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▶ トン−ア フレキシブル メタル チューブス カンパニー リミティドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-28
(45)【発行日】2022-07-06
(54)【発明の名称】蛇腹管連結装置、及びその結合方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 33/22 20060101AFI20220629BHJP
【FI】
F16L33/22
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020543436
(86)(22)【出願日】2018-09-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-01-07
(86)【国際出願番号】 KR2018010486
(87)【国際公開番号】W WO2019083158
(87)【国際公開日】2019-05-02
【審査請求日】2020-04-24
(31)【優先権主張番号】10-2017-0138444
(32)【優先日】2017-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0106375
(32)【優先日】2018-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520147348
【氏名又は名称】トン-ア フレキシブル メタル チューブス カンパニー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンイム
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02397739(EP,A1)
【文献】韓国公開実用新案第20-1996-0018171(KR,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0209178(US,A1)
【文献】実開昭62-119591(JP,U)
【文献】特表2013-525695(JP,A)
【文献】特開2011-202767(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0117358(US,A1)
【文献】特開2006-170379(JP,A)
【文献】特開2002-139185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 33/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
谷と山とが交互に連続するように形成された蛇腹管と、
前記蛇腹管の一側部が挿入されるナットと、
前記蛇腹管の半径内側方向に凸状に形成され、前記蛇腹管の谷に挿入される内側部と、前記内側部から半径外側方向に突出する外側部とを備え、一側が切開されたリング状に形成されたクランピングリングであって、前記外側部が外周面と両側面とを有する、クランピングリングと、
前記ナットに螺合されるねじを有するソケットと、を含み、
前記ソケットの前方面に外側突出部が形成され、
前記ナットの内周面には、前記ナットと前記ソケットの2次螺合の際、前記クランピングリングが安着する第1シート部が形成されており、
前記ナットの内周面には、前記ソケットと螺合される部位と前記第1シート部との間に傾斜面が形成され、前記傾斜面により前記クランピングリングが半径内側方向に圧着し、 前記傾斜面は、前記ナットの長手方向に離隔された第1、2傾斜面に形成されており、
第1、2傾斜面の間に前記外側突出部が安着する第2シート部が形成されており、
前記ナットと前記ソケットの1次螺合の際、前記蛇腹管の一側部を前記ナット及び前記ソケットに挿入しないで前記クランピングリングの一側面が前記外側突出部の先端部に接触し、
前記ナットと前記ソケットの2次螺合の際、互いに1次螺合された前記ナットと前記ソケットに前記蛇腹管の一側部を挿入した後、前記外側突出部は前記ナットの内周面と前記クランピングリングの外周面との間の隙間に挿入され、前記クランピングリングは、半径内側方向に圧着し、前記クランピングリングの内側部が前記蛇腹管の谷に挿入され、前記蛇腹管の終端部は前記ソケットの前方面と前記クランピングリングとの間で圧着する、蛇腹管連結装置。
【請求項2】
前記第1シート部に半径内側方向に突出形成され、前記クランピングリングを前記ソケット側に圧着する段付部が形成された、請求項1に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項3】
前記段付部は、その内週面が蛇腹管の少なくとも2つの山と接触するように長手方向に延長された、請求項2に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項4】
前記ソケットの前方面には、前記外側突出部と半径内側方向に離隔されるように内側突出部が形成され、前記外側突出部と内側突出部との間に凹溝部が形成される、請求項1に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項5】
前記内側突出部は、前記蛇腹管の終端部を前記クランピングリングに向かって圧着するように、前記クランピングリングの一側面と対向するように形成された、請求項4に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項6】
