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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-27
(45)【発行日】2022-07-05
(54)【発明の名称】多方向入力装置とゲーム機器
(51)【国際特許分類】
   H01H 25/06 20060101AFI20220628BHJP
   H01H 25/04 20060101ALI20220628BHJP
   A63F 11/00 20060101ALI20220628BHJP
   G06F 3/0338 20130101ALI20220628BHJP
【FI】
H01H25/06 A
H01H25/04 F
A63F11/00 Z
G06F3/0338 411
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020197769
(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公開番号】P2022081358
(43)【公開日】2022-05-31
【審査請求日】2020-11-30
(31)【優先権主張番号】202011306057.6
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520012378
【氏名又は名称】深▲せん▼市致尚科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ZESUM POLYTRON TECHNOLOGIES CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】5F,NO#2046 Guanguang Road,Baihua Community,Guangming District,ShenZhen City,Guangdong Province,China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】中瀬 雄章
(72)【発明者】
【氏名】楊 時影
(72)【発明者】
【氏名】陳 潮先
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-262720(JP,A)
【文献】国際公開第2007/097194(WO,A1)
【文献】特開平08-297537(JP,A)
【文献】特開2003-223276(JP,A)
【文献】特開2004-111346(JP,A)
【文献】特許第3725389(JP,B2)
【文献】特許第5060503(JP,B2)
【文献】登録実用新案第3157281(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 25/00 - 25/06
A63F 11/00
G05G 1/00 - 25/04
G06F 3/033 - 3/039
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するカバーと、
前記開口部から上方向に突出した傾倒操作可能な操作体と、
前記操作体の傾倒操作に応じて回動すると共に軸線が互いに直交するように保持された第1カム及び第2カムと、
前記第1カム及び前記第2カムの回動動作をそれぞれ検出する第1回転型電気部品及び第2回転型電気部品と、
前記カバーを固定するためのケースと、
前記操作体の押し込み操作により、電気的に開閉動作するプッシュスイッチを備える多方向入力装置において、
前記操作体は前記開口部から上方向に突出した略円柱状の操作部と、前記操作体の下部には前記操作部の直径よりも大きな直径で略半球状の上半球部と前記上半球部の下部には前記上半球部を直径とする半球平面部を有し、
前記上半球部と係合する半球孔と、前記半球孔の上部には前記操作部の直径より大きな直径の前記操作部を貫通させる貫通孔を有する前記ケースに固定された上支持体を有し、
前記上支持体の前記半球孔の下部には前記半球孔の直径より大きな直径の上支持体平面部を有することを特徴とする多方向入力装置。
【請求項2】
前記操作体の垂直状態に於いて前記半球平面部と前記上支持体平面部とが同一面に構成されたことを特徴とする請求項1の多方向入力装置。
