(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-28
(45)【発行日】2022-07-06
(54)【発明の名称】飲食店システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20220629BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20220629BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/02
(21)【出願番号】P 2021152964
(22)【出願日】2021-09-21
【審査請求日】2021-09-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507153069
【氏名又は名称】プロパティエージェント株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520318074
【氏名又は名称】DXYZ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】中西 聖
(72)【発明者】
【氏名】新宮 由久
【審査官】久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-258764(JP,A)
【文献】特開2021-043581(JP,A)
【文献】特開2019-067075(JP,A)
【文献】特開2019-003360(JP,A)
【文献】特開2020-113107(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0039451(US,A1)
【文献】特開2020-107255(JP,A)
【文献】顔認証でエリア全体のスマートな回遊・活性化を促進する スマートホスピタリティサービス,C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2019,日本,2019年11月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プログラムを実行することにより少なくとも座席案内情報表示指示手段として機能する第1制御部および第1記憶部を有する予約サイトサーバと、
第2プログラムを実行することにより少なくとも認証手段として機能する第2制御部およびユーザの顔画像に関する情報を記憶する第2記憶部を有する顔認証プラットフォームと、
飲食店の入口に設置され、店員により使用されるものではなく、飲食店を訪問するユーザの顔の撮像を行う第1撮像部を有する来客用受付端末と、
を備えた飲食店システムであって、
前記第1制御部は、ユーザ端末から予約情報を受け付けると受け付けた前記予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて前記第1記憶部に記憶させ、
前記第2制御部は、前記来客用受付端末の前記第1撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、前記認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバに送信し、
前記第1制御部は、前記認証手段により認証したユーザの識別情報を前記顔認証プラットフォームから受け付けると、前記第1記憶部に記憶されているユーザの識別情報に対応する前記予約情報に基づいて、前記座席案内情報表示指示手段により
ユーザに座席を案内するための情報である座席案内情報を表示させる旨の指示を前記来客用受付端末に送信する、飲食店システム。
【請求項2】
前記第2制御部は、前記ユーザ端末から
ユーザが前記予約サイトサーバおよび前記顔認証プラットフォームの連携に同意するという情報である連携同意情報を受け付けると前記予約サイトサーバおよび前記顔認証プラットフォームを連携させ、
前記第2制御部は、前記認証手段によりユーザの認証が行われると、認証したユーザの識別情報を、前記顔認証プラットフォームに連携している前記予約サイトサーバに送信する、請求項1記載の飲食店システム。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記第1プログラムを実行することにより連携用トークン要求手段として更に機能し、
前記第2制御部は、前記第2プログラムを実行することにより連携用トークン生成手段として更に機能し、
前記第1制御部は、前記ユーザ端末から前記予約情報を受け付けると前記連携用トークン要求手段により前記顔認証プラットフォームに対して連携用トークン要求指示を送信し、
前記第2制御部は、前記予約サイトサーバから前記連携用トークン要求指示を受け付けると前記連携用トークン生成手段により連携用トークンを生成し、生成された前記連携用トークンを前記予約サイトサーバに送信する、請求項2記載の飲食店システム。
【請求項4】
前記第1制御部は、前記第1プログラムを実行することにより連携用ボタン表示指示手段として更に機能し、
前記第1制御部は、前記顔認証プラットフォームから前記連携用トークンを受け付けると前記連携用ボタン表示指示手段により連携用ボタンを表示させる旨の指示を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末に表示される前記連携用ボタンが押下されると当該ユーザ端末から前記連携同意情報が前記顔認証プラットフォームに送信される、請求項3記載の飲食店システム。
【請求項5】
前記第2制御部は、前記第2プログラムを実行することによりユーザ情報要求手段として更に機能し、
前記第2制御部は、前記ユーザ端末から前記連携同意情報を受け付けると前記ユーザ情報要求手段によりユーザ情報要求指示を前記予約サイトサーバに送信し、
前記第1制御部は、前記顔認証プラットフォームから前記ユーザ情報要求指示を受け付けると前記第1記憶部に記憶されているユーザ情報を前記顔認証プラットフォームに送信する、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の飲食店システム。
【請求項6】
前記第2制御部は、前記ユーザ端末から前記連携同意情報を受け付けると認証要求を前記予約サイトサーバに送信し、
前記第1制御部は、前記顔認証プラットフォームから前記認証要求を受け付けるトークンを前記顔認証プラットフォームに送信する、請求項2記載の飲食店システム。
【請求項7】
前記第1制御部は、前記第1プログラムを実行することにより連携用ボタン表示指示手段として更に機能し、
前記第1制御部は、前記ユーザ端末から前記予約情報を受け付けると前記連携用ボタン表示指示手段により連携用ボタンを表示させる旨の指示を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末に表示される前記連携用ボタンが押下されると当該ユーザ端末から前記連携同意情報が前記顔認証プラットフォームに送信される、請求項2記載の飲食店システム。
【請求項8】
前記第2制御部は、前記第2プログラムを実行することにより決済情報登録手段として更に機能し、
前記第2制御部は、前記ユーザ端末に決済情報要求指示を送信した後、前記ユーザ端末から決済登録情報を受け付けると前記決済情報登録手段により
ユーザの識別情報に紐付けられた料金情報を含む決済登録情報を決済代行システムに送信
し、
前記決済代行システムは、決済会社のコンピュータを含み、前記顔認証プラットフォームから決済登録情報が送られると、送られた決済登録情報における料金情報に基づいて、ユーザの識別情報に対応するクレジットカードの請求額に料金を加算するまたはユーザの識別情報に対応する銀行口座から料金を減額するものである、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の飲食店システム。
【請求項9】
第2撮像部を有する会計用端末を更に備え、
前記第2制御部は、前記会計用端末の前記第2撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、前記認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザに関する決済情報を前記決済代行システムに送信する、請求項8記載の飲食店システム。
【請求項10】
予約サイトサーバと、顔認証プラットフォームと、
飲食店の入口に設置され、店員により使用されるものではなく、飲食店を訪問するユーザの顔の撮像を行う来客用受付端末とを備えた飲食店システムによる情報処理方法であって、
ユーザ端末から前記予約サイトサーバが予約情報を受け付けると受け付けた前記予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて前記予約サイトサーバの第1記憶部に記憶させる工程と、
前記来客用受付端末の第1撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を前記顔認証プラットフォームが受け付けると、前記顔認証プラットフォームの認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記顔認証プラットフォームの第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバに送信する工程と、
