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特許7097426乗客ファニチャデバイス、座席ユニット及び乗客座席配列体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-29
(45)【発行日】2022-07-07
(54)【発明の名称】乗客ファニチャデバイス、座席ユニット及び乗客座席配列体
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/06 20060101AFI20220630BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20220630BHJP
【FI】
B64D11/06
B60N3/00 Z
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020205777
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2021091400
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2021-01-20
(31)【優先権主張番号】62/946,644
(32)【優先日】2019-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519315774
【氏名又は名称】アディエント エアロスペース エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】セネシャル、 ゲイリー リー
(72)【発明者】
【氏名】パリー、 ウィリアム トリスタン
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-001741(JP,U)
【文献】特開平08-244535(JP,A)
【文献】米国特許第07011273(US,B1)
【文献】国際公開第2019/179637(WO,A1)
【文献】特開平11-070838(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0048466(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0314521(US,A1)
【文献】特開2015-134552(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03095701(EP,A1)
【文献】特表2008-520480(JP,A)
【文献】国際公開第2006/054064(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102008028275(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 3/00
B60R 7/04
B64D 11/00
B64D 11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物キャビン(20)の中に設けられた乗客座席(10b)のための乗客ファニチャデバイス(1)であって、少なくとも、
少なくとも一の上部ユーティリティ面(201)を含むベース要素(200)と、
取り外し可能セクション要素(300,300’)と、
ラッチ機構(40)と
を含み、
乗客が前記乗客座席(10b)にアクセスするためには、前記乗客ファニチャデバイス(1)を通過する必要があり、
前記セクション要素(300,300’)は、前記乗客が前記乗客座席(10b)にアクセスする空間が拡大されるように前記ラッチ機構(40)を介して前記ベース要素(200)に取り外し可能に取り付けられる、乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項2】
前記セクション要素(300,300’)は、前記ベース要素(20)の一側に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項3】
前記セクション要素(300,300’)は、前記ベース要素(200)の前部ノーズ(600)、後部パネル(700)及び/又は側部パネル(700)のうちの一つとして構成される、請求項1又は2に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項4】
前記ベース要素(200)は、前記ベース要素(200)の対向側に配列された少なくとも2つの取り外し可能セクション要素(300,300’)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項5】
前記ベース要素(200)は、前記セクション要素(300,300’)を受容する少なくとも一つの受容エリア(206)を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項6】
前記セクション要素(300,300’)の取り付け状態において、前記セクション要素(300,300’)は少なくとも、前記ベース要素(200)のユーティリティ面(201)及び/又は側面(201)の全体を延長する、請求項1から5のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項7】
前記ベース要素(200)はコンソール要素(11)である、請求項1から6のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項8】
前記ラッチ機構は少なくとも一つのプラグイン要素(401)及び対応凹部(402)を含み、
前記プラグイン要素(401)は前記セクション要素(300,300’)に配列されて対応凹部(402)は前記ベース要素(200)に配列され、又は前記プラグイン要素(401)は前記ベース要素(200)に配列されて対応凹部(402)は前記セクション要素(300,300’)に配列される、請求項1から7のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項9】
前記ラッチ機構は、少なくとも一つのクリップ要素(403)及び対応クリップ係合部分(404)を含み、
前記クリップ要素(403)は前記ベース要素(200)に配列されて対応クリップ係合部分(404)は前記セクション要素(300,300’)に配列され、又は前記クリップ要素(403)は前記セクション要素(300,300’)に配列されて対応クリップ係合部分(404)は前記ベース要素(200)に配列される、請求項1から8のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)。
【請求項10】
前記プラグイン要素(401)は、前記セクション要素(300,300’)の、前記ベース要素(200)に取り付けられるときの事前位置決め及び事前固定のための位置決め及び固定要素として構成される、請求項8に記載の乗客ファニチャデバイス
【請求項11】
乗物キャビン(20)、詳しくは航空機キャビンのための座席ユニット(10)であって、
少なくとも一の乗客座席(10b)と、
請求項1から10のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス(1)と
を含み、
前記乗客ファニチャデバイス(1)は、横方向に前記乗客座席(10b)に隣接して配列される、座席ユニット(10)。
【請求項12】
乗物キャビン(20)、詳しくは航空機キャビンのための乗客座席配列体(100)であって、