前記内側突出部は、前記クランピングリングの内側部に対向するように形成された、請求項5に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項7】
前記内側突出部は、前記凹溝部と接する上側角が角状に形成され、前記上側角が蛇腹管の終端部と線接触した状態で前記蛇腹管の終端部を圧着する、請求項6に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項8】
前記内側突出部は、前記ソケットの内周面から鈍角にラウンディングされつつ半径内側方向に突出し、前記内側突出部と前記ソケットの内周面の連結部位に厚い補強部が形成された、請求項4に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項9】
前記凹溝部にパッキング部材が挿入された、請求項4に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項10】
前記パッキング部材は、前記クランピングリングの一側面と、前記蛇腹管の終端部に接触する、請求項9に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項11】
前記内側突出部は、その先端部が前記蛇腹管の終端部と接触しないように形成された、請求項10に記載の蛇腹管連結装置。
【請求項12】
前記凹溝部を形成する前記ソケットの前方面には、前記パッキング部材の流動を阻止する突起が形成された、請求項9に記載の蛇腹管連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇腹管連結装置及びその結合方法に関し、より詳細には、蛇腹管の一端部にソケット及びナットを結合し、蛇腹管と他の流体移動手段や開閉弁等を連結することができる蛇腹管連結装置、及びその結合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術による蛇腹管の連結装置が特許文献1(韓国公開特許第2014-0025124号公報)に開示されている。前記の蛇腹管連結装置は、図1及び図3に示すように、蛇腹管1と、蛇腹管1の一側部の外周面を囲むように外挿されるナット2と、蛇腹管1の一側端部に形成された谷に内側部が挿入されて、ナット2の一側移動を阻止するクランピングリング3と、ナット2に螺合する過程で蛇腹管1の終端部5をクランピングリング3側に圧着するソケット4とで構成される。
【0003】
一方、前記クランピングリング3は、図2に示すように、一側が切開され、両端部6、7が所定の離隔距離Dだけ分離されたリング状に形成され、前記クランピングリング3が半径の中心方向に向かって圧着されると、離隔距離Dが減少しつつ、クランピングリング3の内径が小さくなり、これと逆に、クランピングリング3の両端部6、7をそれぞれ外側に引っ張ると、前記離隔距離Dが増大しつつ、クランピングリング3の内径が大きくなる。
【0004】
前記した蛇腹管連結装置の結合方法を説明すると、蛇腹管1の一側部の外周面縁にナット2及びクランピングリング3を順次挿入した後、蛇腹管1の谷にクランピングリング3の内側部が挿入されるようにクランピングリング3を締め付ける。
【0005】
その後、蛇腹管に挿入されたナット2を図3aに示すようにクランピングリング3の方向に移動した後、ソケット4がナット2に螺合されるようにナットを締め付けると、図3bに示すように、蛇腹管1とクランピングリング3がソケット4に向かって移動され、ソケット4の先端部8が蛇腹管の終端部5を圧着しつつ、クランピングリング3をシート部9に押し入れ、前記蛇腹管の終端部5はクランピングリング3とソケット4との間でさらに圧着され、クランピングリング3とソケット4との間をシーリングする。
【0006】
しかしながら、前記した従来技術による蛇腹管の連結装置は、その結合過程でナット2とソケット4とが螺合される前に、クランピングリング3の内側部が蛇腹管の一側部に形成された谷に挿入されるように、前記クランピングリング3が蛇腹管1に結合されるが、前記クランピングリング3の内径は、通常、前記蛇腹管の外形よりもかなり小さく形成されるため、作業者が剛性の大きい金属製で製造されたクランピングリング3の両端部6、7をそれぞれ外側に引っ張り、クランピングリング3の内径が拡大されるようにした後、クランピングリング3を前記蛇腹管1の谷に挿入しなければならない困難な作業が伴われる。
【0007】
のみならず、クランピングリング3の内径が過多に拡大されるように外力を加えた場合、クランピングリング3の弾性力の限界が超えることによって、外力が解消された場合にも、前記クランピングリング3の形状が復元できておらず、シーリングに問題点が発生する。
【0008】
また、結合過程でクランピングリング3に少しでもねじれが発生し、クランピングリング3が蛇腹管1に偏心されるように接触する現象が発生するので、シーリング効果が低減する。
【0009】
これを解決するために、クランピングリング3の内径が大きくなるようにクランピングリング3を製造して使用することができるが、この場合、クランピングリング3が蛇腹管1の一端部に形成された谷に密着するように、クランピングリング3を真円の形状が維持された状態で締め付けなければならないが、クランピングリング3が半径内側方向に締め付けられる過程で、クランピングリング3と蛇腹管1との間に互いに密着しない不適合な結合部位が発生したり、ナットの締付力が過多な場合には、クランピングリング3の形状に変形が発生し、前記クランピングリング3が蛇腹管から離脱したり、前記ナット2、クランピングリング3、及びソケット4と蛇腹管1が偏心に結合されるなど、所定の位置に正確に結合できていないことによって、シーリングに問題点が発生する。
【0010】
