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特許7095245電子鍵盤楽器、鍵盤発光方法及び鍵盤発光プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-27
(45)【発行日】2022-07-05
(54)【発明の名称】電子鍵盤楽器、鍵盤発光方法及び鍵盤発光プログラム
(51)【国際特許分類】
   G10H 1/00 20060101AFI20220628BHJP
【FI】
G10H1/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2017183604
(22)【出願日】2017-09-25
(65)【公開番号】P2019060945
(43)【公開日】2019-04-18
【審査請求日】2020-09-03
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】川田 遼平
【審査官】大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-276333(JP,A)
【文献】特開平09-081128(JP,A)
【文献】実開平05-073667(JP,U)
【文献】特開平01-024635(JP,A)
【文献】特開2015-081983(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部と、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生手段と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御手段と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させる発光制御手段と、
を備え、
前記発光制御手段は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音の発音中に前記第1操作部が操作された場合に、前記第1鍵の押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させている前記第1鍵に対応する第1発光部を、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化周期に対応する点滅周期で発光させる、
電子鍵盤楽器。
【請求項2】
前記第1操作部は、楽音にビブラートを付与するモジュレーション操作子である、請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項3】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部と、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生手段と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御手段と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた第1発光態様で発光させる発光制御手段と、
を備え、
前記発光制御手段は第1鍵の押鍵操作に応じて発生させ第1楽音を第1音高で発音させている発音中に前記第1操作部の操作に応じて前記第1楽音の音高を前記第1音高から第2音高へと徐々に変化させる場合に、前記第1発光態様で発光させている前記第1音高に対応する前記第1鍵第1発光部については、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化に対応させて発光強度を徐々に小さくするとともに、前記第2音高に対応する第2鍵の第2発光部については発光強度を徐々に大きくするように制御する、
電子鍵盤楽器。
【請求項4】
前記第1操作部は、楽音の音高を変化させるピッチベンド操作子である、請求項3に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項5】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部と、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、
前記押鍵操作以外のユーザ操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の変化内容を指示する楽音操作部と、
前記楽音操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させる発光制御手段と、
前記楽音操作部が操作された時点で押鍵されていた第1鍵に対応する第1楽音に対しては、前記第1鍵が離鍵された後の発音を伸ばす特定処理を実行し、前記楽音操作部が操作された時点で押鍵されていなかった第2鍵に対応する第2楽音に対しては、前記第2鍵が離鍵された後の発音を伸ばす前記特定処理を実行しないように制御する楽音制御手段と、
を備え、
前記発光制御手段は、前記特定処理を実行している前記第1楽音に対応する前記第1鍵の発光部については、前記第1鍵が押鍵されているか否かにかかわらず発光させ、前記特定処理を実行していない前記第2楽音に対応する前記第2鍵の発光部については、前記第2鍵が押鍵されていても発光させないように制御する、
電子鍵盤楽器。
【請求項6】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器が、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御処理と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させる発光制御処理と、
