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特許7096777マーケティング装置、マーケティング方法及びマーケティングプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-28
(45)【発行日】2022-07-06
(54)【発明の名称】マーケティング装置、マーケティング方法及びマーケティングプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220629BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019020174
(22)【出願日】2019-02-06
(65)【公開番号】P2020126567
(43)【公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-05-28
(73)【特許権者】
【識別番号】514190246
【氏名又は名称】株式会社フロムスクラッチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】安部 泰洋
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-086171(JP,A)
【文献】特開2015-064782(JP,A)
【文献】特開2003-196553(JP,A)
【文献】特開2015-138353(JP,A)
【文献】特開平11-096255(JP,A)
【文献】特開2018-136747(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング装置であって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、前記商品の販売元から前記購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付部と、
前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析部と、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理部と、を備え、
前記分析部は、前記ユーザのアクセス分析を行うとき、前記キー情報を特定可能に前記アクセス分析情報を生成し、
前記変更処理部は、前記商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記売上情報から前記キー情報を利用して変更された前記ユーザの購入情報を特定し、前記アクセス分析情報に反映する、マーケティング装置。
【請求項2】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング装置であって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、前記商品の販売元から前記ユーザの購入情報をキュー情報として受け付けるキュー情報受付部と、
前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析部と、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理部と、を備え、
前記キュー情報受付部は、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記ユーザの購入情報の変更情報をキュー情報として受け付け、
前記変更処理部は、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記変更情報を前記アクセス分析情報に反映する、マーケティング装置。
【請求項3】
前記ユーザの購入情報及び前記変更情報を受け付けるキュー情報には、前記ユーザの属性情報がタグ情報として含まれ、
前記分析部は、前記タグ情報から前記ユーザのセグメントを特定して前記アクセス分析情報を生成する、請求項2に記載のマーケティング装置。
【請求項4】
前記変更処理部は、前記ユーザが前記商品の購入を所定期間内に変更した場合、前記アクセス分析情報から前記変更情報に係る前記ユーザの購入情報を削除する、請求項2又は3に記載のマーケティング装置。
【請求項5】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング方法であって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、キー情報受付部が行う、前記商品の販売元から前記購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付ステップと、
分析部が行う、前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、変更処理部が行う、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を備え、
前記分析ステップでは、前記ユーザのアクセス分析を行うとき、前記キー情報を特定可能に前記アクセス分析情報を生成し、
前記変更処理ステップでは、前記商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記売上情報から前記キー情報を利用して変更された前記ユーザの購入情報を特定し、前記アクセス分析情報に反映する、マーケティング方法。
