(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-29
(45)【発行日】2022-07-07
(54)【発明の名称】ブラインド用ブラケット
(51)【国際特許分類】
E06B 9/323 20060101AFI20220630BHJP
E06B 9/42 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
E06B9/323
E06B9/42 A
(21)【出願番号】P 2018013877
(22)【出願日】2018-01-30
【審査請求日】2020-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(72)【発明者】
【氏名】デュジィ 真琴
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-048980(JP,A)
【文献】特開2009-138326(JP,A)
【文献】実開平07-025192(JP,U)
【文献】カナダ国特許出願公開第02565462(CA,A1)
【文献】独国特許出願公開第102014112117(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/26- 9/327
E06B 9/42
E06B 1/00- 1/70
A47H 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を係止自在な係止部材と、
前記係止部材と協働して、前記支持枠を着脱自在に支持するブラケット本体と、
窓枠の上面又は天井を含む固定面に対して、前記ブラケット本体の
前後方向の傾斜角度及び左右方向の傾斜角度を調整自在な調整装置と、を備えている、ブラインド用ブラケット。
【請求項2】
前記調整装置は、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度、及び、前記ブラケット本体の離間距離を変更するための操作手段を備えている、請求項1記載のブラインド用ブラケット。
【請求項3】
前記調整装置は、前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を備え、
前記単一ねじ機構は、中心部を前記ねじ部材の雄ねじ部に固定したダイヤルノブを有し、
前記ダイヤルノブを回転することで、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させる、請求項2記載のブラインド用ブラケット。
【請求項4】
前記調整装置は、前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構と、
前記単一ねじ機構の直線運動の移動方向を前記直線運動の移動方向と交差する方向に移動させるくさび部材と、を備え、
前記くさび部材は、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させる、請求項2記載のブラインド用ブラケット。
【請求項5】
前記調整装置は、前記第2部材と前記くさび部材が相互に連動する複数の連動機構を備え、
これらの連動機構は、前記操作手段を互いに独立して操作できる、請求項4記載のブラインド用ブラケット。
【請求項6】
前記ブラケット本体と前記調整装置を別体で構成している、請求項1から5のいずれかに記載のブラインド用ブラケット。
【請求項7】
締結部材を用いて、ブラケット本体、及び、前記ブラケット本体の
前後方向の傾斜角度及び左右方向の傾斜角度を調整自在な調整装置を窓枠の上面又は天井を含む固定面に固定する第1工程と、
ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を、前記ブラケット本体及び係止部材を用いて支持する第2工程と、
前記調整装置に備わる操作手段を操作して、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の
前後方向の傾斜角度及び左右方向の傾斜角度、
並びに、前記ブラケット本体の離間距離を変更する第3工程と、を含んでいる、ブラインド用ブラケットの固定方法。
【請求項8】
ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を係止自在な係止部材と、
前記係止部材と協働して、前記支持枠を着脱自在に支持するブラケット本体と、
窓枠の上面又は天井を含む固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度を調整自在な調整装置と、を備え、
前記調整装置は、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度、及び、前記ブラケット本体の離間距離を変更するための操作手段、及び前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を備え、
前記単一ねじ機構は、中心部を前記ねじ部材の雄ねじ部に固定したダイヤルノブを有し、
前記ダイヤルノブを回転することで、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させる、ブラインド用ブラケット。
【請求項9】
ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を係止自在な係止部材と、
前記係止部材と協働して、前記支持枠を着脱自在に支持するブラケット本体と、
窓枠の上面又は天井を含む固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度を調整自在な調整装置と、を備え、
前記調整装置は、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度、及び、前記ブラケット本体の離間距離を変更するための操作手段と、
前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構と、
前記単一ねじ機構の直線運動の移動方向を前記直線運動の移動方向と交差する方向に移動させるくさび部材と、を備え、
前記くさび部材は、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させる、ブラインド用ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインド用ブラケットに関する。特に、ブラインドの上部に取り付けたヘッドボックスなどの支持枠を着脱自在に支持すると共に、窓枠の上面又は天井に固定できるブラインド用ブラケットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラインドは、一般に、窓の内側に配置されている。ブラインドは、外から室内が見えないように窓を覆い隠すことができ、太陽光又は風を遮ることができる。ブラインドは、スラットと呼ばれる細長い複数の帯板をラダーコードで繋いでいる。又、ブラインドは、チルトポール(操作棒)又は操作コードを操作することで、複数のスラットの傾斜角度を一斉に調整できる。これにより、ブラインドは、外界の光の採り入れを任意に調整すると共に室外からの熱の入流や視線をカットすることができる。
【0003】
ブラインドは、支持枠としてC形チャンネル状のヘッドボックスを上部に取り付けている。ヘッドボックスは、複数のラダーコードを介して、複数のスラットを吊り下げている。又、ヘッドボックスは、チルトポール又は操作コードを介して、スラットを角度調整するためのメカニズムを内部に配置している。ブラケットと呼ばれる支持金具で、ヘッドボックスを二点以上支持すると共に、ブラケットを窓枠の上面又は天井に固定することで、ブラインドを窓の内側に配置できる。
【0004】
