(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-29
(45)【発行日】2022-07-07
(54)【発明の名称】ゴルフ練習装置
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20220630BHJP
【FI】
A63B69/36 521A
(21)【出願番号】P 2022035855
(22)【出願日】2022-03-09
【審査請求日】2022-03-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年11月19日に埼玉県和光市丸山台3-13-1で公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】597048148
【氏名又は名称】有限会社小沢テント
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】小 澤 政 心
(72)【発明者】
【氏名】小 澤 政 幸
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-044483(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0289998(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0075697(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0209372(US,A1)
【文献】米国特許第09295899(US,B1)
【文献】米国特許第05609528(US,A)
【文献】国際公開第2014/018055(WO,A2)
【文献】国際公開第92/008526(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第111093780(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/36
A63B 71/00-71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面に映像を映すスクリーン、正面から見て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆
い部材、天井面に天井ネット、この天井ネットの下方であって、前記天井ネットに対向す
る床覆い部材がそれぞれ支持体に支持され、前記スクリーンに向かってゴルフボールを打
つゴルフ練習装置であって、
前記支持体は、載置面に立設すると共に、正面支持体、この正面支持体を前に見て右
に右側面支持体、前記正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見
て上に天井面支持体、前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、
前記右側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体
に接続され、前記天井面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体
に接続され、前記底面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に
接続され、
前記スクリーンは、前記天井面支持体を構成する部材の内、左右の水平方向の第1の
天井面水平部材に支持され、垂下し、前記スクリーンの下端は、フリーの自由端で、
前記スクリーンの裏側に位置し、前記スクリーンの下端と前記床覆い部材との間を通
り抜ける前記ゴルフボールを受け止める正面受止部材が設けられ、
この正面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、
前記正面受止部材は、前記天井面支持体を構成する部材の内、左右の水平方向の第2
の天井面水平部材に支持された第1の接続体で接続され、前記正面受止部材が前記床覆い
部材に対して立設するものであり、
前記第2の天井面水平部材は前記第1の天井面水平部材より正面支持体に近い側の位
置にある
ことを特徴とするゴルフ練習装置。
【請求項2】
床覆い部材に脚立を立てて作業できる強度を前記床覆い部材が有しない場合であって
、
天井ネットは、開閉自在なものであり、
床覆い部材は、開閉自在なものであり、
前記床覆い部材は、開口部を有する第1の床覆い部材と、前記開口部を覆う第2の床
覆い部材とを有し、前記第2の床覆い部材を捲って前記開口部を介して載置面を露出させ
ることができる
ことを特徴とする請求項1記載のゴルフ練習装置。
【請求項3】
一端を底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第1の底面水平部に、他端を前記
底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第2の底面水平部に、それぞれ支持された複
数の縦帯状部材を有し、
前記第1の底面水平部は、前記第2の底面水平部より前記正面支持体に近い側に位置
し、
一端を底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て左にある第1の水
平奥行部材に、他端を前記底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て右
にある第2の水平奥行部材に、それぞれ支持された複数の横帯状部材を有し、
前記複数の縦帯状部材及び前記複数の横帯状部材は、第1の床覆い部材の開口部の下
にあって、前記開口部を横断すると共に、前記第1の床覆い部材に接続され、前記第2の
床覆い部材に接続されていない
ことを特徴とする請求項2記載のゴルフ練習装置。
【請求項4】
正面に映像を映すスクリーン、正面から見て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆
い部材、天井面に天井ネット、この天井ネットの下方であって、前記天井ネットに対向す