【請求項6】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング方法であって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、キュー情報受付部が行う、前記商品の販売元から前記ユーザの購入情報をキュー情報として受け付けるキュー情報受付ステップと、
分析部が行う、前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、変更処理部が行う、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を備え、
前記キュー情報受付ステップでは、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記ユーザの購入情報の変更情報をキュー情報として受け付け、
前記変更処理ステップでは、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記変更情報を前記アクセス分析情報に反映する、マーケティング方法。
【請求項7】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティングプログラムであって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、前記商品の販売元から前記購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付ステップと、
前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を電子計算機に実行させ、
前記分析ステップでは、前記ユーザのアクセス分析を行うとき、前記キー情報を特定可能に前記アクセス分析情報を生成し、
前記変更処理ステップでは、前記商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記売上情報から前記キー情報を利用して変更された前記ユーザの購入情報を特定し、前記アクセス分析情報に反映する、マーケティングプログラム。
【請求項8】
商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティングプログラムであって、
前記ユーザが前記分析対象にアクセスして前記商品を購入したとき、前記商品の販売元から前記ユーザの購入情報をキュー情報として受け付けるキュー情報受付ステップと、
前記分析対象にアクセスする前記ユーザのアクセス情報に基づき、前記ユーザのセグメントを特定して前記ユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、
前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記アクセス分析情報に対して変更された前記商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を電子計算機に実行させ、
前記キュー情報受付ステップでは、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記ユーザの購入情報の変更情報をキュー情報として受け付け、
前記変更処理ステップでは、前記ユーザが前記商品の購入を変更した場合、前記変更情報を前記アクセス分析情報に反映するマーケティングプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分析対象として、例えばWebサイトをアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング装置、マーケティング方法及びマーケティングプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Webサイトをアクセスするユーザがどのような行動をしたのかを把握し、ユーザに対してWebサイトによる情報提供や営業活動に資するためのWebマーケティングツールが提案されている。
【0003】
例えば、顧客の購買嗜好タイプを定量的に評価し、実際の商品購買履歴との間の一致度が高い購買嗜好タイプを設計する顧客分析システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示されている顧客分析システムは、顧客の商品購買履歴を用いて、実際の商品購買履歴をより精度よく表す購買嗜好タイプを推定することで、実際の商品購買履歴との間の一致度が高い購買志向タイプを設計することを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-136410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなWebサイトのアクセス分析を行うマーケティングツールは、ユーザの個々の情報を排除してユーザの行動の傾向を分析するものであるため、ユーザが商品等を購入した後に、キャンセル等、事後的に購入内容を変更した場合、その情報を反映することは困難である。そのため、マーケティングツールによる分析結果は、実際の購入履歴とは一致しないものであり、ユーザの変更情報を反映した精度の高いマーケティングツールが求められていた。また、このように購入を変更したユーザの行動の傾向を分析することも、営業活動に資するものである。
