(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-29
(45)【発行日】2022-07-07
(54)【発明の名称】通信方法、ネットワークデバイス及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 76/19 20180101AFI20220630BHJP
H04W 48/20 20090101ALI20220630BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W48/20
(21)【出願番号】P 2020536885
(86)(22)【出願日】2018-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2018076850
(87)【国際公開番号】W WO2019157716
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2021-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】Huawei,Security for Msg4[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1800508,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800508.zip>,2018年01月22日
【文献】Ericsson,Clause 6.8.2.1 (key handling - RRC INACTIVE/CONNECTED state transition)[online],3GPP TSG SA WG3 #90 S3-180272,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG3_Security/TSGS3_90_Gothenburg/Docs/S3-180272.zip>,2018年01月22日,第3.1節
【文献】CATT,RRC connection re-establishment and resume procedures in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1800132,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800132.zip>,2018年01月22日,Figure 3、Figure 5
【文献】Ericsson,Service Gap control at Resume for non supporting UE[online],3GPP TSG CT WG1 #108 C1-180388,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_108_Gothenburg/Docs/C1-180388.zip>,2018年01月22日,第1.2節
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Way forward on periodic RNA Update[online],3GPP TSG RAN WG3 #98 R3-174892,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_98/Docs/R3-174892.zip>,2017年11月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークノードが
、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信され
且つ前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示するための指示情報を含む無線リソース制御
(RRC
)接続回復要求を受信することと、
前記第1のネットワークノードが第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送することと、
前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードによって送信された前記端末デバイスのコンテキスト情報を受信することと、
前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノード
からの
コンテキスト情報に基づいて、端末デバイスのRRC接続を回復することとを含み、
前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードは、該端末デバイスが非アクティブ状態に移行する前に前回に接続したネットワークデバイスである
ことを特徴とする請求項
1に記載の通信方法。
【請求項3】
第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードによ
り送信され
且つ端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示するための指示情報を含む無線リソース制御
(RRC
)接続回復要求を受信することと、
前記第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することと
、
前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報を返信することとを含み、
前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される
ことを特徴とする通信方法。
【請求項4】
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードは、該端末デバイスが非アクティブ状態に移行する前に前回に接続したネットワークデバイスである
ことを特徴とする請求項
3に記載の通信方法。
【請求項5】
通信モジュールと、回復モジュールとを備えるネットワークデバイスであって、
前記通信モジュールは、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信され
且つ端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示するための指示情報を含む無線リソース制御
(RRC
)接続回復要求を受信
し、第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送
し、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第2のネットワークノードによって送信された前記端末デバイスのコンテキスト情報を受信するように構成され、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにサービスを現在提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記ネットワークデバイスに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
前記回復モジュールは、前記第2のネットワークノード
からの
コンテキスト情報に基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復するように構成される
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項6】
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードは、該端末デバイスが非アクティブ状態に移行する前に前回に接続したネットワークデバイスである
ことを特徴とする請求項
5に記載のネットワークデバイス。
【請求項7】
通信モジュールと、決定モジュールとを備えるネットワークデバイスであって、
前記通信モジュールは、第1のネットワークノードによ
り送信され
且つ端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示するための指示情報を含む無線リソース制御(RRC)接続回復要求を受信するように構成され、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、ネットワークデバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記ネットワークデバイスに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