【請求項3】
前記操作体の半球平面部に下方向に前記上半球部より直径の小さい下半球部を有し、前記下半球部と対向する半球凹部を有し、上下方向に移動可能に前記ケースに取り付けられた下支持体を有することを特徴とする請求項1の多方向入力装置。
【請求項4】
前記下支持体の下部には前記ケースに保持され前記操作体のプッシュ動作に伴い一端は前記ケースと当接する支点と他端は前記プッシュスイッチを押すように構成された前記操作体の押し下げ動作に伴い前記プッシュスイッチを電気的に動作させるプッシャーを有することを特徴とする請求項の多方向入力装置。
【請求項5】
中心部に前記下半球部の半径よりやや大きい穴を有し、前記上支持体平面部直径よりもやや小さい外形の前記半球平面部と前記上支持体平面部とに同時に当接するドーナツ状のプレートを有し、
前記プレートを上方向に押し上げるために前記プレートと前記ケースとに挟持されるコイルばねを有することを特徴とする請求項に記載の多方向入力装置。
【請求項6】
前記半球平面部の外周に少なくとも一つの直線平面部を有することを特徴とする請求項1の多方向入力装置。
【請求項7】
前記第1カムと前記第2カムの互いの回転軸線の交点と上半球部の中心とを一致させたことを特徴とする請求項1或いは請求項2の多方向入力装置。
【請求項8】
前記下支持体と前記プッシャーとを樹脂材料で一体化したことを特徴とする請求項4の多方向入力装置。
【請求項9】
前記請求項1~7のいずれかに記載の多方向入力装置を備えることを特徴とするゲーム機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸入装置分野に使用され、特に多方向輸入装置とゲーム機器に関する。
【背景技術】
【0002】
カバーと、カバーに設置されて回転できる操作体と、操作体の傾倒動作により回転する二つカムと、カムの回転量を検出して且つ回転量に応じてシングルを検出する検出装置を備える多方向輸入装置は一般的なものである。しかし、現有の技術において、多方向輸入装置の操作体は両カムの一つと回転可能に接続され位置制限を行い、操作体を駆動させてから、当該操作体に組み立てられるコイルバネの生じる反対力が当該カムだけに加えられ変形しやすくなり、抵抗力が発生するため、当該カムともう一つカムが駆動されたときに不均一の操作力が加えられて、違う方向から当該入力装置を操作するときに手触りの差異性を感じられるものである。
【発明の概要】
【0003】
本発明は360°方向から自由に操作されかつ手触りの差異性が感じられない多方向入力装置に関する。
【0004】
前記の目的を実現するために本発明の多方向入力装において、
開口部を有するカバーと、
前記開口部から上方向に突出した傾倒操作可能な操作体と、
前記操作体の傾倒操作に応じて回動すると共に軸線が互いに直交するように保持された第1カム及び第2カムと、
前記第1カム及び第2カムの回動動作をそれぞれ検出する第1回転型電気部品及び第2回転型電気部品と、
前記カバーを固定するためのケースと、
前記操作体の押し込み操作により、電気的に開閉動作するプッシュスイッチを備える多方向入力装置において、
前記操作体は前記開口部から上方向に突出した略円柱状の操作部と、前記操作体の下部には前記操作部の直径よりも大きな直径で略半球状の上半球部と前記上半球部の下部には前記上半球部を直径とする半球平面部を有し、
前記上半球部と係合する半球孔と、前記半球孔の上部には前記操作部の直径より大きな直径の前記操作部を貫通させる貫通孔を有する前記ケースに固定された上支持体を有し、
前記上支持体の前記半球孔の下部には前記半球孔の直径より大きな直径の上支持体平面部を有する。
【0005】
本発明を実施するための形態をとして、前記操作体が垂直状態で前記半球平面部と前記上支持体平面部とが同一面の構造とする。
【0006】
本発明を実施するための形態をとして、前記操作体の半球平面部に下方向に前記上半球部より直径の小さい下半球部を有し、前記下半球部と対向する半球凹部を有し、前記ケースに設けられる上下方向に移動可能な下支持体を有する。
【0007】
本発明を実施するための形態をとして、前記下支持体の下部にはケースに保持され前記操作体のプッシュ動作に伴い一端はケースと当接する支点と他端はプッシュスイッチを押すように構成され操作体の押し下げ動作に伴いプッシュスイッチを電気的に動作させるプッシャーを有する。