このような、ブラインド用ブラケットとしては、専用の治具を用いることなく、簡単な操作によって、ヘッドボックスに着脱自在なブラインド用ブラケットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図17は、従来技術によるブラインド用ブラケットの構成を示す左側面図であり、
図17(A)は、ブラケットに対してヘッドボックスを取り付けた状態図、
図17(B)は、ブラケットからヘッドボックスを取り外す過程の状態図である。
図18は、従来技術によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視分解組立図である。
【0007】
なお、
図17(A)、
図17(B)、及び、
図18は、特許文献1の第1図から第3図に相当している。
【0008】
図17又は
図18を参照すると、従来技術によるブラインド用ブラケット(以下、ブラケットと略称する)9は、L字状に屈曲したブラケット本体91、帯板状のスライド部材92、及び、圧縮コイルばね93を備えている。
【0009】
図17又は
図18を参照すると、ブラケット本体91は、折り曲げ加工自在なステンレスなどの金属板からなり、上面板91hと背面板91vを有している。上面板91hと背面板91vは、略直角に折り曲げている。上面板91hは、対向する一対の第1折り曲げ片911・911で側面を構成している。同様に、背面板91vは、対向する一対の第2折り曲げ片912・912で側面を構成している。
【0010】
図18を参照すると、上面板91hは、丸穴91cを中央部に開口している。締結部材である木ねじなどを丸穴91cに挿通し、この木ねじを図示しない窓枠の上面又は天井に締結することで、ブラケット本体91を図示しない窓枠の上面又は天井に固定できる。又、背面板91vは、丸穴91dを開口している。木ねじなどを丸穴91dに挿通し、この木ねじを図示しない略垂直な壁面に締結することで、ブラケット本体91を図示しない略垂直な壁面に固定できる。
【0011】
図17又は
図18を参照すると、一対の第1折り曲げ片911・911には、矩形の係止穴91kを開口している。一対の第1折り曲げ片911・911の間に、スライド部材92を導入すると、後述する一対のランス92r・92rが係止穴91kに係合することで、ブラケット本体91から脱落困難にスライド部材92を保持できる。又、一対の第1折り曲げ片911・911は、鉤状の爪部91nを前端部に形成している。
【0012】
図17又は
図18を参照すると、スライド部材92は、硬質の合成樹脂を成形している。スライド部材92は、上面板91hの内壁及び一対の第1折り曲げ片911・911の内壁とスライド自在に、ブラケット本体91の内部に挿入できる。なお、一対の第1折り曲げ片911・911には、スライド部材92を抱持できるように、上面板91hに対向する対向片913を更に設けている。
【0013】
図18を参照すると、スライド部材92は、相反する向きに向かう一対のランス92r・92rを側面に有している。一対の第1折り曲げ片911・911の開口側から、背面板91vに向かって、スライド部材92をブラケット本体91の内部に挿入すると、一対のランス92r・92rを内側に向かって弾性変形できる。そして、一対のランス92r・92rが係止穴91kに到達すると、一対のランス92r・92rが弾性復帰することで、ランス92rを係止穴91kに係止できる。
【0014】
図17又は
図18を参照すると、スライド部材92は、可動爪92nを後端部に形成している。スライド部材92をブラケット本体91の内部に保持した状態では、可動爪92nは、爪部91nと対向配置されている。又、スライド部材92は、長穴92hを中央部に開口している(
図18参照)。長穴92hは、ブラケット本体91を木ねじなどで固定するときに、木ねじとの干渉を回避するためのものである。更に、スライド部材92は、切り欠き溝92dを後端部に切り欠いている。切り欠き溝92dには、圧縮コイルばね93が保持されている。
【0015】
図17又は
図18を参照すると、圧縮コイルばね93は、その一端面が切り欠き溝92dの奥壁に当接し、他端面が背面板91vの内壁に当接した状態で、ブラケット本体91の内部に配置されている。圧縮コイルばね93は、スライド部材92をブラケット本体91から押し出す力を付勢している。
【0016】
図17又は
図18を参照して、スライド部材92をブラケット本体91の内部に組み込んだ状態では、圧縮コイルばね93は、スライド部材92をブラケット本体91から押し出す力を付勢しているが、ランス92rが係止穴91kに係止しているので、ブラケット本体91に対してスライド部材92は静止している。
【0017】
図17(B)を参照して、支持枠としてのヘッドボックス8aの上部に形成した一方のフランジ8fを一対の爪部91n・91nに係合し、ヘッドボックス8aを時計方向に回動すると、ヘッドボックス8aの上部に形成した他方のフランジ8fが可動爪92nの前面を押すことで、ブラケット本体91に対して、スライド部材92を背面板91vに向かってスライドできる。
【0018】
図17(A)を参照して、ヘッドボックス8aの他方のフランジ8fが一対の第1折り曲げ片911・911の下端縁に当接した状態では、圧縮コイルばね93の付勢力により、ブラケット本体91に対して、スライド部材92が前方にスライドするので、可動爪92nで他方のフランジ8fを係止できる。これにより、一対の爪部91n・91nと可動爪92nでヘッドボックス8aを支持できる。
【0019】
一方、ヘッドボックス8aからブラケット9を取り外すときは、
図17(A)に示した状態から、スライド部材92の前部に形成した操作ボタン92bを押すことで、一対の爪部91n・91nと可動爪92nの間隔が拡がり、
図17(B)に示すように、ヘッドボックス8aを反時計方向に回動することで、ヘッドボックス8aからブラケット9を取り外すことができる。
【0020】
このように、従来技術によるブラインド用ブラケットは、専用の治具を用いることなく、簡単な操作によって、ヘッドボックスに着脱できる。
【0021】
図19は、従来技術によるブラインド用ブラケットを用いて、横型ブラインドを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【0022】
図19を参照すると、ブラインドBndは、複数のラダーコードCdを介して、複数のスラットStをヘッドボックス8aから吊り下げている。複数のラダーコードCdは、ボトムレールRbを下端部に係留している。一対のブラケット9・9は、ヘッドボックス8aの両端部を支持している。一対のブラケット9・9は、窓枠の上面又は天井などの固定面Fsに固定されている。
【0023】
図19を参照すると、従来技術によるブラケット9は、窓枠の上面又は天井などの固定面Fsに固定されているが、固定面Fsが水平面に対して傾斜しているため、ブラインドBndが傾斜した状態で設置されている。このため、スラットStの片下がりが発生し、スラットStの昇降動作や駆動部品の耐久性能に影響を及ぼす心配があった。
【0024】
窓枠の上面又は天井などの固定面Fsにブラインド用ブラケットを固定し、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックスの水平状態を維持できる、ブラインド用ブラケットが求められていた。これにより、水平を維持した状態でブラインドを設置できる。
【0025】
図20は、従来技術によるブラインド用ブラケットを用いて、ロールスクリーンを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【0026】
図20を参照すると、ロールスクリーンSrは、巻き取りパイプPr、シート状のスクリーンSc、及び、ウェイトバーWbを備えている。巻き取りパイプPrは、巻き取り機構を内部に備えている。巻き取り機構は、スクリーンScを巻き取ることができ、スクリーンScを引っ張ることで、巻き取り機構からスクリーンScを引き出すことができる。
