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特許7096158フレーム状の支持体において引張支持された摩擦ライニングを有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ
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  • 特許-フレーム状の支持体において引張支持された摩擦ライニングを有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-27
(45)【発行日】2022-07-05
(54)【発明の名称】フレーム状の支持体において引張支持された摩擦ライニングを有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ
(51)【国際特許分類】
   F16D 65/02 20060101AFI20220628BHJP
   F16D 55/225 20060101ALI20220628BHJP
   F16D 55/226 20060101ALI20220628BHJP
   F16D 65/092 20060101ALI20220628BHJP
【FI】
F16D65/02 E
F16D65/02 A
F16D55/225 113A
F16D55/226 104A
F16D55/226 104H
F16D65/092 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018541319
(86)(22)【出願日】2017-02-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-02-21
(86)【国際出願番号】 EP2017052653
(87)【国際公開番号】W WO2017137400
(87)【国際公開日】2017-08-17
【審査請求日】2018-09-13
【審判番号】
【審判請求日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】102016201909.0
(32)【優先日】2016-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】399023800
【氏名又は名称】コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(72)【発明者】
【氏名】アダム・トールステン
(72)【発明者】
【氏名】バウアー・イェンス
(72)【発明者】
【氏名】ゴルツ・ディートリヒ
(72)【発明者】
【氏名】ハーク・マティアス
(72)【発明者】
【氏名】フンメル・ヴァレンティン
(72)【発明者】
【氏名】カルフ・クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ランガー・ノルマン
(72)【発明者】
【氏名】ランケス・クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ペトリ・ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】ジーモン・ディルク
【合議体】
【審判長】平瀬 知明
【審判官】間中 耕治
【審判官】内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-14011(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第4036272(DE,A1)
【文献】特開2007-10072(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102014205594(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第10004181(DE,A1)
【文献】特表平5-501754(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 49/00 - 71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直力発生装置としてのブレーキキャリパ(13)を有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)であって、該ブレーキキャリパのU字状に構成されているハウジングが、ハウジング脚部と、該両ハウジング脚部を結合するハウジングブリッジとでもって、摩擦リングをU字状に包囲し、割り当てられた少なくとも1つの摩擦ライニング(1)を、摩擦材料(6)を支持するとともに接線方向に突出した、支持体(2)におけるブレーキ力の引張支持のためのハンマーヘッド状のつめ(7,8)を備えるバックプレート(5)を介して操作し、前記ブレーキキャリパ(13)が前記支持体(2)に対して相対的に軸方向へ変位可能に支持されており、前記支持体(2)が、それぞれ、収容凹部(3,4)を有する、回転方向手前側の支持体アームと、回転方向後ろ側の支持体アームとを含んでおり、前記収容凹部が、載置面(9,10)及び/又はカウンタ軸受(11,