、前記位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱を含む。
【0016】
好ましくは、前記位置決め部材は、それぞれ前記サブ筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含む。
【0017】
好ましくは、前記サブ筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が設けられ、前記2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチに等しく、又は、前記2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチのn倍又は1/nであり、ただし、nは正整数である。
【0018】
好ましくは、前記サブ筋板におけるピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状が、円形、楕円形又は多角形である。
【0019】
好ましくは、複数の前記連設結束バンドユニットが直列に連結されて直列状又はロール状に形成される。
【0020】
本出願のもう1つの目的は、本出願における前記連設結束バンドを備える締付装置を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本出願は、少なくとも下記の有益な効果を有する。
【0022】
1.単体の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドに対して、連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、変形を大幅に抑えることができ、バンド結束自動作業に確実な材料供給方式を提供することができる。
【0023】
2.連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを用いて材料供給を行うことによって、振動盤及び材料剪断機構が不要となり、バンド結束自動作業の自動結束バンド設備から自動バンド結束工具への移行が可能になり、設備のコスト及び体積を大幅に抑えることができ、使用がより便利になる。
【0024】
3.連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの構成、設置と、射出成形プロセス及び射出成形モールド技術との組み合わせによって、流路におけるスクラップ量が抑えられるとともに、成形後に手動により結束バンドを1本ずつ射出成形流路から抜く必要がなく、作業量を低減することができる。
【0025】
4.従来、射出成形のあと、単体の一体化固定結束バンド又は単体のラベル結束バンドを1本ずつ抜いて袋に入れ、抜くときに変形が生じ、単体の状態でプラスチック袋に入れるときにも変形する恐れがある。これに対して、連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、モールドの構成、製造のプロセス、包装、販売等の段階において、いずれも連設の状態となるため、変形が大幅に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本出願における実施例による杉先端型一体化固定結束バンドを備える連設結束バンドの正面図である。
図2図1におけるA-A線に沿う断面図である。
図3】本出願における実施例によるラベル付き結束バンドを備える連設結束バンドの正面図である。
図4】本出願における実施例によるラベル付き結束バンドを備える連設結束バンドの底面図である。
図5】本出願における実施例による分岐路を備える連設結束バンドの正面図である。
図6】本出願における実施例による分岐路を備える連設結束バンドの底面図である。
図7】本出願における実施例による連設結束バンドにおける一形態の一体化固定結束バンドの正面斜視図である。
図8】本出願における実施例による連設結束バンドにおける一形態の一体化固定結束バンドの背面斜視図である。
図9】本出願における実施例による連設結束バンドにおけるもう一形態の一体化固定結束バンドの正面斜視図である。
図10】本出願における実施例による連設結束バンドにおけるもう一形態の一体化固定結束バンドの背面斜視図である。
図11】本出願における実施例による連設結束バンドにおける更なる一形態の一体化固定結束バンドの正面斜視図である。
図12】本出願における実施例による連設結束バンドにおける更なる一形態の一体化固定結束バンドの背面斜視図である。
図13】本出願における実施例による連設結束バンドにおけるラベル付き結束バンドの正面斜視図である。
図14】本出願における実施例による連設結束バンドにおけるラベル付き結束バンドの背面斜視図である。
図15】本出願における実施例によるピッチ位置決め孔を備える連設結束バンドの正面図である。
図16図15におけるB-B線に沿う断面図である。
図17】本出願における実施例による主筋板の両端に位置決め孔と位置決め柱を備える連設結束バンドの正面図である。
図18】本出願における実施例による主筋板の両端に位置決め孔と位置決め柱を備える連設結束バンドの底面図である。
図19】本出願における実施例によるサブ筋板の両端に位置決め孔と位置決め柱を備える連設結束バンドの正面図である。
図20】本出願における実施例によるサブ筋板の両端に位置決め孔と位置決め柱を備える連設結束バンドの底面図である。
図21】本出願における実施例によるラベル付き結束バンドとサブ筋板を備える連設結束バンドの正面図である。
図22】本出願における実施例による主筋板、四角形位置決め孔及び四角形位置決め柱を備える連設結束バンドの正面図である。
