技術分野
鉄イオン含有水から鉄分を除去する方法及び装置に関する。より詳細には、鉄イオン含有水中の第一鉄イオンをオキシ水酸化鉄に変換して分離することにより鉄分を除去する方法及び装置であって、特に、オキシ水酸化鉄を含有するスラリーに凝集剤を添加すること、及び、凝集剤を添加して得られたオキシ水酸化鉄を含む汚泥の少なくとも一部を、オキシ水酸化鉄を生成するための反応槽へと返送すること、を含む方法及び装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載される方法では、対象水中の第一鉄イオンの酸化により生じたオキシ水酸化鉄(FeOOH)が高い沈降性及び濃縮性を有しているため、オキシ水酸化鉄を沈殿させることにより、その上澄液を鉄分が除去された処理水として得ることができる。しかし、この方法のみでは、上澄液中にオキシ水酸化鉄を含む懸濁物質(SS)が多少残存するので、完全に澄明な処理水を得るためには、上澄液を砂濾過するなどの処理が必要である。また、特許文献1に記載される方法は、反応槽内に存在するスラリー状のオキシ水酸化鉄を触媒として第一鉄イオンの酸化を行い、第一鉄イオンの酸化により生じたオキシ水酸化鉄もまた同反応槽内で触媒として用いるものであるが、反応槽内に流入する対象水の第一鉄イオン濃度が低い場合には、第一鉄イオンの酸化により生じるオキシ水酸化鉄の量よりも、上澄液中に混入して系から流出するオキシ水酸化鉄の量の方が大きくなることがあり、この場合には反応槽内のオキシ水酸化鉄の量が徐々に減少して、反応が維持できなくなる場合がある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らが鋭意検討を行った結果、特許文献1に記載されるようなオキシ水酸化鉄のスラリーとアルカリ剤と酸素とを用いて処理対象の水中の第一鉄イオンをオキシ水酸化鉄に変換して除去する方法において、オキシ水酸化鉄のスラリーに凝集剤を添加することにより、オキシ水酸化鉄の沈降性及び濃縮性を著しく高めることができ、短時間で澄明な処理水を得ることができるようになることを見出した。また、沈殿したオキシ水酸化鉄・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明により、低濃度の第一鉄イオンを含む幅広い範囲の濃度の鉄イオン含有水を処理対象として、除鉄処理を行うことができ、少量の凝集剤によって、砂濾過などの清澄化処理を行わずに、澄明な処理水を得ることができる。本発明で使用する凝集剤の量は従来の酸化法におけるFe(OH)3 の凝集に用いる量に比べて有意に少なくて済む。本発明で生成するオキシ水酸化鉄と凝集剤とを含む汚泥は、凝集性及び脱水性に優れており、ベルトプレスなどの汎用の方法で脱水することにより、含水率の低い脱水汚泥(ケーキ)を形成することができ、産業廃棄物として発生する汚泥量を削減することができる。また、本発明では、対象水の第一鉄イオンの割合が高い場合であっても中性付近のpHで処理することができるため、アルカリ剤の使用量が少なくて済み、また、pHの変動による鉄含有析出物の再可溶化が起きにくく、安定した除鉄効果を得ることができる。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
本発明の処理フローの説明図である。
【図2】
本発明の処理フローの説明図である。
【図3】
本発明に用いられる反応槽1の一例である。
【図4】
本発明の処理フローの説明図である。
【図5】
本発明の処理フローの説明図である。
【図6】
参考例の結果を示すグラフである。
【図7】
実施例1の結果を示すグラフである。
【図8】
実施例4のFT-IR測定の結果である。
【図9】
実施例5の試験8及び比較3における濾布と濾液の様子を示す写真である。
1 反応槽
2 鉄イオン含有水供給ライン
3 アルカリ剤供給ライン
4 酸素供給ライン
5 凝集剤供給ライン
6 固液分離槽
7 第1の返送ライン
8 処理水排出ライン
9 凝集槽
10 pH計測手段
11 第1のSS量計測手段
12 循環ライン
13 循環ポンプ
14 第2のSS量計測手段
15 汚泥排出ライン
16 第3のSS量計測手段
17 汚泥返送・排出ポンプ
18 中間沈殿槽
19 第2の返送ライン
20 第3の返送ライン
21 第4のSS量計測手段
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