【0027】
又、
図20を参照すると、ロールスクリーンSrは、一組のブラケット9、支持枠としてのセットフレーム8b、及び、一対のサイドプレートPs・Psを備えている。一対のサイドプレートPs・Psは、それらの一端部がセットフレーム8bの両端部に固定されている。又、一対のサイドプレートPs・Psは、それらの他端部が巻き取りパイプPrを回転自在に支持している。そして、巻き取りパイプPrとセットフレーム8bは、それらの長手方向に略平行に配置されている。
【0028】
図20を参照すると、一対のブラケット9・9は、セットフレーム8bの両端部を支持している。一対のブラケット9・9は、窓枠の上面又は天井などの固定面Fsに固定されている。
【0029】
図20を参照すると、従来技術によるブラケット9は、窓枠の上面又は天井などの固定面Fsに固定されているが、固定面Fsが水平面に対して傾斜しているため、ロールスクリーンSrが傾斜した状態で設置されている。このため、巻き取りパイプPrの一方の回転支持部に、スクリーンSc及びウェイトバーWbの荷重が偏在し、スクリーンScに巻き乱れが発生し、巻き取りパイプPrの回転支持部の耐久性能に影響を及ぼす心配があった。
【0030】
窓枠の上面又は天井などの固定面Fsにブラインド用ブラケットを固定し、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、セットフレームの水平状態を維持できる、ブラインド用ブラケットが求められていた。これにより、水平を維持した状態でロールスクリーンを設置できる。そして、以上のことが本技術の課題といってよい。
【0031】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ブラインドなどの遮蔽部材を吊り下げた支持枠を着脱自在に支持すると共に、窓枠の上面又は天井などの固定面に固定するためのブラインド用ブラケットであって、窓枠の上面又は天井などの固定面が傾斜面であっても、ブラインドなどの遮蔽部材の水平状態を維持できるブラインド用ブラケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明者は、支持枠を係止自在な係止部材と、係止部材と協働して、支持枠を着脱自在に支持するブラケット本体と、固定面に対してブラケット本体の水平度を調整自在な調整装置でブラインド用ブラケットを構成することで、窓枠の上面又は天井などの固定面が傾斜面であっても、ブラインドなどの遮蔽部材の水平状態を維持できると考え、これに基づいて、以下のような新たなブラインド用ブラケットを発明するに至った。
【0033】
(1)本発明によるブラインド用ブラケットは、ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を係止自在な係止部材と、前記係止部材と協働して、前記支持枠を着脱自在に支持するブラケット本体と、窓枠の上面又は天井を含む固定面に対して、前記ブラケット本体の水平度を調整自在な調整装置と、を備えている。
【0034】
(2)前記調整装置は、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度、又は、前記ブラケット本体の離間距離を変更するための操作手段を備えていることが好ましい。
【0035】
(3)前記調整装置は、前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を備え、前記単一ねじ機構は、中心部を前記ねじ部材の雄ねじ部に固定したダイヤルノブを有し、前記ダイヤルノブを回転することで、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させることが好ましい。
【0036】
(4)前記調整装置は、前記操作手段の回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構と、前記単一ねじ機構の直線運動の移動方向を前記直線運動の移動方向と交差する方向に移動させるくさび部材と、を備え、前記くさび部材は、前記ブラケット本体に配置された第1部材を前記固定面に配置された第2部材に対して、進退自在又は傾動自在に移動させることが好ましい。
【0037】
(5)前記調整装置は、前記第2部材と前記くさび部材が相互に連動する複数の連動機構を備え、これらの連動機構は、前記操作手段を互いに独立して操作できることが好ましい。
【0038】
(6)前記ブラケット本体と前記調整装置を別体で構成していることが好ましい。
【0039】
(7)本発明によるブラインド用ブラケットの固定方法は、締結部材を用いて、ブラケット本体、及び、前記ブラケット本体の水平度を調整自在な調整装置を窓枠の上面又は天井を含む固定面に固定する第1工程と、ブラインドを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持枠を、前記ブラケット本体及び係止部材を用いて支持する第2工程と、前記調整装置に備わる操作手段を操作して、前記固定面に対して、前記ブラケット本体の傾斜角度、又は、前記ブラケット本体の離間距離を変更する第3工程と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によるブラインド用ブラケットは、ブラケット本体に対する調整装置の傾斜角度又は離間距離を調整することで、固定面が水平面に対して傾斜している場合であっても、支持枠を水平状態に支持できるため、ブラインド又はロールスクリーンなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の第1実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視図であり、
図1(A)は、ブラインド用ブラケットに備わる調整装置をブラケット本体から離間した状態図、
図1(B)は、ブラインド用ブラケットに備わる調整装置をブラケット本体に重ねた状態図である。
【
図2】第1実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す図であり、
図2(A)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの正面図、
図2(B)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの右側面図である。
【
図3】第1実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す縦断面図であり、締結部材を用いて、第1実施形態によるブラインド用ブラケットを窓枠の上面又は天井を含む固定面に固定した状態図である。
【
図4】従来技術によるブラインド用ブラケットと第1実施形態によるブラインド用ブラケットを対比した図であり、
図4(A)は、従来技術によるブラインド用ブラケットの縦断面図、
図4(B)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの縦断面図である。
【
図5】第1実施形態によるブラインド用ブラケットをヘッドボックスの長手方向の水平面に対して傾斜した固定面に固定した状態を示す図であり、
図5(A)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの正面図、
図5(B)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの右側面図である。
【
図6】第1実施形態によるブラインド用ブラケットをヘッドボックスの長手方向と直交する水平面に対して傾斜した固定面に固定した状態を示す図であり、