さらに、作業者が蛇腹管連結装置を結合する過程で、クランピングリング3が紛失する問題点もしばしば発生する。
【0011】
また、従来技術による蛇腹管連結装置は、クランピングリング3の外周面とナットのシート部9との間に隙間が発生するか、蛇腹管1の谷とクランピングリング3との間に局部的に隙間が発生し、流体が漏れるという問題点が発生する。
【0012】
また、蛇腹管の終端部5がソケットの先端部8と面接触しながら圧着されるため、シーリングのための圧着面の面積が大きくなり、圧着作業に大きな締付力がかかる。
【0013】
また、ソケットによる所定の大きさの圧着力がソケットの終端部8と面接触する蛇腹管の終端部の部位5の全体面にわたって分散されるため、クランピングリング3、蛇腹管の終端面5b、及びソケット4の間に局部的な隙間が発生し、流体が漏れるという問題点が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【文献】韓国公開特許第2014-0025124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、クランピングリング又はパッキングのようなシーリング部品を蛇腹管連結装置の内部に配置してナットに仮結合し、蛇腹管を挿入した後、単純にナットのみ締め付けると結合が完了する蛇腹管連結装置、及びその結合方法を提供することに目的がある。特に、作業者がクランプリングを蛇腹管に直接結合する工程を省略することによって、蛇腹管の連結装置を単純、簡便に結合させることにその目的がある。
【0016】
本発明の別の目的は、ソケット、クランピングリング、パッキング、ナット等の部品が互いに有機的な接触を介して自動的に適合に結合され、優れたシーリング効果が達成される蛇腹管連結装置、及びその結合方法を提供することにある。
【0017】
本発明のまた別の目的は、蛇腹管連結装置の結合段階で連結装置(クランピング)とリングが、蛇腹管が偏心に結合されるか、シーリング部品が蛇腹管連結装置から、変形、離脱又は亡失することを防止することにある。
【0018】
本発明のまた別の目的は、蛇腹管の連結作業が完了するか、蛇腹管連結装置の使用中、外部から蛇腹管連結装置に強い衝撃が加えられた場合、又は蛇腹管の位置が上、下、左、右に変更された場合にも、シーリング部位が変形されずに維持され、流体の漏れが防止されるようにすることにある。
【0019】
本発明のまた別の目的は、現場に設置されて使用している中、流体の漏れが発生した場合に、蛇腹管連結装置の部品を解体したり交替する必要なく、ナットのみをさらに締め付ける簡便なメンテナンス作業を通じて、流体の漏れを防止することができる蛇腹管連結装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明にかかる蛇腹管連結装置は、蛇腹管と、蛇腹管の一側部が挿入されるナットと、蛇腹管の一側部に形成された谷に内側部が挿入されるクランピングリングと、前記ナットに螺合されるソケットとを含み、ソケットの前方面に外側突出部がソケットの長手方向に突出形成され、ナットとソケットの1次螺合の際、前記蛇腹管の一側部を前記ナット及び前記ソケットに挿入しないで、クランピングリングの一側面が外側突出部の先端部に接触する。ナットとソケットの2次螺合の際、互いに1次螺合された前記ナットと前記ソケットに前記蛇腹管の一側部を挿入した後、外側突出部は前記ナットの内周面とクランピングリングの外周面との間に挿入され、前記クランピングリングは、半径内側方向に圧着され、クランピングリングの内側部が蛇腹管の谷に挿入され、蛇腹管の終端部はソケットの前方面とクランピングリングとの間で圧着される。
【0021】
前記ナットの内周面には、前記ナットとソケットの2次螺合の際、前記クランピングリングが安着する第1シート部が形成される。
【0022】
また、前記ナットの内周面には、前記ソケットと螺合される部位と前記第1シート部との間に前記クランピングリングを半径内側方向に圧着する傾斜面が形成される。
【0023】
前記ソケットの前方面には、前記外側突出部と半径方向内側に離隔されるように内側突出部が形成され、前記外側突出部と内側突出部との間に凹溝部が形成される。
【0024】
前記内側突出部は、前記蛇腹管の終端部を前記クランピングリング側に圧着するように、前記クランピングリングの一側面と対向するように形成されることができる。
【0025】
前記クランピングリングは、前記クランピングリングの一側面と外周面を含んで四角の形状に形成される外側部と、前記外側部の半径内側方向に位置し、中央部が内側に向かって凸な曲面部に形成される内側部を備え、前記内側突出部は、前記クランピングリングの曲面部と接触するように前記内側部に対向するように形成されることができる。
【0026】
前記内側突出部は、上側角が角状に形成され、前記角が蛇腹管の終端部と線接触した状態で前記蛇腹管の終端部を圧着することができる。
【0027】
前記ナットの内周面には、前記第1シート部の一側に半径内側方向に突出し、前記クランピングリングを前記ソケット方向に圧着する段付部が形成されることができ、前記傾斜面は、前記第1シート部に向かって長手方向に離隔された第1、2傾斜面に形成されることができ、第1、2傾斜面の間に前記外側突出部が安着する第2シート部が形成できる。
【0028】
一方、前記凹溝部にパッキング部材が挿入され、前記クランピングリングの一側面と前記蛇腹管の終端部に前記パッキング部材が接触できる。
【0029】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置は、谷と山とが交互に連続するように形成された蛇腹管と、前記蛇腹管の一側部が内部に挿入されるナットと、前記蛇腹管の一側部に形成された谷に内側部が挿入されるクランピングリングと、前記ナットに螺合されるソケットとを含み、前記ソケットの前方面に外側突出部がクランピングリングに向かって長手方向に突出形成され、前記ナットとソケットの螺合の際、前記外側突出部が前記ナットの内周面と前記クランピングリングの外周面との間に挿入される。
