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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-30
(45)【発行日】2022-07-08
(54)【発明の名称】遊具及び該遊具を用いたゲーム。
(51)【国際特許分類】
   A63B 67/14 20060101AFI20220701BHJP
   A63D 3/00 20060101ALI20220701BHJP
【FI】
A63B67/14 E
A63D3/00 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020132698
(22)【出願日】2020-07-10
(65)【公開番号】P2022016230
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2022-02-01
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520293140
【氏名又は名称】矢代 美智子
(72)【発明者】
【氏名】矢代 隆将
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-057531(JP,A)
【文献】登録実用新案第3064299(JP,U)
【文献】登録実用新案第3056692(JP,U)
【文献】特開平07-227446(JP,A)
【文献】特開2002-282406(JP,A)
【文献】特開2000-317027(JP,A)
【文献】特開2008-178644(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0321710(US,A1)
【文献】米国特許第08702528(US,B1)
【文献】3分でわかるカーリング!~いまさら聞けない基本ルール編~,NHKスポーツ,日本,2018年06月06日,[2022年3月23日検索],インターネット<URL: https://www3.nhk.or.jp/sports/story/1424/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 67/14
A63D 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
形状、形態、数量のうち一つ又は二つ又は全てが異なるか、又は同じである、図形型かボール型の複数個のターゲット物体、及び、
複数個のリリース物体と、からなり、
= d /2 x 2 N・α (1)、 l ≦ d /2 x 20(2)
(但し、d :リリース物体のリリース方向と直角断面の寸法(円形:直径、楕円形:長径、多角形:頂点間寸法の最大値)、N:正の整数 、α: 0~1 の実数)
複数個のターゲット物体は、一連の正の整数 N に対して、(1)式、(2)式を満足する一連の寸法 l を半径として、第一に、シートの中心を中心点として描かれたN 重(N ≧2)の円(A)と、第二に、該シートの中心点から角度360°を n (n≧3)等分した角度で引かれた放射状の n 本の線と該N 重の円のそれぞれの円周との交点を頂点とするN 重の n 角形(B)と、を描き、該N 重の図形(A及びB)と、該N 重の図形から順次、外側から図形を一個ずつ除いて、(N -1)重の図形、(N -2)重の図形、・・、二重の図形及び単一の図形とした図形とを、それぞれ2個ずつ、全部で4N 個の図形を描き、該4N 個の図形のなかから、同一の図形又は異なる図形を少なくとも2個選び、これらの2個の図形が描かれたシート又はこれら2個の図形の枠、をターゲットとしたものであるか、又は、
(N - 1) x d ≦ L ≦ (N + 1) x d (3)
= (1/2) x N x (N + 1) (4)
(但し、d :ターゲットボールの直径、N:直径 d のボールを、それぞれ1層に1個、2層に2個、・・・、N層にN個ずつ層集合した層の数、N :前記N層に層集合されたターゲットボールの総数)
N 個の連続した整数に対して(3)式を満足するL を一辺の長さとする、正三角形、又は、該正三角形に近似した三角形、をそれぞれ2個ずつ合計2N個の図形を描き、
該2N個の図形のなかから、大きさが同じか又は異なる少なくとも2個の図形を選び、
該2個の図形を描いたシートの設置枠又は該2個の図形の設置枠に、該2個の図形の大きさに応じた総数N が(4)式を満足する数のターゲットボールを、該設置枠と同じ形状で壁の高さがターゲットボールの直径を超えない寸法の設置用枠を用いて設置してターゲットとしたものであり、
dR <250mm (5)、 w<700g (6)
複数個のリリース物体は、直径又は寸法 d R1 が(5)式を、重量 w(g)が(6)式を満足するボールか、又は、礫状物体を袋詰めにして封じたお手玉である、
ことを特徴とする遊具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高齢者を含め多くの人が容易に楽しめるゲームに用いられる遊具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に関係が有りそうなものは、特許文献1のボッチヤのボール構造、特許文献2、特許文献3のボーリングのピンが見受けられるが本発明との直接のかかわりは無い。
【0003】
