(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-28
(45)【発行日】2022-07-06
(54)【発明の名称】ポータブル機器支持システム
(51)【国際特許分類】
F24C 3/14 20210101AFI20220629BHJP
F23D 14/28 20060101ALI20220629BHJP
【FI】
F24C3/14 U
F23D14/28 B
F24C3/14 G
(21)【出願番号】P 2019537135
(86)(22)【出願日】2017-12-29
(86)【国際出願番号】 US2017069079
(87)【国際公開番号】W WO2018128943
(87)【国際公開日】2018-07-12
【審査請求日】2021-01-04
(32)【優先日】2017-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501055031
【氏名又は名称】キャスケイド デザインズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】シェッラード、アール・ゲイロン
(72)【発明者】
【氏名】ブッセラー、ジョシュア・アール.
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-190691(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0267859(US,A1)
【文献】国際公開第2016/063091(WO,A2)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0142665(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/14
F23D 14/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル機器支持装置であって、
調理鍋を載置して支持するように構成された最上部にある面要素と、
前記面要素に結合された複数の第1の支持要素
であって、各第1の支持要素
が前記面要素に
対して近位
にある近位端部と前記面要素
に対して遠位
にある遠位端部とを有
する、複数の第1の支持要素と、
複数の第2の支持要素と、
複数の固定具
であって、各第2の支持要素
が、
対応する固定
具によって
、対応する第1の支持要素に結合される、
複数の固定具と、
を備え、
各固定具は、
対応する第1の支持要
素に沿って
前記近位端部と前記遠位端部との間を前後に並進移動するように構成され、
前記装置は、各固定具が前記遠位端部にあり、且つ、各第2の支持要素が
、結合されている前記第1の支持要素から
斜めに延在している展開位置
と、各固定具が前記近位端部にある格納位置
と、に配置可能に構成されている、
装置。
【請求項2】
前記格納位置において、各第1の支持要素は、少なくとも部分的に
、対応する第2の支持要素内に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記格納位置において、各第2の支持要素は、少なくとも部分的に
、対応する第1の支持要素内に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
各固定具の前記並進移動動作は、少なくとも部分的に直線である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
可燃性燃料を受け取るように構成されたポートをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記面要素は、前記ポートに流体連結され、前記ポートによって受け取られた前記燃料を燃焼するように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ポータブル機器支持装置であって、
調理鍋を載置して支持するように構成された最上部にある面要素と、
前記面要素に結合された複数の第1の支持要素
であって、各第1の支持要素
が前記面要素に
対して近位
にある近位端部と前記面要素
に対して遠位
にある遠位端部とを有
する、
複数の第1の支持要素と、
複数の第2の支持要素と、
複数の固定具
であって、各第2の支持要素
が、
対応する固定
具によって
、対応する第1の支持要素に結合される、
複数の固定具と、
を備え、
各固定具は、
対応する第1の支持要
素に沿って
前記近位端部と前記遠位端部との間を前後に並進移動するように構成され、
前記装置は、各固定具が前記近位端部にあり、且つ、各第2の支持要素が
、結合されている前記第1の支持要素から
斜めに延在している展開位置
と、各固定具が前記遠位端部にある格納位置
と、に配置可能に構成されている、
装置。
【請求項8】
各固定具の前記並進移動動作は、少なくとも部分的に曲線である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
可燃性燃料を受け取るように構成されたポートをさらに備える、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記面要素は、前記ポートに流体連結され、前記ポートによって受け取られた前記燃料を燃焼するように構成される、請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