請求項11に記載の座席ユニット(10)を複数含み、
一つの列(C1,C2)の座席ユニット(10)が互いに前後に及び/又は互い違いに配列され、
各座席ユニット(10)は、乗物キャビン(20)の通路(20a)に隣接する一側を含む、乗客座席配列体(100)。
【請求項13】
前記座席ユニット(10)は、互いから離間されて前記通路(20a)から各座席ユニット(10)への直接乗客アクセス(10c)を与える、請求項12に記載の乗客座席配列体(100)。
【請求項14】
前記乗客ファニチャデバイス(1)は、コンソール要素(11)として構成されて前記通路(20a)沿いにかつ前記乗客座席(10b)に隣接して配列される、請求項12又は13に記載の乗客座席配列体(100)。
【請求項15】
前記セクション要素(300,300’)の取り付け状態において、前記セクション要素(300,300’)は前記ベース要素(200)のユーティリティ面(201)を延長し、
前記セクション要素(300,300’)の取り外し状態において、対応座席ユニット(10)への直接乗客アクセス(10c)が拡大される、請求項12から14のいずれか一項に記載の乗客座席配列体(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設けられた乗客座席のための乗客ファニチャデバイス、並びに乗客座席及びかかる乗客ファニチャデバイスを含む座席ユニットに関する。さらに、本開示は一般に、複数の上記座席ユニットを含む乗客座席配列体に関する。
【背景技術】
【0002】
乗客のプライバシー及び快適性を向上させるべく、乗物キャビン内には乗客座席のための乗客ファニチャデバイスが設けられる。乗客ファニチャデバイスは、座席の乗客にテーブル面又は格納面のようなユーティリティ面を与える乗客コンソール等の一つである。
【0003】
例えば、航空機における一般的なビジネスクラスの座席ユニットは、着座位置とベッド位置との間で調整可能な乗客座席、及び当該座席に隣接して配列されるコンソール要素を含む場合が多い。コンソール要素は、後ろに着座した乗客のためのフットウェル、及び対応する座席の乗客のためのユーティリティ面又はテーブル面を与える。
【0004】
しかしながら、典型的な座席ユニットは、移動性を制限することにより、乗客のためのアクセス可能性を制限していた。
【発明の概要】
【0005】
以下に挙げられる添付図面を参照して、本開示の例が以下に詳細に説明される。以下の概要は、ここに開示の例又は実装を例示するべく与えられる。ただし、すべての例を、特定の構成又は動作シーケンスに限定することは意味しない。
【0006】
本開示の目的は、乗客座席のための乗客ファニチャデバイスの使用を、当該乗客ファニチャデバイスの容易な変換を許容しながら、移動性低下のような障害を有する乗客にとって乗客座席がアクセス可能となるように維持するべく、乗客座席のための乗客ファニチャデバイスを改良することにある。さらに、本開示の目的は、乗物キャビンのための座席ユニット及び乗客座席配列体を改良することにある。ここで、例えば、いわゆるDOT(Department of Transportation)規則(運輸省規則)、例えば、パート382、詳しくは、いわゆる14CFRパート382が満たされる。
【0007】
本開示によれば、乗客ファニチャデバイスの目的は、請求項1に記載の特徴によって解決され、かかる乗客ファニチャデバイスを含む座席ユニットの目的は、請求項9に記載の特徴によって解決され、複数のかかる座席ユニットを含む乗客座席配列体の目的は、請求項10に記載の特徴によって解決される。
【0008】
ここでは一実装例において、乗物キャビン、特に航空機キャビンの中に設けられた乗客座席のための乗客ファニチャデバイスであって、少なくとも、少なくとも乗客用の上部ユーティリティ面を含むベース要素と、当該ベース要素の一側に取り付けられた取り外し可能なセクション要素と、単純なラッチ機構とを含む乗客ファニチャデバイスが与えられる。詳しくは、ラッチ機構は、単純なプラグインアンドクリップデバイスとしてよい。ラッチ機構は、特に航空機の乗務員及びサービスメンバーのみによってベース要素から取り外し可能セクションを解放するための、取り扱い容易な解放可能な取り付け固定デバイスである。ラッチ機構は、ベース要素及びセクション要素に設けられ、このセクション要素はラッチ機構を介してベース要素に取り外し可能に取り付けられる。
【0009】
セクション要素は、ベース要素の取り外し可能セクションとして構成される。セクション要素をベース要素から完全に取り外すと、ベース要素の使用可能周囲面積が拡大する。これは、障害を有する乗客にとって容易な移送可能性が得られることを意味する。例えば、サービス又は乗務員メンバーにとって十分な空間、又は障害を有する乗客に割り当てられた人が、当該障害を有する乗客がベース要素を通って当該座席までたどり着くのを補助するのに十分な空間が与えられる。簡単なラッチ機構ゆえに、取り外しは迅速かつ単純に行える。例えば、航空会社のサービス又は乗務員メンバーは、車椅子又は他の移送システムから乗客を乗客座席へと移送するための大きな空間を与えるべく、数回の簡単なステップでセクション要素を取り外すことができる。詳しくは、ラッチ機構は隠されていて、乗務員又はサービスメンバーのみが利用できる。その後、乗客の要求があれば、セクション要素を、ベース要素に再び容易にプラグインしてラッチ機構により当該ベース要素に固定することができる。上記乗客は、完成した構造でファニチャデバイスが与えた快適性をあきらめる必要がない。
【0010】
例えば、2つの同一座席ユニットが互いに前後に配列される。ここで、各座席ユニットは、乗客座席と、当該乗客座席の隣に乗物キャビンの通路に隣接して配列された乗客ファニチャデバイスとを含む。この場合において、乗客座席、乗客ファニチャデバイス及び通路の位置に起因する障害を有する乗客のために、エントリー空間の拡大、詳しくは乗客アクセスの拡大を許容する必要がある。
【0011】
例えば、有利なのは、ベース要素が、緊急時に取り外され得る少なくとも一つの取り外し可能セクション要素を含むときである。これにより、乗務員メンバー、又は他の乗客若しくは医療補助者のような補助者が、各座席ユニットの乗客に対して大きなアクセス空間を有する。乗客ファニチャデバイスは、例えば、いわゆるコンソールとして構成される。
【0012】
一例において、セクション要素は、少なくとも上部ユーティリティ延長面を含む。これは、セクション要素がベース要素に取り付けられたときに当該ベース要素の上部ユーティリティ面を延長するように構成される。例えば、ベース要素及びセクション要素の頂部は、当該セクション要素が当該ベース要素に取り付けられた状態において水平に整列される。
【0013】
一例において、セクション要素は、ベース要素の一側に、取り外し可能に取り付けられる。例えば、セクション要素は、ベース要素の長手延長方向に対してベース要素の前側又は後側に、取り外し可能に取り付けられる。
【0014】
一例において、セクション要素は、ベース要素の前部ノーズ又は後部パネルの一方として構成される。例えば、2つの座席ユニットが互いに前後に配列される場合、移動性が低下した人(PRM(Person with Reduced Mobility)としても知られる)がアクセスする必要のある座席ユニットのベース要素は、前部ノーズとして構成された取り外し可能セクション要素を含み、加えて、PRMのための座席ユニットの前に配列された座席ユニットのベース要素は、後部パネルとして構成された取り外し可能セクション要素を含む。双方のセクション要素を取り外すと、前部だけでなく後部においても乗客アクセス空間が増加する。
【0015】