特許文献4~特許文献6のカーリングは高級な材料、高度な技術を駆使して作製されていて高価であるか、単一のターゲットのものが主流で、特に健康を正常に保ち続ける期間をできるだけ長く保持したいと考えている高齢者が利用するには、単純すぎて真剣に取り組めない。
【0004】
従って、単一を避けて、遊び方に自由度を持たせ、安価で簡易に作製でき高齢者を含む多くの人が身近で簡単に遊べる遊具に関するものは見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実登3220001
【文献】実登3219743
【文献】特開2004-057531
【文献】実登3064299
【文献】実登3056692
【文献】特開平07-227446
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高齢化時代を迎え、高齢者が健康を維持して日々を過ごすことは、当事者だけでなくなく、社会の負担を軽減する点からも重要である。まだ大丈夫だと考えている人を対象に、単調にならず、身近で簡易に遊べる遊具の開発が喫緊の課題である。
【0007】
高齢化の進展に伴い福祉産業への社会的関心が高まっており、中でも健康維持や機能回復訓練のために、楽しみながら行いしかもリハビリ訓練にも効果的な遊具の提供が待望されている。
【0008】
高齢者の身体、頭脳の衰えからの要介護への移行は、日常生活がスムースに行えなくなり、家族や地域への負担が増す社会的な問題となっており、これを防止する一つの手段としてゲームへの参加が考えられている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ターゲットを複数個にして、同時に多人数が競技できるようする。数を変えることにより、単一からくる物足りなさを避ける。形状を変えることによって、興味を増すようにする。形態を変えることによって、更に、興味を増すようにする。
【0011】
以上を基本的な考えとして、入れ子構造の多重度の異なる1個又は複数個の図形、又は、大きさの異なる複数の設置枠に大きさに応じた数のボールを載せた物体、を複数個のターゲトとし、リリースしたボールの移動をコントロールする団扇型やノズル型の移動補助物体、設置枠の大きさの変更を容易にするディスク型やチューブ型等の摺動可能固定物体、リリース位置からターゲット位置までの距離の設定を容易にするメジャー物体、を有することで、高齢者を初め、誰でもが飽きずに楽しめるようにしたゲームに使用できる遊具を提供する。
【0012】
以下解決手段を詳細に述べる。
【0013】
ターゲットは、単一の種別・個数から複数の種別・個数に変えられるようにする。種別としては、リリース物体を入れ子構造の図形内に入れる多重図形型、図形内に配置されたボールをリリース物体ではじき出すボール型とする。
【0014】
多重図形型は、入れ子構造に描かれたN重、(N-1)重、・・・、二重及び単一のN個の円形又は多角形の図形の集合である。
【0015】
なお、多重図形型でボールを転がす型のゲームでは、リリースされたボールがターゲットの位置に到着するまでの適当な区間、団扇状又はチューブ状の移動コントロール物体で空気の流れを作り、ボールの進行方向や速さを調整する。これで、リリースしたら後は運任せではなく、競技者が努力してボールの進行方向や速さ変え、ゲームに面白さが加わるようにすることができる。
【0016】
ボール型は、1層に1個のボール、2層に2個のボール、・・・、N層にN個のボールを層集合して、層集合したボールをそれぞれの数に応じた大きさの正三角形又はそれと近似の三角形の設置枠に収めたN個の設置枠ボールの集合である。
【0017】
三角形の設置枠は、摺動可能固定物体を用いて、大きさが容易に変えられるようにすること。ターゲットボールの配置の密度が変えられ、一度目のリリースによってはじき出されるターゲットボールの数に影響し、更に残ったターゲットボールの配置が二度目のリリースに影響を与えるなどゲームの展開に大きくかかわる。
【0018】
ボールの設置は、設置用枠を用いて競技者自身で行う。設置用枠は、それぞれの設置枠と同じ大きさの正三角形か類似の三角形で天井と床がなく壁の高さがターゲットボールの直径を超えない寸法である。
【0019】
ゲームに難易のあることはつきものであるが、どちらか一方に偏ってしまうと、あきらめや飽きの原因となる。これを避けるために、ターゲット位置とリリース位置との距離を調整することが重要であると考え、大まかに間隔を決める主メジャーと、更に細かく間隔を調整する副メジャーを組み合わせて用いることで、競技者自身が距離の選択・調整を素早く行えるようにし、ゲームの難易度を最適に設定できるようにする。
【0020】
リリース物体は、片手で扱える大きさと重さのボール又は、礫状物体を袋詰めにしたお手玉を基本とするが、吹き矢の矢、ダーツの羽根付きの矢やバドミントンのシャトルであってもよい。
【0021】
移動コントロール物体は、平板に取り扱い用の棒を取り付けた物体か、又は、フレキシブルなチューブと、該チューブの一端に取り付けられる風船又はバルブを有する物体である、とする。これにより、従来の氷上のカーリングを通常の環境で実施できるようにする。
【0022】
メジャー物体は、複数個のメジャーは、ターゲットからリリースするまでの距離の設定を容易にするために、一定間隔にマーキングが付されたもので、主メジャーと副メジャーとからなる。主メジャーは、一端からボールの直径の50倍の距離を超えない位置から、ボールの直径の10倍を超えない長さ毎に、少なくとも三か所以上にマークを有し、そのなかの一つは他と異なる識別を施したものである。副メジャーは、中央に基準のマークを付し、両側にボールの直径を超えない長さで等間隔に基準のマークと異なるマークを施したものとする。