【0030】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置の結合方法は、ナットとソケットとの間にクランピングリングを介在した後、前記ナットとソケットを1次螺合する段階と、前記ナットの内部へ谷と山とが交互に連続するように形成された蛇腹管の一側部を挿入する段階と、前記クランピングリングの内側部が前記蛇腹管の一側部に形成された谷に挿入され、蛇腹管の終端部が圧着するようにナットとソケットを2次螺合する段階とを含む。
【0031】
前記ナットとソケットの1次螺合の際に、前記クランピングリングの一側面はソケットの前方面に形成された外側突出部の先端部に接触し、前記ナットとソケットの2次螺合の際に少なくとも前記クランピングリングの一側面は、前記外側突出部の半径内側方向に位置する空間部に収容され、前記螺旋管の終端部は、前記クランピングリングと前記ソケットとの間で圧着する。
【0032】
前記クランピングリングの一側面及び前記蛇腹管の終端部は、ソケットの前方面に形成された内側突出部と前記外側突出部との間に形成された凹溝部に挿入されたパッキング部材と接触する。
【0033】
また、前記でナットとソケットを1次螺合する段階が終了した後、1次螺合されたナットとソケットとの間をテープで封印する段階が含まれ、前記2次螺合段階で前記テープが破裂しつつ、ナットとソケットが2次螺合される。
【発明の効果】
【0034】
本発明にかかる蛇腹管連結装置、及びその結合方法は、ナットとソケットとの間にクランピングリングを介在し、ナットを締め付けてナットとソケットを1次螺合した後、ナットに蛇腹管の一側部を挿入し、ナットをさらに締め付けてナットとソケットを2次螺合することによって、蛇腹管連結装置を簡便で容易に結合することができる。
【0035】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置、及びその結合方法は、作業者が外力を加えて、クランピングリングを拡開する必要なく、クランピングリングを製造時の形状そのままでナットとソケットとの間に介在させて結合できるので、蛇腹管連結装置の結合性及びシーリング効果が向上する。
【0036】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置、及びその結合方法は、ソケットの前方面に形成された外側突出部と内側突出部との間に形成された凹溝部にクランピングリングの少なくとも一側面が収容され、蛇腹管の終端部は、前記内側突出部に形成された角形状の角部によって角部と線接触しつつ圧着されるので、少ない力でもクランピングリングの終端部が容易にソケットとクランピングリングに密着できる。
【0037】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置は、前記内側突出部が前記ソケットの内周面から半径内側方向にかなりの大きさの鈍角にラウンディングされつつ突出し、ナットの内周面がクランピングリングから前記ソケットの反対方向側に位置した蛇腹管の少なくとも2つの山部位に接触するので、外部の衝撃や蛇腹管の位置が変更された場合にも、シーリング部位がそのまま維持され、流体の漏れが防止される。
【0038】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置、及びその結合方法は、ソケットの前方面に形成された内、外側突出部間の凹溝部に挿入されたパッキング部材とクランピングリングの一側面及び蛇腹管の終端部が圧着しつつ密着するので、シーリング効果が向上する。
【0039】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置は、ソケットの前方面に形成された外側突出部がナットの内周面とクランピングリングの外周面との間に挿入されるので、シーリング効果が向上する。
【0040】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置は、使用中の蛇腹管連結装置でナットのみを締め付けてソケットに形成された外側突出部がナットの内周面とクランピングリングの外周面との間にさらに進入するようにすることで、シーリング効果をさらに増進することができ、部品を解体又は交替することなく、蛇腹管連結装置のメンテナンス作業を簡便に行うことができる。
【0041】
本発明にかかる蛇腹管連結装置の結合方法は、ナットとソケットの内部にクランピングリングを介在して、ナットとソケットを1次螺合した後、ナットとソケットをテープで封印し、これを作業現場に提供することによって、封印されたナットとソケットの結合体のナットの内部に蛇腹管のみを挿入し、ナットとソケットを締め付けると、蛇腹管連結装置の結合が完了するので、蛇腹管連結装置を簡便で容易に結合することができる。
【0042】
また、本発明にかかる蛇腹管連結装置の結合方法は、クランピングリングが既に介在され、追って蛇腹管が挿入できるように適合に締め付けられた封印されたナットとソケットの結合体が提供されるため、クランピングが介在されていない状態で蛇腹管連結装置が設けられるか、蛇腹管が挿入できないように、ナットとソケットが1次結合されるという問題点が未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は従来技術に他の蛇腹管連結装置の分解断面図である。
図2図2図1のクランピングリングが表現されている正面図である。