[0001] 本願は、2017年1月3日付で出願された「Portable Device Support System」と題する、米国特許仮出願第62/441,945号の優先権を主張し、その内容全体が本明細書に完全に説明されているかのように、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
[0002] キャンプ用ストーブ又は鍋などのポータブル機器の多くの脚部は、格納位置から所望の支持位置へと垂直又は水平軸の周りを回転させて支持される。いくつかのものは、格納するために単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】[0003]
図1は、第1の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図2】
図2は、第1の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図3】[0004]
図3は、第2の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図4】
図4は、第2の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図5】[0005]
図5は、第3の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図6】
図6は、第3の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図7】
図7は、第3の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図8】[0006]
図8は、1つの実施形態による、燃料容器とポータブル機器支持装置とを図示する。
【
図9】[0007]
図9は、第4の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【
図10】
図10は、第4の実施形態による、ポータブル機器支持装置を図示する。
【詳細な説明】
【0004】
[0008] この特許出願は、本発明の1つ以上の実施形態を説明することを意図している。「しなければならない」、「だろう」、及びこれらに類するもの、並びに、特定の量などの絶対的用語の使用は、必ずしも全てのこのような実施形態に対してではないが、このような実施形態のうちの1つ以上に対して適用可能であるとして解釈すべきであると理解されたい。このように、本発明の実施形態は、このような絶対的用語の文脈において説明される1つ以上の特徴又は機能性の修正を、省略するか又は含んでもよい。
【0005】
[0009] 実施形態は、限定された空間に格納するための所望の経路で動く、脚部などの支持要素を含む。脚部の展開された足部は、鍋などの負荷/物体を支持するために、比較的広く、安定した土台を提供する。展開されたとき、これら脚部は、展開された状態を維持する。
【0006】
[0010] ここで、
図1及び
図2を参照すると、本発明の第1の実施形態による、ストーブ10などのポータブル機器支持装置が示されている。ストーブ10は、例えば、加熱のために調理鍋が置かれる、面要素20を含む。
【0007】
[0011] ストーブ10はさらに、面要素20に結合されたマウント30などの、複数の第1の支持要素を含む。各マウント30は、面要素20に直接結合され得る。マウント30の各々は、その中に形成された1つ以上のスロット部40を有する。より具体的には、マウント30の各々は、その中にスロット部40が形成された対向壁部31、32を含み得る。各スロット部40は、面要素20に近位の端部50と、面要素から遠位の端部60とを有する。各スロット部40は、近位端部50及び遠位端部60の両側で閉じられている。
【0008】
[0012] ストーブ10はさらに、延伸脚部70などの複数の第2の支持要素と、ピン80などの複数の固定具とを含む。各脚部70は、それぞれのスロット部40内に位置するピン80のうちのそれぞれ1つによってそれぞれのマウント30に結合される。各ピン80は、近位端部50と遠位端部60との間のスロット部40内を、前後に並進移動するように構成される。各スロット部40内の各ピン80の並進移動動作は、少なくとも部分的に直線である。
【0009】
[0013]
図1に最もわかりやすく示すように、ストーブ10は、各ピン80が遠位端部60にあり、且つ、各脚部が結合されているマウント30からの角度で各脚部70が延在している展開位置を有する。ストーブ10はさらに、ストーブがその展開位置にあるときに、各脚部70の位置を拘束しかつ安定させる役割を果たす、1つ以上のリベット95を含む。
図2に最もわかりやすく示すように、ストーブ10は、近位端部50に各ピン80があり、且つ、各脚部が結合されているマウント30の少なくとも一部と各脚部70の少なくとも一部が平行である格納位置を有する。代替的に、格納位置において、各脚部70はマウント30の少なくとも一部と平行ではなく、マウントに対して異なる角度であり、場合によっては、平行を越えた状態である。この格納位置にあるとき、各脚部70は、少なくとも部分的にそれぞれのマウント30内に配置される。
【0010】
[0014] ストーブ10はさらに、
図8に最もわかりやすく示すように、燃料源100から可燃料を受け取るように構成されたポートアセンブリ90を含む。面要素20は、ポートアセンブリ90に流体連結され、ポートアセンブリで受け取られた燃料を燃焼するように構成され得る。
【0011】