【0023】
以上述べたことをもとに遊具が経済的に安価でかつ技術的に容易に作製でき、単一を避けたことにより、課題に掲げた問題点を全て解決している。
【発明の効果】
【0024】
本発明の遊具は、異なる数又は異なる図形のものからなる複数個のターゲットを対象に片手で扱える物体をそれぞれのターゲットに向けてリリースするゲームに適用できるようにしたので、単調さが排除され、要介護にはまだ早い高齢者を含め多くの人が興味を持続できるようになる。
【0025】
複数個のメジャーを用いることで、ターゲットからリリースする位置までの距離の設定により、ゲームの難易の調整が容易になり、誰もが楽しく競技できるようになる。
【0026】
動いているボールの動きを継続させる力は小さいが、停止しているボールを動かし始めるには大きな力を必要とする。静止摩擦と動摩擦の違いを利用してカーリングと似たゲームを通常の空間で行えるのは大きなメリットを有している。安価に作成できるようになる。
【0027】
従って、高齢者の身体、頭脳の衰えからくる要介護への移行を遅らせ、家族や地域への負担が増す社会的な問題の解決に役立つ。また、競技を通して地域のコミュニケーションの拡大にも寄与するものと確信する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第一の実施例を説明する模式図である。
図2】円形や多角形の多重図形の描画を説明する図である。
図3】円形、三角形、四角形の多重図形を示す図である。
図4】第一の実施例で用いる多重度の異なるターゲット示す図である。
図5】第一の実施例で用いる種々のターゲット示す図である。
図6】第二の実施例で用いる設置枠の大きさを決める説明図である。
図7】メジャーを模式的に示す図である。
図8】前記設置枠の構成部品を模式的に示す図である。
図9】設置枠の作製法を説明する図である。
図10】設置用枠の作製法を説明する図である。
図11】第二の実施例で用いるターゲット示す図である。
図12】第三の実施例の構成要素を示す模式図である。
図13】第三の実施例で使用するバルブ型の移動コントロール物体の模式図である。
図14】第三の実施例で使用するチューブ型の移動コントロール物体の模式図である。
図15】第三の実施例を説明する図である。
図16】第三の実施例に用いるメジャーの図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の遊具は、複数個のターゲット物体、複数個のリリース物体、複数個の移動補助物体、摺動可能固定物体、複数個のライン、及び、複数個のメジャー物体と、から構成する。
【0030】
(但し、L:円の半径、又は正多角形の中心から頂点までの長さ、d:リリース物体の寸法、α:0~1の実数、N:正の整数)
【0031】
複数個のターゲット物体は、リリース物体自体が停止した位置で得点を競う図形型ターゲット(I型)と、リリース物体が設置枠に収めたボールをはじき出し、はじき出されたボールの数で得点を競うボールターゲット型(II型)の2種類からなる。
【0032】
I型について、
図2(a)を参考に、一連の正の整数Nに対して、(1)式、(2)式を満足する一連の寸法Lを半径7として、第一に、シートの中心を中心点6として描かれたN重(N≧2)の円(A)の円周8それ自体と、
【0033】
第二に、図2(b)を参考に、該シートの中心点6から角度360°をn(n≧3)等分した角度9で放射状に引かれたn本の線10と前記該N重の円のそれぞれの円周8との交点を頂点11、11‘、・・・、とするN重の多角形(B)とを描き、
【0034】
該N重の図形(A及びB)と、該N重の図形から順次、外側から図形を一個ずつ除いて、(N-1)重の図形、(N-2)重の図形、・・、二重の図形及び単一の図形とした図形とを、それぞれ2個ずつ、全部で4N個の図形を描き、
【0035】
該4N個の図形のなかから、同一の図形又は異なる図形を少なくとも2個選び、これらの2個の図形が描かれたシート又はこれら2個の図形の枠、をターゲットとしたものである。以上が図形ターゲットの形態である。
【0036】
II型について、
1層に1個、2層に2個、・・・、N層にN個のボールが、図6に示されるように蜜に層集合した集合状態で考える。この集合で、一辺にはN個のボールが一直線に並んでいる。
【0037】
該層集合の周辺に並んでいるボール13の、辺部にあるボールの中心点14、端部にあるボールの中心点15(端部)を結んでできる3本の直線16は、端部にあるボールの中心点を頂点とする正三角形を作る。該正三角形は、ボールの中心点を全て収めている。従って、この大きさが設定枠としては最小の寸法となる。
【0038】
最小の大きさの設置枠となる該正三角形の一辺の寸法は、一辺に並ぶボールの接触点の数に接触しているボールの半径を乗じたものになる。
【0039】
接触点の数は、円配列では、全てのボールが両隣と接触していて2個ずつ接触点を持つが、1個の接触点が2個のボールによって数えられているので1/2にしなければならず、ボールの数に等しくなる。直線配列では、円配列の一か所を外すので接触点の数は円配列の接触点の数より1少なくなる。
【0040】
一辺に並ぶボールの数(層の数)より1少ない数であるから、寸法は(N-1)x2x(d/2)=(N-1)xdとなる.