図3a図3aは図1の蛇腹管連結装置の結合順序が表現されている一部断面図である。
図3b図3bは図1の蛇腹管連結装置の結合順序が表現されている一部断面図である。
図4図4は本発明にかかる蛇腹管連結装置の第1実施例が表現されている分解図であって、上半部は断面図、下半部は正面図が示している図である。
図5図5は本発明の第1実施例の結合が完了した状態が表現されている断面図である。
図6a図6aは本発明の第1実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図6b図6bは本発明の第1実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図6c図6cは本発明の第1実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図6d図6dは本発明の第1実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図6e図6eは本発明の第1実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図7図7は本発明の第1施例に使用されるクランピングリングが表現されている正面図であって、クランピングリングが蛇腹管連結装置に結合される前の形状が表現されている図である。
図8図8は本発明の第1施例に使用されるクランピングリングが表現されている正面図であって、結合が完了した後の形状が表現されている図である。
図9図9は本発明にかかる蛇腹管連結装置の第2実施例が表現されている断面図であって、結合が完了した状態が表現されている図である。
図10図10は本発明の第2実施例のソケット及びパッキング部材が表現されている分解断面図である。
図11a図11aは本発明の第2実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図11b図11bは本発明の第2実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図11c図11cは本発明の第2実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図11d図11dは本発明の第2実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図11e図11eは本発明の第2実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12a図12aは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12b図12bは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12c図2cは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12d図12dは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12e図12eは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
図12f図12fは本発明の第3実施例の結合段階が順次表現されている断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下で言及される前方面、一側部、終端部、先端部等の方向を称する表現は、図に表されたところによって定義するが、これはあくまでも本発明が明確に理解できるように説明するためのものであり、基準をどこに置くかによって、各方向を異なって定義することもあることはもちろんである。
【0045】
また、以下で言及される構成要素の前に、「第1、第2」等の表現が付く用語の使用は、称する構成要素の混同を避けるためのものであるだけで、構成要素間の順序、重要度、又は主従関係等とは関係ない。例えば、第1構成要素なしで第2構成要素のみを含む発明も実現可能である。
【0046】
以下、本発明にかかる蛇腹管連結装置の第1実施例を図4乃至図6eを参照として説明する。
【0047】
本発明にかかる蛇腹管連結装置の第1実施例は、図4及び図5に示すように、管(Tube)の周りに連続した波形のしわ12、13が形成された蛇腹管10と、蛇腹管10の外周面を囲むように一側部が蛇腹管10の外側に挿入されたナット20と、蛇腹管10と結合されてナット20の一方向の移動を阻止するクランピングリング30と、ナット20と螺合されるソケット40とを含む。
【0048】
ここで、蛇腹管50に形成された波形のしわ12、13は、管の周りに連続するように形成されるが、前記しわのうち小さい直径部分を「谷12」といい、大きい直径部分を「山13」という。
【0049】
ナット20はソケット40の方向に、蛇腹管10の山13の外径よりもかなり大きい内径を有するフランジ部21が形成され、ナット20の他側に前記フランジ部21よりも内径の小さい円筒部22が形成される。
【0050】
フランジ部21は、ソケット40と対向する一側部位の内周面に雌ねじ23が形成され、フランジ部21と円筒部22との間の内周面に、クランピングリング30の一側面34と接触する段付部24が半径内側方向に突出、形成される。
【0051】
前記段付部24は、図5に示すように、蛇腹管連結装置の結合が完了した場合に、前記段付部24の内周面24aが蛇腹管の少なくとも2つの山13a、13bと接触するようにナットの長手方向に延びる。
【0052】
また、ナット20は、図4及び5を参照すると、雌ねじ23が形成された部位から段付部24が形成された部位に向かって、クランピングリング30を半径内側方向に圧着する傾斜面25とクランピングリング30が安着する第1シート部28が順次形成される。