を実行し、
前記発光制御処理は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音の発音中に前記第1操作部が操作された場合に、前記第1鍵の押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させている前記第1鍵に対応する第1発光部を、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化周期に対応する点滅周期で発光させる処理である、
鍵盤発光方法。
【請求項7】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器が、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御処理と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた第1発光態様で発光させる発光制御処理と、
を実行し、
前記発光制御処理は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音を第1音高で発音させている発音中に前記第1操作部の操作に応じて前記第1楽音の音高を前記第1音高から第2音高へと徐々に変化させる場合に、前記第1発光態様で発光させている前記第1音高に対応する前記第1鍵の第1発光部については、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化に対応させて発光強度を徐々に小さくするとともに、前記第2音高に対応する第2鍵の第2発光部については発光強度を徐々に大きくするように制御する処理である、
鍵盤発光方法。
【請求項8】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器が、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音を変化させる楽音制御処理と、
前記第1操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させる発光制御処理と、
前記第1操作部が操作された時点で押鍵されていた第1鍵に対応する第1楽音に対しては、前記第1鍵が離鍵された後の発音を伸ばす特定処理を実行し、前記第1操作部が操作された時点で押鍵されていなかった第2鍵に対応する第2楽音に対しては、前記第2鍵が離鍵された後の発音を伸ばす前記特定処理を実行しないように制御する楽音制御処理と、
を実行し、
前記発光制御処理は、前記特定処理を実行している前記第1楽音に対応する前記第1鍵の発光部については、前記第1鍵が押鍵されているか否かにかかわらず発光させ、前記特定処理を実行していない前記第2楽音に対応する前記第2鍵の発光部については、前記第2鍵が押鍵されていても発光させないように制御する、
鍵盤発光方法。
【請求項9】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器のコンピュータに、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御処理と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた第1発光態様で発光させる発光制御処理と、
を実行させ、
前記発光制御処理は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音の発音中に前記第1操作部が操作された場合に、前記第1鍵の押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させている前記第1鍵に対応する第1発光部を、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化周期に対応する点滅周期で発光させる処理である、
鍵盤発光プログラム。
【請求項10】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器のコンピュータに、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御処理と、
押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた第1発光態様で発光させる発光制御処理と、
を実行させ、
前記発光制御処理は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音を第1音高で発音させている発音中に前記第1操作部の操作に応じて前記第1楽音の音高を前記第1音高から第2音高へと徐々に変化させる場合に、前記第1発光態様で発光させている前記第1音高に対応する前記第1鍵の第1発光部については、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化に対応させて発光強度を徐々に小さくするとともに、前記第2音高に対応する第2鍵の第2発光部については発光強度を徐々に大きくするように制御する処理である、
鍵盤発光プログラム。
【請求項11】
複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部を備える電子鍵盤楽器のコンピュータに、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生処理と、
前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生処理により発生させた楽音を変化させる楽音制御処理と、
前記第1操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させる発光制御処理と、