【0041】
なお、上限値については、ボールの配置作業、ゲーム性を考慮して層の数より1多いN+1とすることとした。以下に示す(3)式、(4)式を導いた。
【0042】
(但し、d:ターゲットボールの直径、N:直径dのターゲットボールを、それぞれ1層に1個、2層に2個、・・・、N層にN個ずつ層集合した層の数、N:前記N層に層集合されたターゲットボールの総数)
【0043】
複数個のターゲット物体は、N個の連続した整数に対して(3)式を満足するLを一辺の長さとする、正三角形又は該正三角形に近似した三角形、をそれぞれ2個ずつ合計2N個の図形を描き、
【0044】
該2N個の図形のなかから、大きさが同じか又は異なる少なくとも2個の図形を選び、該2個の図形を描いたシート又は該2個の図形の枠に、該2個の図形の大きさに応じた総数Nが(4)式を満足する数のターゲットボールを収めてターゲットとしたものである。以上がボールターゲットの形態である。
【0045】
リリース物体は、大きくは塊状の物体と、棒状の物体とに分けられる。塊状の物体は、直径又は寸法dR1が(5)式を、重量w(g)が(6)式を満足するボールか、又は、礫状物体を袋詰めにして封じたお手玉か、
【0046】
又は、本体部の球体の直径が(7)式を、長さが(8)式を満足する羽付きのシャトルである。棒状の物体は、棒の進行方向と直角断面の寸法(円形:直径、楕円形:長径、多角形:頂点間寸法の最大値)dR2が(7)式を、長さlが(8)式を満足する円錐形の吹き矢の矢か又はダーツの羽根付きの矢である。以上がリリース物体の形態である。
【0047】
複数個のメジャー物体は、
主メジャーと副メジャーとからなり、主メジャーは(図7(a)参照)、紐状の物体17に、一端18からターゲットボールの直径の50倍の距離を超えない長さ20の位置19に標準マークを付し、該標準マークから、ターゲットボールの直径の10倍を超えない長さ21毎に、該一端に近い側と、遠い側とに標準マークと異なる近端側マーク22と遠端側マーク23とをそれぞれ付した物体であり、
【0048】
副メジャーは(図7(b)参照)、棒状の物体24に、中央に基準マーク26を付し、基準マークを挟んで両側に、ターゲットボールの直径を超えない長さ26で、近端側マーク27と遠端側マーク27‘とを等間隔に付する物体であるとする。以上がメジャー物体の形態である。
【0049】
(但し、d:リリース物体の直径)
【0050】
移動コントロール物体は、リリース物体の直径が20mm以上のボールに対しては、縦幅lが(9)式、横幅lが(10)式、厚さlが(11)式をそれぞれ満足する板、に取り扱い用の棒を取り付けた団扇型の物体(図12(c))であり、
【0051】
リリース物体の直径が20mm未満のボールに対しては、内径dが(12)式を満足するノズルを有するバルブ(図13)か、又は、内径dが(12)式を満足するチューブであるチューブ型の物体(図14)である。
【0052】
縦lが(7)式、横lが(8)式、厚lが(9)式をそれぞれ満足する板、に取り扱い用の棒を取り付けた物体か、又は、内径dが(10)式を満足するチューブと、該チューブの一端に取り付けられる風船又はバルブを有する物体であるとする。以上が移動コントロール物体の形態である。
【0053】
摺動可能固定物体は、
摺動可能固定物体は、2本の紐が交錯する点を固定するための物体で、引通型は、内径l、長さlがそれぞれ(16)式、(17)式を満足するドーナツ型のディスク又は中空の筒であり、縛り型は、長さlが(17)式を満足する紐である。以上が摺動可能固定物体の形態である。
【0054】
以上述べたことをもとに遊具が実際に作製でき、単一を避けたことにより、問題点を解決している。
【0055】
以下、添付図面に従って実施例を説明する。図1はI型の図形ターゲットを複数個のターゲットとした第一の実施例を示し、1は複数個の図形型ターゲットで、2はリリース物体のお手玉である。3はターゲットライン、4はリリースラインで、ターゲット物体とリリース物体の位置関係を示す。5はメジャーで、ターゲットライン3とリリースライン4間の距離の設定に用いる。
【0056】
多重図形に対して、
[0026]~[0031]に記載の方法で求めた図形を図3にまとめて示す。図2(a)で、円の半径7の寸法は、請求項2に示した(1)式、(2)式で、d=7、α=0.64、N=(2、3、4、5)として求めた4個の寸法l=8.5cm、l=13.2cm、l=20.6cm及びl=32.2cmである。円型ではここで求めた四重円がそのままターゲットの基本図形(図3(a))となる。
【0057】
正三角形の多重図形に対して、
図2(a)で、円の寸法は、請求項2に示した(1)式、(2)式で、d=7、α=0.64、N=(3、4、5、6)として求めた4個の寸法l=13.2cm、l=20.6cm、l=32.2cm及びl=50.1cmで図2(b)に模式的に示す半径7の円を描きこれらの円の円周8と、360°を3等分した角度120°で、図2(b)に示す中心6から周辺に向かって放射状に模式的に引かれた3本の直線11、・、・と、四重円の円周との交点を結ぶ直線12、・、・により描かれる図形が、正三角形ターゲットを描く基本図形(図3(b))となる。