【0006】
そこで、本開示では、ユーザが商品等を購入した後の変更を反映させることにより、精度の高い分析が可能なマーケティング装置、マーケティング方法及びマーケティングプログラムについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様におけるマーケティング装置は、商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング装置であって、ユーザが分析対象にアクセスして商品を購入したとき、商品の販売元から購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付部と、分析対象にアクセスするユーザのアクセス情報に基づき、ユーザのセグメントを特定してユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析部と、ユーザが商品の購入を変更した場合、アクセス分析情報に対して変更された商品の購入情報を反映する変更処理部と、を備え、分析部は、ユーザのアクセス分析を行うとき、キー情報を特定可能にアクセス分析情報を生成し、変更処理部は、商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、ユーザが商品の購入を変更した場合、売上情報からキー情報を利用して変更されたユーザの購入情報を特定し、アクセス分析情報に反映する。
【0008】
本開示の一態様におけるマーケティング方法は、商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティング方法であって、ユーザが分析対象にアクセスして商品を購入したとき、キー情報受付部が行う、商品の販売元から購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付ステップと、分析部が行う、分析対象にアクセスするユーザのアクセス情報に基づき、ユーザのセグメントを特定してユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、ユーザが商品の購入を変更した場合、変更処理部が行う、アクセス分析情報に対して変更された商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を備え、分析ステップでは、ユーザのアクセス分析を行うとき、キー情報を特定可能にアクセス分析情報を生成し、変更処理ステップでは、商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、ユーザが商品の購入を変更した場合、売上情報からキー情報を利用して変更されたユーザの購入情報を特定し、アクセス分析情報に反映する。
【0009】
また、本開示の一態様におけるマーケティングプログラムは、商品の販売を行う分析対象にアクセスするユーザのアクセス分析を行うマーケティングプログラムであって、ユーザが分析対象にアクセスして商品を購入したとき、商品の販売元から購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付ステップと、分析対象にアクセスするユーザのアクセス情報に基づき、ユーザのセグメントを特定してユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、ユーザが商品の購入を変更した場合、アクセス分析情報に対して変更された商品の購入情報を反映する変更処理ステップと、を電子計算機に実行させ、分析ステップでは、ユーザのアクセス分析を行うとき、キー情報を特定可能にアクセス分析情報を生成し、変更処理ステップでは、商品の販売元から所定期間の経過後の売上情報を受け付け、ユーザが商品の購入を変更した場合、売上情報からキー情報を利用して変更されたユーザの購入情報を特定し、アクセス分析情報に反映する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザが商品の購入をキャンセル等、事後的に購入内容を変更した場合、アクセス分析情報に対して変更された商品の購入情報を反映する変更処理部を備え、商品の販売元が送信するキー情報を特定可能にアクセス分析情報が生成され、キー情報を利用して売上情報から変更されたユーザの購入情報が特定されてアクセス分析情報に反映される。これにより、ユーザが商品等を購入した後の変更をアクセス分析情報に反映させることができるので、精度の高い分析結果を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態に係るマーケティングシステムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ装置100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1の端末装置200を示す機能ブロック構成図である。
図4図1のWebサーバ300がキー情報を送信する例を示す模式図である。
図5図2のアクセス状況DB121に格納されるアクセス情報の例を示す模式図である。
図6図2のアクセス分析情報DB122に格納されるアクセス分析情報の例を示す模式図である。
図7図2の売上情報DB123に格納される売上情報の例を示す模式図である。
図8図2の変更処理部133の処理後における、図2のアクセス状況DB121に格納されるアクセス情報の例を示す模式図である。