【0008】
本発明を実施するための形態をとして、中心部に前記下半球部の半径よりやや大きい穴を有し、前記上支持体平面部直径よりもやや小さい外形の前記半球平面部と前記上支持体平面部とに同時に当接するドーナツ状のプレートを有し、
前記プレートを上方向に押し上げるために前記プレートと前記ケースとに挟持されるコイルばねを有する。
【0009】
本発明を実施するための形態をとして、前記半球平面部の外周に少なくとも一つの直線平面部を有する。
【0010】
本発明を実施するための形態をとして、第1カムと第2カムの互いの回転軸線の交点と上半球部の中心とを一致させる。
【0011】
本発明を実施するための形態をとして、前記下支持体と前記プッシャーとを樹脂材料で一体化したものとする。
【0012】
本発明には多方向入力装置を備えるゲーム機器に関して、
開口部を有するカバーと、
前記開口部から上方向に突出した傾倒操作可能な操作体と、
前記操作体の傾倒操作に応じて回動すると共に軸線が互いに直交するように保持された第1カム及び第2カムと、
前記第1カム及び第2カムの回動動作をそれぞれ検出する第1回転型電気部品及び第2回転型電気部品と、
前記カバーを固定するためのケースと、
前記操作体の押し込み操作により、電気的に開閉動作するプッシュスイッチを備える多方向入力装置において、
前記操作体は前記開口部から上方向に突出した略円柱状の操作部と、前記操作体の下部には前記操作部の直径よりも大きな直径で略半球状の上半球部と前記上半球部の下部には前記上半球部を直径とする半球平面部を有し、
前記上半球部と係合する半球孔と、前記半球孔の上部には前記操作部の直径より大きな直径の前記操作部を貫通させる貫通孔を有する前記ケースに固定された上支持体を有し、
前記上支持体の前記半球孔の下部には前記半球孔の直径より大きな直径の上支持体平面部を有する。
【0013】
本発明の多方向入力装置における操作体はユーザが操作できる操作部と操作体の固定に用いられる上半球部を備える。具体的には、上半球部は上支持体の半球孔の側面に当接して定位される。現有技術の提案における多方向入力装置中の操作体が第一カム或いは第二カムに定位されユーザにより操縦されてから、生じる反対力が第一カム或いは第二カムに加えられるために第一カムと第二カムを操縦する時に手触りの差異性が感じられる。
【0014】
本提案の多方向入力装置の操作体を動作させて、生じる反対力が第一カムと第二カムに加えられなくて操作体の上半球部と操作体を定位する上支持体に加えられるものだけである。すなわち、第一カムと第二カムが操作体を動作させる力を受けるだけで、反対力の影響に及ばないために、違う方向から第一カムと第二カムをコントロールするときに手触りが感じられない。また、本方案の操作体の上半球部は略半球状であって、多方向入力装置が360°の方向から自由に操縦できるように操作体と上支持体の間には球面の組み合わせで回転できることである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態或いは現有技術をさらによく説明するように、実施の形態或いは現有技術を説明することに用いる図面を簡単に紹介して、周知のように、以下の図面がわずか本発明の一部分の実施形態であって、本分野の専門技術者に対して、創造的な活動を行わないときには以下の図面の示した構造により別の構造を考え出すことができる。
図1】本発明の多方向装置における一実施形態の組立図である。
図2図1の多方向装置におけるカバーを取り外した局部構造図である。
図3図1の多方向装置における一つの局部構造の切断図である。
図4図1の多方向装置におけるもう一つ局部構造切断図である。
図5図1の多方向装置における操作体と第一カム・第二カムの組み合わせる構造の見上げ図である。
図6図1の多方向装置における操作体のもう一つの実施形態の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図5を参考として本発明の実施・機能・メリットをさらに説明する。
