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特許7097257間接排水用継手用保護体、間接排水用継手用保護体セット、配管構造、及び配管施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-29
(45)【発行日】2022-07-07
(54)【発明の名称】間接排水用継手用保護体、間接排水用継手用保護体セット、配管構造、及び配管施工方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 55/07 20060101AFI20220630BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20220630BHJP
   E03C 1/12 20060101ALI20220630BHJP
   F16L 21/00 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
F16L55/07 E
F16L57/00 A
E03C1/12 E
E03C1/12 A
F16L21/00 E
F16L21/00 C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018144662
(22)【出願日】2018-08-01
(65)【公開番号】P2020020399
(43)【公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(72)【発明者】
【氏名】中村 太一
(72)【発明者】
【氏名】水野 宏俊
(72)【発明者】
【氏名】橋詰 稔
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-083112(JP,A)
【文献】特開2011-162947(JP,A)
【文献】中国実用新案第203640017(CN,U)
【文献】特開2009-228914(JP,A)
【文献】特開平04-300497(JP,A)
【文献】登録実用新案第3155258(JP,U)
【文献】特開2014-084699(JP,A)
【文献】特開2019-023387(JP,A)
【文献】特開2019-210640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L
E03C 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側排水管部から流れてくる排水を下流側排水管部に向けて間接排水するための間接排水用継手に装着され、当該間接排水用継手における一端部である下流側端部から下方向となる方向に突出して外部に露出している保護対象部を覆って保護する間接排水用継手用保護体であって、
両端が開口した筒形状の本体部を備え、
前記本体部の一端部が前記間接排水用継手の下流側端部に脱着自在に外嵌して、前記保護対象部が当該本体部内に収容されて覆われる保護接続状態と、
前記本体部の他端部を上流側端部として当該上流側端部が、前記間接排水用継手の下流側端部に外嵌し、かつ所定の第1の内径を有する第1の下流側排水管部の上流側端部に内嵌して前記本体部内を前記排水が流通可能となるアジャスト接続状態と、
のうちいずれかの状態に選択的に状態変換可能である
ことを特徴とする間接排水用継手用保護体。
【請求項2】
記保護対象部の突出長さが、前記保護接続状態で、前記間接排水用継手用保護体が前記間接排水用継手の下流側端部から突出する突出長さよりも短い
請求項1に記載の間接排水用継手用保護体。
【請求項3】
前記本体部の一端部に係合部を備え、
前記保護接続状態において前記本体部の前記係合部が、前記間接排水用継手の下流側端部に設けられた被係合部と係合しており、前記係合部と前記被係合部とでバヨネット構造が構成されている
請求項1又は請求項2に記載の間接排水用継手用保護体。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の間接排水用継手用保護体、および前記間接排水用継手を含む間接排水用継手用保護体セットであって、
前記間接排水用継手用保護体が前記保護接続状態である
ことを特徴とする間接排水用継手用保護体セット。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の間接排水用継手用保護体を用いた配管構造であって、
前記間接排水用継手用保護体が前記アジャスト接続状態である
ことを特徴とする配管構造。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の間接排水用継手用保護体を用いた配管施工方法であって、
前記本体部の一端部を下流側端部とし、他端部を上流側端部として、前記下流側端部を前記第1の下流側排水管の上流側端部内に挿入するとともに、前記本体部の上流側端部を前記第1の下流側排水管の上流側端部に内嵌させる工程と、前記間接排水用継手の下流側端部を、前記間接排水用継手用保護体における前記本体部の上流側端部に内嵌する工程とを含むアジャスト接続工程と、