前記決定モジュールは、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定するように構成され
、
前記通信モジュールは、さらに、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報を返信する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項8】
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードは、該端末デバイスが非アクティブ状態に移行する前に前回に接続したネットワークデバイスである
ことを特徴とする請求項
7に記載のネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、通信方法、ネットワークデバイス及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の通信システムでは、無線シグナリングを低減し、無線接続の快速の回復を行うために、新しい無線リソース制御( Radio Resource Control、RRC )状態、すなわち、非アクティブ( RRC_INACTIVE )が導入され、端末デバイスがRRC_INACTIVE状態にあるとき、ネットワークがアクセスネットワーク( Radio Access Network、RAN )ページングのためのページングエリアを構成することができ、端末デバイスがこのページングエリア内を移動するときネットワーク側に通知する必要がない。端末デバイスがこのページングエリアから外に移動した場合、端末デバイスの下りデータが到着すると、この端末デバイスをRAN及びコアネットワーク( Core Network,CN )に接続するネットワークノード、即ち、端末デバイスが現在サービスしているネットワークノードは、ページングエリア内の全てのセルにおいて端末デバイスにページングメッセージを送信することをトリガし、RRC_INACTIVE状態にある端末デバイスに、データ受信のためにRRC接続を回復させる。
【0003】
端末デバイスがRRC_INACTIVE状態からRRC接続状態に移行することは、以下のトリガ条件に基づくことができる
1、端末デバイスの下りデータ到着する。
2、端末デバイスがRANロケーションエリア更新を開始する。
3、端末デバイスは、上りデータを送信する必要がある。
【0004】
しかしながら、どのようなトリガ条件であっても、端末デバイスのコンテキスト情報を取得する必要があり、端末デバイスのコンテキスト情報を端末デバイスのアンカーネットワークノードに格納しており、この場合、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減するために、RRC接続をどのように回復するかが、解決すべき課題である。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる通信方法、ネットワークデバイス及び端末デバイスを提供する。
【0006】
第1の態様は、通信方法を提供し、
第1のネットワークノードが非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信することと、前記第1のネットワークノードが前記指示情報に基づいて、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することとを含み、前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される。
【0007】
任意選択で、端末デバイスは、RRC接続回復のトリガーイベントに応じて、アンカーネットワークノードを変更する必要がないと決定してもよく、例えば、トリガーイベントが端末デバイス自身によって開始されるRANロケーションエリア更新である場合、アンカーネットワークノードを変更しないと決定し、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減でき、又は、トリガーイベントが下りデータ到着又は上りデータ送信である場合、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定して、データのタイムリーな伝送を可能にしてもよい。
【0008】
実現可能な方式において、前記第1のネットワークノードが前記指示情報に基づいて、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することは、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定し、又は、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないように指示する場合、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定することを含む。
【0009】
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードから前記端末デバイスのコンテキスト情報を取得することと、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することとを含む。
【0010】
実現可能な方式において、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードから前記端末デバイスのコンテキスト情報を取得することは、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードにコンテキスト要求メッセージを送信することと、前記コンテキスト要求メッセージが前記端末デバイスのコンテキスト情報を取得するように要求し、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードにより返信された前記端末デバイスのコンテキスト情報を受信することとを含み。
【0011】
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送することと、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードにより返信された応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することとを含む。
【0012】
第2の態様は、通信方法を提供し、第1のネットワークノードが非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信することと、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送することと、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードの応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することとを含み、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される。
【0013】
実現可能な方式において、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードの応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することは、前記応答メッセージが前記RRC接続回復応答メッセージである場合、前記第1のネットワークノードが前記応答メッセージを前記端末デバイスに転送することを含む。
【0014】
実現可能な方式において、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードの応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することは、前記応答メッセージが前記端末デバイスのコンテキスト情報である場合、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて前記端末デバイスのRRC接続を回復することを含む。
【0015】
第3の態様は、通信方法を提供し、
非アクティブ状態にある端末デバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することと、