[0015] ここで、
図3及び
図4を参照すると、本発明の第2の実施形態による、ストーブ110のようなポータブル機器支持装置が示されている。ストーブ110は、例えば、加熱のために調理鍋が置かれる、面要素120を含む。
【0012】
[0016] ストーブ110はさらに、面要素120に結合されたマウント130などの、複数の第1の支持要素を含む。各マウント130は、面要素120に直接結合され得る。マウント130の各々は、その中に形成された1つ以上のスロット部140を有する。より具体的には、マウント130の各々は、その中にスロット部140が形成された対向壁部131、132を含み得る。各スロット部140は、面要素120に近位の端部150と、面要素から遠位の端部160とを有する。各スロット部140は、近位端部150及び遠位端部160の両側で閉じられている。
【0013】
[0017] ストーブ110はさらに、延伸脚部170などの複数の第2の支持要素と、ピン180などの複数の固定具とを含む。各脚部170は、それぞれのスロット部140内に位置するピン180のうちのそれぞれ1つによってそれぞれのマウント130に結合される。各ピン180は、近位端部150と遠位端部160との間のスロット部140内を、前後に並進移動するように構成される。各スロット部140内の各ピン180の並進移動動作は、少なくとも部分的に直線である。
【0014】
[0018]
図3に最もわかりやすく示すように、ストーブ110は、各ピン180が遠位端部160にあり、且つ、各脚部が結合されているマウント130からの角度で各脚部170が延在している展開位置を有する。
図4に最もわかりやすく示すように、ストーブ110は、近位端部150に各ピン180があり、且つ、各脚部が結合されているマウント130の少なくとも一部と各脚部170の少なくとも一部が平行である格納位置を有する。この格納位置にあるとき、各マウント130は、少なくとも部分的にそれぞれの各脚部170内に配置される。
【0015】
[0019] ストーブ110はさらに、燃料源から可燃料を受け取るように構成されたポートアセンブリ190を含む。面要素120は、ポートアセンブリ190に流体連結され、ポートアセンブリで受け取られた燃料を燃焼するように構成され得る。
【0016】
[0020] ここで、
図5~
図7を参照すると、本発明の第3の実施形態による、ストーブ210などのポータブル機器支持装置が示されている。ストーブ210は、例えば、加熱のために調理鍋が置かれる、面要素220を含む。
【0017】
[0021] ストーブ210はさらに、面要素220に結合されたマウント230などの、複数の第1の支持要素を含む。各マウント230は、面要素220に直接結合され得る。マウント230の各々は、その中に形成された1つ以上のスロット部240を有する。各スロット部240は、面要素220に近位の端部250と、面要素から遠位の端部260とを有する。各スロット部240は、近位端部250及び遠位端部260の両側で閉じられている。
【0018】
[0022] ストーブ210はさらに、延伸脚部270などの複数の第2の支持要素と、ピン280などの複数の固定具とを含む。各脚部270は、それぞれのスロット部240内に位置するピン280のうちのそれぞれ1つによってそれぞれのマウント230に結合される。各ピン280は、近位端部250と遠位端部260との間のスロット部240内を、前後に並進移動するように構成される。各スロット部240内の各ピン280の並進移動動作は、少なくとも部分的に曲線である。
【0019】
[0023]
図5に最もわかりやすく示すように、ストーブ210は、各ピン280が近位端部250にあり、各脚部が結合されているマウント230からの角度で各脚部270が延在している展開位置を有する。
図6に最もわかりやすく示すように、ストーブ210は、遠位端部260に各ピン280があり、各脚部が結合されているマウント230の少なくとも一部と各脚部270の少なくとも一部が平行である格納位置を有する。
【0020】
[0024] ストーブ210はさらに、燃料源から可燃料を受け取るように構成されたポートアセンブリ290を含む。面要素220は、ポートアセンブリ290に流体連結され、ポートアセンブリで受け取られた燃料を燃焼するように構成され得る。
【0021】
[0025] 本発明の好ましい実施形態が図示及び説明されているが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの変更が行われることができる。例えば、脚部70の動作の経路は、スロット部40内の動作に限定される必要はない。1つの実施形態では、面要素20に結合されたロッドは、脚部70の動作の経路を、その経路に沿ってロッドが挿入される脚部中の穴を用いてセットしてもよい。加えて、
図9及び
図10を参照すると、代替的な実施形態では、ピン80が排除され得、フォロア980などの要素が、マウント930と脚部970とのうちの少なくとも1つに結合され、互いに関してマウント及び脚部の動作を可能にするために他のマウント及び脚部に外接する。代替の実施形態では、ストーブ10は、識別可能な遠位端部及び近位端部を有することなく、スロット端部が面要素20から等距離になるように構成されることができる。代替的に、1つの実施形態では、ストーブ10は、展開された位置に脚部70を乗せるスプリングを含んでもよい。したがって、本発明の範囲は、好ましい実施形態の開示によって限定されるものではない。代わりに、本発明は、以下の請求項を参照することにより完全に決定されるものである。