図6(A)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの正面図、
図6(B)は、第1実施形態によるブラインド用ブラケットの右側面図である。
【
図7】本発明の第2実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す右側面図である。
【
図8】第2実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す正面図であり、
図8(A)は、調整装置に備わる第1部材に対して第2部材を水平状態に配置した状態図、
図8(B)は、調整装置に備わる第1部材に対して第2部材を傾動した状態図である。
【
図9】本発明の第3実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視図であり、
図9(A)は、ブラインド用ブラケットに備わる調整装置をブラケット本体から離間した状態図、
図9(B)は、ブラインド用ブラケットに備わる調整装置をブラケット本体に重ねた状態図である。
【
図10】第3実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視図であり、
図10(A)は、調整装置に備わる第1部材に対して第2部材を第2部材の長手方向と直交する方向に相対的に傾動した状態図、
図10(A)は、調整装置に備わる第1部材に対して第2部材を第2部材の長手方向に相対的に傾動した状態図である。
【
図11】第3実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視図であり、調整装置に備わる第1部材に対して第2部材を相対的に上昇させた状態図である。
【
図12】発明の第4実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を示す図であり、
図12(A)は、第4実施形態によるブラインド用ブラケットの斜視図、
図12(B)は、第4実施形態によるブラインド用ブラケットの正面図である。
【
図13】第4実施形態によるブラインド用ブラケットの第1の状態変化図であり、
図13(A)は、第1の状態に変化したブラインド用ブラケットの斜視図、
図13(B)は、第1の状態に変化したブラインド用ブラケットの正面図である。
【
図14】第4実施形態によるブラインド用ブラケットの第2の状態変化図であり、
図14(A)は、第2の状態に変化したブラインド用ブラケットの斜視図、
図14(B)は、第2の状態に変化したブラインド用ブラケットの正面図である。
【
図15】本発明によるブラインド用ブラケットを用いて、横型ブラインドを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【
図16】本発明によるブラインド用ブラケットを用いて、ロールスクリーンを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【
図17】従来技術によるブラインド用ブラケットの構成を示す左側面図であり、
図17(A)は、ブラケットに対してヘッドボックスを取り付けた状態図、
図17(B)は、ブラケットからヘッドボックスを取り外す過程の状態図である。
【
図18】従来技術によるブラインド用ブラケットの構成を示す斜視分解組立図である。
【
図19】従来技術によるブラインド用ブラケットを用いて、横型ブラインドを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【
図20】従来技術によるブラインド用ブラケットを用いて、ロールスクリーンを傾斜面に取り付けた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(ブラインド用ブラケットの構成)
最初に、本発明の第1実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を説明する。
【0043】
(全体構成)
図1から
図6を参照すると、本発明の第1実施形態によるブラインド用ブラケット(以下、ブラケットと略称する)10は、係止部材となるスライド部材1、ブラケット本体2、及び、調整装置31を備えている。
【0044】
図1から
図6を参照すると、スライド部材1は、ブラインドBndを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げた支持部材としてのヘッドボックス8を係止できる(
図15又は
図19参照)。スライド部材1は、可動爪1nを後端部に形成している。
【0045】
図1から
図6を参照すると、ブラケット本体2は、スライド部材1の可動爪1nと協働して、ヘッドボックス8を着脱自在に支持する一対の鉤状の爪部21n・21nを前端部に形成している。
【0046】
図1から
図6を参照すると、調整装置31は、窓枠の上面又は天井を含む固定面Fsに対して、ブラケット本体2の水平度を調整できる。
【0047】
第1実施形態によるブラケット10は、ブラケット本体2に対する調整装置31の傾斜角度又は離間距離を調整することで、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックス8を水平状態に支持できるため、ブラインドBnd又はロールスクリーンRsなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる(
図15又は
図16参照)。
【0048】
(ブラケット本体の構成)
次に、実施形態によるブラケット本体2の構成を説明する。
図1から
図6を参照すると、ブラケット本体2は、折り曲げ加工自在なステンレスなどの金属板からなり、上面板21hと背面板21vを有している。上面板21hと背面板21vは、略直角に折り曲げている。上面板21hは、対向する一対の第1折り曲げ片211・211で側面を構成している。同様に、背面板21vは、対向する一対の第2折り曲げ片212・212で側面を構成している。
【0049】
図1から
図4を参照すると、上面板21hは、一組の長穴21cを中央部に開口している(
図1(A)参照)。木ねじ又はコンクリートねじなどの締結部材Swをいずれか一方の長穴21cに挿通し、調整装置31を介して、締結部材Swを図示しない窓枠の上面又は天井に締結することで、ブラケット本体21を図示しない窓枠の上面又は天井に固定できる(
図3又は
図4(B)参照)。又、背面板21vは、複数の長穴21dを開口している(
図2(A)又は
図5(A)参照)。締結部材Swをいずれか一つ又は全ての長穴21dに挿通し、この木ねじを図示しない略垂直な壁面に締結することで、ブラケット本体21を図示しない略垂直な壁面に固定できる。
【0050】
図1(A)又は
図2(B)を参照すると、一対の第1折り曲げ片211・211には、矩形の係止穴21kを開口している。一対の第1折り曲げ片211・211の間に、スライド部材1を導入すると、後述する一対のランス12r・12rが係止穴21kに係合することで、ブラケット本体2から脱落困難にスライド部材1を保持できる。又、一対の第1折り曲げ片211・211は、鉤状の爪部21nを前端部に形成している。
【0051】
(スライド部材の構成)
次に、実施形態によるスライド部材1の構成を説明する。
図1から
図8を参照すると、スライド部材1は、硬質の合成樹脂を成形している。スライド部材1は、上面板21hの内壁及び一対の第1折り曲げ片211・211の内壁とスライド自在に、ブラケット本体2の内部に挿入できる。なお、一対の第1折り曲げ片211・211には、スライド部材1を抱持できるように、上面板21hに対向する対向片113を更に設けている(
図3参照)。
【0052】
図1(A)又は