図23】本出願における実施例による連続する2つの連設結束バンドユニットを備える連設結束バンド正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本出願の実施形態の目的、技術案及び利点をより明瞭にするため、以下、本出願の実施形態に用いられる図面を参照しながら、本出願の実施形態における技術案を明瞭かつ完全に説明し、説明される実施形態が本出願の一部の実施形態にすぎず、全ての実施形態ではないことは無論である。本出願における実施形態をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。このため、図面に示された本出願の実施形態に対する下記の詳細な説明は、本出願の選択された実施形態を示すものにすぎず、保護しようとする本出願の範囲を限定するものではない。本出願における実施形態をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0028】
本出願の説明では、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等で示される方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、本出願を便利及び簡略に説明するためのものに過ぎず、該当設備又は素子が、必ず定められた方向を有したり、定められた方向に構成されたり、操作されたり、することを明示又は暗示するものではないため、本出願を限定するものではない。
【0029】
また、用語「第1」、「第2」は、説明するためのものに過ぎず、相対重要性を明示又は暗示するもの又は該当の技術的特徴の数を暗示するものではない。このため、「第1」、「第2」で限定された場合、1つ又は複数の該特徴が含まれることが明示又は暗示される。本出願の説明では、別途の明確な限定がない限り、「複数」が2つ以上を指す。
【0030】
本出願では、明確な規定と限定がない限り、「取付」、「連係」、「接続」、「固定」等の用語を広義に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接に接続してもよいし、中間物を介して間接に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通し又は2つの素子が相互に作用してもよい。当業者は、本出願における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することが可能である。
【0031】
本出願では、明確な規定や限定がない限り、第1の特徴が第2の特徴の上又は下に位置することは、第1の特徴と第2の特徴が直接接触してもよいし、第1の特徴と第2の特徴が直接接触せずその間の別の特徴を介して接触してもよい。そして、第1の特徴が第2の特徴の上、上方又は上面に位置することは、第1の特徴が第2の特徴の真上及び斜め上に位置することを含み、又は第1の特徴の高さが第2の特徴の高さより大きいことだけを示す。第1の特徴が第2の特徴の下、下方又は下面に位置することは、第1の特徴が第2の特徴の真下及び斜め下に位置することを含み、又は第1の特徴の高さが第2の特徴の高さより小さいことだけを示す。
【0032】
以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本出願をさらに説明する。
【0033】
本出願における実施例による連設結束バンドは、主筋板と、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドとを有する。一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、既定のピッチで配列され、主筋板は、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられる。少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジは1つの主筋板と一体に接続される。これによって1つの連設結束バンドユニットが構成される。
【0034】
ここで、主筋板の延在方向は、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設置される。一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、1つあってもよく複数あってもよい。主筋板は、1つある。少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジは、1つの主筋板と固定接続され、これによって1つの連設結束バンドユニットが構成される。固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジと主筋板との接続は、接着であってもよく、一体成形構造等の任意の適当な形式であってもよい。
【0035】
少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジと1つの主筋板との固定接続によって、一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又はラベル付き結束バンドのラベルエッジの変形を抑えることができるので、バンド結束自動作業に確実な材料供給方式を提供することができる。
【0036】
そして、本実施例による連設結束バンドを利用する場合、少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジと1つの主筋板とが一体に接続され、1つの連設結束バンドユニットが構成されるので、振動盤及び材料剪断機構が不要となり、バンド結束自動作業の自動結束バンド設備から自動バンド結束工具への移行が可能になり、設備のコスト及び体積を大幅に抑えることができ、使用がより便利になる。
【0037】
また、従来技術では、射出成形のあと、単体の一体化固定結束バンド又は単体のラベル結束バンドを1本ずつ抜いて袋に入れる過程において、抜くときに変形が生じ、単体の状態でプラスチック袋に入れるときにも変形する恐れがある。これに対して、連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、モールドの構成、製造のプロセス、包装、販売等の段階において、いずれも連設の状態となるため、変形が大幅に抑えられる。
【0038】