例えば、各座席ユニットのベース要素はそれぞれが、2つの取り外し可能セクション要素を含み、一方のセクション要素が前部ノーズとして構成され、他方のセクション要素が後部パネルとして構成される。例えば、単数又は複数の取り外し可能セクション要素が、単数又は複数の部品となる。
【0016】
一例において、ベース要素は、当該ベース要素の対向側に配置された少なくとも2つの取り外し可能セクション要素を含む。上述したように、セクション要素は、前部ノーズ及び後部パネルとしてよい。付加的かつ随意的に、セクション要素は、ベース要素の側部パネルとしてよい。側部パネルは、ベース要素の横側に配列されてよい。セクション要素は、ベース要素の前側、後側又は横側に配置かつ取り付けられてよい。
【0017】
例えば、有利なのは、ベース要素が、緊急時に取り外される少なくとも一つの取り外し可能セクション要素を含むときである。これにより、乗務員メンバー、又は他の乗客若しくは医療補助者のような補助者が、各座席ユニットの乗客に対して大きなアクセス空間を有する。乗客ファニチャデバイスは、例えば、いわゆるコンソールとして構成される。
【0018】
一例において、ベース要素は、セクション要素を受容する少なくとも一つの受容エリアを含む。受容エリアは、ベース要素におけるセクション要素の改良された迅速な嵌合可能性を与える。
【0019】
一例において、セクション要素の取り付け状態において、上記セクション要素は少なくとも、ベース要素の総ユーティリティ面を延長する。付加的又は随意的に、上記セクション要素は、ベース要素の側面を延長する。
【0020】
一例において、ベース要素はコンソール要素である。
【0021】
一例において、ラッチ機構は、少なくとも一つのプラグイン要素及び対応凹部を含む。プラグイン要素はセクション要素に配列されて対応凹部はベース要素に配列される。または、プラグイン要素がベース要素に配列されて対応凹部がセクション要素に配列される。
【0022】
さらなる実施形態によれば、ラッチ機構は、少なくとも一つのクリップ要素及び対応クリップ係合部分を含む。クリップ要素はベース要素に配列されて対応クリップ係合部分はセクション要素に配列される。または、クリップ要素がセクション要素に配列されて対応クリップ係合部分がベース要素に配列される。
【0023】
他実施形態において、プラグイン要素は、セクション要素の、ベース要素に取り付けられるときの事前位置決め及び事前固定のための位置決め及び固定要素として構成される。
【0024】
一例において、ベース要素は、少なくとも一つの中空内部セクションを含む。中空内部セクションは、後ろに着座する乗客のためのフットウェルを与える。ベース要素は、ベース要素の後側に配列された少なくとも一つの開口を含む。後側とは、後ろに配列された座席ユニットに向かって面する側、及び/又はキャビンテールに向かう方向に面する側である。
【0025】
ベース要素は、例えばコンソール要素として構成され、少なくとも後ろに着座する乗客のためのフットウェルと、座席ユニットの対応する乗客用のユーティリティ面とを含む。詳しくは、ベース要素は、フットウェルが後部乗客にとってアクセス可能となるように、後ろに着座した乗客に向かって面する後側に開口を含む。例えば、調整可能乗客座席を、座席が部分的にフットウェル内に延びかつ突出するように、就寝位置、詳しくはベッド位置、にすることができる。したがって、ベース要素及びフットウェルは、後部乗客のための延長空間として見ることができる。さらに、ベース要素は、フットウェルの内側に固定されたフットレストを含み得る。座席が就寝位置になると、座席、例えばレッグレストが、就寝面が後部乗客のために延びるようにフットウェルのフットレストに接触する。フットレストはクッション付き支持面としてよい。フットレストは、少なくとも後部乗客座席に向かって面する側においてレッグレストの形状に対応する形状を有する。支持面部分の形状及びサイズは、ベース要素にフィットするように構成される。ベース要素は、上から見ると、実質的に三角形の形状又は実質的に正方形の形状を含み得る。座席ユニットの対応乗客用のユーティリティ面は、ベース要素の上面によって与えられる。例えば、ユーティリティ面は、シェルフ、テーブル、格納空間及び格納手段を含み得る。格納手段は、乗客又は航空会社に属するリモコン、雑誌、スーツケース、靴、ヘッドフォン、又は他の物品のための格納空間を与え得る。加えて、ユーティリティ面は、座席ユニットの動作可能な機能部を制御するためのスイッチ及びHMIパネルのようなサービス要素及び動作要素を含み得る。さらに、一実装例においてここに与えられるのは、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンのための、少なくとも上述した乗客座席及び乗客ファニチャデバイスを含む座席ユニットであり、当該乗客ファニチャデバイスは、横方向に乗客に隣接して配列される。
【0026】
さらに、一実装例においてここに与えられるのは、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンのための、上述した複数の座席ユニットを含む乗客座席配列体であり、一列の座席ユニットが他列の後ろに及び/又は互い違いに配置され、各座席ユニットは、当該乗物キャビンの通路に隣接する一側を含む。例えば、列には、一定数の同じ座席ユニットが前後に並んで配列される。例えば、列は、第1の数の第1座席ユニットと、当該第1の数の第1座席ユニットの最後の座席ユニットの後ろに配列された第2の数の第2座席ユニットとを含み得る。第1座席ユニットは前向き座席ユニットとして構成され、第2座席ユニットは傾斜座席ユニットとして構成され得る。前向き座席ユニットは、航空機キャビンの長手軸に実質的に平行に延びる長手延長方向を有する座席を含む。傾斜座席ユニットは、航空機キャビンの長手軸に対して実質的に傾斜した長手延長方向を有する座席を含む。
【0027】
前向き座席ユニットの座席と対応乗客ファニチャデバイスとは、いくつかの前向き座席ユニットが他の前向き座席ユニットの後ろに配列されるときに互い違いに配列される。例えば、前部の前向き座席ユニットの通路側座席の後ろに、後部の前向き座席ユニット等の通路側乗客ファニチャデバイスが続く。これは詳しくは、前向き座席ユニットが互いの後ろに交互に配列されることを意味する。これにより、各乗客に同じ座席ユニット機能部を与えることができる。
【0028】
いくつかの傾斜座席ユニットが互いに前後に配列されるとき、座席が互いに前後に配列され、乗客ファニチャデバイスが互いに前後に配列される。これは、いくつかの傾斜座席ユニットが互いに前後に同等に配列されることを意味する。このとき、傾斜座席ユニットの座席は同等の角度を有する。これにより、各前部フットウェルと傾斜座席ユニットの各後部座席との整列が確保される。
【0029】
傾斜座席ユニットは、2つの異なる構成、すなわち外向き傾斜座席構成及び内向き傾斜座席構成を含む。上述した構成はそれぞれが、通路に対する座席の配向に依存する。例えば、各構成は、通路に対して約30°~50°、好ましくは45°の角度に配置された座席を含む。例えば、内向き傾斜座席は傾斜座席ユニット内に、通路に向かうように約30°~50°、好ましくは45°の角度で配置され得る。外向き傾斜座席は、傾斜座席ユニット内に、通路から離れる向きに約30°~50°、好ましくは45°の角度で配置され得る。理解されることだが、乗物キャビンの長手軸に対して傾斜する座席は、実質的に乗物キャビンの前方を向いている。ただし、すべての座席ユニットを乗物キャビンの後方を向くように配列することも可能である。加えて、同じ列にいくつかの同等傾斜の座席ユニットを配列することにより、いわゆるヘリンボーン乗客座席配列又はヘリンボーン座席配列を達成することができる。
【0030】