【0053】
傾斜面25は互いに離隔された第1、2傾斜面25a.25bに形成されることができ、第1傾斜面25aと第2傾斜面25bとの間に第2シート部27が形成できる。
【0054】
傾斜面25は、第1シート部28に向かって直径が次第に小さくなるように形成され、ナットが前記クランピングリング30に向かって移動されることによって、傾斜面25がクランピングリング30の上側角部に形成された角35と接触し、クランピングリング30が半径内側方向に圧着しつつ第1シート部28に案内されて、容易に第1シート部28に強制的に圧入されるようにする機能を行う。これに対しては、次にさらに詳細に説明する。
【0055】
クランピングリング30はステンレス鋼の材質等の金属材で形成されることが好ましく、図7に示すように、リング状に形成されるが、半径方向に収縮及び拡開が可能なように少なくとも一部位が切開され、両端部36、37が所定の離隔距離d1を有するように離隔される。
【0056】
また、クランピングリング30は、図4及び5に示すように、断面図から見て、半径内側方向に位置して蛇腹管の谷12aに挿入される内側部31と、半径外側方向に位置して蛇腹管10の外側に突出する外側部32とを含むが、前記内側部31は、半径内側方向に中央部が凸な曲面部で形成され、前記外側部32は、外周面36及び両側面33、34を有する四角の形状に形成される。
【0057】
ソケット40は、中央部に形成された六角頭部41を基準に一側外周面にナット20の雌ねじ23と螺合される雄ねじ42が形成され、他側外周面に図示していない継ぎ手と締結される雄ねじ43が形成される。
【0058】
一方、図4から見て、ソケット40の右側面に該当するソケット40の前方面49には、半径外側方向に位置する縁にクランピングリング30に向かってソケットの長手方向に突出したリング状の外側突出部44が形成され、ソケット40とナット20の1次螺合の際、クランピングリング30の一側面33が外側突出部44の先端部に接触し、外側突出部44の半径内側方向には空間部47が形成される。また、ソケット40の前方面には半径内側方向に位置する縁に蛇腹管10の終端部14を圧着するためのリング状の内側突出部45がソケットの長手方向に突出、形成される。
【0059】
内、外側突出部44、45の間には、前記六角頭部41側に陥没した環状の凹溝部46が形成されるが、凹溝部46は、前記空間部47の一部をなす。内側突出部45は外側突出部44に比べて突出した長さが小さく形成され、凹溝部46と接する上側角45aが角形に形成されるが、上側角は大まかに見て、90°の角度をなすように形成される。
【0060】
前記内側突出部の上側角45aは、蛇腹管連結装置の結合完了の際、クランピングリング30の内側部31に対向するように形成された蛇腹管の終端部14部位と線接触しつつ、前記終端部14をクランプリングの内側部31側に強く圧着する。
【0061】
また、前記内側突出部45は、前記ソケット40の内周面から半径内側方向に突出、形成されるが、前記ソケット40の内周面から鈍角の湾曲部にラウンディングされつつ、半径内側方向に突出し、前記内側突出部45とソケット40の内周面の連結部位に厚い補強部45bが形成され、蛇腹管連結装置にかなりの外部衝撃が加えられる場合にも、前記内側突出部45が前記補強部45bにより蛇腹管10の反対方向に曲がることが防止されるので、シーリング効果がそのまま維持される。
【0062】
前記のように構成された本発明の第1実施例にかかる蛇腹管連結装置の結合順序を図6a乃至図6eを参照として説明すると、次の通りである。
【0063】
まず、図6aに示すように、ナット20とソケット40との間にクランピングリング30を介在した後、ナット20とソケット40のうち少なくともいずれか一つを締め付けて(回転し)、ナット20とソケット40を1次螺合すると、クランピングリング30の一側面33がソケットの外側突出部44の先端部に接触し、クランピングリング30の他側面の上側に位置した上側角35がナットの第1傾斜面25aに接触する。
【0064】
この際、クランピングリング30は半径方向に圧着するか、拡開することなく、図7に示すようにクランピングリング30の両端部36、37が製造当時の離隔距離d1をそのまま維持する。従って、作業者はクランピングリング30を螺旋管の谷に挿入するために、拡開する必要なく、ナット20とソケット40との間に簡便に配置することができる。
【0065】
即ち、図6aに示すナットとソケットの1次欠陥段階で、クランピングリング30は変形されることなく、製造時の形状をそのまま維持することになる。
【0066】
その後、図6bに示すように、蛇腹管10の一側部をソケット30に向かってナット20の内部に押し入れると、クランピングリング30の内側部31の底面が蛇腹管の終端部14に形成された山14’に接触し、蛇腹管の終端部14は、ソケットの内側突出部45に近接する。
【0067】
一方、クランピングリング30は、その内側部31底面の内径が蛇腹管の山14’の外径よりも少し小さくなるように形成されているため、蛇腹管10に少しの力を加えて、クランピングの内部に挿入されるようにする。
【0068】
前記状態で、図6cに示すように、ナット20及び/又はソケット40を回転させて両者をさらに締め付けると、クランピングリング30はナットの第1傾斜面25aに沿って第2シート部27に到達するまで半径内側方向に圧着しつつ、クランピングリング30の内側部が蛇腹管の一側部に形成された谷12aに挿入され始め、蛇腹管の終端部14はソケット40の内側突出部45に接触しつつ、圧着され始める。
【0069】
前記で図6aから図6cに示す状態まで、クランピングリング30の一側面33は、ソケット40の外側突出部44の先端部と接触した状態を維持する。