前記端末デバイスが第1のネットワークノードに無線リソース制御RRC接続回復要求を送信することとを含み、
前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されない。
【0016】
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しない場合、前記端末デバイスが、前記第1のネットワークノードにより転送された第2のネットワークデバイスにより送信されたRRC接続回復応答メッセージを受信することを含み、前記第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される。
【0017】
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更する場合、前記端末デバイスが前記第1のネットワークノードにより送信されたRRC接続回復応答メッセージを受信することを含む。
【0018】
実現可能な方式において、前記非アクティブ状態にある端末デバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することは、前記端末デバイスの非アクティブ状態から接続状態へのトリガーイベントがアクセスネットワークRANロケーションエリア更新である場合、前記端末デバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定することを含む。
【0019】
第4の態様は、通信方法を提供し、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードにより転送された、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信することと、前記第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することとを含み、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される。
【0020】
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記RRC接続回復応答メッセージを前記端末デバイスに転送するように、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークノードに前記RRC接続回復応答メッセージを返信することを含む。
実現可能な方式において、前記方法は、さらに、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報を返信することを含む。
【0021】
第5の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するように構成されたネットワークデバイスを提供する。特に、デバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するためのユニットを含む。
【0022】
第6の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するように構成されたネットワークデバイスを提供する。特に、デバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するためのユニットを含む。
【0023】
第7の態様は、上記第3の態様又は第3の態様の任意の可能な実装態様の方法を実行するように構成された端末デバイスを提供する。特に、デバイスは、上記の第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するためのユニットを含む。
【0024】
第8の態様は、上記の第4の態様または第4の態様の任意の可能な実装における方法を実行するように構成されたネットワークデバイスを提供する。特に、デバイスは、上記の第4の態様または第4の態様の任意の可能な実施例における方法を実行するためのユニットを含む。
【0025】
第9の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを備えるネットワークデバイスを提供する。ここで、メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行し、または、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行し、又は、第4の態様または第4の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するように構成される。
【0026】
第10の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを有する端末デバイスを提供する。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第3または第3の態様の任意の可能な実装形態における上記の方法を実行するように構成される。
【0027】
第11の態様は、上記の第1の態様もしくは第1の態様の任意の可能な実装形態における方法、上記の第2の態様もしくは第2の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第3の態様もしくは第3の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第4の態様もしくは第4の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されたコンピュータ記憶媒体を提供し、上記の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
【0028】
第12の態様は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様もしくは第1の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第2の態様もしくは第2の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第3の態様もしくは第3の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第4の態様もしくは第4の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本実施例が応用される通信システムの模式図である。
【
図2】本願の実施例における通信方法のフローチャートである。
【
図3】本願の他の実施例における通信方法のフローチャートである。
【
図4】本願の他の実施例における通信方法のフローチャートである。
【
図5】本願の他の実施例における通信方法のフローチャートである。
【
図6】本願の実施例におけるネットワークデバイスの模式図である。
【
図7】本願の実施例におけるネットワークデバイスの模式図である。
【
図8】本願の実施例における端末デバイスの模式図である。
【
図9】本願の実施例におけるネットワークデバイスの模式図である。
【
図10】本願の実施例におけるネットワークデバイスの模式図である。
【
図11】本願の実施例における端末デバイスの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本願実施例の技術は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、Global System of Mobile communication ( GSM )方式、Code Division Multiple Access ( CDMA )方式、Wideband Code Division Multiple Access ( WCDMA )方式、General Packet Radio Service ( GPRS )方式、Long Term Evolution ( LTE )方式、Frequency Division Duplex ( FDD )方式、Time Division Duplex ( TDD )方式、Universal Mobile Telecommunication System ( UMTS )方式、Worldwide Interoperability for Microwave Access ( WiMAX )方式、将来の5G方式等の移動通信システム、あるいは、これらを組み合わせた通信システム等に適用することができる。
【0031】
