(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-30
(45)【発行日】2022-07-08
(54)【発明の名称】ハイブリッドゴルフガイドシステム
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20220701BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220701BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
A63B71/06 U
G06Q50/10
A63B69/00 C
(21)【出願番号】P 2019522882
(86)(22)【出願日】2017-10-31
(86)【国際出願番号】 KR2017012165
(87)【国際公開番号】W WO2018084533
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2016-0146792
(32)【優先日】2016-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519149478
【氏名又は名称】ソ,ジョン ボク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョン ボク
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0102136(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0076510(KR,A)
【文献】特表2013-533786(JP,A)
【文献】特表2013-516211(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0042578(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0276965(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/06
G06Q 50/10
A63B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動生成されたゴルフフィッティング情報を受ける自動モード、遠隔地のキャディーから直接フィッティング情報が提供されるキャディーモード、又は同時モードのいずれかのモードを選択出来るインタフェースを提供するゴルファーが所持する端末と、
ゴルフ場の各ホールに設置され、ホールの位置情報を転送する位置情報送信機と、
上記端末のモードに応じてゴルフフィッティング情報を提供するが、キャディーモードの場合、キャディーを指定し上記の指定されたキャディー端末へゴルファーが進行中のゴルフ場の詳細情報を提供し、上記の
キャディー端末から送られたゴルフのフィッティング情報を上記の端末
へ転送するメインサーバーを含
み、
上記メインサーバーは、上記端末の要請により、自動モード、キャディーモード、及び同時モードを設定して管理するモード管理部と、
登録されたキャディーを管理し、上記モードがキャディーモード又は同時モードに変更されキャディー指定が必要な場合稼働可能なキャディーを指定するキャディー管理部と、
キャディーが指定されると、上記のキャディーのキャディー端末でキャディーモードを要請したゴルファーの位置情報やゴルフ場の詳細情報を提供し、指定されたキャディーから入力されたゴルフフィッティング情報を上記の端末へ転送するゴルフフィッティング情報提供部を含み、
上記キャディー管理部は稼働可能なキャディーがキャディー端末からキャディー要請を送信すると待機モードに設定して稼働可能なキャディー人員を管理し、キャディーモード又は同時モードの要請がある場合、稼働可能なキャディー情報を上記の端末へ転送し、入力されたキャディー情報のうち、特定キャディーをゴルファーの端末から選択してキャディーを指定することを特徴とするハイブリッドゴルフガイドシステム。
【請求項2】
請求項1において、上記端末は、上記の自動モード、キャディーモード、及び同時モードのいずれかのモードを選択出来るモード設定モジュールを含めて構成され、
上記モード設定モジュールはゴルファーが望むモードをリアルタイムで選択出来るインタフェースを提供し、特定のゴルフ場でゴルフを始める前にゴルファーから入力され、モードを設定したり、ゲームが進行中の状況でワンポイント情報提供を受けるため、又はモード交替のためにゴルファーから入力されてモードが変更されるように設定することを特徴とするハイブリッドゴルフガイドシステム。
【請求項3】
請求項
1において、上記キャディー管理部を通じて、キャディーモード又は同時モードに変換されキャディー指定を通報されると、データベースに保存されているユーザーDBを通じて現在稼働可能なキャディーのうち、特定のキャディーを抽出し指定して上記端末に連結させるが、稼働可能なキャディーが2人以上である場合、当該ゴルフ場に対する経歴とキャディー経歴、キャディーモードに対する経歴を分析して最も点数の高いキャディーを指定出来ることを特徴とするハイブリッドゴルフガイドシステム。
【請求項4】
請求項
1において、上記ゴルフフィッティング情報提供部は指定されたキャディーのキャディー端末でキャディーモードを要請したゴルファーの位置情報及びゴルフ場の詳細情報を提供し、上記指定されたキャディーのキャディー端末から入力されたゴルフフィッティング情報を上記の端末