図9図1のマーケティングシステム1によるマーケティング方法を示すフローチャートである。
図10】本開示の一実施形態に係るマーケティングシステムのサーバ装置100Aを示す機能ブロック構成図である。
図11図10のサーバ装置100AにWebサーバ300Aが購入情報に係るキュー情報を送信する例を示す模式図である。
図12図10のサーバ装置100AにWebサーバ300Aがキャンセル情報に係るキュー情報を送信する例を示す模式図である。
図13図10のマーケティングシステム1Aによるマーケティング方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の一実施形態に係るコンピュータ400の構成の例を示す機能ブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0013】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係るマーケティングシステム1を示すブロック構成図である。このマーケティングシステム1は、例えば、分析対象としてWebサイトを参照するユーザのアクセス分析を行うためのシステムである。なお、分析するアクセスの対象は、パーソナルコンピュータやタブレット端末等のWebブラウザで参照するWebサイトに限られず、パーソナルコンピュータ等にインストールされたアプリで参照するWebサイトであっても良い。また、分析対象はWebサイトへのアクセスに限られず、実際に営業されている店舗への顧客の来店であっても良く、この場合、例えば店舗内に設置された、POSレジと呼ばれる顧客の年齢、性別等の属性情報を入力可能なレジや、バーコードにより入力された顧客の属性情報が分析の対象になる。
【0014】
マーケティングシステム1は、サーバ装置(マーケティング装置)100と、端末装置200と、Webサーバ300と、ネットワークNWとを有している。サーバ装置100と、端末装置200と、Webサーバ300とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0015】
サーバ装置100は、Webサーバ300が提供するWebサイトを参照するユーザのアクセス分析を行う装置であり、例えば、各種Webサービスを提供するサーバ装置により構成されている。
【0016】
端末装置200は、マーケティングシステム1を利用する分析者が所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であり、例えば、アクセス分析を行う際の対象となるセグメントを設定するために利用される。分析者が端末装置200を利用してサーバ装置100に対する操作を行い、アクセス分析の対象セグメント等を設定すると、ネットワークNWを介してサーバ装置100へ送信される。なお、端末装置200は、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0017】
本実施形態では、マーケティングシステム1は、サーバ装置100と端末装置200とを備え、端末装置200を利用してサーバ装置100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ装置100がスタンドアローンで構成され、サーバ装置100自身に分析者が操作を行う機能を備えても良い。
【0018】
Webサーバ300は、事業者または個人が情報提供や営業活動を行うために公開しているWebサイトを提供するサーバである。このWebサイトは、例えば、ユーザに対して通信販売を行うために提供されている通信販売サイトである。分析者は、例えば、Webサイトを運営する事業者の担当者であり、Webサイトにおける商品の表示状態によりユーザの購買行動が変化するのか、といったユーザの行動をWebサイトのアクセス状況から分析する。
【0019】
図2は、図1のサーバ装置100を示す機能ブロック構成図である。サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0020】
通信部110は、ネットワークNWを介して端末装置200及びWebサーバ300と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0021】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、Webサーバ300が提供するWebサイトのアクセス状況が格納されるアクセス状況DB121、後述する分析部132によるアクセス分析情報が格納されるアクセス分析情報DB122、及びWebサーバ300から取得されるWebサイトによる通信販売の売上情報が格納される売上情報DB123を記憶する。さらに、記憶部120は、端末装置200、Webサーバ300と通信を行ったデータを一時的に記憶する。
【0022】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、キー情報受付部131と、分析部132と、変更処理部133とを備えている。このキー情報受付部131、分析部132、及び変更処理部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ装置100により実行される。
【0023】