図2(B)を参照すると、スライド部材1は、相反する向きに向かう一対のランス12r・12rを側面に有している。一対の第1折り曲げ片211・211の開口側から、背面板21vに向かって、スライド部材1をブラケット本体2の内部に挿入すると、一対のランス12r・12rを内側に向かって弾性変形できる。そして、一対のランス12r・12rが係止穴21kに到達すると、一対のランス12r・12rが弾性復帰することで、ランス12rを係止穴21kに係止できる。
【0053】
図1又は
図2及び
図5又は
図6を参照すると、スライド部材1は、可動爪1nを後端部に形成している。スライド部材1をブラケット本体2の内部に保持した状態では、可動爪1nは、爪部21nと対向配置されている。又、スライド部材1は、長穴12hを中央部に開口している(
図3参照)。
図3を参照して、長穴12hは、ブラケット本体2を締結部材Swで固定するときに、締結部材Swとの干渉を回避するためのものである。更に、スライド部材1は、切り欠き溝を後端部に切り欠いている。この切り欠き溝には、圧縮コイルばね1sが保持されている(
図3参照)。
【0054】
図3を参照すると、圧縮コイルばね1sは、その一端面が切り欠き溝の奥壁に当接し、他端面が上面板21hから内部に突出した折り曲げ片に当接した状態で、ブラケット本体2の内部に配置されている。圧縮コイルばね1sは、スライド部材1をブラケット本体2から押し出す力を付勢している。
【0055】
図1又は
図2及び
図5又は
図6を参照して、スライド部材1をブラケット本体2の内部に組み込んだ状態では、圧縮コイルばね1sは、スライド部材1をブラケット本体2から押し出す力を付勢しているが、ランス12rが係止穴21kに係止しているので(
図1(A)又は
図2(B)参照)、ブラケット本体2に対してスライド部材1は静止している。
【0056】
図3又は
図4(B)を参照して、圧縮コイルばね1sの付勢力に抗して、スライド部材1の前部に形成した操作ボタン12bを押すと、ブラケット本体2に対して、可動爪1nが背面板21vに向かうことで、一対の爪部21n・21nと可動爪1nの間隔を拡げることができる。そして、一対の爪部21n・21nと可動爪1nの間に、ヘッドボックス8を導入できる(
図17参照)。
【0057】
図3又は
図4(B)を参照して、一対の爪部21n・21nと可動爪1nの間に、ヘッドボックス8を導入した状態から(
図17参照)、操作ボタン12bを解放すると、圧縮コイルばね1sの付勢力で、一対の爪部21n・21nと可動爪1nが相対的に近づき、ヘッドボックス8を吊り下げ可能に支持できる(
図17参照)。一方、操作ボタン12bを押すと、ブラケット本体2からヘッドボックス8を取り外すことができる。
【0058】
図1から
図6を参照すると、このように、第1実施形態によるブラケット10は、係止部材となるスライド部材1とブラケット本体2が協働して、ヘッドボックス8を着脱自在に支持できる(
図17参照)。
【0059】
(調整装置の構成)
次に、第1実施形態による調整装置31の構成を説明する。
図1から
図6を参照すると、調整装置31は、矩形板状の第1部材31f、矩形の第2部材31m、及び、四つの操作手段となる円板状のダイヤルノブ31dを備えている。
【0060】
図1から
図3を参照すると、第1部材31fは、ブラケット本体2の上面板21hに載置できる。第1部材31fは、その四隅部にねじ部材31sを回転自在に立設している(
図3又は
図4(B)参照)。
【0061】
図1から
図3を参照すると、ダイヤルノブ31dは、その中心部をねじ部材31sの雄ねじ部に固定している(
図3又は
図4(B)参照)。ねじ部材31sは、その雄ねじ部が第2部材31mに形成した雌ねじ部fsと螺合している(
図3又は
図4(B)参照)。ダイヤルノブ31dを回転すると、ねじ部材31sとの螺旋運動により、第2部材31mを昇降自在な直線運動に変換できる。又、複数のダイヤルノブ31dは、互いに独立して操作できる。
【0062】
図1から
図3を参照すると、このように、ねじ部材31sと第2部材31mは、回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を構成している。ダイヤルノブ31dは、固定面Fsに対して、ブラケット本体2の傾斜角度、又は、ブラケット本体2の離間距離を変更するための操作手段を構成しているダイヤルノブ31dは、指などとの滑りを抑制するため、筋目ローレットを外周に形成することが好ましい。
【0063】
図3又は
図4(B)を参照すると、第2部材31mは、その一方の面を固定面Fsに当接できる。又、
図2又は
図3を参照すると、第2部材31mは、四角錐台状の凸部311を他方の面の中央部から突出している。第2部材31mは、凸部311の先端面が第1部材31fの他方の面に近接した状態で配置されている。
【0064】
図3又は
図4(B)を参照すると、第1部材31fは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴h1を中央部に開口している。同様に、第2部材31mは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴h2を中央部に開口している。締結部材Swを用いて、調整装置31を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに固定できる。
【0065】
図3に示した状態から、左側に配置されたダイヤルノブ31dを一方の方向に回転すると、ブラケット本体2に配置された第1部材31fを、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、離反する方向に移動できる(
図4(B)参照)。つまり、第2部材31mに対して、第1部材31fを傾動できる。一方、左側に配置されたダイヤルノブ31dを他方の方向に回転すると、第2部材31mに対して、第1部材31fを初期の状態に復帰できる(
図3参照)。
【0066】
図3を参照して、締結部材Swを用いて、調整装置31を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに比較的緩く固定した状態から、
図4(B)を参照して、奥側に配置された一組のダイヤルノブ31d・31dを操作して、第2部材31mに向かって第1部材31fを上昇すると共に、手前側に配置された一組のダイヤルノブ31d・31dを操作して、第2部材31mに対して第1部材31fを下降することで、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを前後方向に傾動できる。
【0067】
図4(B)を参照すると、調整装置31は、複数のダイヤルノブ31dを操作することで、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを前後方向に傾動できる。これより、固定面Fsが前後方向に傾斜している場合であって、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を前後方向に水平状態で配置できる。
図4(A)に示すように、調整装置31を介することなく、ブラケット本体2を固定面Fsに直接固定した状態では、固定面Fsが前後方向に傾斜を補正することは困難であった。
【0068】
図3を参照して、締結部材Swを用いて、調整装置31を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに比較的緩く固定した状態から、
図5(A)を参照して、右側に配置された一組のダイヤルノブ31d・31dを操作して、第2部材31mに向かって第1部材31fを上昇すると共に、左側に配置された一組のダイヤルノブ31d・31dを操作して、第2部材31mに対して第1部材31fを下降することで、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを左右方向に傾動できる。
【0069】