内向き傾斜座席ユニットの場合、それぞれのベース要素を意味する対応乗客ファニチャデバイスが、少なくとも一つの取り外し可能セクション要素を含む。互いに前後に配列された前向き座席ユニットの場合、各前向き座席ユニットの通路に隣接配列される各乗客ファニチャデバイスが、少なくとも一つの取り外し可能セクション要素を含む。
【0031】
一例において、座席ユニットは、通路から各座席ユニットへの直接乗客アクセスを与えるべく、一定ピッチだけ互いから離間される。さらに、乗客ファニチャデバイスはコンソールとして構成され、通路沿いにかつ乗客座席に隣接して配列される。
【0032】
一例において、セクション要素の取り付け状態において、上記セクション要素は、ベース要素のユーティリティ面を延長する。セクション要素の取り外し状態において、対応座席ユニットへの直接乗客アクセスが拡大される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本開示は、以下に与えられる詳細な説明及び添付図面からさらに完全に理解される。これらの図面は、例示のみを目的として与えられ、ひいては本開示に限定されない。
【0034】
図1A】乗客ファニチャデバイス、詳しくは乗客コンソールの実施形態を模式的に斜視図で示す。
図1B】乗客ファニチャデバイス、詳しくは乗客コンソールの実施形態を模式的に斜視図で示す。
図1C】乗客ファニチャデバイス、詳しくは乗客コンソールの実施形態を模式的に斜視図で示す。
図2】乗客座席及び乗客ファニチャデバイスを含む座席ユニットの一実施形態を模式的に斜視図で示す。
図3】複数の座席ユニットを含む乗客座席配列体の一実施形態を模式的に上面図で示す。
図4A】互いに前後に配列された2つの座席ユニットを含む乗客座席配列体の一実施形態を模式的に側面図で示す。
図4B】互いに前後に配列された2つの座席ユニットを含む乗客座席配列体の一実施形態を模式的に側面図で示す。
図4C】互いに前後に配列された2つの座席ユニットを含む乗客座席配列体の一実施形態を模式的に側面図で示す。
図5】本開示の様々な側面を一例に従って用いることができる装置のブロック図を示す。
図6】一例に係る航空機の斜視図を示す。
【0035】
対応する部品が、すべての図面において同一の参照記号により識別される。
【発明を実施するための形態】
【0036】
実施形態の以下の詳細な説明において、一以上の実施形態の徹底的な理解を与えるべく、多数の具体的詳細が述べられる。しかしながら、当業者にとって明らかなように、一以上の実施形態が、これらの具体的詳細なしに実施され得る。他例において、説明を不必要に複雑にすることを回避するべく、周知の特徴は詳細に説明されない。
【0037】
本出願全体を通じて、序数(例えば、第1、第2、第3等)を一要素(すなわち本出願における任意の名詞)の形容詞として使用してよい。序数の使用は、「前」、「後」、「単一」及び他のそのような用語の使用によるように、明示的に開示されない限り、当該要素の任意の特定の順序付けを示唆し又はもたらすことがなく、任意の要素を単一の要素のみに限定することもない。むしろ、序数の使用は、要素を区別するためである。一例として、第1要素は第2要素とは別個であり、当該第1要素は、一を超える要素を包括して要素の順序付けにおいて当該第2要素に後続(又は先行)し得る。
【0038】
「ほぼ」又は「約」との用語は、測定できる物理特性に関して使用されるとき、当業界の技術者又は製造技術者が予測又は決定する工学的公差を言及する。工学的公差の正確な定量化度は、製造される製品及び測定される技術的特性に依存する。非限定的な例に対し、2つの角度の値が互いに10%以内であれば、2つの角度は「ほぼ一致」となり得る。しかしながら、ある特定の製品に対する工学的公差を厳しくすべきであると技術者が判断する場合、「ほぼ一致」は、互いの1パーセント以内の値を有する2つの角度としてよい。同様に、他実施形態において、「ほぼ一致」となる角度が互いに20%以内の値を有するように工学的公差を緩和してよい。いずれにせよ、当業者は、ある特定の製品に対する許容可能な工学的公差が何であるかを評価することができ、ひいては「ほぼ」又は「約」との用語によって企図される測定のばらつきをどのようにして決定すべきかを評価することができる。同様に、ここで使用される「複数」との用語は、リスト、コレクション又は集合と称してよい。
【0039】
ここでの例は、乗客座席のための改良された乗客ファニチャデバイスを与える。これにより、乗客30のための乗客ファニチャデバイス1の使用が維持されつつ、移動性低下のような障害を有する乗客30にとって乗客座席10bがアクセス可能となるように乗客ファニチャデバイス1の容易な変換が許容される。さらに、改良された座席ユニット10、及び乗物キャビン20のための乗客座席配列体100が与えられる。
【0040】
図1A~1Cは、図5に示される装置1100の乗物キャビン20の中に配列された座席ユニット10の実施形態を模式的に斜視図で示す。図示の例において、乗物キャビン20は航空機キャビンである。例えば、航空機キャビンは、図6に示される内部1206としてよい。しかしながら、他の任意の乗客輸送用乗物又はキャビンも考慮される。座席ユニット10は、乗客ファニチャデバイス1、詳しくは乗客コンソール10aを含む。さらに、座席ユニット10は乗客座席10bも含む。
【0041】
乗客ファニチャデバイス1は、乗客30(図4Cに示される)に異なるプライバシー、快適性及び利便性の機能を与えるように構成される。詳しくは、乗客ファニチャデバイス1は、実質的に箱形状の構造を有する。乗客ファニチャデバイス1は、乗客10bの隣に配列される。
【0042】
この乗客ファニチャデバイス1は、図3に最もよく示されるように、平面視で実質的に台形の形状を含む。随意的に、乗客ファニチャデバイス1は、実質的に三角形の形状又は実質的に正方形の形状としてよい。
【0043】
例えば、乗客ファニチャデバイス1及び乗客座席10bは、図2に詳細に示されるように、座席ユニット10として構成され、又は座席ユニット10と一緒に作られる。座席ユニット10にアクセスするべく、詳しくは座席に座るべく、乗客30は乗客ファニチャデバイス1を通過する必要がある。例えば、乗客ファニチャデバイス1は、乗物キャビン20の通路20aの隣に配列される。
【0044】
さらに、乗客ファニチャデバイス1は、乗客ファニチャデバイス1の隣に着座する乗客30が使用する上部ユーティリティ面201を含むベース要素200を含む。ベース要素200はさらに、前側202、後側203、及び前側202と後側203とを接続する2つの横側204を含む。横側204は側壁として構成される。例えば、ベース要素200は、コンソール要素11として構成される。ベース要素200は、図1Aに示されるように、前側202に前壁205を含む。ベース要素200は、キャビンフロア20b上に配列される。随意的に、ベース要素200は、例えば、さらには図示されないねじ取り付けを介して、キャビンフロア20bに固定される。
【0045】
さらに、乗客ファニチャデバイス1は、ベース要素200の一側に取り付けられた取り外し可能セクション要素300を含む。例えば、セクション要素300は、ベース要素200の前側202に取り外し可能に取り付けられる。セクション要素300は、ベース要素200の後側203又は横側204に配列及び取り付けられてよい。
【0046】
例えば、セクション要素300は、上部ユーティリティ延長面301を含む。上部ユーティリティ延長面301は、セクション要素300がベース要素200に取り付けられたときに、ベース要素200の上部ユーティリティ面201を延長するように構成される。さらに、セクション要素300は実質的に箱形状とされ、ベース要素200に取り付けられたときにベース要素200とともに乗客コンソール10aを形成する。