【0058】
正四角形の多重図形に対して、
図2(a)で、円の寸法は、請求項2に示した(1)式、(2)式で、d=7、α=0.64、N=(4、5、6、7)として求めた4個の寸法l=20.6cm、l=32.2cm、l=50.1cm、及びl=78.1cmで図2(b)に示す円を描きこれらの円の円周8と、360°を4等分した角度90°で、図2(b)に示す中心6から周辺に向かって放射状に引かれた4本の直線11、・、・と、四重円の円周との交点を結ぶ直線12、・、・により描かれる図形が、正四角形ターゲットを描く基本図形(図3(c))となる。
【0059】
図4は円型のターゲットについて多重度の異なるものをまとめて示しており、四重の図形ターゲット(図4(a))、三重の図形ターゲット(図4(b))、二重の図形ターゲット(図4(c))及び単一の図形ターゲット(図4(d))である。
【0060】
図5は形と多重度を要因として組み合わせの一部を示したものである。
すなわち、形と多重度がともに同じ2個の組み合わせ(図5(a))、形が異なり多重度が同じ2個の組み合わせ(図5(b))、形と多重度がともに異なる2個の組み合わせ(図5(c))、形が全て異なり多重度が全て同じ3個の組み合わせ(図5(d))、形が異なり多重度が全て異なる4個の組み合わせ(図5(e))である。
【0061】
図6(a)は、主メジャーを示す。17は撚りのある麻紐である。18は主メジャーの始端で、19は主メジャーの標準位置で、20は始端18から標準位置19までの長さで、お手玉の寸法(7cm)の100倍の長さの7.0mとした。マークは、当該部分の麻紐の撚りを緩め、麻紐の色(茶褐色)と異なる赤と青の毛糸を寄りの部分に通して縛り付けた。
【0062】
21は、長さの大まかな調整を行うための寸法で、ここでは、お手玉の寸法(7cm)の10倍の長さの0.7mとした。22、22‘は、それぞれ、標準位置19から、近端側に長さ21ずつ隔たった位置のマークであり、23、23‘は、それぞれ、標準位置19から、長さ21ずつ遠端側に隔たった位置のマークであり、それぞれ近端側に青色の毛糸、遠端側に赤色の毛糸を、標準位置のマークと同様の方法で取り付けた。
【0063】
図6(b)副メジャーを示す。24は副メジャーの基板で、直径1cm長さおよそ1mの棒である。25は、中央を示す中央位置のマークで、赤色と青色の二色のマークを付ける。26は、副メジャーの目盛間隔で、ここではお手玉の寸法(7cm)と同じ7cmとした。27、27‘は、それぞれ、中央位置25から、長さ26ずつ隔たった、一方(近端側)、他方(遠端側)のマーク群であり、それぞれ近端側に青色のマーク、遠端側に赤色のマークを付けた。
【0064】
28、28‘は、それぞれ、中央位置25から、目盛り5個分一方(近端側)、又は他方(遠端側)の位置で、それぞれ一方(近端側)に赤色のマーク、遠端側に青色のマークを付けて位置の選択を容易にできるようにした。28は容易な方の代表、28‘は、困難な方の代表として選んだ。
【0065】
リリース物体は、
請求項4の(5)式及び(6)式を満足する。
ここでは、俵型(図示せず)で、直径が50mm、長さが70mm、重量が70gのお手玉とした。
【0066】
図1を参考にして、ターゲットライン3からのリリースライン4までの距離は、主メジャーの始点18をターゲットライン3に固定して他端をリリース方向に伸ばす。副メジャーの中央位置25を主メジャーの標準位置19に合わせ、副メジャーの中央位置25から遠端側にマーク2個分隔たった位置を選んだ。
【0067】
ターゲットの図形が描かれた基板を発泡スチロールにし、このターゲットを壁に貼り付けると、先端に針のついた矢をリリースするダーツ、円錐形の先端に張りを付けた矢を筒から吹き飛ばす吹き矢に適用できる。
【0068】
第二の実施例は、以下に述べる通りのものである。
[0032]~[0044]に記載した方法で設置枠を作製した。
(但し、d:ターゲットボールの直径、N:直径dのターゲットボールを、それぞれ1層に1個、2層に2個、・・・、N層にN個ずつ層集合した層の数、N:前記N層に層集合されたターゲットボールの総数)
【0069】
図8を参考にして、以下に述べる設置枠構成物体を用意する。図8(a)で、29は設置枠を設定するためのシート、30はシートの横方向の長さで(N+1)xd以上、31はシートの縦方向の長さで、(3^0.5)x(N+1)xdに、更に両側に数cmの余長を含む寸法が必要である。32は、シートに付した紐取り付け位置のマークで、その位置は横方向では中央、縦方向では端から数cmの位置である。
【0070】
図8(b)で、33、34は、設置枠の正三角形を作る長短2本の紐で、33は長い方の紐で、設置枠の頂点を含む両側の辺を構成する。35は紐33の中間点を示すマークである。36、36‘はそれぞれ紐33の中間点35から両側に設置枠の正三角形の一辺の最大寸法の長さ37だけ離れた位置を示すマークで、紐の両端からはそれぞれ数cm離れている。37は設置枠の正三角形の一辺の最大寸法(ボール(N+1)個分の直径の寸法)である。
【0071】
34は短い方の紐で、設置枠の正三角形の底辺を構成する。38、38‘は設置枠の正三角形の一辺の最大寸法の長さ37だけ離れた位置を示すマークで、紐の両端からはそれぞれ数cm離れている。