前記認証手段により認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバが受け付けると、前記第1記憶部に記憶されているユーザの識別情報に対応する前記予約情報に基づいて、
ユーザに座席を案内するための情報である座席案内情報を表示させる旨の指示を前記予約サイトサーバから前記来客用受付端末に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店において業務効率の改善を図るために様々なITツールが取り入れられている。例えば、特許文献1、2には、飲食店内の各テーブルごとにメニュー注文用端末を設置しておき、来店客に自らメニュー注文用端末を操作してもらい、料理などのメニューの注文を受けるセルフオーダーシステムが採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-210008号公報
【文献】特開2020-107255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2に開示されるようなシステムを取り入れた場合でも、飲食店への来客時や会計時には店員が対応しなければならず、より一層の業務効率の改善が求められている。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、飲食店における業務効率の改善を図ることができる飲食店システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲食店システムは、
第1プログラムを実行することにより少なくとも座席案内情報表示指示手段として機能する第1制御部および第1記憶部を有する予約サイトサーバと、
第2プログラムを実行することにより少なくとも認証手段として機能する第2制御部およびユーザの顔画像に関する情報を記憶する第2記憶部を有する顔認証プラットフォームと、
第1撮像部を有する来客用受付端末と、
を備えた飲食店システムであって、
前記第1制御部は、ユーザ端末から予約情報を受け付けると受け付けた前記予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて前記第1記憶部に記憶させ、
前記第2制御部は、前記来客用受付端末の前記第1撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、前記認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバに送信し、
前記第1制御部は、前記認証手段により認証したユーザの識別情報を前記顔認証プラットフォームから受け付けると、前記第1記憶部に記憶されているユーザの識別情報に対応する前記予約情報に基づいて、前記座席案内情報表示指示手段により座席案内情報を表示させる旨の指示を前記来客用受付端末に送信することを特徴とする。
【0007】
本発明の飲食店システムは、
第2プログラムを実行することにより少なくとも決済情報登録手段および認証手段として機能する第2制御部およびユーザの顔画像に関する情報を記憶する第2記憶部を有する顔認証プラットフォームと、
第2撮像部を有する会計用端末と、
を備えた飲食店システムであって、
前記第2制御部は、ユーザ端末に決済情報要求指示を送信した後、前記ユーザ端末から決済登録情報を受け付けると前記決済情報登録手段により決済登録情報を決済代行システムに送信し、
前記第2制御部は、前記会計用端末の前記第2撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、前記認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザに関する決済情報を前記決済代行システムに送信することを特徴とする。
【0008】
本発明の情報処理方法は、
予約サイトサーバと、顔認証プラットフォームと、来客用受付端末とを備えた飲食店システムによる情報処理方法であって、
ユーザ端末から前記予約サイトサーバが予約情報を受け付けると受け付けた前記予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて前記予約サイトサーバの第1記憶部に記憶させる工程と、
前記来客用受付端末の第1撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を前記顔認証プラットフォームが受け付けると、前記顔認証プラットフォームの認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記顔認証プラットフォームの第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバに送信する工程と、
前記認証手段により認証したユーザの識別情報を前記予約サイトサーバが受け付けると、前記第1記憶部に記憶されているユーザの識別情報に対応する前記予約情報に基づいて、座席案内情報を表示させる旨の指示を前記予約サイトサーバから前記来客用受付端末に送信する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の情報処理方法は、
顔認証プラットフォームと、会計用端末とを備えた飲食店システムによる情報処理方法であって、
前記顔認証プラットフォームからユーザ端末に決済情報要求指示を送信した後、前記ユーザ端末から前記顔認証プラットフォームが決済登録情報を受け付けると前記顔認証プラットフォームの決済情報登録手段により決済登録情報を決済代行システムに送信する工程と、
前記会計用端末の第2撮像部により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を前記顔認証プラットフォームが受け付けると、前記顔認証プラットフォームの認証手段により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と前記顔認証プラットフォームの第2記憶部に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザに関する決済情報を前記顔認証プラットフォームから前記決済代行システムに送信する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の飲食店システムおよび情報処理方法によれば、飲食店における業務効率の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態による飲食店システムを概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示す飲食店システムの会計用端末の構成を示す構成図である。
【
図3】
図1に示す飲食店システムにおけるユーザの顔画像の登録、予約情報入力、来店時対応、決済等の各動作を示す全体フローチャートである。
【
図4】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザがユーザ端末により顔情報を登録するときの動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第1態様を示す説明図である。
【
図6】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの動作の第1態様を示すフローチャートである。
【
図7】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第2態様を示す説明図である。
【
図8】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの動作の第2態様を示すフローチャートである。
【
図9】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第3態様を示す説明図である。
【
図10】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザ端末によりユーザが予約情報を入力することによって予約サイトサーバと顔認証プラットフォームとが連携するときの動作の第3態様を示すフローチャートである。
【
図11】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザの来店時に顔認証により座席案内を行うときの各構成要素間での情報のやり取りを示す説明図である。
【
図12】
図1に示す飲食店システムにおいてユーザの来店時に顔認証により座席案内を行うときの動作を示すフローチャートである。
【
図13】
図1に示す飲食店システムにおいて会計時にユーザの顔認証により決済を行うときの各構成要素間での情報のやり取りを示す説明図である。
【
図14】