12)を含む支持面あるいはガイド面を備えており、前記収容凹部には前記つめ(7,8)が懸架されており、その結果、前記支持体(2)への接線方向へ向いた接線力(Fu、摩擦力)の導入によりつめ(7,8)における引張負荷が生じるか、あるいはその逆であり、支持体ウェブ(14,14’)が前記支持体アームを互いに結合することで前記支持体(2)が閉鎖されたフレームとして形成されており、前記支持体ウェブ(14,14’)が、接線方向に延在しており、ブレーキキャリパ(13)と摩擦ライニング(1)の間に二点載置部が設けられており、該二点載置部の各接触箇所(17,18)が、互いに接線方向の間隔(A)をもって前記ハンマーヘッド状のつめ(7,8)において規定されていることを特徴とする原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ。
【請求項2】
前記支持体ウェブ(14,14’)が前記支持体アームに一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)。
【請求項3】
軸方向外方の支持体ウェブ(14’)が両支持体アームに取り外し可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)。
【請求項4】
前記ブレーキキャリパ(13)と支持体(2)の間に板バネ(16)がはめ込まれており、該板バネが、ハウジング脚部と支持体(2)の間で径方向Rに弾性的に予負荷を与えられて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)。
【請求項5】
前記板バネ(16)が、支持体(2)とブレーキキャリパ(13)の間の少なくとも1つの係合式の強制ガイド及び/又は収容部に収容されていることを特徴とする請求項4に記載の原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)。
【請求項6】
ブレーキキャリパ(13)と摩擦ライニング(1)の間の相互の前記接触箇所(17,18)が、統一的に、球状であるか、面取りされているか、又はそれぞれ異なる形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の支持体(2)及びブレーキキャリパ(13)を有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)のための、支持体(2)における引張支持のためのつめ(7,8)を含むハンマーヘッド状の突起部を有する摩擦ライニング(1)において、
当該摩擦ライニング(1)が、そのハンマーヘッド状のつめ(7,8)の径方向反対側において載置部を備えており、接線方向に互いに所定の間隔をもって配置された2つのつめ(7,8)が、その径方向反対側において、ブレーキキャリパ(13)のための二点載置部Zを規定していることを特徴とする摩擦ライニング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直力発生装置としてのブレーキキャリパ(13)を有する原動機付き車両部分ライニングディスクブレーキ(15)に関するものであって、該ブレーキキャリパのU字状に構成されているハウジングが、ハウジング脚部と、該両ハウジング脚部を結合するハウジングブリッジとでもって、摩擦リングをU字状に包囲し、割り当てられた少なくとも1つの摩擦ライニング(1)を、摩擦材料(6)を支持するとともに接線方向に突出した、ブレーキ力の引張支持のためのハンマーヘッド状のつめ(7,8)を支持体に備えるバックプレート(5)を介して操作し、前記ブレーキキャリパ(13)が前記支持体において軸方向へ変位可能に支持されており、前記支持体(2)が、それぞれ、収容凹部(3,4)を有する、回転方向手前側の支持体アームと、回転方向後ろ側の支持体アームとを含んでおり、前記収容凹部が、載置面(9,10)及び/又はカウンタ軸受(11,12)を含む支持面あるいはガイド面を備えており、前記収容凹部には前記つめ(7,8)が懸架されており、前記支持体への接線方向へ向いた接線力(Fu、摩擦力)の導入によりつめ(7,8)における引張負荷が生じるか、あるいはその逆である。
【背景技術】
【0002】
摩擦ライニングの引張懸架部を有する同種の、特に取外しが保証された部分ライニングブレーキディスクは、既に特許文献1の図2から知られている。このとき、引張支持は、回転方向とは無関係になされる。
【0003】
相前後して引張+押圧支持あるいはこれとは逆の順序を可能とし、この目的のために非常に特別に許容されているブレーキが特許文献2から知られている。
【0004】
快適性の観点においては、引張支持を伴う同種の又は公知のディスクブレーキにおいて、必要であれば精緻に許容されるものの不可避の維持されるべき機能遊び及び製造遊びが支持体とライニングの間のガイド及び支持においていわゆる走行方向変更後のブレーキ操作時の反転クリックが生じることがあるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】独国特許出願公開第102014202944号明細書