へ転送してキャディーのゴルフフィッティング情報を提供し、上記の端末とキャディー端末を直接ネットワークに連結してリアルタイムでゴルファーとキャディーが対話又はチャットが出来るインタフェースを提供出来ることを特徴とするハイブリッドゴルフガイドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はゴルフガイドシステムに関するものとして、更に詳しくは、ゴルフに参加しているユーザが使用している端末を通じて、遠隔地のキャディーから、ユーザの現在の位置とホールの間の地形、環境分析により望ましいクラブとクラブの飛距離情報を提供するゴルフガイドシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
生活の質が高まるにつれてゴルフに対する需要が高くなっており、ゴルフ場の建設によってゴルフ場を利用するゴルファーの数も毎年爆発的に増えている。ゴルフ場でプレーする時、Par5の場合、500m以上の距離で構成され、ホールの周辺にはハザード、バンカーなどの障害物はもちろん、上り坂や下り坂などの地形があるにもかかわらず、ショットについての情報はほとんどキャディーに頼るしかない。
【0003】
しかし、キャディーの情報が不正確でショットを間違える場合があり、キャディーが提供する情報は距離情報や簡単な注意事項にすぎず、ゴルファーの水準に合わせた攻略ガイドの情報は提供出来ない問題があった。
【0004】
以上のような問題を解決するためにゴルフ場内でゴルファーの現在位置からホールまでの距離を提供する距離測定機が開発されているが、上記の距離測定機器は単なる距離情報のみを提供するだけで、実質的にホール攻略のためのオーダーメード型ガイド情報は提供出来ないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような問題点を解決する為に提案されたものとして、発明の目的は、ゴルフに参加しているユーザーが所持している端末と、上記の端末とホールに設置し、ホールの位置情報を上記の端末で伝送する位置送信機を含め、上記の端末と位置情報送信機との距離を測定し、その距離を生成して距離情報とともに端末とホールの間の地形、環境分析を通じて望ましいクラブと距離を含むゴルフフィッティング情報を作成して使用可能なゴルフガイドシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような目的を達成するために本発明によるハイブリッドゴルフガイドシステムは、自動生成されたゴルフフィッティング情報の提供を受ける自動モード、遠隔地のキャディーから直接フィッティング情報の提供を受けるキャディーモード、又は同時モードのうち一つのモードを選択出来るインターヘェースを提供する端末と、ゴルフ場のホールごとに設置してホールの位置情報を転送する位置情報送信機と、上記端末のモードに応じてゴルフフィッティング情報を提供するものの、キャディーモードの場合キャディーを指定し、指定されたキャディーのキャディー端末でゴルファーが進行中のゴルフ場の詳細情報を受け、上記キャディー端末から伝送されたゴルフフィッティング情報を上記の端末へ伝送するメインサーバーを含むことを特徴とする。
【0007】
上記端末は自動モード、キャディーモード、及び同時モードのうち一つのモードを選択出来るモード設定モジュールを含めて構成され、上記モード設定モジュールはゴルファーが望むモードをリアルタイムで選択出来るインタフェースを提供し、特定のゴルフ場でゴルフを始める前にゴルファーから入力されてモードを設定したり、ゲームが進行中の場内でワンポイント情報を得るため、又はモード入替えのためにゴルファーから入力されてモードが変更されるように設定することを特徴とする。
【0008】
上記メインサーバは、上記端末の要請により自動モード、キャディーモード及び同時モードを設定して管理するモード管理部と、登録されたキャディーを管理し、上記モードがキャディーモード又は同時モードに変更され、指定が必要な場合、稼働可能なキャディーを指定するキャディー管理部と、キャディーが指定できたら指定されたキャディー端末でキャディーモードを要請したゴルファーにゴルフ場の位置情報や詳細情報を提供し、上記指定されたキャディーから入力されたゴルフフィッティング情報を上記の端末で伝送するゴルフフィッティング情報提供部とを含めることを特徴とする。
【0009】
上記キャディー管理部は、上記モード管理部を通じてキャディーモード及び同時モードに変換され、キャディー指定をされたらデータベースに保存されたユーザDBを通じて現在稼働可能なキャディーの中から特定のキャディーを選択し指定して上記端末に連結させ、稼働可能なキャディーが2人以上である場合、当該ゴルフ場の経歴とキャディー経歴、キャディーモードに対する経歴を分析し、最も高い点のキャディーを指定することを特徴とする。
【0010】
上記キャディー管理部は稼働可能なキャディーがキャディー端末からキャディー要請を転送すると待機モードに設定して使用可能なキャディー人員を管理し、キャディーモード又は同時モードの要請がある場合、稼働可能なキャディー情報を上記の端末で伝送し、上記の入力されたキャディー情報の中から特定のキャディーがゴルファーの端末から選択され、キャディーを指定する競争入札方式に従ってキャディーを指定することを特徴とする。
【0011】
上記ゴルフフィッティング情報提供部は指定されたキャディーのキャディー端末でキャディーモードを要請したゴルファーがゴルファーの位置情報及びゴルフ場の詳細情報を提供し、 上記指定されたキャディーのキャディー端末から入力されたゴルフフィッティング情報を上記の端末で送ってキャディーのゴルフフィッティング情報を提供し、上記端末とキャディー端末を直接ネットワークに連絡し、リアルタイムにゴルファーとキャディーが対話又はチャットができるインタフェースを提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