前記第1操作部が操作された時点で押鍵されていた第1鍵に対応する第1楽音に対しては、前記第1鍵が離鍵された後の発音を伸ばす特定処理を実行し、前記第1操作部が操作された時点で押鍵されていなかった第2鍵に対応する第2楽音に対しては、前記第2鍵が離鍵された後の発音を伸ばす前記特定処理を実行しないように制御する楽音制御処理と、
を実行し、
前記発光制御処理は、前記特定処理を実行している前記第1楽音に対応する前記第1鍵の発光部については、前記第1鍵が押鍵されているか否かにかかわらず発光させ、前記特定処理を実行していない前記第2楽音に対応する前記第2鍵の発光部については、前記第2鍵が押鍵されていても発光させないように制御する、
鍵盤発光方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子鍵盤楽器、鍵盤発光方法及び鍵盤発光プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鍵盤を発光させて押鍵操作の内容を報知したり演奏操作をガイドしたりする電子鍵盤楽器が知られている。
例えば特許文献1には、押鍵位置に対応する音高や押鍵速度に対応する音量を、鍵盤を発光させて報知する電子鍵盤楽器が記載されている。
また、特許文献2には、演奏データに基づいて、操作すべきペダルに関する情報を、鍵盤を発光させて指示する電子鍵盤楽器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-81983号公報
【文献】特開2000-315080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の技術は、押鍵操作の内容を報知したりペダル操作を指示したりするだけのものであり、ペダル操作等の楽音操作による楽音変化の内容を報知できるものではなかった。そのため、演奏者は楽音操作による効果を認識しにくかった。
【0005】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、楽音操作による楽音変化の内容を報知することができる電子鍵盤楽器、鍵盤発光方法及び鍵盤発光プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子鍵盤楽器は、複数の鍵及び前記複数の鍵それぞれに対応するようにして設けられている複数の発光部を有する鍵盤部と、前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高で、かつ、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量の楽音を発生させる楽音発生手段と、前記複数の鍵以外の第1操作部の操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の音高を変化させる楽音制御手段と、押鍵操作された鍵に対応する発光部を、前記押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させる発光制御手段と、を備え、前記発光制御手段は、第1鍵の押鍵操作に応じて発生させた第1楽音の発音中に前記第1操作部が操作された場合に、前記第1鍵の押鍵操作の強度に対応する発光強度で発光させている前記第1鍵に対応する第1発光部を、前記第1操作部の操作により指定される音高の変化周期に対応する点滅周期で発光させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、楽音操作による楽音変化の内容を報知することができる電子鍵盤楽器、鍵盤発光方法及び鍵盤発光プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態における電子鍵盤楽器の平面図である。
図2】実施形態における電子鍵盤楽器の概略の内部構成を示すブロック図である。
図3】実施形態における鍵盤発光処理の流れを示すフローチャートである。
図4】実施形態における鍵盤発光処理の流れを示すフローチャートである。
図5】実施形態における鍵盤発光処理の流れを示すフローチャートである。
図6】実施形態における鍵盤発光処理の流れを示すフローチャートである。
図7】実施形態における鍵盤発光処理での鍵の発光状態の一例を示す図である。
図8】実施形態における鍵盤発光処理での鍵の発光状態の一例を示す図である。
図9】実施形態における鍵盤発光処理の変形例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図9を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0010】
[電子鍵盤楽器の構成]
図1は、本実施形態における電子鍵盤楽器1の平面図である。
この図に示すように、本実施形態における電子鍵盤楽器1は、電子ピアノであり、鍵盤楽器本体2とペダルユニット3とを備えている。
鍵盤楽器本体2は、複数の鍵21を有する鍵盤部22と、ユーザが各種操作を行う操作部23とを備えている。
【0011】
鍵盤部22には、複数の鍵21が鍵盤楽器本体2の左右方向に並列に配列されている。複数の鍵21は、白鍵21a及び黒鍵21bを有している。また、複数の鍵21の各々は、例えばLED(Light Emitting Diode)などによる発光部211を内蔵しており、上面の一部が発光するように構成されている(図2図7等参照)。
操作部23は、ユーザにより操作される各種の操作子24を有しており、本実施形態では、音量を変更可能なボリュームつまみ24aと、ビブラートを発生可能なモジュレーションホイール24bと、ピッチ(音高)を変更可能なピッチベンドホイール24cとを有している。
【0012】
ペダルユニット3は、ダンパーペダル31a、ソステヌートペダル31b、ソフトペダル31cの3本のペダル31を有しており、鍵盤楽器本体2の下方に配置されている。