【0070】
図6cの状態で、ナット20及びソケット40をさらに締め付けると、図6dに示すように、クランピングリング30は、第2シート部27、第2傾斜面25bを経て第1シート部28に案内されつつ、第2傾斜面25bに沿って半径内側方向にさらに圧着し、蛇腹管の一側部に形成された谷12aに挿入される。この際、クランピングリング30は外側突出部44の半径内側方向に形成された空間部47へ進入し始め、外側突出部44はクランピングリング30と第2シート部27との間の隙間へ進入し始める。
【0071】
また、蛇腹管の終端部14は、内側突出部45によりクランピングリング30の方向に圧着する。
【0072】
図6dの状態でナット20とソケット40をさらに締め付けると、図6eに示すように、クランピングリング30はナットの段付部24によりソケット40側に圧着し、クランピングリング30の少なくとも一側面33がソケットの凹溝部46へ進入する。
【0073】
また、ソケットの外側突出部44は、第2シート部27に安着し、内側突出部の上側角45aは螺旋管の終端部14をクランピングリング30側にさらに圧着し、ナット20の内周面とクランピングリング30の外周面との間、及びソケットの内側突出部の上側角45aとクランピングリング30の内側部31との間が完全にシーリングされる。
【0074】
一方、前述したように、内側突出部45の上側角45aが略90°角度の角形に形成され、これに対向するクランピングリングの内側部31は曲面部に形成され、上側角45aが蛇腹管の終端部14と線(line)接触することによって、前記線接触部位に圧着力が集中するので、少ない力でも蛇腹管の終端部14をさらに強く圧着することができ、シーリング効果が向上する。
【0075】
図6dの状態から図6eの結合完了の段階までのソケット40とナット20の螺合を2次螺合と称し、2次螺合の際、クランピングリング30は内側突出部45との接触が解除され、空間部に該当する凹溝部46へ進入する。
【0076】
一方、クランピングリング30は、前記結合過程で第1、2傾斜面25a、25bにより半径内側方向に圧着し、図7及び図8に示すように、両端部36、37の離隔距離がd1からd2に縮小し、結合が完了した状態では、離隔距離d2が略0となる。
【0077】
また、図6eの結合状態は、ナット20とソケット40の螺合が完了した状態であって、図6eに示す状態の蛇腹管連結装置が現場に設けられて使用されるが、ソケットの外側突出部44の終端と第2傾斜面25bとの間に第1空間部27’及び外側突出部44の後側部と第1傾斜面255との間に少しの第2空間部27が存在するので、前記蛇腹管連結装置を使用する中に流体の漏れの恐れがある場合には、蛇腹管連結装置の部品を解体したり交替することなく、単純にナット20をさらに締め付けて、外側突出部44が第2傾斜面25b側に移動され、前記第1空間部27’に挿入されるため、シーリング効果がさらに向上し得る。
【0078】
また、前記外側突出部44の厚み及び/又は第2シート部27の内径が外側突出部44の移動方向に向かって次第に小さくなるように傾斜して形成され、前記外側突出部44が第2シート部27とクランピングリングの外周面36の間に挿入されやすいようにすると共に、クランピングリング30が蛇腹管11の中心軸に対して垂直方向に配置されるので、シーリング効果も増大させることができる。
【0079】
一方、本発明にかかる蛇腹管連結装置は、結合完了の際、ナットの段付部の内部面24aが前記クランピングリング30から前記ソケット40の反対方向に少なくとも2つの蛇腹管の山13a、13bと接触するように長手方向に延びているため、蛇腹管連結装置に外部衝撃や蛇腹管の設置位置が変更され、蛇腹管に曲がりが発生しても、クランピングリング30の周囲のシーリング部位が変形することなく維持され、流体の漏れが防止される。また、外側突出部44の後側及び終端と第1、第2傾斜面25a、25bの間にそれぞれ第1、第2空間部27”、27’が形成されているので、外部衝撃の発生時、前記第1、第2空間部によって衝撃が吸収されるという効果がある。また、シーリングに大きな影響を与えるクランピングリング30、内、外側突出部45、44がナット20の本体内で蛇腹管10に向かって一側に片よって配置されるため、ナット本体の中央に外部衝撃が直接加わる場合も、前記クランピングリング、内、外側突出部等は変形が少なく発生し、シーリング効果が維持される。
【0080】
図9乃至図11eに、本発明にかかる蛇腹管連結装置の第2実施例が示している。
【0081】
本発明にかかる蛇腹管連結装置の第2実施例は、図9を参照すると、第1実施例と同様に、蛇腹管10、ナット20、クランピングリング30、及びソケット40を含む。
【0082】
本発明の第2実施例が第1実施例と異なる点を説明すると次の通りである。
【0083】
本発明の第2実施例は、図9及び図10に示すように、ソケット40の前方面に形成された内側突出部45’が蛇腹管の終端部14に接触しないように第1実施例の内側突出部45よりも半径内側方向に形成される。
【0084】
また、ソケットの外側突出部44と内側突出部45’との間に形成された凹溝部46’に第1実施例に含まれていないリング状のパッキング部材50が挿入され、ソケット40とナット20の2次螺合の際、パッキング部材50にクランピングリング30の一側面33と蛇腹管の終端部14が接触し、クランピングリング30がパッキング部材50をソケット40側に圧着すると共に、パッキング部材50が蛇腹管の終端部14をクランピングリング30側に圧着する。
【0085】
一方、パッキング部材50は耐熱性に優れ、機械的強度が大きく、耐食性及び耐摩耗性も優れた合成樹脂又は軟質の金属で製造されることが好ましい。
【0086】