図5(B)を参照すると、調整装置31は、複数のダイヤルノブ31dを操作することで、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを左右方向に傾動できる。これより、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できる。
【0070】
このように、第1実施形態によるブラケット10は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット10・10を取り付けることで、ブラインドBndを水平状態で配置できる(
図15参照)。
【0071】
又、第1実施形態によるブラケット10は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット10・10を取り付けることで、ロールスクリーンSrを水平状態で配置できる(
図16参照)。
【0072】
図1から
図6を参照すると、調整装置31は、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを傾動できることに限定されない。第1部材31fに対する複数のダイヤルノブ31dの回転量を同じにすることで、固定面Fsに配置された第2部材31mに対して、第1部材31fを適宜な間隔で離間できる。
【0073】
(ブラインド用ブラケットの作用)
次に、第1実施形態によるブラケット10の固定方法を説明しながら、ブラケット10の作用及び効果を説明する。
【0074】
最初に、
図1から
図5及び
図15を参照して、締結部材Swを用いて、ブラケット本体2、及び、ブラケット本体2の水平度を調整自在な調整装置31を窓枠の上面又は天井を含む固定面Fsに固定する(第1工程)。
【0075】
次に、
図1から
図3及び
図15を参照して、ブラインドBndを少なくとも含む遮蔽部材を吊り下げたヘッドボックス8を、ブラケット本体2及び係止部材1を用いて、支持する(第2工程)。次に、調整装置31に備わる複数のダイヤルノブ31dを操作して、固定面Fsに対して、ブラケット本体2の傾斜角度、又は、ブラケット本体2の離間距離を変更する(第3工程)。以上で、一連の作業工程を終了する。
【0076】
図1から
図6及び
図15又は
図16を参照すると、第1実施形態によるブラケット10は、調整装置31に備わる複数のダイヤルノブ31dを操作することで、ブラケット本体2に対する調整装置31の傾斜角度又は離間距離を調整できる。これにより、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックス8を水平状態に支持できるため、ブラインドBnd又はロールスクリーンSrなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる。なお、第1部材31fは、ブラケット本体2の上面板21hと一体的に形成するようにしても良い。
【0077】
[第2実施形態]
(ブラインド用ブラケットの構成)
次に、本発明の第2実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を説明する。
【0078】
図7又は
図8を参照すると、本発明の第2実施形態によるブラインド用ブラケット(以下、ブラケットと略称する)20は、係止部材となるスライド部材1、ブラケット本体2、及び、調整装置32を備えている。なお、スライド部材1及びブラケット本体2の構成は、第1実施形態で説明しているので、以下、説明を省略する。
【0079】
(調整装置の構成)
次に、第2実施形態による調整装置32の構成を説明する。
図7又は
図8を参照すると、調整装置32は、一方の面を開口した箱状の第1部材32fと矩形の第2部材32mを備えている。又、調整装置32は、四つの操作手段となる送りねじ32sと一対一組のくさび部材32w・32wを備えている。
【0080】
図7を参照すると、第1部材32fは、ブラケット本体2の上面板21hに載置できる。第1部材32fは、一対一組の送りねじ32s・32sを両側面に取り付けている(
図8参照)。送りねじ32sは、その首部が第1部材32fの側面に回転自在に取り付けられている。又、送りねじ32sは、第1部材32fの側面から離脱困難に連結している。
【0081】
図8を参照すると、くさび部材32wは、第1部材32fの内部に配置している。くさび部材32wは、送りねじ32sのねじ部と螺合している。図示しないプラスドライバなどの工具を用いて、送りねじ32sを回転すると、送りねじ32sとの螺旋運動により、くさび部材32wを進退自在な直線運動に変換できる。又、複数の送りねじ32sは、互いに独立して操作できる。
【0082】
図8を参照すると、このように、送りねじ32sとくさび部材32wは、回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を構成している。
【0083】
図7又は
図8を参照すると、第2部材32mは、その一方の面を固定面Fsに当接できる(
図3又は
図4参照)。又、
図8を参照すると、第2部材32mは、四角錐台状の凸部321を他方の面の中央部から突出している。第2部材32mは、凸部321の先端面が第1部材32fの底面に近接した状態で配置されている。
【0084】
図8を参照すると、第1部材32fは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴(図示せず)を中央部に開口している。同様に、第2部材32mは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴(図示せず)を中央部に開口している。締結部材Swを用いて、調整装置32を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに固定できる。
【0085】
図7又は
図8を参照して、送りねじ32sを一方の方向に回転すると、くさび部材32wを第1部材32fの側面に向かって後退できる。一方、送りねじ32sを他方の方向に回転すると、くさび部材32wを第1部材32fの中央部に向かって進出できる。
【0086】
図8を参照すると、くさび部材32wは、斜面322を端部に形成している。一方、第2部材32mの凸部321は、斜面322と摺動自在な斜面を形成している。送りねじ32sを一方の方向に回転すると、くさび部材32wが第1部材32fの側面に向かって後退することで、第2部材32mの一方の端部を下降できる。送りねじ32sを他方の方向に回転すると、くさび部材32wが第1部材32fの中央部に向かって進出することで、第2部材32mの一方の端部を上昇できる。
【0087】
図8を参照すると、このように、第2実施形態による調整装置32は、第2部材32mとくさび部材32wが相互に連動する複数の連動機構を備えている。そして、これらの連動機構は、複数の送りねじ32sを互いに独立して操作できる。
【0088】
図8(B)を参照して、右側に配置された一組のくさび部材32w・32wを第1部材32fの側面に向かって後退すると共に、左側に配置された一組のくさび部材32w・32wを第1部材32fの中央部に向かって進出することで、第1部材32fに対して、第2部材32mを時計方向に傾動できる。
【0089】
図8を参照すると、調整装置32は、複数の送りねじ32sを操作することで、第1部材32fに対して、第2部材32mを左右方向に傾動できる。これより、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できる。
【0090】
このように、第2実施形態によるブラケット20は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット20・20を取り付けることで、ブラインドBndを水平状態で配置できる(
図15参照)。
【0091】