このペダルユニット3と上述の操作部23とは、ユーザ操作を受けて、複数の鍵21への押鍵操作によって発生した楽音への変化内容を指示する楽音操作部を構成している。
【0013】
続いて、電子鍵盤楽器1の内部構成について説明する。
図2は、電子鍵盤楽器1の概略の内部構成を示すブロック図である。
この図に示すように、電子鍵盤楽器1は、入力部40と、表示部50と、音声出力部60と、記憶部70と、制御部80とを備えている。
【0014】
入力部40は、上述した複数の鍵21、複数の操作子24及び3つのペダル31を備えており、押下された鍵21やペダル31、又は操作された操作子24の位置やその操作量(押鍵速度やペダル踏込量を含む)を検出し、これに対応する信号を制御部80に出力する。
【0015】
表示部50は、複数の鍵21に対応する上述の複数の発光部211を備えており、制御部80からの制御信号に基づいてこれら複数の発光部211の点灯を制御して、演奏された楽音に関する各種情報を表示する。
【0016】
音声出力部60は、音源部61とスピーカー62とを備えている。
音源部61は、制御部80からの制御信号に基づいて、スピーカー62から出力させる楽音信号を生成する。より詳しくは、音源部61は、鍵21への演奏操作に基づく信号に、ペダル31や操作子24への操作に基づく楽音効果を付与することで、楽音信号を生成する。
スピーカー62は、音源部61からの楽音信号に基づいて、楽音を発生させる。
【0017】
記憶部70は、電子鍵盤楽器1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに作業領域としても機能するメモリである。本実施形態においては、記憶部70は、鍵盤発光プログラム71を記憶している。
鍵盤発光プログラム71は、後述の鍵盤発光処理(図3等参照)を制御部80に実行させるためのプログラムである。
【0018】
制御部80は、電子鍵盤楽器1の各部を中央制御する。具体的に、制御部80は、入力部40から入力される操作信号等に応じて記憶部70に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って、発光部211を点灯させたり音声出力部60から楽音を出力させたりする。
【0019】
[鍵盤発光処理]
続いて、電子鍵盤楽器1が鍵21を発光させる鍵盤発光処理について説明する。
図3図6は、鍵盤発光処理の流れを示すフローチャートであり、図7及び図8は、鍵盤発光処理における鍵21の発光状態の一例を示す図である。なお、図7及び図8では、発光部211のうち発光しているもののみを示しており、発光していない発光部211の図示を省略している(但し、図8(b)の破線部を除く)。また、図7及び図8では、押鍵操作された鍵21を、先端に指を付した画で示している。
【0020】
鍵盤発光処理は、ユーザにより楽音操作子が操作されたときに、この操作に対応させて鍵21を発光させる処理であり、短い周期で繰り返し実行される。ここで、「楽音操作子」とは、鍵21への演奏操作により発生した楽音に変化を付与する操作子であって、本実施形態では、操作部23の操作子24や、ペダルユニット3のペダル31である。
この鍵盤発光処理は、ユーザ操作に基づいて制御部80が記憶部70から鍵盤発光プログラム71を読み出して展開することで実行される。
【0021】
図3に示すように、鍵盤発光処理が実行されているときに、いずれかの鍵21に対して押鍵操作がなされると(ステップS1)、制御部80は、入力部40により、押下された鍵21の位置を検出するとともに(ステップS2)、この鍵21の押下される強さ又は速さ(押鍵強度)を検出する(ステップS3)。そして、制御部80は、音声出力部60により、押鍵位置に対応する音高の楽音を、押鍵強度に対応する音量で発生させる。
【0022】
次に、制御部80は、ステップS2で検出した押鍵位置(音高)に対応する鍵21の発光部211を、ステップS3で検出した押鍵強度(音量)に対応する発光パターンで発光させる(ステップS4)。
このときの発光パターン(発光態様)は、本実施形態では、図7(a)に示すように、音量に対応した発光強度で鍵21を発光させたものとなっている。但し、この発光パターンは音量に対応したものであれば特に限定されず、例えば、音量に対応した点滅速度(例えば、音量が大きいほど点滅が速い)、または発光色(例えば、音量が大きいほど濃色)で鍵21を発光させたものでもよい。或いは、図7(b)に示すように、押鍵操作された鍵21を基準として選択された複数の鍵21の発光部211の発光数で音量を示すインジケータ表示であってもよい。図7(b)の例では、図中に破線で示した全体で7鍵分の発光数に対して3つの鍵21の発光部211が発光した3/7の音量状態を示している。
【0023】
次に、図3に示すように、制御部80は、操作部23のボリュームつまみ24aが操作されたか否かを判定する(ステップS5)。
そして、ボリュームつまみ24aが操作されたと判定した場合(ステップS5;Yes)、制御部80は、入力部40によりその操作内容(操作方向及び操作量)を検出し、当該操作内容に応じて、音声出力部60から出力させる音量を変える(ステップS6)。
【0024】
またこのとき、制御部80は、ステップS6での音量の変化内容に対応させて、ステップS4で発光させた鍵21の発光パターンを変化させる(ステップS7)。
本実施形態では、音量に対応した発光強度で鍵21を発光させているため、この音量の変化内容に対応させて当該鍵21の発光強度を変化させる。発光パターンが点滅速度、発光色、又はインジケータ表示である場合には、音量の変化に対応させてこれらの発光パターンを変化させてもよい。或いは、押鍵強度と音量の変化内容との組み合わせに応じた発光パターンで鍵21を発光させることとしてもよい。