これまで見てきたように、本発明によるゴルフガイドシステムは、ゴルファーが現在の位置からホールの間の正確な距離情報はもちろん、ゴルフ場の細部情報(障害物、地形)とゴルファーの水準を考慮して最適な攻略ガイド情報を提供でき、ゴルファーがプレーしたショットの正確性分析が可能な卓越した効果が発生する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の望ましい実施例によるゴルフガイドシステムを概略的に示したシステム構成図である。
【
図3】本発明の望ましい実施例に従ったゴルフ場の詳細情報が示されたことを概略的に示したものである。
【
図4】本発明の好ましい実施例に沿ったゴルフフィッティング情報の提供方法を概略的に示したフロー図である。
【
図5】本発明の好ましい実施例に沿ったゴルフフィッティング情報の提供方法を概略的に示したフロー図である。
【
図6】本発明の好ましい実施例に沿った攻略ガイド情報を導き出すことを概略的に示したものである。
【
図7】本発明によるハイブリッドゴルフガイドシステムを概略的に示した構成図である。
【
図9】
図7によるゴルフガイドの方法を概略的に示した順序図である。
【
図10】本発明に係る端末がゴルファーのショットまたはパッティングによるスイングの動きを検出することを概略的に示したものである。
【
図11】本発明に係る端末がゴルファーのショットまたはパッティングによるスイングの動きを検出することを概略的に示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の具体的な実施例について図面を参照し、詳細に説明することとする。
【0015】
図1は本発明の好ましい実施例に沿ったゴルフガイドシステムを概略的に示したシステム構成図であり、
図2は
図1の詳細ブロック図である。
【0016】
図1及び
図2を参照すると、本発明によるゴルフガイドシステムは、ゴルフプレー中のユーザが所持し、位置情報送信機から受信された位置情報や端末の現在位置情報に基づいてゴルフのフィッティング情報を提供する端末(10)と、ホールカップまたは旗台に設置されホールの位置情報を転送する位置情報送信機(20)及び上記の端末と位置情報送信機を管理し、上記端末でゴルフのフィッティング情報を転送するメインサーバを含んで構成されている。
【0017】
上記端末(10)は専用端末で構成出来るが、スマートフォン、タブレットpcなどのモバイル機器にアプリ形でプログラムをインストールでき、ゴルファーが手軽に所持するため帽子に装着したり時計、ネックレスなどのように人体に脱着出来る形で製造が可能である。
【0018】
上記端末(10)は、ゴルフ進行に関連する情報を設定する情報設定モジュール(110)、端末の位置情報を収集する位置情報収集モジュール(120)、上記の位置情報収集モジュールから収集された端末の位置情報と位置情報送信機で受信されたホールの位置情報より端末の位置からホール又は目標地点までの距離を算出するターゲット情報算出モジュール(130)、 上記に算出された距離とメモリに保存されたゴルフ場の詳細情報を分析し、距離情報とともに最適なゴルフフィッティング情報を生成するガイド情報生成モジュール(140)、 ゴルファー情報とゴルフ場の情報を保存管理するメモリー(150)と上記の位置情報送信機と無線通信を行う無線通信モジュール(160)、上記のゴルフフィッティング情報を出力する出力モジュール(170)を含めて構成される。
【0019】
上記位置情報送信機(20)はホール又は旗台に設置して位置情報を収集する位置情報収集ユニット(210)と上記の収集された位置情報を上記の端末で無線送信する無線通信ユニット(220)と、固有の識別情報を保存するメモリユニット(230)を含めて構成されている。
【0020】
ここで、ホールカップの位置が永久固定的な場合、設置されるホールの位置情報を予め保存してホールの位置情報を確認することはできるが、一般的にホールの位置はグリーン上で周期的に変わるので、ホールカップの位置を把握するために上記の情報送信機が必要であり、上記の位置情報送信機はホールカップ又は旗台に設置し、グリーン内でホールの位置が変わってもホール(ピン)の正確な位置測定が可能になるように構成出来る。
【0021】
上記端末の位置情報収集モジュール(120)と位置情報送信機の位置情報収集ユニット(210)は、GPSのように衛星を利用して位置情報を獲得するGNSS(Global Navigation Satellite System)が利用出来る。
【0022】
上記端末のターゲット情報算出モジュール(130)は、端末の位置情報収集モジュール(120)で取得された位置情報とホールに設置された位置情報送信機(20)から受信された位置情報をもとにして端末と位置情報送信機の間の直線距離を計算する役割を担う。上記ターゲット情報算出モジュール(130)は、端末(10)と位置情報送信機(20)から収集された情報(GPS情報)が緯度、経度及び高度の情報を含むため上記の位置情報に基づいて端末とホールの座標を特定でき、上記の座標の間の距離を算出して直線距離を計算する。
【0023】
ここで、上記ターゲット情報算出モジュール(130)は、端末と位置情報送信機と位置情報(緯度、経度)を利用して端末からホールまでの正確な方向を算出でき、端末の現在の位置からホールまでの直線距離と方向情報を同時に算出して提供することが出来る。
【0024】
また、上記位置情報に高度情報が含まれる場合、ホールから受信された高度情報と端末の位置する高度情報を比較し、端末の位置からホールまでの高低情報を計算して提供することが出来る。
【0025】
上記ガイド情報生成モジュール(140)は上記のターゲット情報算出モジュール(130)により算出されたターゲット情報とメモリに保存されたゴルフ場の詳細情報に基づき、現在の位置で最適化されたゴルフフィッティング情報を生成する役割を担う。