前記間接排水用継手の下流側端部を、前記第1の下流側排水管の第1の内径より小さい第2の内径を有する第2の下流側排水管の上流側端部に直接内嵌させる非アジャスト接続工程と、
を選択的に実行する
ことを特徴とする配管施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接排水用継手に装着された保護対象部を覆って保護する間接排水用継手用保護体、前記間接排水用継手用保護体が間接排水用継手に装着された間接排水用継手保護体セット、前記間接排水用継手用保護体を用いた配管構造、及び配管施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば給湯器等の機器のドレン等排水を排出する排水経路に採用されるものであって、下流側の排水管から排水が逆流して機器に故障等の悪影響を与えてしまうことを防止する間接排水構造は既によく知られている(例えば特許文献1,2参照)。また、上述した間接排水構造に用いられる間接排水用継手には、逆流防止用の弁体が設けられており、下流側の配管から当該間接排水用継手を介して外部へガスや排水が漏出することを防止しているものも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-162947号公報
【文献】特開2016-211166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、間接排水用継手の外観は、製造コストや施工容易性の観点からコンパクトなものであることが好ましいことから、相対的に弁体の寸法が大きくなって、間接排水用継手の外観において弁体が突き出した状態となることが多いところ、弁体は柔軟なゴム材料で構成されて傷つきやすいため保管時や運搬時には当該弁体を保護しておく必要があった。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、間接排水用継手に装着された保護対象部を保護することのできる間接排水用継手用保護体を提供することを目的とする。
【0006】
また本発明は、間接排水用継手と間接排水用継手用保護体とを含む間接排水用継手用保護体セットを提供することを目的とする。
【0007】
さらに本発明は、間接排水用継手用保護体を用いた配管構造を提供することを目的とする。
【0008】
またさらに本発明は、間接排水用継手用保護体を用いた配管施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上流側排水管部から流れてくる排水を下流側排水管部に向けて間接排水するための間接排水用継手に装着された保護対象部を覆って保護する間接排水用継手用保護体であって、両端が開口した筒形状の本体部を備え、前記本体部の一端部が前記間接排水用継手の一端部に脱着自在に外嵌して、前記保護対象部が当該本体部内に収容されて覆われる保護接続状態と、前記本体部の他端部を上流側端部として当該上流側端部が、前記間接排水用継手の一端部である下流側端部に外嵌し、かつ所定の第1の内径を有する第1の下流側排水管部の上流側端部に内嵌して前記本体部内を前記排水が流通可能となるアジャスト接続状態と、のうちいずれかの状態に選択的に状態変換可能であることを特徴とする間接排水用継手用保護体である。
【0010】
かかる構成にあっては、例えば、前記間接排水用継手を保管又は運搬する際に、前記保護対象部を保護しておくことができる。また、例えば、1つの間接排水用継手管で、互いに内径が異なるVP管にもVU管にも適切に接続可能とすることが可能となる。さらに詳述すると、下流側排水管は、互いに内径が異なったいわゆるVP管又はVU管があるところ、本発明の間接排水用継手用保護体を用いることで、前記保護対象部の保護機能を果たすことができるし、前記アジャスト接続状態を確保して排水を適切に流通可能とする機能も果たすことができる。なお、前記保護対象部としては、間接排水用継手の下流側端部から外部へ露出している部材が好適に採用可能であり、特に弁体であることが好ましい。ただし、保護対象部は、弁体に限定されることはない。
【0011】
また、前記保護対象部が前記間接排水継手における一端部から突出しており、前記保護対象部の突出長さが、前記保護接続状態で、前記間接排水用継手用保護体が前記間接排水用継手の一端部からの突出する突出長さよりも短い構成が提案される。
【0012】
かかる構成とすることにより、間接排水用継手用保護体によって前記保護対象部の全体を覆って保護することができる。
【0013】
さらに、前記本体部の一端部に係合部を備え、前記保護接続状態において前記本体部の前記係合部が、前記間接排水用継手の一端部に設けられた被係合部と係合しており、前記係合部と前記被係合部とでバヨネット構造が構成されている構成が提案される。
【0014】
かかる構成とすることにより、本発明の間接排水用継手用保護体を前記間接排水用継手に対して確実に装着することができ、運搬時でも施工完了後の使用時でも接続した状態を確実に得ることができると共に、容易に離脱させることもできる。また、脱着作業において作業スペースがコンパクトで済むという利点もある。
【0015】
また本発明は、前記間接排水用継手用保護体、および前記間接排水用継手を含む間接排水用継手用保護体セットであって、前記間接排水用継手用保護体が前記保護接続状態であることを特徴とする間接排水用継手用保護体セットである。