キー情報受付部131は、Webサーバ300が提供するWebサイトにユーザがアクセスして商品を購入したとき、Webサーバ300からキー情報を受け付ける。このキー情報は、例えば売上伝票番号のように、1回のユーザの商品の購入に対して一意に発行される番号であり、Webサイトを運営する事業者はこのキー情報でユーザの商品購入を識別する。そのため、同一のユーザがこのWebサイトで複数回商品を購入した場合でも、別のキー情報が付与される。
【0024】
図4は、図1のWebサーバ300がキー情報を送信する例を示す模式図である。図4に示すように、Webサーバ300は、Webサイトにユーザがアクセスして商品を購入したとき、「10001」というキー情報を発行し、サーバ装置100に対して、この「10001」というキー情報を送信する。キー情報受付部131は、このキー情報を、通信部110を介して受け付けると、記憶部120に一時的に記憶させる。
【0025】
分析部132は、Webサーバ300が提供するWebサイトを参照するユーザのアクセス状況を取得し、分析を行う。そのため、分析部132では、Webサーバ300からWebサイトを参照するユーザのアクセス状況を示すアクセス情報を、通信部110を介して定期的に取得する。分析部132により取得されたアクセス情報は、アクセス状況DB121に格納される。
【0026】
図5は、図2のアクセス状況DB121に格納されるアクセス情報の例を示す模式図である。図5に示すアクセス情報は、この列名に対応して、ユーザID、KEY(キー情報)、流入チャネル、デバイス、新規/再訪の情報が格納されている。
【0027】
ユーザIDは、ユーザを一意に特定するための識別情報である。KEYは、キー情報受付部131によって受け付けられて記憶部120に一時的に記憶されたキー情報であり、前述のように1回のユーザの商品の購入に対して一意に発行される番号である。流入チャネルは、Webサーバ300が提供するWebサイトにアクセスしたときの流入元である。デバイスは、Webサイトへアクセスしたときのデバイスである。新規/再訪は、Webサイトへアクセスしたユーザが新規にアクセスしたのか再度アクセスしたのかを示している。流入チャネル、デバイス、及び新規/再訪は、分析部132によって分析されるセグメント情報の例であり、この情報に限られない。
【0028】
分析部132では、Webサーバ300からアクセス情報を取得すると、図5に示すように、キー情報受付部131によって受け付けられて記憶部120に一時的に記憶されたキー情報を、アクセス情報に紐づけてアクセス状況DB121に格納する。このようにキー情報をアクセス情報に紐づけて格納するのは、ユーザが商品を購入した後の行動について、アクセス分析情報に反映させることを可能にするためである。
【0029】
アクセス情報を取得すると、分析部132は、取得したアクセス情報を集計したりすることで分析を行う。分析部132による分析の例としては、ユーザのセグメント、例えば性別や年代等のユーザ属性、カテゴリ、趣味嗜好性や、Webサーバ300が提供するWebサイトにアクセスしたときの流入元、メールアドレスのドメイン等によるユーザの行動の傾向を分析する。集計、分析されたアクセス分析情報は、アクセス分析情報DB122に格納される。
【0030】
図6は、図2のアクセス分析情報DB122に格納されるアクセス分析情報の例を示す模式図である。図6に示すアクセス情報は、例えば、図5に示すアクセス情報が流入チャネル、使用デバイス、新規/再訪別に示されるので、そのアクセス結果を集計して分析したものであり、例えば、図6に示すように表形式で表示される。
【0031】
図6に示すアクセス分析情報は、図6に示す表の列名に対応して、セグメントの例としてユーザがWebサイトへアクセスしたときのデバイス(PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット、スマートフォン)ごとに、新規アクセス数、再訪アクセス数が格納されている。この新規アクセス数、再訪アクセス数は、図6に示す表の行名に対応して、アクセス流入元の例として自然検索、ソーシャル(LINE以外のSNS)、外部リンク、・・・ごとに格納されている。
【0032】
なお、このアクセス分析情報の要素はアクセス数であるが、Webサイトによる売上を集計することも可能である。さらに、このアクセス分析情報は表形式で表示しているが、棒グラフや円グラフのように表示することも可能であり、共通するセグメントを統合して合計値を表示させることも可能である。
【0033】
変更処理部133は、このWebサイトにアクセスして商品を購入したユーザが、当該購入をキャンセル等、購入内容を事後的に変更した場合、アクセス状況DB121に格納されているアクセス情報及びアクセス分析情報DB122に格納されているアクセス分析情報に対して、変更ルされた商品の購入情報を反映する。以下、本実施形態では、購入内容の事後的な変更の例として、購入商品がキャンセルされた場合を例として説明する。この変更(キャンセル)された購入情報の反映は、例えば、当該アクセス情報の削除や、当該アクセス情報をキャンセル情報として別途管理することが挙げられる。このキャンセルされた購入情報の反映は、購入後所定期間(例えば、1カ月)の間にキャンセルされた場合に限定しても良く、特に期間を設定しなくても良い。
【0034】
変更処理部133では、アクセス分析情報に対してキャンセル情報を反映するために、Webサーバ300からユーザの商品購入から所定期間の経過後の売上情報を、通信部110を介して受け付ける。このような構成にしているのは、キャンセル情報はサーバ装置100では把握できないからである。変更処理部133により取得された売上情報は、売上情報DB123に格納される。