本発明の実施形態の図面を参考として、本発明の実施形態の提案をよく完全に説明するということであり、もちろん、説明する実施形態が全部実施形態ではなくて本発明の一部分の提案だけである。本発明の実施形態に基づいて、本分野の専門技術者が創造的な活動を行わなくても考え出した別の実施形態がすべて本発明の請求範囲に属する。
【0017】
特に説明するのは本発明の実施形態のあらゆる方向を表す言葉(たとえば上、下、左、右、前、後など)がある特定の姿で各部分の互いの位置関係・動作などの説明に用いられ、当該特定の姿が変えられれば、当該の方向を指示する言葉も同時に変えるものである。
【0018】
本発明に対して、別の明確な規定と限定がなければ、「接続」・「固定」など専門語は広い範囲の意味を表す。例えば、「固定」と言うことには、固定に接続してもいいし、解体・取り付けに接続してもいいし、または一体化構造でもいいことである。また、機械的な接続してもいいし、電気的な接続してもいいことである。さらに、仲介媒介により間接的に接続してもいいし、二つ部品の内部の接続或いは互いの嵌合関係を表すこともいいである。
【0019】
また、本発明の使った「第一」と「第二」などの言葉は説明することに用いられることだけであって、技術特徴の重要性或いは潜在的に技術特徴の数を目指す意図が表されないことである。これによって、「第一」と「第二」をつける特徴が少なくとも一つ当該特徴を有することを明らかに或いは潜在的に表す。また、各実施形態の技術が互いに組み合わせるが、本分野の技術者が実施できなければならない。技術特徴の組み合わせは互いに対立する或いは実現できない、こういうような技術特徴の組み合わせは存在しないと見なされ、本発明の請求範囲ではない。
【0020】
本発明は多方向入力装置に関することである。
図1図2図3及び図4に示したように、本発明の一実施形態として、当該多方向入力装置は開口部11を設けるカバー10と、傾倒操作でき開口部11から上方へ伸びる操作体20と、操作体20の傾倒操作に応じて回転可能で回転軸線が互いに垂直する第一カム31と第二カム33と、第一カム31と第二カム33の回転動作を検出する第一回転型電気部品41と第二回転型電気部品43と、カバー10を固定するケース50と、ケース50に組み立てられ操作体20により押し下げ電気動作を執行するプッシュスイッチ60とによって概略構成されている 。操作体20は開口部11から上方へ伸びる操作部21と、操作部21の下側に設けられ半球状の半球平面部25を有し、操作部21の直径より大きいで半球状の上半球部23とを備え、半球平面部25は前記上半球部23を直径とする。また、ケース50に固定されカバー10の内側に保持される上支持体71は、カバー10の開口部11に半球孔711を備え、半球孔711の上方に操作部21の直径より大きいで半球孔711と貫通する貫通孔713とを設け、上半球部23の一部分が半球孔711の側面に当接し、別の部分が貫通孔713から伸び、半球孔711の下側に半球孔711の直径よりも大きいで上支持体平面部715が設けられる。
【0021】
本発明の一つ実施形態として、壊された可能性を防止して当該多方向装置の使用寿命を延ばすために、カバー10は支持体71、第一カム31、第二カム33及び操作体20の一部分を被せて保護の効用をもたらすということである。また、カバー10が水平面に略方形の投影になり、当該カバー10には底部と側面を有して開口部11を形成し、底部と側面がそれぞれ一対で対向に設けられ、側面が底部の周辺に囲んでケース50の方向へ伸び、カバー10の上面と反対する側面の一側がケース50に接続する。カバー10のメンテナンスを簡単化させるように、カバー10の側面は解体・取り付け可能にケース50に取り付けられ、具体的にはボルト、係合ブロック或いは磁性部品などにより固定されることができる。
【0022】
もちろん、別の実施形態の中で、カバー10も固定にケース50に取り付けられてもいいである。操作体20は主に操作部品であるために、傾倒動作に応じて電気動作シングルを輸入されるということである。例えば、操作体20を操縦することにより、前・後・左・右などの方向へ傾倒して相応する前・後・左・右などの方向の動作シングルが入力される。また、操作体20における水平面へ投影する型が円形とする操作部21はカバー10の開口部11からカバー10の外に伸びる。操作体20が円滑に球面の回転を実現させるために、球面を呈する上面が操作部21の下側に接続して、平面を呈する下面が半球平面部25とする半球状の上半球部23は、上支持体71とつながる。第一カム31と第二カム33が順次に操作体20の操作部21により貫通され、且つ操作部21の動作に応じて回転でき、回転量によりシングルを出力するように、第一回転型電気部品41と第二回転型電気部品43がそれぞれ第一カム31と第二カム33の回転量を検出する。