【0016】
かかる構成にあっては、前記保護対象部を保護した状態で前記間接排水用継手を保管したり運搬したりすることができる。
【0017】
また本発明は、前記間接排水用継手用保護体を用いた配管構造であって、前記間接排水用継手用保護体が前記アジャスト接続状態であることを特徴とする配管構造である。
【0018】
かかる構成にあっては、例えば下流側端部がVP管に対応した形状とされている前記間接排水用継手を、前記アジャスト接続状態とすることで、VP管より管の内径が大きなVU管にも適切に接続することができる。
【0019】
さらに本発明は、前記間接排水用継手用保護体を用いた配管施工方法であって、前記本体部の一端部を下流側端部とし、他端部を上流側端部として、前記下流側端部を前記第1の下流側排水管の上流側端部内に挿入して前記本体部の上流側端部を前記第1の下流側排水管の上流側端部に内嵌させる工程と、前記間接排水用継手の下流側端部を、前記間接排水用継手用保護体における前記本体部の上流側端部に内嵌する工程とを含むアジャスト接続工程と、前記間接排水用継手の下流側端部を、前記第1の下流側排水管の第1の内径より小さい第2の内径を有する第2の下流側排水管の上流側端部に直接内嵌させる非アジャスト接続工程と、を選択的に実行することを特徴とする配管施工方法である。
【0020】
かかる構成とすることにより、前記第1の下流側排水管が採用された施工現場であっても、前記第2の下流側排水管が採用された施工現場であってもいずれでも適切に施工することが可能となる。なお、例えば前記第1の下流側排水管としてはVU管が例示され、これに対して前記第2の下流側排水管としてはVP管が例示されうる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の間接排水用継手用保護体は、前記保護接続状態として保護対象部を保護できると共に、前記アジャスト接続状態として適切に配管構造を構築することができる効果がある。
【0022】
また本発明の間接排水用継手用保護体セットは、例えば保管時や運搬時においても前記保護対象部を適切に保護することができる効果がある。
【0023】
また本発明の配管構造は、下流側排水管の種別に関わらず配管構造を適切に構築することができる効果がある。
【0024】
さらに本発明の配管施工方法は、下流側排水管の種別に関わらず配管構造を適切に構築することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】間接排水用継手が使用された配管構造を示す説明図である。
図2】間接排水用継手用保護体を用いない場合の配管構造を示す縦断面図である。
図3】間接排水用継手と、間接排水用継手用保護体とを分離して示す正面図である。
図4】保護接続状態の間接排水用継手用保護体を示す縦断面図である。
図5】アジャスト接続状態の間接排水用継手用保護体を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の間接排水用継手用保護体の実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
【0027】
まず、間接排水用継手1について説明する。
図1に示した配管構造11にあって、間接排水用継手1は、上流側に配置された給湯器等の機器2と、下流側に配置された排水本管8との間に配置されて使用される。具体的に間接排水用継手1には、機器2のドレン排水等の排水(以下、ドレン等排水という)を排出する複数の上流側排水管部5,6,7が接続されていると共に、排水本管8に接続されたます9に連通する下流側排水管部10が接続されている。そして、間接排水用継手1は、上流から流れてくるドレン等排水を、排水本管8に向けて間接排水する機能を有する。
【0028】
また、図2,3等に示すように、間接排水用継手1の上流側端部には、複数の接続口21,22,23が設けられている。そして、接続口21,22,23には、上述の上流側排水管部5,6,7が個別に接続されることになる。
【0029】
また、間接排水用継手1の内部には、排水が流通する排水用空間16が形成されている。さらに間接排水用継手1の側周部には複数の貫通孔が設けられており、当該貫通孔が排水用空間16と外部とを連通する通水部32とされている。
【0030】
また、間接排水用継手1の下端部には、下流側排水管部(第2の下流側排水管部)としてのVP管71が接続される下流側端部18が形成されている。なお、下流側端部18の外径は、VP管71が外嵌可能な寸法とされている。例えば、VP管の呼び径が100である場合には、下流側端部18の外径が100mmとされる。
【0031】
なお、本実施例における下流側端部18の形状は、VP管(下流側排水管)71を装着しやすくするため、下側に向かって縮径するテーパ形状とされている。ここで、下流側端部18の外径は、接続位置での外径が対応しており、具体的には下流側端部18のなかの上端部分の外径となる。また、VP管71の内径は、本発明における第1の内径に相当する。
【0032】
また、間接排水用継手1の排水用空間16の下端部には、保護対象部である逆止弁20が取り付けられている。そして、このように取り付けられた逆止弁20の下端部は、間接排水用継手1の下流側端部18から下方向となる方向に突出して外部に露出している。