る床覆い部材がそれぞれ支持体に接続され、前記スクリーンに向かってゴルフボールを打
つゴルフ練習装置であって、
前記支持体は、載置面に立設し、正面支持体、この正面支持体を前に見て右に右側面
支持体、前記正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見て上に天
井面支持体、前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、
前記右側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体
に接続され、前記天井面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体
に接続され、前記底面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に
接続され、
前記右覆い部材は、前記右側面支持体に接続され、垂下し、前記右覆い部材の下端は
、フリーの自由端であり、
前記右覆い部材の裏側に位置し、前記右覆い部材の下端と前記床覆い部材との間を通
り抜ける前記ゴルフボールを受け止める右側面受止部材が設けられ、
この右側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、
前記右側面受止部材は、前記右側面支持体の上方部材に支持された第2の接続体で接
続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設する
ことを特徴とするゴルフ練習装置。
【請求項5】
正面に映像を映すスクリーン、正面から見て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆
い部材、天井面に天井ネット、この天井ネットの下方であって、前記天井ネットに対向す
る床覆い部材がそれぞれ支持体に接続され、前記スクリーンに向かってゴルフボールを打
つゴルフ練習装置であって、
前記支持体は、載置面に立設すると共に、正面支持体、この正面支持体を前に見て右
に右側面支持体、前記正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見
て上に天井面支持体、前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、
前記右側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体
に接続され、前記天井面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体
に接続され、前記底面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に
接続され、
前記左覆い部材は、前記左側面支持体に支持され、垂下し、前記左覆い部材の下端は
、フリーの自由端であり、
前記左覆い部材の裏側に位置し、前記左覆い部材の下端と前記床覆い部材との間を通
り抜ける前記ゴルフボールを受け止める左側面受止部材が設けられ、
この左側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、
前記左側面受止部材は、前記左側面支持体の上方部材に支持された第3の接続体で接
続され、前記
左側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設する
ことを特徴とするゴルフ練習装置。
【請求項6】
右覆い部材は、右側面支持体に支持され、垂下し、前記右覆い部材の下端は、フリー
の自由端であり、
前記右覆い部材の裏側に位置し、前記右覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜
けるゴルフボールを受け止める右側面受止部材が設けられ、
この右側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、
前記右側面受止部材は、前記右側面支持体の上方部材に支持された第2の接続体で接
続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設し、
左覆い部材は、左側面支持体に接続され、垂下し、前記左覆い部材の下端は、フリー
の自由端であり、
前記左覆い部材の裏側に位置し、前記左覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜
ける前記ゴルフボールを受け止める左側面受止部材が設けられ、
この左側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、
前記左側面受止部材は、前記左側面支持体の上方部材に支持された第3の接続体で接
続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設し、
正面視、左角部の位置にある正面受止部材の部位と左側面受止部材の部位は接続され
、
正面視、右角部の位置にある正面受止部材の部位と右側面受止部材の部位は接続され
ている
ことを特徴とする請求項1記載のゴルフ練習装置。
【請求項7】
スクリーンの裏面に吸音シートが対向し、
前記吸音シートは、前記スクリーンと正面受止部材との間に位置し、
前記吸音シートは、前記天井面支持体を構成する部材の内、第2の天井面水平部材に
支持され、垂下し、前記吸音シートの下端は、フリーの自由端で、
前記第2の天井面水平部材は、第1の天井面水平部材に平行で、前記第1の天井面水
平部材より正面支持体に近い側に位置している
ことを特徴とする請求項1記載のゴルフ練習装置。
【請求項8】
吸音シートの裏面に背面カバーが対向し、
前記背面カバーは、前記吸音シートと正面受止部材との間に位置し、
前記背面カバーは、第2の天井面水平部材に支持され、垂下し、前記背面カバーの下
端は、フリーの自由端である
ことを特徴とする請求項7記載のゴルフ練習装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ練習装置に係り、特に、外部へのゴルフボールの飛散防止を図ったゴルフ練習装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、ゴルフの練習のためのシミュレーション練習装置がある(特許文献1参照)。