【0035】
図7は、図2の売上情報DB123に格納される売上情報の例を示す模式図である。図7に示すアクセス情報は、この列名に対応して、ユーザID、KEY、購入商品、売上、キャンセル有無の情報が格納されている。
【0036】
ユーザID及びKEYは、図5のアクセス情報のユーザID及びKEYと同様である。購入商品は、ユーザIDにて特定されるユーザがWebサイトにアクセスして購入した商品の商品名である。売上は、当該ユーザがWebサイトにアクセスして購入した商品の金額であり、1回の購入で複数の商品を購入している場合は、購入した商品の合計金額である。キャンセル有無は、当該ユーザが商品の購入後にキャンセルしたか否かを示す情報であり、「有」がキャンセルしていることを、「無」がキャンセルしていないことを示している。変更処理部133では、この売上情報のキャンセル有無が「有」の売上情報を基に、アクセス情報への反映を行う。
【0037】
例えば、変更処理部133によるキャンセル処理が当該アクセス情報の削除である場合について、図5図8を参照して説明する。図8は、図2の変更処理部133の処理後における、図2のアクセス状況DB121に格納されるアクセス情報の例を示す模式図である。
【0038】
図7に示すように、ユーザID「003」で特定されるユーザが、キー情報「10001」で特定される購入商品(衣類、11,800円)をキャンセルしている。そのため、図5に示す、ユーザID「003」、キー情報「10001」のアクセス情報を、図8に示すように削除する。また、このアクセス情報に対応する、図6に示すアクセス分析情報からも削除する。図6に示す例では、デバイスが「タブレット」の「再訪」列の、流入チャネルが「メール」のアクセス件数(6,011件)を1件減算する。
【0039】
図3は、図1の端末装置200を示す機能ブロック構成図である。端末装置200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0040】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ装置100及びWebサーバ300と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0041】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、端末装置200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、端末装置200がタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である端末装置200により実行される。
【0042】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ装置100との通信内容を一時的に記憶している。
【0043】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、端末装置200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0044】
なお、サーバ装置100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、端末装置200を備えない構成としても良い。
【0045】
<処理の流れ>
図9を参照しながら、マーケティングシステム1が実行するマーケティング方法の処理の流れについて説明する。図9は、図1のマーケティングシステム1によるマーケティング方法を示すフローチャートである。
【0046】
ここで、このマーケティングシステム1を利用するために、分析者は端末装置200のインターネットブラウザを利用してサーバ装置100にアクセスし、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、利用可能となる。この認証後、マーケティング方法が開始され、図9に示すステップS101へ進む。
【0047】
ステップS101の処理として、分析者が端末装置200を操作して対象セグメント等の設定を行うと分析が開始され、分析部132では、Webサーバ300が提供するWebサイトからアクセス情報を定期的に取得される。
【0048】
ステップS102の処理として、Webサーバ300が提供するWebサイトにユーザがアクセスし、商品を購入する。
【0049】
ステップS103の処理として、Webサーバ300では、ステップS102にて商品が購入されると、ユーザの商品の購入に対して一意に発行されるキー情報が発行され、このキー情報がサーバ装置100へ送信される。サーバ装置100のキー情報受付部131では、キー情報が通信部110を介して受け付けられると、記憶部120に一時的に記憶される。
【0050】
ステップS104の処理として、分析部132では、定期的に取得しているアクセス情報が、ステップS103で記憶部120に一時的に記憶されたキー情報に紐づけてアクセス状況DB121に格納される。また、分析部132では、取得したアクセス情報を集計したりすることで分析が行われ、集計、分析されたアクセス分析情報は、アクセス分析情報DB122に格納される。
【0051】
ステップS105の処理として、Webサイトにユーザがアクセスし、購入した商品のキャンセル処理を行う。