【0033】
なお、逆止弁20の下端部が外部に露出した状態となっている理由は以下の通りである。
すなわち、間接排水用継手1の全体寸法を可及的に小さくしてコンパクトな構造とすることが求められているところ、相対的に逆止弁20の寸法が大きくなり、逆止弁20の下端部が間接排水用継手1の下流側端部18から外部へ突き出されて露出した状態となっている。
【0034】
なお、間接排水用継手1の下流側端部18の外周面には、バヨネット構造50の被係合部を構成する溝部35が形成されている。なお、バヨネット構造50の機能については後で述べる。
【0035】
次に、本発明にかかる間接排水用継手用保護体40について詳述する。
【0036】
図3等に示すように、間接排水用継手用保護体40は、両端が開口した筒形状の本体部41を備えている。また、本体部41の一端部42の内周面には、バヨネット構造50を構成する係合部としての突出部43が形成されている。
【0037】
一方、本体部41の他端部44は、間接排水用継手1の下流側端部18に外嵌可能な内周面形状を有している。
【0038】
さらに、本体部41の他端部44の外径は、下流側排水管部(第1の下流側排水管部)としてのVU管72が外嵌可能な寸法に定められている。すなわち、例えばVU管72の呼び径が100である場合には、他端部44の外径は107mmとなる。
【0039】
また、他端部44には、フランジ部45が形成されている。なお、VU管72の内径は、本発明における第2の内径に相当する。
【0040】
上述した構成にあって、間接排水用継手1が保管又は運搬される場合には、図4に示すように、間接排水用継手用保護体40が保護接続状態αとなる。具体的には、間接排水用継手用保護体40における本体部41の一端部42が間接排水用継手1の下流側端部18に外嵌した状態となる。そして、かかる保護接続状態αでは、逆止弁20が間接排水用継手用保護体40の本体部41内に収容されて覆われた状態となる。
【0041】
かかる状態では、間接排水用継手1に対する逆止弁20の突出長さが、本体部41における間接排水用継手1の下流側端部18からの突出長さよりも短くなるため、例えば間接排水用継手1を保管又は運搬する際に、逆止弁20を保護しておくことができる。
【0042】
ところで、間接排水用継手用保護体40における本体部41の一端部42は、バヨネット構造50によって間接排水用継手1の下流側端部18と脱着自在に接続することができる。具体的には、かぎ状に形成された溝部35内に突出部43を通過させることで脱着自在に接続可能となる。
【0043】
また、図1等に示す配管構造11を構築するにあたり、間接排水用継手1の下流側端部18にVU管72を接続する場合は、まず保護接続状態αにある間接排水用継手用保護体40を間接排水用継手1から取り外す。その後、間接排水用継手用保護体40の他端部44を上流側端部とし、一端部42を下流側端部として、一端部42をVU管72の上流側端部内に挿入して本体部41の他端部44をVU管72の上流側端部に内嵌する。このとき、間接排水用継手用保護体40のフランジ部45を、VU管72の上端に突き当てる。
【0044】
そして、図5に示すように、間接排水用継手1の下流側端部18を、間接排水用継手用保護体40における本体部41の他端部44に内嵌する。すなわち、間接排水用継手用保護体40を、保護接続状態αのときとは反対向きにして間接排水用継手1の下流側端部18に外嵌する。これによって間接排水用継手用保護体40はアジャスト接続状態βとなる。
【0045】
上述した間接排水用継手用保護体40をVU管72に内嵌し、また間接排水用継手用保護体40を、間接排水用継手1の下流側端部18に内嵌する工程によって本発明のアジャスト接続工程が構成されている。
【0046】
ところで、間接排水用継手用保護体40の他端部44の外周面形状はVU管72の内径と略等しくなる形状とされているため、他の部材を用いることなくVU管72を適切に接続することができる。
【0047】
ここで、間接排水用継手1の下流側端部18にVP管71を接続する場合には、図2に示すように、下流側端部18をVP管71に直接内嵌すればよい。この場合、間接排水用継手用保護体40は配管構造11には含まれない。なお、下流側端部18にVP管71を直接内嵌する工程によって本発明の非アジャスト接続工程が構成される。
【0048】
上記した実施例において、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。
【0049】
また、各管材を接続する際には、適宜、接着剤を用いることが望ましい。また、製造コストの無駄を排除すべく部材はコンパクトなものとし、接着代もできる限り小さくすることが望ましい。
【符号の説明】
【0050】
1 間接排水用継手
5,6,7 上流側排水管部
11 配管構造
18 下流側端部
20 逆止弁(保護対象部)
40 間接排水用継手用保護体
41 本体部
42 一端部
43 突出部
44 他端部
50 バヨネット構造
71 VP管(下流側排水管部)
72 VU管(下流側排水管部)
α 保護接続状態
β アジャスト接続状態
図1
図2
図3
図4
図5