このシミュレーション練習装置は、正面に映像を映すスクリーンの前に前面防護ネット、スクリーンの手前左右に左右防護ネット、天井に天井防護ネット等を設けて、外部へのゴルフボールの飛散を防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記シミュレーション練習装置のように、前面防護ネット、左右防護ネットを設け、例えば、前面防護ネット、左右防護ネットを床に接続して、前面防護ネット、左右防護ネットを緊張して張って使用すると、前面防護ネット、左右防護ネットがゴルフボールの打撃による衝撃、ネットの繊維の経時劣化等により、ネットが伸びたり、ネットが破損等して、ゴルフボールがシミュレーション練習装置の外へと飛散するという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたもので、外部へのゴルフボールの飛散防止を図ったゴルフ練習装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のゴルフ練習装置は、正面に映像を映すスクリーン、正面から見て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆い部材、天井面に天井ネット、この天井ネットの下方であって、前記天井ネットに対向する床覆い部材がそれぞれ支持体に支持され、前記スクリーンに向かってゴルフボールを打つゴルフ練習装置であって、前記支持体は、載置面に立設すると共に、正面支持体、この正面支持体を前に見て右に右側面支持体、前記正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見て上に天井面支持体、前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、前記右側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記天井面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記底面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記スクリーンは、前記天井面支持体を構成する部材の内、左右の水平方向の第1の天井面水平部材に支持され、垂下し、前記スクリーンの下端は、フリーの自由端で、前記スクリーンの裏側に位置し、前記スクリーンの下端と前記床覆い部材との間を通り抜ける前記ゴルフボールを受け止める正面受止部材が設けられ、この正面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、前記正面受止部材は、前記天井面支持体を構成する部材の内、左右の水平方向の第2の天井面水平部材に支持された第1の接続体で接続され、前記正面受止部材が前記床覆い部材に対して立設するものであり、前記第2の天井面水平部材は前記第1の天井面水平部材より正面支持体に近い側の位置にあるものである。
【0007】
また、請求項2記載のゴルフ練習装置は、請求項1記載のゴルフ練習装置において、床覆い部材に脚立を立てて作業できる強度を前記床覆い部材が有しない場合であって、天井ネットは、開閉自在なものであり、床覆い部材は、開閉自在なものであり、前記床覆い部材は、開口部を有する第1の床覆い部材と、前記開口部を覆う第2の床覆い部材とを有し、前記第2の床覆い部材を捲って前記開口部を介して載置面を露出させることができるものである。
【0008】
また、請求項3記載のゴルフ練習装置は、請求項2記載のゴルフ練習装置において、一端を底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第1の底面水平部に、他端を前記底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第2の底面水平部に、それぞれ支持された複数の縦帯状部材を有し、前記第1の底面水平部は、前記第2の底面水平部より前記正面支持体に近い側に位置し、一端を底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て左にある第1の水平奥行部材に、他端を前記底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て右にある第2の水平奥行部材に、それぞれ支持された複数の横帯状部材を有し、前記複数の縦帯状部材及び前記複数の横帯状部材は、第1の床覆い部材の開口部の下にあって、前記開口部を横断すると共に、前記第1の床覆い部材に接続され、前記第2の床覆い部材に接続されていないものである。
【0009】
また、請求項4記載のゴルフ練習装置は、正面に映像を映すスクリーン、正面から見て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆い部材、天井面に天井ネット、この天井ネットの下方であって、前記天井ネットに対向する床覆い部材がそれぞれ支持体に接続され、前記スクリーンに向かってゴルフボールを打つゴルフ練習装置であって、前記支持体は、載置面に立設し、正面支持体、この正面支持体を前に見て右に右側面支持体、前記正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見て上に天井面支持体、前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、前記右側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記天井面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記底面支持体は前記正面支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記右覆い部材は、前記右側面支持体に接続され、垂下し、前記右覆い部材の下端は、フリーの自由端であり、前記右覆い部材の裏側に位置し、前記右覆い部材の下端と前記床覆い部材との間を通り抜ける前記ゴルフボールを受け止める右側面受止部材が設けられ、この右側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、前記右側面受止部材は、前記右側面支持体の上方部材に支持された第2の接続体で接続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設するものである。