図1は、本願の実施例が適用される無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、ネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス100は、端末デバイスと通信する装置であってもよい。ネットワークデバイス100は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供し得、カバレッジエリア内に配置されたUEなどの端末デバイスと通信し得る。任意選択で、ネットワークデバイス100は、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB,NB )、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB )、またはクラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよく、または中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置、または将来の公衆地上モバイルネットワーク( Public Land Mobile Network、PLMN )におけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0032】
無線通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に配置された少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。端末デバイス120は、移動型であってもよいし、固定型であってもよい。任意選択で、端末デバイス120は、アクセス端末、ユーザ機器( User Equipment、UE )、ユーザ装置、ユーザ局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、無線通信機器、ユーザエージェント、またはユーザ装置を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来開発されるPLMNにおける端末デバイスなどであり得る。
【0033】
図2は、本願の実施例によって提供される通信方法200の概略フローチャートであり、
図1に示す通信システム100におけるネットワークデバイスによって実行され、
図2に示すように、方法200は、以下のものを含み得る
S210において、第1のネットワークノードが非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信し、前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、
ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
S220において、前記第1のネットワークノードが前記指示情報に基づいて、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定する。
【0034】
なお、該第1のネットワークノードは、該端末デバイスにサービスを現在提供するネットワークノードであり、該第1のネットワークノードに該端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、該端末デバイスのコンテキスト情報が該端末デバイスのアンカー(anchor)ネットワークノードに記憶され、ここで、端末デバイスのアンカー(anchor)ネットワークノードは、該端末デバイスが非アクティブ状態に移行する前に前回に接続したネットワークデバイスであるため、該端末デバイスのアンカーネットワークノードには該端末デバイスのコンテキスト情報が保存されている。
【0035】
本発明の実施例において、端末デバイスは、上記で説明されたトリガーイベントの発生時に、非アクティブ状態からRRC接続状態に切り替えることができ、具体的には、端末デバイスは、現在サービス中の第1のネットワークノードに、端末デバイスのRRC接続回復を要求するRRC接続回復要求を送信することができる。
【0036】
任意選択で、本発明の実施例において、RRC接続回復要求は、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するか否かを示す指示情報を含んでもよく、任意的に、端末デバイスは、RRC接続回復のトリガーイベントに応じて、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するか否かを決定してもよい。
【0037】
例えば、このトリガーイベントが、端末デバイス自身によって開始されるRANロケーションエリア更新である場合、端末デバイスは、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減することができるようにアンカーネットワークノードを変更する必要がないと決定してもよく、トリガーイベントが、下りデータが到着するか、または、上りデータが送信されるべきである場合、端末デバイスは、データのタイムリーな伝送を可能にするように、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定してもよい。
【0038】
なお、RANページングエリアは、キャリアによって各ネットワークデバイスに予め配置されていてもよいし、アンカーネットワークノードによって、端末デバイスの変位の特性に応じて、自ら決定されてもよい。このグラントは、RANページングエリアの決定について特に限定されない。
【0039】
任意選択で、本願の実施例において、該RANロケーションエリア更新は、周期的なRANロケーションエリア更新、即ち、該端末デバイスのRANページングエリアを周期的に更新することであってもよく、又は、該RANページングエリア以外のエリアへの移動によってトリガされる跨ぎエリア位置更新等、跨ぎエリア位置更新であってもよい。
【0040】
本願の実施例において、該第1のネットワークノードが端末デバイスにより送信された該RRC接続回復要求を受信した後、該RRC接続回復要求に含まれる指示情報に基づいて、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定し、例えば、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するように指示する場合、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定し、又は、前記指示情報が前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないように指示する場合、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する。
【0041】
任意選択で、ある実施例において、前記方法200は、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードから前記端末デバイスのコンテキスト情報を取得することと、
前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することとを含む。
【0042】
具体的に、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、該第1のネットワークノードが第2のネットワークノードにコンテキスト要求メッセージを送信し、該端末デバイスのコンテキスト情報を取得するように要求し、任意選択で、該コンテキスト要求メッセージには該端末デバイスの識別情報が含まれ、該第2のネットワークノードは、該コンテキスト要求メッセージを受信した後、該第1のネットワークノードに該端末デバイスのコンテキスト情報を返信し、さらに、該第1のネットワークノードは、該端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、該端末デバイスのRRC接続を回復することができる。
【0043】
任意選択で、該第2のネットワークノードが該端末デバイスのアンカーネットワークノードの変更を拒絶することができ、この場合、該第2のネットワークノードが該第1のネットワークノードへの該端末デバイスのコンテキスト情報の返信を拒絶し、例えば、該第2のネットワークノードが該第1のネットワークノードに拒絶メッセージを返信し、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないように指示し、又は、該第2のネットワークノードが該第1のネットワークノードに返信しなくてもよい。