図1に示す飲食店システムにおいて会計時にユーザの顔認証により決済を行うときの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図14は、本実施の形態に係る飲食店システムおよびこのような飲食店システムにおけるユーザの顔画像の登録、予約情報入力、来店時対応、決済等の各動作を示す図である。
【0013】
本実施の形態による飲食店システム1は、予めユーザが顔情報の登録を行っていることにより、顔認証により来店時対応および決済を行うことができ、よって飲食店の店員が来店時対応や決済を行う必要がないため業務の効率化を図ることができるものである。
【0014】
図1に示すように、飲食店システム1は、予約サイトサーバ10と、顔認証プラットフォーム20と、決済代行システム30と、来客用受付端末40と、メニュー注文用端末50と、会計用端末60と、POS端末70とを備えている。これらの予約サイトサーバ10、顔認証プラットフォーム20、決済代行システム30、来客用受付端末40、メニュー注文用端末50、会計用端末60およびPOS端末70は、インターネット回線等のネットワーク90を介して互いに通信可能なように接続されている。また、予約サイトサーバ10や顔認証プラットフォーム20は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、ユーザが所持するユーザ端末80と通信可能に接続されている。
【0015】
予約サイトサーバ10は、複数の飲食店の予約を管理する管理会社に設置されているコンピュータ等であり、顔認証プラットフォーム20は、システム会社に設置されているコンピュータ等である。また、決済代行システム30は、例えばクレジット会社や銀行等の決済会社のコンピュータ等である。また、来客用受付端末40は、飲食店の入口に設置されるPCタブレット等であり、メニュー注文用端末50は、飲食店の各テーブルに設置されるPCタブレット等である。また、会計用端末60およびPOS端末70は飲食店の会計テーブルに設置されており、会計用端末60は例えばPCタブレット等であり、POS端末70はコンピュータ等である。
【0016】
予約サイトサーバ10は、制御部12と、記憶部18と、通信インターフェース19とを有している。記憶部18および通信インターフェース19はそれぞれバスにより制御部12に接続されている。制御部12は、CPU(中央演算処理装置)等であり、記憶部18に記憶されているプログラムを実行することにより連携用トークン要求手段13、連携用ボタン表示指示手段14、座席案内情報表示指示手段15として機能する。記憶部18は、ユーザの登録情報、予約情報、飲食店の利用履歴および連携用トークンをユーザの識別情報に紐付けて記憶するようになっている。ユーザの登録情報は、ユーザの氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等を含む。飲食店の利用履歴は、ユーザが利用した飲食店の識別情報、利用日時、利用人数、支払い金額等の情報を含む。予約情報は、ユーザが予約した飲食店の識別情報、予約日時、予約人数等を含む。通信インターフェース19は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。なお、制御部12により実行されるプログラムは記憶部18に記憶されているものに限定されない。予約サイトサーバ10に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から予約サイトサーバ10に送信されたプログラム等を制御部12が実行することによって連携用トークン要求手段13、連携用ボタン表示指示手段14、座席案内情報表示指示手段15として機能するようになっていてもよい。
【0017】
連携用トークン要求手段13は、顔認証プラットフォーム20に対して連携用トークンの発行を要求する。連携用ボタン表示指示手段14は連携用ボタンをユーザ端末80のタッチパネル83に表示させる。座席案内情報表示指示手段15は、ユーザの来店時に来客用受付端末40の撮像部44(後述)によってユーザの顔画像が撮像されることによりユーザの顔認証が行われると、来客用受付端末40に座席案内情報を表示させる。
【0018】
顔認証プラットフォーム20は、制御部22と、記憶部28と、通信インターフェース29とを有している。記憶部28および通信インターフェース29はそれぞれバスにより制御部22に接続されている。制御部22は、CPU(中央演算処理装置)等であり、記憶部28に記憶されているプログラムを実行することにより連携用トークン生成手段23、ユーザ情報要求手段24、ユーザトークン発行手段25、決済情報登録手段26および認証手段27として機能する。記憶部28は、ユーザの登録情報、顔画像に関する情報および連携用トークンをユーザの識別情報に紐付けて記憶するようになっている。ユーザの登録情報は、ユーザの氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等を含む。ユーザの顔画像に関する情報は、ユーザの顔画像データまたはユーザの顔画像データから所定のハッシュ関数により抽出されるハッシュ値である。通信インターフェース29は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。なお、制御部22により実行されるプログラムは記憶部28に記憶されているものに限定されない。顔認証プラットフォーム20に取り付けられた記録媒体に記憶されているプログラムや、外部装置から顔認証プラットフォーム20に送信されたプログラム等を制御部22が実行することによって連携用トークン生成手段23、ユーザ情報要求手段24、ユーザトークン発行手段25、決済情報登録手段26および認証手段27として機能するようになっていてもよい。
【0019】
連携用トークン生成手段23は、予約サイトサーバ10から連携用トークン要求指示を受けると連携用トークンを作成する。ユーザ情報要求手段24は、予約サイトサーバ10に対してユーザ情報の要求を行う。ユーザトークン発行手段25は、ユーザトークンの発行を行う。決済情報登録手段26は、ユーザ端末80から送信された決済情報に基づいて、決済代行システム30に対して決済情報の登録を行う。認証手段27は、記憶部28に記憶されているユーザの顔画像に関する情報と、来客用受付端末40やメニュー注文用端末50、会計用端末60等から送信されたユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行う。
【0020】
決済代行システム30は、例えばクレジット会社や銀行等の決済会社のコンピュータ等である。顔認証プラットフォーム20から決済代行システム30に、ユーザの識別情報に紐付けられた料金情報が送られ、決済代行システム30において料金情報に基づいて決済の代行が行われると、決済完了情報が決済代行システム30から顔認証プラットフォーム20に送信される。ここで、決済の代行が行われるとは、ユーザの識別情報に対応するクレジットカードの請求額に飲食料金が加算されたり、ユーザの識別情報に対応する銀行口座から飲食料金が減額されたりすることをいう。
【0021】
来客用受付端末40は、飲食店の入口に設置されるPCタブレット等であり、制御部42と、タッチパネル43と、撮像部44と、記憶部48と、通信インターフェース49とを有している。タッチパネル43、撮像部44、記憶部48および通信インターフェース49はそれぞれバスにより制御部42に接続されている。制御部42は、CPU(中央演算処理装置)等である。タッチパネル43には座席案内情報等の様々な情報が表示されるとともに、ユーザはタッチパネル43により様々な情報を制御部42に入力することができるようになっている。撮像部44は例えばカメラ等であり、来客用受付端末40の目の前のユーザの顔画像を撮像するようになっている。記憶部48は、撮像部44により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を記憶するようになっている。なお、来客用受付端末40において記憶部48が設けられていなくてもよい。通信インターフェース49は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。
【0022】
メニュー注文用端末50は、飲食店の各テーブルに設置されるPCタブレット等であり、制御部52と、タッチパネル53と、撮像部54と、記憶部58と、通信インターフェース59とを有している。タッチパネル53、撮像部54、記憶部58および通信インターフェース59はそれぞれバスにより制御部52に接続されている。制御部52は、CPU(中央演算処理装置)等である。タッチパネル53にはメニュー注文用画面が表示されるとともに、ユーザはタッチパネル53により様々な情報を制御部52に入力することができるようになっている。撮像部54は例えばカメラ等であり、飲食店の各テーブルでメニュー注文用端末50を操作するユーザの顔画像を撮像するようになっている。記憶部58は、飲食店のメニューの情報や注文履歴等を記憶するようになっている。また、記憶部58は、撮像部64により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を記憶するようになっていてもよい。通信インターフェース59は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。