又、第2実施形態によるブラケット20は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット20・20を取り付けることで、ロールスクリーンSrを水平状態で配置できる(
図16参照)。
【0092】
図7又は
図8を参照すると、調整装置32は、第1部材32fに対して、第2部材32mを傾動できることに限定されない。複数の送りねじ32sの送り量を同じにすることで、第1部材32fに対して、第2部材32mを適宜な間隔で離間できる。
【0093】
(ブラインド用ブラケットの作用)
次に、第2実施形態によるブラケット20の作用及び効果を説明する。
図7又は
図8及び
図15又は
図16を参照すると、第2実施形態によるブラケット20は、調整装置32に備わる複数の送りねじ32sを操作することで、ブラケット本体2に対する調整装置32の傾斜角度又は離間距離を調整できる。これにより、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックス8を水平状態に支持できるため、ブラインドBnd又はロールスクリーンSrなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる。
【0094】
第1実施形態によるブラケット10と第2実施形態によるブラケット20を対比すると、第1実施形態によるブラケット10は、第2部材31mに対して、第1部材31fを前後方向又は左右方向に傾動できるのに対し、第2実施形態によるブラケット20は、第2部材32mに対して、第1部材32fを左右方向のみ傾動できるという違いがある。
【0095】
[第3実施形態]
(ブラインド用ブラケットの構成)
次に、本発明の第3実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を説明する。
【0096】
図9から
図11を参照すると、本発明の第3実施形態によるブラインド用ブラケット(以下、ブラケットと略称する)30は、係止部材となるスライド部材1、ブラケット本体2、及び、調整装置33を備えている。なお、スライド部材1及びブラケット本体2の構成は、第1実施形態で説明しているので、以下、説明を省略する。
【0097】
(調整装置の構成)
次に、第3実施形態による調整装置33の構成を説明する。
図7又は
図8を参照すると、調整装置32は、一方の面を開口した箱状の第1部材33fと矩形の第2部材33mを備えている。又、調整装置32は、第1部材33fの各側面に設けられる四つの操作手段となる送りねじ33sと一対一組のくさび部材(図示せず)を備えている。
【0098】
図9を参照すると、第1部材33fは、ブラケット本体2の上面板21hに載置できる。第1部材32fは、一対一組の送りねじ32s・32sを両側面及び前後面に取り付けている。送りねじ33sは、その首部が第1部材32fの側面及び前後面に回転自在に取り付けられている。又、送りねじ33sは、第1部材32fの側面及び前後面から離脱困難に連結している。
【0099】
図9から
図11を参照すると、図示しないくさび部材は、第1部材33fの内部に配置している。これらのくさび部材は、送りねじ33sのねじ部と螺合している。図示しないプラスドライバなどの工具を用いて、送りねじ33sを回転すると、送りねじ33sとの螺旋運動により、くさび部材を進退自在な直線運動に変換できる。又、複数の送りねじ33sは、互いに独立して操作できる。
【0100】
図9から
図11を参照すると、このように、送りねじ33sと図示しないくさび部材は、回転運動をねじ部材との螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を構成している。
【0101】
図9から
図11を参照すると、第2部材33mは、その一方の面を固定面Fsに当接できる(
図3又は
図4参照)。又、第2部材33mは、四角錐台状の凸部(図示せず)を他方の面の中央部から突出している。第2部材33mは、図示しない凸部の先端面が第1部材33fの底面に近接した状態で配置されている。
【0102】
図9から
図11を参照すると、第1部材33fは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴(図示せず)を中央部に開口している。同様に、第2部材33mは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴33hを中央部に開口している。締結部材Swを用いて、調整装置33を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに固定できる(
図3又は
図4参照)。
【0103】
図9から
図11を参照して、送りねじ33sを一方の方向に回転すると、図示しないくさび部材を第1部材33fの側面に向かって後退できる。一方、送りねじ33sを他方の方向に回転すると、図示しないくさび部材を第1部材33fの中央部に向かって進出できる。
【0104】
図8を類照すると、図示しないくさび部材は、斜面を端部に形成している。一方、第2部材33mの凸部は、くさび部材の斜面と摺動自在な斜面を形成している。送りねじ33sを一方の方向に回転すると、くさび部材が第1部材33fの側面に向かって後退することで、第2部材33mの一方の端部を下降できる。送りねじ33sを他方の方向に回転すると、くさび部材が第1部材33fの中央部に向かって進出することで、第2部材33mの一方の端部を上昇できる。
【0105】
図9から
図11を参照すると、このように、第3実施形態による調整装置33は、第2部材33mと図示しないくさび部材が相互に連動する複数の連動機構を備えている。そして、これらの連動機構は、複数の送りねじ33sを互いに独立して操作できる。
【0106】
図10(A)を参照して、第1部材33fの左側に配置された一組のくさび部材を第1部材33fの側面に向かって後退すると共に、第1部材33fの右側に配置された一組のくさび部材を第1部材33fの中央部に向かって進出することで、第1部材32fに対して、固定面Fsに配置された第2部材33mを反時計方向に傾動できる。
【0107】
図10(A)を参照すると、調整装置33は、複数の送りねじ33sを操作することで、第1部材32fに対して、固定面Fsに配置された第2部材33mを左右方向に傾動できる。これより、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できる。
【0108】
このように、第3実施形態によるブラケット30は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット30・30を取り付けることで、ブラインドBndを水平状態で配置できる(
図15参照)。
【0109】
又、第3実施形態によるブラケット30は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット30・30を取り付けることで、ロールスクリーンSrを水平状態で配置できる(
図16参照)。
【0110】
図10(B)を参照して、第1部材33fの奥側に配置された一組のくさび部材を第1部材33fの側面に向かって後退すると共に、第1部材33fの手前側に配置された一組のくさび部材を第1部材33fの中央部に向かって進出することで、第1部材33fに対して、固定面Fsに配置された第2部材33mを前後方向に傾動できる。
【0111】
図10を参照すると、調整装置33は、第1部材33fに対して、固定面Fsに配置された第2部材33mを傾動できることに限定されない。複数の送りねじ33sの送り量を同じにすることで、第1部材33fに対して、固定面Fsに配置された第2部材33mを適宜な間隔で離間できる。
【0112】
(ブラインド用ブラケットの作用)
次に、第3実施形態によるブラケット20の作用及び効果を説明する。
図9から
図11及び
図15又は