これにより、楽音の音量変化を報知することができ、ユーザ(演奏者)は音量変化の程度を視覚的に認識することができる。
その後、制御部80は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0025】
一方、上述のステップS5において、ボリュームつまみ24aは操作されていないと判定した場合(ステップS5;No)、図4に示すように、制御部80は、操作部23のモジュレーションホイール24bが操作されたか否かを判定する(ステップS11)。
そして、モジュレーションホイール24bが操作されたと判定した場合(ステップS11;Yes)、制御部80は、入力部40によりその操作内容を検出し、当該操作内容に応じて音高を周期的に変化させて、音声出力部60から出力させる楽音にビブラートをかける(ステップS12)。
【0026】
またこのとき、制御部80は、ビブラート操作に対応させて、ステップS4で発光させた鍵21の発光パターンを変化させる(ステップS13)。
具体的には、図7(c)に示すように、制御部80は、ビブラート周波数に対応させた点滅周期で鍵21を点滅発光させる。但し、このときの発光態様は、ビブラート周波数を報知できるものであれば点滅でなくともよく、例えば上述したように、発光部211の発光強度や発光色、又は発光数などでビブラート周波数を表現することとしてもよい。
これにより、楽音のビブラートを報知することができ、ユーザ(演奏者)はビブラートのかかり具合を視覚的に認識することができる。
その後、制御部80は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0027】
一方、上述のステップS11において、モジュレーションホイール24bは操作されていないと判定した場合(ステップS11;No)、図5に示すように、制御部80は、操作部23のピッチベンドホイール24cが操作されたか否かを判定する(ステップS21)。
そして、ピッチベンドホイール24cが操作されたと判定した場合(ステップS21;Yes)、制御部80は、入力部40によりその操作内容を検出し、当該操作内容に応じて、音声出力部60から出力させる楽音の音高を滑らかに上下に変化させる(ステップS22)。
【0028】
またこのとき、制御部80は、押鍵位置の鍵21Dと、音高の変化方向に対応する他の鍵21Aとを、音高の変化内容に基づいて発光させる(ステップS23)。
具体的には、図8(a)に示すように、制御部80は、ピッチベンド操作による音高の変化方向に対応する他の鍵21Aを特定し(図8(a)の例では半音高い黒鍵21b)、この他の鍵21Aを押鍵位置の鍵21Dとともに発光させる。
このとき、制御部80は、図8(a)の右側のグラフに示すように、押鍵位置の鍵21Dと他の鍵21Aとを、音高の変化内容(ピッチベンダーのかかり具合)に応じた発光強度で各々発光させる。但し、このときの発光態様は、ピッチベンダーのかかり具合を報知できるものであれば発光強度を変えるものでなくともよく、例えば上述したように、発光部211の発光色や発光数、又は点滅速度などでピッチベンダーのかかり具合を表現することとしてもよい。
これにより、楽音のピッチ変化を報知することができ、ユーザ(演奏者)はピッチベンダーのかかり具合を視覚的に認識することができる。
その後、制御部80は、後述のステップS9へ処理を移行する。
【0029】
一方、上述のステップS21において、ピッチベンドホイール24cは操作されていないと判定した場合(ステップS21;No)、図6に示すように、制御部80は、ペダルユニット3のペダル31が操作されたか否かを判定する(ステップS31)。
そして、ペダル31が操作されたと判定した場合(ステップS21;Yes)、制御部80は、入力部40によりその操作内容を検出し、操作されたペダル31とその操作内容に対応した楽音変化を生じさせる(ステップS32)。
例えばソステヌートペダル31bが操作された場合には、制御部80は、ソステヌートペダル31bが操作された時点で押下されていた鍵21の楽音を伸ばす。
【0030】
またこのとき、制御部80は、ペダル操作により楽音変化している特定の鍵21を、その時点で押下されているか否かに関わらず、発光させる(ステップS33)。
例えば図8(b)に示すように、制御部80は、押鍵されてペダル操作による楽音変化を生じている鍵21を発光させ、押鍵されていてもペダル31操作による楽音変化がない鍵21は、図中に破線で示すように発光させない。また、このとき、楽音変化を生じている鍵21の発光状態(例えば発光強度)を、楽音変化の状態に応じて変化させる(例えば、楽音変化を開始した時点の発光強度が最も強く、楽音変化を完了した時点で発光を停止する)ようにしてもよい。但し、このときの発光態様は特に限定されない。
これにより、ペダル操作による楽音変化を報知することができ、ユーザ(演奏者)はその効果を視覚的に認識することができる。
【0031】
次に、図3に示すように、制御部80は、ステップS1で押下された鍵21の離鍵操作がなされるか否かを判定し(ステップS9)、離鍵操作がされていないと判定した場合(ステップS9;No)、上述のステップS5へ処理を移行する。
そして、この鍵21の離鍵操作がされたと判定した場合には(ステップS9;Yes)、制御部80は、当該鍵21に対する鍵盤発光処理を終了する。
【0032】
以上のように、本実施形態によれば、演奏者により操作部23やペダルユニット3が操作されると、この操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で鍵盤部22の発光部211が発光する。
これにより、楽音操作による楽音変化の内容を報知することができ、この楽音変化の内容を演奏者に視覚的に認識させることができる。
【0033】
また、押鍵操作時にボリュームつまみ24aが操作された場合に、音量の変化内容に基づいて、鍵21(発光部211)の発光強度、点滅速度、発光色及び発光数のうちのいずれかが変化する。