【0026】
上記ゴルフ場の詳細情報はメモリに保存でき、管理サーバーのデータベースに保存されたゴルフ場の詳細情報が端末(10)で送信されて保存出来る。
【0027】
図3は本発明の好ましい実施例に沿ったゴルフ場の詳細情報が表示されていることを概略的に示したものである。
【0028】
図3を参照すれば、ゴルフ場の詳細情報は座標情報をDB化して保存でき、コースをホール別に1~10m間隔でグリッド(grid)化し、下記の詳細情報を設定することが出来る。
【0029】
-各ホールのティーボックス(Tee Box)、位置(Back, Front, Gold, Ladyなど)、座標及び範囲設定(半径10m又はティーボックスのサイズに合わせる)
- コース左側(LL、Left Limit)、右側(RL、Right Limit)のOB又はHazard情報
- バンカーの位置座標及び範囲(スタート座標(BS)、中央座標(BC)、終座標(BE))
-ハザードの位置座標及び範囲(スタート座標(HS)、 中央座標(HC)、終座標(HE))
-傾斜度情報(ティーボックスの位置からの情報(スライス(CSn)、フク(CHn)、上り目(ClN)、下り目(CDn))
-グリーンの傾き情報(グリーン方向に上り目/下り目情報、グリーンのスタート座標(GS)、 中央座標(GC)、 終座標(GE))
【0030】
従って、上記のガイド生成モジュールは算出されたターゲット情報(距離、方向、高低)とゴルフ場情報のうち当該ホールの詳細情報を抽出してマッピングし、
図4のように現在の位置で次のショットに対するゴルフフィッティング情報を生成することが出来る。
【0031】
上記のようにゴルフ場の正確な地形と傾斜などがグリッド(1~10m)単位で生成されるのでゴルファーは自分の現在位置の上り坂や下り坂の傾斜によるゴルフフィッティング情報が提供でき、より正確なショット攻略が可能である。
【0032】
従来のゴルフガイドシステムもまた、現在の位置で傾斜度を考慮したショット案内が可能であるが、従来のゴルフガイドシステムは、現在位置からホールまでの全体の傾斜度だけを算出して提供するため、ゴルファーの実際の位置が上り坂地形なのにゴルフ場の全体の傾斜が下り坂である場合、下り坂とみなしてショット情報を提供するのみであり正確なショット情報の提供は難しいという問題がある。
【0033】
しかし、本発明によるゴルフガイドシステムは、ゴルファーの現在位置からホールまでの全体地形だけでなく、ゴルファーの現在位置に対する地形及び傾斜、方向情報も生成可能であるため、ホールまでの全体地形が下り坂だとしてもゴルファーの現在位置が上り坂地形の場合、現在の位置と全体地形を考慮したショット情報を提供できる。
【0034】
より具体的には、上記ガイド情報生成モジュール(140)はターゲット情報算出モジュール(130)を通じて端末(10)を所持したゴルファーの位置からホールまでのターゲット情報(距離、方向、高低)が算出されると、DB化し、グリッド単位で保存された精巧なゴルフ場詳細情報(例えば、障害物情報(OB、バンカー、ハザード位置)、地形情報(上り坂、下り坂、スライスライン、フックライン)、フェアウェイ状態(ラフ)など)に上記のターゲット情報をマッピングし、ゴルファーの現在位置からホール間の周辺環境情報をリアルタイムに分析し、ターゲット情報とともにショットする際の注意事項(例えば、前方上り、右側のハザード、前方100mバンカーなど)を生成して提供するのと同時に、具体的なホール攻略方法に対する攻略ガイド情報を含むゴルフフィッティング情報を生成する。
【0035】
一方、上記のようにゴルフ場の細部情報が端末のメモリに保存される場合、メモリの負荷が増加して消耗電力が増加する可能性があるため、上記ゴルフ場の細部情報をメインサーバーに保存し、上記の端末は上記のメインサーバーから必要なコース情報を精査して必要な情報だけ分析するように構成出来る。
【0036】
ここで、上記攻略ガイド情報は実際のゴルファーのショット能力を考慮して生成でき、このため端末の情報設定モジュール(110)はゴルファーから入力されたゴルファー情報(例えば、クラブ別の飛距離情報)の保存管理が出来る。
【0037】
上記の情報設定モジュール(110)は各種ゴルフ情報を設定する役割を担い、ゴルファーがデータを入力したり、メニューを選択したりする場合、入力インタフェースを提供する役割を担う。
【0038】
例えば、ゴルファーのドライバー平均飛距離が200m、7番アイアンの平均飛距離が120mなどで、ゴルファーに自分のクラブ別の平均飛距離を予め入力してもらって設定でき、また、これを基にターゲット情報やゴルフ場の詳細情報を分析し、適合型攻略ガイド情報を生成することが出来る。
【0039】
一般にクラブの平均飛距離を基準に攻略ガイド情報が設定されることがあるが、ゴルファーごとに、スイング動作や姿勢などによって飛距離が相互に異なるため、個人の能力を無視して一般的なクラブの平均飛距離でガイド情報を生成する場合、大きな誤差が発生することがあり、適合型ガイド情報の提供が不可能である問題があるが、本発明はゴルファー一人ひとりが直接登録したクラブ別の平均飛距離に基づいた攻略ガイド情報の提供が可能となる。
【0040】
一方、本発明によるゴルフガイドシステムは、ゴルファーにショットに対するゴルフフィッティング情報を提供するだけでなく、ショットをした場合ショットに対する精度を分析してゴルフの履歴情報を提供することが出来る。
【0041】
このため、端末(10)のショット管理モジュール(180)を含めることが出来る。
【0042】
ゴルファーがショットを終えてボールが落ちた位置に移動してボールの位置を指定した場合、以前の位置からボールが落ちた現在の位置の間にショット情報を算出することができ、これに基づいてショットの正確性が判断でき、ゴルファーの履歴情報として保存管理され、ゴルファーのショットの精度と欠点などを分析する資料として活用出来る。