【0072】
図8(c)で、39はディスク型の摺動可能固定物体で、40はチューブ型の摺動可能固定物体である。41、41’はそれぞれディスク型摺動可能固定物体、チューブ型摺動可能固定物体の内径である。
【0073】
図8(d)は角度のオフセット用の定規で、44、44’は角度をオフセットするための枠で、45はオフセットの角度で、ここでは60°である。
【0074】
図9(a)は設置枠の作製の説明図である。
33は設置枠を構成する長い紐を中間点35で固定して折り返した状態である。36、36‘はそれぞれ紐33の中間点35から両側に設置枠の正三角形の一辺の最大寸法の長さ37だけ離れた位置を示すマークである。
【0075】
37は設置枠の最大寸法(N+1)xdの長さである。36、36‘は設置枠の正三角形の一辺の最大寸法の長さ37だけ離れた位置を示すマークで、紐の両端からはそれぞれ数cm離れている。43はオフセットされた紐33の角度でここでは60°である。
【0076】
44は設置枠の最小寸法(ボール(N-1)個分の寸法である。45、45‘は紐34の中間点35からそれぞれ一端36側、他端36’側に設置枠の最小寸法44の長さ離れた位置である。
【0077】
設置枠を構成する長い方の紐33の中間点35を前記シート29の紐取り付け位置32に接着により固定する。
【0078】
紐33の一端36を、紐34の一端38にそれぞれ平行的に合わせ、2本纒てチューブ39に通す(図9(b)参照)。紐33の他端36‘を、紐34の他端38’にそれぞれ平行的に合わせ、2本纒てチューブ39に通す。
【0079】
紐33の両端を、中間点35を頂点にオフセットの角度60°になるよう調整し、両端36、36‘の中間点35より遠い側でシートに接着により固定する。(このとき、紐34は摺動可能固定物体から抜けない範囲で可能な限り46、46’の間を弛ませておく。)
【0080】
46、46‘は取り付けられたチューブ型の摺動可能固定物体で、その位置は設置枠の最小寸法の位置45、45‘と最大寸法の位置36、36’の間にする。46、46‘の間の弛みを無くせば設置枠の出来上がりである。
【0081】
なお、チューブに引き通す代わりに、その部分を二本まとめて第三の紐で縛ってもよい。
【0082】
以上述べたことで設置枠が作製できる。頂角60°の角度設定用定規1個は、共通に使用する。
【0083】
図10は設置枠にターゲットボールを設置する時に用いる設置用枠(図10(c))と設置用枠の構成部品(図10(b)、図10(c))である。
【0084】
図10(a)は設置枠と同じ大きさの正三角形の頂点47を挟む二辺を構成する部品で、両端付近に勘合するための切り込み48、48‘が設けられている。図10(b)は、設置枠と同じ大きさの正三角形の底辺を構成する部品で、両端付近に勘合するための切り込み49、49‘が設けられている。
【0085】
各設置枠を作るのに必要な構成材料の寸法、出来上がりの寸法を示しておく。横幅40cm、縦長35cmの矩形のシート。長さがそれぞれ80cmと40cmの紐各1本。内径が1.5mm長さ3mmのパイプ状の物体(摺動可能固定物体)2個。一辺が28cmの正三角形の枠。(ターゲットボール10個用)(図11(a)参照)
【0086】
横幅33cm、縦長29cmの矩形のシート。長さがそれぞれ66cmと33cmの紐各1本。内径が1.5mm長さ3mmのパイプ状の物体(摺動可能固定物体)2個。一辺が21cmの正三角形の枠。(ターゲットボール6個用)(図11(b)参照)
【0087】
横幅26cm、縦長23cmの矩形のシート。長さがそれぞれ52cmと26cmの紐各1本。内径が1.5mm長さ3mmのパイプ状の物体(摺動可能固定物体)2個。一辺が14cmの正三角形の枠。(ターゲットボール3個用)(図11(c)参照)
【0088】
横幅19cm、縦長16cmの矩形のシート。長さがそれぞれ38cmと19cmの紐各1本。内径が1.5mm長さ3mmのパイプ状の物体(摺動可能固定物体)2個。一辺が7cmの正三角形の枠。(ターゲットボール1個用)(図11(d)参照)
【0089】
リリース物体は公式テニスボール(RBと略す)8個、ターゲトボールは、RBとほぼ同じ大きさ(直径7cm)の中空のプラスチックボール(PBと略す)を20個用意し、PB 20個をそれぞれ、10個、6個、3個及び1個、にグループ分けして、それぞれの枠に収める。
【0090】
図11は、前記設置枠にターゲットボールを治めてターゲットにしたものを示すもので、図11(a)はターゲットボール10個用、図11(b)はターゲットボール6個用、図11(c)はターゲットボール3個用、図11(d)はターゲットボール1個用である。
【0091】
図1を参考にして、適当な場所にターゲットライン3を引き、その片側に、設置枠の頂点がターゲットライン3に揃うように一列に並べ、それぞれの設置枠に、設置枠の大きさに応じた個数のターゲットボールを置いた図11に示す集合を複数個のターゲット物体とする。
【0092】
ターゲットライン3からリリースライン4までの距離は、主メジャーの始点18をターゲットライン3に固定し、主メジャーの近端側22の標準位置に近い側に、副メジャーの中央25を合わせ、副メジャーの中央25から遠端側にマーク5個分隔たった位置43‘をリリースラインの位置として選んだ。