【0023】
会計用端末60は、飲食店の会計用テーブルに設置されるPCタブレット等であり、制御部62と、タッチパネル63と、撮像部64と、記憶部68と、通信インターフェース69とを有している。タッチパネル63、撮像部64、記憶部68および通信インターフェース69はそれぞれバスにより制御部52に接続されている。
図2は、会計用端末60の構成を示す構成図である。制御部62は、CPU(中央演算処理装置)等である。タッチパネル63には操作キーおよび撮像部64により撮像されたユーザの顔画像が表示されるようになっている。撮像部64は例えばカメラ等であり、飲食店の各テーブルで会計用端末60の前にいるユーザの顔画像を撮像するようになっている。記憶部68は、撮像部64により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を記憶するようになっている。なお、来客用受付端末40において記憶部68が設けられていなくてもよい。通信インターフェース69は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置に対して信号の送受信を行う。
【0024】
図2に示すように、会計用端末60のタッチパネル63には、撮像部64により撮像されている画像63a(
図2に示す例ではユーザの顔画像)、コード入力表示部63bおよびテンキー部63cが表示されている。会計用端末60の起動時には、会計用端末60とPOS端末70との間でシリアル通信を行うことにより、POS端末70から会計用端末60に起動指令が送信されると会計用端末60が起動して当該会計用端末60からPOS端末70に起動結果コードが返信される。また、会計時には、会計用端末60とPOS端末70との間でシリアル通信を行うことにより、POS端末70から会計用端末60に会計金額に関する情報が決済指令として送信されると当該会計用端末60からPOS端末70に認証コードが返信される。このように、会計用端末60とPOS端末70との間でシリアル通信を行い、起動や決済等の指令がPOS端末70から会計用端末60に送信されることで、顔認証から決済までの業務を会計用端末60および顔認証プラットフォーム20で実行することができるようになっている。
【0025】
POS端末70は、飲食店の会計用テーブルに設置されるものであり、例えばコンピュータ等である。POS端末70は飲食店の店員によって操作されるようになっている。POS端末70のモニタには会計画面が表示されるとともに、店員は操作キーにより様々な情報をPOS端末70の制御部(図示せず)に入力することができるようになっている。また、POS端末70には売上金や売上履歴等の情報が記憶されるようになっている。このようなPOS端末70により店員は会計処理を行うことができるようになっている。
【0026】
ユーザ端末80はユーザが所持するものである。ユーザ端末80は例えばパーソナルコンピュータ、PCタブレット端末、スマートフォン等を含む。ユーザ端末80は、制御部82と、タッチパネル83と、撮像部84と、記憶部88と、通信インターフェース89とを有している。制御部82は、CPU(中央演算処理装置)等である。タッチパネル83には様々な画面が表示されるとともに、ユーザはタッチパネル83により様々な情報を制御部82に入力することができるようになっている。撮像部84は例えばカメラ等であり、ユーザの顔画像等を撮像するようになっている。記憶部88は、様々な情報を記憶するようになっている。通信インターフェース89は、インターネット回線等のネットワーク90を介して、無線または有線により他の装置(具体的には、予約サイトサーバ10や顔認証プラットフォーム20)に対して信号の送受信を行う。ユーザ端末80ではオンラインストアや顔認証プラットフォーム20の管理会社のウエブサイト等から顔認証アプリをインストールすることができるようになっている。このような顔認証アプリをインストールすると、ユーザはユーザ端末80により顔画像データの登録や様々な登録情報(例えば、氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等)の入力等を行うことができるようになる。
【0027】
次に、本実施の形態の飲食店システム1による処理の流れについて説明する。
図3は、
図1に示す飲食店システム1におけるユーザの顔画像の登録、予約情報入力、来店時対応、決済等の各動作を示す全体フローチャートである。
図3に示すように、まず、飲食店システム1のサービスを利用しようとするユーザは、ユーザ端末80により顔画像を登録する(STEP100)。そして、飲食店で予約を行うにあたり、ユーザはユーザ端末80を用いて予約サイトや飲食店サイトにより予約情報を入力する(STEP200)。その後、ユーザが実際に飲食店を訪問すると、まず来客用受付端末40によりユーザの顔画像を撮像し、撮像されたユーザの顔画像に基づいて顔認証を行うことによりユーザの座席案内を行う(STEP300)。座席についたユーザがユーザ端末80またはメニュー注文用端末50によりメニューを注文する(STEP400)。そして、会計時には会計用端末60によりユーザの顔画像を撮像し、撮像されたユーザの顔画像に基づいて顔認証を行うことにより決済処理を行う(STEP500)。最後に、必要に応じてユーザのユーザ端末80にクーポンを付与する(STEP600)。このような一連の流れについて以下に説明する。
【0028】
まず、飲食店システム1においてユーザがユーザ端末80により顔情報を登録するときの動作(
図3のSTEP100)について
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
飲食店システム1を利用しようとするユーザは、最初に顔認証アプリを当該ユーザが所持するユーザ端末80にインストールする(STEP101)。そして、ユーザがユーザ端末80において顔認証アプリを起動すると、ユーザ登録画面がユーザ端末80に表示される。このようなユーザ登録画面においてユーザが氏名、生年月日、ユーザ名、メールアドレス、ユーザ端末80の電話番号、クレジットカードの情報、パスワード等の登録情報を入力し、利用規約に同意する欄にチェックを入れた後に登録ボタンを押下する。すると、ユーザ端末80には顔画像の撮像画面が表示される。このような撮像画面でユーザがユーザ端末80により顔画像の撮像を行う(STEP102)。その後、ユーザ登録画面で入力された様々な登録情報およびユーザの顔画像データがユーザ端末80から顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP103)。このようにして、顔認証プラットフォーム20はユーザ端末80から顔画像データおよび登録情報を受け付ける。制御部22がこれらの情報を受け付けるとユーザの識別情報(具体的には、ユーザの識別番号)を発行する。そして、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、顔画像に関する情報(具体的には、顔画像データそのものまたは顔画像データから抽出されたハッシュ値)および登録情報に関する情報をユーザの識別情報に紐付けて記憶部18に記憶させる(STEP103)。このようにして、顔認証プラットフォーム20においてユーザの顔画像データの登録が行われる。
【0030】
次に、飲食店システム1においてユーザがユーザ端末80により予約情報を入力することによって予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携するときの動作(
図3のSTEP200)について
図5乃至
図10を用いて説明する。予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携するときの動作として、本実施の形態では3つの態様がある。なお、以下に示す説明は予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携されていない状態で連携させるときの動作を示すものであり、予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが既に連携されている場合はこれから述べる連携に関する動作は行われない。
【0031】
図5は、予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第1態様を示す説明図であり、