また、パッキング部材50が挿入されるソケットの凹溝部46’をなすソケットの一側面の表面には突起46aが形成され、パッキング部材50が圧着するか、パッキング部材50により蛇腹管の終端部14が圧着する際、前記突起によりパッキング部材50が正位置で流動することが防止される。
【0087】
特に、本願発明の第2実施例は、パッキング部材50の前方面がクランピングリング30の一側面33だけでなく、蛇腹管の終端部14に圧着した状態で密着するので、シーリング効果が向上する。
【0088】
本願発明の第2実施例は、前記パッキング部材50及び内向突出部45’の形成位置を除いて第1実施例と同一であるので、第2実施例の構成に対するこれ以上の説明を省略する。
【0089】
図11a乃至図11eは、本発明の第2実施例の結合方法が示している図であって、第1実施例の図6a乃至図6eにそれぞれ対応し、第2実施例の結合順序は第1実施例と同一であるので、ここでは、これ以上の説明を省略する。
【0090】
以下、本発明の蛇腹管の連結装置の結合方法の第3実施例を、図12a乃至12fを参照として説明すると次の通りである。
【0091】
まず、図12aに示すように、本発明にかかる蛇腹管連結装置が現場に設けられる前に、まず、ナット20とソケット40との間にクランピングリング30を介在した後、ナット20とソケット40のうち少なくともいずれか一つを締め付けて(回転し)、ナット20とソケット40を1次螺合されるようにする。この際、クランピングリング30の一側面33がソケットの外側突出部44の先端部に接触し、クランピングリング30の他側面の上側に位置した上側角35がナットの第1傾斜面25aに接触する。
【0092】
前記でクランピングリング30は半径方向に圧着したり拡開することなく、製造当時の形状を維持するので、クランピングリング30を蛇腹管の谷に挿入するために拡開する必要なく、ナット20とソケット40との間に簡便に配置することができる。
【0093】
その後、12bに示すように、1次螺合されたナット20とソケット40の少なくとも外周面の一部を囲むようにテープ60を接着して、ナット20とソケット40との間が封印されるようにする。
【0094】
前記でテープ60は、ナット20とソケット40との間の境界を円周方向に沿って全体又は部分的に囲むように接着してもよく、前記ナット20とソケット40の長手方向に沿って外周面を局部的にかぶせるように接着してもよい。
【0095】
一方、前記テープ60には、前記ナット20とソケット40の外周面の境界線に沿って切り取り線61が形成され、ナット20とソケット40が締まる場合、前記切り取り線61が破裂しやすいため、ナット20とソケット40が相対的に容易に締まることができ、前記切り取り線61は多数の小孔で形成されることができる。
【0096】
図12cに示すように、作業者が蛇腹管10の一側部をソケット30に向かってナット20の内部に押し入れると、クランピングリング30の内側部31底面が蛇腹管の終端部14に形成された山14’に接触し、蛇腹管の終端部14はソケットの内側突出部45に近接する。
【0097】
前記状態で図12dに示すように、ナット20及び/又はソケット40を回転させて両者をさらに締め付けると、クランピングリング30はナットの第1傾斜面25aに沿って第2シート部27に到達するまで半径内側方向に圧着しつつ、クランピングリング30の内側部が蛇腹管の一側部に形成された谷12aに挿入され始め、蛇腹管の終端部14はソケット40の内側突出部45に接触しつつ圧着し始め、テープ60は切り取り線61に沿って破裂し始める。
【0098】
図12dの状態でナット20及びソケット40をさらに締め付けると、図12eに示すように、テープ60は切り取り線61に沿って完全に破裂し、クランピングリング30は第2シート部27、第2傾斜面25bを経て第1シート部28に案内されつつ、第2傾斜面25bに沿って半径内側方向にさらに圧着し、蛇腹管の一側部に形成された谷12aに挿入される。この際、クランピングリング30は外側突出部44の半径内側方向に形成された空間部47へ進入し始め、外側突出部44はクランピングリング30と第2シート部27との間の隙間へ進入し始める。
【0099】
また、蛇腹管の終端部14は、内側突出部45によりクランピングリング30の方向に圧着する。
【0100】
図12eの状態でナット20とソケット40をさらに締め付けると、図12fに示すように、クランピングリング30はナットの段付部24によりソケット40側に圧着し、クランピングリング30の少なくとも一側面33がソケットの凹溝部46へ進入する。
【0101】
前記で図12fの段階は図6eの段階と同一であるので、これ以上の説明を省略する。
【0102】
一方、本発明の第2実施例にかかる結合方法において、1次螺合されたナットとソケットを第3実施例と同様に、テープで封印する段階が含まれ得る。
【0103】
以上、本発明にかかる蛇腹管連結装置の実施例を添付図面を参照として詳細に説明した。しかし、本発明は、前述した実施例により限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者による様々な変形及び均等な範囲での実施が可能であることが当然である。
【符号の説明】
【0104】
10 蛇腹管
14 終端部
20 ナット
25a 第1傾斜面
25b 第2傾斜面
28 第1シート部
30 クランピングリング
40 ソケット
44 外側突出部
45 内側突出部
46 凹溝部
47 空間部
50 パッキング部材
60 テープ
61 切り取り線
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図11c
図11d
図11e
図12a
図12b
図12c
図12d
図12e
図12f