【0010】
また、請求項5記載のゴルフ練習装置は、正面に映像を映すスクリーン、正面から見
て右に右覆い部材、正面から見て左に左覆い部材、天井面に天井ネット、この天井ネット
の下方であって、前記天井ネットに対向する床覆い部材がそれぞれ支持体に接続され、前
記スクリーンに向かってゴルフボールを打つゴルフ練習装置であって、前記支持体は、載
置面に立設すると共に、正面支持体、この正面支持体を前に見て右に右側面支持体、前記
正面支持体を前に見て左に左側面支持体、前記正面支持体を前に見て上に天井面支持体、
前記正面支持体を前に見て下に底面支持体を有し、前記右側面支持体は前記正面支持体に
接続され、前記左側面支持体は前記正面支持体に接続され、前記天井面支持体は前記正面
支持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記底面支持体は前記正面支
持体、前記右側面支持体、前記左側面支持体に接続され、前記左覆い部材は、前記左側面
支持体に支持され、垂下し、前記左覆い部材の下端は、フリーの自由端であり、前記左覆
い部材の裏側に位置し、前記左覆い部材の下端と前記床覆い部材との間を通り抜ける前記
ゴルフボールを受け止める左側面受止部材が設けられ、この左側面受止部材の下部は前記
床覆い部材に接続され、前記左側面受止部材は、前記左側面支持体の上方部材に支持され
た第3の接続体で接続され、前記左側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設するもの
である。
【0011】
また、請求項6記載のゴルフ練習装置は、請求項1記載のゴルフ練習装置において、右覆い部材は、右側面支持体に支持され、垂下し、前記右覆い部材の下端は、フリーの自由端であり、前記右覆い部材の裏側に位置し、前記右覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールを受け止める右側面受止部材が設けられ、この右側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、前記右側面受止部材は、前記右側面支持体の上方部材に支持された第2の接続体で接続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設し、左覆い部材は、左側面支持体に接続され、垂下し、前記左覆い部材の下端は、フリーの自由端であり、前記左覆い部材の裏側に位置し、前記左覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜ける前記ゴルフボールを受け止める左側面受止部材が設けられ、この左側面受止部材の下部は前記床覆い部材に接続され、前記左側面受止部材は、前記左側面支持体の上方部材に支持された第3の接続体で接続され、前記右側面受止部材が前記床覆い部材に対して立設し、正面視、左角部の位置にある正面受止部材の部位と左側面受止部材の部位は接続され、正面視、右角部の位置にある正面受止部材の部位と右側面受止部材の部位は接続されているものである。
【0012】
また、請求項7記載のゴルフ練習装置は、請求項1記載のゴルフ練習装置において、スクリーンの裏面に吸音シートが対向し、前記吸音シートは、前記スクリーンと正面受止部材との間に位置し、前記吸音シートは、前記天井面支持体を構成する部材の内、第2の天井面水平部材に支持され、垂下し、前記吸音シートの下端は、フリーの自由端で、前記第2の天井面水平部材は、第1の天井面水平部材に平行で、前記第1の天井面水平部材より正面支持体に近い側に位置しているものである。
【0013】
また、請求項8記載のゴルフ練習装置は、請求項7記載のゴルフ練習装置において、 吸音シートの裏面に背面カバーが対向し、前記背面カバーは、前記吸音シートと正面受止部材との間に位置し、前記背面カバーは、第2の天井面水平部材に支持され、垂下し、前記背面カバーの下端は、フリーの自由端である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載のゴルフ練習装置によれば、スクリーンの下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールは、正面受止部材により受け止められ、ゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができる。
【0015】
また、請求項2記載のゴルフ練習装置によれば、上述した請求項1記載の効果に加え、床覆い部材に脚立を立てて作業できる強度を前記床覆い部材が有しない場合であって、天井面の上方に位置する機器(例えば、エアコン、照明器具等)がある場合、床覆い部材及び天井ネットを開放して、載置面に脚立を立てて、前記機器の修理、取り外し、取り付け等の作業をすることができる。
【0016】
また、請求項3記載のゴルフ練習装置によれば、上述した請求項2記載の効果に加え、一端を底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第1の底面水平部に、他端を前記底面支持体を構成する部材の内、左右方向の第2の底面水平部に、それぞれ支持された複数の縦帯状部材を有し、 一端を底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て左にある第1の水平奥行部材に、他端を前記底面支持体を構成する部材の内、前記正面支持体を前に見て右にある第2の水平奥行部材に、それぞれ支持された複数の横帯状部材を有し、前記複数の縦帯状部材及び前記複数の横帯状部材は、第1の床覆い部材の開口部の下にあって、前記開口部を横断すると共に、第1の床覆い部材に接続されているため、床覆い部材の下方への沈みを防止することができ、しかも、前記複数の縦帯状部材及び前記複数の横帯状部材は、第2の床覆い部材に接続されていないため、第2の床覆い部材を捲った場合、開口部の変形を防止して、開口部の開閉をスムーズに行うことができる。