図6は、第1態様の動作を示すフローチャートである。第1態様の動作では、ユーザは会員登録済の予約アプリから会員登録済の顔認証アプリへの連携を行う。まず、ユーザは、予約サイトサーバ10から予約アプリをユーザ端末80に予めインストールしておく。そして、ユーザ端末80にインストールされている予約アプリを用いてユーザが予約情報の入力(具体的には、飲食店の識別情報、予約日時、予約人数の入力)を行うと、ユーザ端末80の予約サイトに入力された予約情報がユーザ端末80から予約サイトサーバ10に送信される(STEP201)。予約サイトサーバ10の制御部12が予約情報を受け付けると、連携用トークン要求手段13は顔認証プラットフォーム20に対して連携用トークンの発行を要求する。具体的には、連携用トークン要求手段13によって、予約サイトサーバ10から連携用トークン要求指示が顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP202)。顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携用トークン要求指示を受け付けると、連携用トークン生成手段23により連携用トークンを生成させ、生成された連携用トークンの情報が顔認証プラットフォーム20から予約サイトサーバ10に戻される(STEP203)。予約サイトサーバ10の制御部12は、連携用トークンの情報を顔認証プラットフォーム20から受け付けると、連携用ボタン表示指示手段14によりユーザ端末80に対して連携用ボタンの表示の指示を行わせる。具体的には、予約サイトサーバ10から連携用ボタン表示指示がユーザ端末80に送信される(STEP204)。このことにより、ユーザ端末80において予約アプリの画面に連携用ボタンが表示される。
【0032】
そして、ユーザによりユーザ端末80のタッチパネル83に表示される連携用ボタンが押下されると(STEP205の「YES」)、ユーザ端末80の制御部82は会員連携規約を含む連携同意画面をタッチパネル83に表示させる。そして、連携同意画面に表示されている利用規約にユーザが同意する旨のボタンが押下されると、ユーザ端末80から連携同意情報が顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP206)。顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携同意情報を受け付けると、ユーザ情報要求手段24により予約サイトサーバ10に対してユーザ情報の要求を行わせる。具体的には、最初に生成された連携用トークンおよびユーザ情報要求指示が顔認証プラットフォーム20から予約サイトサーバ10に送信される(STEP207)。予約サイトサーバ10の制御部12は、ユーザ情報要求指示を受け付けると、受け付けた連携用トークンに基づいて記憶部18に記憶されているユーザ情報を顔認証プラットフォーム20に送信する(STEP208)。
【0033】
その後、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、決済情報登録手段26により決済情報の登録を決済代行システム30に対して行う。具体的には、決済情報要求指示が顔認証プラットフォーム20からユーザ端末80に送信される(STEP209)。そして、ユーザがユーザ端末80により決済登録情報(具体的には、銀行口座の情報やクレジットカード番号等)を入力すると(STEP210の「YES」)、入力された決済登録情報がユーザ端末80から顔認証プラットフォーム20に送信され、顔認証プラットフォーム20から更に決済代行システム30に決済登録情報が送信される(STEP211)。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携完了情報表示指示をユーザ端末80に送信する。このことにより、ユーザ端末80には連携完了情報が表示される(STEP212)。このようにして、ユーザは予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が連携したことを認識することができる。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携同意情報を受け付けると、ユーザトークン発行手段25によりユーザトークンを発行させる。ユーザトークン発行手段25により発行されたユーザトークンおよび連携用トークンが顔認証プラットフォーム20から予約サイトサーバ10に送信され(STEP213)、予約サイトサーバ10の記憶部18にこれらの情報がユーザの識別情報に紐付けられて記憶される。このように、連携用トークンとユーザトークンとを分けることにより、予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とを連携させたときのセキュリティ性を担保させることができる。予約サイトサーバ10の記憶部18に、顔認証プラットフォーム20から送信されたユーザトークンを記憶させることにより、予約サイトサーバ10でユーザの認証を行う際にこのユーザトークンを利用することができる。
【0034】
このようにして、本実施の形態の第1態様により予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20との連携が行われる。
【0035】
次に本実施の形態の第2態様により予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20との連携が行われるときの動作について説明する。
図7は、予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第2態様を示す説明図であり、
図8は、第2態様の動作を示すフローチャートである。第2態様の動作では、ユーザは会員登録済の顔認証アプリから会員登録済の予約アプリへの連携を行う。ユーザがユーザ端末80において顔認証アプリを起動し、この顔認証アプリで連携に関する操作を行うと、ユーザ端末80の制御部82は会員連携規約を含む連携同意画面をタッチパネル83に表示させる。そして、連携同意画面に表示されている利用規約にユーザが同意する旨のボタンが押下されると、制御部82は予約サイト用ID連携画面をタッチパネル83に表示させる。そして、ユーザによりタッチパネル83に対して連携に必要な情報が入力されると、連携同意情報がユーザ端末80から顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP221)。その後、顔認証プラットフォーム20から認証要求が予約サイトサーバ10に送信される(STEP222)。予約サイトサーバ10の制御部12は、認証要求を受け付けると連携用トークンを生成し、生成された連携用トークンが予約サイトサーバ10から顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP223)。予約サイトサーバ10から顔認証プラットフォーム20に送信された連携用トークンは記憶部28に記憶される。このことにより、連携用トークンの情報を予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20の両方で保持することができる。
【0036】
その後、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、決済情報登録手段26により決済情報の登録を決済代行システム30に対して行う。具体的には、決済情報要求指示が顔認証プラットフォーム20からユーザ端末80に送信される(STEP224)。そして、ユーザがユーザ端末80により決済登録情報(具体的には、銀行口座の情報やクレジットカード番号等)を入力すると(STEP225の「YES」)、入力された決済登録情報がユーザ端末80から顔認証プラットフォーム20に送信され、顔認証プラットフォーム20から更に決済代行システム30に決済登録情報が送信される(STEP226)。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携完了情報表示指示をユーザ端末80に送信する(STEP227)。このことにより、ユーザ端末80には連携完了情報が表示される。このことにより、ユーザは予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が連携したことを認識することができる。
【0037】
このようにして、本実施の形態の第2態様により予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20との連携が行われる。
【0038】
次に本実施の形態の第3態様により予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20との連携が行われるときの動作について説明する。
図9は、予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20とが連携するときの各構成要素間での情報のやり取りの第3態様を示す説明図であり、
図10は、第3態様の動作を示すフローチャートである。第3態様の動作では、ユーザは非会員の予約アプリから会員登録済の顔認証アプリへの連携を行う。まず、ユーザは、予約サイトサーバ10から予約アプリをユーザ端末80に予めインストールしておく。そして、ユーザ端末80にインストールされている予約アプリを用いてユーザが予約情報の入力(具体的には、飲食店の識別情報、予約日時、予約人数の入力)を行うと、ユーザ端末80の予約サイトに入力された予約情報がユーザ端末80から予約サイトサーバ10に送信される(STEP231)。予約サイトサーバ10の制御部12が予約情報を受け付けると、連携用ボタン表示指示手段14によりユーザ端末80に対して連携用ボタンの表示の指示を行わせる。具体的には、予約サイトサーバ10から連携用ボタン表示指示がユーザ端末80に送信される(STEP232)。このことにより、ユーザ端末80において予約アプリの画面に連携用ボタンが表示される。