これにより、楽音の音量変化を報知することができ、演奏者は音量変化の程度を視覚的に認識することができる。
【0034】
また、押鍵操作時にモジュレーションホイール24bが操作された場合に、楽音に付与されるビブラート周波数に対応した点滅周期で鍵21(発光部211)が発光する。
これにより、楽音のビブラートを報知することができ、演奏者はビブラートのかかり具合を視覚的に認識することができる。
【0035】
また、押鍵操作時にピッチベンドホイール24cが操作された場合に、その音高の変化内容に基づいて、押下された鍵21の発光部211と、音高の変化方向に対応した他の鍵21Aの発光部211とが発光する。
これにより、楽音のピッチ変化を報知することができ、演奏者はピッチベンダーのかかり具合を視覚的に認識することができる。
【0036】
また、押鍵操作時にピッチベンドホイール24cが操作された場合に、押下された鍵21の発光部211と他の鍵21Aの発光部211とが、音高の変化内容に対応した発光強度で発光する。
これにより、演奏者はピッチベンダーのかかり具合をより容易に視覚的に認識することができる。
【0037】
また、押鍵操作時にペダル31が操作された場合に、押下された鍵21であってペダル31の操作により楽音が変化している鍵21の発光部211のみが発光する。
これにより、ペダル操作による楽音変化(いずれの鍵21の楽音が変化しているか)を報知することができ、演奏者はその効果を視覚的に認識することができる。
【0038】
[変形例]
なお、上記実施形態では、鍵盤発光処理において、ピッチベンド操作がされたときにステップS23で音高の変化を一時に(一回の発光で)示すこととしたが、音高の段階的な変化を示すこととしてもよい。
この際には、図9に示すように、ピッチベンドホイール24cが操作されたと判定した場合に(ステップS21;Yes)、制御部80は、音高の変化方向とともにその最終変化量を特定する(ステップS25)。そして、制御部80は、次に変化させる段階的な音高の変化量を決定する(ステップS26)。それから、制御部80は、元の音高と最終変化させた音高に対応する鍵とを、段階的な音高の変化量に対応する発光パターン(例えば発光量)で発光させる(ステップS27)。その後、制御部80は、最終変化量まで音高が変化したか否かを判定し(ステップS28)、変化するまでステップS26、S27を繰り返せばよい。つまり、楽音の音高の変化を開始してから完了するまでの間、押鍵位置の鍵21の発光強度を徐々に弱くしていくと同時に、他の鍵21Aの発光強度を徐々に強くしていく。
これにより、楽音の段階的なピッチ変化を報知することができ、ユーザ(演奏者)は段階的なピッチ変化を視覚的に認識することができる。
【0039】
また、上記実施形態では、鍵盤発光処理において、ボリューム操作、モジュレーション操作、ピッチベンド操作及びペダル操作の全ての楽音操作についての有無判定が含まれることとした。しかし、鍵盤発光処理には、これらの楽音操作のうちの少なくとも1つが含まれていればよい。
【0040】
また、モジュレーション操作は楽音にビブラートをかけるものに限定されず、例えばトレモロなどの他の楽音変化を付与するものであってもよい。
また、ペダル操作についてはソステヌートペダル31bを例に挙げて説明したが、ダンパーペダル31aやソフトペダル31cについても、ソステヌートペダル31bのときと同様に、その楽音効果のかかり具合に応じて鍵21を発光させればよいのは勿論である。
【0041】
また、楽音の変化内容に応じた発光部211の発光態様は、上述のものに限定されない。例えば、打鍵した後にその音が小さくなるに連れて、鍵21(発光部211)の発光強度が弱まるようにしてもよい。また、楽音が変化した時点でその変化内容に応じて発光部211を発光させればよく、その前の押鍵時に発光部211が予め発光していなくともよい。
さらに、発光部211は、鍵盤部22に設けられていれば複数の鍵21の各々に設けられていなくともよい。但し、複数の鍵21に対応しているのが好ましいのは勿論である。
【0042】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の鍵及び発光部を有する鍵盤部と、
前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、
前記押鍵操作以外のユーザ操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の変化内容を指示する楽音操作部と、
前記楽音操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させる発光制御手段と、
を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
<請求項2>
前記発光部が前記複数の鍵の各々に設けられており、
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われた鍵の発光部を、前記楽音の変化内容に応じた発光態様で発光させることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項3>
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われた鍵の発光部と、前記押鍵操作が行われていない鍵の発光部とを、前記楽音の変化内容に応じた発光態様で発光させることを特徴とする請求項2に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項4>
前記発光部が前記複数の鍵の各々に設けられており、
前記発光制御手段は、複数の前記発光部を同時に発光させる発光態様を、前記楽音の変化内容に応じて変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項5>
