(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-30
(45)【発行日】2022-07-08
(54)【発明の名称】窓シャッターの下枠の構造
(51)【国際特許分類】
E06B 9/17 20060101AFI20220701BHJP
E06B 5/16 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
E06B9/17 M
E06B9/17 P
E06B5/16
(21)【出願番号】P 2018101152
(22)【出願日】2018-05-28
【審査請求日】2021-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【氏名又は名称】畑添 隆人
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 功
(72)【発明者】
【氏名】内倉 健
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-068040(JP,A)
【文献】特開2013-108225(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02152991(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00-9/92
5/00-5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓シャッターの下枠は、躯体に対して屋外側に持ち出し状に取り付けられており、
前記下枠は、躯体から屋外側に向かって延びる上面と、基端側部位と、を備え、
前記下枠の基端側部位は、
いずれか一方が上側、他方が下側に位置する第1基端側辺と第2基端側辺を備えており、
前記第2基端側辺は前記第1基端側辺よりも躯体から離間しており、
前記下枠は、
前記第1基端側辺を
螺子によって躯体に固定することで当該躯体に取り付けられており、
前記第2基端側辺は躯体に固定されておらず、
前記下枠が前記躯体に取り付けられた状態において、
前記第2基端側辺は前記躯体に対して少なくとも一部が離間して対向しており、
前記第2基端側辺の躯体に対向する面には、熱膨張耐火部材が設けてある、
窓シャッターの下枠の構造。
【請求項2】
前記第1基端側辺は、前記第2基端側辺よりも下側に位置しており、
前記下枠は、下側の前記第1基端側辺が前記螺子によって躯体に固定されており、前記熱膨張耐火部材は、前記
螺子の上側に位置している、
請求項1に記載の窓シャッターの下枠の構造。
【請求項3】
前記第2基端側辺と前記躯体の間には、水密部材が設けてあり、
前記水密部材は、前記熱膨張耐火部材の上側に位置しており、
前記水密部材は、前記基端側部位の上端部位と前記躯体の間に設けてある、
請求項
2に記載の窓シャッターの下枠の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓シャッターの下枠の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャッター装置は本来的に建物開口部を塞いで屋外側空間と屋内側区間を仕切るものであるが、さらに、火災時において屋外側空間と屋内側区間とを連通する隙間や開口が形成されないようにする防火性能が要求される。特許文献1、特許文献2には、窓シャッター装置の下枠の防火構造が記載されている。
【0003】
窓シャッターの下枠は、通常、基端側部位を螺子等を用いて躯体に固定することで、屋外側に持ち出し状に取り付けられているが、火災時の熱による下枠の変形によって、下枠の基端側部位と躯体との間に隙間が生成され、かかる隙間から火炎が回るおそれがある。特に、下枠の基端側部位の下方部位(下枠の上面よりも下方の部位)を取付片として躯体に固定しているような場合には、下枠の自重が持ち出し状に取り付けられた下枠の先端側が下方に垂れるように作用することと相俟って、熱変形により下枠の基端側部位と躯体との間に隙間が生成され易い。また、下枠の基端側部位と躯体の間に水密部材(ゴム等の可燃要素である)を設けた場合には、下枠の基端側部位と躯体との間に生成された隙間から、火炎が水密部材に乗り移って発炎が生じることになる。
【文献】特許第5703182号
【文献】特開2013-53421号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、窓シャッター装置において、火災時に、下枠の基端側部位と躯体との間に生じた隙間から火炎が回ることを防止することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が採用した技術手段は、
窓シャッターの下枠は、躯体に対して屋外側に持ち出し状に取り付けられており、
前記下枠は、躯体から屋外側に向かって延びる上面と、基端側部位と、を備え、
前記下枠の基端側部位は、第1基端側辺と第2基端側辺を備えており、
前記下枠は、第1基端側辺を固定手段によって躯体に固定することで当該躯体に取り付けられており、
前記下枠が前記躯体に取り付けられた状態において、第2基端側辺は前記躯体に対して少なくとも一部が離間して対向しており、
前記第2基端側辺の躯体に対向する面には、熱膨張耐火部材が設けてある、
窓シャッターの下枠の構造、である。
典型的には、前記固定手段は螺子である。
【0006】
1つの態様では、前記第1基端側辺は、前記第2基端側辺よりも下側に位置しており、前記熱膨張耐火部材は、前記固定手段の上側に位置している(
図25参照)。
固定手段の上側に熱膨張耐火部材が位置するので、火災時に、固定手段を支点として下枠が垂れ下がるように変形し、下枠の基端側部位と躯体との間に隙間が生じても、かかる隙間を火災時の熱により発泡する熱膨張耐火部材で塞ぐことができる。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材及び前記固定手段は、前記上面の高さ位置よりも下側に位置している(
図25参照)。
下枠の基端側部位を上面よりも下側の位置で躯体に連結することで、前記基端側部位において、上面よりも上側の部分の高さ寸法(立ち上がり寸法)を小さくすることができ、下枠の上面を上方に位置させることができる(窓サッシの下枠に近づけることができる)。結果として、窓サッシの下枠の高さとシャッターカーテン下端の座板錠の高さの差を小さくすることができ、窓サッシの下枠の上方から手動で行う座板錠の操作性が向上する。
1つの態様では、前記第1基端側辺は、前記第2基端側辺よりも上側に位置しており、前記熱膨張耐火部材は、前記固定手段の下側に位置している(
図2参照)。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材は、前記上面の高さ位置よりも下側に位置しており、前記固定手段は、前記上面の高さよりも上側に位置している(
図2参照)。
【0007】
1つの態様では、前記下枠が前記躯体に取り付けられた状態において、前記基端側部位と前記躯体の間には、前記熱膨張耐火部材の上側に位置して水密部材が設けてある、
1つの態様では、前記水密部材は、前記第1基端側辺(
図2の基端側上辺64)に設けてある。