【文献】独国特許出願公開第2804808号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、公知の同種のディスクブレーキを改善させるとともに、特にその快適性についての欠点を回避することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、原則的には、支持体ウェブ14,14’が支持体アームを互いに結合することで支持体が閉鎖されたフレームとして形成されており、支持体ウェブ14,14’が、接線方向においてハウジングのハウジング脚部の手前に配置されていることによって解決される。したがって、支持体側の構造上、力の経路における分配部が得られ、この分配部は、直接的な力の導入が支持体アームのうち1つ(カウンタ軸受)においてなされるにもかかわらず、複雑な許容を省略しつつ支持体の支持体アーム全体をブレーキ力の導入のための力の経路に取り入れることを可能とするものである。それゆえ、支持体アームの範囲における材料を節約することができるか、又は支持体の許容荷重が対応して高められる。さらに、本発明は、ブレーキキャリパハウジングのための二点載置部を有する特別な摩擦ライニングに関するものである。
【0008】
本発明による問題解決の更なる詳細は、図面に基づく説明と共に請求項から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】特許文献1の図2に対応する同種の摺動キャリパブレーキを説明のために示す図である。
図2】本発明による車両ディスクブレーキの一実施形態を前方(摺動フィンガ側)から見た、縮小された概略的な斜視図である。
図3】摩擦ライニングを有さない支持体(アクチュエータ側)の、縮小された概略的な背面図である。
図4】摩擦ライニングを有する支持体(摺動フィンガ側)の、縮小された概略的な正面図である。
図5】径方向にガイドして向けられたブレーキキャリパ保持バネの詳細と共に示す、図2と同様な斜視図である。
図6】外側の摩擦ライニングにおける二点ブレーキキャリパ載置部を明確にするための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、変位可能に支持体に支持されたハウジング13を有する摺動キャリパタイプの公知の車両ディスクブレーキ15を明らかにするものである。支持体の機能は、ハウジング13を軸方向(車輪回転軸に対して平行)において相対変位可能に、かつ、他の部分は不動に支持することにある。したがって、ハウジング13は、適当に支持体/支持体成形物に軸方向に変位可能に支持されている摺動キャリパタイプ又はフローティングキャリパタイプである。これにより、原則的には、アクチュエータが、摩擦ライニングを直接的に操作するための標準力発生装置として十分であり、他の摩擦ライニングは、反作用力によって摩擦リングへ押圧される。このとき、アクチュエータは、油圧式及び/又は電気機械式の操作手段を含むことができる。
【0011】
ハウジング13は、不図示のブレーキディスクを覆うU字状のハウジングを備えている。このハウジングは、ハウジングブリッジによって結合された2つのハウジング脚部を更に備えている。このとき、内側のハウジング脚部は、内側の摩擦ライニングを直接操作するための1つ又は複数の操作装置を備えている。支持体は、2つの支持体脚部に設けられている支持体成形物を備えている。これら支持体成形物は、径方向に開放された溝として形成され、軸対称な、バックプレート5のハンマーヘッド状のつめが掛けられている、収容凹部3,4を含んでいる。摩擦ライニング1を形成するために、バックプレート5のほぼ中央にブロック状の摩擦材料6が固定されている。直接操作される摩擦ライニング1は、軸方向へ向いた締付力をバックプレートへ加える標準力発生装置を用いて、特に摩擦リング、ブレーキディスク又はその他のロータ/摩擦相手方のような、割り当てられた不図示の摩擦相手方へ直接接触されることが可能である。他の全ては、反作用力によってなされる。通常、簡易化の目的で図面には図示されていないピストン-シリンダユニットあるいは電気モータ-伝動構造が締付力を発生する要素として用いられる。したがって、ハウジング13は、複数の部材によって油圧式に、機械式に、電気機械式に、及び/又はこれらの組合せによって操作されることができるとともに、この目的のために適当な操作手段を必要とする。
【0012】
上述の公知のシステムでは、支持体2は、主に摩擦ライニング1を収容するために用いられる、軸方向に自由に突出した支持体アームを備えている。摩擦ライニング1は、ハンマーヘッド状のつめ7,8を有する、鋼材料から成る少なくとも1つのバックプレート5を含んでいる。バックプレート5には、摩擦材料6が直接的又は間接的に固定されている。摩擦ライニング1は、制動されるべき車輪と共に、Axに対して平行向く共通の回転軸周りに回転する不図示の摩擦リングに接触するために用いられる。ピストン側及び/又は摺動フィンガ側では、バックプレート5の後ろ側に緩衝プレート21を設けることができ、特に接着することが可能である。
【0013】