【0047】
セクション要素300は、ベース要素200の前側202に取り外し可能に取り付けられる。セクション要素300は、例えば、コンソール部11bである。典型的に、セクション要素300は、図1Bに標識されるように、ベース要素200の前部ノーズ600として構成される。セクション要素300は、実質的に内蔵型の構造を含む。例えば、セクション要素300は、壁構造303により囲まれた中空空間302を含む。例えば、中空内部空間302が、上部ユーティリティ延長面301の下に設けられる。さらに、セクション要素300は、格納コンパートメントを与え得る。ここで、壁構造303は、中空空間302へのアクセスを得るべく乗客側から開くことができる。開口304の位置が典型的に、点線により示される。開口304は、中空内部空間302への通路を画定してよい。中空内部空間302は、例えば、エアバッグ又は救命胴衣のような乗客物品又は特定の航空機デバイスのための格納コンパートメントとして使用することができる。開口304は、さらには図示されないヒンジ付きカバーを介して開閉される。
【0048】
図示の例において、セクション要素300は、前壁305、後壁306、及び2つの側壁307を含む。セクション要素300はさらに、底部308、例えば底壁を含む。延長面301は、セクション要素300の頂部として構成される。例えば、セクション要素300の表面301とベース要素200の表面201とは、セクション要素300の取り付け状態において水平方向に整列される。例えば、セクション要素300は、一片から形成される。随意的に、セクション要素300は、多片から構成される。例えば、壁305~307、底部308及び延長面301は、任意の可能な接続及び接合技術を介して互いに接続される。この例において、セクション要素300は、軽量材料、例えば合成材料及び/又は金属から作られる。図示のベース要素200は、少なくとも前壁305及び側壁307に設けられた一定数の孔500を含む。孔500は、例えば、切り抜き又は貫通孔である。延長面301はまた、孔500を含み得る。孔500は、セクション要素300の垂直及び水平の延長方向D1、D2に沿って互いから離間して配列される。孔500は、例えば、セクション要素300の総重量を低減するべく設けられる。
【0049】
例えば、2つの座席ユニット10が互いに前後に配列される場合、座席ユニット10のベース要素200は、PRMとしても知られる移動性の低い乗客30がアクセスする必要があり、取り外し可能セクション要素300を含む。さらに、PRMのための座席ユニット10の前に配列された座席ユニット10のベース要素200は、図3、4A及び4Bに最もよく示されるように、ベース要素200の後部パネル700として構成された取り外し可能後部セクション要素300’’を含む。双方のセクション要素300、300’を取り外すと、2つのベース要素200の間に設けられた乗客アクセス10cのアクセス空間が前部のみならず後部においても増大する。
【0050】
例えば、各ベース要素10の座席ユニット200はそれぞれが、典型的に図3及び4Bに示されるように、2つの取り外し可能セクション要素300、300’を含む。一方のセクション要素300が前部ノーズ600として構成され、他方のセクション要素300’は後部パネル700として構成される。例えば、取り外し可能セクション要素300、300’は、単数又は複数のコンソール部11aである。2つの取外し可能セクション要素300、300’は、ベース要素200の対向側202、203に配列される。理解されることだが、例えば、座席ユニット10の短手方向に拡大したエリアを与えるべく、図3に点線で示されるように、ベース要素200の取り外し可能側部パネル700を設けることも可能である。
【0051】
例えば、乗客ファニチャデバイス1、詳しくは乗客コンソールは、座席ユニット10の対応乗客30のための上部ユーティリティ面201を含む。対応乗客30のためのユーティリティ面201は、ベース要素200の上面800によって与えられる。例えば、ベース要素200は、特に上部ユーティリティ面201の領域において、シェルフ801、テーブルトップ802、並びにさらには図示しない格納空間及び格納手段のうちの少なくとも一つを含み得る。加えて、ベース要素200は、特に上部ユーティリティ面201の領域において、座席ユニット10の動作可能な特徴部を制御するスイッチ及びHMIパネルのような、さらには図示しないサービス要素及び/又は動作要素をさらに含み得る。
【0052】
セクション要素300の取り付け状態において、図3及び4Aに示されるように、上記セクション要素300は、少なくともユーティリティ面201全体を延長する。追加的又は随意的に、上記セクション要素300は、図4Aに示される取り付け状態において、セクション要素201が取り外されたときの図4Bを考慮すると、側面300全体を延長する。
【0053】
セクション要素300を簡単にベース要素200に取り付け及びベース要素200から取り外すべく、簡単なラッチ機構40が設けられる。例えば、ラッチ機構40はリリース機構50を含む。リリース機構50は、サービス及び/又は乗務員メンバーによってのみ操作され得る。リリース機構50は、特定のツールによって操作されてもよい。特に、ラッチ機構40は、簡単なプラグインアンドクリップデバイス400によって設けられる。プラグインアンドクリップデバイス400は、セクション要素300がベース要素200に取り外し可能に取り付けられるように、ベース要素200及びセクション要素300に設けられる。
【0054】
セクション要素300をベース要素200から完全に取り外すと、ベース要素200の使用可能な周囲エリア、ひいては乗客アクセス10c空間が拡大される。
【0055】
換言すると以下のようになる。セクション要素300をベース要素200から容易に取り外すことにより、乗客アクセス10cの拡大が可能となる。これは、障害を有する乗客30にとって、通路20aから座席10bへの容易な移送の可能性が得られることを意味する。その取り外しは、簡単なプラグインアンドクリップデバイス400ゆえに迅速かつ簡単に行われる。例えば、航空会社のサービス又は乗務員メンバーは、いくつかの簡単なステップでセクション要素300を取り外すことにより、例えば車椅子又は他の移送システムから座席10bまで乗客30を移送するための大きな空間を与えることができる。その後、乗客30の要求があれば、プラグインアンドクリップデバイス400を介してセクション要素300をベース要素200に容易にプラグイン及び固定することができる。
【0056】
例えば、ベース要素200は、セクション要素300を受容する少なくとも一つの受容エリア206を含む。受容エリア206は、例えば、切り抜き状構造として構成される。さらに、ベース要素200は支持底部207を含む。この支持底部には、セクション要素300が、取り付け状態において配列及び支持される。支持底部207は、ベース要素202の前面200から突出する。例えば、支持底部207は、座席10bからアクセス可能な、さらには図示しない別個の格納コンパートメントを含んでよい。例えば、支持底部207の中に救命胴衣を格納することができる。支持底部207は、セクション要素300が図示よりも垂直延長方向D1に大きく構成される場合には必要ない。例えば、セクション要素300は、ベース要素200と同じ高さを備え得る。
【0057】