1つの態様では、前記水密部材は、前記第2基端側辺(
図25の基端側上辺64、基端側下辺65)に設けてある。
なお、
図25の例では、基端側下辺65と基端側上辺64とから垂直状の第2基端側辺が形成されており、基端側下辺65に熱膨張耐火部材が設けられ、基端側上辺64に水密部材が設けられているが、下枠の基端側部位の形状(基端側下辺と基端側上辺が別個の辺と解釈できるような場合)によっては、基端側下辺(熱膨張耐火部材が位置する)が第2基端側辺を形成する一方、第2基端側辺の上側に位置する基端側上辺に水密部材が設けられる場合もあり得る。
1つの態様では、前記第1基端側辺は、前記第2基端側辺よりも下側に位置しており、前記熱膨張耐火部材は、前記固定手段の上側に位置している。
【0008】
1つの態様では、前記水密部材は、前記基端側部位の上端部位と前記躯体の間に設けてある。
躯体としては、外壁や窓サッシ枠を例示することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、下枠が第1基端側辺において固定手段により躯体に取り付けられた状態において、第2基端側辺は躯体に対して少なくとも一部が離間して対向しており、前記第2基端側辺の躯体に対向する面に熱膨張耐火部材を設けたことによって、火災時に、下枠の基端側部位と躯体との間に隙間が生じた場合であっても、熱膨張耐火部材がかかる隙間を閉塞することで、当該隙間から火炎が回ることを防止する。
【0010】
下枠の基端側部位と躯体との間に水密部材を設けたものにおいて、水密部材を前記基端側部位の上方部位に位置させ、水密部材の下側に熱膨張耐火部材を配置することによって、水密部材によって、前記基端側部位と躯体の間からの水の浸水を防止し、水密部材の下側に熱膨張耐火部材が位置するので、熱膨張耐火部材に雨水が直接接触することを防止する。
水密部材が下枠の基端側部位の上方部位に位置することで、外部から下枠の下面に火炎が作用した場合に、水密部材の下方に位置する熱膨張耐火部材によって、水密部材への火炎の引火を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図4】窓シャッター装置の横断面図であり、左側が窓開口部の上方の高さ位置の横断面、右側が窓開口部の高さ位置の横断面を示す。
【
図5】
図4に示す窓シャッター装置の一方のガイドレール及びガイドレール下地枠の上方部位の横断面図であり、下側から上側に向かって見た図である。
【
図6】
図2における下枠を示す図であり、上から、平面図、背面図、側面図である。
【
図7】窓シャッター装置の上方部位の内部を示す正面図(巻取シャフトは省略)である。
【
図8】(A)は、
図3、
図4のA-A線縦断面図であり、(B)は、
図3、
図4のB-B線縦断面図である。
【
図9】左図はブラケットの正面図、右図はブラケットを内側から見た側面図である。
【
図11】左図は、ブラケットとガイドレール下地枠の上方部位を外側から見た側面図であり、右図は、一部切り欠き正面図である。
【
図12】上図は、ブラケットとガイドレール下地枠の上方部位を内側から見た側面図であり、下図は、ガイドレール下地枠の上方部位の横断面図である。
【
図14】ガイドレール下地枠規制構造(アルミサッシ用)を説明する図である。
【
図15】ガイドレール下地枠規制構造(樹脂サッシ用)を説明する図である。
【
図20】右図は、サイドキャップ分割部の上端部の突片とサイドキャップ本体部との係合状態を示す図であり、左図は、サイドキャップ本体部の下端部の突片とブラケットとの連結状態を示す図である。
【
図21】サイドキャップ分割部の下縁部の後端に形成された係止突片とサイドキャップ本体部の後側部位の前端かつ下端に形成された係止受部との係合状態を示す図であり、左図が内側から見た側面図、右図が後から見た断面図である。
【
図22】窓シャッター装置(後付け)のシャッターケースの側面図である。
【
図23】窓シャッター装置(先付け)の横断面図であり、左側が窓開口部の上方の高さ位置の横断面、右側が窓開口部の高さ位置の横断面を示す。
【
図24】
図23に示す窓シャッター装置の一方のガイドレール及びガイドレール下地枠の上方部位の横断面図であり、下側から上側に向かって見た図である。
【
図24A】(A)は(B)のB-B線断面図であり、(B)は
図24と類似の図である。
【
図25】窓シャッター装置(先付け)の下方部位の縦断面図である。
【
図26】
図25における下枠を示す図であり、上から、平面図、背面図、側面図である。
【
図27】窓シャッター(先付け)のシャッターケースの側面図である。
【
図28】メンテナンス時のシャッターケース下板を取り外す工程を示す図である。
【
図29】窓シャッター装置のシャッターケースが半軒天収納の場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は全閉姿勢にある窓シャッター装置を屋外側から見た正面図、
図2は窓シャッター装置の縦断面図、
図3は
図2の部分拡大図、
図4は窓シャッター装置の横断面図(左側が窓開口部の上方の高さ位置、右側が窓開口部の高さ位置)である。窓シャッター装置は、建物の窓開口部に設置した窓装置(
図2、
図4に窓サッシ枠Sを示す)の屋外側に設けられる。窓シャッターの取付態様としては、シャッターを後付けする場合(外壁Wを仕上げた後でシャッターを取り付ける場合であり、
図1~
図5、
図7、
図22に示す)と、シャッターを先付けする場合(下地要素W´にシャッターを取り付けた後に外壁Wを仕上げる場合であり、
図23~
図25、
図27に示す)がある点に留意されたい。また、本実施形態では、後付け仕様では、窓サッシ枠Sはアルミサッシ(
図2、
図4等参照)であり、先付け仕様では、窓サッシ枠Sは樹脂サッシ(
図23、
図25等参照)であるが、アルミサッシが先付け仕様であっても、樹脂サッシが後付け仕様であってもよい。本明細書において、窓シャッター装置が取り付けられる側を総称して「躯体」と呼び、躯体には、外壁W、下地要素W´、窓サッシ枠S等が含まれる。
【0013】
窓シャッター装置は、窓開口部の上方に位置して、躯体(外壁W)に持ち出し状に取り付けられた左右のブラケット1と、左右のブラケット1間に支持された巻取シャフト2と、外壁Wに対して持ち出し状に取り付けられた左右のガイドレール下地枠3と、左右のガイドレール下地枠3に支持された左右のガイドレール4と、上端が巻取シャフト2に連結されたシャッターカーテン5であって、巻取シャフト2に巻き取られ/繰り出されることで、幅方向両端部がガイドレール4に案内されながら昇降して窓開口部の屋外側部位を開閉するシャッターカーテン5と、窓開口部の下方に位置して、躯体(外壁W)に持ち出し状に取り付けられた下枠(水切板)6と、を備えている。窓開口部の上方に位置して、左右のブラケット1及び巻取シャフト2に巻き取られたシャッターカーテン5を収納するようにシャッターケース7が設けられ、シャッターケース7の幅方向両端部に位置してブラケット1にはサイドキャップ8が被着される。後述するように、本実施形態では、サイドキャップ8は、本体部8´と、本体部8´に着脱可能な分割部9と、から構成されているが、サイドキャップ8は、一部材から一体形成されたものでもよい。
【0014】