図16を参照すると、第3実施形態によるブラケット30は、調整装置33に備わる複数の送りねじ33sを操作することで、ブラケット本体2に対する調整装置33の傾斜角度又は離間距離を調整できる。これにより、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックス8を水平状態に支持できるため、ブラインドBnd又はロールスクリーンSrなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる。
【0113】
[第4実施形態]
(ブラインド用ブラケットの構成)
次に、本発明の第4実施形態によるブラインド用ブラケットの構成を説明する。
【0114】
図12から
図14を参照すると、本発明の第4実施形態によるブラインド用ブラケット(以下、ブラケットと略称する)40は、係止部材となるスライド部材1、ブラケット本体2、及び、調整装置34を備えている。なお、スライド部材1及びブラケット本体2の構成は、第1実施形態で説明しているので、以下、説明を省略する。
【0115】
(調整装置の構成)
次に、第4実施形態による調整装置34の構成を説明する。
図12から
図14を参照すると、調整装置34は、矩形板状の第1部材34fと四つの帯板状の第2部材34mを備えている。又、調整装置34は、四つの操作手段となる円板状のダイヤルノブ34dと四つの送りねじ34sを備えている。
【0116】
図12から
図14を参照すると、第1部材34fは、ブラケット本体2の上面板21hに載置できる。第1部材34fは、送りねじ34sを四隅部に立設している。第1部材34fは、送りねじ34sの基端部と回転自在に連結しているが、送りねじ34sを脱落困難に保持している。
【0117】
又、
図12から
図14を参照すると、第1部材34fは、一対の案内ブロック341・341を上面から突出している。これらの案内ブロック341・341は、矩形に切り欠いた切り欠き部を有している。これらの切り欠き部は、第2部材34mを回転困難に互いに独立して昇降自在に案内できる。
【0118】
図12から
図14を参照すると、第2部材34mは、雌ねじ部fsを中央部に設けている。雌ねじ部fsは、送りねじ34sと螺合している。又、ダイヤルノブ34dは、その中心部が送りねじ34sの基端部側に固定されている。ダイヤルノブ34dと送りねじ34sは、一体となって回転できる。ダイヤルノブ34dを回転すると、送りねじ34sとの螺旋運動により、第2部材34mを昇降自在な直線運動に変換できる。又、複数のダイヤルノブ34dは、互いに独立して操作できる。
【0119】
図12から
図14を参照すると、このように、第2部材34mとダイヤルノブ34dは、ダイヤルノブ34dの回転運動を送りねじ34sとの螺旋運動により直線運動に変換する単一ねじ機構を構成している。ダイヤルノブ34dは、指などとの滑りを抑制するため、筋目ローレットを外周に形成することが好ましい。
【0120】
図12から
図14を参照すると、第1部材34fは、締結部材Swのねじ部を逃げる逃げ穴34hを中央部に開口している(
図3又は
図4(B)参照)。締結部材Swを用いて、調整装置34を介して、ブラケット本体2を固定面Fsに固定できる。
【0121】
図12から
図14を参照して、ダイヤルノブ34dを一方の方向に回転すると、第2部材34mを第1部材34fに向かって下降できる。一方、ダイヤルノブ34dを他方の方向に回転すると、第2部材34mを第1部材34fから離反する方向に上昇できる。
【0122】
図13を参照すると、正面から見て右側に配置された一組のダイヤルノブ34d・34dを一方の方向に回転し、右側に配置された一組の第2部材34m・34mが第1部材34fに向かって下降している。一方、正面から見て左側に配置された一組のダイヤルノブ34d・34dを他方の方向に回転し、左側に配置された一組の第2部材34m・34mが第1部材34fから離反する方向に上昇している。
【0123】
図13を参照すると、調整装置34は、複数のダイヤルノブ34dを操作することで、第1部材34fに対して、第2部材34mの左右の上昇量を異ならせることで、固定面Fsに対して第1部材34fを左右方向に相対的に傾動できる。これより、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できる。
【0124】
このように、第4実施形態によるブラケット40は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット40・40を取り付けることで、ブラインドBndを水平状態で配置できる(
図15参照)。
【0125】
又、第4実施形態によるブラケット40は、固定面Fsが左右方向に傾斜している場合であっても、ブラケット本体2を左右方向に水平状態で配置できるので、ヘッドボックス8の長手方向に、一対のブラケット40・40を取り付けることで、ロールスクリーンSrを水平状態で配置できる(
図16参照)。
【0126】
図14を参照すると、奥側に配置された一組のダイヤルノブ34d・34dを一方の方向に回転し、奥側に配置された一組の第2部材34m・34mが第1部材34fに向かって下降している。一方、手前側に配置された一組のダイヤルノブ34d・34dを他方の方向に回転し、手前側に配置された一組の第2部材34m・34mが第1部材34fから離反する方向に上昇している。
【0127】
図14を参照すると、調整装置34は、複数のダイヤルノブ34dを操作することで、第1部材34fに対して、第2部材34mの前後の上昇量を異ならせることで、固定面Fsに対して第1部材34fを前後方向に相対的に傾動できる。これより、固定面Fsが前後方向に傾斜している場合であっても、この傾斜角度を相殺するように、ブラケット本体2を前後方向に水平状態で配置できる。
【0128】
図12から
図14を参照すると、調整装置34は、第1部材34fに対して、第2部材34mを相対的に傾動できることに限定されない。第1部材31fに対する複数のダイヤルノブ34dの上昇量を同じにすることで、第1部材34fに対して、第2部材34mを適宜な間隔で離間できる。
【0129】
(ブラインド用ブラケットの作用)
次に、第4実施形態によるブラケット20の作用及び効果を説明する。
【0130】
図12から
図16を参照すると、第4実施形態によるブラケット40は、調整装置34に備わる複数のダイヤルノブ34dを操作することで、ブラケット本体2に対する調整装置34の傾斜角度又は離間距離を調整できる。これにより、固定面Fsが水平面に対して傾斜している場合であっても、ヘッドボックス8を水平状態に支持できるため、ブラインドBnd又はロールスクリーンSrなどの遮蔽部材を水平状態で設置できる。
【0131】
本発明によるブラインド用ブラケットは、以下の効果を奏することができる。
(1)ブラケット本体に対する調整装置の傾斜角度又は高さを調整することで、固定面の水平度が維持されていない場合であっても、ブラケット本体を水平に固定することができるため、ブラインドの水平を維持した状態で設置できる。
(2)操作手段を操作することで調整装置の傾斜角度又は高さを調整でき、ブラケット本体を固定面に合わせた状態を目視での調整が可能となるため、ブラケットの高さや角度の調整が容易となる。
(3)操作手段の回転操作を第2部材の昇降動作に変換しているので、調整量が把握し易くなり、その微調整も容易となる。
(4)連動機構を複数設け、独立して調整可能とすることで、ブラケット本体の傾斜角度や高さ設定の自由度に幅を持たせることができる。
【符号の説明】
【0132】
1 スライド部材(係止部材)
1n 可動爪
2 ブラケット本体
8a ヘッドボックス(支持枠)
10 ブラケット(ブラインド用ブラケット)
21n・21n 一対の爪部
31 調整装置
31d ダイヤルノブ
31f 第1部材
31m 第2部材
31s ねじ部材
Fs 固定面
Bnd ブラインド