【0017】
また、請求項4記載のゴルフ練習装置によれば、右覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールは、右側面受止部材により受け止められ、ゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができる。
【0018】
また、請求項5記載のゴルフ練習装置によれば、左覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールは、左側面受止部材により受け止められ、ゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができる。
【0019】
また、請求項6記載のゴルフ練習装置によれば、上述した請求項1記載の効果に加え、右覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールは、右側面受止部材により受け止められ、ゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができ、また、左覆い部材の下端と床覆い部材との間を通り抜けるゴルフボールは、左側面受止部材により受け止められ、ゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができ、しかも、正面受止部材の部位と左側面受止部材の部位の左角部の境部、正面受止部材の部位と右側面受止部材の部位の右角部の境部から通り抜けるゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのを防止することができる。
【0020】
また、請求項7記載のゴルフ練習装置によれば、上述した請求項1記載の効果に加え、スクリーンに当たったゴルフボールの衝撃音がスクリーンの裏面と吸音シートの接触により軽減されると共に、ゴルフボールによるスクリーンへの衝撃も軽減される。
【0021】
また、請求項8記載のゴルフ練習装置によれば、上述した請求項7記載の効果に加え、背面カバー(ネット)が、吸音シートと正面受止部材との間であって、前記吸音シートの裏面に対向するように垂下し、前記背面カバーの下端は、フリーの自由端であるため、スクリーンに向かって打ったゴルフボールがゴルフ練習装置の外へ飛び出すのをより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1(a)は、本発明の一実施例のゴルフ練習装置の概略的斜視図であり、
図1(b)は、
図1(a)の概略的一部右側図であり、
図1(c)は、
図1(a)の概略的一部左側図である。
【
図2】
図2は、
図1のゴルフ練習装置を分解して示す概略的分解斜視図である。
【
図4】
図4(a)は、
図2の概略的側断面図であり、
図4(b)は、
図4(a)の概略的一部拡大側断面図である。
【
図5】
図5は、
図1のゴルフ練習装置の床覆い部材の設定時の概略的平面図である。
【
図6】
図6(a)は、
図5の床覆い部材を捲った(開いた)状態の概略的平面図であり、
図6(b)は、
図6(a)の一部の概略的説明図である。
【
図8】
図8は、
図1のゴルフ練習装置の天井ネットの開閉状態の概略的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施例のゴルフ練習装置を図面(
図1乃至
図8)を参照して説明する。
図1に示すGは、正面に映像(図示しない投影機からの映像)を映すスクリーン1(
図2~
図3)、正面から見て右に右覆い部材2、正面から見て左に左覆い部材3、天井面に天井ネット4、この天井ネット4の下方であって、天井ネット4に対向する床覆い部材5(床覆い部材5は、例えば、上に黒綿帆布、下にターポリンの二層で形成されている。)がそれぞれ支持体に支持され、スクリーン1に向かってゴルフボール100を打つゴルフ練習装置である。
なお、右覆い部材2及び左覆い部材3は、例えば、店頭幕や横断幕などに使われているポリエステル繊維の織物を柔らかい質感の合成樹脂フィルムでサンドしたビニール系の素材の生地であるターポリンである。
【0024】
前記支持体は、
図2に示すように、載置面6に立設すると共に、正面支持体10、この正面支持体10を前に見て右に右側面支持体11、正面支持体10を前に見て左に左側面支持体12、正面支持体10を前に見て上に天井面支持体13、正面支持体10を前に見て下に底面支持体14を有している。
【0025】
右側面支持体11は正面支持体10に接続されている。
前記「接続」は、例えば、右側面支持体11と正面支持体10との隣接する部位を溶接して接合、ボルト、ナットによる締結部材による機械的接合、正面支持体10の垂直部材と右側面支持体11の垂直部材を共用[この共用する垂直部材111(
図2参照)を介して正面に正面支持体10、右に右側面支持体11が位置し、右側面支持体11は、正面支持体10に対して直交する方向に設けられている。]の場合である。
【0026】
また、左側面支持体12は正面支持体10に接続されている。
前記「接続」は、例えば、左側面支持体12と正面支持体10との隣接する部位を溶接して接合、ボルト、ナットによる締結部材による機械的接合、正面支持体10の垂直部材と左側面支持体12の垂直部材を共用[この共用する垂直部材121(
図2参照)を介して正面に正面支持体10、左に左側面支持体12が位置し、左側面支持体12は、正面支持体10に対して直交する方向に設けられている。]の場合である。
【0027】
また、天井面支持体13は正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12に接続されている。