なお、一体化固定結束バンドは、結束バンド本体と固定ヘッドにより構成されてもよい。結束バンド本体の一端は、固定ヘッドと固定接続される。固定ヘッドが、結束バンド本体を固定できる上記の固定ヘッド部である。一体化固定結束バンドは、結束バンド本体とスナップフィットにより構成されてもよい。結束バンド本体の一端は、スナップフィットと固定接続される。スナップフィットが、結束バンド本体を固定できる上記の固定ヘッド部である。
【0039】
好ましくは、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、複数あり、複数の一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は複数のラベル付き結束バンドのラベルエッジのそれぞれが1つの前記主筋板と接続される。
【0040】
具体的に、複数の一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は複数のラベル付き結束バンドのラベルエッジは、1つの前記主筋板と固定接続され、主筋板の延在方向に沿って等間隔をあけて設置される。これによって、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドが既定のピッチで配列される。
【0041】
好ましい一実施形態として、図1図2図3及び図4に示すように、連設結束バンドは、複数の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドと、1つの主筋板とを有する。一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、既定のピッチで配列され、主筋板は、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられ、複数の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの固定ヘッド又はラベルエッジと前記主筋板との接続により1つの連設結束バンドユニットが構成される。1つの連設の一体化固定結束バンドユニットにおける一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、その数が射出成形モールド及び/又は射出成形装置の寸法によって決められるが、連設結束バンドユニットが少なくとも1つの一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドと1つの前記主筋板を有する。自動結束バンド設備又は自動バンド結束工具を使って連設結束バンドユニットを利用するとき、自動結束バンド設備又は自動バンド結束工具で前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを1本ずつ切り落として主筋板をスクラップとして排出する。
【0042】
好ましくは、各一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのヘッド部と主筋板との間に分岐路がそれぞれ設けられる。具体的に、分岐路は、その延在方向が一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向と平行し、一端が主筋板と固定接続され、他端が一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのヘッド部と固定接続される。接続方式は、接着であってもよく、接続部材を介する接続であってもよく、主筋板と、分岐路と、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドとからなる一体の構造であってもよい。
【0043】
好ましくは、主筋板及び分岐路にそれぞれ流路が設けられるとともに、分岐路の流路が主筋板の流路と連通する。これによって、主筋板及び分岐路における流路が一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの射出成形の流路として機能することができる。
【0044】
具体的に、図5図6に示すように、各一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのヘッド部に、分岐路が対応して接続され、分岐路がさらに主筋板と接続される。主筋板及び分岐路にそれぞれ流路が設けられるとともに分岐路の流路が主筋板の流路と連通する。主筋板及び分岐路は、複数の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを一体に接続するとともに、複数の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの射出成形の流路として機能している。
【0045】
主筋板及び分岐路と射出成形プロセス及び射出成形モールド技術との組み合わせによって、流路分のスクラップ量を抑えることができるとともに、成形後に手動により結束バンドを1本ずつ射出成形流路から抜く必要がないので、作業量を低減することができる。
【0046】
好ましくは、主筋板の両端にそれぞれ位置決め部材が設けられる。ここで、位置決め部材は、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するときの位置決めを容易にする位置決めブロック、位置決め孔又は位置決め溝等の任意の適切な形式のものであってもよい。
【0047】
好ましくは、位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱、或いは位置決めリブ及び/又は位置決め溝を含む。
【0048】
具体的に、位置決め部材は、位置決め孔を含んでもよく、位置決め柱を含んでもよく、位置決め孔及び位置決め柱を含んでもよい。さらに、位置決めリブを含んでもよく、位置決め溝を含んでもよく、位置決めリブ及び位置決め溝を含んでもよい。
【0049】