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われた鍵を基準として選択された複数の鍵の発光部を同時に発光させる発光態様を、前記楽音の変化内容に応じて変化させることを特徴とする請求項4に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項6>
前記楽音発生手段は、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた音量で楽音を発生させ、
前記発光制御手段は、前記発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さに応じた発光態様で発光させるとともに、前記楽音の変化内容に応じた発光態様で発光させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項7>
前記発光制御手段は、前記複数の鍵の発光部を、前記押鍵操作の強さ又は速さと、前記楽音の変化内容との組み合わせに応じた発光態様で発光させることを特徴とする請求項6に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項8>
前記楽音操作部は、楽音の音量を変化させるボリューム操作子を有し、
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記ボリューム操作子が操作された場合に、音量の変化内容に基づいて前記発光部を発光させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項9>
前記楽音操作部は、楽音にビブラートを付与するモジュレーション操作子を有し、
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記モジュレーション操作子が操作された場合に、付与されたビブラートの内容に基づいて前記発光部を発光させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項10>
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記モジュレーション操作子が操作された場合に、付与されたビブラート周波数に対応した点滅周期で前記発光部を発光させることを特徴とする請求項9に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項11>
前記発光部が前記複数の鍵の各々に設けられており、
前記楽音操作部は、楽音の音高を変化させるピッチベンド操作子を有し、
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記ピッチベンド操作子が操作された場合に、音高の変化内容に基づいて、前記押鍵操作が行われた鍵の発光部と、音高の変化方向に対応した他の鍵の発光部とを発光させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項12>
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記ピッチベンド操作子が操作された場合に、前記押鍵操作が行われた鍵の発光部と前記他の鍵の発光部とを、音高の変化内容に対応した発光強度で発光させることを特徴とする請求項11に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項13>
前記発光部が前記複数の鍵の各々に設けられており、
前記楽音操作部は、楽音を変化させるペダルを有し、
前記発光制御手段は、前記押鍵操作が行われたときであって前記ペダルが操作された場合に、前記押鍵操作が行われた鍵であって前記ペダルの操作により楽音が変化している鍵の発光部を発光させることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
<請求項14>
複数の鍵及び発光部を有する鍵盤部と、前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、前記押鍵操作以外のユーザ操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の変化内容を指示する楽音操作部と、を備える電子鍵盤楽器の鍵盤発光方法であって、
発光制御手段が、前記楽音操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させることを特徴とする鍵盤発光方法。
<請求項15>
複数の鍵及び発光部を有する鍵盤部と、前記複数の鍵のうちの押鍵操作された鍵に対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、前記押鍵操作以外のユーザ操作により、前記楽音発生手段が発生させた楽音の変化内容を指示する楽音操作部と、を備える電子鍵盤楽器の鍵盤発光プログラムであって、
コンピュータを、前記楽音操作部への操作による楽音の変化内容に応じた発光態様で、前記発光部を発光させる発光制御手段として機能させることを特徴とする鍵盤発光プログラム。
【符号の説明】
【0043】
1 電子鍵盤楽器
2 鍵盤楽器本体
3 ペダルユニット
21 鍵
22 鍵盤部
23 操作部
24 操作子
24a ボリュームつまみ
24b モジュレーションホイール
24c ピッチベンドホイール
31 ペダル
31a ダンパーペダル
31b ソステヌートペダル
31c ソフトペダル
40 入力部
60 音声出力部
71 鍵盤発光プログラム
80 制御部
211 発光部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9