図9に示すように、ブラケット1は、垂直状の面部10と、面部10の傾斜状の上縁に沿って形成された上面11と、面部10の前縁(側面視凹部状)に沿って形成された上側前面12、中間前面13、下側前面14と、面部10の下縁に沿って形成された前側下面15、中間下面16、基端側下面17と、面部10の後縁に沿って形成された後面18とからなる。中間前面13は、ブラケット1の前縁の凹部の底面であり、下側前面14の上端に形成された水平面140が凹部の下面を形成している。
【0015】
図3、
図4に示すように、ブラケット1は、後面18を外壁Wに固定された引っ掛け金具21に取り付けることで外壁Wに対して持ち出し状に設けられる。引っ掛け金具21には、ブラケット1の面部10に平行に延びる連結片210が形成されており、ブラケット1の面部10と連結片210を螺子211(
図3参照、
図4では省略)によって固定することで、下方からの吹き上げ荷重に対抗するようにしている。
【0016】
ブラケット1の面部10の外面には、上側係止片100、下側係止片101が形成されている。上側係止片100は、水平片1000と垂直状の立ち上がり片1001から断面視L形状を備え、下側係止片101は、水平片1010と垂下片1011から断面視逆L形状を備えている。上側係止片100、下側係止片101は、面部10の一部を切り起して形成した切り起し片であり、面部10には上側係止片100、下側係止片101の切り起し時に形成された開口1002、1012が形成されている。開口1002、1012は、それぞれ、ブラケット1の面部10の上端近傍、下端近傍で、ブラケット1の面部10の前後方向の略中央に位置して形成されている。
【0017】
駆動側のブラケット1の面部10の内面の下方部位には、後側に寄った位置に開閉機Mを支持する取付台19が固定されている。
図10に示すように、取付台19は、方形状のベース190と、ベース190の第1辺から立ち上がる第1垂直片191と、ベース190の第2辺から立ち上がる第2垂直片192とからなる。第1垂直片191は、ベース190の第1辺から立ち上がる第1部分1910と、ベース190の第1辺を越えて延びる第2部分1911とから横長方形状の垂直面となっている。取付台19は第1垂直片191を介してブラケット1の面部10の内面に固定され、第2垂直片192に対して開閉機Mの一端側が取り付けられる。
【0018】
上述のように、ブラケット1の面部10には、サイドキャップ8を係止するための係止片(下側係止片101)が切り起し形成されることで、面部10に開口1012が形成されており、シャッターケース内には、駆動側のブラケット1の面部10に開閉機Mが固定されており、面部10に形成された開口1012と当該面部10に支持されている開閉機Mは近い位置にある。開閉機Mは、構成要素の一部に可燃要素である樹脂を含んでおり、また、開閉機Mは、機械要素間にグリスを有していることから、駆動側のブラケット1の面部10の開口1012の近傍に位置して可燃要素が存在することになる。
【0019】
取付台19の第1垂直片191の第2部分1911は、下側係止片101が形成された部位を面部10の内面から覆うように位置しており、第2部分1911の面部が開口1012の周囲の面部に当接することで、下側係止片101近傍の開口1012を塞いでいる。駆動側のブラケット1の面部10の開口1012(可燃要素の近傍の開口)は、当該面部10に設けられた取付台19の第1垂直片191の第2部分1911(閉塞板材)によって塞がれている。よって、サイドキャップ8が燃え落ちた後に、ブラケット1の面部10に形成された開口1012を通じて開閉機Mの樹脂材料が発炎することを防止することができる。
【0020】
ガイドレール下地枠3は、窓開口部の高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、
図5に示すように、外壁Wから離間するように見込方向に延びる側辺30と、側辺30の先端に係止された係止部31と、側辺30の先端側部位300において見付方向に延びる先端側見付片32と、先端側見付片32から見込方向に延びる連結片33と、側辺30の基端側で先端側見付片32と反対側に延びる第1基端側見付辺34と第1基端側見付辺34と反対側(先端側見付片32と同じ側)に延びる第2基端側見付辺35と、を備えている。ガイドレール下地枠3の上端には、シャッターカーテン5の全開時にシャッターカーテン5の下端部位に設けたブロック状の当接部52が当接するストッパ39(
図2、
図11参照)が取り付けられている。
【0021】
図4、
図5に示すように、ガイドレール下地枠3は、第1基端側見付辺34を外壁Wに当接させた状態で、第1基端側見付辺34を螺子36で外壁Wに固定することで取り付けられている。第2基端側見付辺35の裏面には難燃性ないし不燃性の熱膨張耐火部材37が高さ方向に亘って(熱膨張耐火部材37が設けられる位置は、高さ方向の一部、例えば、下方部位のみであってもよく、全高であってもよい)設けてある。第1基端側見付辺34が外壁Wに当接した状態において、第2基端側見付辺35は外壁Wに対して離間対向しており、第2基端側見付辺35の裏面と外壁Wの間には隙間(空間)が形成されており、かかる空間に第2基端側見付辺35の裏面に設けた熱膨張耐火部材37が位置している。第2基端側見付辺35の裏面には、熱膨張耐火部材37の外側に位置して水密部材38が高さ方向に亘って設けてあり、第2基端側見付辺35と外壁Wとの隙間を高さ方向に亘って塞いでいる。水密部材38(ガイドレール下地枠3が外壁Wに取り付けられた状態)は、発泡前の熱膨張耐火部材37よりも大きい厚さを備えており、第2基端側見付辺35の裏面と外壁Wの間に熱膨張耐火部材37を発泡可能な状態で収容する隙間(空間)を形成している。
【0022】
熱膨張耐火部材37は、高さ方向に延びる長尺状の板体ないしシート体であり、窓開口部全閉状態において、火災時に熱膨張耐火部材37が所定温度以上に加熱されると、熱膨張耐火部材37は発泡・膨張し、ガイドレール下地枠3の熱変形等に伴って側辺30の基端側部位と外壁Wとに形成され得る隙間を高さ方向に亘って閉塞し、ガイドレール下地枠3と外壁Wとの間からの火の回りを防止してガイドレール下地枠3の基端側部位の防火性能を確保する。水密部材38は、典型的にはゴム材料から形成された水密ゴムであり、このような水密部材の材料は当業者において公知であるので詳細な説明は省略する。水密部材38は、第2基端側見付辺35と外壁Wの間の隙間に雨水が浸水することを防止し熱膨張耐火部材37が水と直接接触することを可及的に防止している。
【0023】
ガイドレール4は、窓開口部の高さ方向に垂直に延びる長尺部材であり、躯体(外壁W)から遠い側の側辺(屋外側見付辺)40と、躯体(外壁W)に近い側の側辺41と、底辺42と、から平面視略コ字状の形状を有しており、対向する側辺40、41間にシャッターカーテン5の幅方向両端部を受け入れて上下方向に案内するガイド溝45が形成されている。より詳しくは、
図5に示すように、側辺40、41の先端には、先端側見込部400、410が対向して突成されており、先端側見込部400、410には消音材(図示せず)が対向状に設けられ、消音材間にガイド溝45の開口が形成されている。ガイドレール4は開口全高に対応する高さを備えており、下枠6の下端(底辺62)からシャッターケース7に達するまで垂直状に延びている。ガイドレール4の側辺40、41の上端部位401、411は拡開状に形成されており、シャッターケース7の下方部位内に延出している。