【0039】
そして、ユーザによりユーザ端末80のタッチパネル83に表示される連携用ボタンが押下されると(STEP233の「YES」)、ユーザ端末80の制御部82は会員連携規約を含む連携同意画面をタッチパネル83に表示させる。そして、連携同意画面に表示されている利用規約にユーザが同意する旨のボタンが押下されると、ユーザ端末80から連携同意情報が顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP234)。顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携同意情報を受け付けると、決済情報登録手段26により決済情報の登録を決済代行システム30に対して行う。具体的には、決済情報要求指示が顔認証プラットフォーム20からユーザ端末80に送信される(STEP235)。そして、ユーザがユーザ端末80により決済登録情報(具体的には、銀行口座の情報やクレジットカード番号等)を入力すると(STEP236の「YES」)、入力された決済登録情報がユーザ端末80から顔認証プラットフォーム20に送信され、顔認証プラットフォーム20から更に決済代行システム30に決済登録情報が送信される(STEP237)。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携完了情報表示指示をユーザ端末80に送信する。このことにより、ユーザ端末80には連携完了情報が表示される(STEP238)。このようにして、ユーザは予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が連携したことを認識することができる。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、連携同意情報を受け付けると、連携用トークン生成手段23により連携用トークンを生成させる。そして、生成された連携用トークンおよび予約コードが顔認証プラットフォーム20から予約サイトサーバ10に送信され、予約サイトサーバ10の記憶部18にこれらの情報がユーザの識別情報に紐付けられて記憶される。このことにより、連携用トークンの情報を予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20の両方で保持することができる。
【0040】
このようにして、本実施の形態の第3態様により予約サイトサーバ10と顔認証プラットフォーム20との連携が行われる。
【0041】
次に、飲食店システム1においてユーザの来店時に顔認証により座席案内を行うときの動作(
図3のSTEP300)について
図11および
図12を用いて説明する。
図11は、ユーザの来店時に顔認証により座席案内を行うときの各構成要素間での情報のやり取りを示す説明図であり、
図12は、ユーザの来店時に顔認証により座席案内を行うときの動作を示すフローチャートである。
【0042】
ユーザが飲食店を訪問すると、まず来客用受付端末40の撮像部44に顔をかざす。ユーザの顔画像が撮像部44により撮像されると(STEP301)、ユーザの顔画像に関する情報が来客用受付端末40から顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP302)。ここで、ユーザの顔画像に関する情報としてユーザの顔画像データがそのまま来客用受付端末40から顔認証プラットフォーム20に送信されてもよく、あるいは来客用受付端末40の制御部42によって撮像部44により撮像されたユーザの顔画像データから所定のハッシュ関数によりハッシュ値が抽出され、この抽出されたハッシュ値がユーザの顔画像に関する情報として来客用受付端末40から顔認証プラットフォーム20に送信されてもよい。
【0043】
顔認証プラットフォーム20において、来客用受付端末40からユーザの顔画像に関する情報が送信されると、制御部22は認証手段27により顔認証を行わせる。具体的には、来客用受付端末40から送信されたユーザの顔画像データと、記憶部28に記憶されているユーザの顔画像データとが略一致する場合は、認証手段27はユーザの認証を行う。あるいは、来客用受付端末40から送信されたユーザの顔画像データから制御部22が所定のハッシュ関数によりハッシュ値を抽出し、抽出されたハッシュ値と、記憶部28に記憶されているハッシュ値とが略一致する場合は、認証手段27がユーザの認証を行ってもよい。更に別の態様として、来客用受付端末40から送信されたハッシュ値と、記憶部28に記憶されているハッシュ値とが略一致する場合は、認証手段27がユーザの認証を行ってもよい。
【0044】
認証手段27によりユーザの認証が行われなかった場合は(STEP303の「NO」)、ユーザの認証が行われなかったという情報が顔認証プラットフォーム20から来客用受付端末40に送信される(STEP304)。そして、来客用受付端末40のタッチパネル43には、ユーザの認証が行われなかったという情報が表示される。また、来客用受付端末40からユーザの認証が行われなかったという情報が音声により周囲に伝えられてもよい。この場合は、飲食店の店員がユーザを座席に案内する。
【0045】
一方、認証手段27によりユーザの認証が行われた場合は(STEP303の「YES」)、認証したユーザの識別情報が顔認証プラットフォーム20から来客用受付端末40に送信される(STEP306)。そして、来客用受付端末40の制御部42は、顔認証プラットフォーム20からユーザの識別情報を受け付けると、受け付けたユーザの識別情報を予約サイトサーバ10に送信する(STEP307)。予約サイトサーバ10の制御部12は、来客用受付端末40からユーザの識別情報を受け付けると、記憶部18に記憶されている予約情報に基づいて、このユーザの識別情報に対応する座席案内情報を来客用受付端末40に送信する(STEP308)。そして、予約サイトサーバ10の制御部12は、座席案内情報を受け付けると、座席案内情報表示指示手段15によりこの受け付けた座席案内情報をタッチパネル43に表示させる(STEP309)。このようにして、顔認証が行われたユーザは、タッチパネル43に表示されている座席案内情報を見ることにより、店員により案内されなくても自分で座席に移動することができる。
【0046】
次に、座席に着いたユーザがユーザ端末80またはメニュー注文用端末50によりメニューを注文する動作(
図3のSTEP400)について説明する。ユーザがユーザ端末80またはメニュー注文用端末50でメニューを表示させ、表示されているメニューから注文したいメニューを選択すると、選択されたメニューの情報がユーザ端末80またはメニュー注文用端末50から予約サイトサーバ10に送信され、この予約サイトサーバ10から飲食店に設置されているコンピュータ等に送信される。このことにより、飲食店の店員がユーザから注文を取らなくても、ユーザ端末80またはメニュー注文用端末50によりユーザはメニューの注文を行うことができる。また、ユーザの顔画像をユーザ端末80の撮像部84またはメニュー注文用端末50の撮像部54により撮像させ、撮像されたユーザの顔画像に関する情報に基づいて顔認証プラットフォーム20によりユーザの認証が行われた場合は、認証されたユーザの識別情報に対応する、予約サイトサーバ10の記憶部18やPOS端末70の記憶部(図示せず)に記憶されている過去のこのユーザの注文の履歴から、ユーザにお勧めのメニューがユーザ端末80のタッチパネル83やメニュー注文用端末50のタッチパネル53に表示されてもよい。
【0047】
次に、会計時に会計用端末60によりユーザの顔画像を撮像し、撮像されたユーザの顔画像に基づいて顔認証を行うことにより決済処理を行う動作(
図3のSTEP500)について
図13および
図14を用いて説明する。
図13は、会計時にユーザの顔認証により決済を行うときの各構成要素間での情報のやり取りを示す説明図であり、
図14は、会計時にユーザの顔認証により決済を行うときの動作を示すフローチャートである。
【0048】
まず、会計用端末60でユーザが会計ボタンを押下した後に、店員がPOS端末70を操作することによりPOS端末70から会計用端末60に起動指令を送信する(STEP501)。会計用端末60は、POS端末70から起動指令を受け付けることにより起動する。ユーザが座席から会計テーブルに移動し、会計用端末60の撮像部64に顔をかざすと、ユーザの顔画像が撮像部64により撮像される(STEP502)。そして、ユーザの顔画像に関する情報が会計用端末60から顔認証プラットフォーム20に送信される(STEP503)。ここで、ユーザの顔画像に関する情報としてユーザの顔画像データがそのまま会計用端末60から顔認証プラットフォーム20に送信されてもよく、あるいは会計用端末60の制御部62によって撮像部64により撮像されたユーザの顔画像データから所定のハッシュ関数によりハッシュ値が抽出され、この抽出されたハッシュ値がユーザの顔画像に関する情報として会計用端末60から顔認証プラットフォーム20に送信されてもよい。また、会計用端末60で会計処理を行うのではなく、ユーザが座席でメニュー注文用端末50を操作することにより会計処理を行うことができるようになっていてもよい。この場合は、上記および以下に示す会計処理において会計用端末60がメニュー注文用端末50に置き換えられる。