【0043】
より具体的には、 情報設定モジュール(110)によりショット評価メニューが選択されれば、上記ショット管理モジュール(180)がショット以前の位置情報の位置情報を保存し、ショット以後、ボールの位置情報を指定してもらい、ショットによる移動距離、方向情報を含むショットの情報を算出し、ショット以前に提供されたゴルフフィッティング情報と比べてショットに対する正確性を分析して提供することが出来る。
【0044】
また、上記ショット管理モジュール(180)はショット情報を累積管理し、クラブ別の実際の平均飛距離を算出し、ゴルファーから入力、保存されたクラブ別の飛距離情報と比べて不一致の場合、上記クラブ別の飛距離情報を修正、更新することにより、より正確なゴルフフィッティング情報を生成出来るように構成されている。
【0045】
上記ショット管理モジュール(180)はショットするたびにショットを分析することができるので全てのホールでゴルファーがプレーした全てのショット情報の分析が可能であり、上記すべてのショット情報が累積され、ゴルファーの飛距離ショットの正確性分析を通じて、ゴルファーのショットに問題点を補完できるゴルファーの履歴情報として保存出来る。
【0046】
また、上記ショット管理モジュール(180)がスコアボードの役割を担うことができ、別途のスコアボードを作成する必要がなく、ゴルフ試合が終わると自動的にゴルファーのスコアが記録され、各ホールごとに自分のショットを分析することが出来る。
【0047】
上記端末の無線通信モジュールと位置情報送信機の無線通信ユニットは、Wi-Fiによる無線通信はもちろん、ジグビ(ZigBee)、ブルトゥースのような近距離無線通信で構成され、位置情報送信機施設に設置された位置情報送信機の固有識別情報を一緒に送信することにより、各ホールを識別し、ゴルファーが現在進行中のホールでの位置情報だけを選択して受信することが出来る。
【0048】
一般的に、ゴルフ場の場合、ティーショットの位置は全て異なるが、ホールカップの位置はそれぞれ異なるにもかかわらず、近くの距離に位置することができ、この場合、2つ以上の位置情報が同時に受信できるため、各ホールの位置情報を識別し、必要な位置情報だけを選別して使用することが出来る。
【0049】
以下、本発明の具体的な実施例に沿ったゴルフフィッティング情報の提供方法について述べる。
【0050】
図5は本発明の好ましい実施例によるゴルフフィッティング情報の提供方法を概略的に示した手順図である。
【0051】
図5を参照すると、まず、情報設定モジュールを通じてゴルフ進行関連情報を選択してもらって設定する。
【0052】
ここで、ゴルフ進行関連情報はゴルフを進めるゴルフ場、ホール情報を含むことができ、これにより対応するゴルフ場の詳細情報をメモリから抽出したり、管理サーバーから当該ゴルフ場の詳細情報をダウンロードしてセッティングを完了する。
【0053】
例えば、AAゴルフ場1番ホールティーショットの位置にある場合、AAゴルフ場の詳細情報中1番ホールに対する詳細情報を抽出してセッティングを完了する。
【0054】
続いて、ゴルファーが自分のクラブの飛距離情報を設定することを希望する場合、上記情報設定モジュールはクラブ別の飛距離情報を入力してもらってメモリに保存する。
【0055】
例えば、ゴルファーのドライバの平均飛距離が180m、9番アイアンの平均飛距離が100m、アイアンの番号が低くなるほど平均飛距離が5m増加する、という距離情報を入力することができ、ゴルファーが使いこなせないクラブ情報(例えば、ウッド使用不可)、最も得意とするクラブ情報(例えば、7番号アイアン)など、事前に入力して設定できる。
【0056】
上記クラブ別の飛距離情報はゴルファーに提供される攻略ガイド情報を生成する際、適合型ガイド情報生成のために活用されることがある。
【0057】
上記の通り情報がセッティングされたら、ゴルファーは端末を所持してゴルフをすることになる。
【0058】
ホールを始める場合、ティーショット位置に立つと、端末のターゲット情報算出モジュールが端末の現在の位置からホールに設置された位置までのターゲット情報を算出する。
【0059】
より具体的には、上記ターゲット情報算出モジュールはホールに設置された位置情報送信機から受信されたホール(ピン)の位置情報と端末の位置情報収集モジュールを通じて端末の現在位置に対する位置情報を分析し、現在の位置からホール(ピン)までのターゲット情報(距離、方向、高さの差)を算出する。
【0060】
上記の通り、ターゲット情報が算出されると、ガイド情報生成モジュールは当該ホールに対するゴルフ場の詳細情報と上記のターゲット情報をマッピングし、攻略ガイド情報を含むゴルフフィッティング情報を生成する。
【0061】
ここで、上記ゴルフフィッティング情報は、上記ターゲット情報とそれに対応するゴルフ場の詳細情報及び現在の位置で攻略ガイド情報が構成されている。
【0062】
上記のようにゴルフフィッティング情報が生成されると、出力モジュールを通じて上記のゴルフフィッティング情報を出力する。上記の出力モジュールはスピーカー又はディスプレイを通じてオーディオ、ビデオ又はこれらが結合された形でゴルフフィッティング情報を出力することが出来る。
【0063】
上記ゴルフフィッティング情報はホール周辺にゴルフ場の詳細情報とともにターゲット情報による攻略ガイド情報を順次出力して案内することが出来る。
【0064】
より具体的には、現在の位置から一度のショットでホール(ピン)までの攻略が難しい場合(現在の位置からホールまでの距離が200m以上)には現位置に近いゴルフ場の詳細情報(例えば、周辺地形情報、傾斜情報)を抽出し、案内する。