摩擦ライニング1と支持体2の間の力伝達は、径方向外方へ、したがって鉛直に配置された、それぞれ対称にバックプレート5のハンマーヘッド状のつめ7,8に配置されている少なくとも1つの載置面9,10を介してなされる。各載置面9,10には、それぞれ支持体2におけるカウンタ軸受11,12が割り当てられており、その結果、バックプレート5が引張負荷を受けつつブレーキディスク/摩擦リングに対して接線方向に係合式の力伝達がなされる。この引っ張られた支持が回転方向にかかわらず行われることができるように、公知の摩擦ライニング1のハンマーヘッドがそれぞれ軸線Sに対して軸対称に、支持体2における作用に寄与する2つのつめ7,8を備えている。このとき、特許文献1に規定されているように、回転方向手前側(E)では、常に摩擦ライニング1と摩擦リングの間の第1の係合に関連付けられている。例えば、図1では、(前進する)乗用車のブレーキディスクメイン回転方向が矢印Uによって規定されている。
【0014】
本発明の詳細は、図2図6に基づき明らかとなる。このとき、本課題は、特徴の組合せにおいて解決される。このとき、一般的には、支持体アーム全体が支持体ウェブ14,14’によって互いに結合されることで支持体がそれ自体閉鎖されたフレームとして構成されており、これにより、適当に好都合に力の経路における分配が顕在化する。自由端のない、このように閉鎖された支持体の支持体アームの結合により、支持体は、それ自体閉鎖された安定した力の経路を有するようになり、これにより、ライニングガイドの範囲における特に良好な寸法精度をもった製造において顕在化する。特に、高精度のブローチプロセスを実行することが可能である。
【0015】
支持体ウェブ14,14’は、一般的に一体的に支持体アームへ鋳造(形成)されることができる。これにより、支持体を製造するための新たな特別な鋳型が必要となる。しかし、本発明の変形例においては、少なくとも1つの軸方向外方の支持体ウェブ14’が取り外し可能に支持体アームに固定されていることも考慮に値する。例えば、支持体ウェブ14’を2つの支持体アームと共に螺着することが可能である。加えて、この種の取り外し可能な結合により、価値の高い技術的な外観が得られる。径方向外方の支持体ウェブ14’が取り外し可能に固定されていれば、これにより、特に摩擦ライニングの交換のようなメンテナンスが容易となり得る。これにより、フレーム状の支持体のために個別の鋳造技術を開発する必要は必ずしもなく、従来どおり製造された開放された支持体が、取付プロセスによってある程度鍛造される。
【0016】
本発明の追加的な有利な構成では、特に、ブレーキキャリパ保持バネとしての新たな種類の板バネ16の、保護され、かつ、目立たない配置が提案され、この板バネは、ブレーキキャリパ鍋状部、したがって径方向内方から径方向外方へ延び、ブレーキキャリパ13と支持体の間にはめ込まれており、その結果、ブレーキキャリパ保持バネは、改善された取付性において強制ガイドによって視覚的な背景へ退く。この板バネ16の取外しは、同様により容易である。なぜなら、この取外しが、ブレーキキャリパ13と支持体の間の強制的な径方向ガイドにより逆の態様でなされるためである。
【0017】
このとき、特に安定した、したがってがたつきのない、ブレーキキャリパ13と摩擦ライニング1の間の弾性的な予負荷及び載置部における作用及び力の経路は、特別な二点載置部Zに関連して可能であり、この二点載置部の接触箇所17,18は、互いに対して最も外側の間隔Aで、それぞれハンマーヘッド状のつめ7,8の範囲で、すなわちその背部で少なくとも軸方向外方の摩擦ライニング(端部に近い方;outboard)に配置されている。これにより、本発明は、特に幅広に寸法設定されたブレーキキャリパブリッジを有するいわゆるフレームキャリパにおける使用に特に好適である。ブレーキキャリパブリッジと摩擦ライニングの間の相互の接触箇所17,18は、統一的に球状に面取りされることができるか、又はそれぞれ異なるように鋳造(形成)された形状へ移行するように構成されることが可能である。したがって、特別に形成された摩耗部分がの構造の本質的な構成部分であるため、これにより、特にブレーキキャリパ13に対する耐揺動性の載置を可能とするハンマーヘッド状のつめ7,8を有する摩擦ライニング1も負荷を受ける。この載置は、有利には、ブレーキキャリパブリッジのための、離間した、ほぼV字状に開放された収容部として、二点載置部Zに関連して両ハンマーヘッド状のつめ7,8の後ろ側に形成されている。
【0018】
したがって、再度まとめると、本発明により以下の利点が可能となる:
-「クリック」騒音、特に可逆クリックを防止する
-残留モーメントを低減する
-摩擦ライニングの斜めの摩耗を防止する
-耐衝撃性のブレーキキャリパ懸架-所定のブレーキキャリパ載置
-板状のブレーキキャリパ保持バネの容易に行われる径方向取付
-遮板の成形により、ブレーキキャリパ保持バネを容易に装飾スクリーン(カバー)と組み合わせることが可能
-標準化、したがって、摺動側及びピストン側の摩擦ライニングのための理想的に成形された摩擦ライニング支持部(バック)プレート
【符号の説明】
【0019】
A 間隔
Ax 軸方向
C 符号化
MT 取外しモーメント
R 径方向
S 軸線
SP 摩擦力作用点
T 接線方向
U 矢印
Z 二点載置部
1 摩擦ライニング
2 支持体成形物
3,4 収容凹部
5 バックプレート
6 摩擦材料
7 つめ
8 つめ
9 載置面
10 載置面
11 カウンタ軸受
12 カウンタ軸受
13 ハウジング
14,14’ 支持体ウェブ
15 原動機付き車両の部分ライニングディスクブレーキ
16 板バネ
17 接触箇所
18 接触箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6