プラグインアンドクリップデバイス400は、2つのプラグイン要素401及び対応凹部402を含む。プラグイン要素401はセクション要素300上に配列され、対応凹部402はベース要素200上に配列される。さらに、プラグインアンドクリップデバイス400は、少なくとも一つのクリップ要素403及び対応クリップ係合部分404を含む。クリップ要素403はベース要素200上に配列され、対応クリップ係合部分404はセクション要素300上に設けられる。クリップ係合部分404は、例えば、詳細には図示しない凹部又は受け部として構成される。クリップ要素403は、例えばフックとして構成される。プラグイン要素401は、フック形状としてよい。クリップ要素403は、リリース機構50の一部としてよい。例えば、クリップ要素403は、ばね留めされる。例えば特定のツールを介してリリース機構50を作動させることにより、クリップ要素403は、ばね力に対抗する方向に動いてセクション要素300を解放する。
【0058】
さらに、プラグイン要素401は、特に、セクション要素300の、ベース要素200に取り付けるときの事前位置決め及び事前固定を目的とする位置決め要素及び固定要素として構成される。
【0059】
理解されることであるが、後部セクション要素300’は、前部セクション要素300と同じ特徴物、例えばラッチ機構40、を含む。
【0060】
図1Aは、セクション要素300の内部形状及び設計を示す。ここで、セクション要素300は、プラスチック材料のような軽量材料から作られる。壁構造303には、複数の孔500が設けられるので、セクション要素300のさらなる軽量設計が可能となる。
【0061】
図1Bは、セクション要素300を示す。コーティング又はカバー900が、セクション要素300の実質多孔設計を備えた内部形状を囲む。例えば、特にコンソール要素11の形態にあるベース要素200は、把持構造60を含む。把持構造60は、垂直延長方向D1に延びるハンドル60aとして構成される。把持構造60は、ベース要素200のユーティリティ面201から上方に実質的に垂直に延びる。乗客30は、把持構造60を把持することによって、立ち上がったり座ったりするときに自身を補助することができる。ハンドル60aは、実質的にO字形状又はU字形状である。ハンドル60aは、把持性改良のために乗客30の指を容易に挿入することができる少なくとも一の貫通孔60bを有する。
【0062】
図1Cは、前側202が開放されたベース要素200の一実施形態を示す。例えば、ベース要素200は、上部ユーティリティ面201の下にフットウェル208を含む。フットウェル208は、クッション付きレッグ及びフットサポートのようなレッグ及びフットレスト209、及び/又は格納コンパートメントを与える。したがって、セクション要素300は、ベース要素200に取り付けられたときにフットウェル208を閉じる前部ノーズ600として構成される。これにより、セクション要素300の中空空間302は、ベース要素200に取り付けられたときにフットウェル208の前部分を封止するように構成される。したがって、セクション要素300の後壁306は省略される。セクション要素300は、開いた後側309を含む。例えば、フットレスト209は、ベース要素200の支持底部207上に支持される。セクション要素300がベース要素200に取り付けられると、フットレスト209は部分的に、開いた後側309を通して中空空間302の中に挿入される。
【0063】
例えば、ベース要素200は、少なくとも一つの中空内部セクション210を含む。中空内部セクション210は、後部に着座する乗客のためのフットウェル208を与える。ベース要素200は、当該ベース要素200の後側203に配列された少なくとも一つの、さらには図示しない開口を含む。後ろに着座する乗客は、自身のレッグ及びフットを開口に通すことができる。フットウェル208は、後側203からアクセス可能である。
【0064】
ベース要素200は、例えばコンソール要素11として構成され、少なくとも後部乗客のためのフットウェル208と、座席ユニット10の対応乗客30のためのユーティリティ面201とを含む。例えば、調整可能な乗客座席10bを、当該座席10bが部分的に延びてフットウェル208の中に突出するように、就寝位置、詳しくはベッド位置にすることができる。さらに、ベース要素200は、フットウェル208の内部に固定されるフットレスト209を含み得る。座席10bが就寝位置になると、座席10b、例えば図3に示されるレッグレスト又は座席パン10dがフットレスト209に接触するようになるので、就寝面が後部乗客のために延長される。フットレスト209は、レッグレスト又は座席パン10dの形状に対応する形状を有する。フットレスト209の形状及びサイズは、ベース要素200にフィットするように構成され、ベース要素200の形状に応じて変わり得る。
【0065】
例えば、座席10bは、「TTL」若しくは「TT&L」位置として指定される地上滑走(Taxi)、離陸(Take-off)、着陸(Landing)位置、傾斜位置、又は就寝位置のうちの一以上の一般的な位置にすることができる。特に、就寝位置において、座席パン10d、バックレスト10e、及び随意的にレッグレストは、実質的に平坦な水平位置にされる。
【0066】
プラグインアンドクリップデバイス400は、少なくとも3つのプラグイン要素401、及び対応凹部402を含む。例えば、一定数のプラグイン要素401がベース要素200に配列される。一定数のプラグイン要素401が、取り外し可能セクション要素300に配列される。対応凹部402が、ベース要素200及びセクション要素300の双方に配列される。さらに、プラグインアンドクリップデバイス400は、図1Cに係る斜視図において不可視の少なくとも一つのクリップ要素403、及び対応クリップ係合部分404を含む。クリップ要素403はセクション要素300に配列され、対応クリップ係合部分404はベース要素200に設けられる。リリース機構50は、ベース要素200の支持底部207のエリアに設けられてよい。例えば、リリース機構50は、クリップ係合部分404に連結される。リリース機構50が動作すると、クリップ係合部分404は、クリップ要素403をクリップ係合部分404から解除するように構成される。プラグイン要素401は、フック形状としてよい。クリップ要素403は、リリース機構50の一部としてよい。
【0067】
さらに、プラグイン要素401は、特に、セクション要素300の、ベース要素200に取り付けるときの事前位置決め及び事前固定を目的とする位置決め要素及び固定要素として構成される。
【0068】
乗員ファニチャデバイス1及びコンソール10aは、ベース要素200の横側204に隣接するように配列された仕切壁12を含む。仕切壁12は、乗客30にとってのプライバシーを向上させる。仕切壁12は、ベース要素200の横側204に固定して取り付けることができる。仕切壁12は、例えば把持構造60を含む。把持構造60は、ベース要素200に向かう方向に、仕切壁12からの水平方向に実質的に直交して延びるハンドル60aとして構成される。乗客30は、把持構造60を把持することによって、立ち上がったり座ったりするときに自身を補助することができる。ハンドル60aは、実質的にO字形状又はU字形状である。ハンドル60aは、把持性改良のために乗客30の指を容易に挿入することができる少なくとも一の貫通孔60bを有する。
【0069】
図2は、乗客座席10b及び乗客ファニチャデバイス1を含む座席ユニット10の一実施形態を模式的に斜視図で示す。乗客ファニチャデバイス1は、座席シェル構造物13、アームレスト構造物14、プライバシー分割器15、及び可動ドア構造物16のようなにいくつかのファニチャ構成要素に接続することができる。シェル構造物13は少なくとも、図3に示されるように、乗物キャビン20の通路20aに隣接するように配列された仕切壁12と、同じ列C1、C2において互いに前後に配列された座席ユニット10を分離する後部仕切壁17とを含み得る。ドア構造物16は、仕切壁17において可動に案内される。ドア構造物16は、乗客アクセス10cを開閉するべく可動としてよい。