【0093】
リリース物体は、前記の公式テニスボール(RBと略す)である。それぞれのターゲットに対応する位置に二個ずつ全部で8個を並べた。
【0094】
第三の実施例は、以下に述べる通りのものである。
図12に構成物体を示す。図12(a)の50は多重円が描かれたターゲットシート、図12(b)の51、51‘は表面の色を違えて識別可能にした2種類のそれぞれが8~10個のリリースボールである。
【0095】
図12(a)に示すターゲットの多重円の寸法は、実施例1で述べた方法で描いた、直径がそれぞれ14cm、28cm、56cm、112cmとした。図12(b)に示すリリースボールは、寸法が直径7cm、重さが60gである。
【0096】
図12(c)は、団扇型の移動補助物体である。52が団扇類似の風を起こす部分、53、54、55はそれぞれ横、縦、厚みの寸法で、ここではそれぞれ140mm、150mm及び6mmとした。
【0097】
56は本体部を移動補助物体として機能させるための把持部である。把持部は、その断面が長径30mm、短径20mmの楕円形で、その長さが70mmの棒である。
【0098】
ボールが直径20mm以下の場合は、図12(a)に示すターゲットの多重円の寸法は、実施例で述べた方法で描いた、直径がそれぞれ20mm、40mm、80mm、160mmとした。図12(b)に示すリリースボールは、寸法が直径20mm、重さが4gである。
【0099】
図13はノズル付きのバブル型の移動補助物体である。図13(a)は正面図で、円形の本体部と台形のノズル部を模式的に示し、図13(b)は側面図で矩形の本体部と台形のノズル部を模式的に示し、図13(c)は上面図で矩形の本体部と円形ドーナツ型のノズル部を模式的に示している。
【0100】
58はバブル本体の正面から見た円の直径で、ここでは55mmである。59はバブル本体の側面から見た矩形の横幅で、ここでは25mmである。57はノズル部の内径で、ここでは4mmである。60はノズル部の長さで、ここでは40mmである。
【0101】
図14はチューブ型で、単独で息を吹き出したり、バルブや風船を取り付けて移動補助物体とする。この他の移動補助物体として、胴径40mm、先端外形12.5mmのゴムスポイトや、球径53mm(Φ)×長さ67mmのゴム単球、やベローズタイプポンプも使用できる。
【0102】
図14は移動補助物体を使う目的を説明するための図である。3はターゲトライン、4はリリースライン、51、51‘はリリースボール、63、63’はゲーム中でリリースラインとターゲットラインの間で停止しているリリースボール、64は移動コントロール物体でコントロールの是非を隔てる境界線である。
【0103】
リリースライン4からボール51、51‘を1個ずつ交互に転がす。先に転がしてターゲットに届かず、途中で停止しているボール63、63’が、新たに転がしたボール51又は51‘の進路への障害となる。
【0104】
これを避けてターゲットの方向にボール51又は51‘を導くため、団扇型の移動補助物体を用いて、進路をコントロールした。具体的には、移動コントロール物体で動いているボールに空気の流れを当て、ボールが停止しないように、また、進行方向を望みの方向になるように扇いだ。
【0105】
停止しているボールは、ボールが置かれている床との摩擦が大きく、動いているボールと比べると大きな力を必要とする。これは、静止摩擦係数が動摩擦係数より大きいためである。これは、ゲームの規則の設定により、ゲームの面白さを高められる可能性がある。
【0106】
空気の流れは、図12に示す内径4mmのチューブの型端にバルブを取り付けた物体を移動補助物体として利用しても得られる。ボールを転がしてただ見ているだけよりも、移動方向や速度を調整できることで、ゲームへの興味が大きくなる。
【0107】
各図形ターゲットについて、初めのリリースでターゲットの最も内側の枠内にリリース物体が停止したら、多重度の数に依らず、得点10点と、次の2回分のリリースによって得られる得点がボーナスとして得られる。初めのリリースで最も内側の枠内にリリース物体が停止しなかった場合、2回目のリリースでターゲットの最も内側の枠内にリリース物体が停止した場合は、ボールの数に依らず、得点10点と、次の1回分のリリースによって得られる得点がボーナスとして得られる。
【0108】
各ボールターゲットについて、初めのリリースでターゲットのボールを全てはじき出したら、設定したターゲットボールの数に依らず、得点10点と、次の2回分のリリースによって得られる得点がボーナスとして得られる。初めのリリースでボールが残った場合、2回目のリリースで全てのボールをはじき出した場合は、設定したターゲットボールの数に依らず、得点10点と、次の1回分のリリースによって得られる得点がボーナスとして得られる。
【0109】
高齢者用に、得点の仕方に工夫を施した。即ち、スコアカードにターゲット毎のはじき出したボールの数を記録し、ボーナス点を加味した点を計算してスコアカードに記入する。ターゲット毎に暗算での値と計算ソフトの結果と一致したら、計算点を10点として記録する。ゲームの回数分全て正しく計算できていたら、計算点にもボーナスを加えるものとする。