【0049】
顔認証プラットフォーム20において、会計用端末60からユーザの顔画像に関する情報が送信されると、制御部22は認証手段27により顔認証を行わせる。具体的には、会計用端末60から送信されたユーザの顔画像データと、記憶部28に記憶されているユーザの顔画像データとが略一致する場合は、認証手段27はユーザの認証を行う。あるいは、会計用端末60から送信されたユーザの顔画像データから制御部22が所定のハッシュ関数によりハッシュ値を抽出し、抽出されたハッシュ値と、記憶部28に記憶されているハッシュ値とが略一致する場合は、認証手段27がユーザの認証を行ってもよい。更に別の態様として、会計用端末60から送信されたハッシュ値と、記憶部28に記憶されているハッシュ値とが略一致する場合は、認証手段27がユーザの認証を行ってもよい。
【0050】
認証手段27によりユーザの認証が行われなかった場合は(STEP504の「NO」)、ユーザの認証が行われなかったという情報が顔認証プラットフォーム20から会計用端末60に送信される(STEP505)。そして、会計用端末60のタッチパネル63には、ユーザの認証が行われなかったという情報が表示される。また、会計用端末60からユーザの認証が行われなかったという情報が音声により周囲に伝えられてもよい。この場合は、飲食店の店員がPOS端末70を用いて会計処理を行う。
【0051】
一方、認証手段27によりユーザの認証が行われた場合は(STEP504の「YES」)、認証されたユーザに対応する決済情報を顔認証プラットフォーム20から決済代行システム30に決済情報を送信し、決済代行システム30により決済を行う。ここで、決済情報とは、ユーザの飲食金額の情報である。このような決済情報は店員がPOS端末70を用いて入力したものであってもよく、あるいはメニュー注文用端末50や予約サイトサーバ10から送信された注文メニューの履歴に基づいてPOS端末70の制御部が計算したものであってもよい。ここで、決済代行システム30により決済を行うことができなかった場合は、すなわち決済完了情報が決済代行システム30から顔認証プラットフォーム20に送信されなかった場合は(STEP508の「NO」)、決済が完了しなかったという情報が顔認証プラットフォーム20から会計用端末60に送信される(STEP509)。そして、決済が完了しなかったという情報が会計用端末60のタッチパネル63に表示される(STEP510)。また、会計用端末60から決済が完了しなかったという情報が音声により周囲に伝えられてもよい。この場合は、飲食店の店員がPOS端末70を用いて会計処理を行う。
【0052】
これに対して、決済代行システム30により決済を行うことができた場合は(STEP508の「YES」)、決済完了情報が決済代行システム30から顔認証プラットフォーム20に送信される。そして、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、決済完了情報を受け付けると、決済完了情報表示指示をユーザ端末80に送信し、ユーザ端末80のタッチパネル83に決済完了情報を表示させる(STEP511)。このことにより、ユーザは決済が完了した旨を認識することができる。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、決済完了情報を受け付けると、この受け付けた決済完了情報を会計用端末60に送信し、会計用端末60は更に決済完了情報をPOS端末70に送信する(STEP511)。このことにより、決済が完了した旨をPOS端末70側でも管理することができるようになる。また、顔認証プラットフォーム20の制御部22は、決済完了情報を受け付けると、記憶部28に記憶されているユーザのメールアドレスに領収書データを送信してもよい。
【0053】
最後に、必要に応じてユーザのユーザ端末80にクーポンを付与する動作(
図3のSTEP600)について説明する。上述したようにユーザが会計テーブルで会計を行い、顔認証プラットフォーム20に決済完了情報が送信されると、顔認証プラットフォーム20の制御部22はユーザ端末80にクーポン情報を送信する。そして、ユーザがユーザ端末80で顔画像アプリを起動すると、顔認証プラットフォーム20から送信されたクーポン情報に基づいたクーポンを利用することができるようになる。クーポンとして様々な特典が考えられるが、例えばユーザが利用した飲食店の特定のメニューが割引になるまたは無料サービスとなる、あるいは次回の会計時の合計金額から所定の割合で割り引きが行われる等が考えられる。また、ユーザの過去の飲食店での注文メニューの履歴に基づいて、クーポンの内容が変化するようになっていてもよい。また、ユーザが実際に利用した飲食店のクーポンではなく、ユーザが実際に利用した飲食店と同業種の別の飲食店(例えば、ユーザがまだ訪問したことがない飲食店)のクーポンがユーザ端末80に付与されるようになっていてもよい。このようなクーポンの付与が顔認証プラットフォーム20によって行われることにより、ユーザが次回にクーポンが付与された飲食店を利用しようとするインセンティブが生まれるようになる。
【0054】
以上のような構成からなる本実施の形態の飲食店システム1およびこのような飲食店システム1による情報処理方法によれば、プログラム(第1プログラム)を実行することにより少なくとも座席案内情報表示指示手段15として機能する制御部12(第1制御部)および記憶部18(第1記憶部)を有する予約サイトサーバ10と、プログラム(第2プログラム)を実行することにより少なくとも認証手段27として機能する制御部22(第2制御部)およびユーザの顔画像に関する情報を記憶する記憶部28(第2記憶部)を有する顔認証プラットフォーム20と、撮像部44(第1撮像部)を有する来客用受付端末40とがそれぞれ設けられている。制御部12は、ユーザ端末80から予約情報を受け付けると受け付けた予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて記憶部18に記憶させる。制御部22は、来客用受付端末40の撮像部44により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、認証手段27により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と記憶部28に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を予約サイトサーバ10に送信する。制御部12は、認証手段27により認証したユーザの識別情報を顔認証プラットフォーム20から受け付けると、記憶部18に記憶されているユーザの識別情報に対応する予約情報に基づいて、座席案内情報表示指示手段15により座席案内情報を表示させる旨の指示を来客用受付端末40に送信する。
【0055】
このような飲食店システム1および情報処理方法によれば、飲食店への来店時にユーザは来客用受付端末40の撮像部44に顔をかざすだけでユーザの認証が行われて座席案内情報が来客用受付端末40に表示されるため、飲食店への来客時に店員が対応する必要がなくなり、よって飲食店における業務効率の改善を図ることができる。
【0056】
また、本実施の形態の飲食店システム1および情報処理方法においては、制御部22は、ユーザ端末80から連携同意情報を受け付けると予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20を連携させ、制御部22は、認証手段27によりユーザの認証が行われると、認証したユーザの識別情報を、顔認証プラットフォーム20に連携している予約サイトサーバ10に送信する。このように、ユーザ端末80から連携同意情報を受け付けると予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20を連携させることによって、顔認証プラットフォーム20に連携している予約サイトサーバ10のみに認証したユーザの識別情報を送ることができるようになる。
【0057】
また、本実施の形態の飲食店システム1および情報処理方法においては、
図5および
図6に示すように、制御部12は、第1プログラムを実行することにより連携用トークン要求手段13として更に機能し、制御部22は、第2プログラムを実行することにより連携用トークン生成手段23として更に機能し、制御部12は、ユーザ端末80から予約情報を受け付けると連携用トークン要求手段13により顔認証プラットフォーム20に対して連携用トークン要求指示を送信し、制御部22は、予約サイトサーバ10から連携用トークン要求指示を受け付けると連携用トークン生成手段23により連携用トークンを生成し、生成された連携用トークンを予約サイトサーバ10に送信する。この場合は、予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20で同じ連携用トークンをそれぞれ保持することにより、予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20をより確実に連携させることができる。