【0052】
ステップS106の処理として、変更処理部133では、Webサーバ300から、ユーザの商品購入から所定期間の経過後の売上情報が、通信部110を介して受け付けられる。受け付けられた売上情報は、売上情報DB123に格納される。
【0053】
ステップS107の処理として、変更処理部133では、ステップS106で売上情報DB123に格納された売上情報に基づき、アクセス状況DB121に格納されているアクセス情報及びアクセス分析情報DB122に格納されているアクセス分析情報に対して、キャンセルされた商品の購入情報を反映するキャンセル処理が行われる。このキャンセル処理は、例えば、当該アクセス情報を削除することにより行われる。
【0054】
<効果>
以上のように、本実施形態に係るマーケティングシステムは、ユーザの商品の購入ごとに一意に発行されるキー情報を、Webサーバから取得するアクセス情報に紐づけて記憶し、ユーザが購入した商品をキャンセルした場合、売上情報に含まれるキー情報からアクセス情報を特定し、アクセス情報及びアクセス分析情報にキャンセル情報が反映される。これにより、ユーザが商品等を購入した後にキャンセルした場合、キャンセル情報をアクセス情報及びアクセス分析情報に反映させることができるので、精度の高い分析結果を得ることが可能になる。
【0055】
(実施形態2)
図10は、本開示の実施形態2に係るマーケティングシステムのサーバ装置100Aを示す機能ブロック構成図である。このサーバ装置100Aは、実施形態2のマーケティングシステムを構成するWebサーバ300Aが提供するWebサイトを参照するユーザのアクセス分析を行う装置である点において実施形態1と同様であるが、図10に示すように、サーバ装置100Aには、キー情報受付部131に代えてキュー情報受付部134を備え、売上情報DB123を備えていない点において、実施形態1と異なる。
【0056】
キュー情報受付部134は、Webサーバ300Aが提供するWebサイトにユーザがアクセスして商品を購入したとき、Webサーバ300Aからユーザの購入情報をキュー情報として、通信部110を介して受け付ける。また、Webサイトにユーザがアクセスして商品の購入をキャンセル等、購入内容を事後的に変更したとき、Webサーバ300Aからユーザの購入情報のキャンセル情報をキュー情報として、通信部110を介して受け付ける。
【0057】
図11は、図10のサーバ装置100AにWebサーバ300Aが購入情報に係るキュー情報を送信する例を示す模式図であり、図12は、図10のサーバ装置100AにWebサーバ300Aがキャンセル情報に係るキュー情報を送信する例を示す模式図である。実施形態1では、ユーザがWebサイトにアクセスして商品を購入したとき、Webサーバ300は、キー情報のみをサーバ装置100へ送信したが、実施形態2の場合、図11に示すように、Webサーバ300Aは、ユーザの購入情報をキュー情報として送信する。ユーザの購入情報には、ユーザIDや購入した商品、金額、及びユーザがWebサーバ300Aにアクセスしたときのアクセス情報(デバイス情報やタイムスタンプ等)が含まれる。このとき、ユーザの属性情報もタグ情報としてキュー情報に含まれる。キュー情報受付部134は、このキュー情報を受け付ける。
【0058】
また、実施形態2の場合、図12に示すように、Webサーバ300Aは、Webサイトにユーザがアクセスして商品の購入をキャンセルしたとき、ユーザの購入情報のキャンセル情報をキュー情報として送信する。ユーザのキャンセル情報には、購入情報に加えて、ユーザIDやキャンセルした商品、金額、及びユーザがWebサーバ300Aにアクセスしたときのアクセス情報(デバイス情報やタイムスタンプ等)が含まれる。キュー情報受付部134は、このキュー情報を受け付ける。
【0059】
実施形態2における分析部132は、キュー情報受付部134が受け付けたキュー情報のユーザの購入情報にタグ情報として含まれるユーザの属性情報から、ユーザのアクセス状況を取得してアクセス状況DB121に格納する。
【0060】
実施形態2における変更処理部133は、キュー情報受付部134が受け付けたキュー情報のユーザのキャンセル情報から、キャンセル処理を行う。そのため、Webサーバ300Aから売上情報を受け付けないので、サーバ装置100Aは売上情報DB123を備えていない。
【0061】
<処理の流れ>
図13を参照しながら、マーケティングシステム1Aが実行するマーケティング方法の処理の流れについて、実施形態1と異なる点について説明する。図13は、図10のマーケティングシステム1Aによるマーケティング方法を示すフローチャートである。
【0062】
図13に示すステップS111,S112は、図9に示すステップS101,S102と同様であるため、説明を省略する。
【0063】
ステップS113の処理として、Webサーバ300では、ステップS102にて商品が購入されると、ユーザIDや購入した商品、金額、及びユーザがWebサーバ300Aにアクセスしたときのアクセス情報が含まれるユーザの購入情報がキュー情報としてサーバ装置100Aへ送信される。サーバ装置100Aのキュー情報受付部134では、キュー情報が通信部110を介して受け付ける。
【0064】
ステップS114の処理として、分析部132では、ステップS113で受け付けたキュー情報のユーザの購入情報にタグ情報として含まれるユーザの属性情報から、ユーザのアクセス状況が取得され、アクセス状況DB121に格納される。また、分析部132では、取得したアクセス情報を集計したりすることで分析が行われ、集計、分析されたアクセス分析情報は、アクセス分析情報DB122に格納される。