【0023】
また、水平面上にX軸方向とY軸方向を分ければ、第一カム31の回転軸線と第二カム33の回転軸線がX軸方向或いはY軸方向と一致する。第一カム31と第二カム33は縦面に略C字状に形成されたC字部を有し、両端にはそれぞれ一つの回転軸線と一対の回転軸部を形成し、かつ一対の回転軸部により回転する。第一回転式電気部品41はカバー10の外に設けられ第一カム31と接続し、第二回転式電気部品43もカバー10の外に設けられ第二カム33と接続する。第一回転式電気部品41と第二回転式電気部品43により第一カム31と第二カム33の回転量を検出することは現有技術ので、ここで詳しく説明しないものである。支持する機能がよく効くようにカバー10と上支持体71などの部品がケース50に固定され、プッシュスイッチ60が操作体20を押える動作の検出に用いられて相応の動作シングルを出力し、プッシュスイッチ60の動作論理は現有技術としてここで詳しく説明しない。
【0024】
また、プッシュスイッチ60が操作体20を押えるときに直接に或いは間接に起動され、本発明には具体的に規定しない、操作体20を押え下げる動作によりプッシュスイッチ60を起動してもいいことである。操作体20を動作させてから反対力が第一カムと第二カムに加えられないため、主に上支持体71により操作体20を定位することである。また、上支持体71が略円筒状で上側に半球孔711と貫通孔713を有して且つ上支持体平面部715が形成され、上支持体71の下側がケース50に接続する。当該支持体71と、一部分が当該上支持体71の内部に取り付けられる操作体20にメンテナンスを行いしやすいように、上支持体71とケース50は解体・取り付け可能に接続することである。上支持体71の解体・取り付けを簡単化させるように、支持体71とケース50の接続は係合、ボルト或いは磁性部品により固定られる。
【0025】
本発明の多方向装置における操作体20は操作部21と上半球部23を有し、操作部21は操縦部分であり、上半球部23は操作体20の定位に用いられる。具体的には、上半球23は上支持体71の半球孔711の側面に当接して定位される。
【0026】
現有技術における多方向入力装置中の操作体20が第一カム31或いは第二カム33に定位され、駆動されて生じる反対力が第一カム31或いは第二カム33に加えられるために、第一カム31と第二カム33を操縦する時の手触りの不均一性が感じられる。
【0027】
本発明の多方向入力装置の操作体20を動作させて、生じる反対力が第一カムと第二カムに加えられないで操作体20の上半球部23と当該操作体20を定位する上支持体に加えられるものだけである。すなわち、第一カム31と第二カム33が操作体20を動作させる力を受けるだけで、反対力の影響に及ばないために、違う方向から第一カム31と第二カム33をコントロールするときに手触りが感じられない。また、本方案の操作体20の上半球部23は略半球状であって、多方向入力装置が360°の方向から自由に操縦できるように操作体20と上支持体71の間には球面の嵌合により回転することができる。
【0028】
図4を参考として、本発明の一実施形態として、操作体20が直立の状態で半球平面部25と上支持体平面部715は同平面の構造である。
よく理解できるように、半球平面部25と上支持体平面部715は同平面の構造であり、すなわち、半球孔711の側面と上半球部23の間に適当な当接面積を備える。操作体20を操縦するときに半球孔711の側面により上半球部23をよくガイドと定位をするとともに、摩擦力を生じなくて順調に操縦されることを保証する。もちろん、ここの実施形態に限らない、別の実施形態中に操作体20が傾斜の状態で半球面部25が上支持体平面部715より高い或いはより低いこともある。
【0029】
図3、4を参考として、本発明の一実施形態として、多方向入力装置はケース50に設けられて上側に半球凹部731を備え上下方向に移動できる下支持体73を有する。操作体20の半球平面部25の下側に上半球部23の直径より小さいで半球凹部731と対向する下半球部27が設ける。