【0058】
また、制御部12は、第1プログラムを実行することにより連携用ボタン表示指示手段14として更に機能し、制御部12は、顔認証プラットフォーム20から連携用トークンを受け付けると連携用ボタン表示指示手段14により連携用ボタンを表示させる旨の指示をユーザ端末80に送信し、ユーザ端末80に表示される連携用ボタンが押下されると当該ユーザ端末80から連携同意情報が顔認証プラットフォーム20に送信される。この場合は、ユーザがユーザ端末80により同意する旨の指示を入力することによってはじめてユーザ端末80において予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20を連携させることができるため、ユーザの意図に反して予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が連携してしまうことを防止することができ、よってユーザの満足度を高めることができる。
【0059】
また、制御部22は、第2プログラムを実行することによりユーザ情報要求手段24として更に機能し、制御部22は、ユーザ端末80から連携同意情報を受け付けるとユーザ情報要求手段24によりユーザ情報要求指示を予約サイトサーバ10に送信し、制御部12は、顔認証プラットフォーム20からユーザ情報要求指示を受け付けると記憶部18に記憶されているユーザ情報を顔認証プラットフォーム20に送信する。このことにより、予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20を連携させると、ユーザ情報を予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20で共有することができる。
【0060】
また、
図7および
図8に示すように、制御部22は、ユーザ端末80から連携同意情報を受け付けると認証要求を予約サイトサーバ10に送信し、制御部12は、顔認証プラットフォーム20から認証要求を受け付けるとトークンを顔認証プラットフォーム20に送信してもよい。この場合も、予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20をより確実に連携させることができる。
【0061】
また、
図9および
図10に示すように、制御部12は、第1プログラムを実行することにより連携用ボタン表示指示手段14として更に機能し、制御部12は、ユーザ端末80から予約情報を受け付けると連携用ボタン表示指示手段14により連携用ボタンを表示させる旨の指示をユーザ端末80に送信し、ユーザ端末80に表示される連携用ボタンが押下されると当該ユーザ端末80から連携同意情報が顔認証プラットフォーム20に送信されてもよい。この場合も、ユーザの意図に反して予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が連携してしまうことを防止することができ、よってユーザの満足度を高めることができる。
【0062】
また、制御部22は、第2プログラムを実行することにより決済情報登録手段26として更に機能し、制御部22は、ユーザ端末80に決済情報要求指示を送信した後、ユーザ端末80から決済登録情報を受け付けると決済情報登録手段26により決済登録情報を決済代行システム30に送信してもよい。この場合には、決済代行システム30を用いて決済(具体的には、会計処理)を自動で行うことができるようになる。
【0063】
また、制御部22は、撮像部64を有する会計用端末60を更に備え、制御部22は、会計用端末60の撮像部64(第2撮像部)により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を受け付けると、認証手段27により、受け付けたユーザの顔画像に関する情報と記憶部28に記憶されているユーザの顔画像に関する情報とを比較することによりユーザの認証を行い、認証したユーザに関する決済情報を決済代行システム30に送信する。この場合には、ユーザの顔認証が行われると認証したユーザに対応する決済処理を自動で行うことができる。
【0064】
なお、本実施の形態による飲食店システム1や情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0065】
例えば、上記の飲食店システム1では、連携用ボタン表示指示手段14、座席案内情報表示指示手段15が予約サイトサーバ10に設けられ、決済情報登録手段26、認証手段27が顔認証プラットフォーム20に設けられるような態様について述べたが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。予約サイトサーバや顔認証プラットフォーム等のコンピュータが2つ以上設けられているときに、プログラムは、連携用ボタン表示指示手段、座席案内情報表示指示手段、決済情報登録手段、認証手段を2つ以上のコンピュータで分担して機能させる場合に、どの手段をどのコンピュータで分担して機能させるかについて手段毎に任意のコンピュータに分担して機能させてもよい。
【0066】
また、上記の飲食店システム1では、予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が別々のものである態様が示されているが、変形例に係る飲食店システムにおいて予約サイトサーバ10および顔認証プラットフォーム20が一体化されたシステムが用いられてもよい。
【0067】
また、ユーザのユーザ端末80において用いられる顔認証アプリは、ユーザ端末80のカメラにより撮像された訪問者の顔画像データそのものを顔認証プラットフォーム20に送信にする代わりに、ユーザ端末80のカメラにより撮像された訪問者の顔画像データに基づいて、所定のハッシュ関数によりハッシュ値を抽出し、抽出されたハッシュ値を顔認証プラットフォーム20に送信してもよい。
【0068】
また、本実施の形態の飲食店システム1では、飲食店の予約を行ったユーザと、会計時に決済を行ったユーザ(すなわち、会計用端末60により顔画像の撮像を行ったユーザ)とが異なっていてもよい。また、複数の人が飲食店を訪問する際に、これらの複数の人のうち2人以上の人が予約アプリおよび顔認証アプリの登録を行っている場合は、予約アプリによる予約時に登録されている複数のユーザの識別情報の入力が可能となる。この場合、複数のユーザの飲食店の来店時に何れかのユーザの顔画像が来客用受付端末40の撮像部44により撮像されこのユーザの認証が行われると座席案内情報がタッチパネル43に表示されたり、複数のユーザのうち何れかのユーザの顔画像が会計用端末60により撮像されこのユーザの認証が行われると決済が自動で行われたりする。また、会計用端末60およびPOS端末70による決済時に、顔認証アプリの登録を行っている複数のユーザにより支払いの割り勘を行うことができるようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 飲食店システム
10 予約サイトサーバ
12 制御部
13 連携用トークン要求手段
14 連携用ボタン表示指示手段
15 座席案内情報表示指示手段
18 記憶部
19 通信インターフェース
20 顔認証プラットフォーム
22 制御部
23 連携用トークン生成手段
24 ユーザ情報要求手段
25 ユーザトークン発行手段
26 決済情報登録手段
27 認証手段
28 記憶部
29 通信インターフェース
30 決済代行システム
40 来客用受付端末
42 制御部
43 タッチパネル
44 撮像部
48 記憶部
49 通信インターフェース
50 メニュー注文用端末
52 制御部
53 タッチパネル
54 撮像部
58 記憶部
59 通信インターフェース
60 会計用端末
62 制御部
63 タッチパネル
64 撮像部
68 記憶部
69 通信インターフェース
70 POS端末
80 ユーザ端末
82 制御部
83 タッチパネル
84 撮像部
88 記憶部
89 通信インターフェース
90 ネットワーク
【要約】
【課題】飲食店における業務効率の改善を図ることができる飲食店システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】ユーザ端末80から予約サイトサーバ10が予約情報を受け付けると受け付けた予約情報およびユーザの識別情報を紐付けて予約サイトサーバ10の記憶部18に記憶させる。来客用受付端末40の撮像部44により撮像されたユーザの顔画像に関する情報を顔認証プラットフォーム20が受け付けると、認証手段27によりユーザの認証を行い、認証したユーザの識別情報を予約サイトサーバ10に送信する。認証されたユーザの識別情報を予約サイトサーバ10が受け付けると、記憶部18に記憶されているユーザの識別情報に対応する予約情報に基づいて、座席案内情報表示指示手段15により座席案内情報を表示させる旨の指示を予約サイトサーバ10から来客用受付端末40に送信する。
【選択図】
図1