前記「接続」は、例えば、天井面支持体13は正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12と隣接する部位を溶接して接合、ボルト、ナットによる締結部材による機械的接合、天井面支持体13の左右方向の水平部材131’と正面支持体10の左右方向の水平部材131’が共用、天井面支持体13の右奥行方向の水平部材(部材132をなくし、部材115)と右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115が共用、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材(部材133をなくし、部材125)と左側面支持体12の左奥行方向の上方水平部材125が共用の場合であるが、
本実施例では、天井面支持体13の左右方向の水平部材131’と正面支持体10の左右方向の水平部材131’を共用し、天井面支持体13の右奥行方向の水平部材132と右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115を溶接にし、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133と左側面支持体12の左奥行方向の上方水平部材125を溶接、天井面支持体13を正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12と接続するようにしている。
【0028】
また、底面支持体14は正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12に接続されている。前記「接続」は、例えば、底面支持体14は、正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12の隣接する部位を溶接して接合、ボルト、ナットによる締結部材による機械的接合、底面支持体14の左右方向の水平部材と正面支持体10の左右方向の水平部材を共用、底面支持体14の右奥行方向の水平部材と右側面支持体11の右奥行方向の下方水平部材を共用、底面支持体14の左奥行方向の水平部材と左側面支持体12の左奥行方向の下方水平部材を共用することによるが、
本実施例においては、底面支持体14の左右方向の第1の底面水平部(左右方向の水平部材)143と正面支持体10の左右方向の水平部材143を共用、底面支持体14の右奥行方向の第2の水平奥行部材141と右側面支持体11の右奥行方向の下方水平部材112を溶接、底面支持体14の左奥行方向の第1の水平奥行部材142と左側面支持体12の左奥行方向の下方水平部材122を溶接して、底面支持体14を正面支持体10、右側面支持体11、左側面支持体12に接続している。
【0029】
なお、本実施例においては、正面支持体10の右側支柱111と右側面支持体11の右側支柱111は共用され、正面支持体10の左側支柱121と左側面支持体12の左側支柱121は共用され、底面支持体14は、右側底面支持部材141と、左側底面支持部材142と、正面支持体10の右側支柱111と正面支持体10の左側支柱121を接続する第1の底面水平部(左右方向の水平部材)143と、第2の底面水平部144とを有し(
図6参照)、本実施例では、第1の底面水平部(左右方向の水平部材)143が共用、右側底面支持部材141と右奥行方向の下方水平部材112とは溶接され、底面支持体14の左奥行方向の第1の水平奥行部材142と左側面支持体12の左奥行方向の下方水平部材122とは溶接され、その結果、底面支持体14は、正面支持体10と右側面支持体11と左側面支持体12に接続されている。
【0030】
スクリーン1は、
図4に示すように、天井面支持体13を構成する部材の内、左右の水平方向の第1の天井面水平部材131に支持され、垂下し、スクリーン1の下端1Xは、床覆い部材5に接続されないフリーの自由端となっている。なお、本実施例のスクリーン1の上部は、第1の天井面水平部材131に接続されたラッキングバー132に結束バンド133を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー132を用いず、スクリーン1の上部は、第1の天井面水平部材131に結束バンドを介して直接支持するようにしても良い。
また、スクリーン1の裏側に位置し、スクリーン1の下端1Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100を受け止める正面受止部材20が設けられている。この正面受止部材20の下部は床覆い部材5に接続(接続は、例えば、縫製である。
図2のギザギザされている部位201が縫製の部位である。)されている。
正面受止部材20は、天井面支持体131を構成する部材の内、左右の水平方向の第2の天井面水平部材131’に支持された第1の接続体31(第1の接続体31は、例えば、紐、ロープ等である。)で接続され、正面受止部材20が床覆い部材5に対して立設するようになっている。なお、本実施例の正面受止部材20は、第2の天井面水平部材131’に接続されたラッキングバー132’に結束バンド133’を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー132’を用いず、正面受止部材20は、第2の天井面水平部材131’に結束バンドを介して支持するようにしても良い。
そして、後述する第2の天井面水平部材131’は、正面にスクリーン1を見て、第1の天井面水平部材131より後方の位置にある。
【0031】
上述したゴルフ練習装置Gによれば、スクリーン1の下端1Xは、フリーの自由端となっているため、ゴルフボール100によるスクリーン1への衝撃が軽減され、スクリーン1の下端1Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100は、正面受止部材20により受け止められ、ゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しを防止することができる。
【0032】
また、右覆い部材2は、右側面支持体11に支持され、垂下し、右覆い部材2の下端2Xは、床覆い部材5に接続されないフリーの自由端となっている。前記「支持」は、例えば、右覆い部材2に設けたハトメ2Hに図示しないロープを通して右側面支持体11に巻き付けるようにして取り付けている。