【0024】
ガイドレール4の底辺側にはガイドレール下地枠3の係止部31に係止する係止部43及びガイドレール下地枠3の連結片33に連結する連結片44が一体形成されている。より詳しくは、側辺41の基端側は、底辺42を越えて、窓開口部から離れるように延びる延出辺41´が形成されており、ガイドレール4の底辺42には、躯体(外壁W)側に向かって、窓開口部から離れる方向に平面視傾斜状に延びる外側底辺42´が形成されており、外側底辺42´が側辺41の延出辺41´の先端側部位を支持している。延出辺41´の先端には、係止部43が一体形成されている。延出辺41´には、底辺42寄りに位置して、躯体(外壁W)に向かって延びる連結片44が一体形成されている。ガイドレール下地枠3に連結されて支持されたガイドレール4は当業者において良く知られており、ガイドレール下地枠3とガイドレール4の連結は図示の態様に限定されるものではない。
【0025】
シャッターカーテン5は、開口幅方向に延びる長尺状のスラット50を上下に連結して形成されており、下端の座板51の幅方向両端部にはブロック状の当接部52が設けてある。シャッターカーテン5は、スラット50の幅方向両端部がガイドレール4の溝部に案内されながら昇降して開口部を開閉する。開口部全開時にはシャッターカーテン5の下端の座板51に設けた当接部52がガイドレール下地枠3の上端部位に設けたストッパ39に当接する。開口部全閉時にはシャッターカーテン5の下端の座板51の下方部位が下枠6の先端側の凹部600にあいじゃくり状に受け入れられる。
【0026】
本実施形態では、ガイドレール下地枠3は基端側において外壁W(躯体)に固定されており、また、下端において下枠6に螺子(図示せず)によって連結されているが、風圧によってガイドレール下地枠3の先端側が外側に変形すると、スラット50がガイドレール4の溝部から抜け出てしまうおそれがある。本実施形態では、ガイドレール下地枠3の外側への変形を規制して耐風圧性能を向上させるべく、ブラケット1の下端部位にガイドレール下地枠3の上端部位の変形を規制する下地枠規制構造を設けた。下地枠規制構造は、ブラケット1の下端に設けられ、ガイドレール下地枠3の上端よりも下方に延びる下地枠規制片170と、ガイドレール下地枠3の先端側に設けられた、下地枠規制片170の被当接部(先端側部位300、連結片44)と、下地枠規制片170が被当接部に当接することで、ガイドレール下地枠3及びガイドレール4の左右方向の振れを規制している。本実施形態では、ガイドレール下地枠3はアルミサッシ用、樹脂サッシ用の2種類が用いられ、
図14にアルミサッシ用の下地枠規制構造、
図15に樹脂サッシ用の下地枠規制構造を示す。
【0027】
図14に示す態様では、ブラケット1の下端部位の基端側下面17の先端には垂下状の下地枠規制片170が形成されている。ブラケット1の下端とガイドレール下地枠3の上端は当接しており、下地枠規制片170は、ガイドレール下地枠3の側辺30の先端側部位300と連結片33と先端側見付片32で囲まれた平面視コ字状の溝部内に先端側部位と連結片33に垂直で先端側見付片32に平行して位置している。下地枠規制片170の幅方向一端は先端側部位300に近接しており、他端は連結片33に近接している。実際には、ガイドレール下地枠3とガイドレール4が連結された状態において、ガイドレール下地枠3の連結片33の内側にはガイドレール4の連結片44が位置する(
図12参照)。風圧を受けてガイドレール下地枠3の上端部位が外側に開くように変形しようとすると、下地枠規制片170の幅方向一方の端部が連結片44の内面に当接することで、ガイドレール下地枠3の上方部位の外側への移動が規制される。ガイドレール下地枠3の上方部位の内側への変形も下地枠規制片170によって規制され得る。
【0028】
図15に示す態様では、ブラケット1の面部10の下端部位の所定位置に下地枠規制金具17´が取り付けられており、下地枠規制金具17´にはブラケット1の下端から下方に延びる垂下状の下地枠規制片170´が形成されている。ブラケット1の下端とガイドレール下地枠3の上端は当接しており、下地枠規制片170´は、ガイドレール下地枠3の側辺30の先端側部位300と連結片33と先端側見付片32で囲まれた平面視コ字状の溝部内に先端側部位と連結片33に垂直で先端側見付片32に平行して位置している。下地枠規制片170´の幅方向一端は先端側部位300に近接しており、他端は連結片33に近接している。実際には、ガイドレール下地枠3とガイドレール4が連結された状態において、ガイドレール下地枠3の連結片33の内側にはガイドレール4の連結片44が位置する(
図12参照)。風圧を受けてガイドレール下地枠3の上端部位が外側に開くように変形しようとすると、下地枠規制片170´の幅方向一方の端部が連結片44の内面に当接することで、ガイドレール下地枠3の上方部位の外側への移動が規制される。ガイドレール下地枠3の上方部位の内側への変形も下地枠規制片170´によって規制され得る。
【0029】
ブラケット1の面部10の下端(基端側下面17)とガイドレール下地枠3の上端(側辺30の上端30´であり、上端30´には先端側部位300の上端を含む)とは当接しており(
図11、
図12参照)、ブラケット1の面部10の外面とガイドレール下地枠3の側辺30の外面は同一垂直面上に位置している(
図4、
図8、
図11参照)。ブラケット1の面部10の外面の下端部位には、ブラケット1の面部10の下端部位とガイドレール下地枠3の側辺30の上端部位に跨るようにカバープレート20が設けてあり、カバープレート20によって、ブラケット1の面部10の基端側下面17とガイドレール下地枠3の側辺30の上端30´の当接部位を側方から塞いでいる。カバープレート20は、左右のブラケット1の下端部位と左右のガイドレール下地枠3の上端部位に跨るように左右両側に設けられる。カバープレート20は、ブラケット1の面部10の下端とガイドレール下地枠3の上端の当接部位に形成し得る防火上不利な隙間を塞ぐことができる。
【0030】
図13に示すように、カバープレート20は、水平状に延びる上縁200、水平状に延びる下縁201、基端側縦縁202、先端側縦縁203から形成された横長のプレートであり、上半部には、カバープレート20をブラケット1の面部の外側の下端部位に固定する螺子205用の孔204が形成されている。カバープレート20の上縁200の先端側の半円状の切欠き206は下地枠規制片171´(
図15参照)を固定するための螺子を逃がすための切り欠きである。
【0031】
本実施形態では、
図11右図に示すように、ブラケット1の面部10の外面とガイドレール下地枠3の側辺30の外面が同一垂直面上にあり、カバープレート20は、垂直姿勢でブラケット1の面部10の外面の下端部位とガイドレール下地枠3の側辺30の外面の上端部位間に跨るように延びている。なお、ブラケット1の面部10の外面とガイドレール下地枠3の側辺30の外面が同一垂直面上に無い場合には、カバープレート20の形状は、上記2つの外面の沿うような断面形状(例えば、ブラケット1の面部10の外面に当接する上側垂直面、ガイドレール下地枠3の側辺30の外面に当接する下側垂直面、上側垂直面の下端と下側垂直面の上端を連結する中間水平面)となる。
【0032】