【0044】
該第1のネットワークノードが該拒絶メッセージを受信し、又は第2のネットワークノードからの応答メッセージを受信しない場合、該第1のネットワークノードは、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定し、さらに、該第1のネットワークノードは、該第2のネットワークノードに該端末デバイスからのRRC接続回復要求を転送し、具体的に、該第1のネットワークノードは、コンテナー(container)方式で該RRC接続回復応答メッセージを該第2のネットワークノードに送信する。そして、該第1のネットワークノードは、該第2のネットワークノードから返信されたRRC接続回復応答メッセージを受信し、さらに、該第1のネットワークノードは、該第2のネットワークノードからの該RRC接続回復応答メッセージを該端末デバイスに転送し、具体的に、該第1のネットワークノードは、コンテナー(container)方式で該RRC接続回復応答メッセージを該端末デバイスに送信し、該端末デバイスのRRC接続の回復に使用される。
【0045】
任意選択で、ある実施例において、前記方法200は、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送することと、
前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードにより返信された応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復することとを含む。
【0046】
具体的な実施手順は、上記の関連説明を参照することができ、ここでは詳しい説明を省略する。
【0047】
図3は、本願の実施例によって提供される通信方法300の概略フローチャートであり、
図1に示される通信システム100におけるネットワークデバイスによって実行され、
図3に示されるように、方法300は、以下のものを含み得る
S310において、第1のネットワークノードが非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
S320において、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送し、
S330において、前記第1のネットワークノードが前記第2のネットワークノードの応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復する。
【0048】
この実施例において、該第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードによって送信されたRRC接続回復要求を受信した後、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定し、即ち、この実施例において、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかは、第2のネットワークノードによって決定される。
【0049】
任意選択で、該第2のネットワークノードは、自身の負荷に応じて、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するか否かを決定してもよく、例えば、自身の負荷が大きい場合には、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定し、自身の負荷が軽い場合には該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定することで、ネットワークデバイスの負荷バランス化を図ることができる。
【0050】
任意選択で、該第2のネットワークノードは、端末デバイスのRRC接続回復のリガイベントに応じて、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することができ、具体的な実施例は、前述の関連説明を参照することができ、ここでその説明が省略される。
【0051】
任意選択で、該第2のネットワークノードは、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、該第1のネットワークノードに端末デバイスのコンテキスト情報の返信し、そして、該第1のネットワークノードは、該端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、該端末デバイスのRRC接続を回復することができる。
【0052】
任意選択で、該第2のネットワークノードは、該端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する場合、該第1のネットワークノードにRRC接続回復応答メッセージを返信することで、該第1のネットワークノードは、該RRC接続回復応答メッセージを該端末デバイスに転送し、具体的に、該第1のネットワークノードは、コンテナー(container)方式で該RRC接続回復応答メッセージを端末デバイスに送信し、該端末デバイスのRRC接続の回復に使用される。
【0053】
以上、
図2~
図3を参照して、本発明の実施例に係る通信方法を、現在のネットワークノードのから説明したが、以下、
図4を参照して、本発明の実施例に係る通信方法を、端末デバイスから説明する。ネットワークノードの説明と端末デバイスの説明は、互いに対応しており、同様の説明は、上記を参照してもよく、重複を避けるために、ここでは詳しい説明を省略する。
【0054】
図4は、本願の実施例によって提供される通信方法400の概略フローチャートであり、
図1に示された通信システム100の端末デバイスによって実行され、
図4に示されるように、方法400は、以下のものを含み得る。
【0055】
S410において、非アクティブ状態にある端末デバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定し、
S420において、前記端末デバイスが第1のネットワークノードに無線リソース制御RRC接続回復要求を送信し、前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されない。
【0056】
任意選択で、端末デバイスは、該RRC接続回復要求のトリガーイベントに応じて、端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定することができ、例えば、トリガーイベントが端末デバイス自身によって開始されたRANロケーションエリア更新である場合、端末デバイスは、アンカーネットワークノードを変更する必要がないと決定することができ、それにより、ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0057】
任意選択で、ある実施例において、前記方法は400、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しない場合、前記端末デバイスが、前記第1のネットワークノードにより転送された第2のネットワークデバイスにより送信されたRRC接続回復応答メッセージを受信することを含み、前記第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存される。
【0058】
任意選択で、ある実施例において、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更する場合、前記端末デバイスが前記第1のネットワークノードにより送信されたRRC接続回復応答メッセージを受信することを含む。
【0059】
任意選択で、ある実施例において、410は、
前記端末デバイスの非アクティブ状態から接続状態へのトリガーイベントがアクセスネットワークRANロケーションエリア更新である場合、前記端末デバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定することを含む。
【0060】
以上、
図2~
図4を参照して、本発明の実施例に係る通信方法について、現在サービスしているネットワークノード及び端末デバイスから説明したが、以下、
図5を参照して、本発明の実施例に係る通信方法について、アンカーネットワークノードから説明する。なお、アンカーネットワークノードの説明と、現在サービス中のネットワークノード及び端末デバイスの説明とは、互いに対応し、同様の説明は、上記を参照してもよく、重複を避けるためにここでは詳しい説明を省略する。
【0061】
図5は、本願の実施例によって提供される通信方法10の概略的な相互作用図であり、