【0065】
ステップS115の処理として、Webサイトにユーザがアクセスし、購入した商品のキャンセル処理を行う。
【0066】
ステップS116の処理として、変更処理部133では、Webサーバ300から、ユーザの購入情報のキャンセル情報がキュー情報として、通信部110を介して受け付けられる。
【0067】
ステップS117の処理として、変更処理部133では、ステップS106で受け付けたキュー情報のキャンセル情報に基づき、アクセス状況DB121に格納されているアクセス情報及びアクセス分析情報DB122に格納されているアクセス分析情報に対して、キャンセルされた商品の購入情報を反映するキャンセル処理が行われる。このキャンセル処理は、例えば、当該アクセス情報を削除することにより行われる。
【0068】
本実施形態によれば、ユーザの商品の購入ごとに送信されるユーザの購入情報が含まれるキュー情報から、アクセス情報として記憶し、ユーザが購入した商品をキャンセルした場合、ユーザの購入情報のキャンセル情報がキュー情報として送信され、アクセス情報及びアクセス分析情報にキャンセル情報が反映される。これにより、ユーザが商品等を購入した後にキャンセルした場合、キャンセル情報をアクセス情報及びアクセス分析情報に反映させることができるので、精度の高い分析結果を得ることが可能になる。
【0069】
(実施形態3(プログラム))
図14は、コンピュータ(電子計算機)400の構成の例を示す機能ブロック構成図である。コンピュータ400は、CPU401、主記憶装置402、補助記憶装置403、インタフェース404を備える。
【0070】
ここで、実施形態1及び2に係るキー情報受付部131、分析部132、変更処理部133、及びキュー情報受付部134を構成する各機能を実現するための制御プログラムの詳細について説明する。これらの機能ブロックは、コンピュータ400に実装される。そして、これらの各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置403に記憶されている。CPU401は、プログラムを補助記憶装置403から読み出して主記憶装置402に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU401は、プログラムに従って、上述した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置402に確保する。
【0071】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ400において、ユーザが分析対象であるWebサイトにアクセスして商品を購入したとき、商品の販売元であるWebサーバから購入に紐づくキー情報を受け付けるキー情報受付ステップと、Webサイトをアクセスするユーザのアクセス情報に基づき、ユーザのセグメントを特定してユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、ユーザが商品の購入をキャンセルした場合、アクセス分析情報に対してキャンセルされた商品の購入情報を反映するキャンセル処理ステップと、をコンピュータによって実現する制御プログラムである。
【0072】
また、当該プログラムの他の例では、具体的には、コンピュータ400において、ユーザが分析対象であるWebサイトにアクセスして商品を購入したとき、商品の販売元であるWebサーバからユーザの購入情報をキュー情報として受け付けるキュー情報受付ステップと、Webサイトをアクセスするユーザのアクセス情報に基づき、ユーザのセグメントを特定してユーザのアクセス分析を行い、アクセス分析情報を生成する分析ステップと、ユーザが商品の購入をキャンセルした場合、アクセス分析情報に対してキャンセルされた商品の購入情報を反映するキャンセル処理ステップと、をコンピュータによって実現する制御プログラムである。
【0073】
なお、補助記憶装置403は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース404を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ400に配信される場合、配信を受けたコンピュータ400が当該プログラムを主記憶装置402に展開し、上記処理を実行してもよい。
【0074】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置403に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)
であってもよい。
【0075】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1,1A マーケティングシステム 100,100A サーバ装置、110 通信部、120 記憶部、121 アクセス状況DB、122 アクセス分析情報DB、123 売上情報DB123、130 制御部、131 キー情報受付部、132 分析部、133 変更処理部、134 キュー情報受付部、200 端末装置、300 Webサーバ、NW ネットワーク
図1
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図14