カバープレート20は、ブラケット1の面部10の基端側下面17とガイドレール下地枠3の側辺30の上端30´の当接部位を略全幅に亘って覆い、さらに、カバープレート20の先端側は、ブラケット1の下端とガイドレール下地枠3の上端との当接部位を越えてガイドレール4の上端部位にまで延びており、カバープレート20の基端側縦縁202は、躯体(外壁W)に近接している。本実施形態では、ブラケット1の前側下面15は、ブラケット1の面部10の基端側下面17とガイドレール下地枠3の側辺30の上端30´の当接部よりも下方に位置しており、カバープレート20の下縁201は、ブラケット1の前側下面15と略同じ高さに位置する。
図3に示すように、カバープレート20の下縁201は、サイドキャップ8の下面(前側下縁部85と後側下縁部86)よりも上方に位置しており、カバープレート20は、ブラケット1に被着されるサイドキャップ8によって隠蔽され、外部に露出することがない。
【0033】
下枠6は、開口部の幅方向に延びる長尺枠体であって、
図2、
図6に示すように、下枠6は、外壁Wから離間する方向に下向き傾斜状に延びる上面60と、上面60の先端の垂下辺61、底辺62、立ち上がり辺63と、上面60の基端側で上方に延びる基端側上辺64と、上面60の基端側で下方に延びる基端側下辺65と、上面60の下面と基端側下辺65を連結する傾斜状の連結辺66と、からなる。下枠6の先端側には上面60の先端の垂下辺61、底辺62、立ち上がり辺63から凹部600が形成されており、開口部全閉時にはシャッターカーテン5の下端の座板51の下方部位が下枠6の先端側の凹部600にあいじゃくり状に受け入れられる(
図2)。
【0034】
下枠6の上面60の基端側は、基端側上辺64を越えて突出しており、上側当接部640が形成されており、連結辺66の基端側は基端側下辺65を越えて突出しており、下側当接部660が形成されている。上側当接部640と下側当接部660の先端は、同一垂直面上に位置している。
図2に示すように、下枠6は、基端側上辺64の上側当接部640と下側当接部660の先端を外壁Wに当接させた状態で、基端側上辺64を螺子67で外壁Wに固定することで取り付けられている。
【0035】
上側当接部640、下側当接部660、基端側下辺65から空間が形成されており、基端側下辺65の裏面には難燃性ないし不燃性の熱膨張耐火部材68が下枠6の幅方向に亘って設けてある。基端側上辺64の裏面には水密部材69が下枠6の幅方向に亘って設けてある。
図2に示すように、下枠6が外壁Wに取り付けられた状態では、基端側上辺64と外壁Wの間に位置して水密部材69が圧縮されており、基端側下辺65の裏面と外壁Wの間には、熱膨張耐火部材68の発泡を許容する隙間(空間)が形成されている。
【0036】
熱膨張耐火部材68は、幅方向に延びる長尺状の板体ないしシート体であり、窓開口部全閉状態において、火災時に熱膨張耐火部材68が所定温度以上に加熱されると、熱膨張耐火部材68は発泡・膨張し、下枠6の熱変形等に伴って基端側部位と外壁Wとに形成され得る隙間を幅方向に亘って閉塞し、下枠6と外側Wとの間からの火の回りを防止して下枠6の基端側部位の防火性能を確保する。水密部材69は、典型的にはゴム材料から形成された水密ゴムであり、このような水密部材の材料は当業者において公知であるので詳細な説明は省略する。水密部材69は、基端側上辺64と外壁Wの間の隙間に雨水が浸水することを防止し熱膨張耐火部材68が水と直接接触することを可及的に防止している。また、水密部材69は、基端側上辺64の上端部位に位置し、また、熱膨張耐火部材68の上側に位置しており、下枠6の下面が下方から火災の熱に晒された時に、熱膨張耐火部材68が基端側下辺65の裏面と外壁Wの間で発泡することで、外部で発生した火炎が水密部材69に引火することを防止している。
【0037】
図3、
図22、
図27に示すように、シャッターケース7は、上面70と、上側前面71と、下側前面72と、下面73とを備え、ブラケット1の外形に沿った断面形状となっている。本実施形態では、シャッターケース7は、上面70と上側前面71からなる上側の第1部分(上板)7Aと、下側前面72と下面73からなる下側の第2部分(下板)7Bとから分割可能に構成されている。シャッターケース7が設置された状態において、躯体に連結された上板7Aに対して下板7Bが脱着可能となっており、下板7Bを上板7Aから取り外すことで、いわゆる巻取シャフト2や開閉機Mのメンテナンスを行うようになっている。
【0038】
上面70は外壁Wから離間する方向に下向き傾斜状に延び、基端側には垂直状の立ち上がり辺700が形成されている。上面70は立ち上がり辺700を外壁Wへ当接させた状態で螺子701によって外壁W(躯体)に連結される。上面70の前端側は螺子702によってブラケット1の上面11に固定されている。上側前面71は垂直面であり、ブラケット1の上側前面12にリベット703等の固定具に固定されている。上側前面71の下端には内側(基端側ないし躯体側)に向かって折り返してなる「レ」状の被係止片710が形成されている。
【0039】
下側前面72は垂直面であり、上端には内側(基端側ないし躯体側)に向かって延びる水平片720、水平片720から垂直状に立ち上がる立ち上がり片721、立ち上がり片721の上端から外側に向かって折り返してなる逆「レ」状の係止片722が形成されている。下面73は水平面であり、躯体側の端部には立ち上がり片730が形成されている。下板7Bは、係止片722を上板7Aの被係止片710に引っ掛けることで、上板7Aから吊持させ、下板7Bの下面73をブラケット1の前側下面15に下側から当接させた状態でブラケット1にサイドキャップ8を被着させ、ブラケット1の前側下面15を覆うサイドキャップ8の前側下縁部85から螺子852に連結されている。上面70において、躯体に螺子701で固定され、ブラケットの上面11に螺子702で固定された上板7Aに対して、下板7Bの上側部位を係止させ、下側部位をブラケット1に固定することで、シャッターケース7を形成するようになっている。
【0040】
左右のブラケット1の面部10の前側かつ上側間には上側ケースアングル材74(
図3参照)が設けてあり、シャッターケース7の上面70の先端側部位が支持されている。本実施形態では、下側ケースアングル材は設けられておらず、シンプルな構造となっている。開閉機Mの近傍にケースアングル材が無いので、開閉機Mのメンテナンス性が向上する。
【0041】
シャッターケース7は、さらに、裏面ケース75を備えている。裏面ケース75はシャッターケース7の基端側に位置して外壁Wに近接して沿って延びる後面750(図示の態様では、側面視傾斜状に延びている)と、後面750の上端から傾斜状に延びる上面751と、後面750の下端の水平状の下面752と、下面752の先端の立ち上がり辺753を備えている。上面751の幅方向両端部は、ブラケット1の上端の上面11に連結されており、下面752の幅方向両端部は、ブラケット1の下端の基端側下面17に連結されている。裏面ケース75の下面752には、開閉機Mの他端の支持部22が設けられ、また、HEMS電源装置23が設けられる。
【0042】