【0070】
図3は、乗物キャビン20、詳しくは航空機キャビンのための複数の座席ユニット10を含む乗客座席配列体100の一実施形態を模式的に上面図で示す。一つの列C1、C2の座席ユニット10が互いに前後に配列され、各座席ユニット10は、乗物キャビン20の通路20aに隣接する一側を含む。座席ユニット10は、通路20aから各座席ユニット10への直接乗客アクセス10cを与えるピッチだけ互いから離間される。さらに、乗客ファニチャデバイス1はコンソール10aとして構成され、通路20a沿いにかつ乗客座席10bに隣接して配列される。前部セクション要素300及び/又は後部セクション要素300’の取り付け状態において、上記セクション要素300、300’は、ベース要素200のユーティリティ面201を延長する。前部セクション要素300及び/又は後部セクション要素300’の取り外し状態において、対応座席ユニット10への直接乗客アクセス10cが拡大される。
【0071】
例えば、図示の乗客座席配列体100は、複数の座席ユニット10が傾斜座席10b、詳しくは通路20aに対して外向きの座席10bを与えるヘリンボーン座席レイアウトである。
【0072】
例えば、列C1、C2には、互いに前後に配列された一定数の同じ座席ユニット10が設けられる。例えば、列C1、C2は、第1の数のさらには図示しない第1座席ユニットと、当該数の第1座席ユニットの最後の座席ユニットの後ろに配列された第2の数の第2座席ユニット10とを含み得る。第1座席ユニットは前向き座席ユニットとして構成してよく、第2座席ユニット10は傾斜座席ユニット10として構成してよい。前向き座席ユニットは、長手延長方向が航空機キャビン20の長手軸に実質的に平行に延びるさらには図示しない座席を含む。傾斜座席ユニット10は、長手延長方向が航空機キャビン20の長手軸に対して実質的に傾斜した座席を含む。
【0073】
前向き座席ユニットの座席と対応乗客ファニチャデバイス1とは、いくつかの前向き座席ユニットを互いに前後に配列したときに、互い違いに配列される。例えば、前部の前向き座席ユニットの通路側座席の後ろに、後部の前向き座席ユニット等の通路側乗客ファニチャデバイス1が続く。これは詳しくは、前向き座席ユニットが互いに前後に交互に配列されることを意味する。これにより、各乗客に同じ座席ユニット機能部を与えることができる。
【0074】
図3に最もよく示されるいくつかの傾斜座席ユニット10が互いに前後に配列されると、座席10bが互いに前後に配列されて乗客ファニチャデバイス1が互いに前後に配列される。これは、いくつかの傾斜座席ユニット10が互いに前後に同等に配列されることを意味する。このとき、傾斜座席ユニット10の座席10bは同様の角度を有する。これにより、各前部フットウェル208と傾斜座席ユニット10の各後部座席10bとの整列が確保される。
【0075】
傾斜座席ユニット10は、2つの異なる構成、すなわち外向き傾斜座席構成及び内向き傾斜座席構成を含み得る。上述した構成はそれぞれが、通路20aに対する座席10bの配向に依存する。例えば、各構成は、通路20aに対して約30°~50°、好ましくは45°の角度に配置された座席10bを含む。例えば、内向き傾斜座席10bは、傾斜座席ユニット内に、通路20aに向かうように約30°~50°、好ましくは45°の角度で配置され得る。外向き傾斜座席10bは、傾斜座席ユニット10内において、通路20aから離れるように約30°~50°、好ましくは45°の角度で配置され得る。理解されることだが、乗物キャビン20の長手軸に対して傾斜する座席10bは、実質的に乗物キャビン20の前方を向いている。ただし、すべての座席ユニット10を乗物キャビン20の後方を向くように配列することも可能である。加えて、同じ列C1、C2にいくつかの同等傾斜の座席ユニット10を配列することにより、いわゆるヘリンボーン乗客座席配列又はヘリンボーン座席配列を達成することができる。
【0076】
内向き傾斜座席ユニット10の場合、それぞれのベース要素200を意味する対応乗客ファニチャデバイス1が、少なくとも一つの取り外し可能セクション要素300、300’を含む。互いに前後に配列された前向き座席ユニットの場合、通路20aに隣接配列される各乗客ファニチャデバイス1は、少なくとも一つの取外し可能セクション要素300、300’を含む。
【0077】
図4A~4Cは、互いに前後に配列された2つの座席ユニット10を含む乗客座席配列体100の一実施形態を模式的に側面図で示す。特に、図4Aは、乗客ファニチャデバイス1を示す。ここで、各前部セクション要素300は、対応ベース要素200に取り付けられる。さらに、各後部セクション要素300’は、ベース要素200に取り付けられる。図4Bは、取り外されたセクション要素300、300’を示す。ここで、後部座席ユニット10のセクション要素300は、対応ベース要素200の前部ノーズ600として構成され、前部座席ユニット10のセクション要素300’は、対応ベース要素200の後部パネル700として構成される。対応座席ユニット10のドア構造物16は、乗客アクセス10cから離れる方向に動かされる。図4Cは、障害を有する乗客30にとっての、当該乗客30の座席10bへの容易な移送可能性を確保する拡大された乗客アクセス10cを示す。
【0078】
ここで図5を参照すると、装置1100が与えられる。図5に示されるように、装置1100の一例は、航空宇宙用乗物、航空機、航空貨物、飛行車、衛星、惑星探査機、深宇宙探査機、太陽探査機等の飛行装置1101である。図5にも示されるように、装置1100のさらなる例は、自動車、トラック、重機、建設機械、ボート、船、潜水艦等の地上輸送装置1102である。図5に示される装置1100のさらなる例は、以下のモジュール、すなわちエアモジュール、ペイロードモジュール及び地上モジュール、のうちの少なくとも一以上を含むモジュール式装置1103である。エアモジュールはエアリフト又は飛行能力を与える。ペイロードモジュールは、貨物又は生きた物体(人、動物等)のような物体を輸送する能力を与える。地上モジュールは、地上移動の能力を与える。ここに開示の解決策は、別個に、又はエアモジュール及びペイロードモジュール、若しくはペイロードモジュール及び地上モジュール等、若しくはすべてのモジュールのようなグループで、各モジュールに適用される。
【0079】
ここで図6を参照すると、本開示の一実装例が有利に用いられる飛行装置1101の具体的な図が描かれる。この例において、飛行装置1101は、装置製造及びサービス方法によって製造される航空機であり、複数のシステム1204及び内部1206を有する機体1202を含む。複数のシステム1204の例は、推進システム1208、電気システム1210、油圧システム1212及び環境システム1214のうちの一以上を含む。しかしながら、他のシステムもまた、含めるべき候補である。航空宇宙の例が示されているにもかかわらず、異なる有利な例が、自動車産業等のような他の産業に当てはまる。
【0080】
本開示の複数の側面の要素又はその実装例を導入するとき、冠詞「一」、「一の」、「その」、「この」、「当該」、「上記」及び「前記」は、要素の一つ以上の存在を意味することを意図する。用語「含む」、「備える」及び「有する」は、包括的であることを意図し、列挙された要素以外の追加の要素も存在し得ることを意味する。用語「実装例」は、「~の一例」を意味することを意図する。句「以下、すなわちA、B及びCのうちの一以上」は、「少なくとも一つのA及び/又は少なくとも一つのB及び/又は少なくとも一つのC」を意味する。
【0081】