図1に示す通信システム100内のネットワークデバイスによって実行され、
図5に示すように、方法10は、以下のものを含み得る。
【0062】
S11において、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードにより転送された、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
S12において、前記第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定する。
【0063】
任意選択で、ある実施例において、前記方法10は、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更しないと決定する場合、前記第1のネットワークノードが前記RRC接続回復応答メッセージを前記端末デバイスに転送するように、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークノードに前記RRC接続回復応答メッセージを返信することを含む。
任意選択で、ある実施例において、前記方法10は、さらに、
前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更すると決定する場合、前記第2のネットワークノードが前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報を返信することを含む。
【0064】
本発明の開示の方法の実施例が
図2~
図5に関連して上述され、本発明の開示の装置の実施例が
図6~
図11に関連して以下に詳細に説明されるが、装置の実施例と方法の実施例とは互いに対応し、同様の説明は方法の実施例を参照し得ることが理解される。
【0065】
図6は本願の実施例におけるネットワークデバイス500のブロック図である。
図6に示すように、該ネットワークデバイス500は、通信モジュール510及び決定モジュール520を含み、
通信モジュール510は、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信するように構成され、前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、
ここで、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにサービスを現在提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記ネットワークデバイスに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
決定モジュール520は、前記指示情報に基づいて、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定するように構成される。
【0066】
なお、本発明の実施例によるネットワークデバイス500は、本発明の方法の実施例における第1のネットワークノードに対応することができ、ネットワークデバイス500における様々なユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、
図2に示す方法200における第1のネットワークノードの対応するフローを実施するために、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0067】
図7は本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図7のネットワークデバイス600は、通信モジュール610と回復モジュール620を含み、
通信モジュール610は、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された無線リソース制御RRC接続回復要求を受信し、前記第2のネットワークノードに前記RRC接続回復要求を転送するように構成され、ここで、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにサービスを現在提供するネットワークノードであり、第2のネットワークノードが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記ネットワークデバイスに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記第2のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
回復モジュール620は、前記第2のネットワークノードの応答メッセージに基づいて、前記端末デバイスのRRC接続を回復するように構成される。
【0068】
具体的には、該ネットワークデバイス600は、上記方法300で説明された第1のネットワークノードに対応してもよく(例えば、配置されてもよく、又はそれ自体であってもよい)、且つ、該ネットワークデバイス600における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法300における第1のネットワークノードによって実行される各動作又は処理手順を実行するように構成され、ここで、重複説明を避けるために、その詳細な説明は省略する。
【0069】
図8は本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
図8の端末デバイス700は、決定モジュール710と通信モジュール720を含み、
決定モジュール710は、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定し、ここで、前記端末デバイスが非アクティブ状態にあり、
通信モジュール720は、第1のネットワークノードに無線リソース制御RRC接続回復要求を送信するように構成され、前記RRC接続回復要求が指示情報を含み、前記指示情報が、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを指示し、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されない。
【0070】
具体的には、該端末デバイス700は、上記方法400で説明した端末デバイスに対応(例えば、構成、又はそれ自体で)することができ、且つ、該端末デバイス700における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法400で端末デバイスが実行する各動作又は処理手順を実行するように構成されるが、ここでは、重複説明を避けるため、その詳細な説明は省略する。
【0071】
図9は本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図9のネットワークデバイス800は、通信モジュール810と決定モジュール820を含み、
通信モジュール810は、第1のネットワークノードにより転送された、非アクティブ状態にある端末デバイスにより送信された、無線リソース制御RRC接続回復要求を受信するように構成され、ここで、前記第1のネットワークノードが前記端末デバイスにサービスを現在に提供するネットワークノードであり、ネットワークデバイスが前記端末デバイスのアンカーネットワークノードであり、前記第1のネットワークノードに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存されなく、前記ネットワークデバイスに前記端末デバイスのコンテキスト情報が保存され、
決定モジュール820は、前記端末デバイスのアンカーネットワークノードを変更するかどうかを決定するように構成される。
【0072】
具体的には、該ネットワークデバイス800は、上記方法10で説明された第2のネットワークノードに対応してもよく(例えば、配置されてもよく、又はそれ自体であってもよい)、且つ、該ネットワークデバイス800における各モジュール又はユニットは、それぞれ、上記方法10における第2のネットワークノードによって実行される各動作又は処理手順を実行するように構成されてもよく、ここで、重複説明を避けるために、その詳細な説明は省略する。
【0073】
図10に示すように、本発明の実施例は、
図6のネットワークデバイス500、又は
図7のネットワークデバイス600、又は
図9のネットワークデバイス800であって、
図2の方法200に対応する第1のネットワークノード、又は
図3の方法300に対応する第1のネットワークノード、又は