図16に示すように、サイドキャップ8は、ブラケット1に被着された状態で上下方向かつ前後方向に延びる面部80と、ブラケット1の周縁及びシャッターケース7の幅方向両端の外面を覆う上側縁部81、上側前縁部82、前側凹部83、下側前縁部84、前側下縁部85、後側下縁部86、外壁Wに近接する後縁部87を備えている。上側縁部81がサイドキャップ8の上面を形成しており、前側下縁部85と後側下縁部86からサイドキャップ8の下面が形成されている。
【0043】
サイドキャップ8の面部80の内側には、上下に離間して上側係止片800、下側係止片801が形成されており、上側係止片800、下側係止片801をそれぞれブラケット1の上側係止片100、下側係止片101にスライド係止させることで、サイドキャップ8はブラケット1に被着される。サイドキャップ8の面部80の内側には縦横方向に延びる補強リブ802、803、804、805、806が形成されている。補強リブ802、806が垂直補強リブであり、補強リブ803、804、805が水平補強リブである。本実施形態では、サイドキャップ8をブラケット1に被着した時に、補強リブ802、803、804、805、806の先端縁がブラケット1の面部10に当接するようになっている。
【0044】
サイドキャップ8の前側かつ下側に位置する部位は、当該サイドキャップ8の面部80及び縁部の一部(前側凹部83、下側前縁部84、前側下縁部85)を形成する分割部9となっており、分割部9は、分割部9以外の本体部8´に対して着脱可能に構成されている。すなわち、サイドキャップ8は、本体部8´と本体部8´に着脱可能な分割部9とから構成されている。
【0045】
図17に示すように、本体部8´は、サイドキャップ8の前側かつ上側に位置する前側部位8Aと、前側部位8A以外の後側部位8Bとからなり、前側部位8Aの下方かつ後側部位8Bの下側部位の前方の空間(切り欠き部位)に分割部9が脱着可能に取り付けられる。本体部8´は、面部80から分割部9を除いた部位である面部80´を備え、サイドキャップ8の上側縁部81、上側前縁部82、後側下縁部86、後縁部87を有している。
【0046】
本体部8´の前側部位8Aは、面部80´の前側部位と、上側縁部81の前側部位と、上側前縁部82と、下端部88とを備えている。上側縁部81の基端側には垂直状に延びる立ち上がり辺810が一体形成されており、上側縁部81の前方部位にはシャッターケース7の上板7Aの上面70を固定する螺子702の孔部811が形成されている。
【0047】
前側部位8Aの下端部88は、水平状の縁部880と、縁部880の内面から下方に突出する突片881とを備えている。突片881の側面(面部)には、孔部を備えた筒状部882が内側に突成されている。本実施形態では、筒状部882の先端縁と補強リブ802の先端縁は同一面上に位置するようになっている(
図17参照)。サイドキャップ8をブラケット1に被着した状態では、筒状部882がブラケット1の面部10の外面に、筒状部882の孔部が面部10に形成した螺子孔884(
図3参照)に一致して当接するようになっており、筒状部882の孔部から差し入れた螺子883によって、前側部位8Aの下端の突片881をブラケット1の面部10に固定する(
図20左図参照)。サイドキャップ8の本体部8´の前側部位8Aの下端(分割部9の上端との接続部)をブラケット1の面部10に固定することで、前側部位8Aの下端が外側に開くように変形することが防止され、サイドキャップ8が折れるように変形(前側部位8Aと分割部9が正面から見てく字状に変形)することを防止する。
【0048】
本体部8´の後側部位8Bは、面部80´の後側部位と、上側縁部81の後側部位と、面部80´の下側部位の前端部89と、後側下縁部86と、後縁部87を備えている。後側部位の前端部89は、縦方向の補強リブの1つによって形成された垂直状の端縁890と、端縁890から前方に突成された薄肉の縁部891とを備えている。
【0049】
図18に示すように、分割部9は、面部80の一部を形成する分割面部90を備えており、サイドキャップ8の前側凹部83、下側前縁部84、前側下縁部85を有している。分割面部90は、上端部91と、後端部92と、前端部(前側凹部83、下側前縁部84)、分割下縁部(前側下縁部85)とを備えている。分割部9が本体部8´に装着された状態において、分割面部90の上端部91の縁部910の上面が本体部8´の前側部位8Aの下端部88の縁部880の下面に当接し、分割面部90の後端部92の内面が本体部8´の後側部位8Bの前端部89の縁部891の外面に当接する。なお、前側凹部83は、上側前縁部82、下側前縁部84が形成する垂直面に対して凹んだ部位であり、垂直状の底片830と、底片830の下端から下側前縁部84の上端に向かって水平に延びる下側水平片831と、底片830の上端から下側水平片831と平行状に延びる上側水平片832とからなり、分割部9を本体部8´に装着した状態において、上側水平片832の先端は、本体部8´の上側前縁部82の下端の内面に当接しており、この当接部(接続部)は前側凹部83の上端部位(上側水平片832)と同一高さ(上側前縁部82の下端と上側水平片832の下面が同面)にあることから外部から目立たない。
【0050】
図18、
図20右図に示すように、分割部9の上端部91は、水平状に延びる縁部910と、縁部910から上方に突出する突片911とを備えている。分割面部90の上端部位において、前側凹部83に対応する高さに位置する上側部位912は、分割面部90に対して内側へ凹んだ部位となっており、上側部位912の上端が縁部910となっており、突片911は上側部位912の内面から上方に突出している。突片911は楔形状を備えており、基端側には縁部910に近接して係止部9110が形成されている。
【0051】
図20右図に示すように、分割部9が本体部8´に装着された状態において、分割部9の上端部91に形成された突片911が本体部8´の前側部位8Aの内側(縁部880の内面)に当接し、本体部8´の前側部位8Aの下端部88に形成された突片881が分割部9の内側(上側部位912の内面)に当接する。分割部9が本体部8´に装着された状態において、突片911の係止部9110が前側部位8Aの下端部88の縁部880に係止するようになっている。分割部9が本体部8´に装着された状態において、サイドキャップ8の側面(面部80の外面)には分割部9の上側部位912によって側面視水平状の凹部83´が形成されており、凹部83´は、サイドキャップ8の側面(面部80の外面が形成する垂直面)に対して凹んだ部位であり、サイドキャップ8の前側凹部83と同じ高さ幅を備えており、前側凹部83、凹部83´がサイドキャップ8の側面から前面に亘って連続状に形成されている。
【0052】
分割部9の分割下縁部(前側下縁部85)の前側には孔部850が形成されている。サイドキャップ8がブラケット1に被着された状態において、孔部850を通る螺子852によって、分割部9及び下板7Bの下面73をブラケット1の前側下面15に固定する。
【0053】
分割下縁部(前側下縁部85)の後側は幅狭となっており、後端853には上方へ突出する係止突片851が形成されている。本体部8´の後側部位8Bの前端部89の下端には、垂直状の端縁890の下端と後側下縁部86の前端との間に位置して係止受部892が形成されており、分割部9が本体部8´に装着される時に、分割部9の係止突片851が本体部8´の係止受部892に嵌合し、分割部9の係止突片851の外側の縁部8510が本体部8´の面部80´の内面に当接することで、本体部8´に対して分割部9が位置決め固定され、前側下縁部85の後端853と後側下縁部86の前端860が当接している(