【0065】
例えば、現在の位置がフェアウェイーにあるか、ラフにあるかどうかの判定、前方にハザードがある場合はハザードまでの距離、ハザードを超える距離情報、フェアウェイーバンカーがある場合はバンカーまでの距離、バンカーを超える距離情報を抽出して案内する。
【0066】
そしてピン方向の傾斜情報(上り坂、下り坂、スライスライン、フックライン、平地など)を抽出して案内する。
【0067】
例えば、上り坂傾斜の場合、高さ差を考慮してクラブを選ばなければならないし、傾斜が10m以内の場合、飛距離が1段階長いクラブ、傾斜が10~20mの場合、飛距離が2段階長いクラブ、傾斜が20~30m以内の場合、飛距離が3段階長いクラブを選択しなければならないという情報を提供することができ、下り坂の場合Runによってボールがもっと転がるので、傾斜が10m以内の場合、飛距離が1段階短いクラブ、傾斜が10~20mの場合、飛距離が2段階短いクラブ、傾斜が20~30m以内の場合、飛距離が3段階短いクラブを選択しなければならないという情報を提供出来る。
【0068】
そしてスライスラインの場合、足よりボールが低い場合はスライスが発生する可能性があるため、目的地の方向より左側を見てプレーしなければならないという情報を提供でき、フックラインの場合、足よりボールが高い場合はフック又はドローが発生することがあるため、目的地方向より右側を見てプレーしなければならないという情報を提供することが出来る。
【0069】
一方、現在の位置からホールまで一気に攻略が可能な場合(例えば200m未満)、ホールまでの距離(GS、GC、CE)とグリーンの傾斜情報、現在の位置からホール(ピン)までの方向に存在する障害物及び参考内容情報(バンカー、ハザード)、ホール方向への傾斜情報(上り坂、下り坂、スライスライン、フックライン、平地など)を順に抽出して案内する。
【0070】
上記のようにホールのゴルフ場の詳細情報とともにゴルフが設定したクラブ別の距離情報をもとに、攻略ガイド情報を生成し案内する。
【0071】
図6は本発明の好ましい実施例に沿った攻略ガイド情報を導き出すことを示したものである。
【0072】
例えば、ホール方向に上り坂傾斜がある場合、平地からのショット距離より長く距離を出せるクラブを選ばなけれならず、ゴルファーのクラブ別の距離情報を通じて最適なクラブを抽出することが出来る。
【0073】
上り坂の傾斜が10m以内の場合、飛距離が1段階長いクラブ、10~20m以内の場合、飛距離が2段階長いクラブ、20~30m以内の場合、飛距離が3段階長いクラブを選択出来る。
【0074】
図5のように目標の距離が120mで上り坂傾斜が25mの場合、飛距離が2段階長いクラブを選択し、ゴルファーが7番アイアンの飛距離を120mに設定した場合、7番アイアンより飛距離が2段階長い5番アイアンで攻略しなければならないという情報を生成して案内することが出来る。
【0075】
ここで、ゴルファーの位置がフェアウェイではなくラフの場合、追加で飛距離が2段階長いクラブを選択するようにし、実際のゴルフ場の詳細情報とゴルファーの能力を反映した攻略ガイド情報生成が可能である。
【0076】
もし、他のゴルファーが9番アイアンの飛距離を120mに設定した場合、このゴルファーには7番アイアンで攻略しないといけないという攻略ガイド情報を生成することになるので、ゴルファーの能力に応じたオーダーメイドのガイドが提供出来る。
【0077】
上記のように、ゴルファーの現在位置とホールの位置までのターゲット情報やターゲット情報がマッピングされたゴルフ場の詳細情報と、ゴルファーが設定したクラブの飛距離情報をもとに攻略ガイド情報を生成して提供できるため、正確なショットのためのクラブ、方向、距離情報をオーダーメイド型で提供出来る。
【0078】
一方、上記のゴルフフィッティング情報によってショットをした場合、ショットしたクラブと移動したボールの位置を指定し、ショットの精度を分析するためのショット分析情報を生成して提供することが出来る。
【0079】
より具体的に、設定管理モジュールによりショット管理メニューが選択されると上記のゴルフフィッティング情報に応じてショットをした後、ショットしたクラブを入力し、ショットによってボールが移動した位置を設定すると、ショット管理モジュールが ショットする前とショット後のボールの位置を比較して距離と方向を算出し、ショットに使われたクラブの情報と比較してショットの正確度が分析できるショット評価情報を生成することが出来る。
【0080】
情報設定モジュールは、ゴルファーが自分がしたショットの正確性、距離などの評価を得るためにショット分析メニューを選択できるインタフェースを提供することができ、上記ショット分析メニューが選択されるとショットする以前の位置情報を保存し、ショットしたクラブとショットで移動したボールの現在位置を指定すると、位置情報収集モジュールがボールの現在位置情報を抽出する。
【0081】
上記のように、ショットをする前と後の位置情報が抽出されたら、ショット分析モジュールは上記のショットをする前と後の位置情報を比較してショットを通じて移動した距離、方向情報を含むショット情報を抽出し、ショットする前のゴルフフィッティング情報と上記のショットの情報を比較してショットの精度を分析できる。
【0082】
例えば、ゴルフフィッティング情報が、平地でターゲット距離が120m、ゴルファーの7番アイアンの平均飛距離が120mであるため、7番アイアンで攻略して下さいというゴルフフィッティング情報を生成した場合、ショット情報に含まれた直線距離は120mと一致しているが、方向がターゲット方向から右に偏っているなら、スイングからスライスが出たと判断できる。
【0083】
また、方向はほぼ一致しているが距離が短い場合、スイングの際、ヘッドアップによるトップボールやダフショット(ダフリ)が発生したものと判断できる。