【0110】
図形ターゲットは、シートに描かれたものやその図形の枠のほか、電子技術によるディスプレイや投影機による投影の映像であってもよい。大きさや形状が簡単に変更できるので、競技の幅を広げ奥行きを深められる。
【0111】
第3の実施例に関して、2個のリリースボールの停止位置のどちらがターゲットの中心に近いかを識別するため、長短2本の棒67,68の端を揃え、ターゲット図形の寸法より大きな寸法だけ長短2本の棒を離隔し、該端からリリースボール51の直径より大きな寸法だけ離隔した位置に、長短2本の棒を挟むようにして2本の角棒で長短2本の棒を固定し、該2本の角棒の間に長短2本の棒と同じ断面の棒をプローブとして挟む構造の物体をメジャーに用いる。
【0112】
長短2本の棒のうち長い方の棒の端に、針状の物体を取り付ける。測定は、針をターゲットの中心に合わせ、回転して比較対象とする一方のリリースボール51のターゲットに近い側を、プローブ69のターゲットの中心から遠い側に合わせてプローブが動かぬように固定し、針を中心に回転させて比較対象とする他方のリリースボールのターゲットに近い側の位置と比較する。
【符号の説明】
【0113】
1 :複数個のターゲット
2 :複数個のリリース物体
3 :ターゲットライン
4 :リリースライン
5 :メジャー物体
6 :シートの中心
7 :多重円の各半径
8 :多重円の円周
9 :角度(120°、90°)
10 :放射状に引かれたn本の線
11 :n角形の頂点
11’:n角形の頂点
12 :n角形の辺
12’:n角形の辺
13 :集合の辺部に置かれたボール
14 :集合の辺部に置かれたボールの中心点
15 :端部ボールの中心点で正三角形の頂点
16 :正三角形の辺
17 :主メジャーの基材の撚りのある麻紐
18 :主メジャーの始点
19 :主メジャーの標準位置
20 :始点から標準点までの長さ
21 :主メジャーの調整用の長さ
22 :主メジャーの調整用の近端側のマークの位置
22’:主メジャーの調整用の近端側のマークの位置
23 :主メジャーの調整用の遠端側のマークの位置
23’:主メジャーの調整用の遠端側のマークの位置
24 :副メジャーの基材の棒
25 :副メジャーの中心位置
26 :副メジャーの調整用の長さ
27 :副メジャーの調整用の近端側のマーク群
27’:主メジャーの調整用の遠端側のマーク群
28 :一重の正四角形の図形ターゲット
28’:主メジャーの基材で撚りのある麻紐
29 :設置枠の基板となるシート
30 :設置枠の基板となるシートの横幅
31 :設置枠の基板となるシートの縦幅
32 :シートの紐取り付け位置
33 :設置枠の正三角形を作る長い方の紐
34 :設置枠の正三角形を作る短い方の紐
35 :長い方の紐の中間点
36 :長い方の紐の一方側に付したマーク
36’:長い方の紐の他方側に付したマーク
37 設置枠の最大寸法(ボール(N+1)個分の寸法)
38 :短い方の紐の一方側に付したマーク
38’:短い方の紐の他方側に付したマーク
39 :ディスク型の摺動可能固定物体
40 :チューブ型の摺動可能固定物体
41 :ディスク型の摺動可能固定物体の内径
41’:チューブ型の摺動可能固定物体の内径
42 :角度をオフセットするための枠
42’:角度をオフセットするための枠
43 :オフセットの角度
44 :設置枠の最小寸法(ボール(N-1)個分の寸法)
45 :マーク35から設置枠の最小寸法44だけ36側に離れた位置
45’:マーク35から設置枠の最小寸法44だけ36’側に離れた位置
46 :紐を通して固定された摺動可能固定物体の36側の位置
46’:紐を通して固定された摺動可能固定物体の36’側の位置
47 :設置用枠の三角形の頂点側
48 :設置用枠の三角形の両の壁に設けた上側の切れ込み
48’:設置用枠の三角形の両の壁に設けた上側の切れ込み
49 :設置用枠の三角形の底辺となる壁に設けた下側の切れ込み
49’:設置用枠の三角形の底辺となる壁に設けた下側の切れ込み
50 :第三の実施例に使用する図形ターゲット
51 :白色のリリースボール
51’:灰色のリリースボール
52 :団扇型移動コントロール物体
53 :団扇型移動コントロール物体の横幅
54 :団扇型移動コントロール物体の縦幅
55 :団扇型移動コントロール物体の厚さ
56 :団扇型移動コントロール物体の把持部
57 :バルブ型移動補助物体のノズル部の内径
58 :同本体部の正面から見た円の外径
59 :同本体部の側面から見た矩形の横幅
60 :同本体部のノズル部の長さ
61 :チューブ型移動補助物体
62 :チューブ型移動補助物体の内径
63 :中間で停止している白色のリリースボール
63’:中間で停止している赤色のリリースボール
64 :コントロール是非の境界線
65 :サイドライン
66 :エンドライン
67 :メジャーIIIの長い棒
68 :メジャーIIIの短い棒
69 :メジャーIIIのプローブ
70 :メジャーIIIのプローブを支持する板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16