図5の方法10に対応する第2のネットワークノードのコンテンツを実行するように構成され得るネットワークデバイス900を更に提供する。ネットワークデバイス900は、入力インターフェース910、出力インターフェース920、プロセッサ930、及びメモリ940を含み、入力インターフェース910、出力インターフェース920、プロセッサ930、及びメモリ940は、バスシステムによって接続されてもよい。メモリ940は、プログラム、命令、またはコードを含むデータを記憶するように構成される。プロセッサ930は、メモリ940内のプログラム、命令、又はコードを実行して、入力インターフェース910を制御して信号を受信し、出力インターフェース920を制御して信号を送信し、且つ前述の方法の実施例の動作を完了するように構成される。
【0074】
なお、プロセッサ930は、本願の実施例において、中央処理装置( Central Processing Unit、略して「CPU」)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( DSP )、特定用途向け集積回路( ASIC )、既製のプログラマブルゲートアレイ( FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0075】
メモリ940は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み得、プロセッサ930に命令及びデータを提供し得る。メモリ940の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリも含み得る。例えば、メモリ940は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。
【0076】
実装の過程で、方法の各コンテンツは、プロセッサ930内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって達成され得る。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体は、メモリ940に位置し、プロセッサ930は、メモリ940内の情報を読み取り、そのハードウェアとともに、上記方法の内容を達成する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0077】
一つの具体的な実施例において、
図6のネットワークデバイス500に含まれる通信モジュール510は、
図10の出力インターフェース920及び入力インターフェース910で実装されてもよく、
図6のネットワークデバイス500に含まれる決定モジュール520は、
図10のプロセッサ930で実装されてもよい。
【0078】
一つの具体的な実施例において、
図7のネットワークデバイス600に含まれる通信モジュール610は、
図10の出力インターフェース920及び入力インターフェース910で実装されてもよく、
図7のネットワークデバイス600に含まれる回復モジュール620は、
図10のプロセッサ930で実装されてもよい。
【0079】
一つの具体的な実施例において、
図9のネットワークデバイス800に含まれる通信モジュール810は、
図10の出力インターフェース920及び入力インターフェース910で実装され、
図7のネットワークデバイス600に含まれる回復モジュール820は、
図10のプロセッサ930で実装されてもよい。
【0080】
図11に示されるように、本願の実施例は、
図4の方法400に対応する端末デバイスのコンテンツを実行するように構成され、
図8の端末デバイス700であり得る端末デバイス1000をさらに提供する。デバイス1000は、入力インターフェース1010、出力インターフェース1020、プロセッサ1030、及びメモリ1040を含み、入力インターフェース1010、出力インターフェース1020、プロセッサ1030、及びメモリ1040は、バスシステムを介して接続されてもよい。メモリ1040は、プログラム、命令、またはコードを含むデータを記憶するように構成される。プロセッサ1030は、メモリ1040内のプログラム、命令、またはコードを実行して、入力インターフェース1010を制御して信号を受信し、出力インターフェース1020を制御して信号を送信し、前述の方法の実施例の動作を完了するように構成される。
【0081】
なお、本発明の実施例において、プロセッサ1030は、中央処理装置( Central ProceSSing Unit、略して「CPU」)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( DSP )、特定用途向け集積回路( ASIC )、既製のプログラマブルゲートアレイ( FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0082】
メモリ1040は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、プロセッサ1030に命令およびデータを提供し得る。メモリ1040の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリ1040は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。
【0083】
実施において、方法の各内容は、プロセッサ1030におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実現されてもよい。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体は、メモリ1040に配置され、プロセッサ1030は、メモリ1040内の情報を読み出し、そのハードウェアと組み合わせて、上記方法の内容を達成する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0084】
一つの具体的な実装では、
図8の端末デバイス700に含まれる決定モジュール710は、
図11のプロセッサ1030で実装されてもよく、
図8の端末デバイス700に含まれる通信モジュール720は、
図11の出力インターフェース1020および入力インターフェース1010で実装されてもよい。
【0085】
本願の実施例は、複数のアプリケーションプログラムを含む携帯型電子機器によって実行されると、
図2~
図5に示す実施例の方法を携帯型電子機器に実行させることが可能な命令を含む1又は複数のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提案する。
【0086】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提案し、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータに、
図2~
図5に示される実施例の方法の対応するフローを実行させる命令を含む。
【0087】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0088】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0089】
本明細書で提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0090】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0091】
また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0092】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本発明の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に本発明の様々な実施例による方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化されてもよい。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ( ROM,Read-Only Memory )、ランダムアクセスメモリ( RAM,Random AcceSS Memory )、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を包含する。
【0093】
以上、本発明の具体的な実施例を説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。