本開示の複数の側面を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本開示の複数の側面の範囲から逸脱することなく、修正及び変形が可能であることは明らかである。本開示の複数の側面の範囲から逸脱することなく、上記の構造、製品及び方法に様々な変更を加えることができるので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべての事項は、例示として解釈され、限定する意味では解釈されないことが意図される。
【0082】
【0083】
さらに、本開示は、以下の節に係る実施形態を含む。
【0084】
[節1]
乗物キャビン20の中に設けられた乗客座席10bのための乗客ファニチャデバイス1であって、少なくとも、
少なくとも一の上部ユーティリティ面201を含むベース要素200と、
取り外し可能セクション要素300、300’と、
前記ベース要素200及び前記セクション要素300、300’に設けられたラッチ機構40と
を含み、
前記セクション要素300、300’は、前記ラッチ機構40を介して前記ベース要素200に取り外し可能に取り付けられる、乗客ファニチャデバイス1。
[節2]
前記セクション要素300,300’は、前記ベース要素200の一側に取り外し可能に取り付けられる、節1に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節3]
前記セクション要素300、300’は、前記ベース要素200の前部ノーズ6、後部パネル700及び/又は側部パネル700のうちの一つとして構成される、節1又は2に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節4]
前記ベース要素200は、前記ベース要素200の対向側に配列された少なくとも2つの取り外し可能セクション要素300、300’を含む、節1から3のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節5]
前記ベース要素200は、前記セクション要素300、300’を受容する少なくとも一つの受容エリア206を含む、節1から4のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節6]
前記ベース要素200は支持底部207を含み、前記セクション要素300、300’は、前記セクション要素300、300’の取り付け状態において、前記支持底部207上に支持される、節1から5のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節7]
前記セクション要素300、300’の取り付け状態において、前記セクション要素300、300’は少なくとも、前記ベース要素200のユーティリティ面201及び/又は側面201の全体を延長する、節1から6のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節8]
前記ベース要素200はコンソール要素11として構成される、節1から7のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節9]
前記セクション要素300、300’はコンソール部11aとして構成される、節1から8のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節10]
前記ラッチ機構40は、少なくとも一つのプラグイン要素401及び対応凹部402を含む、節1から9のいずか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節11]
前記プラグイン要素401は前記セクション要素300、300’に配列されて前記対応凹部402は前記ベース要素200に配列され、及び/又は前記プラグイン要素401は前記ベース要素200に配列されて前記対応凹部402は前記セクション要素300、300’に配列される、節10に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節12]
前記ラッチ機構40は、少なくとも一つのクリップ要素403及び対応クリップ係合部分404を含む、節1から11のいずれか一項に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節13]
前記クリップ要素403は前記ベース要素200に配列されて前記対応クリップ係合部分404は前記セクション要素300、300’に配列され、及び/又は前記クリップ要素403は前記セクション要素300、300’に配列されて前記対応クリップ係合部分404は前記ベース要素200に配列される、節12に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節14]
前記プラグイン要素401は、前記セクション要素300、300’の、前記ベース要素200に取り付けられるときの事前位置決め及び事前固定のための位置決め及び固定要素として構成される、節10又は11に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節15]
前記ベース要素200は、後ろの乗客座席のためのフットウェル208を与える少なくとも一つの中空内部セクション210を含む、節1から14のいずれか一節に記載の乗客ファニチャデバイス1。
[節16]
乗物キャビン20のための座席ユニット10であって、少なくとも、
乗客ファニチャデバイス1と、
前記乗客ファニチャデバイス1に横方向に隣接するように載置された乗客座席10bと
を含み、
前記乗客ファニチャデバイス1は、
上部ユーティリティ面201を有するベース要素200と、
取り外し可能セクション要素300、300’と、
前記ベース要素200及び前記セクション要素300、300’に設けられたラッチ機構40と
を有し、
前記セクション要素300、300’は、前記ラッチ機構40を介して前記ベース要素200に取り外し可能に取り付けられる、座席ユニット10。
[節17]
前記座席ユニット10は、隣接するユニットから離間されて通路20aからのアクセス10cを与えるべく構成される、節16に記載の座席ユニット10。
[節18]
前記乗客ファニチャデバイス1は、コンソール10aとして構成されて通路20a沿いにかつ乗客座席10bに隣接して配列される、節16又は17に記載の座席ユニット10。
[節19]
前記セクション要素300、300’は、取り付け状態において前記ベース要素200のユーティリティ面201を延長し、取り外し状態において前記座席ユニット10の乗客アクセス10cを与える、節16から18のいずれか一節に記載の座席ユニット10。
[節20]
複数の座席ユニット10を含む乗物キャビン20のための乗客座席配列体100であって、
各座席ユニット10は、
乗客ファニチャデバイス1と、
前記乗客ファニチャデバイス1に横方向に隣接するように載置された乗客座席10bと
を含み、
前記乗客ファニチャデバイス1は、
上部ユーティリティ面201を有するベース要素200と、
取り外し可能セクション要素300、300’と、
前記ベース要素200及び前記セクション要素300、300’に設けられたラッチ機構40と
を有し、
前記セクション要素300、300’は、前記ラッチ機構40を介して前記ベース要素200に取り外し可能に取り付けられ、
一つの列C1、C2の座席ユニット10が互いに前後に及び/又は互い違いに配列され、各座席ユニット10は、乗物キャビン20の通路20aに隣接する一側を含む、乗客座席配列体100。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6