位置決め部材が位置決め孔のみを含む場合、主筋板の両端にそれぞれ位置決め孔が設けられる。複数の連設結束バンドユニットを直列に連結しようとするとき、位置決め孔が接続時の位置決めマークとして使用されることにより、複数の連設結束バンドユニットを既定の位置で接続させることができるとともに、連設結束バンドユニットのそれぞれにおける一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを既定のピッチで配列させることができる。位置決め部材が位置決め柱のみ、位置決めリブのみ、又は位置決め溝のみを含む場合、位置決め孔のみを含む場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0050】
好ましくは、位置決め部材は、それぞれ主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含み、又は、それぞれ主筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決めリブと位置決め溝とを含む。
【0051】
一実施形態として、図15図16に示すように、主筋板の両端にそれぞれ互いに係合可能な位置決め孔及び位置決め柱が設けられ、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するとき、1つの連設結束バンドユニットの位置決め柱と次の連設結束バンドユニットの位置決め孔との接続によって、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するときの位置決めを実現する。位置決め孔及び位置決め柱の形状は、円形、楕円形、又は多角形である。
【0052】
位置決め部材は、位置決めリブと位置決め溝とを含む場合、位置決めリブが位置決め孔と位置決め柱とを含む場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0053】
好ましくは、主筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が設けられる。2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチに等しく、又は、2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチのn倍又は1/n倍である。ただし、nは正整数である。
【0054】
具体的に、図17図18に示すように、主筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が増設される。ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱は、自動バンド結束工具における位置決め柱又は位置決め孔と合わせるように設けられ、連設結束バンドを自動バンド結束工具に位置決めして自動バンド結束工具により連設結束バンドを駆動するように構成される。ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状は、円形、楕円形、又は多角形である。2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の距離が連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチに等しく、又は、2つの隣り合うピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンド1のピッチのn倍又は1/n倍である。ただし、nは正整数である。
【0055】
好ましくは、連設結束バンドは、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられるとともに一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの尾部と接続されるサブ筋板をさらに有する。
【0056】
具体的に、図19図20図21図22図23に示すように、前記サブ筋板は、その延在方向が、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの長手方向に垂直に設けられ、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの尾部と接続される。接続方式は、接着であってもよく、接続部材を介する接続であってもよく、サブ筋板と一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドとからなる一体の機構であってもよい。サブ筋板により、前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドの尾部の変形を抑えることができる。
【0057】
好ましくは、サブ筋板は、一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを接続することに用いられる以外、連設結束バンドユニットの射出成形時にコールドスラグを貯めることにも用いられる。これによって、コールドスラグが一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドに入ることを抑えることができる。自動結束バンド設備又は自動バンド結束工具を使って連設結束バンドユニットを利用するとき、自動結束バンド設備又は自動バンド結束工具で前記一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを自動的に1本ずつ切り落として前記主筋板、前記分岐路及び前記サブ筋板をスクラップとして排出する。
【0058】
好ましくは、前記サブ筋板の両端に位置決め部材が設けられる。ここで、位置決め部材は、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するときの位置決めを容易にする位置決めブロック、位置決め孔又は位置決め溝等の任意の適切な形式のものであってもよい。
【0059】
好ましくは、前記位置決め部材は、円形、楕円形又は多角形の形状の位置決め孔及び/又は位置決め柱を含む。
【0060】