右覆い部材2の裏側に位置し、右覆い部材2の下端2Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100を受け止める右側面受止部材21が設けられている。
この右側面受止部材21の下部は床覆い部材5に接続(接続は、例えば、縫製である。)されている。
右側面受止部材21は、右側面支持体11の上方部材115に支持された第2の接続体32(第2の接続体32は、例えば、紐、ロープ等である。)で接続され、右側面受止部材21が床覆い部材5に対して立設するようになっている。
なお、右側面支持体11を構成する部材の内、右側面支持体11の上方部材(上方奥行水平部材)115に接続されたラッキングバー116に結束バンド117を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー116を用いず、右側面受止部材21は、右側面支持体11の上方部材(上方奥行水平部材)115に結束バンドを介して直接支持するようにしても良い。
【0033】
上述したゴルフ練習装置Gによれば、右覆い部材2の下端2Xは、フリーの自由端となっているため、ゴルフボール100による右覆い部材2への衝撃が軽減され、右覆い部材2の下端2Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100は、右側面受止部材21により受け止められ、ゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しを防止することができる。
【0034】
また、左覆い部材3は、左側面支持体12に支持され、垂下し、左覆い部材3の下端3Xは、床覆い部材5に接続されないフリーの自由端なっている。前記「支持」は、例えば、左覆い部材3に設けたハトメ3Hに図示しないロープを通して左側面支持体12に巻き付けるようにして取り付けている。
左覆い部材3の裏側に位置し、左覆い部材3の下端3Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100を受け止める左側面受止部材22が設けられている。
この左側面受止部材22の下部は床覆い部材5に接続(接続は、例えば、縫製であり、
図2に示す203は、縫製の部位である。)されている。
左側面受止部材22は、左側面支持体12を構成する部材の内、左側面支持体12の上方部材(上方奥行水平部材)125に支持された第3の接続体33(第3の接続体33は、例えば、紐、ロープ等である。)で接続され、左側面受止部材22が床覆い部材5に対して立設するようになっている。
なお、左側面支持体12を構成する部材の内、左側面支持体12の上方部材(上方奥行水平部材)125に接続されたラッキングバー126に結束バンド127を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー126を用いず、左側面受止部材22は、左側面支持体12の上方部材(上方奥行水平部材)125に結束バンドを介して直接支持するようにしても良い。
【0035】
上述したゴルフ練習装置Gによれば、左覆い部材3の下端3Xは、フリーの自由端となっているため、ゴルフボール100による左覆い部材3への衝撃が軽減され、左覆い部材3の下端3Xと床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボール100は、左側面受止部材22により受け止められ、ゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しを防止することができる。
そして、
図2に示すように、正面視、左角部Lの位置にある正面受止部材20の部位と左側面受止部材22の部位は接続されているため、正面受止部材20の部位と左側面受止部材22の部位の左角部Lの境部から通り抜けるゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しを防止することができる。
また、正面視、右角部Rの位置にある正面受止部材20の部位と右側面受止部材21の部位は接続されているため、正面受止部材20の部位と右側面受止部材21の部位の右角部Rの境部から通り抜けるゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しを防止することができる。
【0036】
なお、左角部Lは、図示しない結束バンド、紐等で、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材132、右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115、天井面支持体13の左右方向の水平部材131’、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材132及び右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115で支持し、右角部Rは、図示しない結束バンド、紐等で、 天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133、左側面支持体12の左奥行方向の上方水平部材125、天井面支持体13の左右方向の水平部材131’、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133及び左側面支持体12の左奥行方向の上方水平部材125で支持するようにしている。
【0037】
上述した本実施例の床覆い部材5は、床覆い部材5に脚立(図示せず)を立てて作業できる強度を床覆い部材5が有していない。そして、天井ネット4は、
図7及び
図8に示すように、開閉自在なものであり、床覆い部材5は、
図5及び
図6に示すように、開閉自在なものである。床覆い部材5は、開口部5Aを有する第1の床覆い部材51と、開口部5Aを覆う第2の床覆い部材52とを有し、
図6に示すように、第2の床覆い部材52を捲って開口部5Aを介して載置面6を露出させることができる。
そのため、天井面の上方に位置する機器(例えば、
図4に示すエアコン101、図示しない照明器具等)がある場合、床覆い部材5及び天井ネット4を開放して、機器101の修理、取り外し、取り付け作業等を載置面6に脚立(図示せず)を立てて作業することができる。