【0084】
上記のようなショット評価情報が累積し、ゴルファーの履歴情報として保管され、ゴルファーは自分のショット評価情報を見ながらショットの正確性とミスショットによる短所を分析して、スイング動作や姿勢の改善に活用できる。
【0085】
そして、上記のショット分析モジュールは、ティーショットからパットしてボールがホールに入るまで全てのショットの分析が可能であり、ホール内でショットをしてキーを押すと、ホールにボールがはいるまでショット数が累積される。
【0086】
従って、ショット分析を通じて各ホールあたりのショット数が記録されるため、全てのホールに対するプレーが終わった後にスコア情報を提供することが出来る。
【0087】
一方、本発明は、端末が生成されたゴルフフィッティング情報を提供する方式と、遠隔地のキャディーがゴルフフィッティング情報を提供する方式がハイブリッドで適用されるよう構成できる。
【0088】
つまり、ゴルファーは端末か、ゴルフフィッティング情報を受け付けてから、実際のキャディーからゴルフフィッティング情報をもらいたい場合、遠隔地のキャディーからゴルフフィッティング情報をもらうことができる。
【0089】
図7は本発明に沿ったハイブリッドゴルフガイドシステムを概略的に示したシステム構成図であり、
図8は
図7の詳細ブロック図であり、
図9は
図7に伴うゴルフガイド方法を概略的に示した順序図である。
【0090】
図7、9を参照すると、本発明によるハイブリッドゴルフガイドシステムは自動的に生成されたゴルフフィッティング情報の提供を受ける自動モード又は遠隔地のキャディーから直接ゴルフフィッティング情報をもらえるキャディーモードが選択できるインタフェースを提供する端末と、毎ホールごとに設置され、ホールの位置情報を伝送する位置情報送信機と、上記の端末モードに応じてゴルフのフィッティング情報を提供するが、キャディーモードの場合キャディーを指定し、上記のキャディーの端末でゴルファーが進行中のゴルフ場の詳細情報を提供し、上記の端末に転送されたゴルフフィッティング情報を上記の端末で配信するメインサーバーを含めて構成され得る。
【0091】
ここで、上記の端末、位置情報送信機は、上記
図1、6の実施例で述べた全ての機能を具現することが出来る。
【0092】
より具体的には、上記の端末は上記自動モード、キャディーモード及び同時モードのうち、一つのモードを選択出来るモード設定モジュールを含めて構成でき、上記モード設定モジュールはゴルファーが希望するモードをリアルタイムで選択できるインタフェースを提供する。
【0093】
上記モード設定モジュールは特定のゴルフ場でゴルフを始める前にもゴルファーから入力されてモードを設定することが出来るが、ゲームが進行中にワンポイント情報をもらうため、又はモード交替のためにゴルファーから入力され、全部変更出来るよう設定が可能である。また、より正確な情報のために同時モードを選択できる。
【0094】
ここで、同時モードは、自動モードとキャディーモードが同時にゴルフのフィッティング情報を提供するもので、ゴルファーは2つのモードから提供される情報を比較して、より正確な情報を得ることが出来る。
【0095】
上記のメインは、上記端末の要請により、自動モード、キャディーモード及び同時モードを設定して管理するモード管理部と、登録されたキャディーを管理し、上記モードがキャディーモード又は同時モードに変更され、キャディー指定が必要な場合、稼働可能なキャディーを指定するキャディー管理部と、キャディーが指定されたら上記指定されたキャディーのキャディー端末にキャディーモードを要請したゴルファーが位置する位置情報やゴルフ場の詳細情報を提供し、上記の指定されたキャディーから入力されたゴルフフィッティング情報を上記の端末に転送するゴルフフィッティング情報提供部を含めて構成することが出来る。
【0096】
そして、上記のメインサーバーは登録された端末やキャディー端末情報、ゴルフ場の詳細情報や履歴情報を保存管理するデータベースなども含めて構成することが出来る。
【0097】
より具体的に、上記データベースは、登録されたゴルファーの個人情報、ゴルファーの端末情報、登録されたキャディーの個人情報、キャディーの端末情報を保存管理するユーザーDBと、各ゴルフ場の詳細情報を管理するゴルフ場DBと、ゴルファーとキャディーの特定ゴルフ場のプレー、記録(打数)及びキャディーが提供したゴルフフィッティング情報、キャディーのランキング情報などを保存管理する履歴DBを含めて構成することが出来る。
【0098】
ここで、上記ゴルファーの個人情報は名前、識別情報、電話番号、年齢、性別、住所などの人的情報とゴルフの球力、平均打数などゴルフ関連情報を含むことができ、上記キャディーの個人情報は、名前、識別情報、電話番号、年齢、性別、住所などの人的情報とキャディーの経歴、本発明によるキャディーサービス経歴などのキャディー情報を含むことができる。
【0099】
上記モード管理部は、上記端末のモード設定モジュールからモード変更要請がある場合、これを受信して現在進行中のモードを端末が要請したモードに変更して管理する役割を担う。
【0100】
例えば、上記端末が自動モードからキャディーモードに変更された場合、上記モード管理部は、上記の端末をキャディーモードに変更し、上記キャディー管理部にキャディー指定を要請する。
【0101】
逆に、キャディーモードから自動モードへの変更を要請した場合、上記端末を自動モードに変更し、上記キャディーモー管理部にモード変換で指定キャディーの情報提供終了を通知する。一方、キャディーモード又は自動モードから同時モード、又は同時モードからキャディーモード 、又は自動モードに変更要請がある場合も当該の要請モードに変更して管理することが出来る。
【0102】