ここで、位置決め部材は、位置決め孔のみを含んでもよく、位置決め柱のみを含んでもよい。位置決め部材が位置決め孔のみを含む場合、位置決め孔がそれぞれサブ筋板の両端に設けられる。複数の連設結束バンドユニットを直列に連結しようとするとき、位置決め孔が接続時の位置決めマークとして使用されることにより、複数の連設結束バンドユニットを既定の位置で接続させることができるとともに、連設結束バンドユニットのそれぞれにおける一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドを既定のピッチで配列させることができる。位置決め部材が位置決め柱のみを含む場合、位置決め孔のみを含む場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0061】
好ましくは、位置決め部材は、それぞれサブ筋板の両端に設けられるとともに互いに係合可能な位置決め孔と位置決め柱とを含む。
【0062】
具体的に、図19図20図22図23に示すように、サブ筋板の両端にそれぞれ互いに係合可能な位置決め孔及び位置決め柱が設けられ、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するとき、1つの連設結束バンドユニットの位置決め柱と次の連設結束バンドユニットの位置決め孔との接続によって、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するときの位置決めを実現する。位置決め孔及び位置決め柱の形状は、円形、楕円形又は多角形である。または、サブ筋板の両端において、位置決め孔及び位置決め柱の代わりに、それぞれ位置決めリブ及び位置決め溝を設けることによって、複数の連設結束バンドユニットを直列に連結するときの位置決めを実現する。
【0063】
好ましくは、図23に示すように、サブ筋板にピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱が増設される。前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱は、自動バンド結束工具における位置決め柱又は位置決め孔と合わせるように設けられ、前記連設結束バンドを自動バンド結束工具に位置決めして自動バンド結束工具により前記連設結束バンドを駆動するように構成される。前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の形状は、円形、楕円形、又は多角形である。2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチに等しく、又は、2つの隣り合う前記ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱の間の距離が前記連設結束バンドユニットにおける2つの隣り合う一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドのピッチのn倍又は1/n倍である。ただし、nは正整数である。
【0064】
好ましくは、複数の前記連設結束バンドユニットが直列に連結されて直列状又はロール状に形成される。図23に示すように、2つの前記連設結束バンドユニットは、直列に連結される。同様に、複数の前記連設結束バンドユニットが直列に連結されて直列状又はロール状に形成されてもよい。
【0065】
本実施例による締付装置は、本実施例による連設結束バンドを備え、自動結束バンド設備及び連設結束バンドにより、部品を既定の位置に締め付けることができる。少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジと1つの主筋板との固定接続によって、一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又はラベル付き結束バンドのラベルエッジの変形を抑えることができるので、バンド結束自動作業に確実な材料供給方式を提供することができる。そして、本実施例による連設結束バンドを利用する場合、少なくとも1つの一体化固定結束バンドの固定ヘッド部又は少なくとも1つのラベル付き結束バンドのラベルエッジと1つの主筋板とが一体に接続され、1つの連設結束バンドユニットが構成されるので、振動盤及び材料剪断機構が不要となり、バンド結束自動作業の自動結束バンド設備から自動バンド結束工具への移行が可能になり、設備のコスト及び体積を大幅に抑えることができ、使用がより便利になる。また、従来技術では、射出成形のあと、単体の一体化固定結束バンド又は単体のラベル結束バンドを1本ずつ抜いて袋に入れる過程において、抜くときに変形が生じ、単体の状態でプラスチック袋に入れるときにも変形する恐れがある。これに対して、連設の一体化固定結束バンド又はラベル付き結束バンドは、モールドの構成、製造のプロセス、包装、販売等の段階において、いずれも連設の状態となるため、変形が大幅に抑えられる。
【0066】
上記の明細書の開示及び示唆をもとに、当業者は上記の実施形態に対して適当に変更や改良することもできる。このため、本出願は、上記に開示、説明された具体的な実施形態に限定されず、本出願に対する改良や変更も本出願の特許請求の範囲の保護範囲に属する。また、本明細書においていくつの特定の用語が使用されたが、これらの用語は、説明を簡単にするためのものに過ぎず、本出願を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本出願における実施例による連設結束バンドにより、変形が大幅に抑えられ、バンド結束自動作業に確実な材料供給方式を提供した。さらに、設備のコスト及び体積が大幅に抑えられ、使用がより便利になり、流路におけるスクラップ量が低減され、作業量が低減される。
【符号の説明】
【0068】
1 一体化固定結束バンド
2 主筋板
3 分岐路
4 位置決め孔
5 位置決め柱
6 サブ筋板
7 ピッチ位置決め孔又はピッチ位置決め柱
8 ラベル付き結束バンド
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