図21参照)。
【0054】
前側下縁部85には、前側に位置して、分割面部90から離間する方向に突出する突出部85´が一体形成されている。突出部85´は平面視方形状であり、先端縁(後述する第5縁)850´と左右の側縁(後述する第4縁、第6縁)851´、852´とを備えている。
図18に示すように、前側下縁部85の縁は、後端853から平面視において分割面部90に平行に延びる第1縁854、第1縁854から平面視傾斜状(前方に向かって分割面部90から離間する方向)に延びる第2縁855、第2縁855から分割面部90に平行に延びる第3縁856、第3縁856から平面視において分割面部90に垂直に分割面部90から離間する方向に延びる第4縁851´、第4縁851´の先端から平面視において分割面部90に平行に延びる第5縁850´、第5縁850´から第4縁851´に平行に延びる第6縁852´、第6縁852´の基端から平面視において分割面部90に平行に延びる第7縁857とからなる。
【0055】
本実施形態では、サイドキャップ8の下面は、分割部9の前側下縁部85と、本体部8´の後側下縁部86とからなり、前側下縁部85の後端853と、後側下縁部86の前端860が当接している。後側下縁部86は、平面視において面部80に対して平行に延びる側縁861を備えている。
図5、
図18に示すように、サイドキャップ8の下面(前側下縁部85、後側下縁部86)の縁部は、ガイドレール下地枠3、ガイドレール4に近接している。具体的には、側縁861がガイドレール下地枠3の側辺30の外面に近接しており、第1縁854がガイドレール下地枠3とガイドレール4の係止部に近接しており、第2縁855が外側底辺42´に近接しており、第3縁856が底辺42に近接しており、第4縁851´がガイドレール4の側辺40の外面に近接している。本実施形態では、サイドキャップ8の下面の突出部85´が、ガイドレール4の屋外側見付辺40とシャッターケース7の下面73との間の隙間を塞いでいるので、シャッターケース7の下面73の幅方向両端部から躯体側への浸水を可及的に防止することができる。また、サイドキャップ8の下面の突出部85´が、ガイドレール4の屋外側の見付辺40の拡開状の上端部位401を下方から隠蔽するので、外観上良好である。なお、ガイドレール4の屋外側見付辺40とシャッターケース7の下面73との間の隙間を塞ぐ手段としては、サイドキャップ8の下面に突出部85´を形成することに代えて、下面73に一体的あるいは別体で突出部(図示せず)を設けること、あるいは、ガイドレール4に別部材からなる突出部(図示せず)を設けることが挙げられる。
【0056】
図5に示すように、サイドキャップ8の下面(前側下縁部85、後側下縁部86)は、ガイドレール下地枠3に近接する躯体側部位αと、躯体側部位αに対して屋外側に位置する屋外側部位βと、からなり、屋外側部位βは、ガイドレール4(屋外側見付辺40)を越えて屋外側に延びる先端側部位β1を有しており、先端側部位β1には、ガイドレール4の屋外側見付辺40の全面の屋外側に位置するように開口部中央に向かって延びる突出部85´が形成されている。突出部85´の側縁851´とガイドレール4の屋外側見付辺40は対向近接しており、突出部85´の先端縁850´とガイドレール4の見込面(ガイド溝45の開口が形成されている先端側見込部400、410)が一致している。屋外側部位βは、先端側部位β1と躯体側部位αとの間に位置し、ガイドレール4の底側部位(外側底辺42´、底辺42の部分)に近接する部位β2を有している。
【0057】
図5に示す実施形態では、サイドキャップ8の下面は、前側下縁部85と後側下縁部86から形成されており、サイドキャップ8の下面の屋外側部位βは、分割部9の下面(前側下縁部85)から形成されており、サイドキャップ8の下面の躯体側部位αは、本体部8´の下面(後側下縁部86)から形成されている。
図24に示す実施形態では、サイドキャップ8の下面は、前側下縁部85と後側下縁部86から形成されており、サイドキャップ8の下面の屋外側部位βは、分割部9の下面(前側下縁部85)から形成されており、サイドキャップ8の下面の躯体側部位αは、分割部9の下面(前側下縁部85)の一部及び本体部8´の下面(後側下縁部86)から形成されている。
図5、
図24は例示であって、例えば、サイドキャップ8の下面を一部材から形成してもよい。
【0058】
サイドキャップ8の面部80の内面はブラケット1の面部10の外面に対向しており、サイドキャップ8の面部80の内面の少なくとも下方部位とブラケット1の面部10の外面との間には、高さ方向に延びる当接部材としての水密部材807が設けてあり、水密部材807は、サイドキャップ8の面部80の内面の少なくとも下方部位及びブラケット1の面部10の外面に当接している。本実施形態では、水密部材807は、躯体側に寄った位置において、最下位の水平状の補強リブ805と後側下縁部86の間に亘って、サイドキャップ8の面部80の内面に固定されている(
図16、
図19(C)参照)。
図24A(A)に示すように、水密部材807は、外壁Wとの境界に位置して(
図24A(B)参照)、サイドキャップ8の面部80の下方部位とブラケット1の面部、ガイドレール下地枠3の側辺30の面部との間に亘って位置しており、水密部材807によって、サイドキャップ8の下面(後側下縁部86)と、ガイドレール下地枠3の側辺30の面部及びブラケット1の面部との間に浸水した雨水が、躯体側へ浸水することを防止する。下方からの吹込み等によって、
図24A(B)の矢印に示すように、サイドキャップ8の下面(後側下縁部86)とガイドレール下地枠3の側辺30との隙間から雨水が浸水した場合であっても、水密部材807は、浸水した雨水が、躯体側へ浸水することを防止する。また、最下位の水平補強リブ805は、下方からサイドキャップ8の下面とブラケット1の面部との間に浸水した雨水が水密部材807の裏側(躯体側)に上方から回り込むように浸水することを防止する。
【0059】
図1、
図4に示すように、ガイドレール下地枠3と外壁Wとの固定部位に位置して、高さ方向に延びる長尺状のカバー体24が装着されている。カバー体24は、ガイドレール下地枠3の第1基端側見付辺34を外壁Wに固定する螺子36を覆うように高さ方向に亘って設けられる。カバー体24は、シャッターが後付けされる場合に使用され、シャッターが先付けされる場合には、壁を仕上げる際に螺子36が壁に覆われるので使用されない。
図22に示すように、カバー体24はガイドレール下地枠3の側辺30及びサイドキャップ8の本体部8´の側面(面部80´)に沿って延びており、側辺30に固定した取付片25に対して取り付けられている。
図4、
図5に示すように、サイドキャップ8に対応する部位24´においては、カバー体24の一部が切り欠かれていると共に、面部80´の外面の後側の凹部26内に沿って延びている。
図5、
図22に示す態様では、水密部材807は、カバー体24の屋外側部位に対応して位置している。
図24、
図27に示す態様では、水密部材807は、外壁Wと屋外側部位の境界に対応して位置している。
【0060】
図23~
図25、