【0030】
よく理解できるように、下半球部27と下支持体73の半球凹部731が嵌合に組み合わせられ、操作体20を操縦すれば、半球凹部731がさらにガイドすることができ、操作体20の上支持体71の中に回転する精度をさらに高める。同時に、当該半球凹部731が操作体20に支持することができるために、操作体20を取り付ける安定性が高められる。上側が平面で半球平面部25に接続する下半球部27が半球状であり、下半球部27の中心と上半球部23の中心が一致して、下側が球面である下半球部27が下支持体73の半球凹部731に当接ことができる。
【0031】
図3を参考として、本発明の一実施形態として、本発明の多方向装置には、ケース50に設けられて下支持体73の下側にプッシャー80を有する。操作体20を操縦する押え操作を行うときに、下半球部27を落下させて前記半球凹部731を押し下げることにより、下支持体73の下部がプッシャー80を押し下げ、プッシャー80の一側がケース50に当接する支持点81が形成され、支持点81の反対側ともにプッシュスイッチ60を押え起動させ、電気動作をさせることを実現する。
【0032】
よく理解できるように、プッシャ80は操作体20を押し下げる時に当該プッシャ80によりプッシュスイッチ60を間接的に押え、プッシュスイッチ60を下支持体73の下側に設けることが必要なくて下支持体73の両側の一つかつカバー10の外側に取り付けることもいいであり、それから、プッシュスイッチ60の艤装の要求を減らして便利性を図る。同時に、プッシュスイッチ60の艤装構造が多方向装置の各部品を上下方向からさらにコンパクト化をさせ、全体の体積を減らして携帯と管理も便利である。ケース50に当接するプッシャ80の一側が下支持体73とケース50の間に取り付け、もう一つ側が上支持体71とカバー10を貫通してプッシュスイッチ60の上方に伸びる。プッシャ80を上下動作させる安定性を保持するために、下支持体73の下側が下方に伸びるガイド柱と、ケース50にガイド柱が挿入されるガイド孔が設けられ、ガイド柱とガイド孔の嵌合により下支持体73の移動を上下方向にガイドする。また、プッシュスイッチ60が壊れたときにメンテナンスを行う便利性を図るため、解体・取り付け可能にケース50に接続する。具体的には、プッシュスイッチ60を係合・ボルト或いは磁性部品によりケース50に固定する。さらに、プッシュスイッチ60を安定に艤装するため、ケース50に固定されプッシュスイッチ60に合わせる嵌合部が設けられ、プッシュスイッチ60の一部分が嵌合部に嵌合される。
【0033】
図3を参考として、本発明の一実施形態として、本発明の多方向入力装置はドーナツ状のプレート93とコイルバネ91を備え、プレート93が上半球部23の周りに配布して上半球平面部25と上支持体平面部715に同時に当接し、プレート93の中心部に下半球部27よりやや大きい穴も有し、同時に、前記の穴が上支持体平面部715の直径よりやや小さい直径を有することである。操作体20の中心には操作部21から下半球部27まで貫通する円柱孔28を設け、コイルバネがケース50とプレート93の間に挟持され、且つ上方へプレート93を押し上げる。
【0034】
よく理解できるように、コイルバネ91は操作体20を操縦することによりプレート93に加えられる反対力を生じ、かつプレート93により操作体20を自動的に回復させ、操作の便利性を図るようになる。また、コイルバネ91を支持体73の外側に取り付け、操作体20の各方向から均一的な弾性力を加えるために、コイルバネ91の中心線と操作体20の中心線が同直線に設置される。
【0035】
また、コイルバネ91の上側がプレート93の下面に当接するために、プレート93が間接的に操作体20に平面で当接し、操作体20が直接的に当接されることを回避するため、操作体20とコイルバネ91の組み合わせ構造の安定を保ち、コイルバネ91が操作体20に安定な弾性力を加えることを保証させる。また、プレート93は同時に半球平面部25と上支持体71の平面部29に当接する上面と、上面の周りに設置され下方に伸びる側面が設けられ、コイルバネ91がプレート93上面の下側と側面の内側に当接することによりプレート93に定位される。この一方で、さらにコスト削減と重量の減らすために、操作体20の中心部に空きの円柱孔28が設けられ、便利性も図られる。