上記キャディー管理部は、上記モード管理部を通じてキャディーモード又は同時モードに変換され、キャディー指定を通報されるとキャディーを指定し、上記端末につなげる。
【0103】
より具体的には、上記キャディー管理部は、データベースに保存されているキャディーDBにより現在稼働可能なキャディーの中から特定のキャディーを抽出して指定することが出来る。
【0104】
ここで、上記キャディー管理部は、稼働可能なキャディーが2人以上である場合、当該ゴルフ場に対する経歴とキャディー経歴、キャディーモードに対する経歴を分析し、最も点数の高いキャディーを設定することが出来る。
【0105】
例えば、全体のキャディー経歴、当該ゴルフ場でのキャディー経歴、キャディーモード経歴を点数化し、これを加算して点数を算出し、高い点数のキャディーを指定することが出来る。そして、キャディー経歴より当該ゴルフ場の経歴がより正確なショットの情報提供に役立つ場合もあるので、上記の点数を算出するとき、当該ゴルフ場でのキャディー経歴に加重値を与えて点数を算出することが出来る。
【0106】
例えば、(全体キャディー経歴×1)+(当該ゴルフ場のキャディー経歴×1.5)+(キャディーモード経歴×1)。ここで、経歴が1年未満の場合、月で割った値を代入(例えば、6ヶ月は0.5、2年6ヶ月は2.5)して計算式で点数を算出することができる。
【0107】
そして、上記キャディー管理部は、稼働可能なキャディーが、キャディー端末からキャディー要請を送信すると、待機モードに設定し稼働可能なキャディー人員を管理できる。
【0108】
一方、2人以上のキャディーが稼働可能な場合、キャディー指定をする時、キャディー管理部が指定するのではなく、ゴルファーから選ばれたキャディーを指定するように構成できる。
【0109】
上記キャディー管理部は、キャディーモード又は同時モード要請がある場合、稼働可能なキャディー情報を上記端末で伝送し、上記に入力されたキャディー情報のうち、特定のキャディーをゴルファーの端末から選んでキャディーを指定する、競争入札方式によってキャディーを指定できる。
【0110】
ここで、上記キャディー情報転送時、キャディーの履歴情報、年齢、性別などの情報を提供することができ、有料でキャディーサービスを提供する場合、キャディーが入力したキャディー費用(ポイント又は金額)も一緒に提供する事が出来る。
【0111】
そして、上記のゴルファーは単数のキャディーではなく、複数名のキャディーを指定する事ができ、複数名のキャディーからゴルフフィッティング情報の提供を受けて、これを比較して正確なショットをガイドしてもらうことが出来る。
【0112】
一方、ゴルファーから特定のキャディーを指名されてキャディーを指定することが出来る。
【0113】
例えば、ゲームの前又はゲーム中にゴルファーが希望する特定のキャディーを指名することができ、上記キャディーが稼働可能な状態の場合、上記キャディー管理部は上記キャディーを指定することが出来る。また、キャディーの稼働可能なスケジュールを考慮してキャディーの予約を申し込む事が出来る。
【0114】
上記のような過程を通じてキャディーが指定されると、上記ゴルフフィッティング情報提供部は、指定されたキャディーのキャディー端末からキャディーモードを要請したゴルファーが位置する位置情報やゴルフ場の詳細情報を提供し、上記指定されたキャディーのキャディー端末から入力されたゴルフフィッティング情報を端末で配信し、キャディーのゴルフフィッティング情報を提供する。
【0115】
また、上記のゴルフフィッティング情報提供部は、上記の端末とキャディー端末を直接ネットワークに連結し、リアルタイムでゴルファーとキャディーが対話又はチャットができるインタフェースを提供する事が出来る。
【0116】
より具体的には、上記ゴルフフィッティング情報提供部は、指定されたキャディーのキャディー端末でゴルファーがプレー中のゴルフ場の詳細情報をデータベースから抽出し、ゴルファーの端末からゴルファーの位置情報を受信してもらい、上記のキャディー端末に転送する。
【0117】
上記指定されたキャディーは、上記ゴルフ場の詳細情報からゴルフ場を把握し、ゴルファーの位置情報から現在ゴルファーが何番のホールでプレー中か、現在位置からホールまでの距離、地形、傾斜度などの詳細情報を分析し、ゴルファーにショット情報を提供する。
【0118】
上記ゴルフフィッティング情報提供部はまた、この履歴情報がデータベースに保存された場合、上記の履歴情報も指定されたキャディー端末で転送し、キャディーはゴルフ場の情報やゴルファーの実力を考慮してショット情報を提供する。
【0119】
上記指定されたキャディー遠隔地でゴルフフィッティングを提供し、フィールドではなく、オンライン上でキャディーの役割を担当するため、2以上のゴルファーに対する複数のキャディー業務が出来るのである。
【0120】
一方、指定されたキャディーのキャディー業務が終了すれば、上記キャディー管理部はゴルファーから当該キャディーに対する満足度又は点数の入力を受けて累積し、キャディーランキングを算出してゴルファーに提供する事が出来る。
【0121】
また、有料サービスの場合、ゴルファーは定額制又は一時決済などの有料課金を通じて費用の決済をして指定されたキャディーにキャディー業務によるポイントを積み立て、累積されたポイントによってキャディーに金額を支給するよう構成出来る。
【0122】
以上で説明した本発明の詳細な説明では、本発明の望ましい実施例を参照して説明したが、本発明の保護範囲は上記実施例に限られるものではなく、当該技術分野の通常の知識を持つ者であれば本発明の思想及び技術領域から離れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更出来ることが理解出来ると考えられる。
【符号の説明】
【0123】
10 端末
20 位置情報送信機