【0038】
なお、
図6に示すF1は、第1の床覆い部材51の開口部5Aの縁部に取り付けられた第1の面状ファスナーで、F2は、第1の面状ファスナーF1に係止する第2の面状ファスナーで、第2の床覆い部材52の裏面に取り付けられている。
また、天井ネット4は、例えば、天井面に設けられた第1の天井ネット41、この第1の天井ネット41の下に位置する第2の天井ネット42、第1の天井ネット41の上に位置する第3の天井ネット43を有し、第1の天井ネット41は、右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133に図示しない結束バンドで接続され、第2の天井ネット42は、天井面支持体13の右奥行方向の水平部材132、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133に図示しない結束バンドで接続され、第3の天井ネット43は、天井面支持体13の左右方向の水平部材131、右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115、天井面支持体13の右奥行方向の水平部材132、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133に図示しない結束バンドで接続されている。そして、第1の天井ネット41にあっては、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材125、天井面支持体13の左奥行方向の水平部材133の図示しない結束バンドを切断し、第2の天井ネット42にあっては、右側面支持体11の右奥行方向の上方水平部材115、天井面支持体13の右奥行方向の水平部材132の図示しない結束バンドを切断し、
図8に示すように第1の天井ネット41及び第2の天井ネット42を垂下させて、天井面を開放することができる。
【0039】
また、
図2、
図6に示すように、一端を底面支持体14を構成する部材の内、左右方向の第1の底面水平部(左右方向の水平部材)143に、他端を底面支持体14を構成する部材の内、左右方向の第2の底面水平部144に、それぞれ支持された複数の縦帯状部材30を有し、
一端を底面支持体14を構成する部材の内、正面支持体10を前に見て左にある第1の水平奥行部材142に、他端を底面支持体14を構成する部材の内、正面支持体10を前に見て右にある第2の水平奥行部材141に、それぞれ支持された複数の横帯状部材40を有している。
そして、第1の底面水平部(左右方向の水平部材)143は、第2の底面水平部144より正面支持体10に近い側に位置している。
複数の縦帯状部材30及び複数の横帯状部材40は、開口部5Aの下にあって、開口部5Aを横断すると共に、第1の床覆い部材51に接続され、第2の床覆い部材52に接続されていないものである。そのため、床覆い部材5の下方への沈みを防止することができ、しかも、複数の縦帯状部材30及び複数の横帯状部材40は、第2の床覆い部材52に接続されていないため、
図6に示すように、第2の床覆い部材52を捲った場合、開口部5Aの変形を防止して、開口部5Aの開閉をスムーズに行うことができる。
【0040】
また、
図2、
図4に示すように、スクリーン1の裏面に吸音シート50が対向し、吸音シート50は、スクリーン1と正面受止部材20との間に位置している。
吸音シート50は、天井面支持体13を構成する部材の内、第2の天井面水平部材131’に支持され、垂下し、吸音シート50の下端50Xは、床覆い部材5に接続されないフリーの自由端となっている。
そのため、スクリーン1に当たったゴルフボール100の衝撃音がスクリーン1の裏面側と吸音シート50の接触により軽減される。
【0041】
また、
図2、
図4に示すように、吸音シート50の裏面に背面カバー60(例えば、ネット)が対向し、背面カバー60は、吸音シート50と正面受止部材20との間に位置し、背面カバー60は、天井面支持体13を構成する部材の内、第2の天井面水平部材131’に支持され、垂下し、背面カバー60の下端60Xは、床覆い部材5に接続されないフリーの自由端となっている。
そのため、スクリーン1に向かって打ったゴルフボール100のゴルフ練習装置Gの外への飛び出しをより防止することができる。
なお、本実施例の吸音シート50は、第2の天井面水平部材131’に接続されたラッキングバー132’に結束バンド133”を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー132’を用いず、吸音シート50は、第2の天井面水平部材131’に結束バンドを介して直接支持するようにしても良い。
また、本実施例の背面カバー60は、第2の天井面水平部材131’に接続されたラッキングバー132’に結束バンド133”’を介して支持したが、本願発明にあっては、これに限らず、ラッキングバー132’を用いず、背面カバー60は、第2の天井面水平部材131’に結束バンドを介して直接支持するようにしても良い。
【符号の説明】
【0042】
G ゴルフ練習装置
1 スクリーン
2 右覆い部材
3 左覆い部材
4 天井ネット
5 床覆い部材
5A 開口部
6 載置面
10 正面支持体
11 右側面支持体
12 左側面支持体
13 天井面支持体
14 底面支持体
20 正面受止部材
21 右側面受止部材
22 左側面受止部材
30 縦帯状部材
31 第1の接続体
32 第2の接続体
40 横帯状部材
50 吸音シート
100 ゴルフボール
101 機器
【要約】 (修正有)
【課題】本発明の目的は、外部へのゴルフボールの飛散防止を図ったゴルフ練習装置を提供するものである。
【解決手段】正面にスクリーン、正面から見て右に右覆い部材2、左に左覆い部材3、天井面に天井ネット4、該天井ネット4の下方に対向する床覆い部材5がそれぞれ載置面6に立設する支持体に接続され、該スクリーンの下端が裏側に位置するフリーの自由端であり、該スクリーン1の下端と該床覆い部材5との間を通り抜けるゴルフボールを受け止める正面受止部材を有するゴルフ練習装置Gとする。
【選択図】
図1