【0036】
もちろん、本発明がこれらに限らない、ほかの実施形態の中に、当該コイルバネ91がカバー10と操作体20の操作部21に当接してもいいし、すなわち、操作体20が傾倒操作を行ってから回復されるということである。このほかに、コイルバネ91が上から下までの方向から直径が逐次に小さくなり円錐状に設置される。これから、コイルバネ91に対して、上側がプレート93に当接するとともに下半球部27に対して回避の隙間を与え、また、下側がよく当接されるコイルバネ91の構造である。さらに、ケース50に設けられるガイド孔の所に下支持体73の外側に囲むガイド筒が設けられ、当該ガイド筒の外側面がコイルバネ91の内側面と嵌合することによりコイルバネ91が定位される。
【0037】
図6を参考として、本発明の一実施形態として、本発明の多方向入力装置には、半球平面部25の外周に少なくとも一つの直線平面部29を有する。
【0038】
よく理解できるように、直線平面部29を設置して上半球部23が半球孔711の側面に当接しなくて摩擦力が減らされるために、傾倒操作を行う時に操作体20がさらに順調に操縦される。直線平面部29は半球平面部25の外周に縦の方向に沿って上半球部23の一部分が切断され形成され、当該直線平面部29は上半球部23を囲んで均一的な間隔で配布する四つの平面部とし、操作体20を前・後・左・右の各方向に傾倒操作をさせることもさらに順調に操縦できる。もちろん、本発明に限らない、別の実施形態の中に、半球平面部25の外周に傾斜の方向に沿って上半球部23の一部分を切断して直線平面部29を形成することもある。形成された直線平面部29の数は一つもいいし、二つ、三つ、五つ或いは複数もいいである。
【0039】
図5を参考として、本発明の一実施形態として、本発明の多方向入力装置には、第1カムと第2カムの互いの回転軸線の交点と上半球部の中心とを一致させる。
【0040】
よく理解できるように、操作体20を操縦することにより第1カムを動作させる時に、第1カム31の回転中心と上半球部23の中心が一致し、操作体20を操縦することにより第2カム33を動作させる時に、第2カムの回転中心と上半球部23の中心が一致する。第1カム31と第2カム33の回転動作の一致性が保証されて、操縦する触りの一致性も高められることである。
【0041】
本発明の一実施形態として、下支持体73とプッシャー80は樹脂材質として、前記するものように、下支持体73とプッシャー80がケース50に固定されて互いに当接する組合構造によりプッシュスイッチを動作させてもいいし、その一方で、下支持体73とプッシャー80を一体化させることによりプッシュスイッチを動作させてもいいである。
【0042】
下支持体73とプッシャー80の一体化の構造は下支持体73とプッシャー80の接続の強さをさらに固め、製造の効率も高められる。
【0043】
本発明も多方向入力装置を用いるゲーム機器に関して、具体的な構造が前記の実施形態を参考する。当該ゲーム機器が前記の全部技術特徴を採用し、前記の技術特徴のもたらした全部技術効果を少なくとも有するので、ここでは詳しく説明しないことである。ゲーム機器における多方向入力装置に接続する表示装置を備える。当該表示装置と多方向入力装置の接続は電気の接続である。
【0044】
前記の説明するものは本発明の最良の形態として、請求範囲は前記の発明の範囲に限らない、本発明の提案により、本発明の明細書と図面に相当する構造、或いは直接的/間接的に別の技術分野に用いられる本発明の技術特徴がすべて発明の請求範囲である。
【符号の説明】
【0045】
10 カバー、
11 開口部、
20 操作体、
21 操作部、
23 上半球部、
25 半球平面部、
27 下半球部、
28 円柱孔、
29 直線平面部、
31 第一カム、
33 第二カム、
41 第一回転型電気部品、
43 第二回転型電気部品、
50 ケース、
60 プッシュスイッチ、
71 上支持体、
711 半球孔、
713 貫通孔、
715 上支持体平面部、
73 下支持体、
731 半球凹部、
80 プッシャー、
81 支持点、
91 コイルバネ、
93 プレート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6