図27に、シャッターを先付けする場合(窓サッシ枠Sは樹脂サッシである)の構成が示してあり、下地要素W´にシャッターを取り付けた後に外壁Wを仕上げている。外壁Wと窓シャッター構成要素(サイドキャップ8、ガイドレール下地枠3等)との境界にはコーキングDが設けてある。窓シャッター装置の基本的な構成は、以下の下枠6の構成を除いて、既述のシャッターを後付けする場合と同様であり、同一の参照番号が付された要素の説明については、既述の記載を援用することができる。
【0061】
下枠6の基端側部位の構成及び躯体への取付構成について説明する。下枠6は、開口部の幅方向に延びる長尺枠体であって、
図25、
図26に示すように、下枠6は、外壁Wから離間する方向に下向き傾斜状に延びる上面60と、上面60の先端の垂下辺61、底辺62、立ち上がり辺63と、上面60の基端側で上方に延びる基端側上辺64と、上面60の基端側で下方に延びる基端側下辺65と、基端側下辺65に対してさらに基端側に位置して下方に延びる取付用基端側下辺65´と、上面60の下面と基端側下辺65を連結する傾斜状の連結辺66と、からなる。下枠6の先端側には上面60の先端の垂下辺61、底辺62、立ち上がり辺63から凹部600が形成されており、開口部全閉時にはシャッターカーテン5の下端の座板51の下方部位が下枠6の先端側の凹部600にあいじゃくり状に受け入れられる。
【0062】
下枠6の基端側上辺64と基端側下辺65は同一垂直面を形成しており、基端側上辺64の裏面には水密部材69が下枠6の幅方向に亘って設けてあり、基端側下辺65の裏面には熱膨張耐火部材68が下枠6の幅方向に亘って設けてある。取付用基端側下辺65´は、基端側下辺65よりも基端側に位置して垂下しており、裏面には上側当接部650´、下側当接部651´が形成されている。上側当接部650´と下側当接部651´の先端は、同一垂直面上に位置している。
図25に示すように、下枠6は、取付用基端側下辺65´の上側当接部650´と下側当接部651´の先端を外壁Wに当接させた状態で、取付用基端側下辺65´を螺子67で下地要素W´に固定することで取り付けられており、下地要素W´上に外壁Wが設けられており、下枠6の基端側の下方部位が外壁W内に埋設されている。下枠6の基端側部位の躯体への固定位置を、基端側部位の下方部位とすることで、下枠6の基端側上辺64の立ち上がり寸法を小さくし、下枠6の上面60の位置をより高い位置として、座板錠53の操作性を向上させている。
【0063】
図25に示すように、下枠6が下地要素W´に取り付けられた状態では、基端側上辺64と躯体(下地要素W´上に位置する窓サッシ枠Sの部分)の間に位置して水密部材69が圧縮されており、基端側下辺65の裏面と躯体(下地要素W´上に位置するサッシSの部分)の間には、熱膨張耐火部材68の発泡を許容する隙間(空間)が形成されている。取付用基端側下辺65´は、基端側上辺64と基端側下辺65よりも下側に位置しており、熱膨張耐火部材68は、固定手段としての螺子67の上側に位置しており、熱膨張耐火部材68及び螺子67は、上面60の高さ位置よりも下側に位置している。下枠6が躯体に取り付けられた状態において、下枠6の基端側部位と躯体の間には、熱膨張耐火部材68の上側に位置して、水密部材69が設けてある。
【0064】
熱膨張耐火部材68は、幅方向に延びる長尺状の板体ないしシート体であり、窓開口部全閉状態において、火災時に熱膨張耐火部材68が所定温度以上に加熱されると、熱膨張耐火部材68は発泡・膨張し、下枠6の熱変形等に伴って基端側部位と外壁Wとに形成され得る隙間を幅方向に亘って閉塞し、下枠6と外側Wとの間からの火の回りを防止して下枠6の基端側部位の防火性能を確保する。特に、本実施形態では、下枠6の基端側部位は下方部位において躯体に螺子67で固定されているので、螺子67を支点に下枠6が下方に垂れ下がり易い傾向にあるが、この時、下枠6の基体側部位と躯体との間に隙間が発生しても、かかる隙間を発泡した熱膨張耐火部材68が塞ぐことで、下枠6の基端側部位と躯体との間から火が出ることを防止することができる。水密部材69は、典型的にはゴム材料から形成された水密ゴムであり、このような水密部材の材料は当業者において公知であるので詳細な説明は省略する。水密部材69は、基端側上辺64と窓サッシ枠Sの間の隙間に雨水が浸水することを防止し熱膨張耐火部材68が水と直接接触することを可及的に防止している。また、水密部材69は、基端側上辺64の上端部位に位置し、また、熱膨張耐火部材68の上側に位置しており、下枠6の下面が下方から火災の熱に晒された時に、熱膨張耐火部材68が基端側下辺65の裏面と窓サッシ枠Sの部分との間で発泡することで、外部で発生した火炎が水密部材69に引火することを防止している。
【0065】
本実施形態では、分割部9を備えたサイドキャップ8を採用したことで、巻取シャフト2や開閉機Mのメンテナンスを行う時には、サイドキャップ8から分割部9を取り外し、次いで、シャッターケース7の上板7Aから下板7Bを取り外せばよい。より具体的には、螺子852を取り外すことで、分割部9の分割下縁部(前側下縁部85)のブラケット1の前側下面15に対する固定を解除することができ、サイドキャップ8の本体部8´から分割部9を引き抜いて取り外すことができる。螺子852を取り外すことで、下板7Bのブラケット1の前側下面15に対する固定を解除することができ、下板7Bの上側の上板7Aの係止状態を解除することで、下板7Bを取り外すことができる。
【0066】
本実施形態では、サイドキャップ8の前側かつ下側に位置する部位を、サイドキャップ8の面部80及び前側凹部83、下側前縁部84、前側下縁部85を形成する分割部9とし、分割部9を本体部8´に対して着脱可能に構成したので、
図29に示すような、サイドキャップ8の上側縁部81や上側前縁部82が軒天井C内に位置するような納まりにおいても、分割部9を取り外すことによって、巻取シャフト2や開閉機Mのメンテナンスを行うことが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 ブラケット
10 面部
17 基端側下面(ブラケットの下端)
170 下地枠規制片
101 係止片
1012 開口
2 巻取シャフト
3 ガイドレール下地枠
30´側辺の上端
300 側辺30の先端側部位(被当接部)
4 ガイドレール
40 躯体から遠い側の側辺(屋外側見付辺)
44 連結片(被当接部)
5 シャッターカーテン
6 下枠
60 上面
64 基端側上辺(
図2の実施形態では第1基端側辺、
図25の実施形態では第2基端側辺)
65 基端側下辺(第2基端側辺)
65´ 取付用基端側下辺(
図25の実施形態では第1基端側辺)
67 螺子(固定手段)
68 熱膨張耐火部材
69 水密部材
7 シャッターケース
73 下面
8 サイドキャップ
80 面部
85 前側下縁部(サイドキャップ下面)
85´ 突出部
851´ 突出部の側縁、第4縁(躯体側縁部)
86 後側下縁部(サイドキャップ下面)
801 下側係止片
802~806 補強リブ
807 水密部材(当接部材)
19 取付台
1911 第1垂直片191の第2部分1911(閉塞板材)
20 カバープレート
M 開閉機(可燃要素)
W 外壁(躯体)
W´ 下地要素(躯体)
S 窓サッシ枠(躯体)
α サイドキャップ下面の躯体側部位
β サイドキャップ下面の屋外側部位
β1 サイドキャップ下面の屋外側部位の先端側部位